JP2015110353A - シート用ワイヤハーネスの配索装置 - Google Patents
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Description
前記ハーネスレールの前端にスライド吸収用ケースを設置し、該スライド吸収用ケースに前記ハーネスレールの前端から前記スライダから引き出すワイヤハーネスを挿入し、該スライド吸収用ケース内を迂回させて他端開口からフロア側へ引き出す構成としているシート用ワイヤハーネスの配索装置を提供している。
一方、シートが前後移動する時は、回転吸収用ケースを介してスライダがハーネスレール内を前後方向に移動し、スライダを挿通するワイヤハーネスがハーネスレールを介してスライド吸収用ケース内のワイヤハーネスを出入する。即ち、シートの後退時にはスライダは後退してスライド吸収用ケースからワイヤハーネスを引き出す一方、シートの前進時にはスライダは前進してスライド吸収用ケース内にワイヤハーネスを押し込んで迂回させて、シートの前後移動にワイヤハーネスを追従させる。
このように、回転吸収用ケースとスライド吸収用ケースとを設けることで、シートの前後移動および回転にワイヤハーネスをスムーズに追従させることができる。
あるいは、フロアハーネスの幹線から分岐する枝線を前記スライド吸収用ケース、ハーネスレール、スライダ、回転吸収用ケースに順次挿通して、シート内に配索するシートハーネスとコネクタ接続してもよい。
さらに、シートハーネスを延在させて回転吸収用ケース、スライダ、ハーネスレールおよびスライド吸収用ケースに順次挿通して、フロアハーネスとコネクタ接続してもよい。
該ワイヤハーネス挿入口から挿入したワイヤハーネスを膨出部内を外周側へ配線した後に半円環状部を通して迂回させ、前記円弧状スライド溝に嵌合した前記スライダ内を通して前記ハーネスレールに引き出していることが好ましい。
図1に示すように、シート1は自動車のフロア上に前後方向Xにスライド自在で、矢印Y方向に回転自在に搭載されている。該スライドおよび回転を行う機構は限定されず、例えば、シート1の底面から突出した支軸を回転基台上に回転自在に取り付け、該回転基台の左右下面から車輪支持軸を突出し、車輪を左右に敷設するシートレール2にスライド自在に嵌合している。
なお、フロアハーネス6の枝線と前記ワイヤハーネスを分離してコネクタ接続してもよい。この場合、ワイヤハーネス5はシートハーネス3とフロアハーネス6との間に介在させる中継ハーネスとなる。
図2に示すように、前記シートレール2と平行にフロアに敷設する前後直線方向のハーネスレール14を設け、図3に示すように、該ハーネスレール14の上面に設けた前後方向の直線状スライド溝15に前記スライド12の下部を摺動自在に嵌合している。
即ち、図2(B)に示すように、シート1の内部に配索したシートハーネス3とコネクタ5Aを介して接続するワイヤハーネス5を、回転吸収用ケース10内にシート側の開口10bから挿入し、迂回させた後に、該回転吸収用ケース10の円弧状スライド溝11に摺動自在に嵌合したスライダ12内を貫通させて、ハーネスレール14に引き出し、該ハーネスレール14よりスライド吸収用ケース16を通してフロア側へ引き出している。
図3および図4に示すように、回転吸収用ケース10は半円環状部10dの周方向の半側部に内周側へ突出させて膨出部10eを設けた形状としている。該形状とした回転吸収用ケース10は浅底の本体にワイヤハーネス5を後述する外装在40で外装した状態で蓋を被せて閉鎖する構成としている。該回転吸収用ケース10の前記膨出部10eの先端側に設けた取付板10fをシート1の底面に固定している。
該ハーネスレール14の直線状スライド溝15と上方に位置する回転吸収用ケース10の円弧状スライド溝11との間に上下方向に架け渡すスライダ12は図6に示すように、四角筒状で、上下に嵌合溝12b、12cを設けている。図6(B)に示すように、スライダ12内にワイヤハーネス5を貫通し、該スライダ12の上部の嵌合溝12bの対向面を回転吸収用ケース10の円弧状スライド溝11の両側縁に摺動自在に嵌合している。また、下部の嵌合溝12cの対向面をハーネスレール14の直線状スライド溝15の両側縁に摺動自在に嵌合している。
該スライド吸収用ケース16の開口16fから引き出すワイヤハーネス5にバンドクリップ19を取り付け、フロアに設けた係止穴(図示せず)に係止するようにしている。
外装材40は本出願人の先願に係わる特願2012−278727号公報に記載のキャタピラ型の組立式のプロテクタからなる。該外装材40は図8(B)に示すように、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた4本の折曲ライン40aを折り曲げている。この状態で、幅方向の一端側に突設した係止片40dを他端側に設けた係止穴40nに挿入係止して4角筒型に組み立てている。この組み立てた状態で、長さ方向に間隔をあけて幅方向に設けている切り込み40bにより筒型の外周側を分離し、内周側を連続させ、外周側は屈曲するが内周側は屈曲しない状態で連続している。
ワイヤハーネス5を前記外装材40で外装した状態で回転吸収用ケース10およびスライド吸収用ケース16内で両側面を底面と蓋とに接触させて移動させており、安定姿勢でワイヤハーネス5を保持すると共にガタツキなく移動できるようにしている。
まず、ワイヤハーネス組立工場で、フロアハーネス6の幹線から分岐する枝線からなるワイヤハーネス5をスライド吸収用ケース16、ハーネスレール14、スライダ12および回転吸収用ケース10内を貫通させて、ワイヤハーネス5を配索装置に組み付けている。
シート1が回転動作する時は、シート1に固定している回転吸収用ケース10も連動して回転する。該回転吸収用ケース10の円弧状スライド溝11に嵌合したスライダ12は、その下部をハーネスレール14に嵌合しているため回転せず、スライダ12を支点として回転吸収用ケース10が回転することになる。
このように、回転吸収用ケース10が回転する一方、スライダ12は回転しないため、スライダ12を通して引き出されるワイヤハーネス5は、回転吸収用ケース10内の挿通長さが図4に示すように、変わることで回転動作に追従する。
また、前記外装材40で外装せずに、ワイヤハーネス5をコルゲートチューブで外装し、あるいはテープ巻きして外装してもよい。
2 シートレール
3 シートハーネス
5 ワイヤハーネス
6 フロアハーネス
10 回転吸収用ケース
11 円弧状スライド溝
12 スライダ
14 ハーネスレール
15 直線状スライド溝
16 スライド吸収用ケース
40 外装材
Claims (3)
- 前後移動自在および回転自在とされるシートに、回転吸収用ケースを固定し、該回転吸収用ケース内にワイヤハーネスをシート側の開口から挿入して迂回させた後に、該ワイヤハーネスを該回転吸収用ケースに設けた円弧状スライド溝とフロアに敷設したハーネスレールに両端を摺動自在に嵌合したスライダに貫通し、
前記ハーネスレールの前端にスライド吸収用ケースを設置し、該スライド吸収用ケースに前記ハーネスレールの前端から前記スライダから引き出すワイヤハーネスを挿入し、該スライド吸収用ケース内を迂回させて他端開口からフロア側へ引き出す構成としているシート用ワイヤハーネスの配索装置。 - 前記回転吸収用ケースは半円環状部の周方向の半側部に内周側へ突出した膨出部を設けた形状で、該膨出部の内側端にシートハーネス側のワイヤハーネス挿入口を設けると共に、前記半円環状部の外周下面に前記円弧状スライド溝を設けた形状とし、
該ワイヤハーネス挿入口から挿入したワイヤハーネスを膨出部内を外周側へ配線した後に半円環状部を通して迂回させ、前記円弧状スライド溝に嵌合した前記スライダ内を通して前記ハーネスレールに引き出している請求項1に記載のシート用ワイヤハーネスの配索装置。 - 前記ハーネスレールは前後直線方向のレールからなり、その上面に前記スライダを摺動自在に嵌合する直線状スライド溝を備え、フロアに前後方向に敷設されるシートレールと平行に配置され、該ハーネスレールの前端に連続して配置する前記スライド吸収用ケースは前記ハーネスレールに連続する直線部と、該直線部の前端から円弧部を介して後方へ突出する膨出部を設けた略J形状とし、該膨出部の先端にフロア側へワイヤハーネスを引き出す前記開口を設けている請求項1または請求項2に記載のシート用ワイヤハーネスの配索装置。
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