JPWO2019016982A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

部屋の側壁の上部または天井に設置される空気調和機であって、筺体と、送風機(33)とを備える。筺体の高さをh[mm]とし、筺体の横幅をW[mm]とすると、W≧4×hの関係が成立する。送風機(33)は、水平方向において互いに並んで配置された第1送風部(33A)と第2送風部(33B)とを含む。第1送風部(33A)は、駆動モーター(34A)および第1送風ファンユニットを有し、第2送風部(33B)は、駆動モーター(34B)および第2送風ファンユニットを有する。ファンを安定して回転させることで、振動および騒音を効果的に抑制可能となる。

Description

本明細書は、部屋の側壁の上部または天井に設置される空気調和機に関する。本出願は、2017年7月20日に出願した日本特許出願である特願2017−140998号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
下記特許文献1〜8は、空気調和機(いわゆるエアコン)に関する発明を開示している。空気調和機は一般的に、駆動モーターがファンを回転させることによって気流を発生させる。
下記特許文献9は、ファンを駆動モーターに取り付けるための取付角度に関する発明を開示している。この取付角度を最適化することにより、ファンユニット全体の振動を低減させることができると同文献の中では述べられている。
下記特許文献10は、ファンのシャフト(回転軸)の支持構造に関する発明を開示している。シャフトの端部に特定の支持構造を採用することにより、シャフトと軸受とが相互に接触して異音が発生することを抑制可能になると同文献の中では述べられている。
特許第3141867号公報 特開2015−169389号公報 特開2016−099090号公報 特開2016−183794号公報 特許第4932916号公報 特開2012−063133号公報 特許第4604536号公報 特開2005−315538号公報 特開2016−114009号公報 特開2013−142502号公報
空気調和機の筺体内に設けられているファンが安定して回転することができない場合、振動および騒音が発生しやすくなる。筺体の高さに対して筺体の横幅が4倍以上であるような空気調和機を考えた場合、その空気調和機の構造上、ファンを安定して回転させることは容易ではなく、ファンの回転に起因した振動および騒音が発生しやすい。
空気調和機の空気浄化能力を高めるために、高性能のフィルターを設置する場合がある。高性能のフィルターは圧損を招きやすいため、風量を得るためにはファンを高い回転数で回転させる必要がある。高い回転数で回転するファンは、振動および騒音の発生源になりやすい。筺体の高さに対して筺体の横幅が4倍以上であるような空気調和機において、低振動や低騒音を実現することは容易ではなく、そのような空気調和機において低振動、低騒音および高い空気浄化能力を実現することもこれまでは困難であった。
本明細書は、ファンの安定した回転を実現することにより、振動および騒音が発生することを効果的に抑制可能な構成を備えた空気調和機を開示することを目的とする。
本発明に基づく空気調和機は、部屋の側壁の上部または天井に設置される空気調和機であって、上記天井に面するように配置される上面と、床面側に位置する下面と、上記側壁側に配置される背面と、上記背面とは反対側に位置する前面と、を有し、吸込口が形成されると共に、上記前面側に吹出口が形成された筺体と、上記筺体の内部に配置された送風機と、上記送風機の前方または前方上方に配置された熱交換器と、を備え、上記筺体の高さをh[mm]とし、上記筺体の横幅をW[mm]とすると、W≧4×hの関係が成立しており、上記送風機は、第1駆動モーターと、上記第1駆動モーターに連結された第1送風ファンユニットとを有する第1送風部と、第2駆動モーターと、上記第2駆動モーターに連結された第2送風ファンユニットとを有する第2送風部と、を含み、上記第1送風部と上記第2送風部とは、水平方向において互いに並んで配置されており、上記第1送風部と上記第2送風部との少なくとも一方が駆動されることにより、上記吸込口から上記筺体の内部に空気が取りこまれ、空気は上記熱交換器を通過することで調和空気となり上記吹出口を通して外部に吹き出される。
上記空気調和機において好ましくは、上記筺体の水平方向における中央寄りの位置に、制御部が配置されており、上記制御部は、上記第1送風部および上記第2送風部の動作を制御するための制御機器を内部に格納しており、上記第1送風部および上記第2送風部は、水平方向において上記制御部を挟んで互いに反対側の位置に設けられ、上記第1駆動モーターは、水平方向において上記第1送風ファンユニットと上記制御部との間に配置され、上記第2駆動モーターは、水平方向において上記第2送風ファンユニットと上記制御部との間に配置されていてもよい。
上記空気調和機は好ましくは、空気清浄フィルターをさらに備え、上記空気清浄フィルターは、HEPAフィルターから構成され、上記吸込口を上記筺体の内側から塞ぐように配置されていてもよい。
上記空気調和機において好ましくは、上記第1送風ファンユニットおよび/または上記第2送風ファンユニットは、回転軸を介して同軸状となるように水平方向に並んで配置された複数の多翼遠心ファンを含んでいてもよい。
上記の空気調和機によれば、ファンの安定した回転を実現することにより、振動および騒音が発生することを効果的に抑制することができる。
実施の形態における空気調和機100が部屋10の中に設置されている様子を示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100を示す斜視図である。 図2中のIII−III線に沿った矢視断面図である。 図2中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 実施の形態における空気調和機100に備えられる送風機33を示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100に備えられる送風機33に備えられる複数の多翼遠心ファン35のうちの1つを示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100に備えられる送風機33および熱交換器38を模式的に示す平面図である。 実施の形態における空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態を形成している際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態を形成している際の様子を示す側面図である。 図3に対応しており、実施の形態における空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態を形成している際の様子を示す断面図である。 実施の形態における空気調和機100によって部屋10の中で冷房運転または送風運転が行なわれている際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100が暖房運転の状態を形成している際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における空気調和機100が暖房運転の状態を形成している際の様子を示す側面図である。 図3に対応しており、実施の形態における空気調和機100が暖房運転の状態を形成している際の様子を示す断面図である。 実施の形態における空気調和機100によって部屋10の中で暖房運転が行なわれている際の様子を示す斜視図である。 実施の形態6における空気調和機に備えられる送風機の一部を示す斜視図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機を示す平面図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機の一部(駆動モーター34A、多翼遠心ファン35およびケーシング36(36a,36b))を示す正面図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機の一部(駆動モーター34A、多翼遠心ファン35およびケーシング36)の正面および上面側の様子を示す斜視図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機の一部(駆動モーター34A、多翼遠心ファン35およびケーシング36)の背面および上面側の様子を示す第1斜視図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機の一部(駆動モーター34A、多翼遠心ファン35およびケーシング36)の背面および上面側の様子を示す第2斜視図である。 実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機および熱交換器38を模式的に示す平面図である。 実施の形態8における空気調和機101を示す斜視図である。 図23中のXXIV−XXIVに沿った矢視断面図である。 実施の形態8における空気調和機101に備えられる送風機33、熱交換器38、および制御部39を模式的に示す平面図である。 実施の形態8に関する他の構成2を説明するための平面図である。 実施の形態8に関する他の構成3を説明するための斜視図1である。 実施の形態8に関する他の構成3を説明するための斜視図2である。 実施の形態8に関する他の構成4を説明するための斜視図1である。 実施の形態8に関する他の構成4を説明するための斜視図2である。 実施の形態8に関する他の構成5を説明するための平面図である。 実施の形態8に関する他の構成6を説明するための平面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図1〜図7を参照して、実施の形態における空気調和機100の構成について説明する。空気調和機100の動作については、図8〜図15を参照して後述する。図1は、空気調和機100が部屋10の中に設置されている様子を示す斜視図である。図2は、空気調和機100を示す斜視図である。図3は、図2中のIII−III線に沿った矢視断面図であり、図4は、図2中のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
図1および図2に示すように、空気調和機100は、いわゆるエアコン(Air Conditioner)として用いられる。本実施の形態の空気調和機100は、図示しない金具などを利用して、筺体20の背面23(図3,図4)が側壁12に固定される。このような固定構造に限られず、金具などを利用して筺体20の上面21が部屋10の天井11に固定されることで、空気調和機100は天井11に設置されてもよい。
図3,図4に示すように、空気調和機100は、筺体20、エアフィルター31、空気清浄フィルター32、送風機33、熱交換器38、および風向調整部40を備える。
(筺体20)
筺体20は、部屋10の天井11に面するように配置される上面21と、床面(図11における床面13を参照)側に位置する下面22と、側壁12(図1,図11)側に配置される背面23と、背面23とは反対側(すなわち筺体20の正面側)に位置する前面24と、筺体20の長手方向における一端側に配置される側壁25と、筺体20の長手方向における他端側に配置される側壁26と、を有する。
筺体20の上面21は、略板状の形状を有しており、筺体20の上面21側は閉塞されている。筺体20の下面22は、上面21の反対側に位置しており、下面22には吸込口22H(図3,図4)が形成されている。吸込口22Hは、筺体20の長手方向に沿うように、略水平な方向に延在している。
背面23は、上面21の後端部と下面22の後端部との間を接続するように設けられ、空気調和機100が側壁12に設置された状態では、背面23は鉛直方向に対して略平行となる。前面24は、下面22の前端部から略L字状に起立するように設けられている。前面24の前端部24T(図3,図4)と上面21の前端部21Fとの間には、軸支部41T,42T,43Tおよび熱交換器38などを配置するための空間が形成されている。
詳細は後述するが、軸支部41T,42T,43Tは、いずれも棒状に延びる形状を有している。軸支部41T,42T,43Tは、いずれも図3,図4の紙面に対して垂直な方向に延在しており、軸支部41Tの両端部、軸支部42Tの両端部、軸支部43Tの両端部は、いずれも側壁25および側壁26によってそれぞれ固定されている。
前面24の前端部24Tと上面21の前端部21Fとの間に上記のような軸支部41T,42T,43Tが配置されていることによって、前面24の前端部24Tと上面21の前端部21Fとの間の空間が区画され、筺体20の前面側の空間(開口27)には、前側上部開口28と前側下部開口29とが形成されている。
(エアフィルター31および空気清浄フィルター32)
図3,図4に示すように、エアフィルター31および空気清浄フィルター32は、筺体20の内部に設けられる。エアフィルター31は、吸込口22Hの上方において吸込口22Hを筺体20の内側から塞ぐように配置されている。空気清浄フィルター32は、エアフィルター31の上方に配置されている。空気清浄フィルター32は、たとえばHEPAフィルターから構成されている。
(送風機33および熱交換器38)
図3,図4に示すように、送風機33は、空気清浄フィルター32の上方に配置され、熱交換器38は、送風機33の前方に配置される。このような構成に限られず、熱交換器38は、送風機33の前方上方に配置されていてもよい。図5は、送風機33を示す斜視図である。図3〜図5に示すように、送風機33は、駆動モーター34と、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)と、回転軸37とを含む。
複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)は、駆動モーター34に回転軸37を介して連結されており、駆動モーター34と同軸状となるように、水平方向に並んで配置されている。本実施の形態では、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)は、駆動モーター34の軸方向における一方側および他方側の双方に、2つずつ設けられている。多翼遠心ファン35(35a,35b)および多翼遠心ファン35(35c,35d)は、駆動モーター34の位置を中心として左右対称となる位置に配置されている。換言すると、駆動モーター34は、水平方向(筺体20の長手方向)において筺体20の中央寄りの位置に配置され、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)は、水平方向において駆動モーター34よりも外側の位置に配置されている。
図6は、送風機33に備えられる複数の多翼遠心ファン35のうちの1つを示す斜視図である。多翼遠心ファン35は、環状に形成された枠体35P,35Qと、枠体35Qの中央部に立設されたボス35Rと、複数の羽根部35Fとを有する。枠体35P,35Qは、軸方向において互いに離間した位置に配置されている。複数の羽根部35Fの各々は、枠体35P,35Qによって両端が支持されている。多翼遠心ファン35は、ボス35Rを介して回転軸37(図5)に連結される。多翼遠心ファン35は、回転する複数の羽根部35Fによって、内周側から取り込んだ空気を外周側に送り出す。多翼遠心ファン35は、遠心力を利用することで、ファンの回転中心側から径方向外側に空気を送り出す。
図7は、送風機33および熱交換器38を模式的に示す平面図である。図3〜図5,図7に示すように、本実施の形態の送風機33は、複数のケーシング36(36a〜36d)をさらに有している。複数のケーシング36(36a〜36d)の各々は、螺旋形状の流路36S(図3,図4)を内側に形成しており、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)の各々の周囲を覆うように配置される。
複数のケーシング36(36a〜36d)の各々は、側壁36W、通孔36J、および開口36Hを有している。側壁36Wおよび通孔36Jは、多翼遠心ファン35の回転軸(回転軸37)の方向において、多翼遠心ファン35を挟んで互いに反対側に位置している。開口36Hは、ケーシング36の前方側に形成されており、ケーシング36は、開口36Hが熱交換器38側に向けて開口するように配置されている。
図7に示すように、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)の各々が複数のケーシング36(36a〜36d)の各々によって上記のように囲われていることで、隣り合う2つの多翼遠心ファン35の間には、ケーシング36の側壁36Wが位置している。多翼遠心ファン35が回転することによって通孔36Jから空気が取りこまれ、多翼遠心ファン35の遠心力によって空気はケーシング36の前方に向かって吹き出され、開口36Hを通して熱交換器38に吹き付けられる。熱交換器38によって加熱あるいは冷却された空気は、後述する吹出口(図8,図9中に示す前方上方吹出部28Hや、図12,図13中に示す前方下方吹出部29H)を通して機外に吹き出されることとなる。
図3,図4を再び参照して、熱交換器38は、上部熱交換部38A,下部熱交換部38Bを含む。上部熱交換部38Aおよび下部熱交換部38Bの各々は、複数の冷媒管(管材)と、これらを支持する複数のフィン(板材)とを有する。上部熱交換部38Aは全体として、上方から下方に向かうにつれて後方から前方に向かって延在するように傾斜して配置されており、下部熱交換部38Bは全体として、下方から上方に向かうにつれて後方から前方に向かって延在するように傾斜して配置されている。
熱交換器38は全体として略V字状の形状を呈しており、屈曲している部分が熱交換器38のうちの最も前方側に位置するように筺体20等によって固定されている。熱交換器38は、送風機33に前方側から対向するように配置され、送風機33からの空気を加熱したり冷却したりすることができる。
(開口27および風向調整部40)
図3を参照して、上述のように、筺体20の前面24の前端部24Tと筺体20の上面21の前端部21Fとの間には、開口27(空間)が形成されている。軸支部42Tは、上面21の前端部21Fの下方近傍の位置に配置されており、軸支部43Tは、前面24の前端部24Tのすぐ前方近傍(下方近傍)の位置に配置されている。軸支部41Tは、軸支部41Tと軸支部43Tとの丁度間の位置に配置されている。
上記の開口27(空間)内に軸支部41T,42T,43Tが配置されていることによって、筺体20の前面側には、前側上部開口28と前側下部開口29とが形成されている。前側上部開口28は軸支部41Tと軸支部42Tとの間に形成され、前側下部開口29は軸支部41Tと軸支部43Tとの間に形成されている。
風向調整部40は、筺体20の前面側に形成された開口27(ここでは前側上部開口28および前側下部開口29)を前方側から覆うように配置されている。本実施の形態の風向調整部40は、可動パネル41、上部風向板42および下部風向板43を含む。可動パネル41、上部風向板42および下部風向板43は、いずれも板状の形状を有しており、筺体20の長手方向(水平方向)における長さ(横幅)と略同じ長さ分だけ延在している(図1,図2)。
可動パネル41は、上端41Aおよび下端41Bを有しており、可動パネル41のうちの上端41Aと下端41Bとの間の部分は、筺体20の内部側(背面23の側)に向かって凹むように、湾曲凹面状に形成されている。可動パネル41の高さ(上端41Aと下端41Bとの間の距離)は、筺体20の高さhよりも若干その高さ寸法が大きくなるように設定されている。可動パネル41のうちの上端41Aと下端41Bとの間の位置には、板状の形状を有する支持部41Uが背面(背面23)の側に向かって突出するように形成されている。
図3は、可動パネル41の長手方向(水平方向)における略中央の位置の断面形状を示しており、図4は、可動パネル41の長手方向における端部寄りの位置の断面形状を示している。支持部41Uは、可動パネル41の長手方向における略中央の位置に少なくとも設けられており(図3参照)、軸支部41Tに連結されている。可動パネル41は、筺体20の上下方向(高さ方向)における略中央の位置で軸支部41Tに軸支されることとなる。
可動パネル41には、このような位置に限られず、複数の支持部41Uが可動パネル41の長手方向において間隔を空けて並ぶように設けられていてもよい。可動パネル41は、1つまたは複数の軸支部41Tを介して、矢印AR1および矢印AR2に示す方向に揺動可能に軸支されている。
上部風向板42は、可動パネル41の高さ寸法よりも短い高さ寸法を有する板状に形成されている。上部風向板42は、軸支部42Tに連結されており、軸支部42Tを介して揺動可能に軸支されている。下部風向板43も、可動パネル41の高さ寸法よりも短い高さ寸法を有する板状に形成されている。下部風向板43は、軸支部43Tに連結されており、軸支部43Tを介して揺動可能に軸支されている。
(停止状態)
図2〜図4には、空気調和機100が運転停止の状態を形成している際の様子が図示されている。空気調和機100が運転状態から運転停止の状態に遷移した時(すなわち運転停止時)には、可動パネル41および上部風向板42の各々が回動することによって、可動パネル41の背面と上部風向板42の先端42Aとが互いに近接する。可動パネル41および上部風向板42の各々は、このように回動することで上記の前側上部開口28を閉塞する位置に配置される。同様に、可動パネル41および下部風向板43の各々が回動することによって、可動パネル41の背面と下部風向板43の先端43Aとが互いに近接する。可動パネル41および下部風向板43の各々は、このように回動することで上記の前側下部開口29を閉塞する位置に配置される。
(冷房運転時または送風運転時)
図8および図9は、それぞれ、空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態を形成している際の様子を示す斜視図および側面図である。図10は、図3に対応しており、空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態を形成している際の様子を示す断面図である。
図8〜図10に示すように、空気調和機100が冷房運転または送風運転の状態に遷移する際(すなわち冷房運転時または送風運転時)には、可動パネル41および下部風向板43が下方側に回動する。可動パネル41の背面は、側壁25の下部側の前端25B(図9)と、これと同様の構成を有する側壁26の下部側の前端(図示せず)と、下部風向板43とに近接し、前側下部開口29(図10)が閉塞されることとなる。
一方で、可動パネル41が下方側に回動するとともに上部風向板42が上方側に回動することで、開口27のうちの前側上部開口28が開放される。可動パネル41の上端41Aと上部風向板42の先端42Aとの間(筺体20の前方上方)に、前方上方吹出部28Hが形成される。詳細は後述するが、この状態では、後述の前方下方吹出部29H(図13,図14)は閉塞されている。この状態で、駆動モーター34(図5)によって複数の多翼遠心ファン35が回転する。
吸込口22H、エアフィルター31および空気清浄フィルター32を通して筺体20の内部に空気が取りこまれる。空気は、熱交換器38および開口(前側上部開口28)を通過し、風向調整部40(ここでは可動パネル41および上部風向板42)によって風向きを調整された状態で、風向調整部40の上部側に形成されている前方上方吹出部28Hを通して機外に吹き出される(図9に示す矢印DR10)。
図11に示すように、前方上方吹出部28Hから吹き出された空気は、天井11に沿って進行した後、空気調和機100に対向している側壁14〜16に沿って下降移動する。空気はさらに、床面13に沿って空気調和機100の方に戻るように進行する。空気調和機100の下面22に設けられた吸込口22Hに向かって、空気は側壁12に沿って上昇する。冷房運転時には、このような空気の流れにより、部屋10の全体が冷やされることとなる。空気調和機100においては、このような循環気流を部屋10の中に形成することができ、効率のよい冷房効果や送風効果を得ることができる。
(暖房運転時)
図12および図13は、それぞれ、空気調和機100が暖房運転の状態を形成している際の様子を示す斜視図および側面図である。図14は、図3に対応しており、空気調和機100が暖房運転の状態を形成している際の様子を示す断面図である。
図12〜図14に示すように、空気調和機100が暖房運転の状態に遷移する際(すなわち暖房運転時)には、可動パネル41および上部風向板42が上方側に回動する。可動パネル41の背面は、側壁25の上部側の前端25A(図13)と、これと同様の構成を有する側壁26の上部側の前端(図示せず)と、上部風向板42とに近接し、前側上部開口28(図14)が閉塞されることとなる。
一方で、可動パネル41が上方側に回動するとともに下部風向板43が下方側に回動することで、開口27のうちの前側下部開口29が開放される。可動パネル41の下端41Bと下部風向板43の先端43Aとの間(筺体20の前方下方)に、前方下方吹出部29Hが形成される。この状態では、上述の前方上方吹出部28H(図9,図10)は閉塞されている。この状態で、駆動モーター34(図5)によって複数の多翼遠心ファン35が回転する。
吸込口22H、エアフィルター31および空気清浄フィルター32を通して筺体20の内部に空気が取りこまれる。空気は、熱交換器38および開口(前側下部開口29)を通過し、風向調整部40(ここでは可動パネル41および下部風向板43)によって風向きを調整された状態で、風向調整部40の下部側に形成されている前方下方吹出部29Hを通して機外に吹き出される(図13に示す矢印DR20)。
図15に示すように、前方下方吹出部29Hから吹き出された空気は、側壁12に沿って下降移動した後、床面13に沿って進行する。空気はさらに、側壁14〜16に沿って上昇移動する。このような空気の流れにより、部屋10の全体が暖められることとなる。空気調和機100においては、このような気流を部屋10の中に形成することができ、効率のよい暖房効果を得ることができる。
(作用および効果)
空気調和機100によれば、吸込口22Hが筺体20の下面22に形成されており、吸込口22Hから取りこまれた空気はエアフィルター31および空気清浄フィルター32を通過する。したがって、空気清浄を常に行ないながら、より少ない消費エネルギーで空気調和を行なうことができる。また、送風機33は、水平方向に並んで配置された複数の多翼遠心ファン35によって送風を実現する。したがって、奥行き寸法を小さくすることで従来に比して小型化を図ることが可能であり、圧迫感が小さくなり、室内環境や美観向上などへの制限を軽減することができる。
また本実施の形態の空気調和機100においては、可動パネル41が、筺体20の水平方向および(上下方向)高さ方向における略中央の位置で軸支部41Tによって軸支されている。当該構成によれば、可動パネル41によって上下両開き式の吹出口を筺体20の前面側(前方上方および前方下方)に形成することができ、たとえば上下の軸を切り替えたりせずとも、あるいはロック機構などの複雑な構造を用いなくても、構造上に簡素な構成にて、上下両開き式の吹出口の開閉を実現することが可能となる。
[実施の形態2]
図3を参照して、好適な実施の形態として、多翼遠心ファン35の直径をD[mm]とし、筺体20の高さをh[mm]とすると、0.9×h≦2×D≦1.1×hの関係が成立していることが好ましい。さらに好適な実施の形態としては、筺体20の奥行きをL[mm]とした場合、0.9×L≦h+1/2×D≦1.1×Lの関係が成立していることが好ましい。
これらの構成によれば、筺体20の奥行き寸法が大きくなることを抑制しながらも、空気清浄フィルター32において生じる圧損に打ち勝つことができる送風を実現することが可能となり、省エネルギー性の向上とともに、圧迫感が小さくなり、室内環境や美観向上などへの制限をさらに軽減することができる。
[実施の形態3]
図4に示すように、運転停止時における可動パネル41の背面から前側上部開口28の上端部(ここでは軸支部42Tの位置)までの最短距離をaとする。また、運転停止時における可動パネル41の背面から前側下部開口29の下端部(ここでは軸支部43Tの位置)までの最短距離をbとする。
図10に示すように、冷房運転時における可動パネル41からの背面から前側上部開口28の上端部(ここでは軸支部42Tの位置)までの最短距離をL1とする。図14に示すように、暖房運転時における可動パネル41の背面から前側下部開口29の下端部(ここでは軸支部43Tの位置)までの最短距離をL2とする。
以上のように各値を定義した場合には、次の式(1)および式(2)の関係が成立していることが好ましい。
0.9×(a+b)≦L1≦1.1×(a+b) ・・・式(1)
0.9×(a+b)≦L2≦1.1×(a+b) ・・・式(2)
上記の構成が採用されていれば、より簡素な構成にて上下両開き式の吹出口を筺体20の前面側(前方上方および前方下方)に形成することができるとともに、空気調和機100がエアコンとして用いられた場合の気流制御をより最適なものにすることができ、構造上にもより簡素な構成にて上下両開き式の吹出口の開閉を実現することが可能となる。
[実施の形態4]
図10を参照して、好適な実施の形態として、上部風向板42は、前側上部開口28の上端部の位置において軸支されており、冷房運転時には、上部風向板42は軸支されている部分(軸支部42T)を中心として上方側に回動することで、前側上部開口28を開放し、軸支部42Tと上部風向板42の先端42Aとを結ぶ直線が、水平方向APに対して前方下方20°以下の角度θ1となるように配置されているとよい。当該構成によれば、冷房時により好適な気流を前方上方吹出部28Hから送出することができる。たとえば天井に結露が生じてしまうといったこともより一層抑制可能となる。
[実施の形態5]
図14を参照して、好適な実施の形態として、下部風向板43は、前側下部開口29の下端部の位置において軸支されており、暖房運転時には、下部風向板43は軸支されている部分(軸支部43T)を中心として下方側に回動することで、前側下部開口29を開放し、軸支部43Tと下部風向板43の先端43Aとを結ぶ直線が、鉛直方向BPに対して前方下方45°以下の角度θ2となるように配置されているとよい。当該構成によれば、暖房時により好適な気流を前方下方吹出部29Hから送出することができる。たとえば浮力によって暖気が床面に到達しにくいといったことを抑制することができ、効率のよい暖房効果を得ることが可能となる。
また、下部風向板43は、暖房運転時には、前側下部開口29を通して吹き出された空気が直ちに吸込口22Hに吸込まれるショートサーキット現象は、下部風向板43によって抑制されるように構成されるとよい。暖房時により好適な気流を送出することが可能となり、筺体20の温度が不必要に上昇することも抑制され、省エネルギー性をより向上させることが可能となる。
[実施の形態6]
図16は、上述の実施の形態における図5に対応しており、実施の形態6における空気調和機に備えられる送風機を示す斜視図である。上述の実施の形態(図5)においては、4つの多翼遠心ファン35(35a〜35d)が、1つの駆動モーター34によって駆動される。
これに対して本実施の形態(図16)においては、2つの多翼遠心ファン35(35a,35b)が、1つの駆動モーター34Aに回転軸37Aを介して連結され、駆動モーター34Aと同軸状となるように水平方向に並んで配置されている。2つの多翼遠心ファン35(35a,35b)が、1つの駆動モーター34Aによって駆動される。
同様に、2つの多翼遠心ファン35(35c,35d)が、1つの駆動モーター34Bに回転軸37Bを介して連結され、駆動モーター34Bと同軸状となるように水平方向に並んで配置されている。2つの多翼遠心ファン35(35c,35d)が、1つの駆動モーター34Bによって駆動される。
複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)および駆動モーター34A,34Bは、同軸状となるように水平方向に並んで配置されている。駆動モーター34A,34Bは、水平方向(筺体20の長手方向)において筺体20の中央寄りの位置に配置され、相互に隣り合っている。多翼遠心ファン35(35a,35b)は、水平方向において駆動モーター34Aよりも外側の位置に配置されており、多翼遠心ファン35(35c,35d)は、水平方向において駆動モーター34Bよりも外側の位置に配置されている。
以上のような構成が採用されている場合には、駆動モーター34Aによって駆動される多翼遠心ファン35(35a,35b)と、駆動モーター34Bによって駆動される多翼遠心ファン35(35c,35d)とについて、回転数、風量、吹き出し風向などを異ならせたり、温度や風速の異なる風を左右で吹き分けたりすることが容易に実現でき、使用者に対してよりきめ細かく空気調和された風を提供することが可能となる。
[実施の形態7]
図17は、実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機を示す平面図である。図18は、実施の形態7における空気調和機に備えられる送風機の一部(駆動モーター34A、多翼遠心ファン35およびケーシング36(36a,36b))を示す正面図である。本実施の形態は、送風機に備えられるケーシング36の構成において、上述の他の実施の形態と相違している。
複数のケーシング36(36a〜36d)の各々が、螺旋形状の流路36S(図3,図4)を内側に形成しており、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)の各々の周囲を覆うように配置されているという点は、本実施の形態と上述の各実施の形態とで共通している(図17参照)。また、複数のケーシング36(36a〜36d)の各々が、熱交換器38側に向けて開口するように配置されているという点も、本実施の形態と上述の各実施の形態とで共通している(図22参照)。
図18〜図22に示すように、一方で本実施の形態においては、ケーシング36(36a〜36d)の各々における熱交換器38側に、枠部36Fおよび複数のガイドフィン36Tが設けられ、多翼遠心ファン35の軸方向における一方側に通孔36Y(図20)が設けられており、多翼遠心ファン35の軸方向における他方側に通孔36J(図21)が設けられている。通孔36Yおよび通孔36Jは、多翼遠心ファン35の回転軸の方向において、多翼遠心ファン35を挟んで互いに反対側に位置している(図22)。
枠部36Fは、四角枠状に形成され、ケーシング36の前面側において、フランジ状に外側に延出する形状を有している(図18,図19)。枠部36Fの内周面の形状は、多翼遠心ファン35の下流側(前面側)に形成されている開口36Hの流路断面積が、上流側から下流側に向かうにつれて徐々に大きくなるように形成されている。
複数のガイドフィン36Tは、多翼遠心ファン35の回転軸(回転軸37A,37B)に対して垂直な方向に沿って延びるように、枠部36Fの内側で間隔を空けて並んで配置されている。本実施の形態では、計5枚のガイドフィン36Tが、枠部36Fの内側に配置されている。5枚のうちの中央に位置するガイドフィン36Tは、平板状の形状を有している。
平板状のガイドフィン36Tの両外側に位置する2枚のガイドフィン36Tは、上流側から下流側に向かうにつれて外側に向かって湾曲するように形成されている。それらの両外側に位置する2枚のガイドフィン36Tも、上流側から下流側に向かうにつれて外側に向かって湾曲するように形成されている。外側に配置されたガイドフィン36Tは、それらの内側に配置されたガイドフィン36Tに比べて、より急峻に外側に向けて湾曲するように形成されている。
図22に示すように、以上のように構成される複数のガイドフィン36Tは、複数の多翼遠心ファン35(35a〜35d)の各々と熱交換器38との間に形成される送風経路を、多翼遠心ファン35の回転軸(回転軸37A,37B)に対して垂直な方向に分割する。当該構成によれば、熱交換器38に対して長手方向においてより均一に送風することができ、より省エネルギー性の高い空気清浄フィルター32を搭載した空気調和機とすることができる。
[実施の形態8]
図23〜図25を参照して、実施の形態8における空気調和機101について説明する。図23は、空気調和機101を示す斜視図である。図24は、図23中のXXIV−XXIVに沿った矢視断面図である。説明上の便宜のため、図24中には風向調整部40(図1,図2,図23等参照)は図示していない。図25は、空気調和機101に備えられる送風機33、熱交換器38、および制御部39を模式的に示す平面図である。本実施の形態8と上述の各実施の形態1〜7とは、以下の点において相違している。
(筺体20)
図23および図24を参照して、本実施の形態8においては、空気調和機101の筺体20が、天井(図11における天井11を参照)に面するように配置される上面21と、床面(同図の床面13を参照)側に位置する下面22と、側壁(同図の側壁12を参照)側に配置される背面23(図24)と、背面23とは反対側に位置する前面24(図24)と、背面23から前面24に向かって右側に位置する側壁26(図23)と、背面23から前面24に向かって左側に位置する側壁25(図23)とを有している。
本実施の形態8においては、筺体20の高さをh[mm](図24)とし、筺体20の横幅をW[mm](図23参照)とすると、W≧4×hの関係が成立している。筺体20の高さhとは、筺体20の上面21を構成している部分のうちの鉛直方向における最も上方に位置する部分と、筺体20の下面22を構成している部分のうちの鉛直方向における最も下方に位置する部分との間の、鉛直方向における距離である。また、筺体20の横幅Wとは、筺体20の側壁25を構成している部分のうちの水平方向における最も左側に位置する部分と、筺体20の側壁26を構成している部分のうちの水平方向における最も右側に位置する部分との間の、水平方向における距離である。
上述の各実施の形態1〜7においては、筺体20の上面21側は閉塞されており、筺体20の下面22に吸込口22H(図3,図4)が形成されている。一方で本実施の形態9においては、図23および図24に示すように、筺体20の上面21側は閉塞されておらず、上面21に吸込口21Hが形成されている。吸込口21Hは、上面21のうちの背面23寄りの部分に設けられている。筺体20の下面22にも吸込口22H(図24)が形成されている。また、上面21の前端部21Fのさらに前方の位置に、水平方向(左右方向)に延びる前面カバー21Cが設けられている。
筺体20の内部には、エアフィルター31および空気清浄フィルター32に加えて、エアフィルター31Aおよび空気清浄フィルター32Aがさらに設けられている。エアフィルター31Aは、上面21側に設けられた吸込口21Hの下方において吸込口21Hを筺体20の内側から塞ぐように配置されており、空気清浄フィルター32Aは、エアフィルター31Aを下方側から覆うように配置されている。空気清浄フィルター32Aも、たとえばHEPAフィルターから構成されている。
本実施の形態の空気調和機101においては、吸込口22H(図25)、エアフィルター31(図25)および空気清浄フィルター32(図25)を通して筺体20の内部に空気が取りこまれるだけでなく、吸込口21H、エアフィルター31Aおよび空気清浄フィルター32Aを通して筺体20の内部に空気が取り込まれる。
空気はその後、熱交換器38および開口27(前側上部開口28または前側下部開口29)を通過し、風向調整部40(図23)によって風向きを調整された状態で、前面24側に形成された吹出口(すなわち、図10に示す前方上方吹出部28Hまたは図14に示す前方下方吹出部29H)を通して機外に吹き出される。本実施の形態8の空気調和機101によれば、上述の各実施の形態1〜7における空気調和機に比べて風量を増大させることができる。上面21側を閉塞せずに上面21側に吸込口21Hを設けるという技術的思想は、上述の各実施の形態1〜7で説明した思想に組み合わせて実施することも可能である。
(送風機33)
図25を参照して、本実施の形態8においては、筺体20の内部に配置された送風機33が、第1送風部33Aと第2送風部33Bとを含んでいる。第1送風部33Aと第2送風部33Bとは、水平方向(ここでは側壁25と側壁26とを結ぶ左右方向)において互いに並んで配置されている。
第1送風部33Aは、駆動モーター34A(第1駆動モーター)と、駆動モーター34Aに回転軸37Aを介して連結された2つの多翼遠心ファン35(35a,35b)とを有している。多翼遠心ファン35(35a,35b)は、第1送風ファンユニットを構成している。第1送風ファンユニットは、1つの多翼遠心ファン35から構成されていてもよい。第1送風ファンユニットは、回転軸37Aを介して同軸状となるように水平方向に並んで配置された複数(3つ以上)の多翼遠心ファン35を含んでいてもよい。
第2送風部33Bは、駆動モーター34B(第2駆動モーター)と、駆動モーター34Bに回転軸37Bを介して連結された2つの多翼遠心ファン35(35c,35d)とを有している。多翼遠心ファン35(35c,35d)は、第2送風ファンユニットを構成している。第2送風ファンユニットは、1つの多翼遠心ファン35から構成されていてもよい。第2送風ファンユニットは、回転軸37Bを介して同軸状となるように水平方向に並んで配置された複数(3つ以上)の多翼遠心ファン35を含んでいてもよい。
第1送風部33Aを構成している各種要素の大きさ、形状、寸法および製品仕様等と、第2送風部33Bを構成している各種要素の大きさ、形状、寸法および製品仕様等とを同一に設定するとよい。部品や機器の共通化により、製造費用などを低減することが可能となる。
(制御部39)
筺体20(図23)の水平方向における中央寄りの位置に、制御部39(図25)が配置されている。制御部39は、制御機器39C(CPU、RAM、ROM、および/またはマイコン等)を内部に格納している。制御機器39Cにより、第1送風部33Aおよび第2送風部33Bの動作(ファンの回転数など)が制御される。制御機器39Cにより、熱交換器38の動作(冷媒流量など)がさらに制御されてもよい。
制御部39の制御により、第1送風部33Aと第2送風部33Bとの少なくとも一方が駆動される。これにより、吸込口21H,22H(図24)から筺体20の内部に空気が取りこまれ、空気は熱交換器38を通過することで調和空気となり吹出口(すなわち、図10に示す前方上方吹出部28Hまたは図14に示す前方下方吹出部29H)を通して外部に吹き出される。
(作用および効果)
いわゆる壁掛け型の空気調和機の大きさに関して、たとえば日本家屋の伝統的な特性、すなわち窓の横のスペースが半間(約90cm)であることと、窓の上のスペースが尺5寸(約45cm)であることとに鑑みると、たとえば、空気調和機の筺体の横幅は約86cmに設定され、その筺体の高さは約30cmに設定される。
近年、より大きな窓を壁に設けたいという要請が強くなってきている。すなわち、横幅が広く、かつ高さも高い、非常に大きな間口を有する窓が部屋に設けられる場合が増加してきている。これに伴い、空気調和機を設置するために利用可能なスペースが、窓の横において約30cmの幅になる場合も生じてきている。空気調和機を、窓の横ではなく窓の上に設置することが求められる場合も増えてきている。
窓の上側に設けられた高さ寸法の小さなスペースに空気調和機を設置する場合、空気を吸い込むための流路を確保するために、空気調和機の高さをたとえば25cm未満に設定することが考えられる。所定の性能や省エネルギー性を確保するためには、空気調和機の筺体の横幅をたとえば1mよりも大きくするといったことが考えられるが、その場合、送風機の軸方向の長さを大幅に長くすることが必要となる。しかしながら、送風機の軸方向の長さを大幅に長くした場合には、わずかな製作誤差や据付誤差(芯ブレ)が振動および騒音の発生の原因となり得る。
すなわち、筺体の高さに対して筺体の横幅が4倍以上であるような空気調和機を考えた場合、その空気調和機の構造上、ファンを安定して回転させることは容易ではなく、ファンの回転に起因した振動および騒音が発生しやすい。これを防止するためには、たとえば送風機の回転数を低い値に設定するという対策が考えられるが、この対策では省エネルギー性を得ることが難しくなる。
空気調和機の空気浄化能力を高めるために、高性能のフィルターを設置する場合がある。高性能のフィルターは圧損を招きやすいため、風量を得るためにはファンを高い回転数で回転させる必要がある。高い回転数で回転するファンは、振動および騒音の発生源になりやすい。筺体の高さに対して筺体の横幅が4倍以上であるような空気調和機において、低振動や低騒音を実現することは容易ではない。
これに対して本実施の形態8における空気調和機101によれば、筺体20の横幅W[mm]が筺体20の高さh[mm]の4倍以上になるような横長の筺体20であるにもかかわらず、送風機33が、水平方向において互いに隣り合う第1送風部33Aおよび第2送風部33Bを含んでおり、送風機33の第1送風部33Aおよび第2送風部33Bにそれぞれ備えられる回転軸37A,37B(図25)を比較的に短く構成することができ、多翼遠心ファン35(35a〜35d)を安定して回転させることが可能となっている。これにより、安定した送風を実現できるとともに、芯ブレによる振動を低減できるため、ファンの回転に起因した騒音を低減でき、また省エネルギー性を確保可能な空気調和機を実現することができる。
(実施の形態8に関する他の構成1)
第1送風ファンユニット(多翼遠心ファン35a,35b)と第2送風ファンユニット(多翼遠心ファン35c,35d)とを、互いに異なる回転数で駆動してもよい。第1送風部33Aの側から吹き出される調和空気の風量および風速と第2送風部33Bの側から吹き出される調和空気の風量および風速とを異ならせることが可能となる。たとえば、空気調和機のたとえば左側からは強風が吹き出され、右側からは弱風が吹き出されるといったように、空気調和機の吹出口から2種類の風量および風速を有する調和空気を吹き出すことができるといった効果を得ることが可能となる。
(実施の形態8に関する他の構成2)
図26に示すように、第1送風部33Aに対向するように熱交換器38M(第1熱交換器)を配置し、第2送風部33Bに対向するように熱交換器38N(第2熱交換器)を配置してもよい。たとえば、制御部39の制御機器39Cが冷媒流量調整装置(図示せず)を動作させることにより、熱交換器38Mに流通する冷媒の流量と、熱交換器38Nに流通する冷媒の流量とを互いに独立した値に調節してもよいし、これらを連動させるような形で流量を調節してもよい。第1送風部33Aと第2送風部33Bとからそれぞれ吹き出される調和空気の風量と温度とを調整することにより、空気調和機のたとえば左側からは高温の温風が吹き出され、右側からは低温の温風が吹き出されるといったように、空気調和機の吹出口から2種類の温度を有する調和空気を吹き出すことができるといった効果を得ることが可能となる。熱交換器38Mを構成している各種要素の大きさ、形状、寸法および製品仕様等と、熱交換器38Nを構成している各種要素の大きさ、形状、寸法および製品仕様等とを同一に設定するとよい。部品や機器の共通化により、製造費用などを低減することが可能となる。
上述の他の構成1,2を概括すると、制御部39の制御機器39Cは、第1送風部33A、第2送風部33B、熱交換器38Mおよび熱交換器38Nに対して、同一冷媒流量かつ同一回転数の指示を出してもよいし、同一冷媒流量かつ異なる回転数の指示を出してもよいし、異なる冷媒流量かつ同一回転数の指示を出してもよいし、異なる冷媒流量かつ異なる回転数の指示を出してもよい。
(実施の形態8に関する他の構成3)
図27に示すように、筺体20の前面24に前方上方吹出部28H1および前方上方吹出部28H2を設けてもよい。この場合は、前方上方吹出部28H1の内側に第1風向調整装置(ルーバー)を設けて、前方上方吹出部28H2の内側に第2風向調整装置(ルーバー)を設けるとよい。第1風向調整装置は、第1送風部33A(図26)および熱交換器38M(図26)によって生成された調和空気の風向を調整する。第2風向調整装置は、第2送風部33B(図26)および熱交換器38N(図26)によって生成された調和空気の風向を調整する。
図27および図28に示すように、たとえば、前方上方吹出部28H1から吹き出される調和空気の風向きは(矢印DR1)、上下方向においては水平方向と同一に設定され、左右方向においては左向きに設定される。前方上方吹出部28H2から吹き出される調和空気の風向きは(矢印DR2)、上下方向においては上向きに設定され、左右方向においては中央(正面)に設定される。このように構成することにより、空気調和機101の吹出口(ここでは前方上方吹出部28H1および前方上方吹出部28H2)から吹き出される2種類の調和空気の風向を、それぞれ別の方向へと設定することができる。
(実施の形態8に関する他の構成4)
図29に示すように、筺体20の前面24に前方下方吹出部29H1および前方下方吹出部29H2を設けてもよい。この場合も、前方下方吹出部29H1の内側に第1風向調整装置(ルーバー)を設けて、前方下方吹出部29H2の内側に第2風向調整装置(ルーバー)を設けるとよい。第1風向調整装置は、第1送風部33A(図26)および熱交換器38M(図26)によって生成された調和空気の風向を調整する。第2風向調整装置は、第2送風部33B(図26)および熱交換器38N(図26)によって生成された調和空気の風向を調整する。
図29および図30に示すように、たとえば、前方下方吹出部29H1から吹き出される調和空気の風向きは(矢印DR1)、上下方向においては水平方向と同一に設定され、左右方向においては左向きに設定される。前方下方吹出部29H2から吹き出される調和空気の風向きは(矢印DR2)、上下方向においては上向きに設定され、左右方向においては中央(正面)に設定される。このように構成することによっても、空気調和機101の吹出口(ここでは前方下方吹出部29H1および前方下方吹出部29H2)から吹き出される2種類の調和空気の風向を、それぞれ別の方向へと設定することができる。
(実施の形態8に関する他の構成5)
図31に示すように、第1送風部33Aおよび第2送風部33Bは、水平方向において制御部39を挟んで互いに反対側の位置に設けられていてもよい。この場合、駆動モーター34A(第1駆動モーター)は、水平方向において多翼遠心ファン35a,35b(第1送風ファンユニット)と制御部39との間に配置されていてもよい。駆動モーター34B(第2駆動モーター)は、水平方向において多翼遠心ファン35c,35d(第2送風ファンユニット)と制御部39との間に配置されていてもよい。
この構成によると、第1送風部33Aおよび第2送風部33Bの各々において発生する振動モードを制御部39の位置にて分断でき、第1送風部33Aで発生する振動モードと第2送風部33Bで発生する振動モードとの重ね合わせ現象により振動が増幅すること抑制でき、結果として空気調和機101から発生する振動を低減可能となる。加えて、上記構成によれば電気配線などの取り回しを簡素化することができる。
(実施の形態8に関する他の構成6)
図32に示すように、駆動モーター34Aおよび駆動モーター34Bを互いに離間して配置するとともに、駆動モーター34A,34Bの重力方向における下方の位置に、制御部39を配置してもよい。この構成によっても、第1送風部33Aおよび第2送風部33Bの各々において発生する振動モードを制御部39の位置にて分断でき、第1送風部33Aで発生する振動モードと第2送風部33Bで発生する振動モードとの重ね合わせ現象により振動が増幅すること抑制でき、結果として空気調和機101から発生する振動を低減可能となる。また、空気調和機101の下方、すなわち居住空間に伝播する可能性がある振動騒音を制御部39の存在によって遮蔽できるため、結果として空気調和機101から発生する騒音を低減可能となる。
(実施の形態8のさらに他の構成)
上述の実施の形態8および他の構成1〜6の中で述べた構成は、上述の実施の形態1〜7で述べた構成と組み合わせて実施することも可能であるし、上述の実施の形態1〜7で述べた構成とは独立して実施することも可能である。上述の実施の形態8の中で述べた構成を採用する場合には、たとえば、実施の形態1〜7で説明したような構成を備えた風向調整部は必須ではない。吸込口22H(図2,3参照)は下面22の側に形成されていなくてもよく、吸込口22Hは、上面21および/または側壁25,26の側に形成されていてもよい。吹出口としては、前方上方吹出部28H(図9)および前方下方吹出部29H(図13)に示す構成に限られず、吹出口は、下面22の側に形成されていてもよく、上面21および/または側壁25,26の側に形成されていてもよい。
側壁25に吸込口を設ける場合には、側壁25の吸込口を筺体20の内側から覆うようにエアフィルターを配置し、そのエアフィルターの内側に空気清浄フィルターを配置するとよい。側壁26に吸込口を設ける場合には、側壁26の吸込口を筺体20の内側から覆うようにエアフィルターを配置し、そのエアフィルターの内側に空気清浄フィルターを配置するとよい。
エアフィルター31については、吸込口22Hの上方に配置されていなくてもよい。エアフィルター31は、筺体20の内部の側から吸込口22Hを覆うように配置されていれば、たとえばエアフィルター31は吸込口22Hの下方や側方に配置されていても構わない。空気清浄フィルター32についても同様に、エアフィルター31の上方に配置されていなくてもよい。空気清浄フィルター32は、筺体20の内部の側からエアフィルター31を覆うように配置されていれば、たとえば空気清浄フィルター32はエアフィルター31の下方や側方に配置されていても構わない。送風機33は、筺体20の内部に配置されていれば、空気清浄フィルター32の上方に限られず、たとえば空気清浄フィルター32の下方や側方に配置されていても構わない。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 部屋、11 天井、12,14,16,25,26,36W 側壁、13 床面、20 筺体、21 上面、21C 前面カバー、21F,24T 前端部、21H,22H 吸込口、22 下面、23 背面、24 前面、25A,25B 前端、27,36H 開口、28 前側上部開口、28H,28H1,28H2 前方上方吹出部、29 前側下部開口、29H,29H1,29H2 前方下方吹出部、31,31A エアフィルター、32,32A 空気清浄フィルター、33 送風機、33A 第1送風部、33B 第2送風部、34,34A,34B 駆動モーター、35,35a,35b,35c,35d 多翼遠心ファン、35F 羽根部、35P,35Q 枠体、35R ボス、36 ケーシング、36F 枠部、36J,36Y 通孔、36S 流路、36T ガイドフィン、37,37A,37B 回転軸、38,38M,38N 熱交換器、38A 上部熱交換部、38B 下部熱交換部、39 制御部、39C 制御機器、40 風向調整部、41 可動パネル、41A 上端、41B 下端、41T,42T,43T 軸支部、41U 支持部、42 上部風向板、42A,43A 先端、43 下部風向板、100,101 空気調和機、W 横幅、h 高さ。

Claims (4)

  1. 部屋の側壁の上部または天井に設置される空気調和機であって、
    前記天井に面するように配置される上面と、床面側に位置する下面と、前記側壁側に配置される背面と、前記背面とは反対側に位置する前面と、を有し、吸込口が形成されると共に、前記前面側に吹出口が形成された筺体と、
    前記筺体の内部に配置された送風機と、
    前記送風機の前方または前方上方に配置された熱交換器と、を備え、
    前記筺体の高さをh[mm]とし、前記筺体の横幅をW[mm]とすると、W≧4×hの関係が成立しており、
    前記送風機は、
    第1駆動モーターと、前記第1駆動モーターに連結された第1送風ファンユニットとを有する第1送風部と、
    第2駆動モーターと、前記第2駆動モーターに連結された第2送風ファンユニットとを有する第2送風部と、を含み、
    前記第1送風部と前記第2送風部とは、水平方向において互いに並んで配置されており、
    前記第1送風部と前記第2送風部との少なくとも一方が駆動されることにより、前記吸込口から前記筺体の内部に空気が取りこまれ、空気は前記熱交換器を通過することで調和空気となり前記吹出口を通して外部に吹き出される、
    空気調和機。
  2. 前記筺体の水平方向における中央寄りの位置に、制御部が配置されており、
    前記制御部は、前記第1送風部および前記第2送風部の動作を制御するための制御機器を内部に格納しており、
    前記第1送風部および前記第2送風部は、水平方向において前記制御部を挟んで互いに反対側の位置に設けられ、
    前記第1駆動モーターは、水平方向において前記第1送風ファンユニットと前記制御部との間に配置され、
    前記第2駆動モーターは、水平方向において前記第2送風ファンユニットと前記制御部との間に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 空気清浄フィルターをさらに備え、
    前記空気清浄フィルターは、HEPAフィルターから構成され、前記吸込口を前記筺体の内側から塞ぐように配置されている、
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記第1送風ファンユニットおよび/または前記第2送風ファンユニットは、回転軸を介して同軸状となるように水平方向に並んで配置された複数の多翼遠心ファンを含んでいる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
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