JP2017132352A - フロントフォーク及び鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前輪3の車軸3aを支持する鞍乗り型車両のフロントフォーク30において、フロントフォーク30の車幅方向内側には、フロントフォーク30に付着した液体の流れをガイドするガイド部40が設けられている。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載した発明は、前記フロントフォーク(30)は、上下に配置された上部筒体(31)及び下部筒体(32)と、前記下部筒体(32)が結合されるとともに前記車軸(3a)を支持するアクスルホルダ(33)と、を備え、前記ガイド部(40)は、前記アクスルホルダ(33)の車幅方向内側に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記フロントフォーク(30)は、倒立式フロントフォークであることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ガイド部(40)は、車幅方向に並んで配置された一対の前記フロントフォーク(30)のうち、サイドスタンド(18)の側とは反対側の前記フロントフォーク(30)に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ガイド部(40)は、上下に並んで配置された上ガイド部(41)及び下ガイド部(42)を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、側面視で、前記上ガイド部(41)は前側ほど下方に位置するように傾斜して前後に延びており、側面視で、前記上ガイド部(41)の前端(41a)は、前後に延びる前記下ガイド部(42)の後端(43b)よりも前方に位置し、かつ前記下ガイド部(42)の前端(43a)よりも後方に位置していることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、側面視で、前記下ガイド部(42)は、V字状をなしていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記ガイド部(40)は、前記フロントフォーク(30)と一体に形成されたリブであることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1から8の何れか一項に記載のフロントフォーク(30)を備えた鞍乗り型車両(1)において、車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキ(71)を更に備えていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、ガイド部がアクスルホルダの車幅方向内側に配置されていることで、アクスルホルダに流れた液体がフロントディスクブレーキにつたわることを抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、フロントフォークが倒立式フロントフォークであることで、正立式フロントフォークの場合と比較して、フロントフォークに凹凸ができやすいため、液体がフロントフォークを経由してフロントディスクブレーキにつたわることを抑制する上で特に有効となる。
請求項4に記載した発明によれば、ガイド部がサイドスタンドの側とは反対側のフロントフォークに設けられていることで、サイドスタンド停車時に車両がサイドスタンドの側に傾斜するため、サイドスタンド側に傾斜したフロントフォークの車幅方向内側に向けて液体が可及的に導かれる。そして、導かれた液体の流れをガイド部によってガイドするとともに、フロントフォークの車幅方向内側から垂れる液体をホイールでガイドすることができる。したがって、サイドスタンド停車時において、フロントフォークに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることを確実に抑制することができる。
請求項5に記載した発明によれば、ガイド部が上ガイド部及び下ガイド部を備えていることで、仮に液体が上ガイド部を超えて下方へ流れたとしても、流れてきた液体を下ガイド部でガイドすることができる。また、一つのガイド部のみを備えた場合と比較して、ガイド部の大型化を抑制することができる。したがって、ガイド部の大型化を抑制するとともに、フロントフォークに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることを確実に抑制することができる。
請求項6に記載した発明によれば、側面視で上ガイド部が前側ほど下方に位置するように前後に傾斜して延びていることで、上ガイド部に垂れた液体は、上ガイド部の前端に向けて流れる。また、側面視で上ガイド部の前端が前後に延びる下ガイド部の後端よりも前方に位置し、かつ下ガイド部の前端よりも後方に位置していることで、液体が上ガイド部の前端から下方へ垂れたとしても、垂れてきた液体を下ガイド部でガイドすることができる。したがって、フロントフォークに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることをより一層確実に抑制することができる。
請求項7に記載した発明によれば、側面視で下ガイド部がV字状をなしていることで、垂れてきた液体をV字の頂部に集めることができるため、任意の場所に液体を滴下させることができる。
請求項8に記載した発明によれば、ガイド部がフロントフォークと一体に形成されたリブであることで、ガイド部をフロントフォークと別体に形成した場合と比較して簡素化することができる。また、簡単な構成でフロントフォークを補強することができる。
請求項9に記載した発明によれば、前記フロントフォークを備えた鞍乗り型車両において、車幅方向においてサイドスタンドの側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキを更に備えていることで、以下の効果を奏する。サイドスタンド停車時に車両がサイドスタンドの側に傾斜するため、サイドスタンド側に傾斜したフロントフォークの車幅方向内側に向けて液体が可及的に導かれる。そして、フロントフォークの車幅方向内側から垂れる液体をホイールでガイドすることができる。また、サイドスタンド停車時において、ホイールに流れた液体がサイドスタンドの側とは反対側のフロントディスクブレーキにつたわることはない。したがって、サイドスタンド停車時において、フロントフォークに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることを確実に抑制することができる。
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
図1及び図2を併せて参照し、自動二輪車1は、前輪3の車軸3aを支持する左右一対のフロントフォーク30を更に備えている。図1の側面視で、左右フロントフォーク30は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びている。
フロントフォーク30の下端部には、アクスルホルダ33が設けられている。側面視で、アクスルホルダ33は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びるY字状をなしている。
図4に示すように、フロントフォーク30の車幅方向内側には、フロントフォーク30に付着した液体の流れをガイドするフロントフォーク側ガイド部40が設けられている。なお、フロントフォーク側ガイド部40は、請求項に記載の「ガイド部」に相当する。以下、フロントフォーク側ガイド部40を、単に「ガイド部40」ということがある。
図1及び図6を併せて参照し、車軸3aは、不図示の軸受を介してホイール50に回転自在に支持される。ホイール50は、円筒状のハブ51と、ホイール50の外周に配置される円環状をなすとともに外周部にタイヤが取り付けられるリム52と、ハブ51の外周部から放射状に延びてハブ51の外周部とリム52の内周部とを繋ぐ複数(例えば本実施形態では7つ)のスポーク53と、を備えている。
図6に示すように、ホイール50の車幅方向外側には、ホイール50に付着した液体の流れをガイドするホイール側ガイド部60が設けられている。ホイール側ガイド部60は、車幅方向においてサイドスタンド18の側とは反対側に設けられている。すなわち、ホイール側ガイド部60は、ホイール50の右側部に設けられている。
図2に示すように、自動二輪車1(図1参照)は、ディスク式のブレーキ装置70を更に備えている。ブレーキ装置70は、前輪3と一体に回転する円環状のフロントディスクブレーキ71と、制動時にフロントディスクブレーキ71に摩擦力を付与するブレーキキャリパ72と、を備えている。
図2に示すように、自動二輪車1(図1参照)は、前輪3の回転速度を検出する車輪速検出装置80を更に備えている。車輪速検出装置80は、前輪3と一体に回転する円環状のパルサリング81と、パルサリング81の回転を検出するピックアップセンサ82と、を備えている。
図3及び図5を併せて参照し、キャリパブラケット90は、車幅方向に厚みを有するとともに、上下方向に延びる形状をなしている。キャリパブラケット90は、アクスルホルダ33の後延出部37の上下ボス部37a,37bにボルト等で締結されるブラケット被締結部91と、ブレーキキャリパ72がボルト等で締結されるキャリパ締結部92と、ピックアップセンサ82が取り付けられるセンサ取付部93と、を備えている。なお、キャリパブラケット90の上端部の上方には、センサケーブル83を保持する保持ステー94が配置されている。保持ステー94は、アクスルホルダ33の後延出部37の上端ボス部37cにボルト等で締結されている。
以下、フロントフォーク側ガイド部40の作用の一例を説明する。なお、実施例は、フロントフォーク側ガイド部40を備えた例であり、比較例は、フロントフォーク側ガイド部40を備えていない例である。
図5において、実線の矢印W1は、実施例における液体の流れを示す。一方、破線の矢印W2は、比較例における液体の流れを示す。
以下、ホイール側ガイド部60の作用の一例を説明する。なお、実施例は、ホイール側ガイド部60を備えた例であり、比較例は、ホイール側ガイド部60を備えていない例である。
図6及び図7において、実線の矢印W1は、実施例における液体の流れを示す。一方、破線の矢印W2は、比較例における液体の流れを示す。
この構成によれば、フロントフォーク30に雨水及び泥水等の液体が付着した場合であっても、ガイド部40によって液体の流れがガイドされる。例えば、フロントフォーク30の大きさ及び形状にあわせてガイド部40を種々の大きさ及び形状とすることによって、狙った位置から液体を滴下させるように液体の流れをガイドすることができる。したがって、フロントフォーク30に付着した液体がフロントディスクブレーキ71につたわることを抑制することができる。また、フロントフォーク30の車幅方向外側にガイド部40を設けた場合と比較して、外部からガイド部40が見えにくくなるため、外観性を向上することができる。なお、上記実施形態では、ガイド部40がアクスルホルダ33の車幅方向内側に配置されていることで、アクスルホルダ33に流れた液体がフロントディスクブレーキ71につたわることを抑制することができる。
実施形態のエンジンは、例えば並列2気筒のエンジンであるが、4気筒でもよい。また、後傾シリンダを備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
18 サイドスタンド
30 フロントフォーク
31 上部筒体
32 下部筒体
33 アクスルホルダ
40 フロントフォーク側ガイド部(ガイド部)
41 上ガイド部
41a 上ガイド部の前端
42 下ガイド部
43a 第一リブの前端(下ガイド部の前端)
43b 第一リブの後端(下ガイド部の後端)
71 フロントディスクブレーキ
Claims (9)
- 前輪(3)の車軸(3a)を支持する鞍乗り型車両(1)のフロントフォーク(30)において、
前記フロントフォーク(30)の車幅方向内側には、前記フロントフォーク(30)に付着した液体の流れをガイドするガイド部(40)が設けられていることを特徴とするフロントフォーク。 - 前記フロントフォーク(30)は、上下に配置された上部筒体(31)及び下部筒体(32)と、前記下部筒体(32)が結合されるとともに前記車軸(3a)を支持するアクスルホルダ(33)と、を備え、
前記ガイド部(40)は、前記アクスルホルダ(33)の車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。 - 前記フロントフォーク(30)は、倒立式フロントフォークであることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロントフォーク。
- 前記ガイド部(40)は、車幅方向に並んで配置された一対の前記フロントフォーク(30)のうち、サイドスタンド(18)の側とは反対側の前記フロントフォーク(30)に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のフロントフォーク。
- 前記ガイド部(40)は、上下に並んで配置された上ガイド部(41)及び下ガイド部(42)を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のフロントフォーク。
- 側面視で、前記上ガイド部(41)は前側ほど下方に位置するように傾斜して前後に延びており、
側面視で、前記上ガイド部(41)の前端(41a)は、前後に延びる前記下ガイド部(42)の後端(43b)よりも前方に位置し、かつ前記下ガイド部(42)の前端(43a)よりも後方に位置していることを特徴とする請求項5に記載のフロントフォーク。 - 側面視で、前記下ガイド部(42)は、V字状をなしていることを特徴とする請求項5又は6に記載のフロントフォーク。
- 前記ガイド部(40)は、前記フロントフォーク(30)と一体に形成されたリブであることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のフロントフォーク。
- 請求項1から8の何れか一項に記載のフロントフォーク(30)を備えた鞍乗り型車両(1)において、
車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキ(71)を更に備えていることを特徴とする鞍乗り型車両。
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