JP2023531726A - Ampkアクチベーター - Google Patents

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JP2023531726A JP2022579974A JP2022579974A JP2023531726A JP 2023531726 A JP2023531726 A JP 2023531726A JP 2022579974 A JP2022579974 A JP 2022579974A JP 2022579974 A JP2022579974 A JP 2022579974A JP 2023531726 A JP2023531726 A JP 2023531726A
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セブハト,イヤス
ホウ,シューウェン
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キャリーオペ,インク.
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

【解決手段】本開示は、少なくとも部分的に、AMPKに関連する疾病または障害の処置に有用なAMPKアクチベーターを対象としている。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、腸-脳軸に関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸バリアを有することに起因する全身性の感染および炎症に関連している。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限される化合物である。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、アゴニスト、スーパーアゴニスト、完全アゴニスト、または部分アゴニストである。【選択図】なし

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2020年6月26日に出願された米国仮特許出願第63/044,565号の利益を主張し、全体として引用によって本明細書に組み込まれる。
アデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、セリン/トレオニンキナーゼであり、酵母から哺乳動物まで進化的に保存される。AMPKはエネルギーセンサーとして機能し、アデノシン5’-一リン酸(AMP)対アデノシン三リン酸(ATP)の細胞の比率が栄養枯渇により上昇する場合に、上流酵素によって活性化される。活性化されたAMPKは下流の基質をリン酸化することで、異化作用を促進して同化作用を妨害し、ATP産生とエネルギー回復を引き起こす。AMPK活性は、ホルモン、サイトカイン、および食事の栄養素などの多くの生理的な因子と、肥満症、慢性炎症、および2型糖尿病などの病的な条件とによって変化し得る。AMPK活性化は、より低い肝臓グルコース産生と血漿グルコースレベルを引き起こす可能性がある。したがって、AMPKは様々な代謝疾患を処置する魅力的な標的である。
さらに、AMPKは、腸管吸収の向上、バリア機能の改善、大腸発癌の抑制、腸管炎症や代謝関連疾患の軽減などの腸の健康に有益な効果を有し、腸の恒常性の維持に重要である。例えば、AMPKの活性化は、腸の傍細胞接合、栄養素輸送体、オートファジー、およびアポトーシスを促進し、腸の炎症や発癌を抑制する。したがって、AMPKは大腸上皮の密接な接合の維持に関連し、大腸炎の進行を制御する。
大腸炎の様々なマウスモデルにおいて、直接的なAMPKアクチベーターによる処置は、腸バリア機能の回復に有効であることが示されている(例えば、WO 2018/189683;Sun,X.,et al.(2017),Cell Death and Differentiation,24(5),819-831;Xue, Y.,et al.(2016),PLoS ONE,11(12),1-18、および、Sun,X.,et al.(2017),Open Biology,7(8)を参照)。この効果は、さらなる生物活性を有する間接的なAMPKアクチベーターであるメトホルミンでも再現されている(例えば、WO2018/161077、および、Di Fusco,D.,et al.(2018),Clinical Science,132(11)を参照)。しかしながら、特に心臓における持続的な直接的AMPK活性化には、安全性の懸念がある。全身性の直接的なアクチベーターによる慢性的な治療は、げっ歯類およびヒト以外の霊長類において心肥大(心臓のグリコーゲンの増加を伴う)を引き起こす可能性がある(Myers,R.W.,et al.(2017),Science,357(6350),507-511を参照)。さらに、AMPKのヒト遺伝子多型は、心電図(ECG)異常を特徴とする心臓のグリコーゲン沈着、心臓肥大、およびウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群と関連している(Burwinkel,B.,et al(2005),Am Journal of Human Genetics,76(6),1034-1049を参照)。このような心臓肥大のリスクのせいで、全身性の性質である既知のAMPKアクチベーターによる治療は、IBD、大腸炎、および浸漏性の腸(leaky gut)バリアを有する他の疾患を直接的なAMPKアクチベーターで治療するという問題に対処するには不向きである。
全身的な関与なく腸で直接的なAMPKを活性化することは、本開示まで実証も提案もされたことはなかった。最適化され、臨床研究(例えば、ファイザーからのPF-06409577)または広範な前臨床評価(例えば、メルクからのMK-3903およびMK-8722)に入ったすべての報告された直接的なAMPKアクチベーターは全身性AMPKアクチベーターであり、直接的なAMPKアクチベーターに関する特許出願および公開原稿に存在する投与経路および生体アッセイで反映されているように、全身的な関与のために開発されてきた。IBDの治療のために、間接的なAMPKアクチベーターであるメトホルミンを高濃度で結腸に送達するための遅延放出製剤が研究されている。しかしながら、メトホルミンはAMPKを最適に活性化するものではなく、メトホルミンには他の活性があり、このアプローチには特定の製剤の開発が必要である。したがって、それは問題に対する最適な解決策ではない。
標的組織に到達して全身循環を避けるために洗練された製剤を必要としない、最初の腸管制限型の直接的なAMPKアクチベーターの発見と開発が本明細書で開示されている。
いくつかの実施形態では、AMPKに関連する疾病または障害の治療に有用なアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(5’AMP活性化プロテインキナーゼ、AMPK)アクチベーターが本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、腸-脳軸に関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸(leaky gut)バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限されている(gut-restricted)か、腸に位置するAMPKを選択的に調節する。いくつかの実施形態では、疾病は、気分障害、不安症、うつ病、情動障害、統合失調症、倦怠感、認知障害、中毒、自閉症、てんかん、神経変性障害、アルツハイマー病およびパーキンソン病、レビー小体型認知症、反復発作性群発頭痛、偏頭痛、疼痛を含む中枢神経系(CNS)障害、糖尿病とその合併症を含む代謝性疾病、例えば、慢性腎臓病/糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、心血管疾患、メタボリック症候群、肥満症、脂質異常症、および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、摂食亢進症、悪液質、神経性食欲不振、短腸症候群、腸不全、腸機能不全、およびその他の摂食障害を含む摂食ならびに栄養障害、炎症性障害および自己免疫疾患、例えば、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、チェックポイント阻害剤誘発性大腸炎、乾癬、およびセリアック病、壊死性小腸大腸炎、放射線や化学療法などの毒性傷害により生じる胃腸損傷、環境型腸機能障害を含む胃腸障壁機能障害の疾患/障害、突発性細菌性腹膜炎、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、機能性胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群、機能性消化不良、機能性腹部膨満/膨張、機能性下痢、機能性便秘、およびオピオイド誘発性便秘、胃不全麻痺、悪心嘔吐、マイクロバイオームディスバイオシスに関連する障害、および腸-脳軸に関与するその他の疾病である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグが本明細書で開示され、式中、
Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)-、-C(O)O-**、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、-SO-、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、
YはN、CH、またはCRであり、
GはC-Cアルキル、-(CH-(C-C10シクロアルキル)、-(CH-(C4-10シクロアルケニル)、-(CH-(アリール)、-(CH-(ヘテロアリール)、-(CH-(3員~10員のヘテロシクロアルキル)、または-(CH-(5員~10員のヘテロシクロアルケニル)であり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、-O-(C-Cアルキル)、=O、および=Sから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、
はアリール、ヘテロアリール、-C≡C-であるか、または存在せず、ここで、
が-C≡C-であるか、存在しない場合、pは0であり、
はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、
DはK、-Z-NR、またはRであり、
Zは-(CH-、-(CH(CH))-、-(CH-C(=O)-、または-(CH-S(=O)-であり、
への結合を表し、
Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
であり、
とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
はC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C1-10アルコキシル、または-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、
はそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、またはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
はそれぞれ独立して、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
は水素またはC-Cアルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
は水素またはC-Cアルキルであり、
は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
あるいは、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換され、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、
あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
は水素、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、
あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
はそれぞれ独立して水素またはC-Cアルキルであり、
は水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、C5-8シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
hはそれぞれ独立して0~4であり、
jは0~4であり、
nは0~2であり、
pは0~3であり、
qは0~3であり、
rは0~3であり、
sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
tはそれぞれ独立して1~6である。
様々な変数に関する上記または下記の基の任意の組み合わせが本明細書で企図されている。明細書全体にわたって、基とその置換基は、安定した部分と化合物を提供するために当業者によって選択される。
いくつかの実施形態では、YはNまたはCHであり、Rは水素またはメチルであり、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、イソプロピル、または-CFである。いくつかの実施形態では、YはNであり、Rは水素であり、Rは-F、-Cl、または-CNであり、および、nは1である。
いくつかの実施形態では、
はアリールまたはヘテロアリールであり、
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールであり、
はフェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、あるいは5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、式(II)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグであり、式中、
はフェニル、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員の二環式のヘテロシクロアルケニルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、式(III)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグである。
いくつかの実施形態では、RとRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、pは0または1であり、および、qは0または1である。いくつかの実施形態では、pは0であり、および、qは0である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、式(IV)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグである。
いくつかの実施形態では、Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、および、Rは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-(O)-または-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。
いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、Rはそれぞれ独立して、水素、メチル、またはエチルであり、および、hは0~1である。いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、-CH-(C-Cシクロアルキル)、またはフェニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヒドロキシアルキルから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、-X-Gは
から選択される。
いくつかの実施形態では、DはKまたは-Z-NRである。
いくつかの実施形態では、DはKである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。
いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRである。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、Rは水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素またはC1-6アルキルであり、および、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、いくつかの実施形態では、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、式(V)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグであり、式中、 Rは-F、-Cl、または-CNであり、
XはOまたはSであり、
Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
DはKまたは-Z-NRである。
いくつかの実施形態では、DはKであり、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRであり、Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、Rは水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、ならびにあるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグも本明細書で開示され、式中、
Xは-O-または-S-であり、
YはNまたはCHであり、
Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
DはKまたは-Z-NRであり、
Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、
Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
であり、
とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
はそれぞれ独立して、C1-6アルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
は水素またはC1-6アルキルであり、
あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
pは0または1であり、
qは0または1であり、
sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
tはそれぞれ独立して1~6である。
いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、または-CNであり、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFであり、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、式(IV)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグである。
いくつかの実施形態では、Xは-O-である。
いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、-X-Gは
から選択される。
いくつかの実施形態では、YはNである。いくつかの実施形態では、YはCHである。
いくつかの実施形態では、DはKであり、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。
いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRである。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-C(=O)-、または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素またはC1-6アルキルであり、および、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が本明細書に開示される。
いくつかの実施形態では、処置を必要としている対象のアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)随伴性の疾病または障害を処置する方法であって、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを治療有効量で対象に投与する工程を含む方法が開示される。いくつかの実施形態では、疾病または障害は腸-脳軸に関与する。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、栄養異常である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は短腸症候群、腸不全、または腸機能不全である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸(leaky gut)バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病、潰瘍性大腸炎、およびチェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患、乾癬、セリアック病、壊死性小腸大腸炎、放射線または化学療法などの毒性傷害に起因する胃腸損傷、環境型腸機能障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、毒性傷害に起因する胃腸損傷を処置する方法であって、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを治療有効量で対象に投与する工程を含む方法も本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線、化学療法、またはこれらの組み合わせによるものである。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線誘発性である。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、化学療法誘発性である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの医薬としての使用も本明細書で開示されている。
いくつかの実施形態では、必要としている対象におけるアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)随伴性の疾病または障害の処置のための、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの使用も本明細書で開示されている。いくつかの実施形態では、疾病または障害は腸-脳軸に関与する。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、栄養異常である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は短腸症候群、腸不全、または腸機能不全である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸(leaky gut)バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病、潰瘍性大腸炎、およびチェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患、乾癬、セリアック病、壊死性小腸大腸炎、放射線または化学療法などの毒性傷害に起因する胃腸損傷、環境型腸機能障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、必要としている対象における毒性傷害に起因する胃腸損傷の処置のための、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの使用も本明細書で開示されている。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線、化学療法、またはこれらの組み合わせによるものである。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線誘発性である。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、化学療法誘発性である。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される疾患の処置のための薬剤の調製のための、本明細書に開示される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの使用も本明細書で開示されている。
本開示は、少なくとも部分的には、腸-脳軸に関与する疾病または障害の処置に有用なAMPKアクチベーターを対象としている。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限される化合物である。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、アゴニスト、スーパーアゴニスト、完全アゴニスト、または部分アゴニストである。
本明細書に開示される化合物は、全身に関与することなく、腸内でAMPKを直接活性化する。好ましい化合物は、他の以前に知られているAMPKアクチベーターと比較して、より強力であり、低用量で有効であり、全身への曝露が減少している。
定義
本明細書および添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に他に指定していない限り、複数の指示対象を含む。ゆえに、例えば、「薬剤」への言及は複数のこのような薬剤を含み、「細胞」への言及は1以上の細胞(または複数の細胞)、および当業者に知られている同等物などへの言及を含む。分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性に関する範囲が本明細書で使用されているとき、範囲と範囲内の具体的な実施形態の組み合わせと下位の組み合わせがすべて包含されるように意図されている。
「約(about)」という用語は、数または数の範囲を指すとき、参照される数または数の範囲が、実験のばらつきの範囲内(または統計学的な実験誤差内)の近似値であり、したがって、数または数の範囲が、例によっては、記載される数または数の範囲の1%~15%で変動することを意味する。
「含むこと(comprising)」という用語(および「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」、または「有すること(having)」、または「含むこと(including)」などの関連する用語)は、他の実施形態では、例えば、本明細書に記載される任意の物質組成、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態が、記載された特徴「からなる(consist of)」またはこの特徴「から本質的になる(consist essentially of)」ことを除外しないように意図されている。
本明細書および添付の請求項で使用されるように、別段明記されない限り、次の用語は、以下に示される意味を有する。
本明細書で使用されるように、C-Cは、C-C、C-C...C-Cを含んでいる。ほんの一例として、「C-C」として指定された基は、その部分に1~4個の炭素原子があることを示しており、すなわち、基は1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、または4個の炭素原子を含有している。したがって、ほんの一例として、「C-Cアルキル」は、アルキル基に1~4個の炭素原子があることを示し、すなわち、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、およびt-ブチルから選択される。
「アルキル」は、1~約10個の炭素原子、または好ましくは、1~6個の炭素原子を有する、任意選択で置換された直鎖、または任意選択で置換された分岐鎖の飽和炭化水素モノラジカルを指し、ここで、アルキニル残基のsp-ハイブリダイズ炭素は、単結合により分子の残りに結合する。例としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-アミルおよびヘキシル、ならびに、ヘプチル、オクチルなどのより長いアルキル基が挙げられる。本明細書に現われる場合は常に、「C-Cアルキル」などの数値範囲は、アルキル基が、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、4つの炭素原子、5つの炭素原子、または6つの炭素原子からなることを意味するが、本定義は、数値範囲が明示されない場合の「アルキル」という用語の出現も包含している。いくつかの実施形態では、アルキルは、C-C10アルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、C-Cアルキル、またはCアルキルである。本明細書で別段の定めのない限り、アルキル基は、以下の置換基のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換される:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)(ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである)。
「アルケニル」とは、1以上の炭素-炭素二重結合を持ち、かつ、2~約10個の炭素原子、より好ましくは2~約6個の炭素原子を持つ、任意選択で置換された直鎖、または任意選択で置換された分岐鎖の炭化水素モノラジカルを指し、ここで、アルケニル残基のsp2-ハイブリダイズ炭素またはsp-ハイブリダイズ炭素は、単結合により分子の残りに結合する。基は、二重結合に関するシスまたはトランスの構造のいずれかであり得、両方の異性体を含むものと理解されなければならない。例としては、限定されないが、エテニル(CH=CH)、n-プロペニル(CH=CHCH、CHCH=CH)、イソプロペニル(C(CH)=CH)、ブテニル、1,3-ブタジエニルなどが挙げられる。本明細書に現われる場合は常に、「C-Cアルケニル」などの数値範囲は、アルケニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、または6個の炭素原子からなり得ることを意味するが、本定義は、数値範囲が明示されない場合の「アルケニル」という用語の出現も包含している。いくつかの実施形態では、アルケニルは、C-C10アルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、C-Cアルケニル、またはCアルケニルである。本明細書中に別段の定めのない限り、アルケニル基は、以下に記載されるように、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより任意選択で置換される。本明細書で別段の定めのない限り、アルケニル基は、以下の置換基:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキニル」とは、1以上の炭素-炭素三重結合を持ち、かつ、2~約10個の炭素原子、より好ましくは2~約6個の炭素原子を持つ、任意選択で置換された直鎖、または任意選択で置換された分岐鎖の炭化水素モノラジカルを指し、ここで、アルキニル残基のsp-ハイブリダイズ炭素またはsp-ハイブリダイズ炭素は、単結合により分子の残りに結合する。例は、限定されないが、エチニル、2-プロピニル、2-ブチニル、1,3-ブタジイニルなどを含む。本明細書に現われる場合は常に、「C-Cアルキニル」などの数値範囲は、アルキニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、または6個の炭素原子からなり得ることを意味するが、本定義は、数値範囲が明示されない場合の「アルキニル」という用語の出現も包含している。いくつかの実施形態では、アルキニルは、C-C10アルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、C-Cアルキニル、またはCアルキニルである。本明細書で別段の定めのない限り、アルキニル基は、以下の置換基:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、ラジカル基に分子の残りを連結し、炭素と水素のみからなり、不飽和を含まず、および1~12個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の二価炭化水素鎖を指し、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n-ブチレンなどである。アルキレン鎖は、単結合を介して分子の残りに、および単結合を介してラジカル基に結合する。分子の残りおよびラジカル基に対するアルキレン鎖の結合点は、アルキレン鎖中の1つの炭素、または鎖内の任意の2つの炭素を介する。本明細書で別段の定めのない限り、アルキレン基は、以下の置換基:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルケニレン」または「アルケニレン鎖」は、ラジカル基に分子の残りを連結させ、炭素と水素のみからなり、少なくとも1つの炭素炭素二重結合を含み、および、2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の二価炭化水素鎖を指す。アルケニレン鎖は、単結合により分子の残りに、および、単結合によりラジカル基に結合される。本明細書で別段の定めのない限り、アルケニレン基は、以下の置換基:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)-R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルキニレン」または「アルキニレン鎖」は、ラジカル基に分子の残りを連結し、炭素と水素のみからなり、少なくとも1つの炭素炭素三重結合を含み、および、2~12個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の二価炭化水素鎖を指す。アルキニレン鎖は、単結合により分子の残りに、および単結合によりラジカル基に結合する。本明細書で別段の定めのない限り、アルキニレン基は、以下の置換基:ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、チオキソ、イミノ、オキシモ、トリメチルシラニル、-OR、-SR、-OC(O)R、-OC(O)-OR、-N(R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R、-N(R)C(O)OR、-OC(O)-N(R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)(tは1または2である)、-S(O)OR(tは1または2である)、-S(O)(tは1または2である)、および-S(O)N(R(tは1または2である)のうち1つ以上によって以下に記載されるように任意選択で置換され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、Rはそれぞれ独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである。
「アルコキシ」または「アルコキシル」は、式-O-アルキルの酸素原子を介して結合されるラジカルを指し、ここで、アルキルは上に定義されるようなアルキル鎖である。
「アリール」は、環炭素原子から水素原子を取り除くことにより、芳香族の単環式または多環式の炭化水素環系に由来するラジカルを指す。芳香族単環式または多環式の炭化水素環系は、水素と、6から18の炭素原子からの炭素とを含み、ここで、環系中の環の少なくとも1つは、完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケル理論に従って環状の非局在化(4n+2)π-電子系を含有する。アリール基が由来する環系は、限定されないが、ベンゼン、フルオレン、インダン、インデン、テトラリン、およびナフタレンなどの基を含む。いくつかの実施形態では、アリールはC-C10アリールである。いくつかの実施形態では、アリールはフェニルである。本明細書で別段の定めのない限り、「アリール」といいう用語または(「アラルキル」などの中の)接頭辞「ar」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-SR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(tは1または2である)、-R-S(O)OR(tは1または2である)、-R-S(O)(tは1または2である)、および-R-S(O)N(R(tは1または2である)から独立して選択される1つ以上の置換基によって以下に記載されるように任意選択で置換されるアリールラジカルを含むことを意味しており、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rは独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、Rは、直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖である。
「アリーレン」は、分子の残りをラジカル基に連結する上記のような「アリール」基に由来する二価ラジカルを指す。アリーレンは、単結合により分子の残りに、および、単結合によりラジカル基に結合される。いくつかの実施形態では、アリーレンはフェニレンである。本明細書で別段の定めのない限り、アリーレン基は、アリール基に対して上記のように任意選択で置換される。
「シクロアルキル」とは、安定した、部分的にまたは完全に飽和した、単環式または多環式の炭素環を指し、これは、縮合した(アリールまたはヘテロアリール環で縮合される場合、シクロアルキルは非芳香族環原子によって結合される)環系または架橋した環系を含み得る。代表的なシクロアルキルとしては、限定されないが、3~15個の炭素原子(C-C15シクロアルキル)、3~10個の炭素原子(C-C10シクロアルキル)、3~8個の炭素原子(C-Cシクロアルキル)、3~6個の炭素原子(C-Cシクロアルキル)、3~5個の炭素原子(C-Cシクロアルキル)、または3~4個の炭素原子(C-Cシクロアルキル)を有するシクロアルキルが挙げられる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは3員~6員のシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは5員~6員のシクロアルキルである。単環式のシクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。多環式のシクロアルキルまたは炭素環は、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[3.3.0]オクチル、ビシクロ[4.3.0]ノニル、シス-デカリル、トランス-デカリル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.2]デシル、7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなどを含む。本明細書で別段の定めのない限り、「シクロアルキル」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-SR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(tは1または2である)、-R-S(O)OR(tは1または2である)、-R-S(O)(tは1または2である)、および-R-S(O)N(R(tは1または2である)から独立して選択される1つ以上の置換基によって以下に記載されるように任意選択で置換されたシクロアルキルラジカルを含むことを意味しており、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rは独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、および、Rは直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖である。
「シクロアルキレン」は、分子の残りをラジカル基に連結する上記のような「シクロアルキル」基に由来する二価ラジカルを指す。シクロアルキレンは、単結合により分子の残りに、および、単結合によりラジカル基に結合される。本明細書で別段の定めのない限り、シクロアルキレン基は、シクロアルキル基に対して上記のように任意選択で置換される。
「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードを指す。いくつかの実施形態では、ハロゲンはフルオロまたはクロロである。いくつかの実施形態では、ハロゲンはフルオロである。
「ハロアルキル」とは、上に定義されるようなアルキルラジカルを指し、これは、1つ以上のハロラジカルによって置換され、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,2-ジフルオロエチル、3-ブロモ-2-フルオロプロピル、1,2-ジブロモエチルなどである。
「フルオロアルキル」は、上に定義されるように、1つ以上のフルオロラジカルによって置換される、上に定義されるようなアルキルラジカルを指し、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-フルオロメチル-2-フルオロエチルなどである。
「ハロアルコキシ」または「ハロアルコキシル」は、上に定義されるように1つ以上のハロラジカルによって置換される、上に定義されるようなアルコキシルラジカルを指す。
「フルオロアルコキシ」または「フルオロアルコキシル」は、上に定義されるような1つ以上のフルオロラジカルによって置換される、上に定義されるようなアルコキシラジカルを指し、例えば、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシなどである。
「ヒドロキシアルキル」は、上に定義されるような1つ以上のヒドロキシルラジカルによって置換される、上に定義されるようなアルキルラジカルを指し、例えば、ヒドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、1,2-ジヒドロキシエチル、2,3-ジヒドロキシプロピル、2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシルなどである。
「ヘテロシクロアルキル」は、2~23個の炭素原子と、窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される1~8個のヘテロ原子とを含む、安定した3員~24員の部分的または完全に飽和した環ラジカルを指す。本明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であってもよく、これは縮合した(アリールまたはヘテロアリール環で縮合される場合、ヘテロシクロアルキルは非芳香族環原子によって結合される)環系または架橋した環系を含んでもよく、および、ヘテロシクロアルキルラジカル中の窒素、炭素、または硫黄の原子は任意選択で酸化されてもよく、窒素原子は任意選択で四級化されてもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは3員~8員のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは3員~6員のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは5員~6員のヘテロシクロアルキルである。こうしたヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル、1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、3-オキソ-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル、および、2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イルが挙げられる。「ヘテロシクロアルキル」という用語は、限定されないが、単糖類、二糖類、およびオリゴ糖を含む、炭水化物のすべての環状形態も含む。より好ましくは、ヘテロシクロアルキルは環に2~10個の炭素を有する。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数を参照する際、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数は、ヘテロシクロアルキルを構成する(ヘテロ原子を含む)原子(すなわち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)の総数と同じではないことに留意する。本明細書で別段の定めのない限り、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-SR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(tは1または2である)、-R-S(O)OR(tは1または2である)、-R-S(O)(tは1または2である)、および-R-S(O)N(R(tは1または2である)から選択される1以上の置換基により任意選択で置換される、上に定義されるようなヘテロシクロアルキルラジカルを含むことを意味しており、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rは独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、Rは、直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖である。
「N-ヘテロシクロアルキル」とは、少なくとも1つの窒素を含有する上に定義されるようなヘテロシクロアルキルラジカルを指し、ヘテロシクロアルキルラジカルの分子の残りとの結合点は、ヘテロシクロアルキルラジカル中の窒素原子を介する。N-ヘテロシクロアルキルラジカルは、ヘテロシクロアルキルラジカルについて上記のように任意選択で置換される。
「C-ヘテロシクロアルキル」は、上で定義されるようなヘテロシクロアルキルラジカルを指し、ヘテロシクロアルキルラジカルの分子の残りに対する結合点は、ヘテロシクロアルキルラジカル中の炭素原子を介する。C-ヘテロシクロアルキルラジカルは、ヘテロシクロアルキルラジカルについて上記のように任意選択で置換される。
「ヘテロシクロアルキレン」は、分子の残りをラジカル基に連結する上記のような「ヘテロシクロアルキル」基に由来する二価ラジカルを指す。ヘテロシクロアルキレンは、単結合により分子の残りに結合され、および単結合によりラジカル基に結合される。本明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキレン基は、ヘテロシクロアルキル基について上記のように任意選択で置換される。
「ヘテロアリール」は、1~17個の炭素原子と、窒素、酸素、および硫黄から選択されるおよび1~6個のヘテロ原子とを含む、5員~18員の芳香環ラジカルに由来するラジカルを指す。本明細書に使用されるように、ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系であり、ここで、環系における環の少なくとも1つは完全に不飽和であり、すなわち、ヒュッケル理論に従って環状の非局在化(4n+2)π-電子系を含む。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは5員~10員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、単環式のヘテロアリール、あるいは単環式の5員または6員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、6,5-縮合二環式ヘテロアリールである。ヘテロアリールラジカル中のヘテロ原子は、任意選択で酸化される。1つ以上の窒素原子は、存在する場合、任意選択で四級化される。ヘテロアリールは、環の任意の原子を介して分子の残りに結合する。本明細書で別段の定めのない限り、「ヘテロアリール」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、ハロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、アリール、アラルキル、アラルケニル、アラルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-SR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(tは1または2である)、-R-S(O)OR(tは1または2である)、-R-S(O)(tは1または2である)、および-R-S(O)N(R(tは1または2である)から選択される1つ以上の置換基によって任意選択で置換される、上に定義されるようなヘテロアリールラジカルを含むことを意味しており、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rは独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール(1つ以上のハロ基により任意選択で置換される)、アラルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、直接結合、あるいは直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖であり、Rは、直鎖または分岐鎖のアルキレン鎖またはアルケニレン鎖である。
「ヘテロアリーレン」は、分子の残りをラジカル基に連結する上記のような「ヘテロアリール」基に由来する二価ラジカルを指す。ヘテロアリーレンは、単結合により分子の残りに結合し、および単結合によりラジカル基に結合する。本明細書で別段の定めのない限り、ヘテロアリーレン基は、ヘテロアリール基に対して上記のように任意選択で置換される。
「任意選択の」または「任意選択で」という用語は、後に記載される事象または状況が生じることもあれば、生じないこともあること、および、本記載が上記の事象または状況が生じる例とそれが生じない例を含んでいることを意味する。例えば、「任意選択で置換したアルキル」は、上で定義されるような「アルキル」または「置換したアルキル」を意味する。さらに、任意選択で置換された基は、非置換であるか(例えば、-CHCH)、完全に置換されるか(例えば、-CFCF)、単置換されるか(例えば、-CHCHF)、または完全な置換と単置換との間にある範囲のレベルで置換される(例えば、-CHCHF、-CHCF、-CFCH、-CFHCHFなど)場合がある。1以上の置換基を含有する任意の基に関して、そのような基が、立体的に非実用的なおよび/または合成的に実行不可能な任意の置換または置換パターン(例えば、置換されたアルキルは、任意選択で置換されたシクロアルキル基を含み、上記シクロアルキル基は任意選択で置換されたアルキル基を無限に含む可能性があるものとして順に定義される)を導入することを意図していないことは、当業者によって理解されるであろう。
「調節する」または「調節すること」または「調節」という用語は、特定の活性、機能、または分子の量、質、または効果の増加または減少を指す。例示であって限定するものではないが、酵素のアクチベーター、アゴニスト、部分アゴニスト、インバースアゴニスト、アンタゴニスト、阻害剤、およびアロステリックモジュレーターは、酵素のモジュレーターである。
「アゴニズム」という用語は、本明細書で使用されるように、生体応答を生じさせるためにモジュレーター、すなわちアゴニストによる受容体または酵素の活性化を指す。
「アゴニスト」という用語は、本明細書で使用されるように、生体応答を生じさせるために受容体または標的酵素に結合して受容体または酵素を活性化させるモジュレーターを指す。例として、「AMPKアクチベーター」は、pAMPK1キナーゼ活性化アッセイで測定すると約100μM以下のAMPK活性に対してEC50を呈する化合物を指すために使用することができる。いくつかの実施形態では、「アゴニスト」という用語は、スーパーアゴニスト、完全アゴニスト、または部分アゴニストを含む。
「スーパーアゴニスト」という用語は、本明細書で使用されるように、標的受容体または酵素に対して内因性アゴニストよりも大きな最大応答を生み出すことができるモジュレーターを指し、したがって100%を超える有効性を有する。
「完全アゴニスト」は、内因性アゴニストが受容体または酵素において誘発することができる最大応答で受容体または標的酵素に結合して活性化させるモジュレーターを指す。
「部分アゴニスト」という用語は、受容体または標的酵素に結合して活性化させるが、完全アゴニストと比較して受容体または酵素での有効性が部分的、つまり、最大応答未満であるモジュレーターを指す。
「正のアロステリックモジュレーター」という用語は、オルソステリック結合部位とは別の部位に結合し、アゴニストの効果を向上または増幅させるモジュレーターを指す。
「アンタゴニズム」または「阻害」という用語は、本明細書で使用されるように、モジュレーター、つまりアンタゴニストによる受容体または標的酵素の不活性化を指す。受容体のアンタゴニズムは、例えば、分子が受容体または標的酵素に結合するが活性を生じさせないときに生じる。
「アンタゴニスト」または「中性アンタゴニスト」または「阻害剤」という用語は、本明細書で使用されるように、受容体または標的酵素に結合して生体応答を遮断するモジュレーターを指す。アンタゴニストは、アゴニストまたはインバースアゴニストの不在下では活性でないが、いずれかの活性を遮断して、その生体応答に変化を生じさせないようにすることができる。
「インバースアゴニスト」という用語は、アゴニストと同じ受容体または標的酵素に結合するが、そのアゴニストとは反対の薬学的応答、すなわち、生体応答の低下を誘導するモジュレーターを指す。
「負のアロステリックモジュレーター」という用語は、オルソステリック結合部位とは別の部位に結合し、アゴニストの効果を低下または減衰させるモジュレーターを指す。
本明細書で使用されるように、「EC50」は、生物学的プロセスにおいて50%の活性化または向上が求められる物質(例えば、化合物または薬物)の濃度を指すように意図される。いくつかの例では、EC50は、インビトロアッセイにおいてベースラインと最大応答との間の途中で反応を誘発するアゴニストの濃度を指す。本明細書で使用されるようないくつかの実施形態では、EC50は、AMPKの50%の活性化に必要とされるアクチベーター(例えば、AMPKアクチベーター)の濃度を指す。
本明細書で使用されるように、「IC50」は、生物学的プロセスにおいて50%阻害が求められる物質(例えば、化合物または薬物)の濃度を指すように意図される。例えば、IC50は、適切なアッセイで求められるような物質の最大半量(50%)阻害濃度(IC)を指す。いくつかの例では、IC50はインビトロアッセイシステムで求められる。いくつかの実施形態では、本明細書で使用されるように、IC50は、受容体または標的酵素の50%阻害が求められるモジュレーター(例えば、アンタゴニストまたは阻害剤)の濃度を指す。
「対象」、「個体」、および「患者」という用語は、互換的に使用される。これらの用語は哺乳動物を包含する。哺乳動物の例は、限定されないが、以下の哺乳動物のクラスのメンバー:ヒト、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類、ならびに他の類人猿およびサル種、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物、ラット、マウス、およびモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物を含む。
本明細書で使用されるように、「腸に制限される」という用語は、胃腸系において優勢的に活性な化合物、例えば、AMPKアクチベーターを指す。いくつかの実施形態では、腸に制限される化合物、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターの生物活性は、胃腸系に制限される。いくつかの実施形態では、腸に制限されるモジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターの胃腸内濃度は、その受容体または標的酵素に対する腸に制限されるモジュレーター、例えば、AMPKのIC50値またはEC50値よりも高いが、上記腸に制限されるモジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターの血漿中濃度は、その受容体または標的酵素に対する腸に制限されるモジュレーター、例えば、AMPKのIC50値またはEC50値よりも低い。いくつかの実施形態では、腸に制限される化合物、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、非全身性である。いくつかの実施形態では、腸に制限される化合物、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、非吸収型化合物である。他の実施形態では、腸に制限される化合物、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは吸収されるが、標的受容体または酵素に対するモジュレーター自体よりも有意に活性が低い代謝産物へと急速に代謝され、すなわち、「ソフトドラッグ」である。他の実施形態では、腸に制限される化合物、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、吸収が最小限であるが、標的受容体または酵素に対してモジュレーター自体ほど有意に活性ではない代謝産物へと急速に代謝される。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、高い排出量を有する。他の実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、P-gp(MDR1)、BCRP、またはMRP2などの1つ以上の腸排出トランスポーターの基材である。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるモジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、非全身性であるが、代わりに胃腸系に局所的である。例えば、モジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、腸内では高レベルで存在するが、血清中では低レベルで存在する場合がある。いくつかの実施形態では、腸に制限されるモジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターの全身曝露は、例えば、結合または非結合にかかわらず、血清中で100nM未満、50nM未満、20nM未満、10nM未満、または5nM未満である。いくつかの実施形態では、腸に制限されるモジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターの腸内曝露は、例えば、1000、5000、10000、50000、100000、または500000nMを超える。いくつかの実施形態では、モジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、モジュレーター自体の吸収の悪さに起因して、または血清中で急速に代謝されて低全身循環をもたらすモジュレーターの吸収が原因で、または血清中の吸収の悪さと急速な代謝の両方に起因して、腸に制限される。いくつかの実施形態では、モジュレーター、例えば、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、モジュレーターの薬物動態プロファイルを変化させるキネトフォア(kinetophore)に、任意選択でリンカーを介して共有結合される。
他の実施形態では、腸に制限されるモジュレーターは、ソフトドラッグである。「ソフトドラッグ」という用語は、本明細書で使用されるように、生物学的に活性であるが、標的受容体に対してモジュレーター自体ほど有意に活性ではない代謝産物へと急速に代謝されるモジュレーターを指す。いくつかの実施形態では、腸に制限されるモジュレーターは、有意に活性が少ない代謝産物へと血液中で急速に代謝されるソフトドラッグである。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKは、有意に活性が少ない代謝産物へと肝臓中で急速に代謝されるソフトドラッグである。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKは、有意に活性が少ない代謝産物へと血液と肝臓中で急速に代謝されるソフトドラッグである。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKは、全身曝露が低いソフトドラッグである。いくつかの実施形態では、代謝産物の生物活性は、ソフトドラッグである腸に制限されるモジュレーターの生物活性よりも10倍、20倍、50倍、100倍、500倍、または1000倍低い。
「キネトフォア」という用語は、本明細書で使用されるように、任意選択でリンカーを介して小分子モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターに固定される構造単位を指し、これにより、分子全体はさらに大きくなり、極性表面積を増大させつつ、小分子モジュレーターの生物活性が維持される。キネトフォアは、小分子モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターの薬物動態特性、例えば、溶解度、吸収、分布、***速度に影響を及ぼし、受容体または標的酵素との結合または会合に対する変化が最小限である。キネトフォアの定義する特徴は、標的、例えば、酵素とのその相互作用ではなく、それが結合されるモジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターの特異的な生理化学的特徴に対するその効果である。いくつかの例では、キネトフォアは、モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターを腸に制限するために使用される。
「結合した(linked)」という用語は、本明細書で使用されるように、モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターとキネトフォアとの共有結合を指す。結合(linkage)は、共有結合または「リンカー」を介して行われる場合がある。本明細書で使用されるように、「リンカー」は、モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターとキネトフォアとに共有結合するために使用することができる1つ以上の二官能性分子を指す。いくつかの実施形態では、リンカーは、結合点がその受容体または標的酵素に対するモジュレーターの結合に干渉しない限り、モジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターの任意の部分に結合される。いくつかの実施形態では、リンカーは切断不能である。いくつかの実施形態では、リンカーは切断可能である。いくつかの実施形態では、リンカーは腸において切断可能である。いくつかの実施形態では、リンカーの切断により、腸において生物学的に活性なモジュレーター、例えば、AMPKアクチベーターが放出される。
「胃腸系」(GI系)または「胃腸管」(GI管)という用語は、本明細書で使用されるように、消化プロセスに関与する臓器と系を指す。胃腸管は、食道、胃、小腸、および大腸を含み、小腸は十二指腸、空腸、および回腸を、大腸は盲腸、結腸、および直腸を含む。本明細書中のいくつかの実施形態では、GI系は、胃、小腸、および大腸を意味する「腸」を指すか、あるいは、例えば、十二指腸、空腸、および/または結腸を含む小腸大腸を指す。
腸-脳軸
腸-脳軸は、末梢神経系(PNS)、ならびに内分泌腺、免疫、および代謝経路を介して、胃腸管(GI管)を中枢神経系(CNS)に結び付ける双方向的な生化学的なシグナル伝達を指す。
いくつかの例では、腸-脳軸は、GI管と、後根神経節(DRG)、ならびに腸神経系および迷走神経を含む自律神経系の交感神経および副交感神経アーム(arms)を含むPNSと、CNSと、視床下部-下垂体-副腎軸(HPA軸)を含む神経内分泌および神経免疫系とを含んでいる。腸-脳軸は、身体の恒常性維持に重要であり、中枢神経系、末梢神経系、ならびに内分泌、免疫、および代謝経路を介して制御され、かつ生理機能を調節する。
腸-脳軸は、生理機能および行動の様々な重要な態様を調節する。腸-脳軸による調節は、ホルモンおよび神経回路を介して生じる。これら腸-脳軸のホルモンおよび神経回路の主要な成分は、ホルモンを放出する高度に特殊化された分泌性腸細胞(腸内分泌細胞、すなわちEEC)、自律神経系(迷走神経および腸神経系を含む)、ならびに中枢神経系を含む。これらの系は、生理機能および行動を調節するよう高度に調整された様式で相互に機能する。
腸-脳軸の欠損は、高いニーズが満たされていないものを含む多数の疾患に関連付けられる。腸-脳軸の影響を受ける疾患および疾病としては、気分障害、不安症、うつ病、情動障害、統合失調症、倦怠感、認知障害、中毒、自閉症、てんかん、神経変性障害、アルツハイマー病およびパーキンソン病、レビー小体型認知症、反復発作性群発頭痛、偏頭痛、疼痛を含む中枢神経系(CNS)障害、糖尿病とその合併症を含む代謝性疾病、例えば、慢性腎臓病/糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、心血管疾患、メタボリック症候群、肥満症、脂質異常症、および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、摂食亢進症、悪液質、神経性食欲不振、短腸症候群、腸不全、腸機能不全、およびその他の摂食障害を含む摂食ならびに栄養障害、炎症性障害および自己免疫疾患、例えば、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、チェックポイント阻害剤誘発性大腸炎、乾癬、セリアック病、および化学療法誘発性腸炎または放射線誘発性腸炎を含む腸炎、壊死性小腸大腸炎、放射線や化学療法などの毒性傷害により生じる胃腸損傷、環境型腸機能障害や突発性細菌性腹膜炎を含む胃腸障壁機能障害の疾患/障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、機能性胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群、機能性消化不良、機能性腹部膨満/膨張、機能性下痢、機能性便秘、およびオピオイド誘発性便秘、胃不全麻痺、悪心嘔吐、マイクロバイオームディスバイオシスに関連する障害、および腸-脳軸に関与するその他の疾病が挙げられる。
腸-脳軸のアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)
アデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、セリン/トレオニンキナーゼであり、酵母から哺乳動物まで進化的に保存される。いくつかの例では、AMPKは、1つのα(α1またはα2)、1つのβ(β1またはβ2)、および1つのγ(γ1、γ2、またはγ3)サブユニットによって形成されるヘテロ三量体タンパク質複合体である。その構成要素のアイソフォームの存在により、AMPKの12種類のバージョン(AMPK1、AMPK2など、AMPK12まで)が存在する。いくつかの例では、AMPKはエネルギーセンサーとして機能し、アデノシン5’-一リン酸(AMP)対アデノシン三リン酸(ATP)の細胞の比率が栄養枯渇により上昇する場合に、上流酵素によって活性化される。いくつかの例では、活性化されたAMPKは下流の基質をリン酸化することで、異化作用を促進して同化作用を妨害し、ATP産生とエネルギー回復を引き起こす。いくつかの例では、AMPK活性は、ホルモン、サイトカイン、および食事の栄養素などの多くの生理的な因子と、肥満症、慢性炎症、および2型糖尿病などの病的な条件とによって変化し得る。いくつかの例では、AMPKの活性化は、肝グルコース産生および血漿グルコースレベルの低下をもたらす。したがって、いくつかの例では、AMPK活性化は、様々な代謝性疾患を治療するための治療薬として作用し得る。
いくつかの例では、AMPKは、腸管吸収の向上、バリア機能の改善、大腸発癌の抑制、腸管炎症や代謝関連疾患の軽減などの腸の健康に有益な効果を有し、腸の恒常性の維持に重要である。いくつかの例では、AMPKは適切な腸の健康にとって必要不可欠である。いくつかの例では、AMPKの活性化は、腸の傍細胞接合、栄養素輸送体、オートファジー、およびアポトーシスを促進し、腸の炎症や発癌を抑制する。
いくつかの実施形態では、本開示は、AMPKに関連する複数の疾病または障害に広く使用することができるAMPKアクチベーターを提供する。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、腸-脳軸に関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、気分障害、不安症、うつ病、情動障害、統合失調症、倦怠感、認知障害、中毒、自閉症、てんかん、神経変性障害、アルツハイマー病およびパーキンソン病、レビー小体型認知症、反復発作性群発頭痛、偏頭痛、疼痛を含む中枢神経系(CNS)障害、糖尿病とその合併症を含む代謝性疾病、例えば、慢性腎臓病/糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、心血管疾患、メタボリック症候群、肥満症、脂質異常症、および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、摂食亢進症、悪液質、神経性食欲不振、短腸症候群、腸不全、腸機能不全、およびその他の摂食障害を含む摂食ならびに栄養障害、炎症性障害および自己免疫疾患、例えば、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、チェックポイント阻害剤誘発性大腸炎、乾癬、セリアック病、および化学療法誘発性腸炎または放射線誘発性腸炎を含む腸炎、壊死性小腸大腸炎、放射線や化学療法などの毒性傷害により生じる胃腸損傷、環境型腸機能障害や突発性細菌性腹膜炎を含む胃腸障壁機能障害の疾患/障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、機能性胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群、機能性消化不良、機能性腹部膨満/膨張、機能性下痢、機能性便秘、およびオピオイド誘発性便秘、胃不全麻痺、悪心嘔吐、マイクロバイオームディスバイオシスに関連する障害、および腸-脳軸に関与するその他の疾病である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、代謝障害である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、2型糖尿病、高血糖症、メタボリック症候群、肥満症、高コレステロール血症、非アルコール性脂肪性肝炎、または高血圧症である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、栄養異常である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は短腸症候群、腸不全、または腸機能不全である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、潰瘍性大腸炎、クローン病、およびチェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、セリアック病、化学療法誘発性腸炎または放射線誘発性腸炎を含む腸炎、壊死性腸炎、あるいは放射線や化学療法などの毒性傷害により生じる胃腸損傷である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、環境型腸機能障害、突発性細菌性腹膜炎を含む胃腸障壁機能障害の疾患/障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、機能性胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群、機能性消化不良、機能性腹部膨満/膨張、機能性下痢、機能性便秘、およびオピオイド誘発性便秘、胃不全麻痺、あるいは、悪心嘔吐である。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸(leaky gut)バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせである。
アデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)および腸バリア
いくつかの実施態様では、腸粘膜は、腸の内腔の微生物、多様な微生物産物、食物抗原、および毒素が身体の残りの部分にアクセスすることを制限するバリアとして機能することにより、生理学的な状況下で免疫恒常性を維持する。いくつかの例では、腸バリアは、細胞間接合によって結合された上皮細胞の単層と、上皮を覆うムチンの層とで構成されている。いくつかの例では、外来性または内因性のストレス因子によって誘発される接合の緩みによって、腸バリアが損なわれ、微生物や抗原がそこから漏れて宿主免疫系と遭遇し、それによって炎症と全身性内毒素血症が引き起こされる。いくつかの例では、損なわれた腸バリア(例えば、浸漏性の腸)は、限定されないが、代謝性内毒素血症、2型糖尿病、脂肪肝疾患、肥満、動脈硬化、炎症性腸疾患、および癌を含む様々な慢性疾患の開始および/または進行への主要な寄与因子である。いくつかの例では、大腸上皮における密着接合の維持に関連するAMPKの活性化は、大腸炎の進行を制御する。いくつかの例では、密着接合の発現および集合は、AMPK活性に依存する。
いくつかの実施形態では、本開示は、腸バリアを強化/保護し、慢性疾患の進行を低減および/または予防するのに有効な方法を提供する。腸バリアは、腸管の内腔の微生物や抗原を身体の残りの部分から分離する重要なフロンティアである。損なわれた「浸漏性の」腸バリアは、全身感染および炎症と頻繁に関連しており、これは、肥満、糖尿病、炎症性腸疾患、食物アレルギー、および代謝性内毒素血症などの多くの慢性アレルギー疾患、感染症、代謝性疾患、および自己免疫疾患の主要な寄与因子である。
いくつかの実施形態では、本開示は、AMPKに関連する複数の疾病または障害に広く使用することができるAMPKアクチベーターを提供する。いくつかの実施形態では、疾病または障害は、浸漏性の腸バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している。いくつかの実施形態では、浸漏性の腸バリアは、限定されないが、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病、潰瘍性大腸炎、チェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせを含む複数の慢性疾患の進行を刺激して煽ることがある。
いくつかの例では、腸粘膜の損傷は、放射線療法および化学療法の用量制限合併症であることが多い。放射線療法および化学療法の間に損傷を腸に制限するためのアプローチは、ほとんど効果がない。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、胃腸損傷の治療に有用である。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、毒性傷害に起因する胃腸損傷の治療に有用である。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線、化学療法、またはこれらの組み合わせによるものである。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、放射線誘発性である。いくつかの実施形態では、毒性傷害は、化学療法誘発性である。
腸に制限されるモジュレーター
いくつかの例では、全身的なAMPK活性化、例えば、心臓におけるAMPK活性化に関連する懸念がある。例えば、いくつかの例では、AMPKγ2-サブユニットにおける突然変異の活性化は、PRKAG2心筋症を引き起こす。他の例では、全身的なAMPK活性化は、心臓肥大および心臓グリコーゲンの増加を引き起こす。いくつかの例では、全身的なAMPK活性化による有害作用の潜在的な関連性を考慮すると、組織選択的なAMPK活性化は、疾患を治療するAMPKアクチベーターを開発するための魅力的なアプローチである。
いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限される。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、血流において実質的に非透過性であるか、または実質的に生体利用不可能であるように設計される。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸内のAMPK活性を活性化するように設計され、実質的に非全身性である。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターの全身曝露は低い。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、経口バイオアベイラビリティが低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、<40%の経口バイオアベイラビリティ、<30%の経口バイオアベイラビリティ、<20%の経口バイオアベイラビリティ、<10%の経口バイオアベイラビリティ、<8%の経口バイオアベイラビリティ、<5%の経口バイオアベイラビリティ、<3%の経口バイオアベイラビリティ、または<2%の経口バイオアベイラビリティを有している。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの非結合血漿中濃度は、AMPKに対して、AMPKアクチベーターのEC50値よりも低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの非結合血漿中濃度は、AMPKに対して、腸に制限されるAMPKアクチベーターのEC50値よりも著しく低い。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターの非結合血漿中濃度は、AMPKに対して、腸に制限されるAMPKアクチベーターのEC50値よりも2倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、または100倍低い。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの全身曝露は低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの全身曝露は、例えば、結合または非結合にかかわらず、血清中で500nM未満、200nM未満、100nM未満、50nM未満、20nM未満、10nM未満、または5nM未満である。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの全身曝露は、例えば、結合または非結合にかかわらず、血清中で500ng/mL未満、200ng/mL未満、100ng/mL未満、50ng/mL未満、20ng/mL未満、10ng/mL未満、または5ng/mL未満である。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの腸内曝露は高い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの腸内曝露は、例えば、1μM、5μM、10μM、50μM、100μM、250μM、または500μMを超える。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、結腸内曝露が高い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの結腸曝露は、例えば、1μM、5μM、10μM、50μM、100μM、250μM、または500μMを超える。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの結腸曝露は、例えば、100μMを超える。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの透過性は低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの腸透過性は低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの透過性は、例えば、5.0×10-6cm/s未満、2.0×10-6cm/s未満、1.5×10-6cm/s未満、1.0×10-6cm/s未満、0.75×10-6cm/s未満、0.50×10-6cm/s未満、0.25×10-6cm/s未満、0.10×10-6cm/s未満、または0.05×10-6cm/s未満である。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの吸収率は低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの吸収率は、40%未満、30%未満、20%未満、10%未満、5%未満、または1%未満である。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの血漿クリアランスは高い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、血漿中で8時間未満、6時間未満、4時間未満、3時間未満、120分未満、90分未満、60分未満、45分未満、30分未満、または15分未満で検出不能となる。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、投与後に急速に代謝される。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの半減期は短い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの半減期は、8時間未満、6時間未満、4時間未満、3時間未満、120分未満、90分未満、60分未満、45分未満、30分未満、または15分未満である。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの代謝産物は、急速クリアランスを有する。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの代謝産物は、8時間未満、6時間未満、4時間未満、3時間未満、120分未満、90分未満、60分未満、45分未満、30分未満、または15分未満で検出不能となる。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの代謝産物の生物活性は低い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの代謝産物のEC50値は、AMPKに対して、腸に制限されるAMPKアクチベーターのEC50値よりも10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、100倍、500倍、または1000倍高い。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターの代謝産物は、急速クリアランスを有し、生物活性が低い。
いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、高い排出量を有する。いくつかの実施形態では、腸に制限されるAMPKアクチベーターは、P-gp(MDR1)、BCRP、またはMRP2などの1つ以上の腸排出トランスポーターの基質である。いくつかの実施形態では、1つ以上の排出トランスポーターの過剰発現を伴ってまたは伴わずに、Caco-2またはMDCKなどの細胞株におけるB-A/A-B比によって測定される腸に制限されるAMPKアクチベーターの排出は、例えば、2を超え、5を超え、10を超え、25を超え、または50を超える。
本明細書に記載される方法のいくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限される。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限されるAMPKアゴニストである。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限されるAMPKスーパーアゴニストである。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限されるAMPK完全アゴニストである。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、腸に制限されるAMPK部分アゴニストである。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、キネトフォアに共有結合される。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、リンカーを介してキネトフォアに共有結合される。
化合物
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグも本明細書で開示され、式中、
Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)-、-C(O)O-**、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、-SO-、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、
YはN、CH、またはCRであり、
GはC-Cアルキル、-(CH-(C-C10シクロアルキル)、-(CH-(C4-10シクロアルケニル)、-(CH-(アリール)、-(CH-(ヘテロアリール)、-(CH-(3員~10員のヘテロシクロアルキル)、または-(CH-(5員~10員のヘテロシクロアルケニル)であり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、-O-(C-Cアルキル)、=O、および=Sから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、
はアリール、ヘテロアリール、-C≡C-であるか、または存在せず、ここで、
が-C≡C-であるか、存在しない場合、pは0であり、
はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、
DはK、-Z-NR、またはRであり、
Zは-(CH-、-(CH(CH))-、-(CH-C(=O)-、または-(CH-S(=O)-であり、
への結合を表し、
Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
であり、
とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
はC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C1-10アルコキシル、または-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、
はそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、またはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
はそれぞれ独立して、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
は水素またはC-Cアルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
は水素またはC-Cアルキルであり、
は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
あるいは、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換され、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、
あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
は水素、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、
あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
はそれぞれ独立して水素またはC-Cアルキルであり、
は水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、C5-8シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
hはそれぞれ独立して0~4であり、
jは0~4であり、
nは0~2であり、
pは0~3であり、
qは0~3であり、
rは0~3であり、
sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
tはそれぞれ独立して1~6である。
あらゆる実施形態について、置換基は列挙された代替物の部分集合の中から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、YはN、CH、またはCRである。いくつかの実施形態では、YはNまたはCHである。いくつかの実施形態では、YはNである。いくつかの実施形態では、YはCHである。いくつかの実施形態では、YはCRである。
いくつかの実施形態では、nは0~1である。いくつかの実施形態では、nは1~2である。いくつかの実施形態では、nは0である。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。
いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、またはtert-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rはメチル、エチル、またはi-プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは水素である。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、イソプロピル、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、または-CNである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して-Clである。
いくつかの実施形態では、YはNまたはCHであり、Rは水素またはメチルであり、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、イソプロピル、または-CFである。いくつかの実施形態では、YはNであり、Rは水素であり、Rは-F、-Cl、または-CNであり、および、nは1である。いくつかの実施形態では、YはNまたはCHであり、Rは水素であり、Rは-Clであり、および、nは1である。いくつかの実施形態では、YはNであり、Rは水素であり、Rは-Clであり、および、nは1である。いくつかの実施形態では、YはCHであり、Rは水素であり、Rは-Clであり、および、nは1である。
いくつかの実施形態では、
は、アリール、ヘテロアリール、-C≡C-であるか、存在しない。いくつかの実施形態では、
は-C≡C-であり、pは0である。いくつかの実施形態では、
は存在せず、pは0である。
いくつかの実施形態では、
はアリールまたはヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
はアリールである。いくつかの実施形態では、
はヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
はフェニルまたは6員の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、またはチアジアゾリルである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、またはピリダジニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニルまたはピリジニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニルである。
いくつかの実施形態では、
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
は、アリール、ヘテロアリール、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員の二環式のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
は、フェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、あるいは5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
は、フェニル、C-Cシクロアルキル、または3員~8員のヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、
はアリールまたはヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
は、フェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、あるいは8員~10員の二環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
はフェニルまたは6員の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、
は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、またはチアジアゾリルである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、またはピリダジニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニルまたはピリジニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニルである。
いくつかの実施形態では、
は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
は、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員の二環式のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
は、C-Cシクロアルキル、または3員~8員のヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、
はアリールまたはヘテロアリールであり、
は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールであり、
はフェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、あるいは5員~10員のヘテロシクロアルケニルである。いくつかの実施形態では、
はフェニルであり、
はフェニルである。
いくつかの実施形態では、
は-C≡C-であり、pは0であり、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールである。他の実施形態では、
は存在せず、pは0であり、
は、フェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、あるいは8員~10員の二環式のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、化合物は式(II)の構造:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する。式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、
は、フェニル、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員の二環式のヘテロシクロアルケニルである。式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、
は、フェニル、C-Cシクロアルキル、または3員~8員のヘテロシクロアルキルである。式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、
はフェニルである。
いくつかの実施形態では、化合物は式(III)の構造:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する。
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-O-(C-Cアルキル)、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、または-CFである。
いくつかの実施形態では、pは0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、pは0、1、または2である。いくつかの実施形態では、pは0または1である。いくつかの実施形態では、pは0である。いくつかの実施形態では、pは1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-O-(C-Cアルキル)、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して-OHである。
いくつかの実施形態では、qは0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、qは0、1、または2である。いくつかの実施形態では、qは0または1である。いくつかの実施形態では、qは0である。いくつかの実施形態では、qは1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、RとRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、pは0または1であり、および、qは0または1である。いくつかの実施形態では、RとRはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFであり、pは0または1であり、および、qは0または1である。いくつかの実施形態では、RとRはそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、または-CFであり、pは0または1であり、および、qは0または1である。いくつかの実施形態では、pは0であり、qは1であり、Rは-OHである。いくつかの実施形態では、pは0であり、および、qは0である。
いくつかの実施形態では、化合物は式(IV)の構造:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する。
いくつかの実施形態では、
は-C≡C-であり、pは0であり、
はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールである。他の実施形態では、
は存在せず、pは0であり、
はフェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、あるいは8員~10員の二環式のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示す。いくつかの実施形態では、Xは-O-、-S-、または-NR-である。いくつかの実施形態では、Xは-(O)-または-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-NR-である。いくつかの実施形態では、Xは-C(O)NR**であり、ここで、**はGへの結合点を示す。いくつかの実施形態では、Xは-NRC(O)-**であり、ここで、**はGへの結合点を示す。いくつかの実施形態では、Xは-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示す。
いくつかの実施形態では、Rは水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、またはtert-ブチルである。いくつかの実施形態では、Rは水素、メチル、エチル、またはi-プロピルである。いくつかの実施形態では、Rは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Rは水素である。いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、および、Rは水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-(O)-または-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。
いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、Rはそれぞれ独立して、水素、メチル、またはエチルであり、および、hは0~1である。
いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OHおよび-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OHおよび-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OHおよび-CHOHから選択される1つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OH基で置換される。
GはC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、-CH-(C-Cシクロアルキル)、またはフェニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヒドロキシアルキルから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、GはC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、-CH-(C-Cシクロアルキル)、またはフェニルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、さらに任意選択で、C-CアルキルおよびC-Cヒドロキシアルキルから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、-X-Gは
から選択される。いくつかの実施形態では、-X-Gは
から選択される。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。
いくつかの実施形態では、DはRである。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはKによって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、Rは-Z-NRによって置換される。
いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C1-10アルコキシル、または-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシルは、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1つの基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1つの基によって置換され、Rはそれぞれ独立して、C1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルはKによって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは-Z-NRによって置換される。
いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C1-10アルコキシル、または-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される4~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、RはC1-10アルキル、C2-10アルキニル、またはC1-10アルコキシルであり、アルキル、アルキニル、またはアルコキシルは5-OH基によって置換される。
いくつかの実施形態では、DはRであり、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、DはRであり、Rは-[(C(R-V]-Rであり、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、または-C(R(R-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換される。
いくつかの実施形態では、DはKまたは-Z-NRである。
いくつかの実施形態では、DはKであり、または、DはRであり、ここで、RはKによって置換される。いくつかの実施形態では、DはKである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、
である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、
である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Kは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Dは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Dは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Dは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Dは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRであり、または、DはRであり、ここで、Rは-Z-NRによって置換される。いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRである。
いくつかの実施形態では、Zは-(CH-、-(CH-C(=O)-、または-(CH-S(=O)-であり、
への結合を表す。いくつかの実施形態では、rは0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、rは0または1である。いくつかの実施形態では、rは0である。いくつかの実施形態では、rは1である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-C(=O)-、-(CH)-C(=O)-、-S(=O)-、または-(CH)-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-C(=O)-、または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH(CH))-である。いくつかの実施形態では、Zは-C(=O)-または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-C(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-S(=O)-である。
いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは5個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである。
いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換される。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、またはC3-10シクロアルキルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはシクロアルキルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはシクロアルキルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換される。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、またはC2-10アルキニルであり、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換される。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキルまたはC2-10アルキニルであり、アルキルまたはアルキニルは、-N(R およびKから選択される1~3個の基によって置換され、アルキルまたはアルキニルはさらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキルまたはC2-10アルキニルであり、アルキルまたはアルキニルは、-N(R およびKから選択される1つの基によって置換され、アルキルまたはアルキニルはさらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキルまたはC2-10アルキニルであり、アルキルまたはアルキニルは、-N(R およびKから選択される1つの基によって置換され、アルキルまたはアルキニルはさらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換され、Rはそれぞれ独立して、C1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、RはC1-10アルキルまたはC2-10アルキニルであり、アルキルまたはアルキニルはKによって置換され、アルキルまたはアルキニルはさらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-である。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-である。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、または-N(R)-C(O)-N(R)-である。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、または-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-である。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、または-N(R)-C(O)-N(R)-である。いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-である。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、いくつかの実施形態では、Rは水素である。いくつかの実施形態では、Rは、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rはナフチルであり、これは非置換であるか、Kから選択される1つの基によって置換される。
いくつかの実施形態では、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、ここで、アルキレンは非置換である。いくつかの実施形態では、アリールはフェニルおよびナフチルから選択される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは単環式または二環式のヘテロアリールから選択される。
いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-N(R およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、および-N(R)から選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-COH、-OH、-CHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される。
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、シクロアルキルまたはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ-OHである。
いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルであり、アルキルは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルであり、アルキルは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルであり、アルキルは、ハロゲン、-OH、または-C(O)NR1414から独立して選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルであり、アルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルであり、アルキルは非置換であるか、1~3個の-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは水素である。いくつかの実施形態では、RはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、RはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、Rは水素である。いくつかの実施形態では、Rは5個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、Rは水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素またはC1-6アルキルであり、および、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、化合物は式(V)の構造:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する。式(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、または-CNであり、XはOまたはSであり、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、DはKまたは-Z-NRである。いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、DはKまたは-Z-NRである。
式(V)の化合物のいくつかの実施形態では、DはKであり、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。
式(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Dは-Z-NRであり、Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、Rは水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRであり、Zは-(CH)-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、または-N(R)-C(O)-N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、Rは水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、および、Rは水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。
式(V)の化合物いくつかの実施形態では、Dは、
である。
いくつかの実施形態では、式(III)の化合物:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグも本明細書で開示され、式中、
Xは-O-または-S-であり、
YはNまたはCHであり、
Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
DはKまたは-Z-NRであり、
Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、
Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
であり、
とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
はそれぞれ独立して、C1-6アルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
は水素またはC1-6アルキルであり、
あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
pは0または1であり、
qは0または1であり、
sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
tはそれぞれ独立して1~6である。
いくつかの実施形態では、Rはハロゲン、-CN、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、イソプロピル、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、または-CNである。いくつかの実施形態では、Rは-Clである。
いくつかの実施形態では、pは1である。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-O-(C-Cアルキル)、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、または-CFである。
いくつかの実施形態では、pは0である。
いくつかの実施形態では、qは1である。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-O-(C-Cアルキル)、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-OHである。
いくつかの実施形態では、qは0である。
いくつかの実施形態では、Rは-F、-Cl、または-CNであり、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFであり、Rは-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである。いくつかの実施形態では、Rは-Clであり、pは0であり、qは0または1であり、および、Rは-OHである。
いくつかの実施形態では、化合物は式(IV)の構造:
あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する。
いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは-S-である。
いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。
いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OHおよび-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OHおよび-CHOHから選択される1つの置換基で置換される。いくつかの実施形態では、Gは2つの酸素原子を含む単環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-OH基で置換される。
いくつかの実施形態では、-X-Gは
から選択される。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。いくつかの実施形態では、-X-Gは
である。
いくつかの実施形態では、YはNである。いくつかの実施形態では、YはCHである。
いくつかの実施形態では、DはKである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、
である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、
である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはメチルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Kは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、Rはそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Dは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Dは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Dは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Dは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは-Z-NRである。
いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-、-C(=O)-、または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH)-である。いくつかの実施形態では、Zは-(CH(CH))-である。いくつかの実施形態では、Zは-C(=O)-または-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-C(=O)-である。いくつかの実施形態では、Zは-S(=O)-である。
いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは5個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される。
いくつかの実施形態では、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、Rはそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素またはC1-6アルキルであり、Rは水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換される。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Kは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される。いくつかの実施形態では、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Kは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Rは5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルである。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、Kは-SOOHである。いくつかの実施形態では、Kは-P(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、Dは、
である。
様々な変数について上に記載された基の任意の組み合わせが本明細書で企図される。明細書全体にわたって、基とその置換基は、安定した部分と化合物を提供するために当業者によって選択される。
いくつかの実施形態では、化合物は、以下の表の1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に許容可能な溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグである。
表1の化合物は以下のように命名される:
1: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
2: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
3: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
4: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
5: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
6: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロパン-1-スルホン酸、
7: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1-スルホン酸、
8: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
9: 2-(N-(2-アミノ-2-オキソエチル)-4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
10: 5-((2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)アミノ)ナフタレン-1-スルホン酸、
11: 4-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)ベンゼンスルホン酸、
12: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
14: (3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)ホスホン酸、
22: 3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-ヒドロキシプロパン酸、
29: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウム、
30: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
31: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
32: 1-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウム、
33: 1-(3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウム、
36: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール、
37: 4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(2-ヒドロキシエチル)ブタンアミド、
38: 4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)ブタンアミド、
40: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール、
45: (4’-(6-クロロ-2-(((3S,4R,5R)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
48: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
49: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(ピペラジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
50: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-((2-ヒドロキシエトキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
51: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
52: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール、
53: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール、
54: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピぺリジン-4,4-ジイル)ジメタノール、
55: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(ヒドロキシメチル)ピぺリジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
56: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
57: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
58: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
59: (R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3-オール、
60: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピぺリジン-4,4-ジイル)ジメタノール、
61: (3S,4R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール、
62: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)(メチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
63: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
64: (3S,4S)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール、
65: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
66: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール、
67: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((5-(4’-((3-(アミノメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
68: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,4S,5S)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
69: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホン酸、
70: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
71: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
72: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
73: (2R,3R,4R,5S)-6-((1-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)エチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
74: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(2’-ヒドロキシ-4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
75: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2-ヒドロキシ-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド
いくつかの実施形態では、化合物は表1の化合物の薬学的に許容可能な塩である。
表2の化合物は以下のように命名される:
13: (2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)ホスホン酸、
15: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-(1,3-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロパン-1-スルホン酸、
16: (4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-1-ヒドロキシブタン-1,1-ジイル)ビス(ホスホン酸)、
17: (2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ホスホン酸、
18: (S)-2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-3-(4-(ホスホノメチル)フェニル)プロパン酸、
19: N-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-(ホスホノメチル)グリシン、
20: 3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ペンタン二酸、
21: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-4-(ヒドロキシ(メチル)ホスホリル)ブタン酸、
23: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-L-アスパラギン酸、
24: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
25: (2R,3R,4R,5S)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2-(ヒドロキシメチル)ピぺリジン-3,4,5-トリオール、
26: (4-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)ブチル)ホスホン酸、
27: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)メチル)ホスホン酸、
28: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(ホスホノメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)メチル)ホスホン酸、
34: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(3-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)ウレイド)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
35: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(3-(2-ヒドロキシエチル)ウレイド)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
39: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウム、
41: 1-(2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)エチル)-3-(1,3-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-2-イル)ウレア、
42: (1R,2S,3R,5R)-3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
43: (2R,3R)-2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ブタン-1,3-ジオール、
44: 2-(2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)エチル)グアニジン、
46: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-メチルプロパンアミド.
いくつかの実施形態では、化合物は表2の化合物の薬学的に許容可能な塩である。
化合物のさらなる形態
さらに、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は「幾何異性体」として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は1つ以上の二重結合を有する。本発明で提示される化合物は、すべてのシス(cis)、トランス(trans)、シン(syn)、アンチ(anti)、エントゲーゲン(entgegen)(E)、および、ツザーメン(zusammen)(Z)の異性体と、それらの対応する混合物を含む。状況によっては、化合物は互変異性体として存在する。
「互変異性体」とは、ある分子の1つの原子から同じ分子の別の原子までのプロトン移動が可能な分子を指す。いくつかの実施形態では、本明細書で提示される化合物は互変異性体として存在する。互変異性化が可能な状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な比は、物理的状態、温度、溶媒、pHを含む様々な要因に依存する。互変異性平衡のいくつかの例は、
を含む。
状況によっては、本明細書に記載される化合物は、1つ以上のキラル中心を有し、各中心は(R)-配置または(S)-配置で存在する。本明細書に記載される化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、およびエピマーの形態、同様にそれらの対応する混合物すべてを含む。本明細書で提供される化合物および方法のさらなる実施形態では、単一の調製工程、組み合わせ、または、相互変換に由来する、エナンチオマーおよび/またはジアステレオイソマーの混合物が、本明細書に記載される用途に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、ラセミ混合物のキラルクロマトグラフィー分離により光学的に純粋なエナンチオマーとして調製される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させて一対のジアステレオイソマー化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、および、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、化合物の個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態では、解離可能な複合体(disociable complexes)が好ましい(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、特徴的な物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を備えており、これらの相違点を利用することにより分離される。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、キラルクロマトグラフィー、または好ましくは、溶解度の相違に基づく分離/分割技術によって分離される。いくつかの実施形態では、光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ化をもたらさない任意の実用的な手段によって、分割剤とともに回収される。
「位置異性体」という用語は、ベンゼン環のまわりのオルト異性体、メタ異性体、およびパラ異性体といった中心環のまわりの構造異性体を指す。
本明細書に記載される方法および製剤は、本明細書に記載される化合物の結晶形態(多形体としても知られる)、または薬学的に許容可能な塩、同様に、同じタイプの活性を持つこれらの化合物の活性代謝物の使用を含む。
「薬学的に許容可能な塩」は、酸付加塩および塩基付加塩の両方を含む。本明細書に記載される化合物のうちのいずれか1つの薬学的に許容可能な塩は、すべての薬学的に適切な塩形態を包含することを意図している。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩および薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
「薬学的に許容可能な酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的な効果と特性を保持するそうした塩を指し、これは生物学的にもそれ以外の点でも望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸により形成される。同様に、脂肪族のモノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニル置換のアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸(alkanedioic acids)、芳香族酸、脂肪族酸、および芳香族スルホン酸などの有機酸により形成され、かつ、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む塩も含まれている。したがって、例示的な塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(monohydrogenphosphates)、二水素リン酸塩(dihydrogenphosphates)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩(dinitrobenzoates)、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。同様に、アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクトウロン酸塩などのアミノ酸の塩も企図されている(例えば、Berge S.M.et al.,”Pharmaceutical Salts,”Journal of Pharmaceutical Science,66:1-19(1997)を参照)。塩基性化合物の酸付加塩は、塩を生成するために十分な量の所望の酸に遊離塩基を接触させることにより調製される。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」とは、遊離酸の生物学的な効果と特性を保持するこれらの塩を指し、これらは生物学的にも他の方法でも望ましくないものではない。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に添加することによって調製される。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な塩基付加塩は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属または有機アミンなどの金属またはアミンで形成される。無機塩基に由来する塩としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などが挙げられる。有機塩基に由来する塩としては、限定されないが、一級、二級、および三級のアミン、自然発生する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、および塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン、N-メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。上述のBerge et al.を参照。
「プロドラッグ」は、いくつかの実施形態では、生理学的条件下で、または本明細書に記載される活性な化合物への加溶媒分解によって変換される化合物を指すことを意味している。ゆえに、プロドラッグという用語は、薬学的に許容可能である活性な化合物の前駆物質を指す。プロドラッグは、対象に投与されるとき、一般に不活性であるが、例えば、加水分解によってインビボで活性化合物に変換される。プロドラッグ化合物は、哺乳動物において、溶解度、組織適合性、または遅延放出という利点を有することが多い(例えば、Bundgard,H.,Design of Prodrugs(1985),pp.79,21 24(Elsevier,Amsterdam)を参照)。
プロドラッグの議論は、Higuchi,T.,et al.,“Pro drugs as Novel Delivery Systems,” A.C.S. Symposium Series, Vol.14、および、Bioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987のなかで提供されている。
「プロドラッグ」という用語は、任意の共有結合された担体を含むことも意味しており、担体はこうしたプロドラッグが哺乳動物対象に投与される際に活性化合物をインビボで放出する。本明細書に記載されるような活性化合物のプロドラッグは、日常的な操作またはインビボで官能基の修飾が切断されて親の活性化合物になるような方法で、活性化合物中に存在する官能基を修飾することにより調製される。プロドラッグは化合物を含み、ここで、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、またはメルカプトの基は、活性化合物のプロドラッグが哺乳動物対象に投与されると切断されて、遊離ヒドロキシ、遊離アミノ、遊離カルボキシ、または遊離メルカプトの基をそれぞれ形成する任意の基に結合される。プロドラッグの例は、限定されないが、活性化合物におけるアルコールまたはアミン官能基の酢酸塩、ギ酸塩、および安息香酸塩の誘導体などを含む。
「薬学的に許容可能な溶媒和物」とは、溶媒付加形態である物質の組成物を指す。いくつかの実施形態では、溶媒和物は溶媒の化学量論または非化学量論のいずれかを含み、水、エタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いる製造プロセスの間に形成される。「水和物」は溶媒が水である場合に形成され、あるいは、「アルコラート」は溶媒がアルコールである場合に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセスの間に都合よく調製されるか、または形成される。本明細書で提供される化合物は任意選択で、溶媒和形態または非溶媒和の形態で存在する。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物は、様々な濃縮された同位体形態で、例えば、H、H、11C、13C、および/または14Cの内容物に濃縮されて、使用される。いくつかの実施形態では、化合物は少なくとも1つの位置で重水素化される。こうした重水素化形態は、米国特許第5,846,514号と第6,334,997号に記載される手順によって作ることが可能である。米国特許第5,846,514号と第6,334,997号に記載されるように、重水素化は代謝安定性または有効性を改善することができ、ゆえに医薬品の作用持続期間を増加させる。
別段の定めのない限り、本明細書で描かれる構造は、1つ以上の同位体濃縮された原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意図している。例えば、重水素またはトリチウムによる水素の交換、あるいは、13C濃縮または14C濃縮された炭素による炭素の交換を除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。
本開示の化合物は、こうした化合物を構成する1つ以上の原子において不自然な割合の原子同位体を任意選択で含有する。例えば、化合物は、例えば、重水素(H)、トリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)、または炭素14(14C)などの同位体で標識され得る。H、H、11C、13C、14C、15C、12N、13N、15N、16N、17O、18O、14F、15F、16F、17F、18F、33S、34S、35S、36S、35Cl、37Cl、79Br、81Br、125Iを用いる同位体置換がすべて企図されている。本発明の化合物の同位体のバリエーションはすべて、放射性であってもなくても、本発明の範囲内に包含される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、H原子の一部またはすべてがH原子と取り替えられている。重水素含有化合物の合成の方法は、当該技術分野で知られている。いくつかの実施形態では、重水素置換化合物は、Dean, Dennis C.; Editor. Recent Advances in the Synthesis and Applications of Radiolabeled Compounds for Drug Discovery and Development. [In: Curr., Pharm. Des., 2000; 6(10)] 2000, 110 pp; George W.; Varma, Rajender S. The Synthesis of Radiolabeled Compounds via Organometallic Intermediates, Tetrahedron, 1989, 45(21), 6601-21、および、Evans, E. Anthony. Synthesis of radiolabeled compounds, J. Radioanal. Chem.,1981,64(1-2),9-32に記載されるような様々な方法を使用して合成される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、限定されないが、発色団または蛍光部分、生物発光標識、あるいは化学発光標識を含む他の手段によって標識される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、例えば、合成方法の工程の1つ以上において作られる汚染中間体または副産物などの他の有機小分子を、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満しか含まないという点で、ほぼ純粋である。
化合物の調製
本明細書に記載される化合物は、標準的な合成技術を使用して、または、本明細書に記載される方法と組み合わせて当該技術分野で知られている方法を使用して、合成される。
別段の定めのない限り、質量分析法、NMR、HPLC、タンパク質化学、生化学、組換えDNA技術、および薬理学の従来の方法が利用される。
化合物は、例えば、March’s Advanced Organic Chemistry,6th Edition,John Wiley and Sons,Incに記載されるような標準的な有機化学技術を用いて調製される。溶媒、反応温度、反応時間のバリエーション、および様々な化学試薬や他の反応条件などの本明細書に記載される合成形質転換の代替的な反応条件が利用されることもある。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、以下のスキームで概説されるように調製される。
簡単に説明すると、ニトロピリジン化合物Aを還元して、ビス-アミノ-ピリジン化合物Bを得る。化合物Bをチオホスゲンで処理することで化合物Cを得る。化合物Cはメチル化反応とその後の酸化を経験して、化合物Dを生成する。化合物Dは適切な保護基で保護され、その後、適切なアルコールを用いる置換反応を経験することで、化合物Eが生成される。ヨウ化アリールEをクロスカップリング条件下、例えば、鈴木クロスカップリングで処理することで、化合物Fを得る。最後に、保護基の除去により最終的な化合物Gが得られる。いくつかの例では、アミド形成または還元的アミノ化などのさらなる化学修飾が、化合物Gへの最終脱保護の前に、化合物F上で実施される。他の実施形態では、そのような修飾が化合物G上で直接実施されることで、さらに化合物が得られる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、実施例で記載・概説されるように調製される。
医薬組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるAMPKアクチベーター、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、AMPKアクチベーターは、選択された投与経路、例えば、経口投与、および標準の薬務に基づいて、選択された薬学的に適切な(または許容可能な)担体(薬学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、生理学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、あるいは、生理学的に適切な(または許容可能な)担体とも呼ばれる)と組み合わされる。
医薬組成物中で使用される適切な水溶性および非水溶性の担体の例は、水、エタノール、ポリオール(グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、およびその適切な混合物、オリーブオイルなどの植物油、およびオレイン酸エチルやシクロデキストリンなどの注入可能な有機エステルを含む。適切な流動度は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散の場合には必要となる粒度の維持によって、および界面活性剤の使用によって、維持される。
併用療法
特定の実施形態では、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを、1つ以上の他の治療剤と組み合わせて投与することが適切である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、1つ以上の抗炎症剤と組み合わせて投与される。本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用される抗炎症剤の例としては、限定されないが、バルサラジド、メサラミン、オルサラジン、およびスルファラジンなどのアミノサリチレート、ブデソニド、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、およびベタメタゾンなどのコルチコステロイド、インフリキシマブ、アダリムマブ、セルトリズマブペゴール、ゴリムマブ、およびPRX-106などの抗TNFα剤、ウステキヌマブ、グセルクマブ、ブラジクマブ(brazikumab)、ミリキズマブ(mirikizumab)、リサンキズマブ、およびPTG-200などの抗IL-12剤および/または抗IL-23剤、ナタリズマブ、ベドリズマブ、エトロリズマブ(etrolizumab)、SHP 647(PF-00547659)、アリカホルセン、アブリルマブ(abrilumab)、AJM300、およびPTG-100などの抗インテグリン剤、トファシチニブ、フィルゴチニブ、ペフィシチニブ、イタシチニブ、ABT-494、およびTD-1473などのJAK阻害剤、オザニモド、アミセリモド、エトラシモド、およびCBP-307などのS1P1Rモジュレーター、アスピリン、サリチル酸、ゲンチジン酸、サリチル酸コリンマグネシウム、サリチル酸コリン、サリチル酸コリンマグネシウム、サリチル酸コリン、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸ナトリウム、およびジフルニサルなどのサリチレート、カプロフェン、フェノプロフェン、フェノプロフェンカルシウム、フルオロビプロフェン(fluorobiprofen)、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナブトン(nabutone)、ケトロラク、ケトロラクトロメタミン、ナプロキセン、オキサプロジン、ジクロフェナク、エトドラク、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、メクロフェナメート、メクロフェナム酸ナトリウム、メフェナム酸、ピロキシカム、およびメロキシカムなどのCOX阻害剤、限定されないが、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、CS-502、JTE-522、L-745 337、およびNS398などのCOX-2特異的阻害剤、ならびに、RG-7880などのIL-22剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、アミノサリチレート、コルチコステロイド、抗TNFα剤、抗IL-12剤および/または抗IL-23剤、抗インテグリン剤、JAK阻害剤、S1P1Rモジュレーター、サリチレート、COX阻害剤、COX-2特異的阻害剤、インターロイキン22(IL-22)剤、またはこれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、胃腸のバリア機能を改善する1つ以上の薬剤と組み合わせて投与される。本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用される胃腸のバリア機能を改善する薬剤の例としては、限定されないが、DS-1093、TRC-160334、およびGB-004などのHIF-PH阻害剤、PL-8177などのMC1Rアゴニスト、IMU-856などのEZH2阻害剤、ならびに、シタグリプチン、ビルダグリプチン、サキサグリプチン、リナグリプチン、ゲミグリプチン、テネリグリプチン、アログリプチン、トレラグリプチン、オマリグリプチン、エボグリプチン、ゴソグリプチン、およびデュトグリプチンなどのDPP-4阻害剤が挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、低酸素誘導因子-プロリルヒドロキシラーゼ(HIF-PH)阻害剤、メラノコルチン-1受容体(MC1R)アゴニスト、ゼストホモログ2のエンハンサー(enhancer of zeste homolog 2)(EZH2)阻害剤、またはこれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1アゴニスト、GLP-2アゴニスト、GLP-1/2共アゴニスト、ペルオキシソーム増殖因子アクチベーター受容体(PPAR)アゴニスト、ファルネソイド(Farsnenoid)X受容体(FXR)アゴニスト、TGR5アゴニスト、GPR40アゴニスト、GPR119アゴニスト、SSTR5アンタゴニスト、SSTR5インバースアゴニスト、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、ステアロイル-CoAデサチュラーゼ1(SCD-1)阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤、またはこれらの組み合わせと組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は1つ以上の抗糖尿病剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は1つ以上の抗肥満症剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は栄養障害を処置する1つ以上の薬剤を含む。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるGLP-1アゴニストの例としては、エキセナチド、リラグルチド、タスポグルチド、リキシセナチド、アルビグルチド、デュラグルチド、セマグルチド、OWL833、およびORMD0901が挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと併用して使用されるGLP-2アゴニストの例としては、テデュグルチド(tedaglutide)、グレパグルチド(ZP1848)、エルシグルチド(ZP1846)、アプラグルチド(FE203799)、HM-15912、NB-1002、GX-G8、PE-0503、およびSAN-134、ならびに、WO2011050174、WO2012028602、WO2013164484、WO2019040399、WO2018142363、WO2019090209、WO2006117565、WO2019086559、WO2017002786、WO2010042145、WO2008056155、WO2007067828、WO2018229252、WO2013040093、WO2002066511、WO2005067368、WO2009739031、WO2009632414、およびWO2008028117に記載されるものなどが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるGLP-1/2共アゴニストの例としては、ZP-GG-72、およびWO2018104561、WO2018104558、WO2018103868、WO2018104560、WO2018104559、WO2018009778、WO2016066818、およびWO2014096440に記載されるものが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるPPARアゴニストの例としては、エラフィブラノール(GFT505)、ラニフィブラノール、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、サログリタザル、セラデルパー(seladelpar)、およびGW501516が挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるFXRアゴニストの例としては、オベチコール酸、NGM-282、EYP001、GS-9674、トロピフェクサー(tropifexor)(LJN452)、およびLMB-763が挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるTGR5アゴニストの例としては、INT-777、XL-475、SRX-1374、RDX-8940、RDX-98940、SB-756050、および、WO2008091540、WO2010059853、WO2011071565、WO2018005801、WO2010014739、WO2018005794、WO2016054208、WO2015160772、WO2013096771、WO2008067222、WO2008067219、WO2009026241、WO2010016846、WO2012082947、WO2012149236、WO2008097976、WO2016205475、WO2015183794、WO2013054338、WO2010059859、WO2010014836、WO2016086115、WO2017147159、WO2017147174、WO2017106818、WO2016161003、WO2014100025、WO2014100021、WO2016073767、WO2016130809、WO2018226724、WO2018237350、WO2010093845、WO2017147137、WO2015181275、WO2017027396、WO2018222701、WO2018064441、WO2017053826、WO2014066819、WO2017079062、WO2014200349、WO2017180577、WO2014085474に開示されるものが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるGPR40アゴニストの例としては、ファシグリファム、MR-1704、SCO-267、SHR-0534、HXP-0057-SS、LY-2922470、P-11187、JTT-851、ASP-4178、AMG-837、ID-11014A、HD-C715、CNX-011-67、JNJ-076、TU-5113、HD-6277、MK-8666、LY-2881835、CPL-207-280、ZYDG-2、ならびに、US07750048、WO2005051890、WO2005095338、WO2006011615、WO2006083612、WO2006083781、WO2007088857、WO2007123225、WO2007136572、WO2008054674、WO2008054675、WO2008063768、WO2009039942、WO2009039943、WO2009054390、WO2009054423、WO2009054468、WO2009054479、WO2009058237、WO2010085522、WO2010085525、WO2010085528、WO2010091176、WO2010123016、WO2010123017、WO2010143733、WO2011046851、WO2011052756、WO2011066183、WO2011078371、WO2011161030、WO2012004269、WO2012004270、WO2012010413、WO2012011125、WO2012046869、WO2012072691、WO2012111849、WO2012147518、WO2013025424、WO2013057743、WO2013104257、WO2013122028、WO2013122029、WO2013128378、WO2013144097、WO2013154163、WO2013164292、WO2013178575、WO2014019186、WO2014073904、WO2014082918、WO2014086712、WO2014122067、WO2014130608、WO2014146604、WO2014169817,WO2014170842,WO2014187343、WO2015000412、WO2015010655、WO2015020184、WO2015024448、WO2015024526、WO2015028960、WO2015032328、WO2015044073、WO2015051496、WO2015062486、WO2015073342、WO2015078802、WO2015084692、WO2015088868、WO2015089809、WO2015097713、WO2015105779、WO2015105786、WO2015119899、WO2015176267、WO201600771、WO2016019587、WO2016022446、WO2016022448、WO2016022742、WO2016032120、WO2016057731、WO2017025368、WO2017027309、WO2017027310、WO2017027312、WO2017042121、WO2017172505、WO2017180571、WO2018077699、WO2018081047、WO2018095877、WO2018106518、WO2018111012、WO2018118670、WO2018138026、WO2018138027、WO2018138028、WO2018138029、WO2018138030、WO2018146008、WO2018172727、WO2018181847、WO2018182050、WO2018219204、WO2019099315、およびWO2019134984に記載されるものが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるGPR119アゴニストの例としては、DS-8500a、HD-2355、LC34AD3、PSN-491、HM-47000、PSN-821、MBX-2982、GSK-1292263、APD597、DA-1241、ならびにWO2009141238、WO2010008739、WO2011008663、WO2010013849、WO2012046792、WO2012117996、WO2010128414、WO2011025006、WO2012046249、WO2009106565、WO2011147951、WO2011127106、WO2012025811、WO2011138427、WO2011140161、WO2011061679、WO2017175066、WO2017175068、WO2015080446、WO2013173198、US20120053180、WO2011044001、WO2010009183、WO2012037393、WO2009105715、WO2013074388、WO2013066869、WO2009117421、WO201008851、WO2012077655、WO2009106561、WO2008109702、WO2011140160、WO2009126535、WO2009105717、WO2013122821、WO2010006191、WO2009012275、WO2010048149、WO2009105722、WO2012103806、WO2008025798、WO2008097428、WO2011146335、WO2012080476、WO2017106112、WO2012145361、WO2012098217、WO2008137435、WO2008137436、WO2009143049、WO2014074668、WO2014052619、WO2013055910、WO2012170702、WO2012145604、WO2012145603、WO2011030139、WO2018153849、WO2017222713、WO2015150565、WO2015150563、WO2015150564、WO2014056938、WO2007120689、WO2016068453、WO2007120702、WO2013167514、WO2011113947、WO2007003962、WO2011153435、WO2018026890、WO2011163090、WO2011041154、WO2008083238、WO2008070692、WO2011150067、およびWO2009123992に記載されるものが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるSSTR5アンタゴニストまたはインバースアゴニストの例としては、WO03104816、WO2009050309、WO2015052910、WO2011146324、WO2006128803、WO2010056717、WO2012024183、およびWO2016205032に記載されるものが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるACC阻害剤の例としては、フィルソコスタット(firsocostat)、GS-834356、およびPF-05221304が挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるSCD-1阻害剤の例としては、アラムコールが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用されるDPP-4阻害剤の例としては、シタグリプチン、ビルダグリプチン、サキサグリプチン、リナグリプチン、ゲミグリプチン、テネリグリプチン、アログリプチン、トレラグリプチン、オマリグリプチン、エボグリプチン、ゴソグリプチン、およびデュトグリプチンが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用される抗糖尿病剤の例としては、エキセナチド、リラグルチド、タスポグルチド、リキシセナチド、アルビグルチド、デュラグルチド、セマグルチド、OWL833、およびORMD 0901などのGLP-1受容体アゴニスト、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、エンパグリフロジン、エルツグリフロジン、イプラグリフロジン、ルセオグリフロジン、レモグリフロジン、セルグリフロジン、ソタグリフロジン、およびトホグリフロジンなどのSGLT2阻害剤、メトホルミンなどのビグアニド(biguinides)、インスリンおよびインスリンアナログが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用される抗肥満症剤の例としては、リラグルチド、セマグルチドなどのGLP-1受容体アゴニスト、LIK066、プラムリンタイド、ならびに、AM-833、AC2307、およびBI473494といった他のアミリンアナログなどのSGLT1/2阻害剤、NN-9747、NN-9748、AC-162352、AC-163954、GT-001、GT-002、GT-003、およびRHS-08などのPYYアナログ、APD-668およびAPD-597などのGIP受容体アゴニスト、チルゼパチド(LY329176)、BHM-089、LBT-6030、CT-868、SCO-094、NNC-0090-2746、RG-7685、NN-9709、およびSAR-438335などのGLP-1/GIP共アゴニスト、コタデュチド(MEDI0382)、BI456906、TT-401、G-49、H&D-001A、ZP-2929、およびHM-12525AなどのGLP-1/グルカゴン共アゴニスト、SAR-441255、HM-15211、およびNN-9423などのGLP-1/GIP/グルカゴントリプルアゴニスト、GUB06-046などのGLP-1/セクレチン共アゴニスト、メトレレプチンなどのレプチンアナログ、WO2012138919、WO2015017710、WO2015198199、WO2017147742、およびWO2018071493に記載されるものなどのGDF15モジュレーター、NN9499、NGM386、NGM313、BFKB8488A(RG7992)、AKR-001、LLF-580、CVX-343、LY-2405319、BIO89-100、BMS-986036などのFGF21受容体モジュレーター、セトメラノチドなどのMC4アゴニスト、ZGN-1061などのMetAP2阻害剤、HM04やAZP-531などのグレリン受容体モジュレーター、ならびにカルベトシンなどのオキシトシンアナログが挙げられる。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグと組み合わせて使用される栄養障害用薬剤の例としては、テデュグルチド(tedaglutide)、グレパグルチド(ZP1848)、エルシグルチド(ZP1846)、アプラグルチド(FE203799)、HM-15912、NB-1002、GX-G8、PE-0503、SAN-134や、WO2011050174、WO2012028602、WO2013164484、WO2019040399、WO2018142363、WO2019090209、WO2006117565、WO2019086559、WO2017002786、WO2010042145、WO2008056155、WO2007067828、WO2018229252、WO2013040093、WO2002066511、WO2005067368、WO2009739031、WO2009632414、およびWO2008028117に記載されるものなどのGLP-2受容体アゴニスト、ならびに、ZP-GG-72や、WO2018104561、WO2018104558、WO2018103868、WO2018104560、WO2018104559、WO2018009778、WO2016066818、およびWO2014096440に記載されるものなどのGLP-1/GLP-2受容体共アゴニストが挙げられる。
1つの実施形態では、本明細書に記載される化合物の1つの治療有効性は、アジュバントの投与によって増強される(つまり、アジュバントはそれ自体では最小限の治療的利点しか有していないが、別の治療剤と組み合わせると、患者への全体的な治療的利点が増強される)。あるいは、いくつかの実施形態では、患者が受ける効果は、本明細書に記載される化合物の1つを、同様に治療効果を有する別の薬剤(これは治療レジメンも含む)とともに投与することによって増加する。
1つの特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、1つ以上の追加の治療剤と共投与され、ここで、本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ、および追加の治療剤は、処置されている疾患、障害、または疾病の様々な態様を調節することで、いずれかの治療剤単独の投与よりも大きな全体的な利点をもたらす。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、グルカゴン様ペプチド(GLP)-1アゴニスト、GLP-2アゴニスト、GLP-1/2共アゴニスト、ペルオキシソーム増殖因子アクチベーター受容体(PPAR)アゴニスト、ファルネソイド(Farsnenoid)X受容体(FXR)アゴニスト、ステアロイル-CoAデサチュラーゼ1(SCD-1)阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤、またはこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は抗炎症剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、アミノサリチレート、コルチコステロイド、抗TNFα剤、抗IL-12剤および/または抗IL-23剤、抗インテグリン剤、JAK阻害剤、S1P1Rモジュレーター、サリチレート、COX阻害剤、COX-2特異的阻害剤、IL-22剤、またはこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、腸バリア機能を改善する薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、HIF-PH阻害剤、MC1Rアゴニスト、EZH2阻害剤、またはこれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、患者が経験する全体的な利点は、2つ(またはそれ以上)の治療剤の相加的なものである。他の実施形態では、患者は、2つ(またはそれ以上)の治療剤の相乗的な利点を経験する。
併用療法では、複数の治療剤(その1つは本明細書に記載される化合物の1つである)は、任意の順序で、または同時でも投与される。投与が同時である場合、複数の治療剤は、ほんの一例として、単一の統一した形態で、または複数の形態で(例えば、単一の丸剤、または2つの別個の丸剤として)提供される。
本明細書に記載される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグは、併用療法と同様に、疾患または疾病の発生の前、その間、または後に投与され、化合物を含有する組成物を投与するタイミングは変動する。したがって、1つの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、疾患または疾病の発症を防ぐために、予防薬として使用され、かつ、疾患または疾病にかかる傾向のある対象に継続的に投与される。別の実施形態では、化合物および組成物は、症状の発症の間に、またはその後できるだけ早く対象に投与される。特定の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、疾患または疾病の発症が検出されたまたは疑われた後に実行可能となってすぐに、かつ、疾患の処置に必要な期間にわたって、投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、抗炎症剤、抗癌剤、免疫抑制剤、ステロイド、非ステロイド性抗炎症剤、抗ヒスタミン薬、鎮痛剤、ホルモン遮断療法、放射線治療、モノクローナル抗体、またはこれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
略語のリスト
上で使用されたように、および、本発明の記載全体にわたって、別段の定めのない限り、以下の略語は次の意味を有すると理解されるものとする。
ACNまたはMeCN アセトニトリル
AcOHまたはHOAc 酢酸
AcCl 塩化アセチル
ADP アデノシン二リン酸
AMP アデノシン一リン酸
AMPK 5’AMP活性化プロテインキナーゼ、またはアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ
ATP アデノシン三リン酸
aq 水性の
BPD ビス(ピナコラート)ジボロン
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン
DIEAまたはDIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4-ジメチルアミノピリジン
DME ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMTMM 4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチル-モルホリニウムクロリド
eq 当量
Et エチル
EtOH エタノール
EtOAcまたはEA 酢酸エチル
FA ギ酸
h、hr(s) 時間
HATU 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
KOAc 酢酸カリウム
LCMS 液体クロマトグラフィー-質量分析
Me メチル
MeOH メタノール
MeI ヨウ化メチル
min(s) 分
MS 質量分析法またはモレキュラーシーブ
NCS N-クロロスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴
Oxone ペルオキシ硫酸カリウム
Pd(dppf)Cl [1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(dppf)Cl・CHCl [1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン複合体
RP-MPLC 逆相中圧液体クロマトグラフィー
SEM 2-(トリメチルシリル)エトキシメチル
SEM-Cl 2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド
rtまたはRT 室温
TBS tert-ブチルジメチルシリル
TBS-Cl tert-ブチルジメチルシリルクロリド
TMSBr トリメチルシリルブロミド
tBu tert-ブチル
tBuP・Pd・G クロロ[(トリ-tert-ブチルホスフィン)-2-(2-アミノフェニル)]パラジウム(II)
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
I.化学合成
別段の定めのない限り、市販の供給元から入手されるような試薬と溶媒を使用した。無水溶媒および炉乾燥したガラス製品を、湿気および/または酸素に感度の高い合成変換に使用した。収率は最適化しなかった。反応時間はおおよそのものであり、最適化したものではない。別段の定めのない限り、カラムクロマトグラフイーおよび薄層クロマトグラフィー(TLC)を、シリカゲル上で実行した。
実施例1:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物1)
工程1:(3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(1-1):DMF(240mL)中の(3R,3aR,6R,6aR)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3,6-ジオール(24g、0.16mol、1当量)とイミダゾール(25g、0.37mmol、2.25当量)の溶液に、TBSCl(27g、0.18mol、22mL、1.1当量)を添加した。混合物を室温で1.25時間撹拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(2×100mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=5:1~1:1)により精製することで、白色固形物として1-1(18g、43%の収率)を得た。H-NMR(CDOD, 400 MHz):δ 4.52(t,J=5.6Hz,1H),4.43(t,J=5.2Hz,1H),4.27(q,J=5.2Hz,1H),4.23-4.17(m,1H),3.99-3.93(m,2H),3.78-3.73(m,2H),3.19(d,J=9.2Hz,1H),0.92(s,9H),0.13(s,3H),0.12(s,3H).
工程2:5,6-ジクロロ-3-ニトロピリジン-2-アミン(1-2):AcOH(250mL)中の6-クロロ-3-2-ニトロ-ピリジン-2-アミン(50g、0.29mol、1当量)の溶液に、NCS(46g、0.35mmol、1.2当量)を加えた。混合物を3時間100℃で撹拌した。混合物を室温まで冷まし、その後、濾過した。濾過ケーキをエタノール(100mL)で洗浄し、その後、真空下で乾燥させることで黄色の固形物として1-2(48g、粗製)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=207.9.
工程3:5-クロロ-6-ヨード-3-ニトロピリジン-2-アミン(1-3):AcOH(250mL)中の1-2(48g、0.23mol、1当量)の溶液に、NaI(73g、0.48mol、2.1当量)を添加した。混合物を12時間90℃で撹拌した。混合物を水(500mL)に注ぎ、その後、濾過した。濾過ケーキを水(200mL)で洗浄し、その後、真空下で乾燥させることで黄色の固形物として1-3(60g、粗製)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=299.8.
工程4:5-クロロ-6-ヨードピリジン-2,3-ジアミン(1-4):EtOH(300mL)中の1-3(60g、0.20mol、1当量)の溶液1-3に、SnCl・2HO(0.18kg、0.80mol、4当量)を添加した。混合物を0.5時間70℃で撹拌した。混合物に水(450mL)とKF(0.18kg)を添加し、混合物を0.5時間撹拌し、その後、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機相を飽和したブライン(2×50mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=2:1~0:1)により精製することで、オフホワイトの固形物として1-4(41g、73%の収率、96%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=269.9.
工程5:6-クロロ-5-ヨード-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2(3H)-チオン(1-5):THF(400mL)中の1-4(20g、74mmol、1当量)とDMAP(26g、0.22mol、2.9当量)の溶液に、N下にて0℃でチオカルボニルジクロリド(12g、0.10mol、8.0mL、1.4当量)を滴下した混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル(2000mL)と2NのHCl水溶液(200mL)を添加した。有機層を飽和したブライン(2×300mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮することで黄色の固形物として1-5(17g)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=311.8.
工程6:6-クロロ-5-ヨード-2-(メチルチオ)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(1-6):EtOH(440mL)中の1-5(22g、70mmol、1当量)とKOH(4.7g、84mmol、1.2当量)の溶液を0.5時間室温で撹拌した。MeI(10.0g、70mmol、4.4mL、1当量)を添加し、反応物をさらに1時間室温で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮することで残渣を得て、その後、酢酸エチル(300mL)を添加し、その後、2NのHCl水溶液(50mL)を添加した。有機層を飽和したブライン(2×50mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=5:1~1:1)により精製することで、黄色固形物として1-6(16g、48%の収率、68%の純度)を得た。加えられたm/z (M+H)=325.8.
工程7:6-クロロ-5-ヨード-2-(メチルスルホニル)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(1-7):ACN(320mL)およびHO(320mL)中の1-6(16g、49mmol、1当量)の溶液に、オキソン(Oxone)(66g、0.11mmol、2.2当量)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×400mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したNaSO溶液(2×200mL)およびブライン(2×200mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮することで黄色の固形物として1-7(16g)を得て、これを、次の工程に直接使用した。LCMS (ES):m/z (M+H)=357.8.
工程8:6-クロロ-5-ヨード-2-(メチルスルホニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(1-8):SEM-Cl(7.3g、44mmol、7.7mL、1当量)を、窒素下にて0℃で1-7(16g、44mmol、1当量)およびTEA(6.6g、65mmol、9.1mL、1.5当量)のTHF(310mL)溶液に滴下した。反応混合物を0.5時間、室温で撹拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ、その後、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(2×100mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)により精製することで、黄色固形物として1-8(12g、56%の収率、98%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+Na)=510.0.
工程9:2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-5-ヨード-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(1-9):DMF(125mL)中の1-8(12g、25mmol、1当量)と1-1(8.0g、31mmol、1.2当量)の溶液に、CsCO(17g、51mmol、2当量)をN下で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(2×50mL)で洗浄し、その後、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=20:1~5:1)により精製することで、黄色固形物として1-9(10g、53%の収率、90%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=668.2.H-NMR(DMSO-d,400MHz):δ 8.07(s,1H),5.50-5.46(m,1H),5.37(s,2H),4.82(t,J=5.2Hz,1H),4.37-4.35(m,2H),4.32-4.23(m,2H),4.00-3.94(m,1H),3.79-3.71(m,2H),3.61(t,J=8.4Hz,1H),0.87(s,9H),0.08-0.05(m,8H),-0.07(s,9H).
工程10:メチル4’-(2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(1-10):DME(10mL)およびHO(2mL)中の1-9(0.50g、0.75mmol)と(4’-(メトキシカルボニル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ボロン酸(0.23g、0.90mmol)の溶液に、N下でPd(dppf)Cl・CHCl(0.12g、0.15mmol)およびNaCO(0.24g、2.2mmol)を添加した。混合物を2時間90℃で撹拌した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(10mL×3)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、黄色の固形物として1-10(0.55g、89%の収率、91%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=752.2.
工程11:メチル4’-(6-クロロ-1-ホルミル-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(1-11):HCOOH(16mL)中の1-10(0.55g、0.73mmol)の溶液に、飽和したKHSO水溶液(0.1g、0.73mmol、43uL)を添加した。混合物を1時間25℃で撹拌した。反応混合物を水20mLの添加によりクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン10mLで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、黄色の固形物として1-11(0.44g)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=536.2
工程12:メチル4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシレート(1-12):MeOH(10mL)中の1-11(0.44g、0.82mmol)の溶液に、NaCO(0.14g、1.6mmol)を添加した。混合物を12時間25℃で撹拌することで、黄色のメタノール溶液1-12(0.40g、95.92%の収率)を得た。混合物をワークアップと精製することなく次の工程に使用した。LCMS (ES):m/z m/z (M+H)=508.0.
工程13:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸(1-13):MeOH(2mL)、THF(2mL)、およびHO(2mL)中の1-12(50mg、0.79mmol)の溶液に、LiOH・HO(7.5mg、1.6mmol)を添加した。混合物を4時間25℃で撹拌した。2NのHCl(5mL)を添加することにより反応混合物をクエンチし、その後、酢酸エチル(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(15mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge C18 150×50mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:68~98%、10分)により精製して凍結乾燥させることで、白色の固形物として1-13(6.05mg、11.78%の収率、97.35%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=494.3.H-NMR(DMSO-d,400MHz):δ 8.05(d,J=8.4Hz,2H),7.93(s,1H) 7.87-7.83(m,4H),7.78-7.63(m,2H),5.48(q,J=6.4Hz,1H),4.99(s,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.14-4.10(m,2H),3.91(t,J1=9.6Hz,J2=5.6Hz,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.46-3.42(m,1H).
工程14:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物1):DMF(1mL)中の1-13(50mg、0.10mmol)の溶液に、HATU(46mg、0.12mmol)、DIPEA(26mg、0.20mmol、35uL)と(2R,3R,4R,5S)-6-アミノヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(18mg、0.10mmol)を添加した。混合物を12時間25℃で撹拌した。反応混合物を濾過して溶液を得た。溶液を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:14%~47%、10分)により精製して凍結乾燥させることで、白色の固形物として化合物1(17.22mg、24.88%の収率、96.10%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=657.3.H-NMR(CDOD, 400 MHz):δ 7.96-7.94(m,2H),7.84(s,1H),7.81-7.77(m,6H),5.55(q,J=5.6Hz,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.30-4.26(m,1H),4.18-4.12(m,2H),4.02-4.00(m,1H),3.92-3.89(m,1H),3.86-3.84(m,1H),3.82-3.78(m,1H),3.74-3.72(m,2H),3.69-3.62(m,2H),3.60-3.49(m,2H).
実施例2:(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物2)
工程1:5-(4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(2-1):DME(3.0mL)およびHO(0.60mL)中の1-9(0.20g、0.30mmol)および(4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ボロン酸(99mg、0.36mmol)の溶液に、N下でPd(dppf)Cl・CHCl(49mg、60μmol)およびNaCO(95mg、0.90mmol)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=20:1~10:1)により精製することで、黄色油として2-1(0.16g、0.19mmol、65%の収率、94%の純度)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=7.86(s,1H),7.83(m,2H),7.64(m,2H),7.59(m,2H),7.53(m,2H),5.55(m,3H),4.96(t,J=10.4Hz,1H),4.43(t,J=10.0Hz,1H),4.33(m,1H),4.17(dd,J1=1.2Hz,J2=1.2Hz,2H),3.86(m,1H),3.74(m,2H),3.66(t,J=16.4Hz,1H),0.94(s,9H),0.15(s,2H),0.13(t,J=6.0Hz,6H),-0.64(s,9H).
工程2:ジ-tert-ブチル(4’-(2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホネート(2-2):THF(4.0mL)中の2-1(0.13g、0.17mmol)とジ-tert-ブチルホスホネート(0.16g、0.84mmol)の溶液に、グローブボックス内のKOAc(50mg、0.50mmol)とtBuP・Pd・G(7.5mg、15μmol)を添加した。その後、混合物を65℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過して、残渣を得た。残渣を分取TLC(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製することで、黄色の油として2-2(60mg、59μmol、35%の収率、87%の純度)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=7.86(s,4H),7.81(m,1H),7.71(m,4H),6.10(s,2H),5.56(m,3H),4.97(t,J=10.4Hz,1H),4.44(m,1H),4.34(m,1H),4.18(m,2H),3.85(m,1H),3.66(m,1H),1.51(s,18H),0.94(s,9H),0.15(s,2H),0.13(t,J=6.0Hz,6H),-0.64(s,9H).
工程3:(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物2):TFA(0.50mL)中の2-2(55mg、54μmol)の溶液を3時間25℃で撹拌した。反応混合物を25℃にて減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣を分取HPLC(カラム:Unisil 3-100 C18 UItra 150×25mm×3μm、移動相:[A:水(0.225%FA)、B:ACN]、B%:18%~48%、10分)により精製することで、白色固形物として化合物2(5.4mg、17%の収率、96%の純度、ギ酸塩)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ=7.91(m,1H),7.77(m,8H),5.48(m,1H),4.84(t,J=10.0Hz,1H),4.37(t,J=9.6Hz,1H),4.14(m,2H),3.91(m,1H),3.80(m,1H),3.46(m,1H).
実施例3:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド(化合物3)
工程1:(2R,3R,4R,5S)-6-アミノヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタイルペンタアセテートHCl塩(3-1):AcOH(10mL)中の(2R,3R,4R,5S)-6-アミノヘキサン-1,2,3,4,5-ペントール(1.0g、5.5mmol、1.0当量)の混合物に、N下にて0℃で塩化アセチル(8.7g、0.11mol、7.9mL、20当量)を添加した。混合物を12時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮して、残渣をEtOHで粉状にし、濾過することで、白色固形物として3-1(1.7g、3.9mmol、70%の収率、HCl塩)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.17(br s, 3H),5.34-5.26(m,2H),5.23-5.14(m,1H),5.05-4.96(m,1H),4.23(dd,J=2.8, 12.4Hz,1H),4.08(dd,J=6.4, 12.4Hz,1H),3.01(br s, 2H),2.11(s,3H),2.05(d,J=8.4Hz,6H),1.99(d,J=4.4Hz,6H).
工程2:4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホン酸(3-2):CHCl(5mL)中の1-ブロモ-4-フェニルベンゼン(3.0g、13mmol、1.0当量)の混合物に、塩化スルホン酸(1.9g、16mmol、1.1mL、1.3当量)をN下で添加した。混合物を1時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮し、冷たいCHClで洗浄し、濾過することで白色固形物として3-2(4.0g、13mmol、99%の収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.70-7.66(m,2H),7.66-7.59(m,6H).
工程3:4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホニルクロリド(3-3):SOCl(40mL)中の3-2(4.0g、13mmol、1.0当量)の溶液を2時間80℃で撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、濾過することで白色固形物として3-3(3.6g、11mmol、85%の収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.71-7.67(m,2H),7.65-7.60(m,6H).
工程4:(2R,3R,4R,5S)-6-(4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-イルスルホンアミド)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタイルペンタアセテート(3-4):DMF(20mL)中の3-3(1.2g、3.7mmol、1.0当量)と3-1(1.6g、3.7mmol、1.0当量、HCl)の溶液に、DIEA(1.9g、15mmol、2.6mL、4.0当量)を添加し、混合物を12時間25℃で撹拌した。混合物を水へ注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=10:1~1:1)により精製することで、白色の固形物として3-4(2.4g、3.5mmol、93%の収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.01(s,1H),7.94-7.88(m,2H),7.86-7.81(m,2H),7.71(s,4H),5.33(br t, J=6.4Hz,2H),4.97(br d, J=6.0Hz,2H),4.20(br d, J=11.6Hz,1H),4.05-3.98(m,1H),2.97(br s, 2H),2.06(s,3H),1.98(br d, J=8.0Hz,12H).
工程5:(2R,3R,4R,5S)-6-(4’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イルスルホンアミド)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタイルペンタアセテート(3-5):ジオキサン(15mL)中の3-4(1.5g、2.2mmol、1.0当量)およびビス(ピナコラート)ジボロン(0.67g、2.6mmol、1.2当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(80mg、0.11mmol、0.050当量)およびKOAc(1.3g、13mmol、6.0当量)を添加し、混合物を12時間80℃で撹拌した。混合物を水へ注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=10:1~1:1)により精製することで、白色の固形物として3-5(1.3g、1.8mmol、81%の収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 7.93(dd,J=5.2, 8.4Hz,4H),7.76(d,J=8.4Hz,2H),7.62(d,J=8.0Hz,2H),5.49-5.41(m,2H),5.11-5.00(m,2H),4.94(dd,J=5.2, 8.0Hz,1H),4.29-4.21(m,1H),4.18-4.08(m,1H),3.39(ddd,J=5.6, 8.4, 14.0Hz,1H),3.08(td,J=5.2, 14.0Hz,1H),2.12(s,3H),2.09-2.05(m,9H),2.04(s,3H),1.38(s,12H).
工程6:(2R,3R,4R,5S)-6-(4’-(2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イルスルホンアミド)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタイルペンタアセテート(3-6):DME(5.0mL)およびHO(1.0mL)中の1-9(0.3g、0.45mmol、1.0当量)と3-5(0.40g、0.54mmol、1.2当量)の溶液に、NaCO(0.14g、1.4mmol、3.0当量)とPd(dppf)Cl・CHCl(73mg、90μmol、0.20当量)を添加した。混合物を1.5時間90℃で撹拌した。混合物をろ過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~1:1)により精製することで、白色固形物として3-6(0.40g、0.35mmol、78%の収率)を得た。
工程7:(2R,3R,4R,5S)-6-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イルスルホンアミド)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタイルペンタアセテート(3-7):TFA(10mL)中の3-6(0.40g、0.35mmol、1.0当量)の溶液を12時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO、酢酸エチル:メタノール=100:1~5:1)により精製することで、白色固形物として3-7(0.30g、0.33mmol、95%の収率)を得た。
工程8:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド(化合物3):MeOH(2.0mL)およびHO(1.0mL)中の3-7(0.20g、0.22mmol、1.0当量)の溶液に、LiOH・HO(56mg、1.3mmol、6.0当量)を添加し、混合物を3時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10um、移動相:[A:水(0.2%FA)、B:ACN]、B%:20%~50%、8分)により精製することで、白色固形物として化合物3(50mg、32%の収率、99%の純度)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=693.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.01-7.96(m,2H),7.93-7.88(m,2H),7.80(s,5H),5.55(br d, J=5.2Hz,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.32-4.25(m,1H),4.21-4.08(m,2H),3.90(t,J=7.6Hz,1H),3.87-3.74(m,3H),3.71-3.65(m,1H),3.64-3.57(m,3H),3.16(dd,J=4.8, 13.2Hz,1H),2.97(dd,J=7.2, 13.2Hz,1H).
実施例4:(2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(化合物4)
工程1:4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルバルデヒド(4-1):トルエン(60mL)中の1-ブロモ-4-ヨード-ベンゼン(6.0g、21mmol、1.0当量)、Pd(PPh(1.2g、1.1mmol、0.050当量)、およびNaCO(2.0M、11mL、1.0当量)の混合物に、Ar下でエタノール(20mL)中の(4-ホルミルフェニル)ボロン酸(3.5g、23mmol、1.1当量)を添加し、混合物を3時間110℃で撹拌した。混合物を水へ注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~10:1)により精製することで、白色固形物として4-1(3.0g、11mmol、54%の収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.07(s,1H),7.97(d,J=8.4Hz,2H),7.73(d,J=8.0Hz,2H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),7.54-7.49(m,2H).
工程2:4’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルバルデヒド(4-2):ジオキサン(10mL)中のビス(ピナコラート)ジボロン(1.3g、5.1mmol、1.2当量)および4-(4-ブロモフェニル)ベンズアルデヒド4-1(1.1g、4.2mmol、1.0当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(0.15g、0.21mmol、0.050当量)およびKOAc(2.5g、25mmol、6.0当量)を添加し、混合物を12時間80℃で撹拌した。混合物を水へ注ぎ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~10:1)により精製することで、白色固形物として4-2(1.2g、3.9mmol、92%の収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.07(s,1H),7.97(br d, J=8.4Hz,2H),7.93(br d, J=8.0Hz,2H),7.79(d,J=8.4Hz,2H),7.66(d,J=8.0Hz,2H),1.38(s,12H).
工程3:4’-(2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルバルデヒド(4-3):DME(5.0mL)およびHO(1.0mL)中の4-2(0.28g、0.90mmol、1.2当量)および1-9(0.50g、0.75mmol、1.0当量)の溶液に、NaCO(0.24g、2.3mmol、3.0当量)とPd(dppf)Cl・CHCl(0.12g、0.15mmol、0.20当量)をN下で添加し、混合物を1.5時間90℃で撹拌した。混合物をろ過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~1:1)により精製することで、白色固形物として4-3(0.42g、0.58mmol、78%の収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.09(s,1H),7.99(d,J=8.4Hz,2H),7.94-7.85(m,3H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.79-7.69(m,2H),5.64-5.43(m,3H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.43(t,J=4.8Hz,1H),4.38-4.29(m,1H),4.18(d,J=6.0Hz,2H),3.90-3.82(m,1H),3.80-3.72(m,2H),3.67(t,J=8.4Hz,1H),1.02-0.95(m,2H),0.95-0.93(m,9H),0.16-0.13(m,6H),0.07-0.23(m,9H).
工程4:(2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(4-4):AcOH(42mg、0.69mmol、40uL、2.5当量)およびMeOH(2.0mL)中の(2R,3R,4R,5S)-6-アミノヘキサン-1,2,3,4,5-ペントール(65mg、0.36mmol、1.3当量)の溶液に、DCM(1.0mL)中の4-3(0.20g、0.28mmol、1.0当量)の溶液を添加した。1時間撹拌した後に、NaBHCN(35mg、0.55mmol、2.0当量)を添加し、混合物を12時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を水で砕くことで、白色固形物として4-4(0.24g)を得た。
工程5:(2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(化合物4):TFA(5.0mL)中の4-4(0.24g、0.28mmol、1.0当量)の溶液を1時間25℃で撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10um、移動相:[A:水(0.2%FA)、B:ACN]、B%:10%~50%、8分)により精製することで、白色固形物として化合物4(60mg、35%の収率、ギ酸塩)を得た。LCMS (ES):m/z (M+H)=643.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.51(s,1H),7.83-7.78(m,1H),7.83-7.78(m,2H),7.75(s,4H),7.59(d,J=8.4Hz,2H),5.54(q,J=5.6Hz,1H),4.96(t,J=5.2Hz,1H),4.46(t,J=5.2Hz,1H),4.32-4.23(m,3H),4.19-4.14(m,1H),4.13-4.06(m,2H),3.93-3.87(m,1H),3.85(d,J=3.6Hz,1H),3.77(dd,J=2.8, 10.6Hz,1H),3.72-3.56(m,4H),3.22-3.17(m,2H).
実施例5:2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イルカルボキサミド)エタンスルホン酸(化合物5)
工程1:2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イルカルボキサミド)エタンスルホン酸(化合物5):DMF(1mL)中の1-13(30mg、60umol、1当量)の溶液に、2-アミノエタンスルホン酸(8.4mg、67umol、8.4uL、1.1当量)、HATU(35mg、91umol、1.5当量)、およびDIPEA(16mg、121umol、21uL、2当量)を添加し、反応物を3時間25℃で撹拌した。反応混合物を濾過した。濾過ケーキを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini-NX C18 75×30mm×3um、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:20%~50%、7分)によって精製して凍結乾燥することで、黄色の油として化合物5(38mg、58umol、96%の収率、98.11%の純度、FA塩)を得た。LCMS (ES) m/z (M+H)=601.0、HPLC:室温=1.718分、98.11%の純度。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.59(t,J=5.2Hz,1H),7.95(s,1H),7.90(s,2H),7.87-7.82(m,4H),7.79-7.75(m,2H),5.54-5.45(m,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.17-4.10(m,2H),3.95-3.88(m,2H),3.81-3.77(m,2H),3.582-3.534(m,2H),3.45(br d, J=8.8Hz,2H),2.71(t,J=7.2Hz,2H).
実施例6:3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロパン-1-スルホン酸(化合物6)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物6を合成する。LCMS (ES) m/z (M+H)=615.1、H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.77-8.68(m,1H),7.96(s,3H),7.88-7.80(m,4H),7.78(s,2H),5.52-5.45(m,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.19-4.08(m,2H),3.96-3.88(m,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.46-3.42(m,3H),3.370-3.339(m,3H),2.56-2.52(m,2H),1.90-1.82(m,2H).
実施例7:3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1-スルホン酸(化合物7)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物7を合成する。LCMS (ES-) m/z (M-H)-=723.0、H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.00-8.93(m,1H),7.97-7.87(m,3H),7.85-7.79(m,4H),7.78-7.73(m,2H),7.34-7.26(m,4H),5.53-5.44(m,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.18-4.09(m,2H),3.96-3.89(m,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.70-3.52(m,3H),3.46-3.41(m,4H),3.11-2.99(m,1H),2.79-2.70(m,1H).
実施例8:2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸(化合物8)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物8を合成する。LCMS (ES) m/z (M+H)=615.3.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ7.94(s,1H),7.84-7.74(m,6H),7.51(s,2H),5.48(q,J=6.0Hz,1H),4.99(d,J=2.8Hz,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.12(dd,J1=9.6 Hz,J2=6.0Hz,2H),3.91(dd,J1=9.6 Hz,J2=6.0Hz,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.74-3.60(m,1H),3.53(d,J=8.8Hz,1H),3.46-3.40(m,1H),2.96(s,3H),2.82-2.68(m,2H).
実施例9:2-(N-(2-アミノ-2-オキソエチル)-4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸(化合物9)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物9を合成する。LCMS (ES) m/z (M+H)=679.4.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.90(br s, 1H),7.76(br s, 6H),7.65(br d, J=7.2Hz,1H),7.57(br d, J=7.6Hz,1H),5.60-5.53(m,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.32-4.22(m,2H),4.20-4.08(m,3H),3.96-3.81(m,3H),3.60(t,J=8.4Hz,1H),3.26(br t, J=6.0Hz,1H),3.19-3.04(m,1H).
実施例10:5-((2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)アミノ)ナフタレン-1-スルホン酸(化合物10)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物10を合成する。LCMS (ES) m/z (M+H)=742.3.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.24-8.11(m,3H),7.98-7.91(m,2H),7.83-7.74(m,7H),7.42(t,J=8.0Hz,2H),6.82-6.73(m,1H),5.58-5.49(m,1H),4.96(br t, J=4.8Hz,1H),4.49-4.43(m,1H),4.31-4.24(m,1H),4.20-4.13(m,1H),4.13-4.07(m,1H),3.90(t,J=7.6Hz,1H),3.83-3.76(m,2H),3.63-3.52(m,3H).
実施例11:4-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)ベンゼンスルホン酸(化合物11)
実施例5に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物11を合成する。LCMS (ES) m/z (M+H)=677.0.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.91-7.85(m,2H),7.84(s,1H),7.81-7.74(m,8H),7.35(d,J=8.4Hz,2H),5.58-5.51(m,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.32-4.25(m,1H),4.20-4.14(m,1H),4.14-4.08(m,1H),3.94-3.87(m,1H),3.69-3.57(m,3H),3.00(t,J=7.2Hz,2H).
実施例12:(4’-(6-クロロ-2-(((3R,5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物12)
工程1:6-クロロ-5-ヨード-2-(((4aR,7R,8aS)-2-フェニルヘキサヒドロピラノ[3,2-d][1,3]ジオキシン-7-イル)オキシ)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(12-1):DMF(18mL)中の2-[(6-クロロ-5-ヨード-2-メチルスルホニル-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1.8g、3.69mmol、1当量)および(4aR,7R,8aS)-2-フェニル-4,4a,6,7,8,8a-ヘキサヒドロピラノ[3,2-d][1,3]ジオキシン-7-オール(1.05g、4.4mmol、1.2当量)の溶液に、CsCO(2.4g、7.4mmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物をEA(100mL)と水(10mL)との間で分割した。有機相を分離させ、ブラインで洗浄し(25mL×2)、NaSO上で乾燥させ、濾過し、および減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル、100/1~10/1勾配)により精製することで、黄色の固形物として12-1(1.8g、76%の収率)を得た。LCMS (ES) m/z (M+H)=644.0.
工程2:5-(4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-クロロ-2-(((4aR,7R,8aS)-2-フェニルヘキサヒドロピラノ[3,2-d][1,3]ジオキシン-7-イル)オキシ)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(12-2):DME(1.6mL)およびHO(0.4mL)中の12-1(100mg、155umol、1当量)および[4-(4-ブロモフェニル)フェニル]ボロン酸(47mg、171umol、1.1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(6mg、7.8umol、0.05当量)およびNaCO(33mg、311umol、2当量)を添加した。混合物を90℃で2時間撹拌した。混合物を10mLのHOへ注ぎ、EA(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を水(10mL×2)とブライン(10mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、4gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、20mL/分で0%~10%のMeOH/DCMの溶離液)によって精製することで、黄色の固形物として12-2(80mg、63%の収率、92%の純度)を得た。LCMS (ES) m/z (M+H)=750.0.H NMR(400MHz,CDCl) δ 7.88(s,1H),7.85-7.81(m,2H),7.67-7.63(m,2H),7.62-7.58(m,2H),7.55-7.49(m,4H),7.42-7.36(m,3H),5.59(s,1H),5.49(s,2H),5.46-5.38(m,1H),4.48-4.33(m,2H),3.79-3.67(m,4H),3.57-3.49(m,1H),3.47-3.38(m,1H),2.97-2.85(m,1H),2.03-1.91(m,1H),0.99-0.91(m,2H),-0.01-0.08(m,9H).
工程3:ジ-tert-ブチル(4’-(6-クロロ-2-(((4aR,7R,8aS)-2-フェニルヘキサヒドロピラノ[3,2-d][1,3]ジオキシン-7-イル)オキシ)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホネート(12-3):THF(1mL)中の12-2(80mg、107umol、1当量)および2-tert-ブトキシホスホノイルオキシ-2-メチル-プロパン(104mg、534umol、5当量)の混合物に、グローブボックス内のKOAc(31mg、320umol、3当量)およびtBuP・Pd・G(6mg、11umol、0.1当量)を添加した。その後、混合物を65℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、4gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、12mL/分で0%~50%の酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)によって精製することで、無色の油として12-3(65mg、64%の収率、91%の純度)を得た。LCMS (ES) m/z (M+H)=862.5.
工程4:(4’-(6-クロロ-2-(((3R,5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物12):HCl/ジオキサン(4M、522uL、30当量)中の12-3(60mg、70umol、1当量)の混合物を2時間25℃で撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:9%~39%、10分)により精製して凍結乾燥させることで、白色の固形物として化合物12(8.52mg、22%の収率、95%の純度、FA塩)を得た。LCMS (ES) m/z (M+H)=532.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.97-7.89(m,2H),7.84(s,1H),7.82-7.74(m,6H),5.21-5.09(m,1H),4.41-4.33(m,1H),3.94-3.88(m,1H),3.71-3.60(m,2H),3.42-3.36(m,1H),3.22-3.14(m,1H),2.83-2.73(m,1H),1.80-1.65(m,1H).
実施例13:(3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)ホスホン酸(化合物14)
O(2mL)およびDMSO(2mL)中の1-13(0.10g、0.2mmol)の溶液に、(3-アミノプロピル)ホスホン酸(56mg、0.41mmol)およびDMTMM(0.17g、0.61mmol)を添加した。混合物を80℃で48時間撹拌した。反応混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:25%~55%)により精製し、さらに、分取HPLC(カラム:3_Phenomenex Luna C18 75×30mm×3um、移動相:[A:水(0.05%のHCl)、B:ACN]、B%:19%~39%)により精製することで、白色固形物として化合物14(5.5mg、4%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=615.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ=8.15(s,1H),7.96(d,J=8.4Hz,2H),7.89-7.83(m,3H),7.83-7.75(m,3H),5.62(q,J=5.2Hz,1H),4.98(t,J=5.4Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.34-4.24(m,1H),4.22-4.09(m,2H),3.93-3.85(m,1H),3.59(t,J=8.6Hz,1H),3.50(t,J=6.8Hz,2H),2.02-1.89(m,2H),1.87-1.74(m,2H).
実施例14:2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウムバイカーボネート(化合物29)
化合物1-13について、実施例1に記載される方法に類似する方法を用いて、14-1を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=493.2.、H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 12.32(s,1H),8.04(d,J=8.4Hz,2H),7.86(d,J=8.4Hz,2H),7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.55(d,J=8.4Hz,2H),7.45-7.29(m,2H),5.44(q,J=6.0Hz,1H),4.98(s,1H),4.83(t,J=4.8Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.14-4.10(m,2H),3.90-3.87(m,1H),3.79(t,J=7.6Hz,1H),3.44(t,J=8.8Hz,1H).
DMF(1mL)中の14-1(50mg、0.10mmol、1当量)の溶液に、HATU(77mg、0.20mmol、2当量)、DIEA(26mg、0.20mmol、35uL、2当量)、および2-アミノエチル(トリメチル)塩化アンモニウム塩酸塩(36mg、0.20mmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini-NX C18 75×30mm×3um、移動相:[A:水(10mMのNHHCO)、B:ACN]、B%:12%~42%)により精製することで、白色の固形物として化合物29(重炭酸塩、21mg、34%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M)=577.2.H-NMR(400MHz,CDOD) δ=7.95(d,J=8.4Hz,2H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.74(d,J=8.4Hz,2H),7.54(d,J=8.4Hz,2H),7.46(s,1H),7.32(s,1H),5.50-5.40(m,1H),4.96-4.93(m,3H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.33-4.25(m,1H),4.20-4.13(m,1H),4.10-7.05(m,1H),3.91(s,3H),3.64-3.58(m,3H),3.26(s,9H).
実施例15:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物30)
実施例14に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物30を合成する。LCMS:(ES) m/z (M+H)=656.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.95(d,J=8.4Hz,2H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),7.74(d,J=8.0Hz,2H),7.54(d,J=8.4Hz,2H),7.47(s,1H),7.33(s,1H),5.44(q,J=5.2Hz,1H),4.95-4.93(m,2H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.31-4.24(m,1H),4.20-4.14(m,1H),4.13-4.07(m,1H),4.06-3.97(m,1H),3.95-3.87(m,1H),3.86-3.76(m,2H),3.75-3.58(m,5H).3.55-3.45(m,1H).
実施例16:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物31)
実施例14に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物31を合成した。LCMS:(ES) m/z (M)=580.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ=7.94(d,J=8.0Hz,2H),7.83-7.69(m,4H),7.57-7.50(m,2H),7.47(s,1H),7.32(d,J=3.2Hz,1H),5.50-5.40(m,1H),4.95( t,J=5.6Hz,H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.33-4.25(m,1H),4.20-4.12(m,1H),4.11-4.04(m,1H),3.91(t,J=7.5Hz,1H),3.73-3.66(m,4H),3.65-3.57(m,5H).
実施例17:1-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウムギ酸(化合物32)
実施例14に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物32をギ酸塩として合成する。LCMS:(ES) m/z (M+H)=719.4.H NMR(400MHz, DMSO-d) δ=8.98(br s, 1H),8.24(d,J=8.4Hz,2H),7.89(d,J=8.4Hz,2H),7.87-7.77(m,5H),5.51(q,J=6.3Hz,1H),4.85(t,J=5.0Hz,1H),4.53(s,2H),4.42(t,J=4.9Hz,1H),4.24-4.15(m,2H),3.93(dd,J=6.4, 9.4Hz,1H),3.86-3.74(m,6H),3.51(t,J=8.4Hz,1H),3.36(br s, 4H),2.78-2.70(m,3H),2.18-2.05(m,2H).
実施例18:1-(3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウムトリフルオロ酢酸(化合物33)
実施例14に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物33をトリフルオロ酢酸塩として合成する。LCMS:(ES) m/z (M+H)=644.3.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.96(d,J=8.4Hz,2H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.76(d,J=8.0Hz,2H),7.57-7.51(m,3H),7.39(s,1H),5.51-5.43(m,1H),4.98(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.32-4.24(m,1H),4.15(m,2H),3.95-3.85(m,1H),3.59(t,J=8.4Hz,1H),3.55-3.50(m,2H),3.49-3.42(m,6H),3.42-3.36(m,2H),3.30-3.23(m,6H),2.20-2.07(m,2H).
実施例20:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物48)
実施例14に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物48を合成した。LCMS:(ES) m/z (M)=594.5.H NMR(400MHz,CDOD) δ=7.82-7.69(m,4H),7.60-7.51(m,4H),7.49(s,1H),7.34(s,1H),5.46(q,J=5.4Hz,1H),4.96(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.32-4.25(m,1H),4.13(qd,J=10.2, 5.2Hz,2H),3.91(dd,J=8.2, 6.8Hz,1H),3.79(br s, 2H),3.74-3.55(m,6H),3.50(br s, 1H),3.14(br d, J=6.88Hz,3H).
実施例21:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルバルデヒド(中間体21-1)
工程1:TFA(23mL)中の4-3(2.3g、3.2mmol、1当量)の溶液を3時間25℃で撹拌した。混合物を真空下で濃縮することで、残渣を得た。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×40mm×15um、移動相:[A:水(0.225%のFA)-ACN]、B%:30%~60%、11分)により精製することで、白色固形物として中間体21-1(0.84g、50%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=478.0.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.08(s,1H),8.05-7.86(m,7H),7.81-7.79(m,2H),5.51-5.46(m,1H),4.99(d,J=6.8Hz,1H),4.84(t,J=4.8Hz,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.18-4.09(m,2H),3.94-3.90(m,1H),3.81-3.77(m,1H),3.44(t,J=4.4Hz,1H).
実施例22:3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-ヒドロキシプロパン酸(化合物22)
工程1:DMF(0.5mL)中の21-1(50mg、0.11mmol)および3-アミノ-2-ヒドロキシプロパン酸(14mg、0.14mmol)の溶液に、AcOH(31mg、0.52mmol)を添加した。混合物を12時間25℃で撹拌した。その後、NaBH(OAc)(33mg、0.16mmol)を添加した。混合物をさらに12時間25℃で撹拌した。混合物を濾過し、有機相を集め、その後、分取HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10um、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B:16%~36%)により精製することで、白色固形物として化合物22(30mg、48%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=567.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ=8.34(s,1H),7.82(br d, J=2.4Hz,2H),7.80(s,1H),7.75(s,4H),7.61(br d, J=8.0Hz,2H),5.55(br d, J=5.4Hz,1H),4.97(t,J=5.0Hz,2H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.33-4.26(m,3H),4.18-4.09(m,3H),3.90(dd,J=7.0, 8.4Hz,1H),3.60(t,J=8.6Hz,1H),3.13(dd,J=8.2, 12.4Hz,1H).
実施例23:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(ピペラジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1Hベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物49)
実施例4および21に記載される方法に類似する方法を用いて、23-1を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=477.0.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.07(s,1H),8.04-7.98(m,4H),7.86(d,J=8.4Hz,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),7.45-7.32(m,2H),5.44(q,J=6.0Hz,1H),4.99(d,J=4.8Hz,1H),4.83(t,J=5.2Hz,1H),4.36(t,J=5.2Hz,1H),4.14-4.10(m,2H),3.90-3.87(m,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.44(t,J=8.4Hz,1H).
工程1:THF(5mL)およびDMSO(1mL)中の23-1(0.30g、0.63mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.12g、0.63mmol)、AcOH(0.11g、1.9mmol)、および4ÅのMS(0.5g)の混合物を1時間40℃で撹拌した。その後、NaBH(OAc)(0.27g、1.3mmol)を混合物に添加し、混合物を6時間25℃で撹拌した。飽和したNHCl水溶液(20mL)を添加することにより反応混合物をクエンチし、その後、THF(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、黄色固形物としてtert-ブチル4-((4’-(6-クロロ-2-((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.40g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=647.2.
工程2:tert-ブチル4-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.40g、0.46mol)、およびTFA(3mL)の混合物を1時間25℃で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮することで、残渣を得た。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:5%~35%)により精製することで、オフホワイトの固形物として化合物49(0.16g、60%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=547.4.H NMR(400MHz,CDOD) δ=8.52(s,1H),7.68(d,J=8.0Hz,4H),7.57-7.39(m,5H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.28(ddd,J=5.2, 6.8, 8.8Hz,1H),4.20-4.13(m,1H),4.11-4.03(m,1H),3.91(dd,J=6.9, 8.0Hz,1H),3.67(s,2H),3.61(t,J=8.8Hz,1H),3.26-3.16(m,4H),2.72(br d, J=4.4Hz,4H).
実施例24:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-((2-ヒドロキシエトキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物50)
工程1:THF(25mL)中の(1-ベンズヒドリルアゼチジン-3-イル)メタノール(2.5g、9.9mmol、1当量)の溶液に、NaH(0.79g、20mmol、60%の純度、2当量)を0℃で少量ずつ添加した。混合物を1時間0℃で撹拌した。その後、2-ブロモエトキシメチルベンゼン(2.4g、11mmol、1.8mL、1.1当量)を0℃で滴下した。混合物を2時間25℃で撹拌した。残渣を水(20mL)でクエンチし、その後、EA(50mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(30mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~1/1)により精製することで、黄色の油として24-1(1.6g、41%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=388.3.H NMR(400MHz,CDCl) δ 7.35-7.30 (m. 1H),7.33(d,J=7.2Hz,3H),7.27(br d, J=3.24Hz,3H),7.23-7.16(m,5H),7.15-7.07(m,3H),4.50(s,2H),4.29-4.25(m,1H),3.58-3.51(m,6H),3.28-3.16(m,2H),2.90-2.76(m,2H),2.73-2.59(m,1H).
工程2:MeOH(16mL)中の24-1(1.6g、4.1mmol、1当量)の溶液に、N下にて20%のPd(OH)/C(1.0g)を添加した。懸濁液を真空下で脱気して、Hで複数回パージした。混合物を4時間40℃にてH(50psi)下で撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮することで、灰色の油として24-2(0.75g、粗製)を得た。H NMR(400MHz,CDOD) δ 3.72-3.65(m,4H),3.62-3.58(m,2H),3.57-3.51(m,3H),3.49-3.42(m,2H),3.01-2.85(m,1H).
工程3:THF(2.5mL)およびDMSO(2.5mL)中の23-1(0.45g、0.94mmol、1当量)、24-2(0.25g、1.9mmol、2当量)、およびAcOH(0.17g、2.8mmol、3当量)の混合物を、1.5時間40℃で撹拌した。その後、NaBH(OAc)(0.60g、2.8mmol、3当量)を混合物に添加し、混合物を12時間25℃で撹拌した。反応混合物を水(5mL)の添加によってクエンチし、その後、分取HPLC(カラム:YMC Triart C18 250×50mm×7um、移動相:[A:水(10mMのNHHCO)、B:ACN]、B%:31%~61%)によって精製することで、白色固形物として化合物50(0.17g、29%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=592.1.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.71(d,J=8.0Hz,2H),7.66(d,J=8.0Hz,2H),7.53-7.46(m,3H),7.39-7.33(m,2H),7.31-7.27(m,1H),5.43(q,J=6.0Hz,1H),5.01-4.93(m,1H),4.82(t,J=4.8 Hz,1H),4.70-4.45(m,1H),4.36(t,J=4.8Hz,1H),4.13-4.11(m,2H),3.89-3.87(m,1H),3.79(t,J=7.6Hz,1H),3.58-3.53(m,4H),3.49-3.47(m,2H),3.44-3.39(m,4H),3.29-3.24(m,4H),2.91(t,J=6.4Hz,2H),2.63-2.57(m,1H).
実施例25:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物51)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物51を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=592.2.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 13.36-12.09(m,1H),7.93(s,1H),7.83-7.62(m,6H),7.40(d,J=8.1Hz,2H),5.48(q,J=5.9Hz,1H),4.99(br d, J=6.6Hz,1H),4.84(t,J=5.0Hz,1H),4.36(br t, J=4.8Hz,2H),4.23-4.07(m,2H),3.91(dd,J=5.9, 9.5Hz,1H),3.79(t,J=7.4Hz,1H),3.57-3.39(m,6H),2.47-2.31(m,9H).
実施例26:(1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール(化合物52)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物52を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=579.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ=7.80(s,1H),7.76-7.63(m,6H),7.42(d,J=8.3Hz,2H),5.53(q,J=5.5Hz,1H),4.96(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.9Hz,1H),4.28(ddd,J=5.2, 6.7, 8.7Hz,1H),4.22-4.04(m,2H),3.90(dd,J=6.8, 8.2Hz,1H),3.78(s,2H),3.69(s,4H),3.60(t,J=8.6Hz,1H),3.25(s,4H).
実施例27:2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール(化合物53)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物53を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=583.0.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.85-7.71(m,7H),7.61(d,J=8.4Hz,2H),5.60-5.49(m,1H),4.96(t,J=5.2Hz,1H),4.71(t,J=5.2Hz,1H),4.33-4.24(m,3H),4.20-4.14(m,1H),4.14-4.07(m,1H),3.94-3.87(m,1H),3.80(s,6H),3.60(t,J=8.8Hz,1H).
実施例28:(1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4,4-ジイル)ジメタノール(化合物54)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物54を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=607.0.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.50(br s, 1H),7.84-7.78(m,3H),7.76(s,4H),7.57(d,J=8.4Hz,2H),5.55(q,J=5.2Hz,1H),4.97(t,J=4.8Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.32-4.26(m,1H),4.19-4.15(m,3H),4.13-4.09(m,1H),3.90(dd,J=7.2, 8.4Hz,1H),3.60(t,J=8.4Hz,1H),3.55-3.48(m,4H),3.15-3.05(m,4H),1.73(br t, J=5.6Hz,4H)
実施例29:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物55)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物55を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=576.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.72-7.61(m,4H),7.56-7.40(m,5H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.6Hz,1H),4.94(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.28(ddd,J=5.2, 6.8, 8.8Hz,1H),4.21-4.11(m,1H),4.11-4.04(m,1H),3.91(dd,J=6.8, 8Hz,1H),3.65-3.56(m,3H),3.40(d,J=6.4Hz,2H),2.98(br d, J=11.6Hz,2H),2.14-2.03(m,2H),1.75(br d, J=12.4Hz,2H),1.55-1.42(m,1H),1.36-1.23(m,2H).
実施例30:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物56)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物56を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=591.1.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ=7.73(d,J=8.4 Hz 2H),7.68(d,J=8.4 Hz 2H),7.51(d,J=8.4 Hz 2H),7.35(d,J=8.4Hz,2H),7.34-7.25(m,2H),5.43(q,J=6.0Hz,1H),5.00(d,J=6.8Hz,1H),4.83(t,J=5.2Hz,1H),4.39-4.36(m,2H),4.14-4.10(m,2H),3.90-3.79(m,2H),3.50-3.32(m,5H),2.52-2.27(m,9H).
実施例31:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物57)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物57を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=561.4.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.67(t,J=8Hz,4H),7.52-7.42(m,5H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.28(ddd,J=5.2, 6.8, 8.8Hz,1H),4.19-4.14(m,1H),4.11-4.05(m,1H),3.91(dd,J=6.8, 8.0Hz,1H),3.63-3.57(m,3H),2.82-2.34(m,8H),2.30(s,3H).
実施例32:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物58)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物58を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=566.4.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.68(dd,J=8.2, 2.4Hz,4H),7.54-7.43(m,5H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.6Hz,1H),4.98-4.94(m,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.33-4.25(m,1H),4.20-4.13(m,1H),4.11-4.05(m,1H),3.91(t,J=7.4Hz,1H),3.86(s,2H),3.71-3.66(m,2H),3.66-3.62(m,2H),3.61(s,1H),3.57-3.52(m,2H),2.84(t,J=5.2Hz,2H).
実施例33:(R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3-オール(化合物59)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物59を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=548.0.H NMR(400MHz,CDOD) δ=7.67(t,J=8.0Hz,4H),7.56-7.42(m,5H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.6Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.40-4.34(m,1H),4.32-4.24(m,1H),4.20-4.03(m,2H),3.91(dd,J=8.2, 6.8Hz,1H),3.78-3.55(m,3H),2.92-2.73(m,2H),2.65-2.49(m,2H),2.26-2.07(m,1H),1.76-1.74(m,1H).
実施例34:(1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4,4-ジイル)ジメタノール(化合物60)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物60を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=606.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.67(t,J=8.0Hz,4H),7.49(d,J=8.0Hz,2H),7.46(s,1H),7.43(d,J=8.0Hz,2H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.6Hz,1H),4.94(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.0Hz,1H),4.28(ddd,J=5.3, 6.8, 8.8Hz,1H),4.20-4.04(m,2H),3.91(dd,J=6.8, 8.2Hz,1H),3.66-3.56(m,3H),3.49(s,4H),2.51(br t, J=5.6Hz,4H),1.54(br t, J=5.6Hz,4H).
実施例35:(3S,4R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール(化合物61)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物61を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=564.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.75-7.62(m,4H),7.60-7.42(m,5H),7.32(br d, J=2.4Hz,1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.29-4.27(m,1H),4.20-4.12(m,3H),4.11-4.05(m,1H),3.91(dd,J=8.4, 6.8Hz,1H),3.75(s,2H),3.61(t,J=8.6Hz,1H),3.02-2.99(m,2H),2.67-2.57(m,2H).
実施例36:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)(メチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物62)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物62を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=580.5.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.50(s,1H),7.79(br d, J=8.0Hz,2H),7.72(br d, J=8.0Hz,2H),7.58(br d, J=8.0Hz,2H),7.53(br d, J=8.0Hz,2H),7.47(br s, 1H),7.32(br s, 1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(br t, J=5.2Hz,1H),4.47(br t, J=4.8Hz,1H),4.33-4.21(m,3H),4.19-4.13(m,1H),4.12-4.06(m,1H),3.91(br t, J=7.6Hz,1H),3.85-3.78(m,2H),3.76-3.70(m,2H),3.65-3.56(m,3H),3.28-3.15(m,2H),2.84-2.66(m,3H).
実施例37:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物63)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物62を合成した。LCMS:(ES) m/z (M)=548.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.70-7.64(m,4H),7.50(d,J=8.4Hz,2H),7.46(s,1H),7.40(d,J=8.0Hz,2H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.6Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.9Hz,1H),4.29-4.27(m,1H),4.19-4.14(m,1H),4.11-4.06(m,1H),3.91(dd,J=7.2, 8.8Hz,1H),3.71(s,2H),3.66(d,J=6.4Hz,2H),3.60(t,J=8.4Hz,1H),3.46(t,J=8.0Hz,2H),3.18-3.11(m,2H),2.74-2.67(m,1H).
実施例38:(3S,4S)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール(化合物64)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物64を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=564.4.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ=12.24(br s, 1H),7.74(d,J=8.4Hz,2H),7.68(d,J=8.4Hz,2H),7.51(d,J=8.4Hz,3H),7.41(d,J=8.4Hz,2H),7.19-7.37(m,1H),5.44(q,J=6.0Hz,1H),4.97(d,J=6.8Hz,1H),4.80-4.87(m,3H),4.37(t,J=4.8Hz,1H),4.09-4.20(m,2H),3.84-3.92(m,3H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.61-3.69(m,1H),3.50-3.56(m,1H),3.44(t,J=8.4Hz,1H),2.80(dd,J=9.6, 6.0Hz,2H),2.31-2.39(m,2H).
実施例39:(2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,-ペンタオール(化合物65)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物65を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=642.3.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.51(s,1H),7.79(d,J=8.0Hz,2H),7.72(d,J=8.4Hz,2H),7.59(br d, J=8.0Hz,2H),7.53(d,J=8.0Hz,2H),7.47(br s, 1H),7.32(s,1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.38-4.20(m,3H),4.19-4.13(m,1H),4.12-3.99(m,2H),3.91(t,J=7.6Hz,1H),3.85(br d, J=4.4Hz,1H),3.78(dd,J=10.4, 2.8Hz,1H),3.74-3.55(m,4H),3.25-3.03(m,2H).
実施例40:2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール(化合物36)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物36を合成した。LCMS (ES) m/z (M+H)=582.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.54(s,1H),7.74(d,J=8Hz,2H),7.70(d,J=8.0Hz,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),7.51(d,J=8.0Hz,2H),7.46(s,1H),7.32(br s, 1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.95(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.33-4.25(m,1H),4.20(s,2H),4.19-4.13(m,1H),4.11-4.05(m,1H),3.91(dd,J=7.2, 8.0Hz,1H),3.78(s,6H),3.61(t,J=8.8Hz,1H).
実施例41:(1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール(化合物66)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物66を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=578.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.71-7.61(m,4H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.46(s,1H),7.40(d,J=8.0Hz,2H),7.31(s,1H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.94(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.29-4.27(m,1H),4.20-4.12(m,1H),4.11-4.04(m,1H),3.90(dd,J=6.8, 8.0Hz,1H),3.77-3.67(m,6H),3.60(t,J=8.6Hz,1H),3.20(s,4H).
実施例42:2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(化合物40)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物40を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=522.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.75(d,J=8.4Hz,2H),7.70(d,J=8.4Hz,2H),7.57(d,J=8.2Hz,2H),7.52(d,J=8.4Hz,2H),7.47(s,1H),7.32(br s, 1H),5.45(d,J=5.2Hz,1H),4.59(br s, 3H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.30-4.28(m,1H),4.21(s,2H),4.19-4.13(m,1H),4.11-4.05(m,1H),3.91(dd,J=6.8, 8.2Hz,1H),3.83-3.78(m,2H),3.77-3.70(m,2H),3.61(t,J=8.6Hz,1H),3.12(t,J=5.2Hz,1H).
実施例43:4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(2-ヒドロキシエチル)ブタンアミド(化合物37)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物37を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=607.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.73(d,J=8.4Hz,2H),7.61(d,J=8.0Hz,2H),7.54(d,J=8.0Hz,2H),7.50(s,1H),7.36(s,1H),5.46(q,J=5.2Hz,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.30-4.26(m,3H),4.15-4.13(m,2H),3.90(dd,J1=8.4Hz,J2=6.8Hz,1H),3.63-3.60(m,3H),3.35-3.31(m,2H),3.15(t,J=7.2Hz,2H),2.44(t,J=6.8Hz,2H),2.01(t,J=6.8Hz,2H).
実施例44:4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)ブタンアミド(化合物38)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物38を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=637.2.H NMR(400MHz,CDOD) δ 7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.75(d,J=8.4Hz,2H),7.62(d,J=8.0Hz,2H),7.59(s,1H),7.55(d,J=8.0Hz,2H),7.43(s,1H),5.48(q,J=5.2Hz,1H),5.01(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.30-4.26(m,3H),4.15-4.13(m,2H),4.02-3.94(m,1H),3.88(t,J=6.8Hz,2H),3.65-3.58(m,5H),3.16(t,J=7.2Hz,2H),2.47(t,J=6.8Hz,2H),2.01(t,J=6.8Hz,2H).
実施例45:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((5-(4’-((3-(アミノメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物67)
実施例24に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物67を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=547.4.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.71(d,J=8.0Hz,2H),7.65(d,J=8.0Hz,2H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.44(s,1H) 7.35(d,J=8.0Hz,2H),7.30(s,1H),5.42(q,J=6.0Hz,1H),4.82(t,J=5.2Hz,1H),4.36(br t, J=4.8Hz,1H),4.07-4.18(m,3H),3.87-3.85(m,1H),3.78(br t, J=7.2Hz,1H),3.56(s,2H),3.43(t,J=8.4Hz,1H),3.22(br t, J=7.2Hz,2H),2.87(br t, J=6.0Hz,2H),2.61-2.81(m,2H),2.30-2.43(m,1H).
実施例46:ジメチル(4’-(6-クロロ-2-(((4aR,7S,7aR)-2,2-ジ-tert-ブチルテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサシリン-7-イル)オキシ)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホネート(中間体46-7A)およびジメチル(4’-(6-クロロ-2-(((4aS,7R,7aS)-2,2-ジ-tert-ブチルテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサシリン-7-イル)オキシ)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホネート(中間体46-7B)の合成および精製
工程1:THF(50mL)中の4-ブロモ-4’-ヨード-1,1’-ビフェニル(3.0g、8.4mmol、1.0当量)の混合物を脱気してNで3回パージし、その後、混合物を-65℃に冷却した。n-BuLi(2.5M、3.3mL、1.0当量)を添加し、混合物をN雰囲気下で-65℃で撹拌した。THF(3mL)中のクロロリン酸ジメチル(Dimethyl phosphorochloridate)(1.2g、8.4mmol、0.90mL、1.0当量)を添加し、混合物をN雰囲気下で2時間-65℃で撹拌した。反応混合物を-50°Cで水(20mL)の添加によってクエンチし、その後、EtOAc(100mL)を添加し、HCl水溶液(1M)の添加によってpHを7に調節した。反応混合物を分割した。有機相を分離させ、ブラインで洗浄し(15mL)、NaSO上で乾燥させ、濾過し、および減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)により精製することで、粗製生成物として46-1を得た。粗製生成物を分取RP-MPLC(カラム:Welch Xtimate C18 100×25mm×3um、移動相:[A:水(0.025%のFA)、B:ACN]、B%:30%~50%)により精製することで、黄色の固形物として46-1(0.54g、19%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=340.9, 342.9.H NMR(400MHz, CDCl) δ 7.88(dd,J=8.4, 13.2Hz,2H),7.70-7.63(m,2H),7.61(d,J=8.4Hz,2H),7.48(d,J=8.8Hz,2H),3.82(s,3H),3.79(s,3H).
工程2:ジオキサン(20mL)中の46-1(0.50g、1.5mmol、1.0当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.1g、4.4mmol、3.0当量)、KOAc(0.72g、7.3mmol、5.0当量)、およびPd(dppf)Cl・CHCl(0.12g、0.15mmol、0.10当量)の混合物を脱気してNで3回パージして、その後、混合物をN雰囲気下にて12時間80℃で撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=20:1~1:3)により精製することで、黄色の固形物として46-2(0.50g、88%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=389.1.H NMR(400MHz, CDCl) δ 7.95-7.82(m,4H),7.72(dd,J=3.6, 8.4Hz,2H),7.62(d,J=8.0Hz,2H),3.80(s,3H),3.78(s,3H),1.37(s,12H).
工程3:DMF(40mL)中の(2R,3S,4S)-ペンタン-1,2,3,4,5-ペンタオール(4.0g、26mmol、1.0当量)とCBr(13g、39mmol、1.5当量)の溶液に、0℃でDMF(10mL)中のPPh(10g、39mmol、1.5当量)を添加した。混合物を1時間18℃で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:2~0:1、酢酸エチル:メタノール=20:1~5:1)によって精製することで、無色の油として46-3Aと46-3Bのラセミ混合物(1.6g、45%の収率)を得た。H NMR(400MHz, CDOD) δ 4.18-4.09(m,1H),4.05-3.93(m,2H),3.80-3.67(m,3H),3.60-3.51(m,1H).
工程4:ピリジン(12g、0.15mol、12mL、12当量)中の46-3Aと46-3Bの混合物(1.6g、12mmol、1.0当量)の溶液に、10分間かけて注射器によって0℃でジ-tert-ブチルシランジイルビス(トリフルオロメタンスルホネート)(5.4g、12mmol、1.0当量)を添加した。混合物を18℃にゆっくり温め、1時間18℃で撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を水(35mL)とDCM(100mL)との間で分割した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~5:1)により精製することで、白色固形物として46-4Aと46-4Bの混合物(2.3g、68%の収率)を得た。H NMR(400MHz, CD3CN) δ 4.37-4.31(m,1H),4.25(br s, 1H),4.14(dd,J=4.0, 10.1Hz,1H),3.90-3.76(m,3H),3.72(d,J=10.0Hz,1H),3.03(s,1H),1.96(td,J=2.4, 4.8Hz,2H),1.07(s,9H),1.04(s,9H).
工程5:DMF(15mL)中の46-4Aと46-4Bの混合物(0.30g、1.1mmol、1.1当量)、6-クロロ-5-ヨード-2-(メチルスルホニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン(0.50g、1.0mmol、1.0当量)、および4ÅのMS(1.0g)の溶液に、DBU(0.23g、1.5mmol、0.23mL、1.5当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、水(15mL)の添加によってクエンチし、その後、DCM(50mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:0~20:1)により精製することで、白色固形物として46-5Aと46-5Bのラセミ混合物(0.31g、43%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=682.0.H NMR(400MHz, CDCl) δ 7.78(s,1H),5.73(t,J=4.4Hz,1H),5.57-5.52(m,1H),5.42(d,J=11.2Hz,1H),4.53-4.46(m,2H),4.18-4.11(m,2H),4.05 (dt, J=4.4, 10.0Hz,1H),3.99-3.85(m,2H),3.73-3.61(m,2H),1.08(s,9H),1.02(s,9H),0.97-0.92(m,2H),0.04-0.02(m,9H).
工程6:ジオキサン(10mL)、HO(2mL)中の46-5Aと46-5Bの混合物(0.30g、0.44mmol、1.0当量)および46-2(0.25g、0.66mmol、1.5当量)の溶液に、グローブボックス内のKPO(0.47g、2.2mmol、5.0当量)とPd(dppf)Cl(64mg、88umol、0.20当量)を添加した。混合物を90℃で8時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=10:1~1:1)、その後、分取TLC(SiO、石油エーテル:酢酸エチル=1:2)によって精製することで、黄色の油として46-6Aと46-6Bの混合物を得た(0.18g、50%の収率)。LCMS:(ES) m/z (M+H)=816.2.H NMR(400MHz, CDCl) δ 7.98-7.88(m,5H),7.84-7.78(m,2H),7.75(d,J=8.4Hz,2H),5.80(t,J=4.4Hz,1H),5.64(d,J=11.2Hz,1H),5.50(d,J=11.2Hz,1H),4.62-4.47(m,2H),4.26-4.17(m,2H),4.16-4.06(m,1H),4.04-3.97(m,1H),3.86(d,J=11.2Hz,6H),3.80-3.68(m,2H),1.12(s,9H),1.07(s,9H),0.99(dd,J=6.8, 9.6Hz,2H),0.00(s,9H).
工程7:46-6Aと46-6Bのラセミ混合物を分離させ、分取HPLC(カラム:DAICEL CHIRALPAK IG(250mm×30mm、10um)、移動相:[A:水(0.1%のNH・HO)、B:EtOH]、B%:45%)によって精製することで、46-7Aと46-7Bを得た。
黄色の油として46-7A(ピーク1)(100mg、45%の収率)。LCMS:(ES) m/z (M+H)=816.2.SFC:tR=1.336 min.H NMR(400MHz, CDCl) δ 8.03(s,1H),7.96-7.85(m,5H),7.80-7.74(m,2H),7.71(d,J=8.4Hz,2H),5.77(t,J=4.4Hz,1H),5.60(d,J=11.2Hz,1H),5.47(d,J=11.2Hz,1H),4.59-4.44(m,2H),4.22-4.12(m,2H),4.07 (dt, J=4.8, 10.0Hz,1H),4.00-3.91(m,1H),3.82(d,J=11.2Hz,6H),3.77-3.66(m,2H),1.08(s,9H),1.03(s,9H),0.95(dd,J=6.8, 9.5Hz,2H),-0.04(s,9H).
黄色の油として46-7B(ピーク2)(90mg、41%の収率)。LCMS:(ES) m/z (M+H)=816.2.SFC:tR=1.474 min.H NMR(400MHz, CDCl) δ 7.96-7.84(m,5H),7.77(dd,J=4.0, 8.0Hz,2H),7.71(d,J=8.4Hz,2H),5.77(t,J=4.4Hz,1H),5.60(d,J=11.2Hz,1H),5.47(d,J=11.2Hz,1H),4.57-4.44(m,2H),4.22-4.12(m,2H),4.07 (dt, J=4.8, 9.6Hz,1H),3.99-3.92(m,1H),3.82(d,J=11.2Hz,6H),3.75-3.66(m,2H),1.08(s,9H),1.03(s,9H),0.95(dd,J=6.8, 9.6Hz,2H),-0.04(s,9H).
実施例47:(4’-(6-クロロ-2-(((3S,4R,5R)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物45)
工程1:DCM(10mL)中の46-7A(ピーク1)(60mg、73umol、1.0当量)の溶液に、0℃でTMSBr(0.56g、3.67mmol、0.48mL、50当量)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、黄色の油として中間体(50mg、粗製)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=658.3.
工程2:THF(8mL)中の前の工程で得られた中間体(50mg、76umol、1.0当量)の溶液に、THF(0.20mL)中のフッ化水素ピリジン(45mg、0.45mmol、41uL、6.0当量)をN下にて0℃で添加した。混合物を0~30℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣を分取RP-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 100×25mm×3um、移動相:[A:水(0.05%のHCl)、B:ACN]、B%:10%~30%)により精製することで、白色固形物として化合物45(14mg、34%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=518.0.H NMR(400MHz, DMSO-d) δ 7.95(s,1H),7.89-7.75(m,9H),5.55-5.49(m,1H),5.33(t,J=5.2Hz,1H),4.53(q,J=5.2Hz,1H),4.29(dd,J=5.2, 6.8Hz,1H),4.21(dd,J=4.8, 10.4Hz,1H),4.10-4.03(m,1H),3.93(dd,J=3.2, 10.4Hz,1H),3.81-3.75(m,1H).
実施例48:(4’-(6-クロロ-2-(((3R,4S,5S)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸(化合物68)
実施例46から得られた46-7Bを用いて、および、実施例47に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物68を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=518.0.H NMR(400MHz, DMSO-d) δ 8.02(s,1H),7.97-7.76(m,9H),5.63-5.56(m,1H),5.40(t,J=5.2Hz,1H),4.60(q,J=5.2Hz,1H),4.36(dd,J=5.2, 6.8Hz,1H),4.28(dd,J=4.8, 10.4Hz,1H),4.17-4.11(m,1H),4.00(br dd, J=3.2, 10.4Hz,1H).
実施例49:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホン酸(化合物69)
工程1:CHCl(4mL)中の1-ブロモ-4-フェニル-ベンゼン(1g、4.3mmol、1当量)の溶液に、クロロスルホン酸(0.63g、5.4mmol、0.36mL、1.3当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。生じた沈殿物を真空濾過によって集め、0℃のDCMで洗浄し、乾燥させることで、黒茶色の固形物として49-1(0.82mg、粗製)を得た。LCMS:(ES-) m/z (M-1)-=313.0.
工程2:SOCl(4.9mL)中の49-1(0.49g、1.6mmol、1当量)の混合物を2時間80℃で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、黒茶色の固形物として49-2(0.49mg、粗製)を得た。
工程3:DCM(5mL)中の49-2(0.49g、1.5mmol、1当量)の溶液に、TEA(0.30g、3.0mmol、0.41mL、2当量)と1-(4-メトキシフェニル)-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]メタンアミン(0.46g、1.8mmol、1.2当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物をHO(3mL)の添加によってクエンチし、EA(9mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮することで、黒茶色の油として49-3(0.83g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=574.2.
工程4:ジオキサン(8.3mL)中の49-3(0.83mg、1.5mmol、1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl・CHCl(0.12g、0.15mmol、0.1当量)、BPD(0.57g、2.3mmol、1.5当量)、およびKOAc(0.37g、3.8mmol、2.5当量)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応物をHO(10mL)の添加によってクエンチし、EA(30mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮することで、黒茶色の固形物として49-4(1.9g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=622.4.
工程5:ジオキサン(20mL)中の49-4(2g、3.4mmol、2当量)の溶液に、2-[[2-[[(3R,3aR,6R,6aS)-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]オキシ]-6-クロロ-5-ヨード-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1.1g、1.7mmol、1当量)、KCO(0.46g、3.3mmol、2当量)、およびPd(dppf)Cl.CHCl(0.14g、0.17mmol、0.1当量)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応物をHO(30mL)の添加によってクエンチし、EA(30mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、25gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~70%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶離液)によって精製することで、黄色の固形物として49-5(1.8g、72%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=1013.6.
工程6:TFA(18mL)中の49-5(1.7g、1.7mmol、1当量)の混合物を12時間25℃で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮することで、黒茶色の固形物として49-6(1.3g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=529.2.
工程7:濃縮HCl(HO中12M、3.3mL)/THF(3.5mL)中の49-6(0.40g、0.76mmol、1当量)の溶液に、NaNO(0.13g、1.9mmol、2.5当量)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌した。反応物を飽和したNaCO水溶液の添加によってクエンチし、THF(10mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相をHO(10mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮した。混合物を分取HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5um、移動相:[A:水(0.05%のHCl)、B:ACN]、B%:12%~42%)によりさらに精製し、その後、凍結乾燥させることで白色固形物として化合物69(7.9mg、13umol、1%の収率、HCl)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=530.2.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ ppm 7.96(s,1H),7.81-7.72(m,4H),7.71(s,4H),5.49(q,J=5.6Hz,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.37(br s, 1H),4.16(br s, 1H),4.09(br s, 1H),3.95-3.91(m,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.44(t,J=8.4Hz,1H).
実施例50:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド(化合物70)
工程1:SOCl(20mL)中の4’-ブロモ-[1,1’-ビフェニル]4-スルホン酸(2.0g、6.4mmol、1当量)の混合物を2時間80℃で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮することで、茶色の固形物として50-1(2.0g、粗製)を得た。
工程2:DCM(20mL)中の50-1(2.0g、6.0mmol、1当量)、2-(2-アミノエトキシ)エタノール(0.71g、6.6mmol、0.67mL、1.1当量)、およびTEA(1.8g、18mmol、2.5mL、3当量)の混合物を、2時間25℃で撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ、その後、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(20mL×2)で洗浄し、その後、真空下で濃縮することで茶色の固形物として50-2(2.4g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=400.2.
工程3:ジオキサン(25mL)中の50-2(2.3g、5.8mmol、1当量)、BPD(2.2g、8.6mmol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl.CHCl(0.71g、0.87mmol、0.15当量)、およびKOAc(1.7g、17mmol、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、その後、混合物をN雰囲気下で3時間80℃で撹拌した。混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(2×30mL)で洗浄し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50:1~1:1)により精製することで、茶色の固形物として50-3(2.1g、81%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=448.2.
工程4:ジオキサン(20mL)中の50-3(1.5g、3.4mmol、1当量)、50-4(2.7g、4.0mmol、1.2当量、実施例1に記載された手順に類似する手順によって合成される)、Pd(dppf)Cl(0.55g、0.75mmol、0.1当量)、KOAc(1.0g、10mmol、3当量)、およびHO(4mL)の混合物を脱気してNで3回パージした。混合物をN雰囲気下にて90℃で3時間撹拌した。混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したブライン(2×30mL)で洗浄し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50:1~0:1)により精製することで、茶色の固形物として50-5(2.1g、81%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=448.2.
工程5:DCM(5mL)中の50-5(0.5g、0.59mmol、1当量)とTFA(3.8g、34mmol、2.5mL、58当量)の溶液を12時間25℃で撹拌した。混合物を真空下で濃縮することで、黒色の固形物として50-6(0.75g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=712.1.
工程6:EtOH(8mL)中の50-6(0.42g、0.51mmol、1当量、TFA塩)、LiOH・HO(64mg、1.5mmol、3当量)、およびHO(1.6mL)の溶液を6時間25℃で撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:27%~57%)により精製することで、黄色の固形物として化合物70(68mg、21%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=616.2.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 12.25(s,1H),7.98(d,J=8.0Hz,2H),7.90(d,J=8.0Hz,2H),7.82(d,J=8.0Hz,2H),7.75(s,1H),7.58(d,J=8.0Hz,2H),7.55-7.22(m,2H),5.54-5.38(m,1H),4.98(d,J=6.8Hz,1H),4.83(t,J=4.8Hz,1H),4.55(t,J=5.2Hz,1H),4.37(t,J=4.8Hz,1H),4.23-4.09(m,2H),3.95-3.85(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.84-3.74(m,1H),3.48-3.35(m,7H),2.89-3.03(q,J=5.2Hz,2H).
実施例51:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド(化合物71)
実施例50に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物71を合成した。LCMS:(ES) m/z (M)=692.2.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 12.39-12. 17(m,1H),7.98-7.93(m,2H),7.92-7.87(m,2H),7.83(d,J=8.0Hz,2H),7.57(br d, J=8.0Hz,2H),7.52(br d, J=5.2Hz,1H),5.48-5.38(m,1H),4.97(d,J=6.8Hz,1H),4.86-4.73(m,2H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.39-4.26(m,4H),4.19-4.09(m,2H),3.94-3.84(m,1H),3.79(t,J=7.2Hz,1H),3.69-3.59(m,3H),3.58-3.52(m,1H),3.44(br t, J=8.4Hz,3H),3.37(br dd, J=10, 5.2Hz,4H).
実施例52:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド(化合物72)
実施例50に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物77を合成した。LCMS:(ES) m/z (M+H)=630.1.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ12.30(s,1H),8.00(d,J=8.4Hz,2H),7.92-7.79 (q, 4H),7.60(d,J=8.4Hz,2H),7.40(s,1H),7.15(s,1H),5.45(s,1H),5.00(d,J=6.8Hz,1H),4.80(t,J=4.8Hz,1H),4.58(t,J=5.2Hz,1H),4.37(t,J=4.8Hz,1H),4.26-4.06(m,2H),3.95-3.74(m,2H),3.57(t,J=5.6Hz,2H),3.50-3.44(m,3H),3.43-3.38(m,2H),3.22(t,J=4.2Hz,2H),2.80(s,3H).
実施例53:(2R,3R,4R,5S)-6-((1-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)エチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(化合物73)
工程1:DMSO(15mL)中の2-[[2-[[(3R,3aR,6R,6aS)-6-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]オキシ]-6-クロロ-5-ヨード-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1.5g、2.25mmol、1当量)および4,4,5,5-テトラメチル-2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,3,2-ジオキサボロラン(889mg、2.69mmol、1.2当量)の混合物を脱気してNで3回パージした。その後、混合物にNaCO(661mg、6.24mmol、2.8当量)とPd(dppf)Cl.CHCl(183mg、225umol、0.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。HO(50mL)を添加することにより反応混合物をクエンチし、EA(50mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したNaCl水溶液(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=4/1~3/1)により精製することで、茶色の油として53-1(730mg、44%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M)=744.2.
工程2:ジオキサン(4mL)およびHO(1.0mL)中の53-1(400mg、537umol、1当量)と1-(4-ブロモフェニル)エタノン(128mg、645umol、1.2当量)の溶液に、KCO(371mg、2.69mmol、5当量)とPd(dppf)Cl.CHCl(88mg、107umol、0.2当量)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。HO(30mL)を添加して反応混合物をクエンチし、EA(20mL×3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和したNaCl水溶液(20mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~4/1)により精製することで、茶色の油として53-2(232mg、59%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M)=736.3.
工程3:HCl/ジオキサン(4M、1.95mL、25当量)中の53-2(230mg、312umol、1当量)の溶液を2時間25℃で撹拌した。反応混合物をHO(20mL)の添加によってクエンチし、その後、pHを飽和したNaCO水溶液で7に調節した。組み合わせた有機層をFA(20mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、黄色の固形物として53-3(113mg、粗製)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に使用した。
工程4:THF(5mL)およびDMSO(5mL)中の53-3(190mg、386umol、1当量)と(2R,3R,4R,5S)-6-アミノヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール(280mg、1.54mmol、4当量)の溶液に、AcOH(70mg、1.16mmol、66uL、3当量)およびNaBH(OAc)(164mg、772umol、2当量)を添加した。混合物を25~40℃で48時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮することでTHFを取り除き、濾過し、その後、混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Polar-RP 100×25mm×4μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:10%~40%)により精製することで、白色固形物として化合物73(35.37mg、58%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M)=657.1.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.53(s,1H),7.85-7.71(m,7H),7.57(d,J=8.2Hz,2H),5.55(q,J=5.2Hz,1H),4.97(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=4.8Hz,1H),4.39-4.24(m,2H),4.21-4.14(m,1H),4.14-4.08(m,1H),4.06-3.95(m,1H),3.93-3.86(m,1H),3.84-3.73(m,2H),3.70-3.57(m,4H),3.09-3.02(m,1H),3.00-2.86(m,1H),1.67(d,J=6.8Hz,3H).
実施例54:(3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(2’-ヒドロキシ-4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール(化合物74)
実施例53に記載される方法に類似する方法を用いて、化合物74を合成した。LCMS:(ES) m/z (M)=582.4.H NMR(400MHz,CDOD) δ 8.53-8.38(m,1H),7.63(d,J=8.0Hz,2H),7.53-7.38(m,4H),7.36-7.26(m,1H),7.10-7.00(m,2H),5.45(q,J=5.2Hz,1H),4.94(t,J=5.2Hz,1H),4.47(t,J=5.2Hz,1H),4.33-4.25(m,1H),4.22-4.13(m,3H),4.11-4.04(m,1H),3.91(dd,J=8.4, 6.8Hz,1H),3.81-3.70(m,4H),3.65-3.57(m,3H),3.29-3.25(m,2H).
実施例55:4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2-ヒドロキシ-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド(化合物75)
工程1:DMF(30mL)中のメチル4-ブロモ-3-ヒドロキシベンゾエート(2.5g、11mmol、1当量)の溶液に、KCO(3.1g、23mmol、2.1当量)を添加した。その後、クロロ(メトキシ)メタン(1.3g、16mmol、1.2mL、1.5当量)を0℃で滴下した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物をHO(15mL)の添加によってクエンチし、EA(15mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を飽和したブライン(15mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、20gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~50%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶離液)によって精製することで、無色の油として55-1(1.6g、54%の収率)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm 7.77(d,J=2.0Hz,1H),7.59-7.65(m,1H),7.55(dd,J=8.0, 2.0Hz,1H),5.30(s,2H),3.90(s,3H),3.53(s,3H).
工程2:ジオキサン(12mL)中の55-1(1.2g、1.6mmol、1当量)と2-(((3R,3aR,6R,6aS)-6-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-6-クロロ-5-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(化合物53-1に関する実施例53に類似する手順で調製される)(0.53g、1.9mmol、1.2当量)の溶液に、Pd(PPh(0.28g、0.24mmol、0.15当量)とKCO(0.67mg、4.8mmol、3当量)を添加した。混合物を100℃で2時間撹拌した。反応物をHO(10mL)の添加によってクエンチし、DCM(12mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を飽和したブライン(10mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、24gのSepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、0~45%の酢酸エチル/石油エーテルの勾配の溶離液)によって精製することで、無色の油として55-2(0.47g、23%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=811.6.
工程3:THF(4.7mL)/HO(0.94mL)中の55-2(0.47g、0.58mmol、1当量)の溶液に、LiOH・HO(49mg、1.16mmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を1MのHCl水溶液でpH6に調節し、その後、EA(7mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を飽和したブライン(7mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮した。粗製生成物(50mg)を分取HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:80%~100%)によりさらに精製することで、無色の油として55-3(0.48g、59%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=797.6.
工程4:DMF(4mL)中の55-3(0.48g、0.59mmol、1当量)の溶液に、HATU(0.34g、0.9mmol、1.5当量)、2-(2-アミノエトキシ)エタノール(75mg、0.72mmol、71uL、1.2当量)、およびDIPEA(0.23g、1.8mmol、0.31mL、3当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物をHOの添加によってクエンチし、EA(8mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相を飽和したブライン(8mL×2)で洗浄し、無水のNaSO上で乾燥させ、濾過し、圧力下で濃縮することで、黄色の油として55-4(0.46g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=884.5.
工程5:DCM(0.5mL)/TFA(0.1mL)中の55-4(0.45mg、0.51mmol、1当量)の混合物を12時間25℃で撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮することで、赤色の油として55-5(0.55g、粗製)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=692.2.
工程6:EtOH(5mL)/HO(1mL)中の55-5(0.55g、0.80mmol、1当量)の溶液に、LiOH・HO(0.10g、2.4mmol、3当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮した。混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 150×25mm×10μm、移動相:[A:水(0.225%のFA)、B:ACN]、B%:20%~50%)によりさらに精製することで、白色固形物として化合物75(76mg、15%の収率)を得た。LCMS:(ES) m/z (M+H)=596.2.H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 12.26(br s, 1H),9.91(s,1H),8.43(t,J=5.6Hz,1H),7.74-7.33(m,9H),5.49-5.41(m,1H),4.97(br d, J=6.4Hz,1H),4.83(t,J=5.2Hz,1H),4.61(br t, J=5.2Hz,1H),4.41-4.33(m,1H),4.18-4.08(m,2H),3.88(dd,J=9.2, 6.4Hz,1H),3.83-3.75(m,1H),3.57-3.43(m,4H),3.48-3.41(m,5H).
II.生物学的評価
実施例A-1:インビトロのpAMPK1キナーゼ活性化アッセイ
AMPK酵素活性化に対する化合物の効果を、12点の濃度曲線で無細胞フォーマットにおいて決定した。ADP-Glo検出システムを使用して、SAMSペプチド基質のリン酸化を決定した。組換えAMPK α1/β1/γ1複合体を、CAMKK2によるリン酸化であらかじめ活性化し、その後、SAMSリン酸化反応の前に15分間、化合物とインキュベートした。Prismソフトウェアを用いて、活性曲線とEC50値を、ADP-Gloの製造元が示すATP:ADP標準曲線に内挿してフィットさせた。
例示的な化合物についての結果を表Aに示す。
本発明の化合物は、臨床的に調査された全身性AMPKアクチベーター、MK-8722(Science 2017, 357(6350):507-511)よりも1~2桁活性が強力である。
実施例A-2:薬物動態アッセイ
経口バイオアベイラビリティ
選択された化合物をC57BL/6マウスで薬物動態について試験した。化合物1、4、31、32、40、55、57、および60を、5%のDMSO+30%のPEG400+65%の水において0.2mg/mLの製剤として1mg/kgで静脈内(IV)投与し、0.25%のMC+5%のTween80+0.02%のSDSにおいて3mg/mLの製剤として30mg/kgで経口(PO)投与した。化合物2を5%のエタノール+95%の生理食塩水において0.2mg/mLの製剤として1mg/kgで静脈内(IV)投与し、0.25%のMC+5%のTween80+0.02%のSDSにおいて3mg/mLの製剤として30mg/kgで経口(PO)投与した。
化合物1、2、4、および32が、1%未満の経口バイオアベイラビリティを有することが示され、化合物31、40、および57は、10%未満の経口バイオアベイラビリティを有することが示され、化合物55および60は15%未満の経口のバイオアベイラビリティを有することが示された。
静脈内投与後、化合物4および32は、<1L/kgの分布容積を有し、化合物1、2、31、40、55、57、および60は、<5L/kgの分布容積を有する。さらに、化合物4の半減期は1.4時間であることが示され、化合物31の半減期は1.7時間であることが示された。試験された他の化合物の半減期は2時間~6時間であった。これは、吸収された用量のより小さな部分が組織に入り、化合物4などの本発明の化合物について、吸収された用量はむしろ迅速に排除され、ひいては、経口バイオアベイラビリティが82%である全身性AMPKアクチベーターMK-8722と比較して全身性AMPK活性化を引き起こすリスクが大幅に減少することを示す(Science 2017,357(6350):507-511)。
実施例A-3:Caco-2細胞単層中の透過性評価
ATCCから購入したCaco-2細胞を、1×10細胞/cmで96ウェルのBD Insertプレート中のポリエチレン膜(PET)上に播種し、コンフルエント細胞単層の形成のために、21~28日目まで4~5日ごとに培地をリフレッシュさせた。試験中の輸送緩衝液は、pH7.40±0.05の、10mMのHEPESを含むHBSSであった。試験化合物は2μMで双方向的に2回繰り返して試験された。ジゴキシンは10μMで双方向的に2回繰り返して試験されたが、ナドロールとメトプロロールはAからB方向に2回繰り返して2μMで試験された。最終的なDMSO濃度を1%未満に調整した。プレートを、37±1℃、5%のCO、飽和湿度のCOインキュベーターで、振盪させることなく2時間インキュベートした。すべてのサンプルを、内部標準を含有するアセトニトリルと混合し、4000rpmで10分間遠心分離した。その後、LC/MS/MS分析のために、100μLの上清液を100μLの蒸留水で希釈した。出発溶液、ドナー溶液、レシーバー溶液中の試験化合物と対称化合物の濃度は、分析物/内部標準のピーク面積比を用いて、LC/MS/MSによって定量化された。
例示的な化合物についての結果を表Bに示す。
化合物1および31は大きなBA/AB排出比(>2)を有することが示された。これらのデータは、化合物が透過性が低く、腸管排出トランスポーターの基材である可能性が高いことを示す。化合物4は透過性が低いことが示された。
実施例A-4:インビトロのMDCK上皮透過性アッセイ
トランスポーター基質AMPKアクチベーターの、上皮透過性に対する効果をインビトロで定量的に測定するために、文献からの標準カルシウムスイッチプロトコルを、フルオレセインイソチオシアネート-デキストラン(平均分子量4kDa(FITC-デキストラン)とともに使用されるCorningトランズウェルインサート上で増殖したメイディン・ダービー・イヌ腎臓(MDCK)細胞を用いて使用するために適合させた。FITC-デキストランは代謝的に不活性な大きな糖分子であり、インビトロまたはインビボでは健康な上皮のバリアを越えて容易に移動することはできない。この化合物は、その動きを容易に追跡できるようにフルオロフォアでタグ付けされている。
手短に言えば、MDCK細胞をトランズウェルインサート上に播種し、コンフルエントになるまで製造者の指示に従って成長させた。実験当日に、FITC-デキストランを頂端チャンバーにスパイクし、頂膜チャンバーから側底チャンバーへのFITC-デキストランの透過パーセントを測定した標準成長培地でベースラインの読み取りを行った。その後、インサートをビヒクルまたは化合物を含有する低カルシウム培地(LCM)で洗浄して、残留するFITC-デキストランとカルシウムを除去し、FITC-デキストランを再び頂端チャンバーにスパイクして、LCMにおける透過パーセントを測定した。値は、標準的なプレートリーダーで蛍光強度を読み取って決定し、成長培地またはLCM+ビヒクルのいずれかで、それぞれ12点の標準曲線に逆フィットさせて算出した。その後、各ウェルをベースライン成長培地からLCMに移したときの、側底チャンバーへのFITC-デキストラン透過の倍率誘導を算出した。
化合物1は、LCM条件において頂端チャンバーから側底チャンバーに透過するFITC-デキストランの量をベースラインに対して減少させ、ビヒクル処理した上皮細胞単層に対して、10μMで35%、0.1μMで33%の減少を示した。
実施例A-5:マウスのインビボ急性デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)大腸炎モデルにおける腸管バリア機能に対するAMPKアクチベーターの効果
化合物は、ビヒクル(Ca2+とMg2+を有するハンクスの緩衝塩溶液における0.25%のメチルセルロース、5%のTween 80、0.02%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS))で製剤化された。ビヒクルまたは化合物は、C57Bl/6マウスへの経口経管によって毎日1回投与された。3日間の事前投与の後、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を飲料水中3%で同時投与し、適切な水のみの対照を含めた。
DSS投与7日後、処置した動物を通常の水源に戻し、剖検の4時間前に単回経口ボーラス用量のFITC-デキストラン(FD)を投与した。心臓穿刺で動物を犠牲にして血清を採取した。血清中に存在するFITC-デキストランの濃度は、標準的なプレートリーダーで蛍光強度を測定し、値を標準曲線に再度フィットさせることによって決定された。
表Cに示すように、化合物4および化合物31の投与は、DSSを与えられた動物において、ビヒクル処理と比較して、血漿または血清の蛍光強度を減少させた。これは、ビヒクル処理された対照に対して、これらの化合物で処理された動物において腸バリア機能が改善されたことを示している。
実施例A-6:インビボ化学療法誘発性の腸損傷モデルのマウスにおける下痢に対するAMPKアクチベーターの効果
化合物は、ビヒクル(Ca2+とMg2+を有するハンクスの緩衝塩溶液における0.25%のメチルセルロース、5%のTween 80、0.02%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS))で製剤化された。1日目に、生理食塩水、または生理食塩水中の400mg/kg用量の5-フルオロウラシル(5FU)いずれかを、BALB/cマウスに腹腔内注射で投与した。2日目からは、ビヒクルまたは化合物を1日2回経口経管で投与した。5FU後の5日目から6日目まで、動物を1日1回下痢の重症度についてスコア化した。下痢は以下のように0-3のスコアで評価された:0-標準軟度(黒く固い)、1-柔らかい(黒く少し薄い/黄色)、2-緩い形の便(黄色くやや水っぽい)、3-極度の下痢(非常に水っぽい)。試験化合物投与後の5日目と6日目の下痢スコアは、ビヒクル対照マウスよりも低く、5-FU誘発の腸管損傷からしっかりと保護されていることを示唆している。
例示的な化合物についての結果を表Dに示す。
実施例A-7:マウスにおける腹腔内(IP)グルコース負荷試験に対するAMPKアクチベーターの効果
インビボにおける全身性AMPK標的関与は、化合物の投与後の血中グルコースレベルを測定することによって評価することができ、それによって骨格筋におけるAMPK活性化は、全体的な血糖値の減少をもたらす。
化合物は、ビヒクル(Ca2+とMg2+を有するハンクスの緩衝塩溶液における0.25%のメチルセルロース、5%のTween 80、0.02%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS))で製剤化された。化合物投与直前に、尾部の先端をハサミで切除し、血糖測定器のストリップ(Bayer Contour Next)に血液を一滴採取して-1時間の血糖値を測定した。その後すぐにビヒクルまたは化合物10mL/kgをマウスにPO投与した。約1時間後、マウスの尾部を出血させて0分時の血糖値を読み取り、その直後にD(+)グルコース(2g/kg、生理食塩水で作られる)を5mL/kgでIP投与した。その後、D(+)グルコース投与後20分、40分、60分、および90分にすべてのマウスで尾部の採血を行い、血糖値を測定した。その後、血糖値測定に関する曲線下面積(AUC)を、0~90分の各処理について算出した。全身性AMPKアクチベーター、MK-8722のみが、AUC対ビヒクルで有意な変化を引き起こしたことから、投与量(すべての化合物で30mPK、化合物4で最大100mPK)の化合物1、2、および4は、骨格筋ではAMPKの活性化を引き起こさないことが示唆される。
例示的な化合物についての結果を表Eに示す。

Claims (84)

  1. 式(III)の化合物
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグであって、式中、
    Xは-O-または-S-であり、
    YはNまたはCHであり、
    Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
    あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
    DはKまたは-Z-NRであり、
    Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-であり、
    Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
    であり、
    とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、
    はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
    はそれぞれ独立して、C1-6アルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
    は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
    あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
    あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
    は水素またはC1-6アルキルであり、
    あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
    は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
    13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
    14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
    あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
    pは0または1であり、
    qは0または1であり、
    sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
    tはそれぞれ独立して1~6である、
    化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  2. は-F、-Cl、または-CNであり、
    は-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFであり、
    は-F、-Cl、-CN、-OH、-OCH、-OCF、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、-CHF、-CHF、または-CFである、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  3. 式(IV)
    の構造を有する、請求項1に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  4. Xは-O-である、請求項1-3のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  5. Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項1-4のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  6. Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項1-4のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  7. -X-Gは
    から選択される、請求項1-3のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  8. YはNである、請求項1-7のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  9. YはCHである、請求項1-7のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  10. DはKであり、
    Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  11. Dは-Z-NRである、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  12. Zは-(CH)-、-C(=O)-、または-S(=O)-である、請求項11に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  13. は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルである、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  14. は、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  15. は-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
    はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
    は水素またはC1-6アルキルであり、および、
    は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換される、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  16. とRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  17. とRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは-OHおよび-CHOHから選択される2~4個の基で置換される、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  18. は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
    あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルである、請求項11または請求項12に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  19. Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)である、請求項11-18のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  20. Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である、請求項10-19のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  21. Kは-SOOHまたは-P(O)(OH)である、請求項10-20のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  22. Dは
    である、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  23. 式(I)の化合物
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグであって、
    式中、
    Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)-、-C(O)O-**、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、-SO-、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、
    YはN、CH、またはCRであり、
    GはC-Cアルキル、-(CH-(C-C10シクロアルキル)、-(CH-(C4-10シクロアルケニル)、-(CH-(アリール)、-(CH-(ヘテロアリール)、-(CH-(3員~10員のヘテロシクロアルキル)、または-(CH-(5員~10員のヘテロシクロアルケニル)であり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、-O-(C-Cアルキル)、=O、および=Sから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、
    はアリール、ヘテロアリール、-C≡C-であるか、または存在せず、
    ここで、
    が-C≡C-であるか、存在しない場合、pは0であり、
    はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、
    DはK、-Z-NR、またはRであり、
    Zは-(CH-、-(CH(CH))-、-(CH-C(=O)-、または-(CH-S(=O)-であり、
    への結合を表し、
    Kは-SOOH、-S(O)OH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-B(OR)(OH)、-NHC(O)H、-N(R)C(O)NHSO(R)、-C(O)NHSO(R)、-SONHC(O)(R)、-NHC(O)NH(R)、-N(R)C(=N(R))N(R、-N(R)C(=NH)NHC(=NH)NH
    であり、
    とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    はC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C1-10アルコキシル、または-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-N(R 、K、および-Z-NRから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、およびアルコキシルはそれぞれ、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、
    はそれぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、またはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    はそれぞれ独立して、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、1~3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    は水素またはC-Cアルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、C-Cアルキル、C-Cフルオロアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
    は水素またはC-Cアルキルであり、
    は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
    あるいは、RはC1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C3-10シクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって置換され、あるいは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基によって置換され、ならびに、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロシクロアルケニルは任意選択で、1、2、または3個のR基によってさらに置換され、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、4員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-C(R(R-、-N(R)-C(O)-N(R)-、-C(O)N(R)-、-C(RSO-、または-C(RS(O)-であり、
    あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
    は水素、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、アルキルとシクロアルキルは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)R13、-C(O)OR14、-OC(O)R13、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、-OC(O)NR1414、-NR14C(O)OR14、-OC(O)OR14、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、
    あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
    はそれぞれ独立して水素またはC-Cアルキルであり、
    は水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル、C5-8シクロアルケニル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、フェニル、ナフチル、単環式のヘテロアリール、または二環式のヘテロアリールは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
    13はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、ならびに、
    14はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cフルオロアルキル、C-Cシクロアルキル、3員~6員のヘテロシクロアルキル、フェニル、または単環式のヘテロアリールであり、
    あるいは、同じ窒素原子上の2つのR14は、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、
    hはそれぞれ独立して0~4であり、
    jは0~4であり、
    nは0~2であり、
    pは0~3であり、
    qは0~3であり、
    rは0~3であり、
    sはそれぞれ独立して1~6であり、および、
    tはそれぞれ独立して1~6である、化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  24. YはNまたはCHであり、
    は水素またはメチルであり、
    はそれぞれ独立して、-F、-Cl、-CN、メチル、エチル、イソプロピル、または-CFである、請求項23に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  25. YはNであり、
    は水素であり、
    は-F、-Cl、または-CNであり、および、
    nは1である、請求項23または請求項24に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  26. はアリールまたはヘテロアリールであり、
    はアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、C5-10シクロアルケニル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルである、請求項23-25のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  27. はフェニル、あるいは5員または6員の単環式のヘテロアリールであり、
    はフェニル、5員または6員の単環式のヘテロアリール、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、あるいは5員~10員のヘテロシクロアルケニルである、請求項26に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  28. 式(II)の構造、
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有し、
    式中、
    はフェニル、C-Cシクロアルキル、3員~8員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員の二環式のヘテロシクロアルケニルである、請求項23に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  29. 式(III)の構造
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する、請求項23に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  30. とRはそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、C-Cアルキル、またはC-Cフルオロアルキルであり、
    pは0または1であり、および、
    qは0または1である、請求項23-29のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  31. pは0であり、および、
    qは0である、請求項23-29のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  32. 式(IV)の構造
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有する、請求項23に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  33. Xは-O-、-S-、-NR-、-C(O)NR**、-NRC(O)-**、または-SONR**であり、ここで、**はGへの結合点を示し、および、Rは水素またはメチルである、請求項23-32のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  34. Xは-O-または-S-である、請求項23-33のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  35. Xは-O-である、請求項23-34のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  36. GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-(CH-C(O)OR、-(CH-P(O)(R)OR、-(CH-P(O)(OR、-(CH-S(O)OR、-および、-(CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、
    はそれぞれ独立して、水素、メチル、またはエチルであり、および、
    hは0~1である、請求項23-35のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  37. GはC-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、-CH-(C-C10シクロアルキル)、アリール、3員~10員のヘテロシクロアルキル、または5員~10員のヘテロシクロアルケニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヒドロキシアルキル、C-Cフルオロアルキル、および-O-(C-Cアルキル)から選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される、請求項23-36のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  38. Gは3員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換される、請求項37に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  39. Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項38に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  40. Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項38に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  41. GはC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、-CH-(C-Cシクロアルキル)、またはフェニルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1、2、3、または4個の置換基で置換され、さらに任意選択で、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヒドロキシアルキルから選択される1つまたは2つの置換基で置換される、請求項37に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  42. -X-Gは
    から選択される、請求項23-32のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  43. DはKまたは-Z-NRである、請求項23-42のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  44. DはKである、請求項23-43のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  45. Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、
    はそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである、請求項44に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  46. Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である、請求項44または請求項45に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  47. Dは-Z-NRである、請求項23-43のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  48. Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)-である、請求項47に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  49. は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、および、
    は水素またはC1-6アルキルである、請求項47または請求項48に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  50. は、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換され、
    は水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換される、請求項47または請求項48に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  51. は-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
    はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
    は水素またはC1-6アルキルであり、および、
    は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換される、請求項47または請求項48に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  52. は-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、および、
    は水素またはC1-6アルキルである、請求項47または請求項48に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  53. とRは、それらが結合している窒素と一体となって、3員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換される、請求項47または請求項48に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  54. Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、
    はそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである、請求項47-53のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  55. Kは-SOOH、-P(O)(OH)、-CHP(O)(OH)、-P(O)(OH)(Me)、-P(O)(OH)(H)、または-P(O)(OH)(OMe)である、請求項31-38のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  56. Dは
    である、請求項23-42のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  57. 式(V)の構造、
    あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを有し、
    式中、
    は-F、-Cl、または-CNであり、
    XはOまたはSであり、
    Gは1つの酸素原子を含む単環式の3員~6員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
    あるいは、Gは2つの酸素原子を含む二環式の8員~10員のヘテロシクロアルキルであり、これは、-C(O)OH、-CHC(O)OH、-P(O)(Me)OH、-P(O)(OH)、-S(O)OH、-OH、および-CHOHから選択される1つまたは2つの置換基で置換され、
    DはKまたは-Z-NRである、請求項23に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  58. DはKであり、
    Kは-SOOH、-P(O)(OH)(R)、-P(O)(OH)(OR)、-CHP(O)(OH)(OR)、-C(O)NHSO(R)、または-SONHC(O)(R)であり、および、
    はそれぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルである、請求項57に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  59. Dは-Z-NRであり、
    Zは-(CH)-、-(CH(CH))-、-C(=O)-、または-S(=O)であり、
    は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、
    あるいは、Rは、-N(R およびKから選択される1~6個の基によって、あるいは、-COH、-OH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、さらに任意選択で、1、2、または3個のR基によって置換される、C1-10アルキルであり、
    あるいは、Rは-[(C(R-V]-Rであり、ここで、Vはそれぞれ独立して、-C(RO-、-C(RNR-、-N(R)-C(O)-N(R)-、または-C(O)N(R)-であり、
    はそれぞれ独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
    は水素、C1-8アルキル、フェニル、またはナフチルであり、ここで、アルキル、フェニル、またはナフチルは非置換であるか、-OH、-COH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、
    あるいは、Rは-(C-Cアルキレン)-アリール、または-(C-Cアルキレン)-ヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリールは、-COH、-OH、-N(R、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基によって置換され、アルキレンは非置換であるか、1、2、または3個のR基によって置換され、
    は水素またはC1-6アルキルであり、これは非置換であるか、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、または-P(O)(OR14から独立して選択される1~3個の基によって置換され、ならびに
    あるいは、RとRは、それらが結合している窒素と一体となって、4員~6員のN-ヘテロシクロアルキルを形成し、これは非置換であるか、-CH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、-N(R 、およびKから選択される1~6個の基で置換され、あるいは、-COH、-OH、-CHOH、-CHNH、-CHCHOH、-CHOCHCHOH、および-N(Rから選択される2~6個の基で置換され、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、-CN、-OH、-OR13、-NR1414、-C(O)OR14、-C(O)NR1414、-NR14C(O)R14、-NR14C(O)NR1414、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはフェニルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、またはフェニルは非置換であるか、1、2、または3個のハロゲンまたは-OH基によって置換される、請求項57に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  60. は5~9個の-OH基によって置換されるC-C10アルキルであり、および、
    は水素またはC1-6アルキルである、請求項59に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  61. Dは
    である、請求項57に記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  62. 1: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    2: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
    3: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
    4: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
    5: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
    6: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロパン-1-スルホン酸、
    7: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1-スルホン酸、
    8: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
    9: 2-(N-(2-アミノ-2-オキソエチル)-4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エタン-1-スルホン酸、
    10: 5-((2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)アミノ)ナフタレン-1-スルホン酸、
    11: 4-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)ベンゼンスルホン酸、
    12: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,5S,6R)-5-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
    13: (2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)ホスホン酸、
    14: (3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)ホスホン酸、
    15: 3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-N-(1,3-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロパン-1-スルホン酸、
    16: (4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-1-ヒドロキシブタン-1,1-ジイル)ビス(ホスホン酸)、
    17: (2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)ホスホン酸、
    18: (S)-2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-3-(4-(ホスホノメチル)フェニル)プロパン酸、
    19: N-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-(ホスホノメチル)グリシン、
    20: 3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ペンタン二酸、
    21: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-4-(ヒドロキシ(メチル)ホスホリル)ブタン酸、
    22: 3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-ヒドロキシプロパン酸、
    23: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-L-アスパラギン酸、
    24: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
    25: (2R,3R,4R,5S)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2-(ヒドロキシメチル)ピぺリジン-3,4,5-トリオール、
    26: (4-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)ブチル)ホスホン酸、
    27: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)メチル)ホスホン酸、
    28: ((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(ホスホノメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)メチル)ホスホン酸、
    29: 2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウム、
    30: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    31: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    32: 1-(2-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エチル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウム、
    33: 1-(3-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)プロピル)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イウム、
    34: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(3-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)ウレイド)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    35: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(3-(2-ヒドロキシエチル)ウレイド)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    36: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール、
    37: 4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(2-ヒドロキシエチル)ブタンアミド、
    38: 4-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(1,3-ジヒドロキシプロパン-2-イル)ブタンアミド、
    39: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウム、
    40: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール、
    41: 1-(2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)エチル)-3-(1,3-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-2-イル)ウレア、
    42: (1R,2S,3R,5R)-3-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール、
    43: (2R,3R)-2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ブタン-1,3-ジオール、
    44: 2-(2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)エチル)グアニジン、
    45: (4’-(6-クロロ-2-(((3S,4R,5R)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
    46: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-2-メチルプロパンアミド、
    48: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    49: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(ピペラジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    50: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-((2-ヒドロキシエトキシ)メチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    51: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    52: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール、
    53: 2-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール、
    54: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピぺリジン-4,4-ジイル)ジメタノール、
    55: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(ヒドロキシメチル)ピぺリジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    56: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    57: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    58: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    59: (R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3-オール、
    60: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピぺリジン-4,4-ジイル)ジメタノール、
    61: (3S,4R)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール、
    62: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)(メチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    63: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(4’-((3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    64: (3S,4S)-1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピロリジン-3,4-ジオール、
    65: (2R,3R,4R,5S)-6-(((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
    66: (1-((4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)アゼチジン-3,3-ジイル)ジメタノール、
    67: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((5-(4’-((3-(アミノメチル)アゼチジン-1-イル)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、
    68: (4’-(6-クロロ-2-(((3R,4S,5S)-4-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ホスホン酸、
    69: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホン酸、
    70: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
    71: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキシル)-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
    72: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-N-メチル-[1,1’-ビフェニル]-4-スルホンアミド、
    73: (2R,3R,4R,5S)-6-((1-(4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-5-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)エチル)アミノ)ヘキサン-1,2,3,4,5-ペンタオール、
    74: (3R,3aR,6R,6aR)-6-((6-クロロ-5-(2’-ヒドロキシ-4’-(((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)メチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-オール、 および、
    75: 4’-(6-クロロ-2-(((3R,3aR,6R,6aR)-6-ヒドロキシヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2-ヒドロキシ-N-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド、
    から選択される化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ。
  63. 請求項1-62のいずれか1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグ、および、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
  64. 処置を必要としている対象のアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)随伴性の疾病または障害を処置する方法であって、請求項1-62のいずれか1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを治療有効量で前記対象に投与する工程を含む、方法。
  65. 前記疾病または障害は腸-脳軸に関与する、請求項64に記載の方法。
  66. 前記疾病または障害は栄養障害である、請求項64または65に記載の方法。
  67. 前記疾病または障害は短腸症候群、腸不全、または腸機能不全である、請求項66に記載の方法。
  68. 前記疾病または障害は、浸漏性の腸バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している、請求項64または65に記載の方法。
  69. 前記疾病または障害は、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病、潰瘍性大腸炎、およびチェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患、乾癬、セリアック病、壊死性小腸大腸炎、放射線または化学療法などの毒性傷害に起因する胃腸損傷、環境型腸機能障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせである、請求項48または49に記載の方法。
  70. 毒性傷害に起因する胃腸損傷を処置する方法であって、前記方法は、請求項1-62のいずれか1つの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグを治療有効量で対象に投与する工程を含む、方法。
  71. 前記毒性傷害は、放射線、化学療法、またはこれらの組み合わせによるものである、請求項70に記載の方法。
  72. 前記毒性傷害は、放射線誘発性である、請求項70または71に記載の方法。
  73. 前記毒性傷害は、化学療法誘発性である、請求項70または70に記載の方法。
  74. 請求項1-62のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの薬剤としての使用。
  75. 必要としている対象におけるアデノシン5’-一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)随伴性の疾病または障害の処置のための、請求項1-62のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの使用。
  76. 前記疾病または障害は腸-脳軸に関与する、請求項75に記載の使用。
  77. 前記疾病または障害は栄養障害である、請求項75または76に記載の使用。
  78. 前記疾病または障害は短腸症候群、腸不全、または腸機能不全である、請求項77に記載の使用。
  79. 前記疾病または障害は、浸漏性の腸バリアを有することによる全身性の感染および炎症と関連している、請求項75または76に記載の使用。
  80. 前記疾病または障害は、メタボリック症候群、肥満症、2型糖尿病、冠動脈疾患、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝硬変、肝性脳症、強皮症を含む線維性障害、クローン病、潰瘍性大腸炎、およびチェックポイント阻害剤誘発性大腸炎を含む炎症性腸疾患、乾癬、セリアック病、壊死性小腸大腸炎、放射線または化学療法などの毒性傷害に起因する胃腸損傷、環境型腸機能障害、食物アレルギー、セリアックスプルー、および小児アレルギーを含むアレルギー、移植片対宿主病、過敏性腸症候群、突発性細菌性腹膜炎、虚血性大腸炎、硬化性胆管炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、大腸癌を含む癌、うつ病、自閉症、またはこれらの組み合わせである、請求項75または76に記載の使用。
  81. 必要としている対象の毒性傷害に起因する胃腸損傷の処置のための薬剤の調製のための、請求項1-62のいずれか1つに記載の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、立体異性体、またはプロドラッグの使用。
  82. 前記毒性傷害は、放射線、化学療法、またはこれらの組み合わせによるものである、請求項81に記載の使用。
  83. 前記毒性傷害は、放射線誘発性である、請求項81または82に記載の使用。
  84. 前記毒性傷害は、化学療法誘発性である、請求項81または82に記載の使用。
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