JP2019116122A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両搭載上の制約を受けにくく、かつ転舵軸を収容するハウジングに衝撃が加わった際に当該衝撃によりハウジングを車体から容易に離脱させることが可能な車両用ステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置1は、ラックシャフト3と、ラックシャフト3を収容するハウジング4とを備える。ハウジング4は、車体フレーム8に締結されるカラー48を収容する第1の筒部44を有し、第1の筒部44には、周方向の一部に強度が弱められた脆弱部441が設けられている。ハウジング4に衝撃が加わったとき、その衝撃によって脆弱部441が変形し、カラー48が第1の筒部44から離脱する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ステアリング装置に関する。
従来、車両のステアリング装置は、軸方向に沿った車幅方向への進退移動により転舵輪を転舵させる転舵軸と、転舵軸を収容する筒状のハウジングとを有している。ハウジングには、車体への取り付けのためのマウント部が設けられ、このマウント部がボルトによって車体のフレームに固定される(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載のステアリング装置は、操舵力が入力されるピニオン軸の近傍に操舵側マウント部が設けられ、転舵軸としてのラック軸に操舵アシスト力を付与する電動モータの近傍にモータ側マウント部が設けられている。操舵側マウント部は、円筒状のメタルブッシュを有し、メタルブッシュに挿通されたボルトが車体フレームに固定されている。モータ側マウント部は、外周面にゴムブッシュが焼き付けられた円筒状の金属カラーを有し、金属カラーに挿通されたボルトが車体フレームに固定されている。
特許文献2に記載のステアリング装置は、衝突時の衝撃を吸収させるボディー構造であるクラッシャブル構造を備えた車両に搭載され、ラック軸が収容されたハウジング(ステアリングギヤボックス)の本体部とマウント部とが脚部によって連結されている。脚部には、脆弱部としての括れ部が設けられており、車両衝突時には括れ部が破断してハウジングが車体から分離される。これにより、車両前方からの荷重入力によるエンジンの後退がハウジングに干渉して妨げられることが抑制されている。
特開2014−84079号公報 特開2017−165192号公報(段落[0024]、図4参照)
特許文献2に記載されたステアリング装置のようにハウジングの本体部とマウント部とを連結する脚部に脆弱部を設ければ、クラッシャブル構造が実現されて衝突時における乗員の衝撃が緩和されるが、エンジンルーム内における各機器のレイアウト上の制約によっては脚部の長さを十分に確保できず、脚部に脆弱部を設けることができない場合がある。
そこで、本発明は、車両搭載上の制約を受けにくく、かつ転舵軸を収容するハウジングに衝撃が加わった際に当該衝撃によりハウジングを車体から容易に離脱させることが可能な車両用ステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、軸方向への進退移動により車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記転舵軸を収容するハウジングとを備え、前記ハウジングが車体の取付部に取り付けられる車両用ステアリング装置であって、前記ハウジングは、前記取付部に締結される締結部材を収容する筒部を有し、前記筒部には、周方向の一部に強度が弱められた脆弱部が設けられ、前記ハウジングに衝撃が加わったとき、その衝撃によって前記脆弱部が変形し、前記締結部材が前記筒部から離脱する、車両用ステアリング装置を提供する。
本発明によれば、車両搭載上の制約を受けにくく、かつ転舵軸を収容するハウジングに衝撃が加わった際に当該衝撃によりハウジングを車体から容易に離脱させることが可能な車両用ステアリング装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るステアリング装置を模式的に示す全体構成図である。 車両のエンジンルーム内に配置されたハウジング及びその周辺部の構成を鉛直方向の上方から見て示す概略図である。 第1のマウント部を車両前方から見た外観図である。 図3AのA−A線断面図である。 図3AのB−B線断面図である。 車体フレームに固定された第1のマウント部を鉛直方向から見た状態を示す説明図である。 車両衝突時の衝撃によってカラー及びゴムブッシュが第1の筒部から離脱した状態を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る第1のマウント部の外観図である。 図5AのC−C線断面図である。 図5AのD−D線断面図である。 第3の実施の形態に係る第1のマウント部の外観図である。 図6AのE−E線断面図である。 図6AのF−F線断面図である。 第4の実施の形態に係る第1のマウント部の外観図である。 図7AのG−G線断面図である。 図7AのH−H線断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ステアリング装置の全体構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステアリング装置を模式的に示す全体構成図である。このステアリング装置1は、車両に搭載され、運転者の操舵操作に応じて転舵輪である左右の前輪を転舵させる。図1では、ステアリング装置1を車両前方から見た状態を示しており、図面左側が車両左右方向の右側にあたり、図面右側が車両左右方向の左側にあたる。なお、図1における符号中の文字「R」は右側を示し、文字「L」は左側を示している。
ステアリング装置1は、運転者が回転操作するステアリングホイール10が連結されたステアリングシャフト2と、ステアリングホイール10の操舵操作によって車幅方向に沿って軸方向に進退移動する転舵軸としてのラックシャフト3と、ラックシャフト3を収容するハウジング4と、ステアリングホイール10の操舵操作を補助する操舵補助装置5とを備えている。図1では、ハウジング4を仮想線(二点鎖線)で示し、その内部を図示している。
ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール10が一端部に固定されたコラムシャフト21と、コラムシャフト21に自在継手22を介して連結されたインターミディエイトシャフト(中間シャフト)23と、インターミディエイトシャフト23に自在継手24を介して連結されたピニオンシャフト25とを有している。自在継手22,24は、例えばカルダンジョイントからなる。ピニオンシャフト25は、その一部がトーションバー(捩れ軸)250として形成されており、このトーションバー250がステアリングホイール10に付与される操舵トルクによって捩れるように構成されている。トーションバー250の捩じれ量は、トルクセンサ26によって検出される。
操舵補助装置5は、トルクセンサ26によって検出した操舵トルクや車速に応じてモータ電流を出力する制御装置51と、制御装置51から出力されるモータ電流によってトルクを発生する電動モータ52と、電動モータ52の出力軸521の回転を減速する減速機構53と、減速機構53の出力トルクによって回転するピニオンシャフト54とを備えている。減速機構53は、電動モータ52の出力軸521と一体回転するように連結されたウォーム531と、ウォーム531に噛み合うウォームホイール532とからなる。ピニオンシャフト54は、ウォームホイール532と一体に回転し、減速機構53によって増倍された電動モータ52のトルクをラックシャフト3に操舵補助力として付与する。制御装置51と電動モータ52は一体化され、MCU(Motor Control Unit)50として構成されている。
ラックシャフト3の両端部には、ボールジョイント11L,11Rを介して左右のタイロッド12L,12Rがそれぞれ連結されている。左右のタイロッド12L,12Rは、左右の前輪13L,13Rにそれぞれ連結されている。ラックシャフト3は、車幅方向(左右方向)への進退移動により、左右のタイロッド12L,12Rを介して左右の前輪13L,13Rを転舵させる。
ラックシャフト3には、ステアリングシャフト2のピニオンシャフト25に形成されたピニオン歯251に噛み合う第1のラック歯31、及び操舵補助装置5のピニオンシャフト54に形成されたピニオン歯541に噛み合う第2のラック歯32が形成されている。ラックシャフト3は、両ピニオンシャフト25,54の回転に伴う軸方向移動によって、左右の前輪13L,13Rをそれぞれ転舵させる。
図2は、車両のエンジンルーム内に配置されたハウジング4及びその周辺部の構成を鉛直方向の上方から見て示す概略図である。図2では、図面上方が車両前後方向の前方にあたり、図面下方が車両前後方向の後方にあたる。
ハウジング4は、エンジン6及びトランスミッション7の車両後方側に配置され、車体の取付部としての車体フレーム8に取り付けられている。ハウジング4は、例えばアルミダイキャストにより成形された本体40を有し、この本体40が、ラックシャフト3を収容する筒状のラックシャフト収容部41と、ピニオンシャフト25を収容するピニオンシャフト収容部42と、減速機構53をピニオンシャフト54と共に収容する減速機構収容部43と、車体フレーム8への固定のための第1及び第2の筒部44,45と、第1及び第2の筒部44,45をラックシャフト収容部41に連結する連結部46,47とを一体に有している。第1の筒部44は、ピニオンシャフト収容部42の近傍に設けられ、第2の筒部45は、減速機構収容部43の近傍に設けられている。
ラックシャフト収容部41の両端部とタイロッド12L,12Rとの間には、ラックシャフト収容部41の内部への水分等の異物の浸入を防止する蛇腹構造のベローズ14L,14Rが取り付けられている。また、ピニオンシャフト収容部42には、図略のダッシュパネルに弾接してピニオンシャフト収容部42の内部への水分等の異物の浸入を防止するコラムホールカバー15が取り付けられている。ピニオンシャフト25は、自在継手24に取り付けられる一端部がコラムホールカバー15から上方に突出している。
ハウジング4は、第1の筒部44を含む第1のマウント部4a、及び第2の筒部45を含む第2のマウント部4bによって車体フレーム8に取り付けられている。本実施の形態では、第1の筒部44には切り欠き440が形成され、第2の筒部45には、切り欠き440に相当する切り欠きが形成されていない。第1のマウント部4aと第2のマウント部4bとは、この切り欠きの有無を除いては同様に構成されているので、第1のマウント部4aについて、図3A乃至3Cを参照して詳細に説明する。
(第1のマウント部4aの構成)
図3Aは、第1のマウント部4aを車両前方から見た外観図である。図3Bは、図3AのA−A線断面図である。図3Cは、第1のマウント部4aを図3AのB−B線断面で示す断面図である。図3A及び図3Bでは、図面下方が鉛直方向の下方にあたる。また、図3Bでは、図面右方が車両前後方向の前方にあたり、図3Cでは、図面上方が車両前後方向の前方にあたる。
ハウジング4は、第1のマウント部4aに、第1の筒部44に収容された金属製のカラー48及び弾性体としての合成ゴムからなるゴムブッシュ49を有している。カラー48は、ハウジング4の本体40よりも硬い鋼材からなる。この鋼材としては、例えば炭素鋼等の鉄系金属を好適に用いることができる。なお、第2の筒部45にも、同様にカラー48及びゴムブッシュ49が収容されている。第2のマウント部4bは、第2の筒部45と、第2の筒部45に収容されたカラー48及びゴムブッシュ49からなる。カラー48及びゴムブッシュ49は共に円筒状であり、ゴムブッシュ49がカラー48の外周に配置されている。
ゴムブッシュ49は、例えば焼き付けや接着によってカラー48の外周面48cに接合されており、車体フレーム8からカラー48を介してハウジング4の本体40に伝わる振動を減衰させる。なお、車体フレーム8の振動が小さい場合にはゴムブッシュ49を省略してもよい。
カラー48には、車体フレーム8に当接する下端面48aから上端面48bに向かってボルト81が挿通され、上端面48bから突出したボルト81の先端部に形成された雄ねじ811にナット82が螺合している。カラー48は、ボルト81によって車体フレーム8に締結される本発明の締結部材の一態様である。ナット82は、ナット本体821と円盤状のフランジ822とを一体に有するフランジナットであり、カラー48の外径Dは、フランジ822の外径Dよりも大きい。これにより、ボルト81の軸力がゴムブッシュ49や第1の筒部44に作用しないように第1のマウント部4aが構成されている。
ゴムブッシュ49の外周には、環状の凹部490が形成されている。第1の筒部44は、その内周面44aを凹部490の底面にあたるゴムブッシュ49の外周面49aに接触させてゴムブッシュ49を収容している。カラー48及びゴムブッシュ49を第1の筒部44の内側に収容する際には、第1の筒部44の内径よりも外径が大きいゴムブッシュ49の両端部のうち一方の端部を弾性変形により縮径させ、当該一方の端部を第1の筒部44の内側に挿通させる。
カラー48の軸方向長さLは、ゴムブッシュ49の軸方向長さLと同等であり、ゴムブッシュ49がカラー48の外周面48cの全体を覆っている。また、第1の筒部44の軸方向の長さLは、カラー48及びゴムブッシュ49の軸方向長さL及びLよりも短い。第1の筒部44は、カラー48及びゴムブッシュ49の軸方向の一部を収容している。
第1の筒部44には、カラー48よりも車両前方にあたる周方向の一部に切り欠き440が形成されている。本実施の形態では、切り欠き440が第1の筒部44の軸方向の全体にわたり、第1の筒部44の内周面44aと外周面44bとの間を貫通している。また、切り欠き440の幅Wは、カラー48の外径Dよりも小さい。本実施の形態では、切り欠き440の幅Wがカラー48の外径Dの半分以下である。
第1の筒部44は、カラー48よりも車両前方にあたる部分が、切り欠き440によって強度が弱められた脆弱部441として形成されている。ここで、強度とは、機械的強度を意味し、衝撃による変形し難さをいう。つまり、第1の筒部44は、切り欠き440が形成されることにより、切り欠き440の幅Wが大きく開くように塑性変形しやすくなっている。
図4Aは、車体フレーム8に固定された第1のマウント部4aを鉛直方向から見た状態を示す説明図である。図4Bは、車両衝突時の衝撃によってカラー48及びゴムブッシュ49が第1の筒部44から離脱した状態を示す説明図である。
車両が前進走行中に障害物等に衝突すると、その衝撃により、剛体であるエンジン6やトランスミッション7が殆ど変形することなく車両の後方に移動してハウジング4の本体40に衝突する。この衝突の際、ハウジング4の本体40が車体フレーム8から分離されないと、エンジン6やトランスミッション7の車両後方への移動が妨げられ、車室に伝達される衝撃が大きくなってしまう。
本実施の形態では、車両の衝突によってハウジング4に衝撃が加わったとき、その衝撃によって第1の筒部44のカラー48よりも車両前方にあたる部分(脆弱部441)が例えば図4Bに示すように変形し、カラー48及びゴムブッシュ49が第1の筒部44から離脱する。そして、ハウジング4の本体40がエンジン6やトランスミッション7に押されて車両後方に移動する。これにより、クラッシャブル構造による衝撃吸収機能が十分に発揮され、車室内の乗員が保護される。
なお、第2の筒部45にも、第1の筒部44の切り欠き440と同様の切り欠きを設けてもよい。すなわち、車体フレーム8にボルト締結されたカラー48を収容する複数の筒部(本実施の形態では第1及び第2の筒部44,45)のうち、少なくとも1つの筒部にその強度を低下させる切り欠きが形成されていればよい。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、ハウジング4に衝撃が加わった際に当該衝撃によりハウジング4を車体フレーム8から容易に離脱させることが可能となる。また、例えば従来のステアリング装置のようにハウジングの本体部とマウント部とを連結する脚部に脆弱部を設ける必要がないので、車両搭載上の制約を受けにくく、車両搭載性が向上する。またさらに、ボルト81の軸力が第1の筒部44に作用しないので、ボルト81の軸力によって第1の筒部44とカラー48との分離が妨げられることもない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5A乃至5Cを参照して説明する。なお、第2の実施の形態ならびに後述する第3の実施の形態は、第1の筒部44における切り欠き440の形状が異なる他は第1の実施の形態と同様であるので、この違いの部分について重点的に説明する。また、第2及び第3の実施の形態では、第1の実施の形態で用いた部材の名称や符号を援用する。
図5Aは、第2の実施の形態に係る第1のマウント部4aを車両前方から見た外観図である。図5Bは、図5AのC−C線断面図である。図5Cは、第1のマウント部4aを図5AのD−D線断面で示す断面図である。図5A及び図5Bでは、図面下方が鉛直方向の下方にあたる。また、図5Bでは、図面右方が車両前後方向の前方にあたり、図5Cでは、図面上方が車両前後方向の前方にあたる。
第1の実施の形態では、切り欠き440が第1の筒部44の軸方向の全体にわたって第1の筒部44の内周面44aと外周面44bとの間を貫通している場合について説明したが、本実施の形態では、切り欠き440が第1の筒部44の軸方向の一部において内周面44aと外周面44bとの間を貫通しており、他の一部では切り欠き440が内周面44aと外周面44bとの間を貫通していない。
図5A乃至図5Cの図示例では、第1の筒部44の上側の一部に切り欠き440が形成されており、第1の筒部44の下端部には切り欠き440が形成されていない。ただし、これとは逆に、第1の筒部44の下側の一部に切り欠き440を形成してもよい。また、第1の筒部44の上端部及び下端部を除く部分に切り欠き440を形成してもよい。またさらに、切り欠き440が形成されていない部分の内周面44a及び外周面44bの何れか一方又は両方に、当該部分を破断しやすくするための凹溝を形成してもよい。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。また、第1の筒部44における切り欠き440が形成されていない部分が破断することによって衝突エネルギーが吸収されるので、車両の衝撃吸収機能を高めることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について、図6A乃至6Cを参照して説明する。図6Aは、第3の実施の形態に係る第1のマウント部4aを車両前方から見た外観図である。図6Bは、図6AのE−E線断面図である。図6Cは、第1のマウント部4aを図6AのF−F線断面で示す断面図である。図6A及び図6Bでは、図面下方が鉛直方向の下方にあたる。また、図6Bでは、図面右方が車両前後方向の前方にあたり、図6Cでは、図面上方が車両前後方向の前方にあたる。
本実施の形態では、切り欠き440が第1の筒部44の軸方向の全体にわたって形成されているが、この切り欠き440が第1の筒部44の内周面44aと外周面44bとの間を貫通していない。図6A乃至6Cの図示例では、軸方向に沿って直線状に延びる凹溝状の切り欠き440が外周面44bに形成されているが、同様の切り欠き440を内周面44aに形成してもよい。また、第1の筒部44の内周面44a及び外周面44bに切り欠き440を形成してもよい。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。また、切り欠き440が形成された部分が破断することによって衝突エネルギーが吸収されるので、車両の衝撃吸収機能を高めることが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について、図7A乃至7Cを参照して説明する。第1乃至第3の実施の形態では、第1のマウント部4aがゴムブッシュ49を有する場合について説明したが、本実施の形態では、第1のマウント部4aがゴムブッシュ49を有しておらず、カラー48が第1の筒部44の内側に例えば軽圧入によって装着されている。これ以外の構成は第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態で用いた部材の名称や符号を援用し、第1の実施の形態との違いの部分について重点的に説明する。
本実施の形態では、カラー48の外周面48cが第1の筒部44の内周面44aに接触している。第1の筒部44の軸方向の長さは、カラー48の軸方向長さよりも短く、カラー48の両端部が第1の筒部44から軸方向に突出している。また、本実施の形態では、カラー48の外径がナット82のフランジ822の外径よりも小さいが、第1の筒部44の軸方向の長さがカラー48の軸方向長さよりも短いことにより、ボルト81の軸力が第1の筒部44に作用しないように第1のマウント部4aが構成されている。なお、本実施の形態において、切り欠き440を第2の実施の形態又は第3の実施の形態のように形成してもよい。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。また、第1の筒部44の外径を小さくすることができるので、さらに車両搭載性が向上する。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、締結部材であるカラー48をボルト81と一体化された構成とし、同締結部材を車両上方から筒部44に挿通させるようにしてもよい。また、脆弱部441は、第1の筒部41の周方向の一部に薄肉部や応力が集中する部位を設けることで形成してもよい。
また、第1の実施の形態では、電動モータ52の出力軸521の回転を減速機構53で減速して操舵補助力としてラックシャフト3に付与するラックアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えばステアリングシャフト2のコラムシャフト21又はピニオンシャフト25に操舵補助力を付与するコラムアシスト式又はピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置、あるいは油圧式のパワーステアリング装置に本発明を適用することも可能である。またさらに、タイヤを転舵する転舵装置とステアリングホイールとが機械的に連続しないステア・バイ・ワイヤ装置に本発明を適用することも可能である。
1…ステアリング装置 3…ラックシャフト(転舵軸)
4…ハウジング 44…第1の筒部
440…切り欠き 441…脆弱部
44a…内周面 44b…外周面
48…カラー(締結部材) 8…車体フレーム(車体の取付部)
81…ボルト

Claims (6)

  1. 軸方向への進退移動により車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記転舵軸を収容するハウジングとを備え、前記ハウジングが車体の取付部に取り付けられる車両用ステアリング装置であって、
    前記ハウジングは、前記取付部に締結される締結部材を収容する筒部を有し、
    前記筒部には、周方向の一部に強度が弱められた脆弱部が設けられ、
    前記ハウジングに衝撃が加わったとき、その衝撃によって前記脆弱部が変形し、前記締結部材が前記筒部から離脱する、
    車両用ステアリング装置。
  2. 前記脆弱部は、前記筒部に形成された切り欠きによって強度が弱められている、
    請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
  3. 前記切り欠きは、前記筒部の軸方向の全体にわたり、前記筒部の内周面と外周面との間を貫通している、
    請求項2に記載の車両用ステアリング装置。
  4. 前記切り欠きは、前記筒部の軸方向の少なくとも一部において、前記筒部の内周面と外周面との間を貫通していない、
    請求項2に記載の車両用ステアリング装置。
  5. 前記締結部材は、ボルトによって前記取付部に締結され、前記ボルトの軸力が前記筒部に作用しない、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置。
  6. 前記筒部の軸方向の長さが前記締結部材の同方向の長さよりも短い、
    請求項5に記載の車両用ステアリング装置。
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