JP2016510779A - 薬剤を調製するための方法と中間体 - Google Patents

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Abstract

以下の化合物【化1】[式中、R1、R1aおよびR2aが、記載される定義を有する]の調製のための方法、ならびに下流生成物、特に薬剤として有用である化合物、例えばイブルチニブなどのブルトンのチロシンキナーゼ(Btk)阻害剤を合成するために有用である場合がある他の中間体を調製するための方法が開示される。また、他の方法、他の中間体および化合物自体も開示される。

Description

本発明は、置換二環式化合物、特に、薬剤として有用である化合物、例えばイブルチニ
ブなどのブルトンのチロシンキナーゼ(Btk)阻害剤の合成手順および合成中間体に関
する。
イブルチニブは、IUPAC名1−[(3R)−3−[4−アミノ−3−(4−フェノ
キシフェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]ピペリジン−1−イル]
プロプ−2−エン−1−オンを有する有機小分子である。それは国際特許出願国際公開第
2008/039218号パンフレット(実施例1b)などの多数の公開文書に記載され
ており、Btkの不可逆阻害剤として記載されている。
Btkは、B細胞シグナル伝達経路が細胞表面のB細胞受容体刺激を下流細胞内応答に
結合するのに本質的な役割を果たす。Btkは、B細胞発生、活性化、シグナル伝達、お
よび生存の主な調節剤である(Kurosaki,Curr Op Imm,2000,
276−281;Schaeffer and Schwartzberg,Curr
Op Imm 2000,282−288)。さらに、Btkは、多数の他の造血幹細胞
シグナル伝達経路、例えばToll様受容体(TLR)およびサイトカイン受容体により
媒介される、マクロファージのTNF−α産生、マスト細胞のIgE受容体(Fceps
ilonRI)シグナル伝達、Bリンパ細胞のFas/APO−1アポトーシスシグナル
伝達の抑制、およびコラーゲン刺激血小板凝集に役割を果たす。例えば、次を参照のこと
。C.A.Jeffries,et al.,(2003),Journal of B
iological Chemistry 278:26258−26264;N.J.
Horwood,et al.,(2003),The Journal of Exp
erimental Medicine 197:1603−1611;Iwaki e
t al.(2005),Journal of Biological Chemis
try 280(48):40261−40270;Vassilev et al.(
1999),Journal of Biological Chemistry 27
4(3):1646−1656,and Quek et al(1998),Curr
ent Biology 8(20):1137−1140。
したがって、イブルチニブは、例えば慢性リンパ性白血病、マントル細胞リンパ腫、び
まん性大細胞型B細胞性リンパ腫および多発性骨髄腫などの様々な造血器腫瘍のための第
II相および第III相臨床試験において検査されている。
ピラゾールおよび置換ヒドラジンから縮合二環への合成を含む、例えば米国特許文書米
国特許出願公開第2011/0082137号明細書に記載されるような官能基化された
二環式ヘテロ環を調製するための様々な方法がある。
イブルチニブは、国際公開第2008/039218号パンフレット(実施例1b)に
おいて以下のスキームに従って調製されてもよい。
最初に、4−アミノ−3−(4−フェノキシフェニル)−1H−ピラゾール[3,4−
d]ピリミジンは、国際公開第2008/039218号パンフレットに記載された手順
に従って、例えば、(塩化チオニルを使用することによって)4−フェノキシ安息香酸を
相当する塩化アシルに変換することによって調製されてもよく、この後者の生成物をマロ
ノニトリルと反応させて、1,1−ジシアノ−2−ヒドロキシ−2−(4−フェノキシフ
ェニル)エテンを調製してもよい。以下のスキームに示されるように、次に、トリメチル
シリルジアゾメタンを使用してメトキシ部分をメチル化し、そのメチル化生成物をヒドラ
ジン水和物で処理して、3−アミノ−4−シアノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピラ
ゾールをもたらし、それをホルムアミドと反応させて、4−アミノ−3−(4−フェノキ
シフェニル)−1H−ピラゾール[3,4−d]ピリミジンをもたらす。
その後、4−アミノ−3−(4−フェノキシフェニル)−1H−ピラゾール[3,4−
d]ピリミジンが、必要なピペリジニル部分が1H位において(すなわちピラゾール部分
の−NH上に)導入されてもよい。上のスキームに示されるように、これは光延反応によ
って行なわれる−より具体的にはBoc保護した3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボ
キシレートのヒドロキシ部分をより良い脱離基に変換し、それによって(反転により)ピ
ラゾールの−NH部分と置換反応を起こさせる。したがって、ヒドロキシピペリジンのキ
ラリティが生成物に移され、次に、それがBoc−脱保護および塩化アクリルによるアシ
ル化によって単一鏡像異性体イブルチニブに変換される。
この方法には、コスト、効率および環境上の不利な点に関する不利な点などの多数の不
利な点がある。例えば光延工程は不経済であり、コストが大きく扱いにくい場合がある。
したがって、これらの不利な点を克服する新規な方法を見出すことが望ましい。
式Iの化合物

またはその誘導体[式中、
が水素または、より好ましくは窒素保護基を表し、
1aが−CN、−C(O)OR1bまたは−C(O)N(R1c)(R1d)を表し、
1b、R1cおよびR1dが各々独立に、C1〜6アルキル、アリールまたはヘテロア
リールを表し、
2aが、
(i)4位においてハロまたは−O−R2bで置換されたフェニルまたは
(ii)水素を表し、
2bが水素またはフェニルを表す]
の調製のための方法がここで提供され、
この方法が、式IIの化合物

またはその誘導体[式中、
1aおよびR2aが上に定義された通りであり、
が適した脱離基を表す]と、
式IIIの化合物

またはその誘導体、[式中、Rが上に定義された通りである]と
の反応を含み、
この方法は、以下に「本発明の方法」と称される。
上に記載された本発明の実施形態において、Rが水素または窒素保護基を表してもよ
いことが示される。本発明自体は、方法、すなわち上に記載されたピラゾールの形成を表
す。しかしながら、本発明の概念はさらに2つに分けられてもよい。すなわち本発明の2
つの部分実施形態があってもよく、そこで、
(i)Rが水素を表し、
(ii)Rが窒素保護基を表し、
そして本発明は、これらの2つの態様(または部分実施形態)のどちらか1つを目的とし
ていてもよい。例えば、態様(ii)において、Rは窒素保護基であり、そして本発明
の方法を式(III)の化合物(Rが保護基である)で実施して、そのR保護基を同
様に含有する式(I)の化合物を提供してもよい。そのR保護基は、本明細書に記載さ
れるように任意の都合のよい段階において(例えば下流の工程において)除去されてもよ
い。この態様(ii)は本明細書において考察され、又、実施例においても説明される(
実施例1を参照)。他の態様(i)において、Rは水素であり、したがって、式(II
I)の化合物は窒素原子において置換されていないピペリジンを表し、これは、式(II
I)の化合物が保護される必要がないという利点があり、すなわち、そこでRが水素で
あり、ピペリジンの窒素原子において同様に保護されていない式(I)の化合物を形成す
る。したがって、これは、この態様が付加的な保護および脱保護工程を必要としないとい
う利点を有する場合がある。また、この態様(i)は本明細書において考察され、実施例
においても説明される(実施例2を参照)。
本明細書において記載される本発明の方法において、「誘導体」が使用されてもよいこ
とが示され、それは塩および溶媒和物を包含する。したがって、例えば式(III)の化
合物、すなわちヒドラジンは、遊離塩基の形態または塩の形態(例えば塩化二水素塩、し
かしヒドラジンは別の塩の形態であってもよい)。適切な場合、「誘導体」はまた、(合
成スキームにおいて後で除去されてもよい)関連保護基を包含してもよい。また、本明細
書に記載された化合物は、異性、例えば互変異性を示してもよいことも、留意されるべき
である。
さらに、Rが窒素保護基であることが上に示される。このような基は、
− アミド(例えばN−アセチル)
− 場合により置換されたN−アルキル(例えばN−アリルまたは場合により置換され
たN−ベンジル)
− N−スルホニル(例えば場合により置換されたN−ベンゼンスルホニル)
− カルバメート
− 尿素
− トリチル(トリフェニルメチル)、ジフェニルメチルなどの形成をもたらす基を包
含する。
したがって、Rは、他の基のなかでも、以下を表してもよい:
−C(O)Rt1(式中、Rt1が水素を表してもよく、そのため−C(O)Hを形成す
るが、好ましくは、C1〜6アルキルまたは場合により置換されたアリールを表す)、
1〜6アルキル(アルキル基が、(例えば好ましくはベンジル部分を形成する)場合に
より置換されたアリールから選択される1個または複数個の置換基によって場合により置
換される)、
−S(O)t2(式中、Rt2が好ましくは、場合により置換されたアリールを表す
)または、好ましくは、
−C(O)ORt3(式中、Rt3が好ましくは、場合により置換されたアリールまたは
、より好ましくは、場合により置換されたC1〜6(例えばC1〜4)アルキル、例えば
tert−ブチル(そのため、例えば、tert−ブトキシカルボニル保護基を形成する
、すなわちアミノ部分と合わせた場合、tert−ブチルカルバメート基)または−CH
フェニル基(そのため、カルボキシベンジル保護基を形成する)を表す)、
−C(O)N(Rt4)Rt5(式中、好ましくは、Rt4およびRt5が独立に水素、
1〜6アルキル、場合により置換されたアリールまたは−C(O)Rt6を表し、R
がC1〜6アルキルまたは場合により置換されたアリールを表す)。
特に断りがない限り、本明細書に定義されるアルキル基は、直鎖であるか、または十分
な数(すなわち最低3個)の炭素原子が存在する場合、枝分かれ鎖、および/または環状
であってもよい。さらに、十分な数(すなわち、最低4個)の炭素原子が存在する場合、
かかるアルキル基はまた、部分的に環状/非環状であってもよい。また、このようなアル
キル基は、飽和しているかまたは、十分な数(すなわち最低2個)の炭素原子が存在する
場合、不飽和であってもよい。
用語「アリール」は、本明細書において使用されるとき、C6〜10基を包含する。こ
のような基は、単環式、二環式または三環式であってもよく、多環式である場合、完全に
または部分的に芳香族のどちらであってもよい。挙げられてもよいC6〜10アリール基
には、フェニル、ナフチル等が含まれる。誤解を避けるために、アリール基上の置換基の
結合点は、環構造の任意の炭素原子によってであってもよい。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書において使用されるとき、酸素、窒素および/ま
たは硫黄から選択される1個または複数個のヘテロ原子を含有する5〜14員環ヘテロア
リール基を包含する。このようなヘテロアリール基は1個、2個または3個の環を含んで
もよく、そのうちの少なくとも1個が芳香族である。好ましくは、このような基は5〜1
2員環、例えば5〜10員環である。
本明細書において言及される場合、C1〜6アルキル、アリールおよびヘテロアリール
は、場合により置換されてもよい。このような置換は、本発明の概念、すなわち本明細書
において定義される方法(その上の置換パターンに関係なく特定の化合物に関して行なわ
れてもよい)に影響を与えない場合、可能である。このような置換基は、アリール(例え
ば、ハロ、アルキル等から選択される置換基によってそれ自体場合により置換された、フ
ェニル)、アルキル、ハロ、−CN等を包含する。
が適した脱離基を表し、そして特に、クロロ、ブロモ、ヨード、−OR3a(式中
、R3aが、場合により置換されたアルキルを表し、例えば、任意選択の置換基にはフェ
ニルなどのアリールなどが含まれ、例えば−OCH、−OCH−フェニル等を形成す
る)またはスルホネート基(例えば−O−S(O)4a(式中、R4aが場合により
置換されたアルキルまたはアリールを表し、例えば−OS(O)CF
−OS(O)CHまたは−S(O)PhMe等、すなわちトシル、メシル等を形成
する)を表す場合があることが示される。
本明細書に記載された本発明の方法によって調製されてもよい式(I)の好ましい化合
物には、以下のものが含まれる:
1aが−CNを表す、
2aが、−O−R2bによって4位において置換されたフェニルを表す、および/また

2bがフェニルを表す、
したがって式(I)の化合物は好ましくは、

である。
式(II)の化合物は好ましくは、

[式中、好ましくは、Xが−OR3aを表し、そこでR3aが好ましくはアルキル、よ
り好ましくは非置換アルキル、最も好ましくは、メチルであり、そのため−OCH基を
形成する]であり、
したがって、最も好ましくは、式(II)の化合物は、

を示す。
誤解を避けるために、式(III)の化合物は、(R)配置を有するキラル中心を含有
する単一鏡像異性体である。単一鏡像異性体とは、化合物が特定の鏡像異性体過剰におい
て(この場合、(R)−鏡像異性体が(S)−鏡像異性体よりも多く存在していること)
、例えば50%超のee、例えば60%超のeeにおいて存在していることを意味する。
キラリティは反応のプロセスにおいて維持され、すなわち反応は立体特異性であり、それ
によって製造された式(I)の化合物もまた、当該キラル中心に同じ配置を有する単一鏡
像異性体である。また、下流の合成工程は、(特に断らない限り)立体化学を保持したま
ま進行する。
が表し得る特に好ましい保護基には、カルバメートを形成する保護基(特にter
t−ブトキシカルボニルまたはt−Boc基およびカルボキシベンジルまたはCbz基)
および置換アルキル部分(特にベンジル基)などが含まれる。このような保護基は式(I
II)の化合物に比較的容易に導入され、および/または最終的に、下流の工程において
当該窒素原子から比較的容易に除去される場合がある。
本発明のこのような方法は、式(III)の化合物またはその塩、例えば式(III)
の化合物の塩化二水素塩の遊離塩基を使用して実施されてもよい。さらに保護基Rは好
ましくは、カルボキシベンジル(Cbz)保護基などの非酸不安定保護基(例えば塩基不
安定な基また水素化等によって除去可能な基)である。しかしながら、この保護基の選択
は、以下に示される保護基Rの選択によって影響される(例えば2つが好ましくは相互
に相溶性である)。
発明の方法のこの態様において、式(III)の化合物(またはその誘導体、例えばd
i−HCl塩)を式(II)の化合物に添加してもよい。式(II)の化合物と比べて式
(III)の化合物の好ましくは2当量未満、より好ましくは1.5当量未満が使用され
る。しかしながら、式(III)の化合物の、式(II)の化合物に対する当量の比は、
1.5:1〜1:1.5の間、好ましくは1.2:1〜1:1.2の間であってもよく、
そして特に、この比は約1:1である。
好ましくは、本発明の方法のこの態様は、適した溶剤中で、例えば極性溶剤、例えばア
ルコール溶剤(例えばエタノール)および/または水、またはそれらの混合物の存在下で
実施されてもよい。アルコール(例えばエタノール)と水との混合物が使用されることが
好ましい。使用される式(II)の化合物の重量に比べて、少なくとも1(例えば少なく
とも5、しかし好ましくは20未満)体積当量の溶剤/アルコールと少なくとも1(例え
ば少なくとも5、しかし好ましくは20未満)体積当量の水とが使用される。好ましくは
約13体積当量のアルコールと約10体積当量の水とが使用される。
好ましくは(上に記載されたような)適した溶剤の存在下で式(II)の化合物を室温
未満に、例えば10℃未満に、例えば約5℃に冷却する。次に、式(III)の化合物(
またはその誘導体)を式(II)の化合物と溶剤との混合物に添加する。好ましくはこれ
は、反応混合物の温度を室温未満に(例えば約10℃未満に、好ましくは5〜10℃の間
に)維持するように行なわれる。例えば、この添加は滴下であってもよい。
本発明のこの方法の態様は好ましくは、塩基、例えば有機塩基、好ましくはアミン塩基
、例えば第三アミン塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下で行なわれる。好ましくは
、((II)または(III)の化合物のモル当量と比べて)1〜4モル当量の塩基を本
発明の方法において使用し、より好ましくは1.5〜2.5当量(例えば約2当量)が使
用される。好ましくは塩基が滴下され、そして好ましくは温度が室温未満に(例えば約1
0℃未満に、好ましくは5〜10℃の間に)維持される。
塩基の添加後に、反応混合物を好ましくは、およそ室温まで昇温させておき、その後、
それをその温度で特定の時間にわたって撹拌しておくが(その間、所望の生成化合物(I
)への変換をモニタしてもよい)、これは、生成物への変換速度に依存する場合がある。
典型的に、反応混合物を少なくとも20分間、例えば約1時間にわたって撹拌させ、その
後、さらに水を加えてもよく(例えば約10〜20体積当量の間)、反応混合物を室温未
満(例えば約10℃未満、好ましくは約5℃以下、例えば約0℃)に(再び)冷却しても
よい。次に、所望の生成物を固化させてもよく、したがって、濾過によって分離/単離し
てもよい。必要ならばそれをさらに精製してもよい。
本発明の方法のこのような態様はいくつかの利点がある。例えば、式(III)の置換
ヒドラジン(例えば遊離塩基の形態で、またはin situ形成されてもよい塩の形態
で使用されてもよい)が反応において使用されるということは、少なくとも以下の利点を
有する:
(i)特に高温において取り扱いが危険な試薬である、ヒドラジン水和物の使用が回避さ
れる(例えばヒドラジンは、酸素が存在しない場合でも可燃性である)、
(ii)反応が1N置換ピラゾールをもたらし、したがって(置換がその位置で必要とさ
れる場合)1N位での下流の置換は避けられ、例えば、置換基を導入する下流の光延反応
は避けられるが、後者の反応は、多量の廃物を生成する(例えば光延反応は、競合する脱
離反応のために、2当量の3−ヒドロキシ−N−Bocピペリジンを必要とする場合があ
る)、
(iii)費用がかかるキラル3−ヒドロキシ−N−Bocピペリジンの使用は避けられ
る、
(iv)化合物(II)と非対称ヒドラジンとの反応は、(対称ヒドラジン自体との反応
とは対照的に)様々な生成物をもたらすことが予想できるが、しかしながら、有利にはそ
して予想外に、反応は位置選択的に進行する。すなわち、本発明の方法は主に、式(I)
の化合物によって示されるような置換パターンを有するピラゾールの形成をもたらし、す
なわち、R2a基に隣接した2位にピペリジンを有するピラゾールとは対照的に、1(N
)位にピペリジン、3位にR2a基(例えば4−フェノキシ−フェニル)を有する等々の
ピラゾールの形成をもたらす。有利には、所望の位置異性体は、望ましくない位置異性体
よりも多量に存在しており、例えば、望ましくない位置異性体と比べて75:25よりも
大きい比で存在しており、より詳しくは、この比は90:10よりも大きく、最も有利に
は、望ましくない位置異性体のごくわずかまたは検出可能でない量が存在してもよい。
したがって、本発明の方法のこの態様は、経済(例えば製品のコスト)、効率および環
境上の問題(例えば廃棄物の低減)に関して有利である場合がある。
本発明の第1のプロセスの後、調製される式(I)の化合物は、式(IV)の化合物

またはその誘導体(異性体を含める)[式中、Rが上に定義された通りである]に変換
されてもよい。特に、調製経路は、Rが(本明細書に記載されるような)保護基を表す
相当する化合物に特に適しており、またはRが水素を表す相当する化合物に適している
場合もある(このような実施形態は以下に具体的に言及されるであろう)。
式(IV)の化合物への変換において、式(I)の化合物は最初に式(IVA)の化合


または誘導体(異性体を含める)[式中、Xが−OHまたは−NHを表し、Rおよ
びR2aが、先に定義された通りである]に変換されてもよい。
例えば、式(I)の化合物(式中、R1aが−CNを表す)について、式(IVA)の
相当する生成物(式中、Xが−NHを表す)は、以下のいずれかとの反応によって製
造されてもよい:
(i)ホルムアミド(HCONH)、
(ii)ホルムアミジンまたはホルムアミジン塩H−C(=NH)−NH [式中
、Xが適した対イオン、例えばハロゲン化物(例えばCl)またはオキシアニオン(
例えばアシル−O)を表し、例えばホルムアミジンHClまたは酢酸ホルムアミジン等
を形成する]、
(iii)アルキル(例えばエチル)ホルムイミデート、またはその塩、例えばホルムイ
ミド酸エチルHCl、
(iv)オルト蟻酸エチルの後に、酢酸アンモニウム。
式(I)の化合物(Rが水素を表す)が関与する本発明の態様について、このような
化合物はまた、式(IV)の化合物または式(IVA)の化合物に変換されてもよく、そ
してこの場合、このような反応は、例えばホルムアミド(HCONH)との反応によっ
て、Rの水素の置換をもたらす場合があり、これは、R位において(所望の環化と一
緒に)同時置換を生じ、式(IV)の化合物または(IVA)(Rが−C(O)Hを表
す)をもたらす場合がある。このような場合、脱保護(または−C(O)H部分の除去)
の付加的な工程が、(例えば以下の実施例2に記載されるような)順序において適切な段
階に必要とされる場合がある。また、このような中間体を使用して、以下に定義されるよ
うにイブルチニブを最終的に調製してもよい。
式(I)の化合物(式中、R1aが−C(O)OR1bまたは−C(O)N(R1c
(R1d)を表す)について、式(IVA)の相当する生成物(式中、Xが−OHを表
す)(または以下の式(IVB)によって示されるようなその互変異性体)は、任意選択
により触媒(例えばZnCl、0.1当量)の存在下で例えば、CH(OEt)と反
応させる工程と、その後、例えばNHOAcを添加する工程とによって製造されてもよ
く、この反応は、適した溶剤(例えばトルエンなどの芳香族溶剤)の存在下で行なわれて
もよい。
その後、式(IVA)の化合物(式中、Xが−OHを表す)(または互変異性体、す
なわち上に記載された化合物(IVB))を、相当する式(IVA)の化合物(式中、X
が−NHを表す)に変換するために、最初に相当する塩素化誘導体(単離される必要
がない)に変換し、その後、
POCl(または別の適した塩素化試薬)の使用を含む条件下で、求核芳香族置換を起
こして所望の化合物をもたらし、その後、NHOAc(または別の適したアンモニア供
給源)と反応させる。
式(IVA)の化合物(式中、R2aが水素を表す)について、このような化合物は、
式(IVC)の化合物:

[式中、Xが上に定義された通りであり、Xがハロ(例えばブロモ、クロロまたは好
ましくは、ヨード)などの適した基である]に変換されてもよく、この反応は、ハロゲン
化物の供給源の存在下で行なわれてもよく、例えばヨウ素の供給源となる求電子剤には、
ヨウ素、ジヨードエタン、または好ましくは、N−ヨードスクシンイミドなどが含まれ、
臭化物および塩化物の供給源には、N−ブロモスクシンイミドおよびN−クロロスクシン
イミドなどが含まれ、そしてこの反応は、適した溶剤、例えばアルコール(例えばメタノ
ール)または好ましくはハロゲン化溶剤(例えばクロロホルム)または極性非プロトン性
溶剤(例えばDMF)などの存在下で行なわれてもよい。
式(IVC)の化合物、特に、Xが−NHを表す式(IVC)の化合物は、式(I
VC)の化合物と式(IVD)の化合物との反応によって、式(IVA)の化合物(式中
、R2aが、4位においてハロまたは−OR2bで置換されたフェニルを表す)に変換さ
れてもよい。
−R2aa (IVD)
[式中、R2aaが4位においてハロまたは−OR2b(式中、R2bは上に定義された
通りである)で置換されたフェニルを表し、X
−B(OH)、−B(ORまたは−Sn(Rなどの適した基を表し、式中
、各々のRが独立にC1〜6アルキル基を表すか、または、−B(ORの場合、
各々のR基が一緒に結合して4〜6員環環状基(例えば4,4,5,5−テトラメチル
−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル基、それによって例えばピナコラトボロネー
ト基を形成する)を形成してもよい]、そしてそこでカップリング反応が、適した触媒系
の存在下で、例えばPd、CuI、Pd/C、Pd(OAc)、Pd(PhP)
、Pd(PhP)、Pd(dba)および/またはNiCl(好ましい触
媒にはパラジウムが含まれる)などの金属(またはその塩または錯体)および例えばPd
Cl(dppf).DCM、t−BuP等の配位子の存在下で、任意選択により、適
した塩基(例えば炭酸塩塩基、水酸化物塩基等)および適した溶剤の存在下で行なわれて
もよい。
そこで、例えば上に定義された式(IVA)の化合物(式中、Xが−NH(または
その保護された誘導体)を表し、R2aが、4位においてハロまたは−OHによって置換
されたフェニルを表す)について、その場合には式(IV)の化合物への変換は、例えば
上述のそれらへの同様な触媒カップリング反応を使用して、X−フェニル−O−フェニ
ルまたはX−フェニルとのカップリング反応によって可能である場合がある。
したがって、最終的に式(IV)の化合物は、上述の方法によって調製されてもよい。
また、上に考察された方法(式(IV)および(IVA)の化合物を調製するための方
法を含める)は、本発明の概念、そしてまた、本明細書において「本発明の方法」と称さ
れてもよい方法によって包含される。
式(IV)の化合物の調製のための方法が提供され、この方法は、上に定義された式(
I)の化合物の調製のための方法と、その後の、上に説明された(I)から(IV)への
変換のための方法とを含む。
また、化合物(IV)または(IVA)の調製のための方法が提供され、この方法が、
(上に定義された)式(I)の化合物と上の(ii)に定義されたホルムアミジン塩との
反応を含む。また、このような方法は、本発明の態様であり、ホルムアミドとの反応に比
べて関連した利点がある。例えば、ホルムアミジン塩の使用は、ホルムアミドを使用せず
に済むので有利である場合があり、後者は、高温での(例えば、熱的危険性を示す、約1
65℃においての)先行の方法において使用されるのに対して、ホルムアミジン塩の使用
は、より低い温度を使用することを可能にする。
本発明のこの態様(化合物(I)から化合物(IV)または(IVA)への変換)は好
ましくは、化合物(I)と(上に定義された)ホルムアミジン塩との反応によって行なわ
れる。ホルムアミジン塩は好ましくはアセテート塩であり、好ましくは、使用される式(
I)の化合物のモル当量と比べて過剰に(例えば式(I)の化合物に比べて2当量超、例
えば5当量超、例えば10当量超そして好ましくは約15当量で)使用される。
本発明の方法のこの態様は、適した溶剤の存在下で行なわれてもよく、それは、芳香族
溶剤(例えばトルエン)、アルコール、エーテルおよびN−メチル−2−ピロリドン等か
ら選択されてもよい。グリコールエーテルは、(例えば高沸点のために)特に好ましい場
合があり、したがって、特に好ましい溶剤は、エチレングリコールモノエチルエーテルで
ある。溶剤は好ましくは脱気され、反応は好ましくは、不活性雰囲気下で行なわれる。5
体積当量を超える溶剤が使用される(例えば10体積当量を超え、好ましくは約13体積
当量)。
次に、得られた反応混合物を好ましくは、室温を超える温度に、例えば40℃超、例え
ば60℃超、例えば80℃超に加熱する。最も好ましくはそれを100℃超に加熱する。
しかしながら、反応混合物の温度は好ましくは160℃未満であり、例えば好ましい温度
範囲は100℃〜140℃の間、最も好ましくは約110℃〜130℃の間(例えば約1
20℃)である。
反応混合物は進行についてモニタされてもよく、その結果として反応時間に影響を与え
る。反応が十分に完了した後に、混合物は冷却させておいてもよく、達成された反応混合
物は所望の化合物をもたらした。
さらに、上に定義された式(III)の化合物の調製のための方法が提供され、この方
法は、相当するラセミ混合物(またはその誘導体、例えば保護された誘導体)の分離を含
み、それは、(例えばキラルSFCを使用して)キラルクロマトグラフィーによって行な
われてもよく、それによって有利には式(III)の化合物を50%ee超、例えば60
%ee超で得る。本発明の方法が立体選択性であるとすれば、下流で精製して鏡像異性的
に純粋な下流の化合物を提供することが可能である。
有利には、これは、生成物(化合物(III))を50%ee超、例えば60%ee超
で製造する場合がある。キラリティをこの段階で導入することは、前述の方法を達成する
ことを可能にし、それによって(例えばキラル3−ヒドロキシ−ピペリジンを使用して)
キラリティを導入するための他の方法を回避し、イブルチニブを調製するための方法にお
いて先行開示された望ましくない光延反応を回避する。
式(III)の化合物、またはその保護された誘導体は、式(VI)の化合物

またはその誘導体[式中、Rが上に定義された通りである]と、式(VII)の化合物
−N(H)−NH (VII)
[式中、Rが水素または適した窒素保護基(それは後で除去されてもよい)である]と
の反応によって調製されてもよく、
それはまた、本発明の態様と称されてもよい。本発明のこの態様は、任意選択により適し
た溶剤の存在下で標準脱水反応条件下で行なわれてもよい。
一般的には、官能基の保護および脱保護は、上に記載された反応段階の前または後に行
なわれてもよい。
保護基は、当業者に公知である技術に従ってそして以下に説明されるように除去されて
もよい。
保護基の使用は、“Protective Groups in Organic C
hemistry”,J.W.F.McOmie編集,Plenum Press(19
73)、および“Protective Groups in Organic Syn
thesis”,第3版,T.W.Greene & P.G.M.Wutz,Wile
y−Interscience(1999)に記載されている。
以下のスキーム(実験項の場合のように、その個々の番号付けを有してもよい)は、本
発明の様々な方法の非限定的な実施例を提供する。
例えば、式(II)の化合物(式中、Xがアルコキシ脱離基−OR3a(またはスル
ホネート)を表す)について、その場合にはこのような化合物は、式(II)の化合物に
相当する化合物(−OR3aが−OHを表す)のアルキル化(例えばメチル化)(または
適切なスルホニル化)によって調製されてもよい。また、−OHから他の適した脱離基へ
の(例えばハロへの)変換が行なわれてもよい。
式(II)に相当する化合物(−OR3aが−OHを表す)は、式(VIII)の化合

2a−C(O)X1a (VIII)
[式中、X1aが適した脱離基(例えばクロロ)を表し、R2aが上に定義された通りで
ある]と式(IX)の化合物
NC−CH−R1a (IX)
[式中、R1aが上に定義された通りである]との反応によって適した反応条件下で調製
されてもよい。
本明細書に記載されたいくつかの化合物は、それら自体新規である場合があり、したが
って本発明のさらなる態様において、以下のものが提供される:
− 式(I)の化合物またはその誘導体
− 例えば少なくとも50%ee超の、式(III)の化合物またはその誘導体
− 式(II)、(IV)または(IVA)の化合物またはその誘導体。
本発明の実施形態において、イブルチニブ:

の調製のための方法が提供され、この方法は、本明細書に定義された方法と、その後の、
イブルチニブへの変換とを含む。例えば:
− 本明細書に記載された式(I)の化合物の調製のための方法と、その後の、イブル
チニブへの変換
− 本明細書に記載された式(IV)または(IVA)の化合物の調製のための方法と
、その後の、例えば脱保護(すなわちR基の除去)とその後の塩化アクリルによるアシ
ル化による、イブルチニブへの変換
− 前述の式(III)の化合物の調製のための方法と、その後の、例えば本明細書に
記載された手順による、イブルチニブへの変換
したがって、また、イブルチニブの調製において中間体として特定の化合物が使用され
る(例えば式(I)、(IV)、(IVA)および/または(III)の化合物が使用さ
れる)。
次いで、イブルチニブを含む調合物の調製のための方法がさらに提供され、この方法は
、上述の方法に従って調製される、イブルチニブ(または薬学的に許容され得るその塩)
を、(a)薬学的に許容され得る付形剤、補助剤、希釈剤および/または担体と会合させ
る工程を含む。
一般的には、本明細書に記載される方法は、調製される化合物が先行技術に開示された
方法に比べてより少ない試薬および/または溶剤を利用し、および/またはより少ない反
応段階(例えば異なった/別個の反応段階)を必要とする仕方で製造され得るという利点
を有する場合がある。
また、本発明の方法は、調製される化合物が、先行技術に開示された手順に比べてより
高い収量、より高い純度、より高い選択率(例えばより高い位置選択性)、より短い時間
で、より便利な(すなわち扱い易い)形で、より便利な(すなわち扱い易い)先駆物質か
ら、より低コストでおよび/または(試薬および溶剤などの)材料のより少ない使用量お
よび/または消耗で製造されるという利点を有する場合がある。さらに、本発明の方法の
いくつかの環境上の利点がある場合がある。
以下の実施例は本発明を説明することを目的するものであり、本発明の範囲を限定する
ものと解釈すべきではない。
実験項
実施例1:
Cbz保護基を有するXIからIの調製
XIV−CbzからIへの合成経路が実験室で実施され、全収量は約50%であった。
この経路からのIの構造は、HPLC、HNMRおよびCNMRを参照標準Iと比較する
ことによって裏づけられた。
100g(1.0当量)のXIV−Cbzおよび56.66g(1.0当量)のBoc
−NHNHを500mLの溶剤(メタノール、5.0V)に溶解し、NaSOを添
加し、混合物を4時間にわたって28℃において撹拌した。溶剤を減圧によって蒸発させ
て、148gのXV−Cbzを黄色の油として得た。MS(ESI):m/z=370(
M+23(Na))
45.8g(1.0当量)のXIV−Bocおよび38.2g(1.0当量)のCbz
−NHNHを230mLの溶剤(メタノール、5.0V)に溶解し、混合物を2時間に
わたって28℃において撹拌した。溶剤を減圧によって蒸発させて、78gのXV−Bo
cを黄色の油として得た。MS(ESI):m/z=370(M+23(Na))
100g(1.0当量)のXIV−Bn.HCl.HO/Bnおよび54.22g(
1.0当量)のBoc−NHNHを500mLの溶剤(メタノール、5.0V)に溶解
し、NaSOを添加し、混合物を2時間にわたって25℃において撹拌した。溶剤を
減圧によって蒸発させて、122gのXV−Bnを橙色の発泡体として得た。MS(ES
I):m/z=304(M+1)
33.11g(1.0当量)のXV−Cbzを160mLのMeOHに溶解し、5℃に
冷却して、窒素下で撹拌した。次に、2.0当量のNaBHCNを反応混合物に添加し
た。次いで、1.0当量のAcOHを滴下し、3時間にわたって窒素下で5℃において撹
拌した。反応混合物をさらに3.5時間にわたって25℃において撹拌し、10℃に冷却
し、そして次に、pH約6までNH4Cl飽和水溶液を滴下した(多量の白色固体が分離
した)。混合物を濾過し、固体を水により洗浄した。ケークを16時間にわたって45〜
50℃の真空下で乾燥させて、81.1%の収量で単離した。MS(ESI):m/z=
372(M+23(Na))
28.4g(1.0当量)のXV−BOCを145mLのTHFおよび30mLのMe
OHに溶解し、5℃に冷却して、窒素下で撹拌した。次に6.18g(2.0当量)のN
aBHを反応混合物に添加し、3時間にわたって窒素下で5℃において撹拌した。それ
をさらに15時間にわたって20℃において撹拌させておいた。15%のNHCl水溶
液をpH約6〜7まで滴下した。次に10Vの酢酸エチルを混合物中に投入/添加した。
相を分離し、水性相を8Vの酢酸エチルで2回抽出した。有機層を組み合わせて、10V
の水で2回洗浄した。有機溶液を3〜4Vに濃縮し、次いで0〜5℃に冷却した。PEを
滴下して、XVI−Bocを白色固体として結晶化させた。混合物を濾過し、ケークを4
0〜45℃の真空下で乾燥させた。25gのXVI−Bocが得られ、87.7%の収量
においてHPLC純度が97.54%であった。
XV−BnのMeOH溶液(130mLのMeOH中に37.6g)をN下で5℃に
冷却した。2.0当量のNaBHCNをN下で投入し、温度を5〜10℃に維持した
。1.0当量のAcOHを5〜10℃において滴下した。混合物を25℃に昇温し、そし
てN下で16時間にわたって撹拌した。反応混合物を10℃に冷却した。NH4Cl飽
和水溶液を、pH約6までR1中に滴下した。混合物を真空下で濃縮し、次に水性相をE
A(100ml*3)で抽出した。有機相を濃縮した。混合物を濾過し、濾過ケークをM
TBEで洗浄した。ケークを45〜50℃の真空下で16時間にわたって乾燥させて、2
3gのXVI−Bnを97.9%の純度の白色固体として得た。MS(ESI):m/z
=306(M+1)
16.12g(1.0当量)のXVI−Cbzに80mLのメタノールを投入した。H
Cl(4M)のMeOH溶液92.2mLを投入し、3時間にわたって28℃において撹
拌した。MeOHをEtOAcに転換した(多量の白色固体が分離した)。固体をN
護下で濾過した。濾過ケークを35〜40℃の真空下で16時間にわたって乾燥させて、
94.97%の純度で11.9gを生じた(80.2%の収量)。(ESI):m/z=
249.9(M+1)
Pd(OH)/Cを触媒として使用し、2.0当量のHCl(2MのMeOH溶液)
を添加して、くすんだ暗めの色の副生成物の生成を抑制した。LCMSからX−Bocの
、強いMS信号を見ることができる。検査後に、3.9gのX−Bocが79.6%の収
量で発泡体として得られた。手順:6.0g(1.0当量)のXVI−Bocに90mL
(15.0V)のメタノールを投入し、次に3.61g(0.30当量)のPd(OH)
2/CにHCl(1M)のMeOH溶液34.36mL(2.0当量)を投入し、1時間
にわたって28℃においてN下で撹拌する。溶剤をEtOAcに転換して生成物を分離
する。母液を外に移し、残留物を真空下で乾燥させて、3.9gのX−Bocを白色の発
泡体(79.6%の収量)として得る。(ESI):m/z=216.0(M+1)
20g(1.0当量)のXVI−BnをN下で投入し、11当量のHClのMeOH
溶液(4M)をR1中に20〜25℃のN下で添加し、2時間にわたって50℃におい
て撹拌する。溶剤をEtOAcに転換し、次いで多量の白色固体が分離した。混合物をN
保護下で濾過する。固体を45〜50℃の真空下で乾燥させて、14gのX−Bnをも
たらした(76.9%の収量)。
4.29g(1.0当量)のVIにN下で60mL(13V)のエタノールおよび4
3ml(10V)の水を投入する。混合物を5℃に冷却する。X−Cbzを3回に分けて
5〜10℃においてN下で添加する。3.15g(2.0当量)のNEtを5〜10
℃において滴下する。25℃にN2下で昇温し、1時間にわたって25℃において撹拌す
る(固体が分離する)。17VのHOを25℃において反応混合物中に滴下する。反応
混合物を0〜5℃に冷却し、1時間にわたって撹拌する。混合物を濾過する。ケークを4
0〜45℃の真空下で乾燥させて、99.81%の純度で7.79g(100%の収量)
をもたらした。(ESI):m/z=494.1(M+1)
3g(1.0当量)のXI−Cbzを9.5g(15.0当量)の酢酸ホルムアミジン
および40mL(13V)のCOCOH(脱気された)と混合し、反応混合
物を120℃において6時間にわたって撹拌した。反応混合物を室温に冷却する。H2O
(13V)およびEA(15V)を滴下する。混合物を分離し、水性相をEAで2回抽出
する。有機相を組み合わせて、それをHOで2回洗浄する。溶剤を真空下で蒸発させて
、粗原料XIII−Cbzを黄色の油として97.9%の純度で得る。(ESI):m/
z=521.4(M+1)
VIからIの順次調製を実施した。工程−4において、VIの変換は100%であり、
XI−Cbzは99.8%の面積パーセントで生成された。工程−5において、XI−C
bzの変換は97.7%であり、XIII−Cbzは94.2%の面積パーセントで生成
された。工程−6において、XIII−Cbzの変換は100%であり、Iは92.5%
のHPLCの面積パーセントで得られた。手順:4.29g(1.0当量)のVIにN2
下で10mL(16.6V)のエタノールおよび6ml(10V)を投入する。R1を5
〜10℃に冷却する。水に溶かした0.7g(1.0当量)のX−Cbz溶液を15分超
で5〜10℃において滴下した。0.45g(2.0当量)のNEtを5分超で5〜1
0℃において滴下した。N下で20〜30℃に昇温し、R1を1時間にわたって20〜
30℃において撹拌する。反応混合物中に10VのEAを添加し、そして次に10VのH
2Oを添加する。混合物を分離し、水性相を10VのEAで2回抽出する。有機相を組み
合わせ、10VのH2Oで洗浄する。溶剤を13VのEtOEtOHに転換する。15当
量の酢酸ホルムアミジンを混合物中に添加する。120℃に加熱し、5時間にわたって1
20℃において撹拌する。混合物を室温に冷却し、15VのEAおよび15VのH2Oを
混合物中に添加する。混合物を分離し、水性相を10VのEAで2回抽出する。有機相を
組み合わせ、10VのH2Oで2回洗浄する。溶剤を10VのMeOHに転換する。Pd
(OH2)/C(0.3当量)を添加し、混合物を55〜60℃において3バールのH
下で撹拌する。反応混合物を濾過し、ケークをMeOHで洗浄する。粗原料IのMeOH
溶液を組み合わせ、2〜3Vに濃縮する。H2O(5〜6V)をMeOH溶液中に滴下す
る(多量のオフホワイトの固体が分離した)。混合物を濾過し、ケークをMeOH/H2
O(1V/1V)で洗浄する。固体を40〜45℃の真空下で乾燥させて、Iを80%の
収量(3工程を超える)で92.5%の純度にて得た。
IのHPLC、HNMRおよびCNMRを例えば当該技術分野で公知の(またはそれか
ら誘導された)その化合物の標準と比較することによって、この合成によって調製される
Iは、同じHPLC保持時間、同じHNMRおよびCNMRを有することを結論すること
ができた。したがって、SM−CbzからIへのこの合成経路は、利用可能な作業経路で
ある。
(THF溶液中の)0.41g(1.0当量)のVIを投入する。0.32g(1.0
当量)のX−BocをEtOH(2V)/H2O(0.5mL、1.5V)/Et3N(
3.0当量)に溶解する。X−BocをR1に5〜10℃において滴下する。N2下で2
5℃に昇温し、R1を1時間にわたって25℃において撹拌する。水(10V)を5〜1
0℃において滴下する。混合物を真空下で濃縮し、それを酢酸エチルで抽出する(20m
l*3)。有機相をH2Oで洗浄する。溶剤を真空下で蒸発させて、粗原料XI−Boc
を黄色の油として得る。de−Boc化合物、Imp−Aが主生成物として生成された。
XI−Bocが、カラムクロマトグラフィーによって29%の収量において96%の純度
で得られた。
XI−Boc(0.3g、1.0当量)を室温においてN2下で投入する。酢酸ホルム
アミジン(15当量)をR1にN2下で投入する。COCOH(13V)を
R1にN2下で投入する。混合物を120℃(中間温度)に加熱し、8時間にわたって1
20℃において撹拌する。この反応混合物において、4.3%のImp−Bもまた観察さ
れ得る。反応混合物を室温に冷却する。HO(40mL、13V)およびEA(15V
)を滴下する。混合物を分離し、水性相をEAで2回抽出する。有機相を組み合わせて、
溶剤をMeOHに転換する。HCl(10当量、MeOH溶液)を混合物中に添加する。
50℃に加熱し、3時間にわたって撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、2〜3mLに
濃縮する。3mLのH2Oを添加し、そして次に30%のNaOH水溶液を滴下してpH
を10に調節する。混合物を濾過して、ケークを45℃の真空下で乾燥させる。Iは、M
eOH/HOからの結晶化によって、87.3%の全収量において95.6%の純度で
単離され得る。
IのHPLC、HNMRおよびCNMRを例えば当該技術分野で公知の(またはそれか
ら誘導された)その化合物の標準と比較することによって、この合成によって調製される
Iは、同じHPLC保持時間、同じHNMRおよびCNMRを有することを結論すること
ができた。したがって、SM−BocからIへのこの合成経路は利用可能な作業経路であ
る。
0.496g(1.0当量)のVIにN2下で4mL(8V)のエタノールを投入する
。混合物を5℃に冷却する。X−Bn(5VのEtOHおよび10VのHO中に溶解す
る)を3回に分けて5〜10℃においてN2下で添加する。0.51g(2.0当量)の
NEtを5〜10℃において滴下する。N2下で25〜30℃に昇温し、1時間にわた
って25〜30℃において撹拌する(固体が分離する)。17VのHOを25℃の反応
混合物中に滴下する。反応混合物を0〜5℃に冷却し、1時間にわたって撹拌する。混合
物を濾過する。ケークを40〜45℃の真空下で乾燥させて、0.65gのXI−Bn(
80%の収量)を94.03%の純度でもたらした。(ESI):m/z=450(M+
1)
XIII−Bnを調製するための一回分が、1.72gのXI−Bnから実施された。
最初の閉環工程において、XI−Bnの変換は100%であり、XIII−Bnが99.
12%のLCMS純度で生成された。21時間にわたって120℃において撹拌されても
、分解を観察することはできなかった。第2の工程において、2つの条件を試した。一方
は、2当量のHCl(4MのMeOH溶液)を加え、他方は、HClを使用しなかった。
HClを加えるバッチは、他方のバッチより速かった。しかしながら、XIII−Bnの
変換は20%にすぎなかった。手順:XI−Bnに室温において酢酸ホルムアミジン(1
5当量)およびCOCOH(13V)をN下で投入する。混合物を120
℃に加熱し、120℃において8時間にわたって撹拌する。反応混合物を室温に冷却する
。HO(13V)およびEA(10V)を滴下する。混合物を分離し、水性相を10V
のEAで2回抽出する。有機相を組み合わせ、それを10VのHOで3回洗浄する。溶
剤をEAからMeOHに転換する。0.1当量のPd(OH)2/Cおよび2当量のHC
l(4MのMeOH溶液)を投入する。45〜50℃に加熱する。混合物を40〜50℃
のR2中で撹拌する。所望の生成物がこの手順から得られた。(ESI):m/z=38
7.0(M+1)
実施例2:
保護されないピペリジン−ヒドラジン(以下にY20と称される)からの化合物Y6(先
に化合物Iとも称される)の調製

この実施例は、本発明のさらに別の実施形態を示す。化合物Y20(ピペリジン−ヒド
ラジン、本明細書において式(III)の化合物とも称される)は、先の実施例1の一般
化合物Xに相当するが(しかしその場合ピペリジンのN原子は−Boc、−Bnまたは−
CBzで保護される)、ピペリジンのN原子において非置換であり、化合物Y3(実施例
1において化合物VIとも称され、それはまた、本明細書に定義された式(II)の化合
物でもある)と直接に混合される。この反応は、実施例1の工程−4に似ているが、実施
例1の場合と異なり、この実施例は、ピペリジン−ヒドラジンが、Y3との反応が進行す
るために保護される必要がないことを示す(以下の手順S−1を参照)。確かに、得られ
た生成物Y4(本明細書において先述の式(I)の化合物とも称される)は有利には、ピ
ペリジン−ヒドラジンを保護すること(そして次に、その後でそれを脱保護すること)を
必要とせずに製造される。次に、化合物Y4(それはまだ、ピペリジンのN原子において
非置換である)を次の反応段階において直接に使用してもよく(すなわち、保護基を付加
する必要がない)、そこでY4とホルムアミド(または本明細書に記載されるような、同
じ結果を達成する別の適した試薬)とを含有する混合物を反応させておき(以下の手順S
−2を参照)、それによって化合物Y16を形成する(それは、本明細書に記載される式
(IV)の化合物の保護された形であるか(または実施例1において定義される化合物I
の保護された形、すなわちXIII、しかし式中、Rが−C(O)Hを表す)。ピペリ
ジンのN原子を環化反応の間に(−C(O)H基によって)アシル化して、二環のピリミ
ジン部分(ピラゾール[3,4−d]ピリミジン)を生じるのは副次的であり、この基は
、(例えば以下の手順S−3によって示されるように)脱保護によって除去されてもよい
手順S−1
反応手順は、以下の工程に従って実施される。
1. 第1の反応器内の0.5mLのMeOHにY20(0.058g、1.5当量)を
溶解する。
2. NaOMeのMeOH溶液をY20に滴下して、pH価を約9に調節する。
3. Y3(1.0当量)と0.45mLのMeOHとを第2の反応器に加える。
4. 第2の反応器内の反応混合物を0〜10℃に冷却する。
5. 第1の反応器内のY20のMeOH溶液を0〜10℃の第2の反応器内の反応混合
物に滴下する。
6. 次の反応混合物を20〜25℃において2時間にわたって撹拌する。
7. 反応混合物を0〜10℃に冷却する。
8. 2mLのH2Oを反応混合物中に滴下する(オフホワイトの固体が分離した)。
9. 混合物を濾過して、生成物を真空下で乾燥させる。
手順S−2
1. Y4をN下で第1の反応器に投入する。
2. 9.6Xホルムアミドをその反応器内に投入する。
3. 混合物を165〜175℃に加熱する。
4. 反応混合物を2時間にわたって165〜175℃において撹拌する。
5. LCMS分析においてイオン対試薬(IPC)の影響を計算する。
6. 反応混合物を40℃に冷却する(固体が分離する)。
7. 6Vの水を反応器内に滴下する。
8. 反応混合物を0.5時間にわたって40℃において撹拌する。
9. 反応混合物を20℃(またはおよそ室温)に冷却する。
10. 混合物を濾過する。
11. ケークを40〜45℃の真空下で16時間にわたって乾燥させる。
12. 粗原料の収量:92%
手順S−3
1. 0.5gのY16(前述のS−2から直接に得られた材料)を第1の反応器にN
下で投入する。
2. 0.5mLの35%HCl(5.0当量)をその第1の反応器に投入する。
3. 混合物を55〜65℃に加熱する。
4. 反応器内の混合物を55〜65℃において撹拌する(以下の表を参照)。
5. LCMS分析においてイオン対試薬(IPC)の影響を計算する。(以下の表を参
照)
6. 反応混合物を20℃(またはおよそ室温)に冷却する。
7. KOHを反応器内に滴下して、pHを11〜13に調節する(固体が分離する)。
8. 反応器内で混合物を0.5時間にわたって20℃において撹拌する。
9. 混合物を濾過する。
10. 固体を40〜45℃の真空下で16時間にわたって乾燥させる。
11. 粗原料の収量:63%
実施例−調合物
標準手順を使用してイブルチニブを薬学的に許容され得る調合物に調合してもよい。
例えば、イブルチニブまたはその誘導体を含む調合物を調製するための方法が提供され
、この方法は、本明細書において前に定義された方法を工程段階として包含することを特
徴としている。当業者は、このような調合物が、(例えば有効成分(すなわちイブルチニ
ブまたはその誘導体)と薬学的に許容され得る付形剤、補助剤、稀釈剤および/または担
体との混合物)を含む/からなることを知っているであろう。
イブルチニブ(またはその誘導体)を含む調合物の調製のための方法がさらに提供され
、この方法は、イブルチニブ、または薬学的に許容され得るその塩(本明細書において先
述した方法によって形成されてもよい)を(a)薬学的に許容され得る付形剤、補助剤、
希釈剤および/または担体と会合させる工程を含む。

Claims (11)

  1. 式Iの化合物

    またはその誘導体[式中、
    が水素または、好ましくは、窒素保護基を表し、
    1aが−CN、−C(O)OR1bまたは−C(O)N(R1c)(R1d)を表し、
    1b、R1cおよびR1dが各々独立に、C1〜6アルキル、アリールまたはヘテロア
    リールを表し、
    2aが、
    (i)4位においてハロまたは−O−R2bで置換されたフェニル、または
    (ii)水素
    を表し、
    2bが水素またはフェニルを表す]
    の調製のための方法であって、
    この方法が、式IIの化合物

    またはその誘導体[式中、
    1aおよびR2aが上に定義された通りであり、
    が適した脱離基を表す]と、
    式IIIの化合物

    またはその誘導体[式中、Rが上に定義された通りである]と
    の反応を含む、方法。
  2. 請求項1に記載の式Iの化合物の調製のための方法であって、前記方法が、以下の式(
    I)の化合物:

    またはその誘導体[式中、Rが請求項1に定義された通りである]
    の調製を含み、この方法が、以下の式(II)の化合物

    またはその誘導体と、以下の式IIIの化合物

    またはその誘導体との反応を含む、方法。
  3. 式(IVA)の化合物の調製のための方法であって、請求項1に定義された式(I)の
    化合物の、式(IVA)の化合物への変換を含み、(および、特に、請求項1に定義され
    た式(I)の化合物の調製のための方法と、その後の、式(IVA)の化合物

    または誘導体(異性体を含める)[式中、Xが−OHまたは−NHを表し、Rおよ
    びR2aが請求項1に定義された通りである]への変換を含む、方法。
  4. 式(IV)の化合物

    またはその誘導体[式中、Rが上に定義された通りである]の調製のための方法であっ
    て、この方法が、以下:
    (i)ホルムアミド(HCONH)、
    (ii)ホルムアミジンまたはホルムアミジン塩H−C(=NH)−NH [式中
    、Xが適した対イオン、例えばハロゲン化物(例えばCl)またはオキシアニオン(
    例えばアシル−O)を表し、例えばホルムアミジンHClまたは酢酸ホルムアミジン等
    を形成する]、
    (iii)アルキル(例えばエチル)ホルムイミデート、またはその塩、例えばホルムイ
    ミド酸エチルHCl、
    (iv)オルト蟻酸エチルの後に、酢酸アンモニウム、
    のいずれかとの反応による、請求項2に定義された式(I)の化合物の変換を含む(およ
    び、特に、請求項1に記載された式(I)の化合物の調製のための工程と、その後のこの
    反応とを含む)、方法。
  5. 前記反応が(ii)ホルムアミジン塩との反応であり、前記対イオンがハロゲン化物ま
    たは酸素系アニオンである、請求項3または請求項4に記載の方法。
  6. 前記反応が160℃未満の温度、例えば100℃〜140℃の間で行なわれる、請求項
    3〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 50%超のeeを有することを特徴とする、式(III)の化合物。
  8. 請求項1、2または3のいずれか一項に定義された式(I)、(II)または(IVA
    )の化合物(またはその誘導体)。
  9. イブルチニブ:

    の調製のための方法であって、この方法が、以下:
    − 請求項1または請求項2に定義された式(I)の化合物の調製のための方法と、そ
    の後の、イブルチニブへの変換、
    − 請求項2〜6のいずれか一項に定義された式(IVA)または(IV)の化合物の
    調製のための方法と、その後の、例えば脱保護(すなわちR基の除去)と、その後の、
    塩化アクリルによるアシル化による、イブルチニブへの変換、および/または
    − 請求項1または請求項7に定義された式(III)の化合物の調製のための分離方
    法と、その後の、イブルチニブへの変換
    のいずれかを含む、方法。
  10. イブルチニブの調製において中間体として請求項1、2、3、7または8のいずれか一
    項に定義された式(I)、(IVA)、(IV)および/または(III)の化合物(ま
    たはその誘導体)の使用。
  11. 請求項9に記載されるように調製される、イブルチニブ(または薬学的に許容され得る
    その塩)を(a)薬学的に許容され得る付形剤、補助剤、希釈剤および/または担体と会
    合させる工程を含む、イブルチニブを含む調合物の調製のための方法。
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