JP2781106B2 - 自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準器 - Google Patents

自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準器

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JP2781106B2
JP2781106B2 JP4244527A JP24452792A JP2781106B2 JP 2781106 B2 JP2781106 B2 JP 2781106B2 JP 4244527 A JP4244527 A JP 4244527A JP 24452792 A JP24452792 A JP 24452792A JP 2781106 B2 JP2781106 B2 JP 2781106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフレクター可動型の
ヘッドランプではリフレクターに取着され、ユニット可
動型ヘッドランプではランプボディ・リフレクターユニ
ットに取着されて、自動車用ヘッドランプの上下方向の
照射角を検出する傾斜検出器である水準器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のヘッドランプは、リフレクタ
ー可動型では、図12に示されるように、バルブ3の挿
着されたリフレクター2がランプボディ1に対し傾動可
能に支持されており、リフレクター2の上下方向の傾動
量はリフレクター2に取着した水準器4にあらわれる構
造となっている。水準器4は、図13及び14に示され
るように、上方に開口する容器状のケース5に、直線型
気泡管7を懸吊支持した気泡管支持枠である蓋6が傾斜
調整可能に組付けられている。符号8aは零点調整ね
じ、符号8bは圧縮コイルスプリング、符号9a,9b
は蓋6とケース5間の凹凸係合部で、蓋6はスプリング
8bとねじ8aとによって一定の付勢状態に保持されて
おり、ねじ8aの螺合調整によって蓋6の傾斜を調整し
て気泡管7の気泡位置の調整、即ち水準器の零点調整が
できる構造となっている。なお図12符号Lはヘッドラ
ンプの光軸、図14符号2aはリフレクター2に延出形
成された水準器取着用のプレート状延出部である。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかし前記した水準器
4では、蓋6の揺動支点側端部と反対側の端部を零点調
整ねじ8aで係合支持させた構造のため、水準器全体の
前後長さが大きくなって、次の様な問題が生じた。まず
第1に、水準器4は、図14に示されるように、一般に
リフレクターの上面壁に取着されるが、前後に長いため
水準器後端部がリフレクター2の後方に大きく突出し、
リフレクター可動型のヘッドランプではそれだけランプ
ボデイ1の奥行を必要とし、ユニット可動型ではランプ
ボディ・リフレクターユニットとランプハウジング間距
離が大きくなって、いずれのタイプにおいてもヘッドラ
ンプが大型化する。換言すれば、小型の、特に奥行の小
さいヘッドランプにはこの種の水準器を使用できないと
いう問題がある。
【0004】第2に、リフレクター可動型のヘッドラン
プでは、水準器4はランプボディ1内においてリフレク
ター2に取着されるため、ランプボディ1の水準器4の
対応位置に開口部1aを設け、この開口部1aに水準器
4の目盛を読むための透明な取り外し自在の覗き窓1b
が設けられており、気泡管の零点調整はこの覗き窓1b
を開けてドライバーを挿し込んで行なう。しかし気泡管
の目盛の読み取りと零点調整ねじの操作の便に対応する
ためには、覗き窓1bが少なくともケース5の前後長さ
相当の大きさとなって大型化し、ランプボディ1に設け
る開口部1aや覗き窓1bの加工が難しいとか、この覗
き窓1bを介して光が漏光する等の問題がある。
【0005】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、前後長さが短くてすむ自動車
用ヘッドランプにおけるエイミング用水準器を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る自動車用ヘッドランプにおけるエイ
ミング用水準器においては、支持台と、この支持台に傾
斜調整可能に組付けられた気泡管支持枠と、この支持枠
に支持された直線型気泡管とからなり、ランプボデイに
対し上下方向傾動可能に支持されたリフレクターに気泡
管が光軸と平行となるように前記支持台が取着されて、
リフレクターの傾動量が気泡管において表示される自動
車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準器におい
て、前記支持台は矩形ブロック形状とされ、前記気泡管
支持枠は、金属製薄板を切り起こして成形した一体物
で、前記支持台上を光軸と略平行に前後方向に延出する
気泡管支持枠前後延出領域と、この前後延出射領域の側
方に連成され、前記支持台の一側面に沿って前後に延出
する断面コ字型の気泡管把持領域とを有し、前後延出領
域の前端部又は後端部が下方に折り曲げられ、この折り
曲げ部が支持台に固定保持されるとともに、前後延出領
域の前後方向他端部が、支持台に螺着垂設され回動によ
りその上下位置を調整可能なねじに係合保持されるよう
にしたものである。
【0007】また請求項2に係る自動車用ヘッドランプ
におけるエイミング用水準器においては、支持台と、こ
の支持台に傾斜調整可能に組付けられた気泡管支持枠
と、この支持枠に支持された直線型気泡管とからなり、
ランプハウジングに対し上下方向傾動可能に支持された
ランプボディ・リフレクターユニットに気泡管が光軸と
平行となるように前記支持台が取着されて、ランプボデ
ィ・リフレクターユニットの傾動量が気泡管において表
示される自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水
準器において、前記支持台は矩形ブロック形状とされ、
前記気泡管支持枠は、金属製薄板を切り起こして成形し
た一体物で、前記支持台上を光軸と略平行に前後方向に
延出する気泡管支持枠前後延出領域と、この前後延出射
領域の側方に連成され、前記支持台の一側面に沿って前
後に延出する断面コ字型の気泡管把持領域とを有し、前
後延出領域の前端部又は後端部が下方に折り曲げられ、
この折り曲げ部が支持台に固定保持されるとともに、前
後延出領域の前後方向他端部が、支持台に螺着垂設され
回動によりその上下位置を調整可能なねじに係合保持さ
れるようにしたものである。
【0008】また請求項3では、請求項1又は2記載の
エイミング用水準器において、気泡管支持枠の前後延出
領域の前端部又は後端部を支持台側固定保持部と弾性係
合させるとともに、他端部をねじ頭部に下方より当接さ
せて、気泡管支持枠を上方にばね付勢状態に保持するよ
うにしたものである。また請求項4では、請求項1又は
2記載のエイミング用水準器において、ねじを鍔付ねじ
とし、気泡管支持枠の前後延出領域の前端部又は後端部
を支持台側固定保持部と弾性係合させるとともに、他端
部を鍔付ねじの鍔とねじ頭部間に係合させて、気泡管支
持枠を下方にばね付勢状態に保持するようにしたもので
ある。
【0009】
【作用】気泡管支持枠は1枚の金属製薄板を切り起こし
て成形したもので、合成樹脂の成形では形成できない複
雑な形状に対応できる。気泡管支持枠の前後延出領域の
側方位置に気泡管が把持一体化されているので、気泡管
支持枠の前後長さは従来の気泡管支持枠の長さに比べて
短い。
【0010】気泡管支持枠は前後延出領域の前端部(又
は後端部)と前後方向他端部の2点で支持され、前後延
出領域の前後方向一端部に係合する零点調整ねじを回動
操作することにより、気泡管支持枠の傾動調整、即ち気
泡管の零点調整を行うが、この零点調整用のねじは従来
のように気泡管の端部ではなく、気泡管の側方位置であ
って気泡の有効移動範囲近傍に設けることができる。
【0011】請求項3,4では、気泡管支持枠を上方又
は下方にばね付勢状態とすることにより、気泡管支持枠
の上下方向の位置決め精度を高める。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図
1は本発明の一実施例であるエイミング用水準器を組付
けたリフレクター可動型のヘッドランプの正面図、図2
は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに
沿う断面図)、図3はエイミング用水準器の斜視図、図
4は同水準器の分解斜視図、図5はリフレクターに取着
した同水準器の縦断面図(図2に示す線V−Vに沿う断面
図)、図6は同水準器の横断面図(図2に示す線VI−VI
に沿う断面図)、図7は零点調整ねじとのぞき窓との位
置関係を示す平面図である。
【0013】これらの図において、符号10は容器状の
ランプボディで、このランプボディ10内において放物
面形状のリフレクター20が2本のエイミングスクリュ
ー14,16と1個の玉継手18により傾動可能に支持
されている。スクリュー14,16はランプボディ10
の背面壁を貫通するとともに、貫通部においてそれぞれ
回転可能に支承されており、スクリュー前端部はリフレ
クター20の裏側に嵌着されたブラケット15,17に
螺合している。玉継手18はランプボディ10の背面壁
から前方に突出する玉部18aがリフレクター20の裏
側に嵌着された玉受部18bに支承された構造で、スク
リュー14,16の回動によりナット15,17がスク
リュー14,16に沿って進退して、リフレクター20
が水平軸Lx,垂直軸Ly回りに傾動する構造となって
いる。なお符号11は前面レンズ、符号13はリフレク
ター20のバルブ挿着孔に挿着された光源であるバルブ
である。
【0014】リフレクター20の上面壁21には、リフ
レクター20の上下方向の傾斜量(ヘッドランプの光軸
Lの上下方向の傾斜量)を検出するための水準器30が
取着されている。水準器30は矩形ブロック状の支持台
32と、この支持台32に揺動可能に支持された板ばね
状の気泡管支持枠体(以下、単に支持枠体という)40
と、支持枠体40に支持された直線型気泡管50と、支
持枠体40の傾斜状態、即ち気泡管50の零点を調整す
るための零点調整ねじ60とから構成されている。
【0015】支持台32は軽量でしかも耐熱性に優れた
合成樹脂(例えばPPS樹脂)により形成され、支持台
32の上面には支持枠体40を担持する前後に延びる帯
状の支持枠体担持面33が形成されている。そしてこの
支持台32に装着された支持枠体40は、支持台32の
側方に沿って前後に延出する気泡管把持領域45を有し
ており、この気泡管把持領域45に気泡管50が支持さ
れた構造となっている。支持台32の前端部には支持枠
体挿着固定用の凹部34が形成され、この凹部34に支
持枠体40の折曲された前端部41aが挿着されてい
る。この凹部34にはねじ孔35が形成され、このねじ
孔35に固定ねじ36が螺着されて、支持枠体前端部4
1aが凹部34に固定保持される。凹部34の底面には
支持枠体の前端部41aから前方に延びる係止爪43が
係合できる凹部34aが形成されている。符号33aは
担持面33の前端部に形成された***部で、支持枠体4
0はこの***部33aを揺動支点として上下に揺動でき
る。担持面33の後端側(***部33a形成側と反対
側)には、後述する零点調整ねじ60の螺合するねじ孔
37が設けられている。ねじ孔37の周りにはお椀型の
座ぐり部37aが設けられている。ねじ孔37には、螺
着された零点調整ねじ60が振動等によって勝手に回動
しないように、この座ぐり部37aを介してシリコン系
充填材38が注入されるようになっているが、座ぐり部
37aがお椀型であるため、注入された充填材は座ぐり
部最下部のねじ孔37に確実に充填される。また支持台
32の左側部下端面には、図3,5に示されるようにリ
フレクター上面壁21に突設されたボス22と係合する
係合凸部39及びねじ挿通孔39aが設けられ、固定ね
じ39bによって支持台32がリフレクター上面壁21
に固定されるようになっている。
【0016】支持枠体40は、1枚の金属製薄板が切り
起こされて所定の形状に成形された単一体で、前後方向
に延出する前後延出領域41と、この前後延出領域の側
方に連成され、前後延出領域41と平行に延びる横断面
コ字型の気泡管把持領域45とから構成されている。前
後延出領域41の前端部は気泡管把持領域45から分岐
して前方に延び、斜め下方に折曲された前端部41aに
は、斜め上方に屈曲する係止爪43が形成されている。
そしてこの係止爪43を支持台前端部の爪係合用凹部3
4aに圧入することにより、支持枠体40の前端部を支
持台30に仮止めできる。前後延出領域41の前端部4
1aには固定ねじ36を貫通するためのねじ貫通孔42
aが設けられ、前後延出領域41の後端寄りには零点調
整ねじ60と係合する前後に長い長孔42bが設けられ
ている。そして、前後延出領域の前端部41aが固定ね
じ36により支持台32に固定されると、前後延出領域
41の支持台***部33a位置から後方の領域が図5仮
想線に示される上方に跳ね上がった状態となる。そして
零点調整ねじ60を上方から長孔42bに係合させてね
じ孔37に螺着すると、長孔42の周縁部がねじ頭部6
0aに当接し、支持枠体40の後端部が上方にばね付勢
された状態に保持される。この状態で零点調整ねじ60
を回動すると、支持枠体後端部は零点調整ねじの頭部6
0aの上下動に伴って上下動し、支持枠体40の傾斜状
態、即ち気泡管50の傾斜状態が変化する。なお符号4
4は、前後延出領域41の側縁部に折曲形成されたガイ
ド片で、支持枠体40を揺動させたときに、このガイド
片44が支持台32の外側面に沿ってスライドし、支持
枠体40の偏りのない適正な揺動が確保される。
【0017】気泡管把持領域45には上方に立ち上がる
一対の把持爪47,47が折曲形成されて、前後延出領
域41側の縦側壁46と把持爪47,47とによって気
泡管50を把持固定できる。気泡管50の側面には気泡
54の位置を読み取るための直線目盛52が設けられて
おり、把持爪47,47と縦側壁46間に上方から気泡
管50を圧入することにより、簡単に気泡管50を気泡
管把持領域45に一体化できる。符号48aは気泡管5
0の前端部に当接する当接片、符号48bは気泡管の後
端面に当接する当接片で、これらの当接片48a,48
bが協働して気泡管50を前後方向に位置決めする。
【0018】一対の把持爪47,47間には、気泡管把
持領域45の底面から上方に立上り、把持爪47に把持
された気泡管50の側面に接触する伝熱接触片49が設
けられている。気泡管50内の気泡54は、気泡管50
に伝達される熱が例えば気泡管長手方向に異なる場合に
は、気泡管内の液体に対流が生じ、気泡54が移動して
適正位置を示さなくなる。気泡管支持枠体40はアルミ
ニウム等の良導材から構成されているため、把持爪47
で把持されている部位には他の部位よりも熱が多く伝達
され、気泡管長手方向に伝熱量の差が生じ、これが原因
で気泡管内の液体に対流が生じ気泡が適正位置を示さな
い虞れがある。本実施例では、伝熱接触片49が気泡管
50の側面長手方向に沿って接触し、支持枠体40から
気泡管50に伝達される熱量を長手方向に均一化し、気
泡管50内の液体に対流が生じないようにして気泡54
の移動を抑制するようになっている。
【0019】ランプボディ10の上面壁10aには、図
6,7に示されるように、リフレクター20に取着され
た水準器30の真上位置に、気泡管50の気泡54の有
効移動範囲、即ち気泡管50の目盛形成領域に対応する
大きさの円形開口部70が形成され、この開口部70に
覗き窓を構成する取外し可能な透明なキャップ72が取
着されている。そして水準器の零点調整をする際には、
このキャップ72を取外し、開口部70からドライバー
74(図6参照)を挿し込んで、ねじ60を回動操作す
ることによって行なう。
【0020】なお本実施例に示すエイミング用水準器で
は、エイミング調整されたヘッドランプのリフレクター
20に水準器30を固定した後、零点調整ねじ60を回
動操作して気泡の零点調整後、座ぐり部37aに充填材
38を装填して、零点調整ねじ60が勝手に回動して気
泡管の零点が狂うことを防止する。
【0021】図8及び図9は本発明の第2の実施例であ
るエイミング用水準器を示し、図8は同水準器の分解斜
視図、図9は同水準器の縦断面図である。この実施例で
は、支持枠体40の前後延出領域41の折曲された前端
部41aに、一対の側枠部82,82が形成されてお
り、さらに前端部41aの背面側には切り起こされた抜
け止め用の係止爪84が設けられている。そして支持台
32の前端部に形成されている支持枠体前端部挿着用凹
部34Aが側壁で包囲された形状とされるとともに、こ
の凹部34Aには支持枠体40側の係止爪84が係合す
る係合穴85が設けられている。即ち、前記第1の実施
例における支持枠体固定保持手段は、固定ねじ36によ
って構成されているが、この第2の実施例では、支持台
32側の枠状凹部34A,係合穴85,支持枠体側の側
枠部82,82及び係止爪84からなる弾性係合部によ
り構成されている。その他は前記第1の実施例と同一で
あり、同一の符号を付すことによりその説明は省略す
る。
【0022】図10は本発明の第3の実施例を示し、エ
イミング用水準器の縦断面図である。支持枠体40の前
後延出領域41の前端部は、下方から後方にかけて湾曲
して折り返され、折り返し部先端部裏側に形成された一
対の側枠部82,82が支持台側係合孔34bに係合し
て、折り返し部先端部が弾支されるとともに、下方に切
り起こされた係止爪85が孔34cに係合して、折り返
し部先端部が抜け止めされている。そして折り返し部先
端部を支持台32に固定保持させるには、上方から先端
部を係合孔34b内に挿入すれば、係止爪85は自ずと
孔34cにパチンと係合する。その他は前記第1の実施
例と同一であり同一の符号を付すことによりその説明は
省略する。
【0023】図11は本発明の第4の実施例を示すもの
で、エイミング用水準器縦断面図である。支持枠体40
の前後延出領域41の下方に折曲された前端部41aに
は、一対の側枠部82,82が形成され、前後延出領域
41の後端部は零点調整ねじ60と係合できるように二
股に形成されている。そして支持台32のねじ孔37に
螺着されるねじは鍔付きねじ60Aとされ、鍔62とね
じ頭部60aの間に前後延出領域41の後端二股部が係
合して、支持枠体40の後端部が鍔付ねじ60Aによっ
て担持されている。
【0024】またこの実施例では、支持枠体40の前後
延出領域41の前端部41aが支持台32の凹部34A
に固定保持されたときに、前後延出領域41の***部3
3a位置から後方の領域が、図11仮想線で示すよう
に、支持台の担持面33側に垂れ下がった状態となる。
そして支持枠体後端二股部が零点調整ねじ60Aのねじ
頭部60aと鍔62との間に係合することにより、支持
枠体40の後端部が下方に付勢された状態に保持され
る。
【0025】なお前記した種々の実施例は、リフレクタ
ー可動型のヘッドランプに適用する水準器について説明
したが、ランプハウジングに対しランプボディ・リフレ
クターユニットがエイミング機構によって傾動可能に支
持されているユニット可動型のヘッドランプのランプボ
ディ・リフレクターユニットに取着する場合も全く同様
である。即ち、支持台32がユニット可動型のヘッドラ
ンプのランプボデイ・リフレクターユニットの上面壁に
固定されて、水準器がランプボデイ・リフレクターユニ
ットに取着されており、水準器の構造そのものについて
は、前記したリフレクター可動型のヘッドランプに取着
する水準器と何ら変わるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準
器によれば、支持台に支持されて気泡管を把持固定す
る、水準器の一構成部品である気泡管支持枠は、1枚の
金属製薄板を切り起こして成形されたもので、合成樹脂
の成形では形成できない複雑な形状に加工できるので、
それだけ水準器の製造コストを安価にできる。
【0027】また気泡管支持枠は、前後延出領域の側方
に連成された気泡管把持部により気泡管を把持し、前後
延出領域の前端部と後端部を支持するように構成したの
で、気泡管支持枠の前後長さ、即ち水準器全体の前後長
さが短くなって、小型の、特に奥行の小さなヘッドラン
プにも適用できる。また気泡管把持部の側方に、把持さ
れた気泡管と平行に延出する前後延出領域を設け、この
前後延出領域の前端部又は後端部の一方を、回動により
上下動する零点調整ねじによって支持するようにしたの
で、零点調整ねじを、気泡管の前端部より前方または後
端部より後方ではなく、気泡の有効移動範囲近傍に位置
させることができる。このため、リフレクター可動型の
ヘッドランプでは、水準器の目盛読取用の透明な覗き窓
を小さくでき、それだけ漏光量も少ない。またランプボ
ディの形状が複雑なため等の理由で、ランプボディに大
きい覗き窓を形成するには困難な場合があるが、覗き窓
が小さくてよいため、覗き窓の加工も容易である。
【0028】また従来の水準器は、気泡管がケース内に
収容された構造(図12〜14参照)であるため、バル
ブの熱が伝達されてケース内にこもり、この熱の影響を
受けて気泡管内に対流が生じ、このため気泡が移動して
正確な目盛を表示しないおそれがあった。しかし本考案
では、気泡管支持枠がブロック状の支持台に組付けられ
た構造であるため、気泡管支持枠で支持された気泡管の
周りには従来構造の様に熱がこもる原因となるケースが
存在せず、気泡管内の気泡は常に適正目盛を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエイミング用水準器を
組付けたリフレクター可動型のヘッドランプの正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)
【図3】エイミング用水準器の斜視図
【図4】同水準器の分解斜視図
【図5】同水準器の縦断面図(図2に示す線V−Vに沿う
断面図)
【図6】同水準器の横断面図(図2に示す線VI−VIに沿
う断面図)
【図7】覗き窓と零点調整ねじの配置を示す平面図
【図8】本発明の第2の実施例であるエイミング用水準
器の分解斜視図
【図9】同水準器の縦断面図
【図10】本発明の第3の実施例であるエイミング用水
準器の縦断面図
【図11】本発明の第4の実施例であるエイミング用水
準器の縦断面図
【図12】従来の水準器を取着した自動車用ヘッドラン
プの水平断面図
【図13】同水準器の分解斜視図
【図14】同水準器の縦断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 13 光源であるバルブ 14,16 エイミングスクリュー 18 玉継手 20 リフレクター 30 水準器 32 矩形状の支持台 33a 気泡管支持枠体の揺動支点となるケース側***
部 36 気泡管支持枠固定保持手段である固定ねじ 40 気泡管支持枠体 41 前後延出領域 41a 前後延出領域の折曲された前端部 45 気泡管把持領域 47 把持爪 50 直線型気泡管 52 目盛 54 気泡 60 零点調整用のねじ 60a ねじ頭部 60A 零点調整用の鍔付ねじ 62 鍔 84 気泡管支持枠固定保持手段である係止爪 Lx リフレクターの傾動軸である水平軸 Ly リフレクターの傾動軸である垂直軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 広徳 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所 静岡工場内 (56)参考文献 特開 平3−203113(JP,A) 特開 平3−280302(JP,A) 実開 平4−87417(JP,U) 実開 平2−134601(JP,U) 実開 平5−94904(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F21M 3/20 B60Q 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台と、この支持台に傾斜調整可能に
    組付けられた気泡管支持枠と、この支持枠に支持された
    直線型気泡管とからなり、ランプボデイに対し上下方向
    傾動可能に支持されたリフレクターに気泡管が光軸と平
    行となるように前記支持台が取着されて、リフレクター
    の傾動量が気泡管において表示される自動車用ヘッドラ
    ンプにおけるエイミング用水準器において、 前記支持台は矩形ブロック形状とされ、前記気泡管支持
    枠は、金属製薄板を切り起こして成形した一体物で、前
    記支持台上を光軸と略平行に前後方向に延出する気泡管
    支持枠前後延出領域と、この前後延出射領域の側方に連
    成され、前記支持台の一側面に沿って前後に延出する断
    面コ字型の気泡管把持領域とを有し、前後延出領域の前
    端部又は後端部が下方に折り曲げられ、この折り曲げ部
    が支持台に固定保持されるとともに、前後延出領域の前
    後方向他端部が、支持台に螺着垂設され回動によりその
    上下位置を調整可能なねじに係合保持されたことを特徴
    とする自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準
    器。
  2. 【請求項2】 支持台と、この支持台に傾斜調整可能に
    組付けられた気泡管支持枠と、この支持枠に支持された
    直線型気泡管とからなり、ランプハウジングに対し上下
    方向傾動可能に支持されたランプボディ・リフレクター
    ユニットに気泡管が光軸と平行となるように前記支持台
    が取着されて、ランプボディ・リフレクターユニットの
    傾動量が気泡管において表示される自動車用ヘッドラン
    プにおけるエイミング用水準器において、 前記支持台は矩形ブロック形状とされ、前記気泡管支持
    枠は、金属製薄板を切り起こして成形した一体物で、前
    記支持台上を光軸と略平行に前後方向に延出する気泡管
    支持枠前後延出領域と、この前後延出射領域の側方に連
    成され、前記支持台の一側面に沿って前後に延出する断
    面コ字型の気泡管把持領域とを有し、前後延出領域の前
    端部又は後端部が下方に折り曲げられ、この折り曲げ部
    が支持台に固定保持されるとともに、前後延出領域の前
    後方向他端部が、支持台に螺着垂設され回動によりその
    上下位置を調整可能なねじに係合保持されたことを特徴
    とする自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準
    器。
  3. 【請求項3】 前記気泡管支持枠の前後延出領域の前端
    部又は後端部が支持台側固定保持部と弾性係合するとと
    もに、他端部がねじ頭部に下方より当接して、気泡管支
    持枠が上方にばね付勢状態に保持されたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の自動車用ヘッドランプにおける
    エイミング用水準器。
  4. 【請求項4】 前記ねじは鍔付ねじで、前記気泡管支持
    枠の前後延出領域の前端部又は後端部が支持台側固定保
    持部と弾性係合するとともに、他端部が鍔付ねじの鍔と
    ねじ頭部間に係合して、気泡管支持枠が下方にばね付勢
    状態に保持されたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の自動車用ヘッドランプにおけるエイミング用水準器。
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