JP2017161185A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017161185A
JP2017161185A JP2016047701A JP2016047701A JP2017161185A JP 2017161185 A JP2017161185 A JP 2017161185A JP 2016047701 A JP2016047701 A JP 2016047701A JP 2016047701 A JP2016047701 A JP 2016047701A JP 2017161185 A JP2017161185 A JP 2017161185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
direction changing
wind direction
fan
changing blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2016047701A
Other languages
English (en)
Inventor
酒井 浩一
Koichi Sakai
浩一 酒井
岡 浩二
Koji Oka
浩二 岡
大輔 川添
Daisuke Kawazoe
大輔 川添
清水 昭彦
Akihiko Shimizu
昭彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016047701A priority Critical patent/JP2017161185A/ja
Publication of JP2017161185A publication Critical patent/JP2017161185A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】左右風向変更羽根の通風路内への収納性を確保しつつ、左右方向の風向変更性能を向上とさせる空気調和機を提供すること。
【解決手段】熱交換して吹出口2cから吹き出すための気流を発生させるファン6と、ファン6の下流に配置されて空気の流れを吹出口2cへ案内するリアガイダ7と、リアガイダ7に対向して配置されたスタビライザ11と、吹出口2cに回動可能に設けられ、ファン6から空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根8と、ファン6から空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根9とを備え、左右風向変更羽根9は、一端がリアガイダ7またはスタビライザ11に保持され、他端が上下風向変更羽根8に保持された、板状の弾性体である。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関するものである。
従来技術について、図5、図6を参照して説明する。図5は、空気調和機の室内機の外観を表す斜視図である。筐体101は、本体102と、本体102に着脱可能に被せられた前面カバー103と、前面カバー103の前方に開閉自在に取付けられた正面パネルとを備えている。
筐体101の上部および前方には、室内空気の吸込口102aおよび吸込口102bがそれぞれ形成されている。また、筐体101の下部前方には、吹出口102cが形成されている。
筐体101の中央内部を側面から見ると図6のようになっている。吸込口102a、102bと吹出口102cとの間の空気通路(送風路)110には、着脱自在なエアーフィルタ104と、複数に分割して前後に屈曲させた室内熱交換器105と、室内熱交換器105により熱交換された空気を吹出口102cへ送出するための送風機(クロスフローファン)106とが配置されている。また、吹出口102cには、室内への送風を上下に調節する上下風向板108が設けられている。また、吹出口102cの下部には、駆動部を有し、吹出口102cの下部を前向きに回動させる可動ディフューザ112が設けられている。可動ディフューザ112には、室内への送風を左右に調節する左右風向板109が取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
上下風向板108と、可動ディフューザ112および左右風向板109は運転モードに対応してその位置が変わる。例えば、冷房運転の場合では、上下風向板108がほぼ水平方向になるように回動させる。一方、可動ディフューザ112および左右風向板109は破線で示す位置に保持される。このような状態であれば、吹出口102cからの冷風を下降させることなく遠くまで送出することができる。
また、暖房運転の場合では、上下風向板108を図示されているようなほぼ垂直方向に回動させて吹出口102cの前方を塞ぐ。一方、可動ディフューザ112および左右風向板109を実線で示す位置まで回動させて吹出口102cの前後間をAからBへ広げるとともに、左右風向板109を吹出口102cに近づけ、室内への温風の流れを良くするようになっている。このような構成であれば吹出口102c付近での乱流を無くすことができ、左右風向板109の操作も簡単にできる。
特開平8−28948号公報
しかしながら、従来技術のクロスフローファンを備えた送風路に搭載されている左右風向板109が取付けられた可動ディフューザ112には、以下の課題を有している。
まず、左右風向板109が、クロスフローファン106に極端に接近することとなり、騒音の上昇、通風抵抗の増加により風量性能の劣化を招く。また、クロスフローファン1
06からの空気は、左右風向板109を通過した後に、上下風向板108を通過するため、左右方向の風向変更性能が良くない。また、送風路110内に左右風向板109を収納する必要性から、左右風向板109を小型にする必要があるため、左右方向の風向変更性能が劣化する。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、風量性能の劣化を低減するとともに、送風変更性能を向上することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、空気の取入口と吹出口を有する本体と、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持された、板状の弾性体であるものである。
また、空気の取入口と吹出口を有する本体と、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持されるとともに、複数の板からなり、前記本体の左右方向に前記複数の板を重ね合わせることで、折りたたんだ状態となるものである。
本発明によれば、風量性能の劣化を低減するとともに、送風変更性能を向上できる。
本発明によれば、左右風向変更羽根を弾性体材料で形成することにより、伸縮自在となる。そのため、小さな風路空間においても、左右風向変更羽根が収縮され収納可能となる。また、左右風向変更羽根の一端が上下風向変更羽根に取り付けられ、別の一端が風路内の支柱に取り付けられているため、運転時には左右羽根が伸張する。上下風向変更羽根に、左右風向変更羽根を左右方向に稼動させる機構を搭載させる。このような構成にすることにより、左右風向変更を吹き出しの下流で制御でき風向のコントロールを容易にすることができる。また、ファンから離れた位置に左右風向変更羽根が配置され通風抵抗が減少する。
左右風向変更羽根を折りたたみ可能な構成にして、左右風向変更羽根の一端を上下風向変更羽根に取り付ける。別の一端を送風路内に固定された支柱に取り付ける。上下風向変更羽根には、左右風向変更羽根を左右に向ける駆動機構が取り付けられている。左右風向変更羽根は、運転時は開いた状態で吹き出し部の下流に、停止時は閉じた状態で送風路内に収納される。このような構成にすることにより、前記弾性材料で形成された左右風向変更羽根と同じ効果を得ることができる。
図1は本発明に係る第1の実施の形態の空気調和機における室内機の構成を示す縦断面図である。 図2は本発明に係る第1の実施の形態の空気調和機における空調運転時の状態を示す縦断面図である。 図3は本発明に係る第2の実施の形態の空気調和機における室内機の構成を示す縦断面図である。 図4は本発明に係る第2の実施の形態の空気調和機における空調運転時の状態を示す縦断面図である。 図5は従来の空気調和機における室内機の外観を表す斜視図 図6は従来の空気調和機における室内機の縦断面図
第1の発明は、空気の取入口と吹出口を有する本体と、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持された、板状の弾性体であるものである。
これによれば、左右風向変更羽根が伸縮自在となる。そのため、通風路内に左右風向変更羽根が収納可能となる。また、左右風向変更羽根は、上下風向変更羽根に連動して伸縮するので、空調運転時には、伸びた状態の左右風向変更羽根で、空気の流れ方向を左右方向に変更できる。また、左右風向変更羽根は、吹出口の下流で、空気の流れ方向を変更するため、風向変更性能が向上する。また、左右風向変更羽根は、ファンから所定の距離だけ離れた箇所に位置するため、通風抵抗が減少し、風量性能の劣化を低減できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記左右風向変更羽根は、一端が支持板を介して、前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持されるものである。
これによれば、左右風向変更羽根を確実に保持できる。また、吹出口から誤って手を挿入した場合でも、指先がファンに届くことを防止できる。
第3の発明は、空気の取入口と吹出口を有する本体と、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持されるとともに、複数の板からなり、前記本体の左右方向に前記複数の板を重ね合わせることで、折りたたんだ状態となるものである。
これによれば、左右風向変更羽根が折りたたみ自在となる。そのため、通風路内に左右風向変更羽根が収納可能となる。また、左右風向変更羽根は、上下風向変更羽根に連動して伸縮するので、空調運転時には、伸びた状態の左右風向変更羽根で、空気の流れ方向を左右方向に変更できる。また、左右風向変更羽根は、吹出口の下流で、空気の流れ方向を変更するため、風向変更性能が向上する。また、左右風向変更羽根は、ファンから所定の距離だけ離れた箇所に位置するため、通風抵抗が減少し、風量性能の劣化を低減できる。
以下、本発明の空気調和機に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態の空気調和機においては、具体的な構成について説明するが、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が適用された各種空気調和機を含むものである。
(実施の形態1)
実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、所謂セパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサが設けられている。実施の形態1の空気調和機における室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。なお、以下の説明では、室内機において、室内の壁に取付ける側を背面とし、背面に対向する側を前面として説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態1の空気調和機における室内機の概略構成を示す縦断面図である。図1は空気調和機の空調運転停止時の状態を示している。図2は実施の形態1の空気調和機における室内機の空調運転時の状態を示す縦断面図である。
図1、図2に示すように、室内機1は、空気の取入口となる前面開口部2aと上面開口部2b、および熱交換された空気を吹き出す吹出口2cとを有する本体2、及び前面パネル3を備えている。本体2の上面の背面側は、水平方向と平行な面で形成されており、上面の前面側は、前面側にいくにしたがって下方に傾斜するように形成されている。本体2の下面の背面側は、水平方向と平行な面で形成されており、下面の前面側は、前面側にいくにしたがって下方に傾斜するように形成されている。本体2の下面の背面側は、水平方向と平行な面で形成されている。吹出口2cは平行な面と傾斜する面に亘って設けられている。
本体2の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ4と、取り入れた室内空気を熱交換する熱交換器5と、前面開口部2a及び上面開口部2bからフィルタ4を通して取り入れた室内空気を熱交換器5で熱交換して吹出口2cから室内に吹き出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン6と、が設けられている。ファン6は、左右両端のいずれかの回転軸において、ファンモータの回転軸に連結されている(図示せず)。
また、室内機1の本体2において、ファン6の下流側から吹出口2cの上流側に至る通風路10は、ファン6の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ7と、このリアガイダ7に対向して配置されたスタビライザ11と、本体2の両側壁(図示せず)とで形成されている。つまり、通風路10の上面はスタビライザ11であり、通風路10の下面はリアガイダ7である。
リアガイダ7の下流部分とスタビライザ11の下流部分とによりディフューザが構成されており、ファン6から吹出口2cへの通風路10における流路断面積が徐々に拡大するように構成されている。
なお、上述した用語「スタビライザ」は、ファン6の下流近傍に位置し、ファン6の前部付近に発生する渦を安定化させるための湾曲面形状を有する舌部近傍のみを、スタビライザと称することもあるが、ここでは、この舌部の下流側に位置し、ファン6により搬送される空気の圧力回復を担うディフューザの上側を構成する壁部分(平坦部)も含めて「スタビライザ」という。
リアガイダ7は、ファン6の外側外周に設けられた曲面部と、曲面部の下流側に位置す
る平面部とを備えている。スタビライザ11の平坦部は、本体2の水平方向と略平行であるが、前面側にいくにしたがって若干、下方に傾斜するように形成されている。スタビライザ11の平坦部は、本体2の上面の前面側とほぼ平行な面で形成されている。
吹出口2cには、当該吹出口2cを開閉するとともに、空気の吹き出し方向を上下方向に変更することができる上下風向変更手段である上下風向変更羽根8が設けられている。上下風向変更羽根8は、第1の上下風向変更羽根8aと第2の上下風向変更羽根8bとから構成されている。
第1の上下風向変更羽根8aの空気の流れ方向の長さ(短手方向の長さ)は、スタビライザ11の平坦部の空気の流れ方向の長さ(短手方向の長さ)より大きい。また、第2の上下風向変更羽根8bの空気の流れ方向の長さ(短手方向の長さ)は、第1の上下風向変更羽根8aの空気の流れ方向の長さより短い。
第1の上下風向変更羽根8aは、リアガイダ7の下流側端部(下流端)に回動可能に設けられている。第1の上下風向変更羽根8aの端部に設けられた駆動軸は、リアガイダ7の下流端に近接して設けられている。第2の上下風向変更羽根8bは、吹出口2cの上面側、つまり、スタビライザ11の下流端近傍に回動可能に設けられている。第2の上下風向変更羽根8bの端部に設けられた駆動軸は、スタビライザ11の平坦部から所定の間隔をあけた下方に設けられている。
さらに、室内機1は、吹出口2cの内部及び上下風向変更羽根8周りの空気の吹き出し方向を左右に変更することができる左右風向変更手段である左右風向変更羽根9を備えている。左右風向変更羽根9は、本体2の長手方向に複数枚、設けられている。
図1に示すように、左右風向変更羽根9は、第1の左右風向変更羽根9aと第2の左右風向変更羽根9bとから構成されている。第1の左右風向変更羽根9aは、第2の左右風向変更羽根9bより下流側に設けられている。
第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bは、ぞれぞれ、下端が第1の上下風向変更羽根8aの上面に取り付けられ、上端は、本体2に設けられた支持板12に取り付けられている。
支持板12は、本体2の長手方向に複数枚、設けられている。支持板12の枚数は、左右風向変更羽根9の枚数に対応している。支持板12の上端は、スタビライザ11に取り付けられている。望ましくは、スタビライザ11のうち、舌部の下流側に位置する平坦部に取り付けられている。
支持板12の下端のうち背面側は、リアガイダ7に取り付けられている。望ましくは、リアガイダ7のうち、曲面部の下流側に位置する平面部に取り付けられている。支持板12の下端のうち前面側には、第1の左右風向変更羽根9aの上端が取り付けられる第1の凹部12aと、第2の左右風向変更羽根9bの上端が取り付けられる第2の凹部12bとがそれぞれ設けられている。第1の凹部12aの深さは、第2の凹部12bの深さより、長い。
支持板12の下流端は、下方に向かうにしたがって背面側に向かうように傾斜している。これによって、支持板12は、上下風向変更羽根8が可動しても、上下風向変更羽根8、特に、第2の上下風向変更羽根8bに干渉しない。また、支持板12の下端は、本体2の下面と略平行である。これによって、支持板12は、上下風向変更羽根8が可動しても、上下風向変更羽根8、特に、第1の上下風向変更羽根8aに干渉しない。
支持板12の上流端のうち少なくとも前面側は、下流側に突出する円弧状となっている。この円弧状の曲率は、ファン6の外径の曲率より大きい。これによって、支持板12は、ファン6に干渉しない。
第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bは、上下方向に伸縮する板状の弾性体である。弾性体としては、例えば、ゴムがある。また、第1の左右風向変更羽根9aの上下方向の長さは、第2の左右風向変更羽根9bの上下方向の長さより長い。第1の左右風向変更羽根9aは、第2の左右風向変更羽根9bより伸縮しやすい、つまり、引張り弾性率が小さいことが望ましい。例えば、第1の左右風向変更羽根9aと第2の左右風向変更羽根9bとが同じ材質であっても、第1の左右風向変更羽根9aの板厚が第2の左右風向変更羽根9bの板厚より小さいことが望ましい。
第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bのそれぞれは、上端または下端の中央部に、上端または下端より突出する回転軸を備えている。一方、支持板12または第1の上下風向変更羽根8aには、回転軸を挿入するための穴形状をした軸受が設けられている。
複数枚の左右風向変更羽根9の回転軸を、それぞれ、軸受に挿入することで、左右方向に回動可能に設けられている。左右風向変更羽根9の回転軸を備えていない側の端は固定されているので、左右風向変更羽根9の回転軸を回動すると、左右風向変更羽根9は、ねじれた状態となる。
また、複数枚の左右風向変更羽根9のそれぞれは、上端側または下端側に連結桟(図示せず)をさらに備えている。連結桟は、吹出口2cの長手方向(本体2の幅方向)に亘る桟であり、左右両端のいずれかにおいて、モータとギア等で構成された駆動装置に連結されている(図示せず)。そして、この駆動装置の動作により、連結桟を、左右方向に動かすことができる。これによって、複数枚の左右風向変更羽根9のすべてを同一方向に向けることができる。
なお、連結桟を本体2の右側と左側とで独立して設けて、複数枚の左右風向変更羽根9のうち本体2の右側に位置する複数の左右風向変更羽根と、本体2の左側に位置する複数の左右風向変更羽根とをそれぞれ独立に同一方向に向けることができるようにしてもよい。また、第1の上下風向変更羽根8aを中空構造として、連結桟を、第1の上下風向変更羽根8aの内部に設けてもよい。
第1の左右風向変更羽根9aと第2の左右風向変更羽根9bとが協働して、吹出口2cから吹き出される空気の左右方向の吹き出し方向を制御している。なお、第1の左右風向変更羽根9aと第2の左右風向変更羽根9bの方向は、使用者がリモコン等で設定した吹き出し方向等に応じて、制御装置(図示せず)により決定される。
以上のように構成された空気調和機について、以下その動作、作用について説明する。
まず、空気調和機の空調運転停止時について説明する。図1に示すように、第1の上下風向変更羽根8aが吹出口2cの下方を閉じる。第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bは、第1の上下風向変更羽根8aに連動して、縮んだ状態となり、第1の凹部12aおよび第2の凹部12b内に収納される。
次に、空気調和機の空調運転時について説明する。空気調和機が空調運転を開始すると、第1の上下風向変更羽根8a、第2の上下風向変更羽根8bが開動作を行い、吹出口2
cが開放される。第1の上下風向変更羽根8aが下方に回動するにしたがって、左右風向変更羽根9は、上端を支持板12に、下端を第1の上下風向変更羽根8aに固定されたまま、伸びる。
空調運転停止時に、吹出口2cを第1の上下風向変更羽根8aと第2の上下風向変更羽根8bとで覆った状態における第1の上下風向変更羽根8aおよび第2の上下風向変更羽根8bの下面(前面)を「デザイン面」と定義すると、空調運転時に、第1の上下風向変更羽根8aが開いた状態では、第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bの少なくとも一部は、デザイン面より下方に位置する。つまり、空調運転時には、第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bの少なくとも一部は、吹出口2cより下流に位置する。または、空調運転時には、第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bの少なくとも一部は、本体2の外部に配置される。
このように前面開口部2aおよび吹出口2cが開放された状態でファン6が駆動されて、室内空気が前面開口部2a及び上面開口部2bを通して室内機1の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は、フィルタ4を通り、熱交換器5において熱交換されて、ファン6に吸い込まれる。ファン6に吸い込まれた熱交換された空気は、ファン6の下流側に形成された通風路10を通り、吹出口2cより吹き出される。
ファン6からの空気が通風路10を通過するとき、ファン6の下流側に配置されたリアガイダ7およびスタビライザ11によりファン6からの空気が案内されて、吹出口2cから吹き出される。貫流ファンであるファン6からの空気は、リアガイダ7の曲面部に沿って流れて、吹出口2cから吹き出される。
第1の上下風向変更羽根8aは、リアガイダ7の下流の吹出口2cに設けられて、吹出口2cから吹き出される空気をスムーズに所望の領域に到達させることができる。特に、第1の上下風向変更羽根8aは、リアガイダ7を延長した位置にあり、吹出口2cからの空気に対して高い整流効果を発揮するディフューザとしての機能を有する。
例えば、図2に示すように、第1の上下風向変更羽根8aの上面とリアガイダ7の平面部とが、略同一の平面に位置する状態では、第1の上下風向変更羽根8aが、リアガイダ7の一部として機能する。
第1の左右風向変更羽根9aおよび第2の左右風向変更羽根9bは、リアガイダ7で整流された流れを円滑に所望の左右方向に風向を制御することができる。
以上のように、本実施の形態の空気調和機は、空調運転停止時には、左右風向変更羽根9を縮めて、本体2に収納できるため、室内機1をコンパクト化することができる。また、空調運転時には、左右風向変更羽根9を伸ばし、左右風向変更羽根9の少なくとも一部を下流(外部)に移動させることができるため、ファン6との距離が長くなり風速が減速して左右風向変更羽根9に到達するため通風抵抗が減少して送風性能が向上する。
また、空調運転時には、スタビライザ11と第1の上下風向変更羽根8aとに挟まれた領域に、左右風向変更羽根9が配置されるため風向性能が向上する。
また、支持板12は、吹出口2cの長手方向に複数枚、配置されている。このため、空調運転時に、使用者が指などを、吹出口2cから挿入した場合にも、指がファン6に届くのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、上下風向変更羽根8は、第1の上下風向変更羽根8aと第2
の上下風向変更羽根8bとから構成されているものとして説明したが、第1の上下風向変更羽根8aと第2の上下風向変更羽根8bのいずれか一方であってもよい。
左右風向変更羽根9は、上端と下端のいずれか一方が回動するものとして説明したが、左右風向変更羽根9の上端および下端の中央部に、上端または下端より突出する回転軸を設け、上端と下端がともに、回動するようにしてもよい。
また、左右風向変更羽根9は、上端が支持板12の下方に取り付けられ、下端が上下風向変更羽根8に取り付けられるものとして説明したが、下端が支持板12の上方に取り付けられ、上端が上下風向変更羽根8に取り付けられるものであってもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明に係る実施の形態2の空気調和機における室内機の概略構成を示す縦断面図である。図3は空気調和機の空調運転停止時の状態を示している。図4は実施の形態2の空気調和機における室内機の空調運転時の状態を示す縦断面図である。本実施の形態において、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
図3に示すように、本実施の形態における左右風向変更羽根は、左右風向変更羽根19である。第1の左右風向変更羽根9aは、第2の左右風向変更羽根9bより下流側に設けられている。左右風向変更羽根19は、下端が第1の上下風向変更羽根8aの上面に取り付けられ、上端は、スタビライザ11の平坦部に取り付けられている。
左右風向変更羽根19は、複数枚の矩形状の板を、上下方向に連結してある。これによって、左右風向変更羽根19は、複数枚の矩形状の板を、本体2の左右方向に重ね合わせることで、折りたたんだ状態とすることができる。 空調運転停止時には、図3に示すように、上下風向変更羽根8が閉じられた状態で、左右風向変更羽根19は、第1の上下風向変更羽根8aに連動して、折りたたまれた状態で通風路10内に収納されている。
空調運転時には、図4に示すように、上下風向変更羽根8が開いた状態で、左右風向変更羽根19は、第1の上下風向変更羽根8aに連動して、開いた状態になる。つまり、空調運転時には、左右風向変更羽根19の少なくとも一部は、吹出口2cより下流に位置する。または、空調運転時には、左右風向変更羽根19の少なくとも一部は、本体2の外部に配置される。
以上のように、本実施の形態の空気調和機は、空調運転停止時には、左右風向変更羽根19を折りたたんで、本体2に収納できるため、室内機1をコンパクト化することができる。また、空調運転時には、左右風向変更羽根9の重ね合わせることなく、左右風向変更羽根19の少なくとも一部を下流(外部)に移動させることができるため、ファン6との距離が長くなり風速が減速して左右風向変更羽根19に到達するため通風抵抗が減少して送風性能が向上する。
また、空調運転時には、スタビライザ11と第1の上下風向変更羽根8aに挟まれた領域に、左右風向変更羽根9が配置されるため風向性能が向上する。
本発明の空気調和機は、左右方向の風向変更性能を向上させることができ、吹出口からの空気に対して高い整流効果を発揮することができる。また、左右風向変更羽根を風速の低い箇所に位置させることで、通風抵抗を軽減し、送風性能を向上できる。また、吹出口から誤って手を挿入した場合でも、左右風向変更羽根が手の挿入を防止し、また、ファンまでの距離を確保して指先がファンに届くことを防止し、安全確保できる。このように、
業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機として有用である。
1 室内機
2 本体
2a 前面開口部
2b 上面開口部
2c 吹出口
3 前面パネル
4 フィルタ
5 熱交換器
6 ファン
7 リアガイダ
8 上下風向変更羽根
8a 第1の上下風向変更羽根
8b 第2の上下風向変更羽根
9、19 左右風向変更羽根
9a 第1の左右風向変更羽根
9b 第2の左右風向変更羽根
10 通風路
11 スタビライザ
12 支持板
101 筐体
102 本体
103 前面カバー
102a、102b 吸込口
102c 吹出口
104 エアーフィルタ
105 室内熱交換器
106 送風機(クロスフローファン)
108 上下風向板
109 左右風向板
110 空気通路(送風路)
112 可動ディフューザ

Claims (3)

  1. 空気の取入口と吹出口を有する本体と、
    前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、
    前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、
    前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、
    前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、
    吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、
    前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、
    前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持された、板状の弾性体である空気調和機。
  2. 前記左右風向変更羽根は、一端が支持板を介して、前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持される、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 空気の取入口と吹出口を有する本体と、
    前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器と、
    前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファンと、
    前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダと、
    前記リアガイダに対向して配置されたスタビライザと、
    吹出口に回動可能に設けられ、前記ファンから空気の流れる方向を上下方向に変更する上下風向変更羽根と、
    前記ファンから空気の流れる方向を左右方向に変更する左右風向変更羽根とを備え、
    前記左右風向変更羽根は、一端が前記リアガイダまたは前記スタビライザに保持され、他端が前記上下風向変更羽根に保持されるとともに、複数の板からなり、前記本体の左右方向に前記複数の板を重ね合わせることで、折りたたんだ状態となる、空気調和機。
JP2016047701A 2016-03-11 2016-03-11 空気調和機 Withdrawn JP2017161185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047701A JP2017161185A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047701A JP2017161185A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017161185A true JP2017161185A (ja) 2017-09-14

Family

ID=59853913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047701A Withdrawn JP2017161185A (ja) 2016-03-11 2016-03-11 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017161185A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111412613A (zh) * 2020-03-31 2020-07-14 广东美的制冷设备有限公司 基于空调器的涡环生成方法、空调器、存储介质及装置
JP2020204430A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
JP2021021507A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 シャープ株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機
JP2022130587A (ja) * 2018-02-06 2022-09-06 シャープ株式会社 空気調和機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022130587A (ja) * 2018-02-06 2022-09-06 シャープ株式会社 空気調和機
JP2020204430A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
JP2021021507A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 シャープ株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機
JP7328816B2 (ja) 2019-07-25 2023-08-17 シャープ株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機
CN111412613A (zh) * 2020-03-31 2020-07-14 广东美的制冷设备有限公司 基于空调器的涡环生成方法、空调器、存储介质及装置
CN111412613B (zh) * 2020-03-31 2021-12-03 广东美的制冷设备有限公司 基于空调器的涡环生成方法、空调器、存储介质及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120482B1 (ja) 空調室内機
JP6340597B2 (ja) 空気調和機
JP4947227B1 (ja) 空気調和機
JP2013053796A (ja) 空気調和機
JP2017161185A (ja) 空気調和機
JP2004012060A (ja) 空気調和機の室内ユニット及び空気調和機
CN106225070B (zh) 风管机
JP2006002984A (ja) 空気調和機
CN110762614A (zh) 立式空调器室内机
JP2015166662A (ja) 空気調和機
JP2016020797A (ja) 空気調和機
JP2012032054A (ja) 空気調和装置
JPWO2019016982A1 (ja) 空気調和機
JP2019196866A (ja) 空気調和機の室内機
JP6934610B2 (ja) 空気調和機
JP2019045108A (ja) 空気調和機
JP6179794B2 (ja) 空気調和機
JP5410047B2 (ja) 空気調和機
JP6150201B2 (ja) 空気調和機
WO2018189932A1 (ja) 空気調和機
WO2018189933A1 (ja) 空気調和機
JP6233369B2 (ja) 空調室内機
JP4922817B2 (ja) 空気調和機
JP6221061B2 (ja) 空気調和機
KR20140004090A (ko) 공기 조화기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180219

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20181023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181113