JP2016104036A - 焙煎コーヒー豆 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑味が抑制されたコーヒー飲料の原料として有用な、焙煎度が一定以下に抑えられた焙煎コーヒー豆を提供すること。【解決手段】L値が25〜38であり、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量が7.1mg以上、且つ(B)ヒドロキシヒドロキノンの含有量が38mg以下である、焙煎コーヒー豆。【選択図】なし

Description

本発明は、焙煎コーヒー豆に関する。
コーヒー飲料にはポリフェノールの一種である、クロロゲン酸、カフェ酸、フェルラ酸等のクロロゲン酸類が含まれており、クロロゲン酸類は血圧降下作用等の優れた生理活性を有することが報告されている。この生理活性を十分に発現するには、クロロゲン酸類をより多く摂取することが有効である。
クロロゲン酸類は生コーヒー豆に多く含まれているが、生コーヒー豆から得られたコーヒー飲料はコーヒー本来の風味に欠ける。一方、焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー飲料はコーヒー風味が良好であるが、焙煎によりクロロゲン酸類量が減少してしまう。
そこで、高濃度のクロロゲン酸類を含み、コーヒー風味の良好なコーヒー製品として、例えば、生コーヒー豆と焙煎コーヒー豆とを一定の割合で含む混合物を粉砕し抽出した後、乾燥して得られるコーヒー製品が提案されている(特許文献1)。また、深焙煎コーヒー豆と浅焙煎コーヒー豆とから得られたコーヒー抽出物を混合し、クロロゲン酸類/タンニン及びジクロロゲン酸類/クロロゲン酸類の比率を特定範囲に制御した容器詰コーヒー飲料も提案されている(特許文献2)。更に、クロロゲン酸類の血圧降下作用を阻害するヒドロキシヒドロキノン含量を低減させるコーヒー豆の製造方法も提案されている(特許文献3)。
特表2008−535506号公報 特許第4012560号公報 特開2008−048728号公報
ところで、コーヒー風味には酸味、苦味、甘味等があるが、コーヒー風味はこれら味覚のバランスの上に成り立っており、製造に使用する焙煎コーヒー豆により特徴付けられる。本発明者は、特許文献1及び2に記載されているような深焙煎コーヒー豆と、生コーヒー豆又は浅焙煎コーヒー豆とを用いて調製されたコーヒー飲料は、風味と保存時の安定性の両立の点から、ある程度限られた配合や処理条件が必要であること、及び生コーヒー豆や浅焙煎コーヒー豆を一定量以上使用すると、後味に違和感を生じることが判明した。
そこで、詳細に検討した結果、この後味の違和感が生コーヒー豆や浅焙煎コーヒー豆を使用した際に生じる雑味に起因することを見出した。ここで、本明細書おいて「雑味」とは、焙煎コーヒー豆本来の風味バランスを阻害する、後に引く異味をいう。
したがって、本発明の課題は、雑味が抑制されたコーヒー飲料の原料として有用な、焙煎度が一定以下に抑えられた焙煎コーヒー豆及びその製造方法を提供することにある。
本発明者は、浅焙煎コーヒー豆中の何らかの成分が雑味に関与しているのではないかとの仮説に基づき、浅焙煎コーヒー豆を原料として種々の処理を行って製造した焙煎コーヒー豆を分析したところ、ハイドロキノン量及びヒドロキシヒドロキノン量が従来とは全く異なる浅焙煎コーヒー豆は、雑味が抑制されているとの知見を得た。
本発明者は、これらの知見に基づき、浅焙煎コーヒー豆に起因する雑味が抑制されたコーヒー飲料とするには、浅焙煎コーヒー豆中のハイドロキノン量及びヒドロキシヒドロキノン量を制御することが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、L値が25〜38であり、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量が7.1mg以上、且つ(B)ヒドロキシヒドロキノンの含有量が38mg以下である、焙煎コーヒー豆を提供するものである。
本発明はまた、L値が30〜50の原料焙煎コーヒー豆を、密閉容器内に収容して100〜160℃で加熱処理する、焙煎コーヒー豆の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、雑味が抑制されたコーヒー飲料の原料として有用な、焙煎度が一定以下に抑えられた焙煎コーヒー豆を提供することができる。本発明の焙煎コーヒー豆は、クロロゲン酸類量を高濃度で含み、クロロゲン酸類量を増強するためのブレンドコーヒー飲料用焙煎コーヒー豆として好適に使用することができる。
また、本発明によれば、このような焙煎コーヒー豆を簡便な操作により効率良く製造することが可能である。
本発明の焙煎コーヒー豆のL値は25〜38であるが、より一層の雑味抑制の観点から、その上限は好ましくは35、より好ましくは33、特に好ましくは31であり、他方下限は好ましくは26、より好ましくは28である。ここで、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。
本発明の焙煎コーヒー豆は、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量が7.1mg以上であるが、より一層の雑味抑制の観点から、好ましくは8mg以上、より好ましくは9mg以上、特に好ましくは10mg以上である。なお、上限は、風味バランスの観点から、好ましくは30mg、より好ましくは28mgである。
また、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(B)ヒドロキシヒドロキノンの含有量は38mg以下であるが、より一層の雑味抑制の観点から、好ましくは35mg以下、より好ましくは30mg以下、特に好ましくは25mg以下である。なお、下限は特に限定されず、0であってもよい。
また、本発明の焙煎コーヒー豆は、(A)ハイドロキノンと(B)ヒドロキシヒドロキノンとの含有質量比[(B)/(A)]が5以下であることが好ましく、より一層の雑味抑制の観点から、より好ましくは4以下、特に好ましくは3以下、殊更好ましくは2以下である。なお、下限は特に限定されず、0であってもよいが、風味バランスの観点から、好ましくは0.01、より好ましくは0.05、特に好ましくは0.1である。
更に、本発明の焙煎コーヒー豆は、(B)ヒドロキシヒドロキノンと(C)クロロゲン酸類の含有質量比[(B)/(C)]が8×10-4以下であることが好ましく、より一層の雑味抑制の観点から、より好ましくは7×10-4以下、特に好ましくは6.8×10-4以下、殊更好ましくは6×10-4以下である。なお、下限は特に限定されず、0であってもよいが、風味バランスの観点から、好ましくは0.01×10-4、より好ましくは0.05×10-4、特に好ましくは0.1×10-4である。
また、本発明の焙煎コーヒー豆は、生理効果の増強、雑味の抑制の観点から、焙煎コーヒー豆100gあたり(C)クロロゲン酸類を好ましくは3.8g以上、より好ましくは3.9g以上、特に好ましくは4g以上含有する。なお、上限は、好ましくは7g、より好ましくは6.5gである。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸の(C1)モノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸の(C2)モノフェルラキナ酸と、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸の(C3)ジカフェオイルキナ酸を併せての総称であり、クロロゲン酸類量は上記9種の合計量に基づいて定義される。
また、本明細書における「焙煎コーヒー豆中のハイドロキノン含有量」、「焙煎コーヒー豆中のヒドロキシヒドロキノン含有量」及び「焙煎コーヒー豆中のクロロゲン酸類含有量」は、焙煎コーヒー豆から得られたコーヒー抽出液中のハイドロキノン含有量、ヒドロキシヒドロキノン含有量及びクロロゲン酸類含有量に基づいて下記式(1)〜(3)により求めたものである。
焙煎コーヒー豆中のハイドロキノン含有量(mg/kg)=[コーヒー抽出液中のハイドロキノン含有量(mg/kg)]×[コーヒー抽出液の質量(kg)]/[焙煎コーヒー豆の質量(kg)]・・・(1)
焙煎コーヒー豆中のヒドロキシヒドロキノン含有量(mg/kg)=[コーヒー抽出液中のヒドロキシヒドロキノン含有量(mg/kg)]×[コーヒー抽出液の質量(kg)]/[焙煎コーヒー豆の質量(kg)]・・・(2)
焙煎コーヒー豆中のクロロゲン酸類含有量(g/100g)={[コーヒー抽出液中のクロロゲン酸類含有量(g/g)]×[コーヒー抽出液の質量(g)]/[焙煎コーヒー豆の質量(g)]}×100・・・(3)
なお、コーヒー抽出液の分析条件は、次のとおりである。先ず、焙煎コーヒー豆を粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない焙煎コーヒー豆粉砕物を採取する。次に、焙煎コーヒー豆粉砕物0.5gに、抽出用水(リン酸1gと、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDPO)0.03gをイオン交換水1Lに溶解した液)を80g加え、95℃以上に保持しながら10分間浸漬抽出を行う。次に、コーヒー抽出液の上清を採取し、それを後掲の実施例の記載の方法に供して、ハイドロキノン量、ヒドロキシヒドロキノン量及びクロロゲン酸類量を分析する。
次に、本発明の焙煎コーヒー豆の製造方法について説明する。
本発明で使用する原料焙煎コーヒー豆は、L値30〜50の浅焙煎コーヒー豆であるが、雑味抑制の観点から、上限は好ましくは48、より好ましくは46であり、他方下限は好ましくは31、より好ましくは33である。
原料焙煎コーヒー豆は、生コーヒー豆を焙煎したものでも、市販品を用いてもよい。
コーヒー豆の焙煎方法としては特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することが可能である。例えば、焙煎温度は好ましくは180〜300℃、更に好ましくは190〜280℃、特に好ましくは200〜280℃であり、加熱時間は所望の焙煎度が得られるように適宜設定可能である。また、焙煎装置としては、例えば、焙煎豆静置型、焙煎豆移送型、焙煎豆攪拌型等の装置が使用でき、具体的には棚式乾燥機、コンベア式乾燥機、回転ドラム型乾燥機、回転V型乾燥機等が挙げられ、加熱方式としては、直火式、熱風式、半熱風式、遠赤外線式、赤外線式、マイクロ波式、過熱水蒸気式等が挙げられる。
また、コーヒー豆の種類は特に限定されず、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種等が挙げられる。また、コーヒー豆の産地としては、例えば、ブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ、キリマンジェロ、マンデリン、ブルーマウンテン、グァテマラ等が挙げられる。これらコーヒー豆は、1種でもよいし、複数種をブレンドしてもよい。
原料焙煎コーヒー豆は、未粉砕のものでも、粉砕したものであってもよい。粉砕した原料焙煎コーヒー豆の大きさは適宜選択することが可能であるが、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しないものが好ましい。
本発明においては、原料焙煎コーヒー豆として、所望するL値よりもL値の高い焙煎コーヒー豆を使用する。例えば、所望のL値よりも5〜10L値の高い原料焙煎コーヒー豆を選択すればよく、より具体的には、L値30前後の焙煎コーヒー豆を所望する場合、原料焙煎コーヒー豆としてL値35〜40のものが好ましく使用される。
また、本発明においては、原料焙煎コーヒー豆を密閉容器に収容した状態で加熱処理する。これにより、(C)クロロゲン酸類量を保持しながら、(A)ハイドロキノンを増量
し、かつ(B)ヒドロキシヒドロキノン量を低減することができる。
密閉容器としては外気との接触を遮断できれば特に限定されず、例えば、レトルトパウチ、缶、ビン等を使用することができる。また、密閉容器の形状及び材質も特に限定されないが、後述するオートクレーブを用いて加熱処理する場合には、加圧に耐えうる容器を使用することが好ましい。
密閉容器の内容積は、原料焙煎コーヒー豆の嵩体積に対して、好ましくは2〜30倍、より好ましくは3〜20倍、更に好ましくは4〜10倍である。すなわち、密閉容器としては、原料焙煎コーヒー豆を密閉容器に収容したときに、該容器内に一定の空間容積を有するものが好適に使用される。
加熱処理前の密閉容器内には酸素が存在することが好ましく、大気雰囲気であることが特に好ましい。
加熱温度は100〜160℃であるが、その上限は好ましくは155℃、より好ましくは150℃、特に好ましくは145℃であり、他方下限は好ましくは110℃、より好ましくは115℃、特に好ましくは120℃である。
加熱装置としては、例えば、オートクレーブや加熱可能な乾燥器を使用することができる。加熱時の雰囲気は、大気雰囲気でも、窒素等の不活性ガス雰囲気であってもよい。
加熱時間は、好ましくは0.5〜4時間、より好ましくは1〜3時間、特に好ましくは1〜2時間である。ここでいう加熱時間は、予め加熱装置を所望の温度に加熱しておく場合は、加熱装置に密閉容器を投入してからの経過時間であり、また加熱装置に密閉容器を投入後に昇温を行う場合は、所望の温度に到達してからの経過時間である。
オートクレーブを用いる場合の加圧条件は、ゲージ圧で、好ましくは0.14〜0.15MPa、より好ましくは0.141〜0.148MPa、特に好ましくは0.141〜0.145MPaである。
加熱処理後、加熱装置から密閉容器を取り出し、30分以内に0〜100℃、更に10〜60℃までを冷却することが好ましい。そして、冷却後、密閉容器から焙煎コーヒー豆を取り出し、本発明の焙煎コーヒー豆を得ることができる。
このようにして得られた焙煎コーヒー豆は、通常、L値、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量及び(B)ヒドロキシヒドロキノン含有量が上記範囲内にあるが、上記した分析方法により、L値、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量及び(B)ヒドロキシヒドロキノン含有量を分析し、これらが上記範囲内にあるものを選択することも可能である。また、得られた焙煎コーヒー豆の(A)ハイドロキノンと(B)ヒドロキシヒドロキノンとの含有質量比[(B)/(A)]、(B)ヒドロキシヒドロキノンと(C)クロロゲン酸類の含有質量比[(B)/(C)]、及び焙煎コーヒー豆100g当たりのクロロゲン酸類の含有量は、上記範囲内であることが好ましい。
1.クロロゲン酸類(CGA)の分析
分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
UV−VIS検出器:L−2420((株)日立ハイテクノロジーズ)、
カラムオーブン:L−2300((株)日立ハイテクノロジーズ)、
ポンプ:L−2130((株)日立ハイテクノロジーズ)、
オートサンプラー:L−2200((株)日立ハイテクノロジーズ)、
カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト(株))。
分析条件は次の通りである。
サンプル注入量:10μL、
流量:1.0mL/min、
UV−VIS検出器設定波長:325nm、
カラムオーブン設定温度:35℃、
溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM HEDPO、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液、
溶離液B:アセトニトリル。
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、コーヒー抽出液を、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A、孔径0.45μm、ジーエルサイエンス(株))にて濾過後、分析に供した。
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)
(C1)モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点
(C2)モノフェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点
(C3)ジカフェオイルキナ酸:36.6、37.4、44.2の計3点。
ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、クロロゲン酸類含量(g/100g)を求めた。
2.HPLC−電気化学検出器によるハイドロキノン及びヒドロキシヒドロキノンの分析方法
分析機器はHPLC−電気化学検出器(クーロメトリック型)であるクーロアレイシステム(モデル5600A、米国ESA社製)を使用した。装置の構成ユニットの名称・型番は次の通りである。
アナリティカルセル:モデル5010、クーロアレイオーガナイザー、
クーロアレイエレクトロニクスモジュール・ソフトウエア:モデル5600A、
溶媒送液モジュール:モデル582、グラジエントミキサー、
オートサンプラー:モデル542、パルスダンパー、
デガッサー:Degasys Ultimate DU3003、
カラムオーブン:505、
カラム:CAPCELL PAK C18 AQ 内径4.6mm×長さ250mm 粒子径5μm((株)資生堂)。
分析条件は次の通りである。
サンプル注入量:10μL、
流量:1.0mL/min、
電気化学検出器の印加電圧:200mV、
カラムオーブン設定温度:40℃、
溶離液C:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、5(V/V)%メタノール溶液、
溶離液D:0.1(W/V)%リン酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、50(V/V)%メタノール溶液。
溶離液C及びDの調製には、高速液体クロマトグラフィー用蒸留水(関東化学(株))、高速液体クロマトグラフィー用メタノール(関東化学(株))、リン酸(特級、和光純薬工業(株))、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(60%水溶液、東京化成工業(株))を用いた。
濃度勾配条件
時間 溶離液C 溶離液D
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
10.1分 0% 100%
20.0分 0% 100%
20.1分 100% 0%
50.0分 100% 0%
コーヒー抽出液をボンドエルートSCX(固相充填量:500mg、リザーバ容量:3mL、ジーエルサイエンス(株))に通液し、初通過液約0.5mLを除いて通過液を得た。この通過液について、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A、孔径0.45μm、ジーエルサイエンス(株))にて濾過し、速やかに分析に供した。
HPLC−電気化学検出器の上記の条件における分析において、ヒドロキシヒドロキノンの保持時間は6.38分であり、ハイドロキノンの保持時間は9.2分であった。
得られたピークの面積値から、ハイドロキノン(和光純薬工業(株))及びヒドロキシヒドロキノン(和光純薬工業(株))を標準物質とし、ハイドロキノン含量(mg/kg)及びヒドロキシヒドロキノン含量(mg/kg)を求めた。
3.L値の測定
試料を、色差計((株)日本電色社製 スペクトロフォトメーター SE2000)を用いて測定した。
4.官能評価
各実施例及び比較例で得られたコーヒー抽出液の雑味について、専門パネル5名が下記の基準に基づいて評価し、その後協議により最終スコアを決定した。
雑味の評価基準
5:雑味を感じない
4:わずかに雑味を感じる
3:やや雑味を感じる
2:雑味を感じる
1:非常に雑味を感じる
実施例1
L34.8の原料焙煎コーヒー豆を、粉砕機(ワンダーブレンダーWB−1、大阪ケミカル(株)、以下同じ)にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取し、それを内容積190cm3のSOT缶(stay-on-tab缶)に20g(嵩体積41cm3)入れ、開口部を密封したのち、SOT缶をオートクレーブ(ハイクレーブHVA−85、(株)平山製作所、以下同じ)に投入し、ゲージ圧で0.145MPaの加圧下、125℃で1時間の加熱処理を行い、L28.4の焙煎コーヒー豆を得た。
次いで、得られた焙煎コーヒー豆0.5gに、抽出用水(リン酸1gと、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDPO)0.03gをイオン交換水1Lに溶解した液)を80g加え、95℃以上に保持しながら10分間浸漬抽出を行い、上清を採取し、コーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液(1)に基づいて成分分析を行った。その結果を表1に示す。
さらに、焙煎コーヒー豆5gに熱水(98℃以上)100gを加え、十分に攪拌し、市販コーヒー用フィルターにてろ過し、コーヒー抽出液を得た。得られたコーヒー抽出液(2)について官能試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例2
原料焙煎コーヒー豆の加熱時間を2時間に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作によりL26.0の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例3
L34.8の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取し、それを容量190mLのSOT缶に20g入れ、開口部を密封したのち、SOT缶を乾燥機(DP33、ヤマト科学(株) 、以下同じ)に投入し、常圧下、125℃で2時間の加熱処理を行い、L28.3の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例4
原料焙煎コーヒー豆の加熱温度を140℃、加熱時間を1時間にそれぞれ変更したこと以外は、実施例3と同様の操作によりL26.5の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例5
原料焙煎コーヒー豆の加熱時間を2時間に変更したこと以外は、実施例4と同様の操作によりL25.3の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
L34.8の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取した。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
L34.8の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取し、それを乾燥機に投入し、常圧下、125℃で2時間の加熱処理を行い、L32.9の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例3
原料焙煎コーヒー豆の加熱温度を140℃、加熱時間を1時間にそれぞれ変更したこと以外は、比較例2と同様の操作によりL31.6の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
比較例4
原料焙煎コーヒー豆の加熱時間を2時間に変更したこと以外は、比較例3と同様の操作によりL27.9の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2016104036
実施例6
L35.6の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作によりL28.2の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例7
L35.6の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例2と同様の操作によりL25.8の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例8
L35.6の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例3と同様の操作によりL28.9の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例9
L38.5の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例6と同様の操作によりL30.1の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例10
L45.6の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例6と同様の操作によりL34.9の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例11
L42.4の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例6と同様の操作によりL31.8の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例12
原料焙煎コーヒー豆の加熱温度を115℃に変更したこと以外は、実施例6と同様の操作によりL32.8の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
比較例5
L28.3の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取した。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
比較例6
L35.6の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取した。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
比較例7
L30.8の原料焙煎コーヒー豆を粉砕機にて粉砕し、Tyler標準篩12メッシュを通過し、かつTyler標準篩115メッシュを通過しない粉砕物を採取した。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
比較例8
L52.2の原料焙煎コーヒー豆を用いたこと以外は、実施例6と同様の操作によりL38.4の焙煎コーヒー豆を得た。
得られた焙煎コーヒー豆について、実施例1と同様の操作にて成分分析と官能試験を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2016104036
表1及び2から、L値、並びに成分(A)及び(B)の含有量を一定に制御することで、雑味が抑制されたコーヒー飲料の原料として有用な浅焙煎コーヒー豆が得られることが確認された。

Claims (5)

  1. L値が25〜38であり、焙煎コーヒー豆1kgあたりの(A)ハイドロキノンの含有量が7.1mg以上、且つ(B)ヒドロキシヒドロキノンの含有量が38mg以下である、焙煎コーヒー豆。
  2. (A)ハイドロキノンと(B)ヒドロキシヒドロキノンとの含有質量比[(B)/(A)]が5以下である、請求項1記載の焙煎コーヒー豆。
  3. (A)ハイドロキノンと(B)ヒドロキシヒドロキノンとの含有質量比[(B)/(A)]が0.1以上3以下である、請求項1又は2記載の焙煎コーヒー豆。
  4. (B)ヒドロキシヒドロキノンと(C)クロロゲン酸類との含有質量比[(B)/(C)]が8×10-4以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焙煎コーヒー豆。
  5. 焙煎コーヒー豆100g当たりのクロロゲン酸類の含有量が3.8g以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の焙煎コーヒー豆。
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