JP2009018487A - 液体吐出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷時間を短縮し、且つ、高画質な画像を印刷すること。
【解決手段】1ページの画像データを構成する複数の画素データのうちの第1領域に対応する前記画素データを第1解像度に解像度変換し、前記複数の画素データのうちの第2領域に対応する前記画素データを前記第1解像度とは異なる第2解像度に解像度変換するステップと、前記第1解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、媒体上の前記第1領域に対応する領域に前記第1解像度にてドットを形成し、前記第2解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、前記媒体上の前記第2領域に対応する領域に前記第2解像度にてドットを形成するステップと、を有する液体吐出方法。
【選択図】図10

Description

本発明は、液体吐出方法に関する。
搬送方向に沿って並んだノズル列(ヘッド)が移動方向に移動し、その移動中にノズルからインクを吐出させるドット形成動作と、搬送方向に媒体を搬送させる搬送動作とを交互に繰り返すことで印刷画像を完成させるシリアル式のインクジェットプリンタが知られている。
1回のドット形成動作により、帯状の画像であるバンド(移動方向に沿ったドット列(ラスタライン)がノズル列のノズルピッチ間隔おきに並んでいる画像)が形成される。このバンドが搬送方向に複数並ぶことによって画像が完成するバンド印刷が知られている。
また、バンド印刷よりも搬送方向に高解像度に印刷する方法として、1回のドット形成動作によりラスタラインを形成した後に、所定搬送量で媒体を搬送し、次のドット形成動作では、前回のドット形成動作により形成されたラスタライン間にラスタラインを形成し、ラスタライン間を補完しながら印刷するインターレース印刷が提案されている(特許文献1)。
特開平7−242025号公報
しかし、特許文献1のインターレース印刷では、バンド印刷よりも搬送方向に高解像度に印刷するために、印刷の始めと終わりにて、媒体を微小送りしている。つまり、印刷の始めと終わりでは所定搬送量よりも少ない搬送量で媒体が搬送されるため、全体の印刷時間が長くかかってしまう。逆に、バンド印刷はインターレース印刷に比べて印刷時間は短いが、インターレース印刷ほど高画質な画像を印刷することはできない。
そこで、本実施形態では、印刷時間を短縮し、且つ、高画質な画像を印刷することを目的とする。
課題を解決するための主たる発明は、1ページの画像データを構成する複数の画素データのうちの第1領域に対応する前記画素データを第1解像度に解像度変換し、前記複数の画素データのうちの第2領域に対応する前記画素データを前記第1解像度とは異なる第2解像度に解像度変換するステップと、前記第1解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、媒体上の前記第1領域に対応する領域に前記第1解像度にてドットを形成し、前記第2解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、前記媒体上の前記第2領域に対応する領域に前記第2解像度にてドットを形成するステップと、
を有する液体吐出方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
すなわち、1ページの画像データを構成する複数の画素データのうちの第1領域に対応する前記画素データを第1解像度に解像度変換し、前記複数の画素データのうちの第2領域に対応する前記画素データを前記第1解像度とは異なる第2解像度に解像度変換するステップと、前記第1解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、媒体上の前記第1領域に対応する領域に前記第1解像度にてドットを形成し、前記第2解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、前記媒体上の前記第2領域に対応する領域に前記第2解像度にてドットを形成するステップと、を有する液体吐出方法を実現すること。
このような液体吐出方法によれば、液体吐出時間を短縮し、高画質な画像を得ることができる。
かかる液体吐出方法であって、液体が吐出される複数のノズルと、媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、前記複数のノズルと前記媒体を前記搬送方向と交差する移動方向に相対的に動かす移動機構と、を備える液体吐出装置において、前記複数のノズルは前記搬送方向に沿って一定の間隔で並んだノズル列を構成し、前記ノズル列と前記媒体を前記移動方向へ相対移動させながら、前記ノズルから液体を吐出させて、前記移動方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作と、前記媒体が前記搬送方向に搬送される搬送動作とを交互に繰り返し、全ての画素にドットが形成される場合に、前記ドット形成動作により前記搬送方向に前記一定の間隔おきに形成される前記ドット列の間に、別の前記ドット形成動作により前記ドット列が形成されることにより画像が形成され、前記画像の前記搬送方向における端部領域である前記第1領域に、前記一定の間隔おきに形成されるドット列の間に形成される前記ドット列数は、前記画像の前記搬送方向における中央領域である前記第2領域に、前記一定の間隔おきに形成される前記ドット列の間に形成される前記ドット列数よりも少ないこと。
このような液体吐出方法によれば、液体吐出時間を短縮することができる。
かかる液体吐出方法であって、前記搬送動作にて、前記媒体は一定の搬送量で搬送されること。
このような液体吐出方法によれば、液体吐出時間を短縮することができる。
かかる液体吐出方法であって、前記ノズルから吐出された液体のうち、前記媒体に着弾しない液体があること。
このような液体吐出方法によれば、端部領域(第1領域)を出来る限り狭くすることができる。
かかる液体吐出方法であって、前記第1領域に形成される前記ドット列の前記移動方向の最小ドット間隔と、前記第2領域に形成される前記ドット列の前記移動方向の最小ドット間隔とが等しいこと。
このような液体吐出方法によれば、第1領域と第2領域の画質差を低減することができる。
かかる液体吐出方法であって、前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、前記第1領域に対応する前記画素データが示す所定階調値に対するドット生成率の方が、前記第2領域に対応する前記画素データが示す前記所定階調値に対するドット生成率よりも大きいこと。
このような液体吐出方法によれば、所定階調値に対して第1領域に形成されるドットが示す濃度と、所定階調値に対して第2領域に形成されるドットが示す濃度を近づけることができる。
かかる液体吐出方法であって、前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、前記第1領域に形成されるドット径の方が、前記第2領域に形成されるドット径よりも大きいこと。
このような液体吐出方法によれば、第1領域が示す濃度と第2領域が示す濃度を近づけることができる。
かかる液体吐出方法であって、前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、前記解像度変換するステップにて、全ての前記複数の画素データを前記第2解像度に解像度変換し、特定の階調値と色変換データとを対応づけた色変換テーブルを用いて、ある画素データが前記特定の階調値ではない場合には、その画素データの近傍のいずれかの前記特定の階調値に対応する前記色変換データを確率的に選択して色変換し、色変換された前記複数の画素データのうちの前記第1領域に対応する前記画素データを前記第1解像度に解像度変換すること。
このような液体吐出方法によれば、より正確に色変換することができる。
===シリアル式プリンタについて===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンタとし、また、インクジェットプリンタの中のシリアル式プリンタ(プリンタ1)を例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンタ1の斜視図であり、図2Bは、プリンタ1の断面図である。外部装置であるコンピュータ60から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御し、用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ10は各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ60とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、メモリ13に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時、搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものであり、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラ23まで送る。紙検出センサ44が、給紙ローラ21から送られてきた用紙Sの先端の位置を検出すると、コントローラ10は搬送ローラ23を回転させ用紙Sを印刷開始位置に位置決めする。用紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、用紙Sと対向している。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を搬送方向と交差する方向(以下、移動方向という)に移動させるためのものであり、キャリッジ31と、キャリッジモータ32とを有する。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを吐出するためのものであり、ヘッド41を有する。ヘッド41の下面には、インク吐出部であるノズルが複数設けられ、各ノズルには、インクが入ったインク室(不図示)が設けられている。
シリアル式プリンタでは、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、用紙上にドットを形成するドット形成処理と、用紙をヘッド41に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる搬送処理とを交互に繰り返すことで、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットが形成され、画像が完成する。
〈ノズル面について〉
図3Aは、ヘッド41の下面のノズル配列を示す図である。ヘッド41の下面には搬送方向に沿ったノズル列が4列形成され、移動方向の左側(ヘッド41の下面から見た際の左側)から順に、ブラックインクノズル列K・シアンインクノズル列C・マゼンタインクノズル列M・イエローインクノズル列Yとなっている。
各ノズル列はノズルを800個ずつ備えており、800個のノズルは搬送方向に一定の間隔k・Dで整列している。そして、各ノズル列において、搬送方向の下流側のノズルほど若い番号が付されている(#i=1〜800)。ノズルピッチk・DのDは搬送方向における最小のドットピッチ(用紙Sに形成されるドットの最小間隔)であり、kは1以上の整数である。本実施形態では、ノズルピッチk・Dを800dpiとし、搬送方向の最小ドットピッチDが3200dpiとするため、k=4となる。
図3Bは、ノズル配列の参考例を示す図である。本実施形態のノズル列では、ノズルが搬送方向に高密度(800dpi)に並んでいる。但し、ノズルピッチの大きさは製造上の問題により制限される可能性がある。そこで、図3Bに示すように、製造可能な最小ノズルピッチD1が200dpiである場合には、4列のノズル列(N1〜N4)を搬送方向に等間隔D(800dpi)でずらすことで、ノズルを搬送方向に高密度に配置することができる。
===インターレース印刷について===
本実施形態のプリンタ1は、インターレース印刷方式にて印刷を行うとする。インターレース印刷では、印刷の始め(先端印刷)及び終わり(後端印刷)と、中間時の印刷(通常印刷)とでは、ドットの形成され方が異なる。そのため、まず、通常印刷について説明する。
〈通常印刷〉
図4は、通常印刷の説明図である。以下、説明の便宜上、1つのノズル列のみを示し、ノズル列のノズル数(8個)も少なくしている。そして、全ての使用可能なノズルからインクが吐出されるとする。また、ヘッド41(ノズル列)が搬送方向に移動しているように描かれているが、実際にはヘッド41に対して用紙Sが搬送方向に搬送され、図4では、ヘッド位置とドット形成位置の関係が示されている。なお、説明のため、移動方向に相当する方向に並ぶ画素を「行」とし、搬送方向の下流側の画素ほど若い番号の行とする。
インターレース印刷の通常印刷では、ヘッド41の移動方向への1回のドット形成動作(パス)にて、移動方向に沿ったドット列(ラスタライン)を形成し、用紙Sを搬送方向に一定の搬送量Fで搬送した後に、再び、ヘッド41の移動によりラスタラインを形成する。その際に、直前のパスで記録されたラスタラインの直ぐ上(下流側)にラスタラインが形成されるように、用紙Sを搬送する。
例えば、図4に示すように、パスn+1にて、ノズル#7により28行目の画素(L28)にラスタラインが形成され、ノズル#8により32行目の画素(L32)にラスタラインが形成されたとする。そして、次のパスn+2では、ノズル#6により、28行目と32行目の間の画素であり、32行目の画素の直ぐ下流側の31行目の画素(L31)にラスタラインが形成される。
つまり、通常印刷では、あるパスで記録されたラスタラインの間に、別のパスにてラスタラインが形成され、ラスタライン間を補完しながら印刷が行われる。そのため、ノズルピッチk・Dよりも搬送方向に高密度にラスタラインを形成することができ、搬送方向の印刷解像度を高くすることができる。また、搬送方向に隣り合うラスタラインは異なるノズルにより形成されるため、各ノズル固有の癖やノズルピッチのばらつき等による影響が緩和され、高画質な画像を得ることができる。
このようなインターレース印刷を実現するためには以下の条件が必要となる。まず、(1)インクを吐出可能なノズル数N(整数)はk(ノズルピッチk・D)と互いに素の関係にあること。そして、(2)搬送量FはN・Dに設定されることである。なお、インク吐出可能なノズル数Nとは、必ずしも、ノズル列が有するノズル数とは限らない。例えば、図4では、ノズル列が有するノズル数は8個であるが、本実施形態ではノズルピッチを4・D(k=4)としているため、上述の条件を充たすために、7個のノズルを使用可能なノズルとする(N=7,#2〜#8)。そして、用紙Sの一定の搬送量Fは、F=7・Dとなる。
また、ノズルピッチが4・Dであるため、1回のパスにて形成されたラスタインの間には、別の3回のパスにて3本のラスタラインが形成される。本実施形態では、ノズルピッチk・Dを800dpi(1/800インチ)としているため、通常印刷が行われる通常印刷領域では、ラスタライン間隔(最小ドットピッチD)が3200dpi(1/3200インチ)となる。即ち、通常印刷領域における搬送方向の解像度は3200dpiとなる。
〈比較例の先端・後端印刷〉
まず、比較例の先端・後端印刷を示してから、本実施形態の先端・後端印刷について説明する。
図5は、第1比較例の先端・後端印刷の説明図である。第1比較例の先端・後端印刷時には、通常印刷時の用紙Sの搬送量(7・D)よりも少ない搬送量(1・D又は2・D)にて、用紙Sが搬送される。また、使用されるノズルも変則的であり、通常印刷時のノズル数(7個)よりも少ないノズル数で印刷されるパスもある。図5では、最初の5回のパスが先端印刷であり、最後の5回のパスが後端印刷となっている。
もし、印刷の始めにおいても、通常印刷と同様の搬送量F(=7・D)で用紙Sを搬送してしまうと、印刷の始めのパスにて形成された下流側のラスタライン間の領域(用紙Sの先端部)は、次のパスではヘッド41の下を通り過ぎてしまい、ノズルと対向することができない。同様に、印刷の終わりにおいても通常印刷と同様の搬送量F(=7・D)で用紙Sを搬送してしまうと、印刷の終わりのパスにて形成されたラスタライン間の領域(用紙Sの後端部)は、次のパスでノズルと対向することができない。ゆえに、第1比較例の先端・後端印刷では用紙Sを微小送りしながら印刷を行う。
その結果、先端印刷が行われる先端印刷領域(第1領域・端部領域に相当)と後端印刷(第1領域)が行われる後端印刷領域においても、通常印刷領域(第2領域・中央領域に相当)と同様に、1回のパスにて形成されたラスタライン間を完全に補完している。即ち、第1比較例の先端印刷領域と後端印刷領域のラスタラインは搬送方向に3200dpiの間隔で連続して並んでおり、搬送方向の印刷解像度は3200dpiとなる。
つまり、第1比較例の先端・後端印刷では、通常印刷と同様の印刷解像度で印刷するために、用紙Sを微小送りする。そのため、通常印刷よりも第1比較例の先端・後端印刷の方が単位面積当たりの印刷時間が長くなり、第1比較例の先端・後端印刷を行うと全体の印刷時間が長くかかってしまう。
図6は、第2比較例の先端印刷の説明図である。前述したように、印刷の始めにおいても、通常印刷と同じ搬送量F(=7・D)で用紙Sを搬送してしまうと、印刷の始めのパスにて形成された下流側のラスタライン間は完全に補完されない。そこで、第2比較例の印刷の始めのパスではノズル列の上流側の一部のノズルのみを用いて印刷し、徐々に使用するノズル数を増やして印刷を行う。
図6に示すように、パス1では、上流側の2個のノズル(#7・#8)のみを用いて2本のラスタラインを形成する。次に、パス2では、上流側の4個のノズル(#5〜#8)を用いて4本のラスタラインを形成する。このとき、パス1にて形成された2本のラスタライン(L3・L7)の直ぐ下流側に、パス2にてラスタライン(L2・L6)が形成されている。そして、パス3では、上流側の6個のノズル(#3〜#8)が用いられ、6本のラスタラインが形成され、パス4にて、通常印刷と同様に7個のノズルが使用される(#2〜#8)。その結果、パス1にて形成された2本のラスタライン(L3・L7)の間に3本のラスタラインが形成され、搬送方向に3200dpiの間隔で連続してラスタラインが形成される。図6では、パス1からパス3までが先端印刷となり、パス4から7個のノズルが使用され通常印刷となる。
つまり、印刷の始めのパスでは、その後のパスにてラスタライン間が完全に補完されるラスタラインのみを形成するため、上流側の一部のノズルのみを使用する。なお、印刷の終わりのパスでは、逆に、下流側の一部のノズルのみを使用し、徐々に使用するノズル数を減らしていく(不図示)。
このように、第2比較例の先端・後端印刷では、通常印刷と同じ搬送量F(7・D)で用紙Sを搬送するが、1回のパスにて形成されるラスタライン数が通常印刷に比べて少ない。そのため、通常印刷よりも第2比較例の先端・後端印刷の方が単位面積当たりの印刷時間が長くなり、第2比較例の先端・後端印刷を行うと全体の印刷時間が長くかかってしまう。
図7Aは第1比較例の先端印刷の模式図であり、図7Bは第2比較例の先端印刷の模式図である。第1比較例では微小送りし、第2比較例では上流側の一部のノズルを使用している。このように比較例の先端・後端印刷では、搬送方向の印刷解像度(3200dpi)を通常印刷と等しくするために、微小送りしたり、ノズル数を減らしたりして印刷を行うので、全体の印刷時間が長くかかってしまう。そこで、本実施形態では印刷時間を短縮することを目的とする。
〈本実施形態の先端・後端印刷〉
図8は、本実施形態の先端・後端印刷と通常印刷を示す図である。本実施形態では、先端・後端印刷の単位面積当たりの印刷時間が、通常印刷と同じになるように、先端・後端印刷のラスタラインの補完方法と、通常印刷のラスタラインの補完方法とを異ならせる。
図8に示すように、本実施形態の先端印刷では、パス1にて通常印刷と同じ7個のノズルを用いて、ラスタラインを7本形成する。その後、通常印刷と同じ搬送量F(=7・D)にて用紙Sを搬送する。そして、パス2以降も同様に、7個のノズルを用いたラスタラインの形成動作と、搬送量F(=7・D)で用紙Sを搬送する搬送動作とを交互に繰り返して印刷を行う。
その結果、パス1にて形成されたラスタライン間を見ると、1行目L1と5行目L5の間にはラスタラインが形成されない。5行目L5と9行目L9の間と、9行目L9と13行目L13の間とには、1本のラスタラインが形成され、13行目L13と17行目L17の間と、17行目L17と21行目L21の間とには、2本のラスタラインが形成される。21行目L21と25行目L25の間には3本のラスタラインが形成される。そして、本実施形態では、ラスタライン間が完全に補完されていない1行目L1から20行目L20までの領域を先端印刷領域とする。
つまり、本実施形態の先端印刷領域では、1回のパスでノズルピッチ(k・D=800dpi)おきに形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数(0本から2本)が、通常印刷領域にて、ノズルピッチおきに形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数(3本)よりも少ない。これは、先端印刷領域における搬送方向の印刷解像度は、通常印刷領域における搬送方向の印刷解像度よりも低いと言い換えることができる。
例えば、1行目L1から4行目L4までの搬送方向に並ぶ4画素には1つのドットが形成されている。これは、1画素の搬送方向の大きさが3200dpiであるから、搬送方向に並ぶ4画素分の大きさの画素(800dpi)にドットが1つ形成されていることと同じである。即ち、1行目L1から4行目L4の画素に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度は800dpiであるといえる。
そして、5行目L5から8行目L8までの搬送方向に並ぶ4画素と、9行目L9から12行目L12の4画素には、それぞれ2つのドットが形成されている。即ち、搬送方向に並ぶ4画素分の大きさの画素(800dpi)にドットが2つ形成されていることと同じである。即ち、5行目L5から12行目L12の画素に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度は1600dpiであるといえる。
更に、13行目L13から16行目L16までの搬送方向に並ぶ4画素と、17行目L17から20行目L20までの4画素には、それぞれ3つのドットが形成されている。即ち、4画素分の大きさの画素(800dpi)にドットが3つ形成されていることと同じであり、13行目L13から20行目L20の画素に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度は2400dpiであるといえる。
そして、後端印刷領域においても、1回のパスで形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数は、通常印刷領域にて1回のパスで形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数(3本)よりも少なく、後端印刷の搬送方向の印刷解像度は通常印刷の搬送方向の印刷解像度よりも低い。
図8では、41行目L41から60行目L60までを後端印刷領域とする。最後のパス6にて形成されるラスタライン間に2本のラスタラインが形成される41行目L41から48行目L48に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度を2400dpiとし、49行目L49から56行目L56に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度を1600dpiとし、57行目L57から60行目L60に相当する用紙Sの領域の搬送方向の印刷解像度を800dpiとする。
以上をまとめると、本実施形態の先端・後端印刷では、通常印刷と同じノズル数(7個)を使用し、通常印刷と同じ搬送量F(=7・D)で用紙Sを搬送するため、単位面積あたりの印刷時間が比較例に比べると早くなる。しかし、比較例では、ノズルピッチおきに形成されるラスタライン間に通常印刷と同数のラスタライン数が形成されるのに対して、本実施形態では、ノズルピッチおきに形成されるラスタライン間に形成されるラスタライン数は通常印刷に比べて少ない。つまり、本実施形態の先端・後端印刷の搬送方向の印刷解像度(第1解像度に相当)を通常印刷の搬送方向の印刷解像度(第2解像度に相当)よりも低くすることで、先端・後端印刷の単位面積あたりの印刷時間と、通常印刷の単位面積あたりの印刷時間とを等しくしている。その結果、本実施形態では比較例よりも印刷時間を短縮することができる。
そして、本実施形態では、先端・後端印刷の搬送方向の印刷解像度は通常印刷よりも低くなっているが、先端・後端印刷の移動方向の印刷解像度(3200dpi)は通常印刷と等しい。もし、先端・後端印刷の移動方向の印刷解像度も通常印刷よりも低くすれば、ヘッド41の移動方向への移動を速くすることができるため、印刷時間を更に短縮することができる。但し、本実施形態のように、通常印刷に対して、先端・後端印刷の搬送方向の印刷解像度のみ低くする方が、先端・後端印刷領域と通常印刷領域の画質差を低減することができる。
本実施形態のヘッド41のノズル列では、ノズルが密に並んでおり(800dpi)、通常印刷領域の印刷解像度が比較的に高いため、先端・後端印刷領域の印刷解像度を通常印刷領域よりも低くしても、画質劣化が目立ち難い。また、用紙Sに形成される搬送方向の最小ドット間隔D(=3200dpi)も狭い。図8では説明のため、ドット同士が重なることなく、搬送方向に3200dpi(=0.008mm)の間隔で並んで描かれているが、実際に形成されるドット径を想定すると、ドット同士が重なり合って印刷される。そのため、先端・後端印刷領域の印刷解像度を通常印刷領域よりも低くしたとしても、ラスタライン間に大きく隙間が開いてしまうこと(白いスジが生じてしまうこと)を防止できる。
更に、先端・後端印刷領域は通常印刷領域に比べて狭い領域であるため、先端・後端印刷領域の印刷解像度を通常印刷領域の印刷解像度よりも低くしても、人に視認され難しい。本実施形態では、1行目L1から20行目L20までの画素に相当する領域を先端印刷領域としている。1画素の搬送方向の長さが3200dpiであるため、先端印刷領域は、3200dpi×20=1/160インチ=0.16mmとなる。例えば、A4サイズ紙の長い方の辺(297mm)を搬送方向に沿って印刷する場合、A4サイズ紙のうちの0.05%((0.16/297)×100(%))が先端印刷領域に相当する。
図9Aは用紙Sの先端から画像を印刷する場合の説明図であり、図9Bは用紙Sの中央に画像を印刷する場合の説明図である。図9Aのように、用紙Sの先端から後端まで印刷が行われる場合、用紙Sの先端側と後端側の印刷解像度が用紙Sの中央部の印刷解像度よりも低くなる。図9Bでは、用紙Sの中央部に画像(斜線領域)が印刷されるため、画像の上流側端部と下流側端部が先端・後端印刷領域に相当する。なお、図9Bでは印刷解像度の低い領域が用紙Sの中央部に位置するのに対して、図9Aでは印刷解像度の低い領域が用紙Sの先端と後端に位置する。即ち、図9Aは、人に視認され難い領域(用紙の先端・後端)の印刷解像度が低くなっているため、図9Bに比べて、先端・後端印刷領域と通常印刷領域との画質差が目立たないといえる。
なお、本実施形態のヘッド41のノズル列よりも更に高密度にノズルを配置し、例えば、搬送方向のノズルピッチを1600dpiとすると、先端・後端印刷領域の印刷解像度は1600dpi・3200dpi・4800dpiとなり、通常印刷領域の印刷解像度は6400dpiとなり、より高画質に印刷することが可能となる。
また、本実施形態では、通常印刷領域にてノズルピッチおきに形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数を3本としているため、ノズル列のノズルピッチを1600dpiとすると、先端・後端印刷領域のうちの最も低い印刷解像度が1600dpiとなり、通常印刷領域の印刷解像度は6400dpiとなる。ここで、例えば、通常印刷領域にてノズルピッチおきに形成されたラスタライン間に形成されるラスタライン数を2本とすると、通常印刷領域の印刷解像度は4800dpiとなり、先端・後端印刷領域のうちの最も低い印刷解像度(1600dpi)と通常印刷領域の印刷解像度(4800dpi)との差が小さくなるため、先端・後端印刷領域と通常印刷領域の画質差が目立ち難くなる。
===印刷データ作成処理について===
本実施形態では、先端・後端印刷領域と通常印刷領域とにおいて、印刷解像度が異なる。また、先端・後端印刷領域内においても領域によって印刷解像度が異なる。即ち、1枚の用紙S(1ページ)内に印刷する画像であっても、領域によって印刷解像度が異なる。そのため、コンピュータのアプリケーションソフトから送信される画像データを印刷データに変換する際には、印刷解像度が異なる領域ごとに解像度変換する必要がある。前述の先端・後端印刷領域のうちの搬送方向の解像度が800dpiである領域を「800dpi印刷領域」とし、搬送方向の解像度が1600dpiである領域を「1600dpi領域」とし、搬送方向の解像度が2400dpiである領域を「2400dpi領域」とする。
なお、画像データは、画素データから構成され、画素データに基づいて各画素にドットが形成されたり、ドットが形成されなかったりする。そして、画像データが256階調のデータであれば、1つの画素は256階調で表現され、1つの画素データは8ビットのデータとなる(2の8乗=256)。画像データが2階調のデータであれば、1つの画素は2階調で表現され、1つの画素データは1ビットのデータとなり、その画素データは画素にドットを形成するか否かを示すことになる。なお、コンピュータからプリンタに送信される印刷データは、コンピュータのメモリに記憶されているプリンタドライバに従って作成される。即ち、プリンタドライバは、コンピュータ60に印刷データを作成させて、印刷データをプリンタ1へ送信させるためのプログラムである。
〈印刷データ作成処理:第1例〉
図10は、印刷データ作成処理の第1例のフローである。プリンタドライバは、アプリケーションソフトから画像データを受信すると、画素データごとに、どの印刷解像度の領域に対応するデータであるかを判別する。そして、領域ごとに(800dpi印刷領域、1600dpi印刷領域、2400dpi印刷領域、通常印刷領域)解像度変換処理を行う。
まず、プリンタドライバがアプリケーションソフトから画像データを受信する(S001)。プリンタドライバは受信した画像データの入力解像度xを取得する(S002)。本実施形態ではアプリケーションソフトからの画像データの解像度を「搬送方向×移動方向=400dpi×400dpi」とする。
そして、画像データ中のある画素データが通常印刷領域に属するか否かを判断する(S003)。その画素データが通常印刷領域に属する場合(YES)、その画素データを「搬送方向×移動方向=3200dpi×3200dpi」に解像度変換する(S004)。
図11Aは、通常印刷領域に属する画素データの解像度変換のイメージ図である。アプリケーションソフトからの画像データの解像度は「400dpi×400dpi」であり、400dpi×400dpiの領域(画素)毎にデータを有することになる。通常印刷領域の印刷解像度は「3200dpi×3200dpi」であるため、1つの画素データを搬送方向に8倍(=3200/400)の解像度に変換し、移動方向にも8倍(=3200/400)の解像度に変換する。
即ち、図11Aに示すように、400dpi×400dpiの画素を、64分割(8×8分割)し、3200dpi×3200dpiの印刷解像度に合わせた画素に変換する。ここで、説明のため、アプリケーションソフトからの画像データにおける画素を「画像画素」とし、印刷解像度に合った画素を「印刷画素」とする。そして、図11Aの左上の画像画素データが示すデータ(階調値)は「A」であり、左上の画像画素の位置に相当する、64個の印刷画素データが示すデータも全て「A」とする。なお、このときの印刷画素データ(A)をRGB空間により表される256階調のデータとする。
解像度変換された通常印刷領域の印刷画素データに対して、次に、色変換処理が行われる(S005)。色変換処理とは、RGB空間により現されたデータを、プリンタ1のインクに対応したYMCK空間により表されるYMCKデータに変換する処理である。この色変換処理は、RGBデータの階調値とYMCKデータの階調値を対応づけた色変換テーブルをプリンタドライバが参照することによって行われる。
その後、ハーフトーン処理(S006)が行われる。ハーフトーン処理とは、高階調数のデータ(256階調)を、プリンタ1が形成可能な階調数のデータに変換する処理である。本実施形態のプリンタ1が1種類の大きさのドットを形成するとすれば、1つの画素は、「ドットを形成する」または「ドットを形成しない」の2通りで表現することができる。即ち、ハーフトーン処理では、256階調の印刷画素データが2階調の印刷画素データに変換される。
さて、通常印刷領域に属さない画像画素データは(S003→NO)、先端・後端印刷領域に属するデータであることになる。前述の通り、先端・後端印刷領域では3種類(800dpi、1600dpi、2400dpi)の印刷解像度で印刷されるため、先端・後端印刷領域に属する画像画素データは3種類の印刷領域の何れに属するデータであるかを判断される(S007、S011)。
図11Bは、800dpi印刷領域に属する画素データの解像度変換のイメージ図である。ある画像画素データが800dpi印刷領域に属する場合(S007→YES)、その画像画素データを、搬送方向に2倍(=800/400)の解像度に変換し、移動方向に8倍(=3200/400)の解像度に変換する(S008)。その結果、400dpi×400dpiの領域(画像画素)が、800dpi×3200dpiの領域(印刷画素)に16分割される。その後、800dpi印刷領域に属する印刷画素データを色変換処理し(S009)、ハーフトーン処理(S010)を行う。
同様に、1600dpi印刷領域に属する画像画素データ(S011→YES)を、搬送方向に4倍(=1600/400)の解像度に変換し、移動方向に8倍(=3200/400)の解像度に変換する(S012)。そして、1600dpi印刷領域に属する印刷画素データを色変換処理し(S013)、ハーフトーン処理する(S014)。そして、2400dpi印刷領域に属する画像画素データは(S011→NO)、搬送方向に6倍(=2400/400)の解像度に変換し、移動方向に8倍(=3200/400)の解像度に変換する(S015)。その後、2400dpi印刷領域に属する印刷画素データを色変換処理し(S016)、ハーフトーン処理(S017)を行う。
このように、印刷領域ごとに解像度変換、色変換、ハーフトーン処理が行われた印刷画素データは、ラスタライズ処理され(S018)、コマンドデータ(搬送量など)と共にプリンタ1に送信される(S019)。プリンタ1は、印刷画素データに基づいて、各画素にドットを形成する、または、ドットを形成しない。そうしてドットから構成される画像が完成する。なお、ラスタライズ処理とは、マトリクス状の印刷データをプリンタ1に転送すべきデータ順に、印刷画素データごとに並べ替える処理である。
ところで、本実施形態では、解像度変換だけでなく、ハーフトーン処理も印刷領域ごとに行い、印刷領域ごとに異なるハーフトーン処理を行う。以下、ハーフトーン処理について説明する。
図12Aは、ドット生成率テーブルの説明図である。グラフの横軸は階調値を示し、縦軸の左側がドット生成率(0〜100%)、縦軸の右側がレベルデータである。ドット生成率とは、単位領域の階調値が一定である場合、その単位領域内の画素にドットが形成される割合のことである。例えば、単位領域が16×16画素から構成され、単位領域内の全ての印刷画素データの階調値が一定値であり、単位領域内にn個のドットが形成される場合、その階調値におけるドット生成率は{n/(16×16)}×100(%)となる。また、レベルデータとは、ドットの生成率を値0〜255の256階調で表したデータをいう。
図12Bは、ディザ法によるドットのオン・オフ判定の様子を示す図である。プリンタドライバは、その印刷画素が示す階調値(gr)に応じたレベルデータ(d)をドット生成率テーブルより導き、その画素が対応するディザマトリクスの閾値と、レベルデータ(d)を比較する。レベルデータの値の方が閾値よりも大きい場合にはドットが形成され、レベルデータの値よりも閾値の方が大きい場合にはドットは形成されない。
本実施形態では印刷領域ごとに異なるハーフトーン処理を行う。それは、本実施形態では形成可能なドットの大きさを1種類としているため、同じ階調値に対して、同じドット生成率にしていると、印刷解像度が高い領域の方が、単位領域内に形成可能なドット数が多くなり、濃く印刷されてしまうからである。つまり、印刷解像度が違うにも関わらず、同じ階調値に対して同じドット生成率とすると、先端・後端印刷領域が通常印刷領域よりも淡く印刷されてしまう。そこで、印刷解像度が異なる領域であっても、階調値が同じであれば、画像を巨視的に見た際に同じ濃度に視認されるように、低解像度の印刷領域のドット生成率を高解像度の印刷領域のドット生成率よりも高くする。
図13は、印刷領域の違いによるドット生成率の違いを示す図である。ここでは、単位領域を「搬送方向×移動方向=800dpi×800dpi」に設定し、図中には各印刷領域の印刷画素の大きさも示す。800dpi印刷領域では1画素の大きさが「搬送方向×移動方向=800dpi×3200dpi」であるため、単位領域内の印刷画素数は4個である。そして、1600dpi印刷領域では単位領域内の印刷画素数は8個であり、2400dpi印刷領域では単位領域内の画素数は12個であり、通常印刷領域では単位領域内の印刷画素数は16個である。
図中では、印刷領域(印刷解像度)に関係なく、単位領域が示す濃度を等しくするために、全ての単位領域内に4個のドットが形成されている。通常印刷領域では、単位領域内の16個の印刷画素のうちの4個の印刷画素にドットが形成され、残りの12個の印刷画素にはドットが形成されない。即ち、ドット生成率が25%(=(4/16)×100)となる。そして、2400dpi印刷領域では、ドット生成率が33%(=(4/12)×100)となり、1600dpi印刷領域では、ドット生成率が50%(=(4/8)×100)となり、800dpi印刷領域では、ドット生成率が100%となる。
このように、低い印刷解像度であっても、高い印刷解像度と同じ濃度を表現するためには、印刷解像度が低い領域ほど、所定階調値に対する単位領域内のドット生成率を高くする必要がある。そのために、例えば、階調値に対するドット生成率テーブル(図12A)や、ドットのオン・オフ判定に用いるディザマトリクス(図12B)を印刷領域により異ならせるとよい。また、印刷画素データが示す階調値に基づいてドット生成率が決定されるので、通常印刷と先端・後端印刷とで同じドット生成率テーブルを用いる場合には、先端・後端印刷領域に属する印刷画素データの階調値はa倍し、通常印刷領域に属する印刷画素データの階調値はそのままとし、ドット生成率を導き出してもよい。
このように、先端・後端印刷では通常印刷よりも同じ階調値に対するドット生成率を高くすることで、先端・後端印刷領域と通常印刷領域が示す濃度を同等にしているが、階調値が255付近(ベタ塗り印刷)では、ドット生成率が100%に近付くため、先端・後端印刷領域と通常印刷領域のドット生成率に差をもたせることができない。但し、用紙S上に浸透・定着するインク量には限界があり、本実施形態のようにノズルピッチが密である場合(800dpi)、通常印刷領域のベタ塗り印刷にて大量にインクが打ち込まれたとしても、表現可能な濃度には限界があるため、先端・後端印刷領域のベタ塗り印刷と大きな差は生じない。
また、図13では単位領域を「800dpi×800dpi」に設定しているが、単位領域内において256階調の濃度差を表現しなければならないため、実際にはもっと大きい単位領域を設定するとよい。また、図13では印刷画素の搬送方向の中央にドットが形成されているがこれに限らず、図8に示すように、ヘッド41と用紙Sの位置関係により、印刷画素の上流側や下流側にドットが偏って形成されることもある。
〈印刷データ作成処理:第2例〉
図14は、印刷データ作成処理の第2例のフローである。この第2例では、アプリケーションソフトから受信した画像データを、一旦、最高印刷解像度に解像度変換する。即ち、アプリケーションソフトからの画像データ(400dpi×400dpi)を通常印刷領域の解像度(3200dpi×3200dpi)に解像度変換する(S101)。
図15は、画像データの最高解像度への解像度変換のイメージ図である。1個の画像画素データを搬送方向に8倍の解像度に変換し、移動方向に8倍の解像度に変換し、64個の画素データ(以下、最高画素データとする)に分割する。そして、解像度変換されたRGBデータに対して色変換処理を行う(S102)。
その後、各最高画素データが通常印刷領域に属するデータであるか否かを確認する(S103)。最高画素データが通常印刷領域に属する場合(YES)、印刷解像度に合わせる必要がないため、次に、ハーフトーン処理を行う(S104)。もし、最高画素データが通常印刷領域に属するデータではなかったら(NO)、先端・後端印刷の3種類の印刷領域の何れに属するデータであるかを判断する(S105、S108)。
図16Aは、最高画素データを800dpi印刷領域の印刷画素データに解像度変換するイメージ図である。800dpi印刷領域の印刷解像度は「搬送方向×移動方向=800dpi×3200dpi」である。最高画素データは、移動方向の解像度に関しては800dpi印刷領域の印刷解像度に変換されているため、搬送方向の解像度を800dpi印刷領域の印刷解像度に変換する。図示するように、搬送方向に並ぶ4個の最高画素を1画素にまとめて、搬送方向の印刷解像度を800dpiに変換する。その際に、搬送方向に並ぶ4個の最高画素データを平均した値を印刷画素データとする。例えば、最高画素データのうちの左上の4画素(太枠内)が示すデータ(A11・A12・A13・A14)の平均値が、800dpi印刷領域の左上の印刷画素データA1となる(A1=(A11+A12+A13+A14)/4)。
そして、最高画素データが1600dpi印刷領域に属する場合(S008→YES)、左上の最高画素データから順に搬送方向に並ぶ2画素が示すデータを平均化し、1600dpi印刷領域の印刷画素データとする。
図16Bは、最高画素データを2400dpi印刷領域の印刷画素データに解像度変換するイメージ図である。最高画素データの解像度を2400dpi印刷領域の印刷解像度に合わせるため、最高画素データの搬送方向の解像度を3/4倍(=2400/3200)する。具体的には、搬送方向に並ぶ4個の最高画素を3個の印刷画素に変換する。例えば、左上の2個の最高画素が示すデータ(A11、A12)の平均値A1を、2400dpi印刷領域の左上の印刷画素データA1とする。同様に、左上から2番目と3番目の最高画素が示すデータ(A12、A13)の平均値A2を、2400dpi印刷領域の左上から2番目の印刷画素データA2とし、左上から3番目と4番目の最高画素が示すデータ(A13、A14)の平均値A3を、2400dpi印刷領域の左上から3番目の印刷画素データA3とする。
このように、最高解像度に変換された画像データ(最高画素データ)が各印刷領域の解像度に合った解像度に変換される。そして、第1例の印刷データ作成処理と同様に、印刷解像度の低い領域ほど、同じ階調値に対するドット生成率が高くなるように、印刷領域ごとにハーフトーン処理を行う。そして、ハーフトーン処理が行われた印刷画素データは、ラスタライズ処理され(S113)、コマンドデータと共にプリンタ1に送信される(S114)。
こうして、1枚の用紙S(1ページ)内に印刷する画像の印刷解像度が領域ごとによって異なる場合であっても、アプリケーションソフトからの画像データをプリンタが印刷可能な印刷データに変換することができる。
ところで、第2例の印刷データ作成処理では、まず、全ての画像画素データを最高階調値に変換し、色変換した後に、印刷領域に合った解像度に変換している。こうすることで、第1例の印刷データ作成処理よりも正確に色変換することができる。以下に理由を示す。
図16Cは色変換テーブルを示す図である。RGBデータ(階調値)をYMCKデータ(階調値)に変換するための色変換テーブルは、RGBの全階調値に対応するYMCKデータを保持しようとすると膨大なデータ量となってしまう。例えば、RGBデータが256階調値である場合、色変換テーブルが、RGBの全階調値に対応するYMCKデータを保持しようとすると、256×256×256個のRGBデータにそれぞれ対応するYMCKデータを全て保持しなければならない。そこで、通常、RGBの離散的な階調値(特定の階調値)に対応するYMCKデータ(色変換データ)のみを保持する。例えば、32階調おきに8×8×8個のRGBデータに対応するYMCKデータを色変換テーブルが保持するようにする。
そうすると、ある画像画素データが示すRGBデータ(点A)と一致するデータを色変換テーブルが保持していない場合がある。この場合、ある画像画素データが示す点Aの近傍のデータ(a〜h)のうちの1つのデータが、ある画像画素データのYMCKデータとなる。即ち、画像画素単位では、RGBデータを正確にYMCKデータに変換することができない。
そこで、画素ごとの色変換の際に生じたズレを画素よりも大きい面積(単位領域)にて解消するようにする。例えば、単位領域内の画像画素データが示すRGBデータが点Aである場合、単位領域内のある画像画素データが点Aに最も近い点a(点Aよりも淡いデータ)に基づいて色変換されたら、単位領域内の他の画像画素データが示すRGBデータは点Aから最も遠い点g(点Aよりも濃いデータ)に基づいて色変換されるようにする。その結果、画像画素を合わせた単位領域によって、単位領域が示すRGBによる色合いをYMCKにより表現することができる。そのため、多数の画像画素データにより色変換する方が、画素ごとの色変換の際に生じるズレを確実に解消することができ、正確に色変換を行うことができる。つまり、第2例のように、画像画素を最高解像度に変換した後(最高画素データに変換した後)に色変換すると、より正確に色変換することができる。
例えば、受信した画像データにおいて、ある画像画素データのRGBデータが点Aのデータ(階調値)であったとする。第2例の印刷データ作成処理では、S101の最高解像度への解像度変換によって点Aのデータと同じRGBデータが64個作成され、この64個のRGBデータに対してそれぞれ色変換処理されることになる。そして、色変換処理により、この64個の画素(最高画素)からなる単位領域を巨視的にみたときに点Aに近い色合いになるように、64個のRGBデータが、それぞれ図16Cの点a〜hのいずれかに対応するYMCKデータに変換される。これに対し、第1例の例えばS009では、16個の画素しかない単位領域で点Aに近い色合いになるように、16個のRGBデータがそれぞれYMCKデータに色変換処理されることになる。第2例と第1例とを比較すると、多くの画素の中間的な階調値である点Aを表現できる第2例の方が、色変換処理後の色ずれを軽減することができる。
また、色変換された最高画素データを低解像度化する際に、多数の最高画素データにより表される色合い(画素ごとに生じたズレが解消している状態)を崩さないように、印刷領域に合わせた解像度に低解像度化する必要がある。そこで、第2例では、前述しているように、低解像度化の際には、複数の最高画素データのうちのどれか1つを抽出するのではなく、複数の最高画素データを平均化した値を用いる(図16A・図16B)。こうして、アプリケーションソフトからの画像データが示す色合い(RGBデータ)を、YMCKインクを用いて印刷し、表現することができる。
===第2実施形態===
図17は、1枚の用紙Sに文字と写真が印刷されている様子を示す図である。前述の実施形態では、1枚の印刷用紙S内において、先端・後端印刷領域の印刷解像度を通常印刷領域の印刷解像度よりも低くしている。これに対して、この第2実施形態では、1枚の印刷用紙S内であっても、印刷する画像の種類(文字や図形など)が異なる場合には、印刷解像度を変更する。
図17では、1枚の印刷用紙S内に(1ページの印刷画像内に)、文字と写真の2種類の画像が印刷されている。このような場合、第2実施形態では、文字が印刷される領域(以下、文字印刷領域T)の印刷解像度を、写真が印刷される領域(以下、写真印刷領域P)の印刷解像度よりも高くする。なぜなら、「文字」は「写真」に比べて、文字の輪郭をなめらかにする必要があるため、出来る限り高解像度に印刷しなければ、高画質な画像が得られないからである。一方、「写真」の印刷解像度は「文字」の印刷解像度ほどに高解像度にしなくとも、ある程度の印刷解像度で印刷されれば、高画質な画像が得られる。他にも、例えば、ベタ塗り印刷領域の印刷解像度を写真印刷領域の印刷解像度よりも更に低くしたとしても、インクの打ち込み量が同等であれば、画質劣化の問題は発生しない。
仮に、1枚の印刷用紙S内の印刷解像度を画像の種類によらずに一定とする。そうすると、例えば、文字を高画質に印刷したい場合には、写真印刷領域も必要以上に高解像度で印刷されてしまい、印刷時間が長くかかってしまう。一方で、文字印刷領域の印刷解像度を写真印刷領域の印刷解像度に合わせて低解像度で印刷すると、印刷時間は短くなるが、文字の画質が劣化してしまう。
そこで、第2実施形態では、1枚の印刷用紙内に文字と写真を印刷する場合に、例えば、「文字」はインターレース印刷方法により印刷し、「写真」はバンド印刷方法により印刷する。そうすると、文字画像は写真画像よりも搬送方向の解像度が高くなるように印刷されるため、高画質な画像が得られ、写真画像は文字画像よりも印刷解像度は低いが、印刷時間を出来る限り短縮することができる。
つまり、第2実施形態では、1枚の印刷画像中に複数種類の画像が含まれる場合には、各画像に適した印刷解像度にて印刷する。その結果、できる限り、印刷時間を短縮し、高画質な画像を得ることができる。
なお、前述の実施形態では、先端・後端印刷領域と通常印刷領域とにおいて搬送方向の印刷解像度のみを変えているが、この第2実施形態では、画像の種類ごとに、搬送方向と移動方向の両方の印刷解像度を変えてもよいし、搬送方向と移動方向のどちらか一方の印刷解像度を変えてもよい。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、印刷方法などの開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
〈ドット生成率について〉
前述の実施形態では、通常印刷よりも先端・後端印刷の方が、印刷解像度が低く、形成されるドットの大きさが一律であるため、同じ階調値であっても、先端・後端印刷の方が通常印刷よりもドット生成率を高くしている。そのようにして、印刷解像度が違っても、同じ濃度として視認できるようにしているが、これに限らない。
例えば、前述の実施形態では、プリンタ1からは1種類のドットのみが形成されていたが、通常印刷と先端・後端印刷とにおいて、形成されるドットの大きさを変えてもよい。先端・後端印刷領域に形成されるドット径(以下、第2ドット径)を通常印刷領域に形成されるドット径(以下、第1ドット径)よりも大きくすることで、印刷解像度の異なる領域によって階調値に対するドット生成率を変えなくとも、同じ濃度で視認されるように印刷することができる。
そのために、図18Aに示すように、通常印刷領域と先端・後端印刷領域にて、使用する駆動信号を変えても良い。なお、駆動信号が有する駆動パルスが駆動素子に印加されることで、インクが吐出される。例えば、通常印刷領域にて使用される駆動信号Cが駆動パルスW1を1個のみ有するのに対して、先端・後端印刷領域にて使用される駆動信号Aが駆動パルスW1・W2を2個有することで、先端・後端印刷領域に形成される第2ドット径(インク吐出量)を通常印刷領域に形成される第1ドット径(インク吐出量)よりも大きくすることができる。
また、先端・後端印刷領域に使用される駆動信号Bの駆動パルスW3の電圧量V2を、通常印刷領域に使用される駆動信号Cの駆動パルスW1の電圧量V1よりも大きくすれば、第2ドット径を第1ドット径よりも大きくすることができる。即ち、1ページの画像を印刷する際に、領域によって異なる駆動信号を用いる。
図18Bは、2種類のドットが形成可能な場合のドット生成率の違いを示す図である。前述の実施形態では、印刷領域ごとに同じ階調値に対するドット生成率を変えていたが、印刷領域ごとに同じ階調値に対するドットの種類(組み合わせ)を変えても良い。そのために、例えば、先端・後端印刷領域(印刷解像度の低い領域)では、階調値30から大ドットが形成され始めるのに対して、通常印刷領域(印刷解像度の高い領域)では、階調値40から大ドットが形成され始めるとしてもよい。この場合、例えば、階調値40にて印刷が行われる場合、通常印刷領域には小ドットのみが形成されるのに対して、先端・後端印刷領域では小ドットと大ドットが形成されるようにして、印刷解像度の違う領域であっても同等の濃度に視認されるように印刷することができる。
〈フチ無し印刷について〉
図19は、フチ無し印刷の様子を示す図である。フチ無し印刷では、用紙の端に余白が無いように印刷するために、用紙よりもインクが吐出される領域が大きく設定され、用紙からはみ出した状態で印刷される。そうすることで、用紙サイズや用紙位置のバラツキによらずに、余白無く印刷することが可能となる。用紙の端よりも外側にインク(媒体に着弾しない液体)が打ち捨てられた領域を打ち漏らし領域(斜線部)とし、この打ち漏らし領域の分だけ先端印刷領域を小さくすることができる。即ち、フチ無し印刷をすることで、フチ有り印刷に比べて(図9A)、印刷解像度が低い領域を狭く出来るため、より高画質に印刷することができる。
〈ラインヘッドプリンタについて〉
前述の実施形態では、液体吐出方法を実施する液体吐出装置として、シリアル式のインクジェットプリンタを例示していたがこれに限らない。例えば、媒体の搬送方向と交差する方向に沿った紙幅の長さのノズル列を有するラインヘッドプリンタを用いてもよい。この場合、インターレース印刷は行われないが、1ページの画像であっても画像の種類ごとに印刷解像度を異ならせることで、高解像度の印刷領域では1画素の大きさが小さくなるため搬送速度が遅くなり、低解像度印刷領域では搬送速度が速くなり、印刷時間を短縮することができる。
〈液体吐出装置について〉
また、液体吐出装置はインクジェットプリンタに限らず、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置、回路基板製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、液体の吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
前述の実施形態ではコンピュータ60内のプリンタドライバが印刷データ作成処理を行っているため、プリンタ1とコンピュータ60を合わせたシステムが液体吐出装置となる。なお、プリンタ1側のCPU52が印刷データ作成処理を行ってもよく、この場合には、プリンタ1単体が液体吐出装置となる。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図。 図2Aはプリンタの斜視図、図2Bはプリンタの断面図。 図3Aはヘッドの下面のノズル配列図、図3Bはノズル配列の参考例。 通常印刷の説明図。 第1比較例の先端・後端印刷の説明図。 第2比較例の先端印刷の説明図。 図7Aは第1比較例の先端印刷の模式図、図7Bは第2比較例の先端印刷の模式図。 本実施形態の先端・後端印刷と通常印刷を示す図。 図9Aは用紙の先端から画像を印刷する場合の説明図、図9Bは用紙の中央に画像を印刷する場合の説明図。 印刷データ作成処理の第1例のフロー図。 図11Aは通常印刷領域に属する画素データの解像度変換のイメージ図、図11Bは800dpi印刷領域に属する画素データの解像度変換のイメージ図。 図12Aはドット生成率テーブルの説明図、図12Bはディザ法によるドットのオン・オフ判定の様子を示す図。 印刷領域の違いによるドット生成率の違いを示す図。 印刷データ作成処理の第2例のフロー図。 画像データの最高解像度への解像度変換のイメージ図。 図16Aは最高画素データを800dpi印刷領域の印刷画素データに解像度変換するイメージ図、図16Bは最高画素データを2400dpi印刷領域の印刷画素データに解像度変換するイメージ図、図16Cは、色変換テーブルを示す図。 第2実施形態を示す図。 その他の実施形態を示す図。 その他の実施形態を示す図。
符号の説明
1 プリンタ、
10 コントローラ、11 インターフェース部、12 CPU、13 メモリ、
14 ユニット制御回路、20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、
22 搬送モータ、23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、50 検出器群、60 コンピュータ

Claims (8)

  1. 1ページの画像データを構成する複数の画素データのうちの第1領域に対応する前記画素データを第1解像度に解像度変換し、前記複数の画素データのうちの第2領域に対応する前記画素データを前記第1解像度とは異なる第2解像度に解像度変換するステップと、
    前記第1解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、媒体上の前記第1領域に対応する領域に前記第1解像度にてドットを形成し、前記第2解像度に解像度変換された前記画素データに基づいて、前記媒体上の前記第2領域に対応する領域に前記第2解像度にてドットを形成するステップと、
    を有する液体吐出方法。
  2. 請求項1に記載の液体吐出方法であって、
    液体が吐出される複数のノズルと、媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、前記複数のノズルと前記媒体を前記搬送方向と交差する移動方向に相対的に動かす移動機構と、を備える液体吐出装置において、前記複数のノズルは前記搬送方向に沿って一定の間隔で並んだノズル列を構成し、前記ノズル列と前記媒体を前記移動方向へ相対移動させながら、前記ノズルから液体を吐出させて、前記移動方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作と、前記媒体が前記搬送方向に搬送される搬送動作とを交互に繰り返し、全ての画素にドットが形成される場合に、前記ドット形成動作により前記搬送方向に前記一定の間隔おきに形成される前記ドット列の間に、別の前記ドット形成動作により前記ドット列が形成されることにより画像が形成され、
    前記画像の前記搬送方向における端部領域である前記第1領域に、前記一定の間隔おきに形成されるドット列の間に形成される前記ドット列数は、前記画像の前記搬送方向における中央領域である前記第2領域に、前記一定の間隔おきに形成される前記ドット列の間に形成される前記ドット列数よりも少ない、
    液体吐出方法。
  3. 請求項2に記載の液体吐出方法であって、
    前記搬送動作にて、前記媒体は一定の搬送量で搬送される、
    液体吐出方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載の液体吐出方法であって、
    前記ノズルから吐出された液体のうち、前記媒体に着弾しない液体がある、
    液体吐出方法。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    前記第1領域に形成される前記ドット列の前記移動方向の最小ドット間隔と、前記第2領域に形成される前記ドット列の前記移動方向の最小ドット間隔とが等しい、
    液体吐出方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、
    前記第1領域に対応する前記画素データが示す所定階調値に対するドット生成率の方が、前記第2領域に対応する前記画素データが示す前記所定階調値に対するドット生成率よりも大きい、
    液体吐出方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、
    前記第1領域に形成されるドット径の方が、前記第2領域に形成されるドット径よりも大きい、
    液体吐出方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の液体吐出方法であって、
    前記第1解像度よりも前記第2解像度の方が高い解像度である場合、
    前記解像度変換するステップにて、
    全ての前記複数の画素データを前記第2解像度に解像度変換し、
    特定の階調値と色変換データとを対応づけた色変換テーブルを用いて、ある画素データが前記特定の階調値ではない場合には、その画素データの近傍のいずれかの前記特定の階調値に対応する前記色変換データを確率的に選択して色変換し、
    色変換された前記複数の画素データのうちの前記第1領域に対応する前記画素データを前記第1解像度に解像度変換する、
    液体吐出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024599A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置

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