JP2571360Y2 - ホースクリップ - Google Patents

ホースクリップ

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JP2571360Y2
JP2571360Y2 JP1991068818U JP6881891U JP2571360Y2 JP 2571360 Y2 JP2571360 Y2 JP 2571360Y2 JP 1991068818 U JP1991068818 U JP 1991068818U JP 6881891 U JP6881891 U JP 6881891U JP 2571360 Y2 JP2571360 Y2 JP 2571360Y2
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locking
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峰雄 武藤
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Togo Seisakusho Corp
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はホースクリップに関
し、特にホルダーによってクリップ本体を拡径状態に保
持する、いわゆるホルダー式のホースクリップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ホースクリップはホースへの差込
みを容易にするために、クリップ本体が拡径状態に保持
されて作業現場へ搬入される。従来の拡径状態を保持す
る方式としては、クリップ本体の両端部をそれぞれ外向
きにほぼ直角に屈曲させて向き合わせ、これらを拡径操
作を行うための一対のつまみ片とし、クリップ本体の拡
径時に両つまみ片を跨いでホルダーを取付けるといっ
た、いわゆるホルダー式と呼ばれるものがよく知られて
いる。
【0003】しかしながら、このようなつまみ片は専ら
クリップ本体を拡径変形させるために設けられるもので
あり、ホースをクランプした後はホースの補修・交換が
生じた場合以外はほとんど使用されることがなく、ホー
スのクランプ後においてはつまみ片自体は通常には使用
されない無用な突起物となる。そして、この突起がある
がために、周辺のスペースは常に制約をうけることにな
る。
【0004】また、このようなホースクリップは自動車
におけるステアリングラックの防塵用ブーツの口部の止
めにも使用されるが、つまみ片という突起物があると、
その近傍に配置される操舵系のアームとの間に氷結が生
じ、これが原因となってブーツが破れる等の問題が生じ
ることがあった。
【0005】こうした問題点を解消するために、図9に
示すようなつまみ片を廃止したホースクリップC´が開
発されるに至った。このホースクリップC´は一方の端
部の中央に突片20を周方向に沿って突出させ、他方の
端部にはこれを受け入れる凹溝21が形成されていて、
自然状態ではこれらが同一周面上で嵌まり合うようにし
てある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
形式のものでは拡径状態を保持することができず、ホー
スの接続作業現場で拡径操作を行わねばならない。しか
も、拡径操作を行うためには、図9に示すような解除用
の工具Tが必要となる。この工具TはホースクリップC
´の突片20の両肩部あるいは凹溝21の開口縁にあて
がわれる複雑な形状の解除脚片22を有したホースクリ
ップごとの専用品であり、他種ホースクリップにそのま
ま転用できないものである。また、現実に拡径操作を行
うにしても、各解除脚片22をホースクリップC´のそ
れぞれの正規の位置にあてがう操作は容易でなく、作業
を困難にしかつ遅延させる。
【0007】本考案は上記した問題点に鑑み、クリップ
本体からの無用な突起を極力排しかつ拡径状態を容易に
解除できるホースクリップを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の構成は、帯状の板ばね材の一端側には、そ
の中央部に長さ方向にスロット孔を開口させることで先
端同士が連結された二股状をなす第1係止部が、径方向
へ僅かに突出しつつ形成され、他端側には、前記スロッ
ト孔より幅狭の第2係止部が、径方向へ僅かに突出しつ
つ形成されるとともに、この第1係止部を前記スロット
孔に進入させつつ第1、第2の係止部がほぼ同一周面を
なして交差するように全体が円環状に曲げ形成されたク
リップ本体と、このクリップ本体を拡径状態に保持する
ためのホルダーとからなり、このホルダーは前記クリッ
プ本体に対する操作部と、その下部に設けられ前記両係
止部を跨いで係合しホルダー全体のひねり操作によって
両係止部との係合を解除可能とする一対の係止脚片とか
らなり、かつ前記係止脚片の幅が前記第2係止部の幅寸
法とほぼ同程度で、二股状をなす第1係止部の外側縁間
の幅寸法よりは小さく形成されていることを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】クリップ本体を拡径状態にしておき、ホルダー
の両係止脚片に第1,第2の係止部を係合させ、クリッ
プ本体を拡径状態に保持する。そして、ホースの口部へ
ホースクリップを差込んでおく。この状態で、操作部を
操作して両係止脚片の係合を強制的に解除してやれば、
ホルダーがホースクリップ本体から切り離される。これ
によって、クリップ本体が自らのばね力によって縮径状
態に復帰してホースが緊締される。
【0010】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。係止脚
片の幅は1本脚である第2係止部の幅と同程度の幅寸法
で、2本脚である第1係止部の外側縁間の幅寸法より小
さく設定されている。したがって、拡径状態を解除する
べく、ホルダーの操作部にひねり操作を加えるときに
は、一本脚である第2係止部に対する僅かな引っ掛かり
分が解除される程度のひねり角度ですむため、解除操作
が簡単である。
【0011】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。本例のホースクリップCはク
リップ本体1とホルダー2とから構成される。
【0012】クリップ本体1は帯状の板ばね材を円環状
に曲げて形成したものであり、周面には三角窓3が2箇
所に開口している。この三角窓3はホースHを均一にク
ランプするための工夫であるが、これについては周知な
技術であるため説明は省略する。
【0013】クリップ本体1の一方側の端部には所定長
さ範囲に亘ってスロット孔4が開口している。そして、
スロット孔4が形成されている部分の先端部は、外方へ
斜めに起立した後に再び周方向に沿って伸び、第1係止
部5を形成している。クリップ本体1の他端側には幅狭
部6が形成され、その先端部は第1係止部5と同様に屈
曲して第2係止部7が形成されている。この第2係止部
7はスロット孔4へ通されており、クリップ本体1が自
然状態(図1状態)から拡径状態(図2状態)まで変形
しても両係止部5,7の交差状態が維持されるようにし
てある。
【0014】但し、両係止部5,7がクリップ本体1か
ら突出する高さは、次述するホルダー2の係止脚片8
a,bが嵌まり込むことができるだけの必要最小限に抑
えられており、極力クリップ本体1から無用な突起を生
じないような配慮がされている。 次に、ホルダー2に
ついて説明すると、ホルダー2は合成樹脂材により一体
に成形され、全体はクリップ本体1の幅より薄く形成さ
れている。このホルダー2の上部はクリップ本体1から
の切り離し操作(作業者によるひねり操作)を行うため
の操作部9としてある。この実施例においては、操作の
際のすべり止め等を考慮して操作部9は周縁部を残して
中央部が凹ませてある。また、操作部9の下面にはクリ
ップ本体1を拡径状態に保持する手段としての一対の係
止脚片8a,bが設けられている。この両係止脚片8
a,bの下端にはフック爪10a,bが互いに向き合う
ようにして屈曲形成されており、これによって両係止脚
片8a,b間には側方及び下方に開口する差込み溝11
が保有されている。ホルダー2をクリップ本体1に装着
する場合には、例えば拡径状態に保持されたクリップ本
体1に対して両係止部5,7の側方からホルダー2の差
込み溝11の側方開口部を適合させた後に溝内へ押し込
んでやれば、両係止脚片8a,bは対応する係止部5,
7の下面側において解離可能に係合する。
【0015】なお、差込み溝11内の上面には両係止脚
片8a,b間を連結する補強片13が一体に設けられて
おり、両係止脚片8abの拡開変形を規制している。
【0016】上記のように構成された本例のホースクリ
ップCは、ホルダー2によってクリップ本体1の拡径状
態を保持したままでホースHの接続作業現場へ搬入され
る。このような形態とするためにはまずクリップ本体1
を拡径させ(例えば専用装置によって行われる)、上述
した要領でホルダー2の両係止脚片8a,bを対応する
第1,第2の係止部5,7に係合させる。この状態で
は、図3に示すように、両係止部5,7はクリップ本体
1のばね力によって対応するフック爪10a,bの内側
に圧接している。
【0017】接続作業現場では、拡径状態にある上記の
ホースクリップCをホースHの口部に差込んでおき、こ
のまま接続相手となるパイプPヘ嵌め込む。そして、ホ
ルダー2の操作部9をつまんで、図2に示す軸線Xの回
りにひねってやると、対応するフック爪10a,bの内
壁面によって第1,第2の係止部5,7は圧縮方向の力
を受けて互いに接近する(図4参照)。その結果、両係
止部5,7の先端間の距離が、差込み溝11の下面の溝
幅より狭くなった時点でホルダー2の係合が一旦解除さ
れる。かくしてホルダー2がクリップ本体1から切り離
される。これによって、クリップ本体1は自らのばね力
によって縮径状態に復帰しホースHを緊締する。
【0018】このように、本例では予めクリップ本体1
を拡径状態にしてホースHの接続作業現場へ搬入するこ
とができるため、現場ではそのままホースHへの差込み
が可能となる。また、拡径状態の解除は、作業者の手に
よるホルダー2のひねり操作によって行うことが可能で
あるため、操作性に優れるとともに作業効率の向上が図
れ、ライン作業に好適なものとなる。さらに、ホルダー
2はクリップ本体1から切り離されるため、ホースHの
緊締状態では第1,第2の係止部5,7が僅かに突出す
るのみであり、周辺の空間を損なわない。このように、
必要以上の突起を生じないものであるため、前述したよ
うな氷結による不具合も有効に解消できる。
【0019】ホースHに補修・交換の必要が生じた場合
には、第1,2の両係止部5,7が僅かとは言え、工具
(プライヤ等)によってつまむのに必要な程度は突出し
ているため、拡径操作を困難なものとしない。
【0020】なお、図示はしないが、ホルダー2のひね
り操作をスムーズに行わせるために、第1,第2の係止
部5,7のコーナ部分を円弧状に形成するようにしても
よい。 図5は本考案の第2実施例を示すものである。
以下、図8に至る第5実施例まではいずれもホースクリ
ップCのうちのホルダー2についての変形例を示すもの
である。そして、いずれの実施例についても第1実施例
と同一構成のクリップ本体1に適用可能である。
【0021】第2実施例に係るホルダー2は金属製の板
材を対称形状に折り曲げ加工したものであり、すなわち
U字状に折り返して操作部9を形成するとともに、その
両端側を左右に張り出させて、それぞれ対応する係止部
に係合可能な係止脚片8a,bとしている。
【0022】このように構成されたホルダー2によって
も、クリップ本体1を拡径状態に保持し、かつひねり操
作によってその解除を行うことができる。
【0023】図6は第3実施例に係るホルダー2を示す
ものであり、このホルダー2は第2実施例のものにおい
て、左右の張出し部の中央を下方へ切り起こして係止脚
片8a,bを形成したものである。他の構成は第2実施
例と同様であり、同様の作用効果を発揮する。
【0024】図7は第4実施例に係るホルダー2を示す
ものであり、この実施例のものは金属製の板材の一端部
を直角に折り曲げて一方の係止脚片8aを形成し、この
係止脚片8aに対向するように、操作部9の基部を切り
起こし、他方の係止脚片8bを幅狭に形成したものであ
る。このように構成された第4実施例においても、他の
実施例と同様の作用効果を発揮することができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】ホースクリップの分解斜視図
【図2】拡径状態におけるホースクリップの斜視図
【図3】ホルダーの係合状況を示す断面図
【図4】ホルダーの解除状況を示す断面図
【図5】第2実施例のホルダーの斜視図
【図6】第3実施例のホルダーの斜視図
【図7】第4実施例のホルダーの斜視図
【図8】従来のホースクリップと専用工具を示す斜視図
【符号の説明】
1…クリップ本体 2…ホルダー 5,7…係止部 8a,b…係止脚片 9…操作部 C…ホースクリップ H…ホース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の板ばね材の一端側には、その中央
    部に長さ方向にスロット孔を開口させることで先端同士
    が連結された二股状をなす第1係止部が、径方向へ僅か
    に突出しつつ形成され、他端側には、前記スロット孔よ
    り幅狭の第2係止部が、径方向へ僅かに突出しつつ形成
    されるとともに、この第1係止部を前記スロット孔に進
    入させつつ第1、第2の係止部がほぼ同一周面をなして
    交差するように全体が円環状に曲げ形成されたクリップ
    本体と、このクリップ本体を拡径状態に保持するための
    ホルダーとからなり、 このホルダーは前記クリップ本体に対する操作部と、そ
    の下部に設けられ前記両係止部を跨いで係合しホルダー
    全体のひねり操作によって両係止部との係合を解除可能
    とする一対の係止脚片とからなり、かつ前記係止脚片の
    幅が前記第2係止部の幅寸法とほぼ同程度で、二股状を
    なす第1係止部の外側縁間の幅寸法よりは小さく形成さ
    れていることを特徴とするホースクリップ。
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