JP2786880B2 - 自動車用内装材の製造方法 - Google Patents

自動車用内装材の製造方法

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JP2786880B2
JP2786880B2 JP1103254A JP10325489A JP2786880B2 JP 2786880 B2 JP2786880 B2 JP 2786880B2 JP 1103254 A JP1103254 A JP 1103254A JP 10325489 A JP10325489 A JP 10325489A JP 2786880 B2 JP2786880 B2 JP 2786880B2
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昭三 杉原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維屑および合成樹脂材屑等の混合物をバ
インダー樹脂で結合してなる屑バインダー成形層と、そ
の裏面等に一体に接合された低密度発泡体層とからな
り、自動車のフロアトリム材等として使用される自動車
用内装材の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば実公昭59−7152号公報に示されるよう
に、自動車の床面に敷設されるフロアトリム材としてポ
リ塩化ビニル等からなる遮音マット層の表面に不織布層
を重ね合わせてなる複合マット材を使用し、防振、遮
熱、遮音、吸音の効果が得られるとともに、美感や踏み
心地のよさが得られるようにしたものが知られている。
また、上記フロアトリム材として、繊維屑と合成樹脂材
屑との混合物を熱硬化性樹脂等からなるバインダー樹脂
で結合してなる屑バインダー成形品を用いることが行な
われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記屑バインダー成形品は、屑密度が高いために成形
品の比重が大きいとともに、加工強度が低く、設置部に
対応した形状に曲げ加工を行なう際に折損し易いという
欠点がある。このため、上記屑バインダー成形品の裏面
に、比重の小さい低密度発泡体からなる補強材を接着剤
を介して接合して補強することにより、成形品全体の比
重を小さくするとともに、加工強度を向上させることも
考えられるが、この場合には上記屑バインダー成形品と
低密度発泡体からなる補強材とを接着する作業が煩雑
で、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であり、屑バインダー成形層と低密度発泡体層とを一体
に接合してなる自動車用内装材を簡単かつ安価に製造す
ることができる自動車用内装材の製造方法を提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、係合部が接合面の全域に亘って設けられた
低密度発泡体層を成形し、この低密度発泡体層を成形金
型にセットした後、その上に繊維屑および合成樹脂材屑
等の混合物を充填するとともに、この混合物をバインダ
ー樹脂で結合して屑バインダー成形層を型成形すること
により、上記係合部を介して屑バインダー成形層と低密
度発泡体層とを一体に接合するようにしたものである。
〔作用〕
上記構成の本発明によれば、係合部が設けられた低密
度発泡体層を覆うように屑バインダー成形層を型成形す
ることにより、接着剤を用いた接着作業を要することな
く、上記係合部を介して一体に接合された屑バインダー
成形層とと低密度発泡体層とからなる自動車用内装材が
製造されることになる。
〔実施例〕
第1図は、本発明に係る自動車用内装材の製造方法の
第1実施例を示している上記自動車用内装材を製造する
には、まず工程(a)において、表面に上広がりの突条
1が所定間隔で形成されるとともに、この突条1,1間に
蟻溝状の係合部2が設けられた厚さ10mm程度の低密度発
泡体層3を成形する。そして工程(b)において、成形
型から取出した上記低密度発泡体層3を常温に冷却する
際に生じた収縮変形等を除去するため、上記低密度発泡
体層3を80〜100℃程度の温度で約8時間加熱した後、
再度常温に冷却する。
次に工程(c)において、上記低密度発泡体層3を加
圧成形金型の下型4内にセットした後、繊維屑および合
成樹脂材屑等を混合した混合物5に、熱硬化性樹脂溶液
等からなるバインダー樹脂材6を混入したものを上記低
密度発泡体層3の表面上に充填する。そして工程(d)
において、上記下型4内に上型7の加圧部を挿入し、上
記混合物5等を加圧しつつ加圧成形金型内に130〜150℃
程度の蒸気を供給して加熱し、上記バインダー樹脂6を
硬化させてこのバインダー樹脂6を介して上記混合物5
を結合させることにより、低密度発泡体3の表面上に厚
さ10mm程度の屑バインダー成形層8を一体に成形する。
この屑バインダー成形層8の成形時に、上記混合物5お
よびバインダー樹脂6が低密度発泡体層3の係合部2内
に侵入し、この係合部2に対応した下広がりの突条9が
形成されるため、上記係合部2を介して屑バインダー成
形層8と低密度発泡体層3とが一体に連結される。
次いで工程(e)において、上型7を下型4から離型
させるとともに、下型4を左右に分離させる等により、
上記屑バインダー成形層8と低密度発泡体層3とによっ
て構成された自動車内装材10を加圧成形金型から取出し
て製造工程を終了する。
このように、表面に係合部2が設けられた低密度発泡
体層3の表面上に、繊維屑および合成樹脂屑等の混合物
5と、バインダー樹脂材6とからなる屑バインダー成形
層8を加圧成形し、上記係合部2を介して屑バインダー
成形層8と低密度発泡体層3とを一体に連結するように
したため、接着剤等を使用することなく、上記屑バイン
ダー成形層8が低密度発泡体層2によって補強された自
動車用内装材10を容易に製造することができる。すなわ
ち、上記屑バインダー成形層8を加圧成形するのと同時
に、上記低密度発泡層3の係合部2内に侵入した材料に
よって屑バインダー成形層8の突条9が形成され、この
突条9と、上記係合部2を構成する低密度発泡体層3の
突条1とが互いに係合されるため、接着剤を用いた接合
作業を行なうことなく、上記係合部2を介して屑バイン
ダー成形層8と低密度発泡体3とを機械的に接合し、こ
の低密度発泡体層3によって上記屑バインダー成形層8
を効果的に補強することができる。
また、上記低密度発泡体層3は、通常その比重が0.03
5程度であり、0.3〜0.4程度の比重を有する屑バインダ
ー成形層8に比べて比重が極めて小さいため、この屑バ
インダー成形層8と低密度発泡体層3とを一体に接合し
て自動車用内装材10を形成することにより、この自動車
用内装材10の比重を小さな値にすることができる。
また、成形後に収縮変形を生じ易い低密度発泡体層3
を成形した後、その上に比較的収縮変形を生じにくい屑
バインダー成形層8を加圧成形するように構成したた
め、上記係合部2を介して屑バインダー成形層8と低密
度発泡体層3とを強固に接合することができる。すなわ
ち、第2図の工程(a)に示すように、表面に係合部11
を有する屑バインダー成形層8を成形した後、工程
(b)において、上記屑バインダー成形層8を成形金型
にセットし、その上から発泡樹脂を充填して低密度発泡
体層3を型成形することも考えられるが、この場合には
工程(c)において、上記低密度発泡体層8を成形後に
冷却した際にその内部の気泡が潰れて低密度発泡体3が
収縮変形する。この結果、上記係合部11内に充填されて
形成された低密度発泡体3の突条12が収縮し、この突条
12と、上記係合部11との間に隙間が形成され、これによ
って低密度発泡体3と屑バインダー成形層8との接合強
度が著しく低下することになる。
これに対して上記のように、低密度発泡体層3を成形
した後、その上に屑バインダー成形層8を加圧成形する
ように構成した場合には、上記屑バインダー成形層8の
成形後にこの屑バインダー成形層8が収縮変形すること
はないので、低密度発泡体層3の係合部2と屑バインダ
ー成形層8の突条9との間に隙間が形成されるのを防止
でき、上記屑バインダー成形層8と低密度発泡体3との
接合強度が低下することはない。
なお、上記屑バインダー成形層8と低密度発泡体層3
との接合部を構成する低密度発泡体層3の係合部2は、
上記蟻溝状に限定されることなく、種々の変形が可能で
あり、例えば第3図および第4図に示すように、低密度
発泡体層3を成形する際に、下広がりの円形孔からなる
係合部2を設け、あるいは第5図に示すように、上部が
下窄まりに形成され、下部が下広がりに形成された円形
孔からなる係合部2を設け、この係合部2内に屑バイン
ダー成形層8の材料を侵入させるようにしてもよい。ま
た第6図に示すように、下広がりの長孔、あるいは第7
図に示すように下広がりの正方形孔からなる係合部2を
設け、この係合部2内に屑バインダー成形層8の材料を
侵入させるようにしてもよい。
第8図は、本発明に係る自動車用内装材の製造方法の
第2実施例を示している。この製造方法は、まず工程
(a)において、円形透孔部等からなる多数の係合部2
を有する低密度発泡体層3を型成形した後、工程(b)
において、成形金型の下型4の下部に、繊維屑および合
成樹脂材屑の混合物5を充填するとともに、その上に上
記低密度発泡体層3をセットする。次に工程(c)にお
いて、上記低密度発泡体層3上に、繊維屑および合成樹
脂材屑の混合物5を充填した後、その上から熱硬化性発
泡樹脂溶液等からなるバインダー樹脂6を注入する。こ
のバインダー樹脂6は低密度発泡体層3の係合部2を通
って下型下部の混合物5にも浸透する。
そして工程(d)において、下型4の上部に上型7を
セットした後、金型の内部を加熱して上記バインダー樹
脂6を硬化させ、このバインダー樹脂によって上記混合
物5を結合させる。このようにして低密度発泡体層3
と、その表裏両面を覆う屑バインダー成形層8,8とから
なる自動車用装材10が製造され、上記屑バインダー成形
層8,8は、低密度発泡体層3の係合部2に形成された連
通部13を介して互いに連結され、これによって屑バイン
ダー成形層8,8が低密度発泡体層の表裏両面に一体に接
合されることになるため、上記係合部2と連通部13との
間に多少の隙間が形成された場合においても、上記接合
強度が低下するおそれがない。
また、上記のように混合物5を結合するバインダー樹
脂6として発泡樹脂溶液を使用した場合には、その発泡
に応じた膨張作用によりバインダー樹脂6が混合物5の
隅々に行渡るため、上型7による加圧を施すことなく、
上記混合物5を効果的に結合させることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、係合部が設けられた低
密度発泡体層上に、屑バインダー成形層を型成形するこ
とにより、上記係合部を介して屑バインダー成形層と低
密度発泡体層とを一体に接合するように構成したため、
接着剤を用いた煩雑な接合作業を必要とすることなく、
低密度発泡体層によって屑バインダー成形層を補強する
ことができるとともに、比重の小さい自動車用内装材を
簡単かつ安価に製造することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動車用内装材の製造方法の第1
実施例を示す工程図、第2図は本発明に係る複合材の製
造方法の効果を説明するための比較例を示す工程図、第
3図ないし第7図はそれぞれ低密度発泡体層の他の例を
示す断面図、第8図は本発明の第2実施例を示す工程図
である。 2……係合部、3……低密度発泡体層、4……下型(成
形金型)、5……混合物、6……バインダー樹脂、8…
…屑バインダー成形層、10……自動車用内装材。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 43/00 - 43/02 B29C 43/18 - 43/20 B29C 65/70,43/32 - 43/36 B32B 5/00 - 5/32 B32B 3/00 - 3/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合部が接合面の全域に亘って配設された
    低密度発泡体層を成形し、この低密度発泡体層を成形金
    型にセットした後、その上に繊維屑および合成樹脂材屑
    等の混合物を充填するとともに、この混合物をバインダ
    ー樹脂で結合して屑バインダー成型層を型成形すること
    により、上記係合部を介して屑バインダー成型層と低密
    度発泡体層とを一体に結合するようにしたことを特徴と
    する自動車用内装材の製造方法。
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