JP2525403B2 - 自動2輪車エンジンの始動装置 - Google Patents

自動2輪車エンジンの始動装置

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JP2525403B2
JP2525403B2 JP62089921A JP8992187A JP2525403B2 JP 2525403 B2 JP2525403 B2 JP 2525403B2 JP 62089921 A JP62089921 A JP 62089921A JP 8992187 A JP8992187 A JP 8992187A JP 2525403 B2 JP2525403 B2 JP 2525403B2
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shaft
balancer
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drive
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洋明 松浦
豊 岡部
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、スタータモータにより始動する自動2輪
車エンジンの始動装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車に搭載されるエンジンは、ほとんど車体中
央部に配置され、シリンダに連設されたクランクケース
から後方へ延びるミッションケースを一体的に備えてい
る。クランクケースおよびミッションケースには、クラ
ンク軸、カウンタ軸、ドライブ軸その他バランサ軸など
が軸架され、さらにスタータ系などが配置される。
スタータ系は一般に独立した伝達経路が使用され、こ
のため動力伝達系、バランサ駆動系などとのスペース配
分がむつかしく、勢いエンジンレイアウトを大型化する
傾向になる。第3図はそのレイアウトの一例を示す系統
図で、スタータモータbの出力ギアcからアイドルギア
d、ワンウェイクラッチeを介してクランク軸aに回転
を伝えるようにし、一方においてクランク軸aに固定し
たバランサドライブギアfとバランサ軸h上のバランサ
ドリブンギアgとを噛合せてバランサ軸hを駆動する。
このようにクランク軸aを挟んでスタータ系とバラン
サ駆動系が別個に独立して配置され、さらにクランク軸
aの周りには主機構の動力伝達系が配置されるため、ス
ペース上設計自由度が小さく、レイアウトの画一化、大
型化を免がれないという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 以上の通り、従来の始動装置では、独立の伝達経路を
用いるので、他系統との兼合いからレイアウトが画一化
され、クランクケース、ミッションケースの大型化を招
くという問題があるのに鑑み、この発明では、他の系に
用いられる軸をスタータ系に使用することによってスペ
ースの有効利用を図り、エンジンレイアウトを小型化す
ることを目的とした自動2輪車エンジンの始動装置を提
供するものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的に沿ってこの発明の自動2輪車エンジンの始
動装置は、スタータモータの駆動力をクランク軸に伝え
るスタータ系にアイドルギアおよびワンウェイクラッチ
を備えた自動2輪車エンジンの始動装置において、前記
クランク軸4の後方に形成されたミッション室にカウン
タ軸5およびドライブ軸6を並設し、上記クランク軸4
とカウンタ軸5の上方にバランサ軸9を、上記カウンタ
軸5とドライブ軸6の上方にアイドルギア21をそれぞれ
設け、このアイドルギア21に噛合可能なスタータ系のワ
ンウェイクラッチ22をバランサ軸9上に、対向するクラ
ンクウェブ13,13の幅内で軸装し、上記クランクウェブ1
3,13の一方にバランサドライブギア14を一体成形し、こ
のバランサドライブギア14をバランサ軸9に回転一体の
バランサドリブンギア17に噛合させて構成されるバラン
サ駆動系がスタータ系の一部を兼ねる一方、上記バラン
サ軸9の軸端がプライマリドライブギア7の延長線上よ
り後退した位置で終端させたものである。
(作用) この自動2輪車エンジンの始動装置は、スタータ系の
ワンウェイクラッチをバランサ駆動系を構成するバラン
サ軸に軸支したので、軸の省略ができるばかりでなく、
2つの系が1つにまとめられることによってクランク軸
まわりのスペースが節約でき、クランクケースあるいは
ミッションケースの大型化を免がれる。
バランサ軸をクランク軸の後上方に配し、その後方の
ミッションケース上面部にスタータモータを配置するレ
イアウトを採ることができ、クランク軸の前方、下方を
コンパクトにした上で後方へ延びる動力伝導系のスター
タ系側へ配置を容易にする。また、バランサドライブギ
アをクランクウェブの一方に一体成形する一方、バラン
サドライブ・ドリブンギアをスタータドリブン、ドライ
ブギアに兼用することができ、機能部品の省略によるコ
ストダウンができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を示す図に就いて説明する。
第1図は第2図A−A矢視の自動2輪車エンジンのス
タータ系展開断面図、第2図は同側面図である。
シリンダ1に続くクランクケース2の後方にミッショ
ンケース3が連設され、この中に順次後方へ並列するク
ランク軸4、カウンタ軸5、ドライブ軸6が軸架され
る。カウンタ軸5およびドライブ軸6はクランク軸4の
後方のミッション室に並設される。クランク軸4端には
プライマリドライブギア7が固定され、カウンタ軸5の
プライマリドリブンギア8と噛合う。プライマリドリブ
ンギア8とカウンタ軸5の間には開閉クラッチが介装さ
れ、カウンタ軸5とドライブ軸6との間にミッションギ
アが列設される。このようにしてクランク軸4の回転駆
動力が開閉クラッチ、ミッションギアを経てモドライブ
軸6から出力され、メインの動力伝導系が構成される。
次に、クランク軸4の後上方にバランサ軸9が軸架さ
れる。バランサ軸9は第2図に示すようにクランク軸4
とカウンタ軸5の上方に設けられる。10はピストン、11
はコンロッド、12はクランクピン、13はクランクウェブ
を示し、バランサドライブギア14は一方のクランクウェ
ブ13の外周に備えられ、バランサドリブンギア15と噛合
している。バランサドリブンギア15は上記バランサ軸9
にスプライン16で回転一体に嵌合する。バランサウェイ
ト17はバランサドリブンギア15の側面に一体成形され、
さらにバランサ軸9端にバランサウェイト18が固定され
る。こうしてクランク軸4の回転をバランサ軸9に伝え
るバランサ駆動系が構成される。
さらに、バランサ軸9後方のミッションケース3上面
にスタータモータ19が固定され、その出力ギア20はミッ
ションケース3内に突出して備えられる。ミッションケ
ース3内には減速ギア列を構成する複列のアイドルギア
21がアイドル軸に軸装され、このアイドルギア21のラー
ジギア21aがスタータモータ19の出力ギア20と噛合う。
一方、前記バランサ軸9には、ワンウェイクラッチ22
が軸装され、このワンウェイクラッチ22のクラッチ入力
ギア23はアイドルルギア21のスモールギア21bと噛合し
ている。ワンウェイクラッチ22はバランサ軸9に回転自
在に軸支されたインナーレース22aと、スプライン16に
よって回転一体に軸支されたアウターレース22bと、両
レース間に介装された楔合ローラ22cとによって構成さ
れ、ワンウェイクラッチ22のインナーレース22aにクラ
ッチ入力ギア23が一体的に固定される。
自動2輪車のエンジン始動時、スタータモータ19の駆
動により、その駆動力はスタータ系の出力ギア20、アイ
ドルギア21、ワンウェイクラッチ22を経てバランサ軸9
を駆動し、バランサドリブンギア15からバランサドライ
ブギア14を駆動して、クランク軸4に回転を与える。
エンジン始動後はクランク軸4からの回転駆動力でバ
ランサ駆動系のバランサ軸9を駆動し、ワンウェイクラ
ッチ22の作軸でクラッチ入力ギア23以下のスタータ系で
あるアイドルギア21、スタータモータ19は切離される。
バランサ軸9は軸端が第1図に示すようにプライマリド
ライブギア7の延長線上より後退した位置で終端してお
り、プライマリドライブギア7に噛合するプライマリド
リブン8の軌跡を阻害することがない。
この自動2輪車エンジンの始動装置においては、バラ
ンサ軸9上にアイドルギアワンウェイクラッチ22を軸装
してスタータ系を構成し、スタータ系とバランサ駆動系
を共用させることができるので、クランク軸4周りのレ
イアウトが整理され、クランクケース2、ミッションケ
ース3内のスペース(クランク室およびミッション室)
を削減でき、ケースの大型化が免がれる。
〔発明の効果〕
上記に述べた通り、この発明に係る自動2輪車エンジ
ンの始動装置は、スタータ系のワンウェイクラッチをバ
ランサ駆動系を構成するバランサ軸に軸装し、バランサ
駆動系のバランサドライブギアおよびバランサドリブン
ギアをスタータ系に共用できる構造とした上で、バラン
サドライブギアを対向するクランクウェブの一方に一体
成形したので、機能部品を兼用化でき、ギアの部品点数
を減少させてコストダウンが図れる一方、スタータ系と
バランサ系とをクランク軸周りの同じ側のスペース内に
効率よく配置でき、クランクケースやミッションケース
の小型・コンパクト化が図れる。
また、バランサ軸に軸装されるワンウェイクラッチは
対向するクランクウェブの幅内に軸装され、バランサ軸
の軸端はプライマリドライブギアの延長線上より後退し
た位置で終端させているので、スタータ系とバランサ駆
動系とを一部共用化させてコンパクト化を図り、スター
タ系とバランサ駆動系の駆動力伝達をプライマリドライ
ブギア側で行なっても、バランサ軸がプライマリドライ
ブギアからのメインな動力伝達機構の経路を邪魔した
り、妨害することがなく、クランク軸の周りに配置され
るメインな動力伝達機構のスペース上の設計自由度を大
きくとることができ、レイアウトの画一化や大型化を防
止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る自動2輪車エンジンの始動装置
の一実施例を示す第2図A−A矢視に沿う展開断面図、
第2図は同側面図、第3図は従来のエンジン始動系の系
統図ある。 4……クランク軸、9……バランサ軸、14……バランサ
ドライブギア、15……バランサドリブンギア、19……ス
タータモータ、20……出力ギア、21……アイドルギア、
22……ワンウェイクラッチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタータモータの駆動力をクランク軸に伝
    えるスタータ系にアイドルギアおよびワンウェイクラッ
    チを備えた自動2輪車エンジンの始動装置において、前
    記クランク軸4の後方に形成されたミッション室にカウ
    ンタ軸5およびドライブ軸6を並設し、上記クランク軸
    4とカウンタ軸5の上方にバランサ軸9を、上記カウン
    タ軸5とドライブ軸6の上方にアイドルギア21をそれぞ
    れ設け、このアイドルギア21に噛合可能なスタータ系の
    ワンウェイクラッチ22をバランサ軸9上に、対向するク
    ランクウェブ13,13の幅内で軸装し、上記クランクウェ
    ブ13,13の一方にバランサドライブギア14を一体成形
    し、このバランサドライブギア14をバランサ軸9に回転
    一体のバランサドリブンギア17に噛合させて構成される
    バランサ駆動系がスタータ系の一部を兼ねる一方、上記
    バランサ軸9の軸端がプライマリドライブギア7の延長
    線上より後退した位置で終端させたことを特徴とする自
    動2輪車エンジンの始動装置。
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JP2007078080A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジンのバランサ装置

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