JP2602164Y2 - ダンパー付ヒンジ - Google Patents

ダンパー付ヒンジ

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JP2602164Y2
JP2602164Y2 JP1993041185U JP4118593U JP2602164Y2 JP 2602164 Y2 JP2602164 Y2 JP 2602164Y2 JP 1993041185 U JP1993041185 U JP 1993041185U JP 4118593 U JP4118593 U JP 4118593U JP 2602164 Y2 JP2602164 Y2 JP 2602164Y2
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亮 反町
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K13/00Seats or covers for all kinds of closets
    • A47K13/12Hinges

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)
  • Hinge Accessories (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この考案は、とくに洋式便器の便
座や便蓋等の開閉体の開閉用に用いて好適なダンパー付
ヒンジに関する。
【従来の技術】便器本体上に取り付けたブラケットへ一
端部を取り付ける構造のシャフトと、便座や便蓋を保持
するために前記シャフトに該シャフトを軸芯方向に挿通
させて回転可能に取り付けられた回転ドラムと、前記シ
ャフトに環巻きさせつつ該シャフトと前記回転ドラムと
の間に弾設されたトーションスプリングと、前記シャフ
トと回転ドラムとの間に設けられたダンパー機構と、前
記回転ドラムの回転を制御するカム機構とからなり、こ
のカム機構を、前記シャフトにコンプレッションスプリ
ングによって一方向へ移動を附勢されて摺動可能に取り
付けられたスライダーと、このスライダーと接して回転
する前記回転ドラムとの間に設けた洋式便器の便座や便
蓋等のダンパー付ヒンジを提案した。
【考案が解決しようとする課題】この考案は従来のダン
パー付ヒンジのトーションスプリングに代えてコンプレ
ッションスプリングを用い、従来両ぎきであったダンパ
ー機構を片ぎきにしたもので、その目的とするところ
は、開閉体のトルク曲線に近いトルク曲線を描くコンプ
レッションスプリングを用いた上でダンパー機能が一方
向にのみきくようにして、開閉体のよりスムーズなしっ
くりとした操作感覚が得られるような操作性の一層向上
したダンパー付ヒンジを得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの考案は、装置本体上に縦方向に取リ付ける構
造のスプリングケースと、このスプリングケ−スと直交
する方向に回動自在に軸支されたところの開閉体を取り
付ける構造を有する回転シャフトと、前記スプリングケ
ース内に一方向に附勢されて摺動自在に収装されたスラ
イダーと、このスライダーを附勢力に抗して摺動させる
ために前記回転シャフトに取り付けられたカム部材と、
前記スライダーの摺動動作を緩衝させるために前記スプ
リングケース内に収装されたスラストダンパー機構とで
構成すると共に、このスラストダンパー機構を、シリン
ダーと、このシリンダー内部にピストンを設けた側を収
装させ、前記シリンダーより突出させた側をスライダー
に当接させた常に一方向へ摺動を附勢されているピスト
ン杆と、前記シリンダー内部に充填されたシリコンオイ
ルのような粘性体と、前記ピストンにその上下方向を連
通させるために設けられた複数の小孔と、この小孔を開
閉させるために前記ピストン或はピストン杆に取り付け
られたバルブと前記ピストンを介してその一側部から他
側部へ移動する前記粘性体の圧力を調節する圧力調節機
構とで構成し、この圧力調節機構を前記ピストン杆と前
記シリンダーとの間に摺動可能に設けられたシール部材
と、このシール部材を一方向へ摺動附勢させるために前
記シール部材と前記シリンダーとの間に弾設されたスプ
リングとで構成することができる。そして、この考案は
装置本体を便器本体とし、開閉体を便座或いは便蓋とす
ることができる。
【作用】開閉体を取り付けた回転シャフトが該開閉体の
開閉操作と共に回転すると、該回転シャフトはカム部材
を一方向へ摺動附勢させているスライダーを介して一方
向へ回転を附勢されているので、開閉体を開く際にはこ
れを軽く開くことができ、閉じる際には開閉体の急激な
落下を防止することができる上に、この落下動作はダン
パ−機構によっても制御され、とくに開閉体の重量(回
転トルク)がスライダーに対する附勢力より勝り始める
20°からの閉成角度において、スラストダンパ−機構
によるダンパ−作用により開閉体はよりソフトに閉じら
れる。尚、ダンパー作用は開閉体の閉成時にのみ機能
し、開成時にはほとんど機能しない。そして、開閉体を
開く時にはコンプレッションスプリングによって附勢さ
れ、上方へ摺動するスライダーと共に同一方向へ附勢さ
れているピストン杆は上昇するが、その際にはバルブが
ピストンに設けた小孔の入口より離れて、シリンダー内
の粘性体は小孔及びピストンとシリンダー内壁との間隙
の相方より流通してダンパー作用はほとんど機能しな
い。開いた開閉体を閉じる際には下方へ摺動するスライ
ダーを介してピストン杆も下方へ押されるが、この際に
はバルブが小孔の入口を塞ぐので粘性体はピストンとシ
リンダー内壁の間隙からのみ流通することになり、ダン
パー作用が機能することになる。このダンパー作用はと
くに開閉体の重量(回転トルク)がスライダーに対する
附勢力よりも強くなる20°から有効に効き始める。
尚、圧力調節機構を構成するスプリングにより一方向に
摺動を附勢されているシール部材は、ピストンの下降時
に該ピストンとシリンダー内壁との間隙よりピストン杆
側へ流入する粘性体の圧力が高まった時に上方へ逃げて
粘性体の溜部をシリンダー内に形成させ、粘性体がシリ
ンダー外へ漏れるのを防止するものである。
【実施例】図面はこの考案を洋式便器の便座や便蓋の開
閉用として実施した実施例を示し、図1において、1は
洋式便器の装置本体、2は水タンクである。装置本体1
の上部後方の両側部には一対のダンパー付ヒンジ3、3
を介して便座4や便蓋5が開閉自在に装置本体1へ取り
付けられている。即ち、便座4及び便蓋5の各取付部4
a、4b・5a、5bは、後述する構造のダンパー付ヒ
ンジ3、3の各回転シャフトに取り付けた支軸によって
軸支されているが、その際各取付部4a、4b・5a、
5bはその各々の一方のみが支軸に固定され、他方は該
支軸に回転自在に軸支されている。したがって、一対の
ダンパー付ヒンジ3、3の一方のものは便座用のもので
あり、他方のものは便蓋用のものということになる。図
2乃至図10はこの考案に係るダンパー付ヒンジの内部
構造とその機能を示す。以下に図1の右側のダンパー付
ヒンジ3について説明するが、左側のダンパー付ヒンジ
3も後述するように一部の構造が相違するのみで他は同
じである。図面によれば10は例えば洋式便器の装置本
体1上にその取付部10a、10aを固着させたスプリ
ングケースであり、その上部に突設した両側板10b、
10b間には回転シャフト11が回転自在に軸支されて
いる。この回転シャフト11の一側部には後述する様に
変形穴11eが設けられ、この変形穴11aに変形部1
2aを有する支軸12が嵌入係止されると共に、この支
軸12の変形部12aに便座4の取付部の一方4aが係
合軸支され、円形部12bに便蓋5の取付部5aが回動
自在に軸支されている。スプリングケース10内には上
部に円柱状の当接部13aを有するスライダー13が摺
動自在に収納されており、このスライダー13とスプリ
ングケース10の底部との間にはコンプレッションスプ
リング14が弾設されている。回転シャフト11の略中
央部にはカム部材15が固着されており、図3に示した
ようにそのカム部15aの始端部15bをスライダー1
3の当接部13aと当接させている。この当接部13a
は図3に示したように回転シャフト11の軸芯より若干
左側に位置している。指示記号16はスラストダンパー
機構であり、このスラストダンパー機構16はスプリン
グケース10内の底部にビス17a、17aによって固
着されたシリンダー17と、このシリンダー17内部に
収装されたピストン杆18と、このピストン杆18の下
端部に設けられた複数の小孔19a、19aを有するピ
ストン19と、このピストン19の下端面側に小孔19
a、19aの入口を覆うように若干上下動可能に取り付
けられたプレート状のバルブ20と、このバルブ20の
抜け防止のためにピストン19へ捻子着させたビス21
の頭部21aとシリンダー17の下部蓋体17bとの間
にピストン19を上方へ摺動附勢すべく弾設したダンパ
ースプリング22と、ピストン19の上方のピストン杆
18の外周とシリンダー17の内壁との間にコンプレッ
ションスプリング23と共に収装された摺動可能なシー
ル部材24と、シリンダー17内部に収容された例えば
シリコンオイルのような粘性体25とで構成されてお
り、コンプレッションスプリング23とシール部材24
とで圧力調節機構26を構成し、ピストン杆18のシリ
ンダー17より突出させた部分はスライダー13の内頂
部に当接している。尚、シリンダー17の下部蓋体17
bの中央部には締付ビス27によって塞がれたオイル注
入孔に17cが設けられている。そして、28と29は
例えばOリング等のオイルシール部材である。カム部材
15のカム部15aは、とくに図5乃至図7に示したよ
うに始端部15bから次第に軸芯に近ずく軌跡を描き、
該始端部15bに続いて第一凹部15c、湾曲部15
d、第2凹部15e、凸部15f及び第3凹部15gが
順に設けられている。カム部材15の軸芯部には回転シ
ャフト11と嵌合する変形孔15hが設けられている。
図8乃至図10は回転シャフト11の詳細図を示し、図
面によれば該回転シャフト11は、左端部のフランジ部
11aに続いて大径部11b、小径部11cからなり、
図2乃至図3に示したように、大径部11bと小径部1
1cをスプリングケース10の両側板10b、10bに
回転可能に軸架させている。そして、大径部11bの外
周にはカム部材15の変形孔15hと係合する変形部1
1dが、フランジ部11aから大径部11bの軸芯部に
は図2に示したように支軸12の変形部12aと嵌合す
る変形穴11eが設けられている。図12は上述したダ
ンパー付ヒンジで便座を開閉する場合のトルク曲線図で
あり、図面によればカム部材とコンプレッションスプリ
ングの示すヒンジトルク曲線(b)は90°近くまで便
座の示すモーメント曲線(a)を下回っているが、90
°を超えるとヒンジトルク(b)が勝り始めることから
便座は自動的に図11に示したように110°まで開か
れる。ダンパー機構16による緩衝機能は片ぎきであ
り、便座4の閉成時のみしか機能しないが、そのモーメ
ント(c)は常に便座のモーメント曲線(a)を上回っ
ているので、便座はソフトかつ静かに閉じられる。図1
3は洋式便器の装置本体のもう一側に取り付けられる便
蓋開閉用のダンパー付ヒンジに用いられるカム部材40
の側面図を示し、図面に示したように、便座開閉用のダ
ンパー付ヒンジに用いられるカム部材とはカム部40a
の形状を若干変えることにより、図14に示すトルク曲
線図を描くようにしたものである。以上の実施例は本願
考案に係るダンパー付ヒンジをいずれも洋式便器の便座
や便蓋の開閉用として用いたものを示したが、このもの
に限定されるものではなく、他の例えば複写機や印刷機
の原稿圧着板開閉装置や、ピアノの蓋等の開閉装置とし
ても応用できるものである。
【効果】この考案は以上のように構成したので、開閉体
のモーメント曲線に近いヒンジトルクを創出できること
からしっくりとしたスムーズな操作性の良いヒンジを提
供できる上に、ダンパー機能は開閉体の閉成時にのみし
か働かないので、この点からも開閉体のスムーズな開閉
操作を図ることができるものである。また、ダンパー機
構においては、ピストンに設けた小孔をピストンの移動
方向によって開閉させるバルブを備え、かつピストン作
動時における粘性体の圧力を逃がす圧力調節機構を備え
させたので、簡単な構成によってピストンの移動方向に
よって緩衝力が働き、かつ粘性体の漏れを有効に防止す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るダンパー付ヒンジを用いた洋式
便器の平面図である。
【図2】この考案に係るダンパー付ヒンジ便用状態を示
す正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】カム部材の背面図である。
【図6】カム部材の図5において見た左側面図ある。
【図7】カム部材の図5において見た右側面図である。
【図8】回転シャフトの正面図である。
【図9】回転シャフトの左側面図である。
【図10】回転シャフトの右側面図である。
【図11】図3に対応しこの考案に係るダンパー付ヒン
ジの動作を説明するための説明図である。
【図12】図3乃至図10に示したダンパー付ヒンジを
便座開閉用に用いた場合のトルク曲線図である。
【図13】ダンパー付ヒンジの他の実施例のものに用い
るカム部材の左側面図である。
【図14】図14に係るカム部材を用いたダンパー付ヒ
ンジのトルク曲線図である。
【符号の説明】
1 装置本体 3 ダンパー付ヒンジ 4 便座 5 便蓋 10 スプリングケース 11 回転シャフト 13 スライダー 15、40 カム部材 16 スラストダンパー機構 17 シリンダー 18 ピストン杆 19 ピストン 19a 小孔 22 ダンパースプリング 24 シール部材 25 粘性体 26 圧力調節機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体上に縦方向に取リ付ける構造の
    スプリングケースと、このスプリングケ−スと直交する
    方向に回動自在に軸支されたところの開閉体を取り付け
    る構造を有する回転シャフトと、前記スプリングケース
    内に一方向に附勢されて摺動自在に収装されたスライダ
    ーと、このスライダーを附勢力に抗して摺動させるため
    に前記回転シャフトに取り付けられたカム部材と、前記
    スライダーの摺動動作を緩衝させるために前記スプリン
    グケース内に収装されたスラストダンパー機構すると共
    に、このスラストダンパー機構を、シリンダーと、この
    シリンダー内部にピストンを設けた側を収装させ、前記
    シリンダーより突出させた側をスライダーに当接させた
    常に一方向へ摺動を附勢されているピストン杆と、前記
    シリンダー内部に充填されたシリコンオイルのような粘
    性体と、前記ピストンにその上下方向を連通させるため
    に設けられた複数の小孔と、この小孔を開閉させるため
    に前記ピストン或はピストン杆に取り付けられたバルブ
    と、前記ピストンを介してその一側部から他側部へ移動
    する前記粘性体の圧力を調節する圧力調節機構とで構成
    し、この圧力調節機構を前記ピストン杆と前記シリンダ
    ーとの間に摺動可能に設けられたシール部材と、このシ
    ール部材を一方向へ摺動附勢させるために前記シール部
    材と前記シリンダーとの間に弾設されたスプリングとで
    構成したことを特徴とする、ダンパー付ヒンジ。
  2. 【請求項2】 装置本体が便器本体であり、開閉体が便
    座或いは便蓋である、請求項1記載のダンパー付ヒン
    ジ。
JP1993041185U 1993-06-30 1993-06-30 ダンパー付ヒンジ Expired - Fee Related JP2602164Y2 (ja)

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JPH076455U JPH076455U (ja) 1995-01-31
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JPH076455U (ja) 1995-01-31
KR970005507Y1 (ko) 1997-06-05
KR950000406U (ko) 1995-01-03

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