JP6318437B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記ガイド部(60)は、車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ホイール(50)には、前記車軸(3a)の周方向に複数配置されるとともに、前記ホイール(50)を車幅方向に貫通する肉抜き孔(51h)が形成され、側面視で、前記ガイド部(60)は、前記車軸(3a)の周方向における前記延在部(61)の端部と前記肉抜き孔(51h)との間を繋ぐ連繋部(62)を更に備え、前記車軸(3a)の径方向において、前記延在部(61)の内側端は、前記肉抜き孔(51h)の外側端よりも径方向内側に位置し、かつ、前記連繋部(62)は、前記車軸(3a)の周方向において前記肉抜き孔(51h)の外側端に近接するほど前記車軸(3a)の径方向外側に位置するように傾斜して延びていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記フロントフォーク(30)は、倒立式フロントフォークであることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキ(71)を更に備えていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記フロントフォーク(30)は、上下に配置された上部筒体(31)及び下部筒体(32)と、前記下部筒体(32)が結合されるとともに前記車軸(3a)を支持するアクスルホルダ(33)と、を備え、前記アクスルホルダ(33)の車幅方向内側には、前記フロントフォーク(30)に付着した液体の流れをガイドするフロントフォーク側ガイド部(40)が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、ガイド部が車幅方向においてサイドスタンドの側とは反対側に設けられていることで、サイドスタンド停車時に車両がサイドスタンドの側に傾斜するため、ホイールのサイドスタンド側に向けて液体が可及的に導かれる。そのため、ホイールのサイドスタンド側に流れる液体をガイド部でガイドすることができる。したがって、サイドスタンド停車時において、ホイールに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることを確実に抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、側面視で、ガイド部が、車軸の周方向における延在部の端部と肉抜き孔との間を繋ぐ連繋部を更に備えていることで、延在部で遮られた液体を肉抜き孔に向けて導くことができる。したがって、液体が締結部を経由してフロントディスクブレーキにつたわることをより一層確実に抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、フロントフォークが倒立式フロントフォークであることで、以下の効果を奏する。正立式フロントフォークの場合と比較して、フロントフォークに凹凸ができやすいため、フロントフォークに付着した液体がフロントフォークを経由してフロントディスクブレーキにつたわることを抑制する上で特に有効となる。
請求項5に記載した発明によれば、車幅方向においてサイドスタンドの側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキを更に備えていることで、サイドスタンド停車時に車両がサイドスタンドの側に傾斜するため、サイドスタンド側に傾斜したフロントフォークの車幅方向内側に向けて液体が可及的に導かれる。そして、フロントフォークの車幅方向内側から垂れる液体をホイールでガイドすることができる。また、サイドスタンド停車時において、ホイールに流れた液体がサイドスタンドの側とは反対側のフロントディスクブレーキにつたわることはない。したがって、サイドスタンド停車時において、フロントフォークに付着した液体がフロントディスクブレーキにつたわることを確実に抑制することができる。
請求項6に記載した発明によれば、アクスルホルダの車幅方向内側には、フロントフォークに付着した液体の流れをガイドするフロントフォーク側ガイド部が設けられていることで、フロントフォークに液体が付着した場合であっても、フロントフォーク側ガイド部によって液体の流れがガイドされる。例えば、フロントフォークの大きさ及び形状にあわせてフロントフォーク側ガイド部を種々の大きさ及び形状とすることによって、狙った位置から液体を滴下させるように液体の流れをガイドすることができる。したがって、フロントフォークに付着した液体(アクスルホルダに流れた液体)がフロントディスクブレーキにつたわることを抑制することができる。また、フロントフォークの車幅方向外側にフロントフォーク側ガイド部を設けた場合と比較して、外部からフロントフォーク側ガイド部が見えにくくなるため、外観性を向上することができる。
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
図1及び図2を併せて参照し、自動二輪車1は、前輪3の車軸3aを支持する左右一対のフロントフォーク30を更に備えている。図1の側面視で、左右フロントフォーク30は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びている。
フロントフォーク30の下端部には、アクスルホルダ33が設けられている。側面視で、アクスルホルダ33は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びるY字状をなしている。
図4に示すように、フロントフォーク30の車幅方向内側には、フロントフォーク30に付着した液体の流れをガイドするフロントフォーク側ガイド部40が設けられている。
図1及び図6を併せて参照し、車軸3aは、不図示の軸受を介してホイール50に回転自在に支持される。ホイール50は、円筒状のハブ51と、ホイール50の外周に配置される円環状をなすとともに外周部にタイヤが取り付けられるリム52と、ハブ51の外周部から放射状に延びてハブ51の外周部とリム52の内周部とを繋ぐ複数(例えば本実施形態では7つ)のスポーク53と、を備えている。
図6に示すように、ホイール50の車幅方向外側には、ホイール50に付着した液体の流れをガイドするホイール側ガイド部60が設けられている。なお、ホイール側ガイド部60は、請求項に記載の「ガイド部」に相当する。以下、ホイール側ガイド部60を、単に「ガイド部60」ということがある。ホイール側ガイド部60は、車幅方向においてサイドスタンド18の側とは反対側に設けられている。すなわち、ホイール側ガイド部60は、ホイール50の右側部に設けられている。
図2に示すように、自動二輪車1(図1参照)は、ディスク式のブレーキ装置70を更に備えている。ブレーキ装置70は、前輪3と一体に回転する円環状のフロントディスクブレーキ71と、制動時にフロントディスクブレーキ71に摩擦力を付与するブレーキキャリパ72と、を備えている。
図2に示すように、自動二輪車1(図1参照)は、前輪3の回転速度を検出する車輪速検出装置80を更に備えている。車輪速検出装置80は、前輪3と一体に回転する円環状のパルサリング81と、パルサリング81の回転を検出するピックアップセンサ82と、を備えている。
図3及び図5を併せて参照し、キャリパブラケット90は、車幅方向に厚みを有するとともに、上下方向に延びる形状をなしている。キャリパブラケット90は、アクスルホルダ33の後延出部37の上下ボス部37a,37bにボルト等で締結されるブラケット被締結部91と、ブレーキキャリパ72がボルト等で締結されるキャリパ締結部92と、ピックアップセンサ82が取り付けられるセンサ取付部93と、を備えている。なお、キャリパブラケット90の上端部の上方には、センサケーブル83を保持する保持ステー94が配置されている。保持ステー94は、アクスルホルダ33の後延出部37の上端ボス部37cにボルト等で締結されている。
以下、フロントフォーク側ガイド部40の作用の一例を説明する。なお、実施例は、フロントフォーク側ガイド部40を備えた例であり、比較例は、フロントフォーク側ガイド部40を備えていない例である。
図5において、実線の矢印W1は、実施例における液体の流れを示す。一方、破線の矢印W2は、比較例における液体の流れを示す。
以下、ホイール側ガイド部60の作用の一例を説明する。なお、実施例は、ホイール側ガイド部60を備えた例であり、比較例は、ホイール側ガイド部60を備えていない例である。
図6及び図7において、実線の矢印W1は、実施例における液体の流れを示す。一方、破線の矢印W2は、比較例における液体の流れを示す。
この構成によれば、ホイール50に雨水及び泥水等の液体が付着した場合であっても、ホイール軸心からの遠心力等が作用するため、ガイド部60によって液体の流れがガイドされる。例えば、ホイール50の形状にあわせてガイド部60を種々の大きさ及び形状とすることによって、狙った位置から液体を滴下させるように液体の流れをガイドすることができる。したがって、ホイール50に付着した液体がフロントディスクブレーキ71につたわることを抑制することができる。
実施形態のエンジンは、例えば並列2気筒のエンジンであるが、4気筒でもよい。また、後傾シリンダを備えるエンジンであってもよい。また、クランク軸を車幅方向に沿わせたいわゆる横置きエンジンであることに限らず、クランク軸を車両前後方向に沿わせたいわゆる縦置きエンジンであってもよく、かつこの場合もシリンダ配置は種々である。さらに、パワーユニット10は、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
18 サイドスタンド
30 フロントフォーク
31 上部筒体
32 下部筒体
33 アクスルホルダ
40 フロントフォーク側ガイド部
50 ホイール
51h 肉抜き孔
56 締結部
60 ホイール側ガイド部(ガイド部)
61 延在部
62 連繋部
71 フロントディスクブレーキ
C1 仮想線
Claims (6)
- 前輪(3)の車軸(3a)が支持されるホイール(50)と、前記車軸(3a)を支持するフロントフォーク(30)と、を備えた鞍乗り型車両(1)において、
前記ホイール(50)の車幅方向外側に設けられ、前記ホイール(50)に付着した液体の流れをガイドするガイド部(60)と、
前記フロントフォーク(30)の下部に設けられ、後上方に傾斜して延びる後延出部(37)と、
前記後延出部(37)の車幅方向内側を通って後上方に配索されるセンサケーブル(83)と、
前記後延出部(37)に取り付けられるとともに、前記センサケーブル(83)を前記後延出部(37)の車幅方向内側で保持する保持ステー(94)と、を備え、
前記ホイール(50)は、
ハブ(51)の径方向内側に配置されるとともに、前記車軸(3a)が回転自在に支持される軸支部(55)と、
前記ハブ(51)の径方向外側において前記車軸(3a)の周方向に複数配置されるとともに、フロントディスクブレーキ(71)が締結される締結部(56)と、を備え、
前記ガイド部(60)は、前記ホイール(50)と一体に形成されたリブであり、
側面視で、前記ガイド部(60)は、前記軸支部(55)に向けて凸をなす山形に形成され、かつ、前記車軸(3a)と前記締結部(56)とを結ぶ仮想線(C1)上に配置されるとともに、前記仮想線(C1)と直交するように延びる延在部(61)を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記ガイド部(60)は、車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
- 前記ホイール(50)には、前記車軸(3a)の周方向に複数配置されるとともに、前記ホイール(50)を車幅方向に貫通する肉抜き孔(51h)が形成され、
側面視で、前記ガイド部(60)は、前記車軸(3a)の周方向における前記延在部(61)の端部と前記肉抜き孔(51h)との間を繋ぐ連繋部(62)を更に備え、
前記車軸(3a)の径方向において、前記延在部(61)の内側端は、前記肉抜き孔(51h)の外側端よりも径方向内側に位置し、かつ、前記連繋部(62)は、前記車軸(3a)の周方向において前記肉抜き孔(51h)の外側端に近接するほど前記車軸(3a)の径方向外側に位置するように傾斜して延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。 - 前記フロントフォーク(30)は、倒立式フロントフォークであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 車幅方向においてサイドスタンド(18)の側とは反対側に配置されたフロントディスクブレーキ(71)を更に備えていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
- 前記フロントフォーク(30)は、上下に配置された上部筒体(31)及び下部筒体(32)と、前記下部筒体(32)が結合されるとともに前記車軸(3a)を支持するアクスルホルダ(33)と、を備え、
前記アクスルホルダ(33)の車幅方向内側には、前記フロントフォーク(30)に付着した液体の流れをガイドするフロントフォーク側ガイド部(40)が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗り型車両。
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