JP2598459Y2 - 自動車用ドアトリムの取付構造 - Google Patents

自動車用ドアトリムの取付構造

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JP2598459Y2
JP2598459Y2 JP1993061274U JP6127493U JP2598459Y2 JP 2598459 Y2 JP2598459 Y2 JP 2598459Y2 JP 1993061274 U JP1993061274 U JP 1993061274U JP 6127493 U JP6127493 U JP 6127493U JP 2598459 Y2 JP2598459 Y2 JP 2598459Y2
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door
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剛 野上
敏徳 大山
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用ドアトリム
に関するもので、特に、ドアインナーパネルとの干渉に
よる低級音を廉価な構成で解決した自動車用ドアトリム
の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車のドアパネルの室
内側には、自動車用ドアトリムが装着されている。
【0003】図9は自動車用ドアトリムをドアインナー
パネルに取付けた状態を示す断面図であり、通常、ドア
トリム1は、所望の曲面形状に成形された木質系芯材2
と、この木質系芯材2の表面側に一体貼着され、装飾性
ならびに緩衝性を付与する表皮材3との積層構造体から
なり、昇降式のドアウインドーガラス4をシールするド
アインナーシール5を装着するために、略L字状をなす
金属製のウエストガーニッシュ6が木質系芯材2のウエ
スト部裏面に沿って固着されている。
【0004】そして、このウエストガーニッシュ6のフ
ランジ部6aにドアインナーシール5をメタルステッチ
ャー等機械止めにより固定している。
【0005】更に、上記ドアトリム1を取付けるドアイ
ンナーパネル7には、図10に示すように、その先端縁
は、適宜間隔をおいて撓み規制用凸部7aが形成されて
おり、この撓み規制用凸部7aがわずかなクリアランス
でドアトリム1の裏面と対峙している。
【0006】したがって、図9中矢印方向にドアトリム
1に外力が加わった際、この撓み規制用凸部7a先端に
ドアトリム1裏面が当接して、過度の撓みを規制する構
成になっている。
【0007】しかしながら、走行中の振動等により、ド
アインナーパネル7と金属製のウエストガーニッシュ6
との金属同士の触れ合う低級音が生じることから、通
常、ウエストガーニッシュ6の裏面に不織布8を貼着し
て、低級音の発生を防止しているのが実状である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来で
は、走行中の振動等により、金属製のウエストガーニッ
シュ6とドアインナーパネル7に設けた撓み規制用凸部
7aとが直接触れ合い、低級音が生じるのを防止するた
めに、ウエストガーニッシュ6の裏面に撓み規制用凸部
7aに対応する部位毎に不織布8を貼着しているため、
不織布8の貼着作業が必要となり、コストアップを招来
するという不具合が指摘されている。
【0009】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、金属製のウエストガーニッシュを設置した
自動車用ドアトリムをドアインナーパネルに取付けるに
当たり、ドアインナーパネルとウエストガーニッシュと
の直接の接触を簡単な構成で回避させることにより、余
分な工数を省略した自動車用ドアトリムの取付構造を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、所要形状に成形された木質系芯材と、こ
の木質系芯材の表面側に貼着される表皮材とからなり、
上記木質系芯材のウエスト部裏面に沿って、ドアインナ
ーシールを支持する断面略L字状をなす金属製のウエス
トガーニッシュが固着されてなる自動車用ドアトリム
を、先端縁に撓み規制用凸部を設けたドアインナーパネ
ルに取付ける自動車用ドアトリムの取付構造において、
前記ドアインナーパネルの撓み規制用凸部に対応して、
ウエストガーニッシュに開口を開設し、ドアトリムが下
方向に撓んだ際、ドアインナーパネルの撓み規制用凸部
の先端が前記開口を通してドアトリムの木質系芯材裏面
に当接することにより、ドアインナーパネルとウエスト
ガーニッシュとの干渉を回避したことを特徴とする。
【0011】さらに、上記ウエストガーニッシュの取付
部ならびにインナーシール取付用フランジに跨がって開
口を開設してもよい。
【0012】
【作用】以上の構成から明らかなように、ドアインナー
パネルの先端縁に設けた撓み規制用凸部に対応して、ウ
エストガーニッシュに開口を設置すれば、この開口を通
して、ドアインナーパネルの撓み規制用凸部の先端は木
質系芯材裏面と当接することになり、金属同士の接触が
回避でき、走行中の振動等により不快な低級音が生じる
ことがない。
【0013】また、ウエストガーニッシュに開設される
開口は、取付基部ならびにインナーシール取付用フラン
ジに跨がって形成すれば、開口が変形することがない。
【0014】
【実施例】以下、本考案による自動車用ドアトリムの取
付構造に係る実施例ついて、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0015】図1は本考案による自動車用ドアトリムの
一実施例を示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムを
ドアインナーパネルに取付ける状態を示す断面図、図3
は同自動車用ドアトリムの構成を示す分解斜視図、図4
ならびに図5は本考案に使用するウエストガーニッシュ
の孔開け工程を示す各断面図である。
【0016】また、図6ないし図8は本考案の第2実施
例を示すもので、図6は自動車用ドアトリムの取付構造
を示す断面図、図7は本実施例に使用するウエストガー
ニッシュの斜視図、図8はウエストガーニッシュの穴開
け工程を示す断面図である。図1ないし図5において、
本考案による自動車用ドアトリムの取付構造の第1実施
例について説明する。
【0017】図1ないし図3において、本考案による自
動車用ドアトリム10は、所要形状に成形された木質系
芯材11と、この木質系芯材11の表面側に一体貼着さ
れる表皮材12とから構成されているとともに、上記木
質系芯材11のウエスト部13裏面に沿って、長尺体か
らなる金属製のウエストガーニッシュ20が接合固着さ
れている。
【0018】さらに詳しくは、上記木質系芯材11とし
ては、木質系繊維,綿糸,熱硬化性樹脂,パラフィン等
を混合した嵩高性マットをホットプレス成形することに
より、図2に示す曲面形状に成形されている。
【0019】また、表皮材12としては、ポリエチレン
フォーム等の発泡層を裏打ちしたPVCシートを使用し
ており、木質系芯材11の表面側に真空成形により一体
貼着されている。
【0020】そして、木質系芯材11のウエスト部13
裏面に沿って固着されているウエストガーニッシュ20
は、断面略L字状をなす金属板から構成され、ドアトリ
ム10に取付けられる取付用基部21と、ドアインナー
シール30を保持するドアインナーシール取付用フラン
ジ22とからなり、木質系芯材11内面に食い込み固定
するため、取付用基部21にバーリング爪23が切り起
こし形成されている。ところで、本考案の特徴は、ドア
インナーパネル40と金属板からなるウエストガーニッ
シュ20との接触を回避させることにより、低級音の発
生を簡単な構成で防止したことにある。
【0021】すなわち、図3に示すように、ドアインナ
ーパネル40の先端縁には、適宜間隔をおいて3ないし
5箇所に撓み規制用凸部41が形成されており、この撓
み規制用凸部41は、ドアトリム10が下側に過度に撓
むことを防止するというものであり、本考案の構成の特
徴は、ドアインナーパネル40の撓み規制用凸部41に
対応して、ウエストガーニッシュ20に上記撓み規制用
凸部41を収容する開口24を開設した点にある。
【0022】したがって、図2に示すように、ドアトリ
ム10をドアインナーパネル40に取付けた際、ドアイ
ンナーパネル40の先端縁に設けた撓み規制用凸部41
の先端は、ウエストガーニッシュ20の裏面に接触する
ことなく、開口24を通して木質系芯材11裏面にわず
かなクリアランスを介して対向する。
【0023】よって、ドアトリム10に下側方向の外力
が作用したり、走行中の振動等によりドアインナーパネ
ル40の先端縁に設けた撓み規制用凸部41の先端が木
質系芯材11裏面と当接しても、木質系芯材11表面が
硬質でないため、何等低級音が生じることがない。
【0024】このように、従来のように不織布貼着等の
面倒な作業が省け、ウエストガーニッシュ20に開口2
4を開設するという簡単な構成で、低級音を確実に防止
できるため、製作コストの低減に大きく貢献できる。
【0025】なお、参考までに、ウエストガーニッシュ
20に開口24を開設する作業手順について、図4,図
5を基に説明すると、図4に示すものは、金属板にまず
曲げ加工を施し、コーナーラインに沿って取付用基部2
1とインナーシール取付用フランジ22とを形成したの
ち、ピアス下型50にウエストガーニッシュ20を設置
して、ピアス上型51に設けたパンチ用治具52を打ち
抜いて、開口24を形成すれば良い。
【0026】また、図5に示すように、フラットな金属
板にまず開口24を形成したのち、ベンド加工用金型6
0,61によりベンド加工を行ない、本考案に使用する
ウエストガーニッシュ20を成形してもよい。
【0027】次いで、図6ないし図8は、本考案による
自動車用ドアトリムの取付構造の第2実施例を示すもの
で、図6,図7に示すように、第1実施例とはウエスト
ガーニッシュ20に設ける開口25を変更した実施例で
ある。
【0028】すなわち、この実施例では、ウエストガー
ニッシュ20に設ける開口25として、取付用基部21
とインナーシール取付用フランジ22とに跨がるよう
に、開口25を大きく設定していることが特徴である。
【0029】この実施例においても、図6に示すよう
に、ドアインナーパネル40の先端縁に設けられた撓み
規制用凸部41が開口25を通して、木質系芯材11裏
面と当接して、金属面同士の接触を回避することによ
り、廉価な構成で低級音の発生を確実に抑えるという作
用効果は第1実施例と同様であるが、本実施例において
は、このウエストガーニッシュ20の形成は、図8に示
すように、ピアス用金型50,51で開口をまず開設し
たのち、ベンド加工用金型60,61により曲げ加工を
施すというものであり、図4に示す第1実施例に使用す
るウエストガーニッシュ20では、ピアス下型50の型
持ち上問題があり、また、図5に示す方法で製作した場
合、スプリングバック作用により開口24が変形するお
それがあるが、本実施例のように、取付用基部21とイ
ンナーシール取付用フランジ22とに跨がる大きな開口
25を形成した場合、開口25の変形を何等考慮しなく
てよい。
【0030】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用ドアトリムの取付構造は、金属板からなるウエストガ
ーニッシュにドアインナーパネルの撓み規制用凸部に対
応して開口を開設すれば、ドアインナーパネルの先端縁
に設けた撓み規制用凸部はウエストガーニッシュに接触
することなく、この開口を通して木質系芯材裏面とわず
かなクリアランスで対向することになり、ドアトリムが
下側方向に撓んだり、また走行中の振動等によりドアイ
ンナーパネル先端縁の撓み規制用凸部と木質系芯材とが
当接しても、金属面同士の接触ではなく、木質系芯材の
表面は硬質ではないため、何等低級音が発生せず、静粛
な走行が期待できる。
【0031】更に、従来のように、金属面同士の接触を
回避するために不織布をウエストガーニッシュ裏面所定
箇所に貼着するという面倒な作業が省け、ウエストガー
ニッシュに開口を設けるという簡単な構成で対応できる
ため、面倒な不織布貼着作業が廃止でき、作業性を向上
させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した自動車用ドアトリムを示す正
面図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの取付構造を示
す断面図。
【図3】図2に示す自動車用ドアトリムの分解斜視図。
【図4】本考案に使用するウエストガーニッシュの形成
工程を示す説明図。
【図5】本考案に使用するウエストガーニッシュの形成
工程を示す説明図。
【図6】本考案の第2実施例を示す自動車用ドアトリム
の断面図。
【図7】本考案の第2実施例に使用するウエストガーニ
ッシュを示す斜視図。
【図8】本考案の第2実施例に使用するウエストガーニ
ッシュの形成工程を示す説明図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムの取付構造を示す断
面図。
【図10】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す分解
斜視図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 木質系芯材 12 表皮材 20 ウエストガーニッシュ 21 取付用基部 22 インナーシール取付用フランジ 23 バーリング爪 24,25 開口 30 ドアインナーシール 40 ドアインナーパネル 41 撓み規制用凸部 50,51 ピアス用金型 52 パンチング用治具 60,61 ベンド加工用金型

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形された木質系芯材(1
    1)と、この木質系芯材(11)の表面側に貼着される
    表皮材(12)とからなり、上記木質系芯材(11)の
    ウエスト部裏面に沿って、ドアインナーシール(30)
    を支持する断面略L字状をなす金属製のウエストガーニ
    ッシュ(20)が固着されてなる自動車用ドアトリム
    (10)を、先端縁に撓み規制用凸部(41)を設けた
    ドアインナーパネル(40)に取付ける自動車用ドアト
    リムの取付構造において、 前記ドアインナーパネル(40)の撓み規制用凸部(4
    1)に対応して、ウエストガーニッシュ(20)に開口
    (24,25)を開設し、ドアトリム(10)が下方向
    に撓んだ際、ドアインナーパネル(40)の撓み規制用
    凸部(41)の先端が前記開口(24,25)を通して
    ドアトリム(10)の木質系芯材(11)裏面に当接す
    ることにより、ドアインナーパネル(40)とウエスト
    ガーニッシュ(20)との干渉を回避したことを特徴と
    する自動車用ドアトリムの取付構造。
  2. 【請求項2】 ウエストガーニッシュ(20)に開設さ
    れる開口(25)は、取付部(21)ならびにインナー
    シール取付用フランジ(22)に跨がり開設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアトリムの
    取付構造。
JP1993061274U 1993-11-15 1993-11-15 自動車用ドアトリムの取付構造 Expired - Lifetime JP2598459Y2 (ja)

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JPH0730119U JPH0730119U (ja) 1995-06-06
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