JPH0642143B2 - 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 - Google Patents

鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置

Info

Publication number
JPH0642143B2
JPH0642143B2 JP61186212A JP18621286A JPH0642143B2 JP H0642143 B2 JPH0642143 B2 JP H0642143B2 JP 61186212 A JP61186212 A JP 61186212A JP 18621286 A JP18621286 A JP 18621286A JP H0642143 B2 JPH0642143 B2 JP H0642143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard lid
keyboard
opening
damper
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61186212A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6341898A (ja
Inventor
昇 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP61186212A priority Critical patent/JPH0642143B2/ja
Publication of JPS6341898A publication Critical patent/JPS6341898A/ja
Publication of JPH0642143B2 publication Critical patent/JPH0642143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置、詳しくは鍵盤蓋の
開閉両方向の回動に対して互いに異なる抵抗力を付与す
るダンパを備えた鍵盤蓋開閉装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置としては、例えば実開
昭54−50527号公報に開示されたものが知られて
いる。この開閉装置は、回動自在に設けた鍵盤蓋の閉動
作に伴う衝撃を和らげる緩衝部材、例えば空気クッショ
ン、スプング等を、その鍵盤蓋又は拍子木等に配設した
ものである。
そして、この装置ではこれらの空気クッション等の緩衝
部材により、鍵盤蓋の閉動作に伴う衝撃を和らげるもの
である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の鍵盤蓋開閉装置にあっ
ては、鍵盤蓋の閉動作中において初期抵抗は満足するも
のの、自然落下的に閉じる場合の衝撃の吸収は、充分で
はないという欠点があった。すなわち、緩衝部材は上記
閉動作中の全域において常に一定の抵抗力を生じさせる
ため、初期の抵抗を充分な程度に小さく設定すると、終
期の抵抗が小さ過ぎて不充分なものとなり、一方終期の
抵抗を大きく充分なものとすると、初期抵抗が大きくな
り過ぎる結果、全体として閉動作をスムーズに行えなか
ったのである。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明は、鍵盤蓋(2)の開閉両方向の回動に
対して互いに異なる抵抗力を付与するロータリダンパ
(3)を備えた鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置であって、ロ
ータリダンパ(3)は、ダンパ軸(5)に巻き回された
コイルばね(6)を有し、ダンパ軸(5)が鍵盤蓋
(2)または楽器本体(1)のいずれか一方側に固定さ
れ、かつ他方側に軸支され、鍵盤蓋(2)が楽器本体
(1)に対して相対的に所定角度だけ回動するとき、コ
イルばね(6)の一端が他方側に係止される構成によ
り、上記問題点を解決するものである。
(作用及び効果) 本発明によれば、鍵盤蓋の開方向への回動に対する抵抗
力はその閉方向への回動に対する抵抗力とは異なり、極
めて小さいため、開動作はスムーズに行える。また、そ
の閉動作では鍵盤蓋の開き角度が小さくなるに従って回
動に対する抵抗力が大きくなる。その結果、閉動作中の
初期抵抗を小さく、その終期抵抗を大きく設定すること
ができ、全体として鍵盤蓋の閉動作をスムーズなものと
することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第6図は、本発明をピアノに適用した一実施例
を示すものである。
これらの図において、1は楽器本体(ピアノの腕木)で
あり、2はこの腕木1に回動自在に支持された鍵盤蓋で
ある。この鍵盤蓋2の左右両端にはロータリダンパ3が
それぞれ取り付けられている。すなわち、このロータリ
ダンパ3によって鍵盤蓋2は腕木1に回動自在に支持さ
れているのである。
ロータリダンパ3は、第5図に示すように、円筒形のケ
ース4と、このケース4内にこのケース4に対して相対
的に回転自在に支持挿入されたダンパ軸5と、このダン
パ軸5の外周面に巻回された密巻のスプング6と、から
構成されている。すなわち、このダンパ軸5はケース4
の開口部を閉止する閉止板7に回動自在に支持されてい
るとともに、このダンパ軸5の一端はこの閉止板7から
突出している。さらに、このダンパ軸5の突出した一端
部は平坦に切削されている。5Aはその平坦面である。
このスプリング6の一端は上記ケース4の開口部内壁に
形成した円弧溝4A内に配設されてその円弧溝4Aの壁
面に係止可能に設けられている。すなわち、この円弧溝
4Aはケース4の円周方向において所定角度(例えば4
5度)に亘り形成され、この円弧溝4A内では上記スプ
リング6の一端は自由に回動することができるようにな
されているのである。
ケース4から突出したダンパ軸5の一端部は、上記腕木
1の内側面に固着した金具8に係合している。すなわ
ち、金具8にはU字形の凹溝8Aが形成されており、こ
の凹溝8A内にダンパ軸5の一端部が挿入されて回り止
めされているのである。また、ケース4は上記鍵盤蓋2
に埋設して取り付けられ、第2図に示すように、押え板
9によりその回り止めがなされている。この場合、ケー
ス4の外周面の一部はこの押え板9に係合するように平
坦に形成されている(第2図参照)。また、上記スプリ
ング6が巻付けられたダンパ軸5の外周面及び閉止板7
による軸受部には、それぞれ所定の粘性を有する例えば
シリコン系のオイルやグース等が塗布されている。
従って、この実施例にあっては、鍵盤蓋2の開閉は以下
のように行われることとなる。
まず、鍵盤蓋2を開ける場合は、この鍵盤蓋2を手で持
ち上げる。この場合、鍵盤蓋2はダンパ軸5を回動の中
心として上方に向かって所定の角度だけ回動する(この
回動角度を以下鍵盤蓋2の開き角度とする。)。そし
て、このとき、ロータリダンパ3は、そのスプリング6
が拡開するため、ほとんどその回動に対して抵抗力を生
じない。従って、抵抗力としては鍵盤蓋2の重量のみと
なっている。これは、ロータリダンパ3のスプリング6
が開く方向に上記回動力が作用し、このスプリング6に
よる抵抗力は殆ど生じないためである。
一方、この鍵盤蓋2を閉じる場合は、手によって、また
は、その蓋2の自重によって、上述とは逆の方向に鍵盤
蓋2を回動する。従って、ロータリダンパ3のケース4
もその方向に回転する。このため、ダンパ軸5に対して
このケース4は相対的に回転することになる。この場
合、その回動に対する抵抗力は、ロータリダンパ3によ
ってはほとんど生ぜず、極めて小さいものとなってい
る。
そして、所定の角度だけケース4が回動すると、スプリ
ング6の一端が円弧溝4Aの壁面に当接する。その結
果、ダンパ軸5に巻回されたスプリング6も所定の滑り
を生じた後、そのケース4の回動によりダンパ軸5を締
め付ける方向に力が作用することになる。
すなわち、スプリング6がダンパ軸5を締め付けること
になり、ケース4の回動が大きくなるに従って(鍵盤蓋
2の開き角度が小さくなるとともに)その締め付け力は
大きくなる。この結果、上記鍵盤蓋2の閉じる場合の抵
抗力が徐々に大きくなる(開き角度の減少に比例して大
きくなる)。
従って、鍵盤蓋2の閉止直前では極めてゆっくりとその
蓋2は閉じられる。すなわち、ロータリダンパ3の作用
により鍵盤蓋2の閉止の際、その開き角度が大きい閉止
初期は抵抗力が小さくて、一定の角度まで回動した後の
終期ではその抵抗力が大きくなり、結果として鍵盤蓋2
は初めはスムーズに最後は極めてゆっくりと閉じられる
のである。
第6図(A)はその鍵盤蓋2が略全開の状態におけるダ
ンパ軸5とケース4との位置関係を示しており、図中点
Xがその全開状態ではダンパ軸5の直上に位置してい
る。また、第6図(B)はその鍵盤蓋2が略半分閉まっ
た状態、すなわちケース4が約45度回動してスプリン
グ6の一端が円弧溝4Aの壁面に当接した状態を示して
おり、さらに、第6図(C)は鍵盤蓋2が略全閉となっ
た状態を示している。従って、第6図(A)の状態から
第6図(B)の状態までは、鍵盤蓋2は速く閉じられ、
第6図(B)の状態から第6図(C)の状態までは鍵盤
蓋2は徐々にゆっくりと閉じられるのである。
なお、上記実施例において円弧溝の形成角度を変えるこ
とでスプリング締め付け効果の発現を遅らせることがで
き、鍵盤蓋により生じるモーメント変化に合致した抵抗
力の特性を得ることも可能となる。さらに、スプリング
のダンパ軸への巻き付け部の断面を非円形とすることも
できる。
次に、第7図、第8図は本発明に係る鍵盤蓋開閉装置の
それぞれ他の実施例を示している。
この実施例は共にロータリダンパの鍵盤蓋への他の取り
付け例を示すものである。
すなわち、第7図に示すように、ロータリダンパ3の本
体であるケース14を角筒で形成してものである。この
結果、この角筒14を鍵盤蓋2に埋設することにより、
ロータリダンパ3はその鍵盤蓋2に位置決めされること
になり、その回り止めがなされるのである。また、第8
図に示す実施例では、ロータリダンパ3のケース4は上
述したものと同様に、円筒で形成し、この円筒のケース
4を金具15により鍵盤蓋2の側面に固定することによ
り、そのケース4の回り止めをなしているのである。
これらの実施例によれば、いずれの場合にあっても、そ
のケースを確実に回り止めをすることができる。
なお、その他の構成及び作用は上述の実施例におけるそ
れらと同様であり、省略する。
また、これらの各実施例ではロータリダンパを鍵盤蓋に
取り付けることにより、極めて簡単な改良により本装置
を装着することができる。さらに、上述のロータリダン
パによればコイルスプリングを使用しているため、その
耐久性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置の一実
施例を示すその概略分解斜視図、 第2図はその実施例におけるロータリダンパの取り付け
状態を示す斜視図、 第3図はロータリダンパの取り付け状態を示すその側面
図、 第4図はその鍵盤蓋の回動状態を示すその側面図、 第5図はそのロータリダンパを示すその断面図、 第6図はロータリダンパの回動状態を示すその側面図、 第7図は他の実施例におけるロータリダンパの取り付け
部を示すその側面図、 第8図は更に他の実施例におけるロータリダンパの取り
付け部を示すその側面図、 1……腕木(楽器本体)、 2……鍵盤蓋、 3……ロータリダンパ。 5……ダンパ軸、 6……コイルばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵盤蓋(2)の開閉両方向の回動に対して
    互いに異なる抵抗力を付与するロータリダンパ(3)を
    備えた鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置であって、 ロータリダンパ(3)は、ダンパ軸(5)に巻き回され
    たコイルばね(6)を有し、ダンパ軸(5)が鍵盤蓋
    (2)または楽器本体(1)のいずれか一方側に固定さ
    れ、かつ他方側に軸支され、鍵盤蓋(2)が楽器本体
    (1)に対して相対的に所定角度だけ回動するとき、コ
    イルばね(6)の一端が他方側に係止される 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置。
JP61186212A 1986-08-08 1986-08-08 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 Expired - Lifetime JPH0642143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61186212A JPH0642143B2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61186212A JPH0642143B2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6341898A JPS6341898A (ja) 1988-02-23
JPH0642143B2 true JPH0642143B2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=16184329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61186212A Expired - Lifetime JPH0642143B2 (ja) 1986-08-08 1986-08-08 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0642143B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631940B2 (ja) * 1988-04-28 1994-04-27 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JPH0631941B2 (ja) * 1988-05-24 1994-04-27 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JPH0548238Y2 (ja) * 1989-06-13 1993-12-21

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5693783U (ja) * 1979-12-19 1981-07-25
JPS5998492U (ja) * 1982-12-23 1984-07-03 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構
JPS6013592U (ja) * 1983-07-05 1985-01-29 辰馬 たづ子 立型鍵盤楽器の鍵盤蓋の緩衝装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6341898A (ja) 1988-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001519492A (ja) 二重回動式ヒンジ組立体
JP2006232262A (ja) コンソールリッドのヒンジ装置、及び、それを備えるコンソール
JPH0610395Y2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JPH0642143B2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JP2001065543A (ja) 開閉トルク変動可能なチルトヒンジ
JP3490030B2 (ja) 炊飯器などの蓋開閉機構
JPH06142005A (ja) 洋式便器の便蓋や便座等の開閉装置
JP2002070907A (ja) ロータリーダンパ
JPH0454798Y2 (ja)
JP2602165Y2 (ja) ダンパー付ヒンジ
JP3254536B2 (ja) グローブボックスリッド用蝶番装置
JPH0547837B2 (ja)
JPH03265727A (ja) ロータリーダンパ
JPH044141Y2 (ja)
KR870004185Y1 (ko) 턴테이블의 더스트 커버용 경첩
JPH0631940B2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JP2592758Y2 (ja) 回動装置
JP2589132Y2 (ja) エアアウトレットのダンパ開閉装置の操作荷重付与機構
JPH0946063A (ja) 蓋体支持用蝶番
JPH08211861A (ja) 蓋等の開閉装置
JPH11193845A (ja) トルクダンパ機構
JPH02266081A (ja) 扉用ヒンジ
JPS631915Y2 (ja)
JPH0631941B2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置
JPH0311986B2 (ja)