JP2008087537A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収するときのステアリングコラムのこじれを防止する。
【解決手段】本衝撃吸収ステアリング装置1は、ステアリングコラム7を車両側部材としての車体9に取り付けるためのロアーブラケット32を有している。このロアーブラケット32は、車体9に固定された第1の板部35と、ステアリングコラム7に固定された第2の板部36と、第1および第2の板部35,36の間を連結する断面L字形形状の連結板部37とを有している。衝撃吸収するときに、各板部35,36,37のなす折曲角度D1,D2,D3が増大することにより、第2の板部36が平行に移動する。第1の板部35および連結板部37に跨がる第1の透孔45と、第2の板部36および連結板部37に跨がる第2の透孔46とが形成されている。第1の板部35と連結板部37とで、車体9の後方X2に向けて開放する溝形形状をなす。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝撃吸収ステアリング装置に関する。
ステアリング装置は、例えば、ステアリングコラムと、このステアリングコラムの軸方向下部を車体に支持するブラケットとを有している(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のブラケットは、車体に固定される固定部と、ステアリングコラムに固定される筒部と、固定部および筒部を互いに接続する連結部とを有している。連結部は、上下方向に真直に延びている。連結部の上端部は、固定部に屈曲状に接続されていて、連結部の下端部に、筒部が接続されている。
また、衝撃吸収ステアリング装置では、車両衝突時にブラケットが曲げ変形して、ステアリングコラムが前方へ車体に対して移動するようにしている場合がある。
特開2005−225396号公報
しかし、ブラケットの上端部が車体に固定されるので、衝突時にブラケットが曲げ変形すると、水平方向に対するステアリングコラムの傾斜角度が変化する結果、ステアリングコラムにこじれが生じる虞がある。こじれが生じると、衝撃を十分に吸収できない。
そこで、本発明の目的は、衝撃吸収するときのステアリングコラムのこじれを防止できる衝撃吸収ステアリング装置を提供することである。
本発明の衝撃吸収ステアリング装置(1)は、一端(4a)に操舵部材(3)が取り付けられたステアリングシャフト(4)と、このステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラム(7)と、このステアリングコラムを車体側部材(9)に取り付けるためのブラケット(32)とを備え、このブラケットは、車体側部材に固定された第1の板部(35)と、ステアリングコラムに固定された第2の板部(36)と、第1および第2の板部の間を連結する断面L字形形状の連結板部(37)と、第1の板部および連結板部の間に形成され車体の左右方向(Y)に延びる第1の折曲部(38)と、第2の板部および連結板部の間に形成され車体の左右方向に延びる第2の折曲部(39)と、連結板部に設けられ第1および第2の折曲部から離隔する第3の折曲部(40)とを含み、衝撃吸収するときに第2および第3の折曲部の折曲角度(D2,D3)が増大されることにより、第2の板部が平行に移動するようにしてあることを特徴とする。本発明によれば、衝撃吸収するときに、少なくとも第2および第3の折曲部が曲げ変形することにより、ステアリングコラムを第2の板部とともに平行に移動させることができるので、ステアリングコラムのこじれの発生を防止できる。その結果、衝撃エネルギーの吸収に寄与する。
また、本発明において、少なくとも連結板部に透孔(45,46)が形成されている場合がある。この場合、衝撃吸収するときに、連結板部を曲げ変形し易くできる。従って、例えば、連結板部を広い幅に形成した場合に、連結板部の曲げ易さを維持しつつ、左右方向に関して連結板部の剛性を高めることが可能となる。
また、本発明において、上記透孔は、第1の板部および連結板部に跨がる第1の透孔(45)と、第2の板部および連結板部に跨がる第2の透孔(46)とを含む場合がある。この場合、第1および第2の折曲部を曲げ変形し易くすることができる。
また、本発明において、上記第1の板部と連結板部とで、車体の後方(X2)に向けて開放する溝形形状をなす場合がある。衝撃吸収するときには、第1〜第3の折曲部の折曲角度が増大して、第1〜第3の折曲部がスムーズに曲げ変形できる。また、ブラケットよりも操舵部材側において、ブラケットと他の部品との干渉を回避し易く、本衝撃吸収ステアリング装置のレイアウトの自由度を高めることができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、衝撃吸収ステアリング装置が、パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、本発明はこれに限らず、例えば、衝撃吸収ステアリング装置がマニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態の衝撃吸収ステアリング装置の概略構成を示す模式図であり、衝撃吸収前の状態を示す。図2は、図1の衝撃吸収ステアリング装置の要部の衝撃吸収時の状態を示す模式図である。
図1を参照して、衝撃吸収ステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7は上部支持部8Aおよび下部支持部8Bを介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部4aにステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部4bに中間軸6が連結されている。
また、ステアリングコラム7は、ステアリングシャフト4の軸方向Sに平行に延びている。例えば、ステアリングホイール3が上側となるように、ステアリングシャフト4の中心軸線が車両の前後方向に平行且つ水平な方向Xに対して斜めにされて、ステアリングコラム7が車体9に支持されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の左右方向としての横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。
衝撃吸収ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。
本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ステアリングシャフト4は、軸方向下部としての入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有し、軸方向上部としての連結軸25とを有している。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は連結軸25を介してステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は中間軸6に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介して操舵機構5に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、操向輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
本実施形態では、車両衝突時に、可動部としてのステアリングコラム7の全体が、車両前方へ向けて車体9に対して相対移動するようにされている。これにより、運転者がステアリングホイール3にぶつかるときの二次衝突の衝撃エネルギを吸収することができるようになっている。
ステアリングコラム7は、軸受26,27を介してステアリングシャフト4を回転自在に支持しつつ、ステアリングシャフト4の軸方向Sに関してのステアリングシャフト4の相対移動を規制している。また、ステアリングコラム7は、上部支持部8Aおよび下部支持部8Bにより、通常時に車体9に対しての相対移動を規制され、衝撃吸収時に車体9に対しての相対移動を許容されている。
上部支持部8Aは、車体9に支持され、ステアリングコラム7の長手方向の上部としてのコラムチューブ20を支持している。上部支持部8Aは、車体9に対するコラムチューブ20の移動を通常時に規制し(図1参照)且つ衝突時に許容できるように(図2参照)、コラムチューブ20を車体9に所定の保持力で保持している。
上部支持部8Aは、車体9に固定された固定部28と、コラムチューブ20に固定されて固定部28に対して相対移動可能な可動部としての取付座29と、固定部28および取付座29を貫通してつなぐ樹脂製連結部材としての樹脂ピン30とを有している。固定部28は、互いに対向する一対の挟持部を有している。一対の挟持部が、その間に取付座29を挟持している。一対の挟持部が取付座29を挟持した状態で、樹脂ピン30が、一対の挟持部および取付座29を貫通し、単一のユニットをなすように、一対の挟持部および取付座29を互いに一体的に連結している。このユニットの固定部28が、固定部材としてのボルト31により車体9に固定されている。ボルト31は、固定部28の一対の挟持部および取付座29を貫通している。取付座29は、ボルト31が挿通した状態の固定部28から離脱可能とされている。上部支持部8Aの上記各部28,29,30と、ボルト31とにより、取付座29を固定部28に対して所定の保持力で保持するための保持構造としてのいわゆるカプセル構造が構成されている。
下部支持部8Bは、車体9に固定されていて、ステアリングコラム7の長手方向の下部としてのハウジング21の下端部を支持している。下部支持部8Bは、通常時に、車体9に対するステアリングコラム7の移動を規制し、衝撃吸収時に、弾性変形および塑性変形することにより、車体9に対するステアリングコラム7の移動を許容している。
下部支持部8Bは、ステアリングコラム7を車体側部材としての車体9に取り付けている単一のロアーブラケット32と、ロアーブラケット32を車体9に固定するための固定部材としての複数のボルト33と、ロアーブラケット32をステアリングコラム7に固定するための固定部材としての複数のボルト34とを有している。
なお、ボルト33,34は、それぞれ少なくとも一つがあればよい。また、ロアーブラケット32は、車体9に直接に取り付けられていたが、車両側部材としての取付部材(図示せず)を介して車体9に間接的に取り付けられていてもよい。ここで、上述の取付部材は、車体9とは別体に形成されていて車体9に取り付けられた部材である。以下では、ロアーブラケット32が車体9に直接に取り付けられる場合に則して説明する。
図3はロアーブラケット32の斜視図である。図4は、ロアーブラケット32の正面図であり、図3のV4方向から見た図である。図5Aおよび図5Bは、ロアーブラケット32の側面図であり、図5Aに衝撃吸収前の状態を、図5Bに衝撃吸収後の状態を示す。なお、図5Bには、衝撃吸収後の状態のロアーブラケット32を実線で図示するとともに、衝撃吸収前の状態のロアーブラケット32も二点鎖線で図示している。
図1および図3を参照して、ロアーブラケット32は、プレス成形されてなる板金成形品からなり、所定の板厚の金属板としての鋼板を所定形状に成形されてなる。ロアーブラケット32は、第1の板部35と、第2の板部36と、これら第1および第2の板部35,36を互いに連結する連結板部37とを有している。これら各板部35,36,37は、単一部材により一体に形成されている。また、ロアーブラケット32は、第1〜第5の折曲部38,39,40,41,42を有している。第1の板部35と連結板部37とで、車体9の後方X2に向けて開放する溝形形状をなしている。
第1の板部35は、車体9に固定されている。第1の板部35は、車体9に固定するための複数の挿通孔35aを有している。ボルト33が、挿通孔35aに挿通されて、車体9に設けられた固定部としてのねじ孔(図示せず)にねじ込まれている。
第2の板部36は、ステアリングコラム7のハウジング21に固定されている。第2の板部36は、環状をなしていて、中央孔36aと、この中央孔36aを均等に取り囲むように配置された複数の挿通孔36bとを有している。ボルト34が、挿通孔36bに挿通され、ハウジング21に設けられた固定部としてのねじ孔にねじ込まれている。これにより、第2の板部36がハウジング21に固定されている。この状態で、中央孔36aに、ステアリングシャフト4の下部が挿通している。
図3、図4および図5Aを参照して、連結板部37は、第1の板部35および第2の板部36の間を連結している。連結板部37は、車体9の左右方向Yから見た側面視において、断面L字形形状をなしている。連結板部37は、第1および第2の部分43,44を有している。連結板部37の第1の部分43と第2の部分44とは、上述の断面L字形形状の一対の辺をそれぞれ形成していて、互いに屈曲状に接続されている。
第1〜第5の折曲部38,39,40,41,42は、互いに平行に延びている。各折曲部38,39,40,41,42が延びる方向が、軸方向Sに垂直な方向に平行な方向であり、且つ車体9の左右方向Yに平行な方向であるようにして、ロアーブラケット32が車体9に取り付けられている。
第1の折曲部38は、第1の板部35と連結板部37の第1の部分43との間に形成されている。第1の折曲部38の折曲角度D1、すなわち、第1の板部35と連結板部37とのなす角度であって狭い側の角度は、例えば、鋭角をなしている。
第2の折曲部39は、第2の板部36と連結板部37の第2の部分44との間に形成されている。第2の折曲部39の折曲角度D2、すなわち、第2の板部36と連結板部37とのなす角度であって狭い側の角度は、例えば直角をなしている。
第3の折曲部40は、連結板部37に形成されていて、第1の折曲部38から離隔するとともに、第2の折曲部39からも離隔している。第3の折曲部40は、連結板部37の第1の部分43と第2の部分44との間に形成されている。第3の折曲部40の折曲角度D3、すなわち、第1の部分43と第2の部分44とのなす角度であって狭い側の角度は、例えば直角をなしている。
第4の折曲部41および第5の折曲部42は、連結板部37の第1の部分43に形成されていて、互いに所定距離を隔てて互いに平行に延びている。
ところで、衝撃吸収ステアリング装置では、車体の左右方向に関しての通常時のロアーブラケットの剛性を高くすることが要請されている。しかし、この剛性を高めようとして、車体の左右方向に関するロアーブラケットの幅を大きくすると、衝突時のロアーブラケットの曲げ荷重が大きくなる。逆に、ロアーブラケットの幅を小さくすると、上述の曲げ荷重を低くできるが、左右方向に関しての剛性が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、左右方向Yに関して、連結板部37が、ロアーブラケット32の延設部、すなわち、ロアーブラケット32における第1の板部35を除いた残りの部分の最大幅寸法を形成するようにしている。また、連結板部37に、透孔としての第1および第2の透孔45,46が、それぞれ1つずつ形成されている。
図3および図4を参照して、第1の透孔45は、第1の板部35および連結板部37の第1の部分43に跨がって形成されていて、第1の折曲部38の延びる方向に関しての第1の折曲部38の中央部に配置されていて、第1の折曲部38を均等に分割している。
第2の透孔46は、第2の板部36および連結板部37の第1および第2の部分43,44に跨がって形成されていて、第2の折曲部39および第3の折曲部40に跨がって形成されている。第2の透孔46は、第2の折曲部39に配置される第1の部分46aと、第3の折曲部40に配置される第2の部分46bとを有していて、これら両部分46a,46bが互いに連通している。第1の部分46aは、第2の折曲部39の延びる方向に関しての第2の折曲部39の中央部に配置されていて、第2の折曲部39を均等に分割している。第2の部分46bは、第3の折曲部40の延びる方向に関しての第3の折曲部40の中央部に配置されていて、第3の折曲部40を均等に分割している。
図1,図3および図4を参照して、連結部材37は、車両側部材47としてのブレーキ用部品の後方に配置され、一次衝突時の車両側部材47の後退を規制できる。
第1の透孔45内には、車両側部材47の進入を規制する規制部としての凸部48が設けられている。この凸部48は、第1の透孔45の縁部としての連結板部37の第1の部分43から第1の透孔45の内部に突出していて、上述の縁部に一体に形成されている。これにより、第1の透孔45が狭くなるので、第1の透孔45に近接して配置された車両側部材47の後退を規制し、さらに、車両側部材47が第1の透孔45内に入ることが阻止される。例えば、一次衝突により車両側部材47が第1の透孔45内に入ると、二次衝突時の第1の折曲部38でのロアーブラケット32の曲げ変形が阻害される虞があるが、このような事態の発生が未然に防止される。
図1および図2を参照して、衝突前の通常時には、上部支持部8Aは、ステアリングコラム7を所定の保持力で保持している。具体的には、固定部28が、車体9にボルト31により固定されている。固定部28と取付座29との相対移動が、樹脂ピン30により規制されている。
車両の衝突時には、操舵機構5および車両側部材47が車両後方X2へ向けて変位し、ステアリングシャフト4を突き上げる(一次衝突)。次に、ドライバーがステアリングホイール3にぶつかる(二次衝突)。
例えば、二次衝突時のドライバーからの衝撃力は、ステアリングホイール3からステアリングシャフト4に作用し、軸受26,27を介してステアリングコラム7に伝達され、さらに、上部支持部8Aの取付座29に伝わる。
衝撃力の大きさが上部支持部8Aの所定の保持力を上回ると、衝撃吸収部材としての樹脂ピン30が剪断破壊され、固定部28の一対の挟持部と取付座29との連結が解除され、取付座29が案内部としての一対の挟持部に対して車両前方へ向けて相対移動する。これとともに、可動部としての各部、すなわち、ステアリングコラム7と、上部支持部8Aの取付座29と、軸受26,27と、ステアリングホイール3と、ステアリングシャフト4とが一体的に、固定側部材としての車体9および上部支持部8Aの固定部28に対して相対変位し、具体的には、車両の前方へ向けて移動する。
図5Aおよび図5Bを参照して、ステアリングコラム7の移動に伴って、ロアーブラケット32が曲げ変形し、ロアーブラケット32の各板部35,36,37のなす角度、すなわち、第1、第2および第3の折曲部38,39,40の折曲角度D1,D2,D3が増大される。これにより、第2の板部36が平行に移動するようにして、ロアーブラケット32は曲げ変形する。
具体的には、衝撃吸収前の折曲角度D1は、値D10であったが(D1=D10)、衝撃吸収後の折曲角度D1は、値D10よりも大きい値D11になる(D1=D11>D10)。衝撃吸収前の折曲角度D2は、値D20であったが(D2=D20)、衝撃吸収後の折曲角度D2は、値D20よりも大きい値D21になる(D2=D21>D20)。衝撃吸収前の折曲角度D3は、値D30であったが(D3=D30)、衝撃吸収後の折曲角度D3は、値D30よりも大きい値D31になる(D3=D31>D30)。このとき、衝撃吸収の前後に関しての折曲角度D1,D2,D3の変化量が互いに相殺される。
その結果、第2の板部36が平行に車体前方へ向けて移動し、これとともに、ステアリングコラム7も平行に車体前方へ向けて移動する。従って、ステアリングコラム7の傾きが変化しないので、ステアリングコラム7を前方へ移動させるときに、例えば、上部支持部8Aの一対の挟持部と取付座29との相対移動がスムーズに達成される。
図1および図2を参照して、本実施形態の衝撃吸収ステアリング装置1は、一端4aに操舵部材としてのステアリングホイール3が取り付けられたステアリングシャフト4と、このステアリングシャフト4を回転自在に支持するステアリングコラム7と、このステアリングコラム7を車両側部材としての車体9に取り付けるためのブラケットとしてのロアーブラケット32とを備えている。このロアーブラケット32は、車両側部材としての車体9に固定された第1の板部35と、ステアリングコラム7に固定された第2の板部36と、第1および第2の板部35,36の間を連結する断面L字形形状の連結板部37と、第1の板部35および連結板部37の間に形成され車体9の左右方向Yに延びる第1の折曲部38と、第2の板部36および連結板部37の間に形成され車体9の左右方向Yに延びる第2の折曲部39と、連結板部37に設けられ第1および第2の折曲部39から離隔する第3の折曲部40とを含んでいる。衝撃吸収するときに第2および第3の折曲部39,40の折曲角度D2,D3が増大されることにより、第2の板部36が平行に移動するようにしている。
これにより、衝撃吸収するときに、少なくとも第2および第3の折曲部39,40が曲げ変形することにより、ステアリングコラム7を第2の板部36とともに平行に移動させることができるので、ステアリングコラム7のこじれの発生を防止できる。その結果、衝撃エネルギーの吸収に寄与する。
ここで、第2の板部36が平行に移動するとは、第2の板部36が実質的に平行に移動する趣旨であり、移動前後の第2の板部36が互いに平行である場合と、移動前後の第2の板部36の傾き角(例えば、水平方向と第2の板部36とのなす角度、第1の板部35と第2の板部36とのなす角度)の差が10度以下の場合とを含む。
さらに、衝撃吸収するときに、第1の折曲部38の折曲角度D1が増大するので、第1の折曲部38をスムーズに曲げることができて、衝撃吸収により一層好ましい。
なお、本実施形態では、第4および第5の折曲部41,42は、衝撃吸収時に折曲角度が変化していないが、少なくとも一方が変化するようにしてもよい。例えば、第1〜第5の折曲部38,39,40,41,42の折曲角度が変化する場合には、衝撃吸収の前後に関しての第1〜第5の折曲部38,39,40,41,42の各折曲角度の変化量が互いに相殺されるので、第2の板部36およびステアリングコラム7が平行に移動する。また、第2の板部36を平行に移動させるには、少なくとも第2および第3の折曲部39,40の折曲角度が変化すればよい。
また、連結板部37は断面L字形形状をなすので、上下方向に延びる軸線の周りの連結板部37のねじり変形を抑制でき、通常時の左右方向Yの剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、少なくとも連結板部37に透孔(第1および第2の透孔45,46が相当する。)が形成されている。この場合、衝撃吸収するときに、連結板部37を曲げ変形し易くできる。従って、例えば、連結板部37を広幅に形成した場合に、連結板部37の曲げ易さを維持しつつ、左右方向Yに関して連結板部37の剛性を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、透孔は、第1の板部35および連結板部37に跨がる第1の透孔45と、第2の板部36および連結板部37に跨がる第2の透孔46とを含むようにしている。この場合、第1および第2の折曲部38,39を曲げ変形し易くできる。
連結板部37の第1および第2の部分43,44に跨がる透孔として第2の透孔46の第2の部分46bが設けられているので、第3の折曲部40を曲げ変形し易くできる。
また、本実施形態では、第1の板部35と連結板部37とで、車体9の後方X2に向けて開放する溝形形状をなすようにしている。これにより、衝撃吸収するときには、第1〜第3の折曲部38,39,40の折曲角度D1,D2,D3が増大するようにして、第1〜第3の折曲部38,39,40がスムーズに曲げ変形できる。また、ロアーブラケット32よりもステアリングホイール3がある側において、ロアーブラケット32と他の部品との干渉を回避し易く、本衝撃吸収ステアリング装置1のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、第1の板部35が、連結板部37に対して逆向きに配置されて、連結板部37よりも車両の前方側に配置されることも考えられる。この場合も、衝撃吸収するときに、第2の板部36を平行に移動でき、ステアリングコラム7のこじれの発生を防止できる。その結果、衝撃エネルギーの吸収に寄与する。また、連結板部37よりも車両の後方側のスペースが狭い場合に、容易に配置することができる。
また、上述の各折曲角度D1,D2,D3は、任意の角度に設定できる。また、第4および第5の折曲部41,42の少なくとも一方を廃止することも考えられる。また、左右方向Yの剛性を高めることがさほど強く要求されない場合には、連結板部37の一部が、車両の左右方向Yに狭く形成される場合も考えられる。
規制部としての凸部48は、透孔の縁部に別体で形成されて固定された凸部48であってもよい。また、このような規制部を廃止する場合も考えられる。
透孔としての第1および第2の透孔45,46は、連結板部37のみに形成される場合も考えられ、少なくとも連結板部37に形成されていればよい。また、第2の透孔46の第1の部分46aおよび第2の部分46bを、互いに独立させて形成してもよい。また、第1の透孔45、第2の透孔46の第1の部分46a、および第2の透孔46の第2の部分46bの3つの透孔の少なくとも一つを廃止することや、上述の3つの透孔のうちの少なくとも一つを複数個で設けることや、上述の3つの透孔のうちの互いに隣接する少なくとも2つを互いに連通させることも考えられる。
また、ブラケットとしては、軸方向Sに関してのステアリングコラム7の中間部や上部を支持するブラケット(図示せず)であってもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
図1は、本発明の実施形態の衝撃吸収ステアリング装置の概略構成を示す模式図であり、衝撃吸収前の状態を示す。 図1の衝撃吸収ステアリング装置の要部の衝撃吸収時の状態を示す模式図である。 ロアーブラケットの斜視図である。 ロアーブラケットの正面図であり、図3のV4方向から見た図である。 図5Aおよび図5Bは、ロアーブラケットの側面図であり、図5Aは、衝撃吸収前の状態を示し、図5Bは衝撃吸収後の状態を示す。
符号の説明
1…衝撃吸収ステアリング装置、3…ステアリングホイール(操舵部材)、4…ステアリングシャフト、4a…一端、7…ステアリングコラム、9…車体(車両側部材)、32…ロアーブラケット(ブラケット)、35…第1の板部、36…第2の板部、37…連結板部、38…第1の折曲部、39…第2の折曲部、40…第3の折曲部、45…第1の透孔(透孔)、46…第2の透孔(透孔)、D2…第2の折曲部の折曲角度、D3…第3の折曲部の折曲角度、X2…車体の後方、Y…車体の左右方向

Claims (4)

  1. 一端に操舵部材が取り付けられたステアリングシャフトと、
    このステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、
    このステアリングコラムを車体側部材に取り付けるためのブラケットとを備え、
    このブラケットは、車体側部材に固定された第1の板部と、ステアリングコラムに固定された第2の板部と、第1および第2の板部の間を連結する断面L字形形状の連結板部と、第1の板部および連結板部の間に形成され車体の左右方向に延びる第1の折曲部と、第2の板部および連結板部の間に形成され車体の左右方向に延びる第2の折曲部と、連結板部に設けられ第1および第2の折曲部から離隔する第3の折曲部とを含み、
    衝撃吸収するときに第2および第3の折曲部の折曲角度が増大されることにより、第2の板部が平行に移動するようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  2. 請求項1において、少なくとも連結板部に透孔が形成されていることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  3. 請求項2において、上記透孔は、第1の板部および連結板部に跨がる第1の透孔と、第2の板部および連結板部に跨がる第2の透孔とを含むことを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、上記第1の板部と連結板部とで、車体の後方に向けて開放する溝形形状をなすことを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
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