JP2015160547A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】。
ブレーキペダル30、ブレーキペダル30に接続され、ブレーキペダル30の操作力を分配して前輪ブレーキBFおよび後輪ブレーキBRに操作力を与えるイコライザ40、ブレーキペダル30を初期位置に復帰させるリターンスプリング39、および後輪ブレーキBRに対して前輪ブレーキBFの制動タイミングを遅らせるディレイスプリング49が取り付けられるとともに、これら各部材をを側方から覆うカバー80を設け、カバー80の下部81に外側から前記ブレーキペダル30を取り付け、取付部82の側方をマフラー19で覆った。
【選択図】図3
Description
本発明が解決しようとする課題は、機械式の連動ブレーキを採用しているにもかかわらず、生産性および外観性を向上させることができる自動二輪車を提供することである。
前輪(WF)に制動力を付与する前輪ブレーキ(BF)と、
後輪(WR)に制動力を付与する後輪ブレーキ(BR)と、
後輪ブレーキ(BR)を操作するブレーキペダル(30)と、
ブレーキペダル(30)に接続され、ブレーキペダル(30)の操作力を分配して前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)に操作力を与えるイコライザ(40)と、
操作されるブレーキペダル(30)を初期位置に復帰させるリターンスプリング(39)と、
後輪ブレーキ(BR)に対して前輪ブレーキ(BF)に作用させるイコライザ(40)の作動タイミングを遅らせるディレイスプリング(49)と、
マフラー(19)と、
を備える自動二輪車であって、
前記ブレーキペダル(30)、イコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)が取り付けられるとともに、これらイコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)を側方から覆うカバー(80)を設け、
このカバー(80)の下部(81)の外面に車幅方向外方に延びる軸(33)を設け、該軸(33)に外側から前記ブレーキペダル(30)を取り付け、該軸(33)の側方を前記マフラーで覆ったことを特徴とする。
この自動二輪車によれば、機械式の連動ブレーキの構成部品であるブレーキペダル(30)、イコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)がカバー(80)に取り付けられるとともに、これらイコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)が側方からカバー(80)によって覆われるので、生産性ばかりでなく外観性も向上させることができる。
しかも、ブレーキペダル(30)はカバー(80)の下部(81)に外側から取り付けられるのでブレーキペダル(30)の取付性を向上させることができるとともに、その軸(33)の側方は前記マフラーで覆われるので、外観性もさらに向上する。
前記カバー(80)には、前記ブレーキペダル(30)またはイコライザ(40)と当接することで、ブレーキペダル(30)およびイコライザ(40)の初期位置を規定する初期位置ストッパ(83)が設けられている構成とすることができる。
このように構成すると、サブアッシーし易くなり、生産性をさらに向上させることができる。
前記カバー(80)には、前記初期位置から離間する方向へ移動するイコライザ(40)と当接することでイコライザ(40)の前記移動の範囲を規定するリミットストッパ(84)が設けられている構成とすることができる。
このように構成すると、生産性をさらに向上させることができる。
前記カバー(80)には、前記前輪ブレーキ(BF)を作動させる連動ケーブル(50)を保持する連動ケーブルホルダ(85)が設けられている構成とすることができる。
このように構成すると、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
前記初期位置ストッパ(83)およびリミットストッパ(84)は、前記カバー(80)の内面に一体的に形成される構成とすることができる。
このように構成すると、各ストッパ(83),(84)の固定具等がカバー(80)の外面に現れないので、外観性が向上する。
前記イコライザ(40)における前輪ブレーキ用接続部(42)を外方に延ばして、前記初期位置ストッパ(83)および/またはリミットストッパ(84)に当接させる構成とすることができる。
このように構成すると、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
この自動二輪車は、ハンドル16を操舵可能に支持するヘッドパイプ12から下後方に延びるメインフレーム部13と、このメインフレーム部13の後端部13rから上後方に延びるリアフレーム部17と、メインフレーム部13の後端部13rから下方に延びるピボットフレーム部14とを有する車体フレーム10を備えている。
図2および図1、図3に示すように、この実施の形態の自動二輪車の連動ブレーキ装置CBは、前輪WFに制動力を付与する前輪ブレーキBFと、後輪WRに制動力を付与する後輪ブレーキBRと、後輪ブレーキBRを操作するブレーキペダル30と、ブレーキペダル30に接続され、ブレーキペダル30の操作力Fを分配して前輪ブレーキBFおよび後輪ブレーキBRに操作力Ff,Frを与えるイコライザ40と、操作されるブレーキペダル30を初期位置に復帰させるリターンスプリング39(図3)と、後輪ブレーキBRに対して前輪ブレーキBFの制動タイミングを遅らせるディレイスプリング49とを備えている。
このカバー80は、イコライザ40、リターンスプリング39、およびディレイスプリング49を側方(車幅方向外側)から覆っている。
ブレーキペダル30は、カバー80の下部81に外側(車幅方向外側)から取り付けられており、その取付部82の側方は、マフラー19で覆われている。
しかも、ブレーキペダル30はカバー80の下部81に外側から取り付けられるのでブレーキペダル30の取付性を向上させることができるとともに、その取付部82の側方は前記マフラー19で覆われるので、外観性もさらに向上する。
また、ブレーキペダル30はカバー80の下部81に外側から取り付けられるのでブレーキペダル30の取付部82のメンテナンス(例えば注油)性も向上する。
カバー80に初期位置ストッパ83を設けることにより、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
このように構成すると、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
このように構成すると、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
このように構成すると、各ストッパ83,84および連動ケーブルホルダ85の固定具等がカバー外面87(図3,図7)に現れないので、外観性が向上する。
下部のボルト88は、図1,図3に示すようにマフラー19で覆われるので、外観性が向上する。
図6に示すように、ブレーキペダル30はカバー80に対して外側(車幅方向外側)から取り付けられているため、ブレーキペダル30をカバー80に対して内側から設けた場合に比べてミドルアーム32の曲がりを小さくすることができる。
すなわち、車幅方向における、ブレーキペダル30における回転中心であるボス部30bとイコライザ40との距離を小さくすることができる。
図7に示すように、連動ケーブル50は、ブレーキペダル操作時の、イコライザ40における連動ケーブル50との接続部42の移動開始点P1と移動終了点P2とを結んだ線L1と略同じ角度(水平線に対する傾斜角度)ととなるように、接続部42の移動開始点P1とケーブルホルダ85との間において傾斜させてある。それととともに、ケーブルホルダ85の後方における連動ケーブル50は、図1に示すように、後輪WRにおける前側の領域A1よりも後方に逸脱しないように湾曲させて前方に導くように配索してある。
すなわち、アウタチューブ52とインナケーブル51との間のフリクションを低減させ、操作力の伝達ロスを小さくすることができる。
それとともに、ケーブルホルダ85の後方における連動ケーブル50は、後輪WRにおける前側の領域A1よりも後方に逸脱しないように湾曲して前方に導かれるので、連動ケーブル50の露出割合を少なくすることができる。
したがって、この自動二輪車によれば、外観性の低下を抑制しながら前輪ブレーキBFのための操作力のロスを少なくするように連動ケーブル50を配索することが可能となる。
なお、本願において「略同じ角度」とは30度程度以下であることを意味する。
すなわち、図7に示しように、接続部42の移動開始点P1と移動終了点P2とを結んだ線L1と、接続部42の移動開始点P1とケーブルホルダ85(図7においてケーブルホルダ85の中心)とを結んだ線L2とのなす角をθとしたとき、θは30度程度以下とする。好ましくは、20度以内とすることにより90%以上の伝達効率を得ることができる。さらに好ましくは、15度以内とすることにより95%以上の伝達効率を得ることができる。図示の実施の形態では、θは3度となっている。
このように構成すると、連動ケーブル50の露出割合を一層少なくすることができる。
支持プレート10pは、リアフレーム部17から後方斜め下方に延設された支持パイプ17pに固定されており、ピリオンステップ20pは支持プレート10pの下端に取り付けられている。
このように構成すると、連動ケーブル50の露出割合を一層少なくすることができる。
このように構成すると、連動ケーブル50の露出割合を一層少なくすることができる。
このように構成すると、連動ケーブル50の露出割合を一層少なくすることができる。
前輪ブレーキ用接続部42は、ピン42pで構成され、このピン42pに、連動ケーブル50のインナケーブル51の一端に固定されたリング状のケーブルエンド51bを嵌め合わせることによってインナケーブル51に接続されている。なお、この実施の形態では、図4〜図6に示すように、ピン42pの外端42p1が上記各ストッパ83,84に当接することによって、イコライザ40の移動範囲が規定されるが、前輪ブレーキ用接続部42におけるイコライザ40本体の一部を外方に曲げ延ばしてしてその延出部を各ストッパ83,84に当接させるようにしてもよい。そのように構成すると、部品点数を削減でき、生産性をさらに向上させることができる。
インナケーブル51はアウタチューブ52内を通り、図2に示すように、前輪ブレーキBFを作動させる前ブレーキ操作系60に連結される。
マスタシリンダ63にはバネ受部63bが一体に設けられており、このバネ受部63bとノッカー65との間に特性設定ばね66が設けられている。
インナケーブル51はバネ受部63bを貫通してノッカー65に接続されている。
前輪ブレーキ操作力Ffはインナケーブル51を通じてノッカー65を図3において時計方向へ回動させ、マスタシリンダ63を押圧してその液圧でブレーキキャリパ62を作動させる。これによって前輪WFへ制動力が付与される。なお、この場合、ノッカー65が回動しても、その凸部65pは前ブレーキレバー61から離間するだけなので、前ブレーキレバー61は回動しない。
後輪ブレーキ操作力Frは、後ブレーキ伝達系を介して後輪ブレーキBRを作動させる。
ブレーキロッド70の先端には接続金具71が固定されており、この接続金具71の二股状(平面視コ字状)の先端にイコライザ40の後輪ブレーキ用接続部43の下端が入り込んでいて、ピン72(図4)で、接続金具71(したがってブレーキロッド70)とイコライザ40の後輪ブレーキ用接続部43とが相対回動可能に接続されている。
図2において、後輪ブレーキ操作力Frは、ブレーキロッド70を介してブレーキアーム73を矢印c方向へ回動させる。これによって後輪WRへ制動力が付与される。
運転者が前ブレーキレバー61を操作すると、その前輪ブレーキ操作力で前輪ブレーキBFのみが作動する。
運転者が後ブレーキ用のペダルアーム31を踏み込むと、その操作力Fがイコライザ40によって、前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配され、前輪ブレーキ操作力Ffで前輪ブレーキBFが作動するとともに後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
運転者が前ブレーキレバー61とブレーキペダル30とを操作すると、前ブレーキレバー60に基づく前輪ブレーキ操作力Ff1とブレーキペダル30およびイコライザ40に基づく前輪ブレーキ操作力Ffとの合力で前輪ブレーキBFが作動するとともに、後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
Claims (6)
- 前輪(WF)に制動力を付与する前輪ブレーキ(BF)と、
後輪(WR)に制動力を付与する後輪ブレーキ(BR)と、
後輪ブレーキ(BR)を操作するブレーキペダル(30)と、
ブレーキペダル(30)に接続され、ブレーキペダル(30)の操作力を分配して前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)に操作力を与えるイコライザ(40)と、
操作されるブレーキペダル(30)を初期位置に復帰させるリターンスプリング(39)と、
後輪ブレーキ(BR)に対して前輪ブレーキ(BF)に作用させるイコライザ(40)の作動タイミングを遅らせるディレイスプリング(49)と、
マフラー(19)と、
を備える自動二輪車であって、
前記ブレーキペダル(30)、イコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)が取り付けられるとともに、これらイコライザ(40)、リターンスプリング(39)、およびディレイスプリング(49)を側方から覆うカバー(80)を設け、
このカバー(80)の下部(81)の外面に車幅方向外方に延びる軸(33)を設け、該軸(33)に外側から前記ブレーキペダル(30)を取り付け、該軸(33)の側方を前記マフラーで覆ったことを特徴とする自動二輪車。 - 請求項1において、
前記カバー(80)には、前記ブレーキペダル(30)またはイコライザ(40)と当接することで、ブレーキペダル(30)およびイコライザ(40)の初期位置を規定する初期位置ストッパ(83)が設けられていることを特徴とする自動二輪車。 - 請求項1または2において、
前記カバー(80)には、前記初期位置から離間する方向へ移動するイコライザ(40)と当接することでイコライザ(40)の前記移動の範囲を規定するリミットストッパ(84)が設けられていることを特徴とする自動二輪車。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記カバー(80)には、前記前輪ブレーキ(BF)を作動させる連動ケーブルを保持する連動ケーブルホルダが設けられていることを特徴とする自動二輪車。 - 請求項3または4において、
前記初期位置ストッパ(83)およびリミットストッパ(84)は、前記カバー(80)の内面に一体的に形成されることを特徴とする自動二輪車。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記イコライザ(40)における前輪ブレーキ用接続部(42)を外方に延ばして、前記初期位置ストッパ(83)および/またはリミットストッパ(84)に当接させることを特徴とする自動二輪車。
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