JP2006240258A - 記録装置および記録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェット記録ヘッドの寿命を記録ドット数の累計に基づいて判断する構成において、記録ヘッドの寿命は吐出時におけるヘッド温度に大きく左右されるため、単に記録ドット数をカウントするだけでは正確な寿命判定を行なうことができない。
【解決手段】 記録時のヘッド温度を読み取り、ヘッド温度に応じた重み付け係数を記録ドット数に乗算して補正し、これを累積的にカウントして、寿命判定に供する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、種々の記録媒体に対して画像を記録する記録装置および記録システムに関し、特に熱エネルギを利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置および記録システムに適用して好適なものである。
従来のインクジェット記録装置、例えばインクジェット記録ヘッドに設けた発熱抵抗体(ヒータ)によりインクを急速に加熱して気泡を発生させ、この気泡の圧力でノズルからインクを例えば滴として吐出させる所謂サーマルインクジェット方式のインクジェット記録装置などでは、ヒータが直接インクと接することで生ずる酸化現象や、消泡時にかかるストレス(キャビテーション)によるヒータの損傷を防止するために、ヒータを保護膜で覆っている。しかしこの保護膜自体も一定期間加熱されることにより酸化し、硬く脆い材質に変化してしまう。このように保護膜が脆くなった状態で記録を続けると、ヒータのキャビテーションによる破壊を防止するための保護膜自身がキャビテーションにより破壊され、その結果ヒータが破壊され、インクを吐出できなくなってしまう。
よって従来インクジェット記録装置では、記録ヘッドが吐出動作を行う度に記録ドット数の履歴を累積的に計測し(以下、ドットカウントという)、ドットカウントが所定値を超えるとヘッドの寿命が尽きたものと判断するようにしていた(例えば特許文献1)。
特開2004−272545号公報
しかしながら前述した保護膜の酸化現象の進行は、環境温度に大きく左右され、温度が高いほど進行は早く、温度が低いほど進行が遅いという性質がある。それにも関わらず、上記従来の方法で示した記録装置では、記録ヘッドが1ドット吐出すると、常にドットカウントを1ドット分加算しているため、環境に応じた寿命検知を正確に行なえないという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は環境によらずヘッド寿命の検知精度を向上した記録装置および記録システムを提供することにある。
そのために、本発明は、記録ヘッドを使用して記録媒体にドットを記録することで画像形成を行う記録装置において、
前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数手段と、
前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数手段が計数したドット数のデータを補正する補正手段と、
当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持手段と、
当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知手段と、
を具えたことを特徴とする。
ここで、前記補正手段は、前記条件として、前記記録ヘッドの温度を用いることができ、さらに、前記記録ヘッドの温度に応じた重み付け係数を前記計数手段が計数したドット数のデータに乗算することで補正を行うものとすることができる。
または、前記補正手段は、前記条件として、形成される画像に応じた前記記録ヘッドの使用状態を用いることができ、さらに、前記計数手段に対し、形成される画像中の記録画素が連続する場合は所定の重み付け量をさらに加算させ、連続しない場合は所定の重み付け量を減算させるものとすることができる。
また、本発明は、画像データを供給する画像データ供給装置と、当該供給された画像データに基づき、記録ヘッドを使用して記録媒体にドットを記録することで画像形成を行う記録装置と、を具えた記録システムにおいて、
前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数手段と、
前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数手段が計数したドット数のデータを補正する補正手段と、
当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持手段と、
当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知手段と、
を具えたことを特徴とする。
さらに、本発明は、画像形成を行うために記録媒体にドットを記録する記録ヘッドの劣化状態検知方法において、
前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数工程と、
前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数工程で計数したドット数のデータを補正する補正工程と、
当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持工程と、
当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知工程と、
を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、画像データを供給するコンピュータに上記劣化状態検知方法を実行させるためのプログラム、さらには該プログラムを記憶した記憶媒体に存する。
本発明によれば、単なるドット計数(ドットカウント)だけでなく、記録ヘッドを使用する際の条件、例えば記録時の記録ヘッド温度や記録画像に応じて記録ヘッドの劣化状態の検知を行うようにしたので、記録ヘッドの劣化ないしは寿命の判定精度を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明を適用可能な記録システムの一実施形態を示す。本システムは、例えばカード状の記録媒体に対して記録を行うことが可能なインクジェット方式による記録装置(以下、単に「記録装置」という)101と、この記録装置が記録を行う画像データを供給するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する)109の形態の画像データ供給装置とを接続して構成されている。
図1に示されているように、記録装置101の外装には、例えばカード状の記録媒体を積載するフィーダトレイ102、後述の記録ヘッドおよび記録媒体の搬送部が収納された空間を開閉可能な上部カバー103、記録ヘッドに供給される液体(インク)を貯留するタンク部が収納された空間を開閉可能な前カバー104、電源スイッチ105、操作環境の設定を行なうための操作パネル106、および記録済みの記録媒体を積載するスタッカ107などが設けられている。
PC109の本体109Aと記録装置101とはプリンタケーブル108で接続され、記録装置101はPC109Aよりプリンタケーブル108を介して制御コマンドや画像データなどを受信し、記録処理等を実行する。
図2は本実施形態で使用する制御装置であるPC本体109Aの構成例を示すブロック図である。
PC本体109Aは、入力手段であるキーボード111およびマウス110とはそれぞれキーボードインタフェース204およびマウスインタフェース205を介して接続され、表示装置であるCRT112とはビデオコントローラ203を介して接続されている。なお、入力手段および表示装置の形態はこれらに限られないのは勿論である。また、PC本体109Aはプリンタインタフェース206を介して記録装置101に接続される。
PC本体109Aは、これらのインタフェースやコントローラのほか、MPU200、RAM201、ハードディスク装置(HDD)202および各部を接続するバス208等を具えている。そして、MPU200がハードディスク装置202上のアプリケーションプログラムやドライバソフトウェアを実行することで、記録データを作成する処理や、メモリ201に記憶されている記録情報を制御コマンドに変換し、プリンタインタフェース206を介してプリンタケーブル108に出力する処理を実行する。
図3は記録装置101の内部構成を模式的に示す側断面図である。
記録装置101は概して、記録部302と、給紙部303と、排紙部301とを備えている。給紙部303は、給紙モータ304の駆動を受けて回転するピックアップローラ305および給紙ローラ306により、堆積されている記録媒体307を1枚ずつ分離して記録部302に送給する。記録部302は、記録媒体307を搬送するための搬送ベルト308と、搬送ベルトを回転駆動する搬送モータ313と、記録媒体307の位置を検知するためのTOF(TOP of Form)センサ309と、インクを吐出させる記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYと、インクを記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYに供給するインクタンクユニット310とを有する。
記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYは、それぞれ、ブラック、シアン、淡シアン、マゼンタ、淡マゼンタおよびイエローのインクに対応したものである。インクタンクユニット310には、これらの各色に対応したインク収納部が設けられ、記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYのそれぞれとチューブ(不図示)を介して接続されており、回復モータ(図8)を制御することで記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYに対してインクを供給する。なお、記録装置において用いられるインクの色や濃度(色調)はこれに限られないのは勿論である。
記録部302では、搬送ベルト308上を搬送される記録媒体307に対してTOFセンサ309でその先端位置を検出し、当該検出した位置情報を基に、画像形成信号に応じて記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYからインクを吐出させ、記録媒体307表面にインクを付着さて画像を形成する。インクタンクユニット310の下方にはDC電源ユニット311が備えられ、電気回路基板、記録ヘッド301および各種モータに所要の電力を供給する。312は各記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびY内において粘度の増したインクを吸引し、排出するための回復ユニットである。
図4は記録ヘッドを説明するための模式的斜視図である。
本実施形態で使用する記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYのそれぞれは、600dpi(ドット/インチ;参考値)相当の解像度を持ち、0.0425mmピッチで2400個のノズルが記録媒体搬送方向に直交する方向に配列されている。すなわち、本実施形態の記録ヘッドは、約102mm(約4インチ)の幅に記録が可能な所謂フルライン型の記録ヘッドである。また、各記録ヘッドには、4つのダイオードセンサ401、402、403および404がノズル配列方向に沿って等間隔に配置され、記録ヘッドの温度を読み取り可能である。符号405、406、407および408は2400個のノズルを均等に4分割したノズル群であり、これらのノズル群の温度が、それぞれ上記ダイオードセンサ401、402、403および404により読み取られる。
図5は記録ヘッドの内部構成例を示す模式的斜視図である。
記録ヘッドには、ノズル壁503によって各々仕切られることで画成されたノズル506が設けられ、ノズル506にはそれぞれに対応した発熱抵抗体(ヒータ)504が設けられている。ヒータ504はシリコン基板501上に半導体プロセスと同様の手法で形成されており、後述するヘッド駆動回路から所定の電気的エネルギが印加されることによって発熱し、この熱によりノズル506内のインクに膜沸騰を生じさせて気泡を発生し、ノズル開口502からインクを例えば滴として吐出するように構成されている。なお、ヒータ504上には、インクとの接触による酸化を防止するため、タンタル(Ta)を原料とする保護膜1001がヒータ504を覆うように配置されている。505はノズル506に共通に連通して各ノズルにインク1002を供給するための共通液室であり、インクタンクユニット310のに連通している。また、507は天板であり、ノズル壁503の上面に配置されることでノズル506を形成している。
図6(a)〜(c)は上記構成の記録ヘッドないしノズル506がインクを吐出するメカニズムを説明するための図である。
図6(a)に示すように、ヒータ504は保護膜1001に覆われ、ノズル506内のインク1002とは直接接触しないよう構成されている。また、同図に示すように、ヒータ504が通電される前には、インク1002はノズル開口502付近においてメニスカスを形成し、保持されている。図6(b)はヒータ504に電気的エネルギが印加され、ノズル内のインク1002が沸騰し、発泡している状態である。さらに熱エネルギが与えられ気泡が成長することで、ノズル開口502からインクが滴として吐出される(図6(c))。その後、ヒータ504への熱エネルギの印加が停止すると、気泡が収縮し始める一方、吐出された分のインクが共通液室側から供給され、最終的にはインク1002が保護膜1001に衝突すると同時に消泡し、図6(a)の状態に戻る。
図7はPC109が記録装置101に送信する制御コマンドの構造を示す。
本実施形態で使用する制御コマンドとしては、フォーマットコマンド701、イメージデータコマンド702、ドットカウントコマンド707およびジョブ開始コマンド703が存在し、それらのコマンドをPC109はプリンタインタフェース206を介してプリンタケーブル108に出力する。各コマンドには記録装置101が識別を行うための識別コードが付されている。
フォーマットコマンド701は記録すべき画像データの開始を示すものであり、記録媒体に実際に記録する記録領域の横方向(ノズル配列方向)サイズのデータ705、同じく縦方向(記録媒体搬送方向)サイズのデータ706、および記録枚数のデータ709を含んでいる。イメージデータコマンド702には、図8について後述するVRAMに展開するビットマップ形式の画像データ(ビットマップデータ)704が含まれる。ドットカウントコマンド707には、記録ヘッドの各ノズルがビットマップデータ704を記録した場合に吐出する吐出ドット数の合計値(ドットカウント値)を通知するドットカウントデータ708が含まれている。ジョブ開始コマンド703は識別コードのみを含んでおり、これによって記録データの終了および記録ジョブの開始が指示される。
図8は本実施形態に係るインクジェット記録装置101の制御系の構成例を示すブロック図である。
MPU600は、作業用RAM602を適宜使用しながら、プログラムROM601に格納された図9等について後述するような制御手順に対応した制御プログラムを実行することで、以下の制御を実現する。
1)PC109から出力された制御コマンドを通信制御ドライバ604を制御して受信する。
2)受信した制御コマンドのうち、フォーマットコマンド701およびドットカウントコマンド707に含まれる各種パラメータをRAM602に格納し、イメージデータコマンド702のビットマップデータ704をプリントバッファであるVRAM603に展開する。そして、ジョブ開始コマンド703を受信すると記録動作を開始し、モータドライバ605を介して給紙モータ304および搬送モータ313を駆動する。
3)入出力(I/O)ポート607を介して、記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYのそれぞれに配設されたダイオードセンサ401、402、403および404からヘッドの温度を取得した後、TOFセンサ309で検知した記録媒体307の先端位置を基準とした記録媒***置情報に基づき、VRAM603に展開されている画像データに応じてヘッド駆動回路606を介して各記録ヘッドを駆動しながら、記録媒体の所定位置にインクを吐出させることで、画像データを記録媒体307に記録を行う。
4)記録媒体の記録処理が終了すると、後述する劣化ないし寿命を検知ないし判定するために利用されるトータルドットカウンタを更新する。
5)フォーマットコマンド701で指定された全枚数の記録媒体に記録を完了し、すべてがスタッカ107に排出されると、給紙モータ304および搬送モータ313の駆動を停止する。
なお、図8において610は操作環境の設定等を操作者が行なうための操作スイッチであり、操作パネル106に設けられる。また、611は操作者に対して所要のメッセージを表示するための例えばLCD形態の表示部であり、これも操作パネル106に設けることができる。608はこのLCD611を駆動するためのドライバである。
図9は本実施形態におけるRAM602のメモリマップ構成を示す。
RAM602上の記憶領域は、PC109から受信したデータを一時格納する受信バッファ602Bと、作業用のワークエリア602Wとに分けられる。作業用ワークエリア602Wには、各記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYの各24000個のノズル(#1〜#2400)が過去に吐出した記録ドット数の累計(トータルドットカウント値)が格納される領域N(Bk)、N(C)、N(Lc)、N(M)、N(Lm)およびN(Y)と、受信したドットカウントデータコマンド707に含まれる各記録ヘッドの画像1ページ分のドットカウント値が格納される領域P(Bk)、P(C)、P(Lc)、P(M)、P(Lm)およびP(Y)と、受信したフォーマットコマンド701に含まれる記録枚数、記録領域縦サイズおよび横サイズのデータが格納される領域N、XおよびYと、が設けられている。
図10は本実施形態の記録装置101において行われる記録処理手順のフローチャートを示し、本手順はプログラムROM601に格納された制御プログラムをMPU600が実行することで実施される。
記録装置の電源が投入され、各種初期化処理が正常に行われ、データ受信可能状態になると本処理が起動され、まずPC109からのフォーマットコマンド701の受信をチェックする(ステップS800)。フォーマットコマンド701を受信すると(ステップS800で肯定判定された場合)、記録領域横サイズデータ705をRAM602の領域Xに、記録領域縦サイズデータ706を領域Yに、記録枚数データ705を領域Nに保存する(ステップS801)。次に、続いて受信するイメージデータコマンド702に含まれるビットマップデータ704をVRAM603に展開し、これをジョブ開始コマンド703を受信するまで継続する(ステップS802)。そして記録データ展開が終了すると、続いて受信したドットカウントデータコマンド707に含まれるドットカウントデータ708をRAM602の領域P(Bk)、P(C)、P(Lc)、P(M)、P(Lm)およびP(Y)に格納する。
次に、給紙部303より記録媒体307を1枚記録部に送給し(ステップS803)、給紙ローラ306によりこれを記録部302に向けて搬送する。記録媒体307は搬送ベルト308により搬送され、その先端がTOFセンサ309で検知され(ステップS804で肯定判定された場合)、さらに記録媒体307がヘッドに対向する記録開始位置に到達したことが検知されると(ステップS805で肯定判定された場合)、各記録ヘッド毎のダイオードセンサ401、402、403および404から各記録ヘッドの各領域毎の温度情報を取得し(ステップS806)、続いて記録処理(ステップS807)を行う。
RAM602の領域Xに格納された記録領域縦サイズ分の記録処理が終了すると、今回記録分のドットカウント値を後述する手段で算出し、トータルドットカウンタ(N(Bk)、N(C)、N(LC)、N(M)、N(LM)、N(Y))に加算する(ステップS808)。その後、記録済みの記録媒体を排出し(ステップS809)、領域Nに格納された枚数分の記録が終了すれば(ステップS810で肯定判定された場合)、次の画像データの記録に備えるフォーマットコマンド待ちの状態となり(ステップS800)、終了していなければ(ステップS810で否定判定された場合)、ステップS803に復帰して次の記録媒体に同様に記録処理を行う。
図11は本実施形態における記録装置の記録ヘッドがインクを吐出した際の記録ヘッドの温度と、記録ヘッドの寿命が尽きるまでの吐出ドット数(寿命発数)との関係を表した特性図である。記録ヘッドの寿命は、インクを吐出した際の記録ヘッド温度に比例して短くなる特性を持つ。つまりヒータ504を覆っているタンタルを原材料とする保護膜1001は記録時に受ける熱エネルギにより酸化し、外部からの衝撃に脆い性質を持つ五酸化タンタルに変化する。この五酸化タンタルがキャビテーションにより破壊されると、ヒータ504が直接インク1002と接し、最終的にヒータ504がキャビテーションの作用を直接受け、破壊されてしまう。また、タンタルが酸化して五酸化タンタルに変化する速度は温度に比例するため、記録ヘッドの寿命は温度に比例して短くなる。すなわち、インク吐出時の温度が高いほど寿命は短くなり、温度が低いほど寿命は長くなる。
図12は上述した記録ヘッドの吐出時の温度と、これに応じた重み付け係数とを数値化したテーブルであり、本テーブルを使用して1ページ記録分のドットカウント値を補正しする。なお、このテーブルの内容は固定データであり、従ってROM601に予め格納しておくものとすることができる。
図13はトータルドットカウンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。本手順は例えば、1枚の記録媒体に対して記録が完了した時点で起動することができる。
まず、記録前に検知した記録ヘッドの温度をパラメータとして図12のテーブルから重み付け係数を取得し(ステップS1401)、ドットカウントデータコマンドで受信した各記録ヘッド・各ノズル毎のドットカウンタ(P(Bk)、P(C)、P(LC)、P(M)、P(LM)およびP(Y))の内容に乗算する(ステップS1402)。さらにそれらをトータルドットカウンタ(N(Bk)、N(C)、N(LC)、N(M)、N(LM)およびN(Y))に加算する(ステップS1403)。
例えば、記録時のブラック用ヘッドBkのある領域の温度が35℃であった場合に、その領域に含まれるノズルのトータルドットカウンタN(Bk)に加算する値はP(Bk)×10となり、25℃である場合はP(Bk)×0.1となる。このように各記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYが記録を繰り返すたびにトータルドットカウンタ(N(Bk)、N(C)、N(LC)、N(M)、N(LM)およびN(Y))を更新して行く。
そして、更新値が所定値(例えば1.0×10)を超えたか否かを判定し(ステップS1404)、超えた場合にはその記録ヘッドは寿命が尽きたものとして、例えば操作パネル106のLCD611の表示画面や、プリンタドライバの処理によってPC109のCRT112の表示画面に表示を行う等してその旨を報知し(ステップS1405)、使用者に記録ヘッドの交換を促すことができる。なお、報知の形態としてはその他にも適宜の物とすることができ、例えば音声によって報知を行うものでもよい。
以上説明したように、上記実施形態によれば、記録時のヘッド温度に応じて劣化ないし寿命を検知ないし判定するためのトータルドットカウンタに加算するカウント値を補正することにより、記録ヘッドの劣化ないし寿命検知精度を向上することができる。
なお本実施形態では、記録ヘッドの温度と重み付け係数との関係を図12のテーブルに示すように定めたが、これは一例であり、テーブルの内容は用いる記録ヘッドの特性に依存するため、使用する記録ヘッドの特性に適した様々なテーブルを用いることができることは勿論である。
また、以上説明した実施形態では、記録中のMPU600の負荷やRAM602の容量を軽減するために、記録媒体へ記録が終了した時点で1ページ分のトータルドットカウンタを更新するようにしたが、ドットカウント値(吐出ドット数)を1ライン毎にPC109より受信し、1ライン分の吐出の都度、記録ヘッドの温度を読み取り、トータルドット命カウンタを更新するようにしてもよい。この場合は、例えばエラー等により記録中に記録動作を中断した場合、中断するまでの吐出ドット数をトータルドットカウンタに加算でるため、劣化ないし寿命検知精度のより一層の向上を図ることが可能である。
さらに、上例では記録ヘッド毎にダイオードセンサ形態の温度センサを4つ配置するものとしたが、温度センサは他の形態のものでもよく、またその個数についても、記録ヘッドの寸法や想定される温度分布等に応じて適宜の個数を配置することができることは勿論である。
加えて、上例では、記録ヘッドの劣化ないし寿命検知精度を高めるために各記録ヘッドの各ノズル毎にトータルドットカウント値を管理することでして寿命を検知ないし判定するものとしたが、いくつかのノズルをまとめて、またはいくつかのノズル毎にトータルドットカウント値を管理することも可能である。
さらに加えて、トータルドットカウンタの内容を記録装置の電源オフ時にも保持しておくことができるようにするために、RAM602を例えばバッテリ等によってバックアップするようにすることもできるし、あるいはこのカウンタ部分を不揮発性メモリ(EEPROM)等で構成することも可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様のシステム構成を具え、PCおよび記録装置についても同様の機械的構成および制御系の構成を採用する。従って、それらの説明は省略する。
図14は本実施形態における制御コマンドの構造を示す。
本実施形態で使用する制御コマンドとしては、フォーマットコマンド1601、イメージデータコマンド1602およびジョブ開始コマンド1603が存在し、それらのコマンドをPC109はプリンタインタフェース206を介してプリンタケーブル108に出力する。各コマンドには記録装置101が識別を行うための識別コードが付されている。
フォーマットコマンド1601は、第1実施形態のフォーマットコマンド701と同様であり、記録領域横サイズのデータ1604、記録領域縦サイズのデータ1605、および記録枚数のデータ1606を含んでいる。イメージデータコマンド1602には、第1実施形態のコマンド702と同様であり、VRAMに展開するビットマップデータ1607が含まれる。ジョブ開始コマンド703も第1実施形態のコマンド703と同様である。
図15は本実施形態におけるRAM602のメモリマップ構成を示す。
図9に示したメモリマップ構成と異なるのは、作業用ワークエリア602Wにおいて、各記録ヘッドの画像1ページ分のドットカウント値が格納される領域P(Bk)、P(C)、P(Lc)、P(M)、P(Lm)およびP(Y)の代わりに、後述する各記録ヘッドBk、C、Lc、M、LmおよびYのノズルに対応する重み付け係数が格納される領域K(Bk)、K(C)、K(LC)、K(M)、K(LM)およびK(Y)が設けられている点である。
図16は本実施形態の記録装置101において行われる記録処理手順のフローチャートを示し、本手順はプログラムROM601に格納された制御プログラムをMPU600が実行することで実施される。
記録装置の電源が投入され、各種初期化処理が正常に行われ、データ受信可能状態になると本処理が起動される。まずPC109からのフォーマットコマンド701の受信をチェックする(ステップS1700)。フォーマットコマンド701を受信すると(ステップS1700で肯定判定された場合)、記録領域横サイズデータ705、記録領域縦サイズデータ706および記録枚数データ705を、それぞれ、RAM602の領域X、YおよびNに保存する(ステップS1701)。次に、続いて受信するイメージデータコマンド1602に含まれるビットマップデータ1607をVRAM603に展開し、これをジョブ開始コマンド1603を受信するまで継続する(ステップS1702)。
次に、給紙部303より記録媒体307を1枚記録部に送給し(ステップS1703)、給紙ローラ306によりこれを記録部302に向けて搬送する。記録媒体307は搬送ベルト308により搬送され、その先端がTOFセンサ309で検知され(ステップS1704で肯定判定された場合)、さらに記録媒体307がヘッドに対向する記録開始位置に到達したことが検知されると(ステップS1705で肯定判定された場合)、1ラインの記録処理を行なう(ステップS1706)。この1ラインの記録処理が終了すると、後述する手段で取得したカウント値をトータルドットカウンタ(N(Bk)、N(C)、N(LC)、N(M)、N(LM)およびN(Y))に加算する(ステップS1707)。
この際、何らかのエラーが発生していれば(ステップS1708が肯定判定された場合)、記録動作を中止し(ステップS1711)、エラーが解除されるのを待つ(ステップS1712)。エラーが解除されると(ステップS1712がYES)なら再度フォーマットコマンド待ち(ステップS1700)となる。一方、エラーが発生していなければ、領域Xに格納された記録領域縦サイズ分の全ラインの記録が終了するまで(ステップS1709で肯定判定がなされるまで)、ステップS1706以降の処理を繰り返す。全ラインの記録終了が判定された場合には、記録済みの記録媒体を排出し(ステップS1710)、領域Nに格納された枚数分の記録が終了すれば(ステップS1711で肯定判定された場合)、フォーマットコマンド待ちの状態となり(ステップS1700)、終了していなければ(ステップS810で否定判定された場合)、ステップS1703に復帰して次の記録媒体に同様に記録処理を行う。
本実施形態は、記録ヘッドが断続的に吐出動作を行う場合と連続吐出を行う場合とでは、後者の方が少ない吐出数(例えば約1%少ない吐出数)で寿命が尽きるという特性に着目したものである。つまり、記録ヘッドは短期間内に連続してインクを吐出すると温度が急激に上昇し、一定期間吐出しないと温度が下がるという特性に着目したものである。そして、記録ヘッドは温度が上昇した状態で吐出を繰り返すと、ヒータ504を覆っているタンタルを原材料とする保護膜1001が記録時に受ける熱エネルギにより酸化し、外部からの衝撃に脆い性質を持つ五酸化タンタルに変化する。この五酸化タンタルはキャビテーションにより破壊され、ヒータ504が直接インク1002と接し、最終的にヒータ504もキャビテーションの影響で破壊されてしまう。つまり、記録ヘッドは短期間内に集中的に吐出動作を行う方が、断続的に吐出する場合よりも、より少ない吐出数で寿命に達するという性質を持つ。よって、本実施形態では上述した記録ヘッドの特性をふまえ、次に説明する制御を行う。
図17は本実施形態におけるトータルドットカウンタ更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
記録処理を開始するにあたり、RAM602上の領域K(Bk)、K(C)、K(LC)、K(M)、K(LM)およびK(Y)に格納される重み付け量がリセットされ、初期値「0」が格納される(ステップS1901)。このステップは、図16の手順において、ステップS1706に至るまでの処理の過程で実施される。そして記録媒体307が記録位置に到達すると、1ライン目の記録処理が行われる(ステップS1902)。このステップは図16の手順におけるステップS1706の処理である。
次に、1ライン目についてノズルから吐出動作が行われた場合は(ステップS1903で肯定判定がなされた場合)、対応するトータルドットカウンタ(N(Bk)、N(C)、N(LC)、N(M)、N(LM)、N(Y))に「1+重み付け量(1ライン目記録時は重み付け量は0)」を加算し(ステップS1904)、続けて重み付け量に「0.01」を加算する(ステップS1905)。反対に吐出が行われなかった場合は(ステップS1903で否定判定がなされた場合)、重み付け量から「0.01」を減算し(ステップS1907)、その結果重み付け量が「1」より小さくなった場合は(ステップS1908で肯定判定がなされた場合)、重み付け量をリセットする(ステップS1909)。ステップS1903〜S1909の処理は図16の手順におけるステップS1707の処理に対応している。
そして、これらの処理を領域Xに格納された記録領域縦サイズ分の記録処理が完了することが判定されるまで繰り返す(ステップS1906)。このステップは図16の手順におけるステップS1710の処理である。
図18は重み付け量の遷移を例示するための模式図である。ここでは、記録ヘッドのあるノズルが、先頭ラインから連続して4ライン分吐出動作を行い、次の2ライン分は吐出せず、また次のラインで吐出動作が行われるような画像を記録する場合を示している。
符号1501は、重み付け量が記録処理前にリセットされ「0」に初期化された状態である。最初のラインで吐出が行われると重み付け量は「0.01」加算されて「0.01」となる(符号1502)。そして続いて3ライン分連続して吐出動作が行われると、重み付け量は「0.04」になる(符号1503)。しかしながら、次のラインでは吐出が行われないため、「0.01」減算されて「0.03」となり(符号1504)、さらに次のラインについても同様にして「0.02」となるが、さらに次のラインでは吐出動作が行われるため、「0.03」に変化する(符号1505)。
なお、上記第1実施形態と同様、トータルドットカウンタの更新値が所定値を超えたか否かを判定し、超えた場合にはその記録ヘッドは寿命が尽きたものとして、操作パネル106のLCD611の表示画面や、プリンタドライバの処理によってPC109のCRT112の表示画面にその旨を報知し、使用者に記録ヘッドの交換を促すことができる。この処理は1枚の記録媒体への記録終了後に行うようにしてもよいし、あるいは図17のステップS1708のエラー発生検出処理に関連づけて行われるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、記録ヘッドの劣化ないし寿命を検知ないし判定するためのトータルドットカウンタに加算するカウント値を記録データに応じて重み付け量を可変制御しながら定めることにより、記録ヘッドの劣化ないし寿命検知精度を向上することができる。
なお、本実施形態では重み付け量を0.01単位で制御しているが、これは一例であり、用いる記録ヘッドの特性に応じ、これに適した単位を定めることができるのは勿論である。また、トータルドットカウント値の管理態様や、その内容を保持するためのメモリ構成についても、第1実施形態と同様の変形を加えることができる。
(その他の実施形態)
なお、記録装置に対して記録に係る画像データを供給するホスト機器としては、コンピュータのほか、デジタルカメラ、イメージスキャナであってもよい。また、コンピュータとしても、上述のようなパーソナルコンピュータ(PC)のほか、オフィスコンピュータやワークステーションなどであってもよく、また電子手帳あるいはハンドヘルド型コンピュータなどのPDAなどであってもよい。さらに記録システムの構成としても、記録装置と画像データ供給装置とに分離可能または分離不能に一体化されるものでもよく、別体に構成された記録と画像データ供給装置とが接続されて構成されるものでもよい。
また、記録ヘッドの劣化ないし寿命を検知ないし判定するためのドットカウント値を補正する記録ヘッド使用時の条件として、第1実施形態では記録ヘッドの温度を、第2実施形態では記録画像データに応じたノズル使用状態を用いるものとしたが、ヘッドの寿命に影響を及ぼし得るその他の条件を勘案してもよく、また2以上の条件を組み合わせて用いてもよい。そのような条件としては、例えば、インクの種類、装置自体が置かれる環境や装置自体の使用条件などが挙げられる。
さらに、寿命が尽きたか否かの判定の基準となるトータルドットカウントの所定値は適切に定めることができ、例えば早めの報知を行い得る値に設定することもできる。また、複数段階に分けた報知を行うこと、すなわち記録ヘッドの劣化状態ないし余命を適宜報知してゆくようにしてもよい。
加えて、上例ではフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドを用いる記録装置について説明したが、本発明は記録媒体搬送方向に対して直交する方向に記録ヘッドをスキャンさせる所謂シリアルタイプの記録装置に適用しても有効なものであり、さらには、インクジェット方式以外、例えば感熱式、熱転写式等の他の記録方式を採る記録装置に適用しても好適なものである。さらに加えて、記録装置において用いられる記録剤の色や濃度(色調)は適宜定めうるものであり、またモノクロームの記録装置にも適用することも可能である。
さらに加えて、上記第1および第2の実施形態では、記録ヘッドの劣化ないし寿命を判定するためのカウント動作を記録装置101で行うものとして説明したが、PC109で動作するアプリケーションソフトウエアやプリンタドライバなどのプログラムで行うようにしてもよい。例えば第1の実施形態に即して言えば、記録装置101が記録ヘッドの温度情報をインターフェース(通信制御ドライバ604)を介してPC109のアプリケーションソフトウエアやプリンタドライバに送信し、これに応じてアプリケーションソフトウエアやプリンタドライバが当該温度情報と記録画像データとから劣化ないし寿命判定管理を行うようにすることができる。
すなわち、コンピュータが担当する機能を実現するためのソフトウェアまたはプリンタドライバのプログラムコードをコンピュータに供給し、コンピュータに格納されたプログラムコードによって作動させるようにしたものも、本発明の範囲に含まれる。
この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
図1は本発明を適用可能な記録システムの一実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態で使用する制御装置であるパーソナルコンピュータ(PC)本体の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態で使用する記録装置の内部構成を模式的に示す側断面図である。 実施形態で使用する記録ヘッドを説明するための模式的斜視図である。 図4の記録ヘッドの内部構成例を示す模式的斜視図である。 (a)〜(c)は図5の構成の記録ヘッドないしノズル506がインクを吐出するメカニズムを説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態において、PCが記録装置に送信する制御コマンドの構造を示す説明図である。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における記録装置内のRAMのメモリマップ構成を示す説明図である。 第1の実施形態の記録装置において行われる記録処理手順のフローチャートである。 インクを吐出した際の記録ヘッドの温度と、記録ヘッドの寿命が尽きるまでの吐出ドット数(寿命発数)との関係の一例を表した特性図である。 記録ヘッドの吐出時の温度と、これに応じた重み付け係数とを数値化したテーブルを示す説明図である。 第1の実施形態におけるトータルドットカウンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態において、PCが記録装置に送信する制御コマンドの構造を示す説明図である。 第2の実施形態における記録装置内のRAMのメモリマップ構成を示す説明図である。 第2の実施形態の記録装置において行われる記録処理手順のフローチャートである。 第2の実施形態におけるトータルドットカウンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態で用いられる重み付け係数の遷移を例示する模式図である。
符号の説明
101 記録装置
102 フィーダトレイ
103 上部カバー
104 前カバー
105 電源スイッチ
106 操作パネル
107 スタッカ
108 プリンタケーブル
109 パーソナルコンピュータ
110 マウス
111 キーボード
112 CRT
200 MPU
201 RAM
202 ハードディスク
203 ビデオコントローラ
204 キーボードインタフェース
205 マウスインタフェース
206 プリンタインタフェース
301 排紙部
302 記録部
303 給紙部
304 給紙モータ
305 ピックアップローラ
306 給紙ローラ
307 記録媒体
308 搬送ベルト
309 TOFセンサ
310 インクタンクユニット
311 DC電源ユニット
312 回復ユニット
313 搬送モータ
Bk、C、Lc、M、Lm、Y 記録ヘッド
401〜404 ダイオードセンサ
405〜408 ノズル群
501 シリコン基板
502 ノズル開口
503 ノズル壁
504 ヒータ
505 共通液室
506 ノズル
507 天板
600 MPU
601 プログラムROM
602 RAM
603 VRAM
604 通信制御ドライバ
605 モータドライバ
606 ヘッド駆動回路
607 I/O
608 LCDドライバ
609 回復モータ
610 操作スイッチ
611 LCD
701 フォーマットコマンド
702 イメージデータコマンド
703 ジョブ開始コマンド
704 ビットマップデータ
705 記録領域横サイズ
706 記録領域縦サイズ
707 ドットカウントコマンド
708 ドットカウントデータ
1001 保護膜
1002 インク
1601 フォーマットコマンド
1602 イメージデータコマンド
1603 ジョブ開始コマンド
1604 記録領域横サイズ
1605 記録領域縦サイズ
1606 記録枚数
1607 ビットマップデータ

Claims (15)

  1. 記録ヘッドを使用して記録媒体にドットを記録することで画像形成を行う記録装置において、
    前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数手段と、
    前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数手段が計数したドット数のデータを補正する補正手段と、
    当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持手段と、
    当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知手段と、
    を具えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記補正手段は、前記条件として、前記記録ヘッドの温度を用いることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記補正手段は、前記記録ヘッドの温度に応じた重み付け係数を前記計数手段が計数したドット数のデータに乗算することで補正を行う特徴とすることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記補正手段は、前記条件として、形成される画像に応じた前記記録ヘッドの使用状態を用いることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記補正手段は、前記計数手段に対し、形成される画像中の記録画素が連続する場合は所定の重み付け量をさらに加算させ、連続しない場合は所定の重み付け量を減算させることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドによる1ライン分の画像形成毎に、前記計測、前記補正および前記検知を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドによる1頁分の画像形成毎に、前記計数、前記補正および前記検知を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは所定方向に配列された複数の記録素子を有し、該複数の記録素子のそれぞれについて前記計数および前記補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記記録ヘッドは前記記録媒体の幅に対応した範囲にわたって複数の記録素子を配列してなるフルライン記録ヘッドであることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録ヘッドは、インクを吐出することにより画像形成を行うインクジェット記録へどの形態を有することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 画像データを供給する画像データ供給装置と、当該供給された画像データに基づき、記録ヘッドを使用して記録媒体にドットを記録することで画像形成を行う記録装置と、を具えた記録システムにおいて、
    前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数手段と、
    前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数手段が計数したドット数のデータを補正する補正手段と、
    当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持手段と、
    当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知手段と、
    を具えたことを特徴とする記録システム。
  12. 画像形成を行うために記録媒体にドットを記録する記録ヘッドの劣化状態検知方法において、
    前記画像形成時に記録される前記ドットの数を計数する計数工程と、
    前記記録ヘッドを使用する際の条件に応じて、前記計数工程で計数したドット数のデータを補正する補正工程と、
    当該補正されたドット数データを累積的に保持する保持工程と、
    当該保持された累積ドット数データに基づいて前記記録ヘッドの劣化状態を検知する検知工程と、
    を具えたことを特徴とする記録ヘッドの劣化状態検知方法。
  13. 前記検知工程により前記記録ヘッドの劣化状態が検知されたときにその旨を報知する工程をさらに具えたことを特徴とする請求項12に記載の記録ヘッドの劣化状態検知方法。
  14. 画像データを供給するコンピュータに請求項12または請求項13に記載の検知方法を実行させるためのプログラム。
  15. 画像データを供給するコンピュータに請求項12または請求項13に記載の検知方法を実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
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