JP2014121930A - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スライドシートに接続するワイヤハーネスの配索スペースを効率よく設ける。
【解決手段】スライドシート用のシートレールの側面前端から後方に沿って配置する1本の直線状のハーネスレール7と、前記ハーネスレールの前端に連続させて前記シートレールの前方に配置する余長収容ケース8と、スライドシートに連結して前記ハーネスレール内に移動自在に嵌合するスライダ9とを備え、前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを、前記スライダを通して前記ハーネスレールに挿通し、前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内にJ字状に挿通させて1度屈曲させた後に前記余長収容ケースの後端に設けた開口から外方に引き出していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関し、特に、400mm以上のロングスライド用に好適に用いられるものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロアからシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。自動車のスライドシートのスライド寸法は通常最大240mm〜300mm程度であるが、助手席や後部座席等でスライド寸法を最大400mm〜1200mm程度のロングスライドシートとし、座席前方または座席後方に大きな空間をあけることが出来るようにした自動車が近時提供されている。このようなロングスライドシートでは、ワイヤハーネスの余長部の長さが大となるため、余長収容部からワイヤハーネスをスムーズに出し入れするためのワイヤハーネスをスライドシートの前後移動に連続させるレール部が必要となる。
この種の車体フロアとロングスライドシートとの間に配索するハーネス配索装置として、本出願人は特開2011−162134号公報(特許文献1)で、図13および図14に示す装置を提案している。該装置では、スライドシート100の車輪を移動自在に嵌合するシートレール101内の空間101aにシート用のワイヤハーネスW/Hを挿通し、シートレール101をワイヤハーネス用レールとして利用し、かつ、シートレール101の前端にワイヤハーネスの余長収容ケース105を配置し、該余長収容ケース105内にワイヤハーネスW/HをUターンさせて引き出し、フロアハーネス200と接続している。
また、特開2010−193599号公報(特許文献2)に記載された装置ではワイヤハーネス用レールがシートレールとは別に設けられている。即ち、図15(A)(B)および図16(A)(B)に示すように、スライドシート100用のシートレール101の側方に隣接して平行にワイヤハーネス用レール102がフロアに敷設されると共に、該ワイヤハーネス用レール102の側方に隣接して平行に電線余長収容ケース110が設置され、スライドシート100の移動領域であるシートレール101の側方に別体のワイヤハーネス用レール102と電線余長収容ケース110とが平行配置されている。スライドシート100に配線されるワイヤハーネスW/Hは、フロアハーネスから分岐し、コルゲートチューブで外装された状態で電線余長収容ケース110内に挿通され、該電線余長収容ケース110からワイヤハーネス用レール102内をスライドシート100と連動して移動するスライダ103内を通されてスライドシート100に配線されている。
前記特許文献2に記載されたワイヤハーネス用レール102と電線余長収容ケース110とが並列で配置された装置では、ワイヤハーネスW/Hはワイヤハーネス用レール102と電線余長収容ケース110の前端側で1回目の屈曲X1を経て電線余長収容ケース110へ挿入され、該電線余長収容ケース110内でU形状に迂回してケース内後端部で2回目の屈曲X2がなされ、2回の屈曲X1とX2が必要となっている。
特開2011−162134号公報 特開2010−193599号公報
特許文献1の装置では、ワイヤハーネス用レールとしてシートレールを利用しているため、ワイヤハーネス用レールを不要にできる利点があるが、シートレール内にワイヤハーネスを挿通する作業に手数がかかり、かつ、シートレール内に充填される潤滑用グリスでワイヤハーネスが汚れる恐れがあると共にシートレール内に侵入して溜まるゴミ等で、シートレール内でのワイヤハーネスの移動が阻害される恐れがある等、改良の余地がある。
特許文献2の装置では、シートレールと隣接した側方にワイヤハーネス用レールと電線余長収容ケースとが並列配置されるため、シートレールの側方にスペースをとり、シートレールの側方に配管するエアダクトと干渉しやすい問題がある。さらに、ワイヤハーネス用レールと電線余長収容ケースとの間でワイヤハーネスを一度目の屈曲をし、電線余長収容ケース内で二度目の屈曲をするため、ワイヤハーネスは2回の屈曲が必要となる。この2回の屈曲がスライドシートの移動毎になされるため、ワイヤハーネスに経年疲労が蓄積されやすい問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、シートレールとは別にワイヤハーネス用レールを設けながらも大型の装置とせず、設置スペースを減少して他部材との干渉を無くし、かつ、ワイヤハーネスの余長部の屈曲を1度だけとして、ワイヤハーネスの耐久性を高めることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、
スライドシート用のシートレールの側面前端から後方向って配置する1本の直線状のハーネスレールと、
前記ハーネスレールの前端に連続させて、前記シートレールの前方に配置する余長収容ケースと、
スライドシートに連結して前記ハーネスレール内に移動自在に嵌合するスライダと、
を備え、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを、前記スライダを通して前記ハーネスレールに挿通し、前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内にJ字状に挿通させた後に前記余長収容ケースの後端に設けた開口から外方に引き出していることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
本発明のワイヤハーネス配索装置では、シートレールの側面に沿ってハーネスレールのみを設置し、該ハーネスレールの前端に連続して前記余長収容ケースを配置しているため、シートレールの側方に設置スペースをとらず、シートレールの側方に配置されている既存部材に干渉するのを防止できる。前記余長収容ケースはスライドシートより前方の床下(モール下部)に設置するが、当該箇所には通常、既存の配置材は無いため、既存材と干渉せずに配置することができる。特に、ロングスライドシートは助手席側に採用され、該助手席側のシート前方の床下には既存の配置材はないため、余長収容ケースを配置しても問題はない。
また、ハーネスレールはシートレールの側面に沿って前端より後方へ延在させて設置し、該ハーネスレールの前端に前記余長収容ケースを連続して配置しているため、ハーネスレールから余長収容ケース内にワイヤハーネスを直線状に保持したまま引き込むことができ、余長収容ケースの前端側で湾曲させて後方へとターンさせて、余長収容ケースの後端に設けた開口から引き出している。このように、ハーネスレールから余長収容ケースに挿通するワイヤハーネスはJ字状に配索され、ワイヤハーネスの屈曲が余長収容ケース内の前端側だけとなる。その結果、前記特許文献2に記載のワイヤハーネスを電線余長収容ケースの前後で2度屈曲させる場合と比較してワイヤハーネスに負荷される屈曲疲労を半減することができる。さらに、余長収容ケース内でワイヤハーネスをU字状に配索しないため、余長収容ケースの幅をワイヤハーネスの幅に相当する寸法だけ減少でき、余長収容ケースの小型化を図ることができる。
前記ハーネスレールと前記余長収容ケースを一体に形成し、または、別体として前記ハーネスレールの前端のハーネス挿通口と前記余長収容ケースのハーネス挿通用の開口とを連続させている。
前記ハーネスレールと前記余長収容ケースとを樹脂で一体成形すると、部品点数の削減によりコスト低下が図れると共に車両への取付作業手数も低減できる。
一方、ハーネスレールと前記余長収容ケースとを別体とすると、ハーネスレールの成形樹脂を余長収容ケースの成形樹脂よりも剛性を高めることができ、用途に応じた樹脂材を用いて形成することができる。かつ、ハーネスレールの設置位置はシートレールの側面に沿った位置に固定されるが、余長収容ケースは水平姿勢、垂直姿勢、傾斜姿勢等と設置場所に応じて任意の姿勢で設置することができる。
前記余長収容ケースの長さ(L1)はスライドシートを前端位置とした時のワイヤハーネスの余長の約1/2の長さであればよく、スライドシートの最大スライド長さの約1/2の長さとなる。
前記ハーネスレールの長さ(L2)は、前記シートレールの全長と同等としてもよいが、全長に設けずに、シートレールの前端から全長の40〜80%の地点までの長さとするのが好ましい。
前記余長収容ケースの長さ(L1)は前記ハーネスレールの長さ(L2)の60%〜20%の範囲であり、かつ、
前記スライドシートが最後端位置で、前記ハーネスレール内に収容されるワイヤハーネスの長さ(WL1)と前記余長収容ケース内に収容されるワイヤハーネスの長さ(WL2)は、WL1:WL2=1:4 〜1:12であり、
前記スライドシートが最前端位置では、ワイヤハーネスの余長は前記ハーネスレール内にはなく、全て前記余長収容ケース内に収容されることが好ましい。
本発明では余長収容ケースの長さ(L1)とハーネスレールの長さ(L2)との配分をどのように設定しても、余長収容ケースの全体はシートレールの前端から前方へ配置して、シートレールの側方に配置スペースを取らないようにしている。
前記ハーネスレールは、前記シートレールの側壁外面に沿って延在させる断面ボックス状のハーネス挿通部と、該ハーネス挿通部の上面の一側に連通させて突設するスライダ摺動部とを備えた形状であり、該スライダ摺動部の上面開口を車室床材となるモールに開口し、該開口からスライダ摺動部に嵌合するスライダを突出させ、該スライダを前記スライドシートのシート脚部に連結し、前記ハーネスレールおよび前記余長収容ケースは前記モール下方に配置している。
前記余長収容ケースは略U形状の比較的浅底の本体と、該本体にワイヤハーネスを収容した後に被せる蓋とからなり、
該余長収容ケースの後端面の両側に開口を設け、一側開口を前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端開口に連続させ、他側開口からワイヤハーネスを外部に引き出し、該両側開口の間の中央部に円弧状または凹状に窪ませた中央閉鎖部を設け、
前端面は円弧状または両側壁に対して直交方向の直線状とし、該余長収容ケース内に挿通する前記ワイヤハーネスを前記前端面に沿って屈曲させる構成としていることが好ましい。
前記余長収容ケースの両側開口に出入するワイヤハーネスは前記中央閉鎖部の両側とケース外周壁内面との間で直線状方向に経路を規制して、ワイヤハーネスがケース外周面に沿うようにガイドしている。該構成として、ハーネスレールから余長収容ケース内を迂回して外方へ引き出すワイヤハーネスを、余長収容ケースの前端でUターンさせ、全体としてJ字状に配線している。
なお、余長収容ケースの前端を円弧状とせずに、矩形状とした場合も、ハーネスレールに直線状に連続させる余長収容ケースの前端側で屈曲させるためJ形状の配索であり、該余長収容ケースの前端でだけ屈曲させて、後端側では屈曲させずに、1度の屈曲としていることは、前端を円弧とした場合と同等である。
ワイヤハーネスを収容する前記ハーネスレールのボックス状のハーネス挿通部および余長収容ケースは、前記のように、車室床材となるモールの下方で且つフロアパネルの上方の空間に配置して、室内側からの負荷を直接にうけないようにしている。
前記モールとは、剛性板からなるボディパネルに弾性マット等のカーペットべース材を介してフロアカーペットを敷設した複合構造体からなる。該モールと車両の最下面の金属板からなるフロアパネルとの間に空間があり、該空間に振動吸収材、遮熱材、遮音材等が充填され、車室に伝わる振動、騒音、熱を吸収して車室内は快適空間に保持されている。前記シートレールはフロアパネルの上面に搭載した支持材の上面に固定して敷設され、スライドシートの車輪をスライド自在に嵌合する凹部が前記モールに設けた開口に露出されている。前記ハーネスレールはボックス状のハーネス挿通部は前記モールとフロアパネルとの間の空間に収容して、ハーネス挿通部の上面から突出するスライダ摺動部の上面開口を前記シートレールの凹部表面と同一面に位置させている。
前記のように、ハーネスレールのハーネス挿通部に連続させる前記余長収容ケースは前記モールとフロアパネルの間の空間に収容している。該空間に収容する前記余長収容ケースは水平姿勢、垂直姿勢あるいは下向き傾斜姿勢としていずれで配置してもよい。さらに、前記余長収容ケースを幅方向に円弧状に屈曲させて下向き円弧姿勢で配置してもよい。垂直姿勢で配置すると上方から負荷される荷重を低減でき、下向き傾斜姿勢で配置するとモール材の下方空間への組付作業性を向上できる。
前記ハーネスレールのハーネス挿通部および前記余長収容ケース内に収容するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している。
前記キャタピラ型のプロテクタは、四角筒状等の本体に長さ方向に間隔をあけて切り込みをいれて、前記のように、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しないキャタピラ型としている。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折曲ラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折曲ラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに、前記4本の折曲ラインを結ぶ幅方向の切込ラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としていることが好ましい。
前記ワイヤハーネスの外装材とする筒状のキャタピラ型のプロテクタは、前記余長収容ケース内で外周壁の内面に摺接する一面に接触用リブを突設し、該接触用リブを線接触させて摺接抵抗を低減してもよい。さらに、キャタピラ型のプロテクタを三角筒状として、三角形の頂点を摺接面に線接触させ、あるいは半円筒状として円弧面を摺接面側に配置して線接触させて、接触抵抗を低減してもよい。
前記四角筒状、三角筒状、半円筒状等のキャタピラ型のプロテクタは、押し出し成形した平板を打抜加工して形成し、これを折り曲げて組み立てて形成でき、従来のワイヤハーネス外装材のコルゲートチューブより安価に形成でき、かつ、運搬時は平板形状のままであるため嵩ばらない。しかも、閉鎖された筒状でないため、ワイヤハーネスに容易に外装することができる。
前記余長収容ケースおよびハーネスレールのハーネス挿通部に挿通するワイヤハーネスに前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタを外装した場合、余長収容ケースの高さは前記プロテクタの高さに相当させ、かつ、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の断面四角形の挿通空間は前記プロテクタの断面四角形の外面と摺接する大きさに設定しプロテクタで外装したワイヤハーネスがガタつきなくハーネスレールのハーネス挿通部および余長収容ケース内を摺動できるようにしている。
また、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の底壁を段差状とし、前記スライダ摺動部との連通部側を下段面とすると共に他側を上段面とし、該上段面上に前記プロテクタの下面の一部を摺動自在に搭載し、該プロテクタの下面と前記底壁の下段面との間をゴミ溜め空間としてもよい。該構成とすると、上面開口のスライダ摺動部から侵入する塵埃をゴミ溜め空間に溜めて、プロテクタで外装したワイヤハーネスの摺動が阻害されるのを防止することができる。
前記ハーネスレールはシートレールの側面に隣接して近接配置し、該ハーネスレールのスライダ摺動部は車室床面に開口させるため、車室床面を構成するモールはスライダ摺動部を挟んだ両側に敷設する必要がある。本発明では、スライダ摺動部をシートレールに近接配置することにより、スライダ摺動部の一方側はシートレール上のモールでカバーし、シートレール側と反対側の一側方にモールを敷設している。これにより、敷設するモールの個数を低減すると共に、モールの設置作業を低減することができる。
前記のように、本発明のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は、シートレールの側面に沿ってハーネスレールのみを設置し、該ハーネスレールの前端に連続して前記余長収容ケースを配置しているため、シートレールの側方に設置スペースをとらず、シートレールの側方に配置されている既存部材に干渉するのを防止できる。
また、ハーネスレールはシートレールの側面に沿って前端より後方へ延在させて設置し、該ハーネスレールの前端に前記余長収容ケースを連続して配置しているため、ハーネスレールから余長収容ケース内にワイヤハーネスを直線状に保持したまま引き込むことができ、余長収容ケースの前端側で湾曲させて後方へとターンさせて、余長収容ケースの後端に設けた開口から引き出し、ハーネスレールから余長収容ケースを挿通するワイヤハーネスはJ字状に配索しているためワイヤハーネスを余長収容ケース内で1度屈曲させるだけでよく、ワイヤハーネスを2度屈曲させる場合と比較してワイヤハーネスに負荷される屈曲疲労を半減することができると共に、余長収容ケースの幅を狭くして余長収容ケースの小型化を図ることができる。
第1実施形態におけるスライドシートを示す概略斜視図である。 前記第1実施形態のII−II線断面図ある。 シートレールとハーネスレールと余長収容ケースとの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートの後方位置での状態を示し、(B)はスライドシートの前方位置での状態を示し、(C)は特許文献2と本発明との比較説明図である。 (A)はハーネスレールと余長収容ケースとの一体型を示す斜視図、(B)は別体型を示す斜視図である。 (A)はハーネスレールの断面図、(B)はハーネスレールの変形例の断面図である。 スライダを示し、(A)は斜視図、(B)と(C)は断面図である。 ワイヤハーネスに外装するプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図、(C)は要部断面図である。 余長収容ケースの変形例を示す図面である。 (A)(B)(C)はワイヤハーネスに外装するプロテクタの変形例を示す図面である。 余長収容ケースの第4変形例を示し、(A)は設置状態を示す断面図、(B)は概略斜視図である。 余長収容ケースの第5変形例を示す断面図である。 余長収容ケースの第6変形例を示す断面図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 前記従来例の要部斜視図である。 他の従来例を示し、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 (A)(B)は前記他の従来例の作動説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に本発明の第1実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。
スライドシート1の下面には図2に示すように、シート脚部3を左右一対設け、各シート脚部3をフロアパネル2上に支持台50を介して搭載した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、スライドシート1の座面下方に突出したシート脚部3の軸部3aをシートレール6内に挿入し、軸部3aから腕部3bを左右に延在させ、腕部3bの外面に軸支した車輪3cをシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口6cを挟む左右の側部空間6aの上壁6fには、その上面に車室床材となるモール10A、10Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面には、前端から後方に向かって1本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に連続させて余長収容ケース8を設置し、該余長収容ケース8はシートレール6の前端より前方に配置している。フロアパネル2に配索するフロアハーネスから分岐したワイヤハーネス5を前記余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、ハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ9に通し、該スライダ9をスライドシート1の脚部3に連結すると共に、ワイヤハーネス5をスライドシート1内に配線している。
前記ハーネスレール7と前記余長収容ケース8とは図3および図4(A)に示すように一体成形している。ハーネスレール7は直線状に延在し、該ハーネスレール7の前端にU形状の余長収容ケース8を連続させているために、一体としたハーネスレール7と余長収容ケース8は全体として略J字形状としている。よって、スライドシート1に配線するワイヤハーネス5はスライダ9を通してハーネスレール7に挿入された後、該ハーネスレール7から余長収容ケース8内でUターンさせ、全体としてJ字状に挿通させた後に、余長収容ケース8内で1度屈曲させた後に余長収容ケースの後端に設けた開口から外方に引き出している。
なお、図4(B)に示すようにハーネスレール7と余長収容ケース8とは別体で形成し、ハーネスレール7の前端に余長収容ケース8の後端の一側部を当接させて連結してもよい。
余長収容ケース8の長さ(L1)はスライドシート1を前端位置とした時のワイヤハーネス5の余長の約1/2の長さであればよく、スライドシート1の最大スライド長さの約1/2の長さとしている。
ハーネスレールの長さ(L2)は、シートレール6の全長と同等としてもよいが、全長に設けずに、シートレール6の前端から全長の40〜80%の地点までの長さとするのが好ましい。
図4および図5(A)に示すように、ハーネスレール7は、シートレール6の側壁外面に沿って延在させる断面ボックス状のハーネス挿通部7aと、該ハーネス挿通部7aの上面の一側開口に連通させて突設するスライダ摺動部7bと、スライダ摺動部7bの外側壁の上端から延在させるL字のモール10Bの係止部7cと、前記ハーネス挿通部7aの閉鎖上面から突出するモール10Cの係止部7dを備えた形状としている。スライダ摺動部7bの上面開口7hをモール10Bと10Cの間の開口10Hに露出させている。ハーネスレール7の上面に敷設するモールは、シートレール6に近接配置することで、シートレール側はシートレール上のモール10Bでカバーし、シートレール6と反対側の片面だけをモール10Cでカバーしている。該モール10Cの下向きに突設した係止部10C−aを前記係止部7dに挿入係止している。
ハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端に連続させる余長収容ケース8は、前端を円弧状に湾曲させた略U形状で、比較的浅底の本体8aと、該本体8aにワイヤハーネスを収容した後に被せる蓋8bとからなる。該余長収容ケース8の後端面の中央に円弧状に窪ませた中央閉鎖部8cを設け、該中央閉鎖部8cを挟んで両側に開口8d、8eを設けている。一方の開口8dをハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端開口に連続させ、他方の開口8eからワイヤハーネス5を引き出してフロアハーネスとコネクタ接続し、かつ、開口8eから外方に出た位置でクリップを介してフロアパネルに固定している。
余長収容ケース8内では、両側の開口8d、8eに出入するワイヤハーネス5は中央閉鎖部8cの両側とケースの外周壁8fの内面との間で直線状方向に経路を規制され、ワイヤハーネス5がケース外周面に沿うようにガイドしている。該構成として、ハーネスレール7から余長収容ケース8内を迂回して外方へ引き出すワイヤハーネス5を、余長収容ケース8の前端でUターンさせ、ハーネスレール7を含めて全体としてJ字状に配線している。
前記ハーネスレール7ではスライダ摺動部7bの上面開口7hから塵埃が侵入して、ハーネス挿通部7aの底壁内面に溜まり、ワイヤハーネスの移動を阻害する恐れがあるため、図5(B)に示す構成としてもよい。即ち、底壁7gに段差を設け、上面開口7hの真下側を下段部7g1、反対側を上段部7g2としている。該上段部7g2にワイヤハーネス5を外装する図7に示す四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30の底面の一側部を摺動自在に搭載し、該プロテクタ30の底面の他側部と下段部7g1とに挟まれた空間をゴミ溜め部7mとしている。
前記ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに摺動自在に嵌合するスライダ9は図5に示すように、上面開口7hからスライダ摺動部7bに嵌合するスライダ9を突出させている。 スライダ9は樹脂成形品からなり、図6(A)〜(C)に示す形状とし、スライダ摺動部7bにスライド自在に嵌合する矩形枠状のワイヤハーネス挿入部9aを外端に設けている。該ワイヤハーネス挿入部9aの内側面に中空部を連続させて上向きに突出する縦枠部9bを設けている。該縦枠部9bの上部内面に連続してシートレール6の上面開口6c側に突出させた後に上壁6fの上方に隙間をあけて延在するように後方へと屈曲させたL形状の横枠部9cを設けている。該横枠部9cの突出側の上面にワイヤハーネス引出用の開口9dを設けている。前記縦枠部9bおよび横枠部9cの中空はワイヤハーネス挿入部9aから引き出すワイヤハーネス5の挿通路とし、該挿通路を通したワイヤハーネス5を前記開口9dを通して上方へ引き出すようにしている。引き出したワイヤハーネス5をスライドシート1内の電装品(図示せず)とコネクタ接続している。
さらに、前記横枠部9cの先端側の両側壁にボルト穴9gを穿設している。該ボルト穴9gを前記シート脚部3の前端に固定した支持部材19のボルト穴19hと一致させ、ボルトBを挿入して締結固定している。これにより、スライドシート1の移動に追従してシート脚部3に連結固定したスライダ9が前後移動するようにしている。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のハーネス挿通部7aに摺動自在に配線するワイヤハーネス5に外装する前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30は、図7(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板40を折り曲げて組み立てている。平板40には、長さ方向Xに延在する4本の折曲ライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板40を幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折曲ライン41〜44を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図7(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切込45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。該係止穴46の長さ方向両端に切込46aを設け、その先端に小径穴46cを設けている。前記切込46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切込46aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板40を折曲ライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで、四角筒形状を保持できるようにしている。
平板40には前記4本の折曲ライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切込ライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切込ライン48の両端、すなわち、折曲ライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切込ライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧状の切込49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませ、凹凸嵌合部を設けている。
平板40に設ける折曲ライン41〜44は、図7(C)に示すように、板厚の1/3程度を切削して断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。よって、平板40を成形した後に、打抜加工、切削加工で形成している。
前記プロテクタ30は予め折曲ライン41〜44を折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス5の電線群を折り曲げたプロテクタ30の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後に辺S1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
前記プロテクタ30は四角筒の3辺S2、S3、S4が切込ライン48で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で屈曲自在に連結された構成となり、かつ、分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が屈曲自在に長さ方向に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため幅方向にずれない、キャタピラ状のプロテクタとなる。
前記スライダ9、ハーネスレール7のハーネス挿通部7a内および余長収容ボックス8を通して車体側へと引き出すワイヤハーネス5は屈曲しながらスライドする。よって、ワイヤハーネス5の外装材は従来汎用されているコルゲートチューブのように屈曲性を有する必要があり、前記キャタピラ型のプロテクタは屈曲性を有するため、ワイヤハーネス5の外装材として用いることができる。
また、前記キャタピラ型のプロテクタ30を用いると、スライダ9の矩形状枠からなるワイヤハーネス挿入部9aにぴったりと内嵌できると共に、ハーネスレール7の矩形状中空のハーネス挿通部7aにもガタつきなくスライド自在に内嵌できる。さらに、余長収容ケース8の本体8aの底面と蓋8bの上面にプロテクタ30の上下面がスライド自在に摺動し、安定した姿勢で余長収容ケース8内を移動させることができる。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するワイヤハーネス5の動きについて説明する。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに嵌合したスライダ9が、シートレール6の上壁6fに沿って前後移動する。該スライダ9に連結したワイヤハーネス5に外装しているプロテクタ30がハーネスレール7のハーネス挿通部7a内を前後移動し、該前後移動に応じて余長収容ケース8内にワイヤハーネス5が出入する。これにより、スライドシート1のスライド動作にワイヤハーネス5を滑らかに追従させている。
具体的には、図3(A)はスライドシート1が後方位置にある場合を示し、図3(B)はスライドシート1が前方位置にある場合を示す。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8内に収容されていたワイヤハーネス5が開口8dから引き出され、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿入されていくと共に、余長収容ケース8内のワイヤハーネス5の前端屈曲部が余長収容ケース8の後方へ移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のU形状の屈曲部が前方へ移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿通されていたワイヤハーネス5が開口8dから余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
図3(C)に示すように、特許文献2の装置ではワイヤハーネス用レール102の前端から余長収容ケース110に、コルゲートチューブCTで外装したワイヤハーネスを1回目の屈曲を行って挿入し、電線余長収容ケース110内でワイヤハーネスをUターンさせて、ワイヤハーネスの挿通部が3カ所で並列しているため幅S1が広くなっている。これに対して、本発明では、ハーネスレール7のハーネス挿通路7aの前端に余長収容ケース8内のワイヤハーネス挿通部を直線状に連続しているため、ハーネスレールと余長収容ケース8を組み合わせた部分の幅S2が、ワイヤハーネス用レール102の幅S3だけ短くでき、装置の小型化を図れ、設置スペースを減少でき、シートレール6の側方にダクト等の既存設置物があっても干渉しない。
さらに、図3(C)の従来装置では、コルゲートチューブCTで外装したワイヤハーネスは電線余長収容ケース110内で2度屈曲する必要があるが、本発明装置ではキャタピラ型のプロテクタ30で外装したワイヤハーネスは余長収容ケース8内で1度の屈曲をすればよいため、ワイヤハーネスの屈曲疲労を低減できる。しかも、ワイヤハーネスを四角筒状のプロテクタ30で外装し、余長収容ケース8の上下面にプロテクタ30の上下面を添わせて移動させるため、設計経路に沿って安定して移動させることができる。
図8に余長収容ケース8の変形例を示す。
図8において前記実施形態のハーネスレール7と一体型の余長収容ケース8と比較して示すように、中段の変形例1の余長収容ケース8−1と下段に示す変形例2の余長収容ケース8−2は余長収容ケース8の長さをそれぞれL5、L6だけ短くして前方への突出量を減少し、その分だけ幅を広げ、スライドシートが前端位置でワイヤハーネスは余長収容ケース8−1、8−2内で図中一点鎖線で示すように収容し、余長収容長さは上段の余長収容ケース8と同様としている。
前記余長収容ケース8−1、8−2ともに前端側は、円弧状に屈曲するのではなく、直交方向に矩形状に屈曲する形状としている。余長収容ケース8−1は折り返し側の外壁8kを開口8eに向けて傾斜している。一方、余長収容ケース8−2では略四角形状とし折り返し側の外壁8kを他側と平行とし、開口8eに向けた辺9iに沿って余長を収容できるようにして、余長収容ケース8−1よりさらに長さ寸法を短くしている。
前記変形例1、2として、余長収容ケース8の前方への突出寸法を減少すると、助手席の前方フロア下部に余長収容ケースを収容するスペースに制限がある場合に好適に採用できる。
図9にワイヤハーネスを収容するキャタピラ型のプロテクタの変形例を示す。
図9(A)(B)に示す変形例1では、実施形態に記載の余長収容ケースの外側壁の内面に沿って摺動するプロテクタ30の辺S3の高さ方向の中間部にリブ30rを長さ方向に連続して突設している。このように、リブ30rを突設すると、余長収容ケースの外側壁内面にリブ30rが摺接し、摩擦抵抗を低減する。よって、余長収容ケース内でのプロテクタに収容したワイヤハーネスの移動がスムーズに行えると共に、該プロテクタの耐久性を増すことができる。
図9(C)に示す変形例2では、キャタピラ型のプロテクタ30−1は断面三角状とし、三角形の頂点30tを余長収容ケースの外側壁内面に摺接させて摩擦抵抗を低減している。該断面三角形のキャタピラ型のプロテクタ30−1を用いる場合、図示のように、余長収容ケースも変形して、変形例3の余長収容ケース8−3としている。該余長収容ケース8−3では、外側壁8kを断面V形状として、プロテクタ30−1の外面との隙間を狭くすることが好ましい。
図10〜12にハーネスレール7の前端に突出させる余長収容ケースの向きを変えた変形例4、5、6を示す。
図10(A)(B)に示す変形例4の余長収容ケース8−4は垂直下向きとして、上面に外側壁8kを位置させるだけとし、フロア上面から負荷を受ける面積を減少している。余長収容ケースはモール10B、10Cからなる床材とフロアパネル2との間に収容され、モール上からの通常の負荷に対しては十分な耐性を有する剛性を持たせているが、モール上からの衝撃的な荷重あるいは大重量の荷重が負荷されると、余長収容ケースに荷重が作用する恐れがある。よって、モール上からの荷重を受ける面積を減少できるようにしている。
図11に示す変形例5の余長収容ケース8−5に示すように下向き傾斜としている。
図12に示す変形例6の余長収容ケース8−6に示すように下向き円弧状としている。
本発明のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を越えない範囲で種々に変更することができる。
1 スライドシート
3 シート脚部
2 フロアパネル
5 ワイヤハーネス
6 シートレール
7 ハーネスレール
7a ハーネス挿通部
7b スライダ摺動部
8 余長収容ケース
8d、8e 開口
9 スライダ
10A〜10C モール
30 キャタピラ型のプロテクタ

Claims (6)

  1. スライドシート用のシートレールの側面前端から後方に向って配置する1本の直線状のハーネスレールと、
    前記ハーネスレールの前端に連続させて、前記シートレールの前方に配置する余長収容ケースと、
    スライドシートに連結して前記ハーネスレール内に移動自在に嵌合するスライダと、
    を備え、
    前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを、前記スライダを通して前記ハーネスレールに挿通し、前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内にJ字状に挿通させた後に、前記余長収容ケースの後端に設けた開口から外方に引き出していることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記ハーネスレールと前記余長収容ケースを一体成形し、または別体として前記ハーネスレールの前端のハーネス挿通口と前記余長収容ケースの一側開口とを連続している請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記余長収容ケースの長さ(L1)は前記ハーネスレールの長さ(L2)の60%〜20%の範囲であり、かつ、
    前記スライドシートが最後端位置で、前記ハーネスレール内に収容されるワイヤハーネスの長さ(WL1)と前記余長収容ケース内に収容されるワイヤハーネスの長さ(WL2)は、WL1:WL2=1:4〜1:12であり、
    前記スライドシートが最前端位置では、ワイヤハーネスの余長は前記ハーネスレール内にはなく、全て前記余長収容ケース内に収容される請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記ハーネスレールは、前記シートレールの側壁外面に沿って延在させる断面ボックス状のハーネス挿通部と、該ハーネス挿通部の上面の一側に連通させて突設するスライダ摺動部とを備えた形状であり、該スライダ摺動部の上面開口を車室床材となるモールに開口し、該開口からスライダ摺動部に嵌合するスライダを突出させ、該スライダを前記スライドシートのシート脚部に連結し、
    前記ハーネスレールおよび前記余長収容ケースは前記モール下方に配置している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  5. 前記余長収容ケースは略U形状の比較的浅底の本体と、該本体にワイヤハーネスを収容した後に被せる蓋とからなり、
    該余長収容ケースの後端面の両側に開口を設け、一側開口を前記ハーネスレールの前端開口に連続させ、他側開口からワイヤハーネスを外部に引き出し、該両側開口の間の中央部に円弧状または凹状に窪ませた中央閉鎖部を設け、
    前端面は円弧状または両側壁に対して直交方向の直線状とし、該余長収容ケース内に挿通する前記ワイヤハーネスを前記前端面に沿って屈曲させる構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  6. 前記ハーネスレールのハーネス挿通部および前記余長収容ケース内に挿通するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
    前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
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