JP2852720B2 - 自動車用成形天井 - Google Patents

自動車用成形天井

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JP2852720B2
JP2852720B2 JP10633194A JP10633194A JP2852720B2 JP 2852720 B2 JP2852720 B2 JP 2852720B2 JP 10633194 A JP10633194 A JP 10633194A JP 10633194 A JP10633194 A JP 10633194A JP 2852720 B2 JP2852720 B2 JP 2852720B2
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美恵 佐々木
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用成形天井に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図4に示す如く車体1のルー
フ2内面に設けられる天井として、所定形状に成形され
た一枚物の成形天井3が用いられている。図5は、その
ような成形天井を用いた自動車の部分構造として、図4
のA−A線に沿って断面した概略図である。ルーフ2の
内側構造は、ルーフパネル2aにルーフレール2bを固
定し、フロントウインド部分にはウエザストリップ4を
介してウインドシールドガラス5が装着されている。ま
た、このウインドシールドガラス5の内面側における外
周部分には、黒色塗装処理6が施されている。そして、
成形天井3は、ルーフレール2bに対して図示せぬ係止
手段により固定される。この場合、フロントウインド部
分では成形天井3の端部3aがウインドシールドガラス
5の黒色塗装処理部分6の内側に位置し、この黒色塗装
処理部分6で車体外側から隠される状態にして配設され
る。
【0003】図5の成形天井3は、段ボール等からなる
基材7の表面に表皮材8を重ねて一体に成形されてお
り、その端末部分は基材7と表皮材8を揃えて切断(端
面カット構造)し、これらの端面3aをウインドシール
ドガラス5との間に僅かな隙間Xを保って対向させてい
る。また、図6には成形天井の他の構造例が示されてい
る。この成形天井3は、成形天井3の端部3aにおい
て、表皮材8の端部部分8aを基材7の端末よりも延長
し、かつその延長部を基材7の裏面側に折り返して接着
し、基材7の端面を表皮材8で隠すようにした構造(表
皮材巻き込み構造)であり、この場合も端面3aをウイ
ンドシールドガラス5との間に僅かな隙間Xを保って対
向させている。
【0004】このように、端末3aとウインドシールド
ガラス5との間に隙間Xを持たせるのは、端面3aをウ
インドシールドガラス5に当初より当接する設計だと、
製造誤差等によって、組み込むときに硬い基材7の端部
3aがウインドシールドガラス5にぶつかって定位置に
組み込むことができなくなったり、ウインドシールドガ
ラス5との間が車両走行中に擦れて異音を発生したりす
るのを防止するためであり、何れの成形天井3の場合も
同じ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
に最初から隙間Xを設けておく従来構造では、製造誤差
により隙間Xにバラツキが生じる。そして、この隙間X
が余り大きく形成された場合では、車外及び車内から表
皮材8及び基材7の端面等が見えて、見栄えを悪くする
という問題がある。
【0006】また、図5に例示される端面カット構造の
場合は、図6に例示される表皮材巻き込み構造に対して
表皮材の端末部を巻き込む作業がない反面、端面3aの
切断勾配によって室内側からその端面が見えるので、切
断精度が要求されるとともに外観低下を生じ易い。な
お、前記表皮材巻き込み構造では、基材端末に対して表
皮材の端末部分を巻き込む作業が一般的に人手により行
なわれるので作業性が悪く、しかも接着剤など使用する
ので作業環境的にも悪くなっている。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は簡単な構造で成形天井における端
部の見栄えを向上させることができ、また製造誤差等も
構造的に吸収できるようにした自動車用成形天井を提供
することにある。さらに、他の目的は、以下に説明する
内容の中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明の要
部である、基材の表面に表皮材を一体に貼着していると
共に天井形状に形成され、ルーフパネルに取り付けられ
自動車用成形天井において、前記成形天井は、前記基
材に対し前記表皮材が基材端末からはみ出した端末延長
部分を一体に有していると共に、前記端末延長部分が表
皮材の保形力により基材端末の延長線上に突出されてお
り、前記ルーフパネルに取り付けられた状態で、前記端
末延長部分の先端が車体パネル内面に接近配置されるこ
とにより、達成される。以上の構成においては、前記端
末延長部分の先端が車体パネル側であるウインドシール
ドガラス内面近傍まで接近しているときにより効果的と
なる。
【0009】
【作用】以上の本発明によれば、表皮材の端末延長部分
を車体パネル側へ突出させるので、基材の端末は少なく
とも室内側から見えなくなる。また、成形天井の製造誤
差や取付位置誤差等により隙間Xが小さくなるような場
合は、表皮材における端末延長部分の先端が車体パネル
側(ウインドシールドガラス内面等)に当接することも
ある。このときは、前記端末延長部分には基材がないこ
とから容易に撓み、端末延長部分の先端が車体パネル側
に常に当接される。この場合も、従来の端面カット構造
や表皮材巻き込み構造に対して、比較的柔軟性に富む表
皮材端末延長部分のみが車体パネル側に当たるので擦れ
による異音を発生することはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1には本発明に係る自動車用成形天井を使
用した自動車の要部構造が示され、図2には図1のB部
を拡大した図が示されている。なお、図1及び図2にお
いて図5,図6と同一符号を付したものは同一部材ない
しは部位を示しており、また図1は図4に示す自動車の
部分(図4のA−A線に沿う部分)と対応する部分を示
している。
【0011】図1及び図2において、ルーフ2はルーフ
パネル2aに固定されたルーフレール2bを有している
点、フロントウインド部分にはウエザストリップ4を介
してウインドシールドガラス5が装着されている点、ウ
インドシールドガラス5の内面側における外周部分には
黒色塗装処理6が施されている点は従来構造と同じ。ま
た、成形天井3は、ルーフ2の内側でルーフレール2b
に図示せぬ係止手段により固定されており、フロントウ
インド部分では成形天井3の端部がウインドシールドガ
ラス5の黒色塗装処理部分6の内側に位置し、この黒色
塗装処理部分6で車体外側から隠される状態にして配設
される点も従来と同じである。そして、本発明の要部構
造と従来構造と大きく異なる点は、主として成形天井の
端末部分に見られる。この構造について次に詳述する。
【0012】ここで、成形天井3は、基材7の表面に不
織布等でなる表皮材8を重ねて加熱・圧締めして一体に
成形されている。また、ウインドシールドガラス5と対
向する端末部分は、基材7と表皮材8を揃えて切断せず
に、表皮材8の端末部に基材7の端部7aよりはみ出し
た端末延長部分9を形成している。
【0013】図3は以上の成形天井3において、表皮材
8の端末に基材7の端部7aよりはみ出した端末延長部
分9を形成するための成形工程例を示したものである。
そこで、次に、その成形工程を同図により概説する。
【0014】工程(a)では、互いに加熱・圧締めされ
る上型10Aと下型10Bとの間に基材7のシート状素
材を配置し、これを上型10Aと下型10Bとにより加
熱・圧締めして所望の天井形状に成形すると同時に、不
要な箇所7Bを切断して除去する。なお、基材7は段ボ
ールやレジン等の素材である。
【0015】工程(b)は、上下型10A,10Bより
成形後の基材7を取り出し、これを別の成形型(同一の
上型10Aと下型10Bであってもよい)にセットする
とともに、基材7の表面に必要に応じて接着剤を介し表
皮材8用のシート状素材をセットし、基材7と表皮材8
用の素材とを加熱・圧締めして一体化した状態で示して
いる。この場合、表皮材8の素材は、基材7よりも面積
の大きなものが用いられ、基材7の端末7aから外側へ
はみ出した部分8Bを得るようにして成形される。
【0016】なお、表皮材8の素材は不織布、発泡塩ビ
などの単体物、あるいは各種のシート状素材にウレタン
等の裏打ち材を一体に設けたものでもよい。要は適度な
保形性を備えているものであればよい。
【0017】工程(c)では、工程(b)で一体化され
た表皮材8付きの基材7を、別の成形型にセットし、表
皮材8の端末部に基材7の端部7aよりはみ出した端末
延長部分9を残して、他の不要な箇所8Bをカッタ12
で切断して除去する。そして、工程(d)は、工程
(c)で一体化され、かつ不要な箇所8Bを切断した完
成品である成形天井3を取り出したところを示してい
る。
【0018】このように作成された成形天井3は、図1
の如く端末延長部分9を表皮材8の保形力(形状保持特
性)により基材7における端末7aの延長線上に延ばさ
れ、この先端側をウインドシールドガラス5の黒色塗装
処理部分6の内側に位置した部分に接する状態で取り付
けられる。この場合、ウインドシールドガラス5と成形
天井3との間に生じた隙間は表皮材8の端末延長部分9
よって吸収されることになり、常に密着された状態で取
り付けることが可能となる。また、この構造では、ウイ
ンドシールドガラス5に対して表皮材8の端末延長部分
9だけを当接させ、基材7の端面は当接させないので、
従来構造で問題となっていた、例えば基材が製造誤差等
により設計寸法よりも大きくなっており、これを組み込
むときに硬い基材7の端部がウインドシールドガラス5
にぶつかって所定の位置に組み込むことができなくなる
というような不具合がなくなる。しかも、ウインドシー
ルドガラス5に当接するのは、比較的柔らかい端末延長
部分9だけが当接するので、走行振動等により擦れても
異音を発生するというようなこともない。
【0019】なお、以上の実施例において、端末延長部
分9をフロントウインドシールドガラス5に当接させた
場合について説明したが、このように端末延長部分9を
フロントウインドシールドガラス5等の車体パネル側へ
敢えて当接しなく、若干の隙間を持たせてもよいもので
ある。また、車体パネル側の部分は、フロントウインド
シールドガラス5に限らず、リヤウインドシールドガラ
スやトリムボード等、一般的なパネル状のものであって
も差し支えないものである。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る自動車用成
形天井は次のような有用な効果が得られる。 表皮材における端末延長部分のみを車体パネル側
(ウインドシールドガラス内面等)へ突出させるので、
基材の端末は室内側から構造的に見えなくなり、しか
も、上記した隙間Xを小さく設計することが可能とな
る。これは、成形天井の製造誤差や取付位置誤差等によ
り隙間Xが設計値より小さくなるようなときでも、前記
端末延長部分には基材がないことから車体パネル側に当
接する際に容易に撓んで吸収できるからである。 また、そのような場合は、図5の端面カット構造や
図6の表皮材巻き込み構造に対して、比較的柔軟性に富
む表皮材端末延長部分のみが車体パネル側に当たるので
擦れによる異音を発生することがない。 しかも、前記端面カット構造や表皮材巻き込み構造
に対して、精度的に緩和でき、製造容易であり、硬い基
材が車体パネル側に緩衝する虞もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す自動車の要部構造
断面図である。
【図2】図1のB部拡大断面図である。
【図3】前記成形天井を成形する方法を説明する工程図
である。
【図4】自動車のルーフ部外観を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A線に沿う概略断面図である。
【図6】他の従来構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 ルーフ 3 成形天井 5 ウインドシールドガラス 7 基材 7a 基材の端部 8 表皮材 9 端末延長部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に表皮材を一体に貼着している
    と共に天井形状に形成され、ルーフパネルに取り付けら
    れる自動車用成形天井において、前記成形天井は、 前記基材に対し前記表皮材が基材端末
    からはみ出した端末延長部分を一体に有していると共
    に、前記端末延長部分が表皮材の保形力により基材端末
    の延長線上に突出されており、前記ルーフパネルに取り
    付けられた状態で、前記端末延長部分の先端が車体パネ
    ル内面に接近配置されることを特徴とする自動車用成形
    天井。
  2. 【請求項2】 前記端末延長部分の先端が車体パネル側
    であるウインドシールドガラス内面近傍まで接近してい
    る請求項1に記載の自動車用成形天井。
JP10633194A 1994-04-22 1994-04-22 自動車用成形天井 Expired - Lifetime JP2852720B2 (ja)

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