JP2604739Y2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2604739Y2
JP2604739Y2 JP1993015788U JP1578893U JP2604739Y2 JP 2604739 Y2 JP2604739 Y2 JP 2604739Y2 JP 1993015788 U JP1993015788 U JP 1993015788U JP 1578893 U JP1578893 U JP 1578893U JP 2604739 Y2 JP2604739 Y2 JP 2604739Y2
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千晶 泉
典 早川
孝教 松沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家具、建具等の各種内
装材の表面化粧に用いる化粧シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明または半透明のプラスチ
ックフィルムに印刷が施されたものは、家具や建具等の
表面化粧材として広く使用されている。この場合の印刷
は、フィルム表面に柄印刷、隠蔽及び背景色を目的とし
たベタ印刷を順次施す方法が一般的であり、このように
して製造された化粧シートを合板、パーチクルボード等
の木質系基材に接着剤を介してベタ印刷面を基材面に向
けて張り合わせ、化粧板として使用している。
【0003】また、プラスチックフィルム抄造時に顔料
を練り込んだ、いわゆる着色のフィルムを化粧シートの
ベースとして、その表面に柄印刷を施し、さらにその上
にクリヤーフィルムを設けた構成の化粧シートも広く使
われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような化粧シートにおいては、前者の化粧シートの場
合、基材と貼り合わせる際にベタ印刷層と接着剤層が接
する為、接着剤中に含まれる有機溶剤等により時として
ベタ印刷層が許容以上に溶解されることが起こり、その
結果ベタ印刷層のインキの破壊を生じ、かかる接合面の
接着強度の低下を招くという問題を有している。
【0005】また、後者の化粧シートの場合は、上記の
ような問題は起こらないが、柄模様の背景色及び隠蔽を
目的として前もって着色されたフィルムである為、前者
の化粧シートのように印刷により背景色を施す方法と比
較すると、どうしてもその着色の色の範囲が経済性の立
場から限られてしまい、その結果、表現したい意匠の巾
が狭くなるという問題を有している。
【0006】本考案は、以上のような従来技術の問題を
解決しようとするものであり、透明または半透明のプラ
スチックフィルムを使用して、意匠表現の巾を広くし
た、更に印刷層が基材と貼り合わせの際に接着剤と接し
ないようにして、層間接着強度の低下を防止した化粧シ
ートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本考案の化粧シートは、透明または半透明の第1の
プラスチックフィルム、印刷模様層の背景色としての
液型ポリウレタン系樹脂を主体とした着色不透明ベタイ
ンキ層、印刷模様層、透明または半透明の第2のプラス
チックフィルムが順次積層された構成からなる点を特徴
としている。
【0008】また、前記着色不透明ベタインキ層が、2
液型ポリウレタン系樹脂を主体とした反応生成物であっ
て、該ポリウレタン系樹脂全量中の有機ポリイソシアネ
ート含有率が3重量%である点を特徴としている。
【0009】また、前記第2のプラスチックフィルム
が、その表面に凹凸模様を有し、該凹凸模様の凹部に通
常の着色インキが施されている点を特徴としている。
【0010】以下、本考案を添付図面により更に詳述す
る。図1より明らかなように、本考案の化粧シート6
は、基材としての透明または半透明の第1のプラスチッ
クフィルム1上に着色不透明ベタインキ層2、印刷模様
層3を順次有し、これら印刷層面上に透明または半透明
の第2のプラスチックフィルム4が設けられ、さらに該
プラスチックフィルム4の表面には着色インキが施され
た凹部5が形成された構成になっている。
【0011】基材としての透明または半透明の第1のプ
ラスチックフィルム1としては、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネ
ート、ポリアミド等のフィルムを使用することができる
が、加工性、経済性を総合的に考慮すれば、とくにポリ
塩化ビニルフィルムが好ましい。透明または半透明の第
1のプラスチックフィルム1の厚さは特に制限されるも
のではないが、経済性、実用性、印刷適性から一般に
は、0.08〜0.12m/m程度である。透明または
半透明の第1のプラスチックフィルム1の表面には、着
色不透明インキを用いて、グラビア印刷法、シルクスク
リーン印刷法等の公知の印刷方法により着色不透明ベタ
インキ層2を施す。
【0012】ここで着色不透明ベタインキ層2は、その
不透明性によって本考案の化粧シート6が貼られる対象
物の表面色を隠蔽するとともに、印刷模様層3の背景色
としての機能を有し、更に印刷模様層3上に設けられる
透明または半透明の第2のプラスチックフィルム4と透
明または半透明の第1のプラスチックフィルム1に対す
る接着強度を強固なものとする為に、ベタインキ層を2
液型ポリウレタン系樹脂を主体とした反応生成物で構成
する。この2液型ポリウレタン系樹脂は、ポリエステル
系のポリオールを主剤として、これに助剤としての有機
ポリイソシアネートを混合反応されて得られるものであ
り、該有機ポリイソシアネートの配合量が、前記2液型
ポリウレタン系樹脂全量中の含有率として3重量%が、
前記接着強度の最も強固となる割合であることがテスト
の結果判明し、具体的には3重量%未満でその割合を減
らすために従い所望の硬化作用が徐々に弱まり、それに
つれて接着強度も落ちていき、逆に3重量%を越えて、
その割合を増やしていく場合は、硬化作用が徐々に強く
なり、同様に接着強度が徐々に低下していくが、3重量
%未満と比較して接着強度は著しく早く低下し、実用上
は3重量%未満の配合で製造される方が接着強度に関す
る不良の程度が小さい。
【0013】なお、着色不透明インキは着色剤として無
機顔料を使用し、不透明にしている。着色不透明ベタイ
ンキ層2の塗布量は8g/m2 (wet)〜12g/m
2 (wet)程度が好ましい。
【0014】着色不透明ベタインキ層2上に施される印
刷模様層3は、後工程で設けられる透明または半透明の
第2のプラスチックフィルム4との密着性を考慮すれ
ば、塩化ビニル系樹脂を主剤とした印刷インキで形成す
ることが望ましい。形成方法はグラビア印刷法等の公知
の印刷方法による。
【0015】透明または半透明の第2のプラスチックフ
ィルム4としては、前記透明または半透明の第1のプラ
スチックフィルム1と同様のものが使用でき、加工性、
経済性からポリ塩化ビニルフィルムが好ましい。厚さは
経済性、実用性から0.06〜0.1m/m程度が好適
である。
【0016】透明または半透明の第2のプラスチックフ
ィルム4の表面には、さらに高意匠特性を付与するため
に、凸部を有するエンボス版で凹部を設けた後、ワイピ
ング処理により該凹部内へ通常の着色インキを充填し、
着色インキが施された凹部5を形成する。
【0017】以上のような構成に係る本考案の化粧シー
トは、透明または半透明の第1のプラスチックフィルム
1上に着色不透明ベタインキ層2、印刷模様層3を順次
設け、次にかかる印刷面上に透明または半透明の第2の
プラスチックフィルム4を重ね、熱ラミネート法により
貼り合わせると同時に、プラスチックフィルム4の表面
に凹部を設け、しかる後ワイピング加工にて該凹部に着
色インキを充填し、着色インキが施された凹部5を形成
して得られる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示して本考案を更に具体的に
説明する。厚さ0.08m/mの半透明なポリ塩化ビニ
ルフィルム(21PHR,バンドー化学(株)製)の片
面に、グラビア印刷機を用いて、2液型ポリウレタン系
樹脂(有機ポリイソシアネート3重量%添加)を主体と
した着色不透明インキ(東洋インキ製造(株)製)を版
深60μmのベタ印刷版によりベタ印刷し、更にその上
に塩酢ビーアクリル系の着色インキ(東洋インキ製造
(株)製)を使用してオーク柄を印刷した。
【0019】次に、かかるフィルムの印刷面と厚さ0.
06m/mの半透明なポリ塩化ビニルフィルム(23P
HR,バンドー化学(株)製)を重ね合わせて、フィル
ムの加熱温度170℃、送り速度15m/minで、凸
部を有するエンボスロール(版面温度60℃)と押えロ
ールの間を通し、貼り合わせるとともに23PHRのポ
リ塩化ビニルフィルム表面に凹部を形成した後、さらに
該凹部にワイピング用インキ(1液型ウレタン系の着色
インキ、東洋インキ製造(株)製)をワイピング処理に
より充填し、本考案の目的製品である化粧シートを得
た。
【0020】得られた化粧シートは、その積層強度を1
80°ピーリング試験での剥離強度により測定した所、
実用上問題のない程度の剥離強度3.0kgf/25m
mであった。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案の化
粧シートによれば、印刷層がシート内部に有るので、化
粧板製造において、かかる印刷層が接着剤等の影響を受
けることがないため、接着剤による積層強度の劣化を回
避することができ、また意匠表現巾を広げる目的でもあ
るベタインキ層に2液型ウレタン系樹脂を用いているの
で、積層間の剥離強度も高くすることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の化粧シートの一構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 透明または半透明の第1のプラスチックフィルム 2 着色不透明ベタインキ層 3 印刷模様層 4 透明または半透明の第2のプラスチックフィルム 5 着色インキが施された凹部 6 化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明または半透明の第1のプラスチックフ
    ィルム、印刷模様層の背景色としての2液型ポリウレタ
    ン系樹脂を主体とした着色不透明ベタインキ層、印刷模
    様層、透明または半透明の第2のプラスチックフィルム
    が順次積層されてなる化粧シート。
  2. 【請求項2】前記2液型ポリウレタン系樹脂全量中の有
    機ポリイソシアネート含有率が3重量%である請求項1
    記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記着色不透明ベタインキ層は、着色剤と
    して無機顔料を使用したものである請求項1又は2記載
    の化粧シート。
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