JPH1151935A - 複数種類のターゲット分子の同時検出方法 - Google Patents
複数種類のターゲット分子の同時検出方法Info
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- JPH1151935A JPH1151935A JP22575497A JP22575497A JPH1151935A JP H1151935 A JPH1151935 A JP H1151935A JP 22575497 A JP22575497 A JP 22575497A JP 22575497 A JP22575497 A JP 22575497A JP H1151935 A JPH1151935 A JP H1151935A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出感度が高く,検出操作が容易な,複数種
類のターゲット分子の同時検出方法を提供する。 【解決手段】 複数種類のターゲット分子11,12に
対して特異的に結合し得る特異的結合性分子にその種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子21,22を準備する工程と,ハプテンと特異的
にカップリングする抗ハプテン抗体とその種類ごとに異
なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテン抗体3
1,32を準備する工程と,酵素と特異的に反応して異
なった色に蛍光し得る蛍光物質41,42を準備する工
程と,ターゲット分子にハプテン標識分子を結合させ,
ハプテン標識分子に酵素標識抗ハプテン抗体をカップリ
ングさせ,酵素に蛍光基質を反応させ,異なった蛍光色
で複数種類のターゲット分子を同時に検出する工程とか
らなる。
類のターゲット分子の同時検出方法を提供する。 【解決手段】 複数種類のターゲット分子11,12に
対して特異的に結合し得る特異的結合性分子にその種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子21,22を準備する工程と,ハプテンと特異的
にカップリングする抗ハプテン抗体とその種類ごとに異
なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテン抗体3
1,32を準備する工程と,酵素と特異的に反応して異
なった色に蛍光し得る蛍光物質41,42を準備する工
程と,ターゲット分子にハプテン標識分子を結合させ,
ハプテン標識分子に酵素標識抗ハプテン抗体をカップリ
ングさせ,酵素に蛍光基質を反応させ,異なった蛍光色
で複数種類のターゲット分子を同時に検出する工程とか
らなる。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は,蛍光基質を用いた,複数種類の
ターゲット分子の同時検出方法に関する。
ターゲット分子の同時検出方法に関する。
【0002】
【従来技術】アルカリホスファターゼ(以下,ALPと
もいう。)の発色基質を複数種類用いて,異なる塩基配
列を有する核酸を検出するマルチカラーディテクション
キットがBoehringer Mannheimより
市販されている。このキットを用いた検出方法について
説明する。まず,図13に示すごとく,ターゲットDN
A911〜913を混合し,これらをゲル92において
電気泳動させ(図13(A)),次いでこれらをナイロ
ン製のメンブレン93に転写する(図13(B))。
もいう。)の発色基質を複数種類用いて,異なる塩基配
列を有する核酸を検出するマルチカラーディテクション
キットがBoehringer Mannheimより
市販されている。このキットを用いた検出方法について
説明する。まず,図13に示すごとく,ターゲットDN
A911〜913を混合し,これらをゲル92において
電気泳動させ(図13(A)),次いでこれらをナイロ
ン製のメンブレン93に転写する(図13(B))。
【0003】次いで,ディゴキシゲニン(以下,DIG
ともいう。)を標識したプローブDNA921と,ビオ
チン(以下,BIOともいう。)を標識したプローブD
NA922と,フルオレセイン(以下,FLUOSとも
いう。)を標識したプローブDNA923とを準備す
る。次いで,これらのプローブDNA921〜923を
混合して,メンブレン93上のターゲットDNA911
〜913とハイブリダイゼーションさせる(図13
(C))。
ともいう。)を標識したプローブDNA921と,ビオ
チン(以下,BIOともいう。)を標識したプローブD
NA922と,フルオレセイン(以下,FLUOSとも
いう。)を標識したプローブDNA923とを準備す
る。次いで,これらのプローブDNA921〜923を
混合して,メンブレン93上のターゲットDNA911
〜913とハイブリダイゼーションさせる(図13
(C))。
【0004】次いで,図14(D1)に示すごとく,D
IGを標識したプローブDNA921に対して,ALP
標識抗DIG抗体931をカップリングさせる。次い
で,ALPに対して,ナフトールAS−GRのリン酸体
とFast Blue B(ジアゾニウム塩)とを組み
合わせた蛍光基質941を反応させる。次いで,図14
(D2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲッ
トDNA911に結合しているALPを失活させる。
IGを標識したプローブDNA921に対して,ALP
標識抗DIG抗体931をカップリングさせる。次い
で,ALPに対して,ナフトールAS−GRのリン酸体
とFast Blue B(ジアゾニウム塩)とを組み
合わせた蛍光基質941を反応させる。次いで,図14
(D2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲッ
トDNA911に結合しているALPを失活させる。
【0005】次いで,図14(E1)に示すごとく,B
IOを標識したプローブDNA922に対して,ALP
標識抗BIO抗体932をカップリングさせる。次い
で,ALPに対して,ナフトールASのリン酸体とFa
st Red TR(ジアゾニウム塩)とを組み合わせ
た蛍光基質942を反応させる。次いで,図14(E
2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲットD
NA912に結合しているALPを失活させる。
IOを標識したプローブDNA922に対して,ALP
標識抗BIO抗体932をカップリングさせる。次い
で,ALPに対して,ナフトールASのリン酸体とFa
st Red TR(ジアゾニウム塩)とを組み合わせ
た蛍光基質942を反応させる。次いで,図14(E
2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲットD
NA912に結合しているALPを失活させる。
【0006】次いで,図14(F1)に示すごとく,F
LUOSを標識したプローブDNA923に対して,A
LP標識抗FLUOS抗体933をカップリングさせ
る。次いで,ALPに対して,ナフトールASのリン酸
体とFast Blue B(ジアゾニウム塩)とを組
み合わせた蛍光基質943を反応させる。次いで,図1
4(F2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲ
ットDNA913に結合しているALPを失活させる。
LUOSを標識したプローブDNA923に対して,A
LP標識抗FLUOS抗体933をカップリングさせ
る。次いで,ALPに対して,ナフトールASのリン酸
体とFast Blue B(ジアゾニウム塩)とを組
み合わせた蛍光基質943を反応させる。次いで,図1
4(F2)に示すごとく,メンブレンを加熱し,ターゲ
ットDNA913に結合しているALPを失活させる。
【0007】次に,図14(G)に示すごとく,ナイロ
ンメンブレン93に励起光を照射して,蛍光物質941
〜943からの反応生成物を励起させる。これにより,
ターゲットDNA911は緑色で検出され,ターゲット
DNA912は赤色で検出され,ターゲットDNA91
3は青色で検出される。
ンメンブレン93に励起光を照射して,蛍光物質941
〜943からの反応生成物を励起させる。これにより,
ターゲットDNA911は緑色で検出され,ターゲット
DNA912は赤色で検出され,ターゲットDNA91
3は青色で検出される。
【0008】
【解決しようとする課題】上記従来の多色プローブ法を
用いたDNAの検出方法は,検出シグナルが色であるた
め,感度が低い。また,いずれのターゲットDNA91
1〜913ともアルカリホスファターゼ(ALP)の反
応により検出しているため,各ターゲットDNAに結合
した酵素の反応が終了する度に,ALPを失活する工程
を行わなければならない。そのため,検出操作が複雑で
ある。
用いたDNAの検出方法は,検出シグナルが色であるた
め,感度が低い。また,いずれのターゲットDNA91
1〜913ともアルカリホスファターゼ(ALP)の反
応により検出しているため,各ターゲットDNAに結合
した酵素の反応が終了する度に,ALPを失活する工程
を行わなければならない。そのため,検出操作が複雑で
ある。
【0009】また,ALPの失活が不十分である場合に
は,次のターゲットDNAに結合させたALPの酵素反
応においても前回にターゲットDNAに結合させたAL
Pも反応してしまい,種類の異なるターゲットDNAの
発色の区別がつかなくなり,多色プローブ法を使えなく
なる場合がある。
は,次のターゲットDNAに結合させたALPの酵素反
応においても前回にターゲットDNAに結合させたAL
Pも反応してしまい,種類の異なるターゲットDNAの
発色の区別がつかなくなり,多色プローブ法を使えなく
なる場合がある。
【0010】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,検出
感度が高く,検出操作が容易な,複数種類のターゲット
分子の同時検出方法を提供しようとするものである。
感度が高く,検出操作が容易な,複数種類のターゲット
分子の同時検出方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,検出すべき複数
種類のターゲット分子に対して特異的に結合する性質を
有する特異的結合性分子に,該特異的結合性分子の種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子を準備する工程と,上記ハプテンと特異的にカッ
プリングする抗ハプテン抗体と,該抗ハプテン抗体の種
類ごとに異なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテ
ン抗体を準備する工程と,上記酵素と特異的に反応して
それぞれ異なった色に蛍光し得る蛍光物質を準備する工
程と,検出すべき複数種類のターゲット分子に上記ハプ
テン標識分子を結合させる工程と,上記ハプテン標識分
子に上記酵素標識抗ハプテン抗体をカップリングさせる
工程と,上記酵素に蛍光基質を反応させる工程と,異な
った蛍光色で上記複数種類のターゲット分子を同時に検
出する工程とからなることを特徴とする複数種類のター
ゲット分子の同時検出方法である。
種類のターゲット分子に対して特異的に結合する性質を
有する特異的結合性分子に,該特異的結合性分子の種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子を準備する工程と,上記ハプテンと特異的にカッ
プリングする抗ハプテン抗体と,該抗ハプテン抗体の種
類ごとに異なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテ
ン抗体を準備する工程と,上記酵素と特異的に反応して
それぞれ異なった色に蛍光し得る蛍光物質を準備する工
程と,検出すべき複数種類のターゲット分子に上記ハプ
テン標識分子を結合させる工程と,上記ハプテン標識分
子に上記酵素標識抗ハプテン抗体をカップリングさせる
工程と,上記酵素に蛍光基質を反応させる工程と,異な
った蛍光色で上記複数種類のターゲット分子を同時に検
出する工程とからなることを特徴とする複数種類のター
ゲット分子の同時検出方法である。
【0012】本発明において最も特徴とすることは,検
出すべきターゲット分子の種類に対応して,特異的結合
性分子にハプテンを標識してなるハプテン標識分子,酵
素標識抗ハプテン抗体,及び蛍光色の異なる蛍光基質を
用いたことである。
出すべきターゲット分子の種類に対応して,特異的結合
性分子にハプテンを標識してなるハプテン標識分子,酵
素標識抗ハプテン抗体,及び蛍光色の異なる蛍光基質を
用いたことである。
【0013】即ち,ターゲット分子のそれぞれに特異的
にハプテン標識分子を結合させ,これに抗原抗体反応を
利用して,異なった酵素を標識した酵素標識抗ハプテン
抗体をカップリングさせ,更に各酵素に対して発色の異
なる蛍光基質を反応させる。そのため,各ターゲット分
子を,その種類ごとに,異なる蛍光色で検出することが
できる。
にハプテン標識分子を結合させ,これに抗原抗体反応を
利用して,異なった酵素を標識した酵素標識抗ハプテン
抗体をカップリングさせ,更に各酵素に対して発色の異
なる蛍光基質を反応させる。そのため,各ターゲット分
子を,その種類ごとに,異なる蛍光色で検出することが
できる。
【0014】また,本発明の各工程を1通り行うことに
より,複数種類のターゲット分子を同時に検出すること
ができる。従来のように,各ターゲット分子毎に別々に
酵素反応を行う必要はない。そのため,従来に比べて操
作が非常に簡便である。また,ターゲット分子の種類の
大小にかかわらず,短時間で検出することができる。
より,複数種類のターゲット分子を同時に検出すること
ができる。従来のように,各ターゲット分子毎に別々に
酵素反応を行う必要はない。そのため,従来に比べて操
作が非常に簡便である。また,ターゲット分子の種類の
大小にかかわらず,短時間で検出することができる。
【0015】また,異なった種類の酵素を同時に反応さ
せているため,従来のように各酵素反応終了後に酵素を
失活させる操作は不要であり,検出操作が簡便である。
また,酵素失活不良による検出の誤差もなく,検出感度
が極めて高い。
せているため,従来のように各酵素反応終了後に酵素を
失活させる操作は不要であり,検出操作が簡便である。
また,酵素失活不良による検出の誤差もなく,検出感度
が極めて高い。
【0016】例えば,請求項3の発明のように,上記タ
ーゲット分子は,核酸,抗体,抗原,又は蛋白質であ
る。
ーゲット分子は,核酸,抗体,抗原,又は蛋白質であ
る。
【0017】特異的結合性分子は,ターゲット分子に対
して特異的に結合する性質を有するものであれば,特に
限定しない。例えば,請求項4の発明のように,上記特
異的結合性分子は,核酸プローブ,又は抗体がある。
して特異的に結合する性質を有するものであれば,特に
限定しない。例えば,請求項4の発明のように,上記特
異的結合性分子は,核酸プローブ,又は抗体がある。
【0018】請求項5の発明のように,上記ハプテン
は,ジベレリン,ビオチン,又はフルオレセインである
ことが好ましい。これにより,ハプテンと抗ハプテン抗
体との結合性が向上する。ジベレリンとしては,検出感
度の観点から,特に,ジベレリンA4を用いることが好
ましい。また,抗ハプテン抗体としては,かかるハプテ
ンに対応する抗ハプテン抗体を用いる。
は,ジベレリン,ビオチン,又はフルオレセインである
ことが好ましい。これにより,ハプテンと抗ハプテン抗
体との結合性が向上する。ジベレリンとしては,検出感
度の観点から,特に,ジベレリンA4を用いることが好
ましい。また,抗ハプテン抗体としては,かかるハプテ
ンに対応する抗ハプテン抗体を用いる。
【0019】酵素は,抗ハプテン抗体ごとに異なった種
類のものを選択する。請求項6の発明のように,上記酵
素は,アルカリ性ホスファターゼ,酸性ホスファター
ゼ,ペルオキシダーゼ,エステラーゼ,及びβ−ガラク
トシダーゼ等の加水分解酵素のグループから複数種類が
選択されることが好ましい。これらは蛍光基質との反応
が高いため,検出感度が高くなるからである。
類のものを選択する。請求項6の発明のように,上記酵
素は,アルカリ性ホスファターゼ,酸性ホスファター
ゼ,ペルオキシダーゼ,エステラーゼ,及びβ−ガラク
トシダーゼ等の加水分解酵素のグループから複数種類が
選択されることが好ましい。これらは蛍光基質との反応
が高いため,検出感度が高くなるからである。
【0020】請求項7の発明のように,上記酵素標識抗
ハプテン抗体は,アルカリ性ホスファターゼ標識抗ジベ
レリン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗ジベレリン抗
体,ペルオキシダーゼ標識抗ジベレリン抗体,エステラ
ーゼ標識抗ジベレリン抗体,β−ガラクトシダーゼ標識
抗ジベレリン抗体,アルカリ性ホスファターゼ標識抗ビ
オチン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗ビオチン抗体,
ペルオキシダーゼ標識抗ビオチン抗体,エステラーゼ標
識抗ビオチン抗体,β−ガラクトシダーゼ標識抗ビオチ
ン抗体,アルカリ性ホスファターゼ標識抗フルオレセイ
ン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗フルオレセイン抗
体,ペルオキシダーゼ標識抗フルオレセイン抗体,エス
テラーゼ標識抗フルオレセイン抗体,及びβ−ガラクト
シダーゼ標識抗フルオレセイン抗体のグループから,複
数種類が選択されることが好ましい。これらは,ハプテ
ンとの結合性が高く,かつ蛍光基質との反応性が高いた
め,更に検出感度が高くなる。なお,ハプテンがジベレ
リンA4の場合には,抗ジベレリン抗体を用いる。
ハプテン抗体は,アルカリ性ホスファターゼ標識抗ジベ
レリン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗ジベレリン抗
体,ペルオキシダーゼ標識抗ジベレリン抗体,エステラ
ーゼ標識抗ジベレリン抗体,β−ガラクトシダーゼ標識
抗ジベレリン抗体,アルカリ性ホスファターゼ標識抗ビ
オチン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗ビオチン抗体,
ペルオキシダーゼ標識抗ビオチン抗体,エステラーゼ標
識抗ビオチン抗体,β−ガラクトシダーゼ標識抗ビオチ
ン抗体,アルカリ性ホスファターゼ標識抗フルオレセイ
ン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗フルオレセイン抗
体,ペルオキシダーゼ標識抗フルオレセイン抗体,エス
テラーゼ標識抗フルオレセイン抗体,及びβ−ガラクト
シダーゼ標識抗フルオレセイン抗体のグループから,複
数種類が選択されることが好ましい。これらは,ハプテ
ンとの結合性が高く,かつ蛍光基質との反応性が高いた
め,更に検出感度が高くなる。なお,ハプテンがジベレ
リンA4の場合には,抗ジベレリン抗体を用いる。
【0021】蛍光基質は,互いに異なる色に蛍光するも
のを複数種類選択する。請求項8の発明のように,上記
アルカリ性ホスファターゼ又は酸性ホスファターゼの蛍
光基質は,「図1」,「図2」,「図3」に示すいずれ
かの骨格を有し,「図1」,「図2」において,R1,
R2はアルキル基,芳香族基,アルコキシル基及びハロ
ゲン基のグループから選ばれる1種又は2種以上であ
り,「図3」において,R3は芳香族基又は縮合芳香族
基を有する有機物であり,n1は1〜10であることが
好ましい。これにより,蛍光強度が高くなり,検出感度
が向上する。図1〜図3に示す骨格を有する蛍光基質
は,アルカリ性ホスファターゼ又は酸性ホスファターゼ
と反応し励起されることにより,図1のものは青色に,
図2のものは緑色に,図3のものは黄緑色に蛍光する。
のを複数種類選択する。請求項8の発明のように,上記
アルカリ性ホスファターゼ又は酸性ホスファターゼの蛍
光基質は,「図1」,「図2」,「図3」に示すいずれ
かの骨格を有し,「図1」,「図2」において,R1,
R2はアルキル基,芳香族基,アルコキシル基及びハロ
ゲン基のグループから選ばれる1種又は2種以上であ
り,「図3」において,R3は芳香族基又は縮合芳香族
基を有する有機物であり,n1は1〜10であることが
好ましい。これにより,蛍光強度が高くなり,検出感度
が向上する。図1〜図3に示す骨格を有する蛍光基質
は,アルカリ性ホスファターゼ又は酸性ホスファターゼ
と反応し励起されることにより,図1のものは青色に,
図2のものは緑色に,図3のものは黄緑色に蛍光する。
【0022】請求項9の発明のように,上記ペルオキシ
ダーゼの蛍光基質は,「図4」に示す骨格を有し,「図
4」において,R4は水素,アルキル基,芳香族基,ア
ルコキシル基及びハロゲン基のグループから選ばれる1
種又は2種以上であることが好ましい。これにより,蛍
光強度が高くなり,検出感度が向上する。図4に示す骨
格を有する蛍光基質は,ペルオキシダーゼと反応し励起
されることにより,オレンジ色に蛍光する。
ダーゼの蛍光基質は,「図4」に示す骨格を有し,「図
4」において,R4は水素,アルキル基,芳香族基,ア
ルコキシル基及びハロゲン基のグループから選ばれる1
種又は2種以上であることが好ましい。これにより,蛍
光強度が高くなり,検出感度が向上する。図4に示す骨
格を有する蛍光基質は,ペルオキシダーゼと反応し励起
されることにより,オレンジ色に蛍光する。
【0023】請求項10の発明のように,上記エステラ
ーゼの蛍光基質は,「図5」,「図6」,「図7」に示
すいずれかの骨格を有し,「図5」において,R5は芳
香族基又は縮合芳香族基を有する有機物であり,n2は
1〜10であり,「図6」,「図7」において,R6,
R7は,アルキル基,芳香族基,アルコキシル基及びハ
ロゲン基のグループから選ばれる1種又は2種以上であ
ることが好ましい。これにより,蛍光強度が高くなり,
検出感度が向上する。図5〜図7に示す骨格を有する蛍
光基質は,エステラーゼと反応することにより,いずれ
も黄緑色に蛍光する。
ーゼの蛍光基質は,「図5」,「図6」,「図7」に示
すいずれかの骨格を有し,「図5」において,R5は芳
香族基又は縮合芳香族基を有する有機物であり,n2は
1〜10であり,「図6」,「図7」において,R6,
R7は,アルキル基,芳香族基,アルコキシル基及びハ
ロゲン基のグループから選ばれる1種又は2種以上であ
ることが好ましい。これにより,蛍光強度が高くなり,
検出感度が向上する。図5〜図7に示す骨格を有する蛍
光基質は,エステラーゼと反応することにより,いずれ
も黄緑色に蛍光する。
【0024】次に,請求項2の発明は,検出すべき複数
種類のターゲット分子に対して特異的に結合する性質を
有する特異的結合性分子に,該特異的結合性分子の種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子を準備する工程と,上記ハプテンと特異的にカッ
プリングする抗ハプテン抗体と,該抗ハプテン抗体の種
類ごとに異なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテ
ン抗体を準備する工程と,検出すべきターゲット分子の
有無を判断すべき被検体に上記ハプテン標識分子を添加
する工程と,上記被検体に上記酵素標識抗ハプテン抗体
を添加する工程と,上記被検体に上記蛍光基質を添加す
る工程と,上記被検体から発する蛍光の有無,及び蛍光
色を検査することにより,上記被検体に複数種類のター
ゲット分子が存在するか否かを検査する工程とからなる
ことを特徴とすることを特徴とする複数種類のターゲッ
ト分子の同時検出方法である。
種類のターゲット分子に対して特異的に結合する性質を
有する特異的結合性分子に,該特異的結合性分子の種類
ごとに異なる種類のハプテンを標識してなるハプテン標
識分子を準備する工程と,上記ハプテンと特異的にカッ
プリングする抗ハプテン抗体と,該抗ハプテン抗体の種
類ごとに異なる種類の酵素とからなる酵素標識抗ハプテ
ン抗体を準備する工程と,検出すべきターゲット分子の
有無を判断すべき被検体に上記ハプテン標識分子を添加
する工程と,上記被検体に上記酵素標識抗ハプテン抗体
を添加する工程と,上記被検体に上記蛍光基質を添加す
る工程と,上記被検体から発する蛍光の有無,及び蛍光
色を検査することにより,上記被検体に複数種類のター
ゲット分子が存在するか否かを検査する工程とからなる
ことを特徴とすることを特徴とする複数種類のターゲッ
ト分子の同時検出方法である。
【0025】本発明は,上記請求項1の発明を利用し
て,被検体の中に複数種類のターゲット分子が存在する
か否かを同時に検出するものである。被検体の中に,検
出すべきターゲット分子が存在しない場合には,被検体
は何ら蛍光を示さないが,1種でもターゲット分子が存
在するには,被検体中のターゲット分子が,その種類ご
とに異なった色に蛍光する。蛍光基質による蛍光が検出
された場合,どの蛍光色がどのターゲット分子に対応す
るかは,ターゲット分子に抗原抗体反応により結合させ
た酵素と反応する蛍光物質の種類により予想されるた
め,蛍光した色からターゲット分子の種類を知ることが
できる。
て,被検体の中に複数種類のターゲット分子が存在する
か否かを同時に検出するものである。被検体の中に,検
出すべきターゲット分子が存在しない場合には,被検体
は何ら蛍光を示さないが,1種でもターゲット分子が存
在するには,被検体中のターゲット分子が,その種類ご
とに異なった色に蛍光する。蛍光基質による蛍光が検出
された場合,どの蛍光色がどのターゲット分子に対応す
るかは,ターゲット分子に抗原抗体反応により結合させ
た酵素と反応する蛍光物質の種類により予想されるた
め,蛍光した色からターゲット分子の種類を知ることが
できる。
【0026】請求項2の発明における各構成要素は,請
求項3〜請求項10のものを用いることが好ましい。以
上の請求項1〜10の発明は,発光学,臨床検査,免疫
学,遺伝子診断,特に癌遺伝子の転移の有無を検査する
ために用いることができる。
求項3〜請求項10のものを用いることが好ましい。以
上の請求項1〜10の発明は,発光学,臨床検査,免疫
学,遺伝子診断,特に癌遺伝子の転移の有無を検査する
ために用いることができる。
【0027】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる複数種類のターゲット分子
の同時検出方法について,図8〜図11を用いて説明す
る。本例の概要を説明すると,まず,図8(A),
(B)に示すごとく,ターゲット分子11,12として
のDNA断片をアガロースゲル2の中で電気泳動させ,
次いでこれらをメンブレン3に転写する。
の同時検出方法について,図8〜図11を用いて説明す
る。本例の概要を説明すると,まず,図8(A),
(B)に示すごとく,ターゲット分子11,12として
のDNA断片をアガロースゲル2の中で電気泳動させ,
次いでこれらをメンブレン3に転写する。
【0028】次いで,図8(C)に示すごとく,検出す
べき複数種類のターゲット分子11,12に対して特異
的に結合する性質を有するプローブDNAにハプテン
(DIG,Flous)を標識してなる複数種類のハプ
テン標識分子21,22を準備する。次いで,ハプテン
標識分子21,22とターゲット分子11,12とをそ
れぞれ結合させる。
べき複数種類のターゲット分子11,12に対して特異
的に結合する性質を有するプローブDNAにハプテン
(DIG,Flous)を標識してなる複数種類のハプ
テン標識分子21,22を準備する。次いで,ハプテン
標識分子21,22とターゲット分子11,12とをそ
れぞれ結合させる。
【0029】次いで,図9(D)に示すごとく,ハプテ
ン標識分子21,22に,複数種類の異なった酵素を標
識した酵素標識抗ハプテン抗体31,32をカップリン
グさせる。次いで,各酵素に蛍光基質41,42を反応
させる。次いで,図9(E)に示すごとく,メンブレン
3に励起光を照射することにより,異なった蛍光色で上
記複数のターゲット分子11,12を同時に検出する。
ン標識分子21,22に,複数種類の異なった酵素を標
識した酵素標識抗ハプテン抗体31,32をカップリン
グさせる。次いで,各酵素に蛍光基質41,42を反応
させる。次いで,図9(E)に示すごとく,メンブレン
3に励起光を照射することにより,異なった蛍光色で上
記複数のターゲット分子11,12を同時に検出する。
【0030】2種類のターゲット分子11,12として
は,制限酵素(EcoRI)で切断したλDNA,Co
lE1を用いる。ハプテン標識分子21,22として
は,DIGを標識した,λDNA/EcoRIと相補的
なDNAプローブと,Flousを標識した,λDNA
/EcoRIと相補的なDNAプローブとを用いる。
は,制限酵素(EcoRI)で切断したλDNA,Co
lE1を用いる。ハプテン標識分子21,22として
は,DIGを標識した,λDNA/EcoRIと相補的
なDNAプローブと,Flousを標識した,λDNA
/EcoRIと相補的なDNAプローブとを用いる。
【0031】酵素標識抗ハプテン抗体31,32として
は,POD標識抗DIG抗体と,ALP標識抗Flou
s抗体とを用いる。PODに対する蛍光物質41として
は4−benzoylamino−2−methoxy
−5−methylbenzeneamine(図1
0)を用い,ALPに対する蛍光物質42としてはHN
PP(自社品)(図11)を用いる。
は,POD標識抗DIG抗体と,ALP標識抗Flou
s抗体とを用いる。PODに対する蛍光物質41として
は4−benzoylamino−2−methoxy
−5−methylbenzeneamine(図1
0)を用い,ALPに対する蛍光物質42としてはHN
PP(自社品)(図11)を用いる。
【0032】以下,これを詳細に説明する。EcoR1
で消化したλDNA,ColEIを泳動レーン当たりそ
れぞれ5ng,1ngになるように混合し,1%アガロ
ースゲルを用いて電気泳動を行った。電源電圧は50V
で,泳動用緩衝液としてはTAE(トリスアセテートE
DTA)を用いた。電気泳動を行った後,アガロースゲ
ルを0.25N塩酸に5分間浸漬し,更に0.5N塩化
ナトリウムに10分間浸漬した。
で消化したλDNA,ColEIを泳動レーン当たりそ
れぞれ5ng,1ngになるように混合し,1%アガロ
ースゲルを用いて電気泳動を行った。電源電圧は50V
で,泳動用緩衝液としてはTAE(トリスアセテートE
DTA)を用いた。電気泳動を行った後,アガロースゲ
ルを0.25N塩酸に5分間浸漬し,更に0.5N塩化
ナトリウムに10分間浸漬した。
【0033】次に,真空ブロッティングによりアガロー
スゲル中のDNAをナイロン製のメンブレンに転写し
た。これを2倍濃度のSSC(1×SSC;15mMN
aCl,15mMクエン酸pH7.5)で5分間洗浄す
る操作を2回繰り返した。次いで,UV照射によりDN
Aをメンブレンに固定した。
スゲル中のDNAをナイロン製のメンブレンに転写し
た。これを2倍濃度のSSC(1×SSC;15mMN
aCl,15mMクエン酸pH7.5)で5分間洗浄す
る操作を2回繰り返した。次いで,UV照射によりDN
Aをメンブレンに固定した。
【0034】次に,ブロッキングのため,市販のハイブ
リダイゼーション溶液(DIG Easy Hyb.ベ
ーリンガーマンハイム社)を用いて,そのハイブリダイ
ズ用溶液に37℃,30分間浸漬した。次いで,DIG
で標識した,λ/EcoRIと相補的なDNAプローブ
(100ng)と,Flousで標識した,ColEI
/EcoRIと相補的なDNAプローブ(50ng)と
を,1mlのDIG EasyHyb(ベーリンガーマ
ンハイム社ハイブリダイゼーション溶液)中で混合し,
これをプローブ液としてメンブレンにのせ,37℃で2
0時間ハイブリダイゼーションを行った。
リダイゼーション溶液(DIG Easy Hyb.ベ
ーリンガーマンハイム社)を用いて,そのハイブリダイ
ズ用溶液に37℃,30分間浸漬した。次いで,DIG
で標識した,λ/EcoRIと相補的なDNAプローブ
(100ng)と,Flousで標識した,ColEI
/EcoRIと相補的なDNAプローブ(50ng)と
を,1mlのDIG EasyHyb(ベーリンガーマ
ンハイム社ハイブリダイゼーション溶液)中で混合し,
これをプローブ液としてメンブレンにのせ,37℃で2
0時間ハイブリダイゼーションを行った。
【0035】2倍濃度のSSC,濃度0.1%SDS
(ドデシル硫酸ナトリウム)で5分間2回洗った。更
に,濃度1/10濃度SSC,0.1%SDSを用い
て,55℃15分間2回洗った。続いて,ブロッキング
バッファー(市販品)に20分間浸漬した。
(ドデシル硫酸ナトリウム)で5分間2回洗った。更
に,濃度1/10濃度SSC,0.1%SDSを用い
て,55℃15分間2回洗った。続いて,ブロッキング
バッファー(市販品)に20分間浸漬した。
【0036】POD標識抗DIG抗体とALP標識抗F
lous抗体との混合液(それぞれ濃度1/1000,
濃度1/2000)をメンブレン上にのせ,30分間静
置した。続いて,ブロッキングバッファーで10分間3
回洗浄した。
lous抗体との混合液(それぞれ濃度1/1000,
濃度1/2000)をメンブレン上にのせ,30分間静
置した。続いて,ブロッキングバッファーで10分間3
回洗浄した。
【0037】次に,2mMの4−benzoylami
no−2−methoxy−5−methylbenz
eneamine,80μMのHNPP,0.1MのT
ris(pH7.5),10mMの塩化マグネシウム,
0.003%の過酸化水素とからなる蛍光基質溶液を,
メンブレンにのせ酵素反応を室温で3時間行った。反応
後,メンブレンにUV励起光を照射し,蛍光シグナルの
観察を行った。
no−2−methoxy−5−methylbenz
eneamine,80μMのHNPP,0.1MのT
ris(pH7.5),10mMの塩化マグネシウム,
0.003%の過酸化水素とからなる蛍光基質溶液を,
メンブレンにのせ酵素反応を室温で3時間行った。反応
後,メンブレンにUV励起光を照射し,蛍光シグナルの
観察を行った。
【0038】図9(E)に示すごとく,ターゲット分子
11としてのλ/EcoRIがオレンジ色に蛍光し,タ
ーゲット分子12としてのColEI/EcoRIが青
色に,2色の蛍光シグナルがメンブレン3上に検出され
た。
11としてのλ/EcoRIがオレンジ色に蛍光し,タ
ーゲット分子12としてのColEI/EcoRIが青
色に,2色の蛍光シグナルがメンブレン3上に検出され
た。
【0039】実施形態例2 本例においては,3種類のターゲット分子を同時に検出
した。3種類のターゲット分子としては,EcoRIで
切断したλDNA,ColE1,pBR322を用い
た。
した。3種類のターゲット分子としては,EcoRIで
切断したλDNA,ColE1,pBR322を用い
た。
【0040】ハプテン標識分子としては,DIGを標識
した,λDNA/EcoRIと相補的なDNAプローブ
と,Flousを標識した,ColE1/EcoRIと
相補的なDNAプローブと,BIOを標識した,pBR
322/EcoRIと相補的なDNAプローブとを用い
た。
した,λDNA/EcoRIと相補的なDNAプローブ
と,Flousを標識した,ColE1/EcoRIと
相補的なDNAプローブと,BIOを標識した,pBR
322/EcoRIと相補的なDNAプローブとを用い
た。
【0041】酵素標識抗ハプテン抗体としては,POD
標識抗DIG抗体と,ALP標識抗Flous抗体と,
エステラーゼ標識抗BIO抗体とを用いた。PODに対
する蛍光物質としては4−benzoylamino−
2−methoxy−5−methylbenzene
amine(図10)を用い,ALPに対する蛍光物質
としてはHNPP(図11)を用い,エステラーゼに対
する蛍光物質としてはBNFアセテート(自社製品)
(図12)を用いた。
標識抗DIG抗体と,ALP標識抗Flous抗体と,
エステラーゼ標識抗BIO抗体とを用いた。PODに対
する蛍光物質としては4−benzoylamino−
2−methoxy−5−methylbenzene
amine(図10)を用い,ALPに対する蛍光物質
としてはHNPP(図11)を用い,エステラーゼに対
する蛍光物質としてはBNFアセテート(自社製品)
(図12)を用いた。
【0042】これらを用いて実施形態例1と同様の方法
で上記のターゲット分子の同時検出を行った。その結
果,λ/EcoRIがオレンジ色に蛍光し,ColEI
/EcoRIが青色に蛍光し,pBR322/EcoR
Iが黄緑色の蛍光した。以上により,3種類のターゲッ
トDNAを表示する3色の蛍光シグナルが検出された。
で上記のターゲット分子の同時検出を行った。その結
果,λ/EcoRIがオレンジ色に蛍光し,ColEI
/EcoRIが青色に蛍光し,pBR322/EcoR
Iが黄緑色の蛍光した。以上により,3種類のターゲッ
トDNAを表示する3色の蛍光シグナルが検出された。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば,検出感度が高く,検出
操作が容易な,複数種類のターゲット分子の同時検出方
法を提供することができる。
操作が容易な,複数種類のターゲット分子の同時検出方
法を提供することができる。
【図1】本発明における,アルカリ性ホスファターゼ又
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
【図2】本発明における,アルカリ性ホスファターゼ又
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
【図3】本発明における,アルカリ性ホスファターゼ又
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
は酸性ホスファターゼと反応し得る蛍光基質の化学構造
式を示す説明図。
【図4】本発明における,ペルオキシダーゼと反応し得
る蛍光基質の化学構造式を示す説明図。
る蛍光基質の化学構造式を示す説明図。
【図5】本発明における,エステラーゼと反応し得る蛍
光基質の化学構造式を示す説明図。
光基質の化学構造式を示す説明図。
【図6】本発明における,エステラーゼと反応し得る蛍
光基質の化学構造式を示す説明図。
光基質の化学構造式を示す説明図。
【図7】本発明における,エステラーゼと反応し得る蛍
光基質の化学構造式を示す説明図。
光基質の化学構造式を示す説明図。
【図8】実施形態例1における,2種類のターゲット分
子を同時に検出する方法を示す説明図。
子を同時に検出する方法を示す説明図。
【図9】図8に続く,2種類のターゲット分子を同時に
検出する方法を示す説明図。
検出する方法を示す説明図。
【図10】実施形態例1,2における,4−benzo
ylamino−2−methoxy−5−methy
lbenzeneamineの化学構造式を示す説明
図。
ylamino−2−methoxy−5−methy
lbenzeneamineの化学構造式を示す説明
図。
【図11】実施形態例1,2における,HNPPの化学
構造式を示す説明図。
構造式を示す説明図。
【図12】実施形態例2における,BNFアセテートの
化学構造式を示す説明図。
化学構造式を示す説明図。
【図13】従来例の多色プローブ法を示す説明図。
【図14】図13に続く,従来例の多色プローブ法を示
す説明図。
す説明図。
11,12...ターゲット分子, 21,22...ハプテン標識分子, 31,32...酵素標識抗ハプテン抗体, 41,42...蛍光基質,
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/543 501 G01N 33/543 501D 33/566 33/566 // C12Q 1/68 C12Q 1/68 A (72)発明者 服部 篤 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社アイシン・コスモス研究所内 (72)発明者 パェディ イエラ レディ 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社アイシン・コスモス研究所内 (72)発明者 融 健 愛知県愛知郡東郷町御岳2−18−19
Claims (10)
- 【請求項1】 検出すべき複数種類のターゲット分子に
対して特異的に結合する性質を有する特異的結合性分子
に,該特異的結合性分子の種類ごとに異なる種類のハプ
テンを標識してなるハプテン標識分子を準備する工程
と,上記ハプテンと特異的にカップリングする抗ハプテ
ン抗体と,該抗ハプテン抗体の種類ごとに異なる種類の
酵素とからなる酵素標識抗ハプテン抗体を準備する工程
と,上記酵素と特異的に反応してそれぞれ異なった色に
蛍光し得る蛍光物質を準備する工程と,検出すべき複数
種類のターゲット分子に上記ハプテン標識分子を結合さ
せる工程と,上記ハプテン標識分子に上記酵素標識抗ハ
プテン抗体をカップリングさせる工程と,上記酵素に蛍
光基質を反応させる工程と,異なった蛍光色で上記複数
種類のターゲット分子を同時に検出する工程とからなる
ことを特徴とする複数種類のターゲット分子の同時検出
方法。 - 【請求項2】 検出すべき複数種類のターゲット分子に
対して特異的に結合する性質を有する特異的結合性分子
に,該特異的結合性分子の種類ごとに異なる種類のハプ
テンを標識してなるハプテン標識分子を準備する工程
と,上記ハプテンと特異的にカップリングする抗ハプテ
ン抗体と,該抗ハプテン抗体の種類ごとに異なる種類の
酵素とからなる酵素標識抗ハプテン抗体を準備する工程
と,検出すべきターゲット分子の有無を判断すべき被検
体に上記ハプテン標識分子を添加する工程と,上記被検
体に上記酵素標識抗ハプテン抗体を添加する工程と,上
記被検体に上記蛍光基質を添加する工程と,上記被検体
から発する蛍光の有無,及び蛍光色を検査することによ
り,上記被検体に複数種類のターゲット分子が存在する
か否かを検査する工程とからなることを特徴とすること
を特徴とする複数種類のターゲット分子の同時検出方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ターゲッ
ト分子は,核酸,抗体,抗原,又は蛋白質であることを
特徴とする複数種類のターゲット分子の同時検出方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
上記特異的結合性分子は,核酸プローブ,又は抗体であ
ることを特徴とする複数種類のターゲット分子の同時検
出方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
上記ハプテンは,ジベレリン,ビオチン,又はフルオレ
セインであることを特徴とする複数種類のターゲット分
子の同時検出方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
上記酵素は,アルカリ性ホスファターゼ,酸性ホスファ
ターゼ,ペルオキシダーゼ,エステラーゼ,及びβ−ガ
ラクトシダーゼ等の加水分解酵素のグループから複数種
類が選択されることを特徴とする複数種類のターゲット
分子の同時検出方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項において,
上記酵素標識抗ハプテン抗体は,アルカリ性ホスファタ
ーゼ標識抗ジベレリン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗
ジベレリン抗体,ペルオキシダーゼ標識抗ジベレリン抗
体,エステラーゼ標識抗ジベレリン抗体,β−ガラクト
シダーゼ標識抗ジベレリン抗体,アルカリ性ホスファタ
ーゼ標識抗ビオチン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗ビ
オチン抗体,ペルオキシダーゼ標識抗ビオチン抗体,エ
ステラーゼ標識抗ビオチン抗体,β−ガラクトシダーゼ
標識抗ビオチン抗体,アルカリ性ホスファターゼ標識抗
フルオレセイン抗体,酸性ホスファターゼ標識抗フルオ
レセイン抗体,ペルオキシダーゼ標識抗フルオレセイン
抗体,エステラーゼ標識抗フルオレセイン抗体,及びβ
−ガラクトシダーゼ標識抗フルオレセイン抗体のグルー
プから,複数種類が選択されることを特徴とする複数種
類のターゲット分子の同時検出方法。 - 【請求項8】 請求項6又は7において,上記アルカリ
性ホスファターゼ又は酸性ホスファターゼの蛍光基質
は,「図1」,「図2」,「図3」に示すいずれかの骨
格を有し,「図1」,「図2」において,R1,R2は
アルキル基,芳香族基,アルコキシル基及びハロゲン基
のグループから選ばれる1種又は2種以上であり,「図
3」において,R3は芳香族基又は縮合芳香族基を有す
る有機物であり,n1は1〜10であるすることを特徴
とする複数種類のターゲット分子の同時検出方法。 - 【請求項9】 請求項6又は7において,上記ペルオキ
シダーゼの蛍光基質は,「図4」に示す骨格を有し,
「図4」において,R4は水素,アルキル基,芳香族
基,アルコキシル基及びハロゲン基のグループから選ば
れる1種又は2種以上であることを特徴とする複数種類
のターゲット分子の同時検出方法。 - 【請求項10】 請求項6又は7において,上記エステ
ラーゼの蛍光基質は,「図5」,「図6」,「図7」に
示すいずれかの骨格を有し,「図5」において,R5は
芳香族基又は縮合芳香族基を有する有機物であり,n2
は1〜10であり,「図6」,「図7」において,R
6,R7は,アルキル基,芳香族基,アルコキシル基及
びハロゲン基のグループから選ばれる1種又は2種以上
であることを特徴とする複数種類のターゲット分子の同
時検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22575497A JPH1151935A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 複数種類のターゲット分子の同時検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22575497A JPH1151935A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 複数種類のターゲット分子の同時検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151935A true JPH1151935A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16834309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22575497A Pending JPH1151935A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 複数種類のターゲット分子の同時検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1151935A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-08-06 JP JP22575497A patent/JPH1151935A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011162150A1 (ja) * | 2010-06-21 | 2011-12-29 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 蛍光測定方法 |
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