JP2517921Y2 - 接続具及び支持架台 - Google Patents

接続具及び支持架台

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JP2517921Y2
JP2517921Y2 JP1993035117U JP3511793U JP2517921Y2 JP 2517921 Y2 JP2517921 Y2 JP 2517921Y2 JP 1993035117 U JP1993035117 U JP 1993035117U JP 3511793 U JP3511793 U JP 3511793U JP 2517921 Y2 JP2517921 Y2 JP 2517921Y2
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慶一 菅谷
英男 村岡
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株式会社ブレスト工業研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばビル、工場、そ
の他の建造物などにおいて、例えばダクト、ラック、ケ
ーブル、配管などを支持する支持架台などを組立てるの
に用いる接続具、及び、該接続具を用いた支持架台に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばビル、工場、その他建造物
などの屋内あるいは屋上などにおけるダクト、ラック、
ケーブル、配管などの設置工事において、間隔をおいて
複数の支持架台によってこれらを支持させる場合があ
る。このような目的の支持架台は、従来、門型に製作し
たものが用いられている。しかし、このように予め一定
寸法に作成された支持架台では、設置工事現場ごとにダ
クトなどの寸法や配管などの寸法、数量などが異なる場
合が多いため、それに応じて高さや横幅などの寸法の異
なる多種類の支持架台を用意しなければならないという
不便があった。
【0003】そこで、従来では、図26に示すように長
穴1aを有するL型鋼材の中間部の一片に90°の切欠
き1bを設け、この切欠き1bにおいて直角に曲げ加工
して作成された接続金具1と、台座金具2とを予め用意
し、同様に長穴を有するL型鋼材をダクトや配管の寸
法、数量などに合わせて必要な長さに切断して、長穴3
aを有する2本の脚部材4、4と、長穴5aを有する横
架部材6を設置工事現場で作り、左右の接続金具1、1
に脚部材4、4の上端部及び横架部材6の両端を、各長
穴3a、5aをそれぞれ左右の接続具1、1の垂直部1
c及び水平部1dの長穴1aに合致させて図27に示す
ようにボルト7、ナット8によって締付け固定し、左右
の脚部材4、4の下端部に台座金具2、2を同様に各長
穴をそれぞれ合致させて同様にボルト、ナットで締付け
固定することによって、支持架台10を組立てていた。
【0004】そして、このようにして組立てた支持架台
10の横架部材6の長穴5aに、ラック、ダクトなどを
ボルトなどで固定したり(図示せず)、あるいは図28
に示すようにケーブル、配管BなどをU字型ボルト11
とナット12によって固定していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに長穴を有するL型鋼材を直角に曲げ加工した2つの
接続具1、1と、長穴を有するL型鋼材から成る脚部材
4及び横架部材6とを組立てて支持架台10を作成する
作業は、接続具1の裏側に横架部材6又は脚部材4を片
手で保持して、各長穴を合致させ、図27に示すように
接続具1の表側からボルト7を合致させた長穴1a、5
aあるいは1a、3a間に挿通し、さらに横架部材6
(あるいは脚部材4)の裏側からボルト7の先端にナッ
ト8を螺着させた後、接続具1と横架部材6(又は脚部
材4)の両方を手で保持しつつボルト締めを行なわなけ
ればならないため、組立作業に極めて煩雑で多大な時間
を要するという問題点があった。
【0006】また接続具1と横架部材6(又は脚部材
4)とを離れないように手で保持しつつボルト締めする
ため、横架部材6と脚部材4との直角度が得にくく、支
持架台10が歪んで使用中にダクトなどの重量で傾きや
すいという問題点があった。
【0007】また、接続具1が前記したように切欠き部
において折曲げ加工したものであるため、この折曲げ部
1′が強度的に弱く、横架部材6に大きな荷重が加わる
と、接続具1の折曲げ部1′において変形して切欠き部
が開き、支持架台10の脚部材4が傾いてしまうという
問題点もあった。
【0008】また、接続具1の水平部1dに横架部材6
をボルト締めで歪みなく固定するためには、図26に示
すように水平部1dに最低2ケ所での長穴1aにおける
ボルト締めが必要なため、接続具1の水平部1dが充分
な長さを必要とする。
【0009】このため、横架部材6の両端のかなりの長
さが左右の接続具1、1の水平部1d、1dで覆われる
ため、横架部材6の長穴5aにケーブルや配管Bなどを
図28に示すようにU字型ボルト11で固定する場合、
横架部材6のケーブル、配管などの固定のための有効長
さが限定され、ケーブル、配管Bなどの支持本数が制限
されたり、あるいは、横架部材6の水平方向の長さを大
にしなければならず、支持架台10の横幅が大となると
いう問題点もあった。
【0010】また、図28に示すようにU字ボルト11
とナット12で配管Bなどを固定する際に、隣り合う2
つのU字型ボルト11のナット12をそれぞれ工具で締
付けできるためには、両者間に工具を挿入するための間
隔が必要なため、ケーブル、配管Bなどの支持ピッチP
が大きくなり、ケーブル、配管Bなどの支持本数が制限
されたり、あるいは、横架部材6の水平方向の長さを大
にしなければならず、支持架台10の横幅が大となると
いう問題点もあった。
【0011】また、支持架台10はケーブル、配管Bな
どに沿って一定間隔で配置されるが、図29に示すよう
に隣り合う2つの支持架台の各横架部材61 、62 の長
穴5a′、5a″にズレがあると、ケーブル、配管Bな
どをU字型ボルト11、ナット12で固定しようとして
も不可能な場合が生じ、このズレをなくすために支持架
台10の配置をズラしたり、あるいは横架部材6の接続
金具1への取付け位置を調整する作業が生じ、作業が極
めて煩雑となるという問題点もあった。
【0012】また、図30に示すように脚部材4の中間
に第2の横架部材6′を増設して、さらにダクトや配管
などを支持させる増設作業が必要な場合がある。このよ
うな場合、従来では、図30に示すように、脚部材4が
挿通されるL字穴13を設けた中間接続具14を用い
て、L型鋼材からなる脚部材4をL字穴13に貫通させ
てボルト、ナットで中間接続具14を固定し、この中間
接続具14の水平部14aに第2の横架部材6′を固定
している。このように、この中間への第2の横架部材
6′の増設を行なうには、脚部材4を中間接続具14に
貫通させるために、図26に示すようにすでに固定済み
状態の左右の接続具1、1を取りはずして行ない、その
後に再度接続具1、1を固定しなければならないという
問題点もあった。
【0013】本考案は、これらの問題点を解決した接続
具及び該接続具を用いた支持架台を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案の接続具では、金属板によって折曲げ成形し
た中空柱状の本体の一端側の端面に、組立部材挿入用の
第1の開口部を設けると共に、前記組立部材挿入用の第
1の開口部の側面に、前記組立部材挿入用の第1の開口
部に挿入される第1の組立部材端部を固定するボルトの
挿通用の第1のボルト挿通穴、あるいは、補助ベース及
びナットのための保持縁部を設け、前記本体の他端側の
側面に、組立部材挿入用の第2の開口部を設けると共
に、前記組立部材挿入用の第2の開口部の側面に、前記
組立部材挿入用の第2の開口部に挿入される第2の組立
部材端部を固定するボルトの挿通用の第2のボルト挿通
穴を設けたことを特徴としている。
【0015】また、金属板によって折曲げ成形した中空
柱状の本体の一端側の端面に、組立部材挿入用の第1の
開口部を設けると共に、前記組立部材挿入用の第1の開
口部の側面に、前記組立部材挿入用の第1の開口部に挿
入される第1の組立部材端部を固定するボルトの挿通用
の第1のボルト挿通穴、あるいは、補助ベース及びナッ
トのための保持縁部を設け、前記本体の他端側の側面
に、組立部材挿入用の第2の開口部を設けると共に、前
記組立部材挿入用の第2の開口部の側面に、前記組立部
材挿入用の第2の開口部に挿入される第2の組立部材端
部を固定するボルトの挿通用の第2のボルト挿通穴を設
け、前記第1、第2のボルト挿通穴にそれぞれ第1、第
2のボルトを挿通し、前記第1、第2ボルトに前記本体
内部においてナットをそれぞれ螺着するか、あるいは、
前記保持縁部に補助ベース及びナットを第1のボルトで
挟着したことを特徴としている。
【0016】また、本考案の支持架台では、前記左右2
つの接続具の各組立部材挿入用の第1の開口部に挿入さ
れ、上端部が前記第1のボルトとナットによって、ある
いは補助ベースとナットを連結するボルトによって締付
け固定された左右2つの脚部材と、前記左右2つの接続
具の各組立部材挿入用の第2の開口部に挿入された左右
端部が前記第2のボルトとナットによって締付け固定さ
れた横架部材とを備えたことを特徴としている。
【0017】
【作用】このようにしたため、接続具の組立部材挿入用
の第1の開口部に脚部材を挿入し、組立部材挿入用の第
2の開口部に横架部材を挿入し、横架部材及び脚部材を
そのままボルト締めによって固定する。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0019】図1は、本考案の接続具の一実施例を示し
ている。
【0020】図1において符号20は本考案の接続具の
一実施例による接続具を示している。符号21は中空柱
状の本体であって、図2に示す形状に打抜かれた金属板
22を鎖線で示す部分A〜Eを90°折曲げ加工するこ
とによって、垂直な側壁部21aと、その両端の互いに
平行な対向した側壁部21b、21cと、上壁部21d
とから成る本体21が構成されている。
【0021】前記側壁部21bは、図2に示すように互
いに90°の角度をなす傾斜辺22、23をそれぞれ有
する板片21b′、21b″を、それぞれ上壁部21d
との境界線D、側壁部21aとの境界線Bから90°折
曲げることによって構成されている。そして、板片21
b′には突片24を設けられ、板片21b″にはこの突
出片24が適合される形状の凹部25が設けられてい
て、図1に示すように折曲げによって凹部25に突出片
24が嵌合されている。
【0022】同様に、側壁部21cは、図2に示すよう
に互いに90°の角度をなす傾斜辺25、26をそれぞ
れ有する板片21c′、21c″を、それぞれ上壁部2
1dとの境界線E、側壁部21aとの境界線Cから90
°折曲げることによって構成されている。また、同様
に、板片21c′の突片26が板片21c″の凹部27
に嵌合されている。このため、上壁部21dが側壁部2
1aとの境界線Aにおいて90°の折曲げ状態から上方
へ開く方向の外力に耐えることができる。
【0023】なお、前記突片24、26と凹部25、2
7を設ける代りに、傾斜辺22、23及び25、26を
溶接によって接着してもよい。
【0024】この折曲げ加工によって、図3に示すよう
に本体21の下端側の端面には、組立部材(例えば脚部
材41)を下側から側壁部21aの内面に沿って挿入す
るための第1の開口部30が構成され、この脚部材挿入
用の第1の開口部30の側面の壁部(側壁部)21aの
水平方向の中央には、長穴状の第1のボルト挿通穴31
が設けられている。
【0025】本体21の上端側の側面には、組立部材
(例えば横架部材42)を上壁部21dの内面に沿って
水平方向に挿入するための第2の開口部32が構成さ
れ、この第2の開口部32の側面の壁部(上壁部)21
dには、円形の第2のボルト挿通穴33が設けられてい
る。
【0026】前記第1のボルト挿通穴31、第2のボル
ト挿通孔33には、それぞれ第1、第2のボルト34、
35が挿通され、本体21の内側において、第1、第2
のナット36、37がそのネジ穴36a、37aにおい
てそれぞれ螺着されている。図1、3は、第1、第2の
ナット36、37として、四角形平板の両側にテーパー
部36b、37bを有する板ナットを用いた例を示して
いる。
【0027】図4は前記接続具20を用いた支持架台4
0の一実施例を示している。脚部材41、横架部材42
として、前記本体21の第1、第2の開口部30、32
にほとんど隙間なく適合する寸法のリップ溝型鋼材を用
いた場合を示している。
【0028】即ち、ダクト、ラック、ケーブル、配管な
どの設置現場においてリップ溝型鋼材を必要な長さに切
断して横架部材42とし、図4〜6に示すようにこの端
部を接続具20の本体21の第2の開口部32へリップ
縁部42a側を上向きにして挿入し、第2のボルト挿通
穴33に挿入された第2のボルト35を、左右のリップ
縁部42a、42a間を通過させ、第2のボルト35に
螺着された第2のナット37をリップ縁部42aと底板
42b間を通過させる。このように横架部材42の端部
を挿入して、第2のボルト35の頭部35aを工具で回
転させれば、第2のナット37は次第に上昇して、図
5、6に示すようにリップ縁部42aにおいて横架部材
42は、本体21に固定される。
【0029】同様に脚部材41を、リップ縁部41aを
外側へ向け、本体21の第1の開口部30へ下方から挿
入し、第1のボルト34を締め付けて固定する。
【0030】このようにして左右2つの脚部材41、4
1と1つの横架部材42とを左右2つの接続具20、2
0で互いに垂直に接続し、左右の脚部材41の下端部
に、図4に示すように台座金具50を固定する。
【0031】脚部材41にリップ溝型鋼材を用いた場合
には、図4に示す構造の台座金具50を用いることがで
きる。即ち、台座金具50はコ字状に屈曲されたコ字板
51と、その下端から水平方向に屈曲された水平板52
a〜52cとで構成されている。コ字板51にはボルト
挿通穴53が設けられ、接続具20に用いたのと同様の
ボルト54、ナット55が取付けられていて、脚部材4
1の下端が両側のリップ縁部41a、41aにおいて、
前記接続具20の場合と同様にボルト締めによって固定
される。
【0032】なお、図7に示すように、基板57にバネ
性のあるコ字板58を溶接などで固定し、コ字板58の
バネ板58a,58bに係止突起59をプレス加工した
台座金具60を用いてもよい。この台座金具60は、図
8に示すように脚部材41の下端からバネ板58a、5
8bをリップ溝型鋼材の両側板41c、41d内に圧入
することによって固定される。
【0033】なお、図4及び図7の台座金具50、台座
金具60において、符号56はアンカーボルト挿通穴を
示している。
【0034】このようにして作成された支持架台40の
横架部材42上に、ダクトやラック(図示せず)を固定
するには、図3に示したのと同様のボルトとナットによ
って両側のリップ縁部42a、42aにおいて固定すれ
ばよい。
【0035】また、ケーブルや配管Bなどを取付けるに
は、図9、10に示すように、2つの左右対称形の湾曲
帯板70a、70bを上端でネジ71で連結したU字状
の留め具72を用いることができる。
【0036】即ち、湾曲帯板70a、70bの下端両側
には、掛止溝73が設けられていて、図10に示すよう
にケーブル、配管Bなどの両側において、湾曲帯板70
a、70bの下端をそれぞれリップ溝型鋼材内にいれ
て、図9、10に示すように90°回転させてリップ縁
部42a、42aに掛止溝73を係止して、ケーブル、
配管Bなどを挟んで、上端をネジ71で連結すれば、ケ
ーブル、配管Bなどは横架部材42に固定される。なお
ケーブルなどが屈曲しやすい場合には、予めネジ71で
連結した湾曲帯板70a、70b内にケーブルをいれ
て、リップ溝内に湾曲帯板70a、70bの下端をい
れ、90°回転して係止することもできる。
【0037】このように留め具72で取付けできるか
ら、図28に示した前記従来例の場合のようにUボルト
11にナット12を締め付けるための工具のはいる間隔
を必要としないから、小ピッチで、あるいは間隔をあけ
ずに多数のケーブル、配管Bなどを支持させることがで
きる。
【0038】図4、10に示すように左右2つの接続具
20、20間に固定した横架部材42に多数のケーブ
ル、配管などを固定すると、その荷重によって接続具2
0は、その上壁部21dが側壁部21aとの90°の折
曲げ部が上方向へ開く力を受けるが、側壁部21b、2
1cが突出片24、28と凹部25、29によって係合
しているため、接続具20の変形を防ぐことができる。
【0039】なお、前記説明ではリップ縁部42aをボ
ルト挿通穴側に向けて固定する場合を説明したが、図1
1に示すようにリップ溝型鋼材の底板42bに長穴42
b′を有する場合には、この長穴42b′において切断
すれば、この切断された端部を第2の開口部32に挿入
すれば、図12に示すように前記と同様にボルト35と
ナット37によって固定することができる(ナット37
は天地を逆向きにしてもよい)。
【0040】また、図13に示すようにL型鋼材75で
も、その長穴75aにおいて切断すれば、図14のよう
に切断した端部をそのまま第2の開口部32に挿入して
同様にボルト35、ナット37で固定することができる
(ナット37は天地を逆向きにしてもよい)。
【0041】なお、これらの鋼材の向きに関すること及
びL型鋼材でもよいことは、横架部材だけでなく、脚部
材の取付けにおいても全く同様である。
【0042】図15は本考案の接続具の他の実施例を示
すものであって、前記第1の開口部30に脚部材41を
挿入しやすいように、且つ第2の開口部32に横架部材
42を挿入しやすいように、側壁部21b、21cの下
側の板片21b″、21c″の横方向端部に90°折曲
げた保持縁部80a、80bが設けられている。
【0043】図16は、さらに、上側の板片21b′、
21c′の下端部に、横架部材42を受けるための90
°折曲げた受け部81a、81bを設けた実施例を示し
ている。
【0044】なお、図15、16に示すように側壁部2
1b、21cに保持縁部80a、80bを設けた場合に
は、図15に示すような補助ベース85を用いて脚部材
41を保持縁部80a、80bに固定することができ
る。
【0045】即ち、この補助ベース85は、横方向の幅
が本体21の2つの側壁部21b、21cの外面間の距
離より僅かに大に設定され、中央にボルト挿通穴86を
有する矩形平板状の基部85aと、基部85aの横方向
両端で90°に屈曲された縁部85b、85cと、ボル
ト挿通穴86におけるボルト締めによって基部85aが
変形しないように基部85aの縦方向両端で脚部材41
の保持縁部80a、80b間の距離より幅が小さく、9
0°屈曲された補強リブ85d、85eとを備えてい
る。
【0046】この補強ベース85の横方向両端の縁部8
5b、85cを、図17に示すように、本体21の両側
壁部21b、21cに外側から被せるようにして、基部
85aを本体21の保持縁部80a、80bに当接さ
せ、ボルト挿通穴86にボルト34を挿通し、ボルト3
4の先端にナット36を螺着する。そして、脚部材41
の上端部を接続具20の本体21の第1の開口部30へ
リップ縁部42a側を内側にして挿入し、ボルト34
を、左右のリップ縁部41a、41a間を通過させ、ボ
ルト34に螺着されたナット36をリップ縁部41aと
底板41b間を通過させて、ボルト34を締付けること
によって、脚部材41は本体21の保持縁部80a、8
0bに締付けられ固定される。
【0047】なお、図17のように、脚部材41、41
のリップ縁部41a、41a側を互いに内向きに接続具
20、20に固定した場合には、図18、19に示すよ
うにL字状の増設用金具90を用いて、脚部材41、4
1の中間部への第2の横架部材42′の増設を、簡単に
行なうことができる。
【0048】即ち、図19に示すように増設用金具90
の垂直板90aのボルト挿通穴91にボルト92を挿通
し、脚部材41の両側のリップ縁部41a内にナット9
4をいれてボルト締めすることによって、垂直板90a
を脚部材41に固定して、左右の脚部材41、41に同
一高さでそれぞれ増設用金具90を取付ける。
【0049】次に、リップ溝型鋼材から成る第2の横架
部材42′も同様に、増設用金具90の水平板90bの
ボルト挿通穴94において、同様のボルト95、ナット
96によって、第2の横架部材42′をその両側のリッ
プ縁部42a′において固定すればよい。
【0050】図20は本考案の接続具20の他の実施例
を示すもので、平板を90°折曲げ加工することによっ
て側壁部21b、21cの上端の折曲げ部21e、21
fが上壁部21dに被さった状態に成形されている。こ
のため、横架部材42への荷重によって上壁部21dが
側壁部21aから開く方向の外力を受けても、これに耐
えることができる。
【0051】なお、図21に示すように上壁部21dの
両側と側壁部21b、21cの上端とを溶接によって固
定してもよい。
【0052】図22は平板の折曲げ加工による本考案の
接続具20のさらに他の実施例を示すものであって、側
壁部21aが両側壁部21b、21cからの折曲げ部2
1a′、21a″とによって構成され、上壁部21dは
両側壁部21b、21cからの折曲げによって構成され
ている。
【0053】このように上壁部21dは両側壁部21
b、21cとが一体的な平板の折曲げによっているた
め、横架部材42の荷重による上壁部21dの上方への
変形を防ぐことができる。
【0054】図23は、図1で示した矩形平板状で両端
にテーパー部を有するナットの代りに、平行四辺形平板
状のナット100を用いる場合を示している。この図2
3に示すナット100を用いれば、図23、24に示す
ように、第1の開口部30から挿入した脚部材41のリ
ップ縁部41a、41a間に、ボルト34に螺着したナ
ット100の長辺をほぼ平行な向きにして挿通して補助
ベース85を保持縁部80a、80bに当接して、その
ままボルト34を回転させる。すると、平行四辺形のナ
ット100は回転して脚部材41内面に当接して点線で
示す状態で停止されるから、そのままボルト締めして脚
部材41を固定することができる。
【0055】なお、ビル屋上などは水はけのために多少
傾斜している。このため、支持架台をビル屋上などに設
置する場合、左右の脚部材41、41の各長さ、あるい
は左右の接続具20、20の各高さを調整する必要があ
るが、接続具20の第1のボルト挿通穴31が縦方向に
長くなっているので、この挿通穴31におけるボルト固
定位置を選ぶことによって高さを調整することもでき
る。
【0056】なお、以上の実施例では、接続具20をダ
クト、ラック、ケーブル、配管などの支持架台40の組
立てに用いる場合を説明したが、逆に天井側から吊下げ
られる枠体の組立て接続のために用いることもでき、ま
た横壁から水平方向に突設される枠体の組立て接続のた
めにも用いることができることは勿論である。
【0057】なお、図25に示すように、側壁部21a
に第3の開口部101を設けて2つの組立部材41、4
2の垂直な接続を行なうこともできる。
【0058】
【考案の効果】以上のように本考案は構成されているの
で、本考案では、図26で示した従来装置のように接続
具と組立部材(横架部材など)の双方を同時に手で保持
したままボルト締めしたり、双方の長穴を合致させたり
することなく、横架部材、脚部材などの組立部材の端部
を、中空柱状の本体21へ開口部から挿入してボルト締
めすればよく、また、図26の従来装置のように接続具
の表側からボルトを挿通し、組立部材(横架部材など)
の裏側からナットをネジこんでボルト締めすることな
く、組立部材を本体21の開口部から挿入してそのまま
ボルト締めするだけで固定されるから、組立作業が格段
に簡単となり、作業時間の著しい短縮が可能となる。
【0059】また、図26に示した従来装置では、横架
部材を接続具で正確に歪なく接続するためには、接続具
の水平部分のボルト固定箇所を少なくとも2ケ所設ける
必要があるため、接続具の水平部分の長さが大となり、
その分だけ横架部材の両端が覆われ、ケーブル、配管な
どを横架部材の固定する有効長さが制限され、ケーブル
などの支持本数が制限されるが、本考案では、横架部材
42の両端は本体21内に挿入してボルト締めするだけ
で正確に歪なく接続されるため、ボルト締め箇所が1ケ
所だけで済むから、横架部材42の両端は本体21で僅
かな部分しか覆われない。このため、横架部材42のケ
ーブル、配管などを支持できる有効長さがほとんど制限
されないので、ケーブル、配管などの支持本数が制限さ
れることがなく、このため、支持架台の横幅を小さくす
ることができる。
【0060】また、横架部材42としてリップ溝型鋼材
を用いれば、図10に示すように留め具でリップ縁部間
にケーブル、配管Bなどを固定することができるから、
隣り合う配管Bなどの支持ピッチを著しく小さくでき、
あるいは密着状態で支持することもできるので、図28
で示した従来装置の問題点を解消して支持本数を多くす
ることができ、支持架台40の横幅も小さくすることが
できる。
【0061】また、同じく横架部材42としてリップ溝
型鋼材を用いれば、図29に示した従来装置の2つの支
持架台における取付け位置のズレによる取付け位置の調
整のような煩雑な問題も解消される。
【0062】また、脚部材41としてリップ溝型鋼材を
用いれば、図19に示すように、接続具20を取りはず
すことなく、簡単に中間部で横架部材を増設することが
できる。
【0063】また、上壁部21dと側壁部21b、21
cとを係合した構造あるいは一体的な構造にすれば、横
架部材に大きな荷重が加わっても本体21が変形するこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の接続具の一実施例を示す斜視図
【図2】図1の実施例の接続具を作成するための平板を
示す平面図
【図3】図1の実施例の縦断面図
【図4】本考案の支持架台の一実施例を示す分解斜視図
【図5】本考案の支持架台の接続具と脚部材、横架部材
の取付状態を示す断面図
【図6】図5におけるA−A矢視図
【図7】本考案の支持架台に用いる台座金具の一実施例
の斜視図
【図8】図7の台座金具の取付け状態を示す要部の断面
【図9】本考案の支持架台に配管などを固定する留め具
及び横架部材の斜視図
【図10】図9の留め具による固定状態の要部を示す概
略断面図
【図11】横架部材の他の実施例を示す斜視図
【図12】図11に示した横架部材の取付け状態を示す
要部の正面図
【図13】横架部材の他の実施例を示す斜視図
【図14】図13に示した横架部材の取付け状態を示す
要部の正面図
【図15】本考案の接続具の他の実施例を示す斜視図
【図16】本考案の接続具の他の実施例を示す斜視図
【図17】図15に示す接続具と脚部材の接続状態を示
す水平断面図
【図18】本考案の支持架台の中間部に横架部材を増設
するための増設用金具を示す斜視図
【図19】増設状態を示す要部の断面図
【図20】本考案の接続具の他の実施例を示す要部の斜
視図
【図21】本考案の接続具の他の実施例を示す要部の正
面図
【図22】本考案の接続具の他の実施例を示す要部の正
面図
【図23】本考案の他の実施例のナットによる接続構造
を示す要部の正面図
【図24】本考案の他の実施例のナットによる接続構造
を示す要部の水平断面図
【図25】本考案の接続具の他の実施例を示す断面図
【図26】従来の支持架台を示す斜視図
【図27】図26に示した支持架台の接続具の接続構造
を示す断面図
【図28】従来の支持架台の横架部材への配管の取付け
構造を示す正面図
【図29】図28に示す支持架台における隣りの横架部
材間のズレを示す説明図
【図30】図28に示す支持架台における中間増設構造
を示す要部の斜視図
【符号の説明】 20 接続具 21 本体 21a、21b、21c 側壁部 21d 上壁部 30 第1の開口部 31 第1のボルト挿通穴 32 第2の開口部 33 第2のボルト挿通穴 34 第1のボルト 35 第2のボルト 36 第1のナット 37 第2のナット 40 支持架台 41 脚部材 41a リップ縁部 42 横架部材 42a リップ縁部 42b 底板 50 台座金具 60 台座金具 72 留め具 80a、80b 保持縁部 90 増設用金具 100 ナット

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板によって折曲げ成形した中空柱状の
    本体の一端側の端面に、組立部材挿入用の第1の開口部
    を設け、前記本体の他端側の側面に組立部材挿入用の第
    2の開口部を設けると共に、前記組立部材挿入用の第2
    の開口部の側面に、前記組立部材挿入用の第2の開口部
    に挿入される第2の組立部材端部を固定するボルトの挿
    通用の第2のボルト挿通穴を設け、さらに前記第1の開
    口部の側面に、第1の開口部に挿入される第1の組立部
    材を挟持固定するための保持縁部を設けた接続具。
  2. 【請求項2】金属板によって折曲げ成形した中空柱状の
    本体の一端側の端面に、組立部材挿入用の第1の開口部
    を設け、前記本体の他端側の側面に、組立部材挿入用の
    第2の開口部を設けると共に、前記組立部材挿入用の第
    2の開口部の側面に、前記組立部材挿入用の第2の開口
    部に挿入される第2の組立部材端部を固定するボルトの
    挿通用の第2のボルト挿通穴を設け、さらに前記第1の
    開口部の側面に、第1の開口部に挿入される第1の組立
    部材を挟持固定するための保持縁部を設け、前記第2の
    ボルト挿通穴に第2のボルトを挿通して前記本体内部に
    おいてナットを螺着し、前記保持縁部において前記本体
    外側の補助ベースと前記本体内側のナットとをボルトで
    連結して前記保持縁部に挟着した接続具。
  3. 【請求項3】前記本体の上壁部外方への変形防止のため
    の係止部を、対向した側壁部に設けた請求項1ないし2
    記載の接続具。
  4. 【請求項4】金属板によって折曲げ成形した中空柱状の
    本体の一端側の端面に、組立部材挿入用の第1の開口部
    を設け、前記本体の他端側の側面に、組立部材挿入用の
    第2の開口部を設けると共に、前記組立部材挿入用の第
    2の開口部の側面に、前記組立部材挿入用の第2の開口
    部に挿入される第2の組立部材端部を固定するボルトの
    挿通用の第2のボルト挿通穴を設け、さらに前記第1の
    開口部の側面に第1の開口部に挿入される第1の組立部
    材を挟持固定するための保持縁部を設け、前記 第2のボ
    ルト挿通穴に第2のボルトを挿通して前記本体内部にお
    いてナットを螺着し、前記保持縁部において前記本体外
    側の補助ベースと前記本体内側のナットとをボルトで連
    結して前記保持縁部に挟着した接続具と、 前記左右2つの接続具の各組立部材挿入用の第1の開口
    部に挿入され、上端部が前記補助ベースとナットとを連
    結する前記ボルトによって前記保持縁部締付け固定され
    た左右2つの脚部材と、 前記左右2つの接続具の各組立部材挿入用の第2の開口
    部に挿入され、左右端部が前記第2のボルトとナットに
    よって締付け固定された横架部材とを備えた支持架台。
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