JP2652594B2 - マフラ構造 - Google Patents

マフラ構造

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JP2652594B2
JP2652594B2 JP16753791A JP16753791A JP2652594B2 JP 2652594 B2 JP2652594 B2 JP 2652594B2 JP 16753791 A JP16753791 A JP 16753791A JP 16753791 A JP16753791 A JP 16753791A JP 2652594 B2 JP2652594 B2 JP 2652594B2
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剛 高坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気ガスが
持っている音響エネルギを消耗させて消音するためのマ
フラ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンなどの排気音を消音す
るために使用されるマフラ構造には、たとえば図5及び
図6に示したようなものがある。
【0003】図5はマフラの内部構造を示す部分断面図
で、グラスウール1を介在させた二重壁構造のドラム2
は、その両端がエンドプレート3によって閉じられてい
る。このドラム2の内部は、エンドプレート3と平行に
配設したセパレータ4によって複数の部屋に仕切られて
いる。そして、エンドプレート3及びセパレータ4の中
心部を貫通してインナパイプ5が設けられている。この
インナパイプ5には、内部の流路を遮断して脈動音を防
止するように1枚又は複数の閉鎖用プレート6が適所に
設けられ、該閉鎖用プレートの上流側近傍及び下流側近
傍に排気通路となる孔7,8が多数穿設されている。な
お、白抜き矢印9はマフラに対する排気の流れ方向を示
している。
【0004】図6は図5のB部を拡大した部分断面斜視
図で、閉鎖用プレート6に流路を遮断された排気の流れ
を矢印で示してある。すなわち、インナパイプ5の内部
を流れてきた排気は閉鎖用プレート6に直進を阻止さ
れ、孔7から一端インナパイプ外へ流出した後、孔8か
ら再度インナパイプ内へ戻るように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のマフラ構造においては、閉鎖用プレート6の円周部
を略直角に折曲したフランジ面6aをインナパイプ5に
スポット溶接して固定していた。このような固定構造で
は、排気流の動圧、溶接時の熱変形及び寸法誤差などに
より、フランジ面6aとインナパイプ5の内面との間に
狭い隙間が生じてしまうことが多かった。この隙間があ
ると、排気の一部がこれを高速で通過することになり、
この時の風切音が共鳴を起こすことによって、図4
(A),(B)の周波数分析図に示した如く、5KHz
付近に大きなノイズレベルのピークが存在してマフラ異
音を発生していた。このような現象を防止するため、ス
ポット溶接の点数を増すなどして隙間をできるだけ小さ
くする対策が試みられたが、隙間を完全になくしてマフ
ラ異音を確実に防止することは困難であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、フランジ面とイ
ンナパイプ内面との間の隙間をなくすことにとらわれ
ず、風切音の共鳴によるマフラ異音を確実に防止するこ
とができるマフラ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するもので、ドラム内を貫通するインナパイプの内
部に流路を遮断して設けた閉鎖用プレートの上流側近傍
及び下流側近傍に排気通路となる孔が穿設され、前記イ
ンナパイプを流れる排気が、上流側の孔から一旦インナ
パイプ外に出て下流側の孔から再度インナパイプ内に戻
るように構成されたマフラ構造において、前記閉鎖用プ
レートの円周部に上流側と下流側とを連通せしめる連通
孔を設けたことを特徴とするマフラ構造である。
【0008】
【作用】前述の手段によれば、フランジ面とインナパイ
プ内面との間の隙間をなくすといった発想を転換し、逆
に従来の隙間より大きな連通孔を円周部に設けることに
よって風切音を小さくすることに成功している。すなわ
ち、閉鎖用プレートの円周部に適度な大きさの連通孔を
設けて排気の一部を上流側から下流側へ積極的に流すこ
とにより、フランジ面とインナパイプ内面との間の隙間
から発生していた風切音がなくなり、マフラ異音は防止
される。
【0009】
【実施例】本発明によるマフラ構造の一実施例を図1な
いし図3に基づいて説明する。なお、従来構造と同一の
部分には同一の符号を付すにとどめ、その詳細な説明は
省略する。
【0010】図1は、従来構造の図6に対応する図であ
って、インナパイプ5の内部を流れる排気の流路を遮断
して脈動音を防止するように、閉鎖用プレート11が設
けられている。閉鎖用プレート11の円周部は略直角に
折曲されてフランジ面11aを形成するが、円周部の一
部を切欠いておくことにより、4箇所の連通孔12が形
成されている。この閉鎖用プレート11をインナパイプ
5内の所定の位置まで挿入し、フランジ面11aとイン
ナパイプ5の壁面とをスポット溶接して固定する。これ
により、閉鎖用プレート11の上流側と下流側とは連通
孔12によって連通し、排気の一部は連通孔12を通っ
て閉鎖用プレート11を通過しうるようになる。なお、
閉鎖用プレート11に形成する連通孔12は、円周部に
設けるのが原則である。また、インナパイプ5の断面積
に対する連通孔12の面積は、エンジン側の条件やマフ
ラの他部構造など諸条件によって必ずしも一定の値を示
すものではないが、孔7の面積の80〜120%程度の
範囲がおおよその目安となる。この時、最も重要なのは
連通孔12の半径方向の長さd(図2参照)であり、こ
のdは孔7の直径と略等しい値にするのがおおよその目
安となる。
【0011】上述した構成のマフラ構造によれば、イン
ナパイプ5の内部を流れてくる排気の主流は、図3に示
す如く、脈動音防止の目的で取付けられている閉鎖用プ
レート11に直進を阻止されて、一部は孔7から一端パ
イプ外へ流出する。これと同時に、残った排気は円周部
の連通孔12を通り抜けて流れ、閉鎖用プレート11の
下流側で孔8から流入した流れと合流する。このため、
フランジ面11aとインナパイプ5内面との間に小さな
隙間があったとしても、インナパイプ5内を直進する排
気は抵抗の少ない連通孔12を通ることになる。従っ
て、小さな隙間を排気が高速で通過することによって発
生していた風切音が防止され、図4(A),(B)に示
す試験結果の如く、従来5KHz付近にあったノイズレ
ベルのピークは解消される。
【0012】なお、上記実施例においては、帯状の連通
孔12を4箇所設けてあるが、他の実施例においては、
円形又は楕円形など他の形状のものでもよく、また、そ
の数も4箇所に限定されることはない。ただし、連通孔
12が大きすぎたり、あるいは、閉鎖用プレート11の
中心に近すぎたりすると、閉鎖用プレート11の目的で
ある脈動音の消音作用が低下するので、諸条件に応じた
適切な連通孔を設定する必要がある。
【0013】
【発明の効果】前述した本発明のマフラ構造によれば、
脈動音防止の目的でインナパイプ内に取付けられる閉鎖
用プレートの取付部に生じる隙間をなくする方向の従来
の発想を転換し、閉鎖用プレートの円周部に適度な大き
さの連通孔を設けて排気の一部を積極的に流すことによ
り、脈動音の消音作用を低下させることなく風切り音を
防止できる効果がある。この結果、5KHz付近にあっ
たノイズレベルのピークは解消され、マフラ異音のない
良好な性能のマフラ構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部部分断面斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明のマフラ構造における排気の流れを示す
図である。
【図4】本発明の効果を示す周波数分析図で、(A)は
1,400rpm時、(B)は1,600rpm時を各
々示している。
【図5】従来構造のマフラの一例を示す部分断面図であ
る。
【図6】従来構造の要部部分断面斜視図である。
【符号の説明】
2 ドラム 5 インナパイプ 7,8 孔 11 閉鎖用プレート 11a フランジ面 12 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高坂 剛 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−171616(JP,U) 実開 昭61−70522(JP,U) 実開 平2−119916(JP,U) 実開 昭57−3816(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラム内を貫通するインナパイプの内部に
    流路を遮断して設けた閉鎖用プレートの上流側近傍及び
    下流側近傍に排気通路となる孔が穿設され、前記インナ
    パイプを流れる排気が、上流側の孔から一旦インナパイ
    プ外に出て下流側の孔から再度インナパイプ内に戻るよ
    うに構成されたマフラ構造において、前記閉鎖用プレー
    トの円周部に上流側と下流側とを連通せしめる連通孔を
    設けたことを特徴とするマフラ構造。
JP16753791A 1991-06-12 1991-06-12 マフラ構造 Expired - Fee Related JP2652594B2 (ja)

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