JPH03265789A - 管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、水道管等の配管に使用される管継手に関する
。

（従来の技術） 水道管等の配管に使用される管継手として、近時、接続
すべき一方の管の挿し口を他方の管の受け口内に挿入す
るだけで、挿し口と受け口とを接続し得る管継手が開発
されている。例えば、実開昭６１−１３０８７号公報に
は、受け口内に、縮径および拡径可能なリング状抜け止
め具が配設されており、該受け口内に挿入される挿し口
に該抜け止め具が外嵌される管継手が開示されている。

受け口の内周面には、挿し口が挿入される受け口の開口
部側になるに連れて順次縮径されたテーパー面が設けら
れている。該受け口内に配設された抜け止め具は、周方
向の一カ所に切り欠き部を有しており、縮径および拡径
可能になっている。該抜け止め具の外周面には、軸心方
向に並んで二つのテーパー面が設けられており、その境
界部が外方へ突出し１− ２ ている。該抜け止め具の両端部内周面には、それぞれ内
周掛止刃が配設されている。

このような管継手では、受け口内に配設された抜け止め
真向に挿し口が挿入されると、該抜け止め具外周面にお
ける内奥側のテーパー面が受け口内周面のテーパー面に
当接した状態になり、両掛止刃は挿し口外周面に係止さ
れず、挿し口が円滑に抜け止め真向に挿入される。挿し
口が抜け止め真向に挿入された状態で、例えば、内部を
通流する液体により、該挿し口が受け口から抜ける方向
に移動すると、該挿し口の移動に伴い、抜け止め具が該
挿し口とともに移動する。これにより、該抜け止め具外
周面における開口部側のテーパー面が、受け口内周面に
当接すべく抜け止め具外周面の境界部を中心に回動して
、該抜け止め真向周面における受け口内奥側端部に設け
られた掛止刃が、挿し口外周面に係止し、該挿し口が受
け口から抜け止めされる。

（発明が解決しようとする課題） このような従来の管継手では、抜け止め真向に挿入され
た挿し口が受け口から抜ける方向に移動すると、該抜け
止め具は該挿し口とともに移動して受け口内病のテーパ
ー面に当接される。このような状態になると、抜け止め
具は周方向の一ケ所に切り欠き部が設けられているため
に、該抜け止め具には縮径力が加わり、周方向のほぼ半
分の部分にそれぞれ曲げ力が作用する。そして、抜け止
め具に作用するこの曲げ力が十分大きければ、該抜け止
め具は縮径する。

抜け止め具は、通常、周方向の全体にわたって一定の肉
厚になっており、周方向のほぼ半分の部分を曲げて縮径
させるためには、大きな曲げ力が必要になる。このため
、挿し口を抜け止め真向に挿入した状態で、該挿し口に
低い圧力しか加わらない場合には、抜け止め具に加わる
曲げ力が小さく、該抜け止め具は十分には縮径されない
おそれがある。特に、内部へ液体を通流させる当初は、
液体の圧力が低く、挿し口は受け口から抜ける方向へ十
分な圧力が加わらない。その結果、抜け止め具は、挿し
口に十分に係止されず、該挿し口が３− ４− 受け口から抜け落ちるおそれがある。

本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目
的は、抜け止め真向に挿入された挿し口に加わる圧力が
小さい場合にも、該抜け止め具を十分に縮径させること
ができ、従って、該抜け止め具による挿し口への係止力
を強めることができて、該挿し口が受け口からの抜け落
ちるおそれのない管継手を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明の管継手は、接続すべき挿し口が開口部から挿入
される筒状体であって、該開口部側になるにつれて順次
縮径したテーパー面を有する凹溝が内周面の全周にわた
って設けられた受け口と、該受け口の凹溝内に、軸心方
向への移動が可能に配設されており、軸心方向に対する
傾斜角度が該凹溝のテーパー面の傾斜角度よりも大きく
設定されたテーパー面を外周面に有するとともに、挿し
口外周面に係止する係止部が内周面に設けられ、周方向
の一部が切り欠き部により分離されて縮径および拡径が
可能となった円筒状の抜け止め具と、を具備し、該抜け
止め具は、径方向の肉厚が薄くなるように周面に開口し
て設けられた凹部により周方向に複数部分に分割された
状態になっていることを特徴としてなり、そのことによ
り上記目的が達成される。

（実施例） 以下に、本発明を実施例について説明する。

本発明の管継手は、第１図に示すように、接続すべき挿
し口４０が挿入される円筒状の受け口１０と、該受け口
ＩＯに配設される円筒状の抜け止め具２０と、を有する
。

該受け口ｌＯは、一端に挿し口４０が挿入される開口部
１１を有し、該開口部１１近傍の内周面には、環状のシ
ール部材用凹溝１２が全周にわたって配設されている。

該シール部材用凹溝１２内には、例えば、ゴム製のシー
ル部材３０が液密状態で嵌合されており、該受け口１０
内に挿し口４０が挿入されると、シール部材３０は該挿
し口４０に外嵌して該挿し口４０外周面に液密に密着す
る。

該受け口１０におけるシール部材用凹溝１２よりも＝５
− ６− 内奥側の内周面には、抜け止め具用凹溝１３が設けられ
ている。該抜け止め具用凹溝１３内には、円筒状の抜け
止め具２０が、軸心方向へ移動可能に配設されている。

該抜け止め具用凹溝１３は、受け口ｌＯの開口部ｌＩ側
の内周面が、該開口部１１側になるにつれて順次縮径し
たテーパー面１３ａとなっている。

この凹溝１３におけるテーパー面１３ａに連なる内奥側
の内周面は、受け口ＩＯの軸心とほぼ平行な円周面１３
ｂになっている。そして、この円周面１３ｂに連なる抜
け止め具用凹溝１３の内奥側面１３ｃは、軸心と直交す
る面に対して軸心側が受け口１０の内奥側に位置するよ
うに若干傾斜している。

該抜け止め具用凹溝１３内に嵌合される抜け止め具２０
は、例えば鋼製の円筒状体であって、縮径および拡径が
可能なように、その周方向の一部が切欠き部２５により
分離されている。

該抜け止め具２０は、受け口１０の開口部ｌｌ側の外周
面が、該開口部ｌｌ側になるにつれて順次縮径したテー
パー面２１になっている。該テーパー面２１に連なる受
け口１０の内奥側の外周面は、軸心方向にほぼ一定の径
となった円周面２２になっている。また、該抜け止め具
２０の受け口１０内奥側の端面２３は、抜け止め具用凹
部１３の内奥側側面１３ｃにほぼ平行な状態になってい
る。

該抜け止め具２０外周面における開口部１１側のテーパ
ー面２１の該抜け止め具２０の軸心に対する傾斜角度は
、前述した抜け止め具用凹溝１３の内周面におけるテー
パー面１３ａの軸心に対する傾斜角度よりも大きくなっ
ている。そして、この両テーパー面１３ａおよび２１は
、対向した状態になる。

該抜け止め具２０の内周面には、例えば五つの鋸歯状の
係止部２７ａ、　２７ｂ、　２７ｃ、　２７ｄ、　２７
ｅが、受け口の開口部１１側から順に軸心方向に並設さ
れている。そして、これらの鋸歯状の係止部２７ａ、　
２７ｂ。

２７ｃ、　２７ｄ、　２７ｅが、挿し口４０の外周面に
係止される。

該抜け止め具２０の最小内径である係止部２７ａの内径
は、該抜け止め具２０に拡径力および縮径力が加わらな
い状態では、受け口１０内に挿入される挿し口４０の外
径よりも若干小さくなっている。

該抜け止め具２０は、第２図に示すように、切り７− 欠き部２５とは対向する部分の外周部に、凹部２８が設
けられている。該凹部２８は、外周側から半円状に切り
欠かれて外周面に開口した溝状になっており、該凹部２
８が形成された部分は、径方向に肉厚が薄くなっている
。また、該凹部２８と切り欠き部２５とのそれぞれの中
間部分にも、同様に外周面に開口した溝状の凹部２８お
よび２８がそれぞれ形成されている。そして、抜け止め
具２０は、各凹部２８により周方向に３つに分割された
状態になっている。

このような構成の本発明の管継手は、挿し口４０を挿入
するに際して、予め受け口ｌＯのシール部材用凹溝１２
内に、例えばゴム製のシール部材３０を嵌め込み、かつ
、抜け止め具用凹溝１３内に抜け止め具２０を嵌合させ
ておく。該抜け止め具２０は、該抜け止め具２０におけ
る切り欠き部２５を挟んで対向する各端面同士を相互に
接近させて該抜け止め具２０全体を縮径状態にすること
により、受け口ｌＯの開口部１１から容易に挿入できる
。特に、抜け止め具２０の外周部には、周方向に適当な
間隔をあけて複数の凹部２８が設けられているために、
各凹部２８により分割された状態の各周方向部分が、比
較的小さな曲げ力により容易に曲げられるために、抜け
止め具２０全体の縮径が容易であって、該抜け止め具用
凹溝１３内に容易に位置させることができる。

このような状態で、受け口ｌＯの開口部１１から、挿し
口４０の端部を挿入すると、該挿し口４０の端部は、シ
ール部材３０内に嵌合した後に、抜け止め具２０内に侵
入しようとする。このとき、抜け止め具２０の内径は、
挿し口４０の外径よりも若干小さくなっているために、
挿し口４０の先端面により、該抜け止め具２０は抜け止
め具用凹溝１３内を受け口１０の内奥側に移動され、該
抜け止め具２０は、抜け止め具用凹溝１３の内奥側側面
１３ｃに押圧される。挿し口４０の先端部外周面は先端
になるに連れて順次縮径したテーパー状になっており、
該挿し口４０先端部外周のテーパー状になった部分が、
抜け止め具２０における受け口ｌＯの開口部ｌｌ側内周
面のテーパー面２６を摺接して、該挿し口４０は該抜け
止め具２０を拡径しつつ該抜け止め具２０内に侵入する
。このとき、挿し口４０の外周面には、抜け止め具２０
におけ９− １０− る受け口１０の開口部Ｉｌ側に配設された係止部２７ａ
のみが摺接することになり、挿し口４０は小さい挿入力
で該抜け止め具２０内に容易に挿入される。また、挿し
口４０が受け口１０の軸心に対して傾斜した状態で該受
け口１０内に挿入されても、該挿し口４０先端部外周面
のテーパー面が、抜け止め具２０における開口部ｌｌ側
内周面におけるテーパー面２６に案内されるため、該抜
け止め具２０内に容易に挿入される。

このようにして所定の長さまで挿し口４０の端部が受け
口１０内に挿入された状態になると、受け口１０内から
挿し口４０内へ上水等が通流される。これにより、該挿
し口４０は、受け口１０から抜ける方向へ移動する。挿
し口４０の移動に伴い、該挿し口４０に外嵌された抜け
止め具２０が該挿し口４０と一体的に移動する。このと
き、抜け止め具用凹溝１３のテーパー面１３ａと抜け止
め具２０のテーパー面２１の受け口１０の軸心に対する
それぞれの傾斜角度は、前述したように、抜け止め具２
０のテーパー面２１の傾斜角度の方が大きくなっている
ために、抜け止め具２０におけるテーパー面２１と円周
面２２との境界部が１１− 抜け止め具用凹部１３のテーパー面１３ａに当接し、該
境界部を中心に抜け止め具２０は回動する。同時に、該
抜け止め具２０には縮径力が作用して該抜け止め具２０
は縮径し、該抜け止め具２０における受け口１０の開口
部ｌｌ側に配設された係止部２７ａに隣接する係止部２
７ｂが、すでに挿し口４０に係止した係止部２７ａとと
もに、挿し口４０外周面に係止する。

このような状態で、さらに、挿し口４０が受け口１０か
ら抜ける方向に移動すると、抜け止め具２０も挿し口４
０とともに移動し、該抜け止め具２０は、該抜け止め具
２０におけるテーパー面２１と円周面２２との境界部を
中心にさらに回動するとともに縮径し、該抜け止め具２
０の内周面における係止部２７ｂとは内奥側に隣接する
係止部２７ｃがさらに挿し口４０外周面に係止する。同
様にして、挿し口４０がさらに抜ける方向へ移動すると
、抜け止め具２０におけるすでに挿し口４０外周面に係
止した係止部２７ｃのさらに内奥側に隣接する係止部２
７ｄおよび２７ｅが、順次、挿し口４０外周面に係止す
る。

このとき、抜け止め具２ｏは、外周面に開口する２− 各凹部２８により、周方向に３つに分割された状態にな
っているために、抜け止め具２０に作用する縮径力が、
各周方向部分に曲げ力として加わる。その結果、該抜け
止め具２０に比較的小さい縮径力が作用しても、３つに
分割された状態の各周方向部分が確実に曲げられて、抜
け止め具２０全体が確実に縮径される。その結果、抜け
止め具２０における各係止部２７ａ〜２７ｅが、挿し口
４０の外周面に確実に係止されて、該挿し口４０が抜け
止めされる。

抜け止め具２０の各凹部２８は、その深さをそれぞれ等
しくすることにより、抜け止め具２０の肉厚さが薄くな
った部分におけるその肉厚が等しくなり、従って、各凹
部２８により分割された状態の各周方向部分に加わる曲
げ力に対して、それぞれが同様の状態で曲げられる。

抜け止め具２０の凹部２８は、このように、抜け止め具
２０の外周面に開口するように設ける構成に限らない。

また、各凹部２８の周方向の間隔およびその個数も、上
記実施例に限定されるものではない。

例えば、第３図に示すように、抜け止め具２０の内周側
部分に、内周面に開口する４個の凹部２８°を、周方向
に適当な間隔をあけて形成して、抜け止め具２０を周方
向に５つに分割した状態にしてもよく、また、第４図に
示すように、抜け止め具２０の内周部および外周部に、
交互に、内周面および外周面に開口する７つの凹部２８
“を形成して、抜け止め具２０を８つの周方向部分に分
割した状態にしてもよい。

各凹部２８の断面形状は、特に限定されるものではなく
、例えば、第５図に示すような矩形状、第６図に示すよ
うなＵ字形状、第７図に示すような■字形状、第８図に
示すような各隅部が丸みをおびた■字形状、さらには第
９図に示すように、内奥側が偏平な円形状に広がってい
てもよい。

（発明の効果） 本発明の管継手は、このように、抜け止め具が周面に開
口する凹部により周方向に複数部分に分割された状態に
なっているために、周方向に分割された各部分に加わる
小さな曲げ力により、各部分が容易に曲げられ、抜け止
め具全体が容易に縮１３− ４− 径される。その結果、挿し口が抜け止め真向に挿入され
た当初において、該挿し口に加わる抜け方向への圧力が
低い場合であっても、抜け止め具は十分に縮径され、該
抜け止め具による挿し口外周面への係止力が強くなって
、該挿し口の受け口から抜け落ちることが確実に防止さ
れる。

４、゛　　の、　な！ｌ 第１図は本発明の管継手の一例を示す一部切り欠き断面
図、第２図はその管継手に使用される抜け止め具を示す
正面図、第３図および第４図は抜け止め具の他の実施例
を示す正面図、第５図〜第９図はそれぞれ抜け止め具の
凹部の断面形状を示す説明図である。

１０・・・受け口、１１・・・受け口の開口部、１３・
・・受け口の凹溝、１３ａ・・・受け口のテーパー面、
２０・・・抜け止め具、２１・・・抜け止め具のテーパ
ー面、２５・・・切り欠き部、２７ａ、　２７ｂ、　２
７ｃ、　２７ｄ、　２７ｅ−係止部、２８．２８°、２
８−・−−１５＝

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、接続すべき挿し口が開口部から挿入される筒状体で
   あって、該開口部側になるにつれて順次縮径したテーパ
   ー面を有する凹溝が内周面の全周にわたって設けられた
   受け口と、 該受け口の凹溝内に、軸心方向への移動が可能に配設さ
   れており、軸心方向に対する傾斜角度が該凹溝のテーパ
   ー面の傾斜角度よりも大きく設定されたテーパー面を外
   周面に有するとともに、挿し口外周面に係止する係止部
   が内周面に設けられ、周方向の一部が切り欠き部により
   分離されて縮径および拡径が可能となった円筒状の抜け
   止め具と、を具備し、 該抜け止め具は、径方向の肉厚が薄くなるように周面に
   開口して設けられた凹部により周方向に複数部分に分割
   された状態になっていることを特徴とする管継手。