JP2019116027A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度異常検知回路の故障の有無を認識し、インク吐出を制御するドライバー回路が正常か否かを診断できるようにする。【解決手段】インクジェット記録装置は、ヘッド、温度異常検知回路を備えたドライバー回路、参照電圧生成部、制御部を含む。温度異常検知回路はドライバー回路の温度が参照電圧の大きさに基づき定まる検知温度以上と判定したとき温度異常を検知する。制御部は、温度異常検知回路が温度異常を検知したことを認識する。制御部は参照電圧を第1電圧値に設定する。参照電圧を第1電圧値にした場合、温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識した否かにより、制御部はドライバー回路が正常か否かを診断する。【選択図】図4

Description

本発明は、ノズルからインクを吐出して印刷するインクジェット記録装置に関する。
プリンター、複合機、複写機のような画像形成装置には、インクを用いて印刷を行うものがある。このような画像形成装置は記録ヘッドを含む。記録ヘッドは複数のノズルを含む。画像データに基づき、インクが用紙に吐出される。適切にインクを吐出できないノズルがあると、印刷物の画質が低下する。例えば、インクを吐出しないノズルに対応する部分が印刷されない。そこで、ノズルのインク吐出異常を検知する技術の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、帯電した液を吐出させる複数のノズルと、ノズルに対応して設けられノズルから吐出させる液を収容する複数の圧力室とを有する吐出ヘッドと、各ノズルと圧力室とを連通させるノズル管路に備えたコイルを含み、各ノズル管路内を通る帯電液の液流速の変化に応じてコイルから発生する電圧に基づいてノズル管路と連通するノズルの吐出異常を判断し、ノズルから吐出される液滴の吐出方向を偏向させ、吐出異常ノズルが判明すると、吐出異常ノズルに隣接するノズルから吐出される液の吐出方向を偏向させて補正吐出を行う液吐出装置が記載されている。この構成により、吐出異常を検出し、吐出異常を補正しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0011])。
特許第3944911号公報
ヘッドにはノズルが設けられる。ノズルに対し、ノズルからインクを吐出するための圧電素子(ピエゾ素子)が設けられる。圧電素子に電圧を印加することにより、ノズルからインクが吐き出される。
各圧電素子への電圧印加制御のため、ヘッドに吐出制御回路(ドライバーIC)を設けることがある。画像データに基づき、吐出制御回路は、インクを吐出させるノズルの圧電素子に電圧を一時的に印加する。この動作をライン単位で繰り返すことにより、画像が印刷される。圧電素子への印加電圧は数十Vに及ぶことがある。そのため、吐出制御回路の発熱は比較的大きい。温度が上昇しすぎると、吐出制御回路や、吐出制御回路の周辺部分が壊れかねない。そこで、吐出制御回路の過度の温度上昇を検知する異常検知回路を設けることがある。
しかし、異常検知回路が故障することがある。異常検知回路が故障したとき、吐出制御回路の過度の温度上昇を検知することができなくなる。そのため、異常検知回路(吐出制御回路)が正常に機能しているか否かを確認する必要がある。
特許文献1記載の技術では、ノズルの吐出異常の有無を判定する。吐出制御回路や異常検知回路の故障は検知していない。異常検知回路の故障による吐出制御回路の過度の温度上昇を防ぐことができない。特許文献1記載の技術では、上記の問題を解決することができない。
本発明は、上記の課題に鑑み、温度異常検知回路の故障の有無を認識し、インク吐出を制御するドライバー回路が正常か否かを診断できるようにする。
本発明に係るインクジェット記録装置は、ヘッド、ドライバー回路、参照電圧生成部、制御部を含む。前記ヘッドは、インクを吐出するノズルを複数備える。ドライバー回路は温度異常検知回路を備える。前記ドライバー回路は、前記ノズルからのインク吐出を制御する。前記参照電圧生成部は参照電圧を生成する。前記参照電圧生成部は、生成した前記参照電圧を前記温度異常検知回路に入力する。前記制御部は前記参照電圧の大きさを設定する。前記制御部は設定した大きさの前記参照電圧を前記参照電圧生成部に出力させる。前記温度異常検知回路は検知信号を出力する。前記温度異常検知回路は、前記ドライバー回路の温度が前記参照電圧の大きさに基づき定まる検知温度以上と判定したとき、温度異常を検知して前記検知信号のレベルを変える。前記制御部は、前記検知信号に基づき、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したことを認識する。予め定められた診断期間の間、前記制御部は、前記参照電圧を第1電圧値に設定する。前記制御部は、前記診断期間外では、前記参照電圧を第2電圧値に設定する。前記参照電圧を前記第1電圧値にした場合、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できたとき、前記制御部は、前記ドライバー回路が正常であると診断する。前記参照電圧を前記第1電圧値にしても前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき、前記制御部は、前記ドライバー回路が異常であると診断する。前記第1電圧値は、前記第1電圧値に基づき定まる第1検知温度が前記第2電圧値に基づき定まる第2検知温度よりも低くなる電圧値である。
本発明によれば、温度異常検知回路の故障の有無を認識することができる。インク吐出を制御するドライバー回路が正常か否かを診断することができる。
実施形態に係るプリンターの一例を示す図である。 実施形態に係るインク吐出の制御機構の一例を示す図である。 実施形態に係る制御部、ドライバー回路、参照電圧生成部の一例を示す図である。 実施形態に係るドライバー回路の診断の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る温度異常検知回路の特性の一例を示す図である。 実施形態に係るドライバー回路の診断の第1変形例を示す図である。 実施形態に係るドライバー回路の診断の第2変形例を示す図である。
以下、図1〜図7に基づき、本発明の実施形態、第1変形例、第2変形例を説明する。以下では、インクジェット記録装置として、プリンター100を例に挙げて説明する。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(プリンター100の概要)
まず、図1を用いて、実施形態に係るプリンター100の概要を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
プリンター100は制御部1を含む。制御部1はプリンター100の各部を制御する。制御部1は制御回路11と画像処理回路12を含む。例えば、制御回路11はCPUである。制御回路11は記憶部2に記憶される制御プログラムや制御データに基づき演算、処理を行う。記憶部2はROM、HDD、フラッシュROMのような不揮発性の記憶装置と、RAMのような揮発性の記憶装置を含む。画像処理回路12は画像データの画像処理を行う。画像処理回路12は、印刷に用いる画像データ(印刷用画像データ)を生成する。印刷用画像データは、インクの吐出、不吐出を画素ごとに指示するデータとなっている。
プリンター100は操作パネル3を含む。操作パネル3は、表示パネル31(通知部に相当)、タッチパネル32を含む。表示パネル31は設定画面や情報を表示する。表示パネル31は、キー、ボタン、タブのような操作用画像を表示する。タッチパネル32は表示パネル31へのタッチ操作を検知する。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。制御部1は、使用者が行った設定操作を認識する。
プリンター100は給紙部4、用紙搬送部5及び記録部6を含む。給紙部4は用紙束を収容する。印刷ジョブのとき、制御部1は給紙部4に用紙を供給させる。制御部1は用紙搬送部5に用紙を搬送させる。用紙搬送部5は搬送モーター51と用紙を搬送する回転体を含む。制御部1は搬送モーター51を回転させる。搬送モーター51の回転により、回転体が回転する。これにより、給紙部4から供給された用紙は記録部6に向けて搬送される。用紙搬送部5は吸着部52を含む。吸着部52は記録部6を通過中の用紙を吸着する。吸着により、用紙の位置がずれない。また、制御部1は、記録済(印刷済)の用紙の機外への排出を用紙搬送部5に行わせる。
記録部6は印刷する。記録部6は搬送用紙にインクを吐出して画像を記録する。図1に示すように、記録部6は複数のラインヘッド60を含む。プリンター100は、4本のラインヘッド60(60Bk、60C、60M、60Y)を含む。各ラインヘッド60は固定される(動かない)。搬送用紙の上側に各ラインヘッド60が配される。ラインヘッド60Bkはブラックのインクを吐出する。ラインヘッド60Cはシアンのインクを吐出する。ラインヘッド60Mはマゼンタのインクを吐出する。ラインヘッド60Yはイエローのインクを吐出する。
各ラインヘッド60は複数のノズル61を含む(図2参照)。各ノズル61の開口は搬送用紙と向かい合う。各ノズル61からインクが吐出される。インクは搬送用紙に着弾する。これにより、画像が記録(形成)される。ノズル61は主走査方向(用紙搬送方向と直交方向)で並ぶ。主走査方向でのノズル61の間隔が1画素のピッチとなる。
ラインヘッド60ごとに、インクを供給するインクタンク62(61Bk、61C、61M、61Y)が設けられる。インクタンク62Bkはブラックのインクを収容する。インクタンク62Bkはラインヘッド60Bkにインクを供給する。インクタンク62Cはシアンのインクを収容する。インクタンク62Cはラインヘッド60Cにインクを供給する。インクタンク62Mはマゼンタのインクを収容する。インクタンク62Mはラインヘッド60Mにインクを供給する。インクタンク62Yはイエローのインクを収容する。インクタンク62Yはラインヘッド60Yにインクを供給する。
プリンター100は通信部7(通知部に相当)を含む。通信部7は通信用のハードウェア(コネクタ、通信用回路)とソフトウェアを含む。通信部7はコンピューター200と通信する。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。制御部1は、コンピューター200から印刷用データを受信する。印刷用データは印刷設定や印刷内容を含む。例えば、印刷用データはページ記述言語で記述されたデータを含む。制御部1(画像処理回路12)は、受信した印刷用データを解析する。受信した印刷用データに基づき、制御部1は、記録部6での画像形成に用いる画像データ(ラスターデータ)を生成する。画像処理回路12はラスターデータを処理して、印刷用画像データを生成する。
(インクの吐出制御)
次に、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100でのインクの吐出制御の一例を説明する。図2は、実施形態に係るインク吐出の制御機構の一例を示す図である。
1つのラインヘッド60に対し、1又は複数のドライバー回路8が設けられる。図3はドライバー回路8を複数設ける例を示す。各ラインヘッド60は複数のノズル61を含む。各ノズル61は主走査方向の間隔が均等になるように形成される。例えば、エッチングや金属板への穿孔により各ノズル61が形成される。
1つのノズル61に対して1つの駆動素子63が設けられる。駆動素子63は圧電素子(ピエゾ素子)である。ドライバー回路8は各駆動素子63への電圧印加のON/OFFを行う。例えば、ドライバー回路8は、インクを吐出させるノズル61に対応する駆動素子63にパルス状の電圧を印加する。駆動素子63は電圧印加により形状が変形する。形状変化の圧力がノズル61にインクを供給する流路に加わる。流路への圧力により、ノズル61からインクが吐出される。一方、ドライバー回路8は、インクを吐出させない画素に対応する駆動素子63に電圧を印加しない。ドライバー回路8はインクの吐出を実際に制御する。なお、図2では、便宜上、複数のラインヘッド60のうち、1つのラインヘッド60Bkのみ内部の一部を図示している。ラインヘッド60の構成は各色同様である。
制御部1(画像処理回路12)は、ラインヘッドごとに(色ごとに)印刷用画像データを生成する。制御部1は生成した印刷用画像データを各ラインヘッド60に送信する。制御部1から各ドライバー回路8に送信される画像データは、画素ごと、ラインごとに、インクの吐出、不吐出を指示するデータ(2値的なデータ)である。制御部1(画像処理回路12)は主走査方向の1ライン単位で画像データを各ドライバー回路8に送信する。
制御部1は各ドライバー回路8にクロック信号を供給してもよい。クロック信号に基づき、インクの吐出周期(周波数)が定まる。印刷ジョブのとき、各ドライバー回路8が各駆動素子63に電圧を印加する周期は一定である。用紙搬送速度は、1吐出周期の間に用紙が1ドット(1ライン)分移動する速度とされる。制御部1は所定の用紙搬送速度で用紙搬送部5に用紙を搬送させる。画像データに基づき、ドライバー回路8は、インクを吐出すべき画素(ノズル61)の駆動素子63に電圧を印加する。この処理をページの最初から最後まで、用紙搬送方向(副走査方向)で繰り返すことで、1ページが印刷される。
(温度異常の検知)
次に、図3を用いて、実施形態に係るドライバー回路8の温度異常の検知の一例を説明する。図3は、実施形態に係る制御部1、ドライバー回路8、参照電圧生成部9の一例を示す図である。
印刷ジョブのとき(インクを吐出するとき)、ドライバー回路8は、駆動素子63の電圧印加のON/OFFを行う。ドライバー回路8が駆動素子63に印加する電圧は数十V(例えば、30V程度)である。ドライバー回路8は比較的大きい電圧を扱う。連続して印刷するとドライバー回路8の温度上昇が続くほど、ドライバー回路8の発熱量は大きい。ドライバー回路8の放熱の必要がある。放熱のため、ドライバー回路8に対し、放熱体83が設けられる。プリンター100では、放熱体83は、プリンター100の筐体に設けられた放熱板である。この場合、ドライバー回路8と放熱板は一定面積以上接する。
放熱体83によって、通常、ドライバー回路8の温度は、動作保証温度範囲内で保たれる。しかし、製造時、ドライバー回路8と放熱体83の間に隙間ができる場合がある。また、使用しているうちに、ドライバー回路8と放熱体83の間に隙間ができる場合もある。ドライバー回路8と放熱体83が接触する面積が不十分な場合がある。この場合、放熱能力が低下する。放熱能力の低下により、ドライバー回路8の温度が過度に上昇することがある。ドライバー回路8の温度が過度に上昇すると、ドライバー回路8の動作に異常が出ることがある。また、ドライバー回路8が故障する可能性もある。
ドライバー回路8の過度の温度上昇を検知するため、ドライバー回路8は、温度異常検知回路80を含む。温度異常検知回路80は検知信号S1を出力する。検知信号S1は制御部1(制御回路11)に入力される。温度異常検知回路80はドライバー回路8が検知温度以上か否かを判定する。つまり、温度異常検知回路80はドライバー回路8の温度異常を検知する。温度異常を検知したとき、温度異常検知回路80は検知信号S1のレベルを変える。例えば、温度異常を検知していない間、温度異常検知回路80はLowレベルを出力する。温度異常を検知している間、温度異常検知回路80はHighレベルを出力する。LowレベルとHighレベルの関係は逆でもよい。制御部1は、検知信号S1のレベルに基づき、温度異常検知回路80が温度異常を検知したことを認識する。
例えば、温度異常検知回路80は温度センサー81と比較回路82を含む。温度センサー81はドライバー回路8の温度を検知する。温度センサー81は、ドライバー回路8の温度に応じた電圧を出力する。比較回路82は、温度センサー81の出力の電圧値と参照電圧Vrefの電圧値を比較する。
参照電圧生成部9は参照電圧Vrefを生成する。参照電圧生成部9は、生成した参照電圧Vrefを温度異常検知回路80に入力する。参照電圧生成部9は、例えば、DAコンバーターである。制御部1は参照電圧Vrefの大きさを設定する。制御部1は電圧値指示信号S2を参照電圧生成部9に入力する。電圧値指示信号S2は、生成すべき参照電圧Vrefの大きさを指示する信号である。参照電圧生成部9は電圧値指示信号S2で指示された大きさの参照電圧Vrefを出力する。
比較回路82は、温度センサー81の出力電圧値が参照電圧Vrefの電圧値以上か否か、又は、超えているか否かにより、出力が変化する。比較回路82の出力が検知信号S1となる。比較回路82の出力が検知信号S1として制御部1に入力される。検知温度は参照電圧Vrefの大きさに基づき定まる。例えば、検知温度を120°Cとする場合、参照電圧Vrefは、ドライバー回路8が120°Cのときの温度センサー81の出力電圧値と同じ大きさとされる。制御部1は、検知信号S1のレベルに基づき、温度異常検知回路80が温度異常を検知したことを認識する。
(ドライバー回路8の診断)
次に、図4、図5を用いて、実施形態に係るドライバー回路8の診断の流れの一例を説明する。図4は、実施形態に係るドライバー回路8の診断の流れの一例を示す図である。図5は、実施形態に係る温度異常検知回路80の特性の一例を示す図である。
図4のスタートは診断期間の開始時点である。診断期間の開始時点は予め定められる。診断期間の開始時点は、主電源投入によりプリンター100が起動した時点である。診断期間の開始時点は、起動中の何れかの時点でもよい。この場合、制御部1、ドライバー回路8、参照電圧生成部9が起動している必要がある。また、診断期間の開始時点は、省電力モードからの復帰によりプリンター100が起動した時点、又は、起動中でもよい。なお、ドライバー回路8が複数設けられるとき、制御部1は、ドライバー回路8ごとに、図4のフローチャートが実行する。
診断期間が始まったとき、制御部1は参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定する(ステップ♯11)。なお、診断期間外では、制御部1は参照電圧Vrefを第2電圧値Vref2に設定する。第1電圧値Vref1は、第1電圧値Vref1に基づき定まる第1検知温度が第2電圧値Vref2に基づき定まる第2検知温度よりも低くなる電圧値である。プリンター100では、例えば、第2検知温度は120°C程度である。第2検知温度は120°Cより高くてもよいし、低くてもよい。例えば、第2検知温度が120°Cの場合、ドライバー回路8が120°Cのときの温度センサー81の出力電圧値が第2電圧値Vref2とされる。
制御部1は、第1検知温度が予め定められた室温相当温度以下となるように、第1電圧値Vref1を設定する。室温相当温度は空調が効いた室内の温度を考慮して定められる。プリンター100では、室温相当温度は、例えば、10〜30°Cの間の何れかの温度とされる。室内相当温度は適宜定めることができる。制御部1は、日付、月、又は、季節(期間)により、室内相当温度を変えてもよい。例えば、春、秋に含まれると定められた日付では、第1検知温度を15°C程度としてもよい。夏に含まれると定められた日付では、第1検知温度を25°C程度としてもよい。冬に含まれると定められた日付では、第1検知温度を10°C程度としてもよい。
例えば、第1検知温度が25°Cの場合、ドライバー回路8が25°Cのときの温度センサー81の出力電圧値が第1電圧値Vref1とされる。第1検知温度が15°Cの場合、ドライバー回路8が15°Cのときの温度センサー81の出力電圧値が第1電圧値Vref1とされる。第1検知温度が10°Cの場合、ドライバー回路8が10°Cのときの温度センサー81の出力電圧値が第1電圧値Vref1とされる。
図5は、実施形態に係る温度異常検知回路80の特性の一例を示す。参照電圧Vrefが2.1Vの場合、温度異常検知回路80は、ドライバー回路8の温度(温度センサー81が検知する温度)が120°C以上のとき、又は、120°Cを超えるとき、温度異常を検知する。また、参照電圧Vrefが2.5Vのとき、温度異常検知回路80は、ドライバー回路8の温度(温度センサー81が検知する温度)が25°C以上のとき、又は、25°Cを超えるとき、温度異常を検知する。つまり、参照電圧Vrefが小さいほど、異常を検知する温度が高くなる。また、参照電圧Vrefが大きいほど、異常を検知する温度が低くなる。そのため、プリンター100では、第1電圧値Vref1は第2電圧値Vref2よりも大きい。
なお、図5の温度異常検知回路80と特性が逆の回路が用いられてもよい。この場合、参照電圧Vrefが小さいほど、異常を検知する温度が低くなる。また、参照電圧Vrefが大きいほど、異常を検知する温度が高くなる。この場合、第1電圧値Vref1は第2電圧値Vref2よりも小さくなる。
次に、制御部1は、温度異常検知回路80が温度異常を検知しているか否かを確認する(ステップ♯12)。制御部1は検知信号S1のレベルに基づき確認する。温度異常検知回路80が温度異常を検知していると認識できたとき(ステップ♯12のYes)、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する(ステップ♯13)。次に、制御部1は、参照電圧Vrefを第2電圧値Vref2に設定する(ステップ♯14)。これにより、診断期間が終了する。そして、本フローは終了する(エンド)。
温度異常検知回路80が温度異常を検知していると認識できないとき(ステップ♯12のNo)、制御部1はドライバー回路8が異常であると診断する(ステップ♯15)。異常であるとの診断結果が得られたので、診断期間が終了する。ドライバー回路8が異常であると診断したとき、制御部1は通知部にドライバー回路8の異常を通知させる(ステップ♯16)。そして、本フローは終了する(エンド)。
表示パネル31を通知部として用いることができる。例えば、制御部1は、ドライバー回路8の異常を通知するメッセージを表示パネル31に表示させる。また、制御部1は、ドライバー回路8に関する情報をメッセージに付してもよい。例えば、異常と診断したドライバー回路8に対応するラインヘッド60の色や、異常と診断したドライバー回路8の位置のような情報をメッセージに付す。
また、通信部7を通知部として用いてもよい。例えば、制御部1は、ドライバー回路8の異常を通知するメッセージを通信部7に送信させる。メッセージの宛先は、管理者のコンピューター200や、プリンター100のメンテナンス会社のコンピューター200(サーバー)でもよい。また、制御部1は、ドライバー回路8に関する情報をメッセージに付してもよい。例えば、異常と診断したドライバー回路8に対応するラインヘッド60の色、異常と診断したドライバー回路8の位置のような情報をメッセージに付す。
(第1変形例)
次に、図6を用いて、実施形態に係るドライバー回路8の診断の第1変形例を説明する。図6は、実施形態に係るドライバー回路8の診断の第1変形例を示す図である。
第1変形例でのプリンター100は、診断処理の流れの一部は異なる。それ以外の部分は、上述の実施形態に係るプリンター100と同じである。図6のスタートは診断期間の開始時点である。診断期間の開始時点については、上述の実施形態と同様である。なお、ドライバー回路8が複数設けられるとき、制御部1は、ドライバー回路8ごとに、図6のフローチャートが実行する。
診断期間が始まったとき、制御部1は参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定する(ステップ♯21)。この処理は、上述したステップ♯11と同様である。また、ステップ♯22〜ステップ♯24は、上述したステップ♯12〜ステップ♯14と同様である。ステップ♯21〜ステップ♯24については、ステップ♯11〜ステップ♯14の説明を援用するものとして、詳細な説明は省略する。
温度異常検知回路80が温度異常を検知していると認識できないとき(ステップ♯22のYes)、制御部1は、温度異常検知回路80が温度異常を検知しているかを確認した回数が所定回数に到達したか否かを確認する(ステップ♯25)。所定回数は予め定められる。例えば、所定回数を数回〜5回程度とすることができる。所定回数は1回でもよい。操作パネル3は所定回数の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、操作パネル3で設定された所定回数を用いる。
所定回数に到達していないとき(ステップ♯25のNo)、制御部1は、予め定められた待ち時間、待つ(ステップ♯26)。言い換えると、制御部1は診断期間を維持する。待つ間(診断期間中)、制御部1は、参照電圧Vrefの大きさを第1電圧値Vref1で維持する。待ち時間は適宜定められる。待ち時間は、十数秒〜数分の間の何れかの時間とできる。操作パネル3は待ち時間の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、操作パネル3で設定された待ち時間を用いる。ドライバー回路8には電力が供給されている。待ち時間を設けることにより、ドライバー回路8の温度上昇を待つ時間が作られる。
待ち時間が経過したとき、フローは、ステップ♯22に戻る。待ち時間の経過後、制御部1は、再度、温度異常検知回路80が温度異常を検知したか否かを確認する(ステップ♯22)。この再確認で温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する(ステップ♯23)。つまり、1回、又は、複数回分の待ち時間の経過後、再確認で温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8を正常と扱う。
一方、所定回数に到達したとき(ステップ♯25のNo)、制御部1はドライバー回路8が異常であると診断する(ステップ♯27)。つまり、1回分、又は、複数回分の待ち時間が経過し、再確認を行っても、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8を異常と扱う。ドライバー回路8が異常であると診断したとき、制御部1は通知部にドライバー回路8の異常を通知させる(ステップ♯28)。ステップ♯28は、上述したステップ♯16と同様である。ステップ♯28については、ステップ♯16の説明を援用するものとして、詳細な説明は省略する。そして、本フローは終了する(エンド)。
(第2変形例)
次に、図7を用いて、実施形態に係るドライバー回路8の診断の第2変形例を説明する。図7は、実施形態に係るドライバー回路8の診断の第2変形例を示す図である。
第2変形例でのプリンター100は、診断処理の流れの一部は異なる。それ以外の部分は、上述の実施形態に係るプリンター100と同じである。図7のスタートは診断期間の開始時点である。診断期間の開始時点については、上述の実施形態と同様である。なお、ドライバー回路8が複数設けられるとき、制御部1は、ドライバー回路8ごとに、図7のフローチャートが実行する。
診断期間が始まったとき、制御部1は参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定する(ステップ♯31)。この処理は、上述したステップ♯11と同様である。また、ステップ♯32〜ステップ♯34は、上述したステップ♯12〜ステップ♯14と同様である。ステップ♯31〜ステップ♯34については、ステップ♯11〜ステップ♯14の説明を援用するものとして、詳細な説明は省略する。
温度異常検知回路80が温度異常を検知していると認識できないとき(ステップ♯32のYes)、制御部1は第1電圧値Vref1が限度値に到達したか否かを確認する(ステップ♯35)。限度値は予め定められる。例えば、限度値は、第1検知温度が最低温度となる参照電圧Vrefの値である。例えば、限度値は、参照電圧生成部9で出力できる電圧の最大値又は最小値である。操作パネル3は限度値の設定を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、操作パネル3で設定された限度値を用いる。
限度値に到達していないとき(ステップ♯35のNo)、制御部1は、第1検知温度が下がるように第1電圧値Vref1を変更する(ステップ♯36)。例えば、制御部1は、第1電圧値Vref1を大きくし、第1検知温度を下げる。また、制御部1は、一定量、第1電圧値Vref1を大きくする。図5に示すように、実施形態に係る温度異常検知回路80では、異常と検知する温度と参照電圧Vrefの変化の関係は線形(比例)である。制御部1は、一定量ずつ第1電圧値Vref1を変化させることにより、第1検知温度は一定温度ずつ下がる。例えば、5°Cずつ変化させる場合、制御部1は第1検知温度を5°C下げるのに必要な量だけ、第1電圧値Vref1を大きくする。
第1電圧値Vref1を変更したとき、フローは、ステップ♯32に戻る。第1電圧値Vref1(第1検知温度)の変更後、制御部1は、再度、温度異常検知回路80が温度異常を検知したか否かを確認する(ステップ♯32)。この再確認で温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する(ステップ♯33)。つまり、1回、又は、複数回の第1電圧値Vref1(第1検知温度)の変更後、再確認で温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8を正常と扱う。
また、ステップ♯32のNoからステップ♯36のループを繰り返すことにより、第1検知温度が下がるように、制御部1は第1電圧値Vref1の変更を繰り返す。第1電圧値Vref1の再変更後、制御部1は、温度異常検知回路80が温度異常を検知したか否かを認識する(ステップ♯32)。第1電圧値Vref1の変更後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたか否かにより、制御部1は、ドライバー回路8が正常であるか否かを診断する。
一方、限度値に到達したとき(ステップ♯35のNo)、制御部1はドライバー回路8が異常であると診断する(ステップ♯37)。つまり、1回、又は、複数回の第1電圧値Vref1の変更と再確認を行っても、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8を異常と扱う。ドライバー回路8が異常であると診断したとき、制御部1は通知部にドライバー回路8の異常を通知させる(ステップ♯38)。ステップ♯38は、上述したステップ♯16と同様である。ステップ♯38については、ステップ♯16の説明を援用するものとして、詳細な説明は省略する。そして、本フローは終了する(エンド)。
このようにして、実施形態に係るインクジェット記録装置は、ヘッド、ドライバー回路8、参照電圧生成部9、制御部1を含む。ヘッドは、インクを吐出するノズル61を複数備える。ドライバー回路8は温度異常検知回路80を備える。ドライバー回路8は、ノズル61からのインク吐出を制御する。参照電圧生成部9は参照電圧Vrefを生成する。参照電圧生成部9は、生成した参照電圧Vrefを温度異常検知回路80に入力する。制御部1は参照電圧Vrefの大きさを設定する。制御部1は設定した大きさの参照電圧Vrefを参照電圧生成部9に出力させる。温度異常検知回路80は検知信号S1を出力する。温度異常検知回路80は、ドライバー回路8の温度が参照電圧Vrefの大きさに基づき定まる検知温度以上と判定したとき、温度異常を検知して検知信号S1のレベルを変える。制御部1は、検知信号S1に基づき、温度異常検知回路80が温度異常を検知したことを認識する。予め定められた診断期間の間、制御部1は、参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定する。制御部1は、診断期間外では、参照電圧Vrefを第2電圧値Vref2に設定する。参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1にした場合、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する。参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1にしても温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8が異常であると診断する。第1電圧値Vref1は、第1電圧値Vref1に基づき定まる第1検知温度が第2電圧値Vref2に基づき定まる第2検知温度よりも低くなる電圧値である。
この構成により、診断を行うとき、意図的に第1検知温度を下げることができる。これにより、意図的に温度異常検知回路80に温度異常を検知させることができる。温度異常検知機能が生きているか否かを診断することができる。温度異常検知回路80を含むドライバー回路8が正常に機能するか否かを診断することができる。特別、高価な検知回路を設けることなく、ドライバー回路8が正常か否かを診断することができる。
制御部1は、第1検知温度が予め定められた室温相当温度以下となるように、第1電圧値Vref1を設定する。ドライバー回路8が室温程度でも、温度異常検知回路80に温度異常を検知させることができる。ドライバー回路8が冷めた状態でも、ドライバー回路8が正常に機能するか否かを診断することができる。
診断開始当初では、ドライバー回路8の温度が第1検知温度を超えていることがある。そこで、参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定しても温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1で維持する。予め定められた待ち時間の経過後、制御部1は、再度、温度異常検知回路80が温度異常を検知したか否かを確認する。待ち時間の経過後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する。待ち時間の経過後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8が異常であると診断する。
ドライバー回路8の温度上昇を待つことにより、ドライバー回路8が正常か否かを正確に診断することができる。誤診断を無くすことができる。誤診断に基づく不要な点検、修理作業を無くすことができる。
参照電圧Vrefを第1電圧値Vref1に設定しても温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、第1検知温度が下がるように第1電圧値Vref1を参照電圧生成部9に変更させる。第1電圧値Vref1の変更後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する。第1電圧値Vref1の変更後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8が異常であると診断する。第1検知温度を下げることにより、温度異常を検知しやすくすることができる。温度異常検知機能が生きているか否かを正確に診断することができる。ドライバー回路8が正常か否かを正確に診断することができる。誤診断を無くすことができる。誤診断に基づく不要な点検、修理作業を無くすことができる。
第1検知温度が下がるように第1電圧値Vref1を変更しても温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、さらに第1検知温度が下がるように第1電圧値Vref1を参照電圧生成部9に再度変更させる。第1電圧値Vref1の再変更後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できたとき、制御部1は、ドライバー回路8が正常であると診断する。第1電圧値Vref1の再変更後、温度異常検知回路80が温度異常を検知したと認識できないとき、制御部1は、ドライバー回路8が異常であると診断する。第1検知温度の低下を繰り返すことにより、温度異常検知機能が生きている限り、必ず温度異常検知回路80が温度異常を検知するようにすることができる。ドライバー回路8が正常か否かを正確に診断することができる。誤診断を無くすことができる。誤診断に基づく不要な点検、修理作業を無くすことができる。
インクジェット記録装置は、通知を行う通知部(表示パネル31、通信部7)を含む。制御部1は、ドライバー回路8が異常であると診断したとき、通知部にドライバー回路8の異常を通知させる。ドライバー回路8が異常であることを知らせることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、インクを用いて印刷するインクジェット記録装置に利用可能である。
100 プリンター(インクジェット記録装置)
1 制御部 31 表示パネル(通知部)
60 ラインヘッド 60Bk ラインヘッド
60C ラインヘッド 60M ラインヘッド
60Y ラインヘッド 61 ノズル
7 通信部(通知部) 8 ドライバー回路
80 温度異常検知回路 9 参照電圧生成部
Vref 参照電圧 Vref1 第1電圧値
Vref2 第2電圧値 S1 検知信号

Claims (6)

  1. インクを吐出するノズルを複数備えたヘッドと、
    温度異常検知回路を備え、前記ノズルからのインク吐出を制御するドライバー回路と、
    参照電圧を生成し、生成した前記参照電圧を前記温度異常検知回路に入力する参照電圧生成部と、
    前記参照電圧の大きさを設定し、設定した大きさの前記参照電圧を前記参照電圧生成部に出力させる制御部と、を含み、
    前記温度異常検知回路は、
    検知信号を出力し、
    前記ドライバー回路の温度が前記参照電圧の大きさに基づき定まる検知温度以上と判定したとき、温度異常を検知して前記検知信号のレベルを変え、
    前記制御部は、
    前記検知信号に基づき、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したことを認識し、
    予め定められた診断期間の間、前記参照電圧を第1電圧値に設定し、
    前記診断期間外では、前記参照電圧を第2電圧値に設定し、
    前記参照電圧を前記第1電圧値にした場合、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できたとき、前記ドライバー回路が正常であると診断し、
    前記参照電圧を前記第1電圧値にしても前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき、前記ドライバー回路が異常であると診断し、
    前記第1電圧値は、前記第1電圧値に基づき定まる第1検知温度が前記第2電圧値に基づき定まる第2検知温度よりも低くなる電圧値であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、前記第1検知温度が予め定められた室温相当温度以下となるように、前記第1電圧値を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記参照電圧を前記第1電圧値に設定しても前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき、
    前記制御部は、
    前記参照電圧を前記第1電圧値で維持し、
    予め定められた待ち時間の経過後、再度、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したか否かを確認し、
    前記待ち時間の経過後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できたとき前記ドライバー回路が正常であると診断し、
    前記待ち時間の経過後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき前記ドライバー回路が異常であると診断することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記参照電圧を前記第1電圧値に設定しても前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき、
    前記制御部は、
    前記第1検知温度が下がるように前記第1電圧値を前記参照電圧生成部に変更させ、
    前記第1電圧値の変更後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できたとき前記ドライバー回路が正常であると診断し、
    前記第1電圧値の変更後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき前記ドライバー回路が異常であると診断することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1検知温度が下がるように前記第1電圧値を変更しても前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき、
    前記制御部は、
    さらに前記第1検知温度が下がるように前記第1電圧値を前記参照電圧生成部に再度変更させ、
    前記第1電圧値の再変更後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できたとき前記ドライバー回路が正常であると診断し、
    前記第1電圧値の再変更後、前記温度異常検知回路が温度異常を検知したと認識できないとき前記ドライバー回路が異常であると診断することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 通知を行う通知部を含み、
    前記制御部は、前記ドライバー回路が異常であると診断したとき、前記通知部に前記ドライバー回路の異常を通知させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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