JP2570831Y2 - カセットテーププレーヤ - Google Patents

カセットテーププレーヤ

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JP2570831Y2
JP2570831Y2 JP1081392U JP1081392U JP2570831Y2 JP 2570831 Y2 JP2570831 Y2 JP 2570831Y2 JP 1081392 U JP1081392 U JP 1081392U JP 1081392 U JP1081392 U JP 1081392U JP 2570831 Y2 JP2570831 Y2 JP 2570831Y2
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cassette
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Alpine Electronics Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はカセットテーププレーヤ
に係り、特に、テープを収納してあるテープカセットを
使用し、このテープにヘッドを接触させて信号の読み/
書きを行うカセットテーププレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗用者などの車両に搭載されて
いるテープレコーダ等のカセットテーププレーヤは、テ
ープカセットを半ば挿入するだけでこのカセットが自動
的に演奏位置にセットされて演奏状態となる(オートロ
ーデング機構)。そして、テープが終端に来ると、自動
的にテープの終端を検出して今までのキャプスタン軸に
テープを圧接していたピンチローラを離し、逆転してい
る別のキャプスタン軸に別のピンチローラを押し付け、
これらの間にテープを挾み付けてこのテープを逆送し、
その演奏を継続させるいわゆるオートリバース機構を備
えている。また、キャプスタン軸と、ピンチローラの圧
接を離し、リール機構の回転を早くして、テープを巻取
る早送り(FF)及び巻戻し(REW)動作、あるいは
再生音を出しながら早送する早送り再生(QUE)動
作、および再生音を出しながら巻戻す巻戻し再生(RE
VEW)動作等が行えるようになっている。
【0003】また、エジエクト操作により装填されてい
るテープカセットを自動的に排出させるオートエジエク
ト機構が備えられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種のカ
セットテーププレーヤでは、記録媒体であるテープにヘ
ッドを接触させて信号の読み/書きを行うことから、使
用にともなってしだいにヘッドに汚れ等が付着し、信号
の読み/書きにエラーを生じてしまうものであり、そこ
で、従来は汚れたら、或いは事前に、ヘッドの前面の清
掃を行う必要があり、手間が係ると共に、清掃のタイミ
ングを見計らうことも難しく、汚れ過ぎるとこの汚れを
完全に除去することができなくなるという問題があっ
た。
【0005】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、通常の記録又は再生動作時に自動
的にヘッドの清掃作業をも行うことができるカセットテ
ーププレーヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本考案は、テープを内蔵するテープカセットが
挿入保持され、テープカセット未装着位置と記録又は再
生位置との間を移動自在に設けられるカセットホルダ
と、カセットホルダが記録又は再生位置にある時に該カ
セットホルダに保持されたテープカセット内のテープに
接触可能なヘッドとを備えたカセットテーププレーヤに
おいて、前記カセットホルダには、該カセットホルダの
テープカセット挿入経路内に突出する当接部と、前記ヘ
ッドを清掃するクリーナー部とを有するクリーナー体が
移動自在に支持され、前記カセットホルダ内に前記テー
プカセットを挿入する時に該テープカセットが当接部に
当接してクリーナー体が移動し、該クリーナー体の移動
に伴って前記クリーナー部が前記ヘッドのテープ接触面
を摺動し、且つ前記カセットホルダがテープカセット未
装着位置から記録又は再生位置に移動する時に前記クリ
ーナー部が再度前記ヘッドのテープ接触面を摺動するよ
うにした構成にしてある。
【0007】
【作用】上記手段によれば、テープカセットをカセット
ホルダ内に挿入する時に、クリーナー体の当接部がテー
プカセットに当接し、該クリーナー体が移動する。この
移動に伴ってクリーナー体に設けられたクリーナー部が
移動し、このクリーナー部がヘッドのテープ接触面を摺
動する。さらに、テープカセットを保持するカセットホ
ルダがテープカセット未装着位置から記録又は再生位置
に移動する時に、これとともにカセットホルダに支持さ
れたクリーナー体が移動し、再度クリーナー部がヘッド
のテープ接触面を摺動する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】まず、本考案に係る実施例を適用するカセ
ットテーププレーヤを図5ないし図24を参照して説明
する。図5はカセットテーププレーヤ全体の斜視図、図
6は別方向から見た斜視図、図7は底面側から観た説明
図、図8図はエジエクト完了状態を示す平面図、図9は
エジエクト動作前の状態を示す平面図、図10はエジエ
クト動作前の状態を示す側面図、図11はエジエクト動
作完了状態を示す側面図、図12は駆動モータの伝達経
路部分を示し、駆動モータの反時計回り方向でパワーア
シスト動作されて第2のサブベースが前進される状態を
示す要部底面図、図13はセレクトレバーが左へスライ
ドされた状態を示す要部底面図、図14は上面側から見
た、FWD走行におけるプレイ状態を示す要部説明図、
図15はエジエクト動作におけるヘッドベースの後退動
作を説明し、FWD走行でのPLAY状態を示す要部平
面図、図16及び図17は底面側から見た、プレイ状
態、及びエジエクト状態を示す説明図、図18及び図1
9は図16及び図17に対応する要部説明図、図20
(a),(b)は側板の平面図、及び側面図、図21
(a),(b)はエジエクトレバーの側面図及び平面
図、図22はプレートベースの平面図、図23(a),
(b)はホルダフレームの平面図、及び側面図、図24
(a),ないし(d)はカセットホルダーの平面図、正
面図、及び左右側面図である。
【0010】これらの図において、1はシャーシで、こ
のシャーシ1には駆動モータ2が取付けられ、その回転
軸3はシャーシ1の裏面側に突出され、その回転軸3に
はプーリ4及び小ギヤ5が取付けられている。このシャ
ーシ1には2つのキャプスタン軸6,7が図示しない軸
受により回転自在に取付けられ、このキャプスタン軸
6,7にはフライホイール8,9及びギヤ10,11が
取付けられている。このフライホイール8,9の外周と
プーリ4とにはベルト12が掛け渡され、ベルト12に
張力を与える歯付プーリ13がシャーシ1に設けられて
いる。また、キャプスタン軸6,7にはピンチレバー1
4,15がそれぞれ回動自在に設けられ、このピンチレ
バー14,15の一端にはギヤ10,11と噛み合うギ
ヤ16,17が取付けられ、他端には屈曲したカム孔1
8,19が穿設されている。このピンチレバー14,1
5のギア16,17はシャーシ1に設けられた回動軸2
0,21に回動自在に取付けられたリールギア22,2
3に離接され、この回動軸20,21にはリール機構2
4,25が設けられている。一方、キャプスタン軸6,
7にはピンチローラ26,27が離接されるようになっ
ており、このピンチローラ26,27はピンチローラレ
バー28,29に回動軸30,31を介して回動自在に
取付けられている。このピンチローラレバー28,2
9、及び回動軸30,31は支持部材を構成している。
このピンチローラレバー28,29はシャーシ1に立設
された軸32,33に回動自在に取付けられ、かつバネ
34によってピンチローラ26,27はキャプスタン軸
6,7に圧接する方向に附勢されている。このピンチロ
ーラ26,27の回動軸30,31の一端はピンチレバ
ー14,15のカム孔18,19に挿入され、またセレ
クトレバー36に設けられた離接カム孔37,38に挿
入されている。このセレクトレバー36はその両端にガ
イド孔39,40が2つのキャプスタン軸6,7を結ぶ
線方向に沿って穿設され、このガイド孔39,40に軸
32,33が挿入されてセレクトレバー36はスライド
するようになっている。セレクトレバー36のカム孔3
7,38はその内縁側に向ってテーパ状に形成されて両
縁部が圧接カム部43、離間カム部44にそれぞれ形成
されている。この圧接カム部43にピンチローラ26あ
るいは27の回動軸30あるいは31が位置されている
場合、ピンチローラ26あるいは27はキャプスタン軸
6あるいは7にバネ34によって圧接されている。ま
た、離間カム部44にピンチローラ26あるいは27の
回動軸30あるいは31が位置されている場合、ピンチ
ローラ26あるいは27はバネ34の附勢力に抗してキ
ャプスタン軸6あるいは7から離間されるとともに、こ
の離間カム部44にはクリック用凹部があるので、クリ
ック感を生じてセレクトレバー36が位置決めされる。
また、セレクトレバー36には後述する磁気ヘッドをテ
ープ送行方向の変換に対して適正位置に修正するカム4
5を動作するカム孔46が設けられ、このカム孔46の
近傍にはガイド孔39,40と直行する方向にセレクト
ピン用挿入孔47が穿設されている。また、セレクトレ
バー36の中央からリール機構24,25間に中央片4
8が延設され、この中央片48の先端には回転検出用ギ
ア49が回動自在に取付けられている。この回転検出用
ギア49の一面には反射板及び非反射板が交互に設けら
れ、この反射板及び非反射板に対向して光センサがシャ
ーシ1に取付けられた基板に設けられている。また、回
転検出用ギア49はリール機構24,25のテープ巻取
軸と共に回転するギア50,51に離接される。52は
シャーシ1に穿設された光センサ用検出窓である。ま
た、セレクトレバー36のセレクトピン用挿入孔47に
挿入されたセレクトピン53は、シャーシ1に回転自在
に取付けられた回動片54に穿設されている。この回動
片54の回動中心が同芯上に、一体形成されたギア55
及び小ギア56が回動自在に設けられ、このギア55が
減速ギア57を介してギア11に噛み合わされている。
一方、小ギア56は回動片54の遊端に設けられた遊星
ギア58を介して弧状ギア59に噛み合わされている。
この弧状ギア59の両端には切り欠き60,61が形成
されて遊星ギア58の再噛合が容易にされている。ま
た、回動片54の回動範囲の終端には、セレクトレバー
36のスライド範囲の終端であり、この時、ピンチロー
ラ26あるいは27の回動軸30あるいは31がセレク
トレバー36の離接カム部44に位置され、この隣接カ
ム部44のクリック作用によりセレクトレバー36が外
方へわずかにスライドされることにより、遊星ギヤ58
と弧状ギア59の噛み合いが完全に外される。一方、セ
レクトレバー36の上面側には磁気ヘッド62が取付け
られたヘッドベース63が配設され、このヘッドベース
63は軸32,33にガイド部65がガイドされてセレ
クトレバー36のスライド方向と直交する方向にスライ
ドされる。このヘッドベース63は4角枠状に形成さ
れ、その窓部内にリール機構24,25が配設されてい
る。またヘッドベース63にはヘッド位置修正用カム4
5が回動軸66に支持され、磁気ヘッド62が回動軸6
7に支持された磁気ヘッド支持体に取付けられている。
またヘッドベース63にはピンチローラ26,27の回
動軸30,31が挿入される挿入孔68,69が穿設さ
れ、ヘッドベース63の後退動によりピンチローラ2
6,27の回動軸30,31に係合し得る。また、ヘッ
ドベース63の前辺隅にはFF/REWロック用孔16
7が穿設されている。このFF/REWロック用孔16
7には突起167a及び段部167bが設けられ、この
突起167aにFF/REWロック用孔167に挿入さ
れた回動レバー168の突片168aが係合されて回動
レバー168が回動され、段部167bに回動レバー1
68の突起168aが当接され、ヘッドベース63はプ
レイ時よりやや後退した位置にロックされる。この回動
レバー168の一端はソレノイド169の吸引部に対向
する位置に配置され、この一端にはピン170aが突設
されており、このピン170aにはソレノイド吸着片1
69aが取付けられると共に、後述する連結歯車移動レ
バー170が回動自在に軸支されている。また回動レバ
ー168の他端にはL字状の屈曲片168bが形成さ
れ、この屈曲片168bがシャーシ1に穿設された係合
孔1aに係合され、また回動レバー168にはシャーシ
1の面を摺動する摺動片168cが屈曲げ形成され、こ
れらによって回動レバー168は3点支持されながら屈
曲片168b部を支点にして回動されるようになってい
る。
【0011】連結歯車移動レバー170は、一端に回動
レバー168に立設されたピン170aを挿通する挿通
孔と、ソレノイド169が配置される開口部170b
と、シャーシ1に立設したガイドピン1bを挿入するガ
イド孔170cと、ソレノイド吸着片169aの回り止
め用屈曲片170fと、他端に回動自在に支持したアイ
ドラ171とが備えられている。このアイドラ171は
連結歯車移動レバー170と略直交配置にされ、その回
動軸心と同芯に小歯車部及び大歯車部からなる第1のア
イドラ歯車171aが設けられ、この第1の歯車171
aの小歯車部に噛合した第2のアイドラ歯車171bが
設けられており、第1のアイドラ歯車171aの大歯車
部は歯付プーリ13に噛合可能とされ、また第2のアイ
ドラ歯車171bはアイドラ171の揺動によりリール
機構24あるいは25のギア22あるいは23に噛合さ
れる。また、アイドラ171の両端にはヘッドベース6
3の上辺部63cを挾むようにして第1,第2の係合突
起171c,171dがそれぞれ突設されており、これ
ら第1,第2の係合突起171c、あるいは171d
が、ヘッドベース63の両端縁に設けられた第1の嵌合
溝63a、第2の嵌合溝63bにヘッドベース63の
前,後退により一方が嵌合してアイドラ171の回動を
規制している。また、ヘッドベース63には後述する後
退カムに係合するローラ70が軸71に支持され、この
軸71には第1のサブベース72が係合されている。こ
の軸71はシャーシ1の長孔に係合して揺動される。こ
の第1のサブベース72にはヘッドベース63のスライ
ド方向と同方向に長孔73,73が穿設され、この長孔
73,73に第2のサブベース74に上下に突設された
ガイドピン75,75の上部が挿入されている。このガ
イドピン75,75の下部はシャーシ1に穿設されたガ
イド孔76,76に嵌め込まれ、第2のサブベース74
はヘッドベース63と同方向にスライドされる。この第
2のサブベース74には掛爪77が設けられ、この掛爪
77にコイルバネ78の一端が掛け止めされるとともに
コイルバネ78の他端が第1のサブベース72に設けら
れた掛爪79に掛け止めされている。
【0012】一方、駆動モータ2の小ギア5には、シャ
ーシ1に突設された支持軸80に回転自在に支持された
ギア81が噛み合わされている。このギア81のシャー
シ1側には小ギヤ82が一体的に設けられ、また、この
小ギア82とシャーシ1間には支持軸80に回動自在に
設けられたポーズレバー83が介在され、このポーズレ
バー83に軸支された揺動歯車84に小ギア82が噛合
されている。また、ポーズレバー83には回動範囲を規
制するための切り欠き85が形成され、この切り欠き8
5の両端縁86,87がシャーシ1に屈曲げ形成したス
トッパ片89に係合される。このポーズレバー83の揺
動歯車84は一方の端縁86がストッパ片89に係合さ
れた位置でシャーシ1に突設された支持軸90に枢支さ
れたギア91に噛合される。また、ポーズレバー83の
他方の端縁87がストッパ片89に係合された位置で
は、揺動歯車84はギア91と直接噛合せずに中間ギア
91aを介してギア91に噛合されている。この中間ギ
ア91aは、シャーシ1に立設された支持軸177に回
動自在に支持されている。このギア91はポーズギア9
2に噛合されており、このポーズギア92はシャーシ1
に突設された支持軸93に回動自在に支持され、その外
周の一部は切り欠かれて欠歯部94が形成されている。
また、ポーズギア92の一面には、中央部分に係止カム
95が設けられ、この係止カム95に第2のサブベース
74のガイドピン75の一つが係止されて第2のサブベ
ース74は係止位置にロックされる。この係止位置にお
いて、ギア91はポーズギア92の欠歯部94に位置さ
れるように係止カム95は設定され、また、係止によっ
て生じるポーズギア92の回動力はストッパ機構によっ
て阻止されている。このストッパ機構はポーズギア92
の一面に回動軸を中心にして弧状突起96が設けられ、
この弧状突起96の外周面に段部97が設けられ、この
段部97にプレイレバー98のストッパ爪99が係止さ
れる。このプレイレバー98はシャーシ1に突設された
支持軸100に支持され、このプレイレバー98にはプ
レイレバー98の回動動作によって弧状突起96の外周
面に隣接される当接部101が設けられている。また、
プレイレバー98には切り溝部102が設けられ、この
切り溝部102の両縁部に位置決め用突起103,10
3,103が突起され、これらの突起103、……間に
4角筒状の作動部104が挾持されて設けられている。
この作動部104はシャーシ1に取付けられたソレノイ
ド105の励磁によって密着保持されるようになってい
る。またソレノイド105の励磁を止めると、ポーズギ
ア92の係止カム95に第2のサブベース74のガイド
ピン75が係止されてポーズギア92が反時計回り方向
(図12参照)に附勢されているので、ポーズギア92
はプレイレバー98のストッパ爪99を押しながら段部
97と外れて回動され、プレイレバー98は作動部10
4がソレノイド105から離れる方向に回動される。そ
して、当接部101が弧状突起96の端部よりの外周面
に当接される。
【0013】また、ポーズレバー83に接する小ギア8
2にはクラッチレバー106に回転自在に設けられた小
ギア107が噛合されるようになっている。このクラッ
チレバー106はシャーシ1に突設された支持軸108
によって回動自在に支持され、このクラッチレバー10
6の一端には切り欠き部109が形成されてエジエクト
ソレノイド110に連動した作動片111の一端が押し
込まれている。この作動片111はその中央部をシャー
シ1から切り欠き形成された支点112により支持さ
れ、作動片111の他端はエジエクトソレノイド110
の作動軸113に係合されている。またこのクラッチレ
バー106には小ギア107に噛合されたギア114が
クラッチレバー106に突設された支持軸115に支持
され、このギア114はラック駆動用ギア116に噛合
されている。このクラッチレバー106の小孔113に
一端を、また、他端をシャーシ1に屈曲げ形成した引掛
片117に引掛けた捩りコイルバネ118が弾設されて
クラッチレバー106は図12において反時計回り方向
に付勢され、この捩りコイルバネ118のバネ力に抗し
てエジエクトソレノイド110の励磁により作動片11
1を介してクラッチレバー106が時計回り方向に回動
される。これらの動作により、クラッチレバー106の
小ギア107は小ギア82と噛合あるいは非噛合状態に
される。また、クラッチレバー106の切り欠き部10
9と反対の端部には受片部119が屈曲げ形成され、こ
の受片部119にはシャーシ1に軸支されたロックレバ
ー120のロック片部121が係合されるようになって
いる。このロックレバー120の回動動作により検出ス
イッチ122はオン・オフ操作される。一方、ラック駆
動用ギア116はボトムカバー167に設けられた支軸
123に支持され、この支軸123にはラック駆動用ギ
ア116と一体成形されたラック駆動用小ギア124が
設けられており、このラック駆動用小ギア124はシャ
ーシ1を貫通して表面側に配設されている。このラック
駆動用小ギア124はエジエクトレバー125に取付け
られたラック126に噛合されている。このエジエクト
レバー125は図20及び図21に示すように側面部1
27とその側面部127の上縁に連らなって屈曲げ形成
された平面部128とから成り、この側面部127には
長孔129,129が形成され、この長孔129,12
9にはシャーシ1に立設された側板130の側面から突
設されたガイド突部131,131が挿入され、エジエ
クトレバー125はカセットの挿脱方向にガイドされる
ようになっている。また、エジエクトレバー125の平
面部128にも長孔132が穿設され、この長孔132
には側板130の上縁に屈曲形成された屈曲片133に
突設されたピン134が挿入されている。更に、このピ
ン134を軸受けする第1のエジエクトアーム136の
軸受部136aが長孔132に挿入されてエジエクトレ
バー125はガタつかないようにガイドされている。こ
の第1のエジエクトアーム136の軸受部136aには
第2のエジエクトアーム138が嵌合され回動自在に一
体化されている。また、エジエクトレバー125の平面
部128にはL字状のスリット135が穿設され、この
スリット135にはピン134に回動自在に支持された
第1のエジエクトアーム136の突起137が挿入さ
れ、また、ピン134を中心にして第2のエジエクトア
ーム138も回動されるようになっている。この第2の
エジエクトアーム138と第1のエジエクトアーム13
6との間には引張りバネ139が張設され、第2のエジ
エクトアーム138は第1のエジエクトアーム136の
突起137に当接されて一定のバネ力は保たれるように
なっている。この第2のエジエクトアーム138にはカ
セット挿入検出用カム140が穿設され、このカム14
0に検出用レバー141の突起141aが挿入されてい
る。この検出用レバー141はシャーシ1に軸支され、
このレバー141の回動動作によりシャーシ1に取付け
られたカセット挿入検出用スイッチ142がオン,オフ
される。即ち、このカム140は第2のエジエクトアー
ム138が図8の状態からやや反時計回り方向に回動さ
れる(一点鎖線で示す位置)と検出用レバー141が回
動されるようにピン134からの半径が異なる弧状部を
連続して形成されている。また、第2のエジエクトアー
ム138の回動端には後述するカセット引き込み用スラ
イダが取付けられる長孔143が穿設されており、この
長孔143はピン134を中心にして遠近方向に形成さ
れている。エジエクトレバー125の側面部127の下
縁中央にはピン144がシャーシ1に穿設されたスライ
ド用長孔を貫通して延設され、このピン144はロック
レバー120並びに後退カム146に係合されるように
なっている。
【0014】この後退カム146はヘッドベース63を
後退させるもので、後退カム146はエジエクトレバー
125のスライド動作に連動して回動動作される。この
後退カム146はシャーシ1のピン147によって回動
自在に支持され、この後退カム146にローラ70が当
接されることによりヘッドベース63が後退動作され
る。また、エジエクトレバー125の側面部127には
カセットホルダー上下動用カム148が穿設され、この
カム148にプレートベース149のピン150が挿入
されている。このプレートベース149は図22に示す
ように平板部151及び平板部151の隣接辺に屈曲げ
形成された屈曲板152,153から成り、この屈曲板
152にピン150が突設されるとともに屈曲板152
及び153に回動軸154,154が延設され、この回
動軸154,154が側板130及びシャーシ1に取付
けられたホルダフレーム155に支持されている。ま
た、プレートベース149の平板部151にはカセット
挿入方向に沿ってスライド用スリット156が形成さ
れ、このスリット156にカセット引込用スライダー1
57がスライド自在に嵌め込まれている。このスライダ
157の突起158が第2のエジエクトアーム138の
長孔143にスライド自在に嵌め込まれている。また、
プレートベース149の平板部151の回動端には突片
159及び持上げ片160が延設され、この突片159
はカセットホルダ161に係合されている。このカセッ
トホルダ161は図24(a)乃至(d)に示すように
天板162及び天板162の両側縁に屈曲形成された側
板163,163から成り、このカセット挿入口には外
方へ曲げてガイド片164、…が形成されている。ま
た、カセットホルダ161の天板162には突片159
が係合される係合孔165が形成され、また、窓部16
6が形成されており、この天板162の下面にプレート
ベース149の持上げ片160が配設されている。この
カセットホルダ161はプレートベース149の回動動
作により上位置及び下位置間をホルダフレーム155に
ガイドされ移動されるようになっている。
【0015】次に上記の如く構成されたカセットテープ
プレーヤの動作について説明する。
【0016】−カセット挿入動作− 図8のエジエクト完了状態から、カセットをカセットホ
ルダ161に挿入すると、カセットはカセット引込用ス
ライダ157に当接してスライダ157を押すとともに
スライダ157はカセットのリール孔に引掛かる。そし
て、このスライダ157が奥へスライドされると、第2
のエジエクトレバー138が引張りバネ139のバネ力
に抗して反時計回り方向へ回動される。すると、第2の
エジエクトレバー138(図8で一点鎖線)の位置で検
出レバー141の突起141aは第2のエジエクトレバ
ー138のカセット挿入検出用カム140に沿って移動
され、検出レバー141も回動されてカセット挿入検出
用スイッチ142がオンされる。このスイッチ142の
オンにより駆動モータ2が駆動され、図12に示す小ギ
ア5、ギア81、小ギア82、小ギア107、ギア11
4、ラック駆動用ギア116、及びラック駆動用小ギア
124を介してラック126が図8において左方へ移動
される。そして、エジエクトレバー125も共に下動さ
れ、第1のエジエクトレバー136の突起137がスリ
ット135の端部に当接されて第1のエジエクトアーム
136はピン134を中心にして反時計回り方向へ回動
される。さらに、図9に示すように突起137によって
第2のエジエクトアーム138が同方向へ回動されるこ
とにより、カセット引込用スライダ157がスライド用
スリット156に沿って奥方へスライドされ、カセット
が引き込まれる。また、エジエクトレバー125の移動
により図11の状態から側面部127のカセットホルダ
上下動用カム148に沿ってプレートベース149のピ
ン150が上位置から下位置にされ、プレートベース1
49が回動軸154を中心にして下方へ回動されてカセ
ットホルダ161が図10に示すように下位置に落ち込
ませる。この状態で、エジエクトレバー125のピン1
44とロックレバー120との係合が外され、クラッチ
レバー106は引張りバネ118によって反時計回り方
向へ回動されて小ギア107は小ギア82との噛合が外
され、カセット挿入動作が終了される。
【0017】−再生動作− 上記カセット挿入動作前、ヘッドベース63は後退カム
146によって後退されている。そして、上記カセット
挿入動作におけるエジエクトレバー125の移動と共に
ピン144が左方向へ移動されることにより、後退カム
146との当接が解除され、後退カム146は反時計方
向へ回動可能となる。すると、ヘッドベース63はロー
ラ70が後退カム146に圧接されているが、ヘッドベ
ース63は前進可能状態にされていることになる。一
方、第2のサブベース74はエジエクト完了時において
後退側にあり、駆動モータ2が図12に示すようにCC
W回転させると、小ギア5によってギア81に伝達され
て小ギア82は時計回り方向に回転される。すると、小
ギア82に摺接されているポーズレバー83も時計回り
方向に回動されてストッパ片89に当接して止まる。こ
の位置で揺動歯車84はギア91と直接噛合わされてお
り、ギア91は時計回り方向に回転されている。この
時、ギア91とポーズギア92とは噛合されているの
で、ポーズギア92は反時計回り方向へ回転され、係止
カム95が第2のサブベース74のガイドピン75に当
接されてバネ34に抗して上方向へ押上げる。そして、
図12に示すように係止カム95にガイドピン75が係
止されて第2のサブベース74は係止状態となる。この
時、ポーズギア92はソレノイド105の励磁によりプ
レイレバー98のストッパ爪99が段部97に係合され
て回り止めされている。また、この状態において、ギア
91はポーズギア92の欠歯部94に位置されて駆動力
は伝達されない。このようにして、パワーアシスト動作
が行なわれ、第2のサブベース74が前進位置に係止さ
れてコイルバネ78のバネ力が第1のサブベース72及
びヘッドベース63の前進力として作用され、ヘッドベ
ース63が確実に前進される。このヘッドベース63の
前進により、ヘッドベース63の第1の嵌合溝63aに
アイドラ171の第1の係合突起171cが係合され
(図14参照)、アイドラ171は両リール機構24,
25のどちらにも噛合しない位置で回動規制されるよう
になっている。
【0018】一方、駆動モータ2が時計回り方向に回転
される場合、小ギア82は反時計回り方向に回転されて
ポーズレバー83も同方向に回動される。すると、揺動
歯車84は中間ギア91aを介してギア91に噛合され
るので、ギア91の回転方向は上記場合と同様に時計回
り方向となり、上記パワーアシスト動作がなされる。こ
のように駆動モータ2が正転あるいは逆転のどちらでも
ヘッドベース63は前進されるようになっている。
【0019】−エジエクト動作− 図15に示すFWD走行におけるプレイ状態からエジエ
クト動作を開始する。エジエクトソレノイド110が励
磁されると(図17参照)、作動片111を介してクラ
ッチレバー106は支持軸108を中心にして時計回り
方向に回動され、小ギア107が小ギア82に噛合わさ
れる。そして、駆動モータ2が反時計回り方向に駆動さ
れると、小ギア5、ギア81、小ギア82、小ギア10
7、ギア114を介してラック駆動用ギア、小ギア11
6、124が時計回り方向に回転される。そして、ラッ
ク駆動用小ギア124は図9に示すようにラック126
に噛合わされており、ラック126は右方へ移動され
る。このラック126が取付けられたエジエクトレバー
125も右動され、エジエクトレバー125のカセット
ホルダ上下動用カム148に沿ってプレートベース14
9のピン150が下位置から上位置に移動され、プレー
トベース149が回動軸154を中心として上方に回動
されてカセットホルダ161が上位置に上昇される。ま
た、スリット135の端部によって第1のエジエクトア
ーム136の突起137が上方へ移動される。そして、
第1のエジエクトアーム136はピン134を中心にし
て時計回り方向へ回動され、図8のようになる。この
時、ロックレバー120はピン144でロックされ、ク
ラッチレバー106の小ギア107と小ギア82の噛合
が維持される。また、第1のエジエクトアーム136と
引張りバネ139により張架されている第2のエジエク
トアーム138が引張りバネ139のバネ力によって引
張られ、第2のエジエクトアーム138は時計回り方向
へ回動される。そして、この第2のエジエクトアーム1
38に係合されているカセット引込用スライダ157が
スライド用スリット156に沿って前方へスライドさ
れ、カセットが排出される。
【0020】また、エジエクトレバー125の前記移動
により、後退カム146も回動され、図15のように前
進されているヘッドベース63のローラ70に後退カム
146が当接され、ヘッドベース63は後退される。こ
の状態で、ヘッドベース63は後退カム146によって
前進しないようにロックされることになる。このヘッド
ベース63の後退動作は第1のサブベース72と第2の
サブベース74との間に張架されたコイルバネ78の伸
縮により可能となっている。
【0021】次に上述したカセットテーププレーヤの変
形例を図16乃至図19を参照して説明する。
【0022】この変形例では、前述したカセットテープ
プレーヤと異なり、駆動モータ2の小ギア5とギア81
とが直接噛合されずに動力切離しレバー172に軸支さ
れた切離しギア173を介して連結されていることであ
る。
【0023】この動力切離しレバー172は、支持軸8
0を遊嵌する逃げ用孔部172aと、ポーズギア92A
と連動する係止ピン172bと、切離しギア173を軸
支する係止ピン172bと、切離しギア173を軸支す
る軸支ピン172cと、回動中心となる軸受部172d
と、捩りコイルばね174の一端を係止する係止用孔1
72e、磁気ヘッド62が後退位置にある時、切離し動
作を生じないようにするロック用カム部172fとから
構成されている。この動力切離しレバー172の軸受部
172dには中間ギア91aの支持軸177が挿入され
て回動自在に支持するとともに、戻りコイルばね174
のコイル部を支持している。したがって切離しギア17
6の小径歯部は常時81と噛合されながら動力切離しレ
バー172の回動動作に伴なってギア81の周囲に沿っ
て移動され、切離しギア176の大径歯部が噛合された
り、切離されるようになっている。これにより、切離し
た状態においては、オートローディング並びにオートエ
ジエクト機構への伝達回路の第1段目で伝達が遮断され
ることになる。
【0024】ポーズギア92Aが前述したポーズギア9
2と異なる点は、内周溝175を設けてあるところで、
この内周溝175の一カ所に切離し用凹部176が設け
られている。この内周溝175内に動力切離しレバー1
72の係止ピン172bが位置され、かつ動力切離しレ
バー172は支持軸177を中心にして戻りコイルばね
174により反時計回り方向に付勢されているので、係
止ピン172bは内周溝175に沿って摺動され、結
局、ポーズギア92Aの回動動作に伴なって係止ピン1
72bを介して動力切離しレバー172が回動動作され
て動力切離しレバー172の切離しギア173が駆動モ
ータ2の小ギア5に噛合されたり、切離されたりする。
そして、係止ピン172bが内周溝175(円形状部
分)を摺動している時には、動力切離しレバー172の
切離しギア173が小ギア5に噛合され、一方、係止ピ
ン172bが切離し用凹部176に落ち込んでいる時に
は、動力切離しレバー172の切離しギア173が小ギ
ア5から外れて切離されるように設定されている。
【0025】一方、ロック用カム部172fにはヘッド
ベース63に立設されたロックピンとなる軸71を当接
させて動力切離しレバー172の回動を阻止し得るよう
になっている。つまり、図8の如くヘッドベース63が
前進位置(プレイ状態)にある時には、動力切離しレバ
ー172の係合ピン172bが切離し凹部176に落ち
込むような動力切離しレバー172の反時計回り方向の
回動動作を、軸71は妨げず、切離しギア173と小ギ
ア5の噛合が解除される。これに対し、例えば図9に示
すようなエジエクト状態時においては、ヘッドベース6
3が後退位置にあって軸71も後退位置(下方位置)に
あり、軸71は動力切離しレバー172のロック用カム
部172fの当接により、動力切離しレバー172は切
離し方向への回動動作が阻止され、つまり、小ギア5か
ら切離しギア173へ動力の伝達を行なってオートロー
ディング、オートエジエクト機構を動作させている間
は、小ギア5と切離しギア173との噛合状態が解除さ
れないようにしてある。
【0026】このように構成された前記変形例の動作に
ついて説明する。
【0027】−再生動作− 図16及び図18に示すように、ソレノイド169をオ
フ、ソレノイド105をオン、ソレノイド11をオフと
してある。動力切離しレバー172は戻りコイルばね1
74によって常時反時計回り方向に付勢されており、ポ
ーズギア92Aの内周溝175の切離し凹部176に動
力切離しレバー172の係止ピン172bが嵌入してい
る。この時、ポーズ92Aの欠歯部94がギア91と対
向し、ポーズギア92Aとギア91との噛合が外れてい
る。また、動力切離しレバー172の切離しギア173
は、前述の如く係止ピン172bが切離し凹部176に
嵌入していることにより、小ギア5から離れた位置にあ
り、小ギア5との噛合が外れている。したがって、駆動
モータ2を駆動して小ギア5が回転されていても、小ギ
ア5から切離しギア173へ動力が伝達されず、切離し
ギア173に噛合されている各ギア系は全て停止してい
る。
【0028】クラッチレバー106は戻りコイルバネ1
18によって反時計回り方向に移動しており、クラッチ
レバー106の小ギア107は小ギア82から外れてお
り、小ギア107、ギア114共に停止している。
【0029】前述した如く、第2のサブベース74のガ
イドピン75は、ポーズギア92Aの係止カム95に係
止し、かつ、ヘッドベース63、第1のサブベース72
等を介して伝達されるバネ34の付勢力により、第2の
サブベース75が下方に移動しないようになっている。
【0030】このような、図16及び図18に示す状態
で、駆動モータ2を駆動すると、プーリ4及び小ギア5
が回転し、プーリ4に掛け渡されたベルト12を介して
フライホイール8,9及び歯付プーリ13を回転させ
る。このフライホイール8,9の回転により、ギア1
0,11が回転してギア16,17が回転する。図16
の場合、ギア17がリールギア23と噛み合い、さらに
リールギア23が回転検出用ギア49と噛み合ってそれ
ぞれ回転する。一方、小ギア5はプーリ4と一体に回転
しているが、前述したように、小ギア5と切離しギア1
73とは非噛合状態となっており、切離しギア173か
ら先のギア系は停止しており、噛合音の発生をなくして
静かな状態で再生を行なうことができる。尚、この変形
例では小ギア5とギア81との間に切離しギア173を
介在させてあることから、ギア81の回転方向が前記図
5乃至図11のカセットテーププレーヤとは逆方向とな
る。また、特に説明していない動作は、前記図5乃至図
11のカセットテーププレーヤと同様である。
【0031】−エジエクト動作− 図17及び図19に示すように、ソレノイド105を一
時オフしてヘッドベース63を後退させ、前述したポー
ズ状態となるとソレノイド110をオンする。クラッチ
レバー106が支持軸108を中心にして時計回り方向
に回動し、小ギア107が小ギア82と噛合する(図1
7参照)。駆動モータ2が回転し、小ギア5、切離しギ
ア173、小ギア82、小ギア107、ギア114、ラ
ック駆動用ギア116が回転する。ソレノイド105は
オン状態となる。ラック駆動用ギア116の小ギア12
4に噛合しているエジエクトレバー125のラック12
6により、エジエクトレバー125は左方向に移動し、
エジエクトレバー125のピン(エジエクトローラ)1
44も矢印方向に移動する。すると、エジエクトローラ
144と係合するロックレバー120は、反時計回り方
向に回動し、ロックレバー120と係合するヘッドベー
ス63は後退した位置に強制的に保持される。ヘッドベ
ース63の軸71は、常に動力切離しレバー172のロ
ック用カム172fを押圧し、切離しギア173と駆動
モータ2の小ギア5とが噛合するようになる。ソレノイ
ド105がオンされているため、ポーズギア92Aは3
60°回転後、図16の位置と同じ状態で保持される。
動力切離しレバー172の係止ピン172bはポーズギ
ア92Aの回動位置にかかわらず、つまり、図17に示
すように係止ピン172bにポーズギア92Aの切離し
用凹部176が対向しても係止ピン172bが切離し用
凹部176に嵌入することなく、動力切離しレバー17
2は一定位置を保ち、小ギア5と切離しギア173との
噛合が外れることはない。
【0032】また、カセット挿入動作時においても、前
述したようなヘッドベース63の強制後退状態が保持さ
りており、カセットが規制位置に装填される直前まで強
制後退状態は続くので前述したように小ギア5と切離し
ギア173との噛合が外れることなく回転伝達がなされ
る。このカセット挿入動作では、エジエクト動作に対し
て駆動モータ2が逆回動し、ヘッドベース63、動力切
離しレバー172等のロックが解除される。
【0033】次に、本考案に係るカセットテーププレー
ヤの特徴部分を図1乃至図4を参照して説明する。
【0034】図1(a),(b),(c)は本考案に係
るカセットテーププレーヤのテープカセット未装着位置
(図示上位置)と記録又は再生位置(図示下位置)間の
動作状態を示す説明図、図2(a),(b)はクリーナ
ー体の平面図及び正面図、図3(a),(b)はクリー
ナー体本体の平面図及び正面図、図4(a),(b),
(c),(d)はクリーナー体本体に取付けるクリーナ
ー支持板部の左側面図、正面図、右側面図、及び底面図
である。
【0035】カセットホルダ161の側板163には、
その下端に支軸200によりクリーナー体201が回動
自在に取付けられている。このクリーナー体201は、
図3(a),(b)に示すクリーナー体本体202の他
端側に設けた嵌合孔202a及び支持片部202bに、
図4(a)乃至(d)に示すクリーナー支持板部203
のピン203a及び突片部203bを、図2(a),
(b)に示すように、それぞれ嵌合し、クリーナー体本
体202とクリーナー支持板部203との間に、例えば
フエルトからなるクリーナー部材208が挾持されて取
付けられている。このクリーナー体201は、一端部を
当接部204とし、この当接部204はカセットホルダ
161内のカセット挿入経路中に突出し得るようになつ
ている。このクリーナー体201は、バネ(図示せず)
により図1において時計回り(矢印A)方向に常時付勢
され、図1(a)のテープカセット未装着位置では、カ
セットテーププレーヤ本体に設けられたストッパ205
にクリーナー体本体202が突き当つて、停止されてい
る。なお、206はクリーナー体本体202の一端側に
突設したピン、207はピン206が挿入されるように
カセットホルダ161の側板163に設けられた弧状の
ガイド溝である。なお、202cは、クリーナー体本体
202に設けた支軸200挿通用の孔である。又、クリ
ーナー体本体202及びクリーナー支持板部203はそ
れぞれ合成樹脂によって形成されている。
【0036】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0037】図1(a)のテープカセット未装着位置で
は、前述したように、バネにより付勢されたクリーナー
体201はストッパ205に当接して停止している。こ
の状態で、クリーナー体201の当接部204はカセッ
トホルダ161内のカセット挿入経路中に突出してい
る。したがって、矢印B方向から記録媒体であるテープ
を内蔵するテープカセットCをカセットホルダ161内
に挿入すると、テープカセットCの先端の下部がクリー
ナー体201の当接部204に突き当たる。さらに、テ
ープカセットCを挿入すると、当接部204は図1の左
方向に押され、クリーナー体201は前記バネに抗して
反時計方向に回動させられ、図1(b)に示すように、
テープカセットCはクリーナー体201を押し倒しなが
ら最奥部まで挿入される。このクリーナー体201の反
時計方向(反矢印A方向)の回動動作により当接部20
4の逆端側のクリーナー部材208は磁気ヘッド62の
前面を弧状の軌跡を描きながら摺動し、磁気ヘッド62
が清掃される。なお、図1(b)の状態では、クリーナ
ー部材208は磁気ヘッド62の前面(被清掃部分)を
通り越して磁気ヘッド62の上方に位置している。
【0038】次に、前述したようにテープカセットCを
装着したカセットホルダ161は、前述したカセットテ
ーププレーヤの動作で説明したように、テープカセット
未装着位置から下降(矢印B方向)、所謂ローディング
され、図1(c)の記録又は再生位置に至り、例えば再
生動作を行う。この図1(b)から図1(c)への動作
の際、磁気ヘッド62の前面(被清掃部分)の上方にあ
るクリーナー部材208が、カセットホルダ161とと
もに下降する。よって、クリーナー部材208は磁気ヘ
ッド62の前面を直線状の軌跡を描きながら摺動して拭
き取り、再び、磁気ヘッド62が清掃される。
【0039】また、図1(c)の記録又は再生位置から
図1(a)テープカセット未装着位置へ動作する場合、
所謂エジエクト動作する場合は、前述と逆に、クリーナ
ー体201がカセットホルダ161とともに上昇され、
クリーナー部材208は磁気ヘッド62の前面を直線状
の軌跡を描きながら摺動して拭き取る。さらに、図1
(b)の状態からテープカセットCが排出されるときに
クリーナー体201は前記バネ力により時計方向に回動
させられ、クリーナー部材208は磁気ヘッド62の前
面を弧状の軌跡を描きながら摺動して拭き取り、再び、
磁気ヘッド62の清掃が行われる。
【0040】なお、本考案は前記実施例に限られるもの
でなく、テープカセット未装着位置でテープカセットC
をカセットホルダ161に挿入すると、テープカセット
Cの挿入方向に直線上にスライド移動するクリーナー体
を設け、このクリーナー体のクリーナー部材(フエルト
等)によりヘッドの前面を摺動して清掃するようにして
もよい。
【0041】このように構成された前記実施例にあって
は、カセットホルダ161に回動自在に支持され、か
つ、その一端の当接部204を前記カセットホルダ16
1内に突出させるとともに、他端側に磁気ヘッド62を
清掃するクリーナー部材208を取付けたクリーナー体
201を備え、テープカセット未装着位置でテープカセ
ットCをカセットホルダ161に挿入すると、テープカ
セットCによりクリーナー体201が回動されてクリー
ナー部材208が磁気ヘッド62の前面を摺動して清掃
し、さらにカセットホルダ161がテープカセット未装
着位置から記録又は再生位置に至る間にクリーナー部材
208と磁気ヘッド62の前面とを摺動させて再度清掃
するようにしたので、通常の記録又は再生動作で自動的
に磁気ヘッド62の清掃作業をも行うことができる。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、カセット
ホルダのテープカセット挿入経路内に突出する当接部と
ヘッドを清掃するクリーナー部とを有するクリーナー体
が移動自在に設け、カセットホルダ内にテープカセット
を挿入する時に該テープカセットが当接部に当接してク
リーナー体が移動し、該クリーナー体の移動に伴ってク
リーナー部がヘッドのテープ接触面を摺動するととも
に、カセットホルダがテープカセット未装着位置から記
録又は再生位置に移動する時にクリーナー部が再度ヘッ
ドのテープ接触面を摺動するものである。
【0043】よって、カセットホルダ内にテープカセッ
トを挿入するという通常の記録又は再生動作を行うだけ
でクリーナー部がヘッドのテープ接触面を摺動してヘッ
ドが清掃され、しかもテープカセット未装着位置から記
録又は再生位置へのカセットホルダの移動に伴って再度
ヘッドが拭き取られる。
【0044】したがって、タイミングを見計らうことも
なく、自動的に且つ確実にヘッドを清掃することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカセットテーププレーヤの未装着
位置(上位置)と記録又は再生位置(下位置)間の動作
状態を示す説明図である。
【図2】(a),(b)は本考案に係るカセットテープ
プレーヤのクリーナー体の平面図及び正面図である。
【図3】(a),(b)は本考案に係るカセットテープ
プレーヤのクリーナー体本体の平面図及び正面図であ
る。
【図4】(a),(b),(c),(d)は本考案に係
るカセットテーププレーヤのクリーナー支持板部の左側
面図、正面図、右側面図、及び底面図である。
【図5】カセットテーププレーヤ全体の斜視図である。
【図6】図5に示すカセットテーププレーヤを別方向か
ら見た斜視図である。
【図7】図5に示すカセットテーププレーヤを底面側か
ら観た説明図である。
【図8】エジエクト完了状態を示す平面図である。
【図9】エジエクト動作前の状態を示す平面図である。
【図10】エジエクト動作前の状態を示す側面図であ
る。
【図11】エジエクト動作完了状態を示す側面図であ
る。
【図12】パワーアシスト動作されて第2のサブベース
が前進される状態を示す要部底面図である。
【図13】セレクトレバーが左へスライドされた状態を
示す要部底面図である。
【図14】上面側から見た、FWD走行におけるプレイ
状態を示す要部説明図である。
【図15】エジエクト動作におけるヘッドベースの後退
動作(FWD走行)でのPLAY状態を示す要部平面図
である。
【図16】底面側から見た、プレイ状態を示す説明図で
ある。
【図17】底面側から見た、エジエクト状態を示す説明
図である。
【図18】図16に対応する要部説明図である。
【図19】図17に対応する要部説明図である。
【図20】側板の説明図である。
【図21】エジエクトレバーの説明図である。
【図22】プレートベースの平面図である。
【図23】ホルダーフレームの説明図である。
【図24】カセットホルダーの説明図である。
【符号の説明】
62 磁気ヘッド 161 カセットホルダ 163 側板 200 支軸 201 クリーナー体 202 クリーナー体本体 203 クリーナー支持板部 204 当接部 208 クリーナー部材 C テープカセット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを内蔵するテープカセットが挿入
    保持され、テープカセット未装着位置と記録又は再生位
    置との間を移動自在に設けられるカセットホルダと、カ
    セットホルダが記録又は再生位置にある時に該カセット
    ホルダに保持されたテープカセット内のテープに接触可
    能なヘッドとを備えたカセットテーププレーヤにおい
    て、前記カセットホルダには、該カセットホルダのテー
    プカセット挿入経路内に突出する当接部と、前記ヘッド
    を清掃するクリーナー部とを有するクリーナー体が移動
    自在に支持され、前記カセットホルダ内に前記テープカ
    セットを挿入する時に該テープカセットが当接部に当接
    してクリーナー体が移動し、該クリーナー体の移動に伴
    って前記クリーナー部が前記ヘッドのテープ接触面を摺
    動し、且つ前記カセットホルダがテープカセット未装着
    位置から記録又は再生位置に移動する時に前記クリーナ
    ー部が再度前記ヘッドのテープ接触面を摺動するように
    したことを特徴とするカセットテーププレーヤ。
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