JP2016172369A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一のヘッドが有するノズル列間の、記録媒体における搬送方向の記録位置のずれを補正すること。【解決手段】液体吐出装置は、補正処理において、補正対象ドット要素それぞれに対応するドットについての、記録媒体が搬送区間を分割した分割区間それぞれを搬送される期間において当該分割区間それぞれに対する単位時間当たりの搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置と、記録媒体が分割区間それぞれを搬送される期間において基準搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置とのずれ量を、補正対象ドット要素それぞれの補正量としたときに、各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素それぞれの補正量に応じたドット要素の数だけ、当該補正対象ドット要素から離れたドット要素の濃度値として設定する補正を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
特許文献1には、記録媒体を搬送方向に搬送する複数の搬送ローラ対と、互いに異なる色のインクを吐出する複数の記録ヘッドとを備え、複数の記録ヘッドを搬送方向に所定の間隔をおいて配置したライン式のインクジェット記録装置が開示されている。この種のライン式のインクジェット記録装置では、搬送ローラの表面の変化等により記録媒体の単位時間当たりの搬送量が変動することで、記録ヘッド間の記録媒体における記録位置にずれが生じることがある。
そこで、特許文献1のインクジェット記録装置では、記録ヘッドごとに、基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録媒体の記録位置のずれ量を求め、このずれ量に応じて非画像データを複数の記録ヘッドの記録データにそれぞれ付加することで、記録ヘッド間の記録媒体の記録位置のずれを補正している。
特開2013−252641号公報
ところで、一の記録ヘッドが有する複数のノズルが、搬送方向と直交する方向に沿って配列され、且つ、搬送方向に並ぶ複数のノズル列を構成しているインクジェット記録装置が知られている。この種のインクジェット記録装置では、記録媒体上において搬送方向と直交する方向にドット列を形成する際のインクの吐出タイミングはノズル列毎に異なる。このため、記録媒体の単位時間当たりの搬送量に変動が生じる場合の記録媒体上における液体の着弾位置のずれ量は、ノズル列毎に異なる。ここで、上述の特許文献1において、インクジェット記録装置の一の記録ヘッドが有する複数ノズルが、このような複数のノズル列を構成している場合、この一の記録ヘッドが有するノズル列間における、記録媒体の記録位置の搬送方向のずれを補正することができない。
また、記録媒体の単位時間当たりの搬送量に変動が生じた場合、この搬送量の変動に応じてノズル列毎の吐出タイミングを調整することで、ノズル列間の記録位置を調整することは可能である。しかしながら、この場合、吐出タイミングを調整するために、インクを吐出させるための駆動装置の回路構成等を複雑化する必要があるため、コストが高くなる等の問題が生じる。
本発明の目的は、簡易な構成で、一のヘッドが有するノズル列間の、記録媒体における搬送方向の記録位置のずれを補正することが可能な液体吐出装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構と、前記搬送機構により搬送される記録媒体に液体を吐出するための複数のノズルが前記搬送方向と直交する方向に沿って配列されてなる複数のノズル列が、前記搬送方向に並べられた吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部とを備えている。前記制御部は、前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから吐出された液体が着弾してドットが形成される記録媒体上のドット形成領域において前記搬送方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数のドット要素が、これら複数のドット要素に対応する前記複数のドットの前記搬送方向に沿った配列順にしたがった順に配列された複数のドットデータ列を有する画像データであって、各ドット要素に濃度値が設定された画像データを補正する補正処理と、前記補正処理により補正された前記画像データに含まれる各ドット要素に設定された濃度値に基づいて、記録媒体上にドットが形成されるよう前記液体吐出ヘッドを制御する画像記録処理とを実行可能であり、前記画像記録処理において、前記搬送機構によって搬送される記録媒体が、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体によりドットが形成される範囲である前記吐出面と対向する吐出範囲に到達してから前記吐出範囲を抜け出すまでの搬送区間を、前記搬送機構による記録媒体の単位時間当たりの搬送量に応じて分割した複数の分割区間のうちの一つを第1分割区間とし、残りの分割区間それぞれを第2分割区間としたとき、前記搬送機構によって記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間においては、記録媒体が前記第1分割区間を搬送される際の単位時間当たりの搬送量である基準搬送量で記録媒体が搬送されているものとして、前記複数のノズルから液体を吐出させ、前記補正処理において、記録媒体が前記第2分割区間それぞれを搬送される期間に当該記録媒体上に形成するドットに対応する前記ドット要素それぞれを補正対象ドット要素とし、前記補正対象ドット要素それぞれに対応するドットについての、記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間において当該分割区間それぞれに対する単位時間当たりの搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置と、記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間において前記基準搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置とのずれ量を、前記補正対象ドット要素それぞれの補正量としたときに、各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素それぞれの前記補正量に応じたドット要素の数だけ、当該補正対象ドット要素から離れた前記ドット要素の濃度値として設定する補正を行うことを特徴とする。
また、本発明の別の観点において、液体吐出装置は、記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構と、前記搬送機構により搬送される記録媒体に液体を吐出するための複数のノズルが前記搬送方向と直交する方向に沿って配列されてなる複数のノズル列が、前記搬送方向に並べられた吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部とを備えている。前記制御部は、前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから吐出された液体が着弾してドットが形成される記録媒体上のドット形成領域において前記搬送方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数のドット要素が、これら複数のドット要素に対応する前記複数のドットの前記搬送方向に沿った配列順にしたがった順に配列された複数のドットデータ列を有する画像データであって、各ドット要素に濃度値が設定された画像データを補正する補正処理と、前記補正処理により補正された前記画像データに含まれる各ドット要素に設定された濃度値に基づいて、記録媒体上にドットが形成されるよう前記液体吐出ヘッドを制御する画像記録処理とを実行可能であり、前記画像記録処理において、前記搬送機構によって搬送される記録媒体が、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体によりドットが形成される範囲である前記吐出面と対向する吐出範囲に到達してから前記吐出範囲を抜け出すまでの搬送区間を、前記搬送機構による記録媒体の単位時間当たりの搬送量に応じて分割した複数の分割区間のうちの一つを第1分割区間とし、残りの分割区間それぞれを第2分割区間としたとき、前記搬送機構によって記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間においては、記録媒体が前記第1分割区間を搬送される際の単位時間当たりの搬送量である基準搬送量で記録媒体が搬送されているものとして、前記複数のノズルから液体を吐出させ、前記補正処理において、前記複数のノズル列のうちの一つを基準ノズル列として、前記複数のドットデータ列のうちの前記基準ノズル列に属する前記ノズルに対応する前記ドットデータ列を基準ドットデータ列とし、残りのドットデータ列それぞれを補正対象ドットデータ列としたときに、前記補正対象ドットデータ列の前記ドット要素のうち、記録媒体が前記第2分割区間それぞれを搬送される期間に当該記録媒体上に形成するドットに対応するドット要素それぞれを補正対象ドット要素とし、前記補正対象ドット要素に対応するドットにおける記録媒体上の形成位置と、当該補正対象ドット要素と同じ配列順となる前記基準ドットデータ列のドット要素に対応するドットにおける記録媒体上の形成位置とのずれ量を、当該補正対象ドット要素の補正量として、各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素それぞれの前記補正量に応じたドット要素の数だけ、当該補正対象ドット要素から離れた前記補正対象ドット要素の濃度値として設定する補正を行うことを特徴とする。
本発明によると、簡易な構成で、一のヘッドが有するノズル列間の、記録媒体における搬送方向の記録位置のずれを補正する
ことができる。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略側面図である。 (a)は図1に示すインクジェットヘッドの上面図であり、(b)はインクジェットヘッドの部分拡大図である。 図1に示すインクジェットプリンタの電気的構成図である。 (a)は多値データについて説明する図であり、(b)は4値データについて説明する図である。 (a)及び(b)は、図1に示す搬送機構による用紙の挟持搬送について説明する図である。 (a)は各分割区間における搬送速度について説明する図であり、(b)は各分割区間におけるドットの形成位置のずれ量について説明する図であり、(c)は多値データにおけるノズル列#1〜#4に対応するドット要素に係るインクの吐出タイミングについて説明する図である。 (a)はラスターデータに係るドットのノズル列毎の形成位置のずれ量について説明する図であり、(b)は各ノズル列それぞれの補正ドット要素数について説明する図であり、(c)は補正処理について説明する図であり、(d)は図5に示す分割区間D2を搬送される期間において形成されるドットと、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成されるドットとを含んだドット群について説明する図である。 (a)は補正処理を行わない場合のドットの形成位置を説明する図であり、(b)は補正処理を行った場合のドットの形成位置を説明する図である。 補正処理についてのフロー図である。 変形例に係る補正処理について説明する図であり、(a)は補正処理を行わない場合のドットの形成位置を説明する図であり、(b)は補正処理を行った場合のドットの形成位置を説明する図である。 変形例に係る補正処理について説明する図であり、(a)は補正処理を行わない場合のドットの形成位置を説明する図であり、(b)は補正処理を行った場合のドットの形成位置を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施の形態として、液体吐出装置をインクジェットプリンタに適用し、図面を参照しつつ説明する。インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、インクジェットヘッド1(液体吐出ヘッド)、搬送機構20、用紙トレイ30、プラテン35、及び制御装置100を備えている。
図1及び図2(a)に示すように、インクジェットヘッド1(以下、ヘッド1)は、概ね直方体形状を有しており、その下面に、インク滴が吐出される複数のノズル8が形成された吐出面1aを有している。ヘッド1には、図示しないインクタンクからインクが供給される。ヘッド1に供給されたインクは、共通インク室、共通インク室と連通する複数の圧力室を経由してノズル8に至る。後述するアクチュエータユニット5a(図3参照)に含まれるアクチュエータ(後述)が駆動されることによって、圧力室に貯留されたインクに圧力を付与され、ノズル8からインク滴が吐出される。なお、図2(a)はヘッド1の上面図であるが、説明の都合上、ノズル8は実線で示している。
図2(a)に示すように、複数のノズル8が4つのノズルユニット5(図2(a)中左方から右方に向かって順にu1〜u4)を形成している。ノズルユニット5は、台形の区画を有しており、その区画内において、複数のノズル8がマトリックス状に且つ主走査方向に関して互いに異なる位置に(Lだけずれて)配置されている。各ノズルユニット5においては、複数のノズル8が、主走査方向及び副走査方向に関してマトリクス状に配置されている。具体的には、図2(b)に示すように、各ノズル8が、主走査方向に沿って互いに平行に延在する16本の仮想線のいずれかの上に配置されている。即ち、主走査方向に配列された複数のノズル8が1つのノズル列8aを形成しており、16列のノズル列8a(ノズル列#1〜#16)が互いに平行に、且つ副走査方向に配列されている。なお、図2(a)においては、模式的に8列のノズル列8aのみ示している。ここで、副走査方向とは搬送機構20による用紙Pの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向(搬送方向)に直交する方向であって、水平面に沿った方向である。
また、各仮想線上で隣接するノズル8同士は等間隔となっている。そして、互いに異なる仮想線上に配置されているとともに、主走査方向に関して互いに重なり合うことなく600dpi(約42μm)×15の幅内に配列された16個のノズル8が、主走査方向での最高解像度である600dpiで画像記録する基本単位を形成している。1つのノズルユニット5内で、この基本単位が主走査方向に連続的に配列されている。
4つのノズルユニット5に係る全てのノズル8(即ち、ヘッド1のすべてのノズル8)は、これらを主走査方向に延びた任意の仮想線上に垂直に射影してできたすべての射影点が解像度600dpiに対応する等間隔で配列されるような位置関係を有している。そのため、用紙Pに記録された画像においては、搬送方向に沿った複数のドット(インクが着弾していない不吐出ドットを含む)から構成されたドット列が1つのノズル8に対応することになる。
また、4つのノズルユニット5は、長辺側と短辺側とが副走査方向に関して順に反転するように、主走査方向に沿って千鳥状に配置されている。具体的には、ノズルユニットu1とノズルユニットu3が副走査方向に同じで主走査方向に異なる位置に配置され、ノズルユニットu2とノズルユニットu4が副走査方向に同じで主走査方向に異なる位置に配置されている。従って、本実施形態のヘッド1は、ノズルユニットu1及びノズルユニットu3の16列のノズル列8a(ノズル列#1〜#16)と、ノズルユニットu2及びノズルユニットu4の16列のノズル列8a(ノズル列#17〜#32)との計32列のノズル列8aが形成されている。
このノズルユニット5毎に1つのアクチュエータユニット5a(図3参照)が用いられている。アクチュエータユニット5aは、ノズルユニット5に配置されているノズル8の数だけ、アクチュエータを備える。また、アクチュエータユニット5aごとに当該アクチュエータユニット5aを制御するドライバIC5b(図3参照)が設けられている。
ドライバIC5bは、制御装置100から、波形選択信号と、互いに波形が異なる複数の駆動波形信号とを受信する。波形選択信号は、複数の駆動波形信号のうちの何れかを指示する信号である。駆動波形信号には、ヘッド1のノズル8から吐出可能な4種類(大滴、中滴、小滴、不吐出)のインク滴に対応して4種類ある。
ドライバIC5bは、制御装置100から波形選択信号を順次受け取って、複数の駆動波形信号のうちの波形選択信号が示すものを駆動パルス信号として、吐出周期毎にアクチュエータユニット5aのアクチュエータに供給する。このとき、駆動パルス信号の波形に応じた量のインク滴がノズル8から吐出される。
図1に戻って、搬送機構20は、図1中左方から右方に向かう搬送方向に沿って用紙Pを搬送する搬送機構であり、第1搬送部21及び第2搬送部22を有している。第1搬送部21及び第2搬送部22は、用紙Pの搬送方向に関してヘッド1を挟むように配置されている。
第1搬送部21は、一対の搬送ローラ21a,21bと、搬送ローラ21a,21bを回転駆動する第1モータ21c(図3参照)を有している。一対の搬送ローラ21a,21bは、第1モータ21cにより互いに異なる方向(図中矢印参照)に回転されることで、給紙ユニット(不図示)から供給された用紙Pを挟持しつつ、当該用紙Pを搬送方向に挟持搬送する。また、搬送ローラ21aの回転軸には、ロータリーエンコーダ25が設置されている。ロータリーエンコーダ25は、搬送ローラ21aの回転に応じたパルス信号を制御装置100に出力する。本実施形態では、ロータリーエンコーダ25は、用紙Pに記録される画像の解像度に対応する単位距離だけ、第1搬送部21により用紙Pを搬送するのに要する分、搬送ローラ21aが回転すると、1周期のパルス信号を送信するように設定されている。そして、ヘッド1からのインクの吐出動作は、このロータリーエンコーダ25が出力したパルス周期と同期している。また、第1搬送部21が用紙Pを挟持搬送していない間も、搬送ローラ21aは第1モータ21cにより回転され、その回転に伴いロータリーエンコーダ25からパルス信号が制御装置100に出力される。
第2搬送部22は、搬送ローラ21a,21bと同一の径を有する一対の搬送ローラ22a,22bと、搬送ローラ22a,22bを回転駆動する第2モータ22c(図3参照)を有している。搬送ローラ22a,22bは、第2モータ22cにより互いに異なる方向(図中矢印参照)に回転されることで、第1搬送部21により搬送されている用紙Pを受け取って、当該用紙Pを挟持しつつ、搬送方向にさらに挟持搬送する。
ここで、第1搬送部21の用紙Pの搬送速度V1と、第2搬送部22の用紙Pの搬送速度V2とは互いに異なる場合がある。この理由として、第1搬送部21及び第2搬送部22が、搬送速度V1と搬送速度V2とが互いに異なるように予め設計されている場合や、第1搬送部21及び第2搬送部22が、用紙Pの搬送速度が同じとなるよう設計されていたとしても、製造誤差や組立誤差等により、それぞれの搬送速度V1,V2が設計上の搬送速度に対してずれている場合などがあげられる。
なお、設計上、搬送速度V1と搬送速度V2とを互いに異ならせる理由としては、用紙P上に記録する画像の品質向上等があげられる。例えば、搬送速度V2を搬送速度V1よりも速くなるよう設定すると、第1搬送部21から第2搬送部22に用紙Pが受け渡される際に用紙Pに一定のテンションを付与することが可能となる。これにより、画像記録中の用紙Pの撓みが抑制されるため、用紙P上に記録する画像の品質を向上させることが可能となる。また、例えば、本実施形態のようにインク吐出動作が、第1搬送部21に取り付けられたロータリーエンコーダ25に同期して行われる場合には、用紙Pが第1搬送部21及び第2搬送部22の両方により搬送されている際においても、用紙Pに対しては第1搬送部21から主に搬送力が付与される構成にしている方が、用紙P上に記録する画像の品質を向上させることができる。このとき、第1搬送部21の用紙Pの搬送速度V1を第2搬送部22の用紙Pの搬送速度V2よりも速くすると、第2搬送部22よりも第1搬送部21の方が搬送力が大きくなるため、用紙P上に記録する画像の品質を向上させることができる。この場合、第2搬送部22の搬送ローラ22a,22bの用紙Pの挟持力を第1搬送部21の搬送ローラ22a,22bの挟持力よりも小さくするのが好ましい。以下では、第1搬送部21の用紙Pの搬送速度V1が第2搬送部22の用紙Pの搬送速度V2よりも速く、且つ、第2搬送部22の搬送ローラ22a,22bの用紙Pの挟持力が第1搬送部21の搬送ローラ22a,22bの挟持力よりも小さいものとして説明する。
プラテン35は、ヘッド1の吐出面1aに対向配置されており、搬送機構20により搬送されている用紙Pを下方から支持する。このとき、プラテン35の上面とヘッド1の吐出面1aとの間には、画像記録に適した所定の間隙が形成される。
以上の構成において、搬送機構20によって搬送される用紙Pは、吐出面1aと対向する範囲である吐出範囲に到達してからこの吐出範囲を抜け出すまでの期間において、ヘッド1の吐出面1aに形成されたノズル8から吐出されたインク滴によってドットが形成される(画像が記録される)。即ち、吐出範囲は、ヘッド1から吐出されたインク滴によりドットが形成される範囲である。なお、画像が記録された用紙Pは、搬送機構20によってさらに搬送され、用紙トレイ30に排出される。
次に、図3を参照しつつ、制御装置100について説明する。制御装置100は、インクジェットプリンタ101全体の動作を司る主制御回路50、画像処理を行う画処理回路60、並びに、ヘッド1及び搬送機構20を制御する記録処理回路70を備えている。
主制御回路50は、ネットワークインターフェース51、CPU(Central Processing Unit)52、ROM(Read Only Memory)53、RAM(Random Access Memory)54、印刷データ記憶メモリ55、RIPCPU56、多値データ記憶メモリ57、及び多値データ送信回路58を有している。
ネットワークインターフェース51は、LAN等を介して、PC等の外部端末装置200に接続されている。この外部端末装置200には、印刷用のデータを作成可能なアプリケーションソフト200a、及びインクジェットプリンタ101の処理条件の設定等を行うプリンタドライバ200b等が記憶されている。外部端末装置200の制御装置200cは、プリンタドライバ200bを起動して、アプリケーションソフト200aにより作成されたデータを、PDL(page description language)などで記述された印刷データに変換する。そして、制御装置200cは、変換した印刷データをインクジェットプリンタ101に送信する。
ROM53には、CPU52やRIPCPU56が実行する各種プログラムが記憶される。RAM54は、CPU52及びRIPCPU56の作業領域として使用される。印刷データ記憶メモリ55には、ネットワークインターフェース51を介して外部端末装置200から受信した印刷データが記憶される。
RIPCPU56は、CPU52からの指示に従って、印刷データ記憶メモリ55に記憶された印刷データに対して公知のRIP(Raster Image Processing)処理を行うことで、多値の画像データ(以下、多値データ)を生成する。多値データは、図4(a)に示すように、ヘッド1の複数のノズル8から吐出されたインクが着弾してドットが形成される用紙P上のドット形成領域において、搬送方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数のドット要素が、これら複数のドット要素に対応する複数のドットの搬送方向に沿った配列順にしたがった順に配列された複数のドットデータ列を有する画像データである。この複数のドットデータ列それぞれは、32列のノズル列8aの何れかに対応している。また、多値データの各ドット要素には、M階調(Mは3以上の整数)で表された濃度値が設定されている。本実施形態では、多値データは、各ドット要素について256階調で表された濃度値が設定された256値データである。
また、RIPCPU56は、RIP処理により生成された多値データを補正する補正処理を行い、補正した多値データを多値データ記憶メモリ57に記憶する。補正処理については、後で詳細に説明する。
多値データ送信回路58は、CPU52からの指示に従って、多値データ記憶メモリ57に記憶された多値データを、画処理回路60に送信する。
画処理回路60は、主制御回路50から受信した多値データに対して画像処理を行う回路であり、受信回路61、ガンマ補正回路62、量子化回路63、及びLVDS送信回路64を有している。
受信回路61は、主制御回路50から送信された多値データを受信する。ガンマ補正回路62は、受信回路61が受信した多値データに対してガンマ補正を行う回路である。ガンマ補正は、濃度補正(調整)を行うことを目的とした処理である。また、本実施形態では、ガンマ補正において、多値データを高階調のデータに変換する処理も行う。詳細には、多値データの各ドット要素に設定された256階調の濃度値を、1024階調の濃度値に変換する。このように、多値データに対してガンマ補正を行うことで、後述の誤差拡散処理等の濃度制御をより精密に行うことができる。
量子化回路63は、ガンマ補正回路62によりガンマ補正された多値データを、低階調のN値データ(NはN<Mの2以上の整数)に量子化する誤差拡散処理を行う。この誤差拡散処理は、階調値を低減することによって各ドット要素に生じる誤差を周囲のドット要素に拡散させる画像処理である。なお、変形例として、公知のディザ処理により多値データからN値データを生成してもよい。
このように、量子化回路63により生成されたN値データは、各ドット要素について、N階調で表された濃度値が設定されたデータである。本実施形態では、量子化回路63により多値データから生成されるN値データは、図4(b)に示すように、各ドット要素について4階調で表された濃度値が設定された4値データである。4値データにおける各ドット要素に設定される濃度値の4つの階調値は、「00」が不吐出,「01」が小滴,「10」が中滴,「11」が大滴のインク滴にそれぞれ対応している。
LVDS送信回路64は、量子化回路63により生成された4値データを、差動信号に変換してLVDS(Low voltage differential signaling)で記録処理回路70に送信する。
記録処理回路70は、画処理回路60から受信した4値データに基づいて、用紙Pに画像を記録する画像記録処理を行うものであり、LVDS受信回路71、4値データ記憶バッファ72、エッジ処理回路73、吐出データ記憶バッファ74、機構系駆動制御回路75、及びヘッド制御回路76を有している。
LVDS受信回路71は、画処理回路60から送信された差動信号を受信して4値データに復元するLVDSのレシーバである。LVDS受信回路71で受信した4値データは、4値データ記憶バッファ72に記憶される。
エッジ処理回路73は、4値データ記憶バッファ72に記憶された4値データを読み込み、この4値データに対して、エッジ処理を行う回路である。具体的には、エッジ処理回路73は、図4(b)に示すように、4値データにおける各ドット要素を、順次、注目ドット要素とする。そして、注目ドット要素を中心とした3×3のマトリクス領域を処理対象領域として、この処理対象領域のドット要素それぞれに設定された濃度値を用いて、当該注目ドット要素が画像のエッジ部分に該当するか否かを検出する。詳細には、エッジ処理回路73は、主走査方向に関する微分フィルタであるソーベルフィルタと、副走査方向に関する微分フィルタであるソーベルフィルタを用いた公知のソーベルフィルタ演算を行うことで、注目ドット要素が画像のエッジ部分に該当するか否かを検出する。
エッジ処理回路73は、注目ドット要素が画像のエッジ部分に該当すると検出した場合には、当該注目ドット要素に設定されている濃度値を低減させる処理を行う。例えば、注目ドット要素に設定された濃度値が「10」や「11」の場合には「01」に低減させ、「01」の場合には「00」に低減させる。これにより、画像のエッジ部分に吐出させるインクの量を少なくすることができるので、その結果として、画像のエッジ部分が滲むことなくシャープにすることができる。エッジ処理回路73によりエッジ処理が行われた4値データは、吐出データとして、吐出データ記憶バッファ74に記憶される。
機構系駆動制御回路75は、CPU52からの制御信号に基づいて、搬送機構20の第1モータ21c及び第2モータ22cを制御する。
ヘッド制御回路76は、CPU52からの制御信号に従って、吐出データ記憶バッファ74に記憶された吐出データに係る画像が、搬送機構20により搬送される用紙Pに対して記録されるようヘッド1を制御する。詳細には、ヘッド制御回路76は、吐出データ記憶バッファ74に記憶された吐出データを、ヘッド1のノズル8の配列パターンに合わせて並び替え、ノズル8の配列パターンに即した波形選択信号を生成する。この波形選択信号は、先でも少し触れたように、4種類の駆動波形信号のうちの何れか1つを指示するための信号である。そして、ヘッド制御回路76は、生成した波形選択信号を、4種類の駆動波形信号とともに、ヘッド1のドライバIC5bに対して出力する。なお、本実施形態では、ヘッド制御回路76は、ロータリーエンコーダ25が出力したパルス信号に同期して、ノズル8からインク滴が吐出されるように、波形選択信号を生成する。従って、第1搬送部21の用紙Pの単位時間当たりの搬送量に応じたタイミングで、ノズル8からインク滴が吐出される。
次に、RIPCPU52が実行する補正処理について説明する。ここで、本実施形態においては、搬送機構20によって搬送される用紙Pが、吐出面1aと対向する吐出範囲に到達してからこの吐出範囲を抜け出すまでの搬送区間は、図5(a)及び図5(b)に示すように、3つの分割区間D1〜D3に分けることができる。
分割区間D1は、搬送方向に関して最も上流側となる区間であり、用紙Pが第1搬送部21からのみ搬送力が付与される区間である(図1参照)。この分割区間D1では、用紙Pは、第1搬送部21からの搬送力により搬送速度V1(図6(a)参照)で搬送される。
分割区間D2は、搬送方向に関して中央となる区間であり、図5(a)に示すように、用紙Pが第1搬送部21及び第2搬送部22の両方から搬送力が付与される区間である。この分割区間D2の始点は、用紙Pの先端が第2搬送部22(搬送ローラ22a,22b)に到達した位置である。上述したように、搬送ローラ21a,21bの挟持力は、搬送ローラ22a,22bの挟持力よりも大きくなるように設定されているため、分割区間D2では、図6(a)に示すように、用紙Pは、搬送速度V1と同じ搬送速度で搬送される。即ち、分割区間D1と分割区間D2とでは、単位時間当たりの用紙Pの搬送量(以下、基準搬送量と称す)が同じである。
分割区間D3は、搬送方向に関して最も下流側となる区間であり、図5(b)に示すように、用紙Pが第2搬送部22からのみ搬送力が付与される区間である、この分割区間D3の始点は、用紙Pの後端が第1搬送部21の挟持部分(ニップ部分)から解放された位置である。この分割区間D3における用紙Pの搬送速度V2は、図6(a)に示すように、用紙Pが第1搬送部21の挟持部分から解放された直後から所定時間の間、搬送速度V1の速度値を起点として時間の経過とともに降下した後一定の速度となる。即ち、分割区間D3における用紙Pの搬送速度V2は、搬送速度V1よりも遅い搬送速度であり、その結果として、分割区間D3における単位時間当たりの用紙Pの搬送量は、上記基準搬送量よりも小さい。本実施形態では、分割区間D1,D2が本発明の第1分割区間に相当し、分割区間D3が第2分割区間に相当する。
ところで、用紙Pに高画質の画像を形成するためには、用紙Pの単位時間当たりの搬送量に応じた適切な吐出タイミングでノズル8からインク滴を吐出させる必要がある。本実施形態では、インクの吐出動作は、第1搬送部21の搬送ローラ21aに取り付けられたロータリーエンコーダ25から出力されるパルス信号に基づいて行われる。即ち、インクの吐出動作は、搬送区間(分割区間D1〜D3)においては用紙Pが基準搬送量で搬送されているものとして行われる。このため、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間においては、用紙Pの単位時間当たりの搬送量(搬送速度)に応じた適切な吐出タイミングでノズル8からインク滴を吐出される。従って、図6(b)に示すように、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間において、用紙P上に形成するドットの理想形成位置と、実際の形成位置との搬送方向のずれ量は、略零となる
しかしながら、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間においては、搬送速度V1よりも遅い搬送速度V2で用紙Pは搬送されるため、分割区間D3では、1吐出周期の間に用紙Pが搬送される距離が、分割区間D1,D2を用紙Pが搬送されるときの距離よりも短くなる。このため、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において用紙P上に形成されるドットの搬送方向に関するドット間隔は、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送されるときのドット間隔よりも短くなる。その結果として、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において、用紙P上に形成するドットの理想形成位置と、実際の形成位置との搬送方向のずれ量は、図6(b)に示すように、時間の経過とともに大きくなり、用紙P上に形成される画像の品質が劣化する。なお、図6(b)では、上記ドットのずれ量が、ドットの実際の形成位置が理想形成位置から搬送方向上流側にずれたときに負の値をとるように図示している。
加えて、本実施形態では、上述したようにヘッド1では、複数のノズル8が搬送方向に32列並ぶノズル列8aを構成している。その結果として分割区間D3において、搬送速度V1よりも遅い搬送速度V2で用紙Pが搬送されることで、用紙P上に形成される画像が、このヘッド1のノズル8の配置に応じて、搬送方向に歪むことになる。以下、詳細に説明する。なお、多値データの複数のドットデータ列において同じ配列順となるドット要素からなるデータをラスターデータと称す。
ラスターデータは、用紙P上において主走査方向に延びるドット列の形成に係るデータである。このラスターデータの複数のドット要素に対応する複数のドットは、ヘッド1のノズル列8aが一列であった場合には、同じ吐出周期で形成されるため、用紙P上において主走査方向に一直線に形成される。しかしながら、本実施形態のようにヘッド1が複数のノズル列8aを有する場合には、図6(c)に示すように、ラスターデータの複数のドット要素に対応する複数のドットは、対応するノズル列8aが異なると互いに異なる吐出周期(異なるタイミング)で形成される。なお、図6(c)は、多値データのノズル列#1〜#4に対応するドットデータ列における各ドット要素に対応するドットの吐出タイミングを模式的に示しており、図中の数字は各ドット要素のドットデータ列における配列順を示している。
ここで、ラスターデータの複数のドット要素に対応する複数のドットの全てが、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間に用紙P上に形成される場合には、この全てのドットの上記搬送方向のずれ量は略零であるため、用紙P上において主走査方向に一直線上にドットが形成される。しかしながら、ラスターデータに係る複数のドット要素に対応する複数のドットに、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に形成されるドットが一つ以上含まれる場合には、用紙P上において主走査方向に一直線上にドットを形成することができない。これは、ノズル列8a毎に異なるタイミングでドットが形成されるため、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に形成されるドットの上記搬送方向のずれ量が、対応するノズル列8aが異なるドット同士で異なることに起因する。
従って、例えば、ラスターデータの複数のドット要素に対応するドットの全てが、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に形成されるドットである場合には、図7(a)に示すように、ノズル列8a毎にドットの搬送方向に関する形成位置が異なることになる。このため、図8(a)に示すように、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において記録される画像の品質が劣化する。特に、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成される画像が、主走査方向に線が延びる罫線や、縞模様が主走査方向に延びるバーコード等の主走査方向に延びる線画像である場合には、その品質の劣化が目立ち易い。なお、図8(a)では、説明の便宜上、同じラスターデータの後述する補正対象ドット要素に対応するドットを実線で結んでいる。
そこで、本実施形態では、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成される画像に、上記主走査方向に延びる線画像が含まれる場合には、その線画像の品質の劣化を抑制すべく、RIPCPU52が、多値データの補正をする補正処理を実行する。以下、補正処理前の多値データを補正前データ、補正処理後の多値データを補正後データと称す。
まず、補正前データにおいて、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成されるドットに対応するドット要素を補正対象のドット要素(以下、補正対象ドット要素)とする。なお、補正前データにおいて、用紙Pが分割区間D1,2を搬送される期間において形成されるドットに対応するドット要素は補正対象外のドット要素(以下、補正対象外ドット要素)となる。即ち、図7(c)に示すように、補正前データの補正対象外ドット要素に設定された濃度値は、補正後データにおいて、配列方向に関して同じ配列順となるドット要素の濃度値として設定される。
また、各補正対象ドット要素に対応するドットの上記搬送方向のずれ量を、各補正対象ドット要素の補正量とする。なお、本実施形態では、各補正対象ドット要素についての補正量は、RAM54に予め記憶されている。この補正量は、用紙P上に画像を実際に記録して、各ドットの形成位置を予め実測することにより求めてもよく、シミュレーション等により求めてもよい。
RIPCPU52は、各補正対象ドット要素について、その補正量に応じた補正ドット要素数を求める。この補正ドット要素数は、ドットデータ列において、補正対象ドット要素に対応するドットの理想形成位置に対して、対応するドットの実際の形成位置が最も近くなるドット要素と、当該補正対象ドット要素とが何ドット要素数だけ配列方向に関して離れているかを示す数である。例えば、図7(a)に示すラスターデータに対応するドット要素では、ノズル列#2に係る補正対象ドット要素に対応するドットの実際の形成位置は、理想形成位置に対して大よそ4ドット分ずれていることになる。換言すれば、補正対象ドット要素に対応するドットの理想形成位置は、この補正対象ドット要素から4ドット要素だけ配列順序が後となるドット要素に対応するドットの実際の形成位置に最も近くなる。従って、ノズル列#2に係る補正対象ドット要素の補正ドット要素数は4と求まる。図7(a)に示すラスターデータの残りのノズル列に係る補正対象ドット要素それぞれについても、同様にして補正ドット要素数を求める。図7(b)に、図7(a)に示すラスターデータに係るノズル列#1〜#15に対応する補正対象ドット要素それぞれの補正ドット要素数を示す。この図7(b)からも分かるように、ラスターデータに対応する補正対象ドット要素において、対応するドットの上記搬送方向のずれ量が大きい補正対象ドット要素ほど、その補正ドット要素数は大きくなる。
そして、RIPCPU52は、図7(c)に示すように、補正前データの各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、補正後データにおいて当該補正対象ドット要素の配列順から補正ドット要素数だけ配列順序が後となるドット要素の濃度値として設定する。以下、補正後データのドット要素のうち、補正前データのドット要素のいずれかの濃度値が設定されるドット要素を記録ドット要素と称し、この記録ドット要素に対応するドットを記録ドットと称す。また、補正前データのラスターデータの補正対象ドット要素の濃度値がそれぞれ設定される記録ドット要素からなるデータを、補正後ラスターデータと称す。また、補正後データのドット要素のうち、補正前データのドット要素のいずれの濃度値も設定されないドット要素を空ドット要素と称し、この空ドット要素に対応するドットを空ドットと称す。この空ドット要素に対しては、255階調においてインクの吐出量が零に相当する階調値のうちの最も小さい階調値(即ち、0)が濃度値として設定される。
なお、本実施形態では、先に触れたように、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間における単位時間当たりの用紙Pの搬送量(基準搬送量)よりも、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間における単位時間当たりの用紙Pの搬送量が小さい。従って、補正前データの各ドットデータ列の隣接する補正対象ドットにおいて、配列順序が後となる補正対象ドット要素の補正ドット要素数の値は、配列順序が前となる補正対象ドット要素の補正ドット要素数の値以上に必ずなる。このため、補正前データにおいて各ドットデータ列の隣接する2つのドット要素に設定されていた濃度値の、補正後データにおける設定先のドット要素が同じになることはない。その結果として、補正前データの各ドット要素に設定されていた濃度値が欠落することがないため、画像の品質が劣化することを抑制することができる。
以上のようにして、補正前データから補正後データを生成することで、図8(b)に示すように、補正後ラスターデータに対応する記録ドットの形成位置が、補正前データの補正対象ドット要素に対応するドットの理想形成位置に近づくことになる。これにより、ノズル列間の、用紙Pにおける搬送方向の記録位置のずれを小さくすることが可能となる。なお、図8(b)では、説明の便宜上、補正後ラスターデータに対応する記録ドットを実線で結んでいる。
以下、RIPCPU52により実行される補正処理のフローについて図9を参照しつつ詳細に説明する。
まず、RIPCPU52は、多値データ記憶メモリ57に記憶されている補正前データを読み込み、この読み込んだ補正前データに含まれる複数のドット要素のうち、補正対象ドット要素を暫定的に決定する(S1)。具体的には、補正前データに含まれる複数のドット要素のうち、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成されるドットに対応するドット要素を補正対象ドット要素として暫定的に決定する。
次に、RIPCPU52は、暫定的に決定された補正対象ドット要素それぞれについて、当該補正対象ドット要素が、主走査方向に延びる線画像の記録に係る線画像ドット要素であるか否かを判断する画像判断処理を実行し、線画像ドット要素ではないと判断した補正対象ドット要素を補正対象外ドット要素に変更する(S2)。これにより線画像の記録に係らない補正対象ドット要素については、補正が行なわないため、RIPCPU52の処理負担を軽減することができる。なお、補正対象ドット要素が線画像ドット要素であるか否かの判断は、補正前データを実際に解析することにより判断してもよく、また、外部端末装置200にて、印刷データに線画像の位置情報等を付加しておき、インクジェットプリンタ101が受信した印刷データに付加された情報をRIPCPU52が参照することで判断してもよい。
ところで、補正前データにおいて補正対象ドット要素としていたドット要素が誤差により実際には補正対象外ドット要素(用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間に形成されるドットに対応するドット要素)である場合や、同様に、補正前データにおいて補正対象外ドット要素としていたドット要素が誤差により実際には補正対象ドット要素である場合がある。このような場合、本来、補正すべきドット要素に対して補正が行われず、補正をする必要がないドット要素に対して補正が行われることになる。その結果として、このようなドット要素に対応するドットの実際の形成位置が、補正することでかえって理想形成位置から大きくずれる可能性がある。このとき、用紙P上において、不吐出ドットで周囲が囲まれている、インクが着弾して形成される吐出ドットの集合からなる画像に、上記のように実際の形成位置が理想形成位置から大きくずれるドットが存在する場合、白スジなどが画像内に形成されるため画像の品質が劣化する。即ち、画像の記録に係るドット要素群に、補正対象ドット要素と補正対象外ドット要素が含まれる場合において、補正対象ドット要素に対してのみ補正を行った場合、この補正を行うことで、かえって、画像の品質が大きく劣化する可能性がある。
そこで、本実施形態では、RIPCPU52は、補正前データにおいて、ノズル8から吐出させるインクのインク量が零に対応する濃度値が設定されたドット要素で周囲が囲まれた、ノズル8から吐出させるインクのインク量が零よりも大きいインク量に対応する濃度値が設定されたドット要素の集合であるドット要素群を抽出する。そして、ドット要素群それぞれについて、補正対象ドット要素と補正対象外ドット要素とを含んでいるか否かを判断する(S3)。即ち、ドット要素群に対応する用紙P上に記録されるドット群が、用紙Pが分割区間D2を搬送される期間において形成されるドットと、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において形成されるドットとを含んだドット群(図7(d)参照)となるか否かを判断する。
そして、補正対象ドット要素と補正対象外ドット要素とを含んだドット要素群がないと判断した場合(S3:NO)には、S5の処理に移る。一方で、補正対象ドット要素と補正対象外ドット要素とを含んだドット要素群があると判断した場合(S3:YES)には、RIPCPU52は、当該ドット要素群に含まれる補正対象外ドット要素を補正対象ドット要素に変更する(S4)。これにより、一つの画像を構成するドット要素群に、補正対象ドット要素と、補正対象外ドット要素とを含んでいる場合には、ドット要素群の全ドット要素に対して補正処理が行われることになるため、画像の品質が劣化する可能性を低減することができる。なお、変形例として、ドット要素群に含まれる補正対象ドット要素を補正対象外ドット要素に変更してもよい。このS4の処理が終了すると、S5の処理に移る。以上S2〜S4の処理を実行することにより、補正を行う補正対象ドット要素が正式に決定されることになる。
S5では、RIPCPU52は、補正前データの補正対象外ドット要素それぞれに設定された濃度値を、補正後データの対応するドット要素それぞれの濃度値として設定する。次に、RIPCPU52は、補正前データの補正対象ドット要素のうちの一つを注目ドット要素に設定する(S6)。その後、RIPCPU52は、補正前データにおいて、この注目ドット要素を中心とした3×3のマトリクス領域を処理対象領域とした、上述のエッジ処理回路73と同様なエッジ処理を行う(S7)。
ここで、補正処理後の画像データでは、補正前データの補正対象ドット要素に設定された濃度値が、異なる配列順のドット要素の濃度値として設定されている可能性があるため、画像のエッジ部分に対してエッジ処理を適切に行うことができない可能性がある。しかしながら、本実施形態では、補正前データに対してエッジ処理を行っているため、画像のエッジ部分に対してエッジ処理を確実に行うことが可能となる。なお、このエッジ処理は、補正処理を行う前に予め行っていてもよい。
また、先に触れたように、量子化回路63は、多値データ(補正後データ)に対して誤差拡散処理を行うことで4値データを生成している。この誤差拡散処理を行う際に、補正前データの補正対象ドット要素に設定された濃度値が、異なる配列順のドット要素の濃度値として設定されている可能性があるため、誤差拡散処理を適切に行うことができない虞がある。しかしながら、本実施形態では、画像データにおいて、バーコード等の線画像に対してのみ補正処理を行うように構成されている。ここで、バーコード等の線画像が黒色の場合、その画像を構成するドットに対応するドット要素に対しては最も階調値が高い濃度値が設定されている。このため、このドット要素に対して誤差拡散処理を行ったとしても、周囲のドット要素に拡散する誤差が生じにくい。その結果として、誤差拡散処理を行う前の画像データに対して補正処理を行ったとしても、誤差拡散処理に影響を与える可能性は低い。
次に、RIPCPU52は、RAM54に予め記憶されている注目ドット要素についての補正量を取得し(S8)、その取得した補正量に応じた補正ドット要素数を求める(S9)。そして、RIPCPU52は、補正前データにおいて注目ドット要素に設定された濃度値を、補正後データの当該補正対象ドット要素の配列順から補正ドット要素数だけ配列順序が後となるドット要素の濃度値として設定する(S10)。その後、RIPCPU52は補正前データにおける全ての補正対象ドット要素が注目ドット要素として設定されたか否かを判断する(S11)。補正前データの何れかの補正対象ドット要素が注目ドット要素として設定されていないと判断した場合(S11:NO)には、S6の処理に戻る。一方で、補正前データの全ての補正対象ドット要素が注目ドット要素として設定されたと判断した場合(S11:YES)には、本補正処理を終了する。以上のように補正処理を行うことで、補正後データが生成されることになる。
以上、本実施形態によると、各補正対象ドット要素の補正量は、用紙Pが分割区間D1〜D3それぞれを搬送される期間において、用紙Pが当該分割区間D1〜D3それぞれに対する単位時間当たりの搬送量で搬送されている場合と基準搬送量で搬送されている場合とのドットの形成位置のずれ量となる。そして、各補正対象ドット要素に設定された濃度値は、その補正量に応じたドット要素の数だけ、この補正対象ドット要素から離れているドット要素の濃度値として設定される。これにより、簡易な構成で、ノズル列8a間の、用紙Pにおける記録位置の搬送方向のずれを補正することができ、且つ、用紙P上に形成される記録ドット要素に対応するドットの搬送方向のドット間隔を略同じにすることが可能となる。
また、本実施形態によると、用紙Pの搬送速度が最も速い分割区間D1,D2における単位時間当たりの搬送量を基準搬送量とし、インクの吐出動作は、搬送区間においては用紙Pがこの基準搬送量で搬送されているものとして行われる。その結果として、ドットデータ列において隣接する2つのドット要素に対応する2つのドットは、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間よりも分割区間D3を搬送される期間の方が、そのドット間隔が小さくなる。従って、補正前データにおいて各ドットデータ列の隣接する2つのドット要素に設定されていた濃度値の、補正後データにおける設定先のドット要素が同じになることはない。その結果として、補正前データの各ドット要素に設定されていた濃度値が欠落することがないため、画像の品質が劣化することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、一つの画像を構成するドット要素群に、補正対象ドット要素と、補正対象外ドット要素とを含んでいる場合には、ドット要素群の各ドット要素に対して同一の処理が行われる。このため、一の画像において、補正対象ドット要素に係るドットと補正対象外ドット要素に係るドットの間で品質が劣化することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、補正処理では、補正前データにおける補正対象ドット要素のうち主走査方向に延びる線画像の記録に係る補正対象ドット要素についてのみ補正が行われる。これにより、線画像の品質が劣化することを抑制しつつ、線画像の記録に係らない補正対象ドット要素については、補正を行なわないようにすることでRIPCPU52の処理負担を軽減することができる。
また、補正前データに対してエッジ処理が行われるので、画像のエッジ部分を対してエッジ処理を確実に行うことが可能になる。
(変形例)
次に、補正処理の変形例について説明する。本変形例に係る補正処理では、記録ドット要素に対応するドット間隔が同じとなるような処理をせずに、補正前データにおいて同一のラスターデータに含まれているドット要素の濃度値がそれぞれ設定される、補正後データにおける記録ドット要素(補正後ラスターデータ)に対応するドットの搬送方向の形成位置を互いに近づける処理を行う。具体的には、まず、ヘッド1の複数の32列のノズル列8aのうちの一つを基準ノズル列とする。このとき、本実施形態のように、分割区間D3(第2分割区間)が分割区間D1,D2(第1分割区間)よりも搬送方向下流側にある場合には、32列のノズル列8aのうち最も搬送方向上流側に配置されるノズル列8aを基準ノズル列とするのが好ましい。これは、最も搬送方向上流側に配置されるノズル列8aに属するノズル8に対応するドットデータ列が、用紙Pが分割区間D1,D2に搬送される期間に形成されるドットに対応するドット要素の数が最も多く、補正すべきドット要素の数が最も少ないからである。なお、本実施形態と異なり、第2分割区間が第1分割区間よりも搬送方向上流側にある場合には、32列のノズル列8aのうち最も搬送方向下流側に配置されるノズル列8aを基準ノズル列とするのが好ましい。
以下、基準ノズル列がノズル列#1であるものとして説明する。
次に、補正前データの複数のドットデータ列のうちの基準ノズル列#1に属するノズル8に対応するドットデータ列を基準ドットデータ列とし、残りのノズル列#2〜#32に属するノズル8に対応するドットデータ列それぞれを補正対象ドットデータ列とする。そして、補正対象ドットデータ列のドット要素のうち、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に用紙P上に形成するドットに対応するドット要素それぞれを補正対象ドット要素とする。
RIPCPU52は、図10(a)に示すように、補正対象ドット要素に対応するドットにおける用紙P上の形成位置と、当該補正対象ドット要素と同じ配列順となる基準ドットデータ列のドット要素に対応するドットにおける用紙P上の形成位置とのずれ量を、当該補正対象ドット要素の補正量とする。この各補正対象ドット要素についての補正量についても、RAM54に予め記憶されている。
以下、上述の実施形態と同様に、各補正対象ドット要素について、その補正量に応じた補正ドット要素数を求め、補正前データの各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素の配列順から補正ドット要素数だけ配列順序が後となるドット要素の濃度値として設定することで補正後データを生成することができる。その結果として、補正前データの同じラスターデータの補正対象ドット要素の濃度値がそれぞれ設定される記録ドット要素に対応する記録ドットの互いの搬送方向に関する形成位置を、図10(b)に示すように近づけることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の実施形態では、第1搬送部21及び第2搬送部22は、それぞれ一対の搬送ローラで構成されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、第1搬送部21及び第2搬送部22それぞれが、駆動ローラと従動ローラとに巻回された搬送ベルトであってもよい。
また、上述の実施形態においては、第1搬送速度V1が第2搬送速度V2よりも速い構成であるが、第1搬送速度V1が第2搬送速度V2よりも遅くてもよい。この場合、図11(a)に示すように、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間において用紙P上に形成されるドットの搬送方向に関するドット間隔は、用紙Pが分割区間D1,D2を搬送される期間において用紙上に形成されるドットの搬送方向に関するドット間隔よりも長くなる。従って、用紙P上に形成するドットの実際の形成位置は、理想形成位置から搬送方向下流側にずれることになる。補正処理では、補正前データの各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、補正後データにおいて当該補正対象ドット要素の配列順から補正ドット要素数だけ配列順序が前となるドット要素の濃度値として設定する。このようにして補正前データから補正後データを作成することで、図11(b)に示すように、補正後ラスターデータに対応する記録ドットの形成位置を、補正前データの補正対象ドット要素に対応するドットの理想形成位置に近づけることができる。なお、この場合、補正前データにおいて各ドットデータ列の隣接する2つのドット要素に設定された濃度値の補正後データにおける設定先のドット要素が、同じドット要素(図11(b)中の重複ドットに対応するドット要素)となる場合がある。この場合、補正後データにおけるドット要素には、補正前データにおいて隣接する2つのドット要素に設定された濃度値のいずれか一方を設定すればよい。
また、上述の実施形態では、第1分割区間(分割区間D1,D2に相当)は第2分割区間(分割区間D3)よりも搬送方向上流側であったが、第1分割区間が第2分割区間よりも搬送方向下流側にあってもよい。
また、上述の実施形態では、補正処理はRIPCPU52で行われていたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、画処理回路60で行われるように構成されていてもよい。このとき、画処理回路60は、主走査方向に延びる線画像の領域の座標とサイズを示す情報をRIPCPU52から受信し、この受信した情報に基づいて、多値データの各ドット要素に設定された濃度値を補正するように構成されていてもよい。また、誤差拡散処理後の4値データに対して補正処理を行うように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に用紙P上に形成される補正対象ドット要素のうち、主走査方向に延びる線画像の記録に係らない補正対象ドット要素は補正対象外ドット要素に変更されていたが、変更しないように構成されていてもよい。即ち、用紙Pが分割区間D3を搬送される期間に用紙P上に形成される全ての補正対象ドット要素に対して補正が行われるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、RAM54には各補正対象ドットについての補正量が記憶されていたが、各補正対象ドットについての補正ドット要素数が予め記憶されていてもよい。
また、上述の実施形態では、分割区間D1を用紙Pが搬送される期間と、分割区間D2を用紙Pが搬送される期間とで、単位時間当たりの用紙Pの搬送量が異なる場合には、分割区間D2を用紙Pが搬送される期間に形成されるドットに対応するドット要素を補正対象ドット要素としてもよい。この場合、分割区間D2も、本発明の第2分割区間に相当することになる。また、搬送区間は、互いに単位時間当たりの用紙Pの搬送量が異なる4以上の分割区間に分割されていてもよい。
また、ヘッド制御回路76が、記録ドットの形成位置が理想形成位置となるように、インクの吐出タイミングを調整するよう構成されていてもよい。この場合、補正処理によって記録ドットの形成位置と理想形成位置とのずれ量は1ドット未満となるため、補正処理を行わないでヘッド制御回路76のみで記録ドットの形成位置が理想形成位置となるように調整した場合と比べて、ヘッド制御回路76の回路構成等を簡易化することができる。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
20 搬送機構
100 制御装置(制御部)
101 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)

Claims (7)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される記録媒体に液体を吐出するための複数のノズルが前記搬送方向と直交する方向に沿って配列されてなる複数のノズル列が、前記搬送方向に並べられた吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから吐出された液体が着弾してドットが形成される記録媒体上のドット形成領域において前記搬送方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数のドット要素が、これら複数のドット要素に対応する前記複数のドットの前記搬送方向に沿った配列順にしたがった順に配列された複数のドットデータ列を有する画像データであって、各ドット要素に濃度値が設定された画像データを補正する補正処理と、
    前記補正処理により補正された前記画像データに含まれる各ドット要素に設定された濃度値に基づいて、記録媒体上にドットが形成されるよう前記液体吐出ヘッドを制御する画像記録処理とを実行可能であり、
    前記画像記録処理において、
    前記搬送機構によって搬送される記録媒体が、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体によりドットが形成される範囲である前記吐出面と対向する吐出範囲に到達してから前記吐出範囲を抜け出すまでの搬送区間を、前記搬送機構による記録媒体の単位時間当たりの搬送量に応じて分割した複数の分割区間のうちの一つを第1分割区間とし、残りの分割区間それぞれを第2分割区間としたとき、
    前記搬送機構によって記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間においては、記録媒体が前記第1分割区間を搬送される際の単位時間当たりの搬送量である基準搬送量で記録媒体が搬送されているものとして、前記複数のノズルから液体を吐出させ、
    前記補正処理において、
    記録媒体が前記第2分割区間それぞれを搬送される期間に当該記録媒体上に形成するドットに対応する前記ドット要素それぞれを補正対象ドット要素とし、
    前記補正対象ドット要素それぞれに対応するドットについての、記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間において当該分割区間それぞれに対する単位時間当たりの搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置と、記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間において前記基準搬送量で記録媒体が搬送されているとした場合の記録媒体上の形成位置とのずれ量を、前記補正対象ドット要素それぞれの補正量としたときに、
    各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素それぞれの前記補正量に応じたドット要素の数だけ、当該補正対象ドット要素から離れた前記ドット要素の濃度値として設定する補正を行うことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記基準搬送量が、前記第2分割区間それぞれに対する記録媒体の単位時間あたりの搬送量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御部は、
    前記画像データにおいて、前記ノズルから吐出させる液体の液体量が零に対応する濃度値が設定された前記ドット要素で周囲が囲まれた、前記ノズルから吐出させる液体の液体量が零よりも大きい液体量に対応する濃度値が設定された前記ドット要素の集合であるドット要素群が、前記補正対象ドット要素と、前記第1分割区間を記録媒体が搬送される期間に当該記録媒体上に形成させるドットに対応するドット要素である補正対象外ドット要素とを含んでいるか否かを判断するドット要素判断処理を更に実行し、
    前記ドット要素判断処理により前記ドット要素群に、前記補正対象ドット要素と前記補正対象外ドット要素とを含んでいると判断した場合には、
    前記補正処理において、前記ドット要素群の全てのドット要素に対して前記補正を行う処理、及び、前記ドット要素群の全てのドット要素に対して前記補正を行わない処理のいずれかを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、
    前記画像データに含まれる前記補正対象ドット要素それぞれについて、当該補正対象ドット要素が記録媒体に前記搬送方向と直交する方向に線が延びる線画像の記録に係る線画像ドット要素であるか否かを判断する画像判断処理を更に実行し、
    前記補正処理において、前記画像データに含まれる前記補正対象ドット要素のうち、前記画像判断処理により前記線画像ドット要素であると判断された補正対象ドット要素についてのみ前記補正を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記画像データは、前記複数のドット要素それぞれの濃度値が、M階調(Mは3以上の整数)で表されたデータであり、
    前記制御部は、
    前記補正処理において前記補正を行うとき又は前記補正を行う前に、前記画像データの前記補正対象ドット要素から構成される領域において、画像のエッジ部分となる前記補正対象ドット要素に設定された濃度値を低減する第1エッジ処理をさらに実行し、
    前記画像記録処理は、
    前記補正処理において補正された前記画像データから、前記複数のドット要素それぞれについて、N階調(NはN<Mの2以上の整数)で表された濃度値が設定されたN値データを生成する生成処理と、
    前記生成処理により生成されたN値データにおいて、画像のエッジ部分となる前記ドット要素に設定された濃度値を低減する第2エッジ処理と、
    前記第2エッジ処理の後、前記N値データの各ドット要素に設定された濃度値に基づいて、記録媒体に対してN階調記録を行うよう前記液体吐出ヘッドを制御するヘッド制御処理とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記搬送機構は、
    記録媒体を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部から記録媒体を受け取って、前記第1搬送部とは異なる単位時間当たりの搬送量で記録媒体を搬送する第2搬送部とを備えており、
    前記搬送区間は、前記第1搬送部及び前記第2搬送部のうち単位時間当たりの搬送量が大きい方の搬送力が記録媒体に対して少なくとも付与される分割区間と、前記第1搬送部及び前記第2搬送部のうち単位時間当たりの搬送量が小さい方の搬送力のみが記録媒体に対して付与される分割区間とに分割されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される記録媒体に液体を吐出するための複数のノズルが前記搬送方向と直交する方向に沿って配列されてなる複数のノズル列が、前記搬送方向に並べられた吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを制御するための制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから吐出された液体が着弾してドットが形成される記録媒体上のドット形成領域において前記搬送方向に沿って配列された複数のドットに対応する複数のドット要素が、これら複数のドット要素に対応する前記複数のドットの前記搬送方向に沿った配列順にしたがった順に配列された複数のドットデータ列を有する画像データであって、各ドット要素に濃度値が設定された画像データを補正する補正処理と、
    前記補正処理により補正された前記画像データに含まれる各ドット要素に設定された濃度値に基づいて、記録媒体上にドットが形成されるよう前記液体吐出ヘッドを制御する画像記録処理とを実行可能であり、
    前記画像記録処理において、
    前記搬送機構によって搬送される記録媒体が、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体によりドットが形成される範囲である前記吐出面と対向する吐出範囲に到達してから前記吐出範囲を抜け出すまでの搬送区間を、前記搬送機構による記録媒体の単位時間当たりの搬送量に応じて分割した複数の分割区間のうちの一つを第1分割区間とし、残りの分割区間それぞれを第2分割区間としたとき、
    前記搬送機構によって記録媒体が前記分割区間それぞれを搬送される期間においては、記録媒体が前記第1分割区間を搬送される際の単位時間当たりの搬送量である基準搬送量で記録媒体が搬送されているものとして、前記複数のノズルから液体を吐出させ、
    前記補正処理において、
    前記複数のノズル列のうちの一つを基準ノズル列として、前記複数のドットデータ列のうちの前記基準ノズル列に属する前記ノズルに対応する前記ドットデータ列を基準ドットデータ列とし、残りのドットデータ列それぞれを補正対象ドットデータ列としたときに、
    前記補正対象ドットデータ列の前記ドット要素のうち、記録媒体が前記第2分割区間それぞれを搬送される期間に当該記録媒体上に形成するドットに対応するドット要素それぞれを補正対象ドット要素とし、
    前記補正対象ドット要素に対応するドットにおける記録媒体上の形成位置と、当該補正対象ドット要素と同じ配列順となる前記基準ドットデータ列のドット要素に対応するドットにおける記録媒体上の形成位置とのずれ量を、当該補正対象ドット要素の補正量として、
    各補正対象ドット要素に設定された濃度値を、当該補正対象ドット要素それぞれの前記補正量に応じたドット要素の数だけ、当該補正対象ドット要素から離れた前記補正対象ドット要素の濃度値として設定する補正を行うことを特徴とする液体吐出装置。
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