JP2016186224A - 液体ポンプ - Google Patents

液体ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2016186224A
JP2016186224A JP2015065628A JP2015065628A JP2016186224A JP 2016186224 A JP2016186224 A JP 2016186224A JP 2015065628 A JP2015065628 A JP 2015065628A JP 2015065628 A JP2015065628 A JP 2015065628A JP 2016186224 A JP2016186224 A JP 2016186224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
motor housing
sealing material
side flange
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015065628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6439538B2 (ja
Inventor
寿英 鈴木
Toshihide Suzuki
寿英 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2015065628A priority Critical patent/JP6439538B2/ja
Publication of JP2016186224A publication Critical patent/JP2016186224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439538B2 publication Critical patent/JP6439538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】シール材の充填状態の良否を良好に判別する。
【解決手段】ウォータポンプのシール構造100では、モータハウジング30のハウジング側フランジ部42に、上側へ突出された位置決めピン52が形成されており、位置決めピン52(の先端部)はシール材充填部102の内部に配置されている。そして、位置決めピン52がシール材104によって視認不能に埋められており、位置決めピン52の先端(上端)の位置が、シール材104のシール高さの下限の位置に設定されている。このため、シール材104によって位置決めピン52が視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材104のシール材充填部102への充填量が十分であるか否かを判別することができる。したがって、シール材104の充填状態の良否を良好に判別することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体ポンプに関する。
下記特許文献1に記載された液体ポンプでは、樹脂製のケース本体(モータハウジング)が略円筒形状に形成されており、ケース本体内にロータ及びステータが収容されている。また、ケース本体の長手方向一端部には、樹脂製のケースカバー(カバー)が固定されており、ケースカバーによって駆動回路基板が覆われている。
特許4428593号公報
ところで、液体ポンプでは、ケース本体とケースカバーとの合わせ部分にシール材を充填するシール充填部を設けて、ケース本体とケースカバーとの間のシール性を当該シール材によって確保する場合がある。また、このとき、シール材の充填量が十分か否かの判別(すなわち、シール材の充填状態の良否の判別)を作業者の目視等によって行う場合がある。このため、液体ポンプでは、シール材の充填状態の良否を良好に判別できる構造にしておくことが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、シール材の充填状態の良否を良好に判別することができる液体ポンプを提供することを目的とする。
請求項1に記載の液体ポンプは、内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、樹脂により構成され、前記インペラの回転軸線方向に延在された筒状に形成されて前記インペラを回転させるモータ部を収容すると共に、長手方向一端部に前記インペラの径方向外側へ延出されたハウジング側フランジ部を有するモータハウジングと、金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部の駆動を制御する回路基板を覆うカバーと、前記ハウジング側フランジ部の先端部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、前記ハウジング側フランジ部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記シール材充填部の内部に配置され、前記シール材によって突出部分が視認不能に埋められると共に、先端の位置が前記シール材のシール高さの下限の位置に設定されている突出ピンと、を備えている。
上記構成によれば、液体ポンプは樹脂製のモータハウジングを備えている。モータハウジングは、ポンプ部に収容されたインペラの回転軸線方向に延在された筒状に形成されており、モータハウジング内にモータ部が収容されている。また、モータハウジングの長手方向一端部には、インペラの径方向外側へ延出されたハウジング側フランジ部が形成されている。
さらに、モータハウジングの長手方向一方側には、金属製のカバーが隣接されている。このカバーは、モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成されて、モータ部を駆動制御する回路基板を覆っている。そして、回路基板によってモータ部が駆動されることで、インペラが回転して、ポンプ部内に流入された液体が圧送される。
また、ハウジング側フランジ部の先端部には、囲繞壁が設けられている。この囲繞壁は、ハウジング側フランジ部からモータハウジンの長手方向一方側へ突出されて、カバーの開口端部を囲繞している。そして、囲繞壁とカバーの開口端部との間がシール材充填部とされており、シール材充填部にシール材が充填されている。これにより、モータハウジングとカバーとの間のシール性が確保される。
ここで、ハウジング側フランジ部には、モータハウジングの長手方向一方側へ突出された突出ピンが形成されており、突出ピンはシール材充填部の内部に配置されている。そして、突出ピンの突出部分がシール材によって視認不能に埋められると共に、突出ピンの先端の位置がシール材のシール高さの下限の位置に設定されている。このため、シール材充填部内におけるシール材の充填量を確保することができる。これにより、シール材によって突出ピンが視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材のシール材充填部への充填量が十分であるか否かを判別することができる。したがって、シール材の充填状態の良否を良好に判別することができる。
請求項2に記載の液体ポンプは、内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、樹脂により構成され、前記インペラの回転軸線方向に延在された筒状に形成されて前記インペラを回転させるモータ部を収容すると共に、長手方向一端部に前記インペラの径方向外側へ延出されたハウジング側フランジ部を有するモータハウジングと、金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部の駆動を制御する回路基板を覆うカバーと、前記ハウジング側フランジ部の先端部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、前記ハウジング側フランジ部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出され且つ前記シール材充填部の内部に配置されるピン本体部と、前記ピン本体部の先端から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出され且つ前記ピン本体部よりも断面積が小さく設定された先端突出部と、を含んで構成され、前記先端突出部の基端が前記シール材によって視認不能に埋められると共に、前記先端突出部の基端の位置が前記シール材のシール高さの下限の位置に設定され且つ前記先端突出部の先端の位置が前記シール材のシール高さの上限の位置に設定されている突出ピンと、を備えている。
上記構成によれば、ハウジング側フランジ部に突出ピンが設けられており、突出ピンはピン本体部と先端突出部とを含んで構成されている。そして、ピン本体部は、ハウジング側フランジ部からモータハウジングの長手方向一方側へ突出されて、シール材充填部の内部に配置されている。また、先端突出部は、ピン本体部の先端からモータハウジングの長手方向一方側へ突出されており、先端突出部の断面積がピン本体部の断面積よりも小さく設定されている。
ここで、先端突出部の基端が、シール材によって視認不能に埋められている。また、先端突出部の基端の位置が、シール材のシール高さの下限の位置に設定されており、先端突出部の先端の位置が、シール材のシール高さの上限の位置に設定されている。このため、シール材によって先端突出部の基端が視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材がシール高さの下限に到達したか否かを判別することができる。また、例えば、先端突出部の先端が視認不能になるまでシール材を充填するか否かで、シール材がシール高さの上限に到達したか否かを判別することができる。
請求項3に記載の液体ポンプは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記カバーの開口端には、前記カバーの径方向外側へ延出され且つ前記シール材充填部に配置されたカバー側フランジ部が形成されており、前記カバー側フランジ部には、前記突出ピンが挿入されるカバー側孔部が形成されており、前記モータハウジングに対する前記カバーの位置が前記突出ピンによって決定される。
上記構成によれば、カバーの開口端には、カバーの径方向外側へ延出されたカバー側フランジ部が形成されており、カバー側フランジ部はシール材充填部に配置されている。そして、カバー側フランジ部には、突出ピンが挿入されるカバー側孔部が形成されており、モータハウジングに対するカバーの位置が突出ピンによって決定される。このため、シール材の充填状態の良否を判別する突出ピンを活用して、モータハウジングに対するカバーの位置を決定することができる。
請求項4に記載の液体ポンプは、請求項3に記載の発明において、前記モータハウジングには、前記モータ部を覆うと共に前記カバー側へ開放された有底筒状のホルダが収容され、前記ホルダの開口端には、前記囲繞壁側へ延びると共に前記カバー側フランジ部に対して前記モータハウジングの長手方向他方側に隣接して配置されたホルダ側フランジ部が形成されている。
上記構成によれば、モータハウジングに収容されたホルダによってモータ部が覆われている。このホルダはカバー側へ開放された有底筒状に形成されており、ホルダの開口端には、囲繞壁側へ延びるホルダ側フランジ部が形成されている。そして、ホルダ側フランジ部がカバー側フランジ部に対してモータハウジングの長手方向他方側に隣接して配置されている。これにより、ホルダの開口部とカバーの開口部との間の気密性をシール材によって確保しつつ、ホルダ及びカバーによって回路基板及びモータ部を覆うことができる。これにより、例えば、モータ部の作動時に生じる電気ノイズが液体ポンプの外部に漏れることを抑制できる。
請求項5に記載の液体ポンプは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記囲繞壁の内周面には、段差部が形成されており、前記段差部は、前記囲繞壁の基端側に配置された基端側内周面と、前記基端側内周面から前記カバーの開口端部に対して離間する方向に延出された段差面と、前記段差面に接続されて前記囲繞壁の先端側に配置された先端側内周面と、を含んで構成され、前記段差面が前記シール材のシール高さの下限に設定されて、前記段差面に前記シール材が接触されている。
上記構成によれば、例えば、突出ピンに加えて段差面を、シール材をシール充填部に充填するときの目印として機能させることができる。これにより、シール材の充填状態の良否を一層良好に判別することができる。
本実施の形態に係るウォータポンプに適用されたシール構造を示す縦断面図(図3の1−1線拡大断面図)である。 本実施の形態に係るウォータポンプの全体を示す縦断面図(図3の2−2線断面図)である。 図2に示されるウォータポンプをモータハウジングの長手方向一方側から見た平面図である。 図1に示されるシール材の充填量が不足した例を説明するための図1に対応した縦断面図である。 図1に示される位置決めピンの変形例を示す縦断面図である。 (A)は、図5の示される位置決めピンの接続面の変形例を示す縦断面図であり、(B)は、図5に示される先端突出部の変形例を示す縦断面図である。 図1に示される段差部の変形例を示す図1に対応した縦断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る「液体ポンプ」としてのウォータポンプ10について説明する。本実施の形態に係るウォータポンプ10は、例えば車両(自動車)のエアコンヒータ用の冷却水(液体)を圧送するためのポンプとして用いられている。図2に示されるように、ウォータポンプ10は、インペラ70が収容され且つ冷却水を圧送するポンプ部12と、インペラ70を回転させるためのモータ部60と、を備えている。また、ウォータポンプ10は、モータ部60を収容するモータハウジング30と、モータ部60を駆動制御するための回路装置90と、を備えている。さらに、ウォータポンプ10には、モータハウジング30と回路装置90の回路カバー98との間をシールするシール構造100が適用されている。
以下、上記各構成をポンプ部12、モータハウジング30、モータ部60、及び回路装置90の順で説明し、次いで、本発明の要部であるシール構造100について説明する。なお、以下の説明では、図面に適宜示される矢印A方向をポンプ下側(以下、単に「下側」という)とし、矢印B方向をポンプ上側(以下、単に「上側」という)としている。
(ポンプ部12について)
ポンプ部12はウォータポンプ10の下部を構成している。ポンプ部12はポンプケース14を備えており、ポンプケース14はポンプ部12の外周部分を構成している。このポンプケース14はケース本体部16を有しており、ケース本体部16は上側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。ケース本体部16の内部には、中央部において、インペラ70を収容するインペラ収容部18が形成されており、インペラ収容部18は、上側へ開放された略凹状に形成されている。さらに、ケース本体部16の内部には、インペラ収容部18に対してケース本体部16の径方向外側において、流路20が形成されている。この流路20は、上側へ開放された断面略U字形状に形成されると共に、ケース本体部16の周方向に沿って延在されている。
また、ケース本体部16の下壁には、中央部(ウォータポンプ10の軸心部)において、入口管22が一体に形成されている。入口管22は、略円管状に形成されて、ケース本体部16から下側へ延出されている。また、入口管22はインペラ収容部18と連通されており、冷却水が入口管22からケース本体部16の内部へ流入されるようになっている。
さらに、ケース本体部16の外周部には、出口管24(図3参照)が一体に形成されている。この出口管24は、管状に形成されて、ケース本体部16の側壁からウォータポンプ10の軸線に対して直交する方向に延出されている。そして、出口管24の内部は流路20の内部と連通されており、ケース本体部16内に流入された冷却水が出口管24から流出されるようになっている。
また、ケース本体部16の開放端部には、ポンプ側フランジ部26が一体に形成されており、ポンプ側フランジ部26は、ケース本体部16からケース本体部16の径方向外側へ延出されると共に、ケース本体部16の全周に亘って略リング状に形成されている。このポンプ側フランジ部26の上面には、略円筒形状のリブ26Aが立設されており、リブ26Aはケース本体部16の全周に亘って形成されて、ポンプ側フランジ部26から上側へ突出されている。
(モータハウジング30について)
モータハウジング30は、ウォータポンプ10の上下方向中間部を構成すると共に、ポンプ部12に対して上側に配置されている。このモータハウジング30は、全体として上側へ開放された略有底円筒状に形成されて、入口管22(ウォータポンプ10の軸線)と同軸上に配置されている。具体的には、モータハウジング30は、モータハウジング30の径方向外側部分を構成する外筒部32を有しており、外筒部32は上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。また、モータハウジング30は、モータハウジング30の径方向内側部分を構成する内筒部34を有している。この内筒部34は、下側へ開放された略有底円筒状に形成されており、内筒部34の開放端(下端)が外筒部32の底壁に結合されている。
そして、外筒部32と内筒部34との間の空間が、後述するステータ80を収容するためのステータ収容部36とされており、ステータ収容部36は上側へ開放された略円環状の空間に形成されている。さらに、内筒部34の内側の空間が、後述するロータ62を収容するためのロータ収容部38とされている。
また、外筒部32の外周部分を構成する外筒壁32Aの下端部には、下側結合部40が一体に形成されている。下側結合部40は、外筒壁32Aからモータハウジング30の径方向外側へ延出され、外筒壁32Aの全周に亘って略リング状に形成されると共に、前述したポンプ側フランジ部26と上下方向に対向して配置されている。また、下側結合部40の下面には、前述したポンプ側フランジ部26のリブ26Aと対応する位置において、リブ収容凹部40Aが形成されている。リブ収容凹部40Aは、下側へ開放されると共に、モータハウジング30の軸方向から見て円環状(リング状)に形成されている。そして、リブ収容凹部40A内にポンプケース14のリブ26Aが収容された状態で、下側結合部40とポンプ側フランジ部26とが結合されている。また、この状態では、外筒部32の底壁がポンプケース14内に入り込むと共に、ポンプケース14内とロータ収容部38内とが連通されている。
一方、外筒壁32Aの上端部(モータハウジング30の長手方向一端部)には、ハウジング側フランジ部42が一体に形成されている。ハウジング側フランジ部42は、外筒壁32Aからモータハウジング30の径方向外側へ延出されると共に、外筒壁32Aの全周に亘って所定の形状に形成されている(図3参照)。また、ハウジング側フランジ部42の先端部には、囲繞壁43が一体に形成されている。囲繞壁43は、ハウジング側フランジ部42から上側(モータハウジング30の長手方向一方側)へ突出されると共に、ハウジング側フランジ部42の全周に亘って枠状に形成されている。なお、囲繞壁43については、後述するシール構造100の説明において詳述する。
さらに、図3に示されるように、ハウジング側フランジ部42には、囲繞壁43に対してモータハウジング30の径方向外側において、外部コネクタ(図示省略)と嵌合されるコネクタ部44が一体に形成されている。このコネクタ部44は、上側へ開放された略有底矩形筒状に形成されて、ハウジング側フランジ部42から上側へ突出されている。また、モータハウジング30には、外部コネクタと接続されるコネクタターミナル46が設けられており、コネクタターミナル46の一端部が、コネクタ部44の内部に配置されている。さらに、図示は省略するが、コネクタターミナル46は所定の形状に屈曲されており、コネクタターミナル46の他端部が、モータハウジング30から上側へ延出されて、後述する回路基板96に接続されている。
また、図2に示されるように、内筒部34の底壁には、中央部において、略円筒形状の支持部48が一体に形成されている。支持部48は、ポンプ部12の入口管22と同軸上に配置されて、内筒部34の底壁から下側へ突出されている。さらに、内筒部34内には、円柱状の回転軸50が設けられており、回転軸50は支持部48と同軸上に配置されている。そして、回転軸50の上端部が支持部48に固定支持されており、回転軸50は支持部48から下側へ突出されている。
さらに、図1及び図3に示されるように、ハウジング側フランジ部42の上面には、囲繞壁43に対してモータハウジング30の径方向内側の位置において、複数(本実施の形態では2個)の「突出ピン」としての位置決めピン52が一体に形成されている。この位置決めピン52は、後述する回路カバー98の位置決め用のピンとして構成され、略円柱形状に形成されると共に、ハウジング側フランジ部42から上側へ突出されている。
(モータ部60について)
図2に示されるように、モータ部60は、ロータ62とステータ80とを含んで構成されている。ロータ62は、モータハウジング30のロータ収容部38内に収容されている。また、ロータ62は、略円筒状に形成されると共に、回転軸50の径方向外側で且つ回転軸50と同軸上に配置されている。このロータ62の内部には、複数のマグネット63が設けられており、マグネット63はロータ62の周方向に沿って配置されている。また、ロータ62の径方向内側には、軸受64がロータ62とは離間して設けられている。この軸受64は、略円筒形状に形成されて、回転軸50に回転可能に支持されている。そして、軸受64とロータ62とが、樹脂材により構成されたモールド部66によって一体に成形されている。これにより、ロータ62が軸受64を介して回転軸50に回転可能に支持されている。
また、モールド部66の下端部には、インペラ70を構成する第1円盤部72及びブレード74が一体に形成されている。第1円盤部72は、略円板状に形成されて、板厚方向を回転軸50の軸方向にして回転軸50と同軸上に配置されている。また、ブレード74は、第1円盤部72から下側へ突出されている。さらに、ブレード74の下側には、インペラ70を構成する第2円盤部76が設けられている。第2円盤部76は、略円板状に形成されると共に、第1円盤部72とブレード74を介して対向するように配置されて、ブレード74と一体に結合されている。
ステータ80は、環状に形成されたステータコア82と、導電性を有する巻線84と、を含んで構成されて、モータハウジング30のステータ収容部36内に収容されている。ステータコア82は、所定の形状に打ち抜かれた複数の鋼板によって構成されており、当該鋼板が板厚方向を上下方向にして上下方向に積層されている。そして、ステータコア82には、自身の径方向外側へ延びる複数のティース部82Aが形成されている。
巻線84は、ステータコア82のティース部82Aに巻回されている。これにより、ティース部82Aの外周部に沿って巻き回された巻線部84Aが形成されている。また、巻線84の端末部は、モータハウジング30(ステータ収容部36)から上側へ延出されて、後述する回路基板96に接続されている。なお、巻線部84Aとティース部82Aとの間には、絶縁部材85が介装されている。
また、ステータ80は、「ホルダ」としてのステータホルダ86によって覆われている。ステータホルダ86は、鋼板で製作されると共に、上側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。また、ステータホルダ86の底壁には、円形状の配置孔86Aが上下方向に貫通形成されている。そして、ステータ80がステータホルダ86内に配置された状態で、ステータ80及びステータホルダ86がステータ収容部36内に収容されている。また、この状態では、モータハウジング30の内筒部34が配置孔86Aの内側に配置されている。
また、ステータホルダ86の開放端(上端)には、ホルダ側フランジ部86Bが一体に形成されている。このホルダ側フランジ部86Bは、ステータホルダ86の開放端からステータホルダ86の径方向外側へ延出されて、モータハウジング30のハウジング側フランジ部42の上側で且つ囲繞壁43の内側に配置されている。さらに、図1に示されるように、ホルダ側フランジ部86Bには、前述した位置決めピン52に対応する位置において、2箇所のホルダ側孔部86Baが貫通形成されており、ホルダ側孔部86Ba内に位置決めピン52が挿入されている。また、ホルダ側フランジ部86Bには、後述する回路カバー98を締結固定するための複数(本実施の形態では4箇所)のバーリング(図示省略)が形成されており、バーリングは、略円筒状に形成されて、ホルダ側フランジ部86Bから下側へ突出されている。
(回路装置90について)
図2に示されるように、回路装置90は、ウォータポンプ10の上部を構成すると共に、モータハウジング30の上側に配置されている。また、回路装置90は、プレートユニット92と、回路基板96と、「カバー」としての回路カバー98と、を含んで構成されている。
プレートユニット92は、略円盤状に形成されて、モータハウジング30に対して上側に配置されている。このプレートユニット92は、樹脂材で構成されたプレート本体93と、鋼板で構成され且つ略リング状に形成されたリングプレート94と、を有している。そして、リングプレート94がプレート本体93の下側に配置された状態で、プレート本体93及びリングプレート94が一体に成形されている。
さらに、リングプレート94には、複数の固定孔(図示省略)が形成されている。そして、リングプレート94がステータホルダ86のホルダ側フランジ部86Bの上側に隣接して配置されており、固定孔内にネジ等の締結部材が挿入されて、プレートユニット92がホルダ側フランジ部86Bに締結固定されている。
また、リングプレート94には、後述する回路基板96を固定するための複数の固定片94Bが一体に形成されている。この固定片94Bは、リングプレート94の外周部から上側へ延出されており、固定片94Bの先端部がリングプレート94の径方向内側へ屈曲されている。そして、固定片94Bの先端部には、後述する回路基板96を締結するためのバーリング94Cが形成されており、バーリング94Cは上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。
さらに、プレートユニット92には、図示しないガイド孔が上下方向に貫通形成されており、ガイド孔内に、前述したコネクタターミナル46の他端部及び巻線84の端末部が挿入されるようになっている。
回路基板96は、略円板状に形成されて、板厚方向を上下方向にしてプレートユニット92の上側に配置されている。そして、前述したリングプレート94のバーリング94Cにネジ(図示省略)が挿入されて、該ネジによって回路基板96がプレートユニット92に固定されている。また、回路基板96には、複数の回路素子96Aが実装されると共に、前述したコネクタターミナル46の他端部及び巻線84の端末部が接続されている。
回路カバー98は、鋼板で製作されると共に、下側(モータハウジング30側)へ開口された略有底円筒形状に形成されて、回転軸50と同軸上に配置されている。また、回路カバー98の開口端(下端)には、カバー側フランジ部98Aが一体に形成されており、カバー側フランジ部98Aは、回路カバー98の開口端から回路カバー98の径方向外側へ延出されると共に、回路カバー98の全周に亘って形成されている。また、平面視におけるカバー側フランジ部98Aの先端部の形状は、モータハウジング30の囲繞壁43の形状に対応して形成されている。
また、図1及び図3に示されるように、カバー側フランジ部98Aには、前述した位置決めピン52に対応した位置において、一対の「カバー側孔部」としての位置決め孔98Bが形成されている。この位置決め孔98Bは円形状に形成されており、位置決め孔98Bの直径が位置決めピン52の直径に対して僅かに大きく設定されている。そして、図2に示されるように、回路カバー98は、回路基板96及びプレートユニット92を覆うと共に、モータハウジング30の上端部を閉塞している。具体的には、モータハウジング30の位置決めピン52がカバー側フランジ部98Aの位置決め孔98B内に挿入され(図1参照)、カバー側フランジ部98Aが、モータハウジング30の囲繞壁43の内側に且つステータホルダ86のホルダ側フランジ部86Bの上側に隣接(対向)して配置されている。これにより、位置決めピン52がカバー側フランジ部98Aの上面に対して上側へ突出されている。また、モータハウジング30に対する回路カバー98の上下位置がホルダ側フランジ部86Bによって決まるようになっており、モータハウジング30に対する回路カバー98の径方向及び周方向の位置が位置決めピン52によって決まるようになっている。
また、カバー側フランジ部98Aには、図示しない固定孔が形成されており、当該固定孔内にネジ99(図3参照)が挿入され、ネジ99がホルダ側フランジ部86Bのバーリングに螺合されることによって、カバー側フランジ部98Aがホルダ側フランジ部86Bに締結固定されている。具体的には、図3に示されるように、カバー側フランジ部98Aが4個のネジ99によってホルダ側フランジ部86Bに締結固定されており、ネジ99は、カバー側フランジ部98Aの周方向に所定の間隔を空けて配置されている(より詳しくは、一対のネジ99が、一対の位置決めピン52の間にそれぞれ配置されている)。これにより、カバー側フランジ部98A及び回路カバー98の開口端部98C(図1参照)が、モータハウジング30の囲繞壁43によって囲繞されている。なお、囲繞壁43の先端(上端)は、ネジ99の頭部に対して上側に配置されている。つまり、ネジ99の頭部が囲繞壁43の先端(上端)よりも上側へ突出しないように構成されている。
次にシール構造100についてする。図1に示されるように、シール構造100は、回路カバー98の開口端部98Cとモータハウジング30の囲繞壁43との間の部位に適用されている。そして、シール構造100は、前述した位置決めピン52と、囲繞壁43の内周面に形成された段差部43Aと、シール材104と、を含んで構成されている。
段差部43Aは、囲繞壁43の内周面に形成されると共に、縦断面視で段差状を成して、囲繞壁43の全周に亘って形成されている。具体的には、段差部43Aは、囲繞壁43の基端側(図1の矢印A方向側)の部分を構成する基端側内周面43A1と、囲繞壁43の先端(上端)側(図1の矢印B方向側)の部分を構成する先端側内周面43A2と、基端側内周面43A1及び先端側内周面43A2を連結する段差面43A3と、を含んで構成されている。
基端側内周面43A1は、縦断面視で回路カバー98の開口端部98Cと平行にモータハウジング30の長手方向(図1の矢印A方向及び矢印B方向)に延びている。また、先端側内周面43A2は、縦断面視で基端側内周面43A1よりもモータハウジング30の径方向外側(回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向側)に配置されると共に、回路カバー98の開口端部98Cと平行にモータハウジング30の長手方向に延びている。換言すると、先端側内周面43A2における囲繞壁43の板厚が、基端側内周面43A1における囲繞壁43の板厚よりも薄く設定されている。
そして、段差面43A3が、基端側内周面43A1の上端から回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ延びて、先端側内周面43A2の下端に接続されている。具体的には、段差面43A3は、縦断面視で、モータハウジング30の径方向外側へ向かうに従い囲繞壁43の先端側へ傾斜されている。また、段差面43A3は、前述したモータハウジング30の位置決めピン52の先端よりも上側(モータハウジング30の長手方向一方側)に配置されるように、モータハウジング30の長手方向における段差面43A3の位置が設定されている。さらに、段差面43A3は、上下方向において、前述したカバー側フランジ部98Aを固定するネジ99の頭部の先端と略同じ位置に配置されている。
そして、囲繞壁43、回路カバー98のカバー側フランジ部98A、及び回路カバー98の開口端部98Cによって囲まれた領域がシール材充填部102とされている。すなわち、シール材充填部102は、上側へ開放された略溝状に形成されると共に、回路カバー98の周方向全周に亘って形成されている。そして、シール材充填部102の内部には、前述した位置決めピン52(の先端部)及びネジ99の頭部が配置されている。
さらに、シール材充填部102内にシール材104が充填(塗布)されて、回路カバー98とモータハウジング30との間がシール材104によってシールされている。具体的には、シール材104が先端側内周面43A2まで充填されて、位置決めピン52がシール材104によって埋まるようになっている。つまり、一対の位置決めピン52、囲繞壁43の基端側内周面43A1,及び段差面43A3がシール材104によって視認不能になるまでシール材104がシール材充填部102内に充填されるようになっている。また、シール材充填部102内における一対の位置決めピン52の間の部分では、ネジ99の頭部がシール材104によって埋まるようになっている。つまり、シール材充填部102内における当該部分では、ネジ99の頭部が視認不能になるまでシール材104がシール材充填部102内に充填されるようになっている。なお、位置決めピン52の突出高さは、回路カバー98とモータハウジング30との間のシール性を確保できるシール材104のシール高さに設定されている。換言すると、位置決めピン52の先端(上端)の位置が、シール材104のシール高さの下限の位置に設定されている。また、前述した段差面43A3は、位置決めピン52の先端よりも上側に配置されているため、段差面43A3がシール材104のシール高さの下限よりも上側の位置に設定されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたウォータポンプ10では、外部コネクタがコネクタ部44に接続されて、モータ部60を駆動制御する電力が外部コネクタから回路装置90へ供給される。これにより、モータ部60が駆動して、モータ部60のロータ62が回転軸50の軸線回りに回転すると共に、インペラ70が回転軸50の軸線回りに回転する。そして、インペラ70が回転することで、ポンプ部12の入口管22からポンプケース14内に流入された冷却水が圧送されて出口管24から流出される。
また、ウォータポンプ10では、モータハウジング30の上端部を構成するハウジング側フランジ部42の先端部に囲繞壁43が設けられている。この囲繞壁43は、ハウジング側フランジ部42から上側へ突出されると共に、略枠状に形成されて、回路カバー98の開口端部98Cを囲繞している。そして、囲繞壁43と回路カバー98の開口端部98Cとの間のシール材充填部102にシール材104が充填されている。これにより、モータハウジング30と回路カバー98との間のシール性がシール材104によって確保されている。
ここで、モータハウジング30のハウジング側フランジ部42には、上側(モータハウジング30の長手方向一方側)へ突出された位置決めピン52が形成されており、位置決めピン52(の先端部)はシール材充填部102の内部に配置されている。そして、位置決めピン52がシール材104によって視認不能に埋められており、位置決めピン52の先端(上端)の位置が、シール材104のシール高さの下限の位置に設定されている。このため、シール材104によって位置決めピン52が視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材104のシール材充填部102への充填量が十分であるか否かを判別することができる。換言すると、位置決めピン52の突出高さは、回路カバー98とモータハウジング30との間のシール性を確保できるシール材104のシール高さに設定されているため、位置決めピン52がシール材104によって視認不能になるまでシール材104をシール材充填部102に充填することで、シール材充填部102内におけるシール材104の充填量を確保することができる。
すなわち、位置決めピン52が視認可能な状態でシール材104がシール材充填部102に充填された場合には、図4に示されるように、シール材104のシール高さが不足した状態でシール材104がシール材充填部102内に充填される。したがって、この状態では、シール材104によるモータハウジング30と回路カバー98との間のシール性を十分に確保することができなくなる虞がある。
これに対して、図1に示されるように、位置決めピン52が視認不能な状態になるまでシール材104をシール材充填部102に充填することで、シール材充填部102に充填されたシール材104のシール高さを確保することができる。したがって、この状態までシール材104をシール材充填部102に充填することで、シール材104によるモータハウジング30と回路カバー98との間のシール性を十分に確保することができる。以上により、本実施の形態のウォータポンプ10によれば、シール材104によって位置決めピン52が視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材104の充填状態の良否を良好に判別することができる。なお、図1では、シール材104が回路カバー98の開口端部98Cまで塗布されていない例が示されているが、シール材104を回路カバー98の開口端部98Cまで塗布するようにシール材104をシール材充填部102に充填してもよい。
また、回路カバー98のカバー側フランジ部98Aには、位置決めピン52が挿入される位置決め孔98Bが形成されており、モータハウジング30の径方向及び周方向におけるモータハウジング30に対する回路カバー98の位置が位置決めピン52によって決定される。このため、シール材104のシール材充填部102への充填状態の良否を判別するための位置決めピン52を活用して、モータハウジング30に対する回路カバー98の位置を決定することができる。
さらに、モータハウジング30に収容されたステータホルダ86によってモータ部60が覆われている。また、ステータホルダ86の開口端に形成されたホルダ側フランジ部86Bが、回路カバー98のカバー側フランジ部98Aに対して下側(モータハウジング30の長手方向他方側)に隣接して配置されている。これにより、ステータホルダ86の開口部と回路カバー98の開口部との間の気密性をシール材104によって確保しつつ、ステータホルダ86及び回路カバー98によって回路基板96及びモータ部60を覆うことができる。これにより、例えば、モータ部60の作動時に生じる電気ノイズがウォータポンプ10の外部に漏れることを抑制できる。
また、囲繞壁43の内周面には、段差部43Aが形成されており、シール材104が囲繞壁43の基端側内周面43A1及び段差面43A3を埋めるようにシール材充填部102内に充填されている。また、段差面43A3がシール材104のシール高さの下限よりも上側の位置に設定されている。このため、位置決めピン52に加えて段差面43A3を、シール材104をシール材充填部102に充填するときの目印として機能させることができる。これにより、シール材104の充填状態の良否を一層良好に判別することができる。
また、シール材充填部102内における一対の位置決めピン52の間の部分では、ネジ99の頭部が視認不能になるまでシール材104がシール材充填部102内に充填されるようになっている。このため、一対の位置決めピン52の間の部分では、ネジ99を用いてシール材104の充填状態の良否を判別することができる。
(位置決めピン52の変形例)
次に、位置決めピン52の変形例について図5を用いて説明する。図5に示された位置決めピン52は、モータハウジング30のハウジング側フランジ部42から上側(モータハウジング30の長手方向一方側)へ突出された略円柱状のピン本体部54と、ピン本体部54の先端から上側へ突出された略円柱状の先端突出部56と、を含んで構成されている。そして、先端突出部56がピン本体部54に対して小径に設定されている。つまり、先端突出部56の断面積がピン本体部54の断面積に比べて小さく設定されており、上方側から見て、先端突出部56がピン本体部54の外周面に対してピン本体部54の径方向内側に配置されている。また、ピン本体部54の先端部における外周面には、先端突出部56の基端とピン本体部54の外周面とを接続する接続面54Aが形成されており、接続面54Aは、先端突出部56の基端から下側へ向かうに従いピン本体部54の径方向外側へ傾斜されている。そして、先端突出部56の基端の位置がシール材104のシール高さの下限の位置に設定されており、先端突出部56の先端の位置がシール材104のシール高さの上限の位置に設定されている。
そして、先端突出部56の基端が、シール材104によって視認不能に埋められている。換言すると、ピン本体部54の接続面54Aがシール材104によって視認不能に埋められている。このため、シール材104によって先端突出部56の基端が視認不能な状態にされているのか否かを目視することで、シール材104がシール高さの下限に到達したか否かを判別することができる。また、例えば、先端突出部56の先端が視認不能になるまで(換言すると、先端突出部56(位置決めピン52)の全体が視認不能になるまで)シール材104を充填するか否かで、シール材104がシール高さの上限に到達したか否かを判別することができる。
また、先端突出部56の基端とピン本体部54の外周面とを接続する接続面54Aが、先端突出部56の基端から下側へ向かうに従いピン本体部54の径方向外側へ傾斜されている。このため、シール材104をシール材充填部102に充填したときには、シール材104が、接続面54Aを這いあがり、接続面54Aを徐々に視認不能にするように充填される。これにより、シール材104のシール高さの変化を認識することができる。その結果、シール材104をシール材充填部102に充填するときの作業性を一層向上することができる。
なお、上記位置決めピン52における変形例では、先端突出部56の基端とピン本体部54の外周面とを接続する接続面54Aが、先端突出部56の基端から下側へ向かうに従いピン本体部54の径方向外側へ傾斜されている。これに代えて、図6(A)に示されるように、先端突出部56の基端とピン本体部54の外周面とを接続する接続面54Aを、上下方向(モータハウジング30の長手方向)に対して直交する方向に沿って配置してもよい。換言すると、ピン本体部54の先端面を、上下方向に対して直交する方向に沿う面に形成して、当該先端面に先端突出部56を形成してもよい。
また、上記位置決めピン52における変形例では、先端突出部56が円柱状(すなわち、先端突出部56の断面が円形)に形成されているが、先端突出部56の形状はこれに限らない。例えば、図6(B)に示されるように、先端突出部56の断面形状を多角形(図6(B)に示される例では六角形)に形成してもよい。この場合には、図6(B)に示されるように、位置決めピン52の先端側から見て、先端突出部56における外形の頂点がピン本体部54の外周面と一致するように配置してもよい。すなわち、先端突出部56の断面積を任意に設定することができる。
また、本実施の形態では、モータハウジング30の囲繞壁43に形成された段差部43Aにおいて、段差面43A3が縦断面視でモータハウジング30の径方向外側へ向かうに従い囲繞壁43の先端側へ傾斜されている。これに代えて、図7に示されるように、段差面43A3をモータハウジング30の長手方向に対して直交する方向に沿って配置してもよい。これにより、樹脂製のモータハウジング30と金属製の回路カバー98との間をシールするシール材104のモータハウジング30(囲繞壁43)に対する剥離を抑制できる。
この点について図7を用いて説明する詳述する。モータハウジング30(囲繞壁43)は樹脂により構成されており、回路カバー98は金属により構成されている。このため、モータハウジング30(囲繞壁43)の線膨張係数が回路カバー98の線膨張係数に比べて大きくなっている。これにより、例えば、ウォータポンプ10の環境温度が高温になると、囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向(図7の矢印C方向)へ伸びる(相対的に変位する)。
そして、仮に、囲繞壁43の基端側内周面43A1と先端側内周面43A2とが面一に形成された場合(すなわち、段差面43A3が省略された場合であり、以下この場合を比較例という)には、囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ伸びることで、囲繞壁43の内周面に対して略直交する方向の引張り荷重がシール材104と囲繞壁43の内周面との間に作用する(図7の矢印F1参照)。これにより、当該引張り荷重がシール材104の囲繞壁43に対する剥離強度を上回ると、シール材104と囲繞壁43との間でシール材104の剥離が生じる。
これに対して、段差部43Aは段差面43A3を含んで構成されており、段差面43A3は基端側内周面43A1から回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向に延出されている。このため、上記比較例と比べて、シール材104と囲繞壁43との接触面積を大きくできる。
しかも、高温環境下において囲繞壁43が回路カバー98の開口端部98Cに対して離間する方向へ伸びた(相対的に変位した)ときには、シール材104と段差面43A3との間において、上記のような引張荷重が作用することが抑制されて、段差面43A3に沿う方向のせん断荷重が主に作用する(図7の矢印F2参照)。これにより、段差面43A3におけるシール材104の剥離強度を、基端側内周面43A1におけるシール材104の剥離強度に比べて高くできる。その結果、上記比較例と比べて、シール材104の囲繞壁43に対する剥離強度を高くできる。以上により、樹脂製のモータハウジング30と金属製の回路カバー98との間をシールするシール材104の剥離を抑制できる。
また、本実施の形態では、位置決めピン52によってモータハウジング30に対する回路カバー98の位置を決定しているが、位置決めピン52によってモータハウジング30に対するステータホルダ86の位置をも決定するように構成してもよい。例えば、ホルダ側フランジ部86Bに形成されたホルダ側孔部86Baの径寸法を位置決めピン52の直径に対して僅かに大きく設定してもよい。これにより、モータハウジング30に対するステータホルダ86の位置を決定するピンとして、位置決めピン52を機能させることができる。
また、本実施の形態では、モータハウジング30の囲繞壁43に段差部43Aが形成されているが、囲繞壁43において段差部43Aを省略してもよい。すなわち、シール材104の充填量を判別する目印を位置決めピン52のみで構成してもよい。
また、本実施の形態では、段差面43A3がシール材104のシール高さの下限よりも上側の位置に設定されている。これに代えて、段差面43A3をシール材104のシール高さの下限の位置に設定してもよい。つまり、段差面43A3はシール材104に視認不能に埋められるため、段差面43A3の上端の位置がシール材104のシール高さの下限の位置に設定される。
また、本実施の形態では、モータハウジング30に位置決めピン52が2箇所形成されているが、位置決めピン52の個数は任意に設定可能である。
また、本実施の形態では、回路カバー98のカバー側フランジ部98Aが平板状に形成されているが、上側へ突出された略円柱状のダボ106(図3参照)をカバー側フランジ部98Aに形成してもよい。具体的には、ダボ106を一対の位置決めピン52の間に形成すると共に、ダボ106の突出高さを位置決めピン52のカバー側フランジ部98Aからの突出高さと同じに設定して、ダボ106がシール材104によって視認不能に埋められるように構成してもよい。これにより、シール充填部102における位置決めピン52が配置されていない部分のシール材104の充填状態の良否を、ダボ106を用いて判別することができる。
10・・・ウォータポンプ(液体ポンプ)、12・・・ポンプ部、30・・・モータハウジング、42・・・ハウジング側フランジ部、43・・・囲繞壁、43A 段差部、43A1・・・基端側内周面、43A2・・・先端側内周面、43A3・・・段差面、52・・・位置決めピン(突出ピン)、54・・・ピン本体部、56・・・先端突出部、60・・・モータ部、86・・・ステータホルダ(ホルダ)、86B・・・ホルダ側フランジ部、86Ba・・・ホルダ側孔部、96・・・回路基板、98・・・回路カバー(カバー)、98A・・・カバー側フランジ部、98B・・・位置決め孔(カバー側孔部)、98C・・・開口端部(カバーの開口端部)、102・・・シール材充填部、104・・・シール材

Claims (5)

  1. 内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、
    樹脂により構成され、前記インペラの回転軸線方向に延在された筒状に形成されて前記インペラを回転させるモータ部を収容すると共に、長手方向一端部に前記インペラの径方向外側へ延出されたハウジング側フランジ部を有するモータハウジングと、
    金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部の駆動を制御する回路基板を覆うカバーと、
    前記ハウジング側フランジ部の先端部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、
    前記ハウジング側フランジ部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記シール材充填部の内部に配置され、前記シール材によって突出部分が視認不能に埋められると共に、先端の位置が前記シール材のシール高さの下限の位置に設定されている突出ピンと、
    を備えた液体ポンプ。
  2. 内部にインペラが収容され、前記インペラが回転することで流入された液体を圧送するポンプ部と、
    樹脂により構成され、前記インペラの回転軸線方向に延在された筒状に形成されて前記インペラを回転させるモータ部を収容すると共に、長手方向一端部に前記インペラの径方向外側へ延出されたハウジング側フランジ部を有するモータハウジングと、
    金属により構成されると共に、前記モータハウジングの長手方向一方側に隣接し且つ前記モータハウジング側へ開口された有底筒状に形成され、前記モータ部の駆動を制御する回路基板を覆うカバーと、
    前記ハウジング側フランジ部の先端部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出されて前記カバーの開口端部を囲繞すると共に、前記カバーの開口端部との間にシール材が充填されるシール材充填部を形成する囲繞壁と、
    前記ハウジング側フランジ部に設けられ、前記ハウジング側フランジ部から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出され且つ前記シール材充填部の内部に配置されるピン本体部と、前記ピン本体部の先端から前記モータハウジングの長手方向一方側へ突出され且つ前記ピン本体部よりも断面積が小さく設定された先端突出部と、を含んで構成され、前記先端突出部の基端が前記シール材によって視認不能に埋められると共に、前記先端突出部の基端の位置が前記シール材のシール高さの下限の位置に設定され且つ前記先端突出部の先端の位置が前記シール材のシール高さの上限の位置に設定されている突出ピンと、
    を備えた液体ポンプ。
  3. 前記カバーの開口端には、前記カバーの径方向外側へ延出され且つ前記シール材充填部に配置されたカバー側フランジ部が形成されており、
    前記カバー側フランジ部には、前記突出ピンが挿入されるカバー側孔部が形成されており、前記モータハウジングに対する前記カバーの位置が前記突出ピンによって決定される請求項1又は請求項2に記載の液体ポンプ。
  4. 前記モータハウジングには、前記モータ部を覆うと共に前記カバー側へ開放された有底筒状のホルダが収容され、
    前記ホルダの開口端には、前記囲繞壁側へ延びると共に前記カバー側フランジ部に対して前記モータハウジングの長手方向他方側に隣接して配置されたホルダ側フランジ部が形成されている請求項3に記載の液体ポンプ。
  5. 前記囲繞壁の内周面には、段差部が形成されており、
    前記段差部は、
    前記囲繞壁の基端側に配置された基端側内周面と、
    前記基端側内周面から前記カバーの開口端部に対して離間する方向に延出された段差面と、
    前記段差面に接続されて前記囲繞壁の先端側に配置された先端側内周面と、
    を含んで構成され、
    前記段差面が前記シール材のシール高さの下限に設定されて、前記段差面に前記シール材が接触されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液体ポンプ。
JP2015065628A 2015-03-27 2015-03-27 液体ポンプ Active JP6439538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065628A JP6439538B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 液体ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065628A JP6439538B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 液体ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016186224A true JP2016186224A (ja) 2016-10-27
JP6439538B2 JP6439538B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=57202520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065628A Active JP6439538B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 液体ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6439538B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033592A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 株式会社デンソー ブラシレスモータ
WO2021085179A1 (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 回転電機
JP2021523999A (ja) * 2018-05-31 2021-09-09 江蘇美的清潔電器股▲ふん▼有限公司 ロボット掃除機のファンアセンブリ及びロボット掃除機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193660A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
JP2014061821A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193660A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
JP2014061821A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019033592A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 株式会社デンソー ブラシレスモータ
JP2021523999A (ja) * 2018-05-31 2021-09-09 江蘇美的清潔電器股▲ふん▼有限公司 ロボット掃除機のファンアセンブリ及びロボット掃除機
JP7058765B2 (ja) 2018-05-31 2022-04-22 美智縦横科技有限責任公司 ロボット掃除機のファンアセンブリ及びロボット掃除機
WO2021085179A1 (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 回転電機
JP2021072647A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社デンソー 回転電機
CN114556751A (zh) * 2019-10-29 2022-05-27 株式会社电装 旋转电机
JP7160016B2 (ja) 2019-10-29 2022-10-25 株式会社デンソー 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6439538B2 (ja) 2018-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432235B2 (ja) 電動ポンプ
JP6296872B2 (ja) ロータ及び液体ポンプ
JP6394342B2 (ja) 液体ポンプ
JP5583823B2 (ja) モータおよびポンプ装置
JP2007097241A (ja) モータ
JP6439538B2 (ja) 液体ポンプ
JP5325651B2 (ja) 液体排出装置
JP5415800B2 (ja) モータおよびポンプ装置
JP6381451B2 (ja) 遠心ポンプ
JP2020122397A (ja) ポンプ装置
JP6528485B2 (ja) 液体ポンプ用ロータ構造
CN111486098B (zh) 泵装置
JP6272034B2 (ja) 液体ポンプ
JP4803123B2 (ja) ポンプ
JP6315993B2 (ja) 液体ポンプ用ロータの防水構造
JP6583463B2 (ja) 液体ポンプ用ロータの防水構造
CN212536244U (zh) 泵装置
JP6405787B2 (ja) 液体ポンプ用ロータ構造
WO2023140131A1 (ja) ポンプ装置
JP6443199B2 (ja) 電動ポンプ
JP6357766B2 (ja) 液体ポンプ
CN115539397A (zh) 泵装置
JP6621669B2 (ja) 遠心ポンプ、および、遠心ポンプを用いた冷却システム
JP2021161884A (ja) 電動ポンプ
JP2020128714A (ja) 水中ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171025

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6439538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250