JP2015086769A - エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2015086769A
JP2015086769A JP2013225184A JP2013225184A JP2015086769A JP 2015086769 A JP2015086769 A JP 2015086769A JP 2013225184 A JP2013225184 A JP 2013225184A JP 2013225184 A JP2013225184 A JP 2013225184A JP 2015086769 A JP2015086769 A JP 2015086769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breather
oil
chamber
oil passage
crankcase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013225184A
Other languages
English (en)
Inventor
哲治 伊瀬知
Tetsuji Isechi
哲治 伊瀬知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2013225184A priority Critical patent/JP2015086769A/ja
Priority to ES14188495.7T priority patent/ES2575103T3/es
Priority to US14/511,265 priority patent/US9546579B2/en
Priority to EP14188495.7A priority patent/EP2868879B1/en
Priority to BR102014027042-6A priority patent/BR102014027042B1/pt
Publication of JP2015086769A publication Critical patent/JP2015086769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/027Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for venting gearboxes, e.g. air breathers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H2057/0203Gearboxes; Mounting gearing therein the gearbox is associated or combined with a crank case of an engine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H2057/02039Gearboxes for particular applications
    • F16H2057/02043Gearboxes for particular applications for vehicle transmissions
    • F16H2057/02065Gearboxes for particular applications for vehicle transmissions for motorcycles or squads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】部品および製造コストの増加を抑制しつつ、オイル通路の形状の自由度が高められたエンジンを提供すること。
【解決手段】エンジン40は、ブリーザ装置20と、ブリーザ装置20内に配置されたオイル通路形成部材30とを備える。ブリーザ装置20は、クランクケース50と一体に形成されたブリーザ本体22と、ブリーザカバー24と、を有する。ブリーザ本体22およびブリーザカバー24によりクランクケース50の内部空間と連通する部屋26が区画される。オイル通路形成部材30は、クランクケース50と一体に形成された第1部材32と、第2部材34と、を有する。第1部材32および第2部材34によりオイル通路38が区画される。クランクケース50には、メイン軸72およびドライブ軸74が配置された変速装置室60と、オイル通路38と変速装置室60とを連通するオイル供給孔82A〜82Cと、が形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両に関する。
従来から、自動二輪車等のエンジンにおいて、クランク軸を収容するクランクケースや、クランクケースの上方に配置されたシリンダボディおよびシリンダヘッド内に、オイル通路が形成されている。クランクケース内には、クランク軸の駆動力を受けて回転するメイン軸およびドライブ軸を備える変速装置が配置されている。オイル通路内でオイルを循環させることによって、メイン軸およびドライブ軸を潤滑している。特許文献1には、オイルパイプがクランクケースの内部に組み付けられたエンジンが開示されている。このオイルパイプはクランクケースとは別体に形成され、オイルパイプの内部にオイルが流通するオイル通路が形成されている。オイルパイプにはオイル噴出孔が形成されており、オイル噴出孔からメイン軸およびドライブ軸に向けてオイルが噴出される。
特許第4717795号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、クランクケースの内部に別体のオイルパイプを組み付ける場合、組み付け精度を確保するためにオイルパイプの加工精度が求められる。そのため、オイルパイプ自体が比較的高価となってしまい、コストが増大する虞がある。一方、クランクケースの内部にオイル通路を一体に形成する場合、オイル通路は鋳造によって形成しなければならない。しかし、鋳造により形成されるオイル通路は直線状になってしまう。即ち、鋳造によってオイル通路を形成する場合、直線状ではない形状を形成し難く、オイル通路の形状の自由度が低いという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品および製造コストの増加を抑制しつつ、オイル通路の形状の自由度が高められたエンジンを提供することである。
本願発明者は、オイル通路の一部をクランクケースと一体に形成し、オイル通路の他の一部をクランクケースとは別体にすることによって、オイル通路の形状の自由度が高められることに気付いた。しかしながら、オイル通路の一部をクランクケースと別体に形成することによって、オイル通路を流れるオイルがクランクケースの外部に漏れ出すという問題が生じ得る。本願発明者は、種々の検討を行った結果、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するブリーザ装置の内部にオイル通路を形成することによって、上記問題が解決されることを見出した。
本発明に係るエンジンは、クランクケースと、前記クランクケース内に配置されたクランク軸と、前記クランクケース内に配置され、前記クランク軸の駆動力を受けて回転するメイン軸と、前記クランクケース内に配置され、前記メイン軸の駆動力を受けて回転するドライブ軸とを有する変速装置と、前記クランクケースと一体に形成されたブリーザ本体と、前記ブリーザ本体とは別体に形成され、前記ブリーザ本体に取り付けられたブリーザカバーと、を有し、前記ブリーザ本体および前記ブリーザカバーにより前記クランクケースの内部空間と連通する部屋が区画され、ブローバイガスに含まれるオイルを分離し、前記分離されたオイルを前記クランクケースに戻すブリーザ装置と、前記クランクケースと一体に形成された第1部材と、前記第1部材とは別体に形成され、前記第1部材に取り付けられた第2部材と、を有し、前記第1部材および前記第2部材によりオイルが流通するオイル通路が区画され、前記ブリーザ装置内に配置されたオイル通路形成部材と、を備え、前記クランクケースには、前記メイン軸および前記ドライブ軸が配置された変速装置室と、前記オイル通路と前記変速装置室とを連通するオイル供給孔と、が形成されている、エンジン。
本発明に係るエンジンでは、オイル通路を区画するオイル通路形成部材は、第1部材と第2部材とを有しており、第1部材はクランクケースと一体に形成され、第2部材はクランクケースと別体に形成されている。オイル通路のすべてをクランクケースと別体に形成する必要が無いため、コストの低減が図れる。また、クランクケースの内部にオイル通路を一体に形成する場合と比較して、オイル通路の形状の自由度が向上する。さらに、オイル通路形成部材がブリーザ装置内に配置されているため、仮に第1部材と第2部材との間からオイルが漏れることがあったとしても、オイルはブリーザ装置の部屋内に流れ込む。そのため、ブリーザ装置の外部にオイルが漏れ出すことは防止される。ブリーザ装置の部屋に流れ込んだオイルは、ブローバイガスから分離されたオイルと共にクランクケースに戻されるため、オイル戻し用の部材を別途設ける必要がない。
本発明の一態様によれば、前記クランク軸のトルクが伝達されるクラッチを備え、前記部屋には、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するブリーザ室が形成され、前記クランクケースには、前記クラッチが配置され、オイルが流通するクラッチ室と、前記クラッチ室と前記ブリーザ室とを連通し、前記クラッチ室から前記ブリーザ室にブローバイガスを導くブリーザ室入口とが形成され、前記オイル通路形成部材は、前記ブリーザ室入口を含む第1ブリーザ室と、前記第1ブリーザ室に連通し、前記ブリーザ室入口を含まない第2ブリーザ室とに前記ブリーザ室を区画する。
クラッチ室のブローバイガスがブリーザ室入口からブリーザ室内に流入するとき、クラッチ室内を流通するオイルも合わせてブリーザ室内に流入し得る。しかし、ブリーザ室内に流入しようとするオイルの大部分は、第1ブリーザ室と第2ブリーザ室との間に位置するオイル通路形成部材によってその移動が抑制される。このため、第2ブリーザ室内にオイルが流入することが抑制される。オイル通路形成部材は、オイル通路を区画する部材としてだけでなく、第2ブリーザ室にオイルが流入することを抑制する部材としても有効活用される。
本発明の一態様によれば、前記クランクケースには、前記メイン軸および前記ドライブ軸が配置された収容室が形成され、前記ブリーザ本体には、前記ブリーザ室と前記収容室とを連通するオイル戻し孔が形成され、前記オイル戻し孔は、前記第1部材と前記第2部材との接続位置より下方に位置する。
これにより、ブリーザ室と収容室とを連通する別体のパイプを設けることなく、ブリーザ室内でブローバイガスから分離されたオイルを収容室に戻すことができる。さらに、オイル戻し孔は、第1部材と第2部材との接続位置よりも下方に位置している。このため、第1部材と第2部材との間から仮にオイルが漏れ出したとしても、そのオイルは流れ落ちた後、オイル戻し孔を通じて収容室に戻ることになる。
本発明の一態様によれば、前記メイン軸は、第1の端部と第2の端部とを有し、前記クラッチは、前記メイン軸の前記第2の端部に取り付けられ、前記オイル通路形成部材は、前記第1の端部の方から前記第2の端部の方に延び、前記オイル通路形成部材は、前記第2の端部の方に近づくほど、前記メイン軸と直交する方向に関して前記クラッチから離れる方に位置する曲げ部を有する。
これにより、オイル通路形成部材の全てが直線状に形成され、曲げ部を有さない場合と比較して、第1ブリーザ室の容積を大きくすることができる。このため、クラッチ室からブリーザ室にブローバイガスが流入しやすくなる。また、オイル通路形成部材の全てが直線状に形成されている場合と比較して、オイル通路形成部材をコンパクトに配置することができる。
本発明の一態様によれば、前記ブリーザ室の下面は、前記オイル通路から前記オイル戻し孔の方に行くほど下方に向かうように水平方向から傾いている。
これにより、ブリーザ室内でブローバイガスから分離されたオイルを容易にオイル戻し孔に導くことができる。さらに、第1部材と第2部材との間から仮にオイルが漏れ出したとしても、オイル戻し孔を通じて収容室に該オイルを容易に戻すことができる。
本発明の一態様によれば、前記第1部材は、上面を有し、前記第2部材は、前記上面に対向する下面を有する。
これにより、第1部材と第2部材とにより区画されるオイル通路の形成が容易になるため、オイル通路のレイアウトの自由度が向上する。
本発明の一態様によれば、前記上面と前記下面との間にガスケットを備え、前記第1部材および前記ガスケットによりオイルが流通する第1オイル通路が区画され、前記第2部材および前記ガスケットによりオイルが流通する第2オイル通路が区画され、前記オイル供給孔は、前記第1オイル通路と連通し、前記ガスケットには、前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とを連通するオイル絞り孔が形成されている。
このように、ガスケットに形成されたオイル絞り孔によって、第2オイル通路から第1オイル通路に流通するオイルの流量を調整することができる。
本発明の一態様によれば、前記ブリーザ装置には、前記第1部材と前記第2部材とを相互に固定するボルトが挿入されるボルト挿入孔が形成され、前記ボルト挿入孔を構成する外壁は、前記部屋内に配置される。
これにより、第1部材と第2部材との間に位置するガスケットに加わる面圧を高めることができ、オイル通路のシール性能を向上させることができる。この結果、第1部材と第2部材との間からのオイルの漏れを抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記第2部材は、前記ブリーザカバーと一体に形成されている。
このように、第2部材とブリーザカバーとを一体に形成することによって、部品の削減によるコストダウンが実現される。
本発明の一態様によれば、前記第1部材は、前記ブリーザ本体内に配置され、前記第1部材と前記ブリーザ本体の内壁との間に溝が形成されている。
これにより、第1部材と第2部材との間からオイルが外部に漏れ出すような場合があっても、オイルは溝に流れる。このため、ブリーザ装置の外部にオイルが漏れだすことがより確実に防止される。
本発明の一態様によれば、前記第1部材は、前記ブリーザ本体の外壁の一部を構成する。
これにより、第1部材の形成が容易となると共に、構造が簡素化される。
本発明の一態様によれば、前記オイル供給孔は、前記メイン軸および前記ドライブ軸の少なくとも一方より上方に位置する。
これにより、オイル供給孔からオイルを落下させることによって、オイルをメイン軸およびドライブ軸の少なくとも一方に容易に供給することができる。
本発明に係る鞍乗型車両は、前記エンジンを備えたものである。
本発明によれば、前述の作用効果を奏する鞍乗型車両を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、部品および製造コストの増加を抑制しつつ、オイル通路の形状の自由度が高められたエンジンを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る上クランクケースの平面図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザ本体の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザ本体の平面図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザカバーの底面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザ装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの平面図である。 本発明の一実施形態に係る上クランクケースの底面図である。 本発明の一実施形態に係る上クランクケースの上面を加工台に固定し、上クランクケースの下面を加工する状態を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る上クランクケースの下面を加工台に固定し、上クランクケースの上面を加工する状態を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る下クランクケースの平面図である。 本発明の一実施形態に係る下クランクケースの底面図である。 本発明の一実施形態に係る下クランクケースの上面を加工台に固定し、下クランクケースの下面を加工する状態を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る下クランクケースの下面を加工台に固定し、下クランクケースの上面を加工する状態を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両は自動二輪車1である。自動二輪車1の形式は何ら限定されず、いわゆるスクータ型、モペット型、オフロード型、またはオンロード型等の型式の自動二輪車であってもよい。また、本発明に係る鞍乗型車両は、自動二輪車に限定される訳ではなく、ATV(All Terrain Vehicle)、四輪バギー等であってもよい。なお、鞍乗型車両とは、乗員が跨って乗車する車両のことである。
以下の説明において、特に断らない限り、前、後、左、右、上、下は、それぞれ自動二輪車1のシート3に着座した乗員から見た前、後、左、右、上、下を意味するものとする。上、下は、それぞれ自動二輪車1が水平面上に停止しているときの鉛直方向の上、下を意味するものとする。図面に付した符号F、Re、L、R、Up,Dnは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。エンジン40の各部の説明についても、上記各方向を用いる。従って、エンジン40における前、後、左、右、上、下は、エンジン40が自動二輪車1に搭載された状態において、乗員から見た前、後、左、右、上、下を意味する。
図1に示すように、自動二輪車1は、ヘッドパイプ6と、車体フレーム5と、を備えている。車体フレーム5は、ヘッドパイプ6から燃料タンク2の下方を通って後方に延びるメインフレーム(図示せず)を備えている。車体フレーム5は、メインフレームから、後斜め上向きに延びるシートフレーム(図示せず)を備えている。ヘッドパイプ6には、ステアリングシャフト(図示せず)が支持され、ステアリングシャフトの上部にはハンドル12が設けられている。ステアリングシャフトの下部にはフロントフォーク7が設けられている。フロントフォーク7の下端部には、前輪8が回転自在に支持されている。ヘッドパイプ6の後方には燃料タンク2が配置され、燃料タンク2の後方にシート3が配置されている。燃料タンク2は、上記メインフレームに支持されている。シート3は上記シートフレームに支持されている。リアアーム9は、ピポット軸11を中心として上下に揺動可能に支持されている。リアアーム9の後端部には後輪10が回転自在に支持されている。
自動二輪車1は、内燃機関であるエンジン40を備えている。エンジン40は車体フレーム5に揺動不能に支持されている。エンジン40は、クランクケース50と、シリンダボディ47と、シリンダヘッド48と、シリンダヘッドカバー49とを備えている。シリンダボディ47は、クランクケース50の前部から上方に延びている。なお、ここでいう「上方」とは、広義の意味であり、鉛直上向きに延びている場合と、鉛直方向から傾いている場合の両方を含む。本実施形態では、シリンダボディ47は鉛直方向から前方に傾いている。ただし、シリンダボディ47は鉛直上向きに延びていてもよい。シリンダヘッド48は、シリンダボディ47の上方に配置され、シリンダボディ47に結合している。シリンダヘッドカバー49は、シリンダヘッド48の上方に配置され、シリンダヘッド48に結合している。
図4に示すように、クランクケース50は、上クランクケース52と、上クランクケース52の下方に位置する下クランクケース54とから構成されている。下クランクケース54の下方には、エンジン40の内部を循環したオイルを回収するオイルパン56が配置されている。下クランクケース54とオイルパン56とは結合している。本実施形態では、シリンダボディ47と上クランクケース52とは別体に成形されている。ただし、シリンダボディ47と上クランクケース52とは一体であってもよい。
図2に示すように、シリンダボディ47の内部には、第1シリンダ16および第2シリンダ17が形成されている。第1シリンダ16および第2シリンダ17は、上クランクケース52(図1参照)の前部から上方に延びている。エンジン40は、2気筒のエンジンである。第1シリンダ16および第2シリンダ17の各々には、ピストン13が収容されている。各ピストン13は、コンロッド14を介してクランク軸42に接続されている。本実施形態のエンジン40は、2つのシリンダ16、17を備える2気筒のエンジンであるが、1つのシリンダを備える単気筒のエンジンであってもよいし、3つ以上のシリンダを備える多気筒のエンジンであってもよい。
図3に示すように、エンジン40は、クランク軸42と、クランク軸42よりも前方に位置するバランサ軸44と、クランク軸42よりも後方に位置する変速装置70と、クランク軸42のトルクが伝達されるクラッチ80と、を備えている。クランク軸42は第1の方から第2の方に延びる。本実施形態では第1の方は左方を意味し、第2の方は右方を意味する。クランク軸42およびバランサ軸44は、クランクケース50内に配置されている。変速装置70は、クランク軸42よりも後方に位置するメイン軸72と、メイン軸72よりも後方に位置するドライブ軸74とを有している。メイン軸72はクランクケース50内に配置されている。メイン軸72は、クランク軸42の駆動力を受けて回転する。メイン軸72は、左端部72Lと右端部72Rとを有する。メイン軸72の右端部72Rには後述のクラッチ80が取り付けられている。なお、メイン軸72の左端部72Lにクラッチ80が取り付けられていてもよい。ドライブ軸74はクランクケース50内に配置されている。ドライブ軸74は、メイン軸72を介してクランク軸42の駆動力を受け、回転する。
図4に示すように、クランクケース50には、クランク軸42が配置されるクランク室58と、クラッチ80(図2参照)が配置されるクラッチ室62(図5参照)と、変速装置70が配置される変速装置室60と、カムチェーン15(図2参照)が配置されるカムチェーン室64(図2参照)とが形成されている。変速装置室60には、メイン軸72およびドライブ軸74が配置されている。クランク室58とクラッチ室62とは連通している。クランク室58と変速装置室60とは連通している。変速装置室60は、クランク室58より後方に位置する。変速装置室60の下方にはオイルパン56が配置されている。クランク室58、クラッチ室62、カムチェーン室64および変速装置室60内をオイルが流通する。図5に示すように、クラッチ室62は、後述のオイル形成部材30の右方に位置する。ただし、クラッチ室62は、オイル形成部材30の左方に位置してもよい。
図3に示すように、クラッチ80は、クラッチハウジング81Aと、クラッチボス81Bとを備えている。クラッチハウジング81Aはギア83に連結されている。ギア83は、クランク軸42に固定されたクランクギア42Gと噛み合っている。そのため、クラッチ80のクラッチハウジング81Aはクランク軸42と連結している。クラッチボス81Bには、メイン軸72が固定されている。メイン軸72には複数のギア72Gが設けられ、ドライブ軸74には複数のギア74Gが設けられている。変速装置70は、シフトドラム75およびシフトフォーク76を備えている。シフトフォーク76がギア72Gおよびギア74Gの少なくともいずれかを移動させることにより、互いに噛み合うギア72Gおよびギア74Gの組み合わせが変更される。これにより、変速比が変更される。ドライブ軸74の左端部には、スプロケット78が取り付けられている。スプロケット78と後輪10(図1参照)とは、チェーン79によって連結されている。クランク軸42のトルクは、チェーン79を介して後輪10に伝達される。なお、ドライブ軸74から後輪10に動力を伝達する機構はチェーン79に限らず、伝動ベルト、ドライブシャフト、歯車機構、または他の機構であってもよい。図1ではチェーン79の図示は省略している。
図4に示すように、エンジン40は、ブリーザ装置20を備えている。ブリーザ装置20は、シリンダボディ47より後方に配置されている。ブリーザ装置20は、第1シリンダ16(図2参照)および第2シリンダ17(図2参照)より後方に配置されている。ブリーザ装置20は、メイン軸72の軸心72Aより後方に配置されている。ブリーザ装置20は、ブローバイガスに含まれるオイルを分離し、分離されたオイルをクランクケース50に戻す。ブリーザ装置20は、ブリーザ本体22とブリーザカバー24とを有している。ブリーザ本体22は、クランクケース50と一体に形成されている。具体的には、ブリーザ本体22は、上クランクケース52と一体に形成されている。このため、ブリーザ本体22をシリンダヘッド48に設ける場合と比較して、エンジン40の上下方向の長さを小さくすることができる。ブリーザ装置20はシリンダヘッド48より下方に配置されている。ブリーザカバー24は、ブリーザ本体22とは別体に形成されている。ブリーザカバー24は、クランクケース50とは別体に形成されている。ブリーザカバー24は、ブリーザ本体22に取り付けられている。ブリーザカバー24はブリーザ本体22の上方に位置する。ブリーザ本体22およびブリーザカバー24により部屋26が区画されている。部屋26はクランクケース50の内部空間と連通する。部屋26には、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するブリーザ室28が形成されている。部屋26は、ブリーザ室28と後述のオイル通路38とを含む。
図5に示すように、クランクケース50には、クラッチ室62とブリーザ室28とを連通するブリーザ室入口27が形成されている。ブリーザ室入口27は、クラッチ室62の後端部とブリーザ装置20の右端部との間に位置する。ブリーザ室入口27は、後述のオイル通路形成部材30の後端より前方に位置する。クラッチ室62内を循環するブローバイガスは、ブリーザ室入口27からブリーザ室28内へと導かれる。ブリーザ室28は、ブリーザ室入口27を含む第1ブリーザ室29Aと、ブリーザ室入口27を含まない第2ブリーザ室29Bと、後述する排出孔25(図8参照)を含む第3ブリーザ室29Cとを有している。第1ブリーザ室29Aと第2ブリーザ室29Bとは、後述のオイル通路形成部材30により区画されている。図6に示すように、オイル通路形成部材30には、第1ブリーザ室29Aから第2ブリーザ室29Bへとブローバイガスが流れる溝18および連通孔37が形成されている。
クラッチ室62を流れるオイルは、ブリーザ室入口27を通って第1ブリーザ室29Aに流入し得る。しかし、第1ブリーザ室29Aと第2ブリーザ室29Bとの間には、オイル通路形成部材30が位置している。このため、図6の矢印Zに示すように、クラッチ室62を循環するオイルが第2ブリーザ室29Bへ流入することは、オイル通路形成部材30によって抑制される。このとき、図7の矢印Pで示すように、クラッチ室62(図5参照)から第1ブリーザ室29Aへと流れ込んだブローバイガスは、オイル通路形成部材30の連通孔37を通って第2ブリーザ室29Bへと流れ込む。図7に示すように、ブリーザ本体22には、第2ブリーザ室29Bと第3ブリーザ室29Cとを区画する仕切り壁19(図6も参照)が形成されている。このため、第2ブリーザ室29Bへと流れ込んだブローバイガスは、ブリーザ本体22内から上方に向かってブリーザカバー24内に流入する。そして、図8の矢印Qで示すように、ブローバイガスはブリーザカバー24内を流れて、仕切り壁19(図7参照)の上方を通り、ブリーザ本体22の第3ブリーザ室29Cへと流れ込む。
図7に示すように、第3ブリーザ室29Cには、複数の壁29Wが配置されている。壁29Wによって、第3ブリーザ室29C内にブローバイガスが流れるブローバイガス通路29CPが形成されている。ブローバイガス通路29CPは、ラビリンス構造を有している。第3ブリーザ室29Cへと流れ込んだブローバイガスは、図7の矢印Rに示すように、ブローバイガス通路29CPを流れる。ブローバイガスは、左右方向に蛇行しながらブローバイガス通路29CPを流れる。第3ブリーザ室29内において、ブローバイガスから分離されたオイルは、ブローバイガス通路29CPから後述のオイル戻し孔46へと導かれる。第3ブリーザ室29内において、ブローバイガスから分離されたガスは、排出孔25(図8参照)へと導かれる。第3ブリーザ室29内に複数の壁29Wが形成されていることによって、第3ブリーザ室29がコンパクトでありながら、第3ブリーザ室29においてブローバイガスからオイルを良好に分離することができる。
図9に示すように、ブリーザ本体22には、ブリーザ室28と変速装置室60とを連通するオイル戻し孔46が形成されている。オイル戻し孔46は、後述の第1部材32と第2部材34との接続位置85より下方に位置する。オイル戻し孔46は、後述のガスケット90より下方に位置する。オイル戻し孔46は、ドライブ軸74より後方に位置する。オイル戻し孔46は、ブリーザ室28の後端に位置する。オイル戻し孔46は、第3ブリーザ室29(図7参照)内に位置する。ブリーザ室28の下面28Aは、後方に行くほど下方に向かうように水平方向から傾いている。ブリーザ室28の下面28Aは、オイル通路38からオイル戻し孔46の方に行くほど下方に向かうように水平方向から傾いているとよい。ブリーザ室28の下面28Aの傾斜方向は特に限定されず、オイル戻し孔46の位置に応じて適宜設定することができる。ブリーザ室28内のオイルは、図9の矢印X3に示すように、オイル戻し孔46を通って変速装置室60に流れる。変速装置室60に流れたオイルは、変速装置室60の下方に位置するオイルパン56に回収される。
図8に示すように、ブリーザカバー24には、ブリーザ室28内のガスを外部に排出する排出孔25が形成されている。排出孔25は、第3ブリーザ室29Cと連通している。ブリーザ室28内のガスは、ブローバイガスに含まれるオイルが分離されて残ったガスである。ブリーザ室28内のガスは、排出孔25を通って図示しないエアクリーナに流入する。排出孔25は、ブリーザ装置20の左端部に形成されている。排出口25は第3ブリーザ室29内に位置する。
図4に示すように、エンジン40は、ブリーザ装置20からオイルが漏れださないように、ブリーザ本体22とブリーザカバー24との間にガスケット90を備えている。これにより、ブリーザ本体22とブリーザカバー24との間がシールされている。
前述したように、エンジン40はオイル通路形成部材30を備えている。図9に示すように、オイル通路形成部材30はブリーザ装置20内に配置されている。図5に示すように、オイル通路形成部材30は、メイン軸72の左端部72Lの方から右端部72Rの方に延びている。図9に示すように、オイル通路形成部材30は、第1部材32と、第2部材34とを有している。第1部材32はクランクケース50と一体に形成されている。より詳細には、第1部材32は上クランクケース52と一体に形成されている。図7に示すように、第1部材32は、上面33を有している。第1部材32は、ブリーザ本体22と一体に形成され、ブリーザ本体22内に配置されている。第1部材32とブリーザ本体22の内壁22Aとの間に、溝96が形成されている。溝96は、ブリーザ本体22の左右方向に延び、第1ブリーザ室29Aと連通している。なお、第1部材32とブリーザ本体22の内壁22Aとの間に溝96が形成されておらず、第1部材32がブリーザ本体22の外壁22Bの一部を構成してもよい。第1部材32は、上クランクケース52と一体に形成されていればよく、第1部材32とブリーザ装置20とは別体であってもよい。即ち、第1部材32とブリーザ本体22とは別体であってもよい。
図9に示すように、第2部材34は、第1部材32と別体に形成されている。第2部材34はブリーザカバー24と一体に形成され、ブリーザカバー24内に配置されている。図8に示すように、第2部材34は、第1部材32の上面33に対向する下面35を有している。図9に示すように、第2部材34はガスケット90を介して第1部材32に取り付けられている。ガスケット90の上面は第2部材34の下面35と接触し、ガスケット90の下面は第1部材32の上面33と接触する。第2部材34は第1部材32の上方に位置する。第2部材34は、ブリーザカバー24と一体に形成されていればよく、第2部材34とブリーザ装置20とは別体であってもよい。即ち、第2部材34とブリーザカバー24とは別体であってもよい。
図5に示すように、オイル通路形成部材30は、本体部31Aと曲げ部31Bとを有している。本体部31Aには、後述のオイル供給孔82A〜82Cが形成されている。曲げ部31Bは、右方に行くほど後方に位置する。曲げ部31Bは、メイン軸72の右端部72Rの方に近づくほど、車両前後方向に関してクラッチ80から離れる方に位置する。曲げ部31Bは、クラッチ室62に近づくほどオイル戻し孔46の方に位置するように形成されている。オイル通路形成部材30が曲げ部31Bを有することによって、オイル通路形成部材30の左右方向の寸法は小さくなる。
図10に示すように、エンジン40は、オイルが流通するオイル通路38を有している。第1部材32および第2部材34によりオイル通路38が区画されている。ガスケット90は、第1部材32の上面33(図7参照)と第2部材34の下面35(図8参照)との間に位置する。オイル通路38は、オイルが流通する第1オイル通路39Aと、オイルが流通する第2オイル通路39Bとを有している。第1オイル通路39Aは、第1部材32およびガスケット90により区画されている。第2オイル通路39Bは、第2部材34およびガスケット90により区画されている。第1オイル通路39Aおよび第2オイル通路39Bの形状を変更することによって、各オイル通路39A、39Bにおけるオイルの流路断面積等を調整することができる。これにより、それぞれのオイル通路39A、39Bを流れるオイルの量を調整することができる。図8に示すように、オイル通路38は、第1の方から第2の方に延びている。すなわち、オイル通路38は、左方から右方に延びている。オイル通路38は、湾曲部36Aと曲げ部36Bとを有している。湾曲部36Aは、後方に向けて突出するように湾曲する。曲げ部36Bは、右方に行くほど後方に位置する。オイル通路38が曲げ部36Bを有することによって、オイル通路38の左右方向の寸法が小さくなる。図5に示すように、曲げ部36Bは、クラッチ室62(図5参照)に近づくほどオイル戻し孔46の方に位置するように形成されていることが好ましい。オイル通路38の一部は、クランクケース50の前後方向において、ブリーザ室入口27とオイル戻し孔46との間に位置する。なお、オイル通路38の形状は、上記形状に限定されない。例えば、左右方向に直線状に延びる形状であってもよい。図10に示すように、オイル通路38の左端38Lおよび右端38Rには、側方に開いた孔は形成されていない。オイル通路38の左端38Lおよび右端38Rは、第2部材34により閉じられている。
図10に示すように、ブリーザ本体22には、オイル通路38とクランクケース50の内部空間とをそれぞれ連通する第1連通路23Aおよび第2連通路23Bが形成されている。第1連通路23Aを流れるオイルは、図10の矢印Y1に示すように、オイル通路38通って第2連通路23Bへと流れる。
図11に示すように、ガスケット90には、第1オイル通路39Aと第2オイル通路39Bとを連通するオイル絞り孔91A、91Bが形成されている。オイル絞り孔91A、91Bの直径を適宜調整することによって、第2オイル通路39Bから第1オイル通路39Aへと流れるオイルの量を調整することができる。ガスケット90には、第1連通路23Aと第2オイル通路39Bとを連通するオイル絞り孔92が形成されている。オイル絞り孔92の直径を適宜調整することによって、第1連通路23Aから第2オイル通路39Bへと流れるオイルの量を調整することができる。ガスケット90には、後述のボルト挿入孔94A、94Bに対応する位置に、ボルト挿入孔94A、94Bと同形状のボルト挿入孔90Aが形成されている。図10の矢印Y2で示すように、第2オイル通路39Bを流れるオイルは、オイル絞り孔91A、91Bを通って第1オイル通路39Aへと流れ、後述のオイル供給孔82A〜82Cへと導かれる。
図10に示すように、上クランクケース52には、オイル供給孔82A、82B、82Cが形成されている。詳しくは、ブリーザ本体22には、オイル供給孔82A〜82Cが形成されている。オイル供給孔82A〜82Cは、それぞれオイル通路38と変速装置室60とを連通する。詳しくは、オイル供給孔82A〜82Cは、第1オイル通路39Aと変速装置室60とを連通している。図9に示すように、オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72およびドライブ軸74より上方に位置する。ただし、オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72およびドライブ軸74の少なくとも一方より上方に位置すればよい。オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72の軸心72Aより後方に位置する。オイル供給孔82A〜82Cは、ドライブ軸74の軸心74Aより前方に位置する。オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72の軸心72Aより後方に位置し、かつドライブ軸74の軸心74Aより前方に位置するため、メイン軸72およびドライブ軸74の両方にオイルを容易に供給することができる。オイル供給孔82Bの延長線E1上には、メイン軸72が配置されている。第1オイル通路39Aに流れ込んだオイルは、オイル供給孔82Bを通って図9の矢印X1の方向に流れ、メイン軸72、ギア72Gおよびシフトフォーク76に供給される。オイル供給孔82Bを通って流れるオイルの大部分は、ギア72Gとシフトフォーク76との接触部73B(図3参照)に供給される。オイル供給孔82A、82Cの延長線E2上には、ドライブ軸74が配置されている。第1オイル通路39Aに流れ込んだオイルは、オイル供給孔82A、82Cを通って図9の矢印X2の方向に流れ、ドライブ軸74、ギア74Gおよびシフトフォーク76に供給される。オイル供給孔82Aを通って流れるオイルの大部分は、ギア74Gとシフトフォーク76との接触部73A(図3参照)に供給される。オイル供給孔82Cを通って流れるオイルの大部分は、ギア74Gとシフトフォーク76との接触部73C(図3参照)に供給される。このように、オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72およびドライブ軸74より上方に位置する。このため、オイル供給孔82A〜83Cからオイルを落下させることによって、オイルをメイン軸72およびドライブ軸74に容易に供給することができる。なお、本実施形態では、上クランクケース52に3つのオイル供給孔82A〜82Cが形成されているが、オイル供給孔の数はこれらに限定されない。各オイル供給孔82A〜82Cの延長線上に配置される部材は上記のものに限定されない。メイン軸72およびドライブ軸74の一方は、オイル供給孔82A〜82Cの側方に配置されていてもよいし、オイル供給孔82A〜82Cより上方に配置されていてもよい。オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72の軸心72Aより前方に位置してもよい。オイル供給孔82A〜82Cは、ドライブ軸74の軸心74Aより後方に位置してもよい。
図7に示すように、ブリーザ装置20のブリーザ本体22には、複数のボルト挿入孔94Aが形成されている。ボルト挿入孔94Aのうち一つのボルト挿入孔95Aは、ブリーザ装置20の部屋26内に配置されている。ボルト挿入孔95Aを構成する外壁95AAは、部屋26内に配置されている。ボルト挿入孔95Aおよび外壁95AAは、第3ブリーザ室29C内に位置する。外壁95AAは第1部材32と接続している。ボルト挿入孔95Aとオイル通路38との間には溝98が形成されている。図8に示すように、ブリーザ装置20のブリーザカバー24には、複数のボルト挿入孔94Bが形成されている。ボルト挿入孔94Bのうち一つのボルト挿入孔95Bは、ブリーザ装置20の部屋26内に配置されている。ボルト挿入孔95Bを構成する外壁95BBは、部屋26内に配置されている。ボルト挿入孔95Bおよび外壁95BBは、第3ブリーザ室29C内に位置する。外壁95BBは第2部材34と接続している。ボルト挿入孔94A、94Bおよびボルト挿入孔95A、95Bには、第1部材32と第2部材34とを相互に固定するボルト(図示せず)が挿入される。
図5に示すように、上クランクケース52は、第2部材34の下面35(図8参照)に対向する上面33と、シリンダボディ47の下面47A(図4参照)に対向する上面53Aとを備えている。図12に示すように、上クランクケース52は、後述する下クランクケース54の上面55A(図15参照)に対向する下面53Bを備えている。図13は、上クランクケース52を上下逆さまにして加工台100の上に固定した状態を表す図である。図13に示すように、上クランクケース52の下面53Bは、上面33および上面53Aと平行となるように形成されている。上クランクケース52の下面53Bから上面33までの上下方向の長さと、上クランクケース52の下面53Bから上面53Aまでの上下方向の長さとは同じである。
図5に示すように、上クランクケース52の上面33および上面53Aには、それぞれノック孔57Aが形成されている。図13に示すように、加工台100の固定具102に設けられたノックピン104をノック孔57Aに挿入することによって、上クランクケース52は加工台100に位置決めされる。加工台100に固定された上クランクケース52の下面53Bは外部に露出する。このため、上クランクケース52の下面53Bをドリル106によって加工する作業は容易に行うことができる。
図12に示すように、上クランクケース52の下面53Bには、複数のノック孔57Bが形成されている。図14に示すように、加工台100の固定具102に設けられたノックピン104をノック孔57Bに挿入することによって、上クランクケース52は加工台100に位置決めされる。加工台100に固定された上クランクケース52の上面33および上面53Aは外部に露出する。このため、上クランクケース52の上面33および上面53Aをドリル106によって加工する作業は容易に行うことができる。
図15に示すように、下クランクケース54は、上クランクケース52の下面53B(図12参照)に対向する上面55Aを備えている。図16に示すように、下クランクケース54は、オイルパン56(図4参照)の上面(図示せず)に対向する下面55Bを備えている。図17は、下クランクケース54を上下逆さまにして加工台100の上に固定した状態を表す図である。図17に示すように、下クランクケース54の上面55Aは、下面55Bと平行に形成されている。
図15に示すように、下クランクケース54の上面55Aには、複数のノック孔59Aが形成されている。図17に示すように、加工台100の固定具102に設けられたノックピン104をノック孔59Aに挿入することによって、下クランクケース54は加工台100に位置決めされる。加工台100に固定された下クランクケース54の下面55Bは外部に露出する。このため、下クランクケース54の下面55Bをドリル106によって加工する作業は容易に行うことができる。
図16に示すように、下クランクケース54の下面55Bには、複数のノック孔59Bが形成されている。図18に示すように、加工台100の固定具102に設けられたノックピン104をノック孔59Bに挿入することによって、下クランクケース54は加工台100に位置決めされる。加工台100に固定された下クランクケース54の上面55Aは外部に露出する。このため、下クランクケース54の上面55Aをドリル106によって加工する作業は容易に行うことができる。
上述したように、本実施形態に係るエンジン40では、オイル通路38を区画するオイル通路形成部材30を第1部材32と第2部材34とに分け、第1部材32をクランクケース50と一体に形成し、第2部材34をクランクケース50と別体に形成することとした。オイル通路形成部材としてクランクケース50と別体のオイルパイプを用い、そのオイルパイプをクランクケース50に組み付ける場合、組み付け精度を確保するために、オイルパイプを高精度で加工する必要がある。そのため、オイルパイプのコストが高くなるという課題がある。しかし、本実施形態によれば、オイル通路形成部材30の一部である第1部材32がクランクケース50と一体に形成されているので、第1部材32とクランクケース50との組み付け誤差は生じない。第1部材32は上記オイルパイプほど高精度に加工しなくてもよい。よって、第1部材32は安価に製造することができる。このように本実施形態によれば、メイン軸72やドライブ軸74等にオイルを供給するオイル通路38のすべてをクランクケース50と別体に形成する場合に比べて、コストの低減を図ることができる。
一方、オイル通路38のすべてをクランクケース50に一体的に形成しようとすると、オイル通路形成部材をクランクケース50と共に鋳造しなければならない。ところが、オイル通路38はオイルが流通する閉空間であるため、直線状の形状でなければ鋳造により精度良く形成することは難しい。オイル通路38の形状は、精度良く鋳造できる直線状の形状に限られる。しかし、本実施形態によれば、オイル通路形成部材30の一部である第2部材34は、クランクケース50と別体に形成されている。第1部材32および第2部材34は、互いに取り付けられることにより閉空間であるオイル通路38を区画するが、互いに取り付けられる前は、取付箇所が外部に開放されたような形状を有する。閉空間を形成する場合に比べて、第1部材32および第2部材34は容易に製造することができる。よって、オイル通路38の形状が直線状でなくてもオイル通路38を精度良く鋳造することができ、オイル通路38の形状の自由度が向上される。オイル通路38の形状の自由度が向上されることによって、オイル供給孔82A〜82Cを形成する位置の自由度も高まる。このため、オイル供給孔82A〜82Cをオイル通路38の適した位置に形成することができる。このため、メイン軸72、ギア72G、ドライブ軸74、ギア74Gおよびシフトフォーク76の適した位置へとオイルを供給することができる。なお、本実施形態では、第1部材32、ブリーザ本体22および上クランクケース52は一体的に鋳造され、第2部材34およびブリーザカバー24は一体的に鋳造されているが、第1部材32および第2部材34の一方または両方を切削加工することも可能である。第1部材32および第2部材34の加工方法は鋳造に限定されない。
さらに、本実施形態によれば、オイル通路形成部材30はブリーザ装置20内に配置されている。仮に第1部材32と第2部材34との間からオイルが漏れることがあったとしても、オイルはブリーザ装置20の部屋26内に流れ込む。第1部材32と第2部材34とはガスケット90を介してボルトにより強固に固定されており、第1部材32と第2部材34との間からはオイルが漏れないように設計されているが、万が一第1部材32と第2部材34との間からオイルが漏れたとしても、ブリーザ装置20の外部にオイルが漏れ出すことは防止される。ブリーザ装置20の部屋26に流れ込んだオイルは、ブローバイガスから分離されたオイルと共にクランクケース50に戻される。そのため、第1部材32と第2部材34との間から漏れたオイルを戻すためにオイル戻し用の部材を別途設ける必要がない。第1部材32と第2部材34とを組み付けることによりオイル通路38を形成する場合、第1部材32と第2部材34との間からオイルが漏れることによる悪影響が懸念されるが、本実施形態によればオイル通路形成部材30はブリーザ装置20内に配置されているため、そのような悪影響は生じない。
また、本実施形態によれば、変速装置70のシフトフォーク76には、オイル供給孔82A〜82Cからオイルが供給される。このため、シフトフォーク76とギア72G、74Gとの摩擦力は低減されるので、シフトフォーク76の摩耗を防止するためにシフトフォーク76の表面に硬質のメッキを施す必要がなくなる。
したがって、本実施形態によれば、部品および製造コストの増加を抑制しつつ、オイル通路38の形状の自由度が高められたエンジン40を提供することができる。
本実施形態によれば、図5に示すように、オイル通路形成部材30は、ブリーザ室入口27を含む第1ブリーザ室29Aと、第1ブリーザ室29Aに連通し、ブリーザ室入口27を含まない第2ブリーザ室29Bとにブリーザ室28を区画する。クラッチ室62のブローバイガスがブリーザ室入口27からブリーザ室28内に流入するとき、クラッチ室62内を流通するオイルも合わせてブリーザ室28内に流入し得る。しかし、ブリーザ室28内に流入しようとするオイルの大部分は、第1ブリーザ室29Aと第2ブリーザ室29Bとの間に位置するオイル通路形成部材30によってその移動が抑制される。このため、第2ブリーザ室29B内にオイルが流入することが抑制される。このように、オイル通路形成部材30は、オイル通路38を区画する役割だけでなく、第2ブリーザ室29B内にオイルが流入することを抑制する役割も果たす。
本実施形態によれば、図4に示すように、ブリーザ本体22には、ブリーザ室28と変速装置室60とを連通するオイル戻し孔46が形成されている。これにより、ブリーザ室28と変速装置室60とを連通する別体のパイプを設けることなく、ブリーザ室28内でブローバイガスから分離されたオイルを変速装置室60に戻すことができる。さらに、オイル戻し孔46は、第1部材32と第2部材34との接続位置より下方に位置する。これにより、第1部材32と第2部材34との間から仮にオイルが漏れ出したとしても、該オイルを変速装置室60に戻すことができる。
図5に示すように、オイル通路形成部材30が曲げ部31Bを有しているため、第1ブリーザ室29Aから第2ブリーザ室29Bにオイルが流入することを抑制することができる。さらに、クラッチ室62からブリーザ室28にブローバイガスが流入しやすいように、第1ブリーザ室29Aにはある程度の容積が必要である。本実施形態では、第1ブリーザ室29Aの容積は第2ブリーザ室29Bの容積よりも大きくなっている。ただし、第1ブリーザ室29Aの容積は第2ブリーザ室29Bの容積と等しくてもよく、第2ブリーザ室29Bの容積よりも小さくてもよい。本実施形態では、オイル通路形成部材の全てが直線状に形成され、曲げ部を有さない場合と比較して、第1ブリーザ室29Aの容積を大きくすることができる。このため、クラッチ室62から第1ブリーザ室29Aにブローバイガスが流入しやすくなる。また、オイル通路形成部材20の全てが直線状に形成されておらず、曲げ部31Bを有しているため、オイル通路形成部材20の車幅方向の寸法が小さくなる。このため、オイル通路形成部材20をコンパクトに配置することができる。なお、クラッチ室62がオイル通路形成部材30の左方に位置する場合には、オイル通路形成部材30は、左方に行くほど後方に向けて曲がる曲げ部を有していてもよい。
本実施形態によれば、図4に示すように、ブリーザ室28の下面28Aは、オイル通路38から後方に行くほど下方に向かうように水平方向から傾いている。これにより、ブリーザ室28内でブローバイガスから分離されたオイルを容易にオイル戻し孔46に導くことができる。さらに、第1部材32と第2部材34との間から仮にオイルが漏れ出したとしても、該オイルを変速装置室60に円滑に戻すことができる。
本実施形態によれば、図7に示すように、第1部材32は上面33を有する。図8に示すように、第2部材34は上面33に対向する下面35を有する。これにより、第1部材32と第2部材34とにより区画されるオイル通路38の形成が容易になるため、オイル通路38のレイアウトの自由度が向上する。本実施形態では、オイル通路38は水平に延びており、上面33および下面35はオイル通路38の軸線と平行な面である。このように、上面33および下面35がオイル通路38の軸線と平行であることにより、第1部材32と第2部材34とを組み付ける前の状態では、オイル通路38の上側部分および下側部分の全体が露出することになる。よって、曲がり部分を有するオイル通路38であっても容易に形成することができ、オイル通路38のレイアウトの自由度を高めることができる。なお、本実施形態では上面33および下面35は水平面であるが、上面33および下面35は水平面から傾いた面であってもよい。
本実施形態によれば、図10に示すように、第1部材32およびガスケット90により、オイルが流通する第1オイル通路39Aが区画されている。第2部材34およびガスケット90により、オイルが流通する第2オイル通路39Bが区画されている。ガスケット90には、第1オイル通路39Aと第2オイル通路39Bとを連通するオイル絞り孔91A、91B(図11参照)が形成されている。このように、ガスケット90に形成されたオイル絞り孔91A、91Bによって、第2オイル通路39Bから第1オイル通路39Aに流通するオイルの流量を調整することができる。第1オイル通路39Aのオイルは、オイル供給孔82A〜82Cから変速装置70に供給される。本実施形態によれば、ガスケット90のオイル絞り孔91A、91Bの大きさ、数、または形状等を適宜設定するという簡単な方法により、変速装置70に供給するオイルの量を調整することができる。
本実施形態によれば、図7に示すように、ブリーザ本体22には、第1部材32と第2部材34とを相互に固定するボルトが挿入されるボルト挿入孔95Aが形成されている。ボルト挿入孔95Aを構成する外壁95AAは、部屋26内に配置される。上記ボルトで第1部材32と第2部材34とを固定することにより、第1部材32と第2部材34との間に位置するガスケット90に加わる面圧を高めることができ、オイル通路38のシール性能を向上させることができる。この結果、第1部材32と第2部材34との間からのオイルの漏れを抑制することができる。
また、ブリーザ本体22のボルト挿入孔95Aとブリーザカバー24のボルト挿入孔94Bとに上記ボルト挿入されることにより、第1部材32と第2部材34との位置決めが行われ、第1部材32と第2部材34とが精度良く組み付けられる。これにより、オイル通路38が精度良く形成される。
本実施形態によれば、図9に示すように、第2部材34は、ブリーザカバー24と一体に形成されている。このように、第2部材34とブリーザカバー24とを一体に形成することによって、部品の削減によるコストダウンが実現される。ただし、第2部材34とブリーザカバー24とを別体に形成することも可能である。
本実施形態によれば、図7に示すように、第1部材32は、ブリーザ本体22内に配置され、第1部材32とブリーザ本体22の内壁22Aとの間に溝96が形成されている。これにより、第1部材32と第2部材34との間からオイルが外部に漏れ出すような場合があっても、オイルは溝96に流れる。このため、ブリーザ装置20の外部にオイルが漏れだすことが防止される。
第1部材32は、ブリーザ本体22の外壁の一部を構成する。これにより、第1部材32の形成が容易となると共に、構造が簡素化される。
オイル供給孔82A〜82Cは、メイン軸72およびドライブ軸74より上方に位置する。このため、オイル供給孔82A〜83Cからオイルを落下させることによって、オイル供給孔82A〜82Cより下方に位置するメイン軸72およびドライブ軸74にオイルを容易に供給することができる。
オイル通路38の形状は特に限定されない。オイル通路38は、軸線方向に沿って湾曲する部分を有していてもよく、軸線方向に沿って屈曲する部分を有していてもよい。オイル通路38の横幅は一定でもよく、一定でなくてもよい。オイル通路38の断面形状は、円形であってもよく、非円形であってもよい。オイル通路38の断面形状は、楕円形であってもよく、矩形状であってもよい。オイル通路38は、途中で分岐する分岐部を有していてもよい。
図7に示すように、ボルト挿入孔95Aはオイル通路38の後方近傍に配置されている。ボルト挿入孔95Aは、オイル通路38の前端よりも後方かつ後端よりも前方に配置されている。第1部材32と第2部材34とは、オイル通路38の前方近傍のボルト挿入孔94Aに挿入されるボルトと、オイル通路38の後方近傍のボルト挿入孔95Aに挿入されるボルトとにより固定される。第1部材32および第2部材34は、オイル通路38の近傍にてボルト締めされるので、第1部材32と第2部材34との間からオイルが漏れることは抑制される。
第1部材32と第2部材34とは、ガスケット90を挟んで第1部材32の上面33と第2部材34の下面35とが対向するように組み付けられる。第1部材32と第2部材34とは、ガスケット90を挟んで面接触する。そのため、組み付けの際に第1部材32と第2部材34とが互いに水平方向に若干ずれたとしても、オイル通路38が閉塞してしまうことはなく、また、第1部材32と第2部材34との間からオイルが漏れ出ることはない。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
20 ブリーザ装置
22 ブリーザ本体
24 ブリーザカバー
26 部屋
28 ブリーザ室
30 オイル通路形成部材
32 第1部材
34 第2部材
38 オイル通路
40 エンジン
50 クランクケース
72 メイン軸
74 ドライブ軸
82A、82B、82C オイル供給孔
90 ガスケット

Claims (13)

  1. クランクケースと、
    前記クランクケース内に配置されたクランク軸と、
    前記クランクケース内に配置され、前記クランク軸の駆動力を受けて回転するメイン軸と、前記クランクケース内に配置され、前記メイン軸の駆動力を受けて回転するドライブ軸とを有する変速装置と、
    前記クランクケースと一体に形成されたブリーザ本体と、前記ブリーザ本体とは別体に形成され、前記ブリーザ本体に取り付けられたブリーザカバーと、を有し、前記ブリーザ本体および前記ブリーザカバーにより前記クランクケースの内部空間と連通する部屋が区画され、ブローバイガスに含まれるオイルを分離し、前記分離されたオイルを前記クランクケースに戻すブリーザ装置と、
    前記クランクケースと一体に形成された第1部材と、前記第1部材とは別体に形成され、前記第1部材に取り付けられた第2部材と、を有し、前記第1部材および前記第2部材によりオイルが流通するオイル通路が区画され、前記ブリーザ装置内に配置されたオイル通路形成部材と、を備え、
    前記クランクケースには、前記メイン軸および前記ドライブ軸が配置された変速装置室と、前記オイル通路と前記変速装置室とを連通するオイル供給孔と、が形成されている、エンジン。
  2. 前記クランク軸のトルクが伝達されるクラッチを備え、
    前記部屋には、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するブリーザ室が形成され、
    前記クランクケースには、前記クラッチが配置され、オイルが流通するクラッチ室と、
    前記クラッチ室と前記ブリーザ室とを連通し、前記クラッチ室から前記ブリーザ室にブローバイガスを導くブリーザ室入口とが形成され、
    前記オイル通路形成部材は、前記ブリーザ室入口を含む第1ブリーザ室と、前記第1ブリーザ室に連通し、前記ブリーザ室入口を含まない第2ブリーザ室とに前記ブリーザ室を区画する、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記クランクケースには、前記メイン軸および前記ドライブ軸が配置された収容室が形成され、
    前記ブリーザ本体には、前記ブリーザ室と前記収容室とを連通するオイル戻し孔が形成され、
    前記オイル戻し孔は、前記第1部材と前記第2部材との接続位置より下方に位置する、請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記メイン軸は、第1の端部と第2の端部とを有し、
    前記クラッチは、前記メイン軸の前記第2の端部に取り付けられ、
    前記オイル通路形成部材は、前記第1の端部の方から前記第2の端部の方に延び、
    前記オイル通路形成部材は、前記第2の端部の方に近づくほど、前記メイン軸と直交する方向に関して前記クラッチから離れる方に位置する曲げ部を有する、請求項2または3に記載のエンジン。
  5. 前記ブリーザ室の下面は、前記オイル通路から前記オイル戻し孔に行くほど下方に向かうように水平方向から傾いている、請求項3または4に記載のエンジン。
  6. 前記第1部材は、上面を有し、
    前記第2部材は、前記上面に対向する下面を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のエンジン。
  7. 前記上面と前記下面との間にガスケットを備え、
    前記第1部材および前記ガスケットによりオイルが流通する第1オイル通路が区画され、
    前記第2部材および前記ガスケットによりオイルが流通する第2オイル通路が区画され、
    前記オイル供給孔は、前記第1オイル通路と連通し、
    前記ガスケットには、前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とを連通するオイル絞り孔が形成されている、請求項6に記載のエンジン。
  8. 前記ブリーザ装置には、前記第1部材と前記第2部材とを相互に固定するボルトが挿入されるボルト挿入孔が形成され、
    前記ボルト挿入孔を構成する外壁は、前記部屋内に配置される、請求項7に記載のエンジン。
  9. 前記第2部材は、前記ブリーザカバーと一体に形成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のエンジン。
  10. 前記第1部材は、前記ブリーザ本体内に配置され、
    前記第1部材と前記ブリーザ本体の内壁との間に溝が形成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のエンジン。
  11. 前記第1部材は、前記ブリーザ本体の外壁の一部を構成する、請求項1から10のいずれか一項に記載のエンジン。
  12. 前記オイル供給孔は、前記メイン軸および前記ドライブ軸の少なくとも一方より上方に位置する、請求項1から11のいずれか一項に記載のエンジン。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のエンジンを備えた鞍乗型車両。
JP2013225184A 2013-10-30 2013-10-30 エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両 Pending JP2015086769A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013225184A JP2015086769A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両
ES14188495.7T ES2575103T3 (es) 2013-10-30 2014-10-10 Motor y vehículo del tipo de montar a horcajadas que lo incluye
US14/511,265 US9546579B2 (en) 2013-10-30 2014-10-10 Engine and straddle-type vehicle including the same
EP14188495.7A EP2868879B1 (en) 2013-10-30 2014-10-10 Engine and straddle-type vehicle including the same
BR102014027042-6A BR102014027042B1 (pt) 2013-10-30 2014-10-29 Motor e veículo do tipo montar incluindo o mesmo

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013225184A JP2015086769A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015086769A true JP2015086769A (ja) 2015-05-07

Family

ID=51690900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013225184A Pending JP2015086769A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9546579B2 (ja)
EP (1) EP2868879B1 (ja)
JP (1) JP2015086769A (ja)
BR (1) BR102014027042B1 (ja)
ES (1) ES2575103T3 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6323759B2 (ja) * 2014-09-29 2018-05-16 本田技研工業株式会社 パワーユニット
US11466602B2 (en) 2016-12-02 2022-10-11 Arctic Cat Inc. Breather shaft
CN106762033B (zh) * 2016-12-28 2023-03-07 重庆小康工业集团股份有限公司 发动机油气分离构造
JP2019074187A (ja) 2017-10-19 2019-05-16 スズキ株式会社 変速装置のオイル潤滑構造

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3713210A1 (de) * 1987-04-18 1988-11-03 Porsche Ag Entlueftungsvorrichtung mit integriertem oelabscheider
JP3911950B2 (ja) * 2000-02-25 2007-05-09 スズキ株式会社 自動二輪車
JP4018944B2 (ja) * 2002-07-08 2007-12-05 富士重工業株式会社 ブローバイガス環流システムおよびブローバイガス環流方法
JP3975150B2 (ja) * 2002-10-09 2007-09-12 本田技研工業株式会社 頭上弁式内燃機関のブリーザ構造
JP2004218453A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Suzuki Motor Corp エンジンのブリーザ装置
US20070000729A1 (en) * 2005-07-01 2007-01-04 Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. Transmission case vent
US20070251225A1 (en) * 2005-09-27 2007-11-01 Doherty Timothy J Method and apparatus for separating air and oil
TW200726698A (en) * 2005-09-30 2007-07-16 Honda Motor Co Ltd Scooter type vehicle
JP4688636B2 (ja) * 2005-10-28 2011-05-25 川崎重工業株式会社 4サイクルエンジン
JP4717795B2 (ja) 2006-12-19 2011-07-06 本田技研工業株式会社 内燃機関における潤滑装置
JP5072719B2 (ja) * 2008-06-05 2012-11-14 本田技研工業株式会社 エンジンのブリーザ装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2868879A1 (en) 2015-05-06
EP2868879B1 (en) 2016-05-25
BR102014027042B1 (pt) 2021-11-09
ES2575103T3 (es) 2016-06-24
US20150114327A1 (en) 2015-04-30
BR102014027042A2 (pt) 2015-09-15
US9546579B2 (en) 2017-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2614054C (en) Overhead valve type internal combustion engine
EP2853702B1 (en) Internal combustion engine
EP2650568B1 (en) Gear box and saddle-type vehicle including the same
JP2015086769A (ja) エンジンおよびそれを備えた鞍乗型車両
US9200549B2 (en) Internal combustion engine and motorcycle equipped with the engine
JP5048618B2 (ja) 4サイクル空油冷エンジン
JP2017125467A (ja) 内燃機関の冷却構造
EP2816213B1 (en) Motorcycle
JP5525305B2 (ja) エンジンのオイルレベル点検装置
EP2806116B1 (en) Internal combustion engine and motorcycle equipped with the engine
JP2008075713A (ja) 車輌用エンジン
EP2806121B1 (en) Motorcycle
JP2011190787A (ja) 内燃機関のブローバイガス換気構造
US8910598B2 (en) Vehicle internal combustion engine
JP2011032925A (ja) 動弁装置の潤滑構造
JP4892531B2 (ja) 車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造
JP5525304B2 (ja) エンジンにおけるオイルストレーナ支持構造
JP4914877B2 (ja) エンジンの冷却用オイル通路構造
JP2015068270A (ja) パワーユニットのオイル戻し構造
JP4990249B2 (ja) 4サイクル空油冷エンジン
JP2009092022A (ja) エンジン及びそれを備えた車両