JP2018201371A - スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤 - Google Patents

スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2018201371A
JP2018201371A JP2017108503A JP2017108503A JP2018201371A JP 2018201371 A JP2018201371 A JP 2018201371A JP 2017108503 A JP2017108503 A JP 2017108503A JP 2017108503 A JP2017108503 A JP 2017108503A JP 2018201371 A JP2018201371 A JP 2018201371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snack
snack confectionery
potato
confectionery
isomaltodextrin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017108503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7133289B2 (ja
Inventor
小野 隆
Takashi Ono
隆 小野
克亮 柴田
Katsuaki Shibata
克亮 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morinaga and Co Ltd filed Critical Morinaga and Co Ltd
Priority to JP2017108503A priority Critical patent/JP7133289B2/ja
Publication of JP2018201371A publication Critical patent/JP2018201371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133289B2 publication Critical patent/JP7133289B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

【課題】油を使用しない新規なスナック菓子の水抜け向上剤及びべたつき抑制剤の提供。【解決手段】イソマルトデキストリンを含む、スナック菓子の水抜け向上剤、又はべたつき抑制剤。該水抜け向上剤、又は該べたつき抑制剤が使用されるスナック菓子は、原料として裏ごし芋を含むノンフライの成形品が適しており、ポテトチップス又はポテトスナックが好適である。該スナック菓子は、イソマルトデキストリンを2〜22重量%含有することが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤に関する。
ポテトチップスには、ジャガイモを薄切りにして油で揚げた、いわゆるリアルポテトチップスと、ジャガイモをフレーク状や粉末状にしたものを成型して製造された、いわゆる成型ポテトチップスの2種類がある(例えば、特許文献1参照)。
成型ポテトチップスは、製造工程において、油で揚げる方法や、熱風で焼成する方法があり、最近では、過熱蒸気を用いた方法も報告されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、多くの場合、生地の水分を効率的に飛ばす、すなわち水抜けを良くするために、基本的に油を使用する必要があり、高カロリーとなってしまう。
特開平10−313816号公報 特開2013−202026号公報
本発明は、新規なスナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、イソマルトデキストリンを成型ポテトチップスの生地に加えて焼成することにより、水抜けが向上すること、これによりポテト本来の風味を維持しながら、かつパリパリとした食感をもつスナック菓子を得ることができることを見出した。本発明は、これらの発見に基づき、完成されたものである。
本発明の一実施形態は、イソマルトデキストリンを有効成分とする、スナック菓子の水抜け向上剤またはべたつき抑制剤である。
本発明の他の一実施形態は、脂肪分が5重量%未満または3重量%未満のスナック菓子であって、イソマルトデキストリンを含有する、スナック菓子である。イソマルトデキストリンを2−22重量%含有してもよい。
上記いずれのスナック菓子についても、その原料が芋であってもよく、成型品であってもよく、ポテトチップスまたはポテトスナックであってもよく、あるいはノンフライであってもよい。
本発明の別の一実施形態は、スナック菓子の製造方法であって、芋成分とイソマルトデキストリンとを含有する混合物を調製する工程と、混合物を成型する工程と、成型した混合物を焼成する工程と、を含む製造方法である。混合物は、80〜95重量%の芋成分と、1〜12重量%のイソマルトデキストリンとを含有してもよい。芋成分が裏ごし芋と粉末芋からなり、裏ごし芋と粉末芋の重量の割合が10:1〜1:1であってもよい。スナック菓子がポテトチップスまたはポテトスナックであってもよい。
本発明によって、新規なスナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤を提供することが可能になった。
以下、本発明の実施の形態を、実施例を挙げながら詳細に説明する。なお、本発明の目的、特徴、利点、および、そのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的な実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をこれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
==イソマルトデキストリンを有効成分とする、スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤==
本発明にかかるスナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤は、イソマルトデキストリンを有効成分とする。
本明細書において、イソマルトデキストリンは、分岐α-グルカンメチル化分析において、
(1)2,3,6‐トリメチル‐1,4,5‐トリアセチルグルシトールと2,3,4‐トリメチル‐1,5,6‐トリアセチルグルシトールの比が1:0.6乃至1:4の範囲にあり、
(2)2,3,6‐トリメチル‐1,4,5‐トリアセチルグルシトールと2,3,4‐トリメチル‐1,5,6‐トリアセチルグルシトールとの合計が部分メチル化グルシトールアセテートの60%以上を占め、
(3)2,4,6‐トリメチル‐1,3,5‐トリアセチルグルシトールが部分メチル化グルシトールアセテートの0.5%以上10%未満であり、
(4)2,4‐ジメチル‐1,3,5,6‐テトラアセチルグルシトールが部分メチル化グルシトールアセテートの0.5%以上である
ことを特徴とする分岐α−グルカンである。
なお、イソマルトデキストリンは、メチル化分析において(1)〜(4)のすべての条件を充足する限り、グルコース残基の結合順序は特に限定されない。
このようなイソマルトデキストリンの構造式の一例を、以下に示す。
Figure 2018201371
ここで用いることのできるメチル化分析は、多糖又はオリゴ糖においてこれを構成する単糖の結合様式を決定する方法として一般的に知られている方法であれば特に限定されない。例えば、WO2008/136331号国際公報に記載の方法では、メチル化分析をグルカンにおけるグルコースの結合様式の分析に用いる場合、まず、グルカンを構成するグルコース残基における全ての遊離の水酸基をメチル化し、次いで、完全メチル化したグルカンを加水分解する。次いで、加水分解により得られたメチル化グルコースを還元してアノマー型を消去したメチル化グルシトールとし、さらに、このメチル化グルシトールにおける遊離の水酸基をアセチル化することにより部分メチル化グルシトールアセテート(以下、本明細書では、「部分メチル化グルシトールアセテート」におけるアセチル化された部位と「グルシトールアセテート」の表記を省略して、「部分メチル化物」と略称する場合がある。)を得る。得られた部分メチル化物を、ガスクロマトグラフィーで分析することにより、グルカンにおいて結合様式がそれぞれ異なるグルコース残基に由来する各種部分メチル化物は、ガスクロマトグラムにおける全ての部分メチル化物のピーク面積に占めるピーク面積の百分率(%)で表すことができる。そして、このピーク面積%から当該グルカンにおける結合様式の異なるグルコース残基の存在比、すなわち、各グルコシド結合の存在比率を決定することができる。
イソマルトデキストリンの製造方法は特に限定されないが、例えばWO2008/136331号国際公報、特開平5−84090、またはTsusakiらの文献(K. Tsusaki et al., Carbohydrate Research, vol. 344, p. 2151-2156, 2009)に記載されているように、マルトースおよび/またはグルコース重合度3以上のα−1,4グリコシド結合を有するα−グルカンを基質とし、α−グルコシル転移酵素を作用させて製造することができる。これら3つの文献全体を引用することにより、本明細書に含めるものとする。
本発明の水抜け向上剤またはべたつき抑制剤を用いる対象であるスナック菓子は特に限定されないが、原料に澱粉を含むものが好ましい。
澱粉は、グルコースがα−1,4グリコシド結合により直鎖状に重合したアミロースと、グルコースがα−1,4グリコシド結合、またはα−1,6グリコシド結合により重合し、枝分かれを有する構造を持つアミロペクチンとから構成される。澱粉に水を加えて加熱すると、澱粉を構成する結晶構造の中に水が入り込み、澱粉の結晶構造が崩れる糊化(α化)が起こる。α化により、体内で消化しやすい構造となった澱粉は食用に適したものとなる。
スナック菓子の原料は特に限定されないが、上述のように澱粉を含むものが好ましく、芋であることがより好ましい。澱粉を含む原料としては、例えばジャガイモ、サツマイモ、キャッサバ、その他の芋、大豆、エンドウ豆、その他の豆、トウモロコシ、米、モチ米、小麦、ライ麦、アワ、ヒエ、キビ、ハトムギ、その他の穀物、カボチャ、クズの根、キヌア、ソバなどが挙げられる。
スナック菓子も特に限定されないが、例えば、チップス、シリアル、などが挙げられ、より具体的には、ポテトチップス、ポテトスナック、サツマイモチップス、サツマイモスナック、コーンスナックなどであってもよい。
本発明の一実施形態であるスナック菓子の水抜け向上剤は、スナック菓子の材料に添加することによって、スナック菓子の製造過程で、スナック菓子からの水抜けを効率化することができる。従来、水抜けを効率よく行うため、材料を油で揚げたり、油脂を追加したうえで焼成したりしていたが、そのため、スナック菓子に高濃度の油分や脂肪分が残存した。本発明の水抜け向上剤を用いることによって、余分な油脂を使用する必要が無くなるため、製造されたスナック菓子の脂肪分を低下させることができるようになる。
また、スナック菓子製造において、生地のべたつきが大きいと、ロールで成形する際に生地がロールに付着しやすくなり、成形が難しくなる。本発明の一実施形態であるスナック菓子のべたつき抑制剤を用いると、生地のべたつきを抑制することができ、生地の成形が容易になる。
==イソマルトデキストリンを含有するスナック菓子==
本発明のスナック菓子は、イソマルトデキストリンを含有する。イソマルトデキストリンの構造は上述した通りであって、スナック菓子製造時の水抜け促進効果を有する。イソマルトデキストリンの含有量は、2〜22重量%であることが好ましく、6〜22重量%であることがさらに好ましく、6〜17重量%であることがさらに好ましい。
スナック菓子の脂肪分は、10重量%未満であることが好ましく、8重量%未満であることがより好ましく、5重量%未満であることがさらに好ましく、3重量%未満であることがさらに好ましい。
スナック菓子は、トレハロースを含んでもよい。トレハロースの含有量は2〜12重量%であることが好ましく、5〜12重量%であることがさらに好ましく、5〜10重量%であることがさらに好ましい。
スナック菓子の種類は、水抜け向上剤およびべたつき抑制剤を用いる対象であるスナック菓子として、上述した通りである。
==スナック菓子の製造方法==
本発明に係るスナック菓子の製造方法は、芋成分とイソマルトデキストリンとを含有する混合物を調製する工程と、混合物を成型する工程と、成型した混合物を焼成する工程とを有する。以下、詳細に各工程を説明する。
芋成分は芋の成分が含まれている芋加工品であって、裏ごし芋、粉末芋、カット芋、ポテトフレークであってもよい。裏ごし芋は、例えば、芋を蒸煮、水煮等の加熱処理後に裏ごしすることで製造できる。粉末芋は、例えば、芋を蒸煮、水煮等の加熱処理後に乾燥し粉砕することで製造できる。ポテトフレークは、芋をフレーク状にして、乾燥させたものである。風味の点から、特に裏ごし芋が含まれているのが好ましい。スナック菓子の材料として、芋成分とイソマルトデキストリンとを含有する混合物、すなわち生地には、2種以上の芋成分が含まれていてもよいが、特に、裏ごし芋とポテトフレークが含まれていることが好ましい。裏ごし芋とポテトフレークの重量%換算での配合比は、生地を成型でき、焼成後の菓子の食感と風味がよい比であれば、任意に選択することができるが、10:1〜1:1であることが好ましく、10:1〜3:1であることがさらに好ましく、5:1〜3:1であることがさらに好ましい。
生地に芋成分を添加する割合は、ポテト本来の風味が得られる割合であれば、任意に設定することができるが、生地全体中の80〜95重量%が好ましく、85〜90重量%がさらに好ましく、87重量%がさらに好ましい。
生地にイソマルトデキストリンを添加する割合は、生地全体中の1〜12重量%が好ましく、3〜12重量%がさらに好ましく、3〜9重量%がさらに好ましい。
チェッキングを防止するため、生地にトレハロースを添加してもよい。トレハロースの添加量は0.5〜20重量%であることが好ましく、1〜10重量%であることがさらに好ましく、3〜5重量%であることがさらに好ましい。
スナック菓子に含まれる脂質含有量を抑制できるので、生地中に油脂などの脂肪分を追加しないほうが良いが、生地を成型する際の離型性を向上させるため、少量の油脂を添加してもよい。油脂はオイルであることが好ましく、オリーブオイルであることがより好ましい。オイルは、生地全体中の0.5〜6重量%加えることが好ましく、0.5〜2重量%加えることがさらに好ましく、0.5〜1.5重量%加えることがさらに好ましい
成型は、ロール等でシート状とした後、裁断又は型抜きするシート成型であってもよい。成型に使用する型は円形、短冊型、棒状型など任意の型とすることができる。スナック菓子の表面は平滑であっても、波型であってもよい。他の成型方法として、コレットマシンなどのエクストルーダを使用した押出し成型であってもよい。生地の厚さは、食感、風味の点から0.5〜2.0mmであることが好ましく、1.0〜1.5mmであることがさらに好ましい。また、水抜けを向上させるために、生地にピンホールを施してもよい。
焼成工程は特に限定されないが、焼成温度は100〜250℃であることが好ましく、120〜220℃であることがさらに好ましく、190〜210℃であることがさらに好ましい。焼成時間も特に限定されないが、2〜10分であることが好ましく、3〜8分であることがさらに好ましく、4〜6分であることがさらに好ましい。焼成回数は特に限定されず、1段階で焼成しても、温度や時間を変えて2段階で焼成してもよい。
焼成後の成型スナック菓子の形状は、平らであるいわゆるフラットタイプであってもよく、反っている、いわゆる積重ね包装タイプであってもよい。また、焼成後のスナック菓子の表面は平らであっても、波型である波型タイプであっても、表面に気泡のあるタイプであってもよい。焼成方法は、常法を用いることができるが、赤外線により焼成する方法、熱風で焼成する方法、過熱蒸気で焼成する方法であってもよい。また、焼成中加圧や減圧を行ってもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、下記の実施例は本発明の範囲を限定するために記載されるものではない。
[実施例1]
本実施例では、イソマルトデキストリンの添加量がそれぞれ異なる試験例1〜6の6種類のポテトスナックの生地を調製後、成型・焼成し、各試験例の工程適正の評価、及び焼成したポテトスナックの食感と風味についての官能評価を行った。また、焼成後のポテトスナック含まれる含水率を測定した。
Figure 2018201371
まず、表1に記載した原料をそれぞれ混合後に撹拌し、6種類のポテトスナックの生地を調製した。本実施例では、芋成分として、67重量%の加熱後に裏ごししたジャガイモと20重量%のポテトフレーク(ジャガイモをフレーク状にして乾燥させたもの)を、イソマルトデキストリンとしてファイバリクサTM(株式会社林原製)を、トレハロースとしてトレハ(登録商標)(含水結晶トレハロース)(株式会社林原製)を、乳化剤としてレシチンを、調味料として酵母エキスを用いた。混合・撹拌した生地をロールで、厚さ1.5mmに圧延し、打ち抜き成型により円状に成型した。さらに、生地にピンホールを施した。生地を成型する際、専門のパネラーが、生地のべたつきと生地の成型のしやすさを指標に、表2の工程適正の評価基準に従って、4段階で評価した。
Figure 2018201371
その後、成型したポテトスナック生地を、オーブンに入れ、200℃で5分間一次焼成し、120℃で5分間二次焼成し、スナック菓子を得た。試験例2〜6のポテトスナックについて、専門のパネラーが表3の食感の評価基準、表4の風味の評価基準に従い、食感と風味をそれぞれ評価した。また、焼成後の試験例1〜6のポテトスナックに含まれる含水率を測定した。含水率は、赤外線水分計(kett社製 FD−620)を用い、105℃、10分の条件下で測定した。なお、試験例1は、ポテトスナックを成型することができなかったため、焼成したポテトスナックの食感と風味、含水率を評価・測定することができなかった。
Figure 2018201371
Figure 2018201371
以上の評価結果を表5にまとめた。
Figure 2018201371
工程適正について、イソマルトデキストリンを添加していない試験例1では、生地がべたつき、成型することが困難であったが、1重量%以上のイソマルトデキストリンを添加した試験例2〜6では生地のべたつきが抑えられ、成型が可能となった。
焼成後のポテトスナックの食感について、イソマルトデキストリンの添加量の増加に伴い、食感も改善した。焼成後のポテトスナックの風味については、イソマルトデキストリンを添加しても、強い粉っぽさは感じられなかった。焼成後のポテトスナックの含水率については、イソマルトデキストリンの添加量の増加に伴い、含水率が減少した。
このように、実施例1の条件では、イソマルトデキストリンが3重量%以上の場合に、全体に好結果が得られた。
[実施例2]
本実施例では、イソマルトデキストリン(試験例1)に代えて、ポリデキストロースであるファイバーソル2(松谷化学工業株式会社製)(試験例2)、マルトデキストリンであるTK−16を(松谷化学工業株式会社製)(試験例3)をそれぞれ含むポテトスナックを評価した。
表6に記載した原料を用い、実施例1と同様にして3種類のポテトスナックを製造して評価した。評価結果を表7に示す。
Figure 2018201371
Figure 2018201371
表7に示すように、ポリデキストロース(試験例2)、マルトデキストリン(試験例3)をそれぞれ含む生地はべたつくため、成型することが困難であった。そのため、ポテトスナックの食感と風味、含水率を評価・測定することができなかった。これに対し、イソマルトデキストリンを6重量%含む試験例1では、生地が全くべたつかず、成型が容易であった。また、焼成後のポテトスナックの含水率は2重量%と低く、食感も風味も問題がなかった。
[実施例3]
本実施例では、裏ごし芋とポテトフレークの配合比が異なる6種類のポテトスナック(試験例1〜6)を評価した。
表8に記載した原料を用い、実施例1と同様にポテトスナックを製造し、評価した。評価結果を表9に示す。なお、試験例4、5、6においては、加水して生地の硬さを調整した。
Figure 2018201371
Figure 2018201371
表9が示すように、ポテトフレークを用いず、裏ごし芋だけを用いた場合(試験例1)は、生地を成型することができなかったが、裏ごし芋とともにポテトフレークを用いることにより、工程適正のみならず、食感、風味、含水率ともに、問題のないレベルに改善された。

Claims (20)

  1. イソマルトデキストリンを有効成分とする、スナック菓子の水抜け向上剤。
  2. 前記スナック菓子の原料が芋である、請求項1に記載の水抜け向上剤。
  3. 前記スナック菓子の原料が裏ごし芋を含む、請求項1に記載の水抜け向上剤
  4. 前記スナック菓子が成型品である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水抜け向上剤。
  5. 前記スナック菓子がポテトチップスまたはポテトスナックである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水抜け向上剤。
  6. 前記スナック菓子がノンフライである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水抜け向上剤。
  7. イソマルトデキストリンを有効成分とする、スナック菓子用生地のべたつき抑制剤。
  8. 前記スナック菓子の原料が芋である、請求項7に記載のべたつき抑制剤。
  9. 前記スナック菓子の原料が裏ごし芋を含む、請求項7に記載のべたつき抑制剤
  10. 前記スナック菓子が成型品である、請求項7又は8に記載のべたつき抑制剤。
  11. 前記スナック菓子がポテトチップスまたはポテトスナックである、請求項7〜9のいずれか1項に記載のべたつき抑制剤。
  12. 前記スナック菓子がノンフライである、請求項7〜11のいずれか1項に記載のべたつき抑制剤。
  13. 脂肪分が5重量%未満のスナック菓子であって、
    イソマルトデキストリンを含有する、スナック菓子。
  14. 脂肪分が3重量%未満のスナック菓子であって、
    イソマルトデキストリンを含有する、スナック菓子。
  15. イソマルトデキストリンを2〜22重量%含有する、請求項13または14に記載のスナック菓子。
  16. 前記スナック菓子の原料が芋である、請求項13〜15のいずれか1項に記載のスナック菓子。
  17. 前記スナック菓子の原料が裏ごし芋を含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載のスナック菓子
  18. 前記スナック菓子が成型品である、請求項13〜17のいずれか1項に記載のスナック菓子。
  19. 前記スナック菓子がポテトチップスまたはポテトスナックである、請求項13〜18のいずれか1項に記載のスナック菓子。
  20. 前記スナック菓子がノンフライである、請求項13〜19のいずれか1項に記載のスナック菓子。
JP2017108503A 2017-05-31 2017-05-31 スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤 Active JP7133289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108503A JP7133289B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017108503A JP7133289B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018201371A true JP2018201371A (ja) 2018-12-27
JP7133289B2 JP7133289B2 (ja) 2022-09-08

Family

ID=64954267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017108503A Active JP7133289B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7133289B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114745961A (zh) * 2019-12-25 2022-07-12 株式会社日清富滋 油炸食品用混合物和使用了它的油炸食品的制造方法以及油炸食品的口感改良方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07327628A (ja) * 1994-06-14 1995-12-19 Calbee Foods Co Ltd 成形ポテトチップの製造方法
JPH11146762A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Matsutani Chem Ind Ltd 成形スナックの製造法
JP2004159647A (ja) * 2002-08-05 2004-06-10 Roquette Freres 低脂肪の繊維強化スナックの製造方法及び、かくして得られるスナック
US20050064079A1 (en) * 2003-09-24 2005-03-24 Allen Patrick E. High protein puffed food product and method of preparation
JP2010100583A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Hayashibara Biochem Lab Inc 脂質代謝改善剤
JP2011510636A (ja) * 2008-01-29 2011-04-07 ポテト マジック オーストラリア ピーティーワイ リミテッド 焼きスナックベース製品の製造方法およびこの方法により製造された焼きスナックベース製品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07327628A (ja) * 1994-06-14 1995-12-19 Calbee Foods Co Ltd 成形ポテトチップの製造方法
JPH11146762A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Matsutani Chem Ind Ltd 成形スナックの製造法
JP2004159647A (ja) * 2002-08-05 2004-06-10 Roquette Freres 低脂肪の繊維強化スナックの製造方法及び、かくして得られるスナック
US20050064079A1 (en) * 2003-09-24 2005-03-24 Allen Patrick E. High protein puffed food product and method of preparation
JP2011510636A (ja) * 2008-01-29 2011-04-07 ポテト マジック オーストラリア ピーティーワイ リミテッド 焼きスナックベース製品の製造方法およびこの方法により製造された焼きスナックベース製品
JP2010100583A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Hayashibara Biochem Lab Inc 脂質代謝改善剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
月刊フードケミカル, vol. 32, no. 5, JPN6021012250, 2016, pages 43 - 47, ISSN: 0004752600 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114745961A (zh) * 2019-12-25 2022-07-12 株式会社日清富滋 油炸食品用混合物和使用了它的油炸食品的制造方法以及油炸食品的口感改良方法
KR20220103710A (ko) 2019-12-25 2022-07-22 가부시키가이샤 닛신 세이훈 웰나 기름 조리 식품용 믹스 및 그것을 사용한 기름 조리 식품의 제조 방법 그리고 기름 조리 식품의 식감 개량 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP7133289B2 (ja) 2022-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6147688B2 (ja) ベーカリー製品及びその製造方法
KR101171196B1 (ko) 노화가 억제된 떡의 제조방법
JP6176812B2 (ja) スライス適性に優れたベーカリー製品及びその製造方法
CN1832689B (zh) 米粉组合物
JP2008543322A (ja) 焼いた繊維強化製品及びその製造方法
JP6592460B2 (ja) ベーカリー食品用加工澱粉及びベーカリー食品用ミックス
WO2019163965A1 (ja) 飲食品利用に適した食物繊維高含有澱粉
Cheng et al. Effects of different gelatinization degrees of starch in potato flour on the quality of steamed bread
JPH10295253A (ja) パン類及びその製造法
Guadalupe-Moyano et al. Impact of drying methods on banana flour in the gluten-free bread quality
JPH10243777A (ja) 食物繊維強化用組成物及びそれを用いた食物繊維強化食品
JP6300597B2 (ja) 米糠配合膨化食品
JP2018201371A (ja) スナック菓子の水抜け向上剤およびべたつき抑制剤
JP2018153127A (ja) ベーカリー製品用組成物、ベーカリー製品用生地、及びベーカリー製品の製造方法
JP2016026477A (ja) 澱粉糊化生地用硬化促進剤
Agama-Acevedo et al. Effect of storage time on in vitro digestion rate and resistant starch content of tortillas elaborated from commercial corn masas
JP2009261298A (ja) 即席餅及びその製造方法
KR101827799B1 (ko) 가공 공정 최소화 건면 제조 방법 및 건면 제조를 위한 반죽 조성물
JP2018201372A (ja) 薄片状成型ポテトスナック
WO2017057484A1 (ja) スナック及びその製造方法
Tamura et al. In Vitro Starch Digestion of Cooked Rice Grain Following the Addition of Various Vegetable Oils
JP5943177B2 (ja) パン用米粉
Yang et al. Bread quality improvement by means of selected pregelatinized waxy rice flour (PWRF).
KR20230103566A (ko) 보관 안정성이 우수한 탕종을 포함하는 곡류 가공 식품 및 이의 제조방법
Chen et al. Effect of modified starches on the quality of skins of glutinous rice dumplings

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7133289

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531