JP2527178Y2 - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JP2527178Y2
JP2527178Y2 JP1990108969U JP10896990U JP2527178Y2 JP 2527178 Y2 JP2527178 Y2 JP 2527178Y2 JP 1990108969 U JP1990108969 U JP 1990108969U JP 10896990 U JP10896990 U JP 10896990U JP 2527178 Y2 JP2527178 Y2 JP 2527178Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は音響再生装置に係り、オートローデイング、
オートエジエクト機構を備えた音響再生装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、乗用車などの車輌に搭載されている音響再生
装置は、テープカセツトを半ば挿入するだけでこのカセ
ツトが自動的に演奏位置にセツトされて演奏状態となる
(オートローデイング機構)。そして、テープが終端に
来ると、自動的にテープの終端を検出して今までのキヤ
プスタン軸にテープを圧接していたピンチローラを離
し、逆転している別のキヤプスタン軸に別のピンチロー
ラを押し付け、これらの間にテープを挟みつけてこのテ
ープを逆送し、その演奏を継続させるいわゆるオートリ
バース機構を備えている。また、キヤプスタン軸と、ピ
ンチローラの圧接を離し、リール機構の回転を速くし
て、テープを巻き取る早送り(FF)動作、および巻き戻
し(REW)、あるいは再生音を出しながら早送りする早
送り再生(QUE)動作、および再生音を出しながら巻き
戻す巻き戻し再生(REVEW)動作などが行なえるように
なつている。
また、エジエクトボタン操作により装填されているテ
ープカセツトを自動的に排出させるオートエジエクト機
構が備えられている。
これらの各機構は例えば1つのモータの駆動力を歯車
等の伝達機構を介して伝達して動作されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前記従来技術では、モータから各動作機構
へモータの駆動力を伝達するために伝達機構は、複数の
伝達経路が複数の歯車を噛合せることによつて構成され
ていた。この伝達経路によつて各動作機構は動作される
わけであるが、各伝達経路の歯車は常時噛合状態にある
ため、プレイ動作時のように静かな状態を保ちたい時
に、オートローデイング、オートエジエクトや磁気ヘツ
ド制御機構を動作させるための伝達経路である歯車が、
モータによつて噛合い回転されており、この噛合い回転
による噛合音がノイズとして発生する。
本考案は前記従来技術の課題に鑑み、これを解決すべ
くなされたもので、その目的は、プレイ動作時における
他の伝達経路を遮断してノイズノ発生をなくして静かな
状態を保つことができる音響再生装置を提供することに
ある。本考案の他の目的は、オートローデイング、オー
トエジエクト機構の動作時には、その伝達経路の遮断を
不可能にして確実に自動挿入あるいは排出を行なわせ、
装置の故障、テープカセツトの損傷等を防止することが
できる音響再生装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項1に記載の考案
は、テープカセットを挿入することによりテープカセッ
トを演奏位置にセットするオートローディング機構と、
ヘッドベース上に磁気ヘッドを配設し、該ヘッドベース
のスライド動作によって演奏位置のテープに対して前記
磁気ヘッドを前進、後退させる磁気ヘッド制御機構と、
これら各機構を駆動するとともに、FWD走行時の回転とR
WD走行時の回転を正転と逆転に切換えて行う1つの駆動
モータと、該1つの駆動モータと前記各機構との間に介
在された歯車伝達機構と、前記ヘッドベース等とともに
前記磁気ヘッドを配設したヘッドベースの前進、後退を
制御する前記磁気ヘッド制御機構を構成し、前記駆動モ
ータの回転方向を切換えるとき、駆動モータから動力が
伝達されないようにしてあるポーズカムと、前記歯車伝
達切換のうち前記磁気ヘッド制御機構を駆動させる経路
の途中の、前記駆動モータから前記ポーズカム間に配設
され、前記駆動モータの回転方向が正逆どちらでも前記
ポーズカムを一方向のみ回転させる一方向伝達手段と、
前記歯車伝達機構のうち前記磁気ヘッド制御機構を駆動
させる経路の途中の、噛合された歯車間を噛合、あるい
は非噛合状態とさせるとともに、前記ポーズカムに連動
して動作されて再生動作時に歯車間を非噛合状態とされ
る回動自在な動力切離しレバーとを備えた第1の手段と
してある。
上記他の目的を達成するために、請求項2に記載の考
案は、第1の手段において、前記動力切離しレバーが回
動を阻止されて噛合状態を保持させる回動阻止部を前記
ヘッドベースに備え、前記オートローディング機構の動
作時、前記磁気ヘッドが後退位置にあることによって、
噛合状態位置にある前記動力切離しレバーが前記ヘッド
ベースの回動阻止部により回動を阻止されて噛合状態を
保持させるようにした第2の手段としてある。
〔作用〕
前記第1の手段により、再生動作時には歯車伝達機構
の歯車の噛み合いが外されることから、歯車伝達機構の
歯車を停止させておき、噛合音の発生を防ぎ、静かな状
態で再生を行なうことができる。
前記第2の手段により、テープカセツトの挿入排出動
作時には歯車の切離し動作が生じないことから、この動
作を確実に行なわせることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(a),(b),(c)は底面側から見た、プ
レイ状態、ポーズ状態、エジエクト状態を示す説明図、
第2図(a),(b),(c)は第1図(a),
(b),(c)に対応する要部説明図、第3図ないし第
18図は本考案に係る音響再生装置の前提となる音響再生
装置を説明するためのもので、第3図(a)は駆動モー
タの伝達経路部分を示し、第3図(a),(b),
(c)は駆動モータの反時計回り方向でパワーアシスト
動作されて第2のサブベースが前進される状態を示す要
部底面図、第3図(b)は駆動モータの時計回り方向で
パワーアシスト動作されて第2のサブベースが前進され
る状態を示す要部底面図、第3図(c)は駆動モータか
らラツクに伝達される機構を示す要部底面図、第4図及
び第5図はセレクトレバーが左、あるいは右へスライド
された状態を示す要部底面図、第6図(a),(b),
(c)は上面側から見た、FWD走行におけるプレイ状
態、FF/REW状態、ポーズ状態を示す要部説明図、第7図
ないし第10図はエジエクト動作におけるヘツドベースの
後退動作を説明するもので、第7図はFWD走行でのPLAY
状態を示す要部平面図、第8図はエジエクト動作の途中
を示す要部平面図、第9図はエジエクト完了状態を示す
要部平面図、第10図は第7図の状態からKEY OFFされた
時の要部平面図、第11図は音響再生装置全体の斜視図、
第12図は別方向から見た斜視図、第13図は底面側から観
た説明図、第14図はエジエクト完了状態を示す平面図、
第15図はエジエクト動作前の状態を示す平面図、第16図
(a),(b)はエジエクト動作前、完了状態を示す側
面図、第17図はキヤプスタン軸、並びにアイドラからの
動力伝達経路を示す断面図、第18図(a),(b)は連
結歯車移動レバーの動作状態を示す要部断面図、第19図
はポーズレバーの正面図、第20図は遊星ギアを設けた回
動片の正面図、第21図はピンチレバーの正面図、第22図
はセレクトレバーの正面図、第23図は第1のサブベース
の正面図、第24図は第2のサブベースの正面図、第25図
はヘツドベースの正面図、第26図は連結歯車移動レバー
ユニツトの平面図、第27図はアイドラの平面図、第28
図,第29図は連結歯車移動レバーの平面図及び正面図、
第30図は回動レバーの平面図、第31図及び第32図は側板
の平面図及び側面図、第33図はクラツチレバーの正面
図、第34図及び第35図はエジエクトレバーの側面図及び
平面図、第36図はプレートベースの平面図、第37図及び
第38図はホルダーフレームの平面図及び側面図、第39図
ないし第42図はカセツトホルダーの平面図、正面図、及
び左右側面図、第43図及び第44図はボトムカバーの底面
図及び側面図、第45図及び第46図は第1及び第2のエジ
エクトアームの組込み状態を示す平面図及び側面図、第
47図は動力切離しレバー用戻りコイルばねの正面図、第
48図はロツクレバーの正面図、第49図は後退カムの正面
図、第50図は動力切離しレバーの正面図、第51図はポー
ズギアの正面図、第52図はポーズギアの背面図である。
これらの図において、1はシヤーシで、このシヤーシ
1には駆動モータ2が取付けられ、その回転軸3はシヤ
ーシ1の裏面側に突出され、その回転軸3にはプーリ4
及び小ギヤ5が取付けられている。このシヤーシ1には
2つのキヤプスタン軸6,7が図示しない軸受により回転
自在に取付けられ、このキヤプスタン軸6,7にはフライ
ホイール8,9及びギヤ10,11が取付けられている。このフ
ライホイール8,9の外周と前記プーリ4とにはベルト12
が掛け渡され、ベルト12に張力を与える歯付プーリ13が
シヤーシ1に設けられている。また、キヤプスタン軸6,
7にはピンチレバー14,15がそれぞれ回動自在に設けら
れ、このピンチレバー14,15の一端には前記ギア10,11と
噛み合うギヤ16,17が取付けられ、他端には屈曲したカ
ム孔18,19が穿設されている。このピンチレバー14,15の
ギア16,17はシヤーシ1に設けられた回動軸20,21に回動
自在に取付けられたリールギア22,23に離接され、この
回動軸20,21にはリール機構24,25が設けられている。一
方、キヤプスタン軸6,7にはピンチローラ26,27が離接さ
れるようになつており、このピンチローラ26,27はピン
チローラレバー28,29に回動軸30,31を介して回動自在に
取付けられている。このピンチローラレバー28,29、及
び回動軸30,31は支持部材を構成している。このピンチ
ローラレバー28,29はシヤーシ1に立設さえた軸32,33に
回動自在に取付けられ、かつバネ34によつてピンチロー
ラ26,27はキヤプスタン軸6,7に圧接する方向に附勢され
ている。このピンチローラ26,27の回動軸30,31の一端は
前記ピンチレバー14,15のカム孔18,19に挿入され、また
セレクトレバー36に設けられた離接カム孔37,38に挿入
されている。このセレクトレバー36はその両端にガイド
孔39,40が2つのキヤプスタン軸6,7を結ぶ線方向に沿つ
て穿設され、このガイド孔39,40に前記軸32,33が挿入さ
れてセレクトレバー36はスライドするようになつてい
る。セレクトレバー36のカム孔37,38はその内縁側に向
つてテーパ状に形成されて両縁部が圧接カム部43、離間
カム部44にそれぞれ形成されている。この圧接カム部43
にピンチローラ26、あるいは27の回動軸30あるいは31が
位置されている場合、ピンチローラ26、あるいは27はキ
ヤプスタン軸6あるいは7にバネ34によつて圧接されて
いる。また、離間カム部44にピンチローラ26、あるいは
27の回動軸30あるいは31が位置されている場合、ピンチ
ローラ26あるいは27はバネ34の附勢力に抗してキヤプス
タン軸6あるいは7から離間されるとともに、この離間
カム部44にはクリツク用凹部があるので、クリツク感を
生じてセレクトレバー36が位置決めされる。また、セレ
クトレバー36には後述する磁気ヘツドをテープ送行方向
の変換に対して適正位置に修正するカム45を動作するカ
ム孔46が設けられ、このカム孔46の近傍には前記ガイド
孔39,40と直行する方向にセレクトピン用挿入孔47が穿
設されている。また、セレクトレバー36の中央から前記
リール機構24,25間に中央片48が延設され、この中央片4
8の先端には回転検出用ギア49が回動自在に取付けられ
ている。この回転検出用ギア49の一面には反射板及び非
反射板が交互に設けられ、この反射板及び非反射板に対
向して光センサがシヤーシ1に取付けられた基板に設け
られている。また、回転検出用ギア49はリール機構24,2
5のテープ巻取軸と共に回転するギア50,51に離接され
る。52はシヤーシ1に穿設された光センサ用検出窓であ
る。また、セレクトレバー36のセレクトピン用挿入孔47
に挿入されたセレクトピン53は、シヤーシ1に回転自在
に取付けられた回動片54に穿設されている。この回動片
54の回動中心が同芯上に、一体成形されたギア55及び小
ギア56が回動自在に設けられ、このギア55が減速ギア57
を介して前記ギア11に噛み合わされている。一方、小ギ
ア56は回動片54の遊端に設けられた遊星ギア58を介して
弧状ギア59に噛み合わされている。この弧状ギア59の両
端には切り欠き60,61が形成されて遊星ギア58の再噛合
が容易にされている。また、回動片54の回動範囲の終端
は、セレクトレバー36のスライド範囲の終端であり、こ
の時、ピンチローラ26あるいは27の回動軸30あるいは31
がセレクトレバー36の離接カム部44に位置され、この隣
接カム部44のクリツク作用によりセレクトレバー36が外
方へわずかにスライドされることにより、遊星ギヤ58と
弧状ギア59の噛み合いが完全に外される。一方、セレク
トレバー36の上面側には磁気ヘツド62が取付けられたヘ
ツドベース63が配設され、このヘツドベース63は前記軸
32,33にガイド部65がガイドされてセレクトレバー36の
スライド方向と直行する方向にスライドされる。このヘ
ツドベース63は4角枠状に形成され、その窓部内にリー
ル機構24,25が配設されている。またヘツドベース63に
はヘツド位置修正用カム45が回動軸66に支持され、磁気
ヘツド62が回動軸67に支持された磁気ヘツド支持体に取
付けられている。またヘツドベース63にはピンチローラ
26,27の回動軸30,31が挿通される挿通孔68,69が穿設さ
れ、ヘツドベース63の後退動によりピンチローラ26,27
の回動軸30,31に係合し得る。また、ヘツドベース63の
前辺隅にはFF/REWロツク用孔167が穿設されている。こ
のFF/REWロツク用孔167には突起167a及び段部167bが設
けられ、この突起167aにFF/REWロツク用孔167に挿入さ
れた回動レバー168の突片168aが係合されて回動レバー1
68が回動され、段部167bに回動レバー168の突片168aが
当接され、ヘツドベース63はプレイ時よりやや後退した
位置にロツクされる。この回動レバー168の一端はソレ
ノイド169の吸引部に対向する位置に配置され、この一
端にはピン170aが突設されており、このピン170aにはソ
レノイド吸着片169aが取付けられると共に、後述する連
結歯車移動レバー170が回動自在に軸支されている。ま
た回動レバー168の他端にはL字状の屈曲片168bが形成
され、この屈曲片168bがシヤーシ1に穿設された係合孔
1aに係合され、また回動レバー168にはシヤーシ1の面
を摺動する摺動片168cが屈曲げ形成され、これらによつ
て回動レバー168は3点支持されながら屈曲片168b部を
支点にして回動されるようになつている。
連結歯車移動レバー170は、第28図及び第29図に示す
ように一端に前記回動レバー168に立設されたピン170a
を挿通する挿通孔170eと、ソレノイド169が配置される
開口部170bと、シヤーシ1に立設したガイドピン1bを挿
入するガイド孔170cと、ソレノイド吸着片169aの回り止
め用屈曲片170fと、他端に回動自在に支持したアイドラ
171とが備えられている。このアイドラ171は連結歯車移
動レバー170と略直交配置にされ、その回動軸心と同芯
に小歯車部及び大歯車部からなる第1のアイドラ歯車17
1aが設けられ、この第1の歯車171aの小歯車部に噛合し
た第2のアイドラ歯車171bが設けられており、第1のア
イドラ歯車171aの大歯車部は歯付プーリ13に噛合可能と
され、また第2のアイドラ歯付171bはアイドラ171の揺
動によりリール機構24あるいは25のギア22あるいは23に
噛合される。また、アイドラ171の両端にはヘツドベー
ス63の上辺部63cを挟むようにして第1,第2の係合突起1
71c,171dがそれぞれ突設されており、これら第1,第2の
係合突起171c、あるいは171dが、ヘツドベース63の両側
縁に設けられた第1の嵌合溝63a、第2の嵌合溝63bにヘ
ツドベース63の前,後退により一方が嵌合してアイドラ
171の回動を規制している。また、ヘツドベース63には
後述する後退カムに係合するローラ70が軸71に支持さ
れ、この軸71には第1のサブベース72が係合されてい
る。この軸71はシヤーシ1の長孔に係合して揺動され
る。この第1のサブベース72にはヘツドベース63のスラ
イド方向と同方向に長孔73,73が穿設され、この長孔73,
73に第2のサブベース74に上下に突設されたガイドピン
75,75の上部が挿入されている。このガイドピン75,75の
下部はシヤーシ1に穿設されたガイド孔76,76に嵌め込
まれ、第2のサブベース74はヘツドベース63と同方向に
スライドされる。この第2のサブベース74には掛爪77が
設けられ、この掛爪77にコイルバネ78の一端が掛け止め
されるとともにコイルバネ78の他端が第1のサブベース
72に設けられた掛爪79に掛け止めされている。一方、前
記駆動モータ2の小ギア5には、シヤーシ1に突設され
た支持軸80に回転自在に支持されたギア81が噛み合わさ
れている。このギア81のシヤーシ1側には小ギヤ82が一
体的に設けられ、また、この小ギア82とシヤーシ1間に
は支持軸80に回動自在に設けられたポーズレバー83が介
在され、このポーズレバー83に軸支された揺動歯車84に
前記小ギア82が噛合されている。また、ポーズレバー83
には回動範囲を規制するための切り欠き85が形成され、
この切り欠き85の両端縁86,87がシヤーシ1に屈曲げ形
成したストツパ片89に係合される。このポーズレバー83
の揺動歯車84は一方の端縁86がストツパ片89に係合され
た位置でシヤーシ1に突設された支持軸90に枢支された
ギア91に噛合される。また、ポーズレバー83の他方の端
縁87がストツパ片89に係合された位置では、揺動歯車84
は前記ギア91と直接噛合せずに中間ギヤ91aを介してギ
ア91に噛合されている。この中間ギア91aは、シヤーシ
1に立設された支持軸177に回動自在に支持されてい
る。このギア91はポーズギア92に噛合されており、この
ポーズギア92はシヤーシ1に突設された支持軸93に回動
自在に支持され、その外周の一部には切り欠かれて欠歯
部94が形成されている。また、ポーズギア92の一面に
は、中央部分に係止力カム95が設けられ、95が設けら
れ、この係止カム95に前記第2のサブベース74のガイド
ピン75の一つが係止されて第2のサブベース74は係止位
置にロツクされる。この係止位置において、ギア91はポ
ーズギア92の欠歯部94に位置されるように係止カム95は
設定され、また、係止によつて生じるポーズギア92の回
動力はストツパ機構によつて阻止されている。このスト
ツパ機構はポーズギア92の一面に回動軸を中心にして弧
状突起96が設けられ、この弧状突起96の外周面に段部97
が設けられ、この段部97にプレイレバー98のストツパ爪
99が係止される。このプレイレバー98はシヤーシ1に突
設された支持軸100に支持され、このプレイレバー98に
はプレイレバー98の回動動作によつて弧状突起96の外周
面に隣接される当接部101が設けられている。また、プ
レイレバー98には切り溝部102が設けられ、この切り溝
部102の両縁部に位置決め用突起103,103,103が突起さ
れ、これらの突起103、………間に4角筒状の作動部104
が挟持されて設けられている。この作動部104はシヤー
シ1に取付けられたソレノイド105の励磁によつて密着
保持されるようになつている。またソレノイド105の励
磁を止めると、ポーズギア92の係止カム95に第2のサブ
ベース74のガイドピン75が係止されてポーズギア92が反
時計回り方向(第3図(a)参照)に附勢されているの
で、ポーズギア92はプレイレバー98のストツパ爪99を押
しながら段部97と外れて回動され、プレイレバー98は作
動部104がソレノイド105から離れる方向に回動される。
そして、当接部101が弧状突起96の端部寄りの外周面に
当接される。
また、前記ポーズレバー83に接する小ギア82にはクラ
ツチレバー106に回転自在に設けられた小ギア107が噛合
されるようになつている。このクラツチレバー106はシ
ヤーシ1に突設された支持軸108によつて回動自在に支
持され、このクラツチレバー106の一端には切り欠き部1
09が形成されてエジエクトソレノイド110に連動した作
動片111の一端が押し込まれている。この作動片111はそ
の中央部をシヤーシ1から切り欠き形成された支点112
により支持され、作動片111の他端はエジエクトソレノ
イド110の作動軸113に係合されている。またこのクラツ
チレバー106には前記小ギア107に噛合されたギア114が
クラツチレバー106に突設された支持軸115に支持され、
このギア114はラツク駆動用ギア116に噛合されている。
このクラツチレバー106の小孔113に一端を、また、他端
をシヤーシ1に屈曲げ形成した引掛片117に引掛けた捩
りコイルバネ118が弾設されてクラツチレバー106は第3
図(a)において反時計回り方向に附勢され、この捩り
コイルバネ18のバネ力に抗してエジエクトソレノイド11
0の励磁により作動片111を介してクラツチレバー106が
時計回り方向に回動される。これらの動作により、クラ
ツチレバー106の小ギア107は前記小ギア82と噛合あるい
は非噛合状態にされる。また、クラツチレバー106の前
記切り欠き部109と反対の端部には受け片部119が屈曲げ
形成され、この受け片部119にはシヤーシ1に軸支され
たロツクレバー120のロツク片部121が係合されるように
なつている。このロツクレバー120の回動動作により検
出スイツチ122はオン・オフ操作される。一方、前記ラ
ツク駆動用ギア116は第43図及び第44図に示すボトムカ
バー167に設けられた支軸123に支持され、この支軸123
にはラツク駆動用ギア116と一体成形されたラツク駆動
用小ギア124が支持されており、このラツク駆動用小ギ
ア124はシヤーシ1を貫通して表面側に配設されてい
る。このラツク駆動用小ギア124はエジエクトレバー125
に取付けられたラツク126に噛合されている。このエジ
エクトレバー125は第34図及び第35図に示すように側面
部127とその側面部127の上縁に連らなつて屈曲げ形成さ
れた平面部128とから成り、この側面部127には長孔129,
129が形成され、この長孔129,129にはシヤーシ1に立設
された側板130の側面から突設されたガイド突部131,131
が挿入され、エジエクトレバー125はカセツトの挿脱方
向にガイドされるようになつている。また、エジエクト
レバー125の平面部128にも長孔132が穿設され、この長
孔132には側板130の上縁に屈曲形成された屈曲片133に
突設されたピンチ134が挿入されている。更に、このピ
ン134を軸受けする第1のエジエクトアーム136の軸受部
136aが長孔132に挿入されてエジエクトレバー125はガタ
つかないようにガイドされている。この第1のエジエク
トアーム136の軸受部136aには第2のエジエクトアーム1
38が第45図及び第46図に示すように嵌合され回動自在に
一体化されている。また、エジエクトレバー125の平面
部128にはL字状のスリツト135が穿設され、このスリツ
ト135には前記ピン134に回動自在に支持された第1のエ
ジエクトアーム136の突起137が挿入され、また、ピン13
4を中心にして第2のエジエクトアーム138も回動される
ようになつている。この第2のエジエクトアーム138と
第1のエジエクトアーム136との間には引張りバネ139が
張設され、第2のエジエクトアーム138は第1のエジエ
クトアーム136の突起137に当接されて一定のバネ力は保
たれるようになつている。この第2のエジエクトアーム
138にはカセツト挿入検出用カム140が穿設され、このカ
ム140に検出用レバー141の突起141aが挿入されている。
この検出用レバー141はシヤーシ1に軸支され、このレ
バー141の回動動作によりシヤーシ1に取付けられたカ
セツト挿入検出用スイツチ142がオン,オフされる。即
ち、このカム140は第2のエジエクトアーム138が第14図
の状態からやや反時計回り方向に回動される(一点鎖線
で示す位置)と検出用レバー141が回動されるようにピ
ン134からの半径が異なる弧状部を連続して形成されて
いる。また、第2のエジエクトアーム138の回動端には
後述するカセツト引き込み用スライダーが取付けられる
長孔143が穿設されており、この長孔143はピン134を中
心にして遠近方向に形成されている。前記エジエクトレ
バー125の側面部127の下縁中央にはピン144がシヤーシ
1に穿設されたスライド用長孔を貫通して延設され、こ
のピン144は前記ロツクレバー120並びに後退カム146に
係合されるようになつている。この後退カム146は前記
ヘツドベース63を後退させるもので、後退カム146はエ
ジエクトレバー125のスライド動作に連動して回動動作
される。この後退カム146はシヤーシ1のピン147によつ
て回動自在に支持され、この後退カム146にローラ70が
当接されることによりヘツドベース63が後退動作され
る。また、エジエクトレバー125の側面部127にはカセツ
トホルダー上下動用カム148が穿設され、このカム148に
プレートベース149のピン150が挿入されている。このプ
レートベース149は第36図に示すように平板部151及び平
板部151の隣接辺に屈曲げ形成された屈曲板152,153から
成り、この屈曲板152に前記ピン150が穿設されるととも
に屈曲板152及び153に回動軸154,155が延設され、この
回動軸154,154が側板130及びシヤーシ1に取付けられた
ホルダーフレーム155に支持されている。また、プレー
トベース149の平板部151にはカセツト挿入方向に沿つて
スライド用スリツト156が形成され、このスリツト156に
カセツト引込用スライダー157がスライド自在に嵌め込
まれている。このスライダー157の突起158が前記第2の
エジエクトアーム138の長孔143にスライド自在に嵌め込
まれている。また、プレートベース149の平板部151の回
動端には突片159及び持上げ片160が延設され、この突片
159はカセツトホルダー161に係合されている。このカセ
ツトホルダー161は第39図乃至第42図に示すように天板1
62及び天板162の両側縁に屈曲形成された延設板163,163
から成り、このカセツト挿入口には外方へ曲げてガイド
片164、…が形成されている。また、カセツトホルダー1
61の天板162には前記突片159が係合される係合孔165が
形成され、この天板162の下面にプレートベース149の持
上げ片160が配設されている。また、天板162には、磁気
ヘツド62を清浄するための窓部166が形成されており、
この窓部166によりカセツトを装填しない状態でプレー
位置に磁気ヘツド62を音響再生装置の前面からクリーニ
ングできるようになつている。このカセツトホルダー16
1はプレートベース149の回動動作により上位置及び下位
置間をホルダーフレーム155にガイドされ移動されるよ
うになつている。
次に上記の如く構成された音響再生装置の動作につい
て説明する。
−カセツト挿入動作− 第14図のエジエクト完了状態から、カセツトをカセツ
トホルダー161に挿入すると、カセツトはカセツト引込
用スライダー157に当接してスライダー157を押すととも
にスライダー157はカセツトのリール孔に引掛かる。そ
して、このスライダー157が奥へスライドされると、第
2のエジエクトレバー138が引張りバネ139のバネ力に抗
して反時計回り方向へ回動される。すると、第2のエジ
エクトレバー138(第14図で一点鎖線)の位置で検出レ
バー141の突起141aは第2のエジエクトレバー138のカセ
ツト挿入検出用カム140に沿つて移動され、検出レバー1
41も回動されてカセツト挿入検出用スイツチ142がオン
される。このスイツチ142のオンにより駆動モータ2が
駆動され、第3図(c)に示す小ギア、ギア81、小ギア
82、小ギア107、ギア114、ラツク駆動用ギア116、及び
ラツク駆動用小ギア124を介してラツク126が第14図にお
いて左方へ移動される。そして、エジエクトレバー125
も共に下動され、第1のエジエクトアーム136の突起137
がスリツト135の端部に当接されて第1のエジエクトア
ーム136はピン134を中心にして反時計回り方向へ回動さ
れる。さらに、第15図に示すように突起137によつて第
2のエジエクトアーム138が同方向へ回動されることに
より、カセツト引込用スライダー157がスライド用スリ
ツト156に沿つて奥方へスライドされ、カセツトが引き
込まれる。また、エジエクトレバー125の移動により第1
6図(b)の状態から側面部127のカセツトホルダー上下
動用カム148に沿つてプレートベース149のピン150が上
位置から下位置にされ、プレートベース149が回動軸154
を中心にして下方へ回動されてカセツトホルダー161が
第16図(a)に示すように下位置に落ち込ませる。この
状態で、エジエクトレバー125のピン144とロツクレバー
120との係合が外され、クラツチレバー106は引張りバネ
118によつて反時計回り方向へ回動されて小ギア107は小
ギア82との噛合が外され、カセツト挿入動作が終了され
る。
−再生動作− 上記カセツト挿入動作前、ヘツドベース63は第9図に
示すように後退カム146によつて後退されている。そし
て、上記カセツト挿入動作におけるエジエクトレバー12
5の移動と共にピン144は左方向へ移動されることにより
後退カム146との当接が解除され、後退カム146は反時計
方向へ回動可能となる。すると、ヘツドベース63はロー
ラ70が後退カム146に圧接されているが、ヘツドベース6
3は前進可能状態にされていることになる。一方、第2
のサブベース74は第9図のエジエクト完了時において後
退側にあり、駆動モータ2が第3図(a)に示すように
CCW回転されると、小ギア5によつてギア81に伝達され
て小ギア82は時計回り方向に回転される。すると、小ギ
ア82に摺接されているポーズレバー83も時計回り方向に
回動されてストツパ片89に当接して止まる。この位置で
揺動歯車84はギア91と直接噛合わされており、ギア91は
時計回り方向に回転されている。この時、ギア91とポー
ズギア92とは噛合されているので、ポーズギア92は反時
計回り方向へ回転され、係止カム95が第2のサブベース
74のガイドピン75に当接されてコイルバネ78に抗して上
方向へ押上げる。そして、第3図(a)に示すように係
止カム95にガイドピン75が係止されて第2のサブベース
74は係止状態となる。この時、ポーズギア92はソレノイ
ド105の励磁によりプレイレバー98のストツパ爪99が段
部97に係合されて回り止めされている。また、この状態
において、ギア91はポーズギア92の欠歯部94に位置され
て駆動力は伝達されない。このようにして、パワーアシ
スト動作が行なわれ、第2のサブベース74が前進位置に
係止されてコイルバネ78のバネ力が第1のサブベース72
及びヘツドベース63の前進力として作用され、ヘツドベ
ース63が確実に前進される。このヘツドベース63の前進
により、ヘツドベース63の第1の嵌合溝63aにアイドラ1
71の第1の係止突起171cが係合され(第6図(a)参
照)、アイドラ171は両リール機構24,25のどちらにも噛
合しない位置で回動規制されるようになつている。
一方、駆動モータ2が第9図に示すように時計回り方
向に回転される場合、小ギア82は反時計回り方向に回転
されてポーズレバー83も同方向に回動される。すると、
揺動歯車84は中間ギア91aを介してギア91に噛合される
ので、ギア91の回転方向は上記場合と同様に時計回り方
向となり、上記パワーアシスト動作がなされる。このよ
うに駆動モータ2が正転あるいは逆転のどちらでもヘツ
ドベース63は前進されるようになつている。
−オートリバース動作− このオートリバース動作、即ち、テープの走行方向が
逆方向になる時には、ヘツドベース63は後退して前進す
る動作、いわゆるポーズ動作が必ず行なわれるようにな
つている。これにより、キヤプスタン軸6,7とピンチロ
ーラ26,27はテープ走行方向逆転時に必ず離される。
まず、FWD走行時、即ち第4図に示すように駆動モー
タ2が時計回り方向に回転されている場合、プーリ4に
掛け渡されたベルト12によつてフライホイール8,9が時
計回り方向に回転される。そして、ギア11に噛合された
減速ギア57を介してギア55及び小ギア56が時計回り方向
に回転される。そして、この小ギア56に噛合されている
遊星ギア58が反時計回り方向へ回転され、遊星ギア58は
弧状ギア59を噛合されるので回動片54は時計回り方向へ
回動されて第4図の状態に至る。この回動片54の回動に
よりセレクトピン53が移動されてセレクトレバー36が左
方移動される。このセレクトレバー36の移動により一方
のピンチローラ26は離接カム孔37の圧接カム部43に位置
され、ピンチローラ26はバネ34によりキヤプスタン軸6
に圧接される。一方のピンチローラ27は離間カム部44に
位置されてバネ34に抗してキヤプスタン軸7から離され
ている。この時、離間カム部44にはクリツク作用を有し
ているので、セレクトレバー36がやや左方へ移動させら
れ、セレクトピン53で係合された回動片54も時計回り方
向、即ち遊星ギア58と弧状ギア59の噛合いが完全に外さ
れ、かつセレクトレバー36は左端で位置決めされる。
また、ピンチローラ26,27の回動軸30,31はピンチレバ
ー14,15のカム孔18,19に挿入されており、キヤプスタン
軸6に圧接されているピンチローラ26の回動軸31により
ピンチレバー14は時計回り方向に回動されてギア16がリ
ールギア22に噛合されている。一方、キヤプスタン軸7
に離間されているピンチローラ27の回動軸31によりピン
チレバー15は時計回り方向に回動されてギア17とリール
ギア23との噛合が外されている。これにより、駆動モー
タ2の時計回り方向の回転がベルト12、フライホイール
8,ギア10,ギア16を介してリールギア22が時計回り方向
に回転され、更に、リール機構24が動作されて装填され
たカセツトのテープが巻き取られる。
一方、RWD走行時、即ち、第5図に示すように駆動モ
ータ2が反時計回り方向に回転されている場合、プーリ
4からベルト12を介してフライホイール8,9が反時計回
り方向に回転される。そして、ギア11の回転は減速ギア
57,ギア55及び小ギア56を介して遊星ギア58を時計回り
方向へ回転させる。これにより回動片54は反時計回り方
向へ回動され、セレクトピン53と係合されているセレク
トレバー36が右方向へ移動される。このセレクトレバー
36の移動によりFWD走行時とは逆にピンチローラ26はキ
ヤプスタン軸6から離され、ピンチローラ27はキヤプス
タン軸7に圧接される。また、前記と同様に離間カム部
44のクリツク作用により遊星ギア58と弧状ギア59の噛合
いが完全に外され、かつ、セレクトレバー36は右端で位
置決めされる。
また、この状態において、ピンチレバー14,15はそれ
ぞれ反時計回り方向に回動されており、ピンチレバー14
のギア16はリールギア22との噛合いが外され、一方、ピ
ンチレバー15のギア17はリールギア23と噛合わされてい
る。これにより、リール機構25が動作されてカセツトテ
ープが巻き取られる。
一方、セレクトレバー36の中央片48に設けられた回転
検出用ギア49はFWD走行時にリール機構24のギア50、即
ち、巻取り側のギアと噛合わされている。そして、テー
プが終端に至りテープがストツプすると、リール機構2
4,25に連動したギア50,51は回転停止され、回転検出ギ
ア49も回転が停止される。このギア49の停止は光センサ
により検出され、この検出信号によりソレノイド105の
励磁が停止されて後述するポーズ動作が行なわれる。そ
して、駆動モータ2は停止前の回転方向と逆転駆動され
て前記再生動作が行なわれる。このようにして、オート
リバース動作が行なわれる。
前述したプレイ状態では、第6図(a)に示すよう
に、ヘツドベース63は前進位置にある。この際ソレノイ
ド169は非励磁状態で、回動レバー168の突片168aはヘツ
ドベース63のFF/REWロツク用孔167のプレイ部を167cに
あり、この回動レバー168を軸支してある連結歯車移動
レバー170は左方側にあつて第1のアイドラ歯車171aと
歯付プーリ13とは離間している。また、アイドラ171は
第1の係合突起171cとヘツドベース63の第1の嵌合溝63
aの嵌合によつて第2のアイドラ歯車171bがリール機構2
4,25のギア22,23のどちらも噛合しない中間位置で回動
規制されている。
−FF/REW、及びQUE/REVEW動作− 第6図(a)に示すFWD走行状態からFFに切換える場
合、ソレノイド105の励磁が停止されると第2のサブベ
ース74が引張りバネ139によつて後退方向に附勢される
ので、第2のサブベース74のガイドピン75によりポーズ
ギア92の係止カム95を介してポーズギア92が反時計回り
方向へ回動されるとともに、ストツパ爪99が段部97から
外される。これにより、引張りバネ139により第2のサ
ブベース74のガイドピン75は第10図に示す位置に後退さ
れ、また、ポーズギア92の回動によつてポーズギア92は
ギア91と噛合い状態にされ、再び駆動モータ2が回動さ
れた時にパワーアシスト動作が行なわれるようになつて
いる。そして、ヘツドベース63は前記バネ34によつて第
6図(c)に示す位置に後退されることになる。
この第6図(c)の状態で、ヘツドベース63のFFロツ
ク用孔167に挿入されている回動レバー168の突片168aが
突起167aに係合され、回動レバー168は回動されてソレ
ノイド169に密着状態とされる。この回動レバー168の回
動により連結歯車移動レバー170は右位置に移動されて
第1のアイドラ歯車171bと歯付プーリ13とは噛合され、
一方、第2の係合突起171dと第2の嵌合溝63bとが嵌合
して第2のアイドラ歯車171bとはリールギヤ22,23に噛
合ない位置に規制されている。そして、ソレノイド169
が励磁されると回動レバー168は密着状態を維持される
ことになり、前記パワーアシスト動作によりヘツドベー
ス63が前進動作されると、ヘツドベース63は段部167bに
回動レバー168の突片168aが第6図(b)に示すように
係止される。なお、第6図(c)のポーズ状態ではヘツ
ドベース63の後退動により、ピンチローラ26,27はキヤ
プスタン軸6,7から離反されるとともに、ピンチローラ2
6,27の回動軸30,31の後退動によつてピンチレバー14,15
のカム孔18,19の関係により、ピンチレバー14,15はその
ギア16,17がリールギア22,23から離反する方向にそれぞ
れ回動され、リール機構24,25には動力が伝達されてい
ない。一方、第6図(b)のFF状態ではピンチローラ2
6,27はキヤプスタン軸6,7と離反されているが、アイド
ラ171の第1、第2の係合突起171c、171dとも第1、第
2の嵌合溝63a,63bのいずれとも嵌合しておらず、アイ
ドラ171は揺動を規制されていない。したがつて、アイ
ドラ171が揺動してアイドラ171の第2のアイドラ歯車17
1bが一方のリール機構25のリールギア23に噛合され、リ
ール機構25によつてカセツトテープは巻取られる。つま
り、プレイ状態からFF/REW状態にする場合、一担ポーズ
状態にした後、ソレノイド105,169を励磁させてモータ
2を回転させる。そして、前述した如くソレノイド169
の励磁により連結歯車移動レバー170は第6図(b)に
示すように右位置にあつて第1のアイドラ歯車171aと歯
付プーリ13とが噛合されている。したがつて、モータ2
の反時計方向の駆動によつて歯付プーリ13は時計方向に
回転され、第1のアイドラ歯車171aは反時計方向に回転
される。この回転によつてアイドラ171には反時計方向
に回動力が付与されるので、第2のアイドラ歯車171bは
右側のリール機構25のリールギア23に噛合する。この
時、前述した如くアイドラ171に噛合する歯車の切換に
より駆動モータ2の回転速度は増大され、巻取り側とな
るリール機構25の定角速度回転が外された状態でのFF状
態となる。また、REW動作も、リール機構24側で前記FF
動作と同様に行なわれる。また、QUE/REVEW動作は前記F
F/REW動作における駆動モータ2の回転変更を前述した
如くアイドラ171に噛合する歯車の切換により行われる
もので、定角速度回転がなされる。
−ポーズ動作− FWD走行におけるPLAY状態から次のモードに移るとき
に、駆動モータ2がFWD走行時と逆の方向に回る動作に
入る場合、ピンチローラ26あるいは27はキヤプスタン軸
6あるいは7との接触が解かれるポーズ動作が行なわれ
るようになつている。即ち、第6図(a)に示すFWD走
行におけるプレイ状態からFWD走行と逆方向に走行させ
るRWD走行を行なう場合、第3図(c)に示すソレノイ
ド105の励磁が停止され、プレイレバー98は回動され、
ストツパ爪99が段部97から外される。これにより、ポー
ズギア92は回転可能となり、第2のサブベース74のガイ
ドピン75がポーズギア92の係止カム95を左方へ押して外
され、第2のサブベース74は引張りバネ139により後退
方向に移動される。そして、ヘツドベース63はバネ34に
より後退され、ヘツドベース63に係合されるピンチロー
ラ26,27の回動軸30,31が後退動作され、ピンチローラ2
6,27はキヤプスタン軸6,7から離反される第6図(c)
に示すポーズ状態となる。その後、駆動モータ2が逆転
されて次モード、例えば、REW動作が行なわれる。この
ようにして、テープの走行方向が逆転される時、ピンチ
ローラ26,27とキヤプスタン軸6,7との接触を解くことに
より、巻取り方向の違いにより生じるテープのキヤプス
タン軸6,7への巻き付けを防止できる。
−エジエクト動作− 第7図に示すFWD走行におけるプレイ状態からエジエ
クト動作を開始する。第16図に示すようにエジエクトソ
レノイド110が励磁されると、作動片111を介してクラツ
チレバー106は支持軸108を中心にして時計回り方向に回
動され、小ギア107が小ギア82に噛合わされる。そし
て、駆動モータ2が反時計回り方向に駆動されると、小
ギア5、ギア81、小ギア82、小ギア107、ギア114を介し
てラツク駆動用ギア、小ギア116、124が時計回り方向に
回転される。そして、ラツク駆動用小ギア124は第15図
に示すようにラツク126に噛合されており、ラツク126は
右方へ移動される。このラツク126が取付けられたエジ
エクトレバー125も右動され、エジエクトレバー125のカ
セツトホルダー上下動用カム148に沿つてプレートベー
ス149のピン150が下位置から上位置に移動され、プレー
トベース149が回動軸154を中心として上方に回動されて
カセツトホルダー161が上位置に上昇される。また、ス
リツト135の端部によつて第1のエジエクトアーム136の
突起137が上方へ移動される。そして、第1のエジエク
トアーム136はピン134を中心にして時計回り方向へ回動
され、第14図のようになる。この時、ロツクレバー120
は第3図(c)に示すようにピン144でロツクされ、ク
ラツチレバー106の小ギア107と小ギア82の噛合が維持さ
れる。また、第1のエジエクトアーム136と引張りバネ1
39により張架されている第2のエジエクトアーム138が
引張りバネ139のバネ力によつて引張られ、第2のエジ
エクトアーム138は時計回り方向へ回動される。そし
て、この第2のエジエクトアーム138に係合されている
カセツト引込用スライダー157がスライド用スリツト156
に沿つて前方にスライドされ、カセツトが排出される。
また、エジエクトレバー125の前記移動により、後退
カム146も回動され、第7図にように前進されているヘ
ツドベース63のローラ70に後退カム146が当接され、ヘ
ツドベース63は第9図に示すように後退される。この状
態で、ヘツドベース63は後退カム146によつて前進しな
いようにロツクされることになる。このヘツドベース63
の後退動作は第1のサブベース72と第2のサブベース74
との間に張設されたコイルバネ78の伸縮により可能とな
つている。
また、第7図の状態から電源を切つた場合、前記パワ
ーアシスト機構のソレノイド105の励磁も停止するの
で、第2のサブベース74のガイドピン75に対するポーズ
ギア92の係止カム95のロツクが解除され、第2のサブベ
ース74は後退動される。
このように構成された音響再生装置にあつては、プレ
イ時には連結歯車である第1のアイドラ歯車と駆動歯車
である歯付プーリとは離間しているので、両歯車による
噛合音は発生しない。
プレイ時およびポーズ時には首振りレバーであるアイ
ドラの回動が規制され、FF/REW時には回動自在としてあ
るので、FF/REW時には連結歯車の回転方向に応じて一方
のリール機構を回動させることができ、また、リール機
構への伝達の不要なプレイ時およびポーズ時には首振レ
バーが不必要に回動して他部品に当たらないようになつ
ている。
連結歯車移動レバーを、FF/REW時に励磁するソレノイ
ドによつて移動させているので、別個に連結歯車移動レ
バーの駆動手段を設けることなく、簡単な構成で行なえ
る。
次に、本考案に係る音響再生装置の特徴部分を第1図
及び第2図を参照して説明する。
本実施例が前述した音響再生装置と異なる点は、駆動
モータ2の小ギア5とギア81とが直接噛合されずに動力
切離しレバー172に軸支された切離しギア173を介して連
結されていることである。
この動力切離しレバー172は第50図に示すように、前
記支持軸80を遊嵌する逃げ用孔部172aと、ポーズギア92
Aと連動する係止ピン172bと、前記切離しレバー173を軸
支する軸支ピン172cと、回動中心となる軸受部172dと、
戻りコイルばね174の一端を係止する係止用孔172e、磁
気ヘツドが後退位置にある時、切離し動作を生じないよ
うにするロツク用カム部172fとから構成されている。こ
の動力切離しレバー172の軸受部172dには前記中間ギア9
1aの支持軸177が挿入されて回動自在に支持するととも
に、第47図に示す戻りコイルばね174のコイル部を支持
している。したがつて切離しギア173の小径歯部は常時
ギア81と噛合されながら動力切離しレバー172の回動動
作に伴なつてギア81の周囲に沿つて移動され、切離しギ
ア173の大径歯部が噛合されたり、切離されるようにな
つている。これにより、切離した状態においては、オー
トローデイング並びにオートエジエクト機構への伝達経
路の第1段目で伝達が遮断されることになる。
ポーズギア92Aが前述したポーズギア92と異なる点
は、第51図に示すように内周溝175を設けてあるところ
で、この内周溝175の一カ所に切離し用凹部176が設けら
れている。この内周溝175内に前記動力切離しレバー172
の係止ピン172bが位置され、かつ動力切離しレバー172
は支持軸177を中心にして戻りコイルばね74により反時
計回り方向に付勢されているので、係止ピン172bは内周
溝175に沿つて摺動され、結局、ポーズギア92Aの回動動
作に伴なつて係止ピン172bを介して動力切離しレバー17
2が回動動作されて動力切離しレバー172の切離しギア17
3が駆動モータ2の小ギア5に噛合されたり、切離され
たりする。そして、係止ピン172bが内周溝175(円形状
部分)を摺動している時には、動力切離しレバー172の
切離しギア173が小ギア5に噛合され、一方、係止ピン1
72bが切離し用凹部176に落ち込んでいる時には、動力切
離しレバー172の切離しギア173が小ギア5から外れて切
離されるように設定されている。
一方、前記ロツク用カム部172fにはヘツドベース63に
立設されたロツクピンとなる軸71と当接させて動力切離
しレバー172の回動を阻止し得るようになつている。つ
まり、第1図(a)の如くヘツドベース63が前進位置
(プレイ状態)にある時には、動力切離しレバー172の
係合ピン172bが切離し凹部176に落ち込むような動力切
離しレバー172の反時計回り方向の回動動作を、軸71は
防げず、切離しギア173と小ギア5の噛合が解除され
る。これに対し、例えば第1図(c)に示すようなエジ
エクト状態時においては、ヘツドベース63が後退位置に
あつて軸71も後退位置(下方位置)にあり、軸71は動力
切離しレバー172のロツク用カム部172fの当接により、
動力切離しレバー172は切離しギア173と小ギア5とが噛
合した状態で切離し方向への回動動作が阻止され、つま
り、小ギア5から切離しギア173へ動力の伝達を行なつ
てオートローデイング、オートエジエクト機構を動作さ
せている間は、小ギア5と切離しギア173との噛合状態
が解除されないようにしてある。
このように構成された前記実施例の動作について次に
説明する。
−再生動作− 第1図(a)及び第2図(a)に示すように、ソレノ
イド169をOFF、ソレノイド105をON、ソレノイド110をOF
Fとしてある。動力切離しレバー172は戻りコイルばね17
4によつて常時反時計回り方向に付勢されており、ポー
ズギア92Aの内周溝175の切離し凹部176に動力切離しレ
バー172の係止ピン172bが嵌入している。この時、ポー
ズギア92Aの欠歯部94がギア91と対向し、ポーズギア92A
とギア91との噛合が外れている。また、動力切離しレバ
ー172の切離しギア173は、前述の如く係止ピンチ172bが
切離し凹部176に嵌入していることにより、小ギア5か
ら離れた位置にあり、小ギア5との噛合が外れている。
したがつて、駆動モータ2を駆動して小ギア5が回転さ
れていても、小ギア5から切離しギア173へ動力が伝達
されず、切離しギア173に噛合されている各ギア系は全
て停止している。
クラツチレバー106は戻りコイルバネ118によつて反時
計回り方向に移動しており、クラツチレバー106の小ギ
ア107は小ギア82から外れており、小ギア107、ギア114
共に停止している。
前述した如く、第2のサブベース74のガイドピン75
は、ポーズギア92Aの係止カム95に係止し、かつ、ヘツ
ドベース63、第1のサブベース72等を介して伝達される
バネ34の付勢力により、第2のサブベース75が下方に移
動しないようになつている。
このような、第1図(a)及び第2図(a)に示す状
態で、駆動モータ2を駆動すると、プーリ4及び小ギア
5が回転し、プーリ4に掛け渡されたベルト12を介して
フライホイール8,9及び歯付プーリ13を回転させる。こ
のフライホイール8,9の回転により、ギア10,11が回転し
てギア16,17が回転する。第1図(a)の場合、ギア17
がリールギア23と噛み合い、さらにリールギア23が回転
検出用ギア49と噛み合つてそれぞれ回転する。一方、小
ギア5はプーリ4と一体に回転しているが、前述したよ
うに、小ギア5と切離しギア173とは非噛合状態となつ
ており、切離しギア173から先のギア系は停止してお
り、噛合音の発生をなくして静かな状態で再生を行なう
ことができる。
リバースする場合は、駆動モータ2を逆回転し、第1
図(a)には図示していないが、前述した如く、遊星ギ
ア58と共にセレクトレバー36が第1図(a)の左方向に
移動し、ギア16とリールギア22、そしてリールギア22と
回転検出用ギア49とが噛み合つて回転する。
尚、本実施例では小ギア5とギア81との間に切離しギ
ア173を介在させてあることから、ギア81の回転方向が
前記第3図ないし第18図の音響再生装置とは逆方向とな
る。また、特に説明していない動作は、前記第3図ない
し第18図の音響再生装置と同様である。
−FF/REW動作− ソレノイド169及び105をON、ソレノイド110をOFFとし
てある。ヘツドベース63は第3図ないし第18図の音響再
生装置と同様に前後方向の中間位置で停止し、両ピンチ
ローラ26,27は両キヤプスタン軸6,7から離れた状態とな
つている。また、歯付プーリ13と第1のアイドラ歯車17
1aとが噛み合い、回転方向(FF/REW)によつてアイドラ
171が回転して第2のアイドラ歯車171bが一方のリール
ギア22あるいは23と噛み合い、リールギア22,23及び回
転検出用ギア49が回転する。尚、再生状態からFF/REW状
態にする場合は、1度ポーズ状態としてからソレノイド
169及び105をONし、駆動モータ2が回転される。
−ポーズ動作− 第1図(b)及び第2図(b)に示すように、ソレノ
イド169,105、及び110を共にOFFとしてある。ソレノイ
ド105によるプレイレバー98のロツクが解除され、プレ
イレバー98によるポーズギア92Aのロツクも解除され、
ポーズギア92Aの係止カム95を反時計回り方向に回転さ
せながらガイドピン75がヘツドベース63の移動に伴なつ
て下方に移動する。このヘツドベース63はバネ34の付勢
力により下方に移動する。
前述の如く、係止カム95の回動に伴なつてポーズギア
92Aが反時計回り方向に多少回転し、ポーズギア92Aはギ
ア91と噛み合う。また、ポーズギア92Aの反時計回り方
向への回転により、第1図(a)の状態では切離し用凹
部176に嵌入していた係止ピン172bが、凹部176から出て
円周溝175に至る(第1図(b)参照)。したがつて、
係止ピン172bは第1図(a)の左方向に移動させられた
ことになり、係止ピン172bを介して動力切離しレバー17
2が支持軸177を中心にして戻りコイルばね174のばね力
によつて時計回り方向に回動させられ、動力切離しレバ
ー172に伴なつて切離しギヤ173が小ギヤ5に接近して噛
合し、連結される。この切離しギヤ173と小ギヤ5の噛
合状態は、戻りコイルばね174のばね力により動力切離
しレバー172を介して係止ピン172bがポーズギア92Aの円
周溝175上に当接されていることによつて動力切離しレ
バー172の角度位置を保持して維持されている。尚、動
力切離しレバー172のロツク用カム部172fは、ヘツドベ
ース63の軸71と係合している。
−エジエクト動作− 第1図(c)及び第2図(c)に示すように、ソレノ
イド105を一時OFFしてヘツドベース63を後退させ、前述
したポーズ状態となるとソレノイド110をONする。クラ
ツチレバー106が支持軸108を中心にして時計回り方向に
回動し、小ギア107が小ギア82と噛合する(第1図
(c)参照)。駆動モータ2が回転し、小ギア5、切離
しギア173、小ギア82、小ギア107、ギア114、ラツク駆
動用ギア116が回転する。ソレノイド105はONの状態とな
る。ラツク駆動用ギア116の小ギア124に噛合しているエ
ジエクトレバー125のラツク126により、エジエクトレバ
ー125の左方向に移動し、エジエクトレバー125のピン
(エジエクトローラ)144も矢印方向に移動する。する
と、エジエクトローラ144と係合するロツクレバー120
は、反時計回り方向に回動し、ロツクレバー120と係合
するヘツドベース63は後退した位置に強制的に保持され
る。ヘツドベース63の軸71は、常に動力切離しレバー17
2のロツク用カム172fを押圧し、切離しギア173と駆動モ
ータ2の小ギア5とが噛合するようになる。ソレノイド
105がONされているため、ポーズギア92Aは360°回転
後、第1図(a)の位置と同じ状態で保持される。動力
切離しレバー172の係止ピン172bはポーズギア92Aの回動
位置にかかわらず、つまり、第1図(c)に示すように
係止ピン172bにポーズギア92Aの切離し用凹部176が対向
しても係止ピン172bが切離し用凹部176に嵌入すること
なく、動力切離しレバー172は一定位置を保ち、小ギア
5と切離しギア173との噛合が外れることはない。
また、カセツト挿入動作時においても、前述したよう
なヘツドベース63の強制後退状態が保持されており、カ
セツトが正規位置に装填される直前まで強制後退状態は
続くので前述したように小ギア5と切離しギア173との
噛合が外れることなく回転伝達がなされる。このカセツ
ト挿入動作では、エジエクト動作に対して駆動モータが
逆回動し、ヘツドベース63、動力切離しレバー172等の
ロツクが解除される。
このように構成された前記実施例にあつては、プレ
イ、FF/REW動作時における他の伝達経路を遮断してノイ
ズの発生をなくして静かな状態を保つことができる。
また、オートローデイング、オートエジエクト機構の
動作時には、その伝達経路の遮断を不可能にして確実に
自動挿入あるいは排出を行なわせ、装置の故障、テープ
カセツトの損傷等を防止することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、請求項1に記載の考案によれ
ば、1つの駆動モータで、テープ走行の駆動だけでな
く、ポーズギア等からなる一方向伝達手段を介すること
によって磁気ヘッドのパワーアシストの駆動をも行える
ようにし、かつ、1つの駆動モータの回転方向を正逆切
換えることによってFWD走行時の回転とRWD走行時の回転
を行うことができ、また、ヘッドベースとは別の動力切
離しレバーを歯車伝達機構のポーズカムに連動させて回
動させ、噛合された歯車間を噛合、あるいは非噛合状態
とさせているので、プレイ、FF/REW動作時における他の
パワーアシスト動作の伝達経路を遮断してノイズの発生
をなくして静かな状態を保つことができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1記載の考案
による作用効果に加えて、オートローディング等の動作
時には、その伝達経路の遮断を不可能にして確実に自動
挿入あるいは排出を行なわせ、装置の故障、テープカセ
ットの損傷等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は全て本考案の一実施例を説明するためのもので、
第1図(a),(b),(c)は底面側から見た、プレ
イ状態、ポーズ状態、エジエクト状態を示す説明図、第
2図(a),(b),(c)は第1図(a),(b),
(c)に対応する要部説明図、第3図ないし第18図は本
考案に係る音響再生装置の前提となる音響再生装置を説
明するためのもので、第3図(a),(b),(c)は
駆動モータの伝達経路部分を示し、第3図(a)は駆動
モータの反時計回り方向でパワーアシスト動作されて第
2のサブベースが前進される状態を示す要部底面図、第
3図(b)は駆動モータの時計回り方向でパワーアシス
ト動作されて第2のサブベースが前進される状態を示す
要部底面図、第3図(c)は駆動モータからラツクに伝
達される機構を示す要部底面図、第4図及び第5図はセ
レクトレバーが左、あるいは右へスライドされた状態を
示す要部底面図、第6図(a),(b),(c)は上面
側から見た、FWD走行におけるプレイ状態、FF/REW状
態、ポーズ状態を示す要部説明図、第7図ないし第10図
はエジエクト動作におけるヘツドベースの後退動作を説
明するもので、第7図はFWD走行でのPLAY状態を示す要
部平面図、第8図はエジエクト動作の途中を示す要部平
面図、第9図はエジエクト完了状態を示す要部平面図、
第10図は第7図の状態からKEY OFFされた時の要部平面
図、第11図は音響再生装置全体の斜視図、第12図は別方
向から見た斜視図、第13図は底面側から観た説明図、第
14図はエジエクト完了状態を示す平面図、第15図はエジ
エクト動作前の状態を示す平面図、第16図は(a),
(b)はエジエクト動作前、完了状態を示す側面図、第
17図はキヤプスタン軸、並びにアイドラからの動力伝達
経路を示す断面図、第18図(a),(b)は連結歯車移
動レバーの動作状態を示す要部断面図、第19図はポーズ
レバーの正面図、第20図は遊星ギアを設けた回動片の正
面図、第21図はピンチレバーの正面図、第22図はセレク
トレバーの正面図、第23図は第1のサブベースの正面
図、第24図は第2のサブベースの正面図、第25図はヘツ
ドベースの正面図、第26図は連結歯車移動レバーユニツ
トの平面図、第27図はアイドラの平面図、第28図,第29
図は連結歯車移動レバーの平面図及び正面図、第30図は
回動レバーの平面図、第31図及び32図は側板の平面図及
び側面図、第33図はクラツチレバーの正面図、第34図及
び第35図はエジエクトレバーの側面図及び平面図、第36
図はプレートベースの平面図、第37図及び第38図はホル
ダーフレームの平面図及び側面図、第39図ないし第42図
はカセツトホルダーの平面図、正面図、及び左右側面
図、第43図及び第44図はボトムカバーの底面図及び側面
図、第45図及び第46図は第1及び第2のエジエクトアー
ムの組込み状態を示す平面図及び側面図、第47図は動力
切離しレバー用戻りコイルばねの正面図、第48図はロツ
クレバーの正面図、第49図は後退カムの正面図、第50図
は動力切離しレバーの正面図、第51図はポーズギアの正
面図、第52図はポーズギアの背面図である。 1……シヤーシ、2……駆動モータ、10,11……ギア、1
6,17……ギア、22,23……リールギヤ、26,27……ピンチ
ローラ、30,31……回動軸、62……磁気ヘツド、63……
ヘツドベース、71……軸、92A……ポーズギア、98……
プレイレバー、105……ソレノイド、110……エジエクト
ソレノイド、120……ロツクレバー、124……ラツク駆動
用小ギア、125……エジエクトレバー、169……ソレノイ
ド、172……動力切離しレバー、173……切離しギア、17
4……戻りコイルばね、175……内周溝、176……切離し
用凹部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープカセットを挿入することによりテー
    プカセットを演奏位置にセットするオートローディング
    機構と、 ヘッドベース上に磁気ヘッドを配設し、該ヘッドベース
    のスライド動作によって演奏位置のテープに対して前記
    磁気ヘッドを前進、後退させる磁気ヘッド制御機構と、 これら各機構を駆動するとともに、FWD走行時の回転とR
    WD走行時の回転を正転と逆転に切換えて行う1つの駆動
    モータと、 該1つの駆動モータと前記各機構との間に介在された歯
    車伝達機構と、 前記ヘッドベース等とともに前記磁気ヘッドを配設した
    ヘッドベースの前進、後退を制御する前記磁気ヘッド制
    御機構を構成し、前記駆動モータの回転方向を切換える
    とき、駆動モータから動力が伝達されないようにしてあ
    るポーズカムと、 前記歯車伝達機構のうち前記磁気ヘッド制御機構を駆動
    させる経路の途中の、前記駆動モータから前記ポーズカ
    ム間に配設され、前記駆動モータの回転方向が正逆どち
    らでも前記ポーズカムを一方向のみ回転させる一方向伝
    達手段と、 前記歯車伝達機構のうち前記磁気ヘッド制御機構を駆動
    させる経路の途中の、噛合された歯車間を噛合、あるい
    は非噛合状態とさせるとともに、前記ポーズカムに連動
    して動作されて再生動作時に歯車間を非噛合状態とされ
    る回動自在な動力切離しレバーとを備えたことを特徴と
    する音響再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記動力切離しレ
    バーが回動を阻止されて噛合状態を保持させる回動阻止
    部を前記ヘッドベースに備え、 前記オートローディング機構の動作時、前記磁気ヘッド
    が後退位置にあることによって、噛合状態位置にある前
    記動力切離しレバーが前記ヘッドベースの回動阻止部に
    より回動を阻止されて噛合状態を保持させるようにした
    ことを特徴とする音響再生装置。
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