JPH06923Y2 - コンバインの刈取動力取出機構 - Google Patents

コンバインの刈取動力取出機構

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JPH06923Y2
JPH06923Y2 JP14855689U JP14855689U JPH06923Y2 JP H06923 Y2 JPH06923 Y2 JP H06923Y2 JP 14855689 U JP14855689 U JP 14855689U JP 14855689 U JP14855689 U JP 14855689U JP H06923 Y2 JPH06923 Y2 JP H06923Y2
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JP
Japan
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shaft
way clutch
transmission
rotation
pto
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JP14855689U
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瑞哉 松藤
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はコンバインにおいて、走行速度と同調する刈取
回転を取り出す刈取動力取出機構に関する。
(ロ)従来技術 従来から、刈取動力取出機構の回転を、走行速度の低速
時においては、エンジン回転を直接に取出し、走行速度
が高速となると無段変速装置により得られた走行速度に
同調して動力を取り出す技術は実公昭54−20355
の如く公知とされているのである。
(ハ)考案が解決すべき課題 従来構造によると、副変速装置の駆動軸端に刈取PTO
軸を並設し、走行動力伝達側ワンウェイクラッチにて連
結すると共に、無段変速装置の入力軸にギアを固設し、
対応位置の刈取PTO軸ギアを固設し、噛合せてこの経
路内にエンジン回転側ワンウェイクラッチを介装してい
る。
よって、駆動軸及び刈取PTO軸はそれぞれ片持ち軸受
状態にあって不安定な為、軸受強度をアップさせねばな
らず、またエンジン回転伝達用ギア列をケース内に収容
するのでMケースの幅が大きくなる。
そして、この従来構造のもつ最も大きな不具合点は刈取
PTOプーリーを無段変速装置の付設側とは反対側にし
か配置し得ない点である。これは刈取部動力伝達経路の
設計の自由度を大きく制限してしまう。
本考案は刈取PTO軸に副変速装置の支持を行わせて、
コンパクト化を図りながら、刈取PTOプーリーは、無
段変速装置側あるいはその反面側へどちらでも自由に配
置できるようにしたものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該課
題を解決する手段を説明する。
無段変速装置Hの入力軸2をエンジンに接続し、その出
力軸4より副変速装置を介して走行部の駆動を行うと共
に、走行部の低速時にはエンジン回転を刈取回転として
伝達するワンウェイクラッチC1と、高速時には走行速
度に同調した回転を伝達するワンウェイクラッチC2と
を介装した刈取PTO軸1をミッションケース内に横架
したものにおいて、ミッションケース外へ突出させた刈
取PTO軸1の他端と入力軸2との間をベルト伝達機構
により連結して伝達経路中に前記ワンウェイクラッチC
1を介装すると共に、副変速装置の駆動軸6を中空形状
として、刈取PTO軸1上に前記ワンウェイクラッチC
2を介装して、設置したものである。
また、ベルト伝達機構に代えて、入力軸2と刈取PTO
軸1との間をギア伝達機構により連結して、ミッション
ケースケースの側壁に装着するサイドカバーAに収容す
ると共に、その伝達経路に前記ワンウェイクラッチC1
を介装したものである。
また駆動軸6に代えて、副変速装置の従動軸7を中空形
状として刈取PTO軸1上に前記ワンウェイクラッチC
2を介装して、設置したものである。
(ホ)実施例 本考案の解決すべき課題および解決する手段は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図は本考案のコンバインの刈取動力取出機構を示す
ミッションケースの後面断面図、第2図は刈取PTO軸
1の位置の異なる他の実施例を示す後面断面図、第3図
はエンジン回転の動力伝達機構の異なる他の実施例を示
す後面断面図、第4図は第3図のエンジン回転伝達経路
を示す後面断面図、第5図はエンジン回転伝達経路の他
の実施例を示す後面断面図、第6図は刈取PTO軸1の
回転数の変化を示す図面である。
第1図において、全体的な構成から説明する。ミッショ
ンの左側面に無段変速装置Hの一例として示すHST式
主変速装置が付設されている。該HST式主変速装置の
ポンプ軸3にミッションケースの他端から貫通された入
力軸2の端部がカップリング結合されている。
故に該入力軸の回転によりポンプ軸3が無段変速装置H
の油圧ポンプを駆動し、吐出された圧油がHST式主変
速装置内に油圧モーターを回転し、モーター軸が構成す
る出力軸4を駆動するのである。
該出力軸4の上のギア32が中間軸5の上のギア33が
と噛合し、該ギア33走行副変速軸の中の1本である副
変速駆動軸6上のギア34と噛合している。
該副変速駆動軸6は中空形状としてあり、その外周のス
プライン上に変速ギア25・26・27が配置されてお
り、これらの変速ギア25・26・27が摺動すること
により、副変速従動軸7の上の従動ギア28・29・3
0と選択噛合し、ギア摺動式の副変速装置を構成してい
る。
第1図の実施例においては、この副変速駆動軸6と副変
速従動軸7により構成した走行副変速装置の中の、副変
速駆動軸6の内部に高速時には走行速度に同調した回転
を伝達するワンウェイクラッチC2を介して刈取PTO
軸1上に配置されている。
副変速従動軸7に伝達された副変速後の回転は、ギア2
9より操向軸8の上のギア31に伝達され、該操向軸8
により操向操作された後の回転が、減速軸12L・12
Rを経た後に駆動スプロケット軸13L・13Rに伝達
され、図示しない走行部を駆動している。
以上のより第1図の構成において、刈取PTO軸1にエ
ンジンからの回転を伝達する為の駆動プーリー11が入
力軸2の上に固設されており、またベルト15を介し
て、刈取PTO軸1がミッションケースの右側に突出し
た部分に固設された従動プーリー14に動力伝達してい
る。
そして該従動プーリー14と刈取PTO軸1との間にエ
ンジン回転伝達側ワンウェイクラッチC1を介装してい
る。
低速時にはエンジン回転を刈取回転として伝達するワン
ウェイクラッチC1と、高速時には走行速度に同調した
回転を伝達するワンウェイクラッチC2の関係について
説明しておくと、まず、従動プーリー14と駆動軸6の
回転方向が同一となるように設定し、次にC1とC2の
係合子の向きは同一で、従動プーリー14・駆動軸6の
回転で刈取PTO軸1が駆動されるようにセットする。
これによって、駆動軸6の回転よりも従動プーリー14
の回転の方が速い場合には低速時にはエンジン回転を刈
取回転として伝達するワンウェイクラッチC1が係合
し、高速時には走行速度に同調した回転を伝達するワン
ウェイクラッチC2が空転する。駆動軸6の回転が従動
プーリー14の回転を上回った時にはワンウェイクラッ
チCが係合し、ワンウェイクラッチC1が空転するので
ある。
よって第6図に示す回転が刈取PTO軸1に得られる。
刈取PTO軸1がミッションケースの左側に突出した部
分に刈取PTOプーリー9が固設されている。
次に第2図の実施例においては、副変速駆動軸6ではな
くて、副変速従動軸7を中空形状に構成し、高速時には
走行速度に同調した回転を伝達するワンウェイクラッチ
C2を介装して、刈取PTO軸1上に配置している。
入力軸2の駆動プーリー11からベルト15を介して刈
取PTO軸1の従動プーリー14に動力伝達する点は同
じである。
また従動プーリー14と刈取PTO軸1との間に、低速
時にはエンジン回転を刈取回転として伝達するワンウェ
イクラッチC1を介装している点も同じである。
副変速従動軸7の回転も刈取PTO軸1で取り出すよう
にしているので、実施例のように副変速を3段で構成す
る時には刈取PTO軸1の回転も第7図に示すように3
段に変化する。
第3図・第4図の実施例において説明する。
第4図は第3図のエンジン回転伝達経路を断面を変えて
図示したものである。
第3図の実施例が、第1図・第2図の実施例と異なるの
は、入力軸2から刈取PTO軸1に至るエンジン回転伝
達経路をミッションケースの内部に設けたギア連により
行ったことである。
その為に操向軸8上の油圧クラッチブレーキに圧油を送
油する油圧ポンプP1・P2を駆動するポンプ軸10上
のギア18を動力伝達経路に兼用している。
該ポンプ軸10の下段に軸16を配置し、該軸16上の
ギア17とポンプ軸10上のギア18とを噛合してい
る。そして軸16の他端のギア23が、刈取PTO軸1
の上に、低速時にはエンジン回転を刈取回転として伝達
するワンウェイクラッチC1を介して遊嵌されているギ
ア24と常時噛合している。
前記油圧ポンプP1・P2から油圧クラッチブレーキに
圧油を導く為のサイドカバーAがミッションケースに付
設されており、このサイドカバーAにギア23・24の
収容空間部を設けている。
該収容空間部に、サイドカバーAに穿設している潤滑油
路を接続することによって、低速時にはエンジン回転を
刈取回転として伝達するワンウェイクラッチC1、高速
時には走行速度に同調した回転を伝達するワンウェイク
ラッチC2の潤滑を図ることができる。
該ワンウェイクラッチC1は、第1図・第2図のワンウ
ェイクラッチC1と同じ係合条件を具備したものが介装
されている。
第5図の実施例においては、全体的な構成は第3図の実
施例と同じであるが、エンジン側動力伝達系統のワンウ
ェイクラッチC1の配置を、ポンプ軸10と、該ポンプ
軸10に同一軸心配置した軸19との間に介装してい
る。ポンプ軸10の内部に油路を設けて、油圧ポンプP
1・P2のリーク油の一部をポンプ軸10上に介装した
ワンウェイクラッチC1に送油し潤滑しているので空転
摩耗を防止している。
また軸19の上のギア21より軸20上のギア22に動
力伝達し、該軸20上のギア23が、刈取PTO軸1に
固設されたギア24に動力伝達している。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するものである。
第1に、車速に同調した回転を得ることの出来る刈取P
TO軸1を、走行副変速軸の内部に二重軸構造として配
置することが出来たので、刈取PTO軸1を別に配置し
た場合に比較して、動力伝達系統をコンパクトにまとめ
てミッションケースを小さく構成することができたもの
である。
第2に、刈取PTO軸1の軸端に装着する刈取PTOプ
ーリー9はミッションケースの両サイドのどちらでも
(言い換えれば、無段変速装置の付設側あるいは反対側
のどちらでも)配置できるので、刈取部の動力伝達経路
のレイアウトに容易に対応でき、設計の自由度を高める
ことができたのである。
第3に、車速同調しない刈取PTO軸1とする場合に
は、2組のワンウェイクラッチを排除すると共に、中空
軸6又は7を刈取PTO軸1に相対回転不能に取付れば
良いので、刈取動力取出機構の作り替えが容易に出来る
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のコンバインの刈取動力取出機構を示す
ミッションケースの後面断面図、第2図は刈取PTO軸
1の位置の異なる他の実施例を示す後面断面図、第3図
はエンジン回転の動力伝達機構の異なる他の実施例を示
す後面断面図、第4図は第3図のエンジン回転伝達経路
を示す後面断面図、第5図はエンジン回転伝達経路の他
の実施例を示す後面断面図、第6図は刈取PTO軸1の
回転数の変化を示す図面、第7図は副変速を3段に変速
した場合の刈取PTO軸1の出力回転を示す図面であ
る。 C1・・・低速時にはエンジン回転を刈取回転として伝
達するワンウェイクラッチ C2・・・高速時には走行速度に同調した回転を伝達す
るワンウェイクラッチ H・・・・無段変速装置 1・・・・刈取PTO軸 2・・・・入力軸 6・・・・副変速駆動軸 7・・・・副変速従動軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速装置Hの入力軸2をエンジンに接
    続し、その出力軸4より副変速装置を介して走行部の駆
    動を行うと共に、走行部の低速時にはエンジン回転を刈
    取回転として伝達するワンウェイクラッチC1と、高速
    時には走行速度に同調した回転を伝達するワンウェイク
    ラッチC2とを介装した刈取PTO軸1をミッションケ
    ース内に横架したものにおいて、ミッションケース外へ
    突出させた刈取PTO軸1の他端と入力軸2との間をベ
    ルト伝達機構により連結して伝達経路中に前記ワンウェ
    イクラッチC1を介装すると共に、副変速装置の駆動軸
    6を中空形状として、刈取PTO軸1上に前記ワンウェ
    イクラッチC2を介装して、設置したことを特徴とする
    コンバインの刈取動力取出機構。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のベルト伝達機構に代え
    て、入力軸2と刈取PTO軸1との間をギャ伝達機構に
    より連結して、ミッションケースケースの側壁に装着す
    るサイドカバーAに収容すると共に、その伝達経路に前
    記ワンウェイクラッチC1を介装したことを特徴とする
    コンバインの刈取動力取出機構。
  3. 【請求項3】請求項(1)及び請求項(2)記載の駆動軸6に
    代えて、副変速装置の従動軸7を中空形状として刈取P
    TO軸1上に前記ワンウェイクラッチC2を介装して、
    設置したことを特徴とするコンバインの刈取動力取出機
    構。
JP14855689U 1989-12-21 1989-12-21 コンバインの刈取動力取出機構 Expired - Lifetime JPH06923Y2 (ja)

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JPH0385834U JPH0385834U (ja) 1991-08-30
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