JP2018023183A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバビリティが悪化するのを抑制する。【解決手段】モータと、モータを駆動するインバータと、バッテリと、バッテリが接続された低電圧側電力ラインとインバータが接続された高電圧側電力ラインとの間で電圧の変換を伴って電力をやりとりする昇圧コンバータと、を備える。こうした構成において、矩形波制御モードによってインバータを制御する際には、高電圧側電力ラインの電圧がモータのトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように昇圧コンバータを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、モータとインバータとバッテリと昇圧コンバータとを備える自動車に関する。
従来、電動機の駆動制御装置として、インバータから電動機に矩形波電圧を印加して回転駆動する際に、電動機の出力トルクとトルク指令値との差が値0となるように電圧位相を調節するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−050689号公報
上述の電動機の駆動制御装置を搭載する自動車では、電動機に矩形波電圧を印加して回転駆動する際に、路面からの外乱などによって、電動機の出力トルクの変動の位相とインバータの入力電圧の変動の位相とが一致して、インバータの入力電圧の変動によって電動機の出力トルクの変動が助長され(大きくなり)、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
本発明の自動車は、ドライバビリティが悪化するのを抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
駆動輪に連結されたモータと、
前記モータを駆動するインバータと、
バッテリと、
前記バッテリが接続された低電圧側電力ラインと前記インバータが接続された高電圧側電力ラインとの間で電圧の変換を伴って電力をやりとりする昇圧コンバータと、
前記インバータおよび前記昇圧コンバータを制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、矩形波制御モードで前記インバータを制御する際には、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記モータのトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように前記昇圧コンバータを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、矩形波制御モードによってインバータを制御する際には、高電圧側電力ラインの電圧がモータのトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように昇圧コンバータを制御する。このように高電圧側電力ラインの電圧を変動させることにより、モータのトルク変動(駆動輪に出力されるトルクの変動)が大きくなるのを抑制することができる。この結果、ドライバビリティが悪化するのを抑制することができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御装置は、前記矩形波制御モードで前記インバータを制御する際において、前記モータの回転変動が所定変動よりも大きいときには、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記モータのトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように前記昇圧コンバータを制御する、ものとしてもよい。モータの回転変動が大きいときには、モータのトルク変動が大きいと考えられる。したがって、上述の制御を行なうことの意義が大きい。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット50により実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータ32のトルクTmと高電圧側電力ライン42の電圧VHとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン42を介して昇圧コンバータ40に接続されている。このインバータ34は、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。以下、トランジスタT11〜T13を「上アーム」,トランジスタT14〜T16を「下アーム」ということがある。高電圧側電力ライン42の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44を介して昇圧コンバータ40に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されている。この昇圧コンバータ40は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧側電力ライン42の正極母線に接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極母線と、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極母線と、に接続されている。昇圧コンバータ40は、電子制御ユニット50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を電圧の降圧を伴って低電圧側電力ライン44に供給したりする。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、処理プログラムを記憶するROM54やデータを一時的に記憶するRAM56,入出力ポートを備える。
電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧VB,バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流IBも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VH,コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。また、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号,昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。
電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや角速度ωm,回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流IBの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、以下の走行制御を行なう。走行制御では、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。なお、走行制御では、電子制御ユニット50は、インバータ34を制御するのに加えて、昇圧コンバータ40も制御する。昇圧コンバータ40の制御については後述する。
ここで、インバータ34の制御について説明する。インバータ34については、モータ32の目標動作点(トルク指令Tm*および回転数Nm)と高電圧側電力ライン42の電圧VHとに基づいて、正弦波PWM(パルス幅変調)制御モード,過変調PWM制御モード,矩形波制御モードのうちの何れかを制御モードMdとして制御するものとした。ここで、正弦波PWM制御モードは、擬似的な三相交流電圧がモータ32に印加(供給)されるようにインバータ34を制御する制御モードであり、過変調PWM制御モードは、過変調電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御モードであり、矩形波制御モードは、矩形波電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御モードである。インバータ34の制御モードMdは、モータ32の回転数Nmやトルク指令Tm*が小さい側から大きい側に向けて正弦波PWM制御モード,過変調PWM制御モード,矩形波制御モードとなり、且つ、駆動電圧系電力ライン42の電圧VHが高いほど正弦波PWM制御モードと過変調PWM制御モードとの境界や過変調PWM制御モードと矩形波制御モードとの境界がモータ32の回転数Nmやトルク指令Tm*が大きい側に移行するように定められる。以下、矩形波制御モードについて説明する。正弦波PWM制御モードや過変調PWM制御モードについては、本発明の中核をなさないことから、詳細な説明は省略する。
矩形波制御モードでは、電子制御ユニット50は、まず、モータ32のU相,V相,W相に流れる電流の総和が値0であるとして、モータ32の電気角θeを用いて、U相,V相の相電流Iu,Ivをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(三相二相相変換)する。続いて、d軸,q軸の電流Id,Iqに基づいて、モータ32から出力されていると推定される出力トルクTmestを設定する。そして、モータ32の出力トルクTmとトルク指令Tm*とを用いて、出力トルクTmとトルク指令Tm*との差分が打ち消されるように、電圧位相指令θp*を計算する。こうして電圧位相指令θp*を計算すると、電圧位相指令θp*に基づく矩形波電圧がモータ32に印加されるように矩形波信号を生成する。そして、矩形波信号をインバータ34に出力することにより、インバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、昇圧コンバータ40の制御について説明する。図2は、実施例の電子制御ユニット50により実行される昇圧制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間(例えば数msec)毎に繰り返し実行される。
昇圧制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、モータ32の回転数Nmや回転変動の振幅Amおよび周期tm,モータ32のトルク指令Tm*,インバータ34の制御モードMd,高電圧側電力ライン42の電圧VHなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、モータ32の回転数Nmは、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいて演算されたものを入力するものとした。モータ32の回転変動の振幅Amおよび周期tmは、直前の所定時間(例えば、数百msec〜1秒程度)のモータ32の回転数Nmに基づいて演算されたものを入力するものとした。モータ32のトルク指令Tm*やインバータ34の制御モードMdは、上述の処理で設定されたものを入力するものとした。高電圧側電力ライン42の電圧VHは、電圧センサ46aにより検出されたものを入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmに基づいて高電圧側電力ライン42の要求電圧VHtagの基本値としての基本要求電圧VHtagtmpを設定する(ステップS110)。ここで、基本要求電圧VHtagtmpは、実施例では、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmと高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagtmpとの関係を予め定めてマップとしてROM54に記憶しておき、モータ32のトルク指令Tm*および回転数Nmが与えられると、このマップから対応する高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagtmpを導出して設定するものとした。
続いて、インバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードであるか否かを判定し(ステップS120)、インバータ34の制御モードが矩形波制御モードでない即ち正弦波PWM制御または過変調PWM制御であると判定されたときには、高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*の設定に用いる比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdのそれぞれに通常値を設定すると共に(ステップS140)、高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagtmpを要求電圧VHtagに設定する(ステップS150)。比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdの通常値は、昇圧コンバータ40の仕様などを考慮して定められる。
そして、比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdと高電圧側電力ライン42の要求電圧VHtagおよび電圧VHとに基づいて式(1)により高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定し(ステップS180)、設定した高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を用いて昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なって(ステップS190)、本ルーチンを終了する。式(1)は、高電圧側電力ライン42の電圧VHと目標電圧VH*との差分を打ち消すためのフィードバック制御の関係式である。式(1)中、右辺第1項,第2項,第3項は、それぞれ、フィードバック項のうちの比例項,積分項,微分項である。
Figure 2018023183
ステップS120でインバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードであると判定されたときには、モータ32の回転変動の振幅Amを閾値Amrefと比較する(ステップS130)。ここで、閾値Amrefは、モータ32の回転変動の振幅Am(モータ32のトルク変動の振幅)が比較的大きいか否かを判定するために用いられる閾値である。ここで、モータ32の回転変動とトルク変動との関係について説明する。モータ32のトルクTmは、モータ32の極対数Pと高電圧側電力ライン42の電圧VHと矩形波制御モードにおける電圧位相θpおよび変調率(値0.78)とモータ32の角速度ωmと磁束(誘起電圧定数)φとd軸,q軸のインダクタンスLd,Lqとを用いて式(2)により求めることができる。式(2)において、右辺第1項はマグネットトルクを示し、右辺第2項はリラクタンストルクを示す。この式(2)から、モータ32の角速度ωmが大きくなるとモータ32のトルクTmが小さくなり、モータ32の角速度ωmが小さくなるとモータ32のトルクTmが大きくなることが分かる。したがって、モータ32の回転変動の振幅Amが大きいほどモータ32のトルク変動の振幅が大きくなり、モータ32の回転変動の周期tmとトルク変動の周期とは同一になる(回転変動の位相とトルク変動の位相とは互いに逆位相となる)ことが分かる。なお、一般に、インバータ34の制御モードが矩形波制御モードのときには、正弦波PWM制御や過変調PWM制御のときに比して、モータ32の電気角θeの1周期当たりのトランジスタT11〜T16のスイッチング回数が少なくインバータ34の制御性が低いことから、路面からの外乱などによってモータ32の回転変動の振幅Am(トルク変動の振幅)が大きくなりやすいと考えられる。
Figure 2018023183
ステップS130でモータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref未満のときには、モータ32の回転変動の振幅Am(モータ32のトルク変動の振幅)はそれほど大きくないと判断し、上述のステップS140,S150,S180,S190の処理を実行して、本ルーチンを終了する。
ステップS130でモータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref以上のときには、モータ32の回転変動の振幅Am(モータ32のトルク変動の振幅)が比較的大きいと判断し、モータ32の回転変動の振幅Amおよび周期tmに基づいて、高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagtmpを補正するための補正電圧ΔVHと、フィードバック制御における比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdと、を設定し(ステップS160)、高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagtmpに補正電圧ΔVHを加えて要求電圧VHtagを設定する(ステップS170)。そして、上述のステップS180,S190の処理を実行して、本ルーチンを終了する。
ここで、補正電圧ΔVHおよび比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdは、実施例では、モータ32の回転変動の振幅Amおよび周期tmと、補正電圧ΔVHおよび比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdと、の関係を予め実験や解析によって定めてマップとしてROM54に記憶しておき、モータ32の回転変動の振幅Amおよび周期tmが与えられると、このマップから対応する補正電圧ΔVHおよび比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdを導出して設定するものとした。補正電圧ΔVHや比例項のゲインkpは、式(1)によって得られる高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*が、モータ32の回転変動の周期(トルク変動の周期)と同一周期かつモータ32のトルク変動に応じた振幅(モータ32のトルク変動の位相と高電圧側電力ライン42の電圧VHの変動の位相とが逆位相のときにモータ32のトルク変動が十分に抑制される振幅)で変動するように、設定するものとした。また、積分項,微分項のゲインki,kdは、式(1)において、積分項のゲインkiを大きくすると高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*の変動の位相が遅れると共に微分項のゲインkdを大きくすると高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*の変動の位相が進むことを考慮して、高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*の変動の位相がモータ32のトルク変動の位相に対して逆位相となるように設定するものとした。このようにして設定した補正電圧ΔVHおよび比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdを用いて高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定して昇圧コンバータ40を制御することにより、高電圧側電力ライン42の電圧VHは、モータ32のトルク変動の周期と同一周期かつモータ32のトルク変動の位相と逆位相で変動する。これにより、路面からの外乱などによってモータ32のトルクTmや高電圧側電力ライン42の電圧VHが変動するときに、モータ32のトルク変動(駆動輪22a,22bに出力されるトルクの変動)が大きくなるのを抑制することができる。この結果、ドライバビリティが悪化するのを抑制することができる。
図3は、モータ32のトルクTmと高電圧側電力ライン42の電圧VHとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は実施例の様子を示し、破線は比較例の様子を示す。ここで、比較例としては、インバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードで且つモータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref以上のときでも、比例項,積分項,微分項のゲインkp,ki,kdのそれぞれに通常値を設定すると共に高電圧側電力ライン42の基本要求電圧VHtagを要求電圧VHtagに設定する(ステップS140,S150の処理を実行する)場合を考えるものとした。比較例の場合、路面からの外乱などによって、モータ32のトルク変動の位相と高電圧側電力ライン42の電圧変動の位相とが一致して、高電圧側電力ライン42の電圧変動によってモータ32のトルク変動が助長され(大きくなり)、ドライバビリティが悪化する可能性がある。これに対して、実施例では、モータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref以上になると、モータ32のトルク変動に対して同一周期かつ逆位相となるように高電圧側電力ライン42の電圧VHを変動させるから、モータ32のトルク変動(駆動輪22a,22bに出力されるトルクの変動)が大きくなるのを抑制することができる。この結果、ドライバビリティが悪化するのを抑制することができる。
以上説明した実施例の電気自動車20では、インバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードで且つモータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref以上のときには、高電圧側電力ライン42の電圧VHがモータ32のトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように昇圧コンバータ40を制御する。これにより、モータ32のトルク変動(駆動輪22a,22bに出力されるトルクの変動)が大きくなるのを抑制することができる。この結果、ドライバビリティが悪化するのを抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、インバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードで且つモータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref以上のときには、高電圧側電力ライン42の電圧VHがモータ32のトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように昇圧コンバータ40を制御するものとした。しかし、インバータ34の制御モードMdが矩形波制御モードであるときには、モータ32の回転変動の振幅Amが閾値Amref未満のときでも、高電圧側電力ライン42の電圧VHがモータ32のトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように昇圧コンバータ40を制御するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、昇圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、図2の昇圧制御ルーチンを実行すると共にインバータ34を制御する電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v,36b 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、36a,46a,48a 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 駆動輪に連結されたモータと、
    前記モータを駆動するインバータと、
    バッテリと、
    前記バッテリが接続された低電圧側電力ラインと前記インバータが接続された高電圧側電力ラインとの間で電圧の変換を伴って電力をやりとりする昇圧コンバータと、
    前記インバータおよび前記昇圧コンバータを制御する制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、矩形波制御モードで前記インバータを制御する際には、前記高電圧側電力ラインの電圧が前記モータのトルク変動に対して同一周期かつ逆位相で変動するように前記昇圧コンバータを制御する、
    自動車。
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