JP2523405Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2523405Y2
JP2523405Y2 JP1990056206U JP5620690U JP2523405Y2 JP 2523405 Y2 JP2523405 Y2 JP 2523405Y2 JP 1990056206 U JP1990056206 U JP 1990056206U JP 5620690 U JP5620690 U JP 5620690U JP 2523405 Y2 JP2523405 Y2 JP 2523405Y2
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正博 仲倉
伸也 末澤
善昭 南出
昭三郎 野田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、管を抜け止めするための抜け止めリングを
備えた管継手に関する。
〔従来の技術〕
従来の管継手として、例えば第6図に示すように、筒
状の継手本体Aの端部内周に軸方向内方に向けて漸次縮
径するテーパ面によってなる規制部aを形成し、例えば
硬質ゴムによってなる環状の弾性シール部材Bを、継手
本体Aの端部に螺合させられる押輪Dによって、リテー
ナEを介して軸方向内方に向けて押圧することで規制部
aに圧接させ、かつ押輪Dを通して継手本体Aに挿入さ
れた管Cの外周にも圧接させて継手本体Aと管Cとの間
のシール性を確保し、管C内を流動するガスの漏洩およ
び管Cへの水や異物などの侵入を防止するとともに、管
Cの外周と押輪Dの内周とで形成される環状の空間X
に、管Cの外面にくい込む複数のくい込み歯f1〜f4を軸
方向縦列に形成し、かつ拡径および縮径を許容する欠円
部(図示せず)が設けられた抜け止めリングFを配置
し、この抜け止めリングFにより管Cを抜け止めするよ
うに構成されたものが知られている。
このような管継手において、継手本体Aの軸線と抜け
止めリングFの軸線とを一致させた状態での抜け止めリ
ングFのくい込み歯f1〜f4の径方向内方への突出量(突
出し幅)は、すべてのくい込み歯f1〜f4について同一に
なっている。また、上記押輪Dは、その内周に、上記継
手本体Aと同心状に配置される第1筒状面d1を有してお
り、この第1筒状面d1に、上記抜け止めリングFの外周
に備わっている第2筒状面f5が軸方向で摺動自在に重な
り合うようになっている。
この管継手に管Cを接続した初期の適切な状態では、
第6図のように、継手本体Aに結合された押輪Dの第1
筒状面d1に、抜け止めリングFの第2筒状面f5が軸方向
で摺動自在に重なり合い、しかも、上記第1筒状面d1に
より径方向内方に押されて縮径された抜け止めリングF
のくい込み歯f1〜f4がすべて管Cに一様な深さでくい込
んでいる。このため、地震時などに管Cが継手本体Aに
対して軸方向の内方や外方に向けて移動したときには、
その管Cにくい込み歯f1〜f4がくい込んでいる上記抜け
止めリングFが管Cとともにそれと同じ方向に移動して
管Cの移動が吸収される。そして、抜け止めリングFが
管Cとともに軸方向外方に向けて移動して、その抜け止
めリングFの端部に形成されているテーパ面faが押輪D
の内周に形成されているテーパ面dに当たると、管Cが
その位置で抜け止めされる。
第6図で説明した管継手がそれに付与された本来の機
能を正常に発揮するときには、上記したような適正な管
移動吸収作用と管抜け止め作用とが得られる。
しかしながら、第6図で説明した管継手にそれ本来の
機能を正常に発揮させるには、継手本体Aに押輪Dを螺
合してその押輪Dの内部に抜け止めリングFを縮径させ
ながら収容させ、それによって継手本体Aの第1筒状面
d1に抜け止めリングFの第2筒状面f5が重なり合うよう
にする必要があり、しかも、押輪Dの内部に抜け止めリ
ングFを収容させるためには、抜け止めリングFを縮径
させながら抜け止めリングFのすべてのくい込み歯f1〜
f4を管Cにくい込ませる必要があるので、押輪Dを継手
本体Aに螺合するときの締付トルクとして大きなトルク
が要求される。
ところが、管継手本来の機能を正常に発揮させるため
に必要な上記くい込み歯f1〜f4の管Cに対するくい込み
量はあらかじめ所定の大きさに定められており、また、
そのための上記した締付トルクの大きさは、上記くい込
み歯f1〜f4の管Cに対するくい込み量に基づいてあらか
じめ所定の大きさに定められている。
その反面で、管Cの外周直径や押輪Dの第1筒状面d2
の内周直径、さらに抜け止めリングFの外周直径に関し
ては公差範囲内での製作寸法誤差があるので、管Cと押
輪Dと抜け止めリングFの3者の組み合わせ如何によっ
ては、上記くい込み歯f1〜f4の管Cに対するくい込み量
があらかじめ定められた程度になるとは限らない。例え
ば、管Cと押輪Dの第1筒状面d1との相互間隔Hの大き
さの割に、抜け止めリングFの第2筒状面f5とくい込み
歯f1〜f4の歯先との間隔(抜け止めリングの厚さに相応
している)H1が大きすぎたり小さすぎたりすることが起
こり得るのであり、そのような状況の下では、継手本体
Aに押輪Dを螺合してその押輪Dの内部に抜け止めリン
グFを収容させたときの上記くい込み歯f1〜f4の管Cに
対するくい込み量が上述した所定の大きさに対して不足
したり余剰になったりする。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上述したところから明らかなように、従来
の管継手においては、押輪Dを継手本体Aに螺合して結
合するときに、その押輪Dに加えられる締付トルクが、
抜け止めリングFのすべての複数のくい込み歯f1〜f4を
管Cにくい込ませることに用いられるので、上記した相
互間隔Hの大きさと間隔H1の大きさとが適正な関係にな
っているのときであっても、押輪Dを継手本体Aに螺合
するときの所定の締付トルクとして大きなトルクが要求
され、ましてや、上記した相互間隔Hの大きさの割に上
記した間隔H1が大きすぎるようなときには、押輪Dを所
定の締付トルクで締め付けただけでは、押輪Dの適正な
締込量を確保することができなくなるようなことが起こ
り得る。そして、押輪Dの締込量が不足すると、リテー
ナEと押輪Dとの間に第7図に示した隙間Gが生じたり
して、弾性シート部材Bのシール面圧が低下してシール
性が低下することになる。
本考案はこのような事情に鑑みなされたものである。
すなわち、本考案は、上述したような管移動吸収作用と
管抜け止め作用とを発揮する機能を備えた管継手におい
て、上記した管の外周直径や押輪の第1筒状面の内周直
径、さらに抜け止めリングの外周直径に関して公差範囲
内での製作寸法誤差がある場合に、管と押輪と抜け止め
リングの3者がどのように組み合わされたとしても、継
手本体に螺合するときの締付トルクとしてあらかじめ所
定の大きさに定められているトルクで押輪を締め付ける
だけでその押輪の適正な締込量を確保することのできる
管継手を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、端部内周に雌
ねじ部を有し、かつその雌ねじ部よりも軸方向内方側の
内周に、軸方向内方に向けて漸次縮径するテーパ面によ
ってなる規制部を有する筒状の継手本体と、この継手本
体の上記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を備える筒状の
押輪と、上記雄ねじ部と上記雌ねじ部とを螺合すること
により上記継手本体に結合された上記押輪を通してその
継手本体に挿入された管とその管に上記継手本体の径方
向で対向する上記規制部との間に形成される第1環状空
間に配置される弾性シール部材と、この弾性シール部材
とその弾性シール部材に上記継手本体の軸方向で対向す
る上記押輪との間に形成される第2環状空間に介在され
かつその押輪により上記軸方向内方に向けて押圧される
ことにより上記弾性シール部材を上記継手本体の軸方向
内方に向けて押圧するリテーナと、上記管とその管に上
記径方向で対向する上記押輪との間に形成される第3環
状空間に配置される抜け止めリングと、を備え、上記押
輪は、その内周に、上記継手本体と同心状に配置される
第1筒状面と、軸方向外方側でこの第1筒状面に隣接し
て形成されかつその軸方向外方に向けて漸次縮径する第
1テーパ面とを有し、上記抜け止めリングは、拡径およ
び縮径を許容する欠円部を備えた環状に形成され、その
外周に、上記押輪の第1筒状面に摺動自在に重なり合う
第2筒状面と、軸方向外方側でこの第2筒状面に隣接し
て形成されてその軸方向外方に向けて漸次縮径しかつ上
記押輪の第1テーパ面にその押輪の軸方向で対向する第
2テーパ面とを有し、その内周に、上記管にくい込み可
能な複数の鋸歯状のいく込み歯が軸方向縦列に形成さ
れ、これらのくい込み歯のうちの1つの特定のくい込み
歯が、他のくい込み歯よりも径方向内方に向けて突き出
ている、というものである。
〔作用〕
このような本考案の管継手に管を接続するときは、例
えば、継手本体の内部に弾性シール部材とリテーナと抜
け止めリングとをこの順に挿入しておき、継手本体の雌
ねじ部に押輪の雄ねじ部を螺合してその押輪を継手本体
に緩く結合しておくと共に、その押輪と抜け止めリング
とリテーナと弾性シール部材とを通して管を継手本体に
挿入する。この後、押輪を上述した所定の締付トルクで
締め付ける。
このようにすると、押輪の締め込みに伴ってその押輪
の内部に抜け止めリングが縮径して収容され、それによ
って押輪の第1筒状面に抜け止めリングの第2筒状面が
摺動自在に重なり合う。このときに押輪に加えられる締
付トルクは、抜け止めリングのくい込み歯を管にくい込
ませることに用いられるが、管にくい込ませなければな
らない抜け止めリングのくい込み歯は1つの特定のくい
込み歯だけであり、他のくい込み歯を管にくい込ませる
必要はないので、押輪の適正な締込量を確保するのに要
する締付トルクはそれほど大きくならない。
このような作用は、抜け止めリングの1の特定のくい
込み歯の突出量と他のくい込み歯の突出量との差を適切
に定めておくことによりり、公差範囲内での製作寸法誤
差のある管と押輪と抜け止めリングの3者がどのように
組み合わされた場合においても発揮されるようになる。
なお、管と押輪の第1筒状面との相互間隔(第6図の
符号H参照)の大きさの割に、抜け止めリングの第2筒
状面と他のくい込み歯の歯先との間隔(第6図の符号H1
参照)が大きいようなときには、上記した1つの特定の
くい込み歯とともに他のくい込み歯が管にくい込むよう
なことも起こり得ると考えられるが、この場合でも、上
記した突出量の差を適切に定めておくことにより他のく
い込み歯のくい込み量を従来より小さく抑えることが可
能であり、そのようしても1つの特定のくい込み歯が管
にくい込んでいることにより管と抜け止めリングとの結
合強度が損なわれることはない。
また、この管継手において、管移動吸収作用は、管に
抜け止めリングの1つの特定のくい込み歯がくい込み、
かつ、押輪の第1筒状面とその押輪に収容された抜け止
めリングの第2筒状面とが摺動可能であることによって
発揮される。さらに、管抜け止め作用は、1つの特定の
くい込み歯が管にくい込んでいる抜け止めリングの第2
テーパ面が押輪の第1テーパ面に当たることによって発
揮される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例を示す半截縦断面図であり、
図において、筒状の継手本体1は金属もしくは硬質樹脂
によって筒状に形成され、その軸方向両端部(ただし図
面には一端部のみが示されている)の内周に雌ねじ部1A
が形成され、この雌ねじ部1Aよりも軸方向内方側の内周
に、軸方向内方に向けて漸次縮径するテーパ面によって
なる規制部1Bが形成されている。
筒状の押輪2は、金属もしくは硬質樹脂によって筒状
に形成され、その軸方向内端部外周に上記雌ねじ部1Aに
螺合可能な雄ねじ部2Aを備えており、その雄ねじ部2Aを
継手本体1の雌ねじ部1Aに螺合して継手本体1に結合さ
れている。この押輪2は、その内周に、上記継手本体1
と同心状に配置される第1筒状面2Bと、軸方向外方側で
この第1筒状面2Bに隣接して形成されかつその軸方向外
方に向けて漸次縮径する第1テーパ面2Cとを有してい
る。
こうして継手本体1に結合された押輪2を通してその
継手本体1に挿入された管3とその管3に上記継手本体
1の径方向で対向する上記規制部1Bとの間に形成される
第1環状空間4には環状の弾性シール部材5が配置され
ている(第1図ではこの環状空間4が弾性シール部材5
で埋まっている。弾性シール部材5は、例えば硬質ゴム
によってなり、外周に形成された軸方向内方に向かって
漸次縮径するテーパ面5Aが継手本体1の規制部1Bに衝合
し、内周面5Bが管3に圧接している。
リテーナ6は、上記弾性シール部材5とその弾性シー
ル部材5に上記継手本体1の軸方向で対向する上記押輪
2との間に形成される第2環状空間4Aに介在されてい
る。このリテーナ6は、上記押輪により上記軸方向内方
に向けて押圧されることにより上記弾性シール部材5を
上記継手本体1の軸方向内方に向けて押圧するものであ
る。なお、リテーナ6は内部に補強のための鋼板製の芯
金6Aを封入した構成になっている。
抜止めリング7は上記管3とその管3に上記径方向で
対向する上記押輪2との間に形成される第3環状空間8
に配置されている。この抜け止めリング7は、金属製ま
たは硬質樹脂製のものである。第2A図および第2B図に示
すように、この抜け止めリング7は、拡径および縮径を
許容する欠円部7Aを有する環状に形成されており、その
外周に、上記押輪2の第1筒状面2Bに摺動自在に重なり
合う第2筒状面7Cと、軸方向外方側でこの第2筒状面7C
に隣接して形成されてその軸方向外方に向けて漸次縮径
しかつ上記押輪2の第1テーパ面2Cにその押輪2の軸方
向で対向する第2テーパ面7Bとを有する。また、その内
周に、上記管3にくい込み可能な複数の鋸歯状のくい込
み歯7a〜7dが歯先を径方向内方に向けて軸方向縦列に形
成されている。これらのくい込み歯7a〜7dのうち、その
外端部に設けられた1つの特定のくい込み歯7aが、他の
くい込み歯7b,7c,7dよりも径方向内方に向けて突き出て
いる。したがって、上記した特定のくい込み歯7aの径方
向内方への突出量h1は、他のくい込み歯7b,7c,7dのそれ
ぞれの径方向内方への突出量h2よりも大きい。そして、
特定のくい込み歯7aの突出量h1と、他のくい込み歯7b,7
c,7dの突出量h2とは、上記押輪2の第1筒状面2Bにこの
抜け止めリング7の第2筒状面7Cが重なり合ったときに
そのくい込み歯7aだけが上記管3にくい込むように定め
られている。すなわち、上記した管3と押輪2と抜け止
めリング7の3者には公差範囲内での製作寸法誤差があ
るので、それら3者の組み合わせによっては、上記第3
環状空間8の径方向の広さに広狭が生じるけれども、そ
の第3環状空間8の径方向の広さが広い場合でも狭い場
合でも、上記押輪2の第1筒状面2Bに抜け止めリング7
の第2筒状面7Cが重なり合っているときには、その特定
のくい込み歯7aだけが管3にくい込み、他のくい込み歯
7b,7c,7dは管3にくい込まれないようにそれらの突出量
h1,h2が定められている。
なお、図中、9は管3の端部に嵌合されたスティフナ
ーを示す。
以上説明したような管継手に管3を接続するときの作
業手順の一例を説明する。継手本体1の内部に弾性シー
ル部材5とリテーナ6と抜け止めリング7とをこの順に
挿入しておき、継手本体1の雌ねじ部1Aに押輪2の雄ね
じ部2Aを螺合してその押輪2を継手本体1に緩く結合し
ておく。この状態で、押輪2と抜止めリング7とリテー
ナ6と弾性シール部材4とを通して管3を継手本体1に
挿入する。この後、押輪2を上述した所定の締付トルク
で締め付け、押輪2の適正な締込量を確保する。
このようにすると、押輪2の締め込みに伴ってその押
輪2の内部に抜け止めリング7が縮径して収容され、第
1図のようにその抜け止めリング7が上記第3環状空間
8に配置され、しかも特定のくい込み歯7aだけが管3に
くい込み、また、押輪2の第1筒状面2Bに抜け止めリン
グ7の第2筒状面7Cが摺動自在に重なり合う。そして、
押輪2の内部に抜け止めリング7が縮径して収容される
ときに押輪2に加えられる締付トルクは、抜け止めリン
グ7の1つの特定のくい込み歯7aだけを管にくい込ませ
ることだけに用いられ、他のくい込み歯7b,7c,7dは管3
にくい込まないので、押輪の適正な締込量を確保するの
に要する締付トルクは小さくて済む。
したがって、上述した所定の締付トルクで押輪2を締
め付けるだけで、その押輪2が適正な位置まで締め込ま
れ、適正な締込量が確保される。このため、押輪2がリ
テーナ6を介して弾性シール部材5を軸方向内方に押圧
するので、第1図のように弾性シール部材5のテーパ面
5Aが継手本体1の規制部1Bに圧接すると共に、その内面
5Bが管3に圧接し、継手本体1と管3との間のシール性
が確保され、管3内を流動するガスの漏洩および管3内
への水や異物などの侵入が防止される。
第1図のように管3と管継手とが接続されている場合
に、地震などによって管3と管継手とに、離れる方向あ
るいは押し合う方向の力が加わったようなときには、上
記した特定のくい込み歯7aが管3にくい込んでその管3
に結合されている押輪2の第1筒状面2Bと抜け止めリン
グ7の第2筒状面7Cとが軸方向に摺動するので、そのよ
うな離れる方向あるいは押し合う方向の力がその摺動に
よって吸収される。
また、管3に第1図の矢印で示す方向の引抜き力が作
用して管3が引抜き方向に移動したときには、上記した
特定のくい込み歯7aが管3にくい込んでその管3に結合
されている抜け止めリング7の第2テーパ面7Bが押輪2
の第1テーパ面2Cに当たって管3を抜け止めする。抜け
止めリング7の第2テーパ面7Bが押輪2の第1テーパ面
2Cに当たった後、さらに管3が引抜き方向に移動したと
きには、第4図のように、上記した第1テーパ面2Cと第
2テーパ面7Bとの共働によって抜け止めリング7が縮径
され、特定のくい込み歯7aがさらに深く管3にくい込む
と共に、他のくい込み歯7b,7c,7dも管3にくい込む。こ
のため、管3が抜け止めリング7にさらに強固に結合さ
れるようになって、管3が確実に抜け止めされるように
なる。この場合、リテーナ6や弾性シール部材5は移動
しないので、弾性シール部材5によるシール性が低下す
ることはない。
なお、上記管3としてポリエチレン管を用いることが
できるが、これに限らず、第5図に示すように、外周面
に樹脂被覆層を持つ防食鋼管3′にも適用できるのは勿
論である。
上記実施例では、押輪2の締め込みに伴ってその押輪
2の内部に抜け止めリング7が縮径して収容されたとき
に、1つの特定のくい込み歯7aだけが管3にくい込むも
のについて説明した。しかしながら、管3と押輪2の第
1筒状面2Bとの相互間隔(第6図の符号H参照)の大き
さの割に、抜け止めリング7の第2筒状面f5と他のくい
込み歯7b,7c,7dの歯先との間隔(第6図の符号H1参照)
が大きいようなときには、上記した1つの特定のくい込
み歯7aとともに他のくい込み歯7b,7c,7dが管にくい込む
ようなことも起こり得ると考えられる。この場合でも、
特定のくい込み歯7aと他のくい込み歯7b,7c,7dとの突出
量の差を適切に定めておくと、他のくい込み歯7b,7c,7d
のくい込み量を第6図で説明した従来の場合よりも小さ
く抑えることが可能であるので、押輪2の適正な締込量
を確保するのに必要な締付トルクが大きくなりすぎるこ
とはなく、また、そのようにしても1つの特定のくい込
み歯7aが管3にくい込んでいることにより管3と抜け止
めリング7との結合強度が損なわれることはない。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、上述した管移動吸収作用と管抜け止め作用
とを発揮する機能を備えた管継手において、上記した管
の外周直径や押輪の第1筒状面の内周直径、さらに抜け
止めリングの外周直径に関して公差範囲内での製作寸法
誤差がある場合に、管と押輪と抜け止めリングの3者が
どのように組み合わされたとしても、継手本体に螺合す
るときの締付トルクとしてあらかじめ所定の大きさに定
められているトルクで押輪を締め付けるだけでその押輪
の適正な締込量を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す半截縦断面図、第2A図は
抜け止めリングの正面図、第2B図は第2A図におけるIIB-
IIB線に沿う断面図、第3図は要部の拡大断面図、第4
図は管に引抜力が作用した場合の説明断面図、第5図は
外面防食被覆鋼管に本考案を適用した場合の実施例を示
す半截縦断面図、第6図は従来の抜け止めリングを備え
た管継手の半截縦断面図、第7図は従来の押輪締め付け
不足の場合の説明断面図である。 1……継手本体 1A……雌ねじ部 1B……規制部 2……押輪 2A……雄ねじ部 2B……第1筒状面 2C……第1テーパ面 3……管 4……第1環状空間 4A……第2環状空間 5……弾性シール部材 6……リテーナ 7……抜け止めリング 7A……欠円部 7B……第2テーパ面 7C……第2筒状面 7a……特定のくい込み歯 7b,7c,7d……他のくい込み歯 8……第3環状空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 南出 善昭 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日本鋼管継手株式会社内 (72)考案者 野田 昭三郎 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日本鋼管継手株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−265789(JP,A) 特開 平3−265791(JP,A) 実開 昭59−7985(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部内周に雌ねじ部を有し、かつその雌ね
    じ部よりも軸方向内方側の内周に、軸方向内方に向けて
    漸次縮径するテーパ面によってなる規制部を有する筒状
    の継手本体と、この継手本体の上記雌ねじ部に螺合可能
    な雄ねじ部を備える筒状の押輪と、上記雄ねじ部と上記
    雌ねじ部とを螺合することにより上記継手本体に結合さ
    れた上記押輪を通してその継手本体に挿入された管とそ
    の管に上記継手本体の径方向で対向する上記規制部との
    間に形成される第1環状空間に配置される弾性シール部
    材と、この弾性シール部材とその弾性シール部材に上記
    継手本体の軸方向で対向する上記押輪との間に形成され
    る第2環状空間に介在されかつその押輪により上記軸方
    向内方に向けて押圧されることにより上記弾性シール部
    材を上記継手本体の軸方向内方に向けて押圧するリテー
    ナと、上記管とその管に上記径方向で対向する上記押輪
    との間に形成される第3環状空間に配置される抜け止め
    リングと、を備え、 上記押輪は、その内周に、上記継手本体と同心状に配置
    される第1筒状面と、軸方向外方側でこの第1筒状面に
    隣接して形成されかつその軸方向外方に向けて漸次縮径
    する第1テーパ面とを有し、 上記抜け止めリングは、拡径および縮径を許容する欠円
    部を備えた環状に形成され、その外周に、上記押輪の第
    1筒状面に摺動自在に重なり合う第2筒状面と、軸方向
    外方側でこの第2筒状面に隣接して形成されてその軸方
    向外方に向けて漸次縮径しかつ上記押輪の第1テーパ面
    にその押輪の軸方向で対向する第2テーパ面とを有し、
    その内周に、上記管にくい込み可能な複数の鋸歯状のい
    く込み歯が軸方向縦列に形成され、これらのくい込み歯
    のうちの1つの特定のくい込み歯が、他のくい込み歯よ
    りも径方向内方に向けて突き出ていることを特徴とする
    管継手。
JP1990056206U 1990-05-28 1990-05-28 管継手 Expired - Lifetime JP2523405Y2 (ja)

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