JP2708648B2 - 並列運転制御装置 - Google Patents

並列運転制御装置

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JP2708648B2
JP2708648B2 JP3180344A JP18034491A JP2708648B2 JP 2708648 B2 JP2708648 B2 JP 2708648B2 JP 3180344 A JP3180344 A JP 3180344A JP 18034491 A JP18034491 A JP 18034491A JP 2708648 B2 JP2708648 B2 JP 2708648B2
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伸夫 佐志田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共通の負荷に対して並
列運転する電源系統間の電流バランスを制御する並列運
転制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば特公昭53−36137
号公報及び特公昭56−13101号公報に示された従
来の交流出力変換器の並列運転システムを示す構成図で
ある。図において、1は1号インバータ装置、2は同じ
構成の2号インバータ装置で、1号及び2号インバータ
装置1及び2は出力母線3を通じて並列運転しつつ負荷
4へ電力を供給している。上記1号インバータ装置1
は、インバータ本体100、フィルタ用リアクトル10
1、同コンデンサ102を主要構成要素とし、直流電源
5の電力を交流に変換し、出力開閉器103aを通じて
出力母線3へ接続されている。
【0003】インバータ装置1と2が並列運転するため
には、1号インバータ装置1の出力電流I1 からCT2
00aにより検出信号I1aを得、同じく2号インバータ
装置2から得られた検出信号I2aとの差、即ち横流に相
当する信号ΔI1 を横流検出回路151により得る。次
に、移相器150より、直交する2つの電圧ベクトルE
A とEB を作り、ΔI1 信号から演算回路152、15
3によりそれぞれ無効電力対応成分ΔQと有効電力対応
成分ΔPを得る。そして、電圧設定回路7と電圧帰還回
路300の信号に基づき電圧制御回路403により、パ
ルス幅変調回路(以下PWM回路)400を介してイン
バータ本体100のパルス幅変調を行い、内部発生電圧
を制御する。
【0004】ここで、前述の無効電流対応成分ΔQは電
圧制御回路403へ補助信号的に与えられ、インバータ
本体100の内部発生電圧を数%程度調節することによ
り、ΔQを零にするように動作する。
【0005】一方、前述の有効電力対応成分ΔPはPL
L(フェーズロックドループ)回路を構成するアンプ1
54を通し、基準発振器155の周波数の微調整を行う
ことによりインバータ本体100の内部発生電圧の位相
を制御し、ΔPを零にするように動作する。
【0006】このようにして、ΔQとΔPをともにゼロ
とするように、電圧と位相を制御することにより、2台
のインバータ間の横流がなくなり、安定した負荷の分担
が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の変換器の並列運
転システムは以上のように構成されているので、次の四
つの問題点があった。第一の問題点は、インバータの内
部発生電圧の位相及び電圧の平均値を制御することによ
って、分担電流をバランスさせるために、制御の応答速
度を向上することが難しく、特に瞬時の横流は制御でき
ないことである。第二の問題点は、横流を有効分と無効
分に分離検出する際にフィルタが必要なため横流制御を
高速にできないことである。このため、インバータの出
力を歪の少ない高品質の正弦波に保つ瞬時波形制御など
の高速電圧制御系には適用限界がある。第三の問題点
は、横流を有効分と無効分とに分離して制御しているの
で、制御回路が複雑になることである。第四の問題点
は、変換器と他の電源とを並列運転することが難しく、
特に変換器と電力系統とを並列運転しようとしても横流
を制御することは難しい。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、分担電流を高速にバランスさせ
ることができる並列運転制御装置を提供するものであ
る。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る並列運
転制御装置は、各相のアームが1サイクルの間に複数
のスイッチングを行うことにより出力電圧の瞬時値が制
御される交流出力変換器を複数台、共通の母線に接続
し、負荷電流を分担しつつ並列運転する並列運転制御装
置であって、前記変換器の出力電圧の瞬時値と出力電圧
瞬時値の基準信号との差を増幅して前記変換器の出力を
制御する瞬時電圧制御回路と、前記変換器の出力電圧の
平均値の指令値を設定する電圧設定器と、前記出力電圧
の平均値と前記電圧設定器の信号との差を増幅して前記
出力電圧の絶対値の基準を出力する平均値電圧制御回路
と、前記複数の変換器相互間に流れる電流の横流分を検
出する横流分検出手段と、この検出された横流分に所定
の仮想インピーダンスを乗じた仮想電圧を求める仮想電
圧算出手段とを有するものにおいて、上記共通の母線電
圧より上記仮想インピーダンスのインピーダンス角だけ
遅らせた仮想電圧ベクトルに対して平行な上記横流分の
平行成分を求める平行成分算出手段と、前記平行成分を
前記平均電圧の電圧設定器の信号から減算する加減算手
段とを有するものである。
【0011】
【0012】
【0013】第2の発明に係る並列運転制御装置は、第
1の発明における、共通の母線に接続される複数台の変
換器に代えて共通の母線に接続される1台又は複数台の
変換器と別の電源系統とし、複数の変換器相互間に流れ
る電流に代えて変換器相互間又は変換器と別の電源系統
との間に流れる電流としたものである。
【0014】
【0015】
【0016】第3の発明に係る並列運転制御装置は、各
相のアームが1サイクルの間に複数回のスイッチングを
行うことにより出力電圧の瞬時値が制御される交流出力
変換器を複数台、共通の母線に接続し、負荷電流を分担
しつつ並列運転する並列運転制御装置であって、 前記変
換器の出力電圧の瞬時値と出力電圧瞬時値の基準信号と
の差を増幅して前記変換器の出力を制御する瞬時電圧制
御回路と、前記変換器の出力電圧の平均値を設定する電
圧設定器と、前記出力電圧の平均値と前記電圧設定器の
信号との差を増幅して前記出力電圧の絶対値の基準を出
力する平均値電圧制御回路と、この絶対値の基準に別途
有する発振器の信号を乗じて前記出力電圧の瞬時値の基
準信号を出力する掛算器と、前記複数の変換器相互間に
流れる電流の横流分を検出する横流分検出手段と、この
検出された横流分に所定の仮想インピーダンスを乗じた
仮想電圧を求める仮想電圧算出手段とを有するものにお
いて、上記共通の母線電圧より上記仮想インピーダンス
のインピーダンス角だけ遅らせた仮想電圧ベクトルに対
して平行な上記横流分の平行成分を求める平行成分算出
手段と、上記仮想電圧ベクトルに対して垂直な上記横流
分の垂直成分を求める垂直成分算出手段と、前記平行成
分を前記平均電圧の電圧設定器の信号から減算する加減
算手段と、前記垂直成分により前記掛算器の出力する出
力電圧瞬時値の基準信号の位相を調整する位相調整回路
とを有するものである。
【0017】
【0018】第4の発明に係る並列運転制御装置は、第
3の発明における、共通の母線に接続される複数台の変
換器に代えて共通の母線に接続される1台又は複数台の
変換器と別の電源系統とし、複数の変換器相互間に流れ
る電流に代えて変換器相互間又は変換器と別の電源系統
との間に流れる電流としたものである。
【0019】
【0020】
【作用】第1、第2の発明における並列運転制御装置で
は、検出した横流分に所定のインピーダンスを乗じて仮
想電圧を求める仮想電圧算出手段と、この仮想電圧ベク
トルに対して横流分の平行な平行成分を求める平行成分
算出手段と、変換器の平 均電圧設定器の信号から上記平
行成分を減算する加減算手段 とを有しているので、瞬
時制御で追従できない制御偏差を更に減少させることが
出来る。
【0021】
【0022】
【0023】又、第3、第4の発明における並列運転制
御装置では、検出した横流分に所定のインピーダンスを
乗じて仮想電圧を求める仮想電圧算出手段と、この仮想
電圧ベクトルに対して横流分の平行な平行成分を求める
平行成分算出手段と、垂直な垂直成分を求める垂直成分
算出手段と、変換器の平均電圧設定器の信号から上記平
行成分を減算する加減算手段と、上記垂直成分により出
力電圧瞬時値の基準信号の位相を調整する位相調整回路
とを有しているので、瞬時制御で追従できない制御偏差
を更に減少させることが出来る。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【実施例】実施例1. 以下、本発明の実施例を図について説明する。図1は構
図で、図1において、1号インバータ装置1は、図示
簡略した同じ構成の2号インバータ装置2と出力母線3
を通じて並列運転しつつ、負荷4へ電力を供給してい
る。5は1号インバータ装置1に接続されている直流電
源、6は2号インバータ装置2に接続されている直流電
源である。そのほか、前述の図16と対応する機能につ
いては同じ番号を付けているが、図16は出力電圧の平
均値を制御する形式のインバータ装置であるのに対し、
図1は出力電圧の瞬時値及び平均値を制御する形式のイ
ンバータ装置であるので、同一番号でも必ずしも同一機
能の回路ではない。
【0030】100番以降の番号は、インバータ装置の
構成要素であり、添え字のない番号と添え字がaの番号
は1号インバータ装置1の構成要素、添え字がbの番号
は2号インバータ装置2の構成要素である。
【0031】100はインバータ本体であり、例えば高
周波スイッチングの可能なトランジスタやMOSFET
などの自己消弧形素子により構成され、図2の(a)の
ような3相ブリッジインバータや(b)のような単相ブ
リッジインバータのそれぞれのアームが出力周波数(例
えば60Hz)の10倍から数100倍程度の高周波で
スイッチイングするもので、直流電圧を正弦波の基本波
を含んだ矩形波状の高周波交流電圧に変換する。10
1,102は低域通過フィルタを構成するリアクトルと
コンデンサであり、インバータ本体100の発生した矩
形波状の高周波交流電圧から高調波を除去し、正弦波の
出力電圧を得て、出力開閉器103aを通じて出力母線
3へ接続されている。
【0032】200aは1号インバータ装置1の出力電
流I1 を、201はインバータ本体100の出力電流I
A1を検出する電流センサである。300はコンデンサ1
02の電圧(並列運転時は出力母線電圧となる)を検出
する電圧センサである。
【0033】また、400はインバータ本体100のス
イッチングのタイミングを決めるPWM回路であり、例
えばインバータ本体100が出力すべき基本波分の電圧
指令信号と三角波キャリアの交点でインバータ本体10
0をスイッチングさせる三角波比較形PWM回路であ
る。401はインバータ本体100の出力電流IA1を制
御する瞬時電流制御回路、402はインバータ本体10
0の出力電流指令値を制限するリミッタ回路、403は
コンデンサ102の電圧を制御する瞬時電圧制御回路、
404は所望の出力電圧を発生するためにコンデンサ1
02に流すべき電流値を出力するコンデンサ電流基準発
生回路、405は1号インバータ装置1と2号インバー
タ装置2の間に仮想的にインピーダンスZを挿入し、横
流を制限するように動作させるための横流制限用仮想イ
ンピーダンス回路、406は1号インバータ装置1が出
力している横流と分担すべき負荷電流値を検出する負荷
電流検出回路である。
【0034】さらに、407は1号インバータ装置1の
出力すべき瞬時電圧指令値を作成する掛算器、408は
1号インバータ1の出力電圧の平均値を制御する平均値
電圧制御回路、409は電圧制御回路に平均値の指令値
を与える電圧設定器、410は電圧検出器300の出力
からコンデンサ102の電圧の平均値を導出する平均値
回路、8は掛算器407にクロック信号を与える発振器
であり、1号インバータ装置1、2号インバータ装置2
に共通のクロック信号を供給する。なお、500,50
1,502,503,504,505は加減算器であ
る。
【0035】一方、2号インバータ装置2は、1号イン
バータ装置1と同一の構成で、出力が出力母線3を通じ
て1号インバータ装置1と並列接続されており、103
bは2号インバータ装置2の出力開閉器、200bは2
号インバータ装置2の出力電流I2 を検出する電流セン
サである。
【0036】ここで、上記電流検出回路406として
は、図3のブロック図に示す如く構成を備える。図3に
おいて、406s,406tは加減算器、406uはイ
ンバータ装置の並列台数をnとした時1/nのゲインを
持つ増幅回路であり、加算器406sにて1号インバー
タ装置1の出力電流I1 と2号インバータ装置2の出力
電流I2 を加算して負荷電流IL を求め、この信号を増
幅回路406uに入力して、負荷電流IL を並列台数n
(この場合はn=2)で割った値IL /nを演算し、こ
れを1号インバータ装置1が分担すべき負荷電流IL1
として出力する。また、減算器406tにより、1号
インバータ装置1の出力電流I1 と分担すべき電流IL1
*の差、即ち、横流ΔI1 (=I1 −IL1*)を演算出
力する。即ち、検出する横流とは、全負荷電流を変換器
の台数で除した平均電流と、各変換器の出力電流との差
である。なお、電流検出回路406はこの発明における
横流分検出手段であり、電流制限用仮想インピーダンス
回路405と加減算回路504とはこの発明における仮
想電圧算出手段である。
【0037】次に上記構成に係る具体的動作について説
明する。1号インバータ装置1には電流マイナーループ
が設けられており、瞬時電流制御回路401は、電流セ
ンサ201によりフィードバックされたインバータ本体
100の出力電流IA1がリミッタ回路402からの電流
指令IA1*と一致するようにリアクトル101に印加す
べき電圧の指令値を出力する。また、出力母線3にはコ
ンデンサ102及び2号インバータ装置2による電圧が
あるので、リアクトル101に所望の電圧を印加するに
は、インバータ本体100が出力母線3の電圧とリアク
トル101に印加すべき電圧との和を発生する必要があ
る。従って、電圧検出器300で検出したコンデンサ1
02の電圧と電流制御回路401の出力との加算器50
0にて加算し、この信号を電圧指令として三角波比較形
PWM回路400に与える。
【0038】また、コンデンサ電流基準発生回路404
は、コンデンサに流れるべき電流として、コンデンサ1
02の電圧指令V1*より90度位相の進んだ正弦波電
流基準をコンデンサ102の容量に応じて発生する。コ
ンデンサ102の電圧指令V1*は減算器504の出力
から得られることは後述する。さらに、瞬時電圧制御回
路403は、コンデンサ102の電圧指令V1*と電圧
検出器300で検出したコンデンサ102の電圧との偏
差を減算器503にて演算した信号を入力とし、この偏
差を少なくするためにインバータ本体100が出力すべ
き補正電流信号を出力する。
【0039】インバータ本体100への出力電流指令地
A1*は、コンデンサ電流基準発生回路404、瞬時電
圧制御回路403の出力と、電流検出回路406が出力
する1号インバータ装置1の負荷電流分担指令値IL1
その結果をリミッタ回路402にて制限した信号であ
る。従って、無負荷状態においては、インバータ本体1
00がコンデンサ102に流れるべき電流を供給するこ
とによって無負荷電圧を確立する。この場合、瞬時電圧
制御回路403は電流制御の誤差やコンデンサ102の
容量の設計値と実際地値との誤差により生じるコンデン
サ電流基準発生回路404の出力の過不足分を補正す
る。
【0040】次に、負荷4が投入されると、負荷電流I
L の1/2を分担するように電流検出回路406から電
流マイナーループへ指令IL1*が与えられ、それぞれの
インバータが負荷電流を1/2づつ分担することにな
る。ここで、リミッタ回路402は負荷起動時における
突入電流等の過電流をインバータ本体100が供給しな
いように、電流制御回路401への指令値をインバータ
本体100の電流許容値以下に制限するものである。
【0041】このように構成することによって、インバ
ータはそれ自身の電流マイナーループとリミッタ402
で過電流に対し保護され、また、負荷電流の歪や急変に
対して速やかに追従することにより、出力電圧を常に正
弦波に保つことができる。この方式の特徴はこのような
制御がインバータの高周波PWMのスイッチングのたび
に行われるため、応答が非常に速いことである。例え
ば、10kHZ のスイッチング周波数を用いると100
μsec毎に制御が行われるので、負荷の急変などの外
乱に対する過渡現象はおよそ100μsecの10倍程
度で完了し、優れた制御性能を得ることができる。
【0042】1号インバータ装置1と2号インバータ装
置2の電圧制御形の応答と精度が全く同一の場合は、以
上の制御系構成で横流は流れないが、実際には構成部品
の精度、制御ゲイン、主回路定数などのばらつきによ
り、このままでは横流の少ない安定した並列運転が困難
である。例えば、1号インバータ装置1と2号インバー
タ装置2の電圧検出器が、それぞれ−0.5%,+0.
5%の誤差を持っていたとすると、単独運転時の出力電
圧差ΔVが1%となり、仮にインバータ間の配線インピ
ーダンスが1%以下だとすると、横流が100%以上流
れることになる。
【0043】本実施例は、次のようにして、インバータ
間に流れる横流に対してのみインピーダンスがあたかも
存在するように制御回路を構成することにより、横流を
抑制する。横流制限用仮想インピーダンス回路405
は、ΔI1 ×Z(ΔI1 は横流:I1 −IL1*,Zは仮
想的なインピーダンスの伝達関数)を演算し、この信号
を減算器504により掛算器407から出力される電圧
指令値V*から減じ、これをコンデンサ102の電圧指
令V1*とする。コンデンサ102の電圧は前述の電圧
制御系により、電圧指令V1*に瞬時に追従する。
【0044】ここで、図4を用いて、横流制限用仮想イ
ンピーダンス回路405によりインバータが横流に関し
てのみZの出力インピーダンスを持ち、横流以外の電流
成分には低インピーダンスの電圧源として動作すること
を説明する。図4は図1の瞬時横流制御部を簡略化した
ブロック図であり、図において、700a,700bは
それぞれ1号インバータ装置1、2号インバータ装置2
の電圧指令値V1*及びV2*から出力電圧までの伝達関
数を示し、701a,701bはそれぞれ1号インバー
タ装置1、2号インバータ装置2の出力電圧基準V*を
作成する部分のブロックを示す。その他の番号は前述の
図1で既に説明済であり、同一機能については同一番号
を付けている。既に使用している記号もあるが、次の記
号を改めて定義する。
【0045】 これらの記号を用いて、次に、横流制限用仮想インピー
ダンスの効果を示す関係式を導く。
【0046】キルヒホッフの法則より、次式が成立す
る。 IL =I1 +I2 (1) (1)式より、ΔI1 ,ΔI2 は次式となる。 ΔI1 =I1 −IL /2=(I1 −I2 )/2 (2) ΔI2 =I2 −IL /2=(I2 −I1 )/2 (3) ΔI2 =−ΔI1 (4)
【0047】図4及び(4)式より、V1* ,V2*は
次式となる。 V1*=V*−Z×ΔI1 (5) V2*=V*−Z×ΔI2 =V*+Z×ΔI1 (6) G1 ,G2 の定義より、次式が成立する。 VB =V1*×G1 (7) VB =V2*×G2 (8) (5)〜(8)より、次式が成立する。 VB =V*×G1 −Z×ΔI1 ×G1 (9) VB =V*×G2 +Z×ΔI1 ×G2 (10) (9)〜(10)式より、ΔI1 を求めると次式とな
る。 ΔI1 =〔V*/Z〕×〔(G1−G2 )/(G1 +G2 )〕(11) (9)+(10)式を求め、2で除すと、次式となる。 VB =V*×(G1 +G2 )/2−Z×ΔI1 ×(G1 −G2 )/2(12)
【0048】(11)式より、横流は仮想インピーダン
ス値Zにより抑制できることがわかる。即ち、G1 ,G
2 は電圧制御系を前述のように瞬時電圧制御形などで構
成することにより、出力周波数においてゲインをほぼ1
とすることができるので、(11)式は次式となる。 ΔI1 ≒〔V*×(G1 −G2 )〕/(2×Z) (13) 単独の場合の個々のインバータ装置の出力電圧差をΔV
とすると、(13)式は次式となる。 ΔI1 ≒ΔV/(2×Z) (14) 例えば、ΔVが1%の場合は、Z=50%に選ぶと、横
流はΔV/(2×Z)=1/100=1%となる。
【0049】次に(12)式の右辺第2項は、(13)
式を代入すると次式となる。 Z×ΔI1 ×〔(G1 −G2 )/2〕 ≒{V*×(G1 −G2 )}2 /(4×V*)=(ΔV)2 /(4×V*) (15) ΔVは1%程度と小さいので、(ΔV)2 ≒0と考える
ことができる。従って、(12)式は右辺第1項のみと
なり、次式となる。 VB ≒V*×(G1 +G2 )/2 (16) (16)式より、並列運転時の母線電圧VB は、単独運
転時の個々のインバータ装置の出力電圧平均値になり、
仮想インピーダンス値Zの影響はない。
【0050】Zは出力周波数において横流を制限するた
めの適当なインピーダンスを持っていれば、どのような
伝達関数でもよい。例えば、この回路が比例回路であれ
ばZは抵抗として、微分回路であればZはリアクトルと
して、積分回路であればZはコンデンサとして、比例、
積分、微分の組み合わせ回路であればZは抵抗、コンデ
ンサ、リアクトルの組み合わせた回路として動作する。
また、Zは正負非対象のリミッタなどの非線形要素を含
む回路でも、出力周波数において横流を制限するための
適当なインピーダンス値さえ持っていれば、安定に横流
を制限することができる。
【0051】以上の説明では単純化のため、電流、電圧
がベクトル量であることを無視した説明となっている
が、ベクトル量であっても同じ関係が成立する。
【0052】ところで、1号及び2号インバータ装置が
仮想インピーダンスZだけによって並列運転していると
すると、前述のように両者の間には、両者の電圧差ΔV
に対し、ΔI=ΔV/(2×Z)の横流が流れる。この
横流の有効電力成分は、インバータにより可逆変換され
るため、例えば2台のインバータが無負荷で並列運転し
ている場合には、一方のインバータの直流電源から他方
のインバータの直流電源に対して有効電力が流れること
になる。この有効電力横流分がインバータの損失よりも
大きくなり、かつ直流電源5がサイリスタ整流器のよう
に電力回生できないものである場合、この有効電力の流
入により直流電圧が上昇してしまい、過電圧になる恐れ
がある。
【0053】次に、このような有効電力の流入を抑制し
て直流過電圧にならないで安定に並列運転するための、
各装置に共通の発振器を持った共通のクロック信号によ
る制御について説明する。
【0054】(14)式より横流ΔI1 は、ΔI1 ≒Δ
V/(2×Z)である。図5はV1*およびV2*の位相
が完全に一致していて、V2*の絶対値がV1*の絶対値
よりも小さい場合についてのベクトル図を示す。ここ
で、仮想インピーダンスZの抵抗分をR、リアクタンス
分をXとすると、Z=R+jXと表すことができ、その
インピーダンス角αを、α=argZ=arctan
(X/R) (17)とする。Zがリアクタン
ス分のみを持つものとすると、R=0,α=90°とな
る。
【0055】このベクトル図より横流ベクトルΔI1
よびΔI2 は、母線電圧ベクトルVB よりもα=90°
だけ遅れた仮想電圧ベクトルEr に平行な成分だけを持
つ。
【0056】図5から、両電圧指令値V1*およびV2
の位相が一致していて電圧絶対値差のみある場合には、
これらの横流ベクトルΔI1 およびΔI2 は、負荷母線
電圧ベクトルVB とα=90°だけ位相差を持ってお
り、無効分だけで、有効分がないことがわかる。
【0057】図1に戻って説明を続ける。インバータ装
置の出力電圧は、電圧検出器300、平均値回路410
を介して平均値のフィードバック電圧として加減算器5
05により電圧設定器409から出力される基準電圧か
ら減算される。
【0058】各インバータ装置に共通の発振器8は、出
力電圧の位相基準となる正弦波信号sinωtを発生す
る。この共通クロック信号により各インバータ装置の出
力電圧位相は常に一致した状態で運転されるので、横流
の有効分は実質的に零になる。
【0059】掛算器407には平均値電圧制御回路40
8から出力される出力電圧基準の絶対値|V*|と発振
器8から出力される正弦波信号sinωtとが入力さ
れ、出力電圧指令値V*=|V*|・sinωtが出力
される。この信号V*が指令値として減算器504に入
力される。
【0060】以上説明した図1の制御方式は単相インバ
ータの例であるが、各相ごとにあるいは2相分に同様の
制御回路を設けることにより3相インバータにも適用で
きる。
【0061】実施例2. 次に、図1に示す実施例1に加えて、横流の電圧差に起
因する成分により出力電圧を制御する実施例を図6によ
り説明する。図6において、図1と同一部分は同一符号
を付してその説明は省略する。新たな構成として、41
1は電流検出回路406で検出された横流ΔI1 を仮想
電圧ベクトルEr に平行な成分(有効分)ΔI1P(直流
信号)に変換する変換器であり、同期整流回路または掛
算器と平滑フィルタにより構成される。また、506は
設定器409からの電圧指令値から上記成分ΔI1Pを減
算する加減算器である。なお、図6の変換器411と加
減算器506は、それぞれこの発明に言う平行 成分算出
手段と加減算手段である。
【0062】次に、実施例1と同様に、有効電力の流入
を抑制して直流過電圧にならないで安定に並列運転する
ための、各装置に共通の発振器を持った共通のクロック
信号とΔI1Pによる制御について説明する。横流ΔI1
は式(14)に示す通りである。図7は電圧指令値V1
*およびV2*の位相が完全に一致しており、V2*の絶
対値がV1*の絶対値よりも小さい場合についてのベク
トル図を示す。ここで、仮想インピーダンスZの抵抗分
をR、リアクタンス分をXとすると、Z=R+jXと表
すことができ、そのインピーダンス角αは式(17)に
示すものとなる。
【0063】図7に示すベクトル図より横流ベクトルΔ
1 およびΔI2 は、母線電圧ベクトルVB よりもαだ
け遅れた仮想電圧ベクトルEr に平行な成分だけを持
つ。そして、この図7から、各横流成分ΔI1 およびΔ
2 のうち両電圧指令値V1*およびV2*の電圧絶対値
差に起因する成分は、負荷母線電圧ベクトルVB をαだ
け位相を遅らせて得た仮想電圧ベクトルEr を基準とし
た各横流成分ΔI1 ,ΔI2 の有効分に等しいことが分
かる。
【0064】図6において、変換器411は電流検出回
路406によって検出された横流ΔI1 を仮想電圧ベク
トルEr に平行な成分ΔI1Pに変換し、ΔI1Pは加減算
器506により設定器409からの電圧指令値から減算
され、基準電圧として平均値電圧制御回路408に入力
される。一方インバータ装置の出力電圧は、電圧検出器
300、平均値回路410を介して平均値のフィードバ
ック電圧として加減算器505により電圧設定器409
から出力される基準電圧から減算される。
【0065】各インバータ装置に共通の発振器8は、出
力電圧の位相基準となる正弦波信号sinωtを発生す
る。この共通クロック信号により各インバータ装置の出
力電圧位相は常に一致した状態で運転される。
【0066】掛算器407には平均値電圧制御回路40
8から出力される出力電圧基準の絶対値|V*|と発振
器8から出力される正弦波信号sinωtとが入力さ
れ、出力電圧指令値V*=|V*|・sinωtが出力
される。この信号V*が指令値として減算器504に入
力される。
【0067】以上のように、横流ΔI1 のインバータ相
互間の電圧絶対値差に起因する成分ΔI1Pにより出力電
圧を制御し、共通クロック信号により電圧位相を一致さ
せることにより、横流が少なくなるように制御する。な
お、この制御は横流分が有害にならない範囲で比較的ゆ
っくりと制御すればよい。
【0068】実施例3. 次に、横流を二つの直交成分に分離して制御する実施例
を図8によって説明する。図8において、図6に示す実
施例2と同一部分は同一符号を付してその説明は省略す
る。新たな構成として、この実施例3の変換器411は
電流検出回路406によって検出された横流ΔI1 を二
つの直交成分ΔI1P,ΔI1Q(直流成分)に変換するよ
うになされ、同期整流回路または掛算器と平滑フィルタ
により構成される。ここで、上記成分ΔI1Pは電流ΔI
1 の電圧Er を基準とした有効分であり、ΔI1Qは電流
ΔI1 の電圧Er を基準とした無効分である。なお、図
8の変換器411はこの発明に言う平行成分算出手段と
垂直成分算出手段とを兼ねている。
【0069】ΔI1Qは位相調整器412の入力端に導か
れる。位相調整器412から出力された位相信号は、移
相器413により発振器8の出力位相を調整して、出力
電圧の位相基準となる制限波信号sinωtを作成す
る。この信号により掛算器407により出力電圧指令値
V*=|V*|・sinωtかが作成されるのは実施例
2と同様である。位相調整器412と位相器413とは
この発明に言う位相調整回路である。
【0070】図9はV1*およびV2*の絶対値が一致し
ていてV2*がV1*よりも位相角θだけ遅れている場合
についてのベクトル図を示す。このベクトル図より横流
ベクトルΔI1 およびΔI2 は、母線電圧ベクトルVB
よりもαだけ遅れた仮想電圧ベクトルEr に平行な成分
を持たず、この仮想電圧ベクトルよりも90°進んだ別
の仮想電圧ベクトルEX に平行な成分だけしか持ってい
ない。即ち、各横流成分ΔI1 およびΔI2 のうち両電
圧指令値V1*およびV2*の位相差に起因する成分は負
荷母線電圧ベクトルVB をαだけ遅らせて得た仮想電圧
ベクトルEr を基準とした各横流成分ΔI1 ,ΔI2
無効分に等しいことが分かる。
【0071】従って、図8の実施例では1号インバータ
装置1と2号インバータ装置2の掛算器407以降の回
路のわずかのばらつきによって生じる出力電圧の位相差
によって発生する横流の成分ΔI1Qにより電圧位相を制
御する回路を設けたので、横流を少なくするように制御
することができる。なお、この制御も、比較的ゆっくり
で良い。
【0072】実施例4. 次に、変換器と他の電源系統とを並列運転するシステム
適用した実施例を図10により説明する。図10はイ
ンバータ装置1と交流電源系統9とが出力母線3を介し
て並列運転しながら負荷4に電力を供給している構成を
示すブロック図である。なお、インバータ装置1の内部
で図1もしくは図4とほぼ同様の部分は簡略化して表現
している。
【0073】図中、103sは交流電源系統側の開閉
器、200sは交流電源系統9の電流Is を検出する電
流センサ、415はインバータ装置1の分担する電流を
決める電流分担回路、415s,415tは加減算器、
415uはインバータ装置の分担する電流の分担率β
(0≦β≦1)を決めるゲインβを持つ増幅回路、41
6は出力母線3に同期するPLL(フェーズロックドル
ープ)回路、417はPLL回路の出力に基づき正弦波
信号sinωtを発生する発振器である。
【0074】上記電流分担回路415ではインバータ装
置1の出力電流I1 と交流電源系統9の電流Is とを加
算器415sで加算して負荷電流IL を求め、この信号
を増幅回路415uでβ倍してインバータ装置1の分担
すべき負荷電流IL1*として出力する。インバータ装置
1は図1の実施例と同様に電流分担回路415の出力す
る指令値IL1*を供給するように動作する。βはインバ
ータ装置の容量と負荷の容量との比率から決めればよ
く、また、外部からの指令により連続的に変化させれ
ば、インバータ装置1と交流電源系統9との間で負荷電
流の分担を緩やかに移行させることもできる。
【0075】この実施例でもインバータ装置1と交流電
源系統9の電圧の位相差がないように動作するので、横
流ΔI1 の有効分は実質的に零になり、仮想インピーダ
ンスZによって制御される。
【0076】以上、説明した実施例では、電流マイナー
ループの指令値に、インバータの出力フィルタの並列コ
ンデンサ102に流れるべき電流値を与えることによっ
て、制御性を向上させているが、図1におけるコンデン
サ電流基準発生回路404は省略してもよい。これは電
圧制御回路403が1号インバータ装置1の出力電圧を
出力電圧基準V1*に一致するように動作し、その結
果、コンデンサ電流基準の信号に替る信号を発生するの
で、正弦波インバータの制御系として支障なく動作する
からである。この場合は、電圧制御回路403の増幅率
が充分大きい方が電圧制御に偏差が少なくなる。
【0077】また、以上の説明では仮想インピーダンス
Zをリアクタンス分のみとしたが、横流の有効分が有害
にならない範囲でαを設定すればよい。また、主回路の
並列部分にインピーダンスがある場合には、これを含め
て横流の有効分が小さくなるようにZを選定すればよ
い。
【0078】実施例5. 次に、図10に示す実施例に加えて、横流の電圧差に起
因する成分により出力電圧を制御すると共に、位相差に
起因する成分により位相制御する実施例を図11により
説明する。図11はインバータ装置1と交流電源系統9
とが出力母線3を介して並列運転しながら負荷4に電力
を供給している構成を示すブロック図である。なお、イ
ンバータ1の内部で図6もしくは図8とほぼ同様の部分
は簡略化して表現している。
【0079】図11において、図10と同一部分は同一
符号を付してその説明は省略する。新たな構成として、
この実施例5の変換器11は、電流分担回路415から
の横流ΔI1 を二つの直交成分ΔI1P,ΔI1Q(直流成
分)に変換するようになされ、同期整流回路または掛算
器と平滑フィルタにより構成される。ここで、上記成分
ΔI1Pは電流ΔI1 の電圧Er を基準とした有効分であ
り、ΔI1Qは電流ΔI1 の電圧Er を基準とした無効分
である。
【0080】ΔI1Qは位相調整器412の入力端に導か
れる。位相調整器412から出力された位相信号は、移
相器413により発振器8の出力位相を調整して、出力
電圧の位相基準となる制限波信号sinωtを作成す
る。この信号により掛算器407により出力電圧指令値
V*=|V*|・sinωtかが作成されるのは実施例
3と同様である。
【0081】従って、インバータ装置1と交流電源系統
9の並列運転システムにおいて、横流ΔI1 の位相差に
起因する成分ΔI1Qにより出力電圧位相を制御し、電圧
絶対値差に起因する成分ΔI1Pにより電圧を制御するこ
とにより、横流が少なくなるように制御することができ
る。なお、この制御は、横流分が有害にならない範囲で
ゆっくりと制御すればよい。
【0082】なお、以上の説明では、制御回路の構成が
電流マイナーループを持つ瞬時電圧制御形となっている
場合について説明したが、電流マイナーループを持たな
くとも高速に出力電圧を制御できる電圧制御系であれ
ば、横流制限用仮想インピーダンス回路を追加すること
により、安定に交流出力変換器を並列運転することがで
きる。
【0083】実施例6. 次に、変換器相互間に流れる電流の横流分を、主として
変換器間の位相差に起因する第1の成分と、主として変
換器間の電圧差に起因する第2の成分として検出して、
この検出信号により、上記変換器相互間に流れる電流の
横流分が抑制されるように上記変換器の出力電圧を制御
する並列運転制御装置の実施例を図12に基づいて説明
する。
【0084】図12において、図1と同一部分は同一符
号を付しその説明は省略する。新たな構成として、41
1は電流検出回路406で検出された横流をインバータ
の出力電圧ベクトルに平行な成分と垂直な成分とに分離
する変換器、412は位相調整器、413は位相器、4
14は発振器であり、図1で共通クロックを供給してい
た発振器8はなく、1号インバータ装置、2号インバー
タ装置それぞれに別々の発振器を有している。また、電
流検出回路406は図3に示すものと同一構成を有す
る。
【0085】次に図12に係る動作について説明する。
この実施例においては図1に示す実施例と同様に動作し
て、インバータはそれ自身の電流マイナーループで過電
流に対し保護され、また負荷電流の歪や急変に対して速
やかに追従することにより、出力電圧を常に正弦波に保
つことができ、このような制御がインバータの高周波P
WMのスイッチングのたびに行われるため、応答が非常
に速く、優れた制御性能を得ることができる。
【0086】ところで、1号及び2号インバータ装置
1、2が仮想インピーダンスZだけによって並列運転し
ているとすると、両者の間には、両者の電圧差ΔVに対
し、ΔI=ΔV/(2×Z)の横流が流れる。この横流
の有効電力成分は、インバータにより可逆変換されるた
め、例えば2台のインバータが無負荷で並列運転してい
る場合には、一方のインバータの直流電源から他方のイ
ンバータの直流電源に対して有効電力が流れることにな
る。直流電源5がサイリスタ整流器のように電力回生で
きないものである場合、この有効電力の流入により、直
流電圧が上昇してしまい、過電圧になる恐れがある。
【0087】次に、各装置に個別の電圧基準発生回路を
持つ図12の実施例において、このような有効電力の流
入を抑制して、直流過電圧にならないで安定に並列運転
するための、ΔI1P,ΔI1Qによる図1の実施例と異な
る制御について説明する。
【0088】(14)式より横流ΔI1 はΔI1 ≒ΔV
/(2×Z)である。図9は電圧指令値V1*およびV2
*の絶対値が一致していて、V2*がV1*よりも位相角
θだけ遅れている場合についてのベクトル図を示し、こ
こで、仮想インピーダンスZの抵抗分をR、リアクタン
ス分をXとすると、Z=R+jXと表することができ、
そのインピーダンス角αを(17)式と同様に、α=a
rgZ=arctan(X/R)とする。このベクトル
図より横流ベクトルΔI1 およびΔI2 は、母線電圧ベ
クトルVB よりもαだけ遅れた仮想電圧ベクトルEr
平行な成分を持たず、この仮想電圧ベクトルよりも90
°進んだ別の仮想電圧ベクトルEX に平行な成分だけし
か持っていない。
【0089】また、図7は電圧指令値V1*およびV2
に位相差がなく、V2*の絶対値がV1*の絶対値よりも
小さい場合についてのベクトル図を示す。このベクトル
図より横流ベクトルΔI1 およびΔI2 は、母線電圧ベ
クトルVB よりもαだけ遅れた仮想電圧ベクトルEr
平行な成分だけを持ち、EX に平行な成分を持っていな
い。図9および図7から、各横流分ΔI1 およびΔI2
のうちV1*およびV2*間の位相差に起因する成分は、
これらの横流ベクトルの仮想電圧ベクトルEr に垂直な
成分(仮想電圧ベクトルEr に平行な成分)であること
が分かる。つまり、各横流成分ΔI1 およびΔI2 のう
ち両電圧指令値V1*およびV2*間の位相差に起因する
成分は負荷母線電圧ベクトルVB を90°−αだけ位相
を進めて得た電圧EX を基準とした各横流成分ΔI1
ΔI2 の無効分に等しい。
【0090】また同様に、各横流成分ΔI1 およびΔI
2 のうち両電圧指令値V1*およびV2*間の電圧絶対値
差に起因する成分は、これらの横流ベクトルの仮想電圧
ベクトルEr を基準とした各横流成分のΔI1 ,ΔI2
の有効分に等しいことが分かる。
【0091】図12に戻って説明を続ける。411は電
流検出回路406によって検出された横流ΔI1 を二つ
の直交成分ΔI1P,ΔI1Q(直流信号)に変換する変換
器であり、これらの変換器は同期整流回路または掛算器
と平滑フィルタにより構成される。成分ΔI1Pは電流Δ
1 の電圧Er を基準とした有効分であり、ΔI1Qは電
流ΔI1 の電圧Er を基準とした無効分である。
【0092】ΔI1Pは加減算器506により設定器40
9からの電圧指令値から減算され、基準電圧として平均
値電圧制御回路408に入力される。一方、インバータ
装置の出力電圧は、電圧検出器300、平均値回路41
0を介して平均値のフィードバック電圧として加減算器
506により基準電圧から減算される。
【0093】ΔI1Qは位相調整器412の入力端に導か
れる。位相調整器412から出力された位相信号は、位
相器413により発振器414の出力位相を調整して、
出力電圧の位相基準となる正弦波信号sinωtを作成
する。
【0094】掛算器407には平均値電圧制御回路40
8から出力される出力電圧基準の絶対値|V*|と位相
器413から出力される正弦波信号sinωtとが入力
され、出力電圧指令値V*=|V*|・sinωtが出
力される。この信号V*が減算器504に入力される。
【0095】以上のように、横流ΔI1 のインバータ相
互間の位相差に起因する成分ΔI1Qにより出力電圧位相
を制御し、電圧絶対値差に起因する成分ΔI1Pにより電
圧を制御することにより、横流が少なくなるように制御
する。なお、この制御は、横流分が有害にならない範囲
で比較的ゆっくりと制御すればよい。
【0096】以上説明した図12の制御方式は単相イン
バータの例であるが、各相ごとにあるいは2相分に同様
の制御回路を設けることにより3相インバータにも適用
できる。また、以上の説明では簡単のため同じ容量の2
台のインバータで説明したが、異なる容量のn台の変換
器の並列運転にも適用できる。この場合は、全ての変換
器が容量に比例して負荷を分担するように構成すればよ
い。
【0097】実施例7. 次に、変換器と他の電源系統とを並列運転するシステム
に適用した実施例を図13により説明する。図13はイ
ンバータ装置1と交流電源系統9とが出力母線3を介し
て並列運転しながら負荷4に電力を供給している構成を
示すブロック図である。なお、インバータ装置1の内部
で図1及び図12もしくは図4とほぼ同様の部分は簡略
化して表現している。電流分担回路415ではインバー
タ装置1の出力電流I1 と交流電源系統9の電流Is
を加算器415sで加算して負荷電流IL を求め、この
信号を増幅回路415uでβ倍してインバータ装置1の
分担すべき負荷電流IL1*として出力する。インバータ
装置1は図1及び図12の実施例と同様に電流分担回路
415の出力る指令値IL1*を供給するように動作す
る。βはインバータ装置の容量と負荷の容量との比率か
ら決めればよく、また、外部からの指令により連続的に
変化させれば、インバータ装置1と交流電源系統9との
間で負荷電流の分担を緩やかに移行させることもでき
る。この実施例でもインバータ装置1と交流電源系統9
との間の横流ΔI1 は、仮想インピーダンスZと、ΔI
1P,ΔI1Qの制御とによって実質的に零に制御される。
【0098】以上、説明した実施例では、電流マイナー
ループの指令値に、インバータの出力フィルタの並列コ
ンデンサ102に流れるべき電流値を与えることによっ
て、制御性を向上させているが、図12におけるコンデ
ンサ電流基準発生回路404は省略してもよい。これは
電圧制御回路403が1号インバータ装置1の出力電圧
を出力電圧基準V1*に一致するように動作し、その結
果コンデンサ電流基準の信号に替る信号を発生するの
で、正弦波インバータの制御系として支障なく動作する
からである。この場合は、電圧制御回路403の増幅率
が充分大きい方が電圧制御に偏差が少なくなる。
【0099】また、以上の説明では、制御回路の構成が
電流マイナーループを持つ瞬時電圧制御形となっている
場合について説明したが、電流マイナーループを持たな
くとも高速に出力電圧を制御できる電圧制御系であれ
ば、横流制限用仮想インピーダンス回路を追加すること
により、安定に交流出力変換器を並列運転することがで
きる。
【0100】実施例8. 以上の説明では本発明をインバータの並列運転に用いる
場合ついて説明したが、他の変換器でもよく、例えば図
14に示すような、高周波のインバータとサイクロコン
バータを組み合わせ、直流から高周波矩形波さらに低周
波正弦波に変換する高周波リンク形変換器などの瞬時電
圧制御の可能な変換器にも同じ原理を適用できる。
【0101】図14に示す変換器では、トランジスタQ
1からQ4のスイッチングによりトランスTRの2次に
図15の(a)に示すような矩形波を得る。次に、同図
(b)に示すようにインバータのスイッチングと同期し
た鋸歯状波を作り、それと図中に線X1 −X2 で示す出
力電圧指令信号との交点を同図(c)のように求める。
この信号とインバータの電圧RSの極性に基づき、同図
(e)のようにサイクロコンバータのスイッチングを選
択することにより同図(d)のように信号X1−X2
対応した電圧を図14のUN間に得ることができる。
【0102】以上の説明から明らかなように、図14の
回路は図2の(b)と同等の単相PWM電圧を得ること
ができる。さらに、3相出力の場合は図14のトランス
TRの2次側の回路を3組用いた3相高周波リンク変換
器を用いるようにしてもよい。
【0103】以上の説明では、横流の直交成分ΔI1P
ΔI1Qを横流ΔI1 と分離して検出しているが、出力電
流I1 と分担すべき負荷電流IL1*をそれぞれ直交成分
1P,I1QとIL1P,IL1Qに分離し、次式から横流
の直交成分を検出してもよい。 ΔI1P=I1P−IL1P ΔI1Q=I1Q−IL1Q
【0104】図1、図8及び図10ないし図13に示し
た原理を実現するには、アナログ演算増幅器等を用いた
ディスクリート回路でもよいし、マイクロプロセッサや
ディジタルシグナルプロセッサなどによるディジタル制
御でソフトウェア処理により実現することもできる。
【0105】
【0106】
【発明の効果】以上のように、第1、第2の発明によれ
ば、変換器相互間に流れる電流の横流の変換器の電圧差
に起因する成分により出力電圧の平均値の制御を行うこ
とにより、瞬時制御で追従しきれない制御偏差をさらに
小さくすることが出来る。
【0107】
【0108】
【0109】また、第3、第4の発明によれば、変換器
間の横流の変換器間位相差に起因する第1の成分により
出力電圧の位相を制御し、変換器間の電圧差に起因する
第2の成分による出力電圧の平均値の制御を行うことに
より、瞬時制御で追従しきれない制御偏差を更に小さく
することが出来る。
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】図1の変換器の一例を示す回路図である。
【図3】図1の電流検出回路のブロック図である。
【図4】図1を簡略化したブロック図である。
【図5】図1の動作を説明するベクトル図である。
【図6】実施例2を示すブロック図である。
【図7】図6を説明するベクトル図である。
【図8】実施例3を示すブロック図である。
【図9】図8を説明するベクトル図である。
【図10】実施例4を示すブロック図である。
【図11】実施例5を示すブロック図である。
【図12】実施例6を示すブロック図である。
【図13】実施例7を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施例8の変換器を示す回路図であ
る。
【図15】本発明の実施例8の変換器の動作説明図であ
る。
【図16】従来方式の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 1号インバータ装置、2 2号インバータ装置、3
出力母線 4 負荷、5,6 直流電源、8,417
発振器、9 交流電源系統、403 瞬時電圧制御回
路、405 横流制限用仮想インピーダンス回路、40
6 電流検出回路、408 平均値電圧制御回路、41
1 変換器、412 位相調整器、413 移相器、4
14 発振器、416 PLL回路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相のアームが1サイクルの間に複数回
    のスイッチングを行うことにより出力電圧の瞬時値が制
    御される交流出力変換器を複数台、共通の母線に接続
    し、負荷電流を分担しつつ並列運転する並列運転制御装
    置であって、 前記複数台の変換器は、それぞれ、各変換器の出力電圧
    の瞬時値と出力電圧瞬時値の基準信号との差を増幅して
    前記各変換器の出力を制御する瞬時電圧制御回路と、 前記各変換器の平均出力電圧の指令値を設定する電圧設
    定器と、 前記平均出力電圧と前記電圧設定器の信号との差を増幅
    して前記瞬時電圧制御回路の基準信号の絶対値を出力す
    る平均値電圧制御回路と、 この基準信号の絶対値に別途有する発振器の信号を乗じ
    て前記瞬時電圧制御回路の基準信号を出力する掛算器
    と、 前記各変換器と他の変換器との間に流れる電流の横流分
    を検出する横流分検出手段と、この検出した横流分に所
    定の仮想インピーダンスを乗じた仮想電圧を求めて、こ
    の仮想電圧を前記瞬時電圧制御回路の基準信号から減ず
    る仮想電圧算出手段とを有するものにおいて、 前記各変換器はそれぞれに、前記共通の母線電圧の電圧
    ベクトルより前記仮想インピーダンスのインピーダンス
    角だけ遅らせた仮想電圧ベクトルに対して平行な前記横
    流分の平行成分を求める平行成分算出手段と、前記求め
    た平行成分を前記平均出力電圧の指令値を設定する電圧
    設定器の信号から減算する加減算手段とを有するもので
    あるこ とを特徴とする並列運転制御装置。
  2. 【請求項2】 共通の母線に接続される複数台の変換器
    に代えて、共通の母線に接続される1台又は複数台の変
    換器と別の電源系統とし、横流分検出手段が検出する各
    変換器と他の変換器との間に流れる電流の横流分に代え
    て、各変換器と他の変換器との間又は各変換器と別の電
    源系統との間に流れる電流の横流分としたことを特徴と
    する請求項1に記載の並列運転制御装置。
  3. 【請求項3】 各相のアームが1サイクルの間に複数回
    のスイッチングを行うことにより出力電圧の瞬時値が制
    御される交流出力変換器を複数台、共通の母線に接続
    し、負荷電流を分担しつつ並列運転する並列運転制御装
    置であって、 前記複数台の変換器は、それぞれ、各変換器の出力電圧
    の瞬時値と出力電圧瞬時値の基準信号との差を増幅して
    前記各変換器の出力を制御する瞬時電圧制御回路と、 前記各変換器の平均出力電圧の指令値を設定する電圧設
    定器と、 前記平均出力電圧と前記電圧設定器の信号との差を増幅
    して前記瞬時電圧制御回路の基準信号の絶対値を出力す
    る平均値電圧制御回路と、 この基準信号の絶対値に別途有する発振器の信号を乗じ
    て前記瞬時電圧制御回路の基準信号を出力する掛算器
    と、 前記各変換器と他の変換器との間に流れる電流の横流分
    を検出する横流分検出手段と、この検出した横流分に所
    定の仮想インピーダンスを乗じた仮想電圧を求めて、こ
    の仮想電圧を前記瞬時電圧制御回路の基準信号から減ず
    る仮想電圧算出手段とを有するものにおいて、 前記各変換器はそれぞれに、前記共通の母線電圧の電圧
    ベクトルより前記仮想インピーダンスのインピーダンス
    角だけ遅らせた仮想電圧ベクトルに対して平行な前記横
    流分の平行成分を求める平行成分算出手段と、前記仮想
    電圧ベクトルに対して垂直な前記横流分の垂直成分を求
    める垂直成分算出手段と、 前記平行成分を前記平均出力電圧の指令値を設定する電
    圧設定器の信号から減算する加減算手段と、 前記垂直成分により前記掛算器の出力する出力電圧瞬時
    値の基準信号の位相を調整する位相調整回路とを有する
    ものであるこ とを特徴とする並列運転制御装置。
  4. 【請求項4】 共通の母線に接続される複数台の変換器
    に代えて、共通の母線に接続される1台又は複数台の変
    換器と別の電源系統とし、横流分検出手段が検出する各
    変換器と他の変換器との間に流れる電流の横流分に代え
    て、各変換器と他の変換器との間又は各変換器と別の電
    源系統との間に流れる電流の横流分としたことを特徴と
    する請求項3に記載の並列運転制御装置。
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