JP5351779B2 - 自動二輪車用連動制動装置 - Google Patents

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本発明は自動二輪車用連動制動装置に関するものである。
従来,ブレーキペダルを操作することにより,後輪制動装置に制動力を与えるとともに,連動して前輪制動装置にも制動力を与えることができる所謂,連動ブレーキ装置が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1における図13,図14の符号を借りて説明すると,この連動ブレーキ装置は,ブレーキペダル(21)を操作することにより,ブレーキロッド(23C)を介して後輪ブレーキを作動させるとともに,反力伝達手段(26D(トルクロッド))を介してマスターシリンダ(M2)を押圧して,液圧を発生させ,前輪ブレーキも作動させるようになっている。
特開2006−62559号公報
上述した特許文献1記載の連動ブレーキ装置によれば,バランスのとれた連動ブレーキを提供することができるが,ペダル周りの部品点数が多くなって複雑化し,部品のレイアウトが制限される傾向にある。
一方,前輪制動手段とともに,後輪制動手段も液圧により作動する,所謂,ディスクブレーキ形式にすればペダル周りを簡素化することが可能になるが,コストが嵩むという別の問題が生じることになる。
本発明が解決しようとする課題は,機械的な後輪制動手段を採用しながら,ペダル周りの構造を簡素化することが可能な自動二輪車用連動制動装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の自動二輪車用連動制動装置は,ハンドルを操舵可能に支持するヘッドパイプから下後方に延びるメインフレーム部と,このメインフレーム部の後端部から上後方に延びるリアフレーム部と,前記メインフレーム部の後端部から下方に延びるピボットフレーム部とを備える車体フレームと,
後輪を制動するリアドラムブレーキと,
前輪を制動するフロントディスクブレーキと,
前記車体フレームに回動可能に支持されたブレーキペダルと,
前記ブレーキペダルの操作に連動して,前記リアドラムブレーキ及び前記フロントディスクブレーキに与える制動力を発生させる連動ブレーキ装置と,を備え,
前記連動ブレーキ装置は,前記ブレーキペダルの操作に連動して作動するマスターシリンダを備える自動二輪車用連動制動装置において,
前記マスターシリンダの作動で発生した液圧力を前記フロントディスクブレーキに伝達するフロント配管と,
前記マスターシリンダの作動で発生した液圧力がリア配管を介して伝達されることで作動するスレーブシリンダと,
前記スレーブシリンダの出力を前記リアドラムブレーキに伝達するための機械的伝達部材とを,さらに備え,
前記スレーブシリンダが前記ブレーキペダルから離間した前記リアフレーム部に支持されていることを特徴とする。
この自動二輪車用連動制動装置によれば,後輪ブレーキがドラムブレーキのままであるため,コストを抑えることができると共に,車体フレームに支持されたブレーキペダルから離間したリアフレーム部にスレーブシリンダが支持されるため,ブレーキペダル周りを簡素化することができる。すなわち,スレーブシリンダをリアフレーム部に支持させることにより,ブレーキペダル周りを簡素化することが可能になり,ブレーキペダル周りのレイアウトの自由度が向上する。
望ましくは,前記機械的伝達部材を屈曲可能なブレーキケーブルで構成するとともに,前記スレーブシリンダを,該スレーブシリンダの軸線を前記リアフレーム部に沿わせるようにして,リアフレーム部に沿わせて配置した構成とする。
このような構成にすると,スレーブシリンダをリアフレーム部に沿わせることにより,スレーブシリンダを支持しやすくすることができるとともに,配置スペースをコンパクトにできる。また,機械的伝達部材を屈曲可能なブレーキケーブルとすることで,スレーブシリンダとリアドラムブレーキとの接続作業が容易になる。
さらに望ましくは,前記ピボットフレーム部に一端部が揺動可能に支持されるとともに,他端部が前記後輸を回動可能に支持するスイングアームを備え,前記リアドラムブレーキは,一端部が回動可能に支持されるブレーキアームを備え,側面視で,前記ブレーキケーブルは,前方に湾曲した後で後方に延びるように配設されて前記ブレーキアームの他端部に接続されている構成とする。
このように構成すると,ブレーキケーブルを,十分な屈曲半径をもたせて配設することが可能となるため,スイングアームが揺動した時においても,ブレーキケーブルにかかる負荷を小さくすることが可能になる。
さらに望ましくは,前記ブレーキアームは,回動可能に支持された回動軸から下方に延び,側面視で,前記ブレーキケーブルは,前記スイングアームの下側で前記ブレーキアームの他端部に接続されている構成とする。
このように構成すると,ブレーキケーブルにかかる負担を一層小さくできる。
また望ましくは,下縁が後上がりに傾斜して前記リアフレーム部を覆う車体力バーを備え,前記スレーブシリンダは,平面視で前記リアフレーム部の外側縁よりも,車幅方向内側に配置されるとともに,側面視で前記車体力バーの内側かつ車体カバーの下縁よりも上方に配置される構成とする。
このように構成すると,リアフレーム部の内側にスレーブシリンダが配置されかつカバーで側方が覆われることにより,スレーブシリンダを外力から保護することが可能になる。また,スレーブシリンダがカバーで隠れるため,意匠性を向上させることが可能になる。
また望ましくは,前記連動ブレーキ装置は, 前記フロン卜ディスクブレーキに伝達されるタイミングを遅延させるディレイバルブと,前記リアブレーキの制動力が所定値以上になったときに,前記スレーブシリンダへ送る液圧を抑制する液圧抑制弁とを一体的に備えている構成とする。
このように構成すると,各バルブにより,適切に制動力をコントロールすることができるとともに,一体化により,ブレーキペダル周りが複雑になることを抑制することができる。
本発明に係る自動二輪車用連動制動装置の一実施の形態が適用された自動二輪車の一例を示す側面図。 同自動二輪車のフレーム構成および連動ブレーキ装置の要部を示す側面図。 同じく平面図。 ブレーキ装置の構成図。 マスターシリンダ50,ディレイバルブ60,および液圧抑制弁70を一体化したシリンダユニットCUを示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図。 スレーブシリンダ80を示す図で(a)は平面図,(b)は正断面図,(c)は部分側面図,(d)は図(b)におけるd−d視図。 機械的伝達部材90のスイングアーム17への保持部材120を示す図で,(a)はスイングアーム17への取り付け状態を示す正面図,(b)は図(a)の側面図。
以下,本発明に係る自動二輪車用連動制動装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は,本発明に係る自動二輪車用連動制動装置の一実施の形態が適用された自動二輪車の一例を示す側面図,図2は同自動二輪車のフレーム構成および連動ブレーキ装置の要部を示す側面図,図3は同じく平面図である。
図1に示すように,この自動二輪車は,ハンドル16を操舵可能に支持するヘッドパイプ12から下後方に延びるメインフレーム部13と,このメインフレーム部13の後端部13r(図2参照)から上後方に延びるリアフレーム部15と,メインフレーム部13の後端部13rから下方に延びるピボットフレーム部14とを有する車体フレームFを備えている。
ヘッドパイプ 12にフロントフォーク11が前記ハンドル16で操向可能に支持されており,フロントトフォーク11の下端に前輪WFが軸支されている。前記ピボットフレーム部14に,スイングアーム17の前端部が支軸20で上下に揺動可能に支持されており,スイングアーム17の後端に後輪WRが回転可能に軸支されている。スイングアーム17とリアフレーム部15と間にはリヤクッション18が設けられている。メインフレーム部13の下方には,パワーユニットとしてのエンジンEが取り付けられており,このエンジンEの出力が後輪WRに伝達される。後輪WRの上方には,タンデム型である乗車用シート21が配置されている。
車体フレームFには,該車体フレームF,前記エンジンEの一部を覆う合成樹脂製の車体カバー22が取り付けられている。この車体力バー22は,メインフレーム部13の左右両側に配置されるフロン卜サイドカバー23と,ライダーの脚部を前方から覆うようにして両フロントサイドカバー23の前部に連なるレッグシールド24と,ヘッドパイプ12を前方から覆うようにして両レッグシールド24に連なるフロントトップカバー25と,ヘッドパイプ12を後方側から覆うとともにメインフレーム部13を上方から覆うようにしてフロントトップカバー25に連なるメインフレームトップカバー26と,前記両フロントサイドカバー23の下部に連なり,後方に向かって後上がりに延びてリアフレーム部15を覆うアンダーカバー27と,上部に前記乗車用シート21が配設されるリヤサイドカバー28とを有している。
前記ピボッ卜フレーム部14には,前記乗車用シート21の後部に座った同乗者の足を載せるピリオンステップ29が設けられるピリオンステップホルダ(以下単にステップホルダとも言う)30が,車体フレームFの一部を構成するようにして固着されている。
図4はブレーキ装置の構成図である。
図1および図4に示すように,この自動二輪車は,車体フレームFに回転可能に支持された後輪WRを制動するリアドラムブレーキBRと,車体フレームFに回転可能に支持された前輪WFを制動するフロントディスクブレーキBFと,車体フレームF(この実施の形態ではステップホルダ30)に回動可能に支持されたブレーキペダルBPと,ブレーキペダルBPの操作に連動して,リアドラムブレーキBR及びフロントディスクブレーキBFに与える制動力を発生させる連動ブレーキ装置CBとを備えている。
フロントディスクブレーキBFは,3つの油圧シリンダ41,42,43が並列して設けられたブレーキキャリパ40を有している(この実施の形態のブレーキ装置に用いられる液体はブレーキオイルであるので,この明細書においては液体をブレーキオイルとして説明することもある)。
ブレーキキャリパ40には,前ブレーキ操作部材であるブレーキレバー44(図1参照)の操作に応じて作動する前輪用マスタシリンダMFから出力されるブレーキ油圧を導くブレーキホース45が接続されている。このブレーキホース45で導かれるブレーキ油圧は前記油圧シリンダ41〜43のうち両側の油圧シリンダ41,43に作用する。すなわち,ブレーキレバー44を操作すると,油圧シリンダ41,43が作動して図示しないブレーキパッドがブレーキディスク46に押し付けられて前輪WF(図1参照)に制動力が与えられる。
連動ブレーキ装置CBは,ブレーキペダルBPの操作に連動して作動するマスターシリンダ50と,このマスターシリンダ50の作動で発生した液圧力(例えば油圧)をフロントディスクブレーキBFに伝達するフロント配管47と,マスターシリンダ50の作動で発生した液圧力がリア配管81を介して伝達されることで作動するスレーブシリンダ80と,このスレーブシリンダ80の出力をリアドラムブレーキBRに伝達するための機械的伝達部材90とを備えている。フロント配管47はフロントディスクブレーキBFにおける中央の油圧シリンダ42に接続されている。
また,連動ブレーキ装置CBは, フロン卜ディスクブレーキBFに伝達されるタイミングを遅延させるディレイバルブ60と,前記リアブレーキBRの制動力が所定値以上になったときにスレーブシリンダ80へ送る液圧を抑制する液圧抑制弁70とをマスターシリンダ50と一体的に備えている。
以下,連動ブレーキ装置CBの各部について順次説明する。
図5は上記マスターシリンダ50,ディレイバルブ60,および液圧抑制弁70を一体化したシリンダユニットCUを示す図で,(a)は平面図,(b)は正断面図である。
このシリンダユニットCUは,ブロック状の本体U1を有しており,この本体U1に上記マスターシリンダ50,ディレイバルブ60,および液圧抑制弁70が組み込まれている。
マスターシリンダ50は,連動ブレーキ装置CBを作動させる液圧を発生させるためのもので,本体U1に設けられたシリンダ孔51と,このシリンダ孔51内にスライド可能に収納されたマスターピストン52とを備えている。
シリンダ孔51の一端51bは閉じられていてマスターピストン52との間に出力液圧室53が形成されている。
マスターピストン52に,入力ロッド54の一端部に設けられる球状頭部54hが押圧可能に当接して設けられている。入力ロッド54と本体U1との間には,ブーツ54bが設けられている。図1,図2に示すように,ブレーキペダルBPの後端部は,ステップホルダ30に設けた支軸31でステップホルダ30の下部に回動可能に支持されており,該プレーキペダルBPの後端部に一体に連なって後方に延びる腕部BP1の先端が連結ピン54p(図2参照)で前記入力ロッド54の他端部に連結されている。
したがって,ブレーキペダルBPを踏み込むと,入力ロッド54の球状頭部54hによる押圧でマスターピストン52が出力液圧室53の容積を縮小する側(作動側)に押し込まれ,それによって出力液圧室53から液圧が出力されることになる。出力液圧室53には連通孔56が連通されており,この連通孔56を通じて液圧が下流側(ディレイバルブ60,液圧抑制弁70側)に伝達される。
なお,ブレーキペダルBPには,その踏み込み操作が解除されたときにブレーキペダルBPを原位置に復帰させる図示しないバネが設けられているとともに,図5(b)に示すように,出力液圧室53内において,シリンダ孔51の一端51bとマスターピストン52との間にはバネ受け55bを介して圧縮バネ55が設けられ,このバネ55がマスターピストン52を非作動側(原位置)に向けて常時付勢している。したがって,ブレーキペダルBPの踏み込み操作が解除されると,ブレーキペダルBPが原位置に復帰するとともに,マスターピストン52も原位置(図5(b)に示す位置)に復帰する。
ディレイバルブ60は,ブレーキペダルBPの操作に対し,フロント配管47を介して前輪ブレーキBFが作動するタイミングを遅らせるためのもので,前記連通孔56とフロント配管47(図4参照)との間に設けられている。
ディレイバルブ60は,前記シリンダ孔51と平行に本体U1に設けられた収納孔61と,この収納孔61内にスライド可能に収納されたピストン62とを備えている。
収納孔61は,前記連通孔56に連通する小径部61sと,液室を形成する大径部61mとを有しており,大径部61mの端部は筒状のガイド部材63で閉じられ,さらにその外端が蓋体64で覆われている。
ピストン62は,頭部62hと,この頭部62hと一体のロッド部62rとを有し,頭部62hが収納孔61の小径部61sにスライド可能に嵌り合っているとともに,ロッド部62rがガイド部材63の中心部に設けられたガイド孔63gにスライド可能に嵌り合っている。
ガイド孔63gの底面とロッド部62rとの間には圧縮バネ(ピストン付勢バネ)65が設けられており,このバネ65によって,ピストン62は常時突出側(連通孔56側)へ向かって付勢されているが,収納孔61の小径部61sの先端部には段部61d1が設けられており,この段部61d1に頭部62hが当接することによって,ピストン62の連通孔56側への突出が規制されている。
小径部61sと大径部61mとの間のリング状の段差部61d2には,該段差部61d2と同心状のリング状で凹状の流路66rが設けられており,このリング状流路66rはオリフィス66oで連通孔56に連通している。一方,前記段差部61d2に当接してリング状流路66rを閉じるようにリング状の弁体67がロッド部62rの回りに設けられている。
弁体67と前記ガイド部材63との間にはバネ受け67cを介して圧縮バネ(弁バネ)67sが設けられており,この弁バネ67sによって弁体67はリング状流路66rを閉じるように付勢されているが,ブレーキペダルBPが操作されてマスターピストン52の出力液圧室53に生じた液圧が連通孔56を通じてピストン62に作用し,その力が前記ピストン付勢バネ65による付勢力より大きくなると,ピストン62が連通孔56から後退する方向へ移動することとなる。このピストン62の移動で頭部62hが弁体67に当接し,その状態においてピストン62を介して弁体67に作用する力と,連通孔56からオリフィス66oおよびリング状流路66rを通じて弁体67に作用する力との合力が,前述したピストン付勢バネ65による付勢力と弁バネ67sによる付勢力との合力よりも大きくなると,弁体67はリング状流路66rを開放する方向へ移動し,これによって連通孔56からオリフィス66oおよびリング状流路66rを通じて収納孔61の大径部61m内へと液体が流入することとなる。
大径部61mの周壁には連通孔61rが設けられており,この連通孔61rには前記フロント配管47(図5(a)および図4参照)が接続されている。
したがって,ブレーキペダルBPが操作されてマスターピストン52の出力液圧室53および連通孔56に液圧が生じ,それによってピストン62が作動して弁体67がリング状流路66rを開放して連通孔56からオリフィス66oおよびリング状流路66rを通じて収納孔61の大径部61m内へと液体が流入すると,その液圧が連通孔61rおよびフロント配管47を介してフロントディスクブレーキBFの油圧シリンダ42に作用し,前輪WFに制動力が付与されることとなる。この際,ブレーキペダルBPが操作されてディレイバルブ60におけるピストン62が作動し,弁体67がリング状流路66rを開放するのは,後輪ブレーキBRが所定量作動した後になる。すなわち,後輪ブレーキBRの作動タイミングに対して前輪ブレーキBFの作動タイミングが遅延することとなる。
液圧抑制弁70は,リアブレーキBRの制動力が所定値以上になったときにスレーブシリンダ80へ送る液圧を抑制するためのもので,マスターシリンダ50とスレーブシリンダ80(図4参照)との間に設けられている。
液圧抑制弁70は,前記シリンダ孔51と平行に本体U1に設けられた収納孔71と,この収納孔71内にスライド可能に収納された弁体72とを備えている。
収納孔71は,前記連通孔56に連通した液室を形成する大径部71mと,この大径部71に連通する小径部71sとを有している。大径部71mの端部は筒状のガイド部材73で閉じられ,さらにその外端が蓋体74で覆われている。
弁体72は,先端にあるピストン状の弁部72vと,この弁部72vと一体のロッド部72rとを有し,弁部72vが収納孔71の小径部71sにスライド可能に嵌り合っているとともに,ロッド部72rがガイド部材73の中心部に設けられたガイド孔73gにスライド可能に嵌り合っている。
ロッド部72rにはフランジ72fが一体に設けられており,このフランジ72fを境として弁部72v側のロッド部72r1は小径に形成され,ガイド部材73側のロッド部72r2は大径に形成されている。別言すれば,ロッド部72rの軸線方向から見たフランジ72fの面積(受圧面積)は弁部72v側で大きく,ガイド部材73側で小さくなっている。
ガイド部材73とフランジ72fとの間には圧縮バネ(弁バネ)75が設けられており,この弁バネ75によって,弁体72は常時突出側へ向かって付勢されているが,小径部71sの内端部に弁部72vの先端が当接することによって,弁体72の突出方向への移動が規制されている。
収納孔71における小径部71sの周壁には,弁体72が突出状態にあるとき,弁部72vの下部に開口(開口部を77iで示す)している流路77が設けられており,この流路77には前記リア配管81が接続されている。
収納孔71における小径部71sと大径部71mとの間のリング状の段差部71dには,該段差部71dと同心状でリング状の弁座76が設けられている。弁座76の下面には周方向に関し間欠的に突起76pが設けられており,この突起76p同士の間に隙間C1形成されている。また,弁座76の中心穴にはロッド部72rの小径部72r1が挿通されているが,その小径部71r1と弁座76との間には隙間C2が形成されている。これらの隙間C1,C2は,大径部71mと小径部71sとを連通させる流路を形成している。
ブレーキペダルBPが操作されてマスターピストン52の出力液圧室53に生じた液圧が連通孔56,収納孔71の大径部(液室)71m,および上記隙間C1,C2を通じてフランジ72fに作用すると,フランジ72fはロッド部72rの軸線方向から見た面積(受圧面積)が弁部72v側で大きく,ガイド部材73側で小さくなっていることから,フランジ72fには,弁体72をガイド部材73側に向けて移動させようとする力が作用する。
この力が前記弁バネ75による付勢力より小さいうちは,弁体72は図示のように突出した状態にある。この状態においては,マスターピストン52の出力液圧室53に生じた液圧が連通孔56,大径部(液室)71m,上記隙間C1,C2,流路77,およびリア配管81を通じてスレーブシリンダ80に作用するため,ブレーキペダルBPの操作に応じ,後述するスレーブシリンダ80の作用でリアドラムブレーキBRが作動して後輪WRに制動力が付与される。
一方,リアブレーキBRの制動力が所定値以上になる,すなわち,ブレーキペダルBPへの操作力が増大し,これによって,マスターピストン52の出力液圧室53に生じる液圧が増大し,連通孔56,大径部(液室)71m,および上記隙間C1,C2を通じてフランジ72fに作用する液圧が増大して,弁体72をガイド部材73側に向けて移動させようとする力が前記弁バネ75による付勢力より大きくなると,弁体72はガイド部材73側に移動することとなる。
これによって,流路77の開口部77iが弁部72vで閉じられるとともに,弁部72vが弁座76に当接して,隙間C2を流れる液体が遮断または抑制され,連通孔56からのリア配管81およびスレーブシリンダ80への液圧が抑制されることとなる。
すなわち,リアブレーキBRの制動力(液圧値)が所定値以上になると,スレーブシリンダ80へ作用する液圧が抑制され,リアドラムブレーキBRによって後輪WRへ過度の制動力が作用することが防止されることとなる。
図6はスレーブシリンダ80を示す図で(a)は平面図,(b)は正断面図,(c)は部分側面図,(d)は図(b)におけるd−d視図である。
スレーブシリンダ80はブレーキペダルBPの操作に連動するマスターシリンダ50からの液圧力を受けて作動し,機械的伝達部材90(図4参照)を介してリアドラムブレーキBRを作動させるためのもので,シリンダボディ80bと,このシリンダボディ80bに設けられたシリンダ孔82と,このシリンダ孔82内にスライド可能に収納されたピストン83とを備えている。
シリンダ孔82は,大径部82mと小径部82sとを有している。大径部82mの端部は,作動時にシリンダ孔82内の空気を大気に開放するための大気孔84hが設けられたストッパープレート84で閉じられている。84sはストッパープレート84を固定するサークリップである。
シリンダボディ80bには,上記リア配管81の一端が接続され,このリア配管81を介して上記液圧抑制弁70に接続される流路85が設けられており,この流路85の先端85cがシリンダ孔82の大径部82mに開口している。
ピストン83は,ロッド部83rと,このロッド部83rの一端に設けられた第1スライダ部83s1と,ロッド部83rの他端に設けられた第2スライダ部83s2と,ロッド部83rの中間部に設けられた第1フランジ83f1と第2フランジ83f2とを一体的に有している。
第1スライダ部83s1は,シリンダ孔82における大径部82mの内周面と密着して摺動可能であり,第2スライダ部83s2はシリンダ孔82における小径部82sの内周面と密着して摺動可能である。
第1フランジ83f1はシリンダ孔82における大径部82m内を移動可能であり,第2フランジ83f2はシリンダ孔82における小径部82s内を移動可能である。
第2スライダ部83s2には,一端に半球状頭部86hを有する接続ロッド86が首振り可能に連接されており,この接続ロッド86の他端に機械的伝達部材90の一端が接続される(図2参照)。
第1フランジ83fを境として第1スライダ部83s1側のロッド部83rmは大径に形成され,第2スライダ部83s2側のロッド部83rsは小径に形成されている。別言すれば,ロッド部83rの軸線方向から見た第1フランジ83f1の面積(受圧面積)は第2スライダ部83s2側で大きく,第1スライダ部83s1側で小さくなっている。
したがって,前述したブレーキペダルBPが操作されてマスターピストン52の出力液圧室53に生じた液圧が液圧抑制弁70,リア配管81,前記流路85,およびシリンダ孔82の大径部82mを通じて第1フランジ83f1及び第1スライダ部83s1に作用すると,第1フランジ83f1及び第1スライダ部83s1には,ピストン83をストッパープレート84側に向けて移動させようとする力が作用する。この力は,接続ロッド86および機械的伝達部材90を介してリアドラムブレーキBRに作用し,リアドラムブレーキBRの作動で後輪WRに制動力が付与されることとなる。
以上,主としてシリンダユニットCUおよびスレーブシリンダ80について説明したが,図1〜図3に示すように,シリンダユニットCUはステップホルダ30の内側に取り付けられ,スレーブシリンダ80はリアフレーム部15に取り付けられている。
より具体的には,シリンダユニットCUは,二股状の取り付けアームCUaを有しており,このアームCUaが側面視でスイングアーム17の支軸20を跨ぐようにしてボルト57(図3参照)でステップホルダ30の内側に固定されている。
スレーブシリンダ80は,シリンダボディ80bに二股状の取り付けアーム80aを有している(図6参照)。一方,車体進行方向右側のリアフレーム部15には,その下部に沿って取り付け板15pが一体的に溶接等で固定されている。この取り付け板15pに対し,前記取り付けアーム80aを図示しないボルトで固定することで,図3に示すようにスレーブシリンダ80は車幅方向に関しリアフレーム部15の内側よりに取り付けられている。これにより,スレーブシリンダ80は,平面視でリアフレーム部15の外側縁15oよりも,車幅方向内側に配置される。
図1に示したように,この自動二輪車は,下縁27eが後上がりに傾斜してリアフレーム部15を覆う車体力バー(アンダーカバー27ないしリヤサイドカバー28)を備えており, スレーブシリンダ80は,側面視で車体力バーの内側でかつ車体カバーの下縁27eよりも上方に配置されている。
図1〜図3に示すように,リアドラムブレーキBRは,基本構成自体は公知であり,後輪WRのホイールハブと一体のドラム100と,このドラム100に内蔵されたブレーキシュー101と,このブレーキシュー101をドラム100の内周面に押し付けるためのカム102と,このカム102を回動させるための軸103と,ドラム100の一側面を覆い,回転不能にスイングアーム17に支持されているブレーキパネル104とを有している。軸103はブレーキパネル104に回動可能に支持されている。軸103の内端に前記カム102が固定されている。軸103の外端103bにブレーキアーム105が固定されている。
したがって,ブレーキアーム105を回動させると,それに応じてカム102が回動し,それによってブレーキシュー101がドラム100の内周面に押し付けられて後輪WRに制動力が付与される。
ブレーキアーム105は,その基部が軸103に固定され,先端に機械的伝達部材90が接続される。
図2に示すように,機械的伝達部材90は,スレーブシリンダ80の接続ロッド86とブレーキアーム105とを接続している。
機械的伝達部材90は公知のブレーキケーブルで構成することができる。ブレーキケーブルは,チューブ状のアウターケーブル91と,このアウターケーブル91に挿通されたワイヤー92とを有している。すなわち機械的伝達部材90は屈曲可能なブレーキケーブルで構成されている。
機械的伝達部材90は,スレーブシリンダ80側において,アウターケーブル91の一端がスレーブシリンダ80の取り付け板15pに屈曲させて設けた取付部15bに保持されているとともに,ワイヤー92の一端がスレーブシリンダ80の接続ロッド86に連結されている。
一方,機械的伝達部材90は,リアドラムブレーキBR側においては,アウターケーブル91の他端が,前記ブレーキパネル104に設けられたケーブル受け部104cに保持されているとともに,ワイヤー92の他端がロッド110の一端に連結されている。
ロッド110は円柱状のジョイント駒111に挿通されている。ロッド110の他端には雄ネジ112が設けられており,その雄ネジ部112にナット113が結合されている。ナット113には筒状部114が一体に設けられており,この筒状部114の先端がジョイント駒111に当接している。ジョイント駒111の両端はブレーキアーム105の先端に保持されている。
上記のように,スレーブシリンダ80の接続ロッド86は,機械的伝達部材90を介してリアドラムブレーキBRのブレーキアーム105に接続されている。
したがってブレーキペダルBPが操作されてスレーブシリンダ80のピストン83および接続ロッド86がワイヤー92を引っ張ると,リアドラムブレーキBRのロッド110が引かれ(図2において右方に移動し),ブレーキアーム105が制動方向(ブレーキシューをドラムに押し付ける方向)に回動して,その回動に応じた制動力が後輪WRに付与されることとなる。
この実施の形態では,機械的伝達部材90を上記のように屈曲可能なブレーキケーブルで構成するとともに,スレーブシリンダ80を,該スレーブシリンダ80の軸線をリアフレーム部15に沿わせるようにして,リアフレーム部15に沿わせて配置し,側面視(図2)で,ブレーキケーブル90は,前方に湾曲した後で後方に延びるように配設してブレーキアーム105の先端部に接続した。
また,ブレーキアーム105は,回動軸103から下方に延ばし,側面視(図2)で,ブレーキケーブル90は,スイングアーム17の下側で,ブレーキアーム105の先端部に接続した。
なお,この実施の形態では,ワイヤー92はロッド110およびジョイント駒111を介してブレーキアーム105に接続したが,ワイヤー92を直接ブレーキアーム105に接続することも可能である。
図2および図7に示すように,スイングアーム17の内側には,機械的伝達部材90の保持部材120を設け,この保持部材120で機械的伝達部材90をゆとりを持って保持することができる。保持部材120は,内側に機械的伝達部材90が挿通される略半円筒状の保持体121と,この保持体121をスイングアーム17の内側面に押し付けるようにして取り付ける取付体122と,この取付体122をスペーサ123を介してスイングアーム17に締め付け固定するボルト124とを有している。
なお,図2に仮想線で示すように,ブレーキアーム105は,回動軸103から上方に延ばし,ブレーキケーブル90は,スイングアーム17の上側で,ブレーキアーム105の先端部に接続することもでき,図1はその場合の状態を示している。この場合,保持部材120は仮想線で示すように機械的伝達部材90を後方に向かってスイングアーム17の上側に導くように設ける。
以上のような自動二輪車用連動制動装置によれば次のような作用効果が得られる。
(a)この実施の形態は,ハンドル16を操舵可能に支持するヘッドパイプ12から下後方に延びるメインフレーム部13と,このメインフレーム部13の後端部から上後方に延びるリアフレーム部15と,メインフレーム部13の後端部から下方に延びるピボットフレーム部14とを備える車体フレームFと,車体フレームFに回転可能に支持された後輪WRを制動するリアドラムブレーキBRと,車体フレームFに回転可能に支持された前輪WFを制動するフロントディスクブレーキBFと,車体フレームFに回動可能に支持されたブレーキペダルBPと,ブレーキペダルBPの操作に連動して,リアドラムブレーキBR及びフロントディスクブレーキBFに与える制動力を発生させる連動ブレーキ装置CBと,を備え,連動ブレーキ装置CBは,ブレーキペダルBPの操作に連動して作動するマスターシリンダを備える自動二輪車用連動制動装置において,マスターシリンダ50の作動で発生した液圧力をフロントディスクブレーキBFに伝達するフロント配管47と,マスターシリンダ50の作動で発生した液圧力がリア配管81を介して伝達されることで作動するスレーブシリンダ80と,スレーブシリンダ80の出力をリアドラムブレーキBRに伝達するための機械的伝達部材90とを,さらに備え,スレーブシリンダ80がブレーキペダルBPから離間したリアフレーム部15に支持されているので,この自動二輪車用連動制動装置によれば,次のような効果が得られる。
後輪ブレーキBRがドラムブレーキのままであるため,コストを抑えることができると共に,車体フレームFに支持されたブレーキペダルBPから離間したリアフレーム部15にスレーブシリンダ80が支持されるため,ブレーキペダルBP周りを簡素化することができる。すなわち,スレーブシリンダ80をリアフレーム部15に支持させることにより,ブレーキペダルBP周りを簡素化することが可能になり,ブレーキペダBPル周りのレイアウトの自由度が向上する。
(b)機械的伝達部材90を屈曲可能なブレーキケーブルで構成するとともに,スレーブシリンダ80を,該スレーブシリンダ80の軸線をリアフレーム部15に沿わせるようにして,リアフレーム部15に沿わせて配置したので,スレーブシリンダ80を支持しやすくすることができるとともに,配置スペースをコンパクトにできる。また,機械的伝達部材90を屈曲可能なブレーキケーブルとすることで,スレーブシリンダ80とリアドラムブレーキBRとの接続作業が容易になる。
(c)ピボットフレーム部14に一端部が揺動可能に支持されるとともに,他端部が後輸WRを回動可能に支持するスイングアーム17を備え,リアドラムブレーキBRは,一端部が回動可能に支持されるブレーキアーム105を備え,側面視で,ブレーキケーブル90は,前方に湾曲した後で後方に延びるように配設されてブレーキアーム105の他端部に接続されているので,ブレーキケーブル90を,十分な屈曲半径をもたせて配設することが可能となる。このため,スイングアーム17が揺動した時においても,ブレーキケーブル90にかかる負荷を小さくすることが可能になる。
(d)ブレーキアーム105は,回動可能に支持された回動軸103から下方に延び,側面視で,ブレーキケーブル90は,スイングアーム105の下側でブレーキアーム105の他端部に接続されているので,曲率半径をより大きくしてブレーキケーブル90にかかる負担を一層小さくできる。
(e)下縁27eが後上がりに傾斜してリアフレーム部15を覆う車体力バー(27,28)を備え,スレーブシリンダ80は,平面視でリアフレーム部15の外側縁15oよりも,車幅方向内側に配置されるとともに,側面視で車体力バー(27,28)の内側かつ車体カバーの下縁27eよりも上方に配置されるので,リアフレーム部15の内側にスレーブシリンダが配置されかつカバー(27,28)で側方が覆われることにより,スレーブシリンダ80を外力から保護することが可能になる。また,スレーブシリンダ80がカバーで隠れるため,意匠性を向上させることが可能になる。
(f)連動ブレーキ装置CBは, フロン卜ディスクブレーキBFに伝達されるタイミングを遅延させるディレイバルブ60と,リアブレーキBRの制動力が所定値以上になったときに,スレーブシリンダ80へ送る液圧を抑制する液圧抑制弁70とを一体的に備えているので,各バルブにより,適切に制動力をコントロールすることができるとともに,一体化により,ブレーキペダルBP周りが複雑になることを抑制することができる。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば,本願では,ピリオンステップホルダ30の裏側にペダル軸31が支持されているが,これに限らず,ペダル軸31はピボットフレーム14に取付けても,エンジンにおけるクランクケースの一部に取り付けてもよい。また,シリンダユニットCUはステップホルダ30にではなくピボットフレーム部14に取り付けることもできる。
F 車体フレーム
RB リアドラムブレーキ
WR 後輪
EF 前輪
BF フロントディスクブレーキ
BP ブレーキペダル
CB 連動ブレーキ装置
12 ヘッドパイプ
13 メインフレーム
14 ピボットフレーム部
15 リアフレーム部
16 ハンドル
17 スイングアーム
27,28 車体力バー
47 フロント配管
50 マスターシリンダ
60 ディレイバルブ
70 液圧抑制弁
81 リア配管
80 スレーブシリンダ
90 機械的伝達部材(ブレーキケーブル)
103 回動軸
105 ブレーキアーム

Claims (6)

  1. ハンドルを操舵可能に支持するヘッドパイプから下後方に延びるメインフレーム部と,このメインフレーム部の後端部から上後方に延びるリアフレーム部と,前記メインフレーム部の後端部から下方に延びるピボットフレーム部とを備える車体フレームと,
    後輪を制動するリアドラムブレーキと,
    前輪を制動するフロントディスクブレーキと,
    前記車体フレームに回動可能に支持されたブレーキペダルと,
    前記ブレーキペダルの操作に連動して,前記リアドラムブレーキ及び前記フロントディスクブレーキに与える制動力を発生させる連動ブレーキ装置と,を備え,
    前記連動ブレーキ装置は,前記ブレーキペダルの操作に連動して作動するマスターシリンダを備える自動二輪車用連動制動装置において,
    前記マスターシリンダの作動で発生した液圧力を前記フロントディスクブレーキに伝達するフロント配管と,
    前記マスターシリンダの作動で発生した液圧力がリア配管を介して伝達されることで作動するスレーブシリンダと,
    前記スレーブシリンダの出力を前記リアドラムブレーキに伝達するための機械的伝達部材とをさらに備え,
    前記スレーブシリンダが前記ブレーキペダルから離間した前記リアフレーム部に支持されていることを特徴とする自動二輪車用連動制動装置。
  2. 前記機械的伝達部材を屈曲可能なブレーキケーブルで構成するとともに,前記スレーブシリンダを,該スレーブシリンダの軸線を前記リアフレーム部に沿わせるようにして,リアフレーム部に沿わせて配置したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用連動制動装置。
  3. 前記ピボットフレーム部に一端部が揺動可能に支持されるとともに,他端部が前記後輸を回動可能に支持するスイングアームを備え,
    前記リアドラムブレーキは,一端部が回動可能に支持されるブレーキアームを備え,
    側面視で,前記ブレーキケーブルは,前方に湾曲した後で後方に延びるように配設されて前記ブレーキアームの他端部に接続されていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車用連動制動装置。
  4. 前記ブレーキアームは,回動可能に支持された回動軸から下方に延び,側面視で,前記ブレーキケーブルは,前記スイングアームの下側で,前記ブレーキアームの他端部に接続されていることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車用連動制動装置。
  5. 下縁が後上がりに傾斜して前記リアフレーム部を覆う車体力バーを備え,
    前記スレーブシリンダは,平面視で前記リアフレーム部の外側縁よりも,車幅方向内側に配置されるとともに,側面視で前記車体力バーの内側かつ車体カバーの下縁よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の自動二輪車用連動制動装置。
  6. 前記連動ブレーキ装置は, 前記フロン卜ディスクブレーキに伝達されるタイミングを遅延させるディレイバルブと,前記リアブレーキの制動力が所定値以上になったときに,前記スレーブシリンダへ送る液圧を抑制する液圧抑制弁とを一体的に備えていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の自動二輪車用連動制動装置。
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