JP2020068428A - ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

ファクシミリ装置、ファクシミリ装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電話機とファクシミリ装置とで別々の規格が存在する環境であっても、双方の企画に適合し、簡単な動作で、耳障りな周波数スイープ音等の送出を行うことなく、低コストで、通話時の音声品質の劣化やファクシミリの通信速度の低下を防止すること。【解決手段】ファクシミリ装置100では、SOC1のCPU200が、音声CODEC300を使用しないFAXモードの場合に、通信回線の終端として抵抗終端を選択し、音声CODEC300を使用するVOICEモードの場合に、通信回線の終端として複素終端に選択するように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電話機能を有するファクシミリ装置のインピーダンス設定に関する。
従来、電話回線に接続されるファクシミリ装置と電話機を含有する端末の特性インピーダンスあるいはリターンロスの測定条件は、各国で抵抗終端あるいは複素終端どちらか一種類で規定されていた。ところが、中国では、電話機の規格(GBT15279−2002)とファクシミリ装置の規格(YD/T703−2013)のそれぞれ別の規格が存在する。
電話機機能を有するファクシミリ装置は、音声CODECを内蔵し、半導体NCU(以下「SDAA」)とモデムにより、ファクシミリ(以下「FAX」ともいう)と電話機の両方の機能を実現している。そのため、このような装置では、電話機の規格(GBT15279−2002)とFAXの規格(YD/T703−2013)両方を満足する必要がある。それぞれの規格は、異なる交流インピーダンス(以下「特性インピーダンス」)でリターンロスを測定する。
GBT15279−2002では、このリターンロスは、20×log10|(Z+Z)/(Z−Z)|と定義されている。ここで、Zは、電話機のインピーダンス、Zは、テスト回路側のインピーダンスである。
リターンロスは、送信した信号に対して、インピーダンス不整合により反射して送信側に戻ってくるノイズの減衰比を表す数値である。リターンロスが大きければ大きいほど、不要な反射波が減衰されることを示している。
インピーダンス整合が取れている場合、リターンロスは大きく、送信信号は、反射してぶつかることなく相手機の受信回路へと伝達される。
一方、インピーダンス整合が取れていない場合、リターンロスは小さく、反射波が発生し送信信号とぶつかる。また、この場合、自機の受信回路へと回り込みが発生する。このような状態では、電話機の場合、自分で話した声が受話器で聞こえるというエコーが発生する。すなわち、音質劣化が発生する。また、ファクシミリの場合、送信信号と反射波がぶつかりS/Nが低下する。その結果、トレーニングで低い通信速度を選択し、通信速度の低下を引き起こす。
電話機のリターンロスは、周波数によりインピーダンス/位相が変化する複素終端で測定する。一方、FAXのリターンロスは、周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端で測定する。これに合わせて、中国の電話機は、基本的に複素終端となっている。また、中国のファクシミリ装置は、基本的に抵抗終端となっている。
従来の電話機を内蔵しないファクシミリ装置は、抵抗終端のファクシミリ装置と通信を行っていた。そのため、電話機を内蔵しないファクシミリ装置は、抵抗終端であれば、リターンロスは大きく、通信速度への影響は少なかった。また、電話機を内蔵しないファクシミリ装置では、複素終端の電話機と通話することはなく、音質劣化という問題に直面することはなかった。
一方、電話機を内蔵したファクシミリ装置では、従来のまま特性インピーダンスを抵抗終端にした場合、複素終端の電話機との通話で、音声劣化が発生してしまう。
しかし、電話機を内蔵したファクシミリ装置では、特性インピーダンスを複素終端に変更した場合、抵抗終端のファクシミリ装置との通信で、通信速度の低下が発生してしまう。
なお、電話機を内蔵したファクシミリ装置において、特性インピーダンスを抵抗終端にした場合は、電話機のリターンロスの規格を満足することは難しい。一方、特性インピーダンスを複素終端にした場合は、ファクシミリ装置のリターンロスの規格を満足することが難しい。
特開2002−190893号公報 特開平6−54084号公報
特許文献1のファクシミリ装置では、複素終端で、オフフック後に発振器の周波数をスィープさせた信号を相手に送出し、その時の回線電圧/電流により回線側インピーダンスを計測し、該計測結果に合わせて回路定数を整合させていた。しかるに、特許文献1では、相手側が電話機であることを考慮していなかった。このため、特許文献1の方法では、相手が電話機の場合、オフフック後、耳障りな周波数がスイープする音が相手受話器から聞こえてしまう。また、特許文献1では、複素終端のみ考慮していた。このため、相手側が抵抗終端であるファクシミリの場合には、送信信号と反射した信号とがぶつかり、モデムの通信速度低下を招いてしまう。また、FAX/電話機の規格を考慮していないため、規格を逸脱してインピーダンス調整を行う可能性があった。
特許文献2のファクシミリ装置では、電話機として使用する場合とファクシミリとして使用する場合で物理的に別の終端回路を有する。これらの終端回路は、両者ともに抵抗とコンデンサを有する複素終端である。また、それぞれの終端回路は、等価になるように設計されている。特許文献2では、FAX/電話機でインピーダンスを切り替えてはいるが、両者のインピーダンスは等価の複素終端になるように設計されており、特許文献1と同様の課題を有する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、電話機とファクシミリ装置とで別々の規格が存在する環境で双方の企画に適合させる。そして、簡単な動作で耳障りな周波数スイープ音の送出を行うことなく、低コストで、通話時の音声品質の劣化やファクシミリの通信速度の低下を防止する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、音声の符号化及び復号を行う符号復号手段を有し、通信回線を介して通話可能なファクシミリ装置であって、前記通信回線の終端として、周波数によりインピーダンス及び位相が変化しない第1終端、又は、周波数によりインピーダンス及び/又は位相が変化する第2終端を選択可能な選択手段と、前記選択手段を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記符号復号手段を使用しない第1モードの場合に前記第1終端を選択し、前記符号復号手段を使用する第2モードの場合に前記第2終端を選択するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、電話機とファクシミリ装置とで別々の規格が存在する環境で双方の企画に適合し、簡単な動作で耳障りな周波数スイープ音の送出を行うことなく、低コストで、通話時の音声品質の劣化やファクシミリの通信速度の低下を防止できる。
本実施形態の通信装置の構成の一例を示すファクシミリ装置のブロック図。 複素終端の回路構成を例示する図。 複素終端、600Ω終端のインピーダンス特性を示す図。 600Ω終端と複素終端で通信を行った場合のリターンロスの一例を示す図。 インピーダンス整合時の反射の様子を説明する図。 インピーダンス不整合時の反射の様子を説明する図。 初期設定処理のフローチャート。 FAXモードからVOICEモードへの切り替え判定処理のフローチャート。 VOICEモードからFAXモードへの切り替え判定処理のフローチャート。 複素/抵抗設定部を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の通信装置の一実施形態を示すファクシミリ装置の構成の一例を示すブロック図である。
ファクシミリ装置100において、SOC101はシステム・オン・チップ(System on Chip)であり、ファクシミリ装置100のシステム全体を制御する。SOC101上には、CPU200等が実装されている。
SOC101に接続されたメモリ140は主記憶装置である。メモリ140は、SOC101のCPU200のシステムワークメモリ、本実施形態の処理を実行するための制御プログラムを格納するメモリとして機能する。また、メモリ140は、ファクシミリ送信又はファクシミリ受信等の際に、画像データや各種情報を一時的に記憶するためのメモリとしても機能する。また、メモリ140は、ユーザが設定した情報を格納する。さらに、メモリ140は、SDAAプログラム141を格納する。
SDAAプログラム141は、モデム102に転送され、RAM204に展開された後に、DSP(Digital Signal Processor)205で実行されるプログラムである。
SOC101には、操作パネル118、読取部121、記録部122、インターフェース(IF)部123、スピーカ回路250等が接続されている。
操作パネル118は、表示器119及びキー(KEY)類120を備え、これらはユーザインターフェースとして機能する。表示器119は、装置の状態やメニューに関する表示を行う。また、キー類120は、ユーザからの各種の指示の入力を受け付けるボタンやテンキー等のキーボードである。このキーボードを用いて、ユーザは設定情報等を入力することが可能である。
読取部121は、原稿から画像を読み取って、画像データを生成する。生成された画像データは、通信回線130を介して相手側装置(相手ファクシミリ装置220等)に対してファクシミリ送信されてもよいし、記録部122で印刷されてもよい。
IF部123は、各種の情報機器が外部から接続される場合のインターフェースとして機能する。
スピーカ回路250は、PSTN(公衆交換電話網:Public Switched Telephone Network)210からの呼び出し信号すなわちCI信号を受け、疑似ベル音すなわち疑似的な電話機の鳴動音を出力すること等が可能である。
モデム102は、SOC101に接続されており、SOC101による制御に基づいて動作する変復調器である。モデム102は、ファクシミリ送信の対象となる、読取部121で読み取られた画像データを用いた変調処理を行う。また、モデム102は、通信回線130を介して受信した信号の復調処理を行う。モデム102は、絶縁素子1(103)を介してSDAA(すなわちシリコンDAAあるいは半導体NCU)104と接続されている。
モデム102において、ROM203は、RAM204に展開されDSP205に実行されるプログラムを格納している。RAM204は、メモリ140から転送されるSDAAプログラム141とROM203の内容を展開し、DSP205に実行させるためのものである。DSP205は、RAM204の内容に基づいてモデム102の動作を制御する。レジスタ206は、SDAA104の状態を格納、あるいはSOC101からの指示を格納するためのものである。
SDAA104は、網制御装置の一例であって、半導体NCU(ネットワーク制御ユニット)等である。SDAA104は、通信回線130と接続されており、ファクシミリ装置100と外部の公衆回線(通信回線)130とのインターフェースとして機能する。また、SDAA104は、通信回線130を介して相手側装置との間で通信を行う際に、回線の接続(捕捉)状態を制御する。
通信回線130には、ファクシミリ装置100に外付けされた電話機128も接続される。電話機128はHリレー110を介して通信回線130に接続され、このときSDAA104は、電話機128と並列に通信回線130に接続されている。
SDAA104は、ファクシミリ送受信を行う場合に、回線を捕捉してその通信を制御するだけでなく、電話機128が通信回線130を介して相手側装置との間で音声通信を行う場合にも、回線の捕捉状態を制御する。SDAA104は、これらの制御をSOC101の制御に基づいて実行する。
SDAA104は、回線捕捉部105を使用して回線の直流捕捉状態を制御する。この直流捕捉される場合の直流インピーダンスは可変である。このインピーダンスは、予め設定された、直流的な電圧に対する電流特性(以下「DC−VI特性」)に基づいて制御されることにより得られる。
SDAA104において、電圧検知部150は、回線上の電圧をモニタする手段である。電流検知部151は、回線上の電流をモニタする手段である。
ACフィルタ部201は、電圧検知部150あるいは電流検知部151の前段に接続され、電圧検知部150あるいは電流検知部151でDC電圧あるいは電流を検知する場合に、AC成分による誤検知を防ぐためのものである。
直流抵抗調整部202は、予め決められたDC−VI特性をターゲットとして、オフフック時の直流抵抗を制御する手段である。
複素/抵抗設定部207は、インピーダンス整合/送信回路154を使用して、特性インピーダンスを抵抗あるいは複素終端に調整することが可能な手段である。以下、図10を用いて説明する。
図10は、複素/抵抗設定部207を説明する図である。
複素/抵抗設定部207において、600Ωの抵抗終端271は、周波数によりインピーダンス及び位相が変化しない終端である。複素終端272は、周波数によりインピーダンス及び/又は位相が変化する終端である。選択部270は、通信回線130の終端装置として、600Ωの抵抗終端271又は複素終端272を選択(切り替える)ためのものである。このような構成により、SOC101は、複素/抵抗設定部207に指示し、通信回線130の終端として、600Ωの抵抗終端271又は複素終端272を選択可能(切り替え可能)である。なお、通信回線の終端として抵抗終端(又は複素終端)を選択する動作を「特性インピーダンスを抵抗終端(又は複素終端)に切り替える」、又は、「特性インピーダンスに抵抗終端(又は複素終端)を選択する」ともいう。
直流捕捉回路152は、トランジスタなどにより構成されるSDAA104の周辺回路である。直流捕捉回路152は、直流捕捉を行いながら、SDAA104の制御で直流インピーダンスの調整を行う。直流捕捉回路152は、回線開放状態を作り出したり、回線に対する選択信号の一種であるダイヤルパルス送出にも使用される。線230は、電流がPSTN210から流れこむ線である。線240は、電流がPSTN210へと帰還する線である。SDAA104は、この線230あるいは線240の電流値と、線230と線240間の電圧値を検知可能である。
整流回路155は、ダイオードブリッジ等からなり、回線からの信号を整流してSDAA104側へと伝えるものである。
受信IF回路153は、通信回線130を介して受信されるファクシミリの受信信号などを受信するためのインターフェース回路である。
インピーダンス整合/送信回路154は、通信中の交流インピーダンス(特性インピーダンス)を合わせるための回路である。例えば、仕向地が日本の場合、インピーダンス整合/送信回路154は、交流インピーダンスを600Ωに合わせる。また、インピーダンス整合/送信回路154は、送信信号を回線に送出する働きも持つ。
ノイズ除去回路156は、通信回線130からの雷サージ、電磁ノイズなどを抑制し、逆に130を介して、100のノイズが送出されることを防ぐ回路である。
CI検知回路108は、通信回線130に接続されており、通信回線130から受信した呼び出し信号(以下「CI信号」)を検知する。CI検知回路108は、通信回線からのCI信号を検知すると、そのことを示すCI検知信号109をSOC101に対して送信する。SOC101は、CI検知信号109に基づいて、通信回線からCI信号の着信があったか否かを判断することができる。
絶縁素子2(1080)は、CI検知回路108に含有される絶縁素子である。絶縁素子2(1080)は、高圧電圧の印加されるPSTN210側と低圧電圧で駆動されるSOC側101の絶縁を取るためのものである。
Hリレー110は、外付けの電話機128を、疑似CI回路255あるいは通信回線130に接続するための回路である。Hリレー110は、切り替え装置の一例であって、外付けの電話機128を通信回線130へ接続した接続状態と、通信回線130から切断した切断状態との間の切り替えを行う。また、Hリレー110は、Hリレー駆動信号251を用いて、SOC101によって制御される。なお、図1に示すようにHリレー110で電話機128がPSTN回線130から切り離されている場合、CI着信しても電話機は鳴動しない。いわゆるファクシミリ装置100の無鳴動着信状態となる。
Hリレー110において、リレー接点1101は、Hリレー駆動信号251の制御によりリレー接点1103と接続されるか、もしくは、切り離されるか、のどちらかの状態となる。リレー接点1102は、Hリレー駆動信号251の制御によりリレー接点1103と接続されるか、もしくは、切り離されるか、のどちらかの状態となる。リレー接点1103は、外付け電話機126と接続される接点である。
リレー接点1104は、Hリレー駆動信号251の制御によりリレー接点1106と接続されるか、もしくは、切り離されるか、のどちらかの状態となる。リレー接点1105は、Hリレー駆動信号251の制御により1106と接続されるか、もしくは、切り離されるか、のどちらかの状態となる。リレー接点1106は、外付け電話機126と接続される接点である。
外付けの電話機128を、疑似CI回路255に接続する場合、リレー接点1101とリレー接点1103とが接続され、且つ、リレー接点1104とリレー接点1106とが接続される状態となる。外付けの電話機128を、通信回線130に接続する場合、リレー接点1102とリレー接点1103とが接続され、且つ、リレー接点1105とリレー接点1106とが接続される状態となる。
疑似CI回路255は、疑似CI送出回路256、直流印可回路257、絶縁素子3(258)を含有する。
疑似CI送出回路256は、外付け電話機128に対して、疑似CI信号を送出し、鳴動させるための回路である。
直流印可回路257は、外付け電話機128に対して、直流を印可するための回路である。
絶縁素子3(258)は、高電圧の印加されるPSTN210側と低電圧で駆動されるSOC101側の絶縁を取るためのものである。
フック検知信号261は、外付け電話機128がオンフックすなわちインピーダンスが高い場合と、オフフックすなわちインピーダンスが低い場合により電圧が変化する信号である。フック検知回路262は、外付け電話機128のオンフック・オフフックを検知し、フック検知信号261を出力する。
音声CODEC300は、音声の符号復号機である。音声CODEC300は、マイク304に入力された音声を符号化しモデム102に送り電話回線へと送出する。あるいは、音声CODEC300は、モデム102で受けた相手電話機からの音声信号を復号してスピーカ305から出力する。
音声CODEC300は、AD変換器301、DA変換器302を含む。AD変換器301は、マイク304からのアナログ信号をデジタル信号に変換するためのものである。DA変換器302は、モデム102からのデジタル信号を、アナログ信号に変換するためのものである。
ハンドセット303は、ファクシミリ装置100のユーザが通話を行うためのものである。ハンドセット303において、マイク304は、ユーザからの音声を入力し電気信号に変換する音声入力部として機能する。スピーカ305は、電気信号を音声に変換し可聴音に変換して出力する音声出力部として機能する。MIC IF回路307は、マイク304と音声CODEC300とのインターフェースを取るための回路である。SPEAKER IF回路308は、スピーカ305と音声CODEC300とのインターフェースを取るための回路である。
フック検知スイッチ306は、ハンドセット303がオンフック状態か、オフフック状態かを判断するためのスイッチであり、ファクシミリ装置100の所定位置に設けられている。フック検知スイッチ306は、メカニカルなスイッチ等で構成される。上記ファクシミリ装置100の所定位置には、図示しないハンドセット303を置くための部分があり、その部分にハンドセットが置かれた場合に、フック検知スイッチ306を押す仕組みとなっている。なお、オンフック状態とは、ハンドセット303がファクシミリ装置100の所定位置に置かれた状態を示す。オフフック状態は、ハンドセット303がファクシミリ装置100の所定位置から外された状態で通話可能な状態を示す。
上述のように、ファクシミリ装置100は、音声CODEC300を有し、音声通話可能な装置である。なお、インピーダンスの切り替えは、ファクシミリとして動作する場合も電話機として動作する場合も、複素/抵抗設定部207とインピーダンス整合/送信回路154を用いて行う。
ファクシミリ装置100では、SOC101が、音声CODEC300を使用しないと判断した場合、モデム102にFAXモードを指示し、音声CODEC300を使用しないモード(FAXモード)に移行する。FAXモード時、SOC101がモデム102、SDAA104経由で複素/抵抗設定部207に指示し、600Ωの抵抗終端(271)を選択するように制御する。FAXモード時、ファクシミリ装置100では、モデム102が、SOC101と画像信号等をやり取りし、PSTN210を介して相手FAXとFAX通信可能である。
また、ファクシミリ装置100では、SOC101が、音声CODEC300を使用すると判断した場合、モデム102にVOICEモードを指示し、音声CODEC300を使用するモード(VOICEモード)に移行する。VOICEモード時、SOC101がモデム102、SDAA104経由で複素/抵抗設定部207に指示し、複素終端272を選択するように制御する。VOICEモード時、ファクシミリ装置100では、モデム102が、音声CODEC300と音声信号をやり取りし、PSTN210を介して相手電話と通話可能である。
図2は、複素終端272の回路構成の一例を示す図である。
図2において、R1は抵抗1、R2は抵抗2、C1(3)は、コンデンサを示す。
GBT15279−2002の場合、C1(3)は100nF、R1は200Ω、R2は680Ωと規定されている。ファクシミリ装置100では、VOICEモードの時に、これに合わせてインピーダンスを調整する。
図3は、複素終端と600Ω終端のインピーダンス特性例を表す図である。
図3において、実線は、複素終端272のインピーダンス例に対応し、音声周波数帯域300〜3400Hzでインピーダンスが変化する様子を示している。複素終端272は、300Hz側ではインピーダンスは高く、3400Hz側ではインピーダンスが低くなるというインピーダンス特性を有する。点線は、600Ωを示している。600Ω終端のファクシミリ装置と、複素終端の電話機等の端末で通信あるいは通話を行った場合のリターンロスの変化について図4を用いて説明する。
図4は、600Ω終端と複素終端で通信を行った場合のリターンロスの一例を示す図である。
図4において、実線は、600Ω終端と複素終端で通信を行った場合のリターンロスを示す。図4の例では、音声周波数帯域300〜3400Hzでリターンロスが変化している様子を示している。300Hz側ではリターンロスは小さく、3400Hz側ではリターンロスは大きくなっている。点線は、10dBを示している。
図5、図6は、2線−4線変換回路と反射の様子を説明する図である。
図5は、インピーダンス整合が取れている場合の反射の様子を示す。
図6は、インピーダンス整合が取れていない場合の反射の様子を示す。
図5、図6において、1は、ファクシミリ装置あるいは電話機を示す。2は、相手ファクシミリ装置あるいは電話機を示す。3は、2線回路部分を示す。
4は、ファクシミリ装置あるいは電話機1の4線回路部分である。5は、ファクシミリ装置あるいは電話機1の送信回路である。6は、ファクシミリ装置あるいは電話機1の受信回路である。7は、ファクシミリ装置あるいは電話機1の2線−4線変換回路である。
8は、公衆回線網であるPSTNである。
9は、相手ファクシミリ装置あるいは電話機2の4線回路部分である。10は、相手ファクシミリ装置あるいは電話機2の送信回路である。11は、相手ファクシミリ装置あるいは電話機2の受信回路である。
ファクシミリ装置あるいは電話機は、送信回路とグランドの2線と、受信回路とグランドの2線を合わせた4線回路の信号を、2線である電話回線を介して通信する。この際に用いられるのが2線−4線変換回路である。この2線−4線変換回路は、インピーダンスが整合されていることを前提に設計されている。インピーダンスが整合されている場合の様子を図5に示す。インピーダンスが整合されている場合、2線回路部分の送信信号と受信信号は反射することなく分離される。
一方、インピーダンスが不整合の場合の様子を図6に示す。インピーダンスが不整合の場合、図6に示すように、反射が発生し、送信信号が送信側の受信回路に回り込む。また、反射の影響でエコーが発生し、受信側の受信信号に影響する。その結果、ファクシミリの場合は、通信速度の低下を引き起こす。電話機の場合は、エコーによる音質劣化を引き起こす。
本実施形態のファクシミリ装置では、インピーダンス不整合時のリターンロスへの影響を抑制することにより、図6に示されるような、反射による送信側、受信側への影響が出にくいようにする。
以下、図7〜図9を用いて、本実施形態のファクシミリ装置100の動作について説明する。音声CODEC300を備えるファクシミリ装置100では、まず初期動作時に、特性インピーダンスを切り替え可能に設定する(抵抗終端271と複素終端272の切り替え機能を有効にする)(図7)。その後、電話機として動作するVOICEモード時には複素終端272を選択し、また、ファクシミリとして動作するFAXモードの時には抵抗終端271を選択するように制御する(図8、図9)。
図7は、本実施形態のファクシミリ装置の初期設定処理の一例を示すフローチャートである。図7及び後述する図8、図9のフローチャートの処理は、SOC101のCPU200が、メモリ140に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
STEP1において、CPU200は、初期設定を開始すると、STEP2に処理を進める。
STEP2において、CPU200は、モデム102に指示し、ファクシミリ装置100をFAXモードに設定し、また、抵抗終端271(600Ω)を選択するように制御する。
次にSTEP3において、CPU200は、ファクシミリ装置100が音声CODEC300を内蔵するモデルか否かを判定する。ファクシミリ装置には、音声CODECを内蔵して電話機能を設けたモデルと、音声CODECを内蔵しないモデルが存在し、それらを共通基板あるいは共通ソフトウェアで動作させる場合がある。なお、モデルの情報は例えばメモリ140に格納され、CPU200はこの情報に基づいて、ファクシミリ装置100が音声CODEC300を内蔵するモデルか否かを判定する。
上記STEP3において、ファクシミリ装置100が音声CODEC300を内蔵するモデルでないと判定した場合(STEP3でNOの場合)、CPU200は、STEP7に処理を進める。
STEP7において、CPU200は、ファクシミリ装置がFAXのみのモデルと判断し、初期設定処理を終了する。
一方、上記STEP3において、ファクシミリ装置100が音声CODEC300内蔵モデルであると判定した場合(STEP3でYESの場合)、CPU200は、STEP4に処理を進める。
STEP4において、CPU200は、上記FAXとVOICEモードの切り替えを可能にし、STEP5に処理を進める。
STEP5において、CPU200は、予め設定された仕向地が所定の仕向地であるか否かを判定する。例えば、キー120から仕向地を設定するための情報を入力することにより、SOC101がこの入力を検知して仕向地を設定可能である。仕向地の設定情報は、例えばメモリ140に格納され、CPU200はこの情報に基づいて、所定の仕向地であるか否かを判定する。上記所定の仕向地は、電話機とファクシミリ装置とで別々の規格が存在する仕向地であり、例えば「中国」である。本実施例では上記所定の仕向地を「中国」として説明するが、所定の仕向地は「中国」に限定されるものではない。
上記STEP5において仕向地が所定の仕向地(中国)に設定されていないと判定した場合(STEP5でNOの場合)、CPU200は、STEP8に処理を進める。
STEP8において、CPU200は、SDAA104に指示し、抵抗終端と複素終端の切り替え機能を無効にし(特性インピーダンスを固定にし)、初期設定処理を終了する。
一方、上記STEP5において仕向地が所定の仕向地(中国)に設定されていると判定した場合(STEP5でYESの場合)、CPU200は、STEP6に処理を進める。
STEP6において、CPU200は、SDAA104に指示し、抵抗終端と複素終端の切り替え機能を有効にし(特性インピーダンスを切り替え可能にし)、初期設定処理を終了する。この場合、CPU200は、図8に示すFAXモードからVOICEモードへの切り替え判定処理に移行する。
図8は、FAXモードからVOICEモードへの切り替え判定処理の一例を示すフローチャートであり、FAXモード時に実行される。
STEP8において、CPU200は、FAXモードからVOICEモードへの切り替え判定処理を開始すると、STEP9に処理を進める。
STEP9において、CPU200は、ファクシミリ装置100が待機状態であるかどうかを判定する。ファクシミリ装置100が待機状態であると判定した場合(STEP9でYESの場合)、CPU200は、STEP10に処理を進める。
STEP10において、CPU200は、ハンドセット303が持ち上げられた(オフフック)か否かを判定する。ハンドセット303がオフフックでない(オンフック)と判定した場合(STEP10でNOの場合)、CPU200は、STEP11に処理を進める。
STEP11において、CPU200は、ファクシミリ装置100がFAXモードとして動作すると判断し、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うように制御する。
一方、上記STEP10において、ハンドセット303がオフフックであると判定した場合(STEP10でYESの場合)、CPU200は、STEP12に処理を進める。
STEP12において、CPU200は、ファクシミリ装置100がVOICEモードとして動作すると判断し、VOICEモードの設定、及び、VOICEモード用のインピーダンスである複素終端272の選択を行うよう制御する。なお、VOICEモードに移行すると、図9に示すVOICEモードからFAXモードへの切り替え判定処理が実行される。
また、上記STEP9において、ファクシミリ装置100が待機状態でないと判定した場合(STEP9でNOの場合)、CPU200は、STEP13に処理を進める。
STEP13において、CPU200は、ファクシミリ装置100がFAX通信中であるか否かを判定する。ファクシミリ装置100がFAX通信中であると判定した場合(STEP13でYESの場合)、CPU200は、STEP15に処理を進める。
STEP15において、CPU200は、ファクシミリ装置100がFAXモードとして動作すると判断し、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
一方、上記STEP13において、ファクシミリ装置100がFAX通信中でないと判定した場合(STEP13でNOの場合)、CPU200は、STEP14に処理を進める。
STEP14において、CPU200は、CI信号がPSTN側から送られてきた(CI着信)かどうかを判定する。CI信号がPSTN側から送られてきたと判定した場合(STEP14でYESの場合)、CPU200は、STEP10に処理を移行する。
一方、上記STEP14において、CI信号がPSTN側から送られてきていないと判定した場合(STEP14でNOの場合)、CPU200は、STEP16に処理を進める。
STEP16において、CPU200は、疑似CI回路255が疑似CI信号を外付け電話機128に対して送出しているか否かを判定する。疑似CI信号を外付け電話機128に対して送出していると判定した場合(STEP16でYESの場合)、CPU200は、STEP10に処理を移行する。
一方、上記STEP16において、疑似CI信号を外付け電話機128に対して送出していないと判定した場合(STEP16でNOの場合)、CPU200は、STEP17に処理を進める。
STEP17において、CPU200は、スピーカ回路250から疑似ベル音を送出しているか否かを判定する。疑似ベル音を送出していると判定した場合(STEP17でYESの場合)、CPU200は、STEP10に処理を移行する。
一方、上記STEP17において、疑似ベル音を送出していないと判定した場合(STEP17でNOの場合)、CPU200は、STEP18に処理を進める。
STEP18において、CPU200は、ファクシミリ装置100から発呼した後に相手ファクシミリ装置あるいは電話機がオフフック状態になったかどうかを判定する。ファクシミリ装置100から発呼した後に相手ファクシミリ装置あるいは電話機がオフフック状態になっていないと判定した場合(STEP18でNOの場合)、CPU200は、STEP9に処理を移行する。
一方、上記STEP18において、ファクシミリ装置100から発呼した後に相手ファクシミリ装置あるいは電話機がオフフック状態になったと判定した場合(STEP18でYESの場合)、CPU200は、STEP19に処理を進める。
STEP19において、CPU200は、相手ファクシミリがファクシミリ信号(CNG信号あるいはDIS信号等)を送出しているか否かを判定する。相手ファクシミリがファクシミリ信号を送出していないと判定した場合(STEP19でNOの場合)、CPU200は、STEP9に処理を移行する。
一方、上記STEP19において、相手ファクシミリがファクシミリ信号を送出していると判定した場合(STEP19でYESの場合)、CPU200は、STEP20に処理を進める。
STEP20において、CPU200は、ファクシミリ装置100がFAXモードとして動作すると判断し、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
図9は、VOICEモードからFAXモードへの切り替え判定処理の一例を示すフローチャートであり、VOICEモード時に実行される。
STEP21において、CPU200は、VOICEモードからFAXモードへの切り替え判定処理を開始すると、STEP22に処理を進める。
STEP22において、CPU200は、ハンドセット303がオンフック状態に移行したか、すなわちハンドセット303が持ち上げられていたハンドセットが戻されたかどうかを判定する。ハンドセット303がオンフック状態に移行したと判定した場合(STEP22でYESの場合)、CPU200は、STEP28に処理を進める。
STEP28において、CPU200は、ファクシミリ装置100がFAXモードとして動作すると判断し、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。なお、FAXモードに移行すると、図8に示したFAXモードからVOICEモードへの切り替え判定処理が実行される。
一方、上記STEP22において、ハンドセット303がオンフック状態に移行していないと判定した場合(STEP22でNOの場合)、CPU200は、STEP23に処理を進める。
STEP23において、CPU200は、操作パネル118からの送信指示が有るかどうかを判定する。送信指示が有ると判定した場合(STEP23でYESの場合)、CPU200は、STEP28に処理を進める。すなわち、CPU200は、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
一方、上記STEP23において、送信指示が無いと判定した場合(STEP23でNOの場合)、CPU200は、STEP24に処理を進める。
STEP24において、CPU200は、操作パネル118からの受信指示が有るかどうかを判定する。受信指示が有ると判定した場合(STEP24でYESの場合)、CPU200は、STEP28に処理を進める。すなわち、CPU200は、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
一方、上記STEP24において、受信指示が無いと判定した場合(STEP24でNOの場合)、CPU200は、STEP25に処理を進める。
STEP25において、CPU200は、送信開始(オートリダイヤル等での送信開始を含む)されたかどうかを判定する。送信開始されたと判定した場合(STEP25でYESの場合)、CPU200は、STEP28に処理を進める。すなわち、CPU200は、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
一方、上記STEP25において、送信開始されていないと判定した場合(STEP25でN0の場合)、CPU200は、STEP26に処理を進める。
STEP26において、CPU200は、受信開始(自動受信を含む)されたかどうかを判定する。受信開始されたと判定した場合(STEP26でYESの場合)、CPU200は、STEP28に処理を進める。すなわち、CPU200は、FAXモードの設定、及び、FAXモード用のインピーダンスである600Ωの抵抗終端271の選択を行うよう制御する。
一方、上記STEP26において、受信開始されていないと判定した場合(STEP26でNOの場合)、CPU200は、STEP27に処理を進める。
STEP27において、CPU200は、ファクシミリ装置100がVOICEモードとして動作すると判断し、VOICEモードの設定、及び、VOICEモード用のインピーダンスである複素終端272の選択を行うよう制御する。
以上のように、ファクシミリ装置100では、ハンドセット303の着脱を検知し、自動的に特性インピーダンスの抵抗終端/複素終端の切り替えを行う(STEP10〜12)。すなわち、ハンドセット303がファクシミリ装置100から離脱した時(ハンドセットオフフック時)、通信回線130の終端を、周波数によりインピーダンス/位相が変化する複素終端272に切り替える(STEP12)。また、ハンドセット303が置かれた時(ハンドセットオンフック時)、通信回線130の終端を、周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端271に切り替える(STEP11)。ハンドセット303のオフフックあるいはオンフック検知は、フック検知スイッチ306で行われる。ハンドセット303が図示しないハンドセット置台から外されたか置かれたか(ハンドセットオフフック・ハンドセットオンフック)を、フック検知スイッチ306で検知し、SOC101でそれを認識する。なお、ここでいうハンドセットのオフフックは、直流捕捉回路152による回線捕捉、すなわち電話回線をオフフック状態にすることとは異なる。ハンドセット303がハンドセット置台から外された場合は、CPU200は、モデム102を介してSDAA104の複素/抵抗設定部207に対して、複素終端272を選択するように指示する。その後、直流捕捉回路152による回線捕捉すなわち電話回線をオフフック状態に移行させることが可能となる。
また、ファクシミリ装置100は、相手がファクシミリ装置である場合、FAXモードとして動作し、それに同期して、通信回線130の終端に抵抗終端を選択する(STEP13〜20)。相手がファクシミリ装置である場合、ITU−T勧告T.30に示されるCNG信号あるいはDIS信号などのファクシミリ信号を送出してくるため、それをモデム102で検知する。その情報に基づきSOC101で、相手がファクシミリ装置であることを容易に認識できる。よって、相手ファクシミリ装置からCNG信号あるいはDIS信号を含む、いずれかのファクシミリ特有の信号を検知した場合、ファクシミリ装置100は、相手機がファクシミリ装置であることを自動的に検知する。これに応じて、ファクシミリ装置100は、通信回線130の終端を、周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端271に切り替える(STEP20)。
また、ファクシミリ装置100では、ユーザインターフェース(UI)からの送信/受信指示を検知した時に、特性インピーダンスを周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端に切り替える(STEP23、24、28)。
また、ファクシミリ装置100では、例えば、オートリダイヤル等で送信開始した時、あるいは、自動受信等で受信開始した時に、該特性インピーダンスを周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端に切り替える(STEP25、26、28)。
また、ハンドセットがオンフック状態になったときに、該特性インピーダンスを周波数によりインピーダンス/位相が変化しない抵抗終端に切り替える(STEP22、28)。
このように、ファクシミリの回路を利用して通話を実現する電話機内蔵ファクシミリ装置において、電話機として動作するVOICEモードかファクシミリとして動作するFAXモードかを判断し、特性インピーダンスを複素終端あるいは抵抗終端にする。これにより、音声CODECを有するファクシミリ装置にて、ユーザに意識させることなく、特別なハードウェアを必要とせず、簡単な構成での低コストで利便性の高い、インピーダンス整合を実現することができる。これにより、通話品質の確保と、ファクシミリの通信速度の低下の防止の双方を実現することができる。
すなわち、電話機とファクシミリ装置とで別々の規格が存在する環境で双方の企画に適合でき、簡単な動作で耳障りな周波数スイープ音等の送出を行うことなく、低コストで、通話時の音声品質の劣化やファクシミリの通信速度の低下を防止することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
100 ファクシミリ装置
101 SOC
200 CPU
102 モデム
104 SDAA
207 複素/抵抗設定部
271 600Ωの抵抗終端
272 複素終端
154 インピーダンス整合/送信回路
300 音声CODEC
303 ハンドセット
306 フック検知スイッチ

Claims (9)

  1. 音声の符号化及び復号を行う符号復号手段を有し、通信回線を介して通話可能なファクシミリ装置であって、
    前記通信回線の終端として、周波数によりインピーダンス及び位相が変化しない第1終端、又は、周波数によりインピーダンス及び/又は位相が変化する第2終端を選択可能な選択手段と、
    前記選択手段を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記符号復号手段を使用しない第1モードの場合に前記第1終端を選択し、前記符号復号手段を使用する第2モードの場合に前記第2終端を選択するように制御することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 音声の入力及び出力が可能なハンドセットと、
    前記ハンドセットのオンフック状態及びオフフック状態を検知する検知手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記ハンドセットのオフフック状態が検知されている場合に前記第2終端を選択し、前記ハンドセットのオンフック状態が検知されている場合に前記第1終端を選択するように制御することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記制御手段は、ファクシミリ特有の信号の受信を検知した場合に前記第1終端を選択するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記ファクシミリ特有の信号には、CNG信号あるいはDIS信号が含まれることを特徴とする請求項3に記載のファクシミリ装置。
  5. 少なくともファクシミリの送信指示又は受信指示が可能な指示手段を有し、
    前記制御手段は、前記指示手段からファクシミリの送信指示又は受信指示を受けた場合に前記第1終端を選択するように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  6. 前記制御手段は、ファクシミリの送信を開始した場合、又は、ファクシミリの受信を開始した場合に、前記第1終端を選択するように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  7. 前記ファクシミリの送信を開始した場合には、オートリダイヤルによりファクシミリ送信を開始した場合が含まれ、
    前記ファクシミリの受信を開始した場合には、自動受信によりファクシミリ受信を開始した場合が含まれることを特徴とする請求項6に記載のファクシミリ装置。
  8. 音声の符号化及び復号を行う符号復号手段を有して通信回線を介して通話可能であり、前記通信回線の終端として、周波数によりインピーダンス及び位相が変化しない第1終端、又は、周波数によりインピーダンス及び/又は位相が変化する第2終端を選択可能な選択手段を有するファクシミリ装置の制御方法であって、
    前記符号復号手段を使用しない第1モードの場合に前記第1終端を選択するステップと、
    前記符号復号手段を使用する第2モードの場合に前記第2終端を選択するステップと、
    を有することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御手段として機能させるためのプログラム。
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