JP2018118972A - パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用 - Google Patents

パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2018118972A
JP2018118972A JP2018027047A JP2018027047A JP2018118972A JP 2018118972 A JP2018118972 A JP 2018118972A JP 2018027047 A JP2018027047 A JP 2018027047A JP 2018027047 A JP2018027047 A JP 2018027047A JP 2018118972 A JP2018118972 A JP 2018118972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paliperidone
antibody
sample
labeled
conjugate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018027047A
Other languages
English (en)
Inventor
リョホレンコ,エリック
Hryhorenko Eric
サンカラン,バヌマティ
Sankaran Banumathi
デコリー,トーマス,アール.
R Decory Thomas
タブス,テレサ
Tubbs Theresa
コルト,リンダ
Colt Linda
ヴリーゲン,マールテン
Vliegen Maarten
ハスペスラフ,ピーター,リック
Rik Haspeslagh Pieter
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janssen Pharmaceutica NV
Original Assignee
Janssen Pharmaceutica NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Janssen Pharmaceutica NV filed Critical Janssen Pharmaceutica NV
Publication of JP2018118972A publication Critical patent/JP2018118972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/44Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material not provided for elsewhere, e.g. haptens, metals, DNA, RNA, amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/24Antidepressants
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/94Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving narcotics or drugs or pharmaceuticals, neurotransmitters or associated receptors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/94Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving narcotics or drugs or pharmaceuticals, neurotransmitters or associated receptors
    • G01N33/9406Neurotransmitters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/10Immunoglobulins specific features characterized by their source of isolation or production
    • C07K2317/14Specific host cells or culture conditions, e.g. components, pH or temperature

Abstract

【課題】抗精神病薬パリペリドンに対する抗体及びその使用の提供。
【解決手段】パリペリドンに結合する抗体又はその結合断片を産生する方法であって、(i)抗体産生のための宿主を選択する工程と、(ii)前記宿主にパリペリドン及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する工程であって、前記宿主がパリペリドンに結合する抗体又はその結合断片を産生する、工程と、を含む方法。
【選択図】なし

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年8月21日に出願された米国仮出願第61/691,634号の
利益を主張するものである。
(発明の分野)
本発明は、イムノアッセイの分野に関し、具体的には、パリペリドンを検出するための
イムノアッセイにおいて使用することができるパリペリドンに結合する抗体に関する。
統合失調症は、世界人口の約0.45〜1%が罹患している慢性かつ消耗性の精神障害
である(van Os,J.;Kapur,S.「Schizophrenia」Lan
cet 2009,374,635〜645)。治療の主な目的は、精神病症状からの持
続的な寛解を達成すること、再発の危険及び結果を低減させること、並びに患者の機能及
び総合的な生活の質を改善することである。多くの統合失調症患者が、利用可能な抗精神
病薬物により症状の安定を達成することができる一方で、連日投与される経口薬物での投
薬の乏しい遵守は、再発の一般的な理由である。服薬不履行の結果を調査するいくつかの
研究(Abdel−Baki,A.;Ouellet−Plamondon,C.;Ma
lla,A.「Pharmacotherapy Challenges in Pat
ients with First−Episode Psychosis」Journ
al of Affective Disorders 2012,138,S3−S1
4)は、は、処方された通りにその薬物を摂取しない統合失調症患者は、再発率、入院率
、及び自殺率がより高く、死亡率も上昇することを示している。40〜75%の統合失調
症患者が、日常の経口治療レジメンを遵守することに苦労すると推定されている(Lie
berman,J.A.;Stroup,T.S.;McEvoy,J.P.;Swar
tz,M.S.;Rosenheck,R.A.;Perkins,D.O.;Keef
e,R.S.E.;Davis,S.M.;Davis,C.E.;Lebowitz,
B.D.;Severe,J.;Hsiao,J.K.「Effectiveness
of Antipyschotic Drugs in Patients with
Chronic Schizophrenia」New England Journa
l of Medicine 2005,353(12),1209〜1223)。
治療薬物モニタリング(TDM)は、治療のモニタリング及び最適化のための抗精神病
薬を含む薬物の血清又は血漿濃度の定量化である。このようなモニタリングは、例えば、
その薬物レジメンを遵守していないか、治療用量を達成していないか、治療用量で反応し
ないか、準最適な忍容性を有するか、薬物動態学的な薬物−薬物の相互作用を有するか、
又は不適切な血漿濃度をもたらす異常代謝を有する患者の識別を可能にする。抗精神病薬
を吸収、分布、代謝、及び***する患者の能力にはかなりの個人差が存在する。そのよう
な差は、併発症、年齢、併用薬、又は遺伝体質によって引き起こされ得る。異なる薬物製
剤も抗精神病薬の代謝に影響を及ぼし得る。TDMは、個々の患者の用量最適化を可能に
し、治療的及び機能的結果を改善する。TDMは、処方する臨床医が、処方された薬用量
の遵守及び有効な血清濃度の達成を確実にすることを更に可能にする。
現在に至るまで、抗精神病薬の血清又は血漿濃度のレベルを決定するための方法は、U
V又は質量分析検出を用いた液体クロマトグラフィー(LC)の使用、及びラジオイムノ
アッセイを伴う(例えば、Woestenborghs et al.,1990「On
the selectivity of some recently develo
ped RIA’s」in Methodological Surveys in B
iochemistry and Analysis 20:241〜246.Anal
ysis of Drugs and Metabolites,Including
Anti−infective Agents、Heykants et al.,19
94「The Pharmacokinetics of Risperidone i
n Humans:A Summary」,J Clin Psychiatry 55
/5,suppl:13〜17と、Huang et al.,1993「Pharma
cokinetics of the novel anti−psychotic a
gent risperidone and the prolactin respo
nse in healthy subjects」,Clin Pharmacol
Ther 54:257〜268とを参照のこと)。ラジオイムノアッセイは、リスペリ
ドン及びパリペリドンの一方又は両方を検出する。Salamoneらは、米国特許第8
,088,594号において、リスペリドン及びパリペリドンの両方を検出するが、薬理
学的に不活性な代謝物は検出しない抗体を用いたリスペリドンの競合イムノアッセイを開
示している。競合イムノアッセイにおいて使用される抗体は、特定の免疫原に対して開発
される。ID Labs Inc.(London,Ontario,Canada)は
、競合フォーマットも利用する別の抗精神病薬であるオランザピンのELISAを市販し
ている。使用説明書は、アッセイがスクリーニング目的のために設計され、法医学又は研
究用途を対象としており、特に治療用途を対象としていないことを示す。説明書は、全て
の陽性サンプルがガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC−MS)で確認されるべき
であることを推奨し、使用される抗体がオランザピン及びクロザピンを検出することを示
す(ID Labs Inc.,「Instructions For Use Dat
a Sheet IDEL−F083」,Rev.Date Aug.8,2011を参
照のこと)。これらの方法のうちのいくつか、即ち、HPLC及びGC/MSは、高価で
大きな労働力を要するものであり得、一般的には、適切な設備を有する大規模又は特殊な
研究所でのみ実施される。
抗精神病薬のレベルを決定するための他の方法、具体的には、処方する臨床医の診療室
(ここで、個々の患者の治療をよりいっそうタイミング良く調節することができる)、及
びLC又はGC/MS設備を欠くか、又は迅速な試験結果を必要とする他の医療機関にお
いて実施することのできる方法が必要とされている。
パリペリドンは、以下のものである。
本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はその結合断片であって、(i)
式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成されるか、又は(ii)
(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトープに対して競合する、単離
された抗体又はその結合断片を対象とし、
式I:
式中、
1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
nが、2、又は3であり、
2が、NHC(O)、
又は不在であり、
3が、(CH2mCO2H、又は
であり、
mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0で
あってよい(m may only be 0 if L2 is absent)ことを条件とする。
本発明の抗体の現在好ましい実施形態は、式II及び式IIIを有する化合物に対して
生成される、5−5及び5−9と指定される抗体、並びに、式IVを有する化合物に対し
て生成される、2A−5と指定される抗体である。他の好適な免疫原は、式V及びVIを
有する化合物である。
式II(化合物4):
式III(化合物5):
式IV(化合物13):
式V(化合物2):
式VI(化合物12):
本発明の抗体は、アッセイキット及びアッセイ装置において提供され得、現在好ましい
装置は、ポイントオブケア(point-of-care)分析を提供する側方流動アッセイ装置であ
る。
本発明は、パリペリドンに結合する抗体を産生する方法であって、(i)抗体産生のた
めの宿主細胞を選択する工程と、(ii)宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジ
ュゲートを接種する工程であって、宿主がパリペリドンに結合する抗体を産生する、工程
と、を含む方法を更に提供する。パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生する
ことができるハイブリドーマ細胞株を産生する方法が更に提供される。この方法は、(i
)抗体産生のための宿主を選択する工程と、(ii)宿主に式Iの化合物及び免疫原性担
体のコンジュゲートを接種する工程と、(iii)接種された宿主由来の細胞株を連続分
裂細胞と融合させて、パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができ
る融合細胞を作製する工程と、(iv)ハイブリドーマ細胞株を得るように融合細胞をク
ローニングする工程と、を含む。
本発明は、サンプル中のパリペリドンを検出する方法を更に提供する。この方法は、(
i)サンプルを、検出可能なマーカーで標識化された本発明に従う抗体と接触させる工程
であって、サンプル中に存在する標識化抗体及びパリペリドンが、標識化複合体を形成す
る、工程と、(ii)サンプル中のパリペリドンを検出するように標識化複合体を検出す
る工程と、を含む。
サンプル中のパリペリドンを検出するための競合イムノアッセイ法が更に提供される。
この方法は、(i)サンプルを、本発明に従う抗体、及びパリペリドン又はパリペリドン
の競合結合パートナーと接触させる工程であって、抗体及びパリペリドン又はその競合結
合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識化され、サンプルパリペリドン
が、抗体への結合に対してパリペリドン又はその競合結合パートナーと競合する、工程と
、(ii)サンプルパリペリドンを検出するように標識を検出する工程と、を含む。
本発明の更なる目的、特徴及び利点が、以下の好ましい実施形態の詳細な考察から、当
業者に明白となるであろう。
ハイブリドーマ5〜9を用いて生成された競合的ELISA結果を示す図である。 ハイブリドーマ5〜9を用いて生成された競合的ELISA結果を示す図である。 リスペリドン/パリペリドンクローン2A5を用いて生成された競合的ELISA結果を示す図である。 側方流動アッセイ装置上で使用される競合イムノアッセイフォーマットを示す図である。 リスペリドン/パリペリドンクローン5〜9を用いて生成された典型的な用量反応曲線を示す図である。 本発明に従う側方流動アッセイ装置のチップ設計を示す図である。 抗体5C7及び標識化アリピプラゾール競合結合パートナーを用いて生成されたアリピプラゾール陽性対照の典型的な用量反応曲線を示す図である。 抗体4G9−1及び標識化オランザピン競合結合パートナーを用いて生成されたオランザピン陽性対照の典型的な用量反応曲線を示す図である。 抗体11及び標識化クエチアピン競合結合パートナーを用いて生成されたクエチアピン陽性対照の典型的な用量反応曲線を示す図である。 抗体5〜9及び標識化リスペリドン競合結合パートナーを用いて生成されたリスペリドン陽性対照の典型的な用量反応曲線を示す図である。 標識化アリピプラゾール競合結合パートナーの存在下でアリピプラゾール抗体5C7を用いて生成されたアリピプラゾールを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する標識化競合結合パートナーの存在下で、オランザピン、クエチアピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化オランザピン競合結合パートナーの存在下でオランザピン抗体4G9−1を用いて生成されたオランザピンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、クエチアピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化クエチアピン競合結合パートナーの存在下でクエチアピン抗体11を用いて生成されたクエチアピンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、オランザピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化リスペリドン競合結合パートナーの存在下でリスペリドン抗体5〜9を用いて生成されたリスペリドンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、オランザピン、又はクエチアピンの用量反応曲線は存在しない。 標識化アリピプラゾール競合結合パートナーの存在下でアリピプラゾール抗体5C7を用いて生成されたアリピプラゾールを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する抗体及び標識化競合結合パートナーの存在下で、オランザピン、クエチアピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化オランザピン競合結合パートナーの存在下でオランザピン抗体4G9〜1を用いて生成されたオランザピンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する抗体及び標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、クエチアピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化クエチアピン競合結合パートナーの存在下でクエチアピン抗体11を用いて生成されたクエチアピンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する抗体及び標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、オランザピン、又はリスペリドンの用量反応曲線は存在しない。 標識化リスペリドン競合結合パートナーの存在下でリスペリドン抗体5〜9を用いて生成されたリスペリドンを含有するサンプルの典型的な用量反応曲線を示す図であり、各々に対する抗体及び標識化競合結合パートナーの存在下で、アリピプラゾール、オランザピン、又はクエチアピンの用量反応曲線は存在しない。 陽性対照として生成されるアリピプラゾール用量反応曲線と、多重フォーマットで生成されるアリピプラゾール用量反応曲線との比較を示す図である。 陽性対照として生成されるオランザピン用量反応曲線と、多重フォーマットで生成されるオランザピン用量反応曲線との比較を示す図である。 陽性対照として生成されるクエチアピン用量反応曲線と、多重フォーマットで生成されるクエチアピン用量反応曲線との比較を示す図である。 陽性対照として生成されるリスペリドン用量反応曲線と、多重フォーマットで生成されるリスペリドン用量反応曲線との比較を示す図である。
本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体を提供する。本発明は、この抗体を
含むアッセイキット及びアッセイ装置を更に提供する。この抗体を産生する方法、及びこ
の抗体を産生することができるハイブリドーマ細胞株を産生する方法も提供される。競合
イムノアッセイ法を含む、サンプル中のパリペリドンを検出する方法が更に提供される。
一実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はその結合
断片であって、(i)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成さ
れるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトープに
対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とし、
式I:
式中、
1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
nが、2、又は3であり、
2は、NHC(O)、
又は不在であり、
3が、(CH2mCO2H、又は
であり、
mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0で
あってよいことを条件とする。
更なる実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はその
結合断片であって、(i)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生
成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトー
プに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とし、式中、
1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
nが、2、又は3であり、
2が、NHC(O)、
又は不在であり、
3が、(CH2mCO2H、又は
であり、
mが、0、1、又は2であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0であっ
てよいことを条件とする。
好ましい実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はそ
の結合断片であって、(i)式VIIの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答
して生成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエ
ピトープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とする。
好ましい実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はそ
の結合断片であって、(i)式VIIIの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応
答して生成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一の
エピトープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とする。
好ましい実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はそ
の結合断片であって、(i)式IXの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答し
て生成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピ
トープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とする。
好ましい実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はそ
の結合断片であって、(i)式Xの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して
生成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピト
ープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とする。
好ましい実施形態において、本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はそ
の結合断片であって、(i)式XIの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答し
て生成されるか、又は(ii)(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピ
トープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片を対象とする。
好ましくは、本発明の抗体は、式I、式VII、式VIII、式IX、式X、及び式X
Iの化合物から選択される化合物、並びに免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成
される。
上記の式によって表される化合物、並びに化合物及び免疫原性担体によって形成される
コンジュゲートの更なる詳細は、「化合物、コンジュゲート、及び免疫原」と題される以
下の項において提供される。
本発明の抗体の更なる詳細は、「抗体」と題される以下の項において提供される。
本発明は、この抗体を含むアッセイキット、並びにこの抗体を含むアッセイ装置を更に
提供する。好ましくは、アッセイ装置は、側方流動アッセイ装置である。アッセイキット
及びアッセイ装置の更なる詳細は、「アッセイキット及び装置」と題される以下の項にお
いて提供される。
本発明は、パリペリドンに結合する抗体を産生する方法であって、(i)抗体産生のた
めの宿主細胞を選択する工程と、(ii)宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジ
ュゲートを接種する工程であって、宿主がパリペリドンに結合する抗体を産生する、工程
と、を含む方法を更に提供する。更なる実施形態において、この方法で使用されるコンジ
ュゲートは、式VII、式VIII、式IX、式X、及び式XIの化合物から選択される
化合物、並びに免疫原性担体のコンジュゲートであってもよい。本発明の抗体の産生に関
する更なる詳細は、「抗体」と題される以下の項において提供される。
パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができるハイブリドーマ細
胞株を産生する方法が更に提供される。この方法は、(i)抗体産生のための宿主を選択
する工程と、(ii)宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する
工程と、(iii)接種された宿主由来の細胞株を連続***細胞と融合させて、パリペリ
ドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができる融合細胞を作製する工程と、
(iv)ハイブリドーマ細胞株を得るように融合細胞をクローニングする工程と、を含む
。更なる実施形態において、この方法で使用されるコンジュゲートは、式VII、式VI
II、式IX、式X、及び式XIの化合物から選択される化合物、並びに免疫原性担体の
コンジュゲートであってもよい。本発明に従うハイブリドーマの産生の更なる詳細は、「
抗体」と題される以下の項において提供される。
本発明は、サンプル中のパリペリドンを検出する方法を更に提供する。この方法は、(
i)サンプルを、検出可能なマーカーで標識化された本発明に従う抗体と接触させる工程
であって、サンプル中に存在する標識化抗体及びパリペリドンが、標識化複合体を形成す
る、工程と、(ii)サンプル中のパリペリドンを検出するように標識化複合体を検出す
る工程と、を含む。本発明に従うパリペリドンを検出する方法の更なる詳細は、「イムノ
アッセイ」と題される以下の項において提供される。
サンプル中のパリペリドンを検出するための競合イムノアッセイ法が更に提供される。
この方法は、(i)サンプルを、本発明に従う抗体、及びパリペリドン又はパリペリドン
の競合結合パートナーと接触させる工程であって、抗体及びパリペリドン又はその競合結
合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識化され、サンプルパリペリドン
が、抗体への結合に対してパリペリドン又はその競合結合パートナーと競合する、工程と
、(ii)サンプルパリペリドンを検出するように標識を検出する工程と、を含む。本発
明に従うパリペリドンを検出する競合イムノアッセイ法の更なる詳細は、「イムノアッセ
イ」と題される以下の項において提供される。
本発明の好ましい実施形態において、パリペリドンの検出は、パリペリドンに加えて1
つ以上の検体の検出を伴う。好ましくは、1つ以上の検体は、パリペリドン以外の抗精神
病薬であり、より好ましくは、パリペリドン以外の抗精神病薬は、アリピプラゾール、リ
スペリドン、クエチアピン、オランザピン、及びこれらの代謝物からなる群から選択され
る。
上述のように、本発明の抗体をアッセイにおいて使用し、患者サンプル中の抗精神病薬
の存在及び/又は量を検出することができる。そのような検出は、それらの利点の全てを
可能にする治療薬物モニタリングを可能にする。抗精神病薬のレベルの検出は、多くの目
的に有用であり得、これらの各々は、処方された療法の患者遵守(patient adherence)
又はコンプライアンスの決定と、患者を経口的な抗精神病薬レジメンから長時間作用型の
注入可能な抗精神病薬レジメンに転向すべきかを決定するための決定ツールとしての使用
と、有効又は安全な薬物レベルの達成又は維持を確実にするために、経口的又は注入可能
な抗精神病薬の用量レベル又は投与間隔を増大又は減少させるべきかを決定するための決
定ツールとしての使用と、最小pKレベルの達成の証拠を提供することによって抗精神病
薬療法の開始を助けるものとしての使用と、複数の製剤中又は複数の供給源由来の抗精神
病薬の生物学的同等性を決定するための使用と、多剤併用及び潜在的な薬物−薬物相互作
用の影響を評価するための使用と、患者が臨床治験から除外されるべきか、又はそれに含
まれるべきかの指標、及び臨床治験投薬要件の遵守のその後のモニタリングを助けるもの
としての使用と、を含む、本発明の別の実施形態を表す。
化合物、コンジュゲート、及び免疫原
化合物及びコンジュゲート並びに免疫原に関して、以下の略語を使用する:AMASは
、N−(α−マレイミドアセトキシ)サクシニミドエステルであり、Boc又はBOCは
、tert−ブトキシカルボニルであり、BTGは、ウシサイログロブリンであり、Bu
3Nは、トリブチルアミンであり、DIEAは、ジイソプロピルエチルアミンであり、D
CCは、ジシクロヘキシルカルボジイミドであり、DMFは、N,N−ジメチルホルムア
ミドであり、KLHは、キーホールリンペットヘモシアニンであり、SATAは、N−サ
クシニミジルS−アセチルチオアセテートであり、THFは、テトラヒドロフランであり
、TFAは、トリフルオロ酢酸であり、18−Cr−6は、18−クラウン−6であり、
Et3Nは、トリエチルアミンであり、TBDMSは、t−ブチルジメチルシリルであり
、DICは、ジイソプロピルカルボジイミドであり、DMAPは、N,N−ジメチル−4
−アミノピリジンであり、EDCは、1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミドヒドロクロライドであり、NHSは、N−ヒドロキシサクシニミドであり、
TFPは、テトラフルオロフェニルであり、PNPは、p−ニトロフェニルであり、TB
TUは、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウ
ロニウムテトラフルオロボレートであり、HOBTは、N−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ルであり、DEPBTは、3−(ジエトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾト
ラジ−4(3H)−オンであり、BOP−Clは、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジ
ニル)ホスホン酸クロライドであり、DTTは、ジチオエリトリトールである。
「コンジュゲート」という用語は、別々の部分が結合することによって形成される任意
の物質を指す。代表的なコンジュゲートには、式Iの化合物などの小分子と、担体又はポ
リアミンポリマー、具体的には、タンパク質などの巨大分子が結合することによって形成
されるものが含まれる。コンジュゲートにおいて、小分子は、巨大分子上の1つ以上の活
性部位で結合され得る。
「ハプテン」という用語は、部分抗原又は不完全抗原を指す。ハプテンは、抗体形成を
刺激することはできないが、抗体と反応する、タンパク質を含まない物質である。この抗
体は、ハプテンを高分子量の免疫原性担体にカップリングし、その後、このカップリング
された生成物、即ち、免疫原を、ヒト又は動物の被験体に注入することによって形成され
る。
「免疫原」という用語は、生体内の免疫応答を、誘発、産生、又は生成することができ
る物質を指す。
本明細書で使用される「免疫原性担体」は、1つ以上の位置でハプテンと結合し、それ
によりこれらのハプテンと結合し得る抗体の産生を可能にすることができる、免疫原性物
質、一般的にはタンパク質である。免疫原性担体物質の例として、異質とみなされ、それ
により宿主から免疫反応を誘発する、タンパク質、糖タンパク質、ポリアミノ−ポリサッ
カライド複合体、粒子、及び核酸が挙げられるが、これらに限定されない。ポリアミノ−
ポリサッカライドは、この調製で知られる従来の手段のうちのいずれかを用いて、ポリサ
ッカライドから調製され得る。
様々な種類のタンパク質を、アルブミン、血清タンパク質、リポタンパク質などを含む
が、これらに限定されない免疫原性担体として利用することができる。例示的なタンパク
質には、ウシ血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、卵オボアルブミン、
ウシサイログロブリン、フラクションVヒト血清アルブミン、ウサギアルブミン、カボチ
ャ種子グロブリン、ジフテリアトキソイド、テタヌストキソイド、ボチリヌストキシン、
サクシニル化タンパク質、及び、例えばポリリシンなどの合成ポリ(アミノ酸)が含まれ
る。
免疫原性担体には、モノサッカライドの繰り返しの凝縮によって作り上げられる高分子
量ポリマーである、ポリアミノ−ポリサッカライドも含まれ得る。ポリサッカライドの例
は、デンプン、グリコーゲン、セルロース、アラビアゴムなどの炭水化物ゴム、カンテン
などである。ポリサッカライドは、ポリ(アミノ酸)残留物及び/又は脂質残留物も含有
する。
免疫原性担体は、単独で、又は上述のポリ(アミノ酸)若しくはポリサッカライドのう
ちの1つにコンジュゲートされるポリ(核酸)であり得る。
免疫原性担体は、固形粒子も含み得る。これらの粒子は、一般的には、直径が少なくと
も約0.02ミクロン(μm)〜約100μm以下であり、通常は約0.05μm〜10
μmである。これらの粒子は、有機又は無機、膨潤性又は非膨潤性、多孔質又は非多孔質
であってもよく、最適には水に近似した密度、一般的には、約0.7〜1.5g/mLの
密度であり得、透明、部分的に透明、又は不透明であり得る材料から成り得る。これらの
粒子は、赤血球、白血球、リンパ球、ハイブリドーマ、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、大腸
菌、及びウイルスなどの非限定的な例を含む、細胞及び微生物などの生物材料であっても
よい。これらの粒子は、有機及び無機ポリマー、リポソーム、ラテックス、リン脂質小胞
、又はリポタンパク質からも成り得る。
「誘導体」という用語は、1つ以上の化学反応によって親化合物から作製される化学化
合物又は分子を指す。
化学化合物の「類似体」という用語は、炭素原子鎖及び基準化合物と同一の特定の官能
基を含有するが、類似体の炭素鎖が基準化合物の炭素鎖よりも長いか短い、化学化合物を
指す。
「標識」、「検出分子」、「レポーター」、又は「検出可能なマーカー」は、検出可能
なシグナルを生成するか、生成するように誘発され得る、任意の分子である。標識は、検
体、免疫原、抗体にコンジュゲートされ得るか、あるいは、受容体、又は配位子、具体的
には、ハプテン若しくは抗体などの受容体に結合することができる分子などの別の分子に
コンジュゲートされ得る。標識は、連結又は架橋部分を用いて直接的又は間接的に結合さ
れ得る。標識の非限定的な例として、放射性同位元素(例えば、125I)、酵素(例えば
、β−ガラクトシダーゼ、ペルオキシダーゼ)、酵素断片、酵素基質、酵素阻害物質、補
酵素、触媒、フルオロフォア(例えば、ローダミン、フルオレセインイソチオシアネート
若しくはFITC、又はDylight 649)、染料、化学発光物質、及び発光物質
(例えば、ジオキセタン、ルシフェリン)、又は感作物質が挙げられる。
本明細書で使用される「スペーサ」とは、ハプテン、担体、免疫原、標識、又は結合パ
ートナーなどの2つ以上の部分構造体を、官能性連結基を介して連結する、化学構造体の
一部を指す。これらのスペーサ基は、典型的には有機化合物に存在し、そこで典型的に見
出される方法で構築される原子から成るため、「有機スペーシング基」と称され得る。ス
ペーサを構築するために使用される化学的構成要素は、本出願の以下に記載される。好ま
しいスペーサの中には、直鎖又は分岐状の飽和又は不飽和の炭素鎖がある。これらの炭素
鎖は、その鎖内の1つ以上のヘテロ原子であって、鎖内又は鎖末端の任意の炭素原子の1
つ以上の水素を置換する、1つ以上のヘテロ原子も含み得る。「ヘテロ原子」とは、酸素
、窒素、リン、及び硫黄からなる群から選択される炭素以外の原子を意味し、ここで、窒
素、リン、及び硫黄原子は、任意の酸化状態で存在し得、それらに結合される炭素又は他
のヘテロ原子を有し得る。スペーサは、鎖の一部として、又は鎖内の原子のうちの1つの
置換体として、環式又は芳香族基も含み得る。
スペーシング基内の原子の数は、水素以外の原子を計数することによって決定される。
スペーシング基内の鎖内の原子の数は、連結されている部分構造体の間の最短経路に沿っ
て水素以外の原子の数を計数することによって決定される。好ましい鎖長は、1〜20原
子長である。
「官能性連結基」とは、ハプテン上に存在し、それを介してハプテン部分が共有化学結
合の形成によって別の部分にカップリングされ、別の部分(例えば、標識又は担体など)
を有するハプテンのコンジュゲートを生成することができる、利用可能な反応部位を提供
するために使用され得る反応基を指す。ハプテンは、このような方法でビオチンなどの部
分に連結されて、競合結合パートナーを形成することができる。
スペーサ基を用いて、ハプテンを担体に連結することができる。異なる長さのスペーサ
は、抗体形成プロセスの最適化のために免疫化される動物又はヒトの免疫系に対する提示
のために、担体から様々な距離でハプテンが結合することを可能にする。ハプテン分子内
の異なる位置への結合は、ハプテン上の特異的部位を免疫系に提示して、抗体認識に影響
を及ぼすことができる機会を可能にする。スペーサは、親水性可溶化基を含有して、ハプ
テン誘導体に水性培地内でより可溶性を持たせることができる。親水性可溶化基の例とし
て、ポリオキシアルキルオキシ基、例えば、ポリエチレングリコール鎖と、ヒドロキシル
、カルボキシレート、及びスルホネート基とが挙げられるが、これらに限定されない。
「求核基」又は「求核物質」という用語は、電子対を供与して反応における化学結合を
形成する種を指す。「求電子基」又は「求電子物質」という用語は、求核物質から電子対
を受容して反応における化学結合を形成する種を指す。
「置換される」という用語は、親分子上の任意の位置の炭素原子上の水素原子の代わり
の原子又は原子の一群の置換を指す。置換基の非限定的な例として、ハロゲン原子、アミ
ノ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、
シアノ、アルコキシ、ニトロ、アルデヒド、及びケトン基が挙げられる。
「アルキル」という用語は、別途記載されない限り、最大12個の炭素原子を有する飽
和又は不飽和の線状及び分岐状の鎖ラジカルを意味し、具体的には、任意の飽和度又はレ
ベルを有するラジカルを含むことが意図される。アルキルは、メチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、2,2,4−トリメチル
ペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、及びドデシルを含むが、これらに限定されない
「シクロアルキル」という用語は、3〜10個の炭素原子から成る飽和又は部分的に不
飽和の単環式又は二環式の炭化水素環ラジカルを指す。アルキル置換基は、環上に任意に
存在し得る。例として、シクロプロピル、1,1−ジメチルシクロブチル、1,2,3−
トリメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘキセニルが挙げられる。
「ヘテロアルキル」という用語は、鎖内の1つ以上のヘテロ原子を含むアルキル基であ
って、鎖内又は鎖末端の任意の炭素原子の1つ以上の水素を置換する、1つ以上のヘテロ
原子を含むアルキル基を指す。
「アミノアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿って任意の炭素原子に結合される少
なくとも1つの一級又は二級アミノ基を指す。
「アルコキシ」という用語は、別途記載されない限り、酸素原子に結合される、最大1
2個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖のラジカルを指す。例として、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、及びブトキシが挙げられるが、これらに限定されな
い。
「アルコキシアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿って任意の炭素原子に結合され
る少なくとも1つのアルコキシ基を指す。
「チオアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿って任意の炭素原子に結合される少な
くとも1つの硫黄基を指す。硫黄基は、任意の酸化状態であり得、スルホキシド、スルホ
ン、及びスルフェートを含む。
「カルボキシレート基」という用語は、カルボン酸及びアルキル、シクロアルキル、ア
リール、又はアラルキルカルボキシレートエステルを含む。
「アルキルカルボニル」という用語は、アルキル鎖に沿って任意の炭素原子に結合され
るカルボニル基を有する基を指す。
「ヘテロアリール」という用語は、5〜7員の単環式、又は8〜10員の二環式芳香環
ラジカルを意味し、これらのいずれの環も、N、O、又はSから選択される1〜4個のヘ
テロ原子から成り得、窒素及び硫黄原子は、許容されるいずれかの酸化状態で存在し得る
。例として、ベンジミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリ
ル、フリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニ
ル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チアゾリル、及びチ
エニルが挙げられる。
「アリール」という用語は、6〜12個の炭素を環内に含有する単環式又は二環式の芳
香環ラジカルを指す。アルキル置換基は、環上に任意に存在し得る。例として、フェニル
、ビフェニル、及びナプトタレンが挙げられる。
「アラルキル」という用語は、アリール置換基を含有するC1〜6アルキル基を指す。例
として、ベンジル、フェニルエチル、又は2−ナフチルメチルが挙げられる。
「アシル」という用語は、−C(O)Ra基を指し、Raは、水素、アルキル、シクロア
ルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールである。「アシル
化剤」は、分子に−C(O)Ra基を添加する。
「スルホニル」という用語は、−S(O)2b基を指し、Rbは、水素、アルキル、シ
クロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリ
ールである。「スルホニル化剤」は、分子に−S(O)2a基を添加する。
担体部分へのハプテンの結合のために反応性官能性連結基を有するスペーサは、広範な
種類の方法によって調製され得る。スペーサは、ハプテン及び担体との選択的連続反応を
可能にするための基をいずれかの端に有する、特異的に官能化又は活性化される分子を用
いて形成され得るが、両端に同一の反応性部分を用いてもよい。ハプテンと反応させ、か
つ官能性連結基を担体に結合させるために選択される基は、ハプテンとハプテンが結合さ
れる担体の官能性の種類によって決定される。スペーサ及び担体へのハプテンの結合方法
は、Brinkley,M.,A.,Bioconjugate Chem.1992,
3:2〜13,Hermanson,Greg T.,Bioconjugate Te
chniques,.Academic Press,London,Amsterda
m,Burlington,MA,USA,2008、並びに、Thermo Scie
ntific 3747 N Meridian Rd,Rockford,IL US
A 61101,ph 800−874−3723、又はhttp://www.pie
rcenet.com/からダウンロード可能であるか、又はハードコピー依頼可能であ
る、Thermo Scientific Pierce Crosslinking
Technical Handbook、及びその中の参考文献によって説明されている
ものを含むが、これらに限定されない。スペーサ基の形成のための多くの特異的に活性化
された分子が、販売業者、例えば、Thermo Scientificから市販されて
いる。
アミノ基を有するハプテンについて、ハプテンへのスペーサの結合の様態は、アシルハ
ライド又は活性エステルを有するスペーサ構成要素を用いたハプテンへのアミンの反応を
含む。「活性エステル」は、穏和な条件下で、求核基、例えばアミノ基との反応を経て、
安定した結合を形成するエステルとして定義される。安定した結合は、更なる使用、例え
ば、その後の合成工程、免疫原としての使用、又は生化学的アッセイにおける条件下で、
無傷なままであるものと定義される。安定した結合の好ましい一例は、アミド結合である
。活性エステル及び形成方法は、Benoiton,N.L.によって、Houben−
Weyl,Methods of Organic Chemistry,Thieme
Stuttgart,New York,vol E22 section 3.2:
443、並びにBenoiton,N.L.,Chemistry of Peptid
e Synthesis,Taylor and Francis,NY,2006に記
載されている。好ましい活性エステルには、p−ニトロフェニルエステル(PNP)、N
−ヒドロキシサクシニミドエステル(NHS)、及びテトラフルオロフェニルエステル(
TFP)が含まれる。アシルハライドは、当業者に既知の多くの方法、例えば、カルボン
酸のチオニルクロライド又はオキサリルクロライドとの反応によって調製され得る(Fi
eser,L.F.and Fieser,M.Reagents for Organ
ic Synthesis,John Wiley and Sons,NY,1967
、及びその中の参考文献を参照のこと)。これらは、Wu et.al,Organic
Letters,2004,6(24):4407によって説明されるように活性二官
能性スペーサにおいても使用され得る、例えば、p−ニトロフェニルエステル(PNP)
などの他の活性エステルに変換されてもよい。N−ヒドロキシサクシニミド(NHS)エ
ステルは、国際特許第WO2012012595号の実施例35で説明されるように、無
水条件下の非プロトン溶媒中で、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン
などの有機塩基の存在下で、N,N−ジサクシニミジルカーボネート(CAS 7412
4−79−1)と化合物のカルボン酸の反応によって、又は、無水条件下で、N−ヒドロ
キシサクシニミド及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)若しくは他の脱水剤を
使用することによって調製され得る。テトラフルオロフェニルエステル(TFP)は、W
ilbur,et.al,Bioconjugate Chem.,2004,15(1
):203によって報告されるように、無水条件下の非プロトン溶媒中で、トリエチルア
ミン又はジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、カルボン酸と2,3,
5,6−テトラフルオロフェニルトリフルオロアセテートの反応によって調製され得る。
当業者であれば、とりわけ表1に示されるスペーサが、既知の方法を用いて得られ得、反
応条件の日常的な最適化を利用してアミノを有するハプテンに結合され得ることを認識す
るであろう。これらのスペーサは、担体上のチオール基へのハプテンの結合を可能にする
ハプテンへのアミンの直接的カップリング、及びカップリング剤の存在下でのスペーサ
構成要素に対するカルボン酸官能基も結合の様態として用いられ得る。好ましい試薬は、
ペプチド合成において典型的に使用されるものである。ペプチドカップリング試薬は、O
−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテ
トラフルオロボレート(TBTU、CAS番号125700−67−6)(Pruhs,
S.,Org.Process.Res.Dev.2006,10:441を参照)と、
カルボジイミド脱水剤、例えばN−N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジ
イソプロピルカルボジイミド(DIC)、又は1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミドヒドロクロライド(EDC)を有する、N−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBT、CAS番号2592−95−2)(Konig W.,Geige
r,R.Chem.Ber.,1970,103(3):788を参照)と、3−(ジエ
トキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトラジン−4(3H)−オン(DEPB
T、CAS番号165534−43−0)(Liu,H.et.al.,Chinese
Chemical Letters,2002,13(7):601を参照)と、ビス
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホン酸クロライド(BOP−Cl、CAS番
号68641−49−6)(Diago−Meseguer,J et.al.Synt
hesis,1980,7:547〜51を参照)と、BenoitonによってChe
mistry of Peptide Synthesis,CRC Press,Bo
ca Raton,FL,2005,Chapter 2において詳細に説明される他の
ものと、Advanced Automated Peptide Protein T
echnologies(aapptec),6309 Shepardsville
Rd.,Louisville KY 40228,ph 888 692 9111に
よって提供される技術告示と、www.aapptec.com、及びその中の参考文献
と、を含むが、これらに限定されない。これらの方法は、スペーサにハプテンを結合させ
る安定したアミド結合をもたらす。既知の方法を用いて得られ得、かつ上記の説明及び引
用される方法を利用する反応条件の日常的な最適化を利用してアミノを有するハプテンに
結合され得るスペーサの例が表2に示されるが、これらに限定されない。これらのスペー
サは、担体上のチオール基へのハプテンの結合を可能にする。
スペーサは、担体に結合することができる官能性連結基を形成する工程を含む、ハプテ
ンへの適切な化学基の連続的な結合による段階的様式でも構成され得る。一般的な反応ス
キーム下の実例を参照されたい。
更に、ハプテンが、スペーサの結合点となる求核基、例えばチオール基、アミノ基、又
はヒドロキシル基を有するとき、スペーサはまた、チオール、アミン、又はヒドロキシル
基のアルキル化によって構成され得る。置換反応を経ることができる部分で適切に置換さ
れる任意のアルキル基、例えば、アルキルハライド、又はp−トルエンスルホネートなど
のスルホン酸エステルを用いて、スペーサを結合することができる。アルキル化反応の多
くの例は当業者に既知であり、具体例は一般的な化学文献に見られ、日常的な実験を通し
て最適化されている。アルキル化反応の説明は、多くの参考文献と共に、Chapter
10 of March’s Advanced Organic Chemistr
y,Smith,M.B.,and March,J.,John Wiley & s
ons,Inc.NY,2001で見出すことができる。求核性部分、例えば、ハプテン
上のアミンと、尿素を形成するためのイソシアネートとの反応、又は、チオ尿素結合を形
成するためのイソチオシアネートとの反応などの他の結合を利用してもよい(Li,Z.
,et.al.,Phosphorus,Sulfur and Silicon an
d the Related Elements,2003,178(2):293〜2
97を参照のこと)。スペーサは、イソシアネート基との反応によって、ヒドロキシル基
を有するハプテンに結合され、カルバメート又はウレタン結合を形成することができる。
スペーサは、1つの末端上のイソシアネート官能基、及び担体と反応することができる官
能性連結基により特異的に活性化され得る(Annunziato,M.E.,Pate
l,U.S.,Ranade,M.and Palumbo,P.S.,Bioconj
ugate Chem.,1993,4:212〜218を参照のこと)。
カルボン酸基を有するハプテンについては、ハプテンへのスペーサ部分の結合の様態は
、アシルハライド又は活性エステルとしてのカルボン酸基を活性化し(この例は表3に示
され、この調製は先に記載されている)、続いて、スペーサ部分上のアミノ(−NH2
)、ヒドラジノ(−NH−NH2−)、ヒドラジド(−C(O)−NH−NH2−)、又は
ヒドロキシル基(−OH)と反応して、アミド、ヒドラジド、ジアシルヒドラジン、若し
くはエステル結合を形成するか、又は前述の、スペーサ部分上のアミノ基とのカルボン酸
基の直接的カップリングを形成するか、又はペプチドカップリング試薬及び/若しくはカ
ルボジイミド脱水試薬との担体上での直接的カップリングを形成する(この例は表4及び
5に示される)ことを含む。反応条件の日常的な最適化を利用した利用可能なアミノ基を
有するスペーサ構成要素及びタンパク質担体へのカルボン酸を有するハプテンの結合のた
めに、先に引用された参考文献で見出される活性化エステルの形成及びペプチドカップリ
ング剤の使用のための手順を利用してもよい。
スペーサを付着するために、他の求電子基、例えば、スルホニルハライド
又は求電子性リン基、例えば、
(Malachowski,William P.,Coward,James K.
,Journal of Organic Chemistry,1994,59(25
):7616を参照)
若しくは、
がハプテン上に存在してもよく、Rcは、アルキル、シクロアルキル、アリール、置換
アリール、アラルキルである。
Aliouane,L.,et.al,Tetrahedron Letters,2
011,52(28):8681を参照されたい。
アシルヒドラゾンを形成するための、ヒドラジド基H2N−NH−C(O)−との反応
を含むが、これに限定されない方法を用いて、アルデヒド又はケトン基を有するハプテン
がスペーサに結合され得る(Chamow,S.M.,Kogan,T.P.,Peer
s,D.H.,Hastings,R.C.,Byrn,R.A.and Askena
szi,A.,J.Biol.Chem.,1992,267(22):15916を参
照のこと)。担体上のチオール基への結合を可能にする二官能性ヒドラジドスペーサ基の
例が表6に示される。
ハプテンは、担体と反応し得るチオール基を含有することもできるが、但し、担体がチ
オールと反応し得る基を提供するように修飾されていることを条件とする。N−サクシニ
ミジルマレイミドアセテート、(AMAS、CAS番号55750−61−3)、サクシ
ニミジルヨードアセテート(CAS番号151199−81−4)、又は表1に示される
二官能性スペーサ基のいずれかとの、担体上のアミノ基の反応による、マレイミド官能基
を含有する基の結合を含むが、これに限定されない方法によって、担体基を修飾して、担
体へのハプテンの結合をもたらす反応を経ることができる基を導入することができる。
担体との結合を形成することができる官能性連結基は、安定した結合を形成することが
できる任意の基であり得、担体上の複数の異なる基に対して反応性であり得る。官能性連
結基は、好ましくは、担体上のアミノ基、カルボン酸基、若しくはチオール基、又はこれ
らの誘導体と反応する。官能性連結基の非限定的な例は、カルボン酸基、アシルハライド
、活性エステル(先に定義されたもの)、イソシアネート、イソチオシアネート、アルキ
ルハライド、アミノ基、チオール基、マレイミド基、アクリレート基(H2C=CH−C
(O)−)又はビニルスルホン基H2C=CH−SO2−)である(Park,J.W.,
et.al.,Bioconjugate Chem.,2012,23(3):350
を参照のこと)。官能性連結基は、ハプテンと段階的に反応し得る特異的に活性化された
スペーサ構成要素の一部として存在し得、その後、結果として生じるハプテン誘導体は、
担体と反応し得る。あるいは、後続反応によって官能性連結基に形質転換され得る前駆体
基を有するスペーサでハプテンを誘導体化してもよい。スペーサ上の官能性連結基がアミ
ン又はカルボン酸基である場合、担体上のカルボン酸基又はアミンとのカップリング反応
は、これらの試薬について上で引用された参考文献における手順に従ってペプチドカップ
リング試薬の使用によって直接実行され得る。
特定のジスルフィド基、例えば、ピリジルジスルフィドを、担体上のチオール基との交
換を経ることができるスペーサ上の官能性連結基として用いて、混合ジスルフィド結合を
形成することができる(Ghetie,V.,et al.,Bioconjugate
Chem.,1990,1:24〜31を参照のこと)。ピリジルジスルフィド基を有
するスペーサに結合される活性エステルとのアミンを有するハプテンの反応によって、こ
れらのスペーサを結合することができ、この例は、表7に示されるものを含むが、これら
に限定されない。
ほとんどの場合、担体はタンパク質であり、リジン残留物のε−アミノ基は、アミン反
応性官能性連結基との反応によって直接的に、又はN−サクシニミジルS−アセチルチオ
アセテート、(SATA、CAS 76931−93−6)、若しくはその類似体を含む
チオール含有基による誘導体化後に、結合のために用いられ得、その後、ヒドロキシルア
ミンを有するアクテテート基の開裂が続き、ハプテン上の官能性連結基との反応のために
チオール基を露出させる。2−メルカプトエチルアミン(Bilah,M.,et.al
.,Bioelectrochemistry,2010,80(1):49を参照)、
ホスフィン試薬(Kirley,T.L.,Analytical Biochemis
try,1989,180(2):231を参照)、又はジチオエリトリトール(DTT
、CAS3483−12−3)(Cleland,W.,Biochemistry,1
964,3:480〜482)を含むが、これらに限定されない穏和な還元試薬によるタ
ンパク質担体内のジスルフィド結合の還元によって、チオール基を担体内に導入すること
もできる。
一般的な反応スキーム
本発明に従う抗体の産生に有用な化合物は、以下に説明される一般的な合成方法に従っ
て合成され得る。式(I)の化合物は、当業者に既知の方法によって調製され得る。以下
の反応スキームは、本発明の例を表すよう意図されており、本発明を限定するようには決
して意図されていない。
式中、L1がOC(O)(CH2nであり、L2が不在であり、L3がCO2Hである、式
Iの化合物は、スキーム1に従って作製され得る。ハプテンパリペリドンの反応を、サク
シン酸無水物又はグルタル酸無水物などの環式無水物化合物を用いて、ピリジンなどの溶
媒中で、室温〜60℃の範囲の温度で約48時間実施する。
式中、L1がOC(O)(CH2nであり、L2がNHC(O)であり、L3
である、式Iの化合物は、スキーム2に従って作製され得る。パリペリドンとのグリシ
ンなどの好適なboc保護されたアミノ酸の縮合は、ジシクロヘキシルカルボジイミドな
どの脱水剤を用いて達成される。反応を、ジクロロメタンなどの非プロトン溶媒中で、室
温で、N,N−ジメチル−4−ピリジナミンなどの塩基を用いて実行する。アミン基の脱
保護をトリフルオロ酢酸を用いて実施し、その後、マレイミド官能基の添加が続く。マレ
イミドは、当該技術分野において既知の任意の方法によって導入され得る。例えば、ジク
ロロルメタンなどの溶媒中のN−マレオイル−置換アルキルアミノ酸とジイソプロピルエ
チルアミン及びジエチルシアノホスホネートなどのカップリング試薬内との反応(スキー
ム2に示される)は、ハプテン上にマレイミド官能化リンカーをもたらす。あるいは、2
,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H
−ピロール−1−イル)アセテートなどの、他のマレイミド官能化基を、溶媒、例えば、
DMF及び塩基、例えば、トリブチルアミン中で用いてもよい。
式中、L1がO(CH2nである式Iの化合物に、スキーム2の手順を使用することも
できる。パリペリドンは、代わりに、THFなどの溶媒中で、約室温で約6時間、適切な
boc保護されたアミノアルキルブロマイド(例えば、boc−アミノプロピルブロマイ
ドなど)、18−クラウン−6、及び水素化ナトリウムと反応する。その後のboc保護
基の除去及びマレイミド官能基の設置を、スキーム2で説明した通りに実施する。
式中、L1がO(CH2nであり、L2が不在であり、L3が(CH2mCO2Hである、
式Iの化合物は、スキーム3に従って作製され得る。パリペリドンは、18−クラウン−
6及び水素化ナトリウムの存在下で、THFなどの溶媒中で、約18時間、CO2Hで置
換されたアルキルブロマイドと反応する。
式中、L1がO(CH2nであり、L2
であり、L3が(CH2mCO2Hである、式Iの化合物は、スキーム4に従って作製さ
れ得る。スキーム3に記載されるように調製したリンカー及びCO2Hで官能化されたパ
リペリドンを、N−t−ブトキシカルボニルピペラジン、ジエチルシアノホスホネート、
及びジイソプロピルエチルアミンなどの塩基で処理する。ジクロロメタン中で、室温で約
2時間、反応を実行する。スキーム2に記載されるように、ピペラジニル基の脱保護を、
トリフルオロ酢酸無水物を用いて達成し、ジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基
の存在下で、サクシン酸無水物又はマレイン酸無水物などの適切な無水物との反応が続く
。あるいは、当業者であれば、スキーム2に記載されるように、脱保護ピペラジニル基を
マレイミド官能基と同化させることができることを認識するであろう。
マレイミド官能化ハプテンは、スキーム5に示される方法に従って、タンパク質にコン
ジュゲートされ得る。N−サクシニミジルS−アセチルチオアセテート(SATA)を用
いるイプシロン−窒素のアシル化によるタンパク質リジン残留物の活性化と、その後のヒ
ドロキシルアミンを有するS−アセチル基の加水分解は、求核性スルフヒドリル基を産生
する。マレイミド誘導体化ハプテン(一般的なスキーム2に記載されるように調製される
)とのスルフヒドリル活性化タンパク質のコンジュゲーションを、マイケル(Micha
el)付加反応によって実施する。好適なタンパク質は当業者に既知であり、キーホール
リンペットヘモシアニン、ウシサイログロブリン、及びオボアルブミンが含まれる。
カルボン酸官能化ハプテンは、スキーム6に示される方法に従って、タンパク質にコン
ジュゲートされ得る。DMFなどの溶媒中で、N−ヒドロキシサクシニミドと、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドなどの好適なカップリング剤と、トリブチルアミンなどの塩基を
約20℃で約18時間反応させることにより、脱離基を有するカルボン酸が活性化される
。その後、活性化リンカー及びハプテンは、pH 7.5のリン酸緩衝液などの溶媒中で
、約20℃で約2.5時間、タンパク質にコンジュゲートされ得る。好適なタンパク質は
当業者に既知であり、キーホールリンペットヘモシアニン、ウシサイログロブリン、及び
オボアルブミンが含まれる。
抗体
本発明は、パリペリドンに結合する単離された抗体又はその結合断片であって、(i)
式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成されるか、又は(ii)
(i)の抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトープに対して競合する、単離
された抗体又はその結合断片を対象とする。「抗体」という用語は、抗原又はその一部を
結合することができる(本発明に従って、抗精神病薬又はその代謝物に結合することがで
きる)、特異的なタンパク質を指す。抗体は、宿主、例えば、動物又はヒトに、注入によ
って導入されたかもしれない免疫原に応答して産生される。「抗体」という一般名称には
、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、及び抗体断片が含まれる。
「抗体」又は「抗原結合性抗体断片」とは、結合において無傷の抗体と競合する、無傷
の抗体、又はその断片を指す。一般的に言えば、抗体又は抗原結合性抗体断片は、解離定
数が1μM以下、好ましくは100nM以下、最も好ましくは10nM以下であるときに
、抗原に特異的に結合すると考えられる。結合は、当業者に既知の方法によって測定され
得、一例は、BIAcore(商標)機器の使用である。
抗体断片は、無傷の抗体の一部、好ましくは無傷の抗体の抗原結合領域又は可変領域を
含む。結合断片は、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片、ダイアボディ(d
iabody)、線状抗体、単鎖抗体分子、並びに抗体断片から形成される多重特異性抗体を含
む。「二重特異性」又は「二官能性」抗体以外の抗体は、その結合部位の各々を同一に有
するものとして理解される。
本明細書で使用される「エピトープ」とは、免疫グロブリン又はT細胞受容体に特異的
に結合することができる任意のタンパク質決定基を含む。エピトープ決定基は、通常、ア
ミノ酸又は糖側鎖などの化学的に活性な分子表面基で構成されており、通常、特定の三次
元構造特性、並びに特定の電荷特性を有する。競合結合アッセイにおいて、1つの抗体が
第2の抗体と競合することが示される場合、当業者に周知の方法のうちのいずれか(例え
ば、上で言及されるBIAcore(商標)方法など)によって、2つの抗体が「同一の
エピトープを結合する」と考えられる。ハプテン(例えば、オランザピン又は他の抗精神
病薬など)に関して、免疫原性担体にハプテンをコンジュゲートすることによって、非抗
原性ハプテン分子に対する抗体を生成することができる。その後、ハプテンによって画定
される「エピトープ」を認識する抗体が生成される。
抗体の文脈で使用される「単離された」とは、任意の自然の状態から「人の手によって
」変質されている、即ち、それが自然界で生じる場合、その最初の環境から変更若しくは
除去されているか、又は変更および除去されていることを意味する。例えば、その自然の
状態で生きている動物中に自然に存在する、天然に存在する抗体は、「単離されて」いな
いが、その自然の状態の共存物質から分離された同一の抗体は、この用語が本明細書にお
いて利用されるとき、「単離されて」いる。抗体は、イムノアッセイ試薬などの天然に存
在しない組成物である組成物において生じ得、ここで、単離された抗体は、本明細書にお
いて利用されるその用語の意味の範囲内である。
「交差反応性」とは、抗体と、その抗体を誘発するために使用されなかった抗原との反
応を指す。
好ましくは、本発明の抗体は、薬物及び所望の任意の薬理学的に活性な代謝物に結合す
る。本発明の化合物への免疫原性担体の結合位置を変更することによって、この抗体の選
択性及び代謝物との交差反応性を操作することができる。パリペリドン(9−ヒドロキシ
リスペリドン)については、リスペリドン、又は、7−ヒドロキシリスペリドン及びN−
デアルキルリスペリドンなどの他のリスペリドン代謝物との交差反応は、望ましい場合も
そうでない場合もある。リスペリドン及びパリペリドンと交差反応する抗体が望ましい場
合があり、これは、7−ヒドロキシリスペリドン又はN−デアルキルリスペリドンと反応
せず、それ故に、リスペリドン、及びその主要な薬理学的に活性な代謝物であるパリペリ
ドンを検出する。あるいは、不活性代謝物、7−ヒドロキシリスペリドン、及びN−デア
ルキルリスペリドンを依然として検出しない一方で、薬理学的に活性な代謝物、リスペリ
ドン、及びパリペリドンを別々に検出することが望ましい場合がある。これらの薬物及び
/若しくは代謝物のうちの複数のものを検出する抗体が生成されるか、又は各々を別々に
検出する(それ故に、抗体の「特異的結合」性質を画定する)抗体が生成され得る。1つ
以上の化合物のその結合が等モル又は実質的に等モルであるとき、抗体は1つ以上の化合
物に特異的に結合する。
そのような抗体を産生する方法は、本明細書に記載されるコンジュゲートを宿主に接種
する工程を含む。好適な宿主には、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、
ニワトリ、ロバ、ウマ、サル、チンパンジー、オランウータン、ゴリラ、ヒト、及び成熟
した免疫応答を備えることができる任意の種が含まれるが、これらに限定されない。免疫
化手順は、当該技術分野において確立されており、「The Immunoassay
Handbook」,2nd Edition,edited by David Wi
ld(Nature Publishing Group,2000)、及びその中に引
用される参考文献を含む、多くの専門書並びに出版物に記載されている。
好ましくは、本発明の特徴を具現化する免疫原は、宿主被験体、例えば、動物又はヒト
に、アジュバントと組み合わせて投与される。好適なアジュバントには、フロイント(F
reund’s)アジュバント、粉末水酸化アルミニウム(ミョウバン)、百日咳菌と合
わせた水酸化アルミニウム、及びモノホスホリルリピドA−合成トレハロースジコリノミ
コレートが含まれるが、これらに限定されない。
典型的には、免疫原又は免疫原及びアジュバントの組み合わせは、1つ又は複数の皮下
若しくは腹腔内注入によって哺乳類の宿主に注入される。好ましくは、免疫化プログラム
は、少なくとも1週間にわたって、より好ましくは、2週間以上にわたって実行される。
この様式で産生されるポリクローナル抗体は、当該技術分野において周知の方法を利用し
て単離及び精製され得る。
モノクローナル抗体は、Kohler及びMilsteinの、例えば、Nature
256:495〜497(1975)の、確立されたハイブリドーマ方法によって産生
可能である。ハイブリドーマ方法は、典型的には、宿主又は宿主由来のリンパ球を免疫化
する工程、リンパ球を分泌するか、それを分泌する潜在性を有するモノクローナル抗体を
採取する工程、リンパ球を不死化細胞に融合する工程、及び所望のモノクローナル抗体を
分泌する細胞を選択する工程を含む。
宿主は、免疫化されて、免疫原に対して特異的な抗体を産生するか、又は産生すること
のできるリンパ球を誘発することができる。あるいは、リンパ球は、生体外で免疫化され
てもよい。ヒト細胞が所望される場合、末梢血リンパ球を用いることができるが、他の哺
乳類の供給源由来の脾臓細胞又はリンパ球が好ましい。
リンパ球を不死化細胞株と融合させて、ハイブリドーマ細胞を形成することができ、こ
れは融剤、例えば、ポリエチレングリコールの使用によって促進され得るプロセスである
。例として、形質転換によって不死化された変異体げっ歯類、ウシ、又はヒト骨髄腫細胞
を用いることができる。非融合不死化細胞とは対照的に、ハイブリドーマ細胞の実質的な
純粋集団が好ましい。それ故に、融合後、例えば、ヒポキサンチングアニンホスホリボシ
ル基転移酵素(HGPRT)を欠く変異骨髄腫細胞を用いることによって、非融合不死化
細胞の成長又は生存を阻害する好適な培地内で細胞を成長させることができる。そのよう
な事例において、ヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジンを培地(HAT培地)
に添加し、HGPRT欠乏性細胞の成長を阻止すると同時に、ハイブリドーマの成長を可
能にすることができる。
好ましくは、不死化細胞は、効率的に融合し、HATなどの培地の選択によって混合集
団から単離され得、融合後の抗体の安定した高レベルの発現を支持する。好ましい不死化
細胞株は、American Type Culture Collection,Ma
nassas,VAから入手可能な骨髄腫細胞株を含む。
ハイブリドーマ細胞が、典型的には、抗体を細胞外に分泌するため、抗精神病薬に対し
て特異的なモノクローナル抗体の存在について培養培地をアッセイすることができる。生
体外結合アッセイ、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)又は酵素結合免疫吸着アッ
セイ(ELISA)の免疫沈降は、モノクローナル抗体の結合特異性を測定するために使
用され得る。
モノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマ細胞は、希釈手順を制限することによっ
て単一のクローンとして単離され、継代され得る。好適な培養培地には、ダルベッコ変法
イーグル培地、RPMI−1640、及び、無ポリペプチド、ポリペプチド還元、又は無
血清の培地、例えば、Biowhittaker,Walkersville,MDから
入手可能なUltra DOMA PF若しくはHL−1が含まれるが、これらに限定さ
れない。あるいは、ハイブリドーマ細胞を腹水として生体内で成長させてもよい。
モノクローナル抗体は、ポリペプチドA−SEPHAROSE、ヒドロキシルアパタイ
トクロマトグラフィー、ゲル電気泳動法、透析法、アンモニウムスルフェート沈降法、及
び親和性クロマトグラフィーを含むが、これらに限定されない、従来の免疫グロブリン(
Ig)精製手順によって、培養培地又は腹水から単離及び/又は精製され得る。
モノクローナル抗体は、米国特許第4,166,452号に記載される方法などの遺伝
子組換え方法によっても産生され得る。DNAコード化モノクローナル抗体は、従来の手
順を用いて、例えば、マウスの重及び軽抗体鎖遺伝子に特異的に結合し、好ましくは、抗
精神病薬に対して特異的な抗体を分泌するモノクローナル抗体ハイブリドーマ細胞株から
単離されるDNAを探索する、オリゴヌクレオチド探索子を用いて単離及び配列決定され
得る。
抗精神病薬に対して特異的な結合部位を含む抗体断片も生成され得る。そのような断片
には、抗体分子のペプシン消化によって産生され得るF(ab’)2断片、及び、F(a
b’)2断片のジスルフィドブリッジを還元することによって生成され得るFab断片が
含まれるが、これらに限定されない。あるいは、Fab発現ライブラリーを構成して、所
望の特異性を有するモノクローナルFab断片の迅速かつ容易な識別を可能にすることが
できる(Huse et al.,Science 256:1270〜1281(19
89))。Fab、Fv、及びScFv抗体断片は、全て大腸菌内で発現し、そこから分
泌され得、大量のこれらの断片の産生を可能にする。あるいは、Fab’−SH断片は、
大大腸菌から直接回収され、化学的にカップリングされて、F(ab’)2断片を形成す
ることができる(Carter et al.,BioTechnology 10:1
63〜167(1992))。抗体断片の産生のための他の技術が当業者に既知である。
単鎖Fv断片(scFv)も想定される(米国特許第5,761,894号及び同第5,
587,458号を参照のこと)。Fv及びsFv断片は、不変領域を欠く無傷の結合部
位を有する唯一の種であり、それ故に、それらは低減された非特異的結合を示しやすい。
例えば、抗体断片は、例えば、米国特許第5,642,870号に記載されるような「線
状抗体」であってもよい。そのような線状抗体断片は、単一特異性又は二重特異性であっ
てもよい。
アッセイキット及び装置
上述の抗体を含むアッセイキット(「試薬キット」とも称される)も提供され得る。代
表的な試薬キットは、抗精神病薬、オランザピン、抗精神病薬の類似体を含む複合体、又
は標識化部分にカップリングされるその誘導体に結合する抗体を含み得、既知量の抗精神
病薬又は関連規格を含む1つ以上の較正器も任意に備え得る。
「アッセイキット」という語句は、アッセイの実施時に使用される材料及び試薬の集合
体を指す。試薬は、その交差反応性及び安定性に応じて、同一又は別個の容器内のパッケ
ージ化された組み合わせで、かつ液体又は凍結乾燥形態で提供され得る。このキット内に
提供される試薬の量及び割合は、特定の用途に対して最適な結果を提供するように選択さ
れ得る。本発明の特徴を具現化するアッセイキットは、オランザピンを結合する抗体を含
む。このキットは、オランザピンの競合結合パートナー、並びに較正及び対照材料を更に
含み得る。
「較正及び対照材料」という語句は、既知量の検体を含有する任意の標準又は参考材料
を指す。検体を含有すると見られるサンプル、及び対応する較正材料は、類似条件下でア
ッセイされる。検体の濃度は、未知の標本について得られた結果を標準物で得られた結果
と比較することによって算出される。これは、較正曲線を構成することによって一般的に
行われる。
本発明の特徴を具現化する抗体は、利用のための説明書と共に、キット、容器、パック
、又は散布器内に含まれてもよい。この抗体がキット内に供給されるとき、イムノアッセ
イの異なる成分が、別個の容器内にパッケージ化され、使用前に混合されてもよい。その
ように成分を別個のパッケージ化することにより、活性成分の機能を実質的に弱めること
なく長期間の貯蔵が可能になる。更に、試薬は、不活性環境下、例えば、気体窒素、気体
アルゴンなどの陽圧下でパッケージ化され得、これは、空気及び/又は水分感受性の試薬
において特に好ましい。
本発明の特徴を具現化するキット内に含まれる試薬は、異なる成分の活性が実質的に保
存される一方で、容器の材料によって成分自体が実質的に吸収又は変質されないように、
あらゆる様式の容器に供給され得る。好適な容器には、アンプル、ボトル、試験管、バイ
アル、フラスコ、シリンジ、封筒、例えば、ホイル裏張り型のものなどが含まれるが、こ
れらに限定されない。容器は、ガラス、有機ポリマー、例えば、ポリカーボネート、ポリ
スチレン、ポリエチレンなど、セラミック、金属、例えば、アルミニウム、金属合金、例
えば、鋼、コルクなどを含むが、これらに限定されない任意の好適な材料から成り得る。
更に、容器は、隔膜によって提供され得るものなどの、例えば、針を介したアクセスのた
めの1つ以上の無菌アクセスポートを備え得る。中隔のための好ましい材料は、DuPo
nt(Wilmington,DE)によって、TEFLONの商標名で販売されている
種類のゴム及びポリテトラフルオロエチレンを含む。加えて、容器は、成分の混合を可能
にするために取り外され得る仕切り又は膜によって分離される2つ以上のコンパートメン
トを備えてもよい。
本発明の特徴を具現化する試薬キットを説明資料と共に供給することもできる。説明書
は、例えば、紙に印刷され、かつ/又は電子可読媒体内に供給され得る。あるいは、説明
書は、例えば、このキットの製造業者又は販売業者によって、かつ/又は電子メールを介
して指定されるインターネットウェブサイトにユーザを誘導することによって提供され得
る。
この抗体は、アッセイ装置の一部としても提供され得る。このようなアッセイ装置は、
側方流動アッセイ装置を含む。一般的な種類の使い捨て側方流動アッセイ装置は、液体サ
ンプルを受容するゾーン又は領域、コンジュゲートゾーン、及び反応ゾーンを含む。これ
らのアッセイ装置は、側方流動試験ストリップとして一般に知られている。これらは、毛
管流を支持することができる流体流の経路を画定する多孔質材料、例えば、ニトロセルロ
ースを利用する。例として、米国特許第5,559,041号、同第5,714,389
号、同第5,120,643号、及び同第6,228,660号に示されるものが挙げら
れ、これらは全て、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
別の種類のアッセイ装置は、毛管流を誘導する突起部を有する非多孔質アッセイ装置で
ある。このようなアッセイ装置の例として、PCT国際公開第2003/103835号
、同第2005/089082号、同第2005/118139号、及び同第2006/
137785号に開示される、開いた側方流動装置が挙げられ、これらは全て、参照によ
りそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
非多孔質アッセイ装置において、このアッセイ装置は、一般的には、少なくとも1つの
サンプル添加ゾーン、少なくとも1つのコンジュゲートゾーン、少なくとも1つの反応ゾ
ーン、及び少なくとも1つの吸上ゾーンを有する。これらのゾーンは、サンプル添加ゾー
ンから吸上ゾーンまでサンプルが流れる流路を形成する。検体に結合することができ、(
例えば、コーティングにより)装置上に任意に堆積される、反応ゾーン内の抗体などの捕
捉要素、及び、コンジュゲートゾーン内の装置上に堆積される本検体の濃度の決定を可能
にする反応にも関与することができる、標識化コンジュゲート物質も含まれ、標識化コン
ジュゲート物質は、反応ゾーンにおける検出のための標識を有する。サンプルがコンジュ
ゲートゾーンを通って流れる際に、コンジュゲート物質は溶解され、反応ゾーンへと下流
に流れる溶解した標識化コンジュゲート物質及びサンプルのコンジュゲートプルームを形
成する。コンジュゲートプルームが反応ゾーンに流れると、コンジュゲート物質が、例え
ばコンジュゲート物質及び検体の複合体を介して(「サンドイッチ」アッセイにおいて)
、又は直接(「競合」アッセイにおいて)、捕捉要素により捕捉される。結合していない
溶解コンジュゲート物質は、反応ゾーンを通過して、少なくとも1つの吸上ゾーンに流さ
れる。そのような装置は、流路内に突起部又はマイクロピラーを含み得る。
米国特許公開第20060289787A1号、及び同第20070231883A1
号、並びに米国特許第7,416,700号、及び同第6,139,800号(これらは
全て、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に開示される機器などの機器
は、反応ゾーン内の結合したコンジュゲート物質を検出することができる。一般的な標識
には、蛍光染料を励起し、かつ蛍光染料を感知することができる検出器を組み込む器具に
よって検出され得る蛍光染料が含まれる。
イムノアッセイ
このように産生された抗体をイムノアッセイで使用し、抗精神病薬を認識/結合し、そ
れにより患者サンプル中の薬物の存在及び/又は量を検出することができる。好ましくは
、アッセイフォーマットは、競合イムノアッセイフォーマットである。このようなアッセ
イフォーマット及び他のアッセイは、とりわけ、Hampton et al.(Ser
ological Methods,A Laboratory Manual,APS
Press,St.Paul,MN 1990)、及びMaddox et al.(
J.Exp.Med.158:12111,1983)に記載されている。
「検体」という用語は、任意の物質又は物質の群を指し、その存在又は量が決定される
。代表的な抗精神病薬検体には、リスペリドン、パリペリドン、オランザピン、アリピプ
ラゾール、及びクエチアピンが含まれるが、これらに限定されない。
「競合結合パートナー」という用語は、抗体への結合親和性に関して検体と同様に挙動
する、例えば、競合イムノアッセイで利用され得る物質又は物質の群を指す。代表的な競
合結合パートナーには、抗精神病薬誘導体などが含まれるが、これに限定されない。
検体と共に使用される「検出する」という用語は、任意の定量的、半定量的、又は質的
方法、並びに、一般に検体、具体的には、抗精神病薬を決定するための全ての他の方法を
指す。例えば、サンプル中の抗精神病薬の量又は濃度に関するデータを提供する方法が本
発明の範囲内であるように、単にサンプル中の抗精神病薬の存在又は不在を検出する方法
は、本発明の範囲内である。「検出する」、「決定する」、「識別する」等の用語は、本
明細書で同意語として使用され、全て本発明の範囲内である。
本発明の好ましい一実施形態は競合イムノアッセイであり、ここで、抗精神病薬、又は
薬物若しくはその競合結合パートナーを結合する抗体は、それぞれ、固形担体(例えば、
側方流動アッセイ装置における反応ゾーンなど)及び標識化薬物若しくはその競合結合パ
ートナー、又は標識化抗体に結合され、宿主から誘導されるサンプルは固形担体に渡され
、固形担体に結合される標識の検出量が、サンプル中の薬物の量と相関し得る。
検体、例えば、抗精神病薬を含有すると見られるいかなるサンプルも、現在好ましい実
施形態の方法に従って分析することができる。サンプルは、所望に応じて前処理され、ア
ッセイに干渉しない任意の簡便な培地において調製され得る。好ましくは、このサンプル
は、宿主由来の体液、最も好ましくは血漿又は血清などの水性培地を含む。
抗体が固相に結合されるアッセイ、及び抗体が液体培地内にあるアッセイを含む、抗体
を利用するイムノアッセイの全ての様式が、現在好ましい実施形態に従う使用のために企
図されることを理解されたい。本発明の特徴を具現化する抗体を用いて検体を検出するた
めに使用され得るイムノアッセイの方法には、サンプル中の標識化検体(検体類似体)及
び検体が抗体のために競合する競合(試薬限定)アッセイ、及び抗体が標識化される単一
部位免疫定量アッセイなどが含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、以下の実施例によって更に説明される。これらの実施例は、特定の実施形態
を参照して本発明を例示するためだけに提供される。これらの例証は、本発明のある特定
の態様を例示するが、開示される発明の限定を意味するものでも、その範囲を制限するも
のでもない。
別途詳細に記載されない限り、当業者に周知であり、かつ日常的な標準技術を用いて、
全ての実施例を実行した。例えば、Sambrook et al.,Molecula
r Cloning:A Laboratory Manual,2nd Ed.,Co
ld Spring Habor Laboratory Press,Cold Sp
ring Harbor,NY(1989)などの標準実習マニュアルに記載されるよう
に、以下の実施例の日常的な分子生物学技術を実行することができる。
「Haptens of Aripiprazole」(代理人整理番号PRD326
5USPSP、米国仮特許出願第61/691,450号、2012年8月21日出願)
、「Haptens of Olanzapine」(代理人整理番号PRD3266U
SPSP、米国仮特許出願第61/691,454号、2012年8月21日出願)、「
Haptens of Paliperidone」(代理人整理番号PRD3267U
SPSP、米国仮特許出願第61/691,459号、2012年8月21日出願)、「
Haptens of Quetiapine」(代理人整理番号PRD3268USP
SP、米国仮特許出願第61/691,462号、2012年8月21日出願)、「Ha
ptens of Risperidone and Paliperidone」(代
理人整理番号PRD3269USPSP、米国仮特許出願第61/691,469号、2
012年8月21日出願)、「Antibodies to Aripiprazole
Haptens and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5128
USPSP、米国仮特許出願 第61/691,544号、2012年8月21日出願)
、「Antibodies to Olanzapine Haptens and U
se Thereof」(代理人整理番号CDS5132USPSP、米国仮特許出願
第61/691,572号、2012年8月21日出願)、「Antibodies t
o Quetiapine Haptens and Use Thereof」(代理
人整理番号CDS5134USPSP、米国仮特許出願 第61/691,598号、2
012年8月21日出願)、「Antibodies to Risperidone
Haptens and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5130U
SPSP、米国仮特許出願 第61/691,615号、2012年8月21日出願)、
「Antibodies to Aripiprazole and Use Ther
eof」(代理人整理番号CDS5129USPSP、米国仮特許出願 第61/691
,522号、2012年8月21日出願)、「Antibodies to Olanz
apine and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5133USP
SP、米国仮特許出願 第61/691,645号、2012年8月21日出願)、「A
ntibodies to Paliperidone and Use Thereo
f」(代理人整理番号CDS5127USPSP、米国仮特許出願 第61/691,6
92号、2012年8月21日出願)、「Antibodies to Quetiap
ine and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5135USPSP
、米国仮特許出願 第61/691,659号、2012年8月21日出願)、「Ant
ibodies to Risperidone and Use Thereof」(
代理人整理番号CDS5131USPSP、米国仮特許出願 第61/691,675号
、2012年8月21日出願)、及び「Antibodies to Risperid
one and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5145USPSP
、米国仮特許出願 第61/790,880号、2013年3月15日出願)と題される
同時係属出願は全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
(実施例1)
4−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)−4−オキソブタン酸
パリペリドン(10g、23.45ミリモル)を、N,N−ジメチル−4−ピリジナミ
ン(0,5g、4,09ミリモル)及びサクシン酸無水物(18.3g、182.86ミ
リモル)と共に、ピリジン(100mL)中に溶解した。この混合物を、アルゴン雰囲気
下で、60℃で4時間、及び室温で48時間撹拌した。この反応混合物を蒸発させ、ジク
ロロメタン/メタノール(100mL/10mL)及び水(100mL)中に溶解した。
この水相を、ジクロロメタン/メタノール(100mL/10mL)で5回抽出した。有
機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(80/20〜70/30のクロロホルム/エタノールでの勾配溶出)に
よって精製した。この生成物を、イソプロパノール(50mL)中に溶解し、結果として
生じた沈殿物を濾過し、イソプロパノール(10mL)で洗浄した。この沈殿物を真空乾
燥させ、白色固体として表題化合物を得た。ESI−MS(M+1)528。1H NM
R:(DMSO−d6、360MHz):δ ppm 1.75〜2.75(m、23H
)、δ 3.5〜4.0(m、3H)、δ 5.74(m、1H)、δ 7.28(td
、J=9.15、2.20Hz、1H)、δ 7.69(dd、J=8.96、2.01
Hz、1H)、δ 8.02(dd、J=8.78、5.12Hz、1H)。
(実施例2)
工程A
3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン
−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H
−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル3−ピバルアミドプロパノエート
ジクロロメタン(20mL)中のパリペリドン(1.0g、2.34ミリモル)の溶液
を、Boc−b−Ala−OH(443.65mg、2.34ミリモル)、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(483.79mg、2.34ミリモル)、及びN,N−ジメチル−
4−ピリジナミン(14.32mg、0.117ミリモル)で処理した。この反応物を、
室温で、アルゴン雰囲気下で撹拌した。18時間後、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリ
ウム水溶液(20mL)に注ぎ、水層をジクロロメタン(20mLで3回)で抽出した。
合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(95/5)を用いる溶出)によって精製
して、表題化合物を得た。ESI−MS(M+1)598。
工程B
3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン
−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H
−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル3−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−
ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)プロパンアミド)プロパノエート
ジクロロメタン(20mL)及びトリフルオロ酢酸(5.7mL)中の工程Aで説明し
た通りに調製した3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イ
ル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テト
ラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル3−ピバルアミドプロパノ
エート(901.5mg、1.15ミリモル)の溶液を、室温で1時間撹拌した。この混
合物に、N−マレオイル−3−アミノプロピオン酸(233.8mg、1.38ミリモル
)、ジイソプロピルエチルアミン(13.94mL)、ジエチルシアノホスホネート(3
06.57μL、1.81ミリモル)、及びジクロロメタン(2mL)の溶液を慎重に添
加した。この反応混合物を、室温で1時間、アルゴン雰囲気下で撹拌した。この反応混合
物を水(20mL)に注ぎ、水層をジクロロメタン(20mLで3回)で抽出した。合わ
せた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗製混合物をHPLCで
精製して、表題化合物を得た。ESI−MS(M+1)649。
(実施例3)
工程A
N−(3−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イ
ル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テト
ラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)プロピル)ピバ
ルアミド
THF(15mL)中のパリペリドン(746.26mg、1.75ミリモル)の溶液
を、3−(Boc−アミノ)プロピルブロマイド(500mg、2.10ミリモル)、1
8−クラウン−6(231.25mg、0.874ミリモル)、及び水素化ナトリウム(
60w/w %、139.97mg、3.5ミリモル)で処理した。この混合物を室温で
6時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、ジクロロメタン/水(50mL/50mL)中
に溶解し、水層をジクロロメタン(50mLで3回)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物を得て、これを更に精製することな
く次の工程で使用した。
工程B
9−(3−アミノプロポキシ)−3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキ
サゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−
テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
ジクロロメタン(10mL)及びトリフルオロ酢酸(5mL)中の工程Aで説明した通
りに調製したN−(3−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾー
ル−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8
,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)プロ
ピル)ピバルアミド(1.482g、2.54ミリモル)の溶液を、室温で1時間撹拌し
た。この反応混合物をPorapak CXカラム上で精製して、表題化合物を得て、こ
れを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C
3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(3
−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリ
ジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−
4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)プロピル)プロパンアミド
アルゴン下のジクロロメタン(5mL)中の工程Bで説明した通りに調製した9−(3
−アミノプロポキシ)−3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−
3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(0.303g、0.627ミリ
モル)の溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(218.54μL、1,25ミリモル)
、N−マレオイル−3−アミノプロピオン酸(163.88mg、0.940ミリモル)
、及びジエチルシアノホスホネート(159.19μL、0.940ミリモル)で処理し
た。18時間後、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)に注ぎ、水
層をジクロロメタン(20mLで3回)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾
燥させ、濾過し、濃縮した。この粗製混合物をHPLCによって精製して、表題化合物を
得た。ESI−MS(M+1)635。
(実施例4)
6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサン酸
アルゴン下のTHF(15mL)中のパリペリドン(1.0g、2.34ミリモル)の
溶液を、18−クラウン−6(309.88mg、1.17ミリモル)、エチル6−ブロ
モヘキサノエート(628.76μL、3.52ミリモル)、及び水素化ナトリウム(6
0w/w%、937.80mg、23.45ミリモル)で処理した。18時間後、この反
応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)に注ぎ、水層をエチルアセテート(
20mLで3回)で抽出した。水層を酢酸で酸性化し、2−メチルTHF(20mLで3
回)で抽出した。合わせた有機2−メチルTHF層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、
濃縮した。この残留物をHPLCによって精製して、表題化合物を得た。ESI−MS(
M+1)541。1H NMR:(CDCl3、360MHz):δ ppm1.35〜2
.00(m、11H)、δ 2.10〜2.30(m、8H)、δ 2.40〜2.80
(m、8H)、δ 3.20〜4.00(m、5H)、δ 4.24〜4.30(m、1
H)、δ 7.07(td、J=8.97、1.83Hz、1H)、δ 7.24(d、
J=1.83Hz、1H)、δ 7.76(dd、J=8.60、4,94Hz、1H)
(実施例5)
工程A
tert−ブチル4−(6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキ
サゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ
)ヘキサノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート
アルゴン下のジクロロメタン(10mL)中の実施例4の溶液(200mg、0.37
ミリモル)を、N−t−ブトキシカルボニルピペラジン(89.57mg、0.48ミリ
モル)及びジイソプロピルエチルアミン(77.42μL、0.44ミリモル)で処理し
た。この撹拌溶液に、ジエチルシアノホスホネート(72.06μL、0.43ミリモル
)を添加した。室温で2時間撹拌した後、この反応混合物を水(20mL)に注ぎ、水層
をジクロロメタン(20mLで3回)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥
させ、濾過し、濃縮した。この粗製混合物を、更に精製することなく次の工程で使用した
。(408mg、ESI−MS(M+1)709)
工程B
3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン
−1−イル)エチル)−2−メチル−9−((6−オキソ−6−(ピペラジン−1−イル
)ヘキシル)オキシ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピ
リミジン−4−オン
アルゴン下のジクロロメタン(5mL)中の工程Aで説明した通りに調製したtert
−ブチル4−(6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−
3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9
−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノ
イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(408mg、0.58ミリモル)の溶液を、
トリフルオロ酢酸(435.62μL、5.8ミリモル)で処理した。室温で72時間撹
拌した後、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)に注ぎ、水層をジク
ロロメタン(5mLで3回)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾
過し、濃縮した。この粗生成物を、更に精製することなく次の工程で使用した。(ESI
−MS(M+1)609)
工程C
4−(4−(6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−
3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9
−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノ
イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタン酸
アルゴン下のジクロロメタン(5mL)中の工程Bで説明した通りに調製した3−(2
−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル
)エチル)−2−メチル−9−((6−オキソ−6−(ピペラジン−1−イル)ヘキシル
)オキシ)−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−
4−オン(239mg、0.39ミリモル)の溶液を、サクシン酸無水物(43.15m
g、0.43ミリモル)及びジイソプロピルエチルアミン(68.35μL、0.39ミ
リモル)で処理した。室温で2時間撹拌した後、この反応混合物を水(5mL)に注ぎ、
水層をジクロロメタン/メタノール(95/5、5mLで3回)で抽出した。合わせた有
機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この残留物をHPLCによって精製
し、ジイソプロピルエーテルで粉砕して、表題化合物を得た。(ESI−MS(M+1)
709);1H NMR:(CDCl3、360MHz):δ ppm1.10〜2.80
(m、31H)、δ 3.20〜4.00(m、13H)、δ 4.24〜4.30(m
、1H)、δ 7.07(td、J=8.97、1.83Hz、1H)、δ 7.24(
d、J=1.83 Hz、1H)、δ 7.76(dd、J=8.60、4,94Hz、
1H)
(実施例6)
3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(3
−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリ
ジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−
4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)プロピル)プロパンアミド
−キーホールリンペットヘモシアニン−コンジュゲート
100mMのリン酸緩衝液、0.46Mの塩化ナトリウム(pH 7.4)中の4.2
2mLのキーホールリンペットヘモシアニン(KLH、18.0mg、0.18μモル)
の溶液に、83.2μLのN−サクシニミジル−S−アセチルチオアセテート(SATA
、25mg/mL、2.1mg、9.0μモル)のDMF溶液を添加した。結果として生
じた溶液を、20℃で1時間、ローラ混合器上でインキュベートした。この反応物を、1
00mMのリン酸緩衝液、0.46Mの塩化ナトリウム、5mMのEDTA(pH 6.
0)を用いて、Sephadex G−25カラム上で精製した。9.37mLのKLH
−SATA(17.1mg、0.171μモル)に、937μLの2.5Mのヒドロキシ
ルアミン、50mMのEDTA(pH 7.0)を添加した。結果として生じた溶液を、
20℃で40分間、ローラ混合器上でインキュベートした。この反応物を、マレイミド活
性化ハプテンとのコンジュゲーション反応などにおいて使用した。
工程1のKLH−SH(10.3mL、0.171μモル)に、770μLの3−(2
,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(3−((3−
(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−
イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリ
ド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)プロピル)プロパンアミド(実施例3
で説明した通りに調製したもの、10mg/mL、12.1μモル)のDMF溶液を添加
した。結果として生じた混濁混合物を、20℃で4時間、ローラ混合器上でインキュベー
トした。この反応物を、0.2μmのシリンジフィルタを通して濾過し、その後、100
mMのリン酸緩衝液、0.46Mの塩化ナトリウム(pH 7.4)を用いて、Seph
adex G−25カラム上で精製した。
(実施例7)
6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒド
ロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサン酸−ウシサイ
ログロブリン−コンジュゲート
300μLのDMF及び3μLのトリブチルアミン中の、6−((3−(2−(4−(
6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)
−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a
]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサン酸(実施例4で説明した通りに調製したもの
、5.0mg、9.3μモル)、N−ヒドロキシサクシニミド(NHS、3.9mg、3
4.2μモル)、及びN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、7.1mg、
34.2μモル)の溶液を、20℃で18時間撹拌させた。pH 7.5の100mMの
リン酸緩衝液中の、1.52mLのウシサイログロブリン(BTG、7.6mg、0.0
11μモル)の溶液に、結果として生じた溶液の30μLのアリコート(30μL、9.
3ミリモル)を添加した。結果として生じた混濁混合物を、20℃で3時間、ローラ混合
器上でインキュベートした。この反応物を、0.45μmのシリンジフィルタを通して濾
過し、その後、100mMのリン酸緩衝液、0.14Mの塩化ナトリウム(pH 7.4
)を用いて、Sephadex G−25カラム上で精製した。
(実施例8)
4−(4−(6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−
3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9
−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノ
イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタン酸−キーホールリンペットヘモシアニ
ン−コンジュゲート
400μLのDMF及び4μLのトリブチルアミン中の、4−(4−(6−((3−(
2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド
[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノイル)ピペラジン−1−イル)
−4−オキソブタン酸(実施例5で説明した通りに調製したもの、10.6mg、15.
0μモル)、N−ヒドロキシサクシニミド(NHS、6.4mg、55.5μモル)、及
びN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、11.5mg、55.5μモル)
の溶液を、20℃で18時間撹拌させた。pH 7.4の100mMのリン酸緩衝液、0
.46Mの塩化ナトリウム中の、2.75mLのキーホールリンペットヘモシアニン(K
LH、12.0mg、0.12μモル)の溶液に、結果として生じた溶液の81μLのア
リコート(3.0μモル)を添加した。結果として生じた混濁混合物を、20℃で2.5
時間、ローラ混合器上でインキュベートした。この反応物を、0.45μmのシリンジフ
ィルタを通して濾過し、その後、100mMのリン酸緩衝液、0.46Mの塩化ナトリウ
ム(pH 7.4)を用いて、Sephadex G−25カラム上で精製した。
(実施例9)
4−(4−(6−((3−(2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−
3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9
−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノ
イル)ピペラジン−1−イル)−4−オキソブタン酸−ウシサイログロブリン−コンジュ
ゲート
600μLのDMF及び6μLのトリブチルアミン中の、4−(4−(6−((3−(
2−(4−(6−フルオロベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イ
ル)エチル)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド
[1,2−a]ピリミジン−9−イル)オキシ)ヘキサノイル)ピペラジン−1−イル)
−4−オキソブタン酸(実施例5で説明した通りに調製したもの、17.1mg、24.
1μモル)、N−ヒドロキシサクシニミド(NHS、10.3mg、89.3μモル)、
及びN,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、18.4mg、89.3μモル
)の溶液を、20℃で18時間撹拌させた。100mMのpH 7.5のリン酸緩衝液中
の、3.0mLのウシサイログロブリン(BTG 15.0mg、0.023μモル)の
溶液に、結果として生じた溶液の462μLのアリコート(18.4μモル)を添加した
。結果として生じた混濁混合物を、20℃で2.5時間、ローラ混合器上でインキュベー
トした。この反応物を、0.45μmのシリンジフィルタを通して濾過し、その後、10
0mMのリン酸緩衝液、0.14Mの塩化ナトリウム(pH 7.4)を用いて、Sep
hadex G−25カラム上で精製した。
(実施例10)
リスペリドン/パリペリドンのための競合イムノアッセイ、並びにアリピプラゾール、
オランザピン、クエチアピン、及びリスペリドン/パリペリドンのための多重競合イムノ
アッセイ
パリペリドン/リスペリドン免疫原での一連の免疫化の後、ELISAを用いて、マウ
スの尾出血を反応性について試験した。ハイブリドーマ上清も試験し、以下の表8及び9
に示されるELISAデータは、いくつかのハイブリドーマの反応性を示す(融合パート
ナーはNSO細胞であった)。表9に示されるように、ハイブリドーマ2A5及び5G1
1の反応性が見られた。
ELISA反応性によってクローンを識別した後、競合ELISAを行って、類似の化
合物との親和性及び交差反応性を概算した。図1及び2は、ハイブリドーマサブクローン
5_9のELISA交差反応性結果を示す。データは、リスペリドン、並びにその代謝物
パリペリドン及び7−ヒドロキシリスペリドンに対する反応性を示す。
競合ELISAによって上清も試験し、シグナルがリスペリドン又はパリペリドンのい
ずれかに特異的であったかを決定した。図3は、ハイブリドーマサブクローン2A5の結
果を示す。データは、リスペリドン及びパリペリドンの両方に対する反応性を示す。
図4は、側方流動アッセイ装置上で用いた競合イムノアッセイフォーマットを示し、こ
こで、捕捉抗体であるリスペリドン/パリペリドンクローン5〜9をフルオロフォアにコ
ンジュゲートされるリスペリドンから成る検出コンジュゲートと共にチップ上に堆積した
。図4に示されるこの競合フォーマットにおいて、低レベルの検体(パリペリドン)が高
シグナルをもたらす一方で、高レベルの検体(パリペリドン)は低シグナルをもたらす。
サンプル中のパリペリドンの量は、薬物が存在しない対照サンプルと比較した蛍光性の損
失から算出することができる。リスペリドン/パリペリドンクローン5〜9を用いて生成
された典型的な用量反応曲線が図5に示される。
図6は、本発明の一実施形態に従う側方流動アッセイ装置のチップ設計を示す。この装
置は、サンプルを受容するためのゾーン又は領域、コンジュゲートゾーン(所望の標識化
競合結合パートナー(複数可)を含有する)、及び反応ゾーン(反応ゾーン内の8つの領
域が示され、各領域が分離した所望の抗体を含有し得る)を含む。サンプルは、サンプル
ゾーンからコンジュゲートゾーンを通り、反応ゾーンまで流れる。
図7〜10は、反応ゾーン2内に堆積される抗体5C7及びコンジュゲートゾーン(図
7)内の標識化アリピプラゾール競合結合パートナーを用いて生成されたアリピプラゾー
ル陽性対照(アリピプラゾールを含有するサンプル)、反応ゾーン4内に堆積される抗体
4G9−1及びコンジュゲートゾーン(図8)内の標識化オランザピン競合結合パートナ
ーを用いて生成されたオランザピン陽性対照(オランザピンを含有するサンプル)、反応
ゾーン6内に堆積される抗体11及びコンジュゲートゾーン(図9)内の標識化クエチア
ピン競合結合パートナーを用いて生成されたクエチアピン陽性対照(クエチアピンを含有
するサンプル)、反応ゾーン8内に堆積される抗体5〜9及びコンジュゲートゾーン(図
10)内の標識化リスペリドン競合結合パートナーを用いて生成されたリスペリドン陽性
対照(リスペリドンを含有するサンプル)の典型的な用量曲線を示す。コンジュゲートゾ
ーン内の標識化競合結合パートナーは、抗体との結合に対してサンプル中に存在する薬物
と競合する。標識の量が検出され、これは、サンプル中に存在する薬物の量の指標である
(シグナルの量はサンプル中の薬物の量に反比例する(図4を参照のこと)。
標識化競合結合パートナーのコンジュゲートが、反応ゾーン内に堆積される抗体に結合
しないことを確認するために、薬物を含有しないサンプルを用いて陰性対照を実施した。
表10を参照して、アリピプラゾールを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積さ
れ、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化オランザピン、標識化クエ
チアピン、及び標識化リスペリドンを含有するが、標識化アリピプラゾールは含有しない
)を通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン2
内にアリピプラゾール抗体(5C7)を含有する。以下の表10は、用量反応はなく、毛
管作用により反応ゾーンを通って移動するオランザピン、クエチアピン、及びリスペリド
ンのコンジュゲートはアリピプラゾール抗体に結合しないことを確認する結果を示す。
表11を参照して、オランザピンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化ク
エチアピン、及び標識化リスペリドンを含有するが、標識化オランザピンは含有しない)
を通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン4内
にオランザピン抗体(4G9−1)を含有する。以下の表11は、用量反応はなく、毛管
作用により反応ゾーンを通って移動するアリピプラゾール、クエチアピン、及びリスペリ
ドンのコンジュゲートはオランザピン抗体に結合しないことを確認する結果を示す。
表12を参照して、クエチアピンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オ
ランザピン、及び標識化リスペリドンを含有するが、標識化クエチアピンは含有しない)
を通り、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン6内に
クエチアピン抗体(11)を含有する。以下の表12は、用量反応はなく、毛管作用によ
り反応ゾーンを通って移動するアリピプラゾール、オランザピン、及びリスペリドンのコ
ンジュゲートはクエチアピン抗体に結合しないことを確認する結果を示す。
表13を参照して、リスペリドンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オ
ランザピン、及び標識化クエチアピンを含有するが、標識化リスペリドンは含有しない)
を通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン8内
にリスペリドン抗体(5〜9)を含有する。以下の表13は、用量反応はなく、毛管作用
により反応ゾーンを通って移動するアリピプラゾール、オランザピン、及びクエチアピン
のコンジュゲートはリスペリドン抗体に結合しないことを確認する結果を示す。
標識化競合結合パートナーのコンジュゲートが、反応ゾーン内に堆積されるそれらの抗
体のそれぞれにのみ結合することを確認するために、薬物を含有しないサンプルを再び用
いて、追加の陰性対照を実施した。表14を参照して、アリピプラゾールを含有しないサ
ンプルがサンプルゾーン内に堆積され、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回
は標識化アリピプラゾールを含有する)を通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーン
は、この場合もやはり、反応ゾーン2にアリピプラゾール抗体(5C7)をし、反応ゾー
ン4内にオランザピン抗体(4G9−1)を含有し、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体
(11)を含有し、反応ゾーン8内にリスペリドン抗体(5〜9)を含有する。以下の表
14は、アリピプラゾール抗体5C7(反応ゾーン2における)を除いて用量反応がない
ことを確認する結果を示す。
表15を参照して、オランザピンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化オランザピンを含有する)を
通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン2にア
リピプラゾール抗体(5C7)を含有し、反応ゾーン4内にオランザピン抗体(4G9−
1)を含有し、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体(11)を含有し、反応ゾーン8内に
リスペリドン抗体(5−9)を含有する。以下の表15は、オランザピン抗体4G9−1
(反応ゾーン4における)を除いて用量反応がないことを確認する結果を示す。
表16を参照して、クエチアピンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化クエチアピンを含有する)を
通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン2にア
リピプラゾール抗体(5C7)を含有し、反応ゾーン4内にオランザピン抗体(4G9−
1)を含有し、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体(11)を含有し、反応ゾーン8内に
リスペリドン抗体(5〜9)を含有する。以下の表16は、クエチアピン抗体11(反応
ゾーンにおける)を除いて用量反応がないことを確認する結果を示す。
表17を参照して、リスペリドンを含有しないサンプルがサンプルゾーン内に堆積され
、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化リスペリドンを含有する)を
通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン2にア
リピプラゾール抗体(5C7)を含有し、反応ゾーン4内にオランザピン抗体(4G9−
1)を含有し、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体(11)を含有し、反応ゾーン8内に
リスペリドン抗体(5〜9)を含有する。以下の表17は、リスペリドン抗体5〜9(反
応ゾーン8における)を除いて用量反応がないことを確認する結果を示す。
上に示される結果は、標識化競合結合パートナーのコンジュゲートが、反応ゾーン内の
それらの抗体のそれぞれにのみ結合することを確認する。
図11〜14は、特定の抗体反応ゾーン内の典型的な用量反応曲線、及び他のコンジュ
ゲートの存在下での特定の各アッセイの用量反応の低/高濃度の証拠を示す。図11にお
いて、アリピプラゾールを含有するサンプルがサンプルゾーン内に堆積され、毛管作用に
よって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オランザピン、
標識化クエチアピン、及び標識化リスペリドンを含有する)を通って、反応ゾーンまで移
動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン2内にアリピプラゾール抗体(5
C7)を含有する。図11に示されるように、典型的な用量反応曲線は、アリピプラゾー
ルでのみ生成され、オランザピン、クエチアピン、又はリスペリドンでは生成されなかっ
た。
図12では、オランザピンを含有するサンプルがサンプルゾーン内に堆積され、毛管作
用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オランザピ
ン、標識化クエチアピン、及び標識化リスペリドンを含有する)を通って、反応ゾーンま
で移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン4内にオランザピン抗体(4
G9−1)を含有する。図12に示されるように、典型的な用量反応曲線は、オランザピ
ンでのみ生成され、アリピプラゾール、クエチアピン、又はリスペリドンでは生成されな
かった。
図13では、クエチアピンを含有するサンプルがサンプルゾーン内に堆積され、毛管作
用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オランザピ
ン、標識化クエチアピン、及び標識化リスペリドンを含有する)を通って、反応ゾーンま
で移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体(1
1)を含有する。図13に示されるように、典型的な用量反応曲線は、クエチアピンでの
み生成され、アリピプラゾール、オランザピン、又はリスペリドンでは生成されなかった
図14では、リスペリドンを含有するサンプルがサンプルゾーン内に堆積され、毛管作
用によって、コンジュゲートゾーン(今回は標識化アリピプラゾール、標識化オランザピ
ン、標識化クエチアピン、及び標識化リスペリドンを含有する)を通って、反応ゾーンま
で移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾーン8内にリスペリドン抗体(5
〜9)を含有する。図14に示されるように、典型的な用量反応曲線は、リスペリドンで
のみ生成され、アリピプラゾール、オランザピン、又はクエチアピンでは生成されなかっ
た。
図15〜18は、他のコンジュゲート及び抗体の存在下での各アッセイの典型的な用量
反応曲線を示す。図15では、アリピプラゾールを含有するサンプルがサンプルゾーン内
に堆積され、毛管作用によって、コンジュゲートゾーン(この場合もやはり、標識化アリ
ピプラゾール、標識化オランザピン、標識化クエチアピン、及び標識化リスペリドンを含
有する)を通って、反応ゾーンまで移動する。反応ゾーンは、この場合もやはり、反応ゾ
ーン2にアリピプラゾール抗体(5C7)を含有し、反応ゾーン4内にオランザピン抗体
(4G9−1)を含有し、反応ゾーン6内にクエチアピン抗体(11)を含有し、反応ゾ
ーン8内にリスペリドン抗体(5〜9)を含有する。図15に示されるように、典型的な
用量反応曲線がアリピプラゾールで生成された。オランザピンを含有するサンプルがこの
チップのサンプルゾーン内に堆積したときに、図16に示されるように、典型的な用量反
応曲線がオランザピンで生成された。クエチアピンを含有するサンプルがこのチップのサ
ンプルゾーン内に堆積したときに、図17に示されるように、典型的な用量反応曲線がク
エチアピンで生成された。リスペリドンを含有するサンプルがこのチップのサンプルゾー
ン内に堆積したときに、図18に示されるように、典型的な用量反応曲線がリスペリドン
で生成された。
図19〜22は、陽性対照として生成された用量反応曲線(図7〜10)と、多重フォ
ーマットで生成された用量反応曲線(図15〜18)との比較を示す。アリピプラゾール
の比較が図19に示され、オランザピンの比較が図20に示され、クエチアピンの比較が
図21に示され、リスペリドンの比較が図22に示される。これらの図は、陽性対照曲線
が、多重曲線に類似していることを示す。
これらのデータは、本発明の側方流動アッセイ装置を用いて、1つの携帯用ポイントオ
ブケア(point-of-care)装置上で患者由来の単一のサンプルを用いて複数の抗精神病薬
を検出することができることを示す。
これらのデータは、本発明の側方流動アッセイ装置を用いて、1つの携帯用ポイントオブケア(point-of-care)装置上で患者由来の単一のサンプルを用いて複数の抗精神病薬を検出することができることを示す。

本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
パリペリドンに結合する単離された抗体又はその結合断片であって、
(i)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成されるか、又は
(ii)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成される抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトープに対して競合し、
式I:

式中、
1 が、OC(O)(CH 2 n 、又はO(CH 2 n であり、
nが、2、又は3であり、
2 が、NHC(O)、

又は不在であり、
3 が、(CH 2 m CO 2 H、又は

であり、
mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L 2 が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、単離された抗体又はその結合断片。
[2]
前記抗体が、式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成される、上記[1]に記載の抗体。
[3]
前記抗体断片が、Fv、F(ab’)、F(ab’)2、scFv、ミニボディ(minibody)、及びダイアボディ(diabody)断片からなる断片の群から選択される、上記[1]に記載の抗体。
[4]
前記抗体がモノクローナル抗体である、上記[1]に記載の抗体。
[5]
上記[1]に記載の抗体を含む、アッセイキット。
[6]
上記[1]に記載の抗体を含む、アッセイ装置。
[7]
前記装置が側方流動アッセイ装置である、上記[6]に記載のアッセイ装置。
[8]
パリペリドンに結合する抗体を産生する方法であって、
(i)抗体産生のための宿主を選択する工程と、
(ii)前記宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する工程であって、前記宿主がパリペリドンに結合する抗体を産生する、工程と、を含み、
式I:

式中、
1 が、OC(O)(CH 2 n 、又はO(CH 2 n であり、
nが、2、又は3であり、
2 が、NHC(O)、

又は不在であり、
3 が、(CH 2 m CO 2 H、又は

であり、
mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L 2 が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、方法。
[9]
パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができるハイブリドーマ細胞株を産生する方法であって、
(i)抗体産生のための宿主を選択する工程と、
(ii)前記宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する工程と、
(iii)前記接種された宿主由来の細胞株を連続***細胞と融合させて、パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができる融合細胞を作製する工程と、
(iv)ハイブリドーマ細胞株を得るように前記融合細胞をクローニングする工程と、
を含み、
式I:

式中、
1 が、OC(O)(CH 2 n 、又はO(CH 2 n であり、
nが、2、又は3であり、
2 が、NHC(O)、

又は不在であり、
3 が、(CH 2 m CO 2 H、又は

であり、
mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L 2 が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、方法。
[10]
サンプル中のパリペリドンを検出する方法であって、
(i)サンプルを、検出可能なマーカーで標識化された上記[1]に記載の抗体と接触させる工程であって、前記サンプル中に存在する前記標識化抗体及びパリペリドンが、標識化複合体を形成する、工程と、
(ii)前記サンプル中のパリペリドンを検出するように前記標識化複合体を検出する工程と、を含む、方法。
[11]
サンプル中のパリペリドンを検出するための競合イムノアッセイ法であって、
(i)サンプルを、上記[1]に記載の抗体、及びパリペリドン又はパリペリドンの競合結合パートナーと接触させる工程であって、前記抗体及び前記パリペリドン又はその競合結合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識化され、サンプルパリペリドンが、前記抗体への結合に対して前記パリペリドン又はその競合結合パートナーと競合する、工程と、
(ii)サンプルパリペリドンを検出するように前記標識を検出する工程と、を含む、競合イムノアッセイ法。
[12]
前記パリペリドン又はその競合結合パートナーが、前記検出可能なマーカーで標識化される、上記[11]に記載の方法。
[13]
前記抗体が、検出可能なマーカーで標識化される、上記[11]に記載の方法。
[14]
前記イムノアッセイが側方流動アッセイ装置上で実行され、前記サンプルが前記装置に適用される、上記[11]に記載の方法。
[15]
パリペリドンに加えて1つ以上の検体の存在を検出する工程を更に含む、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[16]
前記1つ以上の検体が、パリペリドン以外の抗精神病薬である、上記[15]に記載の方法。
[17]
パリペリドン以外の前記抗精神病薬が、リスペリドン、アリピプラゾール、クエチアピン、オランザピン、及びこれらの代謝物からなる群から選択される、上記[16]に記載の方法。
[18]
パリペリドンの前記検出が、処方されたパリペリドン療法の患者遵守の指標である、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[19]
パリペリドンの前記検出が、患者を経口的パリペリドンレジメンから注入可能な抗精神病薬レジメンに転向すべきかを決定するために使用される、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[20]
パリペリドンの前記検出が、有効又は安全な薬物レベルの達成又は維持を確実にするために、経口的又は注入可能なパリペリドンの用量レベル又は投与間隔を増大又は減少させるべきかを決定するために使用される、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[21]
パリペリドンの前記検出が、最小pKレベルの達成の証拠を提供することによってパリペリドン療法の開始の助けとなる、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[22]
パリペリドンの前記検出が、複数の製剤中又は複数の供給源由来のパリペリドンの生物学的同等性を決定するために使用される、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[23]
パリペリドンの前記検出が、多剤併用及び潜在的な薬物−薬物相互作用の影響を評価するために使用される、上記[10]又は[11]に記載の方法。
[24]
パリペリドンの前記検出が、患者が臨床治験から除外されるべきか、又はそれに含まれるべきかの指標であり、臨床治験投薬要件の遵守のその後のモニタリングの助けとなる、上記[10]又は[11]に記載の方法。

Claims (24)

  1. パリペリドンに結合する単離された抗体又はその結合断片であって、
    (i)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成されるか、又は
    (ii)式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成される抗体によって結合されるエピトープと同一のエピトープに対して競合し、
    式I:
    式中、
    1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
    nが、2、又は3であり、
    2が、NHC(O)、
    又は不在であり、
    3が、(CH2mCO2H、又は
    であり、
    mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、単離された抗体又はその結合断片。
  2. 前記抗体が、式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートに応答して生成される、請求項1に記載の抗体。
  3. 前記抗体断片が、Fv、F(ab’)、F(ab’)2、scFv、ミニボディ(minibody)、及びダイアボディ(diabody)断片からなる断片の群から選択される、請求項1に記載の抗体。
  4. 前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の抗体。
  5. 請求項1に記載の抗体を含む、アッセイキット。
  6. 請求項1に記載の抗体を含む、アッセイ装置。
  7. 前記装置が側方流動アッセイ装置である、請求項6に記載のアッセイ装置。
  8. パリペリドンに結合する抗体を産生する方法であって、
    (i)抗体産生のための宿主を選択する工程と、
    (ii)前記宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する工程であって、前記宿主がパリペリドンに結合する抗体を産生する、工程と、を含み、
    式I:
    式中、
    1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
    nが、2、又は3であり、
    2が、NHC(O)、
    又は不在であり、
    3が、(CH2mCO2H、又は
    であり、
    mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、方法。
  9. パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができるハイブリドーマ細胞株を産生する方法であって、
    (i)抗体産生のための宿主を選択する工程と、
    (ii)前記宿主に式Iの化合物及び免疫原性担体のコンジュゲートを接種する工程と、
    (iii)前記接種された宿主由来の細胞株を連続***細胞と融合させて、パリペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができる融合細胞を作製する工程と、
    (iv)ハイブリドーマ細胞株を得るように前記融合細胞をクローニングする工程と、
    を含み、
    式I:
    式中、
    1が、OC(O)(CH2n、又はO(CH2nであり、
    nが、2、又は3であり、
    2が、NHC(O)、
    又は不在であり、
    3が、(CH2mCO2H、又は
    であり、
    mが、0、1、2、又は3であるが、但し、L2が不在ならば、そのときだけmは0であってよいことを条件とする、方法。
  10. サンプル中のパリペリドンを検出する方法であって、
    (i)サンプルを、検出可能なマーカーで標識化された請求項1に記載の抗体と接触させる工程であって、前記サンプル中に存在する前記標識化抗体及びパリペリドンが、標識化複合体を形成する、工程と、
    (ii)前記サンプル中のパリペリドンを検出するように前記標識化複合体を検出する工程と、を含む、方法。
  11. サンプル中のパリペリドンを検出するための競合イムノアッセイ法であって、
    (i)サンプルを、請求項1に記載の抗体、及びパリペリドン又はパリペリドンの競合結合パートナーと接触させる工程であって、前記抗体及び前記パリペリドン又はその競合結合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識化され、サンプルパリペリドンが、前記抗体への結合に対して前記パリペリドン又はその競合結合パートナーと競合する、工程と、
    (ii)サンプルパリペリドンを検出するように前記標識を検出する工程と、を含む、競合イムノアッセイ法。
  12. 前記パリペリドン又はその競合結合パートナーが、前記検出可能なマーカーで標識化される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記抗体が、検出可能なマーカーで標識化される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記イムノアッセイが側方流動アッセイ装置上で実行され、前記サンプルが前記装置に適用される、請求項11に記載の方法。
  15. パリペリドンに加えて1つ以上の検体の存在を検出する工程を更に含む、請求項10又は11に記載の方法。
  16. 前記1つ以上の検体が、パリペリドン以外の抗精神病薬である、請求項15に記載の方法。
  17. パリペリドン以外の前記抗精神病薬が、リスペリドン、アリピプラゾール、クエチアピン、オランザピン、及びこれらの代謝物からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. パリペリドンの前記検出が、処方されたパリペリドン療法の患者遵守の指標である、請求項10又は11に記載の方法。
  19. パリペリドンの前記検出が、患者を経口的パリペリドンレジメンから注入可能な抗精神病薬レジメンに転向すべきかを決定するために使用される、請求項10又は11に記載の方法。
  20. パリペリドンの前記検出が、有効又は安全な薬物レベルの達成又は維持を確実にするために、経口的又は注入可能なパリペリドンの用量レベル又は投与間隔を増大又は減少させるべきかを決定するために使用される、請求項10又は11に記載の方法。
  21. パリペリドンの前記検出が、最小pKレベルの達成の証拠を提供することによってパリペリドン療法の開始の助けとなる、請求項10又は11に記載の方法。
  22. パリペリドンの前記検出が、複数の製剤中又は複数の供給源由来のパリペリドンの生物学的同等性を決定するために使用される、請求項10又は11に記載の方法。
  23. パリペリドンの前記検出が、多剤併用及び潜在的な薬物−薬物相互作用の影響を評価するために使用される、請求項10又は11に記載の方法。
  24. パリペリドンの前記検出が、患者が臨床治験から除外されるべきか、又はそれに含まれるべきかの指標であり、臨床治験投薬要件の遵守のその後のモニタリングの助けとなる、請求項10又は11に記載の方法。
JP2018027047A 2012-08-21 2018-02-19 パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用 Pending JP2018118972A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261691634P 2012-08-21 2012-08-21
US61/691,634 2012-08-21

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015528574A Division JP2015529199A (ja) 2012-08-21 2013-08-20 パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018118972A true JP2018118972A (ja) 2018-08-02

Family

ID=50148304

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015528574A Pending JP2015529199A (ja) 2012-08-21 2013-08-20 パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用
JP2018027047A Pending JP2018118972A (ja) 2012-08-21 2018-02-19 パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015528574A Pending JP2015529199A (ja) 2012-08-21 2013-08-20 パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用

Country Status (8)

Country Link
US (4) US20140057297A1 (ja)
EP (1) EP2888287A4 (ja)
JP (2) JP2015529199A (ja)
CN (1) CN104736566A (ja)
AU (3) AU2013305938B2 (ja)
CA (1) CA2882489A1 (ja)
HK (1) HK1211956A1 (ja)
WO (1) WO2014031603A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL2888284T3 (pl) 2012-08-21 2023-02-27 Janssen Pharmaceutica Nv Przeciwciała przeciwko haptenom rysperydonu i ich zastosowanie
WO2014031656A1 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc Antibodies to olanzapine haptens and use thereof
CA2882615C (en) 2012-08-21 2019-07-09 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc. Antibodies to quetiapine and use thereof
PT3663317T (pt) 2012-08-21 2023-01-23 Janssen Pharmaceutica Nv Anticorpos para haptenos de quetiapina e sua utilização
CA2882490A1 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc. Antibodies to paliperidone and use thereof
EP3321254B1 (en) 2012-08-21 2020-08-12 Janssen Pharmaceutica NV Haptens of aripiprazole and their use in immunoassays
WO2014031662A2 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc Antibodies to olanzapine and use thereof
PL3354751T3 (pl) 2012-08-21 2020-03-31 Janssen Pharmaceutica Nv Przeciwciała dla arypiprazolu i ich zastosowanie
AU2013305938B2 (en) * 2012-08-21 2017-08-17 Saladax Biomedical Inc. Antibodies to paliperidone haptens and use thereof
PT2888593T (pt) 2012-08-21 2018-12-12 Janssen Pharmaceutica Nv Anticorpos contra risperidona e utilizações dos mesmos
JP6389176B2 (ja) 2012-08-21 2018-09-12 ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. アリピプラゾールハプテンに対する抗体及びその使用
CN108431040B (zh) 2015-12-17 2022-07-26 詹森药业有限公司 利培酮的抗体及其用途
CN108368180B (zh) 2015-12-17 2022-07-26 詹森药业有限公司 喹硫平的抗体及其用途
CN107137715B (zh) * 2017-04-26 2019-02-19 石家庄蒎格医药科技有限公司 一种帕利哌酮聚乙二醇缀合前药及制备
CN112730825B (zh) * 2020-12-17 2022-09-06 北京丹大生物技术有限公司 一种用于检测利培酮和/或9-羟基利培酮的检测试剂和检测试剂盒
CN112608310B (zh) * 2020-12-17 2022-03-29 北京丹大生物技术有限公司 一种利培酮和9-羟基利培酮半抗原、抗原和抗体以及其应用

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130263A (ja) * 1984-11-27 1986-06-18 ヘキスト・セラニーズ・コーポレイション 二官能性ハプテンおよび免疫化学的ハプテン測定法
JPH02111798A (ja) * 1988-10-20 1990-04-24 Fuji Photo Film Co Ltd 蛋白質修飾物
JPH0627108A (ja) * 1991-06-07 1994-02-04 Eastman Kodak Co 新規標識薬物ハプテン類似体を用いるイムノアッセイ
JPH1151935A (ja) * 1997-08-06 1999-02-26 Aisin Seiki Co Ltd 複数種類のターゲット分子の同時検出方法
JP2007514157A (ja) * 2003-12-12 2007-05-31 インバーネス・メデイカル・スウイツツアーランド・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング アッセイ
JP2007531724A (ja) * 2004-04-05 2007-11-08 クアーク・ファーマスーティカルス、インコーポレイテッド 5’−デオキシ−5’−メチルチオアデノシンに対する抗体及びその使用
JP2010512537A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 ジェンザイム・コーポレーション 間接側方流動サンドイッチアッセイ
JP2011519048A (ja) * 2008-04-29 2011-06-30 サイケメディクス コーポレイション 固相多分析物アッセイ法
WO2011115733A1 (en) * 2010-03-16 2011-09-22 Saladax Biomedical Inc. Risperidone immunoassay
JP2015529199A (ja) * 2012-08-21 2015-10-05 オルソ−クリニカル ダイアグノスティクス,インコーポレイティド パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用

Family Cites Families (103)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4166452A (en) 1976-05-03 1979-09-04 Generales Constantine D J Jr Apparatus for testing human responses to stimuli
US4804663A (en) 1985-03-27 1989-02-14 Janssen Pharmaceutica N.V. 3-piperidinyl-substituted 1,2-benzisoxazoles and 1,2-benzisothiazoles
US5576195A (en) 1985-11-01 1996-11-19 Xoma Corporation Vectors with pectate lyase signal sequence
US6893625B1 (en) 1986-10-27 2005-05-17 Royalty Pharma Finance Trust Chimeric antibody with specificity to human B cell surface antigen
EP1248112A3 (en) 1987-04-27 2004-08-25 Inverness Medical Switzerland GmbH Immunochromatographic specific binding assay device
US5120643A (en) 1987-07-13 1992-06-09 Abbott Laboratories Process for immunochromatography with colloidal particles
AU2684488A (en) 1988-06-27 1990-01-04 Carter-Wallace, Inc. Test device and method for colored particle immunoassay
US5252496A (en) 1989-12-18 1993-10-12 Princeton Biomeditech Corporation Carbon black immunochemical label
US5587458A (en) 1991-10-07 1996-12-24 Aronex Pharmaceuticals, Inc. Anti-erbB-2 antibodies, combinations thereof, and therapeutic and diagnostic uses thereof
NO305125B1 (no) 1992-05-29 1999-04-06 Lilly Industries Ltd Farmas°ytiske forbindelser
US6034078A (en) 1992-05-29 2000-03-07 Eli Lilly And Company Limited Thienobenzodiazepine compounds
ATE176329T1 (de) 1992-06-26 1999-02-15 Johnson & Johnson Clin Diag Immunotests unter verwendung von markierten thyronin-analogen
US5642870A (en) 1992-08-05 1997-07-01 Sargis; Ike Switch stand
US5395933A (en) 1992-08-07 1995-03-07 Eastman Kodak Company Carbamazepine hapten analogues
ES2236700T3 (es) 1993-11-19 2005-07-16 Janssen Pharmaceutica N.V. 1,2-benzazoles microencapsulados.
JPH10504186A (ja) 1994-06-10 1998-04-28 オクラホマ メディカル リサーチ ファウンデーション プロテインcに対するカルシウム結合組換え抗体
US5641870A (en) 1995-04-20 1997-06-24 Genentech, Inc. Low pH hydrophobic interaction chromatography for antibody purification
US5761894A (en) 1996-09-25 1998-06-09 Magic Circle Corporation Grass striping attachment for lawn mowers
US6139800A (en) 1997-06-23 2000-10-31 Luminex Corporation Interlaced lasers for multiple fluorescence measurement
US6830731B1 (en) 1998-01-05 2004-12-14 Biosite, Inc. Immunoassay fluorometer
US6362371B1 (en) 1998-06-08 2002-03-26 Advanced Medicine, Inc. β2- adrenergic receptor agonists
US20030143233A1 (en) 1999-06-07 2003-07-31 Neorx Corporation Streptavidin expressed gene fusions and methods of use thereof
RU2181297C2 (ru) * 2000-06-20 2002-04-20 Эпштейн Олег Ильич Способ лечения патологического синдрома и лекарственное средство
US7288390B2 (en) * 2000-08-07 2007-10-30 Centocor, Inc. Anti-dual integrin antibodies, compositions, methods and uses
US7163681B2 (en) * 2000-08-07 2007-01-16 Centocor, Inc. Anti-integrin antibodies, compositions, methods and uses
US6958156B2 (en) 2000-12-15 2005-10-25 Vyrex Corporation Isoflavone derivatives
ATE492565T1 (de) 2002-01-31 2011-01-15 Randox Lab Ltd Immunogene, antikörper und konjugate für ketamin und dessen metaboliten
EP1485130A4 (en) 2002-02-21 2006-11-22 Univ Duke REAGENTS AND TREATMENT PROCEDURES FOR AUTOIMMUNE DISEASES
EP2266590A3 (en) 2002-02-22 2011-04-20 Shire LLC Active agent delivery sytems and methods for protecting and administering active agents
AU2003217936A1 (en) 2002-03-28 2003-10-13 Eli Lilly And Company Piperazine substituted aryl benzodiazepines and their use as dopamine receptor antagonists for the treatment of psychotic disorders
SE0201738D0 (sv) 2002-06-07 2002-06-07 Aamic Ab Micro-fluid structures
AU2003259256A1 (en) 2002-07-29 2004-02-16 Potomac Pharma, LLC. Antipsychotic combination therapies and compositions of an alpha-2 adrenergic receptor antagonist and an atypical antipsychotic neuroleptic
US7384934B2 (en) 2002-08-05 2008-06-10 Eli Lilly And Company Piperazine substituted aryl benzodiazepines
US20040193446A1 (en) 2003-03-27 2004-09-30 Mayer Steven Lloyd System and method for managing a patient treatment program including a prescribed drug regimen
US7271252B2 (en) 2003-04-22 2007-09-18 Roche Diagnostics Operations, Inc. Reagents for detecting efavirenz
KR101412271B1 (ko) 2003-05-09 2014-06-25 듀크 유니버시티 Cd20-특이적 항체 및 이를 이용한 방법
JP5043429B2 (ja) * 2003-08-18 2012-10-10 ハー・ルンドベック・アクチエゼルスカベット トランス−4−((1r,3s)−6−クロロ−3−フェニルインダン−1−イル)−1,2,2−トリメチルピペラジンのコハク酸塩およびマロン酸塩、および薬剤としての使用方法
ATE452882T1 (de) 2003-09-23 2010-01-15 Fermion Oy Herstellung von quetiapin
AU2004278414B2 (en) 2003-10-01 2012-05-24 Adolor Corporation Spirocyclic heterocyclic derivatives and methods of their use
PT1675573E (pt) 2003-10-23 2008-12-30 Otsuka Pharma Co Ltd Formulação de iripiprazole injectável estéril de libertação controlada e um processo para a sua preparação
GB0328892D0 (en) * 2003-12-12 2004-01-14 Inverness Medical Switzerland Positive signal assay for analytes
SE0400662D0 (sv) 2004-03-24 2004-03-24 Aamic Ab Assay device and method
WO2005103250A1 (ja) 2004-04-26 2005-11-03 Takami Matsuyama 葉酸リセプターベータ(FR-β)に対する単クローン抗体を含有する治療薬
SE527036C2 (sv) 2004-06-02 2005-12-13 Aamic Ab Analysanordning med reglerat flöde och motsvarande förfarande
TW200616604A (en) 2004-08-26 2006-06-01 Nicholas Piramal India Ltd Nitric oxide releasing prodrugs containing bio-cleavable linker
US20060235005A1 (en) 2005-04-14 2006-10-19 Oak Labs, Corp. Use of phosphodiesterase 5 (PDE5) inhibitors in the treatment of schizophrenia
JP5249748B2 (ja) 2005-04-25 2013-07-31 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 無菌3−[2−[4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソオキサゾール−3−イル)−1−ピペリジニル]エチル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−9−ヒドロキシ−2−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンパルミチン酸エステルの製造
SE529254C2 (sv) 2005-06-17 2007-06-12 Aamic Ab Optiskt testsystem
SE0501418L (sv) 2005-06-20 2006-09-26 Aamic Ab Metod och medel för att åstadkomma vätsketransport
SE529711C2 (sv) 2006-03-22 2007-11-06 Aamic Ab Fluorescensläsare
US8975374B2 (en) 2006-10-20 2015-03-10 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Pharmaceutical composition comprising anti-HB-EGF antibody as active ingredient
EP2078731A4 (en) 2006-10-20 2012-08-01 Forerunner Pharma Res Co Ltd PHARMACEUTICAL COMPOSITION COMPRISING ANTI-HB-EGF ANTIBODY AS ACTIVE INGREDIENT
US8394790B2 (en) * 2006-10-25 2013-03-12 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Psychotropic agents having glutamate NMDA activity
AU2007332473B2 (en) 2006-12-14 2012-09-27 Forerunner Pharma Research Co., Ltd. Anti-Claudin-3 monoclonal antibody, and treatment and diagnosis of cancer using the same
JP5450092B2 (ja) 2006-12-29 2014-03-26 アボット・ラボラトリーズ 全血中の分子または薬物の検出のための診断検査
WO2008087557A2 (en) 2007-01-08 2008-07-24 Actavis Group Ptc Ehf An improved process for preparation of 9-hydroxy-3-(2-chloroethyl)- 2-methyl-4h-pyrido[1,2-a]pyrimidin-4-one hydrochloride
CN101245065B (zh) 2007-02-14 2010-05-19 江苏恩华药业股份有限公司 制备苯并异噁唑衍生物的方法及其中间体
WO2009040409A1 (en) 2007-09-27 2009-04-02 Novartis Ag Drug monitoring assay
US8133743B2 (en) 2007-10-19 2012-03-13 Roche Diagnostics Operations, Inc. Phenobarbital derivatives useful in immunoassay
WO2010104747A2 (en) 2009-03-10 2010-09-16 Baylor Research Institute Antigen presenting cell targeted vaccines
WO2010009987A2 (en) 2008-07-21 2010-01-28 Probiodrug Ag Diagnostic antibody assay
EP2331088A4 (en) * 2008-08-06 2011-10-12 Gosforth Ct Holdings Pty Ltd COMPOSITIONS AND METHODS FOR TREATING PSYCHIATRIC ILLNESSES
US20100069356A1 (en) 2008-09-17 2010-03-18 Auspex Pharmaceuticals, Inc. Dibenzothiazepine modulators of dopamine, alpha adrenergic, and serotonin receptors
US8658641B2 (en) 2008-10-14 2014-02-25 Astrazeneca Ab Fused, spirocyclic heteroaromatic compounds for the treatment of bacterial infections
CA2742074A1 (en) * 2008-10-29 2010-08-26 Janssen Pharmaceutica Nv Methods of treating psychosis and schizophrenia based on polymorphisms in the erbb4 gene
EP2194048A1 (en) 2008-12-02 2010-06-09 Dirk Sartor Nitrate esters for the treatment of vascular and metabolic diseases
CA2750400A1 (en) * 2009-01-26 2010-07-29 Egalet A/S Controlled release formulations with continuous efficacy
US8686009B2 (en) 2009-06-25 2014-04-01 Alkermes Pharma Ireland Limited Prodrugs of NH-acidic compounds
BR112012002280B1 (pt) 2009-07-31 2020-04-07 Ascendis Pharma As hidrogel insolúvel em água baseado em polietileno glicol biodegradável, seu processo de preparação, conjugado, composto ligado a veículo e composição farmacêutica.
CN102574917A (zh) 2009-08-17 2012-07-11 株式会社未来创药研究所 含有抗hb-egf抗体作为有效成分的药物组合物
US8076097B2 (en) 2009-08-19 2011-12-13 Saladax Biomedical Inc. Imatinib immunoassay
EP2485767A1 (en) 2009-10-06 2012-08-15 Ascendis Pharma A/S Carrier linked paliperidone prodrugs
EP2343296A1 (en) 2009-12-01 2011-07-13 Chemo Ibérica, S.A. A process for the purification of paliperidone
ES2548031T3 (es) 2009-12-31 2015-10-13 Kempharm, Inc. Conjugados de aminoácidos de la quetiapina, proceso para la elaboración y sus usos
SI2544536T1 (sl) 2010-03-11 2019-03-29 Kempharm, Inc. Maščobno kislinski konjugati kvetiapina proces za njih izdelavo in uporabo
US8114621B2 (en) 2010-03-12 2012-02-14 Saladax Biomedical Inc. Lenalidomide and thalidomide immunoassays
WO2011159537A2 (en) * 2010-06-15 2011-12-22 The Regents Of The University Of California Method and device for analyte detection
US8530413B2 (en) 2010-06-21 2013-09-10 Sanofi Heterocyclically substituted methoxyphenyl derivatives with an oxo group, processes for preparation thereof and use thereof as medicaments
AU2011270701B2 (en) 2010-06-24 2015-05-14 Alkermes Pharma Ireland Limited Prodrugs of NH-acidic compounds: ester, carbonate, carbamate and phosphonate derivatives
WO2012003418A2 (en) 2010-07-02 2012-01-05 The University Of North Carolina At Chapel Hill Functionally selective ligands of dopamine d2 receptors
US8623324B2 (en) 2010-07-21 2014-01-07 Aat Bioquest Inc. Luminescent dyes with a water-soluble intramolecular bridge and their biological conjugates
CN102276624B (zh) 2011-06-17 2013-10-16 大连理工大学 一种奥氮平有关物质及其制备方法和高效液相色谱分析方法
CN102276592B (zh) 2011-06-17 2013-10-16 大连理工大学 一种奥氮平有关物质及其制备方法、分析方法
CA2843503C (en) 2011-08-12 2020-12-22 Ulrich Hersel Polymeric hyperbranched carrier-linked prodrugs
US20140296257A1 (en) 2011-08-12 2014-10-02 Ascendis Pharma A/S High-Loading Water-Soluable Carrier-Linked Prodrugs
NZ722096A (en) 2011-12-15 2016-11-25 Alkermes Pharma Ireland Ltd Prodrugs of secondary amine compounds
BR112015003393A2 (pt) 2012-08-16 2017-07-04 Janssen Pharmaceutica Nv pirazóis substituídos como bloqueadores de canal de cálcio de tipo-n
WO2014031656A1 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc Antibodies to olanzapine haptens and use thereof
PL2888284T3 (pl) 2012-08-21 2023-02-27 Janssen Pharmaceutica Nv Przeciwciała przeciwko haptenom rysperydonu i ich zastosowanie
JP6131500B2 (ja) * 2012-08-21 2017-05-24 ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. リスペリドン及びパリペリドンのハプテン
CA2882490A1 (en) * 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc. Antibodies to paliperidone and use thereof
PT2888593T (pt) 2012-08-21 2018-12-12 Janssen Pharmaceutica Nv Anticorpos contra risperidona e utilizações dos mesmos
CA2882615C (en) 2012-08-21 2019-07-09 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc. Antibodies to quetiapine and use thereof
PL2888257T3 (pl) 2012-08-21 2018-02-28 Janssen Pharmaceutica Nv Hapteny kwetiapiny do zastosowania w testach immunologicznych
EP3321254B1 (en) 2012-08-21 2020-08-12 Janssen Pharmaceutica NV Haptens of aripiprazole and their use in immunoassays
JP6389176B2 (ja) 2012-08-21 2018-09-12 ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. アリピプラゾールハプテンに対する抗体及びその使用
EP3556759B1 (en) * 2012-08-21 2023-11-29 Janssen Pharmaceutica NV Haptens of paliperidone
WO2014031662A2 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc Antibodies to olanzapine and use thereof
ES2701062T3 (es) 2012-08-21 2019-02-20 Janssen Pharmaceutica Nv Haptenos de olanzapina
PL3354751T3 (pl) 2012-08-21 2020-03-31 Janssen Pharmaceutica Nv Przeciwciała dla arypiprazolu i ich zastosowanie
PT3663317T (pt) 2012-08-21 2023-01-23 Janssen Pharmaceutica Nv Anticorpos para haptenos de quetiapina e sua utilização
US9453002B2 (en) 2013-08-16 2016-09-27 Janssen Pharmaceutica Nv Substituted imidazoles as N-type calcium channel blockers
CN108431040B (zh) 2015-12-17 2022-07-26 詹森药业有限公司 利培酮的抗体及其用途

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130263A (ja) * 1984-11-27 1986-06-18 ヘキスト・セラニーズ・コーポレイション 二官能性ハプテンおよび免疫化学的ハプテン測定法
JPH02111798A (ja) * 1988-10-20 1990-04-24 Fuji Photo Film Co Ltd 蛋白質修飾物
JPH0627108A (ja) * 1991-06-07 1994-02-04 Eastman Kodak Co 新規標識薬物ハプテン類似体を用いるイムノアッセイ
JPH1151935A (ja) * 1997-08-06 1999-02-26 Aisin Seiki Co Ltd 複数種類のターゲット分子の同時検出方法
JP2007514157A (ja) * 2003-12-12 2007-05-31 インバーネス・メデイカル・スウイツツアーランド・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング アッセイ
JP2007531724A (ja) * 2004-04-05 2007-11-08 クアーク・ファーマスーティカルス、インコーポレイテッド 5’−デオキシ−5’−メチルチオアデノシンに対する抗体及びその使用
JP2010512537A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 ジェンザイム・コーポレーション 間接側方流動サンドイッチアッセイ
JP2011519048A (ja) * 2008-04-29 2011-06-30 サイケメディクス コーポレイション 固相多分析物アッセイ法
WO2011115733A1 (en) * 2010-03-16 2011-09-22 Saladax Biomedical Inc. Risperidone immunoassay
JP2015529199A (ja) * 2012-08-21 2015-10-05 オルソ−クリニカル ダイアグノスティクス,インコーポレイティド パリペリドンハプテンに対する抗体及びその使用

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ANALYTICAL CHEMISTRY (2004) VOL.76, NO.20, PP.6166-6171, JPN5011003653, ISSN: 0004000393 *
ANN. 1ST. SUPER. SANITA (1991) VOL.27, NO.1, PP.149-153, JPN7016003506, ISSN: 0004000392 *
BIOMEDICAL MICRODEVICES (2005) VOL.7, NO.2, PP.143-146, JPN5011003652, ISSN: 0004000394 *
CLIN. PHARMACOL. THER. (1993), VOL.54, PP.257-268, JPN6016044545, ISSN: 0004000395 *

Also Published As

Publication number Publication date
US10370457B2 (en) 2019-08-06
AU2019284029A1 (en) 2020-01-23
AU2019284029B2 (en) 2022-03-10
US20170298147A1 (en) 2017-10-19
JP2015529199A (ja) 2015-10-05
WO2014031603A1 (en) 2014-02-27
AU2013305938A1 (en) 2015-03-05
AU2017261585A1 (en) 2017-12-07
CN104736566A (zh) 2015-06-24
US20140057297A1 (en) 2014-02-27
AU2013305938B2 (en) 2017-08-17
EP2888287A1 (en) 2015-07-01
HK1211956A1 (en) 2016-06-03
AU2017261585B2 (en) 2019-09-26
EP2888287A4 (en) 2016-04-20
US20170129968A1 (en) 2017-05-11
US11225527B2 (en) 2022-01-18
US20190338047A1 (en) 2019-11-07
CA2882489A1 (en) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6971927B2 (ja) リスペリドンハプテンへの抗体及びその使用
US11225527B2 (en) Antibodies to paliperidone haptens and use thereof
JP6726715B2 (ja) アリピプラゾールハプテンに対する抗体及びその使用
JP6637580B2 (ja) クエチアピンハプテンに対する抗体及びその使用
JP6491371B2 (ja) パリペリドンのハプテン
JP6721641B2 (ja) オランザピンハプテンに対する抗体及びその使用
JP6131500B2 (ja) リスペリドン及びパリペリドンのハプテン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180320

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191023