JP2505619B2 - 自動車用アンダ―フ―ド部品 - Google Patents

自動車用アンダ―フ―ド部品

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JP2505619B2 JP2163266A JP16326690A JP2505619B2 JP 2505619 B2 JP2505619 B2 JP 2505619B2 JP 2163266 A JP2163266 A JP 2163266A JP 16326690 A JP16326690 A JP 16326690A JP 2505619 B2 JP2505619 B2 JP 2505619B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は塩化カルシウム、塩化マグネシウムや塩化亜
鉛などの金属ハロゲン化合物を主剤とする路面凍結防止
剤に対する耐性が良好で、しかも耐衝撃性、剛性および
耐熱性などが優れたポリアミド製の自動車用アンダーフ
ード部品に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、自動車業界では燃費向上のための軽量化、防錆
性および遮音効果などを目的に従来の金属部品を樹脂化
する傾向が目立っている。なかでもポリアミド樹脂は優
れた耐熱性、耐油性、成形性、強靱性などの特徴を有し
ているため、自動車のアンダーフード部品、たとえばク
ーリングファン、ラジェタータンクのトップおよびベー
ス、シリンダーヘッドカバー、オイルパン、ギヤ、バル
ブ、ブレーキ配管、燃料配管用チューブ、その他排ガス
系統部品およびコネクターなどの電気系統部品など種々
の機能部品への応用が行われている。
一般に寒冷地方の道路には、特に冬期の路面凍結を防
止するために塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化
亜鉛などを主剤とする凍結防止剤が多量に散布されるた
め、これらの道路凍結防止剤に対する耐性の高い材料が
求められている。
これに対して、ナイロン6やナイロン66にナイロン11
やナイロン12をブレンドしたポリアミド樹脂組成物やそ
れらの強化品(特開昭60-88066、特開昭57-212252な
ど)、脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミドをブレンド
したポリアミド樹脂組成物やそれらの強化品(特開昭58
-120665、特開昭58-53950など)、ポリアミドにフェノ
ール樹脂や変性ポリオレフィンをブレンドした樹脂組成
物やそれらの強化品(特開昭60-188456、特開昭61-7654
0など)など数多く提案されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 近年の技術革新による自動車のエンジンルームの温度
上昇やマイクロエレクトロニクスの進展に伴い、さらに
高温雰囲気下での使用に十分耐え得る成形品材料が要求
されてきた。
しかしながら、これらの樹脂組成物は金属代替素材と
しての引張り強度、曲げ弾性率などの機械物性および耐
熱性が不足しており、しかも材料価格が高いこともあっ
て極めて制限された用途にしか応用されない。
〈課題を解決するための手段〉 以上の状況にかんがみ本発明者らは、安価でかつ道路
凍結防止剤に対する耐性が良好で耐衝撃性、剛性および
耐熱性などが優れた道路凍結防止剤に対する耐性が要求
される自動車用アンダーフード部品について検討した結
果、特定のテレフタル酸含有ポリアミド樹脂組成物が全
ての問題を解決できることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は 反復単位 および反復単位(II)、(III)いずれかの単位、 (式中Rは炭素数8〜18の脂肪族基、R′は炭素数6〜
18の脂肪族基であり、R″は炭素数4〜18の脂肪族基ま
たは を表わし、nは5〜18の整数を表わす。) とからなり(I)/[(II)または(III)]の重量比
が20/80〜100/0である(共)重合ポリアミド〔A〕100
重量部に対して、変性ポリオレフィン〔B〕1〜100重
量部および〔C〕充填剤1〜100重量部を配合した配合
物を成形してなるものであって、路面凍結防止剤耐性が
要求される部品であることを特徴とする自動車用アンダ
ーフード部品である。
本発明の共重合ポリアミド樹脂〔A〕とは(I)炭素
数8〜18の脂肪族アルキレンジアミンとテレフタル酸か
ら合成される脂肪族アルキレンテレフタルアミド、(I
I)炭素数6〜18の脂肪族アルキレンジアミンとイソフ
タル酸から合成される脂肪族アルキレンイソフタルアミ
ドまたは炭素数6〜18の脂肪族アルキレンジアミンと炭
素数4〜18の脂肪族アルキレンジカルボン酸から形成さ
れる縮合物である。炭素数6〜7の脂肪族アルキレンジ
アミンの具体例としては1,4−ジアミノ−1、1−ジメ
チルブタン、1,4−ジアミノ−1−エチルブタン、1,4−
ジアミノ−1,2−ジメチルブタン、1,4−ジアミノ−1,3
−ジメチルブタン、1,4−ジアミノ−1,4−ジメチルブタ
ン、1,4−ジアミノ−2,3−ジメチルブタン、1,2−ジア
ミノ−1−ブチルエタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7
−ジアミノヘプタンが例示され、炭素数8〜18の脂肪族
アルキレンジアミンとしては1,8−ジアミノオクタン、
1,6−ジアミノ2,5−ジメチルヘキサン、1,6−ジアミノ
−2,4−ジメチルヘキサン、1,6−ジアミノ−3,3−ジメ
チルヘキサン、1,6−ジアミノ−2,2−ジメチルヘキサ
ン、1,9−ジアミノノナン、1,6−ジアミノ−2,2,4−ト
リメチルヘキサン、1,6−ジアミノ−2,4,4−トリメチル
ヘキサン、1,7−ジアミノ−2,3−ジメチルヘキサン、1,
7−ジアミノ−2,4−ジメチルヘプタン、1,7−ジアミノ
−2,5−ジメチルヘプタン、1,7−ジアミノ−2,2−ジメ
チルヘプタン、1,10−ジアミノデカン、1,8−ジアミノ
−1,3−ジメチルオクタン、1,8−ジアミノ−1,4−ジア
ミノオクタン、1,8−ジアミノ−2,4−ジメチルオクタ
ン、1,8−ジアミノ−3,4−ジメチルオクタン、1,8−ジ
アミノ−4,5−ジメチルオクタン、1,8−ジアミノ−2,2
−ジメチルオクタン、1,8−ジアミノ−3,3−ジメチルオ
クタン、1,8−ジアミノ−4,4−ジメチルオクタン、1,6
−ジアミノ−2,4−ジエチルヘキサン、1,9−ジアミノ−
5−メチルノナン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−
ジアミノドデカンなどを例示することができる。これら
のアルキレンジアミン成分のうちでは、1,6−ジアミノ
ヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、1,10−ジアミノデ
カン、1,12−ジアミノドデカンまたはこれらの混合物で
あることが好ましい。また、炭素数6〜18の脂肪族アル
キレンジカルボン酸成分単位の具体例としては、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、プラシリン酸、
テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカン二
酸などを例示できる。これらの脂肪族アルキレンジカル
ボン酸成分のうちアジピン酸、セバシン酸、ウンデカン
二酸、ドデカン二酸が好ましい。(III)はラクタム類
または炭素数5〜18の脂肪族アミノカルボン酸成分から
形成される化合物である。ラクタム類の具体例としては
ε−カプロラクタム、ζ−エナントラクタム、η−カプ
リルラクタム、ω−ラウロラクタムなどを例示すること
ができ、特にε−カプロラクタムが好ましい。炭素数5
〜18の脂肪族アミノカルボン酸成分としては具体的に6
−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−ア
ミノドデカン酸などを例示することができる。
本発明の(共)重合ポリアミドの共重合比率は重量比
で(I)/[(II)または(III]が20/80〜100/0の範
囲にあることが必要であり、好ましくは20/80〜90/10、
より好ましくは30/70〜90/10である。共重合比率が20/8
0よりも少ないと金属ハロゲン化物に対する耐性が低下
するために、道路凍結防止剤耐性が低下するので好まし
くない。ここで用いられるポリアミドの重合度について
特に制限がなく、通常1%硫酸溶液の25℃における相対
粘度(ηr)が1.5〜5.0にあるものを任意に用いること
ができる。
本発明の(共)重合ポリアミドの製造法は特に限定さ
れないが、(I)〜(III)構成成分のモノマーまたは
塩の水溶液を撹拌下、水蒸気圧20kg/cm2−G以下、150
〜320℃で加熱し、ηr=1.01〜1.6の低次縮合物を作
り、これをさらに融点以下の温度で固相重合する方法あ
るいはベントロ付単軸スクリューまたは二軸スクリュー
押出機を使用し高重合度化する方法なとが簡便で適して
いる。
本発明によれば、溶融押出し工程で良好な高重合度化
ペレットを得るにはリン系触媒の存在が効果的であり、
添加量は低次縮合物に対して0.02〜2wt%が好ましく、
より好ましくは0.05〜1.2wt%である。リン系化合物の
具体例としてH3PO4、H3PO3、H3PO2、H4P2O7、NaH2PO4
2H2O、Na2HPO4・12H2O、Na3PO4・12H2O、NaH2PO4・H
2O、Na4P2O7・10H2O、Na2H2P2O7・6H2O、Na5P3O10、C6
H5P(OH)2、C6H5PO(ONa)2、C6H5PO(OH)2、Mn(H2PO2)2
(C66H5O)3Pなどを挙げることができる。好ましくはH3PO
4、H4P2O7である。リン化合物の添加方法については特
に制限がなく、低次縮合物を作るとき、あるいは低次縮
合物にあらかじめブレンドし溶融押出しする方法などが
簡便で適している。
本発明の変性ポリオレフィン〔B〕とはエチレン、プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン1、4−メチルペンテ
ン−1、イソブチレン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロ
ベンタジエン、2,5−ノルポルナジエン、5−エチリデ
ンノルポルネン、5−エチル−2,5−ノルボルナジエ
ン、5−(1′−プロベニル)−2−ノルポルネン、ブ
タジエン、イソプレン、スチレン内から選ばれた少なく
とも1種のオレフィンをラジカル重合して得られるポリ
オレフィンにカルボン酸基、カルボン酸エステル基、カ
ルボン酸金属基、カルボン酸無水物基、カルボン酸アミ
ド基、イミド基、アミノヒドロキシエチル基の内から選
ばれた少なくとも1種の官能基を有する単量体を成分
(以下、官能基含有成分と称する)を導入して得られる
変性ポリオレフィンである。
官能基含有成分の例を挙げると、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、メサコン酸、
シトラコン酸、グルタコン酸およびこれらのカルボン酸
金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン酸水素メチ
ル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、マレイン酸ジ
メチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−〔2,2,
1〕−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、エンドビシク
ロ−〔2,2,1〕−5−ヘプタン−2,3−ジカルボン酸無水
物などのα、β−不飽和カルボン酸誘導体ならびにここ
で記したα、β−不飽和カルボン酸、そのエステル、そ
の無水物、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)ア
クリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル
などのエポキシ含有飽和化合物にアンモニア、メチルア
ミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
ドデシルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン、
シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、アニリン、ナ
フチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチ
ルエチルアミン、ジブチルアミン、ジステアリルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、エチルシクロヘキシルア
ミン、メチルアニリン、フェニルナフチルアミン、メラ
ミン、エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノー
ル、ジエタノールアミン、モルボリン、α−アミノ−2
−ピロリドン、α−アミノ−ε−カプロラクタム、α−
モノメチルアミノ−ε−カプロラクタム、α−モノエチ
ルアミノ−ε−カプロラクタム、α−モノベンジルアミ
ノ−ε−カプロラクタム、末端アミノ基のナイロンオリ
ゴマーなどを付加せしめて得られるN−置換アミド化合
物、N−置換イミド化合物、N−置換ヒドロキシエチル
化合物などである。
これらの官能基含有成分を導入する方法は、特に制限
はなく、主成分のオレフィン類と混合して共重合せしめ
たり、ポリオレフィンにラジカル開始剤を用いてグラフ
ト導入するなどの方法を用いることができる。官能基含
有成分の導入量は通常、変性ポリオレフィン全体に対し
て、0.001〜40モル%、好ましくは0.01〜35モル%の範
囲内であるのが適当である。官能基含有成分量が0.001
モル%に満たないと変性ポリオレフィンと共重合ポリア
ミドの親和性が不足し、耐衝撃性付与効果が不十分にな
る傾向がある。一方、官能基含有成分量が40モル%を越
えるとゲル化などの副反応が起こりやすくなる傾向があ
る。
本発明で特に有用な変性ポリオレフィンの具体例とし
てはエチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、およびこ
れらの共重合体中のカルボン酸部分の一部または全てを
ナトリウム、リチウム、亜鉛、カルシウム、カリウムな
どと塩にしたもの、エチレン/(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エチル共重
合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エチル−g−無水
マレインサン共重合体(“g"はグラフトを表わす。以下
同じ)、エチレン/(メタ)アクリル酸メチル−g−無
水マレイン酸共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸
エチル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル−g−マ
レイミド共重合体、エチレン/アクリル酸エチル−g−
フェニルマレイミド共重合体およびこれら共重合体の部
分ケン化物、エチレン/プロピレンg−無水マレイン酸
共重合体、エチレン/ブテン1−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g
−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン/ジ
シクロペンタジエン−g−無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/プロピレン/2,5−ノルボルナジエン−g−無水
マレイン酸共重合体、エチレン/プロピレン−g−N−
フェニルマレイミド共重合体、エチレン/ブテン−1−
g−N−フェニルマレイミド共重合体、スチレン/ブタ
ジエン−g−無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体などを挙げることができる。
変性ポリオレフィンの配合量は共重合ポリアミド100
重量部に対して1〜100重量部であり、好ましくは5〜9
0重量部の範囲内である。配合量が1重量部に満たない
と、得られる成形品の耐衝撃性が不足するので好ましく
なく、逆に100重量部を越えると成形品の耐熱性が不足
するので好ましくない。
本発明でいう充填剤〔C〕とは、ガラス製の繊維ある
いはビーズ、タルク、カリオン、ウオラストナイト、マ
イカ、シリカ、アルミナ、ケイソウ土、クレー、セッコ
ウ、ベンガラ、グラファイト、二酸化チタン、酸化亜
鉛、銅、ステンレスなどの粉状または板状の無機系化合
物、他のポリマー繊維(炭素繊維)などであり、好まし
くはガラス繊維である。ガラス繊維として特に好ましい
のは直径3〜20μm程度のガラスチョップドストラン
ド、ガラス糸などである。かかる充填剤の配合割合は共
重合ポリアミド100重量部に対して1〜100重量部の範囲
にあることが必要であり、好ましくは5〜90重量部の範
囲、特に好ましくは10〜90重量部である。充填剤の配合
量が100重量部を越えると溶融時の流動性が悪くなり、
成形品を射出成形することが困難となるばかりでなく、
成形品外観が悪くなるので好ましくない。
本発明の共重合ポリアミドに充填剤を配合する方法に
ついては特に制限がなく、公知のいずれの方法も使用す
ることができる。配合方法の具体的例としては共重合ポ
リアミドのペレットに変性ポリオレフィンおよび充填剤
をドライブレンドし、これを単軸スクリューまたは二軸
スクリュー押出機で溶融混練する方法などが挙げられ
る。
本発明の自動車用アンダーフード部品は上記ポリアミ
ド配合物を射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形
などの公知の成形方法に供することにより成形される。
成形品の例としてはクーリングファン、ラジエータタン
ク、シリンダーヘッドカバー、オイルパン、バルブ、ブ
レーキ配管、燃料配管、その他のチューブ、パイプ、他
の排ガス系統部品、コネクターなどを挙げることができ
る。
なお、このようにして得られた成形部品に塗装、蒸
着、積層などの二次加工を施すこともできる。
また、本発明の自動車用アンダーフード部品にはその
成形性や物性を損なわない限りにおいて、任意の工程に
おいて、他の成分たとえば顔料、染料、耐熱剤、触媒、
酸化防止剤、耐候剤、滑剤、結晶核剤、帯電防止剤、可
塑剤、他の重合体などを添加することができる。
〈実施例〉 以下に実施例を示し本発明をさらに詳しく説明する。
なお、実施例および比較例中の諸特性は次の方法で測定
した。
(1)融点(Tm) DSC(PERKIN-ELMER7型)を用い、サンプル8〜10mgを
昇温速度20℃/minで測定して得られた融解曲線の最大値
を示す温度を(T)とする。サンプル8〜10mgを昇温速
度20℃/minで加熱しT+20℃で5分間保持し、次に、20
℃/minの降温速度で30℃まで冷却し、30℃で5分間保持
した後、再び20℃/minの昇温でT+20℃まで加熱する。
この時の融解曲線の最大値を融点(Tm)とした。
(2)耐塩化カルシウム性試験 アンダーフード成形品を90℃の温水中に24時間浸漬し
た後、100℃のギャーオーブン中に放置し、1時間ごと
に50%塩化カルシウム液を水滴状態で吹付ける処理を1
サイクルとして成形品にひび割れが発生するまでのサイ
クル数を測定した。
(3)成形品外観 成形品の表面の肌荒れ、気泡、色調、光沢などを見
た。
○:光沢があり表面が平滑である。
△:光沢は落ちるが表面が平滑である。
×:光沢もなく表面がザラザラである。
(4)成形品の物性は次の方法で測定した。
引張り強度 :ASTM-D638 曲げ強度 :ASTM-D790 曲げ弾性率 :ASTM-D790 Izod衝撃強度 :ASTM-D256 熱変形温度(HDT) :ASTM-D648 荷重 4.6kgf/cm2 荷重18.6kgf/cm2 比較例1 テレフタル酸7.21kg、ヘキサメチレンジアミンの64.5
wt%水溶液7.80kg、ε−カプロラクタム5.25kgおよびイ
オン交換水6.10kgを0.05m3のバッチ式加圧重合釜に仕込
み、窒素置換を十分行った後、水蒸気圧17.5kg/cm2−G
の加圧下で加熱を続けた。撹拌下5hrかけて230℃に昇温
した後、さらに230℃〜245℃で30min間反応を進行させ
た後、撹拌を止め重合缶底部から差圧17.5kg/cm2−Gで
低次縮合物を水中に抜き出した。得られた低次縮合物は
Tm=303℃、ηr=1.21であった。この低次縮合物を100
℃で24時間真空乾燥した後、内容積301のニーダーを用
い、N2ブロー雰囲気下で250℃の温度条件で3時間固相
重合して、高重合度化ポリマーを得た。得られたポリマ
ーはηr=2.75、Tm=303℃であった。このポリマー100
重量部に対して長さ3mm、真径13μφのガラス繊維チョ
ップドストランド43重量部および無水マレイン酸を2モ
ル%含有し、メルトインデックス0.4g/10分のエチレン
/プロピレン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共重合
体20重量部をドライブレンドした後、30mmφの二軸スク
リュー押出機を用いTm+20℃の温度条件で溶融混練しペ
レット化した。
このペレットを真空乾燥した後、射出成形機によりシ
リンダー温度Tm+20℃、金型温度80℃の条件でASTM規格
の物性試験片および長さ450mm、幅200mm、高さ80mm、肉
厚3.5mmの箱型シリンダーヘッドカバーを成形した。
ここで得られた成形片を用いて機械物性、熱変形温
度、金属ハロゲン化物に対する耐性を評価した結果を表
2に示す。
実施例1〜5 ポリアミドの種類、変性ポリオレフィンの種類、充填
剤の種類、配合量などを変え、比較例1と同様な操作を
行って得られた試験片および成形品を得た。これらの特
性を評価した結果を表1に示した。
比較例2 ナイロン66ペレット100重量部に対して、直径3mm、直
径13μφのガラス繊維チョップドストランド43重量部を
ドライブレンドして比較例1と同様にして試験片および
シリンダーヘッドカバーを作成した。この成形品の耐塩
化カルシウム性は悪かった。
比較例3 ナイロン12ペレット100重量部に対してガラス繊維チ
ョップドストランド65重量部をドライブレンドし、実施
例1と同様の操作によって試験片およびシリンダーヘッ
ドカバーを作成した。得られた試験片の物性を評価した
ところ、表2にしめすように剛性および熱変形温度が不
十分であった。
比較例4 比較例1の高重合度化ペレット100重量部に対して、
長さ3mm、直径13μφのガラスチョップドストランド43
重量部をドライブレンドし、比較例1の方法で成形品を
作成し、評価した結果を表2に示した。耐衝撃性が低か
った。
比較例5 比較例1で得られた高重合度化ペレット100重量部に
対して無水マレイン酸2モル%を含有し、メルトインデ
ックス0.4g/10分のエチレン/プロピレン/ブテン−1
−g−無水マレイン酸共重合体20重量部をドライブレン
ドし、比較例1の方法で形成品を作成し、評価した結果
を表2に示した。曲げ弾性率が低かった。
比較例6 比較例1でえられた高重合度化ペレットに対して、表
2に示す変性ポリオレフィンおよび充填剤を配合して、
比較例1と同様に成形品を作成した。評価結果を表2に
示す。本比較例のポリアミド(ナイロン6T/6)は、実施
例1のナイロン12T/66)に比較して、融点が高いにもか
かわらず、得られた成形品の熱変形温度(HDT(18.6kgf
/cm2))が低かった。
〈発明の効果〉 本発明の自動車用アンダーフード部品は、剛性、耐衝
撃性および耐熱性が高く、しかも塩化カルシウムや塩化
亜鉛などの金属ハロゲン化合物を主剤とする路面凍結防
止剤に対する耐性が良好である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反復単位 および反復単位(II)、(III)いずれかの単位、 (式中Rは炭素数8〜18の脂肪族基、R′は炭素数6〜
    18の脂肪族基であり、R″は炭素数4〜18の脂肪族基ま
    たは を表わし、nは5〜18の整数を表わす。) とからなり(I)/[(II)または(III)]の重量比
    が20/80〜100/0である(共)重合ポリアミド〔A〕100
    重量部に対して、変性ポリオレフィン〔B〕1〜100重
    量部および〔C〕充填剤1〜100重量部を配合した配合
    物を形成してなるものであって、路面凍結防止剤耐性が
    要求される部品であることを特徴とする自動車用アンダ
    ーフード部品。
JP2163266A 1990-06-20 1990-06-20 自動車用アンダ―フ―ド部品 Expired - Lifetime JP2505619B2 (ja)

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