JP2013252641A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送誤差が生じても、各ノズル列の記録開始位置を所望の位置に調整することにより、ノズル列間の記録位置のずれを補正することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】インクを吐出する複数のノズルが記録媒体の幅方向に配列して構成されたノズル列を有する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向に複数配置し、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドごとに、前記複数の記録ヘッドのうち基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録媒体における記録位置のずれ量を検出する手段と、前記複数の記録ヘッドによる前記記録位置が一致するように、前記ずれ量に応じたライン数(画素数)の非画像データを前記複数の記録ヘッドの記録データへ夫々付加する手段と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。特に、ロール紙のような連続紙の幅方向に延在するノズル列を複数並列させて、当該連続紙に画像を記録するインクジェット記録装置の記録位置ずれの補正方法に関する。
フルライン型のカラーインクジェット記録装置では、異なるインクを吐出する複数のノズル列が記録媒体の搬送方向に所定の間隔をおいて配置されている。そのため、記録媒体の同じ位置にドットを記録するためには、ノズル列毎にインクを吐出するタイミングをずらす必要がある。このインクの吐出タイミングを調整するために、インクを吐出しないデータであるヌルデータを各ノズル列が記録すべき記録データに付加し、その付加量をノズル列ごとに異ならせる方法が知られている。
この際、このヌルデータはCPUが処理しやすいように所定のビット単位に設定されるのが一般であった。そのため、各ノズル列の間隔もインクの吐出タイミングが調整できるように設定され、各ノズル列の間隔を任意に設定することは困難であった。
特許文献1においては、各ノズル列の間隔を任意に設定できるようにするために、ノズル列ごとに異なる量のヌルデータを付加しながらも、ノズル列の位置に応じて上記ヌルデータの読み出しを開始するアドレスを変更する方法が開示されている。特許文献1によれば、付加されたヌルデータが所定のビット単位の倍数であっても、単位の途中の適切なアドレスから読み出しを開始することが出来るので、複数のノズル列を任意の間隔で設定することが出来る。
特開2004−330771号公報
ところで、インクジェット記録装置は、搬送手段(搬送機構)により記録媒体を搬送するが、搬送手段である搬送ローラの表面の変化等により、記録媒体の搬送量が変化して記録位置がずれることがある。また、記録媒体の水分含有量等によって記録媒体の搬送量が変化することもある。
特許文献1の構成は、ノズル列の位置を基準として、記録データの読み出しを開始するアドレスをノズル列ごとに固定的に設定している。そのため、搬送手段や記録媒体の状態によって記録媒体の搬送量が変化した場合においては、インクの吐出タイミングを適時に調整することができない。また、記録媒体への記録中にインクの吐出タイミングを変更して、各ノズル列の記録開始位置を調整することもできるが、このためには、一時的にノズル駆動データの転送を中止する必要がある。そうすると、記録動作を中止することとなり、記録完成までに多くの時間を要することとなる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、搬送誤差が生じても、各ノズル列の記録開始位置を所望の位置に調整することにより、ノズル列間の記録位置のずれを補正することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルが記録媒体の幅方向に配列して構成されたノズル列を有する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向に複数配置し、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドごとに、前記複数の記録ヘッドのうち基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録媒体における記録位置のずれ量を検出する手段と、前記複数の記録ヘッドによる前記記録位置が一致するように、前記ずれ量に応じたライン数(画素数)の非画像データを前記複数の記録ヘッドの記録データへ夫々付加する手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の記録ヘッドのうち基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録位置のずれ量を検出して、このずれ量に応じたライン数の非画像データを記録データに付加することにより、各記録ヘッドによる記録位置を一致させることができる。したがって、本発明によれば、記録媒体の搬送量に誤差が生じても、各記録ヘッドに設けられているノズル列の記録開始位置を所望の位置に調整することができる。よって、本発明においては、ノズル列間の記録位置のずれを適宜調整して補正することができる。
インクジェット記録装置を示す外観図である。 インクジェット記録装置の内部構成を示す断面図である。 記録ヘッドと記録媒体との相対移動の関係を示す概略図である。 インクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 各記録ヘッドが記録すべき画像の配列を示す模式図である。 ヌルデータを予め付加した各記録ヘッドの記録データを示す模式図である。 図6に示す状態における記録タイミングを示す模式図である。 (A)〜(D)は図7に比べて搬送量が短い場合の記録を示す模式図である。 図8(A)〜(D)に示す状態を補正した場合を示す模式図である。 (A)〜(D)は図7に比べ搬送量が長い場合の記録を示す模式図である。 図10(A)〜(D)に示す状態を補正した場合を示す模式図である。 (A)および(B)は記録データの配列状態を示す模式図である。 (A)および(B)はパターンと光学センサとの関係を示す図である。 第2実施形態における各記録ヘッドの記録データを示す模式図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置1(以下、「記録装置1」という。)を示す外観図である。記録装置1内においてロール状に保持されている記録媒体3は、後述する記録部5に給紙された後、記録データに従った記録が行われる。記録後の記録媒体3は図のようにY方向に引き出される。ユーザは、操作部15に設けられた各種スイッチを用いて、記録媒体3のサイズ指定、オンライン/オフラインの切り替えなど、記録装置1に対する各種コマンドの入力を行うことができる。
図2は記録装置1の内部構成を示す断面図である。同図に示すように、記録装置1は、給紙部2と記録部5と検査部6と切断部8とを備える。本実施形態において給紙部2はロール状に保持されている記録媒体3を引き出して、搬送方向の下流に配置された記録部5へこれを供給する。
記録部5は給紙部2から搬送されてきた記録媒体3に対して画像および画像形成とは関係ない記録位置のずれ量を検査する検査パターンを記録する。記録部5は記録媒体3を所定のサイズに切断するための目印となるカットマークパターン、ノズルの吐出状態を維持するためのフラッシングパターン、ノズル検査パターン等も記録する。
記録位置のずれ量を検査するパターンは、他の機能を有するパターンと組み合わせて記録される場合もあり、カットマークパターンの領域内でマーク検出に必要とされない部分があれば、その部分に記録位置のずれ量を検査する検査パターンを記録する。つまり、複数のパターンを、スペースを効率的に使用するようレイアウトすることで非画像部の領域を減らすことも可能となる。
記録部5は異なる色のインクを吐出する記録ヘッド4a〜4dを備えており、記録ヘッド4a〜4dには記録媒体3の幅方向に沿ったノズル列が設けられている。ノズル列は記録媒体3の搬送方向へ複数配置されている。各ノズル列は複数のノズルから構成されており、この複数のノズルからインクを吐出することにより記録媒体3へ記録をする。記録ヘッド4a〜4dについて詳細は後述する。
記録部5には記録媒体3を搬送するための搬送機構13が設けられている。搬送機構13は複数の搬送ローラ対を備えており、それぞれの搬送ローラ対の間にある記録媒体3を支持する。1つの搬送ローラ対と他の搬送ローラ対との間には記録面の裏面から記録媒体3を支持する支持面を持ったプラテン10が配置されている。同様の搬送機構13は検査部6および切断部8にも設けられている。また、記録ヘッド4a〜4dと搬送機構13とプラテン10とは筐体の中に収容されている。
検査部6はスキャナ7aを有しており、このスキャナ7aによって記録部5が記録した画像および検査パターンを読み取る。読み取った情報はコントローラ17へ送られて、コントローラ17は、記録ヘッド4a〜4dのノズルの吐出状態、記録媒体3の搬送状態、および記録位置等を検査する。
スキャナ7aは不図示の発光部および撮像素子を備えている。発光部はスキャナ7aの読み取り方向へ向かって光を発する位置か、又はスキャナ7aとの間に記録媒体3を挟みスキャナ7aへ向かって光を発する位置に配置される。前者の場合は発光部から照射した光の反射光を撮像素子が受光し、後者の場合は発光部から照射した光のうち記録媒体3を透過した光を撮像素子が受光する。撮像素子は受光した光を電気信号に変換して、電気信号を出力する。撮像素子としては、Charge Coupled Devices(CCD)イメージセンサまたはComplementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)イメージセンサ等を用いることができる。
本実施形態は、記録部5において、画像形成とは関係ない検査パターンを記録媒体3の非画像領域に記録する。この検査パターンを検査部6にて読み取り、解析することにより、各記録ヘッド4a〜4dに設けられているノズル列の記録の位置ずれ量を測定することができる。この測定結果を後述するCPU201へフィードバックすることにより、記録ヘッド4a〜4dによる記録データの記録開始位置を適宜補正して、ノズル列間の記録位置ずれを補正することができる。記録の位置ずれ量は、1回の測定結果により決定してもよいし、複数回測定し、その結果を演算、例えば平均して決定してもよい。
切断部8は、上述のスキャナ7aと同一構成のスキャナ7b及び記録媒体3を切断する一対の切断機構9を有している。スキャナ7bが記録部5にて記録媒体3に記録されたカットマークパターンを読み取ることにより切断位置を確認して、切断機構9が記録媒体3を挟んでこれを切断する。
その後、記録媒体3は乾燥部(不図示)へ搬送されて、記録媒体3に記録されたインクは乾燥される。乾燥部は、熱風を記録媒体3に当てる方式、電磁波(紫外線や赤外線等)を記録媒体3に照射する方式等により、記録媒体3に記録されたインクを乾燥する。そして、乾燥部にて乾燥された記録媒体3は排紙部(不図示)から排紙される。
このように、記録媒体3の搬送、記録、検査、切断、乾燥、および排紙工程を経ることにより、画像が記録された出力物を得ることができる。以上の動作は後述するコントローラ17により制御される。
次に、記録ヘッド4a〜4dについて説明する。図3は記録ヘッド4a〜4dと記録媒体3の相対移動の関係を示す概略図であり、図2における記録部5の部分付近を示す上面図である。記録装置1は、記録媒体3の幅方向を覆うように夫々配置されたフルライン型の記録ヘッド4a〜4dを備えている。図3に示すように、記録媒体3の搬送方向に沿って記録ヘッド4a〜4dが設けられており、搬送方向上流側から記録ヘッド4a、記録ヘッド4b、記録ヘッド4c、記録ヘッド4dという順番に配置されている。したがって、この記録ヘッド4a〜4dの配置順に記録媒体3へ画像が記録される。
図示しないが、記録ヘッド4a〜4dには記録媒体3へ向いた面に複数のノズルにより構成されたノズル列がそれぞれ設けられている。各ノズル列は記録媒体3の搬送方向と交差する主走査方向に沿って複数のノズルが配列して構成されており、各ノズルは、吐出エネルギー発生素子と吐出口とから構成される。インクの吐出方式については、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、およびMicro Electro Mechanical Systems(MEMS)素子を用いた方式等を採用することができる。なお、ノズル列を構成するノズルは、主走査方向に沿って記録媒体3の幅方向全域に渡って一列が配列されていても、千鳥配列等のように配列されていてもよい。
記録ヘッド4a〜4dには、夫々対応するインクを供給可能なようにインクタンク(不図示)が接続されている。インクタンクから各記録ヘッド4a〜4dへは、インクチューブ(不図示)を介してそれぞれ対応するインクが供給される。そして、記録ヘッド4aのノズルからはブラックインク(K)が、記録ヘッド4bのノズルからはシアンインク(C)が、記録ヘッド4cのノズルからはマゼンタインク(M)が、記録ヘッド4dのノズルからはイエローインク(Y)が、それぞれ吐出される。
本実施形態においては、KCMYの4色のインクに対応した記録ヘッド4a〜4dが4個設けられているが、インクの色数および記録ヘッドの個数はこれに限定されるものではない。本実施形態において、各記録ヘッド4a〜4dの主走査方向への長さは12インチ幅である。しかしながら、本発明に用いることができる記録ヘッドの主走査方向への長さはこれに限定されない。
図3に示す距離D1〜D3は各記録ヘッドのノズル列間の記録媒体3上における記録位置のずれ量を示しており、このデータは検査部6を介して適宜検出され、所定のメモリ(後述するROM202又はHDD204)に予め格納されている。各ノズル列の記録位置ずれは、記録ヘッド4a〜4dにおけるノズル列の間隔のみではなく、記録ヘッド4a〜4dの吐出角度、インクの吐出からインクの記録媒体3への着弾までに要する時間、記録媒体3の搬送量のバラツキ等の影響も受けることにより生じる。
したがって、これらの対応関係を加味して、記録ヘッド4aと記録ヘッド4bとの記録位置のずれを距離D1、記録ヘッド4aと記録ヘッド4cとの記録位置のずれを距離D2、記録ヘッド4aと記録ヘッド4dとの記録位置のずれを距離D3と設定する。実際に記録媒体3に記録する際には、この距離D1〜D3を考慮して、インクを吐出するタイミングを補正する。補正については後述する。
図4は記録装置1の制御系を示すブロック図である。同図に示すように制御部14は外部インターフェイス205を介してホスト装置16と接続されている。また、制御部14は外部インターフェイス205のほか、コントローラ17と操作部15とを備えている。コントローラ17はエンジン制御部208、個別制御部209を介して、給紙部2、記録部5、検査部6、切断部8、および搬送機構13等を制御する。
つまり、コントローラ17は各種制御を行うものである。図4に示すように、コントローラ17は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、および個別制御部209から構成されている。CPU201は、各種動作を総合的に制御するために、各種プログラムを実行する。ROM202は、CPU201が実行する各種プログラムや記録装置1の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201のワークエリアや各種受信データの一時格納領域として用いられる。また、RAM203は各種設定データを記憶する。HDD204は、各種プログラム、記録データ、および記録装置1の各種動作に必要な設定情報を記憶している。
画像処理部207は、ホスト装置16から受信した画像データの画像処理を行い、記録ヘッド4a〜4dが記録可能な記録データを生成する。具体的に説明すると、画像処理部207は入力された画像データに対し、色変換処理や量子化処理を実行する。また、必要に応じて、解像度変換、画像解析、および画像補正等を実行する。これらの画像処理により得られた記録データはRAM203またはHDD204に格納される。
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいて、記録データに応じて記録部5の記録ヘッド4a〜4dの駆動を制御する。また、エンジン制御部208は搬送機構13などを制御する。個別制御部209はCPU201からの制御コマンドに基づいて、給紙部2、検査部6、切断部8、乾燥部、および排紙部をそれぞれ駆動するためのサブコントローラである。
操作部15は、ユーザとの入出力インターフェイスであり、入力部、および出力部から構成されている。入力部はハードキーやタッチパネル等で構成され、ユーザからの指示を受信するものである。出力部はディスプレイや音声発生装置などであり、情報を表示または発して、ユーザに対して情報を伝達するものである。外部インターフェイス205は、コントローラ17をホスト装置16に接続するためのインターフェイスである。以上の構成はシステムバス210により接続されている。
ホスト装置16は、画像データの供給源である。記録装置1はホスト装置16から供給された画像データを記録媒体3へ記録して出力物を得る。ホスト装置16としては、コンピュータ等の汎用の機器であってもよいし、画像読み取り部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、およびフォトストレージ等の画像専用の機器であってもよい。ホスト装置16がコンピュータである場合、コンピュータ内の記憶装置に、オペレーションシステム、アプリケーションソフトウェア、および記録装置1用のプリンタドライバがインストールされている必要がある。なお、以上の処理を全てソフトウェアにより実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。
<記録データ>
図5は各記録ヘッド4a〜4dが記録すべき画像の配列を示す模式図であり、記録データK〜Yはそれぞれ記録ヘッド4a〜4dが記録すべき記録データによって構成されている。この記録データは画像データに所定の画像処理を行い量子化した後のデータであり、個々の画素に対するドットの記録(1)あるいは非記録(0)が定められている。同図に示すように、どの記録ヘッドにおいても図に示す画像1〜画像Nの順番に画像を記録するとともに、図3にて説明したように、記録ヘッド4a〜4dの順番に画像が記録される。つまり、記録ヘッド4aによる画像1の記録後に、記録ヘッド4bによる画像1の記録、記録ヘッド4cによる画像1の記録、記録ヘッド4dによる画像1の記録、という順番に記録がされて画像1の記録が完成する。
画像処理部207により処理されてRAM203又はHDD204に格納された記録データを、CPU201が読み出してエンジン制御部208へ送り、エンジン制御部208の制御により記録ヘッド4a〜4dの夫々に対応する画像が記録される。
<記録データにヌルデータを予め付加した場合>
図6はヌルデータを付加した各記録ヘッド4a〜4dの記録データを示す模式図である。同図に示すように、図3にて説明した距離D1〜D3に相当するライン数を有するヌルデータC1〜Y1が、記録ヘッド4b〜4dの画像1に先行する位置にそれぞれ付加されている。ここで、1つのラインとは1つのノズル列の1回の吐出動作により記録される領域をいい、記録媒体3の幅方向に沿った1画素幅の領域をいう。記録データへのヌルデータの付加はCPU201においてなされる。
図7は図6に示す記録データの記録タイミングを示す模式図である。詳細には、同図に示す画像Mを記録するタイミングを模式的に示す図であり、同図において、記録媒体3の搬送量は所望の搬送量である。
図6にて説明したように、記録ヘッド4bの記録データCには画像Mに先行して距離D1に相当するライン数を有するヌルデータC1が付加されている。したがって、記録ヘッド4a・4b間の記録位置のずれをヌルデータC1により調整することができるので、図7に示すように、画像Mに先行する画像M−1の記録開始位置から距離D1を挟んだ地点から、画像Mの記録を開始することができる。同様に、図6にて説明したように、記録ヘッド4cの記録データMにも画像Mに先行して距離D2に相当するライン数を有するヌルデータM1が付加されている。したがって、図7に示すように、記録ヘッド4a・4c間の記録位置のずれをヌルデータM1により調整することができる。
記録ヘッド4dにおいても、図6にて説明したように、画像Mに先行して距離D3に相当するライン数を有するヌルデータY1が記録データYに付加されている。したがって、図7に示すように、記録ヘッド4a・4d間の記録位置のずれをヌルデータY1により調整することができる。
以上のように、図7に示す場合においては、図6に示すように記録データC〜YへヌルデータC1〜Y1をそれぞれ予め付加することにより、各記録ヘッド4a〜4dの画像1の記録開始位置を一致させることができる。また、図7に示す場合、記録媒体3の搬送量は所望の搬送量であるので、搬送量が変化した場合に生じる記録位置のずれも発生しない。このように、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量である場合は、記録データC〜Yに距離D1〜D3に相当するライン数を有するヌルデータC1〜Y1をそれぞれ予め付加することにより、各記録ヘッド4a〜4dのノズル列の記録開始位置を調整することができる。
以上のように、記録媒体3の搬送量に変動がない場合には、記録データに所定のヌルデータを予め付与することにより、ノズル列間のインクの吐出タイミングを調整し、記録媒体上の記録位置をノズル列間で合わせることができる。しかしながら、記録媒体3の搬送量は変化する場合がある。したがって、記録データの先頭にヌルデータを予め付加していても、記録媒体3の搬送量が変化してしまえば、記録媒体3上の記録位置はノズル列間でずれてしまう。
そこで、本実施形態は、記録媒体3への記録中に非画像領域に検査パターンを記録して、検査パターンを検査部6により読み取る。検査部6はコントローラ17へ読み取った情報を送る。コントローラ17は、検査部6から取得した情報からノズル列間の記録位置ずれを求め、このずれに応じたライン数(画素数)の調整用データ(非画像データ/ヌルデータ)を調整パターンとして各記録ヘッドの画像の間に付加する。このように付加する調整用データのライン数を記録位置のずれ量に応じて適宜調整することにより、本実施形態においては、記録媒体3への記録中に搬送量が変化した場合においても、記録位置のずれを補正することができる。次に、本実施形態における具体的な補正方法を説明する。
<搬送量が所望の搬送量よりも短い場合>
まず、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも短い場合について説明する。図8(A)〜(D)は図7に示す場合に比べて記録媒体3の搬送量が短い場合の記録タイミングを示す模式図である。
所望の搬送量である場合は、記録ヘッド4aが画像Mの先頭の記録を開始するタイミングにおいて、記録ヘッド4bは画像M−1の記録を開始する(図7参照)。しかし、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも短い場合、記録ヘッド4aが画像Mの先頭の記録を開始するタイミングに、記録ヘッド4aが記録した画像M−1の先頭は記録ヘッド4bの位置よりも上流側に位置している。
記録ヘッド4aが記録した画像M−1の先頭が、実際に記録ヘッド4bの記録位置に配置されたタイミングでは、図8(B)に示すように、記録ヘッド4bは既に画像M−1をR2ライン分だけ記録済みである。同様に、記録ヘッド4aが記録した画像M−2の先頭が、実際に記録ヘッド4cの記録位置に配置されたタイミングでは、図8(C)に示すように、記録ヘッド4cは既に画像M−2をR3ライン分だけ記録済みである。また、記録ヘッド4aが記録した画像M−3の先頭が、実際に記録ヘッド4dの記録位置に配置されたタイミングでは、図8(D)に示すように、記録ヘッド4dは既に画像M−3をR4ライン分だけ記録済みである。
図8(A)〜(D)に示すように、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも短い場合は、記録ヘッド4b〜4dにおいて、画像Mの所望の記録開始位置より前の位置から、画像Mが記録されてしまう。したがって、記録ヘッド4bによる画像Mの記録の際には、記録ヘッド4aによる画像Mよりも先行して記録された画像M−1部分にも、記録ヘッド4bによる画像Mが記録されてしまう。このような記録位置のずれは記録ヘッド4cにおいても同様に生じ、記録ヘッド4dにおいては、記録ヘッド4aにて画像M−1が記録された部分に、画像Mが記録されてしまう。
本実施形態においては、このような記録の位置ずれが生じても調整パターンとして調整用データ(ヌルデータ)を記録データに付加することにより記録位置を調整して、記録位置のずれを補正することができる。
具体的には、上述のように、記録部5にて記録した検査パターンを検査部6において読み取ることにより、記録位置のずれ量を測定して、この位置ずれを補正するように、各記録ヘッドの記録データへそれぞれ調整用データを付加する。そして、本例の様に搬送量が所定よりも短い場合には、より下流に位置する記録ヘッドほど画像Mの前に付加する調整用データ(ヌルデータ)のライン数を多くすることにより、画像Mの記録タイミングを遅らせる。こうすることにより、全ての記録ヘッドの記録開始位置を調整する。
この方法について図9を参照して説明する。図9は図8(A)〜(D)に示す状態を補正して、画像Mの記録位置を4つの記録ヘッドで一致させた場合を示す模式図である。CPU201は記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも短いと判定した場合、記録位置のずれが生じている記録ヘッド4b〜4dの記録データC〜Yへそれぞれ調整用データC2〜Y2を付与する。
同図に示すように、画像M−1と画像Mとの間には記録ヘッド4bにはR2ラインに相当する調整用データC2が、記録ヘッド4cにはR3ラインに相当する調整用データM2が、記録ヘッド4dにはR4ラインに相当する調整用データY2が、夫々付加されている。調整用データM2のライン数R3は調整用データC2のライン数R2よりも多く、調整用データY2のライン数R4は調整用データM2のライン数R3よりも更に多く設定されている。このように調整用データC2〜Y2が付加されることにより、画像Mにおいて各記録ヘッドの記録開始位置を記録媒体上で一致させることができるので、記録位置のずれを補正することができる。
<搬送量が所望の搬送量よりも長い場合>
次に、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも長い場合について説明する。図10(A)〜(D)は図7に比べて記録媒体3の搬送量が長い場合の記録タイミングを示す模式図である。
所望の搬送量である場合は、記録ヘッド4aが画像M+1の先頭の記録を開始するタイミングにおいて、記録ヘッド4bは画像Mの記録を開始する(図7参照)。しかし、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも長い場合、記録ヘッド4aが画像M+1の先頭の記録を開始するタイミングに、記録ヘッド4aが記録した画像Mの先頭は記録ヘッド4bの位置よりも既に下流側に位置している。
そして、記録ヘッド4aが記録した画像Mの先頭が、実際に記録ヘッド4bの記録位置に配置されたタイミングでは、図10(B)に示すように、記録ヘッド4bはまだ画像M−1をR5ライン分だけ残して記録中である。同様に、記録ヘッド4aが記録した画像M−1の先頭が、実際に記録ヘッド4cの記録位置に配置されたタイミングでは、図10(C)に示すように、記録ヘッド4cは未だ画像M−2をR6ライン分だけ残して記録中である。また、記録ヘッド4aが記録した画像M−2の先頭が、実際に記録ヘッド4dの記録位置に配置されたタイミングでは、図10(D)に示すように、記録ヘッド4dは未だ画像M−3をR7ライン分だけ残して記録中である。
本実施形態においては、記録ヘッド4a〜4cの記録データへ位置ずれを補正できるライン数を有する調整用データ(ヌルデータ)を付加することにより、記録位置のずれを補正する。
図11は図10(A)〜(D)に示す状態を補正して、画像Mの記録位置を4つの記録ヘッドで一致させた場合を示す模式図である。CPU201は記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも長いと判定した場合、記録ヘッド4a〜4cの記録データK〜Mに調整用データK3〜M3をそれぞれ付加する。同図に示すように、記録ヘッド4aの画像M−1と画像Mとの間にはR7ラインに相当する調整用データK3が、記録ヘッド4bの画像M−1と画像Mとの間には(R7−R5)ラインに相当する調整用データC3がそれぞれ付加されている。記録ヘッド4cの画像M−1と画像Mとの間には(R7−R6)ラインに相当する調整用データM3が付加されている。
調整用データC3のライン数(R7−R5)は調整用データM3のライン数(R7−R6)よりも多く、調整用データK3のライン数R7は調整用データC3のライン数(R7−R5)よりも更に多く設定されている。
このように、記録データK〜Mに調整用データK3〜M3がそれぞれ付加されていることにより、記録ヘッド4a〜4dにおける画像Mの記録開始位置を記録媒体上で一致させることができるので、記録位置のずれを補正することができる。
本実施形態においては、記録媒体3の搬送量が所望の長さよりも短い場合は、搬送方向上流に位置する記録ヘッドの記録データに付加する調整用データのライン数よりも搬送方向下流に位置する記録ヘッドの記録データに付加する調整用データのライン数を多くする。他方、記録媒体3の搬送量が所望の搬送量よりも長い場合は、搬送方向下流に位置する記録ヘッドの記録データに付加する調整用データのライン数よりも搬送方向上流に位置する記録ヘッドの記録データに付加する調整用データのライン数を多くする。
このように、調整パターンとして調整用データ(ヌルデータ)を付加するライン数を適宜増減することにより、各記録ヘッドにおける記録開始位置を記録媒体上で一致させることができるので、各記録ヘッド(各ノズル列)間の記録位置のずれを補正できる。
調整用パターンはデータのライン数を調整できればよいので、ヌルデータに関わらず、ベタ画像データなど、いかなるものが付加されても構わない。
また、本実施形態においては、搬送方向上流側に位置する複数の記録ヘッドにより記録された記録位置のずれ量を検査するパターンを複数の記録ヘッドよりも搬送方向下流に配置された検査部によって検出する。そうすることにより、記録位置のずれ量を取得して、このずれ量に対応したライン数を有する調整用データを各記録ヘッドの記録データに付加する。こうすることにより、記録媒体3の搬送量が変化した場合においても各ノズル列の記録開始位置を調整して、基準となる記録位置に対する記録位置のずれを補正することができる。この記録位置の補正は、画像部だけでなく、非画像部にも反映される。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、位置を合わせたい画像の前に調整パターンとして調整用データ(ヌルデータ)を付加した。第2実施形態においては予め用意されたカットマークパターンを記録する記録ヘッド以外の記録ヘッドにおける記録データの非画像部分を調整パターンとして利用する方法について説明する。
図12(A)および(B)は、画像と画像との間に非画像を配しながら、連続する複数の画像を記録する場合の記録データの配列状態を示す図である。同図においては、説明の便宜のために、上述の4つの記録ヘッドのうち記録ヘッド4aのみの記録データを示している。図12(A)は、記録位置の補正を行う前のデータ配列、同図(B)は記録位置の補正を行った後のデータ配列を夫々示している。補正後の記録データは、画像、非画像、ヌルデータ、および調整用データから構成されている。同図(A)および(B)において、搬送方向先頭から各領域に対して順に付された番号は、記録ヘッド4aが記録を行う順番を示している。
上記記録データはコントローラ17にて各画像のライン数により管理される。同図(A)および(B)に示すように、1番目はヌルデータ、2番目は非画像1、3番目は画像1と、RAM203またはHDD204に格納されている記録データを、CPU201が読み出して順番に展開する。
本実施形態において、1つの所定記録ヘッドの非画像部分には、画像部分と画像部分とを切り離すためのカットマークパターンが記録されるものとする。図2を参照するに、カットマークパターンは、記録部5において記録ヘッド4aのみによって記録されて、切断部8のスキャナ7bによって確認されて、この確認に基づいて切断機構9が記録媒体を切断する。
図12(A)に示すmライン目の記録時には、CPU201から画像処理部207、エンジン制御部208、および個別制御部209へmライン目の情報が転送されて、これらがそれぞれ処理および制御をすることにより、mライン目の記録が開始される。mライン目は非画像Mであるため、記録部5にてカットマークパターンが記録される。一方、カットマークパターンが配置されるライン数mは、コントローラ17より切断部の個別制御部209にも通知されて、個別制御部209はライン数mの近傍において、切断部8に配備されたスキャナ7bを有効に切り替える。
図12(B)は調整用データK4が挿入された記録データKの配列状態を示す図である。より詳細には、図12(B)は、図12(A)に示す非画像Mより先行して記録される調整用データK4(ヌルデータ)が記録データKに付加されている状態を示している。ライン数αに相当する調整用データK4を記録データKに付加すると、図12(B)に示すように、図12(A)に示す場合と比べて、調整用データK4のライン数α分だけ非画像Mの記録開始位置が後退する。すなわち、図12(A)に示す非画像Mの記録開始位置がライン数mであるのに対して、図12(B)に示す非画像Mの記録位置はライン数m+αとなる。
その結果、コントローラ17より切断部の個別制御部209に通知するライン数も、m+αに変更する必要が生じる。ロール紙の記録中に制御の対象となるようなパターンの位置(m+α)が本来予定した位置(m)からずれることは、個別に制御する制御装置を多数使用する制御構成において好ましいことではない。
そこで、本実施形態においては、予め用意されているカットマークパターンを記録する記録ヘッドの記録データには調整パターンを付加することなく、各記録ヘッドの記録位置を調整する。具体的にはカットマークパターンを記録する記録ヘッド以外の記録ヘッドにおける記録データの非画像部分を調整パターンとして利用する。こうすることにより、本実施形態においては、カットマークパターンを記録する記録ヘッドの記録データには調整パターンを新たに追加することなくノズル列間の記録位置を調整することができる。
図13(A)および(B)はカットマークパターンと光学センサ(スキャナ7b)との関係を示す図である。図13(A)はカットマークパターンと光学センサとの位置関係を示す図であり、同図(B)は光学センサの出力レベルを示す図である。図13(A)に示すように、カットマークパターン用の非画像部分は、カットマークパターンが記録される領域W2と白紙領域W1とによって構成されている。なお、本実施形態において、カットマークパターンはブラックインク単色のベタパッチである。よって、ブラックインクの記録ヘッド4a以外の記録ヘッド4b〜4dにおいては、非画像部分の記録データは全域がヌルデータとなっている。
スキャナ7bが検出を行いながら記録媒体3が搬送されると、検出値は図13(B)の様になる。スキャナ7bが余白部分を読み取った際の出力レベルとカットマークパターンを読み取った際の出力レベルとの間に閾値を設けることにより、カットマークパターンがスキャナ7bを通過したことを検出することができる。そして、このタイミングで切断機構9が記録媒体3を切断する。
図13(A)に示す余白幅W1は、記録媒体3の搬送量の誤差を加味した値が設定される。この設定情報は、RAM203またはHDD204に予め格納されている。カットマークパターンが記録されるライン数は、CPU201から切断部8を制御する個別制御部209へ通知される。そして、スキャナ7bの読み取り領域内に、通知されたライン数の記録媒体3が搬送されてきた際に、スキャナ7bによる読み取りを有効にするように個別制御部209は切断部8を制御する。記録媒体3におけるカットパターンが記録された領域以外の領域が、スキャナ7bの読み取り領域を通過する際には、スキャナ7bによる読み取りを無効にするように制御することができる。
図14は本実施形態における各記録ヘッド4a〜4dの記録データを示す概略図である。同図に示すように、本実施形態においては記録ヘッド4aによりカットマークパターンが記録される。本実施形態においては、カットマークパターンを記録する記録ヘッド4aの非画像部分は必ず所定のライン数にて記録される。
これに対し、記録ヘッド4a以外の記録ヘッド4b〜4dの非画像部分は、ライン数の調整が行われる。例えば、規定の搬送量よりも記録媒体3の搬送量が短い場合、記録ヘッド4b〜4dの非画像部分にはヌルデータのラインが付加される。この際、記録ヘッド4a〜4dの非画像部分のライン数をK、C、M、YとするとK<C<M<Yとなるようにヌルデータが付加される。一方、規定の搬送量よりも搬送量が長い場合、記録ヘッド4b〜4dの非画像部分からヌルデータのラインが削減される。この際、K>C>M>Yとなるようにヌルデータが削減される。
このように、本実施形態によれば、記録ヘッド4aの記録データにはヌルデータの付加や削減は行われず、非画像の位置は安定している。よって、コントローラ17より切断部8の個別制御部209に通知するライン数も、mから変化することはなく、制御が煩雑になることがない。一方、記録ヘッド4b〜4dの記録データは非画像部分にヌルデータが付加あるいは削減されることによって、非画像部分のライン数が適切に調整されて、実施形態1と同様、記録ヘッド4aの記録位置に記録ヘッド4b〜4dの記録位置を一致させることが出来る。
上述のように、本実施形態は、カットマークパターンを記録する記録ヘッド以外の記録ヘッドの非画像部分を調整パターンとして、そのライン数を増減する。そうすることにより、個別制御部209による切断部8の制御を複雑にすることなく、各ノズル列間の記録の位置ずれを補正することができる。なお、本実施形態においては、カットマークパターンを記録する記録ヘッドとして記録ヘッド4aを用いて説明したが、他の記録ヘッドを用いてもよい。この場合、カットマークパターンを記録する記録ヘッドの非画像部分のライン数は固定とし、他の記録ヘッドの非画像部分のライン数を、カットマークパターンを記録する記録ヘッドの記録位置に合わせるように、増減すればよい。
また、本実施形態においては、非画像部分に記録するパターンの一例としてカットマークパターンを挙げたが、1つの記録ヘッドによって記録されるパターンであれば、他のパターンでも有効に利用することが出来る。例えば、連続紙の両面記録時に表面の記録と裏面の記録との位置合わせに用いる位置合わせパターンを用いてもよい。この場合、このパターンを記録する部分を非画像部分とすれば、上述したカットマークパターンを記録した場合と同様の作用効果を得ることが出来る。
3 記録媒体
4a〜4d 記録ヘッド
6 検査部
17 コントローラ
201 CPU

Claims (7)

  1. インクを吐出する複数のノズルが記録媒体の幅方向に配列して構成されたノズル列を有する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向に複数配置し、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドごとに、前記複数の記録ヘッドのうち基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録媒体における記録位置のずれ量を検出する手段と、
    前記複数の記録ヘッドによる前記記録位置が一致するように、前記ずれ量に応じたライン数(画素数)の非画像データを前記複数の記録ヘッドの記録データへ夫々付加する手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記基準となる記録ヘッドの非画像データのライン数は固定して、前記基準となる記録ヘッド以外の記録ヘッドごとに前記ずれ量に応じたライン数(画素数)の非画像データを記録データに付加することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記基準となる記録ヘッドの非画像データは、前記複数の記録ヘッドよりも前記搬送方向下流に配置された光学センサによって読み取られるためのパターンを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録媒体は連続紙であり、前記パターンは前記連続紙を切断する位置を示すカットマークパターンであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体は連続紙であり、前記パターンは前記連続紙の裏面を記録する際に表面との位置を合わせるためのパターンであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記非画像データの記録に先行して記録された記録位置のずれ量を検査するパターンを、前記複数の記録ヘッドよりも前記搬送方向下流に配置された検査部によって検出することにより、前記ずれ量を取得する手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  7. インクを吐出する複数のノズルが記録媒体の幅方向に配列して構成されたノズル列を有する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向に複数配置し、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記記録ヘッドごとに、前記複数の記録ヘッドのうち基準となる記録ヘッドの記録位置に対する記録媒体における記録位置のずれ量を検出する工程と、
    前記複数の記録ヘッドによる前記記録位置が一致するように、前記ずれ量に応じたライン数(画素数)の非画像データを前記複数の記録ヘッドの記録データへ夫々付加する工程と、を備えることを特徴とするインクジェット記録方法。
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