JP2017204943A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの複数のスイッチング素子の過熱を抑制する。【解決手段】スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下のときは通常状態パルスパターンPPを設定し(S120)、閾値Tswrefよりも高いときは高温状態パルスパターンPPaを設定する(S130)。通常状態パルスパターンPPは、モータの鉄損または電圧や電流の高調波を低減するようにPWM信号を生成するパルスパターンとパルス数の組み合わせであり、高温状態パルスパターンPPaは、モータの各相の相電流が値0を含む所定範囲内のときのスイッチング角の数が比較的多くなるようにPWM信号を生成するパルスタイプとパルス数との組み合わせである。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、モータとインバータとバッテリとを備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、電動機と、複数のスイッチング素子のスイッチングによって電動機を駆動するインバータ回路を有する電力変換装置と、を備えるものにおいて、電動機の電気1周期のパルス数と、電動機のトルク指令に基づく電圧の変調率および電圧位相と、に基づいて複数のスイッチング素子のパルス信号を生成して複数のスイッチング素子のスイッチングを行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、パルス数と変調率と電圧位相とに基づいて電力変換装置および電動機の電力損失が最小となるようにパルス信号を生成することにより、電力変換装置および電動機を有する駆動システム全体の損失の低減を図っている。
特開2013−162660号公報
しかしながら、上述の自動車における手法では、複数のスイッチング素子がスイッチングを繰り返すことにより複数のスイッチング素子の温度が高くなって、複数のスイッチング素子の過熱が生じることがある。
本発明の自動車は、インバータの複数のスイッチング素子の過熱を抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用のモータと、
複数のスイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
前記インバータを介して前記モータと電力をやりとりするバッテリと、
前記モータのトルク指令に基づく電圧の変調率および電圧位相と、前記モータの電気角の所定周期のパルス数と、に基づくスイッチング角および該スイッチング角でのスイッチングパターンに基づいてPWM信号を生成して前記複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、前記複数のスイッチング素子の温度が高いときには、低いときに比して、前記モータの相電流が値0を含む所定範囲内のときの前記スイッチング角の数を多くする、
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、モータのトルク指令に基づく電圧の変調率および電圧位相と、モータ電気角の所定周期のパルス数と、に基づくスイッチング角およびスイッチング角でのスイッチングパターンに基づいて複数のスイッチング素子のPWM信号を生成して複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。そして、複数のスイッチング素子の温度が高いときには、低いときに比して、モータの相電流が値0を含む所定範囲内のときのスイッチング角の数を多くする。これにより、複数のスイッチング素子の温度が高いときには、低いときに比して、モータの相電流の絶対値が比較的大きいときの複数のスイッチング素子のスイッチング回数が少なくなる。この結果、複数のスイッチング素子の温度上昇を抑制することができ、過熱を抑制することができる。また、複数のスイッチング素子の温度が比較的低いときには、モータの鉄損を低減するようにPWM信号を生成したり電圧や電流の高調波を低減するようにPWM信号を生成したりすることにより、モータの鉄損を低減したり高調波を低減したりすることができる。ここで、「スイッチング角」は、モータの各相の相電圧(複数のスイッチング素子のうち対応する相のスイッチング素子のオンオフ)を切り替える角度を意味する。「スイッチングパターン」は、複数のスイッチング素子のオンオフの組み合わせを意味する。
本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット50によって実行されるパルスパターン設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときのU相(トランジスタT11)のPWM信号の変化の様子の一例を示す説明図である。 スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefより高いときのU相(トランジスタT11)のPWM信号の変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例の高温状態パルスパターンPPaの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧系電力ライン42を介して昇圧コンバータ40に接続されている。このインバータ34は、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とに対して、ソース側とシンク側になるように、2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれ、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。以下、トランジスタT11〜T13を「上アーム」,トランジスタT14〜T16を「下アーム」ということがある。また、インバータ34には、インバータ34の基板の温度を検出する温度センサ34aが取り付けられている。実施例では、温度センサ34aが検出するインバータ34の基板の温度をトランジスタT11〜T16のスイッチング素子温度Tswとして用いるものとした。高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧系電力ライン44を介して昇圧コンバータ40に接続されている。低電圧系電力ライン44の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、高電圧系電力ライン42と低電圧系電力ライン44とに接続されている。この昇圧コンバータ40は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧系電力ライン42の正極母線に接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧系電力ライン42および低電圧系電力ライン44の負極母線と、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧系電力ライン44の正極母線と、に接続されている。昇圧コンバータ40は、電子制御ユニット50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧系電力ライン44の電力を電圧の昇圧を伴って高電圧系電力ライン42に供給したり、高電圧系電力ライン42の電力を電圧の降圧を伴って低電圧系電力ライン44に供給したりする。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、処理プログラムを記憶するROM54やデータを一時的に記憶するRAM56,入出力ポートを備える。
電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,モータ32の各相に流れる電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Iv,温度センサ34aからのスイッチング素子温度Tswを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧VB,バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流IBも挙げることができる。さらに、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧系電力ライン42)の電圧VH,コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧系電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。また、車速センサ68からの車速VSも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号,昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。
電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流IBの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、以下の走行制御を行なう。走行制御では、アクセル開度Accと車速VSとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。また、モータ32をトルク指令Tm*で駆動できるように高電圧系電力ライン42の目標電圧VH*を設定し、高電圧系電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なう。
ここで、インバータ34の制御について説明する。実施例では、インバータ34の制御として、正弦波PWM(パルス幅変調)制御,過変調PWM制御,矩形波制御の何れかを実行する。正弦波PWM制御は、擬似的な三相交流電圧がモータ32に印加(供給)されるようにインバータ34を制御する制御であり、過変調制御は、過変調電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御であり、矩形波制御は、矩形波電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御である。正弦波PWM制御を実行する場合、正弦波電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするときには、変調率Rmは値0〜略0.61となり、正弦波電圧に3n次(例えば3次)高調波電圧を重畳して得られる重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするときには、変調率Rmは値0〜略0.71となる。変調率Rmは、インバータ34の入力電圧(高電圧系電力ライン42の電圧VH)に対する出力電圧(モータ32の印加電圧)の実効値の割合である。実施例では、正弦波PWM制御を実行できる変調率Rmの領域を大きくするために、重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧とするものとした。また、矩形波制御を実行する場合、変調率Rmは略0.78となる。実施例では、これらを踏まえて、変調率Rmに基づいて、正弦波PWM制御,過変調PWM制御,矩形波制御の何れかを実行するものとした。以下、正弦波PWM制御について説明する。なお、過変調制御や矩形波制御については本発明の中核をなさないことから、詳細な説明は省略する。
正弦波PWM制御として、実施例では、電圧の変調率Rmおよび電圧位相θpと所定周期(例えば、モータ32の電気角θeの半周期や1周期など)のパルス数Npとに基づいてトランジスタT11〜T16のPWM信号を生成してトランジスタT11〜T16のスイッチングを行なうものとした。この場合、モータ32の鉄損を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成したり電圧や電流の高調波(特に、モータ32の回転6次や回転12次などの低次高調波)を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成したりすることにより、モータ32の鉄損を低減したり高調波を低減したりすることができる。また、この場合、スイッチングに伴うトランジスタT11〜T16の温度上昇を抑制する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成することにより、トランジスタT11〜T16の過熱を抑制することができる。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、正弦波PWM制御に用いるPWM信号のパルスパターンを設定する際の動作について説明する。実施例では、PWM信号のパルスパターンとして、通常状態パルスパターンPPと高温状態パルスパターンPPaとを用いるものとしたが、各々の詳細については後述する。図2は、実施例の電子制御ユニット50によって実行されるパルスパターン設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
パルスパターン設定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、スイッチング素子温度Tswなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、スイッチング素子温度Tswは、温度センサ34aによって検出された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、スイッチング素子温度Tswを閾値Tswrefと比較する(ステップS110)。ここで、閾値Tswrefは、トランジスタT11〜T16の許容上限温度よりもある程度低い値として定められる。
スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときには、通常状態パルスパターンPPを設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。ここで、通常状態パルスパターンPPは、PWM制御におけるパルスタイプPTとパルス数Npとの組み合わせである。実施例では、パルスタイプPTとして、モータ32の鉄損を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成するタイプPWMaまたは電圧や電流の高調波(特に、低次高調波)を低減する(例えば最小にする)ようにPWM信号を生成するタイプPWMbを用いるものとした。パルス数Npについては、モータ32およびインバータ34のトータル損失の低減を図るために、変調率Rmが大きいときには小さいときに比して少なくするものとした。したがって、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときには、モータ32の鉄損または電圧や電流の高調波を低減することができる。スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときのU相(トランジスタT11)のPWM信号の変化の様子の一例を図3に示す。図3では、パルスタイプPTとしてタイプPWMaを用いるものとした。これにより、モータ32の鉄損を低減することができる。
一方、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefより高いときには、高温状態パルスパターンPPaを設定して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。ここで、高温状態パルスパターンPPaは、通常状態パルスパターンPPと同様に、PWM制御におけるパルスタイプPTとパルス数Npとの組み合わせである。実施例では、パルスタイプPTとして、トランジスタT11〜T16の温度上昇を抑制する(例えば、最小にする)ようにPWM信号を生成するタイプPWMcを用いるものとした。タイプPWMcでは、タイプPWMaやタイプPWMbに比して、モータ32の各相の相電流が値0を含む所定範囲(トランジスタT11〜T16の温度がそれほど大きくならない範囲)内のときのスイッチング角(モータ32の各相の相電圧を切り替える角度)の数を多くしている。このため、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefより高いときには、閾値Tswref以下のときに比して、モータ32の相電流の絶対値が比較的大きいときのトランジスタT11〜T16のスイッチング回数が少なくなる。パルス数Npについては、通常状態パルスパターンPPと同様である。したがって、モータ32の相電流の絶対値が比較的大きいときにトランジスタT11〜T16がスイッチングする回数を減少させることができ、トランジスタT11〜T16の温度(スイッチング素子温度Tsw)が上昇するのを抑制することができ、トランジスタT11〜T16の過熱を抑制することができる。スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefより高いときのU相(トランジスタT11)のPWM信号の変化の様子の一例を図4に示す。図4では、パルスタイプPTとしてタイプPWMcを用いるものとした。これにより、トランジスタT11〜T16の過熱を抑制することができる。
以上説明した実施例の電気自動車20では、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときには通常状態パルスパターンPPを設定し、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefよりも高いときには高温状態パルスパターンPPaを設定する。これにより、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下であるときには、モータ32の鉄損を低減するようにPWM信号を生成したり電圧や電流の高調波を低減するようにPWM信号を生成したりすることにより、モータ32の鉄損を低減したり高調波を低減したりすることができる。スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefよりも高いときには、モータ32の各相の相電流が値0を含む所定範囲内のときのスイッチング角の数が比較的多くなり、トランジスタT11〜T16の温度上昇を抑制することができ、過熱を抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、PWM信号のパルスパターンとして、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下のときには通常状態パルスパターンPPを用い、閾値Tswrefより高いときは高温状態パルスパターンPPaを用いるものとした。しかし、PWM信号のパルスパターンとして、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下のときには通常状態パルスパターンPPを用い、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefより高く閾値Tswref1以下のときには高温状態パルスパターンPPbを用い、閾値Tswref1より高いときには高温状態パルスパターンPPaを用いるものとしてもよい。ここで、閾値Tswref1は閾値Tswrefよりも高い値であり、高温状態パルスパターンPPbは、モータ32の鉄損の低減とトランジスタT11〜T16の温度上昇の抑制とをある程度両立するようにPWM信号を生成するパルスタイプPTとパルス数Npとの組み合わせである。このようなPWM信号のパルスパターンを用いることで、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefよりも高いときには、トランジスタT11〜T16の温度上昇を抑制することができ、過熱を抑制することができる。また、PWM信号のパルスパターンとして、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswref以下のときには通常状態パルスパターンPPを用い、閾値Tswrefより高いときは高温状態パルスパターンPPcを用いるものとしてもよい。ここで、高温状態パルスパターンPPcは、図5に示すようなパルス数Npに対するモータ32の各相の相電流が値0を含む所定範囲内のときのスイッチング角の数の割合が、スイッチング素子温度Tswが高いときには低いときに比して高く、詳しくは、スイッチング素子温度Tswが高いほど高くなるようにPWM信号を生成するパルスタイプPTとパルス数Npとの組み合わせである。このようなPWM信号のパルスパターンを用いると、スイッチング素子温度Tswが閾値Tswrefよりも高いときには、スイッチング素子温度Tswに応じてトランジスタT11〜T16の温度上昇をより適切に抑制することができ、過熱をより適切に抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、バッテリ36とインバータ34との間に昇圧コンバータ40を設けるものとしたが、昇圧コンバータ40を設けないものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、モータ32とインバータ34とバッテリ36とを備える構成とした。しかし、図6の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、モータ32とインバータ34とに加えて、エンジン122とプラネタリギヤ124とモータ132とインバータ134とを備える構成としてもよい。ここで、プラネタリギヤ124のサンギヤにはモータ132が接続され、キャリヤにはエンジン122が接続され、リングギヤには駆動軸26およびモータ32が接続されている。インバータ134は、モータ132に接続されると共に高電圧系電力ライン42に接続されている。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32,132 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v,36b 電流センサ、34,134 インバータ、34a 温度センサ、36 バッテリ、36a,46a,48a 電圧センサ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧系電力ライン、44 低電圧系電力ライン、46,48 コンデンサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、120 ハイブリッド自動車、122 エンジン、124 プラネタリギヤ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 走行用のモータと、
    複数のスイッチング素子のスイッチングによって前記モータを駆動するインバータと、
    前記インバータを介して前記モータと電力をやりとりするバッテリと、
    前記モータのトルク指令に基づく電圧の変調率および電圧位相と、前記モータの電気角の所定周期のパルス数と、に基づくスイッチング角および該スイッチング角でのスイッチングパターンに基づいてPWM信号を生成して前記複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、前記複数のスイッチング素子の温度が高いときには、低いときに比して、前記モータの相電流が値0を含む所定範囲内のときの前記スイッチング角の数を多くする、
    自動車。
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