JP2602165Y2 - ダンパー付ヒンジ - Google Patents
ダンパー付ヒンジInfo
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- JP2602165Y2 JP2602165Y2 JP1993041186U JP4118693U JP2602165Y2 JP 2602165 Y2 JP2602165 Y2 JP 2602165Y2 JP 1993041186 U JP1993041186 U JP 1993041186U JP 4118693 U JP4118693 U JP 4118693U JP 2602165 Y2 JP2602165 Y2 JP 2602165Y2
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- JP
- Japan
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- fixed shaft
- rotary drum
- damper
- drum
- partition wall
- Prior art date
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47K—SANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
- A47K13/00—Seats or covers for all kinds of closets
- A47K13/12—Hinges
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Toilet Supplies (AREA)
- Hinge Accessories (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、とくに洋式便器の便
座や便蓋等の開閉体の開閉用に用いて好適なダンパー付
ヒンジに関する。
座や便蓋等の開閉体の開閉用に用いて好適なダンパー付
ヒンジに関する。
【０００２】
【従来の技術】この考案者は先の出願で、便器本体上に
取り付けたブラケットへ一端部を取り付ける構造のシャ
フトと、便座や便蓋を保持するために前記シャフトに該
シャフトを軸芯方向に挿通させて回転可能に取り付けら
れた回転ドラムと、前記シャフトに環巻きさせつつ該シ
ャフトと前記回転ドラムとの間に弾設されたトーション
スプリングと、前記シャフトと回転ドラムとの間に設け
られたダンパー機構と、前記回転ドラムの回転を制御す
るカム機構とからなり、このカム機構を、前記シャフト
にコンプレッションスプリングによって一方向へ移動を
附勢されて摺動可能に取り付けられたスライダーと、こ
のスライダーと接して回転する前記回転ドラムとの間に
設けた洋式便器の便座や便蓋等のダンパー付ヒンジを提
案した。
取り付けたブラケットへ一端部を取り付ける構造のシャ
フトと、便座や便蓋を保持するために前記シャフトに該
シャフトを軸芯方向に挿通させて回転可能に取り付けら
れた回転ドラムと、前記シャフトに環巻きさせつつ該シ
ャフトと前記回転ドラムとの間に弾設されたトーション
スプリングと、前記シャフトと回転ドラムとの間に設け
られたダンパー機構と、前記回転ドラムの回転を制御す
るカム機構とからなり、このカム機構を、前記シャフト
にコンプレッションスプリングによって一方向へ移動を
附勢されて摺動可能に取り付けられたスライダーと、こ
のスライダーと接して回転する前記回転ドラムとの間に
設けた洋式便器の便座や便蓋等のダンパー付ヒンジを提
案した。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】この従来のダンパー付
ヒンジは、トーションスプリングによってダンパー機能
が充分に生かされない上に、トーションスプリングの他
にスライダーを一方向へ摺動附勢させるコンプレッショ
ンスプリングを必要とし構造が複雑となって製作コスト
かくつくという問題があった。
ヒンジは、トーションスプリングによってダンパー機能
が充分に生かされない上に、トーションスプリングの他
にスライダーを一方向へ摺動附勢させるコンプレッショ
ンスプリングを必要とし構造が複雑となって製作コスト
かくつくという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの考案は、洋式便器の装置本体上に固着された
ブラケットに対して水平方向へ取り付けられる固定シャ
フトと、その外周で便座や便蓋を保持し前記固定シャフ
トの前記ブラケットへの取付部分を除いた残部を内部に
収装させて該固定シャフトへその軸回り方向へ回転可能
となるように取り付けられた回転ドラムと、この回転ド
ラムの内部略中央部に前記固定シャフトを挿通させつつ
設けられた仕切壁と、前記回転ドラム内部に前記仕切壁
を挟んでその一側部側に設けられた当該回転ドラムの回
転トルクを制御するオイルダンパー機構と、前記仕切壁
の他側部側に設けられた同じく前記回転ドラムの回転ト
ルクを制御するカムダンパー機構とから成り、前記オイ
ルダンパー機構を、前記固定シャフトの一端部に取り付
けられたダンパードラムと、このダンパードラムを内部
に収装すべく前記回転ドラムの一端部側より前記仕切壁
の一側部側へ向けて設けられた周溝と、この周溝と前記
ダンパードラムとの間に充填された粘性体とで構成し、
前記カム機構を、前記固定シャフトへ摺動可能に取り付
けられたスライダーの一側端面側に設けられた凹部及び
凸部から成る摺動力ム部と、この摺動力ム部と回転角度
によって衝接嵌合すべく前記回転ドラムの前記仕切壁の
他側部側に設けられた凸部及び凹部から成る回転カム部
と、前記スライダーを前記仕切壁側へ押圧すべく前記固
定シャフトとの間に弾設されたスプリングとで構成する
と共に、前記回転ドラムの外周には、前記便座或は便蓋
の取付部を係止する突条を設けることができる。
ためにこの考案は、洋式便器の装置本体上に固着された
ブラケットに対して水平方向へ取り付けられる固定シャ
フトと、その外周で便座や便蓋を保持し前記固定シャフ
トの前記ブラケットへの取付部分を除いた残部を内部に
収装させて該固定シャフトへその軸回り方向へ回転可能
となるように取り付けられた回転ドラムと、この回転ド
ラムの内部略中央部に前記固定シャフトを挿通させつつ
設けられた仕切壁と、前記回転ドラム内部に前記仕切壁
を挟んでその一側部側に設けられた当該回転ドラムの回
転トルクを制御するオイルダンパー機構と、前記仕切壁
の他側部側に設けられた同じく前記回転ドラムの回転ト
ルクを制御するカムダンパー機構とから成り、前記オイ
ルダンパー機構を、前記固定シャフトの一端部に取り付
けられたダンパードラムと、このダンパードラムを内部
に収装すべく前記回転ドラムの一端部側より前記仕切壁
の一側部側へ向けて設けられた周溝と、この周溝と前記
ダンパードラムとの間に充填された粘性体とで構成し、
前記カム機構を、前記固定シャフトへ摺動可能に取り付
けられたスライダーの一側端面側に設けられた凹部及び
凸部から成る摺動力ム部と、この摺動力ム部と回転角度
によって衝接嵌合すべく前記回転ドラムの前記仕切壁の
他側部側に設けられた凸部及び凹部から成る回転カム部
と、前記スライダーを前記仕切壁側へ押圧すべく前記固
定シャフトとの間に弾設されたスプリングとで構成する
と共に、前記回転ドラムの外周には、前記便座或は便蓋
の取付部を係止する突条を設けることができる。
【０００５】
【作用】便座や便蓋を開くと、回転ドラムが同時に回転
し、スプリングによって一方向に摺動附勢されているス
ライダーと回転ドラムとの間に設けられたカムダンパー
機構によって便座や便蓋は自立状態で自然落下すること
なく安定的に保持される。
し、スプリングによって一方向に摺動附勢されているス
ライダーと回転ドラムとの間に設けられたカムダンパー
機構によって便座や便蓋は自立状態で自然落下すること
なく安定的に保持される。
【０００６】便座や便蓋を閉じると、オイルダンパー機
構とカムダンパー機構が機能して該便座や便蓋は急激に
閉じられることなくソフトかつ静かに閉じられ、開成状
態で所謂浮きが生ずることなく完全に閉じられる。
構とカムダンパー機構が機能して該便座や便蓋は急激に
閉じられることなくソフトかつ静かに閉じられ、開成状
態で所謂浮きが生ずることなく完全に閉じられる。
【０００７】
【実施例】図面はこの考案を洋式便器の便座や便蓋の開
閉用として適用した実施例を示し、図１において、１は
洋式便器の装置本体、２は水タンクである。装置本体１
の上部後方の両側部には一対のブラケット３，３が固着
されており、このブラケット３，３に一端部を固定させ
た一対のダンパー付ヒンジ(図示せず)を介して便座５や
便蓋６が開閉自在に装置本体１へ取り付けられている。
即ち、図１と図２に示したように便座５及び便蓋６の各
取付部５ａ，５ｂ・６ａ，６ｂのうち、便座５の一方の
取付部５ａは、図１に示した左側用のブラケット３に装
備されるダンパー付ヒンジ４の回転ドラム１１の外周に
突設した突条１１ａによって該回転ドラム１１に固定さ
れているが、便蓋６の一方の取付部６ａは回転ドラム１
１の外周に回転自在に軸支されている。このことによっ
て、便座５の開閉操作時には、一対のダンパー付ヒンジ
のうち一方のものの回転ドラム１１が共に回動し動作す
ることになる。図２の回転ドラム１１の外周に想像線で
示した突条ｌｌｂは図１に示した右側のブラケット３に
装備されるダンパー付ヒンジの場合を示し、その場合に
はこの突条ｌｌｂに便蓋６の取付部の一方の６ｂが固定
され便座５のもう一方の取付部５ｂは回転自在に軸支さ
れることになる。このようにブラケット３，３に取り付
けられた一対のダンパー付ヒンジの回転シャフトは各一
個づつが便座と便蓋の開閉時に動作する。
閉用として適用した実施例を示し、図１において、１は
洋式便器の装置本体、２は水タンクである。装置本体１
の上部後方の両側部には一対のブラケット３，３が固着
されており、このブラケット３，３に一端部を固定させ
た一対のダンパー付ヒンジ(図示せず)を介して便座５や
便蓋６が開閉自在に装置本体１へ取り付けられている。
即ち、図１と図２に示したように便座５及び便蓋６の各
取付部５ａ，５ｂ・６ａ，６ｂのうち、便座５の一方の
取付部５ａは、図１に示した左側用のブラケット３に装
備されるダンパー付ヒンジ４の回転ドラム１１の外周に
突設した突条１１ａによって該回転ドラム１１に固定さ
れているが、便蓋６の一方の取付部６ａは回転ドラム１
１の外周に回転自在に軸支されている。このことによっ
て、便座５の開閉操作時には、一対のダンパー付ヒンジ
のうち一方のものの回転ドラム１１が共に回動し動作す
ることになる。図２の回転ドラム１１の外周に想像線で
示した突条ｌｌｂは図１に示した右側のブラケット３に
装備されるダンパー付ヒンジの場合を示し、その場合に
はこの突条ｌｌｂに便蓋６の取付部の一方の６ｂが固定
され便座５のもう一方の取付部５ｂは回転自在に軸支さ
れることになる。このようにブラケット３，３に取り付
けられた一対のダンパー付ヒンジの回転シャフトは各一
個づつが便座と便蓋の開閉時に動作する。
【０００８】図２乃至図１０はダンパー付ヒンジの内部
構造とその機能を示す。以下に図１の左側のダンパー付
ヒンジ４のみを説明するが、右側のダンパー付ヒンジも
後述するように一部の構造が相違するのみで他は同じで
ある。
構造とその機能を示す。以下に図１の左側のダンパー付
ヒンジ４のみを説明するが、右側のダンパー付ヒンジも
後述するように一部の構造が相違するのみで他は同じで
ある。
【０００９】１０は上述したブラケット３に固定される
固定シャフトであり、フランジ部１０ａを挟んで一側部
に取付部１０ｂを、他側部に極大径部１０ｃ、大径部１
０ｄ、変形中径部１０ｅ、及び変形小径部１０ｆをそれ
ぞれ設けてある。この固定シャフト１０の取付部１０ｂ
は、図１に示した洋式便器の装置本体１の後部上方に取
り付けたブラケット３に固定される。１１は固定シャフ
ト１０の一側部の取付部１０ｂを除いた他側部を内部に
収容させた回転ドラムであり、該固定シャフト１０の回
りに回転可能に取り付けられている。この回転ドラム１
１は外周に突条１１ａを設けてあり、上述したように便
蓋６の取付部６ａは回動ドラム１１とは共に回転しない
ように軸支されているが、便座５の取付部５ａは突条１
１ａと係合することになり該回転ドラム１１と共に回転
するように固定されている。
固定シャフトであり、フランジ部１０ａを挟んで一側部
に取付部１０ｂを、他側部に極大径部１０ｃ、大径部１
０ｄ、変形中径部１０ｅ、及び変形小径部１０ｆをそれ
ぞれ設けてある。この固定シャフト１０の取付部１０ｂ
は、図１に示した洋式便器の装置本体１の後部上方に取
り付けたブラケット３に固定される。１１は固定シャフ
ト１０の一側部の取付部１０ｂを除いた他側部を内部に
収容させた回転ドラムであり、該固定シャフト１０の回
りに回転可能に取り付けられている。この回転ドラム１
１は外周に突条１１ａを設けてあり、上述したように便
蓋６の取付部６ａは回動ドラム１１とは共に回転しない
ように軸支されているが、便座５の取付部５ａは突条１
１ａと係合することになり該回転ドラム１１と共に回転
するように固定されている。
【００１０】回転ドラム１１の内部略中央部には、中心
部軸方向へ固定シャフト１０を軸挿させる挿通孔１１ｄ
を有する仕切壁１１ｅが設けられている。固定シャフト
１０の極大径部１０ｃと回転ドラム１１との間には、シ
ール部材１２が介在せられ、主として外部より湿気や汚
水が回転ドラム１１内に侵入するのを防止している。固
定シャフト１０の変形小径部１０ｆには、ダンバードラ
ム１３が固定され、ゴム等の弾性ワッシャー１４を介し
てビス１５によって固着されると共に、仕切壁１１ｅの
右側には回転ドラムの端部側より軸方向へ該仕切壁１１
ｅに向けて回転ドラム１１のドラム部１３ａを収容させ
て深く設けた周溝１１ｃとドラム部１３ａとの間には、
例えばシリコンオイルのような粘性体１６が充填される
ことによってオイルダンパー機構１７が形成されてい
る。１８と１９はこの粘性体１６が漏れ出さないように
シールするシール部材である。
部軸方向へ固定シャフト１０を軸挿させる挿通孔１１ｄ
を有する仕切壁１１ｅが設けられている。固定シャフト
１０の極大径部１０ｃと回転ドラム１１との間には、シ
ール部材１２が介在せられ、主として外部より湿気や汚
水が回転ドラム１１内に侵入するのを防止している。固
定シャフト１０の変形小径部１０ｆには、ダンバードラ
ム１３が固定され、ゴム等の弾性ワッシャー１４を介し
てビス１５によって固着されると共に、仕切壁１１ｅの
右側には回転ドラムの端部側より軸方向へ該仕切壁１１
ｅに向けて回転ドラム１１のドラム部１３ａを収容させ
て深く設けた周溝１１ｃとドラム部１３ａとの間には、
例えばシリコンオイルのような粘性体１６が充填される
ことによってオイルダンパー機構１７が形成されてい
る。１８と１９はこの粘性体１６が漏れ出さないように
シールするシール部材である。
【００１１】固定シャフトの変形中径部１０ｅにはスラ
イダー２０が非回転かつ摺動自在に取り付けられてお
り、このスライダー２０と固定シャフト１０の極大径部
１０ｃとの間には大径部１０ｄに環巻きさせてコンプレ
ッションスプリング２１が弾設され、スライダー２０を
常に一方向（図面では右方向）へ摺動附勢させている。
このスライダー２０はフランジ部２０ａと筒部２０ｂか
ら成り、とくに図８乃至図１０に示したようにフランジ
部２０ａには、軸方向に図示した角度ごとに形状の異な
る凹部と凸部から成る摺動カム部２２が形成されると共
に、この摺動カム部２２はとくに図６乃至図７に示した
ように、回転ドラム１１の仕切壁１１ｅの左側の軸方向
へ突設した一対の凸部２３ａ，２３ａを有する回転カム
部２３と対向衝接している。このようにして、スライダ
ー２０に設けた摺動カム部２２と、仕切壁１１ｅに設け
た回転カム部２３と、固定シャフト１０とスライダー２
０との間に弾設したコンプレッションスプリング２１と
により、図２に示したようにカムダンパー機構２４を構
成している。
イダー２０が非回転かつ摺動自在に取り付けられてお
り、このスライダー２０と固定シャフト１０の極大径部
１０ｃとの間には大径部１０ｄに環巻きさせてコンプレ
ッションスプリング２１が弾設され、スライダー２０を
常に一方向（図面では右方向）へ摺動附勢させている。
このスライダー２０はフランジ部２０ａと筒部２０ｂか
ら成り、とくに図８乃至図１０に示したようにフランジ
部２０ａには、軸方向に図示した角度ごとに形状の異な
る凹部と凸部から成る摺動カム部２２が形成されると共
に、この摺動カム部２２はとくに図６乃至図７に示した
ように、回転ドラム１１の仕切壁１１ｅの左側の軸方向
へ突設した一対の凸部２３ａ，２３ａを有する回転カム
部２３と対向衝接している。このようにして、スライダ
ー２０に設けた摺動カム部２２と、仕切壁１１ｅに設け
た回転カム部２３と、固定シャフト１０とスライダー２
０との間に弾設したコンプレッションスプリング２１と
により、図２に示したようにカムダンパー機構２４を構
成している。
【００１２】したがって、回転ドラム１１に便座の取付
部５ａを固定させ、便座５を開閉させると、回転ドラム
１１が固定シャフト１０の回りで回転し、便座５の開閉
操作の全行程に渡ってオイルダンバー機構１７が作用す
る。便座５を閉じた状態においては図２と図１０に示し
たように、摺動カム部２２の凸部である始端部２２ａが
回転カム部２３の凸部２３ａ，２３ａと衝接しているの
で、スライダー２０はコンプレッションスプリング２１
の弾力に抗して左方向へ押された状態にあるが、便座５
を開いて行くと回転ドラム１１が回転することにより回
転カム部２３の凸部２３ａ，２３ａが摺動カム部２２の
緩傾斜部２２ｂ上を移動し、回転抑止力を減じつつ便座
５の開成を促進許容し、約８５゜の開成角度より凸部２
３ａ，２３ａが急傾斜部２２ｃより凹部２２ｄに落ち込
むことにより自動的に開かれ１３゜で停止する。図１１
はこの状態を説明するためのものである。そして、この
自立姿勢は凸部２３ａ，２３ａが凹部２２ｄ，２２ｄを
脱する際の抵抗によって保持され、自然落下することな
く維持される。
部５ａを固定させ、便座５を開閉させると、回転ドラム
１１が固定シャフト１０の回りで回転し、便座５の開閉
操作の全行程に渡ってオイルダンバー機構１７が作用す
る。便座５を閉じた状態においては図２と図１０に示し
たように、摺動カム部２２の凸部である始端部２２ａが
回転カム部２３の凸部２３ａ，２３ａと衝接しているの
で、スライダー２０はコンプレッションスプリング２１
の弾力に抗して左方向へ押された状態にあるが、便座５
を開いて行くと回転ドラム１１が回転することにより回
転カム部２３の凸部２３ａ，２３ａが摺動カム部２２の
緩傾斜部２２ｂ上を移動し、回転抑止力を減じつつ便座
５の開成を促進許容し、約８５゜の開成角度より凸部２
３ａ，２３ａが急傾斜部２２ｃより凹部２２ｄに落ち込
むことにより自動的に開かれ１３゜で停止する。図１１
はこの状態を説明するためのものである。そして、この
自立姿勢は凸部２３ａ，２３ａが凹部２２ｄ，２２ｄを
脱する際の抵抗によって保持され、自然落下することな
く維持される。
【００１３】図１２は便座を開閉する際のトルク曲線図
を示し、図面によれば便座の回転モーメント（ａ）は０
゜から２０゜の間でカムダンパー機構のモーメント
（ｂ）より勝っているが、オイルダンパー機構のモーメ
ント（ｃ）より劣っているので、閉じられる便座は２０
゜からはオイルダンパー機構が作用して静かに閉じられ
ることが解る。そして、カムダンパー機構２４のモーメ
ント（ｂ）は開かれる便座の回転モーメントは９０゜の
開成角度の少し前より勝り始めるので、便座が自動的に
開かれることが解る。
を示し、図面によれば便座の回転モーメント（ａ）は０
゜から２０゜の間でカムダンパー機構のモーメント
（ｂ）より勝っているが、オイルダンパー機構のモーメ
ント（ｃ）より劣っているので、閉じられる便座は２０
゜からはオイルダンパー機構が作用して静かに閉じられ
ることが解る。そして、カムダンパー機構２４のモーメ
ント（ｂ）は開かれる便座の回転モーメントは９０゜の
開成角度の少し前より勝り始めるので、便座が自動的に
開かれることが解る。
【００１４】図１３乃至図１５は洋式便器の装置本体１
の上部右側のブラケット３に取り付けられるダンバー付
ヒンジに用いられるスライダー３０の構造を示し、この
ものは便蓋６の開閉用のものであるので、摺動カム部３
１の形状が先の実施例のものと若干相違し、８５゜近辺
で***する第２の凸部３１ａが設けられているが、後の
フランジ部３０ａと筒部３０ｂの形状等は先の実施例の
ものと同じである。図１６はこの図１３乃至図１５に示
したスライダーを用いたダンパー付ヒンジで便蓋を開閉
する場合のトルク曲線図を示し、便蓋が開成状態におい
てとくに落下してしまわないように、さらに閉じようと
する際のカム機構の抵抗が大きくなるようにスライダー
３０の摺動カム部の形状が選択されている。
の上部右側のブラケット３に取り付けられるダンバー付
ヒンジに用いられるスライダー３０の構造を示し、この
ものは便蓋６の開閉用のものであるので、摺動カム部３
１の形状が先の実施例のものと若干相違し、８５゜近辺
で***する第２の凸部３１ａが設けられているが、後の
フランジ部３０ａと筒部３０ｂの形状等は先の実施例の
ものと同じである。図１６はこの図１３乃至図１５に示
したスライダーを用いたダンパー付ヒンジで便蓋を開閉
する場合のトルク曲線図を示し、便蓋が開成状態におい
てとくに落下してしまわないように、さらに閉じようと
する際のカム機構の抵抗が大きくなるようにスライダー
３０の摺動カム部の形状が選択されている。
【００１５】尚、以上の実施例は洋式便器の便座や便蓋
を開閉するものとして説明したが、この考案に係るダン
パー付きヒンジはこれ以外の例えば複写機の原稿圧着板
開閉装置やピアノの蓋の開閉装置としても利用すること
ができるものである。
を開閉するものとして説明したが、この考案に係るダン
パー付きヒンジはこれ以外の例えば複写機の原稿圧着板
開閉装置やピアノの蓋の開閉装置としても利用すること
ができるものである。
【００１６】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
部品点数を省略した簡単で安価に製造することのできる
構造で、カム機構とダンバー機構の相乗効果により洋式
便器の便座や便蓋、或は複写機や印刷機等の原稿圧着
板、ピアノの蓋等を開成状態で自然落下しないように安
定保持し、閉成時には急激にではなくソフトかつ静かに
閉じさせることができるものである。
部品点数を省略した簡単で安価に製造することのできる
構造で、カム機構とダンバー機構の相乗効果により洋式
便器の便座や便蓋、或は複写機や印刷機等の原稿圧着
板、ピアノの蓋等を開成状態で自然落下しないように安
定保持し、閉成時には急激にではなくソフトかつ静かに
閉じさせることができるものである。
【図１】この考案に係るダンバー付ヒンジを用いた洋式
便器の平面図である。
便器の平面図である。
【図２】この考案に係るダンバー付ヒンジの使用状態を
示す横断面図である。
示す横断面図である。
【図３】図２のダンバー付ヒンジの部分のＡ−Ａ線断面
図である。
図である。
【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】図２のＣ−Ｃ線断面図である。
【図６】回転ドラムの平面図である。
【図７】図６の回転ドラムの左側面図である。
【図８】スライダーの横断面図である。
【図９】スライダーの摺動カム部の形状を説明するため
の右側面図である。
の右側面図である。
【図１０】スライダーの摺動カム郡の展開図である。
【図１１】この考案に係るダンバー付ヒンジの動作を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図１２】図２乃至図１１に示したダンパー付ヒンジを
洋式便器の便座開閉用に用いた場合のトルク曲線図であ
る。
洋式便器の便座開閉用に用いた場合のトルク曲線図であ
る。
【図１３】スライダーの他の実施例を示す横断面図であ
る。
る。
【図１４】スライダーに設けた摺動カム部の形状を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図１５】スライダーの摺動カム部の展開図である。
【図１６】図１３乃至図１５に示したスライダーを用い
たダンパー付ヒンジを洋式便器の便蓋開閉用に用いた場
合のトルク曲線図である。
たダンパー付ヒンジを洋式便器の便蓋開閉用に用いた場
合のトルク曲線図である。
１ 装置本体 ３ ブラケット ４ ダンバー付ヒンジ ５ 便座 ６ 便蓋 １０ 固定シャフト １１ 回転ドラム １１ｅ 仕切壁 １３ ダンバードラム １６ 粘性体 １７ オイルダンパー機構 ２０ スライダー ２１ スプリング ２２ 摺動カム部 ２２ａ 始端部 ２２ｂ 緩傾斜部 ２２ｃ 急傾斜部 ２２ｄ 凹部 ２３ 回転カム部 ２３ａ 凸部 ２４ カムダンパー機構 ３０ スライダー ３１ 摺動カム部 ３１ａ 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ１６Ｆ 9/12 Ｆ１６Ｆ 9/12 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16F 7/06 A47K 13/10 A47K 13/12 E05F 3/14 E05F 3/16 F16F 9/12
Claims (1)
- 【請求項１】 洋式便器の装置本体上に固着されたブラ
ケットに対して水平方向へ取り付けられる固定シャフト
と、その外周で便座や便蓋を保持し前記固定シャフトの
前記ブラケットへの取付部分を除いた残部を内部に収装
させて該固定シャフトへその軸回り方向へ回転可能とな
るように取り付けられた回転ドラムと、この回転ドラム
の内部略中央部に前記固定シャフトを挿通させつつ設け
られた仕切壁と、前記回転ドラム内部に前記仕切壁を挟
んでその一側部側に設けられた当該回転ドラムの回転ト
ルクを制御するオイルダンパー機構と、前記仕切壁の他
側部側に設けられた同じく前記回転ドラムの回転トルク
を制御するカムダンパー機構とから成り、前記オイルダ
ンパー機構を、前記固定シャフトの一端部に取り付けら
れたダンパードラムと、このダンパードラムを内部に収
装すべく前記回転ドラムの一端部側より前記仕切壁の一
側部側へ向けて設けられた周溝と、この周溝と前記ダン
パードラムとの間に充填された粘性体とで構成し、前記
カム機構を、前記固定シャフトへ摺動可能に取り付けら
れたスライダーの一側端面側に設けられた凹部及び凸部
から成る摺動力ム部と、この摺動カム部と回転角度によ
って衝接嵌合すべく前記回転ドラムの前記仕切壁の他側
部側に設けられた凸部及び凹部から成る回転カム部と、
前記スライダーを前記仕切壁側へ押圧すべく前記固定シ
ャフトとの間に弾設されたスプリングとで構成すると共
に、前記回転ドラムの外周には、前記便座或は便蓋の取
付部を係止する突条を設けたことを特徴とする、ダンパ
ー付きヒンジ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993041186U JP2602165Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ダンパー付ヒンジ |
| KR2019940013202U KR970005508Y1 (ko) | 1993-06-30 | 1994-06-08 | 댐퍼 부착힌지 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993041186U JP2602165Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ダンパー付ヒンジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH076539U JPH076539U (ja) | 1995-01-31 |
| JP2602165Y2 true JP2602165Y2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=12601396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993041186U Expired - Fee Related JP2602165Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ダンパー付ヒンジ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2602165Y2 (ja) |
| KR (1) | KR970005508Y1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100420648B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-03-02 | 주식회사 삼홍사 | 비데의 시트 및 커버 회전장치 |
| JP2007085469A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Nix Inc | ヒンジ機構 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP1993041186U patent/JP2602165Y2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-06-08 KR KR2019940013202U patent/KR970005508Y1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH076539U (ja) | 1995-01-31 |
| KR950000407U (ko) | 1995-01-03 |
| KR970005508Y1 (ko) | 1997-06-05 |
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