JP4670966B2 - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体の搬送量を異ならせて印刷を行う印刷装置、及び、印刷方法に関する。
プリンタ、プロッタ、及び、ファクシミリ等の印刷装置には、ノズルから吐出させたインクによって媒体上に画像を印刷するインクジェット方式のものがある。この印刷装置では、ヘッドを移動させながらインクを断続的に吐出させるインク吐出動作と、ヘッドの移動方向と交差する方向に媒体を搬送する搬送動作とを交互に行わせることで、媒体に画像を印刷している。
この種の印刷装置には、搬送量を異ならせて印刷を行うものがある。例えば、画像を印刷する領域を拡張するため、媒体の終端部分における搬送量を中間部分における搬送量よりも少なくして印刷を行うものがある(例えば、特許文献1を参照。)。この印刷装置において、搬送量の切り替えタイミングは、印刷対象となる媒体の大きさに基づいて定められていた。例えば、印刷の開始からのパス数(ヘッドを移動方向へ移動させた回数に相当する。)が規定数に達したことを条件にして搬送量を切り替えていた。
特開平7−242025号公報
この種の印刷装置には、ヘッドよりも媒体搬送方向の上流側に、媒体を検出するためのセンサが設けられているものがある。この印刷装置では、センサによって媒体の終端が検出されると、規定パス数の印刷が行われた後に印刷が終了して媒体が排出される。この印刷装置において、搬送量の制御は、媒体の終端の検出とは連動していない。このため、印刷対象の媒体の長さが、制御上指定された媒体の長さと異なっていた場合に不具合が生じる場合がある。例えば、媒体搬送方向の長さに関し、印刷対象の媒体の方が制御上指定された媒体よりも短かった場合には、ヘッドの移動方向に長い未印刷の部分が所々に残った状態で、媒体が排出されてしまう。また、縁無し印刷において、印刷対象の媒体の方が制御上指定された媒体よりも長かった場合には、少ない搬送量で媒体が搬送される回数が通常よりも増えてしまい、その分印刷時間が長くなってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御上の媒体の大きさと印刷対象となる媒体の大きさが相違した際の不具合を防止することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
媒体を搬送するための搬送機構と、
媒体搬送方向に配置された複数のノズルからなるノズル列と、
前記ノズル列を前記媒体搬送方向と交差する方向に移動させるノズル列移動機構と、
前記ノズル列よりも前記媒体搬送方向の上流側に配置され、前記媒体の終端を検出するセンサと、
前記搬送機構による媒体の搬送、前記ノズル列移動機構によるノズル列の移動、及び前記ノズル列からのインクの吐出を制御するコントローラであって、
第1の搬送量で前記媒体を搬送させる搬送動作と前記ノズル列を移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させるドット形成動作とを繰り返し行わせるとともに、前記センサからの検出信号を監視し、
前記センサによって前記媒体の終端が検出された場合に、前記媒体の終端が搬送量切り替え位置に達するまでの前記搬送動作と前記ドット形成動作の繰り返し回数を定め、
定めた繰り返し回数だけ前記搬送動作と前記ドット形成動作が行われた後、前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量で前記媒体を搬送させる搬送動作と前記ドット形成動作とを行わせるコントローラと、
を有する印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載によって明らかにする。
印刷システム100の構成を説明する図である。 コンピュータ110、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。 図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する斜視図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。 図4Aはプラテン24の平面図である。図4Bは、プラテン24の一部を拡大して示す斜視図である。 ヘッド41の構造を説明するための断面図である。 ヘッド41が有するノズルNzの配置を説明するための図である。 駆動信号COMと、駆動信号COMの印加制御とを説明するための図である。 印刷動作の実行期間中におけるコンピュータ110側の動作を説明するためのフローチャートである。 印刷時におけるプリンタ1の動作を説明するフローチャートである。 インターレース方式の説明図である。 図11Aは、搬送量の切り替え制御を説明するための概念図である。図11Bは、搬送モータ22に対する制御信号と、紙検出器53からの検出信号の関係を説明するタイミングチャートである。図11Cは、用紙Sの終端の位置を説明する概念図である。 用紙Sの終端の位置を説明するための概念図である。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
すなわち、媒体を搬送するための搬送機構と、媒体搬送方向に配置された複数のノズルからなるノズル列と、前記ノズル列よりも前記媒体搬送方向の上流側に配置され、前記媒体の終端を検出するセンサと、前記搬送機構による媒体の搬送、及び前記ノズル列からのインクの吐出を制御するコントローラであって、第1の搬送量で前記媒体を搬送させて前記媒体に対する印刷を行わせた後に、前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量で前記媒体を搬送させて前記媒体に対する印刷を行わせ、且つ、前記センサによる前記媒体の終端の検出結果に応じて、前記第1の搬送量から前記第2の搬送量へ切り替えるタイミングを定めるコントローラと、を有する印刷装置が実現できること。
このような印刷装置によれば、センサによる媒体の終端の検出結果に応じて、前記第1の搬送量から前記第2の搬送量へ切り替えるタイミングが定められ、このタイミングで第1の搬送量から第2の搬送量への切り替えが行われる。このため、印刷対象の媒体の大きさが制御上指定された媒体の大きさと相違してしまっても、適正な印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記複数のノズルの内、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルを臨む位置に設けられ、前記媒体に着弾しなかったインクを受けるインク受け部を、さらに有すること。
このような印刷装置によれば、所謂縁無し印刷を行う場合において、媒体の大きさが相違してしまっても、装置内が汚れてしまう不具合を防止できる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記センサによる前記媒体の終端の検出結果に基づいて前記媒体の終端の位置を取得し、取得した媒体の終端の位置が、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルで印刷される位置を超えた場合に、前記媒体に対する印刷を停止させること。
このような印刷装置によれば、印刷時間の短縮化が図れる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記センサによる前記媒体の終端の検出結果に基づいて前記媒体の終端の位置を取得し、取得した媒体の終端の位置が、予め定められた搬送量切り替え位置に達したタイミングで、前記第1の搬送量から前記第2の搬送量へ切り替えること。
このような印刷装置によれば、第1の搬送量から第2の搬送量へ切り替えるタイミングを適正化できる。
かかる印刷装置であって、前記搬送量切り替え位置は、前記第1の搬送量による印刷で印刷されなかった部分を、前記第2の搬送量による印刷で印刷するために必要な搬送量に基づいて定められていること。
このような印刷装置によれば、第2の搬送量による印刷の範囲を最適化でき、ひいては印刷時間の短縮化が図れる。
かかる印刷装置であって、前記搬送量切り替え位置は、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルの内、前記媒体搬送方向における最下流のノズルを基点とし、前記基点から前記第2の搬送量による印刷で印刷するために必要な搬送量だけ媒体搬送方向の上流側の位置を最下流の切り替え位置とし、前記最下流の切り替え位置から前記第1の搬送量だけ前記媒体搬送方向の上流側の位置を最上流の切り替え位置とする範囲に定められていること。
このような印刷装置によれば、用紙の終端部分に未印刷の部分が残ってしまう不具合を確実に防止できる。
かかる印刷装置であって、前記搬送機構は、前記媒体を搬送する際の駆動源となる搬送モータを有し、前記コントローラは、前記搬送モータに対する制御信号と前記センサによる前記媒体の終端の検出結果とに基づいて、前記媒体の終端の位置を取得すること。
このような印刷装置によれば、媒体の終端の位置を取得するにあたり、搬送モータに対する制御信号を用いるので、特別な構成を付加することなく高い精度で媒体の終端の位置が取得できる。
かかる印刷装置であって、前記第2の搬送量は、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルの数に基づき定められること。
このような印刷装置によれば、第2の搬送量を最適化でき、ひいては印刷時間の短縮化が図れる。
かかる印刷装置であって、前記センサは、発光素子と受光素子を有し、前記媒体の有無によって前記受光素子の受光量を異ならせること。
このような印刷装置によれば、媒体の終端を精度良く検出できる。
また、媒体を搬送するための搬送機構であって、前記媒体を搬送する際の駆動源となる搬送モータを有する搬送機構と、媒体搬送方向に配置された複数のノズルからなるノズル列と、前記ノズル列よりも前記媒体搬送方向の上流側に配置されたセンサであって、発光素子と受光素子を有し、前記媒体の有無によって前記受光素子の受光量を異ならせることで、前記媒体の終端を検出するセンサと、前記複数のノズルの内、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルを臨む位置に設けられ、前記媒体に着弾しなかったインクを受けるインク受け部と、前記搬送機構による媒体の搬送、及び前記ノズル列からのインクの吐出を制御するコントローラであって、第1の搬送量で前記媒体を搬送させて前記媒体に対する印刷を行わせた後に、前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量で前記媒体を搬送させて前記媒体に対する印刷を行わせ、且つ、前記搬送モータに対する制御信号と前記センサによる前記媒体の終端の検出結果とに基づいて、前記媒体の終端の位置を取得し、取得した媒体の終端の位置が、予め定められた搬送量切り替え位置に達したタイミングで、前記第1の搬送量から前記第2の搬送量へ切り替え、前記取得した媒体の終端の位置が、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルで印刷される位置を超えた場合に、前記媒体に対する印刷を停止させるコントローラと、を有し、前記搬送量切り替え位置は、前記第1の搬送量による印刷で印刷されなかった部分を、前記第2の搬送量による印刷で印刷するために必要な搬送量に基づき、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルの内、前記媒体搬送方向における最下流のノズルを基点とし、前記基点から前記第2の搬送量による印刷で印刷するために必要な搬送量だけ媒体搬送方向の上流側の位置を最下流の切り替え位置とし、前記最下流の切り替え位置から前記第1の搬送量だけ前記媒体搬送方向の上流側の位置を最上流の切り替え位置とする範囲に定められ、前記第2の搬送量は、前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルの数に基づき定められる印刷装置を実現することもできる。
このような印刷装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、第1の搬送量で媒体を搬送させて前記媒体に対する印刷を行わせるステップと、前記媒体の終端を検出するセンサからの検出信号に基づき、前記第1の搬送量から前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量へ切り替えるタイミングを定めるステップと、定めたタイミングで前記第1の搬送量から前記第2の搬送量へ切り替えて、前記媒体に対する印刷を行わせるステップと、を有する印刷方法を実現することもできる。
===印刷システム100===
<印刷システム100の構成について>
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の説明は、印刷装置と印刷制御装置とを含む印刷システムを例に挙げて行う。ここで、図1は、印刷システム100の構成を説明する図である。
この印刷システム100は、印刷装置としてのプリンタ1と、印刷制御装置としてのコンピュータ110とを含んでいる。具体的には、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有する。プリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するものである。なお、この媒体に関し、以下の説明では、代表的な媒体である用紙S(図3Aを参照。)を例に挙げて説明する。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されている。そして、プリンタ1に画像を印刷させるため、コンピュータ110は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。このコンピュータ110には、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータプログラムがインストールされている。表示装置120は、ディスプレイを有する。この表示装置120は、例えば、コンピュータプログラムのユーザーインタフェースを表示するためのものである。入力装置130は、例えば、キーボード131やマウス132である。記録再生装置140は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置141やCD−ROMドライブ装置142である。
===コンピュータ110===
<コンピュータ110の構成について>
次に、コンピュータ110の構成について説明する。ここで、図2は、コンピュータ110、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。
このコンピュータ110は、前述した記録再生装置140と、ホスト側コントローラ111とを有する。記録再生装置140は、ホスト側コントローラ111と通信可能に接続されており、例えばコンピュータ110の筐体に取り付けられている。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものであり、前述した表示装置120や入力装置130も通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間に介在し、データの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM、磁気ディスク装置等によって構成される。このメモリ114に格納されるコンピュータプログラムとしては、前述したように、アプリケーションプログラムやプリンタドライバがある。そして、CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
プリンタドライバは、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能をコンピュータ110に実現させる。そして、プリンタ1は、コンピュータ110からの印刷データを受信することで用紙Sに対する印刷を行う。言い換えると、コンピュータ110は、印刷データを介してプリンタ1の動作を制御しているといえる。従って、コンピュータ110は、このプリンタドライバによって印刷制御装置として機能する。そして、プリンタドライバは、画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのコードを有する。
印刷データは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、画素データとを有する。コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。このコマンドデータには、例えば、給紙を指示するコマンドデータ、搬送量を示すコマンドデータ、排紙を指示するコマンドデータがある。また、画素データは、印刷される画像の画素に関するデータである。ここで、画素とは、用紙上に仮想的に定められた方眼状の升目であり、ドットが形成される領域を示す。そして、印刷データにおける画素データは、用紙上に形成されるドットに関するデータ(例えば、ドットの大きさのデータ)である。本実施形態において、画素データは2ビットのデータによって構成されている。例えば図7に示すように、この画素データには、ドット無しに対応するデータ[00]と、小ドットに対応するデータ[01]と、中ドットの形成に対応するデータ[10]と、大ドットに対応するデータ[11]とがある。従って、このプリンタ1は、1画素の中で4階調を表現できる。そして、プリンタドライバは、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理などを行う(後述する)。
===プリンタ1===
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する斜視図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。なお、以下の説明では、図2も参照する。
図2に示すように、プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、検出器群50、プリンタ側コントローラ60、及び駆動信号生成回路70を有する。このプリンタ1では、プリンタ側コントローラ60によって制御対象部、すなわち用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、及び駆動信号生成回路70が制御される。これにより、プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110から受け取った印刷データに基づき、用紙Sに画像を印刷させる。また、検出器群50の各検出器は、プリンタ1内の状況を監視している。そして、各検出器は、検出結果をプリンタ側コントローラ60に出力する。各検出器からの検出結果を受けたプリンタ側コントローラ60は、その検出結果に基づいて制御対象部を制御する。
<用紙搬送機構20について>
用紙搬送機構20は、媒体を搬送するための搬送機構に相当する。この用紙搬送機構20は、用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送するものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図3A及び図3Bに示すように、用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sを印刷開始位置へ向けて送るためのローラであり、この例ではD形の断面形状をしている。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させる際の駆動源である。本実施形態の搬送モータ22は、直流モータ(DCモータ)によって構成されている。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって送られてきた用紙Sを搬送方向へ搬送するためのローラである。この搬送ローラ23の動作も搬送モータ22によって制御される。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。
プラテン24は、印刷中の用紙Sを、この用紙Sの裏面側から支持する部材である。ここで、図4Aはプラテン24の平面図である。図4Bは、プラテン24の一部を拡大して示す斜視図である。プラテン24には、用紙Sに着弾しなかったインクを受けるためのインク受け溝241が設けられている。このインク受け溝241は、ヘッドとの対向面が開放された溝状の部分であり、ヘッドが有するノズルと対向する位置に設けられている。なお、インク受け溝241とノズルとの位置関係については、後で説明する。そして、インク受け溝241には、インクを吸収するためのインク吸収部材242が設けられている。このインク吸収部材242は、スポンジ等の液体を吸収できる部材によって作製されている。このインク吸収部材242と用紙Sとを直接接触させないようにするため、プラテン24には複数の突起243が設けられている。この突起243は、インク吸収部材242の表面よりも上側(ヘッド側)に突出しており、その先端面が用紙Sの背面に接触する。
<キャリッジ移動機構30について>
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動方向には、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれている。なお、ヘッドユニット40はヘッド41を有し、ヘッド41は複数のノズルNzによって構成されるノズル列(Nk〜Ny)を有する(図5及び図6を参照。)。このため、キャリッジ移動方向は、ノズル列が移動するノズル列の移動方向(所定方向)に相当する。従って、キャリッジ移動機構30は、ノズル列を所定方向に移動させるノズル列移動機構に相当する。
このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、従動プーリー35とを有する。キャリッジモータ31は、キャリッジCRを移動させるための駆動源に相当する。このキャリッジモータ31は、プリンタ側コントローラ60によって動作が制御される。そして、キャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。この駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、従動プーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、キャリッジCRに接続されているとともに、駆動プーリー34と従動プーリー35とに架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。このガイド軸32は、キャリッジ移動方向に沿って取り付けられている。従って、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRは、このガイド軸32に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。
<ヘッドユニット40について>
ヘッドユニット40は、インクを用紙Sに向けて吐出させるためのものである。このヘッドユニット40は、キャリッジCRに取り付けられている。そして、このヘッドユニット40が有するヘッド41は、プラテン24に対向する位置に取り付けられている。また、ヘッドユニット40が有するヘッド制御部42は、ケースの内部に設けられている。
次に、ヘッド41の構造について説明する。ここで、図5は、ヘッド41の構造を説明するための断面図である。図6は、ヘッド41が有するノズルNzの配置を説明するための図である。例示したヘッド41は、インク貯留室411から圧力室412を通ってノズルNzに至る一連のインク流路を有している。このインク流路はノズルNzに対応する数だけ設けられている。そして、圧力室412の一部を区画する振動板413にはピエゾ素子414が設けられている。このピエゾ素子414は、圧力室412とは反対側となる振動板413の表面に設けられており、電位差に応じて振動板413を変形させる。インク流路はインクで満たされているため、振動板413の変形によって、対応するノズルNzからインクを吐出させることができる。このようなピエゾ素子414は、インクを吐出させるための動作を実行可能な素子に相当する。
このヘッド41において、ノズルNzは、所定ピッチで用紙Sの搬送方向に配置されており、ノズル列を構成している。ノズルNzの形成ピッチは、k・Dで表される。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ、つまり、用紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔である。また、kは、最小のドットピッチDとノズルピッチとの関係を表す係数であり、1以上の整数に定められる。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、係数kは4となる。図示の例において、各ノズル列のノズルNzは、下流側のノズルNzほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。すなわち、ノズルNz(♯1)は、ノズルNz(♯180)よりも搬送方向の下流側、つまり用紙Sの始端側に位置している。そして、このノズル列が、キャリッジ移動方向(ノズル列移動方向)に位置を異ならせて、複数設けられている。また、このヘッド41は、吐出させるインクの種類をノズル列毎に定めることができる。このヘッド41は、図6の左側から、ブラックインクを吐出させる第1ノズル列Nkと、シアンインクを吐出させる第2ノズル列Ncと、マゼンタインクを吐出させる第3ノズル列Nmと、イエローインクを吐出させる第4ノズル列Nyとを有している。
前述したインク受け溝241は、搬送方向の下流側及び上流側において、キャリッジCRが移動し得る範囲の全体に設けられている。このインク受け溝241において、搬送方向の下流側に位置する部分はノズルNz(♯1)〜ノズルNz(♯35)に臨み、搬送方向の上流側に位置する部分はノズルNz(♯145)〜ノズルNz(♯180)に臨む。このため、ノズルNz(♯1)〜ノズルNz(♯35)、及び、ノズルNz(♯145)〜ノズルNz(♯180)から吐出されたインクは、用紙Sに着弾しなかった場合において、インク吸収部材242に着弾して吸収される。その結果、プリンタ1の内部が汚れてしまう不具合を防止できる。
以下の説明では、便宜上、インク受け溝241における搬送方向の下流側の部分を下流側インク受け溝241aともいい、搬送方向の上流側の部分を上流側インク受け溝241bともいう。この上流側インク受け溝241bは、用紙Sの終端部分への印刷時において、用紙Sに着弾しなかったインクを受けるインク受け部に相当する。そして、このインク受け溝241は、規格化された大きさの用紙Sの側縁に対応する位置にも設けられている。例えば、A4版の用紙S、B5版の用紙S、はがきサイズの用紙Sにおける側縁に対応する位置において、搬送方向に沿って設けられている。また、下流側インク受け溝241aに臨むノズルNz(♯1)〜ノズルNz(♯35)は、縁無し印刷において、用紙Sの始端部分を印刷する際に用いられるノズル群である。以下、これらのノズルNzを総称して始端部処理用ノズル群ともいう。同様に、上流側インク受け溝241bに臨むノズルNz(♯145)〜ノズルNz(♯180)は、縁無し印刷において、用紙Sの終端部分を印刷する際に用いられるノズル群である。以下、これらのノズルNzを総称して終端部処理用ノズル群ともいう。
<検出器群50について>
検出器群50は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。図3A,図3Bに示すように、この検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出器53、及び紙幅検出器54が含まれている。リニア式エンコーダ51は、キャリッジCRのキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出器53は、印刷される用紙Sを検出するためのものである。紙幅検出器54は、印刷される用紙Sの幅を検出するためのものである。
本実施形態において、紙検出器53は、発光素子と受光素子とを有する光学式センサによって構成されている。この紙検出器53では、用紙Sの有無に応じて受光素子の受光量を異ならせている。例えば、用紙Sが有る場合には受光素子が用紙Sからの反射光を受光し、用紙Sが無くなった場合には受光素子は反射光を受光しない。すなわち、紙検出器53からの検出信号は、用紙Sの始端や終端が通過したタイミングでレベルが変化する。従って、この紙検出器53は、用紙Sの始端や終端を検出するセンサに相当する。プリンタ側コントローラ60では、紙検出器53からの検出信号のレベルを監視することで、用紙Sの始端や終端が通過したタイミングを知ることもできる。なお、紙検出器53に関し、用紙Sが有る場合に、用紙Sによって光を遮り、受光素子に受光させないようにしてもよい。そして、この紙検出器53は、ヘッド41(ノズル列)よりも上流側に配置されている。このため、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの始端や終端の位置を印刷前に認識することができる。
<プリンタ側コントローラ60について>
前述したように、プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うものである。例えば、プリンタ側コントローラ60は、搬送モータ22の回転量を制御することによって用紙Sの搬送を制御する。また、プリンタ側コントローラ60は、キャリッジモータ31の回転を制御することによってキャリッジCRの移動を制御する。すなわち、プリンタ側コントローラ60は、所定の搬送量で用紙Sを搬送させる動作と、キャリッジCR(ヘッド41)を移動させながら断続的にインクを吐出させる動作とを交互に行わせることで、用紙Sに画像を印刷させている。このプリンタ側コントローラ60は、図2に示すように、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110との間で、データの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。そして、CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従って各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を制御する。即ち、搬送モータ22やキャリッジモータ31に対する制御信号を出力する。また、CPU62は、ヘッド41の動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部42に出力したり、駆動信号COMを生成させるための波形情報を駆動信号生成回路70に出力したりする。
<駆動信号生成回路70について>
駆動信号生成回路70は、ピエゾ素子414に印加される駆動信号COMを、プリンタ側コントローラ60から出力された波形情報に基づいて生成する。ここで、図7は、駆動信号COMと、駆動信号COMの印加制御とを説明するための図である。例示した駆動信号COMは、1つの繰り返し周期内に4つの波形部が含まれている。そして、各波形部には、1つの駆動パルスが含まれている。すなわち、第1波形部SS1には第1駆動パルスPS1が含まれ、第2波形部SS2には第2駆動パルスPS2が含まれている。また、第3波形部SS3には第3駆動パルスPS3が含まれ、第4波形部SS4には第4駆動パルスPS4が含まれている。ここで、第1駆動パルスPS1、第3駆動パルスPS3、第4駆動パルスPS4は、互いに同じ形状をしている。そして、これらの駆動パルスの内、1つの駆動パルスがピエゾ素子414に印加されると、対応するノズルNzからは所定量(例えば7pl)のインクが吐出される。また、2つの駆動パルスがピエゾ素子414に印加されると、倍の量のインクが吐出される。つまり、印加される駆動パルスの数が増える程、吐出されるインクの量が増える。一方、第2駆動パルスPS2は、インクを吐出させない場合に用いられる駆動パルスである。この第2駆動パルスPS2がピエゾ素子414に印加されると、インクが吐出されない程度に、メニスカス(ノズルNzで露出しているインクの自由表面)が振動する。このような振動によってノズル付近のインクが攪拌され、インクの増粘防止が図れる。
ヘッド制御部42は、印刷データとして送られてくる画素データに基づき、ピエゾ素子414に印加する波形部を定める。簡単に説明すると、画素データがドット無しに対応するデータ[00]であった場合、ヘッド制御部42は、第2波形部SS2のみをピエゾ素子414に印加させる。また、小ドットの形成を示すデータ[01]であった場合、ヘッド制御部42は、第3波形部SS3のみをピエゾ素子414に印加させる。同様に、ヘッド制御部42は、画素データが中ドットの形成を示すデータ[10]であった場合には第3波形部SS3及び第4波形部SS4をピエゾ素子414に印加させ、画素データが大ドットの形成を示すデータ[11]であった場合には第1波形部SS1、第3波形部SS3及び第4波形部SS4をピエゾ素子414に印加させる。この制御を行うことで、このプリンタ1では、1画素の中で4階調を表現している。
===印刷動作===
<コンピュータ110側の動作について>
まず、コンピュータ110側の動作について説明する。ここで、図8は、印刷動作の実行期間中におけるコンピュータ110側の動作を説明するためのフローチャートである。このコンピュータ110側の動作は、プリンタドライバに基づき、ホスト側コントローラ111によって実行される。従って、プリンタドライバは、各動作を実行するためのコードを有している。
この動作においてホスト側コントローラ111は、解像度変換処理(ステップS10)、色変換処理(ステップS20)、ハーフトーン処理(ステップS30)、ラスタライズ処理(S40)を順次行う。なお、これらの処理は、ユーザーが、プリンタ1をコンピュータ110に通信可能に接続し、図1で説明した印刷システム100にした状態で行われる。具体的には、印刷画質や用紙サイズ等の必要な情報が入力された状態で、プリンタドライバのユーザーインタフェースの画面から、印刷実行の操作がなされたことを条件に行われる。以下、各処理について説明する。
解像度変換処理(S10):解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、用紙Sに画像を印刷する際の解像度(印刷するときのドットの間隔であり、印刷解像度ともいう。)に変換する処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、ホスト側コントローラ111は、アプリケーションプログラムから受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。この変換方法としては、画素データの補間や間引きなどがある。なお、この画像データ中の各画素データは、RGB色空間により表される多段階(例えば256段階)の階調値を有するデータである。以下、このRGBの階調値を有する画素データのことをRGB画素データと言い、また、これらRGB画素データから構成される画像データをRGB画像データと言う。
色変換処理(S20):色変換処理は、前述したRGB画像データの各RGB画素データを、CMYK色空間により表される多段階(例えば256段階)の階調値を有するデータに変換する処理である。ここで、CMYKは、プリンタ1が有するインクの色である。すなわち、Cはシアンを意味する。また、Mはマゼンタを、Yはイエローを、Kはブラックをそれぞれ意味する。以下、このCMYKの階調値を有する画素データのことをCMYK画素データといい、これらCMYK画素データから構成される画像データのことをCMYK画像データという。この色変換処理は、例えば、RGBの階調値とCMYKの階調値とを対応付けたテーブルを参照することによって行われる。
ハーフトーン処理(S30):ハーフトーン処理は、多段階の階調値を有するCMYK画素データを、プリンタ1が表現可能な、少段階の階調値を有するCMYK画素データに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256段階の階調値を示すCMYK画素データが、4段階の階調値を示す2ビットのCMYK画素データに変換される。この2ビットのCMYK画素データは、前述したように、ドット無しに対応するデータ[00]と、小ドットに対応するデータ[01]と、中ドットの形成に対応するデータ[10]と、大ドットに対応するデータ[11]である。このようなハーフトーン処理には、例えばディザ法等が利用され、プリンタ1がドットを分散して形成できるような2ビットのCMKY画素データを作成する。また、このハーフトーン処理に用いる方法は、ディザ法に限るものではなく、γ補正法や誤差拡散法等を利用しても良い。
ラスタライズ処理(S40):ラスタライズ処理は、ハーフトーン処理がなされたCMYK画像データを、プリンタ1へ転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、前述した印刷データとしてプリンタ1に出力される。ホスト側コントローラ111は、規定量の印刷データが得られる毎に、得られた印刷データをプリンタ1へ出力する。本実施形態では、1パス分の印刷データが得られる毎に、この印刷データを出力する。なお、パスとは、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ1回移動させる動作を意味する。
<プリンタ1側の動作について>
次に、プリンタ1側の動作について説明する。ここで、図9は、印刷時におけるプリンタ1の動作を説明するフローチャートである。以下に説明される各動作は、プリンタ側コントローラ60が、メモリ63内に格納されたコンピュータプログラムに従って、各制御対象部を制御することにより実行される。そして、コンピュータプログラムは、各動作を実行させるためのコードを有する。
印刷命令受信(S110):プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110からインタフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラは、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、以下の給紙動作、搬送動作、ドット形成動作等を行う。
給紙動作(S120):印刷命令を受信したならば、プリンタ側コントローラ60は、給紙動作を行う。給紙動作とは、印刷対象となる用紙Sを移動させ、印刷開始位置(所謂、頭出し位置)に位置決めする処理である。すなわち、プリンタ側コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷対象となる用紙Sを搬送ローラ23まで送る。続いて、プリンタ側コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた用紙Sを印刷開始位置に位置決めする。なお、用紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルNzは、用紙Sと対向する。
ドット形成動作(S130):次に、プリンタ側コントローラ60は、ドット形成動作を行う。ドット形成動作とは、所定方向(具体的には、キャリッジ移動方向)に沿って移動するノズルNzからインクを断続的に吐出させ、用紙Sにドットを形成する動作である。コントローラは、キャリッジモータ31を駆動し、キャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させる。また、コントローラは、キャリッジCRが移動している間に、印刷データに基づいてノズルNzからインクを吐出させる。そして、ノズルNzから吐出されたインクが用紙上に着弾すれば、用紙上にドットが形成される。すなわち、このドット形成動作により、用紙上には、ノズルNzの移動方向に沿った複数のドットからなるラスタラインが形成される。
搬送動作(S140):次に、プリンタ側コントローラ60は、搬送動作を行う。搬送動作とは、用紙Sを搬送方向へ所定の搬送量だけ移動させる処理である。プリンタ側コントローラ60は、搬送モータ22を駆動し、搬送ローラ23を回転させて用紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送動作により、ヘッド41は、先程のドット形成動作によって形成されたドットの位置(搬送方向の位置)とは異なる位置に、ドットを形成することができる。ここで、所定の搬送量は、用紙Sの始終端部分と中間部分とで異なっている。即ち、用紙Sの始終端部分における搬送量は、用紙Sの中間部分における搬送量よりも小さい。また、プリンタ側コントローラ60は、この搬送動作にて紙検出器53からの検出信号に基づき、用紙Sの終端が紙検出器53を通過したか否かを監視している。なお、所定の搬送量や用紙Sの終端の検出については、後で説明する。
排紙判断(S150):次に、プリンタ側コントローラ60は、印刷中の用紙Sについて排紙を行うか否かの判断を行う。この判断時において、印刷中の用紙Sに印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、プリンタ側コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまで、或いは、用紙Sの終端の位置が終端部処理用ノズル群を超えるまで、ドット形成動作と搬送動作とを交互に繰り返す。その結果、ドット(ラスタライン)から構成される画像が、次第に用紙上へ印刷される。
排紙動作(S160):印刷中の用紙Sに印刷するためのデータがなくなったならば、プリンタ側コントローラ60は、排紙動作を行って印刷された用紙Sを排出する。すなわち、プリンタ側コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることにより、印刷された用紙Sを排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいて行っても良い。
印刷終了判断(S170):次に、プリンタ側コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の用紙Sに印刷を行うのであれば、次の用紙Sの給紙動作を行う。また、次の用紙Sに印刷を行わないのであれば印刷動作を終了する。
===印刷方式について===
このような構成を有する本実施形態のプリンタ1では、インターレース方式による印刷が行われる。そして、このインターレース方式を用いることで、インクの吐出特性といったノズルNz毎の個体差を、印刷される画像上で分散し、目立たないようにしている。ここで、図10は、インターレース方式の説明図であり、途中のパスから用紙Sの搬送量を少なくした例を説明している。なお、説明の便宜上、ヘッド41の代わりとして示すノズル列が、用紙Sに対して移動しているように描かれているが、実際には用紙Sが搬送方向に移動される。つまり、この図は、ノズル列と用紙Sとの相対的な位置関係を示すものである。また、各ラスタラインの番号は、便宜上付したものである。具体的には、パスN+5で最も用紙Sの終端側に形成されるラスタラインをr(1)として示している。加えて、同図において、黒丸で示されたノズルNzは、実際にインクを吐出するノズルNzであり、白丸で示されたノズルNzはインクを吐出しないノズルNzである。
例示したインターレース方式では、用紙Sが搬送方向に一定の搬送量で搬送される毎に、各ノズルNzが、その直前のパスで形成されたラスタラインのすぐ上のラスタラインを形成する。このように搬送量を一定にして各ラスタラインを形成するためには、実際にインクを吐出するノズル数Nn(整数)は係数kと互いに素の関係にあることが求められ、搬送量FはNn・Dに設定される。
図10の例において、ノズル列は、搬送方向に沿って配列された8個のノズルNzを有するが、搬送量Fを一定にして各ラスタラインを形成するために、7個のノズルNzを用いてインターレース方式による印刷が行われている。また、7個のノズルNzが用いられるため、用紙Sは搬送量7・Dにて搬送される。その結果、例えば、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル列を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて用紙Sにドットが形成される。そして、7個のノズルNzを用いた印刷がパスNまで行われる。そして、パスN+1以降は、搬送量3・Dにて印刷が行われる。このような搬送量の切り替えは、用紙Sにおける中間部分の印刷から終端部分の印刷に移行する場合等に行われる。終端部分の印刷では、インクのプラテン24への着弾を防止すべく、上流側インク受け溝241bに臨むノズルNzを使用するからである。この場合、終端部分の印刷における搬送量は、インク受け部に臨むノズルNzの数に応じて定められる。これは、インク受け部に臨むノズルNzを有効に使用して、印刷を効率よく行わせるためである。その結果、終端部処理用搬送量を最適化できる。
ところで、搬送量3・Dの場合、通常は3個のノズルNzを用いれば、搬送量を一定に保ったまま各ラスタラインを埋めることができる。しかし、7個のノズルNzを用いた印刷で形成されなかったラスタラインを補完的に形成するため、この例では使用するノズルNzが段階的に減らされている。パスNでは、ラスタラインr(16),r(20),r(24)の様に、4ライン毎にラスタラインが形成される。前述したように、このインターレース方式では、その直前のパスで形成されたラスタラインのすぐ上のラスタラインを形成する。このため、パスNにおいて、ラスタラインr(16)〜r(19)と、ラスタラインr(21),r(22)と、ラスタラインr(25),r(26)と、ラスタラインr(29),r(33)が形成されずに残っている。これらのラスタラインを形成するため、パスN+1では6個のノズルNzを用いた印刷が行われ、パスN+2では5個のノズルNzを用いた印刷が行われ、パスN+3では4個のノズルNzを用いた印刷が行われている。そして、パスN+4以降は3個のノズルNzを用いた印刷が行われる。
このように、搬送量7・Dの印刷動作から搬送量3・Dの印刷動作へ切り替えた場合、搬送量3・Dの印刷動作を複数パス分行う必要があることが判る。例えば、ラスタラインr(16)よりも用紙Sの始端側に位置する全てのラスタラインを形成するためには、パスN+3まで印刷動作を行う必要がある。同様に、ラスタラインr(7)よりも用紙Sの始端側に位置する全てのラスタラインを形成するためには、パスN+5まで印刷動作を行う必要がある。
<印刷動作における概要について>
このプリンタ1では、搬送方向の両端部分における搬送量を中間部分における搬送量よりも小さくして印刷を行っている。そして、用紙Sの終端側の部分で搬送量を切り替える場合には、紙検出器53からの検出結果に基づいて、中間部分の印刷に適した搬送量(第1の搬送量に相当する。以下、通常処理用搬送量ともいう。)から終端部分の印刷に適した搬送量(第2の搬送量に相当する。以下、終端部処理用搬送量ともいう。)へと切り替えるタイミングを定めている。このように、用紙Sの終端の位置を取得し、取得した用紙Sの終端の位置に基づいて搬送量を切り替えるタイミングを定めているので、印刷対象の用紙Sにおける搬送方向のサイズが、指定されたサイズと相違してしまっても、印刷を適正に行わせることができる。例えば、未印刷のラインが残ったまま印刷が終了してしまったり、終端部分における搬送量で不必要に多くの範囲を印刷してしまったりする不具合を防止することができる。以下、印刷動作について詳細に説明する。
<搬送量の切り替えについて>
まず、搬送量の切り替えについて説明する。ここで、図11Aは、搬送量の切り替え制御を説明するための概念図である。図11Bは、搬送モータ22に対する制御信号と、紙検出器53からの検出信号の関係を説明するタイミングチャートである。図11Cは、用紙Sの終端の位置を説明する概念図である。また、図12は、用紙Sの終端の位置を説明するための概念図である。このプリンタ1において、プリンタ側コントローラ60は、紙検出器53による検出結果に基づいて用紙Sの終端の位置を取得する。そして、取得した終端の位置から搬送量の切り替えタイミングを定める。この切り替えタイミングは、通常処理用搬送量で用紙Sを搬送した場合において、用紙Sの終端が搬送量切り替え位置に達するまでのパス数として定められる。
ここで、搬送量切り替え位置について説明する。この搬送量切り替え位置を定めるためには、以下の条件を考慮する必要がある。第1の条件は、終端部処理用ノズル群における最下流のノズルNz(ノズルNz(#145)が相当する。)から搬送方向の上流側に定められることである。搬送量切り替え位置が、この最下流のノズルNzよりも搬送方向の下流側に定められると、ノズルNzから吐出されたインクが下流側インク受け溝241aから外れてしまい、プラテン24に付着してしまうからである。第2の条件は、終端部処理用搬送量による印刷範囲(以下、終端部処理必要範囲ともいう。)が確保できることである。図10の例で説明したように、インターレース方式において、用紙Sの終端部分を隙間無く印刷するためには、通常処理用搬送量から終端部処理用搬送量に切り替わった後、終端部処理用搬送量による印刷を複数パス行う必要がある。このため、搬送量切り替え位置は、少なくともこの複数パスの印刷範囲(終端部処理必要範囲)が確保できる位置に定められる。第3の条件は、通常処理量搬送量で搬送しても終端部処理必要範囲が確保できることである。
以上の条件を考慮して、このプリンタ1では、搬送量切り替え位置が定められている。具体的には、図11Aに示すように、終端部処理用ノズル群における最下流のノズルNzを基点にして、この基点から搬送方向の上流側に終端部処理必要範囲だけ離れた位置を、最下流の搬送量切り替え位置としている。そして、最下流の搬送量切り替え位置から搬送方向の上流側に通常処理量搬送量だけ離れた位置を、最上流の搬送量切り替え位置としている。従って、最下流の搬送量切り替え位置から最上流の搬送量切り替え位置までの範囲が、搬送量切り替え位置として定められる。以下、この範囲のことを搬送量切り替え範囲ともいう。
次に、用紙Sの終端の位置を取得する動作について説明する。前述したように、中間部分に対する印刷動作において、用紙Sは通常処理用搬送量毎に搬送される。このため、単に紙検出器53からの検出信号を監視したのでは、取得した用紙Sの終端の位置は、通常処理用搬送量分の幅を持ってしまう。そこで、本実施形態では、搬送モータ22が直流モータであることに着目し、搬送モータ22への制御信号の出力タイミングと紙検出器53からの検出信号におけるレベル変化のタイミングとに基づいて用紙Sの終端の位置を検出するようにしている。図11Bに示すように、搬送モータ22への制御信号が、停止を示すLレベルから動作を示すHレベルに変化すると、搬送モータ22は用紙Sを搬送する。
ここで、搬送モータ22は直流モータであるから、Hレベルの電圧値に応じた回転数で回転する。このため、用紙Sの搬送量は、搬送モータ22への制御信号をHレベルにした後の経過時間によって判断することができる。そして、毎回の搬送動作において、用紙Sの搬送量は予め定められている。すなわち、用紙Sの中間部分に対する印刷動作において、用紙Sは、通常処理用搬送量毎に搬送されている。従って、紙検出器53からの検出信号が、紙有りを示すLレベルから紙無しを示すHレベルになったタイミングtdに基づいて、用紙Sの終端の位置を取得することができる。具体的には、搬送モータ22への制御信号をHレベルにしたタイミングtmと、紙検出器53からの検出信号がHレベルになったタイミングtdとの差△tから用紙Sの終端が紙検出器53を通過するまでの搬送量△mが取得される。そして、図11Cに示すように、通過するまでの搬送量△mと通常処理用搬送量との差から、この搬送動作を終了した時点における用紙Sの終端の位置が取得される。このように構成することで、特別な構成を付加することなく、高い精度で用紙Sの終端の位置を取得できる。
さらに、プリンタ側コントローラ60は、通常処理用搬送量に基づき、パス毎の用紙Sの終端の位置を取得できる。このため、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの終端が紙検出器53を通過した後、用紙Sの終端が搬送量切り替え範囲に達するまでのパス数を求めることもできる。図12の例で説明すると、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの終端が紙検出器53を通過した直後の位置PE1から用紙Sの終端が搬送量切り替え範囲に達する位置PE2まで移動するために必要なパス数(つまり、搬送量)を、用紙Sの終端が紙検出器53を通過した直後に求めることができる。
<搬送量の切り替え動作の具体例について>
次に、図12を参照して、搬送量の切り替え動作の具体例について説明する。なお、以下の動作は、メモリ63に記憶されたコンピュータプログラムに従ってプリンタ側コントローラ60が実行する。このため、このコンピュータプログラムは、以下の動作を実行させるためのコードを有する。
用紙Sの中間部分に対する印刷時において、プリンタ側コントローラ60は、通常処理用搬送量(第1の搬送量)で用紙Sを搬送させて用紙Sに画像を印刷する。ここで、プリンタ側コントローラ60は、搬送動作(S160,図9を参照。)が行われる毎に、紙検出器53からの検出信号を監視している。そして、プリンタ側コントローラ60は、紙検出器53からの検出信号のレベルが、紙有りを示すレベル(例えばLレベル)から紙無しを示すレベル(例えばHレベル)へ変化した場合に、用紙Sの終端の位置を取得する。前述したように、プリンタ側コントローラ60は、搬送モータ22に対する制御信号のレベルを変化させたタイミングと、紙検出器53からの検出信号のレベルが変化したタイミング(用紙Sの終端が通過したタイミング)とに基づいて、通過直後における用紙Sの終端の停止位置PE1を取得する。
また、プリンタ側コントローラ60は、停止位置PE1と通常処理用搬送量とに基づいて、用紙Sの終端が搬送量切り替え範囲に達するために必要なパス数を取得する。この例では、8パス後の停止位置PE2が搬送量切り替え範囲内であるため、必要なパス数として8パスが取得される。そして、この必要なパス数が、終端部処理用搬送量(第2の搬送量)に切り替えるタイミングを規定する。そして、この必要なパス数の情報は、コンピュータ110へ出力される。これにより、コンピュータ110は、前述したラスタサイズ処理(S40)において、該当するパス数以降における用紙Sの搬送量や使用ノズルNzを変更する。すなわち、ハーフトーン処理(S30)がなされたCMYK画像データの並び順を、終端部処理用搬送量に適合させるように定める。
その後は、定めたパス数の印刷が行われるまで、言い換えれば、用紙Sの終端の位置が搬送量切り替え範囲内に達するまで、通常処理用搬送量による印刷が繰り返し行われる。そして、定めたパス数の印刷が行われたことを条件に切り替えタイミングと判断され、用紙Sの搬送量が通常処理用搬送量から終端部処理用搬送量に変更される。すなわち、コンピュータ110は、終端部処理用搬送量に対応した印刷データをプリンタ1へ出力する。そして、この印刷データを受け取ったプリンタ1は、通常処理用搬送量から終端部処理用搬送量へ切り替えて、用紙Sの終端部分に対する印刷を行う。
この終端部分に対する印刷においても、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの終端の位置を取得する。ここで、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの終端の位置が、終端部処理用ノズル群における最下流のノズルNz(#145)を超えたか否かを監視している。そして、用紙Sの終端の位置が最下流のノズルNz(#145)を超えた場合、プリンタ側コントローラ60は印刷動作を終了して排紙動作(S150)を行うと共に、印刷動作を終了する旨の情報をコンピュータ110へ出力する。印刷動作を終了する旨の情報を受け取ったコンピュータ110は、画像データの印刷データへの変換を停止する。そして、次の用紙Sに対する画像データがある場合には、その画像データの印刷データへの変換を行う。また、次の用紙Sに対する画像データがない場合には、印刷データへの変換処理を終了する。
以上の制御を行うプリンタ1では、従来のプリンタ1に比べて以下の利点がある。すなわち、紙検出器53による用紙Sの終端の検出結果に応じて、通常処理用搬送量から終端部処理用搬送量へ切り替えるタイミングが定められ、このタイミングで通常処理用搬送量から終端部処理用搬送量への切り替えが行われる。このため、印刷対象となる用紙Sの大きさが制御上指定された用紙Sの大きさと相違してしまっても、適正な印刷を行うことができる。即ち、印刷対象となる用紙Sの長さに適したタイミングで終端部処理用搬送量に切り替えられるので、適正な印刷を行うことができる。例えば、終端部処理用搬送量による印刷回数が過度に多くなってしまう等の不具合を防止できる。そして、終端部処理用搬送量で必要となる印刷範囲を考慮して搬送量切り替え範囲が定められているので、終端部処理用搬送量での印刷回数(パス数)が適正化されて、処理時間の短縮化が図れる。また、終端部処理用搬送量の印刷で未印刷のラインが残ってしまう不具合を確実に防止できる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態では、印刷装置としてのプリンタ1について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。例えば、以下に示す実施形態であっても本発明に含まれる。
<印刷方式について>
前述した実施形態では、説明の便宜のため、モデル化したノズル列(8ノズル)を例に挙げてインターレース方式を説明した。しかし、インターレース方式は、この例に限定されない。実際のノズル列は、96個や180個という多数のノズルNzで構成されている。このため、インターレース方式にも種々の方式がある。例えば、インターレース方式には、1つのラスタラインを複数のノズルNzに担当させるオーバーラップ方式を加えたものがある。このようなインターレース方式であっても本発明に含まれる。
<搬送モータ22について>
前述した実施形態では、直流モータによって構成された搬送モータ22を例に挙げて説明した。しかし、搬送モータ22は他の種類のモータで構成されていてもよい。例えば、パルスモータで構成されていてもよい。この場合、用紙Sの終端が紙検出器53を通過したタイミング(検出信号のレベルが変化したタイミング)と搬送モータ22に与えたパルスの数とに基づいて、プリンタ側コントローラ60は、用紙Sの終端の位置を取得することができる。
<紙検出器53について>
前述した実施形態では、発光素子と受光素子とを有する紙検出器53を例に挙げて説明した。しかし、紙検出器53は、他の構成のものであってもよい。例えば、用紙Sが接触することで回転するアームを有するメカニカルセンサであってもよい。
1 プリンタ,20 用紙搬送機構,21 給紙ローラ,22 搬送モータ,
23 搬送ローラ,24 プラテン,241 インク受け溝,
241a 下流側インク受け溝,241b 上流側インク受け溝,
242 インク吸収部材,243 突起,25 排紙ローラ,
30 キャリッジ移動機構,31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,
33 タイミングベルト,34 駆動プーリー,35 従動プーリー,
40 ヘッドユニット,41 ヘッド,411 インク貯留室,412 圧力室,
413 振動板,414 ピエゾ素子,42 ヘッド制御部,50 検出器群,
51 リニア式エンコーダ,52 ロータリー式エンコーダ,53 紙検出器,
54 紙幅検出器,60 プリンタ側コントローラ,61 インタフェース部,
62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,70 駆動信号生成回路,
100 印刷システム,110 コンピュータ,111 ホスト側コントローラ,
112 インタフェース部,113 CPU,114 メモリ,120 表示装置,
130 入力装置,131 キーボード,132 マウス,140 記録再生装置,
141 フレキシブルディスクドライブ装置,142 CD−ROMドライブ装置,
S 用紙,CR キャリッジ,Nz ノズル,Nk 第1ノズル列,
Nc 第2ノズル列,Nm 第3ノズル列,Ny 第4ノズル列,COM 駆動信号,
SS1 第1波形部,SS2 第2波形部,SS3 第3波形部,SS4 第4波形部,
PS1 第1駆動パルス,PS2 第2駆動パルス,PS3 第3駆動パルス,
PS4 第4駆動パルス

Claims (4)

  1. 媒体を搬送するための搬送機構と、
    媒体搬送方向に配置された複数のノズルからなるノズル列と、
    前記ノズル列を前記媒体搬送方向と交差する方向に移動させるノズル列移動機構と、
    前記ノズル列よりも前記媒体搬送方向の上流側に配置され、前記媒体の終端を検出するセンサと、
    前記搬送機構による媒体の搬送、前記ノズル列移動機構によるノズル列の移動、及び前記ノズル列からのインクの吐出を制御するコントローラであって、
    第1の搬送量で前記媒体を搬送させる搬送動作と前記ノズル列を移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させるドット形成動作とを繰り返し行わせるとともに、前記センサからの検出信号を監視し、
    前記センサによって前記媒体の終端が検出された場合に、前記媒体の終端が搬送量切り替え位置に達するまでの前記搬送動作と前記ドット形成動作の繰り返し回数を定め、
    定めた繰り返し回数だけ前記搬送動作と前記ドット形成動作が行われた後、前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量で前記媒体を搬送させる搬送動作と前記ドット形成動作とを行わせるコントローラと、
    を有する印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、
    前記繰り返し回数の情報を他のコントローラに出力し、
    前記他のコントローラは、
    前記繰り返し回数の情報に基づき、前記コントローラに出力される印刷データが有する画素データであって前記繰り返し回数以降に用いられる画素データについて、前記第2の搬送量に適合させるべく並び順を定める、印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記搬送量切り替え位置は、
    前記媒体搬送方向の上流側に位置する一部のノズルの内、前記媒体搬送方向における最下流のノズルを基点とし、前記基点から前記第2の搬送量による印刷で印刷するために必要な搬送量だけ前記媒体搬送方向の上流側の位置を最下流の切り替え位置とし、前記最下流の切り替え位置から前記第1の搬送量だけ前記媒体搬送方向の上流側の位置を最上流の切り替え位置とする範囲に定められている印刷装置。
  4. 第1の搬送量で媒体を搬送させる搬送動作と媒体搬送方向に配置された複数のノズルからなるノズル列を前記媒体搬送方向とは交差する方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させるドット形成動作とを繰り返し行うことで、前記媒体に対する印刷を行わせるステップと、
    前記ノズル列よりも前記媒体搬送方向の上流側に配置され、前記媒体の終端を検出するセンサからの検出信号を監視し、前記センサによって前記媒体の終端が検出された場合に、前記媒体の終端が搬送量切り替え位置に達するまでの前記搬送動作と前記ドット形成動作の繰り返し回数を定めるステップと、
    定めた繰り返し回数だけ前記搬送動作と前記ドット形成動作を行った後、前記第1の搬送量よりも少ない第2の搬送量で前記媒体を搬送させる搬送動作と前記ドット形成動作とを行うステップと、
    を有する印刷方法。
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