JP7445637B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、センサーから上方に延出するセンサーケーブルを簡単な構造で保護できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム(不図示)と、この車体フレームに支持されるパワーユニット(不図示)と、前輪11を操舵自在に支持するフロントフォーク12と、後輪(不図示)を支持するスイングアーム(不図示)と、乗員用のシート(不図示)とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員が上記シートに跨るようにして着座する車両である。鞍乗り型車両10は、自動二輪車である。
上記後輪は、上記パワーユニットが発生させる駆動力によって駆動される。パワーユニットは、内燃機関または電動モーターである。
フォークチューブ20は、車両側面視で後傾して配置される。前輪11は、左右のフォークチューブ20の下端部を車幅方向(左右方向)に接続する車軸11aに軸支される。
乗員がフロントフォーク12を左右に操舵するためのハンドル(不図示)は、フロントフォーク12の上端部に取り付けられる。
車軸11aは、ボトムケース20cの下端部に支持される。
ステー部21は、ボトムケース20cの後面から後方に延出する。ステー部21は、車両側面視では、上下に長く延びる板状部である。ステー部21は、車両側面視では、フォークチューブ20の軸線20dに沿って後上がりに傾斜している。ステー部21は、ボトムケース20cの上面に対し上方に延出する。後方から見ると、ステー部21の上部は、可動チューブ20bに後方から重なる。ステー部21は、ボトムケース20cと一体に形成されている。
車軸11aは、ホイール13の中心に位置するハブ13aに挿通される。タイヤ14は、ホイール13の外周を構成するリム13bに取り付けられる。
フロントフォーク12には、前輪11を上方から覆うフェンダー15が取り付けられる。
センサー31は、被検出部30aを非接触で検出する。センサー31は、例えばピックアップコイルであり、回転する被検出部30aを検出する際の磁束の変化をパルサーリング30の回転として検出する。パルサーリング30の回転数は、前輪11の回転数に等しい。
センサーケーブル32は、上方に延びて、鞍乗り型車両10の制御ユニット(不図示)に接続される。センサーケーブル32は、センサー31を上記制御ユニットに接続する電線である。この制御ユニットは、センサー31が検出したパルサーリング30の回転の情報から、鞍乗り型車両10の車速を算出する。すなわち、センサー31は車速センサーである。
ブレーキ装置40は、ホイール13に固定されるブレーキディスク41と、ブレーキディスク41を挟圧する液圧式のブレーキキャリパー42と、ブレーキキャリパー42に接続されるブレーキホース43とを備える。ブレーキキャリパー42は、ブレーキホース43から供給される液圧によってブレーキディスク41を車幅方向に挟圧することで前輪11を制動する。
ブレーキディスク41よりも小径に形成されたパルサーリング30は、ブレーキディスク41の中心に設けられた開口41aの内側に配置される。
ステー部21の後方且つブレーキキャリパー42の上方には、光を外側方に反射する反射板45が設けられる。
図1~図3を参照し、センサー支持部材50は、車両側面視で、上下方向に長く延びる板状である。センサー支持部材50は、ボトムケース20cの後方に位置する。
また、センサー支持部材50は、支持部材本体51から車幅方向外側に突出する上側ケーブルガイド部55(ケーブルガイド部)及び下側ケーブルガイド部56(ケーブルガイド部)を備える。
さらに、センサー支持部材50は、ブレーキキャリパー42が取り付けられる上側キャリパー固定部57及び下側キャリパー固定部58を備える。
上側固定部52は、支持部材本体51の上端部に設けられる。上側固定部52は、支持部材本体51の外側面から車幅方向外側に突出する筒状のボス部である。
下側固定部53は、支持部材本体51の上下の中間部に設けられ、上側固定部52に対し前下方に位置する。下側固定部53は、支持部材本体51の外側面から車幅方向外側に突出する筒状のボス部である。
センサー支持部材50は、ステー部21に対し車幅方向内側に配置される。センサー支持部材50は、上側固定部52及び下側固定部53がステー部21の車幅方向の内側面21aに当接するように配置される。
上側締結具59は、ステー部21の上端部に設けられた孔に車幅方向外側から挿通され、上側固定部52の内周部に締結される。
下側締結具60は、ステー部21の下端部に設けられた孔に車幅方向外側から挿通され、下側固定部53の内周部に締結される。
上側ケーブルガイド部55は、支持部材本体51の外側面から車幅方向外側に突出する凸部である。上側ケーブルガイド部55は、前後方向に並べて一対設けられる。
下側ケーブルガイド部56は、支持部材本体51の外側面から車幅方向外側に突出する凸部である。下側ケーブルガイド部56は、下側固定部53の前面部に隣接して下側固定部53の前方に設けられる。
上側ケーブルガイド部55及び下側ケーブルガイド部56は、ステー部21によって車幅方向外側から覆われている。上側ケーブルガイド部55及び下側ケーブルガイド部56は、内側面21aに車幅方向内側から対向する。
センサー取付部54は、下部50aの下端部に設けられている。センサー取付部54は、下側固定部53に対し前下方に位置する。
センサー31は、センサーケース31aの下部に車幅方向外側から挿通されるセンサー締結具33によって、センサー取付部54に締結される。
センサー31は、センサー締結具33が固定孔54bに締結されることでセンサー取付部54に固定される。センサー31は、センサーケース31aの後部が回り止め部54dに当接することで回り止めされる。
検出部31bは、貫通孔54cから被検出部30aに対向し、被検出部30aを検出する。
センサー31は、ステー部21の下方に位置し、ステー部21によって車幅方向外側から覆われていない。センサー31は、車両前後方向でボトムケース20cとブレーキキャリパー42との間に位置し、車幅方向外側に露出している。
ブレーキキャリパー42は、ブレーキキャリパー42の前部の上部に挿通される上側キャリパー締結具42aと、ブレーキキャリパー42の前部の下部に挿通される下側キャリパー締結具42bとによって、センサー支持部材50に固定される。
ブレーキキャリパー42は、支持部材本体51の車幅方向の外側面に当接するように配置され、上側キャリパー締結具42a及び下側キャリパー締結具42bによって締結される。
内側配索部32bは、ボトムケース20cの後方且つブレーキキャリパー42の前方を後上方に延びる。内側配索部32bは、車両側面視で、ブレーキディスク41に車幅方向外側から重なる。
さらに、内側配索部32bは、センサー支持部材50とステー部21とによって車幅方向に挟まれ、車幅方向の移動を規制される。このため、内側配索部32bを効果的に保持できる。
内側配索部32bは、下側ケーブルガイド部56の上方において、一対の上側ケーブルガイド部55によって前後方向に挟まれるように配索されることで、配索をガイドされている。
この構成によれば、センサーケーブル32を車幅方向外側から覆うステー部21によって、センサーケーブル32を保護できる。このため、フロントフォーク12が備えるステー部21を利用して、簡単な構造でセンサーケーブル32を保護できる。
この構成によれば、センサーケーブル32の下端部32aが車幅方向外側に露出するため、センサーケーブル32及びセンサー31のメンテナンス性が良い。また、センサーケーブル32の下端部32aの上方では、ステー部21によってセンサーケーブル32を保護できる。
この構成によれば、上側ケーブルガイド部55、下側ケーブルガイド部56、及び下側固定部53によってセンサーケーブル32を容易に配索できる。
この構成によれば、凸部による簡単な構造でセンサーケーブル32を容易にガイドできる。
この構成によれば、上側ケーブルガイド部55、下側ケーブルガイド部56、及び下側固定部53をステー部21によって隠すことができ、外観性が良い。
この構成によれば、内側面21aと離間部51aとによってセンサーケーブル32を簡単な構造でガイドできる。また、上下の上側固定部52及び下側固定部53を利用して、センサーケーブル32の上下の位置を規制できる。
この構成によれば、センサー支持部材50を利用してブレーキキャリパー42を簡単な構造で支持できる。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
この構成によれば、センサーケーブルを車幅方向外側から覆うステー部によって、センサーケーブルを保護できる。このため、フロントフォークが備えるステー部を利用して、簡単な構造でセンサーケーブルを保護できる。
この構成によれば、センサーケーブルの下端部が車幅方向外側の露出するため、センサーケーブル及びセンサーのメンテナンス性が良い。また、センサーケーブルの下端部の上方では、ステー部によってセンサーケーブルを保護できる。
この構成によれば、ケーブルガイド部によってセンサーケーブルを容易に配索できる。
この構成によれば、凸部による簡単な構造でセンサーケーブルを容易にガイドできる。
この構成によれば、ケーブルガイド部をステー部によって隠すことができ、外観性が良い。
この構成によれば、内側面と離間部とによってセンサーケーブルを簡単な構造でガイドできる。また、上下の固定部を利用して、センサーケーブルの上下の位置を規制できる。
この構成によれば、センサー支持部材を利用してブレーキキャリパーを簡単な構造で支持できる。
11 前輪
12 フロントフォーク
20 フォークチューブ
21 ステー部
21a 内側面
31 センサー
32 センサーケーブル
32a 下端部
40 ブレーキ装置
42 ブレーキキャリパー
50 センサー支持部材
51a 離間部
52 上側固定部(固定部)
53 下側固定部(固定部、ケーブルガイド部)
55 上側ケーブルガイド部(ケーブルガイド部)
56 下側ケーブルガイド部(ケーブルガイド部)
59 上側締結具(締結具)
60 下側締結具(締結具)
Claims (7)
- 前輪(11)を軸支するフロントフォーク(12)と、前記前輪(11)の回転を検出するセンサー(31)と、前記センサー(31)から上方に延出するセンサーケーブル(32)とを備える鞍乗り型車両において、
前記フロントフォーク(12)は、筒状のフォークチューブ(20)と、前記フォークチューブ(20)から後方に延出するステー部(21)とを備え、
前記ステー部(21)は、前記フロントフォーク(12)の軸線(20d)に沿って上下に延び、
前記センサーケーブル(32)は、前記ステー部(21)の上部から下部にかけて前記ステー部(21)によって車幅方向外側から覆われ、
前記ステー部(21)に取り付けられ前記前輪(11)のブレーキ装置(40)のブレーキキャリパー(42)が固定されるセンサー支持部材(50)が設けられ、
前記センサー(31)は、センサー支持部材(50)に固定され、
前記センサー支持部材(50)は、前記センサーケーブル(32)をガイドするケーブルガイド部(53,55,56)を備え、
前記ケーブルガイド部(53,55,56)は、車幅方向に突出する凸部であり、
前記センサーケーブル(33)は、前記ステー部(21)と前記センサー支持部材(50)とによって車幅方向で挟まれることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記センサーケーブル(32)の下端部(32a)は、前記ステー部(21)の下方で車幅方向外側に露出することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
- 前記センサー支持部材(50)は、前記センサーケーブル(32)をガイドするケーブルガイド部(53,55,56)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
- 前記ケーブルガイド部(53,55,56)は、車幅方向に突出する凸部であることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
- 前記ケーブルガイド部(53,55,56)は、前記ステー部(21)によって車幅方向外側から覆われることを特徴とする請求項3または4記載の鞍乗り型車両。
- 前記センサー支持部材(50)は、締結具(59,60)によって前記ステー部(21)の車幅方向の内側面(21a)に固定される固定部(52,53)を上下に一対備え、
前記センサー支持部材(50)は、前記内側面(21a)に対し車幅方向内側に離間する離間部(51a)を上下の前記固定部(52,53)の間に備え、
前記センサーケーブル(32)は、前記内側面(21a)と前記離間部(51a)との間を通されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記センサー支持部材(50)には、前記前輪(11)のブレーキ装置(40)のブレーキキャリパー(42)が固定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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