JP2016172515A - ワイヤハーネスの配索装置 - Google Patents

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洋輔 岡野
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Abstract

【課題】シートへの給電ハーネスの配索構造を簡素化する。
【解決手段】水平方向の移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う機器に接続するワイヤハーネス10の配索構造であって、一方向にのみ湾曲可能とした2つの第1、第2キャタピラ型外装材13,14を、湾曲方向を90度相違させて、長さ方向に非連続に配置し、該第1、第2キャタピラ型外装材13,14で前記ワイヤハーネス10を外装し、前記第1キャタピラ型外装材13の湾曲で水平方向の移動に追従させると共に、前記第2キャタピラ型外装材14の湾曲で垂直方向の移動に追従させる構成としている。
【選択図】図4

Description

本発明はワイヤハーネスの配索装置に関し、詳しくは、ワイヤハーネスを接続する機器が水平方向と垂直方向の2軸方向に作動される場合に該作動に追従できる配索装置とするもので、特に、自動車の後部に搭載される3列目シートを水平方向に前後スライド可能とすると共に、シートバックをシートクッション上に折り畳んだ後に車体側面に向けて跳ね上げて収納姿勢とする場合に、該3列目シートへの給電用のワイヤハーネス配索装置として好適に用いられるものである。
特開2004−306679号公報(特許文献1)および特開2006−290351号公報(特許文献2)で提案されているように、ワゴンタイプやバンタイプの自動車では3列にシートが設けられる場合がある。3列目シートが設置されるとリア側の荷物スペースが狭くなるため、3列目シートを収納姿勢として荷物スペースを大きくできるようにしている。3列目シートの収納姿勢は、シートバックを後方へ回転させてフロア側の収納スペースに挿入して収納姿勢とし、あるいは、シートバックを前方へ回転させてシートクッション上に折り重ね、この折り重ねたシートを車体側面側に跳ね上げて収納姿勢としている。
この種の3列目シートには、通常、電装品を装着していないため、3列目シートへの給電用のワイヤハーネスを配線していない。しかしながら、シートベルトの全席着用の義務化により、ベルト着用確認用のセンサーの取付が必要となり、3列目シートへの給電装置が必要となってきている。
さらに、3列目シートも1列目シートおよび2列目シートと同様に前後スライド機能を持たせることが要望される場合がある。その場合、3列目シートに接続するワイヤハーネスを前後スライド作動に追従させる必要がある。即ち、シートの前後スライド作動に追従させるためにワイヤハーネスを水平方向の前後往復移動させる必要があると共に、収納姿勢とするために、車体側面へ跳ね上げる場合には垂直方向の回転作動に追従させる必要があり、ワイヤハーネスの配索構造が非常に複雑となる。
3列目シートを設けた前記特許文献1、2において、3列目シートへの給電用ハーネスについての開示はない。1列目のスライドシートの給電装置は、特開2010−193599号公報(特許文献3)等に開示されているように、シートに接続するワイヤハーネスは、シート下方の床下に配置した余長吸収装置を挿通して、床上に設置するレールに沿って移動するシートの下面側へ配線している。
特開2004−306679号公報 特開2006−290351号公報 特開2010−193599号公報
しかしながら、3列目シートに接続するワイヤハーネスを3列目シートの床下に配線すると、燃料タンク、ハイブリット車や電気自動車ではバッテリー、タイヤハウスの設置位置で規制を受ける場合が多く、余長吸収装置を含む配索スペースが確保しにくい。かつ、3列目シートが水平方向に前後移動されると共に垂直方向に回転させて車体側面側に跳ね上げて収納姿勢とする場合、2軸方向の移動になるため給電ハーネスの配索構造は非常に複雑になる問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスの配索スペースの問題および3列目シート等のワイヤハーネスが接続される機器が水平方向と垂直方向に2軸方向に作動する場合、該2軸方向の作動にワイヤハーネスを追従できる配索装置を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う機器に接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
一方向にのみ湾曲可能とした2つの第1、第2キャタピラ型外装材を、湾曲方向を90度相違させて、曲げ方向変換用の中継筒部材を介して配置し、該第1、第2キャタピラ型外装材で前記ワイヤハーネスを外装し、前記第1キャタピラ型外装材の湾曲で水平方向の移動に追従させると共に、前記第2キャタピラ型外装材の湾曲で垂直方向の移動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置を提供している。
前記のように2軸方向に作動する機器に接続するワイヤハーネスを、一方向にのみ湾曲する2個の第1、第2キャタピラ型外装材で湾曲方向を90度相違させて順次外装している。該構成とすることで、機器が水平方向に作動すると第1キャタピラ型外装材が水平方向に湾曲して追従し、機器が垂直方向に作動すると第2キャタピラ型外装材が垂直方向に湾曲して追従させることができる。
詳細には、前記曲げ方向変換用の中継筒部材の長さ方向の両端に前記第1キャタピラ型外装材の出口と第2キャタピラ型外装材の入口を連結し、該中継筒部材で連結した第1、第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスをL形状のスライダ内に挿通し、
かつ、前記第1キャタピラ型外装材で外装した前記ワイヤハーネスを余長吸収ケース内に摺動自在に挿通すると共に該余長吸収ケースから引き出して、前記スライダの水平筒部に挿入して前記中継筒部材まで配置し、前記第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスを前記中継筒部材から前記スライダの垂直筒部を通して引き出して前記機器に接続し、かつ、前記スライダを前記機器に固定している構成とすることが好ましい。
具体的には、前記ワイヤハーネスを接続する2軸方向に作動する機器が、バン型またはワゴン型の自動車に搭載している3列目シートで、該3列目シートは前後スライド可動であると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で側部車体に横跳ね上げして収容姿勢とされる場合、
前記3列目シートに接続するワイヤハーネスを前記第1キャタピラ型外装材で外装して前記余長吸収ケースに挿通した後に前記スライダ内に挿通し、該スライダから引き出す前記第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスをシートクッションに収容しているシートハーネスと接続する構成としている。
前記第1、第2キャタピラ型外装材は、帯状のシートを折り曲げて四角筒状に組み立てており、前記シートは長さ方向に沿った4本の折り曲げラインを直交する幅方向に所要間隔をあけて備え、幅方向の一端側の外縁から係止片を長さ方向に間隔をあけて突設する一方、他端側の外縁に沿った位置に係止片を挿入係止するスリット状の係止穴を設け、かつ、折り曲げラインと直交する幅方向に連続するスリットを長さ方向に所定間隔をあけて設け、前記スリットにより一方側にのみ湾曲できる構成としている。
前記のように、従来、3列目シートには前後スライド機構が設けられていない場合が多く、また、シートベルトが装着されていても、ベルト装着確認用のセンサが設けれていないため、3列目シートに給電用ハーネスは配線されていない。しかしながら、シートベルトの装着が義務化され、3列目シートにシートベルトの装着確認センサに通電するためのワイヤハーネスの配線が必要となる。このように、前後スライド移動と側部車体に跳ね上げて収納姿勢とする3列目シートに、前記本発明の配索構造としたワイヤハーネスを接続すると、該3列目シートの2軸方向の作動にワイヤハーネスを追従させることができ、3列目シートのベルト装着確認用のセンサに給電することができる。
前記のように、本発明のワイヤハーネスの配索装置では、ワイヤハーネスに外装する外装材を一方向にのみ湾曲できるキャタピラ型外装材を用い、かつ、該キャタピラ型外装材の湾曲方向を90度相違させて2個用いてワイヤハーネスに外装するため、ワイヤハーネスを2軸方向に作動させて機器の2軸方向の作動に追従させることができる。
特に、水平方向と垂直方向の2軸方向に作動する3列目シートに接続するワイヤハーネスの外装材として、2個の第1、第2キャタピラ型外装材を用いると、ワイヤハーネスの配索装置を大型化することなく、3列目シートの作動にスムーズに追従させることができる。
本発明の実施形態の3列目シートを備えた自動車の側面図である。 前記3列目シートのシートバックを折り畳んだ状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートを側部車体に向けて跳ね上げて収納姿勢とした状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 前記3列目シートへのワイヤハーネス配索装置を示し、(A)は要部正面図、(B)は右側面図である。 (A)は前記ワイヤハーネスの配索装置の一部を示す斜視図、(B)は(A)の一部を除いた斜視図、(C)は中継筒部材の斜視図である。 第1、第2キャタピラ型外装材を示し、(A)は斜視図、(B)は展開図である。 前記ワイヤハーネス配索装置の余長吸収ケースの作用を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、ワゴン型の自動車に、運転席と助手席とからなる1列目シート1、その後方に2列目シート2、該2列目シート2の後方に左右シート3A、3Bとからなる3列目シート3が搭載されている。これらの1列目、2列目及び3列目シートの全シートはいずれも前後方向に移動可能なスライドシートであると共に、シートベルトユニットが取り付けられている。
前記1列目シート1および2列目シート2は前後方向にスライド自在とすると共に、シートバックが傾動するリクライニング機構が設けられている。3列目シートの左右シート3A、3Bも1列目シートおよび2列目シートと同様に前記スライド機能を備えている。該3列目の左右シート3A、3Bは、図2(A)(B)に示すように、シートバック5をシートクッション4上に重なるように回転させて折り畳んだ後に、図3(A)(B)に示すように、側部車体(サイドボデイパネル)31に向かって跳ね上げて収納姿勢とし、左右シート3Aと3Bの間に大きな荷物スペースSを設け、バックドアを開いて荷物を積載できるようにしている。
前記のように、3列目シート3をシートクッションが水平な着座姿勢から収納姿勢にするため、3列目シート3をフロア30から跳ね上げる必要がある。よって、フロア30に設ける前後方向のレール34にシートクッション4の下面に突設した車輪35を摺動自在に嵌合し、シートクッション4の初期位置で車輪35をレール34に対して着脱自在とし、上方へ離脱できると共に、上方から下降して嵌合できるものとしている。これにより、各3列目シート3A、3Bを前後スライド可能で、且つ、フロア上に搭載する着座姿勢から横跳ね上げして収納姿勢に作動できるものとしている。
3列目シート3をサイドボデイパネル31に横跳ね上げできるようにするため、図4に示すように、シートクッション4の車体側側面に、前後方向に延在する回転支軸9を突設し、該回転支軸9を回転自在に貫通保持する取付穴22aを設けたシート支持台22を設けている。該シート支持台22をサイドボデイパネル31の内面に設けたガイドレール23内に前後方向にスライド自在に嵌合支持している。該構成として、3列目シート3の前後スライド時にシート支持台22が回転支軸9を介して前後方向に追従移動している。一方、3列目シート3を収納姿勢とする作動時には、シートクッション4と共に回転支軸9がシート支持台22の取付穴22a内で回転して横跳ね上げされ、上向き垂直状態となる。この収納姿勢とする回転作動時にはシート支持台22は追従作動せず、ガイドレール23内に嵌合保持された状態のままである。
詳しくは、図4(A)(B)に示すように、シート支持台22はシートクッション4の前後長さと略同等な長さを有する軸受部分22bに前記取付穴22aを貫通して設け、この前後方向に長い取付穴22aに回転支軸9を通して回転自在に支承している。これによりシートクッション4を安定保持している。
また、前記軸受部分22bの車体側下面に前記ガイドレール23内に摺動自在に突出する嵌合突起22cを設けている。さらに、軸受部分22bの前部下面からスライダ固定部22dを突設し、後述するスライダ11をスライダ固定部22dの室内面側に固定し、3列目シート3の前後移動にシート支持台22を介してスライダ11を連動させている。
3列目シート3への給電用のワイヤハーネス10の配索装置は、図5に示すように、前記スライダ11、余長吸収ケース12、ワイヤハーネス10を外装する第1キャタピラ型外装材13、第2キャタピラ型外装材14、第1キャタピラ型外装材13と第2キャタピラ型外装材14との間に介設する、曲げ方向変換用の中継筒部材15(図5(B)(C)に示す)とからなる。これら部品は全て絶縁樹脂材からなる。
前記余長吸収ケース12は略横向きU字状の本体12aと蓋12bとからなり、サイドボデイパネル31の内面に、前記シート支持台22の軸受部分22bより下方で且つスライダ固定部22dより後方の位置に固定している。該余長吸収ケース12は横長な長円形状とし、下部に引出口12dを設けると共に後部中央に引込口12eを設けている。フロアハーネスから分岐するワイヤハーネス10を引込口12eから引き込み、内部を迂回させて挿通した後に引出口12dから引き出している。該余長吸収ケース12の内部および引出口12dから引き出された部分のワイヤハーネス10に第1キャタピラ型外装材13を外装している。
前記余長吸収ケース12の引出口12dから引き出すワイヤハーネス10をスライダ11の水平筒部11aの先端開口11bに引き込んでいる。これにより、スライダ11が3列目シート3の前後移動に追従してシート支持台22を介して連動した際に、余長吸収ケース12の引出口12dからワイヤハーネス10を引き出し又は引き込み、余長吸収ケース12の内部でワイヤハーネス10の円弧の大小を変えて、ワイヤハーネス10の余長を吸収している。
図5に示すように、スライダ11は水平筒部11aと垂直筒部11cを連続させたL型筒材からなり、水平筒部11aの先端開口11bに第1キャタピラ型外装材13で外装したワイヤハーネス10を挿入している。該第1キャタピラ型外装材13の先端から引き出したワイヤハーネス10を曲げ方向変換用の中継筒部材15を介して第2キャタピラ型外装材14で外装して垂直筒部11c内に摺動自在に挿通し、垂直筒部11cの上端開口11dから第2キャタピラ型外装材14で外装したワイヤハーネス10を上向きに引き出している。
図5(C)に示すように、前記中継筒部材15はL型のスライダ11の屈曲部も移動できる四角筒材からなり、その上下両端15aに第1、第2キャタピラ型外装材13、14の先端を挿入する溝15mを設けている。
前記スライダ11の上端開口11dから引き出す第2キャタピラ型外装材14で外装したワイヤハーネス10をシートクッション4の下面に延在させ、ワイヤハーネス10の先端に接続したコネクタC1をシートクッション4内に配線しているシートハーネス18の先端のコネクタC2と嵌合接続している。前記シートハーネス18は、3列目シート3に装着したシートベルトの装着確認用のセンサ7に接続している。該センサ7はシートベルトに通したタング部材をシートクッション4に取り付けたバックル8に差し込んだ時に、オン作動してシートベルトを乗員が装着したことを検出し、オン信号をシートハーネス18、ワイヤハーネス10を介して電子制御ユニット(図示せず)に送信するものとしている。
第1、第2キャタピラ型外装材13、14は、図6に示すように、押し出し成形した可撓性樹脂からなる帯状のシート40を折り曲げて四角筒状に組み立てている。シート40は長さ方向Xに沿った4本の折り曲げライン41〜44を直交する幅方向Yに所要間隔をあけて備え、幅方向の一端側の外縁から係止片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設する一方、他端側の外縁に沿った位置に係止片45を挿入係止するスリット状の係止穴46を設けている。かつ、折り曲げライン41の近くから、折り曲げライン42、43をへて折り曲げライン44の近くまで幅方向に連続するスリット48を長さ方向に所定間隔をあけて設けている。該スリット48の両端に亀裂防止用の小円48aを設けていると共に、折り曲げライン42と43の間のスリット48に円弧状部48cを設けている。
前記シート40を平板状態でワイヤハーネス10を載置し、その後、折り曲げライン41〜44を90度曲げて辺S1〜S4からなる四角筒状としてワイヤハーネス10を囲み、最後に係止片45を係止穴46に係止して四角筒状に保持している。
該第1、第2キャタピラ型外装材13、14は、スリット48に沿って開閉し、折り曲げライン42と43に挟まれた辺S3が開閉する一方、係止片45を係止穴46に挿入係止して連続する辺S1とS5は幅方向のスリットが無いために開閉しない。よって、該第1、第2キャタピラ型外装材13、14は辺S3を外周面とする一方向にのみ湾曲でき、逆方向には湾曲できない。
図4(B)および図5(A)(B)に示すように、余長吸収ケース12内からスライダ11の水平筒部11aに挿通する第1キャタピラ型外装材13は開閉する辺S3を図中下面、開閉しない対向辺を上面に位置させる。これにより、辺S3を外周として矢印Z1の方向に湾曲可能とし、余長吸収ケース12内を湾曲しながら摺動できるようにしている。
一方、第2キャタピラ型外装材14は開閉する辺S3を図中左側面、対向する開閉しない辺を右側面とし、辺S3を外周として矢印Z2の方向に湾曲可能としている。
このように、第1キャタピラ型外装材13と第2キャタピラ型外装材14の辺S3の位置を90度変えて、第1キャタピラ型外装材13の湾曲方向と第2キャタピラ型外装材14の湾曲方向を90度相違させている。これにより、スライダ11の上端開口11dから引き出すワイヤハーネス10を図4(A)に示す横向きから上向きへ湾曲でき、3列目シート3のサイドボデイパネル31への横跳ね上げ作動に追従できるようにしている。
前記第1、第2キャタピラ型外装材13、14の湾曲方向を90度変換させ、その間に曲げ方向変換用の中継筒部材15を介在させて、曲げ方向の変換時に中継筒部材15で吸収して捩れが生じないようにしている。
前記のようにワイヤハーネス10を配索して、シートクッション4内に配線するシートハーネス18に接続していることにより、3列目シート3の前後移動には、図7に示すように、余長吸収ケース12内のワイヤハーネス10の迂回量が増減し、該余長吸収ケース12からの引き出し量を増減させて追従している。一方、3列目シート3をサイドボデイパネル31へ跳ね上げ回転時には、シートクッション4の回転作動に、第2キャタピラ型外装材14で外装したワイヤハーネス10が水平方向から垂直上向きに回転して追従する。
1列目シート1および2列目シート2への給電ハーネスの配索装置は、前後方向にスライドするため、前記3列目シート用に設ける余長吸収ケース12と同様な余長吸収ケース(図示せず)を各シートの下方のフロアに設置し、第1キャタピラ型外装材13と同様なキャタピラ型外装材で外装している。
1列目シート1および2列目シート2はシートバックが前後方向に傾動するリクライニング機構を備えているが、3列目シート3のように跳ね上げて収納姿勢とはしないために、ワイヤハーネスを余長吸収ケースから引き出しおよび引き戻しするだけでよい。よって、湾曲方向が90度相違する第2キャタピラ型外装材でワイヤハーネスを外装する必要はない。
前記のように、3列目の左右シート3A、3Bは前後方向にスライドすると共に、シートクッション4をフロア30上に搭載した通常の着座姿勢から横跳ね上げで収納姿勢にできるようにしている。この水平方向の前後移動と垂直方向の回転移動とを行う3列目シート3のシートクッション4内のシートハーネス18にコネクタ接続するワイヤハーネス10を、余長吸収ケース12に通して前後スライド移動に追従させ、かつ、湾曲方向を90度変換できる第1キャタピラ型外装材13と第2キャタピラ型外装材14に挿通させていることで、シートクッション4の垂直方向の回転作動に第2キャタピラ型外装材14を垂直方向に湾曲させることで追従させることができる。よって、前後スライドすると共にサイドボデイパネル31に跳ね上げ収納する3列目シート3にワイヤハーネス10を接続することができ、ベルト装着確認用のセンサに給電することができる。
本発明は前記実施形態に限定されず、3列目シートと同様に、ワイヤハーネスを接続する機器が、前後方向にスライドすると共に、垂直方向で回転作動して2軸方向に作動する場合、前記3列目シートへのワイヤハーネス10と同様に、前後スライド作動に追従出来る余長吸収ケースと第1キャタピラ型外装材、垂直方向の回転作動に追従する第2キャタピラ型外装材を備えた配索装置を好適に用いることができる。
1 1列目シート
2 2列目シート
3(3A、3B) 3列目シート
4 シートクッション
5 シートバック
9 回転支軸
10 ワイヤハーネス
11 スライダ
12 余長吸収ケース
13 第1キャタピラ型外装材
14 第2キャタピラ型外装材
15 曲げ方向変換用の中継筒部材
22 シート支持台

Claims (4)

  1. 水平方向の直線移動と垂直方向の回転作動との2軸方向の作動を行う機器に接続するワイヤハーネスの配索構造であって、
    一方向にのみ湾曲可能とした2つの第1、第2キャタピラ型外装材を、湾曲方向を90度相違させて、曲げ方向変換用の中継筒部材を介して配置し、該第1、第2キャタピラ型外装材で前記ワイヤハーネスを外装し、前記第1キャタピラ型外装材の湾曲で水平方向の移動に追従させると共に、前記第2キャタピラ型外装材の湾曲で垂直方向の移動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索装置。
  2. 前記曲げ方向変換用の中継筒部材の長さ方向の両端に前記第1キャタピラ型外装材の出口と第2キャタピラ型外装材の入口を連結し、前記中継筒部材で連結した第1、第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスをL形状のスライダ内に挿通し、
    かつ、前記第1キャタピラ型外装材で外装した前記ワイヤハーネスを余長吸収ケース内に摺動自在に挿通すると共に該余長吸収ケースから引き出して、前記スライダの水平筒部に挿入して前記中継筒部材まで配置し、前記第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスを前記中継筒部材から前記スライダの垂直筒部を通して引き出して前記機器に接続し、かつ、前記スライダを前記機器側に固定している請求項1に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  3. 前記ワイヤハーネスを接続する2軸方向に作動する機器が、バン型またはワゴン型の自動車に搭載している3列目シートで、該3列目シートは前後スライド可動であると共にシートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で側部車体に跳ね上げて収容姿勢とされるものであり、
    前記3列目シートに接続するワイヤハーネスを前記第1キャタピラ型外装材で外装して前記余長吸収ケースに挿通した後に前記スライダ内に挿通し、該スライダから引き出す前記第2キャタピラ型外装材で外装したワイヤハーネスをシートクッションに収容しているシートハーネスと接続する構成としている請求項2に記載のワイヤハーネスの配索装置。
  4. 前記第1、第2キャタピラ型外装材は、帯状のシートを折り曲げて四角筒状に組み立てており、前記シートは長さ方向に沿った4本の折り曲げラインを直交する幅方向に所要間隔をあけて備え、幅方向の一端側の外縁から係止片を長さ方向に間隔をあけて突設する一方、他端側の外縁に沿った位置に係止片を挿入係止するスリット状の係止穴を設け、かつ、折り曲げラインと直交する幅方向に連続するスリットを長さ方向に所定間隔をあけて設け、前記スリットにより一方側にのみ湾曲できる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索装置。
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JP2021164380A (ja) * 2020-04-03 2021-10-11 矢崎総業株式会社 スライドシート用の配索構造
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