JP2602869Y2 - ワイヤハーネス用クランプ - Google Patents

ワイヤハーネス用クランプ

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JP2602869Y2
JP2602869Y2 JP1993065566U JP6556693U JP2602869Y2 JP 2602869 Y2 JP2602869 Y2 JP 2602869Y2 JP 1993065566 U JP1993065566 U JP 1993065566U JP 6556693 U JP6556693 U JP 6556693U JP 2602869 Y2 JP2602869 Y2 JP 2602869Y2
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wire harness
clamp
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JP1993065566U
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一夫 太田
郁俊 土屋
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のエンジンルー
ム内に配線されるワイヤハーネス類を固定保持するため
に好適なワイヤハーネス用クランプに係り、詳しくはエ
アコン用配管としてのパイプにワイヤハーネスを固定す
るために使用されるワイヤハーネス用クランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のワイヤハーネス用クラン
プとしては、図3及び図4に示すようなものがある。図
3に示す例は、エアコン用配管としての2本の金属製パ
イプ21のうちの1本のパイプ21にバンドクランプ2
2によりワイヤハーネス23を固縛して固定する方式で
あり、また、図4の(A)及び(B)に示す例は、パイ
プ21に樹脂製の弾性クランプ24を弾性嵌合すること
によりワイヤハーネス23を固定する方式であって、
(A)は1本のパイプ21を利用し、(B)は2本のパ
イプ21を利用して固定する方式である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のワイヤハーネス用クランプにおいては、下記のごと
き不具合があった。すなわち、バンドクランプ方式の場
合には、パイプ21に対してワイヤハーネス23の取付
作業性が悪いものであり、しかもバンドクランプ22の
締付力の一定化が困難で弱過ぎる場合には、車両振動等
でワイヤハーネス23がパイプ21回りに位置ずれして
ワイヤハーネス23の経路がばらつくという問題があ
る。また、樹脂製の弾性クランプ方式の場合において
は、1本のパイプ21に固定する方式では、取付後にお
いてワイヤハーネス23がクランプごとパイプ21回り
にずれる可能性があることからバンドクランプの場合と
同様にワイヤハーネス23の経路がばらつくといった問
題があり、また1本、2本のいずれの方式でもその固定
方式が言わばキャッチ方式であることから、クランプ2
4の抜け方向に関しての保持性が甘いという点に問題が
ある。
【0004】そこで本考案は、上述の問題に鑑み、被取
付部としての断面が円形の2部材間に対して確実な保持
力で固定でき、しかもワンタッチ作業で取付けることが
可能な作業性の良いワイヤハーネス用クランプを提供す
ることを、解決すべき技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本考案は次のように構成したものである。すなわ
ち、ワイヤハーネスを保持するクランプ部と、該クラン
プ部に一体的に形成され、被取付部としての断面が略円
形の2部材間に挿入固定されるクリップ部とを備えたワ
イヤハーネス用クランプであって、前記クリップ部は、
前記2部材間の対向周面に沿って回り込むように挿入可
能な略円弧状をなし、その先端側が逆ハ字状となる一対
の挿入脚片と、この挿入脚片の内面に設けた鋸歯状の係
止歯と、前記挿入脚片間に挿入することにより該挿入脚
片を前記2部材の外周面に回り込むように挿入させる略
楔形の係止部材と、この係止部材の外面に設けた鋸歯状
の係止歯とを備え、前記挿入脚片が前記2部材間に回り
込んだ状態で、前記挿入脚片の係止歯と係止部材の係止
歯とが相互に咬止することにより挿入脚片と係止部材と
が相対移動不能に係止される構成としたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上述のように構成された本考案に係るワイヤハ
ーネス用クランプにおいては、一対の挿入脚片の先端を
断面が円形の2部材間に整合した状態で、その挿入脚片
間に係止部材を挿入すると、該係合部材の進入に伴いこ
れに係合した略円弧状をなす一対の挿入脚片が前記2部
材間にその外周面に沿って挿入されてその先端側が前記
2部材の外周面に回り込む。すなわち、円弧状の挿入脚
片が円形断面の2部材の対向面間に嵌合した如き状態と
なる。そして、この状態では、挿入脚片の係止歯と係止
部材の係止歯とが相互に咬止し、このことによって挿入
脚片に対して係止部材が相対移動不能に係止され、該挿
入脚片が2部材間から抜け出ることが阻止される。かく
して、係止部材を押し込むという作業を行うことでクリ
ップ部の挿入脚片を被取付部としての2部材間へ取付け
ることができ、そして取付状態では係止部材による挿入
脚片に対しての係止作用により確実な保持力をもって被
取付部に固定される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1はワイヤハーネス用クランプの取付
直前の自由状態を示し、図2はワイヤハーネス用クラン
プを被取付部である2本のパイプ間に取付けた固定状態
を示している。本実施例に係るワイヤハーネス用クラン
プ1は、例えばポリプロピレン等からなる樹脂製一体成
形品であって、ワイヤハーネス14を抱え込むように把
持するためのクランプ部2と、被取付部としての断面が
円形の2部材間、具体的には自動車のエンジンルーム内
におけるエアコン用配管としての2本の平行な金属製の
パイプ15間に挿入固定されるクリップ部3とから構成
されている。
【0008】クランプ部2は、インテグラルヒンジ4に
て互いに接合された半環状をなす一対の把持片5と、両
把持片5相互をその背面側の略中央部で結合する支台片
6とから構成されており、図1に示すように、常には両
抱持片5が拡開した状態に保持されている。
【0009】そして、把持すべきワイヤハーネス14を
両抱持片5間に挿入して図示矢印の如くインテグラルヒ
ンジ4に押圧すれば、図1に仮想線で示す如く、両抱持
片5がインテグラルヒンジ4を中心にして閉じ方向に回
動されてワイヤハーネス14を抱え込むように把持す
る。なお、両把持片5のインテグラルヒンジ4との結合
部が支台片6との結合部を通過すると、両把持片5には
閉じ方向の力が作用してワイヤハーネス14を積極的に
把持し、またこの把持状態は両把持片5の先端に設けた
爪5aが互いに咬止することにより保持されるようにな
っている。
【0010】一方、クリップ部3は、前記パイプ15間
に挿入することにより該パイプ15に固定されるものに
して、一定間隔を隔てて対向する略長方形状のプレート
からなる一対の挿入脚片7と、両挿入脚片7間に位置
し、該挿入脚片7をパイプ15間に挿入させ、挿入後は
抜け止めするための略楔形のブロックからなる係止部材
8とから構成されている。なお、クリップ部3は一方の
挿入脚片7の基端部が前記クランプ部2の支台片6の一
端に連結片9を介して結合されることでクランプ部2と
一体構造となっている。
【0011】しかして、一対の挿入脚片7は、対向する
パイプ15間への挿入時において、両パイプ15の周面
に沿って係合状態で回り込むことができるように略円弧
状に形成されており、常態ではその先端側(挿入側)が
狭い略ハ字状となるように位置されている。なお、両挿
入脚片7の先端部の外面間隔は両パイプ15周面の最狭
部の間隔と略同一に設定されている。また、挿入脚片7
の外面(背面)側における幅方向の両側でかつ先端側と
基部側とにリブ12が突設されている。従って、実際に
はこのリブ12がパイプ15周面に係合することになる
ため、パイプ15周面との係合面となるリブ12を含め
た外面側が最も円弧状に近い形に形成されている。
【0012】そして、一対の挿入脚片7は、その先端部
が弾性変形可能な薄肉片10により互いに結合されてお
り、また両挿入脚片7と係止部8とは、その基端部側に
おいて互いに弾性変形可能な薄肉片11により結合され
ている。なお、先端側薄肉片10は略U状の湾曲形状を
常態とし、他方基部側薄肉片11は略直線状の形状を常
態としている。
【0013】一方、両挿入脚片7間に押し込むことによ
り該挿入脚片7をパイプ15間に押圧挿入させるための
係止部材8は、その基端部には押圧用として好適な平坦
面からなる押圧部8cを備え、その先端部には両挿入脚
片7の先端部内面側に形成された段差状の肩部7aに対
して当接可能な係合部8aを備えている。また、挿入脚
片7の内面には、略鋸歯状の係止歯7bが形成され、こ
れに対応して係止部材8の外面には略鋸歯状の係止歯8
bが形成されている。そして、パイプ15間への挿入時
に両係止歯7b,8bが相互に咬止することにより挿入
脚片7と係止部8とが相対移動不能に係止されるように
なっている。なお、係止部8の中央部には略三角形の空
洞部13が設定されている。
【0014】次に、上述のように構成した本実施例に係
るワイヤハーネス用クランプ1によるワイヤハーネス1
4の取付作業について説明する。まず、取付けるべきワ
イヤハーネス14を、クランプ部2の拡開状態にある一
対の把持片5間に押し込むと、図1に仮想線で示す如
く、両把持片5がインテグラルヒンジ4回りに回動しな
がら支台片6側へ変位する。このことによりワイヤハー
ネス14が両把持片5により抱え込まれるようにして把
持され、そして両把持片5の爪5aが咬止して把持状態
が保持される。
【0015】つづいて、クリップ部3における挿入脚片
7の先端部背面のリブ12を、図1に仮想線で示す上下
に平行なエアコン用配管としてのパイプ15の外周面間
のほぼ中程まで差し込んで係合する。この状態で、係止
部材8の押圧部8cに矢印方向の押圧力を加えて押し込
むと、該係止部材8の係合部8aが両挿入脚片7の肩部
7aに係合してこれを押圧するため、係止部材8と共に
挿入脚片7が両パイプ15間に挿入される。
【0016】この挿入時において、両挿入脚片7はその
基部側がパイプ15により内方への押圧力を受けるが、
パイプ15間の最狭部を通過後の先端側がパイプ15に
よる拘束から解放されることになる。つまり、挿入脚片
7は基部側が接近し先端側が離間する如く変位しながら
挿入されることとなり、その結果、パイプ15の周面に
沿って回り込む如く挿入される。従って、両挿入脚片7
の肩部7aが係止部材8の係合部8aから離れるが、挿
入脚片7の係止歯7bが係止部材8の係止歯8bに先端
側から順次咬止し、最終的には図2に示す如き状態とな
る。
【0017】すなわち、両挿入脚片7はパイプ15の対
向外周面に対して巻き付く如く係合し、この係合状態で
は、係止部材8は挿入脚片7に対して楔状に係止し、そ
の相対移動が不能となる。このようにして2本のパイプ
15間に取付けられるクリップ部3は、パイプ15に対
する回り止めされるとともに、抜き差し方向の動きが固
定され、またパイプ15の軸方向に関してもパイプ15
との係合面の摩擦力でその動きが固定されることとな
る。かくして、クリップ部3はパイプ15に対していず
れの方向にも確実に固定された状態となる。なお、両挿
入脚片7の先端側の拡開、基部側の縮閉に対して薄肉片
10,11は弾性変形により対応する。
【0018】このように、本実施例に係るワイヤハーネ
ス用クランプ1は、パイプ15間に挿入脚片7の先端を
押し当てた状態で係止部材8を押し込むだけのワンタッ
チ的な作業で簡単に取付けることができるとともに、押
し込んだ位置に強固な保持力で確実に固定することがで
きる。
【0019】なお、本実施例においては、ワイヤハーネ
ス用クランプ1の被取付部として、エアコン用のパイプ
15を例にとって説明したが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、断面形状が略円形をなす2部材が一定
間隔を隔てて存在する場合には、被取付部となり得るも
のである。また、リブ12については省略しても差し支
えない。
【0020】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のワイヤハ
ーネス用クランプによれば、被取付部に対して確実な保
持力で固定でき、しかもワンタッチ作業で取付け可能な
ことから、車両振動等の影響を受けること無くワイヤハ
ーネスを規定位置に保持できるとともに、取付けのため
の作業能率を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るワイヤハーネス用クラン
プの取付前の状態を示す側面図である。
【図2】ワイヤハーネスを把持しかつパイプ間に取付け
た状態を示す側面図である。
【図3】バンドクランプを使用した従来のワイヤハーネ
ス固定例の説明図である。
【図4】弾性クランプを使用した従来のワイヤハーネス
固定例の説明図であり、(A)は1本のパイプに固定す
る例を示し、(B)は2本のパイプに固定する例を示し
ている。
【符号の説明】
1…ワイヤハーネス用クランプ 2…クランプ部 3…クリップ部 7…挿入脚片 7a…肩部 7b…係止歯 8…係止部材 8a…係合部 8b…係止歯 8c…押圧部 12…リブ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 3/08 H02G 3/26 F16L 3/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを保持するクランプ部
    と、該クランプ部に一体的に形成され、被取付部として
    の断面が略円形の2部材間に挿入固定されるクリップ部
    とを備えたワイヤハーネス用クランプであって、 前記クリップ部は、前記2部材間の対向周面に沿って回
    り込むように挿入可能な略円弧状をなし、その先端側が
    逆ハ字状となる一対の挿入脚片と、 この挿入脚片の内面に設けた鋸歯状の係止歯と、 前記挿入脚片間に挿入することにより該挿入脚片を前記
    2部材の外周面に回り込むように挿入させる略楔形の係
    止部材と、 この係止部材の外面に設けた鋸歯状の係止歯とを備え、 前記挿入脚片が前記2部材間に回り込んだ状態で、前記
    挿入脚片の係止歯と係止部材の係止歯とが相互に咬止す
    ることにより挿入脚片と係止部材とが相対移動不能に係
    止されることを特徴とする ワイヤハーネス用クランプ。
JP1993065566U 1993-12-08 1993-12-08 ワイヤハーネス用クランプ Expired - Lifetime JP2602869Y2 (ja)

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JP2002369352A (ja) * 2001-06-01 2002-12-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネスの枝線固定用クリップおよび該クリップを用いた枝線固定方法
JP5663229B2 (ja) * 2010-07-28 2015-02-04 株式会社不二工機 冷媒タンク

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