JP2016043712A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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修 深渡瀬
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Abstract

【課題】オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合に、乗員の保護性能を良好に維持することができる車両用エアバッグ装置を得る。【解決手段】車両用エアバッグ装置10は、第1インフレータ32からのガスの供給を受けて運転席18の車両前方で膨張展開される運転席用エアバッグ30と、第2インフレータ38からのガスの供給を受けて運転席18側のサイドウインド42に沿って膨張展開されるカーテンエアバッグ36と、第3インフレータ48からのガスの供給を受けて、運転席18側のフロントピラー44に沿って膨張展開されるフロントピラーエアバッグ46と、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時には、第1インフレータ32及び第3インフレータ48を作動させ、上記衝突に続いて側面衝突が発生した場合は、第2インフレータ38を作動させるコントローラ50と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用エアバッグ装置に関する。
側面衝突時に、サイドウインドに沿って膨張展開することで、着座乗員(運転者)の頭部を保護するカーテンエアバッグを備えた車両用エアバッグ装置が知られている。このような車両用エアバッグ装置において、特許文献1には、フロントメインチャンバと、フロントメインチャンバの車両前方に設けられたフロントディレイチャンバと、フロントメインチャンバとフロントディレイチャンバとに跨るように配置されたサブチャンバとを備えた車両用カーテンエアバッグ装置が開示されている。
特開2014−037159号公報
上記特許文献1では、上記の構成により、衝突時に運転席用エアバッグとカーテンエアバッグとで乗員の頭部を保護する。また、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時に乗員の頭部が運転席用エアバッグとフロントメインチャンバとの間をすり抜けた場合、サブチャンバで頭部を受け止めて保護するように構成されている。しかしながら、これらの衝突でカーテンエアバッグが膨張展開された後に、側面衝突が発生した場合、カーテンエアバッグの内圧が低下している可能性があり、乗員の保護性能を良好に維持するためには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合に、乗員の保護性能を良好に維持することができる車両用エアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、第1インフレータからのガスの供給を受けて運転席の車両前方で膨張展開される運転席用エアバッグと、第2インフレータからのガスの供給を受けて運転席側のサイドウインドに沿って車室内で膨張展開されるカーテンエアバッグと、第3インフレータからのガスの供給を受けて、運転席側のフロントピラーに沿って車室内で膨張展開されるフロントピラーエアバッグと、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時には、前記第1インフレータ及び前記第3インフレータを作動させ且つ前記第2インフレータを非作動状態に維持すると共に、側面衝突時には、前記第2インフレータを作動させるコントローラと、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置では、運転席用エアバッグと、カーテンエアバッグと、フロントピラーエアバッグとを備えており、これらはそれぞれ第1インフレータ、第2インフレータ、及び第3インフレータからのガスの供給を受けて膨張展開される。ここで、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時には、コントローラによって第1インフレータ及び第3インフレータが作動される。これにより、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時には、運転席用エアバッグ及びフロントピラーエアバッグが車室内で膨張展開され、衝突時に慣性力によって斜め前方へ移動する乗員の頭部を受け止めて保護することができる。
また、コントローラは、上記の衝突時(オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時)には第2インフレータを作動させずに非作動状態を維持するようになっており、続く側面衝突時に第2インフレータを作動させる。これにより、例えば、上記の衝突に続いて側面衝突が発生した場合、コントローラが第2インフレータを作動させることにより、カーテンエアバッグが車室内で膨張展開される。この結果、側面衝突時に慣性力によって車両幅方向外側へ移動する乗員の頭部をカーテンエアバッグで受け止めて保護することができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項1に記載の発明において、前記フロントピラーエアバッグは、前記運転席用エアバッグを車両前方側から支持するように配置されている。
請求項2に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置では、運転席用エアバッグを車両前方側からフロントピラーエアバッグで支持することにより、運転席用エアバッグで乗員の頭部を受け止めた際に、運転席用エアバッグが変形して乗員の頭部がすり抜けるのを抑制することができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記フロントピラーエアバッグは、前記フロントピラーの内側に収納されている。
請求項3に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置では、フロントピラーからフロントピラーエアバッグが膨張展開される。これにより、インストルメントパネル等の他の部位からエアバッグを膨張展開させてフロントピラーを覆う構成と比較して、エアバッグの膨張展開時の位置精度を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置によれば、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合に、乗員の保護性能を良好に維持することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置によれば、運転席用エアバッグでより確実に乗員の頭部を受け止めることができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置によれば、乗員の頭部がフロントピラーに衝突するのを確実に抑制することができる、という優れた効果を有する。
実施形態に係る車両用エアバッグ装置が適用された車両の車室内の前部における左側部分を示す平面図であり、運転席用エアバッグ及びフロントピラーエアバッグが膨張展開された状態を示す図である。 実施形態に係る車両用エアバッグ装置が適用された車両を車室内側から見た模式図であり、運転席用エアバッグ、助手席エアバッグ、及びフロントピラーエアバッグが膨張展開された状態を示す図である。 実施形態に係る運転席用エアバッグ、フロントピラーエアバッグ、及びカーテンエアバッグが膨張展開された状態を示す、図1に対応する図である。 実施形態に係る車両用エアバッグ装置の変形例を示す、図2に対応する図である。
<実施形態>
以下、図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る車両用エアバッグ装置10について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印LHは進行方向に向かって車両幅方向左側を示し、矢印UPは車両上側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1には、本実施形態に係る車両用エアバッグ装置10が適用された車両Vの車室C内(キャビン内)の前部における左側部分が模式的な平面図にて示されている。ここで、車両用エアバッグ装置10は、主として、運転席用エアバッグ装置12、カーテンエアバッグ装置14、フロントピラーエアバッグ装置16、及びコントローラとしてのエアバッグECU50を含んで構成されている。なお、図1では、運転席用エアバッグ装置12の運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ装置16のフロントピラーエアバッグ46が膨張展開された状態が示されている。また、カーテンエアバッグ装置14のカーテンエアバッグ36は、膨張展開される前の非作動の状態が示されている。
図1に示されるように、車室C内の前部における左側部分には、運転席18が配置されている。この運転席18は、乗員Dが着座するシートクッション20と、乗員Dの背部を支えるシートバック22と、を含んで構成されており、シートバック22の下端部がシートクッション20の後端部に連結されている。
また、運転席18には、乗員拘束用のシートベルト装置(図示省略)が設けられており、シートベルト装置は所謂3点式シートベルト装置とされている。このため、乗員Dの腰部がラップベルトによって拘束されると共に、乗員Dの上体がショルダベルトによって拘束されるようになっている。
運転席18の前側には、車両幅方向に延びるインストルメントパネル24が設けられている。このインストルメントパネル24には、運転席18と対向する部位にステアリングホイール26が配置されている。ステアリングホイール26は、ステアリングコラム28の軸芯部に配置されたステアリングメインシャフトの後端部にロックナットで固定されている。また、ステアリングホイール26は、インストルメントパネル24に対して運転席18側(車両後方側)に配置されている。そして、ステアリングホイール26の中央部に配置されたエアバッグカバー(ホイールパッド)内には、運転席用エアバッグ装置12が設けられている。
(運転席用エアバッグ装置12)
運転席用エアバッグ装置12は、運転席18の車両前方で膨張展開される運転席用エアバッグ30と、運転席用エアバッグ30へガスを供給する第1インフレータ32と、運転席用エアバッグ30及び第1インフレータ32が固定されるベースプレート34と、ベースプレート34との間に運転席用エアバッグ30及び第1インフレータ32を収容する図示しないエアバッグカバー(ホイールパッド)とを含んで構成されている。
ベースプレート34は、乗員D側(車両後方側)へ開放された略箱形状に形成されており、ステアリングコラム28の後端部に固定されている。そして、ベースプレート34の後端側の開口部が、エアバッグカバー(ホイールパッド)によって閉止されている。
運転席用エアバッグ30は、一例として複数の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、この運転席用エアバッグ30には、図示しない位置においてベントホールが形成されている。また、運転席用エアバッグ30の基端側には、第1インフレータ32が内蔵されている。そして、運転席用エアバッグ30は、折り畳まれた状態で第1インフレータ32と共に、ベースプレート34とエアバッグカバーとの間に収納されている。
また、第1インフレータ32は、コントローラとしてのエアバッグECU50と電気的に接続されており、エアバッグECU50の制御によって第1インフレータ32が作動するように構成されている。
ここで、第1インフレータ32が作動して運転席用エアバッグ30が第1インフレータ32からガスの供給を受けると、運転席用エアバッグ30の膨張圧によってエアバッグカバーが開裂され、運転席用エアバッグ30が乗員Dの前方で膨張展開されるようになっている。これにより、例えば、衝突時に慣性力によって乗員Dの頭部が車両前方へ移動した際に、この乗員Dの頭部を運転席用エアバッグ30で受け止めて保護(拘束)するように構成されている。なお、第1インフレータ32の作動タイミングについては後述する。
(カーテンエアバッグ装置14)
カーテンエアバッグ装置14は、車両Vの車両幅方向両側に設けられており、カーテンエアバッグ36と、カーテンエアバッグ36に接続されてカーテンエアバッグ36へガスを供給する第2インフレータ38と、を含んで構成されている。カーテンエアバッグ36は、一例として複数の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、非作動状態で車両前後方向を長手方向として略長尺状に折り畳まれている。そして、折り畳まれたカーテンエアバッグ36は、車両Vのフロントピラー44からルーフサイドレール40及びリヤピラー(図示省略)に亘って収納されている。
第2インフレータ38は、車両前後方向を長手方向とする略円柱状に形成されると共に、ルーフサイドレール40の内側に配設されている。また、第2インフレータ38は、エアバッグECU50と電気的に接続されており、このエアバッグECU50の制御によって第2インフレータ38が作動するようになっている。
ここで、第2インフレータ38が作動してカーテンエアバッグ36が第2インフレータ38からガスの供給を受けると、カーテンエアバッグ36が運転席18側のサイドウインド42に沿って車室C内で膨張展開されるようになっている。これにより、例えば、衝突時に慣性力によって乗員Dの頭部が車両幅方向外側(サイドウインド42側)へ移動した際に、この乗員Dの頭部をカーテンエアバッグ36で受け止めて保護(拘束)するように構成されている。なお、第2インフレータ38の作動タイミングについては後述する。
(フロントピラーエアバッグ装置16)
フロントピラーエアバッグ装置16は、カーテンエアバッグ装置14よりも車両前方側のフロントピラー44に設けられている。また、フロントピラーエアバッグ装置16は、フロントピラーエアバッグ46と、フロントピラーエアバッグ46に接続されてフロントピラーエアバッグ46へガスを供給する第3インフレータ48と、を含んで構成されている。フロントピラーエアバッグ46は、一例として複数の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、略長尺状に折り畳まれている。そして、折り畳まれたフロントピラーエアバッグ46がフロントピラー44の内側(具体的には、フロントピラー44とフロントピラーガーニッシュとの間の空間内)に収納されている。
第3インフレータ48は、フロントピラー44に沿った方向を長手方向とする略円柱状に形成されると共に、フロントピラー44の内側に配設されている。また、第3インフレータ48は、エアバッグECU50と電気的に接続されており、このエアバッグECU50の制御によって第3インフレータ48が作動するようになっている。
ここで、第3インフレータ48が作動してフロントピラーエアバッグ46が第3インフレータ48からガスの供給を受けると、フロントピラーエアバッグ46が運転席18側のフロントピラー44に沿って車室C内で膨張展開されるようになっている。ここで、本実施形態では、フロントピラーエアバッグ46が膨張展開された状態(膨張展開状態)で、運転席用エアバッグ30と接した状態となっており、図2に示されるように、運転席用エアバッグ30を車両前方側から支持するように配置されている。なお、第3インフレータ48の作動タイミングについては後述する。
(エアバッグECU50)
図1に示されるように、車両Vの車室C内の中央側には、エアバッグECU50が設けられている。ここで、エアバッグECU50の入力側には、一例として、フロントエアバッグセンサ52、微小ラップ衝突検知センサ54、側面衝突検知センサ56、及びロールオーバー検知センサ58が接続されている。また、エアバッグECU50の出力側には、第1インフレータ32(の図示しないスクイブ)、第2インフレータ38(の図示しないスクイブ)、及び第3インフレータ48(の図示しないスクイブ)が接続されている。
フロントエアバッグセンサ52は、図示しないフロントサイドメンバ等に配設されており、主としてフルラップ前面衝突及びオフセット前面衝突を検知する。また、微小ラップ衝突検知センサ54は、図示しないフロントバンパリインフォースメントにおけるフロントサイドメンバとの接続部位よりも車両幅方向外側の部分(湾曲形状のコーナー部等)に配設されており、主としてオブリーク衝突(MDB斜突)、斜め衝突、及び微小ラップ衝突を検知する。但し、微小ラップ衝突検知センサ54は必須ではなく、左右に分かれた配置された一対のフロントエアバッグセンサ52の検出値から検知するようにしてもよい。
なお、ここでいうオブリーク衝突(MDB斜突)とは、例えばNHSTAにて規定される斜め前方(一例として、衝突相手方との相対角15°、車両幅方向のラップ量35%程度)から相対速度90km/hrでの衝突とされる。また、斜め衝突とは、車両Vのフルラップ前面衝突において、固定バリアの衝突面が車両に対して斜め(一例として、相対角30°)になっている状態での衝突とされる。さらに、微小ラップ衝突とは、車両Vの前面衝突のうち、例えばIIHSにて規定される衝突相手方との車両幅方向のラップ量が25%以下の衝突とされる。すなわち、車体骨格であるフロントサイドメンバに対する車両幅方向外側への衝突が微小ラップ衝突に該当する。また、本実施形態では、一例として相対速度64km/hrでの微小ラップ衝突が想定されている。
さらに、側面衝突検知センサ56は、図示しないセンタピラーやサイドドア内に配設されており、主として側面衝突を検知している。また、ロールオーバー検知センサ58は、車体フロアの中央部付近にエアバッグECU50と共に配設されており、車両の横転を検知している。そして、エアバッグECU50は、上述した複数のセンサからの入力に基づいて、車両Vの衝突形態を判定するように構成されている。
また、エアバッグECU50は、車両Vのオブリーク衝突時又は斜め衝突時に、第1インフレータ32及び第3インフレータ48を作動させて、運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46を膨張展開させるようになっている。また、このとき、エアバッグECU50は、第2インフレータ38については非作動状態を維持するようになっている。
ここで、上述のように規定されたオブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突におけるダミー人形を用いた車両Vの衝突試験では、車両Vの衝突開始から乗員Dの頭部が運転席用エアバッグ30に当接するまでの時間が略70msecであることが判明している。また、乗員Dの体格や着座位置等を考慮した場合においても、当接時間が略60msec〜80msecであることが判明されている。このため、本実施の形態では、車両Vのオブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突の衝突開始から60msecが経過するまでに運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46の膨張展開が完了するように構成されている。詳細には、第1インフレータ32(の図示しないスクイブ)及び第3インフレータ48(の図示しないスクイブ)の作動(着火)から40msec経過までに運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46の膨張展開が完了するように構成されている。
また、エアバッグECU50は、車両Vの側面衝突時に、第2インフレータ38を作動させて、カーテンエアバッグ36を膨張展開させるようになっている。
図2に示されるように、運転席用エアバッグ装置12の車両右側には、助手席用エアバッグ装置60が設けられている。助手席用エアバッグ装置60は、インストルメントパネル24内に設けられており、助手席の車両前方で膨張展開される助手席用エアバッグ62と、助手席用エアバッグ62へガスを供給する図示しないインフレータと、助手席用エアバッグ62及びインフレータを収容する図示しないエアバッグケース(広義には「ケース」として把握される要素である)と、を含んで構成されている。
助手席用エアバッグ62は、一例として複数の基布の外周部を縫製することにより袋状に構成されており、この助手席用エアバッグ62には、図示しない位置においてベントホールが形成されている。また、助手席用エアバッグ62の基端側には、インフレータが内蔵されており、助手席用エアバッグ62は、折り畳まれた状態でインフレータと共にエアバッグケース内に収納されている。
そして、助手席用エアバッグ62は、インフレータからガスの供給を受けると、助手席に着座した乗員の前方で膨張展開されるようになっている。これにより、前方へ移動する乗員の頭部を助手席用エアバッグ62で受け止めて保護(拘束)するように構成されている。なお、助手席用エアバッグ62のインフレータは、運転席18側のインフレータと同様にエアバッグECU50と電気的に接続されており、エアバッグECU50からの信号に基づいて作動するようになっている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。なお、以下の説明では、本発明の特徴部分である運転席18側のエアバッグによる保護について説明し、助手席側のエアバッグによる保護についての説明を省略する。
車両Vへの衝突が運転席18側(左側)へのオブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突である場合、乗員Dは、衝突時に慣性力によって車両前方へ移動しつつ車両幅方向の衝突側である車両左側へ移動しようとする。すなわち、図1の矢印Aで示されるように、乗員Dが左斜め前方へ移動しようとする。このとき、乗員Dはシートベルト装置によって拘束されているため、乗員Dの上体が腰部を中心に前傾して、乗員Dの頭部が左斜め前方へ移動する。
一方、エアバッグECU50は、微小ラップ衝突検知センサ54からの入力に基づいて、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突であると判定する。これにより、エアバッグECU50から信号が出力されて、第1インフレータ32(の図示しないスクイブ)及び第3インフレータ48(の図示しないスクイブ)が作動(着火)される。この結果、運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46が車室C内で膨張展開される。これにより、左斜め前方へ移動する乗員Dの頭部を運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46で受け止めて保護することができる。
ここで、本実施形態では、フロントピラーエアバッグ46が膨張展開状態で運転席用エアバッグ30と接した状態となっており、運転席用エアバッグ30を車両前方側から支持するように配置されている。これにより、運転席用エアバッグ30で乗員Dの頭部を受け止めた際に、運転席用エアバッグ30が車両前方側へ変形して乗員Dの頭部が運転席用エアバッグ30をすり抜けるのを防止又は抑制することができる。
また、乗員Dの頭部が運転席用エアバッグ30をすり抜けた場合であっても、フロントピラー44に沿って膨張展開されたフロントピラーエアバッグ46によって受け止められて保護される。特に、本実施形態のようにフロントピラー44内にフロントピラーエアバッグ46が収納された構成では、フロントピラー44からフロントピラーエアバッグ46が膨張展開される。これにより、インストルメントパネル24等の他の部位からエアバッグを膨張展開させてフロントピラー44を覆う構成と比較して、エアバッグの膨張展開時の位置精度を向上させることができる。さらに、膨張展開したフロントピラーエアバッグ46をフロントピラー44に確実に保持させることができ、フロントピラーエアバッグ46がフロントピラー44に対して大きくずれることがない。この結果、乗員Dの頭部を確実にフロントピラーエアバッグ46で受け止めて保護することができる。
そして、乗員Dの頭部を受け止めた後の運転席用エアバッグ30及びフロントピラーエアバッグ46は、図示しないベントホールからガスが抜けて内圧が低下する。なお、このとき、第2インフレータ38は、非作動状態を維持している。このため、カーテンエアバッグ36は、折り畳まれた状態でルーフサイドレール40及び図示しないリヤピラーの内側に収納されている。
ここで、フロントピラーエアバッグ装置16が設けられていない従来の構造について考える。このような構造では、オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時に、運転席エアバッグ及びカーテンエアバッグを作動させることで、乗員Dの頭部を運転席用エアバッグとカーテンエアバッグとで拘束する。一方、上述した衝突に続いて側面衝突が発生した場合、カーテンエアバッグが既に膨張展開されているため、カーテンエアバッグの内圧が低下している状態で乗員Dの頭部を受け止めることとなり、乗員の保護性能を良好に維持できない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合であっても、乗員Dの保護性能を良好に維持することができる。詳細に説明すると、図3に示されるように、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合、乗員Dの上体が腰部を中心に車両左側へ傾いて、乗員Dの頭部が車両左側へ移動しようとする。
一方、エアバッグECU50は、側面衝突検知センサ56からの入力に基づいて、側面衝突であると判定する。これにより、エアバッグECU50から信号が出力されて、第2インフレータ38(の図示しないスクイブ)が作動(着火)される。この結果、カーテンエアバッグ36が車室C内で膨張展開される。これにより、側面衝突時に慣性力によって車両左側へ移動する乗員Dの頭部をカーテンエアバッグ36で受け止めて保護することができる。また、図示していないが、側面衝突時にはシートバック又はドアトリムに収納されたサイドエアバッグも膨張展開する。
なお、図3では、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突の直後に側面衝突が発生した状態が図示されているため、側面衝突時における乗員Dの頭部の位置(図中二点鎖線)は、衝突前の初期位置(図中実線)に対して車両前方側へ移動している。これに対して、例えば、側面衝突の前に乗員Dが上体を起こして頭部を初期位置に戻した場合、側面衝突時には、乗員Dの頭部が初期位置から車両左側へ移動することとなる。この場合も同様に、乗員Dの頭部をカーテンエアバッグ36で受け止めて保護することができる。以上のように、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合であっても、乗員の保護性能を良好に維持することができる。
なお、本実施形態では、オブリーク衝突、斜め衝突、又は微小ラップ衝突に続いて側面衝突が発生した場合のみについて説明したが、この他の衝突時には、エアバッグECU50が衝突形態を判定して、適宜エアバッグを膨張展開させるようにすればよい。例えば、フルラップ前面衝突時やオフセット前面衝突時には、運転席用エアバッグ30及び助手席エアバッグ62のみを膨張展開させるように構成してもよいし、運転席用エアバッグ30及び助手席エアバッグ62並びにフロントピラーエアバッグ46を膨張展開させるように構成してもよい。また、ロールオーバー時には、左右のカーテンエアバッグ36のみを膨張展開させるように構成してもよい。
また、本実施形態では、フロントピラーエアバッグ46で運転席用エアバッグ30を車両前方側から支持するように配置したが、これに限らず、フロントピラーエアバッグ46と運転席用エアバッグ30との間に隙間が設けられた構成としてもよい。この場合、請求項2には含まれないが、請求項1に含まれる。
さらに、本実施形態では、フロントピラーエアバッグ46及び第3インフレータ48をフロントピラー44の内側に収納したが、これに限らず、他の場所に収納してもよく、例えば、インストルメントパネル24の内側に収納してもよい。この場合、インストルメントパネル24から膨張展開させてフロントピラー44の車室C内を覆うようにすれば、乗員Dの頭部がフロントピラー44に衝突するのを防止することができる。なお、上記の構成は、請求項3には含まれないが、請求項1に含まれる。
また、本実施形態では、図2に示されるように、助手席側のフロントピラー44には、フロントピラーエアバッグ装置が設けられていないが、これに限らず、例えば、図4の変形例に示されるように、助手席側のフロントピラー44にフロントピラーエアバッグ装置64を備えた構成としてもよい。この構成では、助手席側のフロントピラーエアバッグ装置64は、運転席18側のフロントピラーエアバッグ装置16と同様の構成とされている。すなわち、フロントピラー44に沿って車室内で膨張展開されるフロントピラーエアバッグ66と、作動されるとフロントピラーエアバッグ66へガスを供給する図示しないインフレータと、を含んで構成されている。なお、フロントピラーエアバッグ66で助手席用エアバッグ62を車両前方側から支持するように配置してもよい。
以上、本発明の実施形態に係る車両用エアバッグ装置について説明したが、これらの実施形態を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両用エアバッグ装置
18 運転席
30 運転席用エアバッグ
32 第1インフレータ
36 カーテンエアバッグ
38 第2インフレータ
42 サイドウインド
44 フロントピラー
46 フロントピラーエアバッグ
48 第3インフレータ
50 エアバッグECU(コントローラ)

Claims (3)

  1. 第1インフレータからのガスの供給を受けて運転席の車両前方で膨張展開される運転席用エアバッグと、
    第2インフレータからのガスの供給を受けて運転席側のサイドウインドに沿って車室内で膨張展開されるカーテンエアバッグと、
    第3インフレータからのガスの供給を受けて、運転席側のフロントピラーに沿って車室内で膨張展開されるフロントピラーエアバッグと、
    オブリーク衝突時、斜め衝突時、又は微小ラップ衝突時には、前記第1インフレータ及び前記第3インフレータを作動させ且つ前記第2インフレータを非作動状態に維持すると共に、側面衝突時には、前記第2インフレータを作動させるコントローラと、
    を有する車両用エアバッグ装置。
  2. 前記フロントピラーエアバッグは、前記運転席用エアバッグを車両前方側から支持するように配置されている請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記フロントピラーエアバッグは、前記フロントピラーの内側に収納されている請求項1又は2に記載の車両用エアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020006950A (ja) * 2019-10-16 2020-01-16 株式会社Subaru 車両用乗員保護装置
CN112172731A (zh) * 2019-07-05 2021-01-05 标致雪铁龙汽车股份有限公司 一种车辆主动气帘设备及车辆

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